ペット展示構造物
【課題】ケースが遠くに配置されていても、そのケース内のペットの見たい部分を容易に見ることができるようにしたペット展示構造物を提供することを課題とする。
【解決手段】ペット展示用に開口されている壁面開口部２１に、その壁面２０の内方より箱形状に形成されたペット展示ケース２００の透明な正面扉２１０を平面対向させて固定設置し、その正面扉２１０を透かして観察される前記ペット展示ケース２００の少なくとも室内背面を鏡板２３１に構成した後列のペット展示構造物２である。
【解決手段】ペット展示用に開口されている壁面開口部２１に、その壁面２０の内方より箱形状に形成されたペット展示ケース２００の透明な正面扉２１０を平面対向させて固定設置し、その正面扉２１０を透かして観察される前記ペット展示ケース２００の少なくとも室内背面を鏡板２３１に構成した後列のペット展示構造物２である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
この発明は、ペットショップに設置されてペットを展示販売するペット展示構造物に関し、さらに詳しくはペットを容易に観察できるようにしたペット展示構造物に関する。
【背景技術】
【０００２】
一般に、ペットショップのペット展示フロアには、ペットを個別に収納する各ケースを展示面に整列して組み込んだペット展示構造物が配置されている。この種のペット展示構造物はケースに子犬や子猫等のペットを収納してペットを個別に展示している。さらに、このようなケース展示形態だけでなく、上方を開放した広いスペースをとって周囲を囲った放し飼い空間を作り、ここに一匹あるいは複数のペットを入れて放し飼い展示する放し飼い展示形態を併用したペット展示販売ブースが提案されている（例えば特許文献１参照）。
【０００３】
ところが、放し飼い展示形態では、ペットの動きを阻害しない利点がある反面、ペットの放し飼いによりペット間の過度のじゃれあいや喧嘩、あるいは客との間でのトラブル等が発生しないように監視する必要があった。このため、放し飼いによる展示形態では広いスペースと人手を要し、またトラブルや病気の感染のおそれがあり、ペットの長時間展示には好ましくなかった。
【０００４】
さらに、ペットを管理する形態の一例として、ペットを収納したケースを上下左右に多数組み込んで立体的に集合配置したペット販売用のブース構造が提案されている（例えば特許文献２参照）。
【０００５】
しかし、この種のペット販売用ブース構造に用いられる各ケースがペット展示フロアの展示通路より奥側に配置されているような場合、例えばプレミア感の高いペット、あるいは弱っているペットを休ませるなどの理由によりケースが後方配置されている場合は、そのケースに収納されているペットを客は遠くからしか見ることができず、全てのペットを明瞭に観察することができなかった。
【０００６】
また、ケースがペット展示通路の近くに配置されている場合でも、ペットの向きが様々であり、ペットが常に正面を向いていることはなく、ペットが奥側を向いていたり、動きが乏しくて見たい部分がよく見えなかったり、睡眠中であったりして十分に観察することができなかった。
【０００７】
このような場合、客はケースの前でしばらく待つか、諦めるか、やむえずペットの関心を引くようにケースを叩いたり大きな声や音を出したりしてペットを無理に客側に振り向かせるなどしていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００８】
【特許文献１】特開２００９−８２０７８号
【特許文献２】特許第３９４６７５１号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００９】
そこでこの発明は、上述の課題に鑑み、ケースが遠くに配置されていても、そのケース内のペットの見たい部分を容易に見ることができるようにしたペット展示構造物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
この発明は、ペット展示用に開口されている壁面開口部に、その壁面の内方より箱形状に形成されたペット展示ケースの透明な正面パネルを平面対向させて固定設置し、その正面パネルを透かして観察される前記ペット展示ケースの少なくとも室内背面を鏡面に構成したペット展示構造物であることを特徴とする。
【００１１】
他の実施態様として、複数の前記ペット展示ケースを展示通路方向に連設して構成することができる。
【００１２】
他の実施態様として、前記ペット展示ケースの背面側上方に、室内を直接照射する直接照射光と、前記鏡面から反射させて室内を間接照射する間接照射光とから室内を照らす広域照射手段を備えて構成とすることができる。
【００１３】
他の実施態様として、前記ペット展示ケースの正面側上方に、室内を照射するとともに、前記鏡面から反射させた反射光により室内の輝度低下部位を照らす輝度均一化照射手段を備えて構成することができる。
【００１４】
他の実施態様として、前記ペット展示ケースは、正面開口部に、外方への落下及び内方への異物の侵入を規制し、且つ該正面開口部に着脱自在に取り付けられる透明部材のセーフガード手段を備えて構成することができる。
【００１５】
他の実施態様として、ペット展示構造物をペット展示ケースにより構成することができる。
【発明の効果】
【００１６】
この発明によれば、客がケース内のペットを観察したとき、ケース内のペットを直視するペット正面側の姿を観察できるだけでなく、ケース内背面側での鏡面反射によるペット背面側の姿とからペットの全身を同時に観察することができる。このため、客はペットの体全体の姿や形及びかわいい仕草などを短時間に容易に観察することができ、正確にペットを判断できるようになる。この結果、客はペット購入時の必要な情報が直ちに得られるので選択が早まり、ひいてはペットの展示販売を促進することができる。また、ケース内は鏡面により視界が広がるので一目でペットの体全体を把握することができる。このため、ケースが少し遠くにあっても、ケース内のペットを的確に観察することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１７】
【図１】ペットショップにおける各種のペット展示構造物を示す外観斜視図。
【図２】（Ａ）はペット展示ケースを示す外観斜視図、（Ｂ）はペット展示ケースの扉開状態を示す外観斜視図。
【図３】（Ａ）はペット展示ケースの平面図、（Ｂ）はペット展示ケースの正面図、（Ｃ）はペット展示ケースの背面図、（Ｄ）はペット展示ケースの側面図。
【図４】（Ａ）はケース正面側からのペット視認状態を示す説明図、（Ｂ）はペット展示ケースでのペットの鏡面反射状態を示す正面図、（Ｃ）はペット展示ケースでのペットの鏡面反射状態を示す要部斜視図。
【図５】（Ａ）はペット展示ケースの背面側上方から照明する構造を示す縦断面図、（Ｂ）はペット展示ケースの正面側上方から照明する構造を示す縦断面図。
【図６】（Ａ）はペット展示ケースにおけるセーフガード板の使用状態を示す説明図、（Ｂ）はペット展示ケースにおけるセーフガード板を取り外した状態を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【００１８】
この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図面は鏡面反射機能を加えてペットを観察させる複数のペット展示ケースから構成したペット展示構造物の実施形態を示す。
【実施例】
【００１９】
図１はペットショップの展示フロアを構成する一例を示し、この展示フロアには両側に設置された前列のペット展示構造物１と、その間に形成された凹状のスタッフエリア１０を隔てて後方に設置された後列のペット展示構造物２とが備えられている。
【００２０】
前列のペット展示構造物１は、ペット展示用の垂直な壁面１００に開口されている壁面開口部１１０に、箱形状に形成されたペット展示ケース２００の透明な正面扉２１０を前記壁面１００の内方より対向させ、且つこれらの前記ペット展示ケース２００を前記壁面１００の展示通路方向３００に連設させて固定設置している。また、前記壁面開口部１１０よりペット展示ケース２００の正面扉２１０を透かしてペット展示ケース２００に収納されているペットを観察させるとともに、該ペット展示ケース２００の両側の側面に設けられたクリアパネル２２０を透かして隣接するペット展示ケース２００に収納されているペットをも観察させるように構成したものである。
【００２１】
後列のペット展示構造物２は、スタッフ専用のスタッフエリア１０に設置され、展示通路方向３００より少し離れた後方の位置にある。このスタッフエリア１０に後列のペット展示構造物２を設けるのは、プレミア感の高いペットを収納して購買意欲を高めたり、弱っているペットを休ませたりするためである。
【００２２】
そして、ペット展示用に開口されている壁面開口部２１に、その壁面２０の奥部より箱形状に形成されたペット展示ケース２００の透明な正面扉２１０を平面対向させて固定設置している。
【００２３】
ことに、この後列のペット展示構造物２に用いられるペット展示ケース２００は、正面扉２１０を透かして室内を観察する際に、その室内背面で鏡面反射できるように構成したことを特徴としている。
【００２４】
前記後列のペット展示構造物２は、同じ構造の複数のペット展示ケース２００を上下左右に連設して構成している。図１では一例としてペット展示ケース２００を上下方向に２段で左右方向に複数個連設し、連設された正面扉２１０のみを前記垂直な壁面開口部２１より露出させた状態に配置している。
【００２５】
前記ペット展示ケース２００は、図２及び図３に示すように、横長の箱形状を有する正面に透明の正面扉２１０を、背面に背面板２３０を、上面に天板２４０を、下面に底板２５０を、側面に透明なクリアパネル２２０を備えている。
【００２６】
前記正面扉２１０は、図２（Ｂ）に示すように、縦長の長方形を有する左右２枚の透明なガラスを中央部より開閉する両開き式に設けられている。この透明なガラスには周囲が遮蔽されない視認性の良いフレームレス強化ガラスが適している。この正面扉２１０は、ペット展示ケース２００の正面に開口されている横長の正面開口部２１１の前端周縁部である正面のフレーム枠２７０内に蝶番等の軸支部２１３を介して取り付けられる。そして、該軸支部２１３を回動支点に中央部より両開き式に開閉させる構成を有している。
【００２７】
また、正面扉２１０の２枚ガラス板の各中央下部には正面扉２１０を施錠または開錠するキーロック部２１４が備えられ、通常はこれらのキーロック部２１４により施錠されて正面扉２１０は閉鎖されている。そして、この透明な正面扉２１０を透かして客は正面側からペット展示ケース２００内を観察する。
【００２８】
前記正面扉２１０により開口されたペット展示ケース２００の正面開口部２１１をペットの出入口とする内方の空間には、照明灯２８０（図５参照）、トレイ２９０及びペットに必要な図示しない吸水施設、空調設備等が備えられている。
【００２９】
さらに、正面開口部２１１に対して、その下部側ではケース内の床面より若干立ち上がった起立壁としてのセーフガード板４００を備えている。このセーフガード板４００は横長の長方形板であり、正面側からの視界を阻害しない例えばアクリル板等の透明な樹脂板により形成する。
【００３０】
このセーフガード板４００は、正面扉２１０を開けたときに室内からペットが誤って飛び出すのを防止し、且つ容易に乗り越えられない高さを有している。また、ペットを出し入れする際に、ケース内に備えられているトレイ２９０等の備品がケース内の床面を滑って落下するのを防止させる役目を有している。また、正面扉２１０の閉鎖時にはセーフガード板４００によって正面扉２１０の下面と下側のフレーム枠２７０との間での隙間を閉鎖するため、外方から室内に向けて異物の挿入を規制する悪戯防止手段としての役目も有している。
【００３１】
図３（Ｃ）に示す背面板２３０は、不透明の樹脂パネルを用いてペット展示ケース２００の背面側を閉鎖している。さらに、背面板２３０の内面に鏡板２３１を配設している。
【００３２】
この鏡板２３１は、図４（Ａ）及び図４（Ｂ）に示すように、客がペット展示ケース２００に収納されているペット６００を直視する直視光４１０により観察できるペット正面側の姿と、鏡板２３１から反射した鏡面反射光４２０により観察できるペット背面側の姿とによってペットの全身を同時に観察することができる。このため、客はペット６００の体全体の姿や形を短時間に容易に観察することができ、ペットを正確に判断できるようになる。
【００３３】
また、図４（Ｃ）に示すように、正面扉２１０の側方からクリアパネル２２０を介して隣接するペットを斜め方向に見た場合でも、鏡板２３１から反射した鏡面反射光４２０によって、ペットの背面側の普段は見えない隠れている部分を同時に見ることができる。このため、客はペット６００の体全体の詳しい情報が直ちに得られる。また、ペット展示ケース２００が後列のペット展示構造物２のように少し遠くにあっても、そのケース内では鏡板２３１により鏡越しに見える部分が増えて視界が広がるので、客はケース内のペットの姿や形を十分に把握できる。
【００３４】
図３（Ｄ）はペット展示ケース２００の側面に設けられる透明なクリアパネル２２０を示したペット展示ケース２００の側面図である。このクリアパネル２２０は例えば透明で傷が付き難い強化ガラス板を用いる。この透明なクリアパネル２２０を用いることにより、正面から室内を見たとき、室内を見るに留まらず、その室内のクリアパネル２２０を貫いて隣接するケース内を見通すことができる。これにより、一層視界が広がる。
【００３５】
図３（Ａ）は天板２４０を示し、この天板２４０は十分な強度を有する不透明な材質、例えばアルミ複合板によってペット展示ケース２００の天井を平面的に閉鎖するように設けている。また、この天板２４０と同構造を有して設けられる底板２５０によって同様にケース２００の床面を平面的に閉鎖するように設けている。
【００３６】
また、ペット展示ケース２００は箱形状の各面の枠部を、断面中空の四角形状に形成された丈夫で軽量なアルミフレーム等のフレーム枠２７０により補強して該ペット展示ケース２００の強度を十分に確保している。
【００３７】
ペット展示ケース２００内には、図５（Ａ）に示すようにスリムな形状を有して客側からは見えない位置となる背面側上方に照明灯２８０を配置し、さらに照明灯２８０の周りを拡散板２８１で覆っている。この照明灯２８０からの照明光は、室内を直接照射する直接照射光５０１と、前記鏡板２３１から反射させて室内を間接照射する間接照射光５０２とから室内を均一に照らす広域の照射手段を備えている。これにより、ペット６００の背面側の見難い部分を十分に照らすことができる。また、客がペット展示ケース２００の正面側から見た場合に、ペット６００の体は正面側からの外光を受けるだけでなく、照明灯２８０によりペット６００の背面側を照らして均一に照射するのでペットを一層視認し易くなる。
【００３８】
また、前記ペット展示ケース２００内には、図５（Ｂ）に示すように、スリムな形状を有して客側からは見えない位置となる正面側上方に照明灯２８０を配置し、さらに照明灯２８０の周りを拡散板２８１で覆っている。この照明灯２８０からの照明光は、室内を照射する照明光５１１とともに、前記鏡板２３１から反射させた反射光５１２により室内の輝度低下部位を照らす輝度均一化照射手段を備えて構成している。
【００３９】
これにより、ケース内を均一に照射することができ、ペット６００の背面側の見難い部分を十分に照らすことができる。また、客がペット展示ケース２００の正面側から見た場合に、ペット６００の体は正面側からの外光を受けるだけでなく、照明灯２８０によりペット６００の背面側を照らしてペットを一層視認し易くなる。
【００４０】
図６（Ａ）はペット展示ケース２００の正面開口部２１１に設けられるセーフガード板４００の使用状態を示している。このセーフガード板４００を設けることにより、正面扉２１０を開けたときに室内からペットが誤って飛び出すのを防止できる。また、ペットを出し入れする際に、ケース内に備えられているトレイ２９０等の備品がケース内の床面を滑って落下するのを防止できる。
【００４１】
図６（Ｂ）はセーフガード板４００を取り外した状態を示している。このセーフガード板４００の着脱構造は、セーフガード板４００の両端位置となるペット展示ケース２００の正面側下部の左右端部に互いに内向きにコ形空間を有するコ形柱状の支持具４１０を立設し、これらのコ形空間にセーフガード板４００の両端部をそれぞれ上方より挿入させて取り付け、また上方にスライドさせて引き抜くことにより取り外すことができる着脱構造を有している。このセーフガード板４００を着脱することにより、ペット展示ケース２００内の清掃時にはセーフガード板４００が邪魔にならず、ケース内の清掃を容易にしている。
【００４２】
次に、このように構成された後列のペット展示構造物２の使用状態について説明する。ペットショップに来店した客が図１に示す展示通路方向３００に沿って通行し、客がスタッフエリア１０の前面に来て後列のペット展示構造物２のペット展示ケース２００を見たとき、客は正面扉２１０を透かしてケース２００内のペット６００を観察する。
【００４３】
この際、図４（Ｂ）に示すように、客がペット展示ケース２００に収納されているペット６００を直視する直視光４１０により観察できるペット正面側の姿と、鏡板２３１から反射した鏡面反射光４２０により観察できるペット背面側の姿とによってペットの全身を同時に観察することができる。このため、客はペット６００の体全体の姿や形を短時間に容易に観察することができ、ペットを正確に判断できる。
【００４４】
また、ペット展示ケース２００が後列のペット展示構造物２のように展示通路方向３００からは少し遠い位置にあっても、鏡板２３１により視界が広がるので、客はケース内のペットの姿や形を一目で把握できる。
【００４５】
上述のように、正面扉をペット展示面として形成された箱形状のケースをペット展示構造物に組み込んで構築し、該箱形状の室内背面側の鏡板によりペットの見難い背面側を見ることが可能になり、ペットの全身の姿形を容易に把握することができる。また、鏡板によってケース室内を広く見せることができるようになる。さらに、後列のペット展示構造物のペット展示ケースはスタッフエリアに配置されるため、病気等の場合はスタッフに感知され易くなるので好ましい。
【００４６】
この発明の構成と、上述の実施例の構成との対応において、
この発明の正面パネルは、実施例の正面扉２１０に対応し、
以下同様に、
鏡面は、鏡板２３１に対応し、
広域照射手段は、ペット展示ケース２００の背面側上方の照明灯２８０に対応し、
輝度均一化照射手段は、ペット展示ケース２００の正面側上方の照明灯２８０に対応し、
セーフガード手段は、セーフガード板４００に対応するも、この発明は上述の実施例の構成に限定されるものではなく、請求項に記載される技術思想に基づいて応用することができる。
【００４７】
例えば、上述の実施例では、この発明の特徴となる鏡面構造を有するペット展示ケース２００を後列のペット展示構造物２に適用した場合について説明したが、これに限らず、前列のペット展示構造物１のペット展示ケース２００に適用することもできる。また、ペット展示ケース２００の正面や側面に透明な材質としてガラス板を用いる例を示したが、これに限らず、透明のアクリル板等の樹脂材質を用いて構成してもよい。
【産業上の利用可能性】
【００４８】
ペットをケースに入れて販売するペットショップなどに広く利用することができる。
【符号の説明】
【００４９】
１，２…ペット展示構造物
２０，１００…壁面
２１，１１０…壁面開口部
２００…ペット展示ケース
２１０…正面扉
２３１…鏡板
２８０…照明灯
３００…展示通路方向
４００…セーフガード板
【技術分野】
【０００１】
この発明は、ペットショップに設置されてペットを展示販売するペット展示構造物に関し、さらに詳しくはペットを容易に観察できるようにしたペット展示構造物に関する。
【背景技術】
【０００２】
一般に、ペットショップのペット展示フロアには、ペットを個別に収納する各ケースを展示面に整列して組み込んだペット展示構造物が配置されている。この種のペット展示構造物はケースに子犬や子猫等のペットを収納してペットを個別に展示している。さらに、このようなケース展示形態だけでなく、上方を開放した広いスペースをとって周囲を囲った放し飼い空間を作り、ここに一匹あるいは複数のペットを入れて放し飼い展示する放し飼い展示形態を併用したペット展示販売ブースが提案されている（例えば特許文献１参照）。
【０００３】
ところが、放し飼い展示形態では、ペットの動きを阻害しない利点がある反面、ペットの放し飼いによりペット間の過度のじゃれあいや喧嘩、あるいは客との間でのトラブル等が発生しないように監視する必要があった。このため、放し飼いによる展示形態では広いスペースと人手を要し、またトラブルや病気の感染のおそれがあり、ペットの長時間展示には好ましくなかった。
【０００４】
さらに、ペットを管理する形態の一例として、ペットを収納したケースを上下左右に多数組み込んで立体的に集合配置したペット販売用のブース構造が提案されている（例えば特許文献２参照）。
【０００５】
しかし、この種のペット販売用ブース構造に用いられる各ケースがペット展示フロアの展示通路より奥側に配置されているような場合、例えばプレミア感の高いペット、あるいは弱っているペットを休ませるなどの理由によりケースが後方配置されている場合は、そのケースに収納されているペットを客は遠くからしか見ることができず、全てのペットを明瞭に観察することができなかった。
【０００６】
また、ケースがペット展示通路の近くに配置されている場合でも、ペットの向きが様々であり、ペットが常に正面を向いていることはなく、ペットが奥側を向いていたり、動きが乏しくて見たい部分がよく見えなかったり、睡眠中であったりして十分に観察することができなかった。
【０００７】
このような場合、客はケースの前でしばらく待つか、諦めるか、やむえずペットの関心を引くようにケースを叩いたり大きな声や音を出したりしてペットを無理に客側に振り向かせるなどしていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００８】
【特許文献１】特開２００９−８２０７８号
【特許文献２】特許第３９４６７５１号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００９】
そこでこの発明は、上述の課題に鑑み、ケースが遠くに配置されていても、そのケース内のペットの見たい部分を容易に見ることができるようにしたペット展示構造物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
この発明は、ペット展示用に開口されている壁面開口部に、その壁面の内方より箱形状に形成されたペット展示ケースの透明な正面パネルを平面対向させて固定設置し、その正面パネルを透かして観察される前記ペット展示ケースの少なくとも室内背面を鏡面に構成したペット展示構造物であることを特徴とする。
【００１１】
他の実施態様として、複数の前記ペット展示ケースを展示通路方向に連設して構成することができる。
【００１２】
他の実施態様として、前記ペット展示ケースの背面側上方に、室内を直接照射する直接照射光と、前記鏡面から反射させて室内を間接照射する間接照射光とから室内を照らす広域照射手段を備えて構成とすることができる。
【００１３】
他の実施態様として、前記ペット展示ケースの正面側上方に、室内を照射するとともに、前記鏡面から反射させた反射光により室内の輝度低下部位を照らす輝度均一化照射手段を備えて構成することができる。
【００１４】
他の実施態様として、前記ペット展示ケースは、正面開口部に、外方への落下及び内方への異物の侵入を規制し、且つ該正面開口部に着脱自在に取り付けられる透明部材のセーフガード手段を備えて構成することができる。
【００１５】
他の実施態様として、ペット展示構造物をペット展示ケースにより構成することができる。
【発明の効果】
【００１６】
この発明によれば、客がケース内のペットを観察したとき、ケース内のペットを直視するペット正面側の姿を観察できるだけでなく、ケース内背面側での鏡面反射によるペット背面側の姿とからペットの全身を同時に観察することができる。このため、客はペットの体全体の姿や形及びかわいい仕草などを短時間に容易に観察することができ、正確にペットを判断できるようになる。この結果、客はペット購入時の必要な情報が直ちに得られるので選択が早まり、ひいてはペットの展示販売を促進することができる。また、ケース内は鏡面により視界が広がるので一目でペットの体全体を把握することができる。このため、ケースが少し遠くにあっても、ケース内のペットを的確に観察することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１７】
【図１】ペットショップにおける各種のペット展示構造物を示す外観斜視図。
【図２】（Ａ）はペット展示ケースを示す外観斜視図、（Ｂ）はペット展示ケースの扉開状態を示す外観斜視図。
【図３】（Ａ）はペット展示ケースの平面図、（Ｂ）はペット展示ケースの正面図、（Ｃ）はペット展示ケースの背面図、（Ｄ）はペット展示ケースの側面図。
【図４】（Ａ）はケース正面側からのペット視認状態を示す説明図、（Ｂ）はペット展示ケースでのペットの鏡面反射状態を示す正面図、（Ｃ）はペット展示ケースでのペットの鏡面反射状態を示す要部斜視図。
【図５】（Ａ）はペット展示ケースの背面側上方から照明する構造を示す縦断面図、（Ｂ）はペット展示ケースの正面側上方から照明する構造を示す縦断面図。
【図６】（Ａ）はペット展示ケースにおけるセーフガード板の使用状態を示す説明図、（Ｂ）はペット展示ケースにおけるセーフガード板を取り外した状態を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【００１８】
この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図面は鏡面反射機能を加えてペットを観察させる複数のペット展示ケースから構成したペット展示構造物の実施形態を示す。
【実施例】
【００１９】
図１はペットショップの展示フロアを構成する一例を示し、この展示フロアには両側に設置された前列のペット展示構造物１と、その間に形成された凹状のスタッフエリア１０を隔てて後方に設置された後列のペット展示構造物２とが備えられている。
【００２０】
前列のペット展示構造物１は、ペット展示用の垂直な壁面１００に開口されている壁面開口部１１０に、箱形状に形成されたペット展示ケース２００の透明な正面扉２１０を前記壁面１００の内方より対向させ、且つこれらの前記ペット展示ケース２００を前記壁面１００の展示通路方向３００に連設させて固定設置している。また、前記壁面開口部１１０よりペット展示ケース２００の正面扉２１０を透かしてペット展示ケース２００に収納されているペットを観察させるとともに、該ペット展示ケース２００の両側の側面に設けられたクリアパネル２２０を透かして隣接するペット展示ケース２００に収納されているペットをも観察させるように構成したものである。
【００２１】
後列のペット展示構造物２は、スタッフ専用のスタッフエリア１０に設置され、展示通路方向３００より少し離れた後方の位置にある。このスタッフエリア１０に後列のペット展示構造物２を設けるのは、プレミア感の高いペットを収納して購買意欲を高めたり、弱っているペットを休ませたりするためである。
【００２２】
そして、ペット展示用に開口されている壁面開口部２１に、その壁面２０の奥部より箱形状に形成されたペット展示ケース２００の透明な正面扉２１０を平面対向させて固定設置している。
【００２３】
ことに、この後列のペット展示構造物２に用いられるペット展示ケース２００は、正面扉２１０を透かして室内を観察する際に、その室内背面で鏡面反射できるように構成したことを特徴としている。
【００２４】
前記後列のペット展示構造物２は、同じ構造の複数のペット展示ケース２００を上下左右に連設して構成している。図１では一例としてペット展示ケース２００を上下方向に２段で左右方向に複数個連設し、連設された正面扉２１０のみを前記垂直な壁面開口部２１より露出させた状態に配置している。
【００２５】
前記ペット展示ケース２００は、図２及び図３に示すように、横長の箱形状を有する正面に透明の正面扉２１０を、背面に背面板２３０を、上面に天板２４０を、下面に底板２５０を、側面に透明なクリアパネル２２０を備えている。
【００２６】
前記正面扉２１０は、図２（Ｂ）に示すように、縦長の長方形を有する左右２枚の透明なガラスを中央部より開閉する両開き式に設けられている。この透明なガラスには周囲が遮蔽されない視認性の良いフレームレス強化ガラスが適している。この正面扉２１０は、ペット展示ケース２００の正面に開口されている横長の正面開口部２１１の前端周縁部である正面のフレーム枠２７０内に蝶番等の軸支部２１３を介して取り付けられる。そして、該軸支部２１３を回動支点に中央部より両開き式に開閉させる構成を有している。
【００２７】
また、正面扉２１０の２枚ガラス板の各中央下部には正面扉２１０を施錠または開錠するキーロック部２１４が備えられ、通常はこれらのキーロック部２１４により施錠されて正面扉２１０は閉鎖されている。そして、この透明な正面扉２１０を透かして客は正面側からペット展示ケース２００内を観察する。
【００２８】
前記正面扉２１０により開口されたペット展示ケース２００の正面開口部２１１をペットの出入口とする内方の空間には、照明灯２８０（図５参照）、トレイ２９０及びペットに必要な図示しない吸水施設、空調設備等が備えられている。
【００２９】
さらに、正面開口部２１１に対して、その下部側ではケース内の床面より若干立ち上がった起立壁としてのセーフガード板４００を備えている。このセーフガード板４００は横長の長方形板であり、正面側からの視界を阻害しない例えばアクリル板等の透明な樹脂板により形成する。
【００３０】
このセーフガード板４００は、正面扉２１０を開けたときに室内からペットが誤って飛び出すのを防止し、且つ容易に乗り越えられない高さを有している。また、ペットを出し入れする際に、ケース内に備えられているトレイ２９０等の備品がケース内の床面を滑って落下するのを防止させる役目を有している。また、正面扉２１０の閉鎖時にはセーフガード板４００によって正面扉２１０の下面と下側のフレーム枠２７０との間での隙間を閉鎖するため、外方から室内に向けて異物の挿入を規制する悪戯防止手段としての役目も有している。
【００３１】
図３（Ｃ）に示す背面板２３０は、不透明の樹脂パネルを用いてペット展示ケース２００の背面側を閉鎖している。さらに、背面板２３０の内面に鏡板２３１を配設している。
【００３２】
この鏡板２３１は、図４（Ａ）及び図４（Ｂ）に示すように、客がペット展示ケース２００に収納されているペット６００を直視する直視光４１０により観察できるペット正面側の姿と、鏡板２３１から反射した鏡面反射光４２０により観察できるペット背面側の姿とによってペットの全身を同時に観察することができる。このため、客はペット６００の体全体の姿や形を短時間に容易に観察することができ、ペットを正確に判断できるようになる。
【００３３】
また、図４（Ｃ）に示すように、正面扉２１０の側方からクリアパネル２２０を介して隣接するペットを斜め方向に見た場合でも、鏡板２３１から反射した鏡面反射光４２０によって、ペットの背面側の普段は見えない隠れている部分を同時に見ることができる。このため、客はペット６００の体全体の詳しい情報が直ちに得られる。また、ペット展示ケース２００が後列のペット展示構造物２のように少し遠くにあっても、そのケース内では鏡板２３１により鏡越しに見える部分が増えて視界が広がるので、客はケース内のペットの姿や形を十分に把握できる。
【００３４】
図３（Ｄ）はペット展示ケース２００の側面に設けられる透明なクリアパネル２２０を示したペット展示ケース２００の側面図である。このクリアパネル２２０は例えば透明で傷が付き難い強化ガラス板を用いる。この透明なクリアパネル２２０を用いることにより、正面から室内を見たとき、室内を見るに留まらず、その室内のクリアパネル２２０を貫いて隣接するケース内を見通すことができる。これにより、一層視界が広がる。
【００３５】
図３（Ａ）は天板２４０を示し、この天板２４０は十分な強度を有する不透明な材質、例えばアルミ複合板によってペット展示ケース２００の天井を平面的に閉鎖するように設けている。また、この天板２４０と同構造を有して設けられる底板２５０によって同様にケース２００の床面を平面的に閉鎖するように設けている。
【００３６】
また、ペット展示ケース２００は箱形状の各面の枠部を、断面中空の四角形状に形成された丈夫で軽量なアルミフレーム等のフレーム枠２７０により補強して該ペット展示ケース２００の強度を十分に確保している。
【００３７】
ペット展示ケース２００内には、図５（Ａ）に示すようにスリムな形状を有して客側からは見えない位置となる背面側上方に照明灯２８０を配置し、さらに照明灯２８０の周りを拡散板２８１で覆っている。この照明灯２８０からの照明光は、室内を直接照射する直接照射光５０１と、前記鏡板２３１から反射させて室内を間接照射する間接照射光５０２とから室内を均一に照らす広域の照射手段を備えている。これにより、ペット６００の背面側の見難い部分を十分に照らすことができる。また、客がペット展示ケース２００の正面側から見た場合に、ペット６００の体は正面側からの外光を受けるだけでなく、照明灯２８０によりペット６００の背面側を照らして均一に照射するのでペットを一層視認し易くなる。
【００３８】
また、前記ペット展示ケース２００内には、図５（Ｂ）に示すように、スリムな形状を有して客側からは見えない位置となる正面側上方に照明灯２８０を配置し、さらに照明灯２８０の周りを拡散板２８１で覆っている。この照明灯２８０からの照明光は、室内を照射する照明光５１１とともに、前記鏡板２３１から反射させた反射光５１２により室内の輝度低下部位を照らす輝度均一化照射手段を備えて構成している。
【００３９】
これにより、ケース内を均一に照射することができ、ペット６００の背面側の見難い部分を十分に照らすことができる。また、客がペット展示ケース２００の正面側から見た場合に、ペット６００の体は正面側からの外光を受けるだけでなく、照明灯２８０によりペット６００の背面側を照らしてペットを一層視認し易くなる。
【００４０】
図６（Ａ）はペット展示ケース２００の正面開口部２１１に設けられるセーフガード板４００の使用状態を示している。このセーフガード板４００を設けることにより、正面扉２１０を開けたときに室内からペットが誤って飛び出すのを防止できる。また、ペットを出し入れする際に、ケース内に備えられているトレイ２９０等の備品がケース内の床面を滑って落下するのを防止できる。
【００４１】
図６（Ｂ）はセーフガード板４００を取り外した状態を示している。このセーフガード板４００の着脱構造は、セーフガード板４００の両端位置となるペット展示ケース２００の正面側下部の左右端部に互いに内向きにコ形空間を有するコ形柱状の支持具４１０を立設し、これらのコ形空間にセーフガード板４００の両端部をそれぞれ上方より挿入させて取り付け、また上方にスライドさせて引き抜くことにより取り外すことができる着脱構造を有している。このセーフガード板４００を着脱することにより、ペット展示ケース２００内の清掃時にはセーフガード板４００が邪魔にならず、ケース内の清掃を容易にしている。
【００４２】
次に、このように構成された後列のペット展示構造物２の使用状態について説明する。ペットショップに来店した客が図１に示す展示通路方向３００に沿って通行し、客がスタッフエリア１０の前面に来て後列のペット展示構造物２のペット展示ケース２００を見たとき、客は正面扉２１０を透かしてケース２００内のペット６００を観察する。
【００４３】
この際、図４（Ｂ）に示すように、客がペット展示ケース２００に収納されているペット６００を直視する直視光４１０により観察できるペット正面側の姿と、鏡板２３１から反射した鏡面反射光４２０により観察できるペット背面側の姿とによってペットの全身を同時に観察することができる。このため、客はペット６００の体全体の姿や形を短時間に容易に観察することができ、ペットを正確に判断できる。
【００４４】
また、ペット展示ケース２００が後列のペット展示構造物２のように展示通路方向３００からは少し遠い位置にあっても、鏡板２３１により視界が広がるので、客はケース内のペットの姿や形を一目で把握できる。
【００４５】
上述のように、正面扉をペット展示面として形成された箱形状のケースをペット展示構造物に組み込んで構築し、該箱形状の室内背面側の鏡板によりペットの見難い背面側を見ることが可能になり、ペットの全身の姿形を容易に把握することができる。また、鏡板によってケース室内を広く見せることができるようになる。さらに、後列のペット展示構造物のペット展示ケースはスタッフエリアに配置されるため、病気等の場合はスタッフに感知され易くなるので好ましい。
【００４６】
この発明の構成と、上述の実施例の構成との対応において、
この発明の正面パネルは、実施例の正面扉２１０に対応し、
以下同様に、
鏡面は、鏡板２３１に対応し、
広域照射手段は、ペット展示ケース２００の背面側上方の照明灯２８０に対応し、
輝度均一化照射手段は、ペット展示ケース２００の正面側上方の照明灯２８０に対応し、
セーフガード手段は、セーフガード板４００に対応するも、この発明は上述の実施例の構成に限定されるものではなく、請求項に記載される技術思想に基づいて応用することができる。
【００４７】
例えば、上述の実施例では、この発明の特徴となる鏡面構造を有するペット展示ケース２００を後列のペット展示構造物２に適用した場合について説明したが、これに限らず、前列のペット展示構造物１のペット展示ケース２００に適用することもできる。また、ペット展示ケース２００の正面や側面に透明な材質としてガラス板を用いる例を示したが、これに限らず、透明のアクリル板等の樹脂材質を用いて構成してもよい。
【産業上の利用可能性】
【００４８】
ペットをケースに入れて販売するペットショップなどに広く利用することができる。
【符号の説明】
【００４９】
１，２…ペット展示構造物
２０，１００…壁面
２１，１１０…壁面開口部
２００…ペット展示ケース
２１０…正面扉
２３１…鏡板
２８０…照明灯
３００…展示通路方向
４００…セーフガード板
【特許請求の範囲】
【請求項１】
ペット展示用に開口されている壁面開口部に、その壁面の内方より箱形状に形成されたペット展示ケースの透明な正面パネルを平面対向させて固定設置し、その正面パネルを透かして観察される前記ペット展示ケースの少なくとも室内背面を鏡面に構成した
ペット展示構造物。
【請求項２】
複数の前記ペット展示ケースを展示通路方向に連設した
請求項１に記載のペット展示構造物。
【請求項３】
前記ペット展示ケースの背面側上方に、
室内を直接照射する直接照射光と、前記鏡面から反射させて室内を間接照射する間接照射光とから室内を照らす広域照射手段を備えた
請求項１または２に記載のペット展示構造物。
【請求項４】
前記ペット展示ケースの正面側上方に、
室内を照射するとともに、前記鏡面から反射させた反射光により室内の輝度低下部位を照らす輝度均一化照射手段を備えた
請求項１または２に記載のペット展示構造物。
【請求項５】
前記ペット展示ケースは、
正面開口部に、外方への落下及び内方への異物の侵入を規制し、且つ該正面開口部に着脱自在に取り付けられる透明部材のセーフガード手段を備えた
請求項１〜４の何れか１項に記載のペット展示構造物。
【請求項６】
請求項１〜５の何れか１項に記載のペット展示構造物を構成するペット展示ケース。
【請求項１】
ペット展示用に開口されている壁面開口部に、その壁面の内方より箱形状に形成されたペット展示ケースの透明な正面パネルを平面対向させて固定設置し、その正面パネルを透かして観察される前記ペット展示ケースの少なくとも室内背面を鏡面に構成した
ペット展示構造物。
【請求項２】
複数の前記ペット展示ケースを展示通路方向に連設した
請求項１に記載のペット展示構造物。
【請求項３】
前記ペット展示ケースの背面側上方に、
室内を直接照射する直接照射光と、前記鏡面から反射させて室内を間接照射する間接照射光とから室内を照らす広域照射手段を備えた
請求項１または２に記載のペット展示構造物。
【請求項４】
前記ペット展示ケースの正面側上方に、
室内を照射するとともに、前記鏡面から反射させた反射光により室内の輝度低下部位を照らす輝度均一化照射手段を備えた
請求項１または２に記載のペット展示構造物。
【請求項５】
前記ペット展示ケースは、
正面開口部に、外方への落下及び内方への異物の侵入を規制し、且つ該正面開口部に着脱自在に取り付けられる透明部材のセーフガード手段を備えた
請求項１〜４の何れか１項に記載のペット展示構造物。
【請求項６】
請求項１〜５の何れか１項に記載のペット展示構造物を構成するペット展示ケース。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【公開番号】特開２０１１−２４７６９（Ｐ２０１１−２４７６９Ａ）
【公開日】平成２３年２月１０日（２０１１．２．１０）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００９−１７３３９２（Ｐ２００９−１７３３９２）
【出願日】平成２１年７月２４日（２００９．７．２４）
【出願人】（０００１３７１８８）株式会社ボンビ (30)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２３年２月１０日（２０１１．２．１０）
【国際特許分類】
【出願日】平成２１年７月２４日（２００９．７．２４）
【出願人】（０００１３７１８８）株式会社ボンビ (30)
【Ｆターム（参考）】
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