説明

ペット洗浄器

【課題】 ペットを家庭で洗浄するには、庭先や風呂場などでシャワーを使用するのが一般的ではあるが、その場合、ペットが濡れた体を震わせて水滴を周囲に飛ばすため洗浄する人は衣類が濡れるうえ、周りにも独特の動物臭が付着して不快な思いをすることが多い。また頭部等が濡れることを嫌がり洗浄中に暴れて大変な労力を使う。
【解決手段】ペットの本体首下までをペット洗浄器本体が覆い包むことにより、ペットが暴れることを抑制でき、水、洗剤を注入したのち、首元洗浄水漏れベルトにて固定し柔らかい素材のペット洗浄器本体は本体外側より手揉み洗いが出来る事により洗浄水の飛び散りがなく洗浄者は濡れる事なく労力を使わない洗浄器を提供できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペットを洗浄するために使用する洗浄器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ペットを家庭で洗浄するには、庭先や風呂場などでシャワーを使用するのが一般的ではあるが、その場合、ペットが濡れた体を震わせて水滴を周囲に飛ばすため洗浄する人は衣類が濡れるうえ、周りにも独特の動物臭が付着して不快な思いをすることが多く、また頭部等が濡れることを嫌がり洗浄中に暴れて大変な労力を使う。
【0003】
ペットショップ専門店向けには、ペットを載置してシャワーの水跳ねを押えながら洗浄を行う浴槽装置(特許文献1)やペットを収容して洗浄水による洗浄から温風による乾燥まで、自動に行う自動洗浄装置(特許文献2)などが開発されているが、これらは高価なうえ嵩張って家庭では使いづらいものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−125502号公報
【特許文献2】特開2005−000013号公報
【発明の開示】

【発明の概要】

【発明が解決しょうとする課題】
【0005】
本発明が解決しょうとする問題点は如何にして服などを濡らさずにペットを洗えるかまた頭部等が濡れることを嫌がり洗浄中に暴れて労力を使うことを、如何に抑えられるかそれにともない嵩張らない簡易な構造で如何に実現するか、という点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のペット洗浄器は、本体に柔らかい素材を用いることにより、ペットの本体首下をペット洗浄器本体が覆い包む事ができ、それにより、ペットの暴れを抑制し、水、洗剤を注入し、本体外側より手揉み洗いが出来る事により洗浄水の飛び散りがなく洗浄者は濡れる事なく労力を使わないですみ、また排水コックを調節することにより、揉みながらすすぎ洗いが出来るため、洗剤等の残留による皮膚炎防止にもなり、さらに胴体の外周にはチューブ状の空気室を数段、たとえば5段持ち、すべての空気室は背面で連通されており一箇所の空気出入口より空気を送り込むことが出来、空気注入量を調整することでペットの身長に併せることが出来る。
【0007】
本体にはビニール及び天然ゴム、などの防水、耐久性に強く、柔らかい素材を持ち外側より揉み洗いができ、また光透過性を備えておりペット本体の洗浄状況を見ながら洗浄作業が出来る。
【0008】
胴体・底部分の内側には全面に凹凸構造を形成しており外側より揉み洗いによる洗浄効果を高めている。
【発明の効果】
【0009】
請求項1の発明によるペット洗浄器は、本体に柔らかい素材を用いることにより、ペットの本体首下をペット洗浄器本体が覆い包む事が出来ることにより、ペットの暴れを抑制することができ、本体外側より手揉み洗いが出来る事により洗浄水の飛び散りがなく洗浄者は濡れる事なく労力を使わないで洗浄作業ができる。
【0010】
本体が光透過性素材で形成されていることにより、ペット本体の様子を窺いながら洗浄することができ、ペットを隅々まで綺麗に洗浄ができる。
【0011】
胴体、底部分の内側前面に凹凸を形成することにより、本発明の特徴である外側からの手揉み洗いが最大の洗浄効果が得られ汚れを効率良く落とせる。
【0012】
本体の排水口に排水コックを付けることにより、排水調節ができ、それにより外側より手揉みしながら濯ぎ洗いができ、さらに洗剤等の残留による皮膚炎防止にもなり短い時間で洗浄終了することが出来る。
【0013】
胴体部分の外周にチューブ状の空気室より空気を抜くことにより図7に示すようにコンパクトに折りたたんで収納でき、嵩張らないので外部に持ち運びが安易にできる
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明のペット洗浄器の実施例を示す斜視図である。
【図2】本ペット洗浄器の正面図である。
【図3】本ペット洗浄器の背面図である。
【図4】本ペット洗浄器のペットを入れた状態の断面図である。
【図5】本ペット洗浄器の正面断面図である。
【図6】ペット身長調整時の説明図である。
【図7】ペット洗浄器の収納状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
ペット洗浄器本体に柔らかい素材を用いることにより、ペットの本体首下をペット洗浄器本体が覆い包むことが出来、開閉口部にはファスナーを備えておりペットを出し入れがスムースに行えるように大きく開き、さらに開閉口部には洗浄水漏れ防止の紐、又はベルトを備えており、締めることにより洗浄水漏れを防ぎ、さらに胴体部分の外周にチューブ状の空気室を数段、たとえば5段持ち、空気出入口より空気注入量を調整することでペットの身長に併せることが出来、柔らかい素材の洗浄器本体に収容したペットを外側より揉み洗い洗浄が可能になる。
【実施例】
【0016】
以下、添付図面に従ってー実施例を説明する。図1はペット洗浄器本体の斜視図であるペットの出入開閉口首元2と胴体4、底5さらに胴体4の外周にチューブ状の空気室3による構成になっている。
【0017】
ペット出入開閉口首元2よりペット本体を入れた後にベルト6で締めることにより洗浄水漏れ防止ができる。
【0018】
ペット身長調整空気室3は、図6に示すようにペットのサイズに合わせるためのチューブ状の空気室を数段、例えば5段が背面の空気室にて連通されており空気出入口11より空気の注入量調整でペットの身長に合わせて伸縮(図示矢印)させることが出来る。
【0019】
本体は光透過性を備えた素材を用いており、ペット本体の洗浄状況を見ながら洗浄作業ができ、胴体4a部分での洗浄状況がもっとも確認できる窓的な部分である。
【0020】
底5はペットの爪による損傷が無いように耐久性の強いビニール、ゴム等の素材を用てる。
【0021】
洗浄水の排水コック9ですすぎ洗い時には排水調節により外側より揉みながらすすぎ洗いができる。
【0022】
胴体4と底5の内側全面に凹凸13を形成することにより、外側からの手揉み洗いが最大の洗浄効果が得られ汚れを効率良く落とせる。
【0023】
空気出入口11より全部の空気を排出した収納状態15で嵩張らず持ち運びができる。
【符号の説明】
【0024】
1 ペット洗浄器本体 2 ペット本体の出入開閉口部
3 ペット身長調整空気室 4 ペット洗浄器胴体
5 ペット洗浄器底 6 水漏れ防止紐又はベルト
7 給水接続ジョイント 8 給水口
9 排水調節コック 10 排水口
11 空気出入口 12 ペット身長調整空気室連通部
13 洗浄用凸凹

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペット本体の首下からペット洗浄器本体1が覆い包む状態で、水、洗剤を注入し柔らかい素材のペット洗浄器本体1の外側より手揉み洗いが出来るペット洗浄器。
【請求項2】
ペット洗浄器本体1にはビニール及び天然ゴム等の防水性・耐久性に強く、光透過性を備えた柔らかい素材を用いている請求項1記載のペット洗浄器。
【請求項3】
胴体4、底5の内側全面に凹凸構造を形成している請求項1記載のペット洗浄器。
【請求項4】
胴体4部分の外周には空気室3を持つ層を数段持ちすべての空気室3は連結されており一箇所の空気出入口11より空気を送り込める請求項1記載のペット洗浄器。
【請求項5】
ペット身長調整空気室3に空気注入量を調整することでペットの身長に併せることが出来る請求項1記載のペット洗浄器。
【請求項6】
底部分の側面に排水調節コック9を設けた請求項1記載のペット洗浄器
【請求項7】
ペットをスムースに出し入れ出きるファスナーを備えた開口部2a請求項1記載のペット洗浄器

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−63059(P2013−63059A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−231136(P2011−231136)
【出願日】平成23年9月19日(2011.9.19)
【出願人】(511255199)