説明

ペット用トイレ

【課題】ペットの幼少時から成長後まで使用できるトイレを提供すること。
【解決手段】外容器10と内容器20とを備える。外容器10の側壁12aに、側壁の高さの低い外側低側壁部15を設けるとともに、内容器20の側壁22aに、側壁の高さの低い内側低側壁部25を設ける。外容器10と内容器20とは相対的に可動である。外側低側壁部15と内側低側壁部25との位置を一致させて内容器20を外容器10の内部に配置することで、その隣接部の側壁3よりも高さの低いペット進入部2が形成されるようにする。これとともに、外側低側壁部15の位置と内側低側壁部25の位置とが一致しないように内容器20を外容器10の内部に配置することで、外側低側壁部15を内容器20の側壁によって閉塞し、かつ内側低側壁部25を外容器10の側壁によって閉塞する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、猫や犬等のペット(小動物)の排泄液の処理に用いられるペット用トイレに関する。
【背景技術】
【0002】
猫や犬等のペットの排泄液(尿等)を処理するためのペット用トイレとして、トレイ状の容器の底部に、砂などの吸液材を敷き詰めたものが知られている。このようなトイレを用いて例えば猫を飼育する場合、猫は排泄後に排泄箇所に砂をかける習性があることから、砂の飛び散りを防止する必要がある。この目的のために、ペット用トイレにおける砂を収容するトレイの側壁を高くする必要がある。例えば、特許文献1には、平面視して矩形の粒状物収容容器の三面に側壁を設け、残りの一面を低くして出入り口を設けた動物用トイレが記載されている。このトイレにおいては、出入り口からの砂の飛び散りを防止できないので、同文献においては、出入り口に別部材を配置して、砂の飛び散りを防止するようにしている。しかし、別部材を配置することはトイレの構成部品が多くなることにつながり、経済的とは言えない。また、同文献に記載のトイレでは、出入り口の位置が高いので、幼少の小型の動物を飼育する場合には、出入り口が目線よりも高くなってしまい、そこに出入り口があることを動物が認識し難い。また、認識できたとしても、出入り口が高すぎでトイレ内に入ることができない。このことは高齢や疾病等で身体能力が低下している動物についても同様である。
【0003】
身体能力が低下した猫など、高い側壁を乗り越えられない猫にも使用できるトイレとして、特許文献2に記載のものが知られている。このトイレにおいては、出入り口をスロープにして低く形成する代わりに、該スロープに、砂が下方に落ちることが可能な開口部を設けてある。しかし、このスロープは、子猫や身体能力が低下した猫を飼育する場合にのみ必要であり、成長した健常な猫を飼育する場合には不要なものである。したがって、成長した健常な猫を飼育する場合には、スロープの分だけトイレのサイズが大きくなってしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−6605号公報
【特許文献2】特開2010−284089号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得るペット用トイレを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、底部及び該底部の周縁に立設された側壁を有する外容器と、ペットの排泄液を透過可能な簀の子構造の底部及び該底部の周縁に立設された側壁を有する内容器とを備えたペット用トイレであって、
前記外容器の側壁の一部に高さの低い外側低側壁部を設けるとともに、前記内容器の側壁の一部に高さの低い内側低側壁部を設け、
前記外容器と前記内容器とは相対的に可動とされており、
前記外側低側壁部と前記内側低側壁部との位置を一致させて内容器を外容器の内部に配置することで、その隣接部の側壁よりも高さが低く、ペットがトイレ内に進入可能なペット進入部が形成されるようになされているとともに、
前記外側低側壁部の位置と前記内側低側壁部の位置とが一致しないように前記内容器を前記外容器の内部に配置することで、外側低側壁部を内容器の側壁によって閉塞し、かつ内側低側壁部を外容器の側壁によって閉塞して、前記ペット進入部が形成されないようにしたペット用トイレを提供するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明のペット用トイレは、これをペットの幼少時から使用することができ、成長後であっても砂の飛び散り防止効果を維持することができる。したがって、ペットの成長に合わせてトイレを買い換える必要がなく、経済的である。また、身体能力の弱ったペットのトイレとしても有用である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、本発明のペット用トイレの一実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】図2は、本発明のペット用トイレの一実施形態を示す斜視図である。
【図3】図3は、本発明のペット用トイレの別の一実施形態を示す分解斜視図である。
【図4】図4は、本発明のペット用トイレの別の一実施形態を示す斜視図である。
【図5】図5は、本発明のペット用トイレに用いられる内容器の別の実施形態を示す斜視図である。
【図6】図6(a)は、図2に示すペット用トイレにおけるVIa−VIa線断面図であり、図6(b)は、図4に示すペット用トイレにおけるVIb−VIb線断面図である。
【図7】図7は、本発明のペット用トイレに用いられる内容器の更に別の実施形態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。本発明のペット用トイレは、猫や犬などのほ乳類小動物を飼育するために用いられるものである。図1に示す実施形態のペット用トイレは、外容器10及び内容器20の2部材を備えている。外容器10と内容器20とは相対的に可動とされている。同図に示すとおり、内容器20は外容器10の内部に入れ子状に配置される。外容器10及び内容器20はいずれも、例えば合成樹脂の射出成形によって製造できる。
【0010】
外容器10は、平面視して略矩形の底部11を有している。底部11の周縁には壁部12が立設されている。壁部12は、底部11の周縁の全域にわたって立設されている。壁部12は、外容器10の外方に向けて若干傾斜している。壁部12の上端14は、外容器10の外方に向けて反り返った形状になっている。壁部12は、対向する平面状の第1壁部12a及び第2壁部12bを有している。更に壁部12は、対向する面状の第3壁部12c及び第4壁部12dを有している。
【0011】
内容器20は、平面視して略矩形の底部21を有している。底部21は、外容器10の底部11と略相似形になっており、該底部11よりも小さくなっている。底部21は、ペットの排泄液の透過が可能な簀の子構造になっている。この簀の子構造は、格子状の桟部23aと、桟部23aによって画成される貫通孔23bとから構成されている。底部21の周縁には壁部22が立設されている。壁部22は、底部21の周縁の全域にわたって立設されている。壁部22は、内容器20の外方に向けて若干傾斜している。壁部22の上端24は、内容器20の外方に向けて反り返った形状になっている。壁部22は、対向する面状の第1壁部22a及び第2壁部22bを有している。更に壁部22は、対向する面状の第3壁部22c及び第4壁部22dを有している。
【0012】
外容器10の内部に内容器20が配置された状態においては、外容器10の壁部12の上端14の上に、内容器20の壁部22の上端24が当接する。それによって、内容器20が外容器10に入れ子状態で保持され、内容器20の壁部22と外容器10の壁部12とによって、トイレ1の側壁である壁部3が形成される。この状態においては、内容器20の簀の子構造の底部21が、外容器10の底部11から上方に離間する。したがって、内容器20の底部21と、外容器10の底部11との間には空間が形成される。この空間には、例えばマット状の吸液材料(図示せず)を配置することができる。マット状の吸液材料は、その下面が、外容器10の底部11の上面と当接する。内容器20の底部21上には、対象動物の習性に応じて該底部21に設けられる簀の子構造の開口部23bを通過しない程度の大きさを有する粒状物等(図示せず)を配置することができる。
【0013】
図1に示すとおり、外容器10は、その壁部12の一部、具体的には第1壁部12aの幅方向略中央域が、該第1壁部12aの上端14から下方に向けて、略逆台形状に切り欠かれている。その結果、第1壁部12aには、壁部12の他の部位よりも高さの低い外側低側壁部15が設けられている。外側低側壁部15は、その上端15aが、壁部12の他の部位の上端14と略平行になっている。上端15aの幅は、第1壁部12aの幅の約20〜80%になっている。
【0014】
外容器10と同様に、内容器20の壁部22も切り欠かれている。詳細には、内容器20は、その壁部22の一部、具体的には第1壁部22aの幅方向略中央域が、該第1壁部22aの上端24から下方に向けて、略逆台形状に切り欠かれている。その結果、第1壁部22aには、壁部22の他の部位よりも高さの低い内側低側壁部25が設けられている。内側低側壁部25は、その上端25aが、壁部22の他の部位の上端24と略平行になっている。上端25aの幅は、第1壁部22aの幅の約20〜80%になっている。
【0015】
以上の構成を有する外容器10及び内容器20を用いてペット用トイレを形成するには、図1に示すとおり、外側低側壁部15と、内側低側壁部25との位置を一致させて内容器20を外容器10の内部に配置する。つまり、内容器20が外容器10の内部に配置された状態において、外容器10の第1壁部12aと、内容器20の第1壁部22aとが対向するようにする。このように配置することで、図2に示すとおり、外側低側壁部15と内側低側壁部25との位置が一致して、ペット用トイレ1に、その左右両側に隣接する部位の壁部3よりも高さが低く、ペットがトイレ1内に進入可能なペット進入部2が形成される。ペット進入部2は、トイレ1における壁部3よりも高さが低くなっているので、例えば幼少のペットを飼育する場合、該ペットはトイレ1の内部を、ペット進入部2を通じて視認することができる。また、幼少のペットはペット進入部2を通じてトイレ1内に進入することができる。身体能力が低下したペットの場合にも、ペット進入部2を通じてトイレ1内に進入することができる。
【0016】
図2に示す状態のトイレ1においては、外容器10の外側低側壁部15の上端15aと、内容器20の内側低側壁部25の上端25aとは、ほぼ同じ位置にある。しかし、これに代えて、外容器10の外側低側壁部15の上端15aの位置を、内容器20の内側低側壁部25の上端25aの位置よりも高くしてもよく、あるいはその逆に、内容器20の内側低側壁部25の上端25aの位置を、外容器10の外側低側壁部15の上端15aの位置よりも高くしてもよい。また、外容器10の外側低側壁部15、内容器20の内側低側壁部25の位置が、ペット進入部2が形成される範囲内でずれていても構わない。
【0017】
また、図2に示す状態のトイレ1においては、外側低側壁部15の幅と、内側低側壁部25の幅とはほぼ同じになっている。しかし、これに代えて、外側低側壁部15の幅を、内側低側壁部25の幅よりも広くしてもよく、あるいはその逆に、内側低側壁部25の幅を、外側低側壁部15の幅よりも広くしてもよい。トイレ1におけるペット進入部2の幅は、外側低側壁部15及び内側低側壁部25の幅のうち、狭い方の幅によって決定される。
【0018】
図2に示す形態のトイレ1は、飼育しているペットが幼少の場合や身体能力が低下した場合に有用であるが、該トイレ1を用いて成長した健常なペットを飼育する場合には、内容器20の底部21に配置された粒状物等(図示せず)が、ペット進入部2を通じて外部へ飛び散るおそれがある。そこで、成長した健常なペットを飼育する場合には、外容器10と内容器20との配置形態を、図2に示す形態から変更することで、粒状物等の飛び散りを効果的に防止することができる。詳細には、図3に示すとおり、外容器10の外側低側壁部15の位置と、内容器20の内側低側壁部25の位置とが一致しないように、内容器20を外容器10の内部に配置する。具体的には、内容器20の壁部22のうち、内側低側壁部25が設けられている壁部である第1壁部22aと向かい合う第2壁部22bが、外容器10の外側低側壁部15と対向する位置関係で、内容器20が外容器10内に配置される。これに加えて、外容器10の壁部12のうち、外側低側壁部15が設けられている壁部である第1壁部12aと向かい合う第2壁部12bが、内容器20の内側低側壁部25と対向する位置関係で、内容器20が外容器10内に配置される。要するに、外容器10については、図1に示す実施形態と同様にしておき、内容器20を、図1に示す実施形態から平面内において180度回転させて配置する。このように配置することで、図4に示すとおり、ペット用トイレ1においては、外容器10の外側低側壁部15が内容器20の側壁の一部である第2壁部22bによって閉塞される。これに加えて、内容器20の内側低側壁部25が、外容器10の側壁の一部である第2壁部12bによって閉塞される。その結果、図4に示す形態のトイレ1においては、図2に示す形態と異なり、ペット進入部が形成されないようになる。したがって、図4に示す形態のトイレ1においては、高い壁部3が全周にわたって連続して形成された状態になる。これによって、成長した健常なペットが、トイレ1内で排泄を行い、その後に排泄した箇所に粒状物等をかけたとしても、粒状物等が壁部3を越えてトイレ外へ飛び散ることが効果的に防止される。なお「閉塞される」とは、外容器10の外側低側壁部15の高さがその周囲の側壁高さと同じになるように塞がれる場合のみならず、外側低側壁部15の高さが十分高くなるように塞がれる場合も含む。
【0019】
このように、本実施形態のペット用トイレ1によれば、ペットの幼少時から使用することができ、成長後であっても吸液材料の飛び散り防止効果を維持することができる。したがって、本実施形態のペット用トイレ1は、ペットの成長に合わせてトイレを買い換える必要がない上に、身体能力が低下した場合にも使用できるという利点を有する。
【0020】
以上の実施形態のトイレ1においては、内容器20として、図5に示す形態のものを用いることができる。同図に示す内容器20は、内側低側壁部25に向かい合う壁部である第2壁部22bの外面にリブ26を設けたものである。リブ26は、壁部22の高さ方向に延びるように互いに離間して一対設けられている。各リブ26は、内容器20が外容器10の内部に配置されたときに、外容器10に設けられた外側低側壁部15の幅方向外方に位置するように設けられている。このようなリブ26を設けることの利点を、図6(a)及び(b)を参照しながら説明する。
【0021】
図6(a)は、図2に示すトイレ1において、図5に示す内容器20を用いた場合のVIa−VIa線断面図である。同図に示すとおり、内容器20が外容器10の内部に配置された状態において、内容器20に設けられたリブ26を、外容器20の側壁の一部である第2壁部12bの内面に当接させると、内容器20は、リブ26が設けられた側壁(第2壁部22b)と反対側に押し出される。その結果、内容器20の内側低側壁部25の上端25aが、外容器10の外側低側壁部15に近接して、内側低側壁部25と外側低側壁部15との間に生じる間隙が減じられる。したがって、両者の間を通じて粒状物等が落下したり、排泄液が流下したりすることが効果的に防止される。
【0022】
一方、図6(b)は、図4に示すトイレ1において、図5に示す内容器20を用いた場合のVIb−VIb線断面図である。同図に示すとおり、内容器20が外容器10の内部に配置された状態においては、内容器20に設けられたリブ26が、外容器10の側壁の一部である第2壁部12aの内面に当接する。それによって内容器20は、リブ26が設けられた側壁(第2壁部22b)と反対側に押し出される。その結果、内容器20の内側低側壁部25の上端25aが、外容器10の側壁の一部である第2壁部12bに近接して、内側低側壁部25と第2壁部12bとの間に生じる間隙が減じられる。したがって、両者の間を通じて粒状物等が落下したり、排泄液が流下したりすることが効果的に防止される。
【0023】
以上のとおり、内容器20の側壁の外面にリブ26を設けることで、トイレ1を、図2に示す形態及び図4に示す形態のいずれの場合で用いても、外容器10と内容器20との間に生じる隙間を減じることができ、該隙間が生じることに起因する不都合を解消することができる。
【0024】
内容器20の側壁の外面にリブ26を設けることに代えて、図7に示す形態の内容器20を採用することでも、外容器10と内容器20との間に生じる隙間を減じることができ、該隙間が生じることに起因する不都合を解消することができる。同図に示す内容器20においては、内側低側壁部25に隣接する第1壁部22aの上端24に掛け止めフック27を設けている。掛け止めフック27は、ヒンジ機構を介して内容器20に一体的に設けられている。掛け止めフック27は、内側低側壁部25に隣接する左右の位置にそれぞれ設けられている。図2に示す実施形態のように内容器20が外容器10の内部に配置された状態において、掛け止めフック27を外容器10の第1壁部12aの上端14に掛け止めすると、内側低側壁部25の上端25aが、外側低側壁部15に近接する。それによって、内側低側壁部25の上端25aと、外側低側壁部15との間に生じる間隙を減じることができる。
【0025】
トイレ1が図4に示す形態の場合も同様であり、掛け止めフック27を外容器10の第2壁部12bの上端に掛け止めして、内側低側壁部25の上端25aを、外容器10の第2壁部12bに近接させる。それによって、内側低側壁部25の上端25aと外容器10の第2壁部12bとの間に生じる間隙が減じる。
【0026】
以上の各実施形態のトイレ1は、猫や犬などのほ乳類小動物の飼育に好適に用いられ、特に排尿後に砂をかける習性を有する動物である猫の飼育に好適に用いられる。
【0027】
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば図1ないし図4に示す実施形態においては、外容器10及び内容器20の底部11,21が平面視して略矩形であり、4面の壁部を有するものであったが、これに代えて3面や5面以上の壁部を有する外容器及び内容器を用いてもよい。また、壁部は平面状のものに限られず、曲面状であってもよい。例えば、外容器及び内容器として有底の円筒状のものを用いてもよい。
【0028】
また、前記の各実施形態のトイレ1においては、ペット進入部が1箇所のみ形成されていたが、これに代えて2箇所以上のペット進入部が形成されるようにしてもよい。例えば図1ないし図4に示す実施形態においては、外容器10における隣り合う2つの壁部、例えば第1壁部12aと第3壁部12cに外側低側壁部を設けるとともに、内容器20においても、外容器10に対応させて、第1壁部22aと第3壁部22cに内側低側壁部を設けることができる。また、隣り合う2つの壁部の角部に同様に設けても良い。このようにすることで、トイレ1においては、隣り合う2つの壁部のそれぞれにペット進入部が形成される。これら2つのペット進入部を閉塞するときには、内容器20の向きを平面方向に180度回転させればよい。
【符号の説明】
【0029】
1 ペット用トイレ
2 ペット進入部
10 外容器
11 底部
12 壁部
14 壁部の上端
15 外側低側壁部
20 内容器
21 底部
22 壁部
24 壁部の上端
25 内側低側壁部
26 リブ
27 掛け止めフック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
底部及び該底部の周縁に立設された側壁を有する外容器と、ペットの排泄液を透過可能な簀の子構造の底部及び該底部の周縁に立設された側壁を有する内容器とを備えたペット用トイレであって、
前記外容器の側壁の一部に高さの低い外側低側壁部を設けるとともに、前記内容器の側壁の一部に高さの低い内側低側壁部を設け、
前記外容器と前記内容器とは相対的に可動とされており、
前記外側低側壁部と前記内側低側壁部との位置を一致させて内容器を外容器の内部に配置することで、その隣接部の側壁よりも高さが低く、ペットがトイレ内に進入可能なペット進入部が形成されるようになされているとともに、
前記外側低側壁部の位置と前記内側低側壁部の位置とが一致しないように前記内容器を前記外容器の内部に配置することで、外側低側壁部を内容器の側壁によって閉塞し、かつ内側低側壁部を外容器の側壁によって閉塞して、前記ペット進入部が形成されないようにしたペット用トイレ。
【請求項2】
前記内容器において、前記内側低側壁部に向かい合う側壁の外面にリブを設け、
前記内容器が前記外容器の内部に配置された状態において、前記リブを外容器の側壁の内面に当接させることで、前記内側低側壁部の上端を、前記外側低側壁部又は外容器の側壁に近接させて、内側低側壁部の上端と外側低側壁部又は外容器の壁部との間に生じる間隙を減じるようにした、請求項1に記載のペット用トイレ。
【請求項3】
前記内容器において、前記内側低側壁部に隣接する側壁の上端に掛け止めフックを設け、
前記内容器が前記外容器の内部に配置された状態において、前記掛け止めフックを外容器の側壁の上端に掛け止めして、前記内側低側壁部の上端を、前記外側低側壁部又は外容器の側壁に近接させて、内側低側壁部の上端と外側低側壁部又は外容器の側壁との間に生じる間隙を減じるようにした、請求項1に記載のペット用トイレ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−85492(P2013−85492A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−226783(P2011−226783)
【出願日】平成23年10月14日(2011.10.14)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】