説明

ペット用ベッド

【課題】 ペットの性質や好みなどに合わせてフレーム体の立体形状を変えることができ、長期的に使用することの可能なペット用ベッドを提供する。
【解決手段】 ペット用ベッド1は、第1枠体21と第2枠体23とが連結部材25を介して相互に結合されて立体形状に組まれたフレーム体11と、フレーム体11の連結部材25同士の間に架設される支持布12とを備えている。この支持布12は、ペットに寝場所として使用させることができる。また、フレーム体11は相互に組み変え可能に形成されており、フレーム体11の立体形状が変更自在とされるとともに支持布12の架設位置も変更自在とされている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、室内で飼育されるペットが寝たり遊んだりするためのペット用ベッドに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、猫などの室内で飼われるペットが使用するベッドとして、単純なマット状のもの、ペットがもぐり込むことのできる寝袋状のもの(例えば特許文献1参照。)、またペットが出入りして遊ぶことができるトンネル状のもの(例えば特許文献2参照。)などがある。
【0003】
このようなペット用のベッドの購入に際して、飼い主は、ペットがどのようなベッドを好むかを想像してベッドを購入するのが一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3108795号公報
【特許文献2】意匠登録第1233079号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、例えば、飼い主が寝袋状のベッドがよいと思って購入したとしても、ペットがそのベッドに飽きてしまったり、好まなかったりして、最終的には寄りつかなくなり、せっかく購入したベッドを無駄にしてしまうということがあった。
【0006】
また、室内で飼われるペットの中でも、特に猫は、少し高い場所を好む性質があるため、前記従来のベッドのように、床面に載置され、高さがあまりないベッドには好んで入っていかず、寄りつかなくなってしまうということもあった。そのため、テーブルや箪笥等の家具の上に飛び乗って遊んだり、家具の上で寝たりすることが多くなり、家具が傷ついたり、家具上の物が散乱したりするという問題点があった。
【0007】
本発明は、このような事情にかんがみてなされたものであり、室内で飼うペットに専用の寝場所を提供するとともに、ペットが好んで使用して、寝たり遊んだりすることのできるベッドとすることを目的としている。さらに、ペットの性質や好みなどに合わせて適宜形状を変えられて、飼い主にとっても使い勝手がよく、長期的な使用を可能にするベッドとすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記した目的を達成するため、本発明に係るペット用ベッドは、分解可能及び組立て可能とされた立体形状のフレーム体と、前記フレーム体に設けられた支持布とを備え、前記フレーム体の立体形状が変更自在とされるとともに前記支持布の架設位置が変更自在とされたことを特徴としている。
【0009】
この特定事項により、立体形状に組まれたフレーム体に支持布が設けられているので、ペットが支持布の上に乗って寝場所としたり、フレーム体に登って遊んだりすることができ、ペットに専用の場所を与えることが可能となる。また、フレーム体は分解することが可能であり、ペットの性質や好み、また使い勝手等に合わせてその立体形状を変えることができ、長期的に使用することが可能なものとなる。
【0010】
また、前記構成のペット用ベッドにおいて、前記フレーム体は、対向して配置される一対の矩形状の第1枠体と、前記第1枠体の形状と共通する形状の共通部を含み、該共通部と前記第1枠体とを並列又は重合させた状態で対向して配置される一対の矩形状の第2枠体と、前記第1枠体同士の間及び前記第2枠体同士の間を連結する複数本の連結部材とを含み、前記支持布を、前記複数本の連結部材のうち、同じ高さレベルに位置する2本の連結部材に対して選択的に架設する構成とされることが好ましい。
【0011】
この特定事項により、一対の第1枠体と一対の第2枠体とは、第2枠体の共通部を第1枠体に並列させた状態で対向配置した組み方や、第2枠体の共通部を第1枠体に重合させた状態で対向配置した組み方とすることができる。これにより、ペットの性質、好み、成長過程等に合わせて、また飼い主の使い勝手等に合わせて、適宜、フレーム体の立体形状を変更することが可能となる。また、その際に、支持布も好みの箇所に架設することができ、多様な使用形態が可能になるとともに、ペット用ベッドとして長期にわたり使用することが可能となる。
【0012】
前記支持布の具体的構成としては、平行に配設された2本の連結部材をそれぞれ挿通させる筒状の結合部を備えたものであることが好ましい。これにより、前記連結部材に対して容易に取り付けたり取り外したりすることができ、フレーム体に対して支持布を安定的に架設することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、ペット用ベッドを多様な形態で形成することが可能であり、また、ペットの寝場所となる支持布も多様な位置に架設することができ、室内で飼うペットに専用の寝場所を提供することが可能となる。また、ペットの性質や好みなどに合わせて適宜形状を変えられるので、ペットに飽きさせないようにして、長期的に使用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態に係るペット用ベッドの斜視図である。
【図2】図1に示すペット用ベッドの組立て方法を示す分解斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係るペット用ベッドにおける、他の組立て形態を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施形態に係るペット用ベッドにおける、さらに他の組立て形態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態に係るペット用ベッドについて、図面を参照しつつ説明する。
【0016】
図1及び図2は、本発明の一実施形態に係るペット用ベッドを示し、図1はペット用ベッドの斜視図、図2はペット用ベッドの組立て方法を示す分解斜視図である。
【0017】
ペット用ベッド1は、ペットを支持する支持布12がフレーム体11に設けられた構成とされている。フレーム体11は、枠部材を相互に結合して立体形状に組まれてなる。
【0018】
例示の形態では、フレーム体11を構成する枠部材は、対向して配置される一対の第1枠体21と、対向して配置される一対の第2枠体23と、第1枠体21同士の間及び第2枠体23同士の間を連結する複数本の連結部材25とからなる。
【0019】
一対の第1枠体21は、木質材、合成樹脂材等からなる板状材により、正面視で略正方形状の枠体として形成されている。図2に示されるように、各第1枠体21は、四隅の角をアール状に面取りして、内側に正方形状の開口211を設けた枠形状とされている。これにより、第1枠体21は、一定幅からなる矩形の額縁状に形成されている。また、第1枠体21の四隅近傍には、それぞれネジ孔213が設けられている。
【0020】
一対の第2枠体23は、木質材、合成樹脂材等からなる板状材により、正面視で略長方形状の枠体として形成されている。また、第2枠体23は、第1枠体21の枠形状と共通の枠形状からなる共通部を含むように形成されている。
【0021】
例示の形態では、第2枠体23は、四隅の角がアール状に面取りされており、内側に、短辺23aと平行に1本の桟材232が一体に形成されている。これにより、第2枠体23は、内側に、正方形状の開口234と長方形状の開口236とを有する形状とされている。また、桟材232は、正方形状の開口234が、前記第1枠体21の開口211の大きさと合致するように配設されている。これにより、第2枠体23は、正方形状の開口234の周囲において、第1枠体21と共通な枠形状を備えている。また、第2枠体23は、四隅近傍と、桟材232の両端近傍とに、それぞれネジ孔238が設けられている。
【0022】
ここで、第1枠体21の一辺と、第2枠体23の短辺23aとは、共通の長さ寸法からなる。また、第1枠体21の各ネジ孔211と、第2枠体23の正方形状の開口234の周囲に形成された4つのネジ孔238とは、それぞれ対応するように構成されている。
【0023】
これにより、図2に示すように、第1枠体21と第2枠体23とを重ね合わせるとき、第1枠体21の開口211と、第2枠体23の正方形状の開口234とを合致させることができる。また、第1枠体21の四隅の各ネジ孔213は、第2枠体23の正方形状の開口234の周囲のネジ孔238に、それぞれ合致させることができる。
【0024】
連結部材25は、例示の形態では円形断面の棒状体からなり、木質材や合成樹脂材等から構成されている。また、連結部材25は、断面中空のパイプ材から形成されてもよく、第1枠体21及び第2枠体23を連結し、適当な強度を有するものであれば、断面形状及び材質はどのようなものであってもよい。
【0025】
各連結部材25は、両端部に雌ネジ部251が設けられている。雌ネジ部251は、例えば、両端部に鬼目ナットを埋設することにより連結部材25に形成することができる。
【0026】
前記のとおり連結部材25の断面形状は任意であるが、長さは、第1枠体21の一辺の長さ(すなわち第2枠体23の短辺23aの長さ)に対応させ、第1枠体21と連結されることにより略立方体形状をなすように設定されている。例示の形態では、連結部材25は、第1枠体21及び第2枠体23の間に介在されるので、当該フレームの長さから第1枠体21(及び第2枠体23)の厚み分を差し引いた長さ寸法で設定されている。また、連結部材25は、2種類の長さからなるものを用意し、組み立てるフレーム体11の形状に合わせて選択して用いる構成であってもよい。図1に示すペット用ベッド1においては、上段及び中段に配設された連結部材25は、第1枠体21と第2枠体23との厚みを考慮して、下段の連結部材25よりも短い長さ寸法で形成されている。
【0027】
また、ペット用ベッド1には、複数枚の支持布12が備えられている。支持布12は、ペットの胴体を保持してペットの寝場所となるものであり、ペットの体を支えるのに十分な強度と適度な柔軟性を備えたシート状材からなる。
【0028】
支持布12は、フレーム体11を構成する複数本の連結部材25のうち、水平方向に延在する平行な2本の連結部材25同士の間に架設される。支持布12は、略矩形状に形成されている。例示の形態では、支持布12は、表地(例えば綿布)と裏地(例えばポリエステル布)とが2枚合わせにされた布地からなる。
【0029】
支持布12の両端部には、連結部材25との結合部121がそれぞれ設けられている。具体的には、結合部121は、支持布12の両端部が折り返されて、連結部材25が挿通しうる大きさの筒状となるように縫合して形成されている。また、支持布12は、長方形状で形成され、支持布12の短辺の長さが連結部材25の長さと同等若しくはそれより若干短い寸法で形成されている。支持布12の長辺の長さは、第1枠体21の一辺(すなわち第2枠体23の短辺23a)の長さと同等若しくはそれより長くなるように設定されている。
【0030】
これにより、支持布12は、連結部材25に結合されて、フレーム体11に架設されたとき、ハンモックのように撓んだ状態で配設される。そのため、支持布12は、ペットの胴体を包むように安定的に保持するものとなる。
【0031】
かかる支持布12は、2枚合わせにした布地から形成されるだけでなく、1枚布、又は3枚以上が重ね合わされたものであってもよい。また、支持布12の素材は、綿、麻等の天然繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、アクリル繊維等の各種合成繊維、その他有用繊維からなる織物、編物、不織布等の強度を有する布、又はこれらを組み合わせた布など、どのようなものであってもよい。さらに、支持布12はこれらの布に限らず、強度、柔軟性又は伸縮性等を有するシート状材であれば、人工皮革、合成皮革、網状体、シート状樹脂材、シート状ゴム材等どのようなものから構成されてもよく、また例えば、ポリエステル、アクリル、ナイロン等の化学繊維や、木綿、毛、その他の天然動植物繊維からなるボア、モヘア、フランネル、フリース、フェルト、ベルベット、天竺、帆布、イミテーションファー等の起毛繊維材から形成されてもよい。
【0032】
また、支持布12は矩形状のものに限らず、例えば、三角形等の多角形状や円形状、楕円形状に形成されて連結部材25に複数箇所で支持される構成であってもよい。さらに、支持布12は、連結部材25に対して結合される構成に限らず、第1枠体21や第2枠体23に対しても結合可能とされてもよい。また、結合部121は、フレーム体11に対して取り付け及び取り外しを可能とするものであれば、着脱自在なボタン、フック、リング等の係合部材が支持布12に備えられる構成であってもよい。さらに、支持布12の長さ(結合部121間の距離)を長く形成しておき、結合部121と平行にスライドファスナ等を設け、短く折り畳んだ状態で結合したり、結合を解除して伸ばした状態で用いたりして、適宜、支持布12の長さを伸縮変更できるような構成であってもよい。これにより、架設する部材間の距離に合わせて、支持布12の大きさを適宜調整することができる。
【0033】
(組立て方法)
前記構成に係るペット用ベッド1は、次のような手順により組み立てることができる。
【0034】
図2に示すように、第2枠体23と第1枠体21とを、正方形状の各開口234、211が合致するように重合するとともに、各ネジ孔238、213を介して、連結部材25の一端部の雌ネジ部251に対して、第2枠体23の外側からネジ3をそれぞれ螺着することにより、これらを連結する。図2では、対向する一対の第2枠体23、23の内側に、第1枠体21、21を対向配置して、6本の連結部材25により一体に結合する様子を示している。
【0035】
次いで、水平方向に平行に延びる2本の連結部材25同士の間に、支持布12を取り付ける。このとき、支持布12の両端部の結合部121に、2本の連結部材25をそれぞれ挿入する。これにより、支持布12を連結部材25同士の間に容易に架設することができる。図2では、上段と中段とに配設された2組の連結部材25に対し、それぞれ支持布12が架設されている。下段の1組の連結部材25には、支持布12を架設しなくともよい。
【0036】
最後に、6本の連結部材25の他端部の雌ネジ部251に、第1枠体21のネジ孔213及び第2枠体23のネジ孔238を合致させ、ネジ3を螺着してこれらを連結する。これにより、第1枠体21、第2枠体23、及び連結部材25とを相互に結合して、立体形状のフレーム体11を組むことができる。かかるフレーム体11は、床面に安定的に設置することができる。
【0037】
また、フレーム体11に対して、2枚の支持布12を、高さ方向に二段にわたって架設することができる。これらの支持布12は、床面よりも高い位置に架設されるので、高さのある場所が好きなペットにも好適なものとなる。
【0038】
また、ペット用ベッド1を床面に設置して使用する場合に、第1枠体21及び第2枠体23における床面との当接部位に、テープ状又は線状の滑り止め材を添着してもよい。
【0039】
(他の組立て形態)
ペット用ベッド1は、図1及び図2に示した組立て形態のほか、前記形態と共通の構成部材を用いて、図3及び図4に示す組立て形態とすることも可能である。
【0040】
図3に示す形態では、ペット用ベッド1は、フレーム体11が横長の略直方体形状に組まれ、上面に2枚の支持布12が並設されている。
【0041】
具体的には、第1枠体21の一辺に対して、第2枠体23の端部の短辺23aを重ね合わせ、各開口211、234を並列させるようにして、第1枠体21と第2枠体23とが結合されている。
【0042】
このように重なり合った形態で対向配置された第1枠体21、21と、第2枠体23、23との間には、8本の連結部材25が配設され、ネジ3により相互に連結されている。これにより、立体形状のフレーム体11が形成されている。また、上段の4本の連結部材25には、2本を一組として支持布12が架設され、ペットのための寝場所を形成している。
【0043】
図4に示す形態では、ペット用ベッド1は、2つの支持布12を横方向に段違いに配設した形態とされている。
【0044】
具体的には、第1枠体21の一辺と第2枠体23の長辺23bとを重ね合わせるようにし、各開口211、234を並列させて、第1枠体21と第2枠体23とが結合されている。ここで、第1枠体21の開口211と、第2枠体23の正方形状の開口234とは、横方向に並ぶように、これらのフレームが配置されている。
【0045】
また、このように重なり合った形態で対向配置された第1枠体21、21と、第2枠体23、23との間には、8本の連結部材25が配設され、ネジ3により相互に連結されている。これにより、立体形状のフレーム体11が形成されている。支持布12は、これらの連結部材25のうち、第1枠体21の上方側に配設された平行な一組の連結部材25と、第2枠体23の上方側に配設された平行な一組の連結部材25に対して、それぞれ架設されている。これにより、ペットの寝場所となる支持布12が2つ、横方向に段違いに配設されている。
【0046】
例示の形態に係るペット用ベッド1は、上記のように、少なくとも3通りの組立て形態が可能なものとされている。
【0047】
すなわち、ペット用ベッド1は、一対の第1枠体21と一対の第2枠体23との相互の共通部を並列又は重合させるように、複数本の連結部材25を介してフレーム体11が組まれており、フレーム体11を、適宜、組み変えることにより、その立体形状を変形することが可能である。また、支持布12は、平行な一組の連結部材25に対して選択的に架設することができるので、支持布12の配置形態も、適宜、変更することができる。
【0048】
これにより、ペット用ベッド1は、ペットが複数の支持布12の上に乗って寝場所としたり、またフレーム体11に登って遊んだりすることのできるものとなり、ペットの好み、性質、成長過程等に合わせて、適宜、フレーム体11の立体形状を変えて使用することが可能となる。その結果、ペットがペット用ベッド1に飽きたり寄りつかなくなったりする事態を避けられ、ペット用ベッド1を長く使わせることができる。
【0049】
また、ペット用ベッド1は、フレーム体11の立体形状を、飼い主の使い勝手や好みに応じて変更するという使い方もできる。例えば、図1に示したフレーム体11は、高さ方向に大きく、幅方向には小さい立体形状であるので、狭いスペースであっても設置することができる。また、図3に示したフレーム体11は、幅方向に広い立体形状であるので、広いスペースに設置したり、ペットに広く遊ばせたりするのに好適である。さらに、図4に示したフレーム体11は、段違いの立体形状を有し、高さ方向に変化があるので、意匠性が高く見た目にも楽しむことができる。また、このように複数の支持布12を備えた構成であることから、ペットが支持布12と支持布12との間を移動したり、場所を変えて眠ったりする様子を見ることができ、ペットを一層かわいがることができる。
【0050】
さらに、ペット用ベッド1は、使用しないときには簡単に解体することができ、省スペースで収納することも可能である。また、支持布12が汚れたときには、第1枠体21又は第2枠体23を取り外して、支持布12を連結部材25から抜き取り、洗浄したり取り替えたりすることも簡単に行うことができる。このため、飼い主にとって、極めて使い勝手がよく、長期的に使用することのできるものとなる。
【0051】
(他の実施形態)
本発明に係るペット用ベッド1は、上記の実施形態以外にも他の様々な形で実施することができる。
【0052】
例えば、フレーム体11の構成は上記実施形態に限定されるものではなく、フレーム体11を形成する部材は、支持布21が設けられる立体形状を有するものであれば、どのような構成であってもよい。また、第1枠体21及び第2枠体23の数を増やしたり、第1枠体21及び第2枠体23の各枠形状を異ならせたりすることで、さらに多様な立体形状を構築することができる。例えば、第1枠体21と第2枠体23との共通部を、長方形状の開口を備えた枠形状としてもよい。また、例えば、略コ字状や帯板状に形成された複数の枠部材を、棒状の連結部材により相互に組むことによって立体形状のフレーム体11を構成してもよい。
【0053】
また、例えば、フレーム体11の各部材の表面に、柔軟性があり比較的丈夫な布地を張って仕上げてもよい。布地は、例えば、ポリエステル、アクリル、ナイロン等の化学繊維や、木綿、毛、その他の天然動植物繊維からなるボア、モヘア、フランネル、フリース、フェルト、ベルベット、天竺、帆布、イミテーションファー等の起毛繊維材、及びこれらに類する質感の織布、編布、不織布、合成又は天然皮革、さらには繊維風の質感を模した樹脂製シート材等を使用することができる。
【0054】
また、支持布12の構成も上記実施形態に限定されるものではなく、他の多様な素材及び形状から形成することができ、架設する枚数を増減して架設位置のバリエーションを増やすこともできる。例えば、支持布12は、ペットを支持しうる形態であれば、水平に架設されるだけでなく、傾斜させた状態に架設されてもよい。また、フレーム体11の構成同士を連結する手段は、上記ネジ止めに限らず、相互に連結可能であればどのようなものであってもよい。そのため、上記実施形態は例示であって限定的なものではない。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本発明は、猫などの室内で飼われるペットが使用するベッドとして好適に利用することができる。
【符号の説明】
【0056】
1 ペット用ベッド
11 フレーム体
12 支持布
121 結合部
21 第1枠体
211 開口
213 ネジ孔
23 第2枠体
23a 短辺
23b 長辺
232 桟材
234 正方形状の開口
236 長方形状の開口
238 ネジ孔
25 連結部材
251 雌ネジ部
3 ネジ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
分解可能及び組立て可能とされた立体形状のフレーム体と、前記フレーム体に設けられた支持布とを備え、前記フレーム体の立体形状が変更自在とされるとともに前記支持布の架設位置が変更自在とされたことを特徴とするペット用ベッド。
【請求項2】
請求項1に記載のペット用ベッドにおいて、
前記フレーム体は、
対向して配置される一対の矩形状の第1枠体と、
前記第1枠体の形状と共通する形状の共通部を含み、該共通部と前記第1枠体とを並列又は重合させた状態で対向して配置される一対の矩形状の第2枠体と、
前記第1枠体同士の間及び前記第2枠体同士の間を連結する複数本の連結部材とを含み、
前記支持布は、前記複数本の連結部材のうち、同じ高さレベルに位置する2本の連結部材に対して選択的に架設されてなることを特徴とするペット用ベッド。
【請求項3】
請求項2に記載のペット用ベッドにおいて、
前記支持布は、前記連結部材を挿通させる筒状の結合部を備えたことを特徴とするペット用ベッド。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−115218(P2012−115218A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−269273(P2010−269273)
【出願日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【出願人】(591009255)株式会社ヤマヒサ (70)
【Fターム(参考)】