説明

ペット用給餌台

【課題】犬などのペットの各個体の大きさ、種類、月齢、健康状態などの各個体の状況に応じて適切な食物摂取姿勢を可能にするペット用給餌台を提供する。
【解決手段】餌入れを載置するテーブル板9と、テーブル板9を保持する支持板5とを備え、支持板5はテーブル板9を高さ調整可能に保持する複数のスリット15を備えてなる。複数のスリット15の中から給餌対象となるペットにとって最適の高さ位置にあるスリットを選択して、テーブル板9を選択されたスリット15に挿入固定する。テーブル板9は挿入部23に形成された長孔25に楔状の止め具11を挿入することによって支持板5にしっかりと固定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、犬などのペットに餌を与える際に餌入れを載置するペット用給餌台に関する。
【背景技術】
【0002】
犬などのペットに餌を与える際には、ペットフードを餌入れに入れ、餌入れを床に直において与えるのが一般的である。そのため、餌入れを載置するペット用給餌台についての考案は少ない。
本願に関連する技術として、出願人が調査したところでは、ペットフードを別の餌入れに入れ替えることなくペットフード入り容器をそのまま餌入れとして利用する考案において、そのようなペットフード入れ容器を保持するペットフード入り容器の保持台が提案されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−189798号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1に示された保持台は、ペットフード入り容器を保持して、犬が餌を食べる際に容器が移動するのを防止して、犬が餌を食べやすくするという機能を備えているのみである。
【0004】
しかしながら、最近では犬の食物摂取時の姿勢が犬の健康に及ぼす影響についての研究がなされており、以下のような見解が述べられている。
犬は食道が横向きについているため、頭を下げて食物を摂取するのは、食物が流れにくくなり、消化が悪くなる。また、頭を下げる姿勢は、背中や関節に負担をかけるので、好ましくない。特に老犬になると食事の際に頭を下げる姿勢の悪影響が顕著となる。
【0005】
以上のように、犬にとっては食事の摂取は毎日のことであるにも関わらず、その姿勢が及ぼす悪影響を緩和しようとする試みや提案は見当たらない。
【0006】
本発明はかかる課題を解決するためになされたものであり、犬などのペットの各個体の大きさ、種類、月齢、健康状態などの各個体の状況に応じて適切な食物摂取姿勢を可能にするペット用給餌台を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明に係るペット用給餌台は、餌入れを載置するテーブル板と、該テーブル板を保持するテーブル保持部材とを備え、該テーブル保持部材は前記テーブル板を高さ調整可能に保持する保持部を備えてなることを特徴とするものである。
なお、ペット用給餌台を形成する各部材の材質は特に限定されるものではなく、天然の木材やプラスチックなど種々のものが適用できる。
【0008】
(2)また、上記(1)に記載のものにおいて、テーブル保持部材は、ベース部と該ベース部に立設された壁部とを備えてなり、テーブル板を保持する保持部は、前記テーブル板を片持ち状態で保持するように構成されていることを特徴とするものである。
【0009】
テーブル板を片持ち状態で保持するようにしたことにより、テーブル板の前方及び左右両側に障害がなくなる。そのため、例えばテーブル板に複数の餌入れを載置した場合には、複数のペットが同時に食事をするのが可能になる。
また、テーブル板のテーブル板の前方及び左右両側に障害がなくなることにより、設置場所の自由度が高くなる。
この点、側壁があるような場合には、側壁にペットが顔をぶつけるなどして、給餌台を転倒させることが考えられるが、本発明では、このようなことがない。
なお、ベース部材は、ペット用給餌台を安定的に載置するためのベースとなるものである。その形状は、特に限定されるものではないが、例えば、壁部からテーブル板の下方側へ延出する矩形板などが挙げられる。
【0010】
(3)また、上記(2)に記載のものにおいて、テーブル板を保持する保持部は、高さ方向に複数設けられた孔を有し、テーブル板の一辺に設けられた挿入部を前記孔に挿入することによって前記テーブル板を任意の高さで保持することを特徴とするものである。
【0011】
テーブル板の一辺に設けられた挿入部を孔に挿入することによってテーブル板を保持するようにしたので、テーブルの高さを変更する場合は、複数の孔の中から最適の高さ位置の孔を選択してテーブル板の挿入部を挿入すればよい。
【0012】
(4)また、上記(2)に記載のものにおいて、テーブル板を保持する保持部を構成する孔は、水平方向に延びるスリットを有してなり、テーブル板の一辺に設けられた挿入部を前記スリットに挿入することによって前記テーブル板を保持することを特徴とするものである。
【0013】
なお、壁部に、高さ方向に複数の水平方向に延びるスリットを設けることにより、これが、壁部のデザインのアクセントとなり、意匠的な特徴となる。したがって、ペット用給餌台の全体形状の中で、スリットを有する壁部の部分は、この部分のみでも意匠的な特徴となり得るものである。
【0014】
(5)また、上記(4)に記載のものにおいて、壁部を後方に傾斜させて立設すると共に、スリットの周壁面のうち下壁面には前方に向かって下降する傾斜部が設けられ、該傾斜部の傾斜角度が前記壁部の傾斜角度と略同一に設定されていることを特徴とするものである。
壁部を後方に傾斜させることにより、ペットが食事をするときに圧迫感を感じないようにできる。また、スリットの周壁面における下壁面に上記のような傾斜部を設けることにより、壁部を立設させた状態で、前記下壁面が水平になり、テーブル板を水平に設置できる。
【0015】
(6)また、上記(2)に記載のものにおいて、テーブル板を保持する保持部を構成する孔は、高さ方向に延びるスリットを有してなり、テーブル板の一辺に設けられた挿入部を前記スリットに挿入して任意の高さで前記挿入部を固定することによって前記テーブル板を保持することを特徴とするものである。
高さ方向に延びるスリットを設けることにより、挿入部を無段階の高さ位置で保持することが可能となる。
【0016】
(7)また、上記(3)〜(6)のいずれかに記載のものにおいて、テーブル板の一辺に設けられた挿入部は、挿入状態で壁部の背面側に突出する突出し、該突出した部分には止め用孔が形成され、テーブル板の挿入部をスリットに挿入した状態で前記止め用孔に止め具を挿入することによって前記テーブル板を固定するように構成されていることを特徴とするものである。
【0017】
(8)また、上記(7)に記載のものにおいて、止め具が、楔状の部材であることを特徴とするものである。
テーブル板を楔状の止め具で固定するようにしたので、極めて簡易な構造でありながら、片持ち状態のテーブル板をしっかりと固定できる。
【0018】
(9)また、上記(2)〜(8)の何れかに記載のものにおいて、壁部は、テーブル板を設置状態で該テーブル板よりも上方に突出する障壁部を有することを特徴とするものである。
テーブル板の設置状態で該テーブル板よりも上方に突出する障壁部があることにより、この障壁部がテーブル板上に載置された餌入れの後方への移動を防止し、餌入れが落下するのを防止できる。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係るペット用給餌台においては、テーブル板を高さ調整可能に保持する保持部を備えた構造としたので、ペットの個体の状況に応じてテーブル高さを調整することができ、ペットにとって最適な姿勢での給餌を実現できる。その結果、ペットの消化を促進でき、ペットの健康に寄与できる。特に、大型犬のように餌入れを床に直に置いた場合には首を大きく曲げる必要がある場合、あるいは老犬のように無理な姿勢の負担が大きいペットの場合に特に好適である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
[実施の形態1]
図1は本発明の一実施の形態に係るペット用給餌台1の斜視図、図2は正面図、図3は左側面図、図4は背面図、図5は平面図、図6は底面図である。また、図7〜図10はペット用給餌台1を構成する部品の部品図、図11は図2の矢視A−A断面図、図12は図2の矢視B−B断面図である。以下、図1〜図12に基づいて本実施の形態のペット用給餌台1を説明する。
【0021】
<全体形状>
本実施の形態に係るペット用給餌台1は、所定の間隔を離して並設された一対のベース部3と、一対のベース部3に跨って配置されて該ベース部3に立設された支持板5と、支持板5とベース部3とを連結固定する固定片7と、支持板5に一辺が挿入されてベース部3の上方で高さ調整可能に設置されたテーブル板9と、テーブル板9を支持板5に着脱可能に固定する楔状の止め具11を備えて構成されている。
以下、本実施の形態に係るペット用給餌具を構成する各部品を詳細に説明する。
なお、本明細書において、「前」とは支持板5を基準にすると、テーブル板9が設置されている側をいい、「後」とはその逆側をいう。
【0022】
(1)ベース部
ベース部3は支持板5を安定して保持するためのものであり、一定の幅を有する略長方形の板材からなる。ベース部3の後方から1/3くらいの部分には、支持板5を挿入するための浅い溝13がベース幅方向に設けられている(図3、図10参照)。ベース部3は、内側がほぼ直線で、外側の前部が内方に緩く湾曲する曲線になっている。
【0023】
(2)支持板
支持板5は、本発明の壁部に相当する。支持板5は、図3に示されるように、後方側に向けて倒れるように若干斜め(約10度の傾斜)に立設されている。斜めにすることにより、テーブル板9の上方空間が開放的になり、ペットにとって圧迫感がなく、また、餌入れを載置する際にスムーズな載置動作が実現できる。さらに、後方に倒すことにより、テーブル板9を片持ち支持したときの重心を後ろに移動することができ、その結果、ベース部3の前方への延出長さを短くできる。
【0024】
支持板5は、全体形状が略正方形であり、上側の両角が円弧状に丸みを帯びた形状になっている。支持板5の中央部には、水平方向に延びる5個のスリット15が設けられている。このスリット15に、テーブル板9の一部が挿入可能になっている。スリット15の周壁のうち下壁17には前方に向かって若干下降する傾斜が設けられている(図7参照)。この傾斜の傾斜角度は、支持板5がベース部3に対して後方に傾斜している傾斜角度と同じ角度に設定されている。スリット15の下壁17にこのような傾斜を設けることで、支持板5をスリット15に挿入した状態で、テーブル板9を水平に設置できる。
【0025】
なお、この例では5つのスリット15を設けているが、スリット15の数はテーブル高さ調整段階の数に応じて変更すればよい。例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、などいくつでもよい。
【0026】
(3)固定片
固定片7は、ベース部3の上面側と支持板5の背面側との間に設置されて、ベース部3と支持板5を連結固定するものである。固定片7は、図3、図9に示すように、設置状態で後方上部の角が丸くなった略台形の板材からなる。
また、固定片7は、図9に示すように、下辺7aおよび前辺7bにボルト孔20を有し、図11に示すように、ボルトねじ21によって、その下辺7aがベース部3に連結固定され、その前辺7bが支持板5に連結固定される。固定片7の前辺7bには、傾斜配置された支持板5に当接するように傾斜部が設けられている。
【0027】
(4)テーブル板
テーブル板9は、図示しない餌入れを載置するものであり、平面形状が略小判形に形成されている。また、テーブル板9は、図8に示すように、設置状態で後ろ側に配置される辺に、支持板5のスリット15に挿入される挿入部23が後方へ突出するように形成されている。挿入部23は、角が丸まった略長方形であり、止め具11を挿入するための長孔25が形成されている。長孔25の周壁のうち、後方側の壁27が前方側に傾斜して、楔状の止め具11が挿入できるようになっている(図12参照)。
テーブル板9の上面には、図8、図12に示されるように、上方に少し突出する縁部29が形成されている。縁部29を設けることで、食器が落下するのを防止できる。
テーブル板9の挿入部23を挟んだ両側下面には、テーブル板9を設置したときに、支持板5に当接してテーブル板9を保持するための当接部31が形成されている(図8、図11、図12参照)。当接部31は、テーブル板9の後辺と面一で下方に連続するように設けられている。当接部31を設けることにより、片持ち状態のテーブル板9を安定して支持板5に保持することができる。
【0028】
(5)止め具
止め具11は、矩形の板材を楔状に加工してなるものである。使用状態で後面側の上部には幅方向に長い凹み部33が設けられている(図12参照)。凹み部33は、止め具11を外す際に指先を引掛ける部位であり、実際に止め具11を外す場合は、凹み部33に指先を引掛けて上方に引き上げるようにする。
【0029】
<組立方法>
上記のように、本実施の形態のペット用給餌台1は、一対のベース部3、支持板5、一対の固定片7、テーブル板9、止め具11から構成され、これらの各部品が簡易に組み立てるようになっている。つまり、製品の販売時においては、各部品がばらばらになっており、ユーザにおいて組み立てて使用する。
以下においては、組立方法を説明する。
まず、一対のベース部3にそれぞれ固定片7をボルトにて固定する。固定に際しては、固定片7をベース部3の上面に立設して、図11に示すように、ベース部3の下面側からボルトを挿入して固定する。固定片7が設置されたベース部3を所定の間隔で離した状態で、支持板5を立設する。支持板5の裏面側を固定片7に当接させた状態で、図11に示すように、支持板5の前面側からボルトを挿入して固定する。
【0030】
次に、テーブル板9の挿入部23を、支持板5における最適な高さのスリット15に挿入する。そして、挿入部23における長孔25に止め具11を上から挿入してテーブル板9を支持板5にしっかりと固定する。固定状態では、図3に示されるように、テーブル板9は水平になる。
テーブル板9の高さを変える際には、止め具11の背面側の凹み部33に指先を引掛け、止め具11を上方に引き抜くようにする。そして、テーブル板9の挿入部23をスリット15から引き抜き、別のスリット15に挿入して、上記と同様に、止め具11によってテーブル板9を支持板5にしっかりと固定する。
【0031】
<使用方法>
本実施の形態のペット用給餌台1の使用に際しては、テーブル板9を所定の高さ位置にセットして、テーブル板9上面に餌入れを載置して使用する。
この使用状態において、テーブルの正面側および左右両側面には、何らの障害もないので、ペットが餌を食べる際に食べやすい。また、何らの障害がないことで、設置場所の自由度が高いという利点もある。
【0032】
さらに、図1に示されるように、テーブル板9の後方側は、テーブル板9よりも上方に突出する支持板5によって障壁部が形成されるので、例えば犬が餌入れを鼻で後方に押したとしても、この障壁部によって餌入れがずれたり落下したりするのを防止できる。支持板5におけるテーブル9よりも上方に突出する部分が本発明の障壁部に相当する。
このように、本実施の形態のペット用給餌台1は、前方、左右両側に何らの障害がなく、後方には支持板5によって形成される障壁部があることで、ペットの食べやすさ、設置の自由度を確保しつつ、餌入れの落下防止を実現しているのである。
【0033】
本実施の形態に係るペット用給餌台1は、例えば複数のペットを飼育しているような場合において、個体ごとにテーブル高さを変える際に、上述したように、止め具11を引抜き、テーブル板9の挿入位置を代え、さらに止め具11を挿入するという極めて簡易な動作での高さ変更が可能である。しかも、止め具11でしっかりとテーブル板9が支持板5に固定されるので、テーブル板9の安定性も高い。
【0034】
[実施の形態2]
図13〜図18は、本発明の実施の形態2に係るペット用給餌台34の説明図であり、図13が斜視図、図14が正面図、図15が左側面図、図16が背面図、図17が平面図、図18が底面図である。
本実施の形態のペット用給餌台34を構成する部品の種類は、実施の形態1のものと同じであり、一対のベース部35、支持板37、一対の固定片39、テーブル板41、止め具43からなる。
しかしながら、実施の形態1のものとは、各部品の形状が異なる。これは、各部品の形状を異ならせることによって、意匠的な特徴をもたせたものである。以下においては、形状の部品の形状の特徴について説明する。
【0035】
(1)ベース部
ベース部35は、実施の形態1のものとほぼ同様であるが、外側が全体に湾曲している点が異なる。
(2)支持板
支持板37は、図13に示されるように、全体形状が、動物のコアラに似せた形状をしている。コアラに似せた輪郭にして、上部には目に相当する2つのくりぬき孔45と、その間に鼻に相当する逆三角形のくりぬき孔47が設けられている。そして、テーブル板41を挿入するためのスリット49は、口に相当する位置に複数設けられている。
支持板37は、図15に示されるように、ベース部35に直立して設置されている。
スリット49の周壁におけるテーブル板41と接する下面は水平になっている。これは、支持板37が実施の形態1のように後方に傾斜していないからである。そのため、加工が容易である。
【0036】
(3)固定片
固定片39は、図15、図16に示されるように、略矩形状からなる。そして、実施の形態1とは異なり、矩形状の板の厚み部分ではなく、板の広い面で支持板37と当接するようになっている。これは、支持板37が直立しているために固定片39を支持板37に当接させるために、実施の形態のように斜めの加工が不要であることから、最も簡易な形状で、かつ、当接面を広くして安定化を図っている。
【0037】
(4)テーブル板
テーブル板41は、図17に示されるように、略まゆ型をしている。
なお、テーブル板41には、実施の形態1のテーブル板9に設けた当接部31を設けていないが、テーブル板41が挿入されるスリット49の周壁下面が水平であるため、当接部31がなくても、テーブル板41における挿入部の両側辺部が支持板37に当接して安定した保持が可能である。
(5)止め具
止め具43は、実施の形態1と同様に楔状のものである。
【0038】
[実施の形態3]
図19〜図24は、本発明の実施の形態2に係るペット用給餌台50の説明図であり、図19が斜視図、図20が正面図、図21が左側面図、図22が背面図、図23が平面図、図24が底面図である。
本実施の形態のペット用給餌台50を構成する部品の種類は、実施の形態2と同様に実施の形態1のものと同じであり、一対のベース部51、支持板53、一対の固定片55、テーブル板57、止め具59からなる。
また、実施の形態1のものとは、各部品の形状が異なっており、意匠的な特徴をもたせている点も実施の形態2と同様である。そこで、以下においては、実施の形態2の説明と同様に各部品の形状の特徴について説明する。
【0039】
(1)ベース部
ベース部51は、実施の形態1のものとほぼ同様であるが、外側が全体に湾曲している点が異なる。
(2)支持板
支持板53は、図19、図20に示されるように、全体形状が、略台形であり、かつ四角が丸くなっている。特に、上側の角は緩やかな曲線になっている。その結果、全体におにぎり形状になっている。
支持板53は、図21に示されるように、実施の形態2と同様に、ベース部51に直立して設置されている。
【0040】
(3)固定片
固定片55は、図21、図22に示されるように、実施の形態2と同様である。
(4)テーブル板
テーブル板57は、図23に示されるように、楕円を長手方向に半割にした形状である。
なお、テーブル板41には、実施の形態1のテーブル板9に設けた当接部31を設けていないが、テーブル板41が挿入されるスリット49の周壁下面が水平であるため、当接部31がなくても、テーブル板57における挿入部の両側辺部が支持板53に当接して安定した保持が可能である点は、実施の形態2と同様である。
(5)止め具
止め具59は、実施の形態1と同様に楔状のものである。
【0041】
以上のように、実施の形態3のペット用給餌台50は、ベース部51、支持板53、テーブル板57がすべて円弧を基調としており、全体に丸みを帯びた点に意匠的な特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の実施の形態1に係るペット用給餌具の斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係るペット用給餌具の正面図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係るペット用給餌具の左側面図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係るペット用給餌具の背面図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係るペット用給餌具の平面図である。
【図6】本発明の実施の形態1に係るペット用給餌具の底面図である。
【図7】本発明の実施の形態1に係るペット用給餌具の一部品である支持板の斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態1に係るペット用給餌具の一部品であるテーブル板の斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態1に係るペット用給餌具の一部品である固定片の斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態1に係るペット用給餌具の一部品であるベース部の斜視図である。
【図11】図2の矢視A―A断面図である。
【図12】図2の矢視B―B断面図である。
【図13】本発明の実施の形態2に係るペット用給餌具の斜視図である。
【図14】本発明の実施の形態2に係るペット用給餌具の正面図である。
【図15】本発明の実施の形態2に係るペット用給餌具の左側面図である。
【図16】本発明の実施の形態2に係るペット用給餌具の背面図である。
【図17】本発明の実施の形態2に係るペット用給餌具の平面図である。
【図18】本発明の実施の形態2に係るペット用給餌具の底面図である。
【図19】本発明の実施の形態3に係るペット用給餌具の斜視図である。
【図20】本発明の実施の形態3に係るペット用給餌具の正面図である。
【図21】本発明の実施の形態3に係るペット用給餌具の左側面図である。
【図22】本発明の実施の形態3に係るペット用給餌具の背面図である。
【図23】本発明の実施の形態3に係るペット用給餌具の平面図である。
【図24】本発明の実施の形態3に係るペット用給餌具の底面図である。
【符号の説明】
【0043】
1 ペット用給餌台
3 ベース部
7 固定片
9 テーブル板
11 止め具
15 スリット
23 挿入部
25 長孔
34 ペット用給餌台
35 ベース部
37 支持板
39 固定片
41 テーブル板
43 止め具
49 スリット
50 ペット用給餌台
51 ベース部
53 支持板
55 固定片
57 テーブル板
59 止め具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
餌入れを載置するテーブル板と、該テーブル板を保持するテーブル保持部材とを備え、該テーブル保持部材は前記テーブル板を高さ調整可能に保持する保持部を備えてなることを特徴とするペット用給餌台。
【請求項2】
テーブル保持部材は、ベース部と該ベース部に立設された壁部とを備えてなり、テーブル板を保持する保持部は、前記テーブル板を片持ち状態で保持するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のペット用給餌台。
【請求項3】
テーブル板を保持する保持部は、高さ方向に複数設けられた孔を有し、テーブル板の一辺に設けられた挿入部を前記孔に挿入することによって前記テーブル板を任意の高さで保持することを特徴とする請求項2に記載のペット用給餌台。
【請求項4】
テーブル板を保持する保持部を構成する孔は、水平方向に延びるスリットを有してなり、テーブル板の一辺に設けられた挿入部を前記スリットに挿入することによって前記テーブル板を保持することを特徴とする請求項2に記載のペット用給餌台。
【請求項5】
壁部を後方に傾斜させて立設すると共に、スリットの周壁面のうち下壁面には前方に向かって下降する傾斜部が設けられ、該傾斜部の傾斜角度が前記壁部の傾斜角度と略同一に設定されていることを特徴とする請求項4に記載のペット用給餌台。
【請求項6】
テーブル板を保持する保持部を構成する孔は、高さ方向に延びるスリットを有してなり、テーブル板の一辺に設けられた挿入部を前記スリットに挿入して任意の高さで前記挿入部を固定することによって前記テーブル板を保持することを特徴とする請求項2に記載のペット用給餌台。
【請求項7】
テーブル板の一辺に設けられた挿入部は、挿入状態で壁部の背面側に突出し、該突出した部分には止め用孔が形成され、テーブル板の挿入部をスリットに挿入した状態で前記止め用孔に止め具を挿入することによって前記テーブル板を固定するように構成されていることを特徴とする請求項3〜6の何れか一項に記載のペット用給餌台。
【請求項8】
止め具が、楔状の部材であることを特徴とする請求項7に記載のペット用給餌台。
【請求項9】
壁部は、テーブル板を設置状態で該テーブル板よりも上方に突出する障壁部を有することを特徴とする請求項2〜8の何れか一項に記載のペット用給餌台。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2008−178337(P2008−178337A)
【公開日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−13967(P2007−13967)
【出願日】平成19年1月24日(2007.1.24)
【出願人】(000107066)株式会社リッチェル (77)
【Fターム(参考)】