説明

ペプチド配列及びペプチド組成物

【課題】複数のインフルエンザ株に対して及び/または異なるMHC(HLA)を発現する複数の個体において、CTL免疫反応を誘発可能なポリペプチドを提供する。
【解決手段】100個以下のアミノ酸を有し、配列番号1〜6のいずれかと少なくとも60%の相同性を有する配列を1個以上含むか、またはそのエピトープと同じ長さを有する配列番号1〜6のいずれかに含まれる任意の部分配列と少なくとも60%の相同性を有する7個以上のアミノ酸を有するエピトープを2個以上含むポリペプチドであって:
配列番号 1 DLEALMEWLKTRPILSPLTKGILGFVFTLTVP
配列番号 2 LLYCLMVMYLNPGNYSMQVKLGTLCALCEKQASHS
配列番号 3 DLIFLARSALILRGSVAHKSC
配列番号 4 PGIADIEDLTLLARSMVVVRP
配列番号 5 LLIDGTASLSPGMMMGMFNMLSTVLGVSILNLGQ
配列番号 6 IIGILHLILWILDRLFFKCIYRLF、
該ポリペプチドがMHC対立遺伝子を発現している脊椎動物において免疫原性を有し、該ポリペプチドが完全なインフルエンザウイルスタンパク質ではない、ポリペプチドを提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
100個以下のアミノ酸残基を有し、配列番号1〜6のいずれかと少なくとも60%の相同性を有するアミノ酸配列を1個以上含むか、または7個以上のアミノ酸残基を有するエピトープであって、そのエピトープと同じ長さを有する配列番号1〜6のいずれかに含まれる任意の部分アミノ酸配列と少なくとも60%の相同性を有するエピトープを2個以上含むポリペプチドであって:
配列番号 1 DLEALMEWLKTRPILSPLTKGILGFVFTLTVP
配列番号 2 LLYCLMVMYLNPGNYSMQVKLGTLCALCEKQASHS
配列番号 3 DLIFLARSALILRGSVAHKSC
配列番号 4 PGIADIEDLTLLARSMVVVRP
配列番号 5 LLIDGTASLSPGMMMGMFNMLSTVLGVSILNLGQ
配列番号 6 IIGILHLILWILDRLFFKCIYRLF、
該ポリペプチドが主要組織適合遺伝子複合体(MHC)対立遺伝子を発現している脊椎動物において免疫原性を有し、該ポリペプチドが完全なインフルエンザウイルスタンパク質ではない、ポリペプチド。
【請求項2】
100個以下のアミノ酸残基を有し、以下のインフルエンザウイルスタンパク質のアミノ酸残基によって規定されるアミノ酸配列を1個以上含むか、または7個以上のアミノ酸残基を有するエピトープであって、以下のインフルエンザウイルスタンパク質のアミノ酸残基によって規定されるアミノ酸配列中のエピトープを2個以上含むポリペプチドであって:
M1タンパク質の残基36〜75
M1タンパク質の残基124〜158
NPタンパク質の残基255〜275
NPタンパク質の残基306〜326
PB1タンパク質の残基395〜428
M2タンパク質の残基32〜55、
該ポリペプチドが主要組織適合遺伝子複合体(MHC)対立遺伝子を発現している脊椎動物において免疫原性を有し、該ポリペプチドが完全なインフルエンザウイルスタンパク質ではない、ポリペプチド。
【請求項3】
細胞障害性Tリンパ球(CTL)エピトープを含む、請求項1及び2のいずれかに記載のポリペプチド。
【請求項4】
2、3、4、5またはそれを超える数のエピトープを含む、請求項1〜3のいずれかに記載のポリペプチド。
【請求項5】
配列番号 1〜4のアミノ酸配列のいずれかの中のエピトープに対する免疫を作り出す、請求項1〜20のいずれかに記載のポリペプチド。
【請求項6】
ある種のインフルエンザウイルス株に対する免疫原性を有する、請求項1〜5のいずれかに記載のポリペプチド。
【請求項7】
複数のインフルエンザウイルス株に対する免疫原性を有する、請求項6に記載のポリペプチド。
【請求項8】
インフルエンザウイルスタンパク質からの1個以上の更なるアミノ酸配列を更に含む、請求項1〜7のいずれかに記載のポリペプチド。
【請求項9】
前記ポリペプチドが配列番号 1と少なくとも60%の相同性を有するとき、タンパク質はインフルエンザM1タンパク質であり、配列番号 2と少なくとも60%の相同性を有するとき、タンパク質はインフルエンザM1タンパク質であり、配列番号 3と少なくとも60%の相同性を有するとき、タンパク質はインフルエンザNPタンパク質であり、配列番号 4と少なくとも60%の相同性を有するとき、タンパク質はインフルエンザNPタンパク質であり、配列番号 5と少なくとも60%の相同性を有するとき、タンパク質はインフルエンザPB1タンパク質であり、配列番号 6と少なくとも60%の相同性を有するとき、タンパク質はインフルエンザM2タンパク質である、請求項7に記載のポリペプチド。
【請求項10】
前記相同性が75%以上である、請求項1〜9のいずれかに記載のポリペプチド。
【請求項11】
前記相同性が85%以上である、請求項9に記載のポリペプチド。
【請求項12】
前記相同性が実質的に100%である、請求項1〜11のいずれかに記載のポリペプチド。
【請求項13】
前記エピトープが、8個、9個、10個、または11個もしくはそれを超える数のアミノ酸残基を含む、請求項1〜12のいずれかに記載のポリペプチド。
【請求項14】
50個以下のアミノ酸残基を有する、請求項1〜13のいずれかに記載のポリペプチド。
【請求項15】
15個〜35個のアミノ酸残基を含む、請求項1〜14のいずれかに記載のポリペプチド。
【請求項16】
請求項1〜15のいずれかに規定のポリペプチドを2個以上含む免疫原性多エピトープポリペプチド。
【請求項17】
請求項1〜16のいずれかに規定のポリペプチドを2個以上含むポリペプチド組成物。
【請求項18】
配列番号 1〜6のアミノ酸配列を有するポリペプチドが全て存在する、請求項17に記載のポリペプチド組成物。
【請求項19】
医療において使用するための、請求項1〜18のいずれかに規定のポリペプチドまたはポリペプチド組成物。
【請求項20】
2個以上のエピトープを組み合わせてポリペプチドを形成する過程を含む、請求項1〜19のいずれかに規定のポリペプチドを生成する方法。
【請求項21】
担体と請求項1〜20のいずれかに規定のポリペプチドを含む、ポリペプチド構成物(polypeptide construct)。
【請求項22】
2個以上のエピトープ及び/またはポリペプチドを前記担体と組み合わせる過程を含む、請求項21に規定のポリペプチド構成物を生成する方法。
【請求項23】
前記担体が分子である、請求項21または請求項22に記載のポリペプチド構成物またはポリペプチド構成物を生成する方法。
【請求項24】
前記担体がアジュバント及び/または賦形剤を含む、請求項22及び請求項23のいずれかに記載のポリペプチド構成物またはポリペプチド構成物を生成する方法。
【請求項25】
請求項1〜19のいずれかに規定のポリペプチドまたはポリペプチド組成物および適切な賦形剤及び/またはアジュバントを含む、インフルエンザに対抗する薬剤またはワクチン組成物。
【請求項26】
請求項21、請求項23または請求項24に規定のポリペプチド構成物及び随意に適切な賦形剤及び/またはアジュバントを含む、インフルエンザに対抗する薬剤またはワクチン組成物。
【請求項27】
請求項1〜19のいずれかに規定のポリペプチドまたはポリペプチド組成物と適切な賦形剤及び/またはアジュバントを混合する過程を含む、請求項25に規定の薬剤またはワクチン組成物を生成する方法。
【請求項28】
インフルエンザの処置または予防に有効である薬剤またはワクチンの製造における、請求項1〜19、請求項21及び請求項23〜26のいずれかに規定の、ポリペプチド、ポリペプチド組成物、ポリペプチド構成物または薬剤もしくはワクチン組成物の使用。
【請求項29】
脊椎動物に、請求項1〜19、請求項21及び請求項23〜26のいずれかに規定の、ポリペプチド、ポリペプチド組成物、ポリペプチド構成物、薬剤またはワクチン組成物を投与する過程を含む、インフルエンザを処置または予防する方法。
【請求項30】
前記脊椎動物が、哺乳動物、鳥、爬虫類動物及び魚から選択される、請求項29に記載のインフルエンザを処置または予防する方法。
【請求項31】
前記脊椎動物が、ヒト、家畜(domestic animal)または産業動物(farm animal)、ウシ亜科動物(bovine animal)、または家禽である、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記脊椎動物が、ニワトリ、アヒル(duck)、ガチョウ(goose)、ブタ、ウマ、乳牛(cow)、イヌ、またはネコから選択される、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記インフルエンザがインフルエンザA型株である、請求項1〜32のいずれかに記載の、ポリペプチド、ポリペプチド構成物、方法、薬剤、ワクチンまたは使用。
【請求項34】
前記インフルエンザがインフルエンザB型株である、請求項1〜32のいずれかに記載の、ポリペプチド、ポリペプチド構成物、方法、薬剤、ワクチンまたは使用。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図1E】
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【図1F】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【公表番号】特表2009−526028(P2009−526028A)
【公表日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−553817(P2008−553817)
【出願日】平成19年2月5日(2007.2.5)
【国際出願番号】PCT/GB2007/000383
【国際公開番号】WO2007/091030
【国際公開日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【出願人】(508240111)ペプトセル リミテッド (6)
【Fターム(参考)】