説明

ペルオキシド生成酵素及びペルオキシダーゼを使用した膣疾患の治療のための方法及び組成物

【課題】ペルオキシド生成酵素及びペルオキシダーゼを使用した膣疾患の治療の方法及び組成物の提供。
【解決手段】ペルオキシダーゼにより触媒される酵素反応による殺生物性アニオンの生成に基づく、経膣投与のための治療用組成物。ペルオキシダーゼ酵素により利用されるペルオキシドは内因性のものでもよいし、又は適切な基質上のオキシダーゼ酵素の作用により生成されてもよい。本発明による治療用組成物は、細菌及び真菌の感染を含めた、膣の疾患及び状態の治療に有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、その全体が本参照により本明細書に組み込まれている、Michael Pellico及びRajvinder Kaur Atwalによって2006年10月10日付けで出願された「ペルオキシド生成酵素及びペルオキシダーゼを使用した膣疾患の治療のための方法及び組成物(Methods and Compositions for the Treatment of Vaginal Diseases Employing Peroxide−Producing Enzymes and Peroxidases)」という名称の仮特許出願の出願番号第60/828933号に対する優先権を主張する。
【0002】
本発明は、ペルオキシド生成酵素及びペルオキシダーゼを使用した膣疾患の治療の方法及び組成物を対象とする。
【背景技術】
【0003】
健常な膣は、STD/HIV感染及び関連疾患に対し、いくつかの自然保護因子を有する。思春期において月経開始と共に、女性の性ホルモンであるエストロゲンの影響で女性の生殖器官に変化が生じる。出生後すぐに、膣は、コリネバクテリア、ブドウ球菌、非化膿性連鎖球菌、大腸菌(Escherichia coli)、及び歴史的名称が付けられている乳酸菌「デーデルライン杆菌(Doderlein’s bacillus)(ラクトバシラスアシドフィルス(Lactobacillus acidophilus))」によるコロニー形成が起こる。生殖期、つまり思春期から閉経までの間、膣の上皮は、循環しているエストロゲンの作用でグリコゲンを含有する。デーデルライン杆菌が優勢であり、グリコゲンを代謝して乳酸にできる。乳酸及び他の生成物の代謝により、デーデルライン杆菌及び選ばれた数の乳酸菌以外のすべての細菌によるコロニー形成が抑制される。結果として膣の上皮のpHが低くなり、ほとんどの細菌並びに潜在的に病原性酵母である、カンジダアルビカンス(Candida albicans)の定着を阻止する。これはヒト宿主に対する通常の細菌叢の保護作用の顕著な例である。
【0004】
思春期の間、以前の希薄な、壊れやすい膣粘膜は、ふっくらして弾力性のあるものへと成長し、グリコゲン(酵素反応によってグルコースへ加水分解され得る炭水化物)が豊富となる。これによって健常な生物、乳酸菌が成長を始める。ラクトバシラスは、エネルギー源としてグリコゲンを使用し、これを分解してグルコース及び乳酸にする。乳酸の影響下で、膣は約4.0の低いpHを維持する。この酸性環境は、(1)細菌を死滅させること、及び(2)露出した、壊れやすい子宮頚管の円柱細胞が扁平上皮細胞(粘膜)で覆われるようにすることの2つの働きをする。ラクトバシラスはまた過酸化水素を生成し、過酸化水素がいくつかの病原を死滅させる。膣内の防御免疫因子は、デフェンシン、抗体、非特異性サイトカイン及び炎症反応を含む。
【0005】
前に述べたように、ラクトバシラス種属、特にラクトバシラスデルブリュッキイ(Lactobacillus delbrueckii)、ラクトバシラスアシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルスクリスパタス(Lactobacillus crispatus)、ラクトバチルスジョンソニ(Lactobacillus johnsonii)、及びラクトバチルスガセリ(Lactobacillus gasseri)は、過酸化水素を生成する。過酸化水素は、0.05〜1.0mMの濃度に到達し、この濃度が強力な曝気によって1.8mMまでにさえ増加した。膣の病気に関連する微生物は、純粋な過酸化水素の作用に対して様々な抵抗を示す。細菌及び酵母菌に対する最も強力な抑制活性を示したのは、Hを生成するラクトバシラスの培養上清であり、続いてHを生成しない菌株、純粋なHにであった。乳酸菌の抗菌活性は、様々な抑制メカニズムの累積効果であり、この中でHは、他の物質に加えて多少の役割を果たすが、それは決定的なものではない。Magdalena Strusは、「膣内微生物の群集に対する過酸化水素のインビトロ効果(The In Vitro Effect of Hydrogen Peroxide on Vaginal Microbial Communities)」という表題の論文で、過酸化水素は、ペルオキシダーゼ抗菌系におけるその役割のために、重要であることを示した。
【0006】
膣は、独自の手段に任せておけば、それ自体を保護することに実際非常に優れている。このように正常で、健常なバランスを乱す何かが起こることがあれば、異常な事態が発生し得る。一般的な原因は、抗生剤、洗いすぎ、膣洗浄、又は強いセッケン、シャワーゲル及び膣用防臭剤の使用を含む。女性に不定の量の帯下があるのは正常であり、帯下は普通白色又は透明である。これは、月経直前又は妊娠中に増加し得る。膣に影響を及ぼし得るいくつかの日常的な軽度の感染があり、多くの場合これが原因で正常な分泌物が変化する。分泌物は、臭いがより強くなり、黄色又は泡状になり得る。そのような分泌物は、外側の皮膚のひりひり感、かゆみ、焼け、又は亀裂と共に生じ得る。最も一般的な膣感染症は、膣カンジダ症、細菌性膣炎、及びトリコモナス症である。
【0007】
膣の保護に重要な部分は、ペルオキシダーゼ酵素であるミエロペルオキシダーゼ及びラクトペルオキシダーゼから生じる。膣内の別の重要な抗菌酵素は、リゾチームである。酵素ではないが、タンパク質ラクトフェリンも膣の生体防御系にとって重要である。
【0008】
ミエロペルオキシダーゼは、免疫不全ウイルス1型(HIV−1)に対しウイルス破壊性を有する。媒体中に存在する、塩化物イオンを有するミエロペルオキシダーゼは、外因性のHを必要としない。過酸化水素は、HIV−1感染細胞から生じる。論文「ヒト免疫不全HIV1型感染細胞へのミエロペルオキシダーゼのウイルス破壊性効果(Virucidal Effect of Myeioperoxidase on Human lmmunodeficient HIV I Infected Cells)」の中で、著者であるJ Chochola及びY Yamaguchiは、ミエロペルオキシダーゼがヒト免疫不全ウイルス1型(HIV−1)に対し、ウイルス破壊性であることを示している。酵素カタラーゼにより、ミエロペルオキシダーゼのウイルス破壊性効果は部分的に抑制された。
【0009】
酵素ラクトペルオキシダーゼは、細菌が生成したHを、塩化物イオン、ヨウ化物、又はチオシアン酸塩と結合することによって、強い抗菌剤及び抗真菌剤を生成する。
【0010】
ラクトペルオキシダーゼは、ミルク、気道、唾液、及び膣に含まれている重要な保護酵素である。この酵素は、潜在的に有害なフリーラジカルである過酸化水素を、ヒポチオシアン酸などの抗菌物質に変換する。ラクトペルオキシダーゼは、他の因子と共に、膣の細菌叢の制御を助け、有益な生物の平衡した増殖に適した環境を作る。ラクトフェリンは、膣、唾液、気道、及び腸内に含まれる鉄結合タンパク質である。膣のラクトフェリンは、ホルモン制御下にあるように見える。膣のラクトフェリン濃度の変化により、淋菌などの細菌の病原体への罹患率が変化し得る。
【0011】
従来からの多くの抗生剤とは異なり、ラクトフェリンは、いくつかの異なるやり方でその効果を発揮するように見える。ラクトフェリンは、主に鉄と結合し、鉄が増殖及び再現/複製に関連する本質的な代謝機能に使用されないようにする。要するにその作用の主要な機序の1つは、このような生物を餓死させることである。ラクトフェリンはまた、グルコースの取り込み及び代謝を妨げることもできる。ラクトフェリンは、非生物体ウイルスの細胞を感染させる能力も妨害するようである。
【0012】
過去には、膣の感染症は、ナイスタチン、テトラサイクリン、ミコナゾール、クロトリマゾール、フルコナゾール、又はイトラコナゾールなどの様々な抗菌剤及び抗真菌剤で治療してきた。ほとんどの抗菌剤に付随する問題とは、膣の健康状態に重要な有益生物も死滅させることである。Payneらによる米国特許出願公開第2004/0126369 A1号は、過酸化水素の生成のためにペルオキシド生成酵素及び基質を用いることを教示している。しかし過酸化水素が組織損傷を起こし得ること、及び抗菌剤としてはあまり有効ではないことを示した研究もある。
【0013】
乳酸菌を膣に直接導入するのは有効ではない。なぜなら非常に多くの場合、乳酸菌が根付かないからである。これは、その環境が乳酸菌の増殖に理想的ではないからである。理想的な環境であれば、導入する必要もなく、かなりよく成長したであろう。
【0014】
様々なペルオキシダーゼが感染症から哺乳動物を保護する重要な役割を果たしている。最も重要なペルオキシダーゼは、ラクトペルオキシダーゼ、ミエロペルオキシダーゼ、及び好酸球ペルオキシダーゼである。このような様々なペルオキシダーゼは、唾液、ミルク、膣分泌物、及び最近では肺及び瘻孔内に見いだされている。ペルオキシダーゼ酵素は、潜在的に毒性のある過酸化水素を清掃するので、フリーラジカルによる損傷に対する生体防御の最も重要な部分でもある。
【0015】
過酸化水素は、粘膜にコロニーを形成する細菌により形成されるので、口の中には過酸化水素に対する生体防御が必要である。唾液内でラクトペルオキシダーゼは、チオシアン酸塩の存在下で過酸化水素をヒポチオシアン酸(OSCN)、分子での酸素(O)、及び水へと変換することによって、これを解毒する。次いでヒポチオシアン酸イオンが、水素−ペルオキシドを生成する細菌を抑制する。そのようにラクトペルオキシダーゼは、唾液の抗菌の生体防御の重要な部分を形成している。
【0016】
ミルクに2番目に多く含まれるタンパク質は、ラクトペルオキシダーゼである。1924年にHanssenは、Sパラチホサ(S.paratyphosa)を含めたサルモネラ種属などの細菌に対するミルクの細菌特性は、ペルオキシダーゼ活性の結果であることを示唆した。それ以来多数の研究が、その活性を確認している。1976年以降は、Thomas及び共同研究者らによって、「OSCN」(ヒポチオシアン酸イオン)及びその共役酸、HOSCNが、細菌性のスルフヒドリル及びタンパク質に対する酸化剤として確立された。特に、システインのスルフヒドリル基、システインはタンパク質の構成要素であるアミノ酸であるが、このシステインのスルフヒドリル基を酸化させてジスルフィドとすることは、結果としてタンパク質の変性及び不活化を生じる恐れある。多くの酵素は、その活性部位の一部分としてスルフヒドリル基を有する。
【0017】
Salathe及びHolderbyは、彼らの研究「ペルオキシダーゼの気道からの単離及び特徴づけ(Isolation and Characterization of a Peroxidase from the Airway)」の中で、ペルオキシダーゼは、気道から過酸化水素を清掃することを示した。過酸化水素は、気道炎症の重要なメディエーターである。彼らは、このペルオキシダーゼは、ラクトペルオキシダーゼと類似のものであるが、ミエロペルオキシダーゼ、好酸球ペルオキシダーゼ、及びグルタチオンペルオキシダーゼを含めた他のペルオキシダーゼとは異なることを示した。口腔及び膣内でのように、ペルオキシダーゼは、フリーラジカルを制御し、殺生物性化合物の機能を触媒する。これは特に感染の期間中に重要である。例えば、細菌である肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)は、肺組織の炎症を起こす多量の過酸化水素を生じる。著者らは、気管分泌物である気道のペルオキシダーゼ(APO)に含まれるペルオキシダーゼ活性を明示した。おそらくこのペルオキシダーゼは、唾液内のラクトペルオキシダーゼのように、細菌、真菌類、及びウイルスに対し殺生物性であり、気道炎症の間、過酸化水素スカベンジャーとして作用しそうである。2000年にGersen、Sabater、及びScuriにより発表された「気道の細菌排除に機能するラクトペルオキシダーゼ系(The Lactoperoxidase System Functions in Bacterial Clearance of Airways)」という表題の研究において、気道ペルオキシダーゼは、ミルクラクトペルオキシダーゼと同一であることが示された。彼らのデータは、ラクトペルオキシダーゼ系が、気道の生体防御系に主に貢献していることも示した。先に記載したように、このラクトペルオキシダーゼ系は、重要なフリーラジカルスカベンジャーである。肺炎球菌(S.pneumoniae)感染は、肺胞上皮の著しい損傷を伴うことがこの研究によって示された。
【0018】
身体の他の部分と同様に、ラクトペルオキシダーゼ系は、他のペルオキシダーゼ、リゾチーム、及びラクトフェリンと共に、有害な生物の体を一掃するのに、通常かなり有効である。しかし、重症の感染症の際には、保護系が圧倒される可能性がある。感染症に加えて、過酸化水素が高濃度である別の潜在的原因は、急性呼吸不全又はARDS(急性呼吸促迫症候群)を患う患者に見い出される。急性呼吸不全又はARDSの患者は、対照患者より高い濃度の過酸化水素を示す。
【0019】
いくつかの特許及び特許出願には、抗菌性又は殺生物性の効果を生じる酵素系の使用を記載している。Omdorff(1983年)への米国特許第4370199号は、産業プロセスの流れにおいて、ヨウ化カリウムなどのハロゲン化物塩を酸化させる過酸化水素、又は微生物に毒性のある酸化生成物を生成する塩化ナトリウムなどの酸化剤の存在下で、西洋わさびペルオキシダーゼなどの植物デヒドロゲナーゼ酵素を利用した、酵素触媒による殺生物剤系を付加することによって、微生物の死滅及び微生物の増殖を阻害するための方法を開示している。
【0020】
Hoogendoomら(1979年)への米国特許第4150113号及びHoogendoomら(1979年)への米国特許第4178362号は、唾液及び歯垢に存在するグルコースに作用して過酸化水素を生じるグルコースオキシダーゼを含有する酵素系の練り歯磨き及び酵素系の噛み歯磨剤をそれぞれ開示している。特許権所有者らは、口腔細菌は、スルフヒドリル基を有する酵素系を介して、糖を含有する食品生成物の解糖を行うことについて言及しており、唾液中に存在するラクトペルオキシダーゼが、過酸化水素から酸素へ変換する手段を口腔細菌に提供し、その結果このスルフヒドリル基含有酵素が酸化して不活性酵素となり、この酵素内でスルフヒドリル基がジスルフィド基に酸化したことを指摘している。歯磨剤にチオシアン酸カリウムを配合できることがさらに開示されている。
【0021】
Pellicoら(1981年)への米国特許第4269822号は、酸化作用を有するアミノ酸基質と、歯磨剤を口に適用する際に、過酸化水素及びアンモニアを生成するための基質に特異的であるオキシドレダクターゼ酵素とを含有し、歯磨剤内に存在する任意の水分の量を制限することによって適用前の安定性が維持される消毒用歯磨剤を開示している。
【0022】
Pellicoら(1985年)への米国特許第4537764号は、歯磨剤を口に適用する際に、過酸化水素を生成するためのβ−D−グルコース及びグルコースオキシダーゼを含有し、歯磨剤内の任意の水分を歯磨剤の重量に対して約10重量%以下に制限することによって、適用前の安定性が維持される酵素系歯磨剤を開示している。
【0023】
Montgomeryら(1986年)への米国特許第4576817号は、例えば、血清中のβ−D−グルコース、水、及び酸素の間の反応を触媒することによって過酸化水素を生じるグルコースオキシダーゼを含有する、身体接触による適用のための酵素系の包帯及びパッドを開示している。包帯及びパッドは、ペルオキシダーゼ及び酸化可能な塩、例えばナトリウム又はカリウムのチオシアン酸塩、塩化物塩、又はヨウ化物塩をさらに含有することができ、これらは過酸化水素及びペルオキシダーゼの存在下で、それぞれヒポチオシアン酸、次亜塩素酸塩、及び次亜ヨウ素酸塩へと酸化し、細菌の阻害剤として機能する。
【0024】
Pellicoら(1986年)への米国特許第4564519号は、歯磨剤を噛んでいる間に過酸化水素を生成する、例えばグルコース及びグルコースオキシダーゼを含有し、過酸化水素と反応することによって、ヒポチオシアン酸の細菌阻害剤を生成するためのチオシアン酸塩塩及びラクトペルオキシダーゼをさらに含有し、噛み歯磨剤内の任意の非結合の水分を約1.0重量パーセント以下の量に制限すること、さらに結合及び非結合の全水分量を約10重量パーセント以下に制限することによって、適用前の安定性が維持される2種の酵素系の噛み歯磨剤を開示している。Pellicoら(1986年)への米国特許第4578365号は、歯磨剤を口に適用する際に過酸化水素を生成するための、例えばグルコース及びグルコースオキシダーゼを含有し、過酸化水素と反応することによって、ヒポチオシアン酸を生じるチオシアン酸塩及びラクトペルオキシダーゼをさらに含有し、歯磨剤内の任意の水分を、歯磨剤の重量に対して約10重量パーセント以下に制限することによって、適用前の安定性が維持される2種の酵素系の歯磨剤を開示している。
【0025】
Montgomeryら(1986)への米国特許第4617190号は、還元乳中のアニオン系の細菌抑制剤である次亜ヨウ素酸塩を生成するための、例えばグルコース、グルコースオキシダーゼ、ペルオキシダーゼ、及びヨウ化カリウムを含有する酵素系粉乳を開示している。
【0026】
Pellico(1994年)への米国特許第5336494号は、製品を口内で噛む際に過酸化水素を生成するための、例えばβ−D−グルコース及びグルコースオキシダーゼを含有し、ペルオキシダーゼと、過酸化水素と反応することによって、アニオン系の細菌抑制剤である次亜ヨウ素酸塩を生成するための、ヨウ化カリウムなどの酸素受容性アニオンのアルカリ金属塩とをさらに含有している、口で噛むことができ、個々に酵素系コーティングが施されているペット用製品を開示している。
【0027】
Pellico(1995年)への米国特許第5453284号は、含水量が10重量パーセントを超え、歯磨剤を口に適用する際に過酸化水素を生成するための、例えばβ−D−グルコース及びグルコースオキシダーゼを含有し、ペルオキシダーゼと、酸化可能なアルカリ金属塩、例えば過酸化水素と反応してアニオン系の細菌抑制剤を生成するためのナトリウム又はカリウムのチオシアン酸塩、塩化物塩、又はヨウ化物塩とをさらに含有する、水性の酵素系歯磨剤を開示している。適用前の安定性は、歯磨剤の粘度が約800〜約75000センチポアズとなるような量で水溶性の増粘剤を付加することによって維持される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0028】
したがって、膣の疾患及び状態、特に細菌又は真菌が原因で起こる膣の疾患及び状態を治療するための、改善された方法及び組成物が必要となる。安全で、他の抗菌成分又は抗真菌成分と一緒に使用することができる、改善された方法及び組成物がさらに必要となる。膣内の乳酸菌の増殖を促すことができ、次いで細菌及び真菌の病原の増殖に対し自然の生物的防除を行う、改善された方法及び組成物が特に必要となる。
【課題を解決するための手段】
【0029】
本発明は、完全なペルオキシダーゼ系を膣に導入することを伴う。この系は、ラクトペルオキシダーゼ又はミエロペルオキシダーゼなどのペルオキシダーゼ及びチオシアン酸カリウムなどの基質を含む。この系は、膣内に存在する過酸化水素を必要とする。十分な過酸化水素が膣内に存在しない場合には、本発明では、その一部分として、オキシドレダクターゼ酵素及びその特異的な基質が添加される。本発明におけるこのような酵素系は、乳酸菌に対して理想的な増殖環境を提供することになる。乳酸菌は、次いで病原菌の増殖を抑制し、酵母菌の異常増殖をも阻止することになる。
【0030】
組成物は、カタラーゼに特異的な阻害剤の有効量をさらに含むことができる。通常は、カタラーゼに特異的な阻害剤は、アスコルビン酸の塩である。アスコルビン酸の塩は通常、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カリウム、アスコルビン酸カルシウム、アスコルビン酸パルミテート及びそれらの混合物からなる群から選択される。その組成物は、鉄塩をさらに含むことができ、鉄塩は通常、硫酸第一鉄、塩化第一鉄及びヨウ化第一鉄からなる群から選択される。
【0031】
組成物は、形成された殺生物剤の収率又は蓄積を増加させるのに有効な量のアミノヘキソースをさらに含むことができる。通常は、該アミノヘキソースはアミノグルコースである。通常は、該アミノグルコースは、グルコサミン、Nアセチルグルコサミン及びそれらの混合物から選択される。
【0032】
組成物において、媒体は、それぞれ独立して、水、グリセロール、ソルビトール、プロピレングリコール及びそれらの混合物からなる群から選択され、但し、少なくとも1つの媒体がかなりの割合の水を含む。
【0033】
組成物は、緩衝剤をさらに含むことができる。通常、緩衝剤は、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、及びステアリン酸カルシウムからなる群から選択される。
【0034】
組成物は、リゾチーム、ラクトフェリン又はステロイドこのうちのいずれか又はすべてをさらに含むことができる。ステロイドは通常、ヒドロコルチゾン、ベクロメタゾン、ブデノシド、シクレソニド、フルニソリド、フルチカゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロン、プレドニゾン、及びトリアムシノロン、並びにこれらの塩、溶媒和化合物、類似体、同属種、生物学的同族体、加水分解生成物、代謝物、前駆体、及びプロドラッグからなる群から選択される。ステロイドはヒドロコルチゾンが好ましい。
【0035】
本発明による治療用組成物の別の実施形態は、
(1)過酸化水素と、酸素受容体として働き、過酸化水素と反応することによって殺生物剤を形成することができる塩との間の反応を触媒するペルオキシダーゼ酵素であって、殺生物剤を治療有効濃度で生成するのに十分な量で存在するペルオキシダーゼ酵素と、
(2)治療有効濃度の殺生物剤を生成するのに十分な量の、酸素受容体として働き、過酸化水素と反応することによって殺生物剤を形成することができる塩と、
(3)ペルオキシダーゼ酵素及び酸素受容体として働く塩がその中で安定している水性の媒体と
を含む組成物である。
【発明の効果】
【0036】
本発明による配合物は、膣疾患、特に細菌及び真菌の原因の疾患の治療に有効である。本発明の配合物は酵素活性により作用する。本発明の配合物は、副作用を起こさず、他の治療剤、例えば抗菌及び抗真菌剤の妨げとならない。その酵素活性により膣の天然の生体防御が亢進する。
【発明を実施するための形態】
【0037】
本発明の一実施形態は、経膣投与のための治療用組成物であって、
(1)以下の(a)、(b)及び(c)を含む第1の成分と、
(a)以下の(i)及び(ii)のうちの一方
(i)特異的である基質の酸化を触媒することによって過酸化水素を生成するオキシドレダクターゼ酵素であって、ペルオキシダーゼと反応するのに十分な量の過酸化水素を生成するのに十分な量で第1の成分に含まれているオキシドレダクターゼ酵素
(ii)ペルオキシダーゼと反応するのに十分な量の過酸化水素を生成するのに十分な量のオキシドレダクターゼ酵素によって触媒される反応において酸化可能な基質
(b)過酸化水素と、酸素受容体として働き、過酸化水素と反応することによって殺生物剤を形成することができる塩との間の反応を触媒するペルオキシダーゼ酵素であって、殺生物剤を治療有効濃度で生成するのに十分な量で存在するペルオキシダーゼ酵素
(c)酵素と、存在する場合、酸化可能な基質とがその中で安定している水性又は非水性の媒体
(2)以下の(a)、(b)及び(c)を含む第2の成分と
(a)(1)に存在しない、オキシドレダクターゼ酵素及びオキシドレダクターゼ酵素によって触媒される反応において酸化可能な基質のうちの一方
(b)治療有効濃度の殺生物剤を形成するのに十分な量の、酸素受容体として働き、過酸化水素と反応することによって殺生物剤を形成することができる塩
(c)オキシドレダクターゼ酵素及び酸化可能な基質のうちの他方、並びに酸素受容体として働く塩がその中で安定している水性又は非水性の媒体
を含み、但し、組成物が経膣投与に適するように第1の成分及び第2の成分の媒体のうちの一方が水性である、組成物である。
【0038】
本実施形態は、疾患及び状態、例えば疾患過程で生成される内在性の過酸化水素の追加されていないか、又は生成される内在性の過酸化水素の量が最小である、真菌で引き起こされる疾患及び状態などの治療に特に適切である。したがって本実施形態において、酸化可能な基質及びこの基質に特異的なオキシドレダクターゼ酵素を加えることによって、有効量の殺生物剤を生成するのに十分な量の過酸化水素が確実に得られる。
【0039】
上述の組成物の一代替法において、第1の成分は、オキシドレダクターゼ酵素を含む。上述の組成物の別の代替法において、第1の成分は、酸化可能な基質を含む。
【0040】
組成物は通常、約0.5〜約500国際単位のオキシドレダクターゼ酵素を含む。組成物は通常、約0.015〜約0.6ミリモルの酸化可能な基質を含む。組成物は通常、約0.05〜約30国際単位のペルオキシダーゼ酵素を含む。組成物は通常、約0.0001〜約0.01ミリモルの、酸素受容体として働く塩を含む。
【0041】
一代替法においては、第1及び第2の成分の媒体は、両方とも水性媒体である。別の代替法においては、第1の成分の媒体は、グリセロールなどの非水性の媒体である。本明細書で使用する場合、「水性」という用語は、かなりの割合の水が媒体に存在する限り、グリセロール又はソルビトールなどの非水性成分は除外されない。
【0042】
2種以上のペルオキシダーゼ酵素を含むことができる。例えば、ラクトペルオキシダーゼ及び西洋わさびペルオキシダーゼの両方を使用することができる。
【0043】
本明細書で使用する場合、国際単位(IU)という用語は、その酵素に対して定められた標準のアッセイ条件下で、毎分1マイクロモルの基質の変換を触媒する酵素の量として定義される。
【0044】
オキシドレダクターゼ酵素は通常、グルコースオキシダーゼ、ガラクトースオキシダーゼ、尿酸オキシダーゼ、コリンオキシダーゼ、D−アミノ酸オキシダーゼ、D−グルタメートオキシダーゼ、グリシンオキシダーゼ、グリコールオキシダーゼ、L−ソルボースオキシダーゼ、アルコールオキシダーゼ及びアミンオキシダーゼからなる群から選択される。代わりに使用できる他の酵素は、本明細書中に参照により取り込まれている、Schillerらへの米国特許第4340448号に記載の、例えばニトロエタンオキシダーゼ、D−アスパラギン酸オキシダーゼ、L−アミノ酸オキシダーゼ、ピリドキサミンリン酸オキシダーゼ、エタノールアミンオキシダーゼ、ピルビン酸オキシダーゼ、シュウ酸オキシダーゼ、ヘキソースオキシダーゼ、コレステロールオキシダーゼ、アリールアルコール−オキシダーゼ、ピリドキシン4−オキシダーゼ、デヒドロオロチン酸オキシダーゼ、ラソステロールオキシダーゼ、サルコシンオキシダーゼ、Nメチルアミノ酸オキシダーゼ、N−メチルリジンオキシダーゼ、6−ヒドロキシ−L−ニコチンオキシダーゼ、6−ヒドロキシ−D−ニコチンオキシダーゼ、3−ヒドロキシアントラニル酸オキシダーゼ、アルデヒドオキシダーゼ及びキサンチンオキシダーゼなどである。
【0045】
このような酵素に対して、グルコースオキシダーゼは、β−D−グルコースと水と酸素の反応を触媒することによって、過酸化水素及びグルコン酸を生成する。ガラクトースオキシダーゼは、D−ガラクトースと酸素の反応を触媒することによって、過酸化水素及びD−ガラクト−ヘキソジアルドースを生成する。尿酸オキシダーゼは、尿酸と水と酸素の反応を触媒することによって、過酸化水素、アラントイン及び二酸化炭素を生成する。コリンオキシダーゼは、コリンと酸素の反応を触媒することによって、過酸化水素及びベタインアルデヒドを生成する。D−アミノ酸オキシダーゼは、D−アミノ酸、例えばD−プロリン、D−メチオニン、D−イソロイシン、D−アラニン、D−バリン又はD−フェニルアラニンと、水及び酸素との反応を触媒することによって、過酸化水素、アンモニア及び酸化したD−アミノ酸に相当するα−ケト酸を生成する。D−グルタメートオキシダーゼは、D−グルタミン酸と水と酸素の反応を触媒することによって、過酸化水素、アンモニア及び2−ケトグルタル酸を生成する。グリシンオキシダーゼは、グリシンと水と酸素の反応を触媒することによって、過酸化水素、アンモニア及びグリオキシル酸を生成する。グリコール酸オキシダーゼ(2−ヒドロキシ酸オキシダーゼとしても知られている)は、グリコール酸と酸素の反応を触媒することによって、2−ケト酢酸及び過酸化水素を生成する。L−ソルボースオキシダーゼは、L−ソルボースと酸素の反応を触媒することによって、5−デヒドロ−D−フルクトース及び過酸化水素を生成する。アルコールオキシダーゼは、より低い第一級のアルコール又は不飽和アルコールと酸素の反応を触媒することによって、相当するアルデヒド及び過酸化水素を生成する。アミンオキシダーゼは、アミン、通常は第一級アミンであるが、こればかりでなく場合によっては第二級又は第三級のアミンと水と酸素の反応を触媒することによって、相当するアルデヒド、アンモニア及び過酸化水素を生成する。例示的反応において、グルコースオキシダーゼは、外耳への適用時にβ−D−グルコースと水と酸素の間の反応を触媒することによって、過酸化水素及びグルコン酸を生成する。
【0046】
ペルオキシダーゼ酵素は通常、ラクトペルオキシダーゼ、西洋わさびペルオキシダーゼ、ミエロペルオキシダーゼ、好酸球ペルオキシダーゼ及びグルタチオンペルオキシダーゼのうちの1つである。
【0047】
酸素受容体として働き、過酸化水素と反応することによって殺生物剤を形成することができる塩は通常、アニオンのアルカリ金属塩、例えばオシアン酸塩、ヨウ素酸塩又は塩素酸塩などである。アルカリ金属塩は通常、ナトリウム又はカリウムの塩であるが、他のアルカリ金属塩、例えばリチウム又はセシウムなども代わりに使用できる。
【0048】
本発明による組成物への使用に適切な、いくつかの好ましいオキシダーゼの特性が知られている。例えば、アスペルギルスニガー(Aspergillus niger)からのグルコースオキシダーゼの分子量は、150000(Pazurら(1965))であることが断定された。酵素は、レドックスコエンザイムフラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)の2個の分子を含有するグリコプロテインである。このアミノ酸組成は確定している。該酵素の等電点は、4.2である。該酵素の最適pHは5.5であり、広域なpHの範囲は4〜7である。酵素阻害剤は、一価の銀イオン及び二価の水銀及び銅イオンが挙げられる。
【0049】
ドクティリウムデンドロイダス(Dactylium dendroides)からのガラクトースオキシダーゼの分子量は、42000である。これは、1モル当たり1グラム−原子の銅を含有する金属結合酵素である。このアミノ酸組成は確定している。該酵素の最適pHは7である。
【0050】
雄ブタの肝臓又は牛の肝臓からの尿酸オキシダーゼ(ウリカーゼ)の分子量は、100000である。これは、1モル当たり、1グラム−原子の銅を含有する金属結合酵素である。該酵素の等電点は6.3である。該酵素の最適pHは9である。
【0051】
雄ブタの腎臓からのD−アミノ酸オキシダーゼの分子量は、90000である。該酵素は、2分子のフラビンアデニンジヌクレオチドを含有するグリコプロテインである。該酵素の最適pHは9.1である。特定の重金属は、この酵素の阻害剤である。
【0052】
酸化可能な基質は通常、液体1ミリリットル当たり約0.015ミリモル〜組成物1グラム当たり約0.6ミリモルの濃度で治療用組成物中に存在する。好ましくは、酸化可能な基質は、組成物1グラム当たり約0.025ミリモル〜組成物1グラム当たり約0.1ミリモルまでの濃度で治療用組成物中に存在する。酸素受容体として働く塩は通常、組成物1グラム当たり約0.0001ミリモル〜約0.01ミリモルの濃度で治療用組成物中に存在する。好ましくは、酸素受容体として働く塩は、組成物1グラム当たり約0.001ミリモル〜約0.006ミリモルの濃度で治療用組成物中に存在する。
【0053】
オキシドレダクターゼ酵素は通常、組成物1グラム当たり約0.5IU〜約500IUの濃度で治療用組成物中に存在する。好ましくは、オキシドレダクターゼ酵素は、組成物1グラム当たり約10IU〜約40lUの濃度で治療用組成物中に存在する。オキシドレダクターゼ酵素は乾燥又は液体の状態で供給され、ラベルにはその濃度を、必要に応じて1グラム当たり又は1ミリリットル当たりの国際単位で明記する。
【0054】
以上に示すように、本発明による治療用組成物はまた、第2の酵素と共に提供される。この第2の酵素は、ペルオキシダーゼである。適切なペルオキシダーゼは、ラクトペルオキシダーゼである。ラクトペルオキシダーゼは、グリコプロテインであり、これは商業的な一実施形態においては、ミルク由来の凍結乾燥した粉末である。この市販のペルオキシダーゼの活性は、80IU/mgであり、L−チロシンのヨウ素化に対して予想される分子量は93000である。ラクトペルオキシダーゼに対して報告された物理化学的な特性は、分子量78,000、アミノ酸組成物を反映しての部分的な比体積0.74、及びラクトペルオキシダーゼ1モル当たり1.0モルのヘムの存在が挙げられる。以上に示すように、これだけに限らないが、西洋わさびペルオキシダーゼ、ミエロペルオキシダーゼ、好酸球ペルオキシダーゼ、及びグルタチオンペルオキシダーゼを含めた他のペルオキシダーゼを、代わりに使用することができる。
【0055】
ペルオキシダーゼは通常、組成物1グラム当たり約0.05IU〜約30IUの濃度で治療用組成物中に存在する。好ましくは、ペルオキシダーゼは、組成物1グラム当たり約0.1IU〜約1.0IUの濃度で治療用組成物中に存在する。
【0056】
この酵素系がどれくらい完全に作用できるかは、カタラーゼの存在によって影響を受けるが、カタラーゼは、市販のグルコースオキシダーゼ並びに粘膜組織内に存在する。カタラーゼは、本発明の酵素系には外来性のものであるが、過酸化水素を得るためにペルオキシダーゼと競合する。カタラーゼの存在を介しての過酸化水素の損失を減少させるために、カタラーゼに特異的な酵素阻害剤の有効量を、本発明による治療用組成物に有利に取り込むことができる。カタラーゼに対して特異的である、適切な酵素阻害剤は、アスコルビン酸塩、例えばアスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カリウム、アスコルビン酸カルシウム、アスコルビン酸パルミテート、又はその混合物を含むが、これらに限らず、これらは本発明による治療用組成物に含めることができる。本発明による組成物中のアスコルビン酸塩の有効濃度は、治療用組成物1グラム当たり約1×10−6〜約1×10−4ミリモルである。硫酸第一鉄、塩化第一鉄、又はヨウ化第一鉄などの鉄塩も、カタラーゼ阻害剤という役割でのアスコルビン酸塩の増強剤として、本発明による治療用組成物に取り込むことができる。特に好ましい鉄塩は、硫酸第一鉄である。
【0057】
本発明による治療用組成物はまた、酸化させたアニオン性の生命破壊剤の収率又は蓄積を増加させるためにアミノヘキソースと有利に配合することができるが、このアミノヘキソースの量は、酸化させたアニオン系の生命破壊剤の収率又は蓄積を増加させるのに有効であるものとする。アミノヘキソースは通常、アミノグルコースであるが、アミノガラクトースなどの他のアミノヘキソースを代わりに使用することができる。アミノグルコースは通常、グルコサミン、Nアセチルグルコサミン、及びこの混合物からなる群から選択される。該アミノグルコースは通常、組成物1グラム当たり約0.0001ミリモル〜約0.002ミリモルの濃度で治療用組成物中に存在する。好ましくは、該アミノグルコースは、組成物1グラム当たり約0.0003ミリモル〜約0.001ミリモルの濃度で治療用組成物中に存在する。
【0058】
上述した媒体は通常、水、グリセロール、ソルビトール、プロピレングリコール、及びこの混合物からなる群からそれぞれ独立して選択されるが、但しこの場合少なくとも1つの媒体がかなりの割合の水を含むものとする。本明細書で使用する場合、「かなりの割合の水」という用語は、イオンが効率的に溶媒和され、イオン種属の関与が必要とされる酵素反応が効率的に進むようにこの2つの成分を混合した場合に十分な量の水と定義される。加えて非水性媒体は、酵素に関しては非変性であり、酵素が触媒する反応の触媒作用に適切な媒体としての役目を果たすことのできる、実質的に等価な特性を有する溶媒を含むことができる。媒体は通常、約80重量パーセント〜約96重量パーセントの総濃度で組成物中に存在する。好ましくは、該媒体は、約90重量パーセント〜約96重量パーセントの総濃度で組成物中に存在する。その媒体及び濃度は、用途の特徴に応じて適切な圧力で組成物が得られるように選択される。媒体は通常、潤滑剤として作用する。他の成分を媒体に含めることができる。
【0059】
いくつかの代替法において、治療用組成物の活性型酵素系の生成物は、グルコン酸などの弱有機酸を含む。この場合、有機酸を中和するために、組成物に緩衝剤を配合するのが有利である。適切な緩衝剤は、ステアリン酸の塩、例えばステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム又はステアリン酸カルシウムなどを含むが、これらに限らない。特に好ましいステアリン酸の塩は、ステアリン酸ナトリウムである。このような塩は、約6.0重量パーセントまでの濃度で組成物中に存在することができる。塩は通常、約2.0重量パーセント〜約6.0重量パーセントの量で組成物中に存在する。クエン酸を緩衝剤として使用することもできる。
【0060】
組成物は、ソルビン酸の塩、例えばソルビン酸ナトリウム又はソルビン酸カリウムなどをさらに含むことができる。好ましいソルビン酸の塩は、ソルビン酸カリウムである。
【0061】
補助の治療薬、例えば酵素リゾチーム、タンパク質ラクトフェリン、加えてこれだけに限らないが、ヒドロコルチゾン、ベクロメタゾン、ブデノシド、シクレソニド、フルニソリド、フルチカゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロン、プレドニゾン及びトリアムシノロン、並びにその塩、溶媒和化合物、類似体、同属種、生物学的同族体、加水分解生成物、代謝物、前駆体及びそのプロドラッグを含めたステロイドなどの抗炎症薬物を本発明の酵素配合物に加えることができる。特に好ましいステロイドは、ヒドロコルチゾンである。
【0062】
着色料、キレート化剤、保存剤、及び安定剤を含めて、製薬分野において一般に知られている他の成分を本発明による治療用組成物に取り込むことができるが、この場合これら追加の成分は、本発明による組成物の活性が依存する酸化還元反応を抑制しないものとする。
【0063】
本発明の別の実施形態においては、オキシドレダクターゼ酵素及び酸化可能な基質は取り除く。この実施形態において、組成物は、ペルオキシダーゼ酵素及び酸素受容体として働く塩、並びに例えば膣組織及び体内の他のどこかで生じる内因性の過酸化水素を分解することによって作用する組成物を含む。
【0064】
一般的に、本実施形態の組成物は、
(1)過酸化水素と、酸素受容体として働き、過酸化水素と反応することによって殺生物剤を形成することができる塩との間の反応を触媒するペルオキシダーゼ酵素であって、殺生物剤を治療有効濃度で生成するのに十分な量で存在するペルオキシダーゼ酵素と、
(2)治療有効濃度の殺生物剤を形成するのに十分な量の、酸素受容体として働き、過酸化水素と反応することによって殺生物剤を形成することができる塩と、
(3)ペルオキシダーゼ酵素及び酸素受容体として働く塩がその中で安定している水性の媒体と
を含む。
【0065】
ペルオキシダーゼ酵素及び酸素受容体として働く塩は、上述の通りである。
【0066】
本代替法において、組成物は通常、約0.05〜約30国際単位のペルオキシダーゼ酵素を含む。組成物は通常、約0.0001〜約0.01ミリモルの、酸素受容体として働く塩を含む。
【0067】
上述のように、本実施形態の組成物は、カタラーゼに対して有効な阻害剤の有効量をさらに含むことができる。本実施形態の組成物は、上述のように鉄塩をさらに含むことができる。本実施形態の組成物は、上述のように、形成した殺生物剤の収率又は蓄積を増加させるのに有効な量のアミノヘキソースをさらに含む。本実施形態の組成物は上述のように、緩衝剤をさらに含むこともできる。加えて、本実施形態の組成物は、上述のように、リゾチーム、ラクトフェリン又はステロイドうちのいずれか又はすべてをさらに含むことができる。
【0068】
一代替法においてハイドロ活性化及び/又は酸素活性化による水性酵素系の抗菌潤滑剤を含む本発明による治療用組成物は、配合物に増粘剤を組み込むことで、加工中及び包装の際に酵素作用を抑制する酵素作用の固定化粘度が配合物に付与され、膣への適用前の酵素の活性化に対し安定化させている。非水性の酵素潤滑剤は、安定剤として増粘剤を必要としない。例示している、この改善を施し、粘度を増した酵素潤滑剤は、グルコースオキシダーゼ、グルコース、ラクトペルオキシダーゼ、ミエロペルオキシダーゼ及びチオシアン酸カリウムを、カルボキシメチルセルロース及びキサンタンガムと共に、少なくとも約700cpsの粘度を有する潤滑剤が得られる量で含有している。液体及び希薄なゲルを含有する水に対する粘度は、約700cps〜約100000cpsであることが好ましい。他の増粘剤は、当分野で知られており、代わりに使用することができる。このような増粘剤は、ヒドロキシメチルセルロース、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン(PVP)、PVM、PVM/MAのコポリマー及びそれらの混合物が挙げられる。
【0069】
通常は配合物が水性の配合物である場合、含水量は治療用組成物の約7%〜約60%である。しかし以下に記載する通り、配合物は、実質的に水を含まない、非水性配合物である。
【0070】
本発明による配合物の物理学的な形態は、例えば溶液、ゲル、クリーム又は坐剤などの固体である。溶液がゲルの場合、ゲルの粘度は、医薬組成物用ゲル配合物の一般の原理に従って、効率的な適用が得られるように、使用者が選択し得る。ある特定の配合物に使用される特定のゲル形成剤(複数も可)及びその濃度は、当業者の通常の技量によって求めることができる。本発明による配合物は通常、膣内で潤滑剤として作用する。
【0071】
本発明による配合物は、追加の成分、例えばこれだけに限定らないが、ゲル形成成分、親油性成分、ワックス、肌を鎮静化する成分、乳化剤成分、バルク付加成分、ガム成分又は膣への適用を意図して一般的に医薬組成物に使用される他の成分、例えば安定剤、緩衝剤、着色料、芳香剤又は保存剤などを含むことができる。特に本発明による配合物は、以下の成分のうちの1種又は複数を含むことができる:(1)トリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリド、(2)グリセロール、(3)ジプロピレングリコール、(4)トリプロピレングリコール、(5)キサンタンガム、(6)PEG−20アーモンドグリセリド、(7)ミリスチン酸イソプロピル、ラウリン酸イソプロピル及びステアリン酸イソプロピルからなる群から選択される長鎖脂肪酸のイソプロピルエステル、好ましくはミリスチン酸イソプロピル、(8)アロエベラ、(9)ポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸、(10)蜜ろう、(11)PEG−40ステアリン酸、(12)ポリエチレングリコール及び(13)Polawax。
【0072】
本発明による治療用組成物は、当分野で知られている技法で配合できるが、これには、脂溶性成分及び水溶性成分をブレンドして液体、ゲル、クリーム又は坐薬を調製するための、化粧品分野並びに一般用医薬品及び処方薬剤の分野における従来からの技法が含まれる。このような混合技法は、手動の混合及び機械の混合の両方を含み、均質化混合及びスイープ混合を含む。使用する混合技法は、変化する要素、例えば混合する成分の粘度、このような成分の容量、さらに脂溶性及び水溶性の成分の相対的割合、水の割合、及び所望する配合物の最終的な物理形態に基づき、当業者により選択できる。
【0073】
本発明による治療用組成物の特定の実施形態は、以下を含むが、これだけに限らない。
【0074】
配合物1は、約50%の水と共に、D−グルコース、グルコースオキシダーゼ、ラクトペルオキシダーゼ、及びチオシアン酸カリウムを含めた酵素系を含有する水性の酵素系潤滑剤である。
【0075】
配合物1は通常、
(1)約40%〜約60%の水と
(2)約19.2%〜約28.8%の99%グリセロールと
(3)約8%〜約12%のカルボキシメチルセルロースと、
(4)約11.2%〜約16.8%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(5)約0.012%〜約0.018%のラクトペルオキシダーゼと、
(6)約0.012%〜約0.018%のミエロペルオキシダーゼと、
(7)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼと、
(8)約0.008%〜約0.012%のリン酸ナトリウムとを含む。
【0076】
好ましくは、配合物1は、
(1)約50%の水と、
(2)約24%の99%グリセロールと、
(3)約10%のカルボキシメチルセルロースと、
(4)約14%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(5)約0.015%のラクトペルオキシダーゼと、
(6)約0.015%のミエロペルオキシダーゼと、
(7)約0.030%のグルコースオキシダーゼと、
(8)約0.010%のリン酸ナトリウムとを含む。
【0077】
配合物2は、30%の水と共に酵素系を含む水性の酵素系潤滑剤である。
【0078】
配合物2は通常、
(1)約24%〜約36%の水と、
(2)約20%〜約30%のグリセロールと、
(3)約24%〜約30%のトリプロピレングリコールと、
(4)約8%〜約12%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(5)約2.4%〜約3.6%のカルボキシメチルセルロースと、
(6)約2.4%〜約3.6%のキサンタンガムと、
(7)約0.028%〜約0.042%のラクトペルオキシダーゼと、
(8)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼとを含む。
【0079】
好ましくは、配合物2は、
(1)約30%の水と、
(2)約25%のグリセロールと、
(3)約30%のトリプロピレングリコールと、
(4)約10%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(5)約3.0%のカルボキシメチルセルロースと、
(6)約3.0%のキサンタンガムと、
(7)約0.035%のラクトペルオキシダーゼと、
(8)約0.030%のグルコースオキシダーゼとを含む。
【0080】
配合物3は、7%の水と共に酵素系を含む水性の酵素系潤滑剤である。
【0081】
配合物3は通常、
(1)約5.6%〜約8.4%の水と、
(2)約48%〜約72%の99%グリセロールと、
(3)約5.6%〜約8.4%のトリプロピレングリコールと、
(4)約8%〜約12%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(5)約4.8%〜約7.2%のカルボキシメチルセルロースと、
(6)約8%〜約12%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(7)約0.028%〜約0.042%のラクトペルオキシダーゼと、
(8)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼとを含む。
【0082】
好ましくは、配合物3は、
(1)約7.0%の水と、
(2)約60%の99%グリセロールと、
(3)約7.0%のトリプロピレングリコールと、
(4)約10%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(5)約6.0%のカルボキシメチルセルロースと、
(6)約10%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(7)約0.035%のラクトペルオキシダーゼと、
(8)約0.030%のグルコースオキシダーゼとを含む。
【0083】
配合物4は、クリーム状の、水性の酵素系潤滑剤である。
【0084】
配合物4は通常、
(1)約10.4%〜約15.6%の水と、
(2)約20%〜約30%の99%グリセロールと、
(3)約16%〜約24%のポリメタクリル酸グリセリンと、
(4)約22.08%〜約33.12%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸と、
(5)約4.0%〜約6.0%のプロピレングリコールと、
(6)約4.0%〜約6.0%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(7)約3.2%〜約4.8%のキサンタンガムと、
(8)約0.24%〜約0.36%のミリスチン酸イソプロピルと、
(9)約0.024%〜約0.036%のアロエベラと、
(10)約0.012%〜約0.018%のラクトペルオキシダーゼと、
(11)約0.012%〜約0.018%の西洋わさびペルオキシダーゼと、
(12)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼと、
(13)約0.004%〜約0.006%のヨウ化カリウムとを含む。
【0085】
配合物4においては、ミリスチン酸イソプロピルの代わりに、これだけに限らないが、ラウリン酸イソプロピル及びステアリン酸イソプロピルを含めた、長鎖脂肪酸の別のイソプロピルエステルを使用することができる。
【0086】
好ましくは、配合物4は、
(1)約13%の水と、
(2)約25%の99%グリセロールと、
(3)約20%のポリメタクリル酸グリセリンと、
(4)約27.6%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸と、
(5)約5.0%のプロピレングリコールと、
(6)約5.0%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(7)約4.0%のキサンタンガムと、
(8)約0.30%のミリスチン酸イソプロピルと、
(9)約0.030%のアロエベラと、
(10)約0.015%のラクトペルオキシダーゼと、
(11)約0.015%の西洋わさびペルオキシダーゼと、
(12)約0.030%のグルコースオキシダーゼと、
(13)約0.005%のヨウ化カリウムとを含む。
【0087】
配合物5は、ゲル状の、非水性の酵素系潤滑剤である。この非水性潤滑剤の粘度は、約80000cpsである。
【0088】
配合物5は通常、
(1)約51.2%〜約76.8%の99%グリセロールと、
(2)約4%〜約6%のトリプロピレングリコールと、
(3)約11.2%〜約16.8%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(4)約4.8%〜約7.2%のカルボキシメチルセルロースと、
(5)約3.2%〜約4.8%のキサンタンガムと、
(6)約8.0%〜約12.0%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(7)約0.012%〜約0.018%のラクトペルオキシダーゼと、
(8)約0.012%〜約0.018%の西洋わさびペルオキシダーゼと、
(9)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼとを含む。
【0089】
好ましくは、配合物5は、
(1)約64%の99%グリセロールと、
(2)約5%のトリプロピレングリコールと、
(3)約14%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(4)約6.0%のカルボキシメチルセルロースと、
(5)約4.0%のキサンタンガムと、
(6)約10%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(7)約0.015%のラクトペルオキシダーゼと、
(8)約0.015%の西洋わさびペルオキシダーゼと、
(9)約0.030%のグルコースオキシダーゼとを含む。
【0090】
配合物6は、クリーム状の非水性の酵素系潤滑剤である。
【0091】
配合物6は通常、
(1)約20.8%〜約31.2%の99%グリセロールと、
(2)約8.0%〜約12.0%のトリプロピレングリコールと、
(3)約8.0%〜約12.0%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(4)約3.2%〜約4.8%のキサンタンガムと、
(5)約4.0%〜約6.0%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(6)約4.0%〜約6.0%のポリエチレングリコールと、
(7)約32%〜約48%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸と、
(8)約0.024%〜約0.036%のラクトペルオキシダーゼと、
(9)約0.0040%〜約0.0060%のミエロペルオキシダーゼと、
(10)約0.012%〜約0.018%のラクトフェリンと、
(11)約0.012%〜約0.018%のリゾチームとを含む。
【0092】
好ましくは、配合物6は、
(1)約26%の99%グリセロールと、
(2)約10.0%のトリプロピレングリコールと、
(3)約10.0%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(4)約4.0%のキサンタンガムと、
(5)約5.0%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(6)約5.0%のポリエチレングリコールと、
(7)約40%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸と、
(8)約0.030%のラクトペルオキシダーゼと、
(9)約0.0050%のミエロペルオキシダーゼと、
(10)約0.015%のラクトフェリンと、
(11)約0.015%のリゾチームとを含む。
【0093】
配合物7は、ゲル状の非水性の酵素系潤滑剤である。
【0094】
配合物7は通常、
(1)約16%〜約24%の99%グリセロールと、
(2)約8.0%〜約12.0%のトリプロピレングリコールと、
(3)約8.0%〜約12.0%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(4)約4.0%〜約6.0%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(5)約4.0%〜約6.0%のポリエチレングリコールと、
(6)約40%〜約60%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸と、
(7)約0.024%〜約0.036%のラクトペルオキシダーゼと、
(8)約0.0040%〜約0.0060%のミエロペルオキシダーゼと、
(9)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼと、
(10)約0.012%〜約0.018%のラクトフェリンと、
(11)約0.012%〜約0.018%のリゾチームと、
(12)約0.004%〜約0.006%のチオシアン酸カリウムとを含む。
【0095】
好ましくは、配合物7は、
(1)約20%の99%グリセロールと、
(2)約10.0%のトリプロピレングリコールと、
(3)約10.0%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(4)約5.0%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(5)約5.0%のポリエチレングリコールと、
(6)約50%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸と、
(7)約0.030%のラクトペルオキシダーゼと、
(8)約0.0050%のミエロペルオキシダーゼと、
(9)約0.030%のグルコースオキシダーゼと、
(10)約0.015%のラクトフェリンと、
(11)約0.015%のリゾチームと、
(12)約0.005%のチオシアン酸カリウムとを含む。
【0096】
配合物8は、ゲル状の非水性の酵素系潤滑剤である。
【0097】
配合物8は通常、
(1)約24.8%〜約37.2%のPEG−40ステアリン酸と、
(2)約26.4%〜約39.6%の99%グリセロールと、
(3)約5.6%〜約8.4%のトリプロピレングリコールと、
(4)約2.88%〜約4.32%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(5)約5.68%〜約8.52%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(6)約5.68%〜約8.52%のポリエチレングリコールと、
(7)約8.88%〜約13.32%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸と、
(8)約0.024%〜約0.036%のアロエベラと、
(9)約0.028%〜約0.042%のラクトペルオキシダーゼと、
(10)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼと、
(11)約0.012%〜約0.018%のラクトフェリンと、
(12)約0.012%〜約0.018%のリゾチームと、
(13)約0.004%〜約0.006%のチオシアン酸カリウムとを含む。
【0098】
好ましくは、配合物8は、
(1)約31%のPEG−40ステアリン酸と、
(2)約33%の99%グリセロールと、
(3)約7.0%のトリプロピレングリコールと、
(4)約3.6%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(5)約7.1%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(6)約7.1%のポリエチレングリコールと、
(7)約11.1%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸と、
(8)約0.030%のアロエベラと、
(9)約0.035%のラクトペルオキシダーゼと、
(10)約0.030%のグルコースオキシダーゼと、
(11)約0.015%のラクトフェリンと、
(12)約0.015%のリゾチームと、
(13)約0.005%のチオシアン酸カリウムとを含む。
【0099】
配合物9は、増粘ゲル状の非水性の酵素系潤滑剤である。
【0100】
配合物9は通常、
(1)約16%〜約24%の蜜ろうと、
(2)約27.2%〜約40.8%の99%グリセロールと、
(3)約5.6%〜約8.4%のトリプロピレングリコールと、
(4)約10.88%〜約16.32%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(5)約5.68%〜約8.52%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(6)約5.68%〜約8.52%のポリエチレングリコールと、
(7)約8.88%〜約13.32%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸と、
(8)約0.028%〜約0.042%のラクトペルオキシダーゼと、
(9)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼと、
(10)約0.012%〜約0.018%のラクトフェリンと、
(11)約0.012%〜約0.018%のリゾチームと、
(12)約0.004%〜約0.006%のチオシアン酸カリウムとを含む。
【0101】
好ましくは、配合物9は、
(1)約20%の蜜ろうと、
(2)約34%の99%グリセロールと、
(3)約7.0%のトリプロピレングリコールと、
(4)約13.6%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(5)約7.1%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(6)約7.1%のポリエチレングリコールと、
(7)約11.1%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸と、
(8)約0.035%のラクトペルオキシダーゼと、
(9)約0.030%のグルコースオキシダーゼと、
(10)約0.015%のラクトフェリンと、
(11)約0.015%のリゾチームと、
(12)約0.005%のチオシアン酸カリウムとを含む。
【0102】
配合物10は、増粘ゲル状の、非水性の酵素系潤滑剤である。
【0103】
配合物10は通常、
(1)約24.8%〜約37.2%のPEG−40ステアリン酸と、
(2)約26.4%〜約39.6%の99%グリセロールと、
(3)約5.6%〜約8.4%のトリプロピレングリコールと、
(4)約2.88%〜約4.32%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(5)約5.68%〜約8.52%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(6)約5.68%〜約8.52%のポリエチレングリコールと、
(7)約8.88%〜約13.32%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸と、
(8)約0.024%〜約0.036%のアロエベラと、
(9)約0.008%〜約0.012%のリン酸ナトリウムと、
(10)約0.028%〜約0.042%のラクトペルオキシダーゼと、
(11)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼと、
(12)約0.012%〜約0.018%のラクトフェリンと、
(13)約0.012%〜約0.018%のリゾチームと、
(14)約0.004%〜約0.006%のチオシアン酸カリウムとを含む。
【0104】
好ましくは、配合物10は、
(1)約31%のPEG−40ステアリン酸と、
(2)約33%の99%グリセロールと、
(3)約7.0%のトリプロピレングリコールと、
(4)約3.6%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(5)約7.1%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(6)約7.1%のポリエチレングリコールと、
(7)約11.1%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸と、
(8)約0.030%のアロエベラと、
(9)約0.010%のリン酸ナトリウムと、
(10)約0.035%のラクトペルオキシダーゼと、
(11)約0.030%のグルコースオキシダーゼと、
(12)約0.015%のラクトフェリンと、
(13)約0.015%のリゾチームと、
(14)約0.005%のチオシアン酸カリウムとを含む。
【0105】
配合物11は、固体状(坐剤)の非水性の酵素系潤滑剤を含む。
【0106】
配合物11は通常、
(1)約32%〜約48%のPEG−40ステアリン酸と、
(2)約18.4%〜約27.6%の99%グリセロールと、
(3)約5.6%〜約8.4%のトリプロピレングリコールと、
(4)約2.88%〜約4.32%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(5)約5.68%〜約8.52%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(6)約5.68%〜約8.52%のポリエチレングリコールと、
(7)約8.88%〜約13.32%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸と、
(8)約0.028%〜約0.042%のラクトペルオキシダーゼと、
(9)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼと、
(10)約0.012%〜約0.018%のラクトフェリンと、
(11)約0.012%〜約0.018%のリゾチームと、
(12)約0.004%〜約0.006%のチオシアン酸カリウムとを含む。
【0107】
好ましくは、配合物11は、
(1)約40%のPEG−40ステアリン酸と、
(2)約23%の99%グリセロールと、
(3)約7.0%のトリプロピレングリコールと、
(4)約3.6%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(5)約7.1%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(6)約7.1%のポリエチレングリコールと、
(7)約11.1%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸と、
(8)約0.035%のラクトペルオキシダーゼと、
(9)約0.030%のグルコースオキシダーゼと、
(10)約0.015%のラクトフェリンと、
(11)約0.015%のリゾチームと、
(12)約0.005%のチオシアン酸カリウムとを含む。
【0108】
配合物12は、固体状(坐剤)の非水性の酵素系潤滑剤を含む。
【0109】
配合物12は通常、
(1)約26.16%〜約39.24%のPEG−40ステアリン酸と、
(2)約22.0%〜約33.0%の99%グリセロールと、
(3)約9.04%〜約13.56%のトリプロピレングリコールと、
(4)約4.48%〜約6.72%トリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(5)約9.12%〜約13.68%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(6)約9.04%〜約13.56%のポリエチレングリコールと、
(7)約0.028%〜約0.042%のラクトペルオキシダーゼと、
(8)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼと、
(9)約0.012%〜約0.018%のラクトフェリンと、
(10)約0.012%〜約0.018%のリゾチームとを含む。
【0110】
好ましくは、配合物12は、
(1)約32.7%のPEG−40ステアリン酸と、
(2)約27.5%の99%グリセロールと、
(3)約11.3%のトリプロピレングリコールと、
(4)約5.6%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(5)約11.4%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(6)約11.3%のポリエチレングリコールと、
(7)約0.035%のラクトペルオキシダーゼと、
(8)約0.030%のグルコースオキシダーゼと、
(9)約0.015%のラクトフェリンと、
(10)約0.015%のリゾチームとを含む。
【0111】
配合物13は、増粘ゲル状の、非水性の酵素系潤滑剤である。
【0112】
配合物13は通常、
(1)約20%〜約30%のPolawaxと、
(2)約24%〜約36%の99%グリセロールと、
(3)約20%〜約30%のトリプロピレングリコールと、
(4)約8.0%〜約12.0%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(5)約8.0%〜約12.0%のPEG20アーモンドグリセリドと、
(6)約0.028%〜約0.042%のラクトペルオキシダーゼと、
(7)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼとを含む。
【0113】
好ましくは、配合物13は、
(1)約25%のPolawaxと、
(2)約30%の99%グリセロールと、
(3)約25%のトリプロピレングリコールと、
(4)約10%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(5)約10%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(6)約0.035%のラクトペルオキシダーゼと、
(7)約0.030%のグルコースオキシダーゼとを含む。
【0114】
配合物14は、増粘ゲル状の、非水性の酵素系潤滑剤である。
【0115】
配合物14は通常、
(1)約16%〜約24%のPolawaxと、
(2)約8.88%〜約13.32%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸と、
(3)約16%〜約24%の99%グリセロールと、
(4)約20%〜約30%のトリプロピレングリコールと、
(5)約8.0%〜約12.0%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(6)約8.0%〜約12.0%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(7)約0.028%〜約0.042%のラクトペルオキシダーゼと、
(8)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼと、
(9)約0.0128%〜約0.0192%のラクトフェリンと、
(10)約0.0128%〜約0.0192%のリゾチームとを含む。
【0116】
好ましくは、配合物14は、
(1)約20%のPolawaxと、
(2)約11.1%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸と、
(3)約20%の99%グリセロールと、
(4)約25%のトリプロピレングリコールと、
(5)約10.0%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(6)約10.0%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(7)約0.035%のラクトペルオキシダーゼと、
(8)約0.030%のグルコースオキシダーゼと、
(9)約0.016%のラクトフェリンと、
(10)約0.016%のリゾチームを含む。
【0117】
配合物15は、ゲル状の、非水性の酵素系潤滑剤である。
【0118】
配合物15は通常、
(1)約8.0%〜約12.0%のプロピレングリコールと、
(2)約16%〜約24%のトリプロピレングリコールと、
(3)約4.0%〜約6.0%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(4)約4.0%〜約6.0%のポリエチレングリコールと、
(5)約40%〜約60%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸と、
(6)約0.024%〜約0.036%のラクトペルオキシダーゼと、
(7)約0.004%〜約0.006%のミエロペルオキシダーゼと、
(8)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼと、
(9)約0.012%〜約0.018%のラクトフェリンと、
(10)約0.012%〜約0.018%のリゾチームと、
(11)約0.004%〜約0.006%のチオシアン酸カリウムとを含む。
【0119】
好ましくは、配合物15は、
(1)約10.0%のプロピレングリコールと、
(2)約20%のトリプロピレングリコールと、
(3)約5.0%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(4)約5.0%のポリエチレングリコールと、
(5)約50%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸と、
(6)約0.030%のラクトペルオキシダーゼと、
(7)約0.005%のミエロペルオキシダーゼと、
(8)約0.030%のグルコースオキシダーゼと、
(9)約0.015%のラクトフェリンと、
(10)約0.015%のリゾチームと、
(11)約0.005%のチオシアン酸カリウムとを含む。
【0120】
配合物16は、固体状(坐剤)の非水性の酵素系潤滑剤である。
【0121】
配合物16は通常、
(1)約32%〜約48%のPEG−40ステアリン酸と、
(2)約8.8%〜約13.2%のジプロピレングリコールと、
(3)約15.2%〜約22.8%のトリプロピレングリコールと、
(4)約2.88%〜約4.32%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(5)約5.68%〜約8.52%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(6)約5.68%〜約8.52%のポリエチレングリコールと、
(7)約8.8%〜約13.2%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸と、
(8)約0.028%〜約0.042%のラクトペルオキシダーゼと、
(9)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼと、
(10)約0.012%〜約0.018%のラクトフェリンと、
(11)約0.012%〜約0.018%のリゾチームと、
(12)約0.004%〜約0.006%のチオシアン酸カリウムとを含む。
【0122】
好ましくは、配合物16は、
(1)約40%のPEG−40ステアリン酸と、
(2)約11.1%のジプロピレングリコールと、
(3)約19%のトリプロピレングリコールと、
(4)約3.6%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(5)約7.1%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(6)約7.1%のポリエチレングリコールと、
(7)約11.1%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸と、
(8)約0.035%のラクトペルオキシダーゼと、
(9)約0.030%のグルコースオキシダーゼと、
(10)約0.015%のラクトフェリンと、
(11)約0.015%のリゾチームと、
(12)約0.005%のチオシアン酸カリウムとを含む。
【0123】
上に詳細に記載したものと類似する他の配合物を調製することができる。
【産業上の利用可能性】
【0124】
本発明による配合物は、膣疾患の治療に使用するため、又は膣疾患の治療のための薬物の調製のため、産業上の利用可能性を有する。
【0125】
本明細書に例示的に記載される本発明は、本明細書中に具体的に開示されていない、任意の要素(複数可)、制限(複数可)なしに適切に実施することができる。したがって、例えば、「含む(comprising)」、「含めた(including)」、「含有する(containing)」などの用語は、広範囲に、制限なしで把握されるべきである。さらに、本明細書中で使用する用語及び表現は、限定ではなく、説明の言葉として使用されており、今後表示及び記載される任意の均等物又はその任意の部分を除外するような用語及び表現として使用する意図はなく、本発明の特許請求の範囲内で様々な変更が可能なことは認識している。したがって、本発明は、好ましい実施形態及び任意選択の特徴により具体的に開示されているが、本明細書に開示されている本発明の変更及び変法を当業者が行使できること、そのような変更及び変法は、本明細書中に開示される本発明の範囲内であると見なされることを理解されたい。本発明は、本明細書中に幅広くかつ一般的に記載してきた。包括的開示の範囲内にある、より狭い種属及び亜属集団もそれぞれ、本発明の一部を形成する。これは、除外された物質が本明細書中に具体的に説明されているかどうかにかかわらず、属から任意の主題を除去する但し書き又は消極的な限定を有する各発明の包括的記載を含む。
【0126】
さらに、本発明の特徴又は態様がマーカッシュグループの表現で説明されている場合、当業者であれば、本発明が、マーカッシュグループの任意の個々のメンバー又はメンバーのサブグループによっても説明されることを理解されよう。上記の記載は、例示を意図するものであり、限定を意図するものではないことも理解されたい。多くの実施形態は、当業者が上記の説明を検討することによって、明白となるであろう。したがって本発明の範囲は、上記の記載の参照により決定されるべきではなく、添付の特許請求の範囲、並びにこのような特許請求の範囲が権利を付与する均等物の全範囲を参照することにより決定されるべきである。特許公報を含め、あらゆる論文及び参考文献の開示は、参照により本明細書に組み込まれている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
経膣投与のための治療用組成物であって、
(a)以下の(i)、(ii)及び(iii)を含む第1の成分と、
(i)以下の(A)及び(B)のうちの一方
(A)特異的である基質の酸化を触媒することによって過酸化水素を生成するオキシドレダクターゼ酵素であって、ペルオキシダーゼと反応するのに十分な量の過酸化水素を生成するのに十分な量で第1の成分に含まれているオキシドレダクターゼ酵素
(B)ペルオキシダーゼと反応するのに十分な量の過酸化水素を生成するのに十分な量のオキシドレダクターゼ酵素によって触媒される反応において酸化可能な基質
(ii)過酸化水素と、酸素受容体として働き、過酸化水素と反応することによって殺生物剤を形成することができる塩との間の反応を触媒するペルオキシダーゼ酵素であって、殺生物剤を治療有効濃度で生成するのに十分な量で存在するペルオキシダーゼ酵素
(iii)酵素と、存在する場合、酸化可能な基質とがその中で安定している水性又は非水性の媒体
(b)以下の(i)、(ii)及び(iii)を含む第2の成分と
(i)(a)に存在しない、オキシドレダクターゼ酵素及びオキシドレダクターゼ酵素によって触媒される反応において酸化可能な基質のうちの一方
(ii)治療有効濃度の殺生物剤を形成するのに十分な量の、酸素受容体として働き、過酸化水素と反応することによって殺生物剤を形成することができる塩
(iii)オキシドレダクターゼ酵素及び酸化可能な基質のうちの他方、並びに酸素受容体として働く塩がその中で安定している水性又は非水性の媒体
を含み、但し、組成物が経膣投与に適するように第1の成分及び第2の成分の媒体のうちの一方が水性である、組成物。
【請求項2】
約0.5〜約500国際単位のオキシドレダクターゼ酵素を含む、請求項1に記載の経膣投与のための治療用組成物。
【請求項3】
約0.015〜約0.6ミリモルの酸化可能な基質を含む、請求項1に記載の経膣投与のための治療用組成物。
【請求項4】
約0.05〜約30国際単位のペルオキシダーゼ酵素を含む、請求項1に記載の経膣投与のための治療用組成物。
【請求項5】
約0.0001〜約0.01ミリモルの、酸素受容体として働く塩を含む、請求項1に記載の経膣投与のための治療用組成物。
【請求項6】
(a)の媒体及び(b)の媒体が両方とも水性である、請求項1に記載の経膣投与のための治療用組成物。
【請求項7】
(a)及び(b)の媒体のうちの一方が水性であり、(a)及び(b)の媒体の他方が非水性である、請求項1に記載の経膣投与のための治療用組成物。
【請求項8】
オキシドレダクターゼ酵素が、グルコースオキシダーゼ、ガラクトースオキシダーゼ、尿酸オキシダーゼ、コリンオキシダーゼ、D−アミノ酸オキシダーゼ、D−グルタメートオキシダーゼ、グリシンオキシダーゼ、グリコールオキシダーゼ、L−ソルボースオキシダーゼ、アルコールオキシダーゼ及びアミンオキシダーゼからなる群から選択される、請求項1に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項9】
ペルオキシダーゼ酵素が、ラクトペルオキシダーゼ、西洋わさびペルオキシダーゼ、ミエロペルオキシダーゼ、好酸球ペルオキシダーゼ及びグルタチオンペルオキシダーゼからなる群から選択される、請求項1に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項10】
ラクトペルオキシダーゼ、西洋わさびペルオキシダーゼ、ミエロペルオキシダーゼ、好酸球ペルオキシダーゼ及びグルタチオンペルオキシダーゼからなる群から選択される追加のペルオキシダーゼ酵素をさらに含む、請求項9に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項11】
酸素受容体として働き、過酸化水素と反応することによって殺生物剤を形成することができる塩が、チオシアン酸塩、ヨウ素酸塩及び塩素酸塩からなる群から選択されるアニオンのアルカリ金属塩である、請求項1に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項12】
アルカリ金属塩が、ナトリウム塩及びカリウム塩からなる群から選択される、請求項11に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項13】
酸化可能な基質が、液体1ミリリットルあたり約0.015ミリモル〜組成物1グラムあたり約0.6ミリモルの濃度で存在する、請求項1に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項14】
酸化可能な基質が、組成物1グラムあたり約0.025ミリモル〜組成物1グラムあたり約0.1ミリモルの濃度で存在する、請求項13に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項15】
酸素受容体として働く塩が、組成物1グラムあたり約0.0001ミリモル〜約0.01ミリモルの濃度で存在する、請求項1に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項16】
酸素受容体として働く塩が、組成物1グラムあたり約0.001ミリモル〜約0.006ミリモルの濃度で存在する、請求項15に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項17】
オキシドレダクターゼ酵素が、組成物1グラムあたり約0.5IU〜約500IUの濃度で存在する、請求項1に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項18】
オキシドレダクターゼ酵素が、組成物1グラムあたり約10IU〜約40IUの濃度で存在する、請求項17に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項19】
ペルオキシダーゼが、組成物1グラムあたり約0.05IU〜約30IUの濃度で存在する、請求項1に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項20】
ペルオキシダーゼが、組成物1グラムあたり約0.1IU〜約1.0IUの濃度で存在する、請求項19に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項21】
カタラーゼに特異的な阻害剤の有効量をさらに含む、請求項1に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項22】
カタラーゼに特異的な阻害剤がアスコルビン酸の塩である、請求項21に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項23】
アスコルビン酸の塩が、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カリウム、アスコルビン酸カルシウム、アスコルビン酸パルミテート及びその混合物からなる群から選択される、請求項22に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項24】
鉄塩をさらに含む、請求項22に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項25】
鉄塩が、硫酸第一鉄、塩化第一鉄及びヨウ化第一鉄からなる群から選択される、請求項24に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項26】
形成する殺生物剤の収率又は蓄積を増加させるのに有効な量のアミノヘキソースをさらに含む、請求項1に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項27】
アミノヘキソースがアミノグルコースである、請求項26に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項28】
アミノグルコースが、グルコサミン、N−アセチルグルコサミン及びその混合物から選択される、請求項27に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項29】
媒体が、水、グリセロール、ソルビトール、プロピレングリコール及びその混合物からなる群からそれぞれ独立して選択され、但し、少なくとも1つの媒体がかなりの割合の水を含む、請求項1に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項30】
媒体が、約80重量パーセント〜約96重量パーセントの総濃度で存在する、請求項1に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項31】
媒体が、約90重量パーセント〜約96重量パーセントの総濃度で存在する、請求項30に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項32】
緩衝剤をさらに含む、請求項1に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項33】
緩衝剤が、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム及びステアリン酸カルシウムからなる群から選択される、請求項32に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項34】
緩衝剤がステアリン酸ナトリウムである、請求項33に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項35】
リゾチームをさらに含む、請求項1に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項36】
ラクトフェリンをさらに含む、請求項1に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項37】
ステロイドをさらに含む、請求項1に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項38】
ステロイドが、ヒドロコルチゾン、ベクロメタゾン、ブデノシド、シクレソニド、フルニソリド、フルチカゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロン、プレドニゾン及びトリアムシノロン、並びにその塩、溶媒和化合物、類似体、同属種、生物学的同族体、加水分解生成物、代謝物、前駆体及びプロドラッグからなる群から選択される、請求項37に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項39】
ステロイドがヒドロコルチゾンである、請求項38に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項40】
潤滑剤である、請求項1に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項41】
(1)トリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリド、(2)グリセロール、(3)ジプロピレングリコール、(4)トリプロピレングリコール、(5)キサンタンガム、(6)PEG−20アーモンドグリセリド、(7)ミリスチン酸イソプロピル、ラウリン酸イソプロピル及びステアリン酸イソプロピルからなる群から選択される、長鎖脂肪酸のイソプロピルエステル、(8)アロエベラ、(9)ポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸、(10)蜜ろう、(11)PEG−40ステアリン酸、(12)ポリエチレングリコール及び(13)Polawaxからなる群から選択される少なくとも1つの成分をさらに含む、請求項1に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項42】
経膣投与のための治療用組成物であって、
(a)過酸化水素と、酸素受容体として働き、過酸化水素と反応することによって殺生物剤を形成することができる塩との間の反応を触媒するペルオキシダーゼ酵素であって、殺生物剤を治療有効濃度で生成するのに十分な量で存在するペルオキシターゼ酵素と、
(b)殺生物剤を治療有効濃度で生成するのに十分な量の、酸素受容体として働き、過酸化水素と反応することによって殺生物剤を形成することができる塩と、
(c)組成物が経膣投与に適するようにペルオキシダーゼ酵素及び酸素受容体として働く塩がその中で安定している水性の媒体と
を含む、組成物。
【請求項43】
約0.05〜約30国際単位のペルオキシダーゼ酵素を含む、請求項42に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項44】
約0.0001〜約0.01ミリモルの、酸素受容体として働く塩を含む、請求項43に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項45】
ペルオキシダーゼ酵素が、ラクトペルオキシダーゼ、西洋わさびペルオキシダーゼ、ミエロペルオキシダーゼ、好酸球ペルオキシダーゼ及びグルタチオンペルオキシダーゼからなる群から選択される、請求項42に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項46】
ラクトペルオキシダーゼ、西洋わさびペルオキシダーゼ、ミエロペルオキシダーゼ、好酸球ペルオキシダーゼ及びグルタチオンペルオキシダーゼからなる群から選択される追加のペルオキシダーゼ酵素をさらに含む、請求項45に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項47】
酸素受容体として働き、過酸化水素と反応することによって殺生物剤を形成することができる塩が、チオシアン酸塩、ヨウ素酸塩及び塩素酸塩からなる群から選択されるアニオンのアルカリ金属塩である、請求項42に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項48】
アルカリ金属塩が、ナトリウム塩及びカリウム塩からなる群から選択される、請求項47に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項49】
カタラーゼに特異的な阻害剤の有効量をさらに含む、請求項42に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項50】
カタラーゼに特異的な阻害剤がアスコルビン酸の塩である、請求項49に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項51】
アスコルビン酸の塩が、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カリウム、アスコルビン酸カルシウム、アスコルビン酸パルミテート及びその混合物からなる群から選択される、請求項50に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項52】
鉄塩をさらに含む、請求項50に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項53】
鉄塩が、硫酸第一鉄、塩化第一鉄及びヨウ化第一鉄からなる群から選択される、請求項52に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項54】
形成する殺生物剤の収率又は蓄積を増加させるのに有効な量のアミノヘキソースをさらに含む、請求項42に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項55】
アミノヘキソースがアミノグルコースである、請求項54に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項56】
アミノグルコースが、グルコサミン、N−アセチルグルコサミン及びその混合物から選択される、請求項55に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項57】
媒体が、グリセロール、ソルビトール、プロピレングリコール及びその混合物からなる群から選択される溶媒をさらに含む、請求項42に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項58】
緩衝剤をさらに含む、請求項42に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項59】
緩衝剤が、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム及びステアリン酸カルシウムからなる群から選択される、請求項58に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項60】
緩衝剤がステアリン酸ナトリウムである、請求項59に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項61】
リゾチームをさらに含む、請求項42に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項62】
ラクトフェリンをさらに含む、請求項42に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項63】
ステロイドをさらに含む、請求項42に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項64】
ステロイドが、ヒドロコルチゾン、ベクロメタゾン、ブデノシド、シクレソニド、フルニソリド、フルチカゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロン、プレドニゾン及びトリアムシノロン、並びにその塩、溶媒和化合物、類似体、同属種、生物学的同族体、加水分解生成物、代謝物、前駆体及びプロドラッグからなる群から選択される、請求項63に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項65】
ステロイドがヒドロコルチゾンである、請求項64に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項66】
潤滑剤である、請求項42に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項67】
(1)トリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリド、(2)グリセロール、(3)ジプロピレングリコール、(4)トリプロピレングリコール、(5)キサンタンガム、(6)PEG−2Dアーモンドグリセリド、(7)ミリスチン酸イソプロピル、ラウリン酸イソプロピル及びステアリン酸イソプロピルからなる群から選択される長鎖脂肪酸のイソプロピルエステル、(8)アロエベラ、(9)ポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸、(10)蜜ろう、(11)PEG−40ステアリン酸、(12)ポリエチレングリコール及び(13)Polawaxからなる群から選択される少なくとも1つの成分をさらに含む、請求項42に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項68】
経膣投与のための治療用組成物であって、
(a)以下の(i)〜(viii)を含む配合物と、
(i)約40%〜約60%の水
(ii)約19.2%〜約28.8%の99%グリセロール
(iii)約8%〜約12%のカルボキシメチルセルロース
(iv)約11.2%〜約16.8%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリド
(v)約0.012%〜約0.018%のラクトペルオキシダーゼ
(vi)約0.012%〜約0.018%のミエロペルオキシダーゼ
(vii)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼ
(viii)約0.008%〜約0.012%のリン酸ナトリウム
(b)以下の(i)〜(viii)を含む配合物と、
(i)約24%〜約36%の水
(ii)約20%〜約30%のグリセロール
(iii)約24%〜約30%のトリプロピレングリコール
(iv)約8%〜約12%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリド
(v)約2.4%〜約3.6%のカルボキシメチルセルロース
(vi)約2.4%〜約3.6%のキサンタンガム
(vii)約0.028%〜約0.042%のラクトペルオキシダーゼ
(viii)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼ
(c)以下の(i)〜(viii)を含む配合物と、
(i)約5.6%〜約8.4%の水
(ii)約48%〜約72%の99%グリセロール
(iii)約5.6%〜約8.4%のトリプロピレングリコール
(iv)約8%〜約12%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリド
(v)約4.8%〜約7.2%のカルボキシメチルセルロース
(vi)約8%〜約12%のPEG−20アーモンドグリセリド
(vii)約0.028%〜約0.042%のラクトペルオキシダーゼ
(viii)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼ
(d)以下の(i)〜(xiii)を含む配合物と、
(i)約10.4%〜約15.6%の水
(ii)約20%〜約30%の99%グリセロール
(iii)約16%〜約24%のポリメタクリル酸グリセリン
(iv)約22.08%〜約33.12%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸
(v)約4.0%〜約6.0%のプロピレングリコール
(vi)約4.0%〜約6.0%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリド
(vii)約3.2%〜約4.8%のキサンタンガム
(viii)ミリスチン酸イソプロピル、ラウリン酸イソプロピル、及びステアリン酸イソプロピルからなる群から選択される、約0.24%〜約0.36%の長鎖脂肪酸のイソプロピルエステル
(ix)約0.024%〜約0.036%のアロエベラ
(x)約0.012%〜約0.018%のラクトペルオキシダーゼ
(xi)約0.012%〜約0.018%の西洋わさびペルオキシダーゼ
(xii)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼ
(xiii)約0.004%〜約0.006%のヨウ化カリウム
(e)以下の(a)〜(i)を含む配合物と、
(a)約51.2%〜約76.8%の99%グリセロール
(b)約4%〜約6%のトリプロピレングリコール
(c)約11.2%〜約16.8%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリド
(d)約4.8%〜約7.2%のカルボキシメチルセルロース
(e)約3.2%〜約4.8%のキサンタンガム
(f)約8.0%〜約12.0%のPEG−20アーモンドグリセリド
(g)約0.012%〜約0.018%のラクトペルオキシダーゼ
(h)約0.012%〜約0.018%の西洋わさびペルオキシダーゼ
(i)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼ
(f)以下の(i)〜(xi)を含む配合物と、
(i)約20.8%〜約31.2%の99%グリセロール
(ii)約8.0%〜約12.0%のトリプロピレングリコール
(iii)約8.0%〜約12.0%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリド
(iv)約3.2%〜約4.8%のキサンタンガム
(v)約4.0%〜約6.0%のPEG−20アーモンドグリセリド
(vi)約4.0%〜約6.0%のポリエチレングリコール
(vii)約32%〜約48%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸
(viii)約0.024%〜約0.036%のラクトペルオキシダーゼ
(ix)約0.0040%〜約0.0060%のミエロペルオキシダーゼ
(x)約0.012%〜約0.018%のラクトフェリン
(xi)約0.012%〜約0.018%のリゾチーム
(g)以下の(i)〜(xii)を含む配合物と、
(i)約16%〜約24%の99%グリセロール
(ii)約8.0%〜約12.0%のトリプロピレングリコール
(iii)約8.0%〜約12.0%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリド
(iv)約4.0%〜約6.0%のPEG−20アーモンドグリセリド
(v)約4.0%〜約6.0%のポリエチレングリコール
(vi)約40%〜約60%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸
(vii)約0.024%〜約0.036%のラクトペルオキシダーゼ
(viii)約0.0040%〜約0.0060%のミエロペルオキシダーゼ
(ix)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼ
(x)約0.012%〜約0.018%のラクトフェリン
(xi)約0.012%〜約0.018%のリゾチーム
(xii)約0.004%〜約0.006%のチオシアン酸カリウム
(h)以下の(i)〜(xiii)を含む配合物と、
(i)約24.8%〜約37.2%のPEG−40ステアリン酸
(ii)約26.4%〜約39.6%の99%グリセロール
(iii)約5.6%〜約8.4%のトリプロピレングリコール
(iv)約2.88%〜約4.32%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリド
(v)約5.68%〜約8.52%のPEG−20アーモンドグリセリド
(vi)約5.68%〜約8.52%のポリエチレングリコール
(vii)約8.88%〜約13.32%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸
(viii)約0.024%〜約0.036%のアロエベラ
(ix)約0.028%〜約0.042%のラクトペルオキシダーゼ
(x)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼ
(xi)約0.012%〜約0.018%のラクトフェリン
(xii)約0.012%〜約0.018%のリゾチーム
(xiii)約0.004%〜約0.006%のチオシアン酸カリウム
(i)以下の(i)〜(xii)を含む配合物と、
(i)約16%〜約24%の蜜ろう
(ii)約27.2%〜約40.8%の99%グリセロール
(iii)約5.6%〜約8.4%のトリプロピレングリコール
(iv)約10.88%〜約16.32%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリド
(v)約5.68%〜約8.52%のPEG−20アーモンドグリセリド
(vi)約5.68%〜約8.52%のポリエチレングリコール
(vii)約8.88%〜約13.32%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸
(viii)約0.028%〜約0.042%のラクトペルオキシダーゼ
(ix)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼ
(x)約0.012%〜約0.018%のラクトフェリン
(xi)約0.012%〜約0.018%のリゾチーム
(xii)約0.004%〜約0.006%のチオシアン酸カリウム
(j)以下の(i)〜(xiv)を含む配合物と、
(i)約24.8%〜約37.2%のPEG−40ステアリン酸
(ii)約26.4%〜約39.6%の99%グリセロール
(iii)約5.6%〜約8.4%のトリプロピレングリコール
(iv)約2.88%〜約4.32%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリド
(v)約5.68%〜約8.52%のPEG−20アーモンドグリセリド
(vi)約5.68%〜約8.52%のポリエチレングリコール
(vii)約88%〜約13.32%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸
(viii)約0.024%〜約0.036%のアロエベラ
(ix)約0.008%〜約0.012%のリン酸ナトリウム
(x)約0.028%〜約0.042%のラクトペルオキシダーゼ
(xi)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼ
(xii)約0.012%〜約0.018%のラクトフェリン
(xiii)約0.012%〜約0.018%のリゾチーム
(xiv)約0.004%〜約0.006%のチオシアン酸カリウム
(k)以下の(i)〜(xii)を含む配合物と、
(i)約32%〜約48%のPEG−40ステアリン酸
(ii)約18.4%〜約27.6%の99%グリセロール
(iii)約5.6%〜約8.4%のトリプロピレングリコール
(iv)約2.88%〜約4.32%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリド
(v)約5.68%〜約8.52%のPEG−20アーモンドグリセリド
(vi)約5.68%〜約8.52%のポリエチレングリコール
(vii)約8.88%〜約13.32%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸
(viii)約0.028%〜約0.042%のラクトペルオキシダーゼ
(ix)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼ
(x)約0.012%〜約0.018%のラクトフェリン
(xi)約0.012%〜約0.018%のリゾチーム
(xii)約0.004%〜約0.006%のチオシアン酸カリウム
(l)以下の(i)〜(x)を含む配合物と、
(i)約26.16%〜約39.24%のPEG−40ステアリン酸
(ii)約22.0%〜約33.0%の99%グリセロール
(iii)約9.04%〜約13.56%のトリプロピレングリコール
(iv)約4.48%〜約6.72%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリド
(v)約9.12%〜約13.68%のPEG−20アーモンドグリセリド
(vi)約9.04%〜約13.56%のポリエチレングリコール
(vii)約0.028%〜約0.042%のラクトペルオキシダーゼ
(viii)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼ
(ix)約0.012%〜約0.018%のラクトフェリン
(x)約0.012%〜約0.018%のリゾチーム
(m)以下の(i)〜(vii)を含む配合物と、
(i)約20%〜約30%のPolawax
(ii)約24%〜約36%の99%グリセロール
(iii)約20%〜約30%のトリプロピレングリコール
(iv)約8.0%〜約12.0%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリド
(v)約8.0%〜約12.0%のPEG−20アーモンドグリセリド
(vi)約0.028%〜約0.042%のラクトペルオキシダーゼ
(vii)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼ
(n)以下の(i)〜(x)を含む配合物と、
(i)約16%〜約24%のPolawax
(ii)約8.88%〜約13.32%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸
(iii)約16%〜約24%の99%グリセロール
(iv)約20%〜約30%のトリプロピレングリコール
(v)約8.0%〜約12.0%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリド
(vi)約8.0%〜約12.0%のPEG−20アーモンドグリセリド
(vii)約0.028%〜約0.042%のラクトペルオキシダーゼ
(viii)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼ
(ix)約0.0128%〜約0.0192%のラクトフェリン
(x)約0.0128%〜約0.0192%のリゾチーム
(o)以下の(i)〜(xi)を含む配合物と、
(i)約8.0%〜約12.0%のプロピレングリコール
(ii)約16%〜約24%のトリプロピレングリコール
(iii)約4.0%〜約6.0%のPEG−20アーモンドグリセリド
(iv)約4.0%〜約6.0%のポリエチレングリコール
(v)約40%〜約60%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸
(vi)約0.024%〜約0.036%のラクトペルオキシダーゼ
(vii)約0.004%〜約0.006%のミエロペルオキシダーゼ
(viii)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼ
(ix)約0.012%〜約0.018%のラクトフェリン
(x)約0.012%〜約0.018%のリゾチーム
(xi)約0.004%〜約0.006%のチオシアン酸カリウム
(p)以下の(i)〜(xii)を含む配合物と
(i)約32%〜約48%のPEG−40ステアリン酸
(ii)約8.8%〜約13.2%のジプロピレングリコール
(iii)約15.2%〜約22.8%のトリプロピレングリコール
(iv)約2.88%〜約4.32%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリド
(v)約5.68%〜約8.52%のPEG−20アーモンドグリセリド
(vi)約5.68%〜約8.52%のポリエチレングリコール
(vii)約8.8%〜約13.2%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸
(viii)約0.028%〜約0.042%のラクトペルオキシダーゼ
(ix)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼ
(x)約0.012%〜約0.018%のラクトフェリン
(xi)約0.012%〜約0.018%のリゾチーム
(xii)約0.004%〜約0.006%のチオシアン酸カリウム
からなる群から選択される、組成物。
【請求項69】
(i)約40%〜約60%の水と、
(ii)約19.2%〜約28.8%の99%グリセロールと、
(iii)約8%〜約12%のカルボキシメチルセルロースと、
(iv)約11.2%〜約16.8%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(v)約0.012%〜約0.018%のラクトペルオキシダーゼと、
(vi)約0.012%〜約0.018%のミエロペルオキシダーゼと、
(vii)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼと、
(viii)約0.008%〜約0.012%のリン酸ナトリウムと
を含み、水性の酵素系潤滑剤である配合物である、請求項68に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項70】
(i)約50%の水と、
(ii)約24%の99%グリセロールと、
(iii)約10%のカルボキシメチルセルロースと、
(iv)約14%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(v)約0.015%のラクトペルオキシダーゼと、
(vi)約0.015%のミエロペルオキシダーゼと、
(vii)約0.030%のグルコースオキシダーゼと、
(viii)約0.010%のリン酸ナトリウムと
を含む配合物である、請求項69に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項71】
(i)約24%〜約36%の水と、
(ii)約20%〜約30%のグリセロールと、
(iii)約24%〜約30%のトリプロピレングリコールと、
(iv)約8%〜約12%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(v)約2.4%〜約3.6%のカルボキシメチルセルロースと、
(vi)約2.4%〜約3.6%のキサンタンガムと、
(vii)約0.028%〜約0.042%のラクトペルオキシダーゼと、
(viii)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼと
を含み、水性の酵素系潤滑剤である配合物である、請求項68に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項72】
(i)約30%の水と、
(ii)約25%のグリセロールと、
(iii)約30%のトリプロピレングリコールと、
(iv)約10%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(v)約3.0%のカルボキシメチルセルロース
(vi)約3.0%のキサンタンガムと、
(vii)約0.035%のラクトペルオキシダーゼと、
(viii)約0.030%のグルコースオキシダーゼと
を含む配合物である、請求項71に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項73】
(i)約5.6%〜約8.4%の水と、
(ii)約48%〜約72%の99%グリセロールと、
(iii)約5.6%〜約8.4%のトリプロピレングリコールと、
(iv)約8%〜約12%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(v)約4.8%〜約7.2%のカルボキシメチルセルロースと、
(vi)約8%〜約12%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(vii)約0.028%〜約0.042%のラクトペルオキシダーゼと、
(viii)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼと
を含み、水性の酵素系潤滑剤である配合物である、請求項68に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項74】
(i)約7.0%の水と、
(ii)約60%の99%グリセロールと、
(iii)約7.0%のトリプロピレングリコールと、
(iv)約10%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(v)約6.0%のカルボキシメチルセルロースと、
(vi)約10%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(vii)約0.035%のラクトペルオキシダーゼと、
(viii)約0.030%のグルコースオキシダーゼと
を含む配合物である、請求項73に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項75】
(i)約10.4%〜約15.6%の水と、
(ii)約20%〜約30%の99%グリセロールと、
(iii)約16%〜約24%のポリメタクリル酸グリセリンと、
(iv)約22.08%〜約33.12%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸と、
(v)約4.0%〜約6.0%のプロピレングリコールと、
(vi)約4.0%〜約6.0%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(vii)約3.2%〜約4.8%のキサンタンガムと、
(viii)約0.24%〜約0.36%のミリスチン酸イソプロピルと、
(ix)約0.024%〜約0.036%のアロエベラと、
(x)約0.012%〜約0.018%のラクトペルオキシダーゼと、
(xi)約0.012%〜約0.018%の西洋わさびペルオキシダーゼと、
(xii)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼと、
(xiii)約0.004%〜約0.006%のヨウ化カリウムと
を含み、クリーム状の水性の酵素系潤滑剤である配合物である、請求項68に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項76】
(a)約13%の水と、
(b)約25%の99%グリセロールと、
(c)約20%のポリメタクリル酸グリセリンと、
(d)約27.6%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸と、
(e)約5.0%のプロピレングリコールと、
(f)約5.0%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(g)約4.0%のキサンタンガムと、
(h)約0.30%のミリスチン酸イソプロピルと、
(i)約0.030%のアロエベラと、
(j)約0.015%のラクトペルオキシダーゼと、
(k)約0.015%の西洋わさびペルオキシダーゼと、
(l)約0.030%のグルコースオキシダーゼと、
(m)約0.005%のヨウ化カリウムと
を含む配合物である、請求項75に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項77】
(a)約51.2%〜約76.8%の99%グリセロールと、
(b)約4%〜約6%のトリプロピレングリコールと、
(c)約11.2%〜約16.8%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(d)約4.8%〜約7.2%のカルボキシメチルセルロースと、
(e)約3.2%〜約4.8%のキサンタンガムと、
(f)約8.0%〜約12.0%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(g)約0.012%〜約0.018%のラクトペルオキシダーゼと、
(h)約0.012%〜約0.018%の西洋わさびペルオキシダーゼと、
(i)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼと
を含み、約80,000cpsの粘度を有するゲル状の非水性の酵素系潤滑剤である配合物である、請求項68に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項78】
(i)約64%の99%グリセロールと、
(ii)約5%のトリプロピレングリコールと、
(iii)約14%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(iv)約6.0%のカルボキシメチルセルロースと、
(v)約4.0%のキサンタンガムと、
(vi)約10%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(vii)約0.015%のラクトペルオキシダーゼと、
(ix)約0.015%の西洋わさびペルオキシダーゼと、
(x)約0.030%のグルコースオキシダーゼと
を含む配合物である、請求項77に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項79】
(a)約20.8%〜約31.2%の99%グリセロールと、
(b)約8.0%〜約12.0%のトリプロピレングリコールと、
(c)約8.0%〜約12.0%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(d)約3.2%〜約4.8%のキサンタンガムと、
(e)約4.0%〜約6.0%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(f)約4.0%〜約6.0%のポリエチレングリコールと、
(g)約32%〜約48%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸と、
(h)約0.024%〜約0.036%のラクトペルオキシダーゼと、
(i)約0.0040%〜約0.0060%のミエロペルオキシダーゼと、
(j)約0.012%〜約0.018%のラクトフェリンと、
(k)約0.012%〜約0.018%のリゾチームと
を含み、クリーム状の非水性の酵素系潤滑剤である配合物である、請求項68に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項80】
(i)約26%の99%グリセロールと、
(ii)約10.0%のトリプロピレングリコールと、
(iii)約10.0%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(iv)約4.0%のキサンタンガムと、
(v)約5.0%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(vi)約5.0%のポリエチレングリコールと、
(vii)約40%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸と、
(viii)約0.030%のラクトペルオキシダーゼと、
(ix)約0.0050%のミエロペルオキシダーゼと、
(x)約0.015%のラクトフェリンと、
(xi)約0.015%のリゾチームと
を含む配合物である、請求項79に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項81】
(i)約16%〜約24%の99%グリセロールと、
(ii)約8.0%〜約12.0%のトリプロピレングリコールと、
(iii)約8.0%〜約12.0%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(iv)約4.0%〜約6.0%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(v)約4.0%〜約6.0%のポリエチレングリコールと、
(vi)約40%〜約60%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸と、
(vii)約0.024%〜約0.036%のラクトペルオキシダーゼと、
(viii)約0.0040%〜約0.0060%のミエロペルオキシダーゼと、
(ix)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼと、
(x)約0.012%〜約0.018%のラクトフェリンと、
(xi)約0.012%〜約0.018%のリゾチームと、
(xii)約0.004%〜約0.006%のチオシアン酸カリウムと
を含み、ゲル状の非水性の酵素系潤滑剤である配合物である、請求項68に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項82】
(i)約20%の99%グリセロールと、
(ii)約10.0%のトリプロピレングリコールと、
(iii)約10.0%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(iv)約5.0%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(v)約5.0%のポリエチレングリコールと、
(vi)約50%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸と、
(vii)約0.030%のラクトペルオキシダーゼと、
(viii)約0.0050%のミエロペルオキシダーゼと、
(ix)約0.030%のグルコースオキシダーゼと、
(x)約0.015%のラクトフェリンと、
(xi)約0.015%のリゾチームと、
(xii)約0.005%のチオシアン酸カリウムと
を含む配合物である、請求項81に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項83】
(i)約24.8%〜約37.2%のPEG−40ステアリン酸と、
(ii)約26.4%〜約39.6%の99%グリセロールと、
(iii)約5.6%〜約8.4%のトリプロピレングリコールと、
(iv)約2.88%〜約4.32%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(v)約5.68%〜約8.52%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(vi)約5.68%〜約8.52%のポリエチレングリコールと、
(vii)約8.88%〜約13.32%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸と、
(viii)約0.024%〜約0.036%のアロエベラと、
(ix)約0.028%〜約0.042%のラクトペルオキシダーゼと、
(x)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼと、
(xi)約0.012%〜約0.018%のラクトフェリンと、
(xii)約0.012%〜約0.018%のリゾチームと、
(xiii)約0.004%〜約0.006%のチオシアン酸カリウムと
を含み、増粘ゲル状の非水性の酵素系潤滑剤である配合物である、請求項68に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項84】
(i)約31%のPEG−40ステアリン酸と、
(ii)約33%の99%グリセロールと、
(iii)約7.0%のトリプロピレングリコールと、
(iv)約3.6%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(v)約7.1%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(vi)約7.1%のポリエチレングリコールと、
(vii)約11.1%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸と、
(viii)約0.030%のアロエベラと、
(ix)約0.035%のラクトペルオキシダーゼと、
(x)約0.030%のグルコースオキシダーゼと、
(xi)約0.015%のラクトフェリンと、
(xii)約0.015%のリゾチームと、
(xiii)約0.005%のチオシアン酸カリウムと
を含む配合物である、請求項83に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項85】
(i)約16%〜約24%の蜜ろうと、
(ii)約27.2%〜約40.8%の99%グリセロールと、
(iii)約5.6%〜約8.4%のトリプロピレングリコールと、
(iv)約10.88%〜約16.32%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(v)約5.68%〜約8.52%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(vi)約5.68%〜約8.52%のポリエチレングリコールと、
(vii)約8.88%〜約13.32%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸と、
(viii)約0.028%〜約0.042%のラクトペルオキシダーゼと、
(ix)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼと、
(x)約0.012%〜約0.018%のラクトフェリンと、
(xi)約0.012%〜約0.018%のリゾチームと、
(xii)約0.004%〜約0.006%のチオシアン酸カリウムと
を含み、増粘ゲル状の非水性の酵素系潤滑剤である配合物である、請求項68に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項86】
(i)約20%の蜜ろうと、
(ii)約34%の99%グリセロールと、
(iii)約7.0%のトリプロピレングリコールと、
(iv)約13.6%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(v)約7.1%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(vi)約7.1%のポリエチレングリコールと、
(vii)約11.1%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸と、
(viii)約0.035%のラクトペルオキシダーゼと、
(ix)約0.030%のグルコースオキシダーゼと、
(x)約0.015%のラクトフェリンと、
(xi)約0.015%のリゾチームと、
(xii)約0.005%のチオシアン酸カリウムと
を含む配合物である、請求項85に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項87】
(i)約24.8%〜約37.2%のPEG−40ステアリン酸と、
(ii)約26.4%〜約39.6%の99%グリセロールと、
(iii)約5.6%〜約8.4%のトリプロピレングリコールと、
(iv)約2.88%〜約4.32%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(v)約5.68%〜約8.52%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(vi)約5.68%〜約8.52%のポリエチレングリコールと、
(vii)約8.88%〜約13.32%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸と、
(viii)約0.024%〜約0.036%のアロエベラと、
(ix)約0.008%〜約0.012%のリン酸ナトリウムと、
(x)約0.028%〜約0.042%のラクトペルオキシダーゼと、
(xi)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼと、
(xii)約0.012%〜約0.018%のラクトフェリンと、
(xiii)約0.012%〜約0.018%のリゾチームと、
(xiv)約0.004%〜約0.006%のチオシアン酸カリウムと
を含み、増粘ゲル状の非水性の酵素系潤滑剤である配合物である、請求項68に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項88】
(i)約31%のPEG−40ステアリン酸と、
(ii)約33%の99%グリセロールと、
(iii)約7.0%のトリプロピレングリコールと、
(iv)約3.6%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(v)約7.1%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(vi)約7.1%のポリエチレングリコールと、
(vii)約11.1%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸と、
(viii)約0.030%のアロエベラと、
(ix)約0.010%のリン酸ナトリウムと、
(x)約0.035%のラクトペルオキシダーゼと、
(xi)約0.030%のグルコースオキシダーゼと、
(xii)約0.015%のラクトフェリンと、
(xiii)約0.015%のリゾチームと、
(xiv)約0.005%のチオシアン酸カリウムと
を含む配合物である、請求項87に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項89】
(i)約32%〜約48%のPEG−40ステアリン酸と、
(ii)約18.4%〜約27.6%の99%グリセロールと、
(iii)約5.6%〜約8.4%のトリプロピレングリコールと、
(iv)約2.88%〜約4.32%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(v)約5.68%〜約8.52%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(vi)約5.68%〜約8.52%のポリエチレングリコールと、
(vii)約8.88%〜約13.32%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸と、
(viii)約0.028%〜約0.042%のラクトペルオキシダーゼと、
(ix)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼと、
(x)約0.012%〜約0.018%のラクトフェリンと、
(xi)約0.012%〜約0.018%のリゾチームと、
(xii)約0.004%〜約0.006%のチオシアン酸カリウムと
を含み、固体(坐剤)状の非水性の酵素系潤滑剤である配合物である、請求項68に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項90】
(i)約40%のPEG−40ステアリン酸と、
(ii)約23%の99%グリセロールと、
(iii)約7.0%のトリプロピレングリコールと、
(iv)約3.6%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(v)約7.1%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(vi)約7.1%のポリエチレングリコールと、
(vii)約11.1%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸と、
(viii)約0.035%のラクトペルオキシダーゼと、
(ix)約0.030%のグルコースオキシダーゼと、
(x)約0.015%のラクトフェリンと、
(xi)約0.015%のリゾチームと、
(xii)約0.005%のチオシアン酸カリウムと
を含む配合物である、請求項89に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項91】
(i)約26.16%〜約39.24%のPEG−40ステアリン酸と、
(ii)約22.0%〜約33.0%の99%グリセロールと、
(iii)約9.04%〜約13.56%のトリプロピレングリコールと、
(iv)約4.48%〜約6.72%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(v)約9.12%〜約13.68%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(vi)約9.04%〜約13.56%のポリエチレングリコールと、
(vii)約0.028%〜約0.042%のラクトペルオキシダーゼと、
(viii)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼと、
(ix)約0.012%〜約0.018%のラクトフェリンと、
(x)約0.012%〜約0.018%のリゾチームと
を含み、固体(坐剤)状の非水性の酵素系潤滑剤である配合物である、請求項68に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項92】
(I)約32.7%のPEG−40ステアリン酸と、
(ii)約27.5%の99%グリセロールと、
(iii)約11.3%のトリプロピレングリコールと、
(iv)約5.6%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(v)約11.4%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(vi)約11.3%のポリエチレングリコールと、
(vii)約0.035%のラクトペルオキシダーゼと、
(viii)約0.030%のグルコースオキシダーゼと、
(ix)約0.015%のラクトフェリンと、
(x)約0.015%のリゾチームと
を含む配合物である、請求項91に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項93】
(i)約20%〜約30%のPolawaxと、
(ii)約24%〜約36%の99%グリセロールと、
(iii)約20%〜約30%のトリプロピレングリコールと、
(iv)約8.0%〜約12.0%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(v)約8.0%〜約12.0%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(vi)約0.028%〜約0.042%のラクトペルオキシダーゼと、
(vii)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼと
を含み、増粘ゲル状の非水性の酵素系潤滑剤である配合物である、請求項68に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項94】
(i)約25%のPolawaxと、
(ii)約30%の99%グリセロールと、
(iii)約25%のトリプロピレングリコールと、
(iv)約10%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(v)約10%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(vi)約0.035%のラクトペルオキシダーゼと、
(vii)約0.030%のグルコースオキシダーゼと
を含む配合物である、請求項93に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項95】
(i)約16%〜約24%のPolawaxと、
(ii)約8.88%〜約13.32%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸と、
(iii)約16%〜約24%の99%グリセロールと、
(iv)約20%〜約30%のトリプロピレングリコールと、
(v)約8.0%〜約12.0%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(vi)約8.0%〜約12.0%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(vii)約0.028%〜約0.042%のラクトペルオキシダーゼと、
(viii)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼと、
(ix)約0.0128%〜約0.0192%のラクトフェリンと、
(x)約0.0128%〜約0.0192%のリゾチームと、
を含み、増粘ゲル状の非水性の酵素系潤滑剤である配合物である、請求項68に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項96】
(a)約20%のPolawaxと、
(b)約11.1%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸と、
(c)約20%の99%グリセロールと、
(d)約25%のトリプロピレングリコールと、
(e)約10.0%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(f)約10.0%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(g)約0.035%のラクトペルオキシダーゼと、
(h)約0.030%のグルコースオキシダーゼと、
(i)約0.016%のラクトフェリンと、
(j)約0.016%のリゾチームと
を含む配合物である、請求項95に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項97】
(i)約8.0%〜約12.0%のプロピレングリコールと、
(ii)約16%〜約24%のトリプロピレングリコールと、
(iii)約4.0%〜約6.0%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(iv)約4.0%〜約6.0%のポリエチレングリコールと、
(v)約40%〜約60%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸と、
(vi)約0.024%〜約0.036%のラクトペルオキシダーゼと、
(vii)約0.004%〜約0.006%のミエロペルオキシダーゼと、
(viii)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼと、
(ix)約0.012%〜約0.018%のラクトフェリンと、
(x)約0.012%〜約0.018%のリゾチームと、
(xi)約0.004%〜約0.006%のチオシアン酸カリウムと
を含み、ゲル状の非水性の酵素系潤滑剤である配合物である、請求項68に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項98】
(i)約10.0%のプロピレングリコールと、
(ii)約20%のトリプロピレングリコールと、
(iii)約5.0%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(iv)約5.0%のポリエチレングリコールと、
(v)約50%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸と、
(vi)約0.030%のラクトペルオキシダーゼと、
(vii)約0.005%のミエロペルオキシダーゼと、
(viii)約0.030%のグルコースオキシダーゼと、
(ix)約0.015%のラクトフェリンと、
(x)約0.015%のリゾチームと、
(xi)約0.005%のチオシアン酸カリウムと
を含む配合物である、請求項97に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項99】
(i)約32%〜約48%のPEG−40ステアリン酸と、
(ii)約8.8%〜約13.2%のジプロピレングリコールと、
(iii)約15.2%〜約22.8%のトリプロピレングリコールと、
(iv)約2.88%〜約4.32%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(v)約5.68%〜約8.52%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(vi)約5.68%〜約8.52%のポリエチレングリコールと、
(vii)約8.8%〜約13.2%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸と、
(viii)約0.028%〜約0.042%のラクトペルオキシダーゼと、
(ix)約0.024%〜約0.036%のグルコースオキシダーゼと、
(x)約0.012%〜約0.018%のラクトフェリンと、
(xi)約0.012%〜約0.018%のリゾチームと、
(xii)約0.004%〜約0.006%のチオシアン酸カリウムと
を含み、固体(坐剤)状の非水性の酵素系潤滑剤である配合物である、請求項68に記載の経膣投与のための治療組成物。
【請求項100】
(i)約40%のPEG−40ステアリン酸と、
(ii)約11.1%のジプロピレングリコールと、
(iii)約19%のトリプロピレングリコールと、
(iv)約3.6%のトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドと、
(v)約7.1%のPEG−20アーモンドグリセリドと、
(vi)約7.1%のポリエチレングリコールと、
(vii)約11.1%のポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸と、
(viii)約0.035%のラクトペルオキシダーゼと、
(ix)約0.030%のグルコースオキシダーゼと、
(x)約0.015%のラクトフェリンと、
(xi)約0.015%のリゾチームと、
(xii)約0.005%のチオシアン酸カリウムと
を含む配合物である、請求項99に記載の経膣投与のための治療組成物。

【公開番号】特開2013−107914(P2013−107914A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2013−50525(P2013−50525)
【出願日】平成25年3月13日(2013.3.13)
【分割の表示】特願2009−532497(P2009−532497)の分割
【原出願日】平成19年9月28日(2007.9.28)
【出願人】(508332106)ラクリード、インコーポレイテッド (4)
【Fターム(参考)】