説明

ペン型注射器内での混合を可能にする固定部材と装置

本願では、1つの態様において、ペン型注射器に関して流動性材料供給源を固定し、流動性材料をペン型注射器の中に導入できるようにする固定部材が提供される。固定部材は、対向する近位面と遠位面を持つ端板を有する本体を含む。遠位壁が端板の遠位面から遠位方向に延び、遠位壁は少なくとも部分的に遠位チャンバを取り囲む。本体には、ペン型注射器に着脱可能に取り付けるための機構が形成される。また、本体には、流動性材料の供給源に取り付けるための機構が形成される。カニューレが端板の中に延び、このカニューレは近位端と遠位端を有し、それらの間に管腔が延びる。カニューレの遠位端は近位チャンバ内に配置され、部材をペン型注射器に取り付けたとき、遠位端がペン型注射器の中に配置されるように位置付けられる。カニューレの近位端は、端板の近位面の近位側に配置されて、部材を流動性材料の供給源に取り付けたときに、カニューレの近位端が流動性材料と連通するように配置されるようになっている。有利な点として、本発明によれば、ペン型注射器で注射の準備をする際、ペン型注射器の中での薬剤の混合を容易にする固定部材が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペン型注射器による注射の準備において薬剤を混合するための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特定の薬物または薬品(これらの用語は本明細書において、互換的に使用される)は、好ましくは、粉末または乾燥状態(真空凍結乾燥(lyophilized)状態等)で提供され、投与前に再溶解させる必要がある。たとえば、真空凍結乾燥薬物は一般に、フリーズドライ状態で供給され、希釈剤と混合して薬剤を再溶解させて、注射に適した状態にする必要がある。薬品はまた、再溶解が必要なその他の乾燥または粉末状態で提供され得る。
【0003】
上記に加え、薬物は、投与前に混合が必要な多成分(multipart)式システムで提供され得る。たとえば、1つまたはそれ以上の液体(たとえば、流動性(懸濁液または液体))成分および/または乾燥(たとえば、粉末または粒状)成分を薬物容器または送達装置に装填してもよく、これは投与前に混合することが必要である。これらの成分は、インシュリン等、各種の投与可能な薬物を形成するために、混合して使用することができる。
【0004】
薬剤をシリンジとバイアルを使って混合することは、当分野で周知である。一般に、流動性材料は、バイアルに収容された第二の成分と混合されるべきものとして、シリンジに入れた状態で提供される。バイアルの隔壁がシリンジの針によって穿刺され、流動性材料はプランジャの移動の力を受けて、シリンジから押し動かされる。流動性薬剤がバイアル内に入ったところで、バイアルは振盪され、流動体材料と第二の成分が混合される。混合後、混合薬剤は新しいシリンジ内に吸引される。そのシリンジは、混合薬剤の投与に使用してもよい。しかしながら、この構成にはいくつかの欠点がある。用量の大きさは、必要量が混合薬剤の全用量未満である場合、正確に制御することが難しい。これに加えて、シリンジは使い捨て装置であり、ある期間にわたる複数回投与には使用できない。毎回の投与に、新しいシリンジが必要である。シリンジは、自己注射への使用が難しい。
【0005】
成分を混合する際の成分間の流体輸送を容易にするために、固定装置を含む輸送セットが開発されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第4,874,381号明細書
【特許文献2】米国特許第4,968,299号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ペン型注射器によって、用量の大きさを良好に制御し、ある期間にわたって複数回投与することが可能となり、この注射器は自己注射に非常に適している。ペン型注射器の中で薬剤を混合できるように、先行技術では、湿潤成分(たとえば、液体)と乾燥成分(たとえば粉末)を共通の容器の別のチャンバに収容して提供し、容器が、注射用の投与可能な溶液を調製する際に湿潤成分が乾燥成分に流れてそれらが混合されるように構成されている装置が開発されている。ヴェタ(Vetter)の特許文献1は、混合用に構成された外筒を有する注射器に関し、アルストランド(Ahlstrand)等の特許文献2は、混合用に構成された外筒を有する薬物カートリッジに関する。ヴェタ等とアルストランド等はどちらも、装置の外筒の中に迂回路が形成される、一般的な混合構成を開示している。このような装置にも欠点がある。これらの容器は混合のために特別な構成としなければならず、一般に、従来の容器(カートリッジ、注射器外筒)より製造コストが高い。これに加えて、これらの容器には一般に、実質的な大きさの無駄なデッドスペースがある(たとえば、無駄になるデッドスペースの体積は、収容された薬剤の体積の4から5倍となることもある)。無駄になるデッドスペースが大きすぎるため、容器が大型化し、より取り扱いにくく、用量測定がより不正確となることがある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願では、1つの態様において、ペン型注射器に関して流動性材料の供給源を固定して、ペン型注射器の中に流動性材料を導入できるようにする固定部材が提供される。固定部材は、対向する近位面と遠位面を持つ端板を備えた本体を含む。遠位壁が端板の遠位面から遠位方向に延び、遠位壁は少なくとも部分的に遠位チャンバを取り囲む。本体には、ペン型注射器に着脱可能に取り付けるための機構が形成される。また、本体には、流動性材料の供給源に取り付けるための機構も形成される。カニューレが端板の中に延び、このカニューレは近位端と遠位端を有し、それらの間に管腔が延びる。カニューレの遠位端は遠位チャンバ内に配置され、部材がペン型注射器に取り付けられたときに、遠位端がペン型注射器の中に配置されるように位置付けられる。カニューレの近位端は、端板の近位面の近位側に配置され、部材が流動性材料の供給源に取り付けられたとき、カニューレの近位端が流動性材料と連通するように配置されるようになっている。有利な点として、本発明によれば、ペン型注射器での注射を準備する際、ペン型注射器の中で薬剤を混合しやすくするための固定部材が提供される。
【0009】
本発明の別の態様において、流動性材料をペン型注射器に導入するために使用可能な混合装置が提供される。混合装置は、流動性材料を収容するように形成された貯蔵部と、流動性材料を貯蔵部から押し動かす、移動可能なプランジャと、近位端と遠位端を有し、それらの間に管腔が延び、近位端が貯蔵部と連通しているか、選択的に貯蔵部と連通可能であるカニューレと、固定部材と、を含む。固定部材は、遠位面を備える端板を有する本体を含む。遠位壁は端板の遠位面から延び、遠位壁は少なくとも部分的に遠位チャンバを取り囲む。本体には、ペン型注射器に着脱可能に取り付けるための取付用機構が形成される。カニューレの遠位端は、遠位チャンバ内に配置される。有利な点として、本発明の混合装置は、流動性材料をペン型注射器に導入でき、それゆえ、流動性材料をペン型注射器の内部の第二の材料と混合することが可能となる。
【0010】
本発明の上記およびその他の特徴は、以下の詳細な説明と添付の図面をよく読み、よく見ることによってさらに理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】ペン型注射器と混合装置のアセンブリの分解図である。
【図2】ペン型注射器に取り付けられた混合装置の部分断面図である。
【図3】混合溶液の入ったペン型注射器とペンニードルアセンブリを分解した図である。
【図4】本発明に使用可能なスリット入り隔壁の平面図である。
【図5】固定部材の部分断面図である。
【図6】本発明に使用可能なカニューレの、出口ポートを配置しうる位置を示す概略図である。
【図7】本発明に使用可能な固定部材の部分断面図である。
【図8】流動性材料の導入中のペン型注射器の貯蔵部内の圧力上昇を制限するための各種の構成を示す図である。
【図9】流動性材料の導入中のペン型注射器の貯蔵部内の圧力上昇を制限するための各種の構成を示す図である。
【図10】流動性材料の導入中のペン型注射器の貯蔵部内の圧力上昇を制限するための各種の構成を示す図である。
【図11】流動性材料の導入中のペン型注射器の貯蔵部内の圧力上昇を制限するための各種の構成を示す図である。
【図12】流動性材料の導入中のペン型注射器の貯蔵部内の圧力上昇を制限するための各種の構成を示す図である。
【図13】流動性材料の導入中のペン型注射器の貯蔵部内の圧力上昇を制限するための各種の構成を示す図である。
【図14】流動性材料の導入中のペン型注射器の貯蔵部内の圧力上昇を制限するための各種の構成を示す図である。
【図15】流動性材料の導入中のペン型注射器の貯蔵部内の圧力上昇を制限するための各種の構成を示す図である。
【図16】図15の線16−16に沿って切断した断面図である。
【図17】混合装置と使用可能な各種の貯蔵部の構成を示す図である。
【図18】混合装置と使用可能な各種の貯蔵部の構成を示す図である。
【図19】混合装置と使用可能な各種の貯蔵部の構成を示す図である。
【図20】混合装置のプランジャのための、各種の自動駆動構成を示す図である。
【図21】混合装置のプランジャのための、各種の自動駆動構成を示す図である。
【図22】混合装置のプランジャのための、各種の自動駆動構成を示す図である。
【図23】混合装置のプランジャのための、各種の自動駆動構成を示す図である。
【図24】混合装置のプランジャのための、各種の自動駆動構成を示す図である。
【図25】混合装置のプランジャのための、各種の自動駆動構成を示す図である。
【図26】混合装置のプランジャのための、各種の自動駆動構成を示す図である。
【図27】混合装置のプランジャのための、各種の自動駆動構成を示す図である。
【図28】混合装置のプランジャのための、各種の自動駆動構成を示す図である。
【図29】混合装置のプランジャのための、各種の自動駆動構成を示す図である。
【図30】混合装置のカニューレと貯蔵部とを選択的に連通させるための各種の構成を示す図である。
【図31】混合装置のカニューレと貯蔵部とを選択的に連通させるための各種の構成を示す図である。
【図32】混合装置のカニューレと貯蔵部とを選択的に連通させるための各種の構成を示す図である。
【図33】混合装置のカニューレと貯蔵部とを選択的に連通させるための各種の構成を示す図である。
【図34】混合装置のカニューレと貯蔵部とを選択的に連通させるための各種の構成を示す図である。
【図35】混合装置のカニューレと貯蔵部とを選択的に連通させるための各種の構成を示す図である。
【図36】混合装置のカニューレと貯蔵部とを選択的に連通させるための各種の構成を示す図である。
【図37】ペン型注射器が混合装置に適正に取り付けられたことに関する指示手段を提供するための構成を示す図である。
【図38】ペン型注射器が混合装置に適正に取り付けられたことに関する指示手段を提供するための構成を示す図である。
【図39】ペン型注射器が混合装置に適正に取り付けられたことに関する指示手段を提供するための構成を示す図である。
【図40】プランジャが混合装置内で限界まで移動されたことに関する行程完了指示手段を提供するための構成を示す図である。
【図41】プランジャが混合装置内で限界まで移動されたことに関する行程完了指示手段を提供するための構成を示す図である。
【図42】プランジャが混合装置内で限界まで移動されたことに関する行程完了指示手段を提供するための構成を示す図である。
【図43】プランジャが混合装置内で限界まで移動されたことに関する行程完了指示手段を提供するための構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図を参照すると、流動性材料12をペン型注射器14に導入するのに適した混合装置10が示されている。混合装置10は一般に、流動性材料12を収容するように形成された貯蔵部16と、流動性材料12を貯蔵部16から押し動かすための、移動可能なプランジャ18と、カニューレ20と、固定部材22と、を含む。流動性材料12は、ペン型注射器14の貯蔵部24の中に、その中に配置された第二の材料26と混合されるように導入されてもよい。このようにして、薬剤は、ペン型注射器14を用いて注射するのに適した混合液を形成するために、ペン型注射器14の内部で混合できる。
【0013】
本明細書において、「遠位」という用語とその派生形は、混合装置10からペン型注射器14に向かう方向を指し、「近位」という用語とその派生形は、ペン型注射器14から混合装置10へと離れる方向を指す。
【0014】
流動性材料12は、液体または懸濁液等、どのような流動状態であってもよい。第二の材料26は、どのような乾燥(たとえば、粉末または粒状)もしくは湿潤(たとえば、液体または懸濁液)状態、またはその組み合わせであってもよい。理解すべき点として、「材料」という用語は、1つまたはそれ以上の構成要素と1つまたはそれ以上の薬学的活性物質を含むことができる。非限定的な例として、第二の材料26は、粉末化または粒状化された状態(たとえば、真空凍結乾燥粉末)で提供されるものであり、流動性材料12は第二の材料26を再溶解させる希釈剤となる。あるいは、第二の材料26は、多成分式の複合薬物を調製する際、流動性材料と組み合わせるために、液体または懸濁液等の湿潤状態で提供されるものとすることができる。
【0015】
ペン型注射器14は、周知のどのような形態であってもよい。貯蔵部24がペン型注射器14の中に含められ、近位端が隔壁28によって密閉され、隔壁にはペン型注射器14の近位開口部30から到達できる。隔壁28は好ましくは、穿刺されても再密閉可能なエラストマ材料で形成され、これは当技術分野で周知のとおりである。隔壁28は、(中断部のない)無垢の状態に形成されてもよく、または1つまたはそれ以上のスリット29(図4)を設けて、隔壁28を穿刺せずにカニューレ20が隔壁を通過できるようにしてもよく、この場合、スリット入り隔壁28の固有の弾性は、カニューレ20を取り外した後を含め、通常は液密状態の密閉部を形成するようにスリット29をしっかりと閉じるのに十分な程度とする。
【0016】
ペン型注射器14は、複数回分用でも、1回分用の注射器でもよい。これに加えて、ペン型注射器14は、当分野で周知のように、投与されるべき用量を設定するための単位設定メカニズムMを含むこともできる。あるいは、ペン型注射器14は、固定用量を1回またはそれ以上の回数、投与できるように構成されていてもよい。
【0017】
ペン型注射器14の近位開口部30の周囲に針取付用機構32が画成される。針取付用機構32は、周知のどのような構成であってもよく、たとえばねじ山および/または、ルア面等の表面構成がある。好ましくは、針取付用機構32は、近位開口部30から遠位方向に延びる小径の首状部34に画成される。針取付用機構32と首状部34は、注射を行うためにペンニードルアセンブリPを受けるように構成されており、これは当業界で周知のとおりである。
【0018】
貯蔵部24は部分的に外筒36によって画成されていてもよく、この外筒36はペン型注射器14の中に収容された薬物カートリッジ(図8)の外筒でもよく、また外筒36はペン型注射器14の一部(図2)であってもよい。外筒36は、ガラスおよび/またはプラスチックで形成することができる。隔壁28は、外筒36の近位端を密閉する。ストッパ38を外筒36の内部に設置して、外筒36と液密状態でスライド可能に接触するようにしてもよい。貯蔵部24は、外筒36、隔壁28およびストッパ38によって画成されてもよい。
【0019】
混合装置10の貯蔵部16は、後述のように、さまざまな方法で構成できる。プランジャ18もまた、流動性材料12を貯蔵部16から押し動かす際に移動可能であるように、各種の構成で形成できる。
【0020】
カニューレ20は、近位端40、遠位端42、およびそれらの間に延びる管腔44を含む。カニューレ20は、医用注射器で使用されるもの等の金属製針カニューレとすることができる。あるいは、カニューレ20は、プラスチックおよび/または金属等、各種の材料で形成してもよい。好ましくは、遠位端42は、たとえば尖らせることによって、隔壁28を穿刺するように形成してもよい。あるいは、近位端42を鈍に形成して、隔壁28にスリットを入れてもよい。鈍な遠位端42は、スリット入り隔壁28に押し込むことができ、隔壁を穿刺する必要がない。
【0021】
カニューレ20は、遠位端42またはその付近に、管腔44と連通する1つまたはそれ以上の出口ポート41を含む。管腔44の終端は、出口ポート41のうち、遠位端42に配置された1つとすることができる。これに加えて、またはその代わりに、出口ポート41のうちの1つまたはそれ以上を遠位端42から離れた位置に配置して、管腔44を横切る出口流体経路を設けるようにしてもよい。側面ポートの構成によって、流動性材料のカニューレ20を出る時の速度が低下し、その結果、乱流が減り、それゆえ、混合中の発泡が減少する。遠位端42を閉じて、側面ポート構成だけを設けてもよい。
【0022】
固定部材22は、端板48を有する本体46を含み、端板48は遠位面50を持ち、そこから遠位壁52が延びる。遠位壁52は少なくとも部分的に遠位チャンバ54を取り囲む。本体46には、ペン型注射器14に着脱可能に取り付けるための取付用機構56が形成される。好ましくは、取付用機構56は、針取付用機構32と協働するように相補的に形成される。より好ましくは、取付用機構56はねじ山であり、針取付用機構32は、それらの間が螺合されるように形成されたねじ山である。取付用機構56のねじ山のピッチと大きさは、針取付用機構32のねじ山と同じである必要はない。このようにして、取付用機構56のねじ山を針取付用機構32のねじ山より粗く形成して、取り付ける際にそれらの間での回転がなるべく少なくなるように(たとえば、1回転未満)してもよい。各種の協働ねじ山構成を利用できる。
【0023】
取付用機構56は、ペン型注射器14の一部と摩擦係合するように形成された表面形状を含んでいてもよい。たとえば、取付用機構56は、針取付用機構32と摩擦係合するための表面を含んでいてもよい。取付用機構56は、ルア面等、針取付用機構32と係合するためのテーパ付表面を含んでいてもよい。取付用機構56は、たとえねじ山のある針取付用機構32とも摩擦的に係合するような形状であってもよく(たとえば、取付用機構56は針取付用機構32のねじ山と摩擦係合するような形状であってもよい)、それらの間の螺合係合の有無は問わない。さらに、取付用機構56は、針取付用機構32に加えて、あるいはそれに代わって、針取付用機構32から離れた箇所で、ペン型注射器14の一部に着脱可能に取り付けるように構成されてもよい。たとえば、取付用機構56は、ペン型注射器14のうちの針取付用機構32以外の一部と摩擦係合するように構成されてもよい。取付用機構56によって、ペン型注射器14への着脱可能な取付が可能になることが好ましい。好ましくは、取付用機構56は、ペン型注射器14に特別な適合手段を設けなくても、ペン型注射器14に取り付けることができるように形成される。このようにして、取付用機構56は、標準的なペン型注射器に、それに変更を加えることなく取り付けるために利用してもよい。
【0024】
カニューレ20は端板48を通って延び、そこに固定されてもよく、カニューレ20の遠位端42は遠位チャンバ54の中に配置される。この構成では、カニューレ20の遠位端42が遠位壁52によって部分的に取り囲まれる。この構成は、遠位端42への到達が制限され、遠位端との接触を制限するための遮蔽手段となる。これに加え、遠位壁52は、遠位壁52の端部に画成された遠位開口部58から遠位チャンバ54の中にペン型注射器14の一部を受けるような寸法であることが好ましい。遠位開口部58からは、カニューレ20の遠位端42に到達できる。遠位壁52の中にペン型注射器14を収容することによって、相互に取り付けられたときに、ペン型注射器14と固定部材22の間の横方向への移動が制限され、それゆえ、連結部への歪みが制限される。
【0025】
取付用機構56は好ましくは、遠位壁52に形成される。遠位壁52は、小径の第一の部分52aと、拡張された第二の部分52bと、それらの間に画定される肩部52cを有するように形成することができる。取付用機構56は第一の部分52aに配置されてもよく、この場合、第一の部分52aは針取付用機構32と係合可能に形成される(たとえば、第一の部分52aは首状部34を受けるような大きさであってもよい)。第二の部分52bは、遠位開口部58から延び、ペン型注射器14の、首状部34を超える部分(この部分の直径は首状部34より大きい)を受けるような大きさであってもよい。別の構成として、図7に示されるように、第二の壁53を遠位壁52の内部に、遠位壁52から離して配置してもよく、この場合、取付用機構56は第二の壁53に配置される。
【0026】
本体46はまた、貯蔵部16に関して固定される。周知のどのような固定形態でもよく、たとえば、本体46を貯蔵部16に関して着脱可能に固定されるか、あるいは貯蔵部16に関して剛性的に固定される(たとえば、貯蔵部16と一体に形成され、または貯蔵部16に剛性的に付着される)。いずれにしても、貯蔵部16は固定部材22の本体46に関して固定された位置に保持することができる。1つまたはそれ以上の係合部材55を本体46に形成し、たとえば摩擦係合、スナップ係合および/または機械的相互連結によって、貯蔵部16に着脱可能または固定的に取り付けられるようにしてもよい。
【0027】
使用時に、混合装置10はペン型注射器14に取り付けられ、特に取付用機構56をペン型注射器14取り付けることによって行われる。固定部材22をペン型注射器14に取り付けると、カニューレ20の遠位端42は貯蔵部24と連通状態となり、特にカニューレ20は隔壁28を通過する。カニューレ20の近位端40が混合装置10の貯蔵部16と連通状態となると、プランジャ18を移動させて、流動性材料12を貯蔵部16から、カニューレ20を介して貯蔵部24へと押し動かしてもよい。流動性材料12の有効量が貯蔵部24の中に導入されたら、固定部材22をペン型注射器14から取り外してもよい。好ましくは、プランジャ18の1回の完全な行程は、少なくとも有効量の流動性材料12を貯蔵部24の中に送達することに対応する(有効量より多い量が送達されてもよい)。流動性材料12と第二の材料26が貯蔵部24の内部で混合され、投与を目的とした混合溶液60(図3)が形成される。ペン型注射器14は、流動性材料12と第二の材料26との混合を促進するために振盪してもよい。混合が十分に行われたら、混合溶液60の1回の用量を投与するために、ペンニードルアセンブリPをペン型注射器14に取り付けてもよい。ペン型注射器14はプランジャ61を含み、プランジャ16は外筒36の中で近位方向に進めて、たとえばストッパ38を近位方向に駆動することによって、混合溶液60の用量が投与されるようにすることができる。プランジャ61の行程は、たとえば単位設定メカニズムMが設けられている場合はこれを用いる等、いずれかの周知の構成によって設定してもよい。
【0028】
なお、混合動作の前またはその間に、貯蔵部24の中に空気が捕捉されることがあり、それによって、特に流動性材料12がその中に導入される際、貯蔵部24の中の圧力が上昇する可能性がある。この圧力は、ペンニードルアセンブリPをペン型注射器14に取り付けたときに除去することができ、特に、取り付けられたペンニードルP1が通気口となる。好ましくは、流動性材料12が貯蔵部16の中に導入される際、貯蔵部16に通気が行われ、圧力上昇が最小限となり、理想的には回避される。1つの方法では、流動性材料12は貯蔵部16の中に一定量ずつ押し込まれてもよく、混合装置10とペン型注射器14を縦に配置する(混合装置10がペン型注射器14の上方にある)ことにより、貯蔵部16の中に導入される流動性材料12の噴流の合間に、貯蔵部24の中に捕捉された気体がカニューレ20を通って、貯蔵部16の中へと導かれる可能性がある。
【0029】
当業者にはわかるように、貯蔵部24の中での圧力上昇を防止するために、各種の構成を利用できる。1つの方法としては、ストッパ38を当初、隔壁28の付近に位置付け、貯蔵部24の初期容量がなるべく小さくなるようにしてもよい。容量が最小限であれば、当初、貯蔵部24の中に捕捉される空気が最小限となり、それゆえ、貯蔵部24の中に流動性材料12を導入する間に貯蔵部24の中の圧力が上昇する可能性が低くなる。ストッパ38は、固定部材22がペン型注射器14に取り付けられたときに、カニューレ20の遠位端42が貯蔵部24と連通できるように、隔壁28から十分に離間されることが好ましい。このようにして、遠位端42がストッパ38の中に埋め込まれることを回避できる。流動性材料12が貯蔵部24に導入されると、貯蔵部24の中の流動性材料12の体積が増大するにつれて、ストッパ38が遠位方向に移動し、ストッパ38は最終的に、貯蔵部24が満杯となると停止する。しかしながら、この方法の欠点は、貯蔵部24の大きさが増大すると、貯蔵部24は、外筒36のうち、ストッパ38の初期位置より遠位方向に位置する部分に触れることになる点である。これは、混合溶液60が汚染される原因となりうる。外筒36、特に外筒36の、貯蔵部24の満杯時の大きさに対応する長さの滅菌状態を保持する対策を講じるべきである。破壊可能な滅菌バリア62を外筒36、たとえば外筒36の遠位端に取り付けて、滅菌領域が、その満杯時の容量の貯蔵部24を収容するのに十分な大きさに保持されるように配置してもよい。混合溶液60が調製され、注射を行おうとするときに、ペン型注射器14のプランジャ61またはその他の構成要素を利用して滅菌バリア62を破裂させてもよい。マニュアル式の相互作用では、手を使って滅菌バリア62を除去または破裂させることができる。滅菌バリア62に代わるものとして、通気口66が形成された第二のストッパ64を外筒36の中に配置してもよい。通気口66は好ましくは、滅菌バリアの役割を果たしている間に、そこを空気が通過できるように構成される。第二のストッパ64は、貯蔵部24がその満杯の容量まで拡張される間のストッパ38の移動範囲を越えるように十分に、初期状態のストッパ38より遠位側に配置される。通気口66は、滅菌バリアの役割を果たすように、穴の大きさが0.22マイクロメートルまたはそれより小さいフィルタによって形成してもよい。第二のストッパ64を用いると、外筒36のうち、ストッパ38の遠位側に配置される部分は滅菌状態に保たれ、外筒36の中でストッパ38が遠位方向に動かされることによって移動される空気は、通気口66から排出されうる。この構成で後に注射を行うためには、ストッパ38と第二のストッパ64の両方を近位方向に進めて、混合溶液60を貯蔵部24から移動させる必要がある(プランジャ61が第二のストッパ64に作用する)。
【0030】
ストッパ38はまた外筒36の中に配置して、当初は隔壁28で貯蔵部24の満杯時の容量が画定されるようにしてもよい。この構成では、通気させるためにストッパ38を動かす必要がない。ここで、図10示されるように、通気口66をストッパ38に設け、流動性材料12が貯蔵部24の中に導入されるときに、貯蔵部24内に捕捉された空気がすべて通気口66から排出されるようにしてもよい。わかっている点として、この構成では、通気口66は貯蔵部24と直接連通する。その結果、使用前に貯蔵部24の中に予期せず水分が入り込むかもしれない。水分は、事前に再溶解を起こさせ、またはその他の不利な影響を与える原因となりうる。この可能性を低下させるために、ペン型注射器14は使用前に、防湿材を備えるパッケージの中に保管してもよい。また、わかっている点として、混合されると、混合溶液60の液体の一部が通気口66から蒸発する可能性があり、それが注射される薬物の用量に影響を与えうる。ペン型注射器14を、防湿材を用いた包装材の中に保管することによって、このような有害となりうる影響をなるべく小さくすることができる。
【0031】
別の可能な構成として、図11と図12を参照すると、ストッパ38は、当初、貯蔵部24の満杯時の容量を画定するように配置して、調節可能な弁部材68を設けてもよい。弁部材68は、一端が貯蔵部24と連通する通気用通路67を含む。通気用通路67の終端は通気穴69であり、これは当初、ストッパ38によって覆われ、密閉されている。弁部材68は、初期状態ではストッパ38から貯蔵部24の中に突出する大きさである。貯蔵部24の中の圧力が上昇すると、弁部材68は外側に移動して、通気穴69が覆われない状態となる。止め具65を弁部材68に形成して、弁部材68が外側へ移動する範囲を制限してもよい。捕捉された空気は、通気穴69から排出されうる。混合後に空気が貯蔵部24の中に進入するのを制限するために、弁部材68はプランジャ61により、その開放位置(図12)からその閉鎖位置(図11)に押し動かされてもよい。閉鎖位置で、通気穴69は再び覆われる。
【0032】
圧力上昇は、固定部材22を通じて解除してもよい。図13に示されるように、第二のカニューレ70を、端板48を通って延びるように設置してもよい。好ましくは、第二のカニューレ70は端板48に固定される。第二のカニューレ70は、金属および/またはプラスチック等、各種の材料で形成してもよい。第二のカニューレ70は、近位端72と遠位端74を有し、それらの間に管腔76が延びる。遠位端74はカニューレ20の遠位端42と同じように、隔壁28を穿刺するように、またはスリット入り隔壁28に押し込まれるように形成してもよい。遠位端74は、固定部材22がペン型注射器14に取り付けられたときに、貯蔵部24と連通するように位置付けられる。しかしながら、第二のカニューレ70の近位端72は、環境と通気し、貯蔵部16と連通しないように配置される。たとえば、端板48と貯蔵部16の間に空間71を画定し、その中で近位端72の通気が行われるようにしてもよい。このようにして、流動性材料12がカニューレ20から導入されると、貯蔵部24の中の圧力上昇は、第二のカニューレ70を通じて解除されてもよい。
【0033】
カニューレ20を改造して、管腔44とは別にカニューレ20に沿った流路を画成し、そこから通気を可能にすることもさらに可能である。たとえば、図14に示されるように、カニューレ20の周囲に外側スリーブ78を配置し、カニューレ20の一部の外側に、それに沿って、管腔44とは別の流路80を画成してもよい。流路80は、固定部材22がペン型注射器14に取り付けられたときに、貯蔵部24の内部から環境との通気が可能な位置(たとえば、空間71)まで延びるように構成される。流路80は貯蔵部16の中まで延びないことが好ましい。外側スリーブ78は、支柱79によって支持されても、あるいは流路80を空気が流れるようにするその他の方法で連結されてもよい。支柱79は、カニューレ20の一部を平坦化し、またはその他の方法で変形させることによって形成してもよい。あるいは、図15と図16に示されるように、カニューレ20の周囲に長い湾入(indented)チューブ82を配置して、カニューレ20の一部に沿って外側チャネル84を画成し、外側チャネル84が管腔44とは別の流路80を画成するようにしてもよい。再び、流路80は、固定部材22がペン型注射器14に取り付けられたときに、貯蔵部24の内部から環境との通気が可能な位置(たとえば、空間71)へと延びることが好ましい。破線で概略的に示されているように、外側チャネル84は、隔壁28を通過する際に隔壁28によって密閉されないような十分な深さに形成される。湾入チューブ82は、周知のどのような方法によって管腔20に固定してもよい。
【0034】
貯蔵部24はさまざまな形状に形成してもよく、これは当業者により理解されるとおりである。非限定的な例として、図17に示されるように、貯蔵部16は外筒88によって画成されてもよく、外筒88は、その中に配置され、当業界で周知のとおりに外筒88と液密状態でスライド可能に接触する第一と第二のストッパ90,92を有する。外筒88は、ガラスおよび/またはプラスチックで形成されてもよい。第一のストッパ90は、外筒88の遠位端を密閉するように位置付けられてもよい。第二のストッパ92は第一のストッパ90から近位側に離間されて、外筒88の中で第一と第二のストッパ90,92の間に貯蔵部が画成される。プランジャ18は、流動性材料12を貯蔵部16から押し動かすように第二のストッパ92を動かす際に、第二のストッパ92と係合するように配置される。さらに、貯蔵部16は、第一のストッパ90の代わりに貯蔵部16の遠位端を密閉する隔壁96(図33)を有する外筒88で画成されてもよい。この構成は、一般的なカートリッジ構成と似ている。
【0035】
あるいは、図18に示されるように、外筒88は、近位閉鎖端94を有するように形成されてもよく、それゆえ、第二のストッパ92が不要となる。この構成において流動性材料12を押し動かすために、プランジャ18は、特に閉鎖端94を第一のストッパ90に向かって押し動かすことによって、外筒88を移動させるように構成される。このような各種の構成により、カニューレ20は貯蔵部16から分離され、好ましくは固定部材22に固定される。
【0036】
あるいは、図19に示されるように、貯蔵部16は、カニューレ20が外筒88に固定されるシリンジタイプの設計によって画成されてもよい。この構成では、第二のストッパ92だけが必要となる。ここで、カニューレ20は端板48を通過するが、必ずしもこれに固定されるとはかぎらない。
【0037】
貯蔵部16は、機械的係合(たとえば、締り嵌め、スナップ係合)等を通じて、固定部材22に着脱可能に取り付けられるように形成してもよい、固定部材22は,インターロック式機械的要素、接着剤および/または融着等によって、貯蔵部16に剛性的に固定してもよい。貯蔵部16、プランジャ18および固定部材22は、カニューレ22とともに混合装置10を形成する。外側把持用スリーブ98(図1と図2)を設けて、貯蔵部16の全部または一部を覆い、混合装置10を持ちやすくしてもよい。外側把持用スリーブ98は、貯蔵部16の実質的部分または全体を取り囲んで、その改ざんを制限してもよい。外側把持用スリーブ98に1つまたはそれ以上の窓99を形成して、使用前後に貯蔵部16を視覚的に検査できるようにしてもよい。外側把持用スリーブ98は、貯蔵部16への到達の必要性に応じて、固定部材22に剛性的または着脱式に固定してもよい。
【0038】
プランジャ18は、周知のどの方法で駆動してもよく、たとえば、自動または手動駆動がある。手動式の構成では、プランジャ18には混合装置86の外部から到達され、プランジャ18は手で加えられた力を受けてもよい(図19)。自動駆動の構成に関しては、プランジャ18は付勢要素100の力に対して初期位置に保持され、初期位置から釈放されると、付勢要素100がプランジャ18を遠位方向に駆動して、流動性材料12を貯蔵部16から押し動かすことができる。本発明では各種の自動駆動構成を利用できる。付勢要素100は好ましくは、適当なあらゆる材料(たとえば、プラスチック、金属等)で形成されるバネ(たとえば、コイルバネまたは圧縮バネ)である。当業者にはわかるように、付勢要素100は、プランジャ18を駆動する力を発生させるために使用可能などのような設計であってもよく、たとえば、これに限定されないが、付勢前の状態に戻る固有の記憶を有する変形可能な弾性部材(たとえば、エラストマ部材)や、駆動力を提供するようにガスを放出できる圧縮ガス供給源がある。バネは図において、付勢要素100の例として示されている。
【0039】
図20から図29を参照すると、付勢要素100は、混合装置10の内部に配置され、プランジャ18を遠位方向に押し動かすために、プランジャ18に作用するように位置付けられている。付勢要素100の力に対してプランジャ18を初期の位置に保持するために、釈放可能な保持構造102が設置される。釈放可能な保持構造102の釈放によって、付勢要素100はプランジャ18を駆動することができる。釈放可能な保持構造102の各種の構成が利用可能であり、これは当業界で周知のとおりである。これに加えて、トリガ104を設置して、トリガ104を作動させると、釈放可能な保持構造102が釈放されるようにしてもよい。トリガ104は、付勢要素100がプランジャ18に対して押し動かす力を連続的に適用していない場合に利用してもよい。たとえば、付勢要素100が圧縮ガス供給源を含む場合、圧縮ガスは、使用前に封じ込められていて、プランジャ18に作用しない。トリガ104を作動させると、付勢要素100からガスを放出させることができる。
【0040】
トリガ104は、「能動的に」作動されるように構成してもよく、この場合、混合装置100の通常の操作以外の動作が必要となる。これに加えて、トリガ104は、「受動的に」作動されるように構成してもよく、この場合、混合装置10の通常の操作によって作動される。非限定的な例として、図20と図21を参照すると、能動的構成のトリガ104は、その中に作動スロット108が形成された、軸方向に推移可能なブロック106であってもよい。ブロック106は、突出壁113の近位方向に配置され、ブロック106の遠位方向の移動が制限される。動作スロット108は開口部110を有し、そこから小径の首状部112が延びる。プランジャ18には、ブロック106の首状部112の周囲と接触係合するように構成されたスロット114と、スロット114の近位側の止め部116が形成される。止め部116の直径は首状部112より大きい。初期の状態では、止め部116とブロック106の相互係合により、プランジャ18は付勢要素100の力を受けて遠位方向に移動することができない。作動させるには、図21に示すように、ブロック106を軸方向に推移させて、スロット114の周囲に開口部110が整合するようにしてもよい。開口部110は、止め部116がそれを通過できるような大きさである。推移させると、開口部110が止め部116と整合し、それゆえ、プランジャ18が釈放され、付勢要素100の力を受けて遠位方向に移動することができる。ブロック106は、首状部112とスロット114の間の摩擦係合、止め部116と突出壁113の間に発生する圧縮力および/またはバネ、1つまたはそれ以上の機械的機構(たとえば、戻り止め、傾斜)、接着剤および/または融着接合等、初期の推移前の状態にブロック106を保持するように構成された第二の構成要素によって、初期の、作動前の状態に保持されてもよい。
【0041】
図22から図24を参照すると、トリガ104は軸方向に推移可能なボタン118の形態であってもよく、これはプランジャ18と同軸的に整列される。ボタン118には、1つまたはそれ以上の傾斜面120を、プランジャ18に面するように形成してもよく、プランジャ18には相補的な傾斜面122が設けられる。相補的な傾斜面122は、ボタン118を押したときに、その十分な軸方向の移動によってプランジャ18が回転するように構成される。プランジャ18には、突出壁124に嵌るスロットが設けられていてもよく、このとき、止め部116が突出壁124と相互係合してプランジャ18の移動を阻止する。突出壁124は、プランジャ18を十分に回転させると、止め部116が突出壁124の障害を受けずに移動して、プランジャ18を移動させるように構成される。突出壁124には開口部126を設けて、スロット114がそこに嵌るようにしてもよい。好ましくは、開口部126は円形ではない。これに加えて、止め部116は好ましくは、開口部126と同様の大きさと形状の輪郭を有するように形成される。したがって、止め部116が開口部126と正しく整合すると、止め部116は開口部126を通過できる。これに加えて、止め部116と開口部126の位置が半径方向にずれていると、止め部116は開口部126を通過できない。図24に示されるように、プランジャ18は初期状態に保持され、このとき、止め部116は開口部126と整合していない。プランジャ18を回転させると、止め部116は開口部126と半径方向に整合しうる。この構成は、止め部116と開口部126をX字型の輪郭に形成することによって実現してもよい。ボタン118は、ボタン118と突出壁124の間に配置された第二のバネ127によって、初期の、作動前の状態に保持されてもよい。ボタン118はまた、機械的、接着性および/または融着性相互作用等の釈放可能な保持装置によって、初期状態に保持されてもよい。1つまたはそれ以上のウイング129がボタン118から半径方向に延びて、混合装置10の周辺部分に形成された案内スロット131に沿って引っかかってもよい。ウイング129と案内スロット131の端部の相互係合によって、ボタン118のプランジャ18から近位方向への移動が制限される。
【0042】
トリガ104は、固定部材22をペン型注射器14に取り付けている間等、受動的に作動されるようにしてもよい。このようにして、トリガ104を作動させるために、通常の使用手順以外の追加の動作が不要となる。非限定的な例として、図25から図29を参照すると、プランジャ18は開口部126の中に嵌るように構成され、これは図22から図24に関して上述したとおりである。回転可能な作動スリーブ128がプランジャ18に固定されて、プランジャ18とともに回転可能である。作動スリーブ128は、第一の軸方向部分132と第一の軸方向部分132に対して横方向に配置された第二の部分134を有する作動スロット130を含む。トリガ104はタブ136を有するリング135の形態であり、タブ136はそこから外側に延び、初期状態では、作動スロット130の第一の部分132に嵌るように位置付けられる。第二のバネ138は、リング135を初期状態に押し動かす際にリング135に対して作用するように配置される。リング135は、固定部材22の本体46の中に画成されたクリアランススロット137の中に配置される。クリアランススロット137は、リング135の軸方向の移動の限界を画定する。初期状態において、リング135は、クリアランススロット137の遠位極端に配置される。固定部材22の取付用機構56は、固定部材22をペン型注射器14に取り付けることによって、タブ136が作動スロット130の第一の部分132の近位を通って近位側に移動できるように配置される。ペン型注射器14を固定部材22に完全に取り付けると、タブ136は、図27に示されるように、作動スロット130の第二の部分134と整合する。付勢要素100には、プランジャ18を回転させようとするねじり構成要素が設けられている。プランジャ18の回転は、タブ136が作動スロット130の第一の部分132と相互係合することによって阻止される。タブ136が作動スロット130の第二の部分134の中に入ると、付勢要素100はプランジャ18を回転させ、このとき、図28に示されるように、タブ136は第二の部分134に沿って移動する。その結果、プランジャ18は回転し、止め部116が開口部126と半径方向に整合する。
【0043】
リング135は、たとえばペン型注射器14の首状部34またはその他の部分等、ペン型注射器14の各種の部分に対して作用するように構成してもよい。図29を参照すると、1つまたはそれ以上の脚部140がリング135から延びて、ペン型注射器14の各種の部分と係合してもよい。
【0044】
貯蔵部16は使用前に密閉されていることが好ましい。より具体的には、使用前はカニューレ20が貯蔵部16と連通していないことが好ましい。カニューレ20が貯蔵部16に固定されている場合は、これは不可能である。この構成では、使用前には、プラグ141またはその他の密閉部材(図19)をカニューレ20の遠位端42に設けてもよい。遠位端42を密閉することによって、貯蔵部16が密閉される。貯蔵部16のその他の構成に関して、特にカニューレ20が貯蔵部16に固定されていない場合、図30に示されるように、第一のストッパ90または隔壁を、少なくとも部分的にカニューレ20の近位端40の近位方向に配置してもよい。近位端40は、第一のストッパ90/隔壁から離間させ、または部分的にその中に埋め込み、当初、貯蔵部16と連通しないようにしてもよい。カニューレ20の近位端40は、図31に示されるように、第一のストッパ90または隔壁を貫通するように押されて、貯蔵部16と連通してもよい。1つの構成において、プランジャ18の移動による力によって、流動性材料12を通じて伝えられる力で(流動性材料12は相対的に非圧縮性と考えられる)、第一のストッパ90が移動させられてもよい。この構成では、外筒88が静止したままとされることが好ましい。図32と図33を参照すると、隔壁96が外筒88に固定されており、プランジャ18の移動による力によって、カニューレ20が押されて隔壁96を貫通すると、貯蔵部16の全体が移動しうる。貯蔵部16は、貯蔵部と係合して、その移動を阻止するように形成された保持部材141によって初期状態に保持されてもよい(たとえば、保持部材141は、外筒88の下に嵌り、その遠位方向への移動に抵抗する、1つまたはそれ以上の戻り止めであってもよい)。保持部材141は好ましくは、固定部材22に形成されるが、混合装置10の他の位置に配置されてもよい。プランジャ18が前方に駆動されると、力が貯蔵部16に加わり、これによって結果的に貯蔵部16は保持部材141に乗り上げ、その結果、プランジャ18の力を受けて遠位方向に移動する。遠位方向への移動は、固定部材22との係合によって制限されてもよい。
【0045】
カニューレ20と貯蔵部16の間を選択的に連通させるには、その他の構成要素を利用してもよく、たとえばバルブ142を使用できる。カニューレ20はバルブ142に埋め込まれてもよく、バルブ142には、特に近位端40を通じて管腔44と連通する出口通路144が画成される。1つまたはそれ以上の密閉材146をバルブ142に形成し、初期状態において、出口通路144と貯蔵部16の間に液密密閉状態が画定されるようにする(図34)。バルブ142は、出口通路144が貯蔵部16と連通するように移動でき(図35)、それによって、カニューレ20の管腔44との連通が可能となる。第二の密閉材148を設けて、出口通路144の遠位方向に液密密閉状態を画定してもよい。バルブ142は、端板48の中に延び、ペン型注射器14を固定部材22に取り付けることによって、バルブ142が、出口通路144が密閉される閉鎖位置から、出口通路144が貯蔵部16と連通する開放位置へと移動できるように形成されてもよい。バルブ142は、外筒88から延びるように形成された小径の喉状部150(図36)と係合してもよい。あるいは、バルブ142は、第一のストッパ90または隔壁96の中に形成された通路152の中を通ってもよい(図34と図35)。バルブ142にはまた、第一のストッパ90と係合するように位置付けられた停止ブロック143(図34)を設けてもよい。停止ブロック143は、ストッパ92の移動を制限するために使用してもよい。貯蔵部16が上記のように、図17に示されように構成されている場合、外筒88は、ストッパ92に関して遠位方向に進められて、流動性材料12を貯蔵部16から押し動かすようにしてもよい。
【0046】
混合装置10には、1つまたはそれ以上の指示手段を設けて、ペン型注射器14が固定部材22に適正に取り付けられたことを視覚的、聴覚的および/または感触的に知らせ、および/またはプランジャ18の行程が終了したことを知らせてもよい。上述のリング135の使用に関して、作動スロット130の中のタブ135の位置で、ペン型注射器14が適正に取り付けられたことを視覚的に示すことができる。特に、タブ136が作動スロット130の第二の部分134と整合すると、完全に取り付けられたことが表示される。1つまたはそれ以上の相互係合部材を作動スリーブ128および/またはリング135に形成して、作動スリーブ128がリング135に関し十分に回転された時に、カチンという音および/または感触的な応答を提供するようにしてもよい。
【0047】
これに加えて、図37から図39に示されるように、指示リング154を固定部材22の内部に配置して、ペン型注射器14を固定部材22に取り付けている間に、ペン型注射器14によって移動させられるようにしてもよい。好ましくは、指示リング154を混合装置10の最も外側の部分とは異なる色で形成するものとし、最も外側の部分は把持用スリーブ98または作動スリーブ128であってもよい。のぞき窓156が、初期状態および整合していないときの指示リング154の近位側に配置される。ペン型注射器14を取り付けたときに、指示リング154は、ペン型注射器14によって近位方向に移動され、除き窓156と整合するように構成される。のぞき窓156は、ペン型注射器14が固定部材22に完全に取り付けられると、指示リング154と一致するように位置付けられる。のぞき窓156は、ペン型注射器14が適正に取り付けられたことを視覚的に示す。のぞき窓156の使用に加えて、あるいはその代わりに、図39に示すように、ラチェット歯158および/または1つまたはそれ以上のラチェット溝160を指示リング154と混合装置10の周辺部分、たとえば固定部材22の本体46に形成してもよい。初期状態では、ラチェット歯158は、ラチェット溝160のうちの1つに嵌るように位置付けられる。指示リング154が近位方向に移動すると、ラチェット歯158は外れて、別のラチェット溝160の中へと押し動かされる。ラチェット歯158は隣接するラチェット溝160に中にスナップ式に入り込むように構成され、それゆえ、調整可能なカチンという聴覚的および感触的応答を提供する。ラチェット歯158とラチェット溝160は、ペン型注射器14が固定部材22に完全に取り付けられたときに、聴覚的および感触的表示を提供するように構成される。ラチェット歯とラチェット溝はいくつでも、各種の構成要素に取り付けて利用することができる。
【0048】
プランジャ18の行程完了指示手段に関して、また図40から図43を参照すると、指示スリーブ162が第二のストッパ92の中に嵌り込んでもよい。指示スリーブ162は隆条部164を含む。プランジャ18には、当初は隆条部164の近位側に配置された、外側に移動可能な係合部材166が設けられる。プランジャ18が遠位方向に駆動されて、流動性材料12を貯蔵部16から押し動かすと、係合構造166と隆条部164の相互係合を通じて、力が第二のストッパ92に伝えられる。第二のストッパ92が第一のストッパ90と係合し(図41)、それゆえ、プランジャ18の行程が終了すると、プランジャ18にさらに力が加わり、係合行程部材166が隆条部164を乗り越えて移動する。プランジャ18には開口部168が形成されて、指示スリーブ162に沿って移動した後に、指示スリーブ162と整合するようになっている。好ましくは、指示スリーブ162をプランジャ18とは異なる色で形成し、開口部168を介して外から、把持用スリーブ98形成された窓99の中に見えるようにする。
【0049】
本明細書に記載した各種の特徴は、どのような組み合わせで用いてもよい。有利な点として、混合装置10は、流動性材料12を貯蔵部24の中に導入して混合するために利用でき、ペン型注射器14にはいかなる装置や変更も不要である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペン型注射器に関して流動性材料供給源を固定し、前記流動性材料を前記ペン型注射器に導入できるようにする固定部材であって、
対向する近位面と遠位面を有する端板を有し、前記端板の前記遠位面から遠位壁が延び、前記遠位壁は少なくとも部分的に遠位チャンバを取り囲み、前記ペン型注射器に着脱可能に取り付けるための機構が形成され、流動性材料供給源に取り付けるための機構が形成された本体と、
前記端板を通って延びるカニューレであって、前記カニューレは近位端と遠位端と、それらの間に延びる管腔を有し、前記カニューレの前記遠位端は前記遠位チャンバの中に配置され、前記部材がペン型注射器に取り付けられると、前記遠位端が前記ペン型注射器の中に配置されるように位置付けられ、前記カニューレの前記近位端は、前記端板の前記近位面の近位側に配置され、前記部材が流動性材料供給源に取り付けられたときに、前記カニューレの前記近位端が前記流動性材料と連通状態に配置されるようになっているカニューレと、
を備えることを特徴とする固定部材。
【請求項2】
前記端板を通って延びる第二のカニューレをさらに備え、前記第二のカニューレは、近位端と遠位端と、それらの間に延びる管腔を有し、前記第二のカニューレの前記遠位端は前記遠位チャンバ内に配置され、前記部材がペン型注射器に取り付けられたときに、前記遠位端が前記ペン型注射器の中に配置されるように位置付けられ、前記第二のカニューレの前記近位端は、前記端板の前記近位面の近位側に配置され、前記部材が流動性材料供給源に取り付けられたときに、前記第二のカニューレの前記近位端が前記流動性材料と連通しないようになっていることを特徴とする、請求項1に記載の固定部材。
【請求項3】
ペン型注射器に着脱可能に取り付けるための前記機構はねじ山を含むことを特徴とする、請求項1に記載の固定部材。
【請求項4】
前記カニューレの一部の周囲に配置され、前記カニューレの外に、その一部に沿って、前記管腔とは別の流路を画成する外側スリーブをさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の固定部材。
【請求項5】
前記カニューレの一部の周囲に設置された、湾入チューブをさらに備え、前記湾入チューブは前記カニューレの一部に沿って外側チャネルを画成し、前記チャネルは前記管腔とは別の流路を画成することを特徴とする、請求項1に記載の固定部材。
【請求項6】
流動性材料をペン型注射器に導入する混合装置であって、
流動性材料を収容するように形成された貯蔵部と、
前記貯蔵部から流動性材料を押し動かす、移動可能なプランジャと、
近位端と遠位端を有し、それらの間に管腔が延びるカニューレであって、前記近位端は前記貯蔵部と連通しているか、または前記貯蔵部と選択的に連通するカニューレと、
遠位面を持つ端板を含む本体と、前記端板の前記遠位面から延びる遠位壁であって、少なくとも部分的に遠位チャンバを取り囲む遠位壁と、ペン型注射器に着脱可能に取り付けるための、前記本体に形成された取付用機構と、を有し、前記カニューレの前記遠位端が前記遠位チャンバ内に配置される固定部材と、
を備えることを特徴とする混合装置。
【請求項7】
第二のカニューレをさらに備え、前記第二のカニューレは近位端と遠位端と、それらの間に延びる管腔を有し、前記第二のカニューレの前記遠位端は前記遠位チャンバ内に配置され、前記第二のカニューレの前記近位端は、前記貯蔵部と連通していないか、または前記貯蔵部と選択的に連通することを特徴とする、請求項6に記載の混合装置。
【請求項8】
ペン型注射器に着脱可能に取り付けるための取付用機構はねじ山を含むことを特徴とする、請求項6に記載の混合装置。
【請求項9】
前記カニューレの一部の周囲に配置され、前記カニューレの外に、その一部に沿って、前記管腔とは別の流路を画成する外側スリーブをさらに備えることを特徴とする、請求項6に記載の混合装置。
【請求項10】
前記カニューレの一部の周囲に設置された、湾入チューブをさらに備え、前記湾入チューブは前記カニューレの一部に沿って外側チャネルを画成し、前記チャネルは前記管腔とは別の流路を画成することを特徴とする、請求項6に記載の混合装置。
【請求項11】
前記貯蔵部は、少なくとも部分的に外筒によって画成されることを特徴とする、請求項6に記載の混合装置。
【請求項12】
前記カニューレは前記外筒に固定されることを特徴とする、請求項11に記載の混合装置。
【請求項13】
前記外筒の中に配置されたストッパをさらに備えることを特徴とする、請求項11に記載の混合装置。
【請求項14】
初期状態において、前記カニューレの前記近位端は前記ストッパから離れているか、または部分的にその中に埋め込まれ、前記ストッパは、前記カニューレによって穿刺されて、前記カニューレの前記近位端が前記貯蔵部と連通するように移動可能であることを特徴とする、請求項13に記載の混合装置。
【請求項15】
前記外筒の中に、前記ストッパから離れて配置された第二のストッパをさらに備え、前記貯蔵部は、前記外筒の中の前記ストッパと前記第二のストッパによって画成されることを特徴とする、請求項13に記載の混合装置。
【請求項16】
前記流動性材料を前記貯蔵部から押し動かす中で、前記プランジャを第一の位置から第二の位置に押し動かすための付勢手段をさらに備えることを特徴とする、請求項6に記載の混合装置。
【請求項17】
前記付勢手段の力に対して、前記プランジャを前記第一の位置に釈放可能に保持するための釈放可能な保持手段をさらに備えることを特徴とする、請求項16に記載の混合装置。
【請求項18】
前記釈放可能な保持手段を釈放し、前記付勢手段が前記プランジャを前記第一の位置から前記第二の位置に押し動かすことができるようにするトリガをさらに備えることを特徴とする、請求項17に記載の混合装置。
【請求項19】
前記カニューレの前記近位端と前記貯蔵部を選択的に連通させる調整可能なバルブをさらに備えることを特徴とする、請求項6に記載の混合装置。
【請求項20】
前記プランジャが所定の移動距離だけ移動したことを示す指示手段をさらに備えることを特徴とする、請求項6に記載の混合装置。
【請求項21】
前記固定部材が前記貯蔵部に固定して取り付けられることを特徴とする、請求項6に記載の混合装置。
【請求項22】
前記固定部材は、前記貯蔵部に着脱可能に取り付けられることを特徴とする、請求項6に記載の混合装置。
【請求項23】
請求項6に記載の混合装置と、
第二の材料を収容するように形成された貯蔵部を有するペン型注射器と、
を備えるアセンブリであって、
前記固定部材の前記取付用機構は、前記ペン型注射器に着脱可能に取り付けられるように形成され、
前記固定部材が前記ペン型注射器に取り付けられたとき、前記カニューレの前記遠位端は、前記ペン型注射器の前記貯蔵部と連通状態に配置されることを特徴とするアセンブリ。
【請求項24】
前記ペン型注射器の前記貯蔵部の通気を行う通気手段をさらに備えることを特徴とする、請求項23に記載のアセンブリ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【公表番号】特表2012−523932(P2012−523932A)
【公表日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−506231(P2012−506231)
【出願日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際出願番号】PCT/US2010/031264
【国際公開番号】WO2010/121045
【国際公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【出願人】(595117091)ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー (539)
【氏名又は名称原語表記】BECTON, DICKINSON AND COMPANY
【住所又は居所原語表記】1 BECTON DRIVE, FRANKLIN LAKES, NEW JERSEY 07417−1880, UNITED STATES OF AMERICA
【Fターム(参考)】