説明

ホイップクリームの製造方法及び装置

【課題】 本発明は、大きな容積の高圧ガス容器で供給する場合でも取扱いが容易且つ安全で亜酸化窒素ガスの添加量が簡単に調節出来るホイップクリームの製造方法及びホイップクリーム製造装置を提供することを可能にすることを目的としている。
【解決手段】 供給ボンベ2から供給される亜酸化窒素ガスを減圧弁3により減圧し、その減圧された亜酸化窒素ガスの供給量を定量供給手段により定量化してホイップクリーム原乳を収容したクリーム容器7に供給し、クリーム容器7内でホイップクリーム原乳に亜酸化窒素ガスを溶け込ませてホイップクリームを製造する構成としたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホイップクリームの製造方法及びホイップクリーム製造装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、亜酸化窒素ガス(NO;笑気ガス)はホイップクリームを製造するのに非常に適したガスとして諸外国では認知されており、一部の洋菓子店では輸入製品として亜酸化窒素ガスを封入したカートリッジ式容器が使用されている。一方、日本国内では亜酸化窒素ガスが食品添加物として認められていなかったため亜酸化窒素ガスを食品に応用する技術が未開発であった。
【0003】
食品衛生法の改正により亜酸化窒素ガスが食品添加物として認められたが、人体に影響がある他の目的に使用されることを防止するために供給方法としてカートリッジ式容器は禁止されている。従って、大きな容積の高圧ガス容器で供給する方法であれば亜酸化窒素ガスが食品添加物として認められることになっている。
【0004】
一方、エアゾールホイップクリームの製造法として、特公平07−077543号公報(特許文献1)に記載されたものもある。
【0005】
【特許文献1】特公平07−077543号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前述の従来例において、カートリッジ式容器であれば亜酸化窒素ガスの添加量が簡単に調節出来ていたが、大きな容積の高圧ガス容器で供給する場合、亜酸化窒素ガスの添加量が簡単に調節出来ず、大きな容積の高圧ガスに馴れない消費現場では取扱いが困難であった。
【0007】
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、大きな容積の高圧ガス容器で供給する場合でも取扱いが容易且つ安全で亜酸化窒素ガスの添加量が簡単に調節出来るホイップクリームの製造方法及びホイップクリーム製造装置を提供せんとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するための本発明に係るホイップクリームの製造方法は、供給ボンベから供給される亜酸化窒素ガスを減圧弁により減圧し、その減圧された亜酸化窒素ガスの供給量を定量供給手段により定量化してホイップクリーム原乳を収容したクリーム容器に供給し、該クリーム容器内でホイップクリーム原乳に亜酸化窒素ガスを溶け込ませてホイップクリームを製造することを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係るホイップクリーム製造装置の第1の構成は、亜酸化窒素ガスを供給する供給ボンベと、前記供給ボンベから供給される亜酸化窒素ガスを減圧する減圧弁と、前記減圧弁により減圧された亜酸化窒素ガスの供給量を定量化する定量供給手段と、前記定量供給手段により定量化された亜酸化窒素ガスをホイップクリーム原乳に溶け込ませてホイップクリームを製造するクリーム容器とを有することを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係るホイップクリーム製造装置の第2の構成は、前記第1の構成において、前記供給ボンベと、前記減圧弁と、前記定量供給手段と、を移動可能な収納ボックスに一体的に収納したことを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係るホイップクリーム製造装置の第3の構成は、前記第1、第2の構成において、前記定量供給手段は、亜酸化窒素ガスの供給量を計測する計測容器と、前記減圧弁により減圧された亜酸化窒素ガスの流路を、前記クリーム容器に通じる供給流路と、前記計測容器に通じる計測流路とに切り替える三方切替弁と、前記計測流路における前記三方切替弁と前記計測容器との間に設けられ、亜酸化窒素ガスの圧力を計測する圧力計とを有することを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係るホイップクリーム製造装置の第4の構成は、前記第1〜第3の構成において、前記クリーム容器に通じる供給流路にワンタッチ継手が設けられ、該ワンタッチ継手側にはガス流出防止機構が設けられ、前記クリーム容器側には逆止弁が設けられたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係るホイップクリームの製造方法によれば、減圧弁により減圧した亜酸化窒素ガスを定量供給手段により定量化してホイップクリーム原乳を収容したクリーム容器に供給することで、大きな容積の高圧ガス容器で供給する場合でも取扱いが容易且つ安全で亜酸化窒素ガスの添加量が簡単に調節出来る。
【0014】
ホイップクリームを製造する上でクリームの種類と量に応じてホイップクリーム原乳に溶け込ませる亜酸化窒素ガスの量を調節する必要があるが、従来のカートリッジ式容器と比較して適量の亜酸化窒素ガスを簡単にホイップクリーム原乳に溶け込ませることが出来る。
【0015】
また、本発明に係るホイップクリーム製造装置の第1の構成によれば、減圧弁により供給ボンベから供給される亜酸化窒素ガスを減圧することが出来、減圧弁の調整圧力は減圧弁製造時に設定されるので消費現場での異常圧力による危険を防止することが出来る。減圧弁は複数の異なる圧力を適宜選択する構成とすることが出来、亜酸化窒素ガスの供給量を大きくする場合には減圧弁を高圧側に切り替えて適宜選択することが出来る。
【0016】
減圧弁により減圧された亜酸化窒素ガスの供給量を定量供給手段により定量化することが出来、定量化された亜酸化窒素ガスをクリーム容器に供給してホイップクリーム原乳に溶け込ませてホイップクリームを製造することが出来る。
【0017】
また、本発明に係るホイップクリーム製造装置の第2の構成によれば、供給ボンベと、減圧弁と、定量供給手段と、を移動可能な収納ボックスに一体的に収納したことにより、消費現場での煩雑な準備作業が省け、且つ高圧ガスの保管が安全に出来、使用と移動と保管が容易に出来る。
【0018】
また、本発明に係るホイップクリーム製造装置の第3の構成によれば、先ず、三方切替弁により亜酸化窒素ガスの流路を計測容器に通じる計測流路に切り替えて亜酸化窒素ガスを計測容器に供給し、三方切替弁と計測容器との間に設けられた圧力計が所定の圧力になった時点で三方切替弁により亜酸化窒素ガスの流路をクリーム容器に通じる供給流路に切り替えて計測容器により定量化された亜酸化窒素ガスをクリーム容器に定量供給することが出来る。
【0019】
計測容器は亜酸化窒素ガスの供給量に応じて複数の異なる容量の計測容器を用意しておき、亜酸化窒素ガスの供給量を大きくする場合には大型の計測容器に交換する。このように、使用用途に応じて亜酸化窒素ガスの供給量に対応する容量の計測容器を適宜選択して計測流路に接続することで所望の亜酸化窒素ガスの供給量を計測して定量化することが出来る。
【0020】
また、三方切替弁の切替回数を調整することによりクリーム容器に供給する亜酸化窒素ガスの供給量を調整することが出来る。
【0021】
また、三方切替弁により亜酸化窒素ガスの流路をクリーム容器に通じる供給流路に切り替えて計測容器により定量化された亜酸化窒素ガスをクリーム容器に定量供給する際に三方切替弁と計測容器との間に設けられた圧力計によりクリーム容器に供給される亜酸化窒素ガスがホイップクリーム原乳に溶け込む状況を把握出来る。
【0022】
また、本発明に係るホイップクリーム製造装置の第4の構成によれば、クリーム容器に通じる供給流路にワンタッチ継手を設けたことによりクリーム容器と供給流路とをワンタッチで着脱することが出来、ワンタッチ継手側にガス流出防止機構を設けたことによりクリーム容器を供給流路から脱離した際に該供給流路に残留した亜酸化窒素ガスが外部に漏れ出すことがなく、亜酸化窒素ガスによる作業環境への影響がない。また、逆に大気中の空気が供給流路に入り込むことがなく、クリーム容器に供給する亜酸化窒素ガスに空気が混入することがない。
【0023】
また、クリーム容器側に逆止弁を設けたことにより該クリーム容器を供給流路から脱離した際に該クリーム容器内の亜酸化窒素ガスが外部に漏れ出すことがなく、亜酸化窒素ガスによる作業環境への影響がない。また、逆に大気中の空気がクリーム容器内に入り込むことがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
図により本発明に係るホイップクリームの製造方法及びホイップクリーム製造装置の一実施形態を具体的に説明する。図1は本発明に係るホイップクリーム製造装置の構成を示すブロック図、図2は本発明に係るホイップクリーム製造装置の構成を示す平面図、正面図及び側面図、図3はクリーム容器の構成を示す断面説明図である。
【0025】
図1において、1はホイップクリーム製造装置であり、亜酸化窒素ガス(NO;笑気ガス)を供給する供給ボンベ2と、該供給ボンベ2から供給される亜酸化窒素ガスを減圧する減圧弁3と、該減圧弁3により減圧された亜酸化窒素ガスの供給量を定量化する定量供給手段を構成する三方切替弁4、計測容器5及び圧力計6と、該定量供給手段により定量化された亜酸化窒素ガスをホイップクリーム原乳に溶け込ませてホイップクリームを製造するクリーム容器7等を有して構成される。
【0026】
計測容器5は亜酸化窒素ガスの供給量を計測するものであり、三方切替弁4は減圧弁3により減圧された亜酸化窒素ガスの流路を、クリーム容器7に通じる供給流路8aと、計測容器5に通じる計測流路9とに切り替えるものである。
【0027】
圧力計6は計測流路9における三方切替弁4と計測容器5との間に設けられ、計測流路9内の亜酸化窒素ガスの圧力を計測するものである。従って、予め設定された計測容器5の容積値と圧力計6の表示値とによって、クリーム容器7に供給する亜酸化窒素ガスの量を保証することができる。
【0028】
供給ボンベ2、減圧弁3、定量供給手段を構成する三方切替弁4、計測容器5及び圧力計6等は、図2に示すように、移動用のキャスター10とハンドル12及び支持用の脚部フレーム11が設けられた移動可能な収納ボックス13に一体的に収納されている。14は供給流路8における供給ボンベ2と減圧弁3との間に設けられ、減圧弁3の1次側圧力を計測する1次側圧力計である。
【0029】
クリーム容器7に通じる供給流路8aにおける三方切替弁4とクリーム容器7との間には可撓性の管体となるナイロンチューブ15が設けられており、該ナイロンチューブ15の先端にワンタッチ継手16が設けられている。ワンタッチ継手16側には周知のガス流出防止機構19が設けられており、クリーム容器7側には周知の逆止弁17が設けられている。
【0030】
収納ボックス13にはクリーム容器7を収容する容器入れ18が設けられており、クリーム容器7を容器入れ18内に収容して収納ボックス13を移動することが出来る。図3に示すように、クリーム容器7にはレバー21を矢印の方向に押すことによりホイップクリームを吐出する周知の吐出ノズル20が設けられており、クリーム容器7のキャップ7aを取り外してクリーム容器7内にホイップクリーム原乳を注入し、クリーム容器7のキャップ7aを装着してクリーム容器7内に亜酸化窒素ガスを充填し、クリーム容器7内で亜酸化窒素ガスがホイップクリーム原乳によく溶け込むようにクリーム容器7を十分振ってホイップクリーム原乳に亜酸化窒素ガスを溶け込ませる。このようにして製造されたホイップクリームをクリーム容器7の天地を逆さまにした状態でレバー21を矢印の方向に押すことにより吐出ノズル20から送り出して適宜利用することが出来る。
【0031】
収納ボックス13には蝶番により開閉可能に取り付けられた扉13aが設けられており、取手13bにより扉13aを開放して収納ボックス13内部に収容された供給ボンベ2を交換することが出来る。
【0032】
上記構成のホイップクリーム製造装置1によりホイップクリームを製造する方法について図1及び図2を用いて説明すると、先ず、三方切替弁4を図2に示す閉鎖4aの状態から計測4bに切り替えると、供給ボンベ2から供給される亜酸化窒素ガスが減圧弁3により減圧され、三方切替弁4を介して計測流路9に導かれて計測容器5に充填される。
【0033】
圧力計6が所定の圧力まで上昇したことを確認して三方切替弁4を一旦、閉鎖4aに切り替えた後、更に供給4cに切り替えると、計測容器5により定量化された亜酸化窒素ガスが供給流路8aに導かれ、ナイロンチューブ15を介してクリーム容器7内に充填される。クリーム容器7内でホイップクリーム原乳に亜酸化窒素ガスを溶け込ませてホイップクリームが製造され、クリーム容器7の吐出ノズル20からホイップクリームを送り出して適宜利用することが出来る。
【0034】
上記構成によれば、大きな容積の高圧ガス容器となる供給ボンベ2から供給される亜酸化窒素ガスを減圧弁3により減圧し、定量供給手段により亜酸化窒素ガスを定量化してホイップクリーム原乳を収容したクリーム容器7に供給することで、大きな容積の高圧ガス容器で供給する場合でも取扱いが容易且つ安全で亜酸化窒素ガスの添加量が簡単に調節出来る。
【0035】
ホイップクリームを製造する上でクリームの種類と量に応じてホイップクリーム原乳に溶け込ませる亜酸化窒素ガスの量を調節する必要があるが、従来のカートリッジ式容器と比較して適量の亜酸化窒素ガスを簡単にホイップクリーム原乳に溶け込ませることが出来る。
【0036】
また、減圧弁3により供給ボンベ2から供給される亜酸化窒素ガスを減圧することが出来、減圧弁3の調整圧力は減圧弁3の製造時に設定されるので消費現場での異常圧力による危険を防止することが出来る。減圧弁3は複数の異なる圧力を適宜選択する構成とすることが出来、亜酸化窒素ガスの供給量を大きくする場合には減圧弁3を高圧側に切り替えて適宜選択することが出来る。
【0037】
減圧弁3により減圧された亜酸化窒素ガスの供給量を定量供給手段により定量化することが出来、定量化された亜酸化窒素ガスをクリーム容器7に供給してホイップクリーム原乳に溶け込ませてホイップクリームを製造することが出来る。
【0038】
本実施形態では、定量供給手段の一例として、三方切替弁4と計測容器5と圧力計6を用いて構成した場合の一例について説明したが、他の定量供給手段としては、供給流路8における減圧弁3の下流側に定流量弁を設け、該定流量弁の開放時間を測定して亜酸化窒素ガスの供給量を定量化することも出来る。
【0039】
また、供給ボンベ2と、減圧弁3と、定量供給手段と、を移動可能な収納ボックスに一体的に収納したことにより、消費現場での煩雑な準備作業が省け、且つ高圧ガスの保管が安全に出来、使用と移動と保管が容易に出来る。
【0040】
また、定量供給手段の一例として、三方切替弁4と計測容器5と圧力計6を用いて構成した場合には、先ず、三方切替弁4により亜酸化窒素ガスの流路を計測容器5に通じる計測流路9に切り替えて亜酸化窒素ガスを計測容器5に供給し、三方切替弁4と計測容器5との間に設けられた圧力計6が所定の圧力になった時点で三方切替弁4により亜酸化窒素ガスの流路をクリーム容器7に通じる供給流路8aに切り替えて計測容器5により定量化された亜酸化窒素ガスをクリーム容器7に定量供給することが出来る。
【0041】
計測容器5は亜酸化窒素ガスの供給量に応じて複数の異なる容量の計測容器5を用意しておき、亜酸化窒素ガスの供給量を大きくする場合には大型の計測容器5に交換する。このように、使用用途に応じて亜酸化窒素ガスの供給量に対応する容量の計測容器5を適宜選択して計測流路9に接続することで所望の亜酸化窒素ガスの供給量を計測して定量化することが出来る。
【0042】
また、三方切替弁4を計測4bに切り替えて計測容器5に亜酸化窒素ガスを充填して定量化された亜酸化窒素ガスを三方切替弁4を供給4cに切り替えてクリーム容器7に充填し、更に三方切替弁4を計測4bに切り替えて計測容器5に亜酸化窒素ガスを再度充填して定量化された亜酸化窒素ガスを三方切替弁4を供給4cに切り替えてクリーム容器7に追加的に充填することを繰り返すことで、三方切替弁4の切替回数を調整することによりクリーム容器7に供給する亜酸化窒素ガスの供給量を調整することが出来る。
【0043】
また、三方切替弁4により亜酸化窒素ガスの流路をクリーム容器7に通じる供給流路8aに切り替えて計測容器5により定量化された亜酸化窒素ガスをクリーム容器7に定量供給する際に三方切替弁4と計測容器5との間に設けられた圧力計6によりクリーム容器7に供給される亜酸化窒素ガスがホイップクリーム原乳に溶け込む状況を把握出来る。
【0044】
また、クリーム容器7に通じる供給流路8aにワンタッチ継手16を設けたことによりクリーム容器7と供給流路8aとをワンタッチで着脱することが出来、ワンタッチ継手16側にガス流出防止機構を設けたことによりクリーム容器7を供給流路8aから脱離した際に該供給流路8aに残留した亜酸化窒素ガスが外部に漏れ出すことがなく、亜酸化窒素ガスによる作業環境への影響がない。また、逆に大気中の空気が供給流路8aに入り込むことがなく、クリーム容器7に供給する亜酸化窒素ガスに空気が混入することがない。
【0045】
また、クリーム容器7側に逆止弁17を設けたことにより該クリーム容器7を供給流路8aから脱離した際に該クリーム容器7内の亜酸化窒素ガスが外部に漏れ出すことがなく、亜酸化窒素ガスによる作業環境への影響がない。また、逆に大気中の空気がクリーム容器7内に入り込むことがない。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明の活用例として、ホイップクリームの製造方法及びホイップクリーム製造装置に適用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明に係るホイップクリーム製造装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係るホイップクリーム製造装置の構成を示す平面図、正面図及び側面図である。
【図3】クリーム容器の構成を示す断面説明図である。
【符号の説明】
【0048】
1…ホイップクリーム製造装置
2…供給ボンベ
3…減圧弁
4…三方切替弁
4a…閉鎖
4b…計測
4c…供給
5…計測容器
6…圧力計
7…クリーム容器
7a…キャップ
8,8a…供給流路
9…計測流路
10…キャスター
11…脚部フレーム
12…ハンドル
13…収納ボックス
13a…扉
13b…取手
14…1次側圧力計
15…ナイロンチューブ
16…ワンタッチ継手
17…逆止弁
18…容器入れ
19…ガス流出防止機構
20…吐出ノズル
21…レバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホイップクリームの製造方法であって、
供給ボンベから供給される亜酸化窒素ガスを減圧弁により減圧し、その減圧された亜酸化窒素ガスの供給量を定量供給手段により定量化してホイップクリーム原乳を収容したクリーム容器に供給し、該クリーム容器内でホイップクリーム原乳に亜酸化窒素ガスを溶け込ませてホイップクリームを製造することを特徴とするホイップクリームの製造方法。
【請求項2】
ホイップクリームを製造する装置であって、
亜酸化窒素ガスを供給する供給ボンベと、
前記供給ボンベから供給される亜酸化窒素ガスを減圧する減圧弁と、
前記減圧弁により減圧された亜酸化窒素ガスの供給量を定量化する定量供給手段と、
前記定量供給手段により定量化された亜酸化窒素ガスをホイップクリーム原乳に溶け込ませてホイップクリームを製造するクリーム容器と、
を有することを特徴とするホイップクリーム製造装置。
【請求項3】
前記供給ボンベと、前記減圧弁と、前記定量供給手段と、を移動可能な収納ボックスに一体的に収納したことを特徴とする請求項2に記載のホイップクリーム製造装置。
【請求項4】
前記定量供給手段は、
亜酸化窒素ガスの供給量を計測する計測容器と、
前記減圧弁により減圧された亜酸化窒素ガスの流路を、前記クリーム容器に通じる供給流路と、前記計測容器に通じる計測流路とに切り替える三方切替弁と、
前記計測流路における前記三方切替弁と前記計測容器との間に設けられ、亜酸化窒素ガスの圧力を計測する圧力計と、
を有することを特徴とする請求項2または請求項3に記載のホイップクリーム製造装置。
【請求項5】
前記クリーム容器に通じる供給流路にワンタッチ継手が設けられ、該ワンタッチ継手側にはガス流出防止機構が設けられ、前記クリーム容器側には逆止弁が設けられたことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のホイップクリーム製造装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−28939(P2007−28939A)
【公開日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−214180(P2005−214180)
【出願日】平成17年7月25日(2005.7.25)
【出願人】(000185374)小池酸素工業株式会社 (64)
【Fターム(参考)】