説明

ホイール付容器を有するチェックポイントシステム

チェックポイントシステムと、チェックポイントシステム用のホイール付容器と、ホイール付容器に入った物品をチェックポイントシステムに通して搬送する方法である。各容器は、当該容器の平坦な底面の下に延在しない4つのホイールを具える。これにより、容器は中身が入れられるときに、その底部で浅い樋が設けられた取り外しテーブルに沿ってスライドされ、その底部でチェックポイントを通して搬送され、そのホイールでより深い樋を有する取り出しレーンに沿って転がる。取り出しレーンの下の容器返却部が、容器を取り外しテーブルの下の容器保存キューに戻す。チェックポイントの出力側のソータが、例えば容器の内容物が問題のないレーンと怪しいレーンといった1またはそれ以上の取り出しレーンに容器を選択的に偏向させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に、空港のセキュリティシステムといったチェックポイントシステムに関し、より具体的には、容器でチェックされる物品を搬送するチェックポイントシステムおよびこれらのシステムを運用する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
すべての航空旅客は空港のセキュリティチェックポイントに慣れている。旅客はポケットを空にしてプラスチック容器に出し、ベルトや靴を入れ、その他の持ち物を追加する。彼は搭載済みの容器を重力ローラコンベアに沿って押して、最終的に容器をX線スキャナに搬送するフラットコンベアベルトに到達させる。個人用走査装置を問題なく通過したら、下がっている重力ローラコンベアに沿ってスキャナから出てきた容器から物を取り出す。空港のセキュリティ要員は空になった容器を回収し、スタート地点近くのテーブルに戻し、これらを積み上げる。容器の操作画像が不審または特定できない物品を示す場合、この容器は手作業で問題のない容器のラインから外され検査される。これらの手作業による容器扱い方法は、セキュリティ要員の時間の生産的な利用ではない。
【発明の概要】
【0003】
これらの欠点その他は、本発明の特徴を実現するチェックポイントにより解消される。このようなチェックポイントシステムの1バージョンは、それぞれ底面パネルから立ち上がった前パネル、後パネル、左パネル、および右パネルを具える容器に検査荷物が搭載される。これらの左、右、前、後パネルは、底面パネルから頂部リムへと上に延在する4つの側壁をなす。2以上のホイールが左右パネルそれぞれの外側に延在する。ホイールの外延は、容器の底面側の下まで延在しない。検査荷物を搭載した容器は、取り外しテーブルに沿ってチェックポイントへ、底面パネルでスライドされる。チェックポイントコンベアが取り外しテーブルから受けた容器をチェックポイントを通して搬送方向へ運ぶ。1以上の取り出しレーンが検査済みの容器をチェックポイントコンベアから受け取る。取り出しレーンは、容器の左右パネルのホイールが載る1対の平行なレールを具える。本発明の別の態様は、既述した容器を含む。
【0004】
本発明のさらに別の態様は、底面が平坦なホイール付容器をチェックポイントに搬送する方法を提供する。この方法は、(a)容器の平坦な底面上で検査される物品を保持する容器を、テーブルに沿ってチェックポイントへとスライドさせるステップと、(b)前記テーブルから受けた前記容器を前記チェックポイントを通し搬送するステップと、(c)前記容器のホイールが載るレールで構成された取り出しレーンに沿って検査済みの容器を転がすステップとを具える。
【図面の簡単な説明】
【0005】
本発明の特徴が、その利点とともに、以下の説明、添付の特許請求の範囲、および添付図面に記述される。
【図1】図1は、本発明の特徴を具現化するホイール付容器の斜視図である。
【図2】図2は、図1の容器の平面図である。
【図3】図3は、図1の容器のような本発明の特徴を具現化するセキュリティチェックポイントシステムの斜視図である。
【図4】図4は、図3のチェックポイントシステムの脱着領域の斜視図である。
【図5】図5は、図3のチェックポイントシステムのソータの斜視図である。
【図6】図6は、図3のチェックポイントシステムにおいて搭載済みの容器を検出する観察システムと容器インバータの斜視図である。
【図7】図7は、図3のチェックポイントシステムにおける入口から容器垂直保存キューまでの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本発明の実施例にかかる容器は、本発明のさらなる特徴を有するチェックポイントシステムに有用であり、図1と図2に示されている。容器10は、開口しており、5枚のパネルで構成されるほぼ直方体の容器であり、前パネル12と、後パネル13と、右パネル14と、左パネル15と、好ましくは平坦な底面18を有する底面パネル16とを有する。これらの前後左右パネルは、容器の底面パネルから立ち上がる側壁を構成し、その遠位端部は容器の頂部リム20を規定する。好ましくは前後パネルは左右パネルより長さが短い。ホイール22は左右パネル14、15の外側から延在する。これらのホイールは、底面パネルと平行で左右パネルとほぼ直交する軸24、25上で回転する。左右のホイールは、好適には互いに整列しており、頂部リム20よりも底面パネル16の近くにある。より重要なことには、ホイールの半径Rが、底面パネル16の底部18からホイール軸までの距離Dを越えないことである。ハンドル26が、前後のパネル12、13に沿って頂部リム20の外側に延在する。これらの伝統的な目的に加えて、ハンドルはさらに、ライン上にたまった容器間の隙間を確保するスペーサとして作用する。これらの容器は、長軸と短軸の双方において対称的であることが好ましく、これにより容器は180°回転しても同一となる。
【0007】
図3−図7に示す空港のセキュリティ走査システム28は、図1と図2の容器10を用いるチェックポイントの実施例であり、本発明の他の特徴も具えている。旅客は最初に容器10を垂直容器保存キュー30から取り出し、取り外しテーブル32に底面側を下に配置する。細長い取り外しテーブル32は、テーブルの長さ方向に走りテーブルトップ36とともに樋を構成する平行な側壁34を具える。これらの側壁は、容器の前後パネル12、13の長さより僅かに大きな距離だけ、テーブルトップにわたって間隔が開けられている。これにより、容器が前(または後)パネルが先に配置される。容器の底面18はテーブルトップ36上に座する。テーブルの側壁34の高さは、テーブルトップと構成する浅い樋が容器のホイール22にとって深くならないように十分低く、図2に示すように側壁の頂部35が接触するように、底面パネル16より僅かに上となるように立ち上がっている。旅客は、側壁によりガイドされた容器を、取り外しテーブルに沿って調節コンベア38へと押す。
【0008】
調節コンベア38は、例えば米国ルイジアナ州ハラハンのIntralox,L.L.C.で製造販売されるIntralox(商標)Series1100FFTベルトなどの、低ピッチの摩擦トップベルトであり、取り外しテーブル32から一度に1の容器を受ける。この調節コンベアは容器をチェックポイントコンベア40へと供給し、これが容器を本例ではx線走査システム42であるチェックポイントを通る搬送方向41へと運ぶ。調節コンベアとチェックポイントコンベアは、異なる速度で動作する。調節コンベアベルトの速度は、スループットレートを設定する。チェックポイントコンベアをより高速にすると、走査システムで必要な連続する要器間の隙間が設定される。
【0009】
物を入れた容器がスキャナ42で走査された後に、チェックポイントコンベアは、その近い側にあるソータ44に供給する。このソータは選択的に、反対側にある2つの取り出しレーン46、47のうちの1つに偏向させる。2つの取り出しレーンしか示していないが、長いソータにすれば様々な数のレーンを実現できる。1のみの取り出しレーンを用いる場合は、ソータを省略することができる。
【0010】
本例におけるソータは、2009年9月15日のMatthew L. Fourney の米国特許第7,588,137の「Conveyor Belt Having Rolloers that Displace Objects」に記載されるような、Activated Roller Belt(商標)付のIntralox(商標)Series 400 DARBベルト48を用いており、これは参照により本説明に組み込まれる。このソータコンベアベルト48は、主たる搬送方向41に直交する移動方向50に進む。ソータベルトは、当該ソータベルトの移動方向50に対して斜めの軸54上で回転するよう構成された数対のスタックローラ52を具える。ベルトローラが作動すると、各スタックにおける頂部の物品支持ローラがその回転軸に垂直な方向56に回転する。容器の底面に接触する回転ベルトローラの接線方向の速度は、移動方向におけるソータの速度と反対側に等しい成分を有する。作動するローラにより押される容器の正味の速度は、ソータを横切る方向に向けられている。正味の結果、作動するベルトローラに支持された容器は、主たる搬送方向41に移動され、ベルトの移動方向50に直角な選択された取り出しレーンへと進む。ローラベルトが作動していない場合、容器は選択された取り出しレーンに到達するまで移動方向50に搬送される。このとき、このレーンのローラ作動システムは、当該レーンの正面のソータベルトのスタックの底部ローラに接触して容器を選択されたレーンに移す。
【0011】
例示されたシステムでは、問題のないレーン46と疑わしいレーン47の2本の取り出しレーンが示されている。各レーンは、側壁58が上側に延在するベッド56を具える。これらのレールは、容器左右の対応する容器ホイールの間のスペースと等しい距離だけベッドの幅にわたり離れている。これらのレールは、ホイール22が載る平坦な上面60を有する。各取り出しレーンに構成された樋は、容器の底面パネルがベッドに接触しないように十分に深い。これらのレーンはスキャナから離れる方が下となるよう傾斜していることが好ましい。これにより、容器は重力の補助を得てホイールでレールを転がるようになる。取り出しレーンのレールが高くて水平でない以外は、取り出しレーンは脱着レーンと同一である。樋は、複数のモジュール部分60でなり、長い取り出しレーンや脱着レーンを構成すべく繋げることできる。
【0012】
ソータ44は、走査プロセスを通過する容器を問題のないレーン46に方向付け、ここで旅客は所持品を取り出すことができる。怪しい物品を含んでいる容器は、ソータから怪しい取り出しレーン47に偏向され、ここでセキュリティ要員がより注意深く内容を詮索することができる。システム障害の場合、ソータはすべての容器を怪しいレーン47に偏向させることができる。
【0013】
問題のない取り出しレーンの最後にて、容器は個別に観察システム62により観察される。2つのレーザ線プロジェクタ64が、問題のない取り出しレーンの端部の上野フレームワーク66に搭載され、それぞれレーンを横切ってライン67を照射し、それぞれのビーム69の交差点にてフレームワークに設けられたカメラ68がレーンを上から監視する。容器に取り残された物品はレーザビームを遮断し、光線が断片的となる。この遮断がカメラに検出され、回動ストップまたは垂直ストップなどのストップ部70が作動して、空でない容器が容器返却部74の最初にある容器インバータ72に入るのを阻止する。
【0014】
容器インバータ72は自動的に、問題のない取り出しレーン46からの空の容器10を、取り出しレーンの端部から半円経路に沿った180°ターンに通して問題のないレーン46のすぐ下にある水平コンベア76へと案内する。容器インバータは、問題のない取り出しレーンの対の平行な側部レール58から水平コンベア76を構成する平行な狭いコンベアベルト80へと導かれる一対の平行な湾曲トラック78を用いる。湾曲トラックは、U字型の溝をほぼ半円形のガイドとなるように曲げて構成され、容器のホイールを問題のないレーンから受けて容器を反対にして水平コンベアへと案内する。観察システムで見逃された物品や容器に残ったものは、容器が逆さになると落ちて、容器インバータの下のパッド82に着地し、空港要員により回収される。
【0015】
怪しい取り出しレーン47の下流側端部にある固定のストップ部84が、レーンの端部から容器が落ちるのを防止する。観察システムを用いない場合、問題のないレーンの端部のストップ部は、怪しいレーン端部のストップ部84のような固定のストップ部であってもよく、あるいは問題のない容器が自動的に容器インバータに入るのを防止する小さな凸部でもよい。この小さな凸部は、容器をレーンから取り除くのが簡単なように可能な限り小さくするが、容器を止めるのに十分な程度に大きくする。旅客またはセキュリティ要員は、手作業で、容器インバータへと手で挿入された容器10のホイール22を受けるガイドトラックのブランチ86の拡がって開口した遠位端部88を通して容器を容器インバータに入れることができる。すべてマニュアル式の容器インバータでは、問題のない取り出しレーンから延びるガイドトラックの上側部分89が必要なくなる。
【0016】
容器の返還において、容器ホイール22は2つのコンベアベルト80の上に座しており、これが問題のない取り出しレーン46とチェックポイント42の下を、チェックポイントコンベア40の搬送方向41と反対側に進む。したがって、水平コンベア上で、容器はホイールで支持され、逆さまにされて取り外しテーブルの方へ搬送される。
【0017】
摩擦トップベルトコンベアといった傾斜したコンベア90が、水平コンベア76の高さから、垂直容器保存キュー30を構成する一対の狭いコンベアベルト92の高さまで容器を上げる。側部レール96の上端部にある2つの回転フラッパ94が、時計方向に回転すると傾斜コンベアと容器保存ベルト間の隙間98を閉じ、各容器の先端部を水平容器保存キューに案内する。容器の後端部が傾斜コンベアから離れると、フラッパは図7に示す位置に下がり、容器の後端部を垂直位置に落として、平行なベルト92から一対のホイールで懸下されるようにする。このベルトが垂直に懸下された容器を取り外しテーブル32の直ぐ下に運び、テーブルの最初のすぐ前に戻して、ここで旅客が陽気を取り出すことができる。垂直容器保存コンベヤの端部のバリア98が、この端部から容器が落ちてしまうのを防ぐ。蓄積された容器のホイールは連続的に走る保存ベルト上で回転するため、容器は低い背圧でキューに蓄積される。
【0018】
観察システム、自動ストップ部、フラッパ、ソータ、および調節コンベアやチェックポイントコンベアといったチェックポイントシステムの自動部分は、プログラム可能な論理コントローラ、パーソナルコンピュータ、ワークステーションコンピュータ、または他の論理デバイスといった従来型のコントローラで制御される。
【0019】
本発明の好適な例を参照して説明したが、当業者は以下の特許請求の範囲に規定された本発明から逸脱することなく多くの代替例があることを認めるであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品がチェックされるチェックポイントと、
複数の容器であって、
底面パネルと、
当該底面パネルから頂部リムまで立ち上がって4枚の側壁を構成する前パネル、後パネル、左パネル、および右パネルと、
左右のパネル各々から外側に延在する少なくとも2つのホイールであって、その外面が前記容器の底面パネルの下に延在しないホイールとを具える容器と、
検査される物品を搭載した前記容器がその底面パネルで前記チェックポイントの方へスライドされる取り外しテーブルと、
前記取り外しテーブルから受け取った容器を前記チェックポイントに通して搬送方向へ搬送するチェックポイントコンベアと、
前記容器の左右パネルのホイールが載る1対の平行なレールを具え、検査済みの容器を前記チェックポイントコンベアから受け取る少なくとも1の取り出しレーンと、を具えることを特徴とするチェックポイントシステム。
【請求項2】
請求項1のチェックポイントシステムにおいて、前記取り外しテーブルは、前記容器を配置し案内するのに十分な間隔で隔たれた側壁であって、前記容器のホイールが前記側壁に接触しない程度に浅い樋を形成する側壁を具えることを特徴とするチェックポイントシステム。
【請求項3】
請求項1のチェックポイントシステムにおいて、前記少なくとも1の取り出しレーンがさらに、前記対の平行なレールが設けられたベッドであって、当該レールは前記容器がそのホイールで前記レールに沿って乗ると前記容器の底面が前記ベッドの上方にある程度に深い樋を構成するベッドを具えることを特徴とするチェックポイントシステム。
【請求項4】
請求項1のチェックポイントシステムにおいて、前記少なくとも1の取り出しレーンは、前記チェックポイントコンベアから遠い方へ下に傾斜していることを特徴とするチェックポイントシステム。
【請求項5】
請求項1のチェックポイントシステムにおいて、前記少なくとも1の取り出しレーンは、第1の取り出しレーンと第2の取り出しレーンとを具え、前記チェックポイントシステムがさらに、検査済みの容器を前記チェックポイントコンベアから受け取って検査済みの容器をそれぞれ前記第1の取り出しレーンまたは第2の取り出しレーンへと選択的に案内するソータを具えることを特徴とするチェックポイントシステム。
【請求項6】
請求項5のチェックポイントシステムにおいて、前記ソータは、搬送方向に垂直に進むコンベアベルトであって、前記搬送方向に対して斜めの軸で回転可能な数対のスタックローラを具え、選択的に作動されてコンベアベルト上に数対のスタックローラの上に乗っている検査済みの容器を前記コンベアベルトを横切って前記第1の取り出しレーンまたは第2の取り出しレーンへと偏向させるコンベアベルトを具えることを特徴とするチェックポイントシステム。
【請求項7】
請求項1のチェックポイントシステムがさらに、前記取り外しテーブルと当該取り外しテーブルから検査すべき容器を受け取る前記チェックポイントコンベアとの間に配置され、前記チェックポイントコンベアに前記容器を供給する調節コンベアを具え、前記チェックポイントコンベアは前記容器を前記搬送方向へ前記調節コンベアより速い速度で搬送し、連続する要器間に隙間を設けることを特徴とするチェックポイントシステム。
【請求項8】
請求項1のチェックポイントシステムがさらに、前記少なくとも1の取り出しレーンから前記取り外しテーブルへ前記チェックポイントコンベアおよび前記取り外しテーブルの下の経路に沿って荷下ろしされた容器を搬送する容器返却部を具えることを特徴とするチェックポイントシステム。
【請求項9】
請求項8のチェックポイントシステムがさらに、前記少なくとも1の取り出しレーンの下流側端部に、物の入った容器を検出して前記容器返却部に入るのを防止する観察システムを具えることを特徴とするチェックポイントシステム。
【請求項10】
請求項8のチェックポイントシステムにおいて、前記容器返却部は、水平に間隔が開けられ前記容器の左右のパネルのホイールを支持して前記容器を前記取り外しテーブルの方へ戻すための一対の平行なベルトを有する水平コンベアを具えることを特徴とするチェックポイントシステム。
【請求項11】
請求項10のチェックポイントシステムにおいて、前記容器は、前記水平コンベアに沿って逆さまに乗ることを特徴とするチェックポイントシステム。
【請求項12】
請求項10のチェックポイントシステムがさらに、前記少なくとも1の取り出しレーン上の対の平行なレールと前記水平コンベアの対の平行なベルトとの間に、前記取り出しレーンから前記容器片脚部へと進む前記容器を案内して逆さにする一対の平行な湾曲トラックを有する容器インバータを具えることを特徴とするチェックポイントシステム。
【請求項13】
請求項10のチェックポイントシステムがさらに、前記水平コンベアの対の平行なベルトから開口端まで延在し、前記容器のホイールを受けて当該容器を前記水平コンベア一対の平行なベルトに案内する一対の平行な湾曲トラックを有する容器インバータを具えることを特徴とするチェックポイントシステム。
【請求項14】
請求項8のチェックポイントシステムにおいて、前記容器返却部がさらに、水平方向に間隔が開けられ、前記容器の左右パネルのそれぞれの少なくとも2つのホイールのうちの1つを支持する一対の平行なベルトを有する垂直容器保存キューであって、垂直に懸下された容器を前記平行なベルトから前記垂直容器保存キューに沿って搬送する垂直容器保存キューを具えることを特徴とするチェックポイントシステム。
【請求項15】
請求項14のチェックポイントシステムにおいて、前記容器返却部がさらに、前記垂直容器保存システムの対の平行なベルトの高さより下の高さの水平コンベアと、傾斜コンベアとを具え、前記水平コンベアが前記少なくとも1の取り出しレーンから前記容器を受け取り、前記垂直容器保存キューに前記容器を上げて供給するために、前記容器を前記傾斜コンベアまで水平に搬送することを特徴とするチェックポイントシステム。
【請求項16】
請求項1のチェックポイントシステムにおいて、前記チェックポイントは、走査システムであることを特徴とするチェックポイントシステム。
【請求項17】
チェックポイントを通り搬送される物品を保持する容器であって、
底面パネルと、
当該底面パネルから頂部リムまで立ち上がって4枚の側壁を構成する前パネル、後パネル、左パネル、および右パネルと、
左右のパネル各々から外側に延在する少なくとも2つのホイールであって、その外面が前記容器の底面パネルの下に延在しないホイールとを具えることを特徴とする容器。
【請求項18】
請求項17の容器において、前記ホイールは、前記底面パネルと平行な回転軸を有し、当該回転軸は、前記ホイールの半径より大きいかこれに等しい距離だけ前記底面パネルの底面から離れていることを特徴とする容器。
【請求項19】
請求項17の容器において、前記ホイールは、前記頂部リムより前記底面パネルの近くにあることを特徴とする容器。
【請求項20】
請求項17の容器がさらに、前記前パネルおよび後パネルから外側に延在するハンドル部を具えることを特徴とする容器。
【請求項21】
底面が平坦なホイール付容器をチェックポイントを通して搬送する方法であって、
容器の平坦な底面上で検査される物品を保持する容器を、テーブルに沿って前記チェックポイントへとスライドさせるステップと、
前記テーブルから受けた前記容器を、当該容器が検査されるチェックポイントを通し搬送するステップと、
前記容器のホイールが載るレールで構成された取り出しレーンに沿って検査済みの前記容器を転がすステップとを具えることを特徴とする方法。
【請求項22】
請求項21に記載の方法がさらに、
前記検査済みの容器を、前記レールおよび前記チェックポイントの下の容器返却部に沿って前記テーブルの下の保存キューに返却するステップを具えることを特徴とする方法。
【請求項23】
請求項22の方法がさらに、
前記保存キュー内で前記容器を一対の対向する容器ホイールから垂直に懸下するステップを具えることを特徴とする方法。
【請求項24】
請求項22の方法がさらに、
前記容器返却部の一部に沿って逆さまにした容器を水平に搬送するステップを具えることを特徴とする方法。
【請求項25】
請求項22の方法がさらに、
前記取り出しレーンと下の前記容器返却部の間の経路に沿って前記容器を逆さにするステップを具えることを特徴とする方法。
【請求項26】
請求項22の方法がさらに、前記容器が前記保存キューに到達する前に、前記容器を前記容器返却部に沿って高くするステップを具えることを特徴とする方法。
【請求項27】
請求項21の方法がさらに、
前記取り出しレーンの前記チェックポイントと反対側の端部において前記容器を観察し物が入った容器と空の容器を識別するステップを具えることを特徴とする方法。
【請求項28】
請求項21の方法がさらに、
検査済みの容器をソートして、複数の取り出しレーンのうちの1つに選択的に各容器を偏向させるステップを具えることを特徴とする方法。
【請求項29】
請求項21の方法がさらに、
前記容器がチェックポイントを通って搬送される際に、連続する容器間に隙間ができるように前記容器を調整するステップを具えることを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2013−505178(P2013−505178A)
【公表日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−529845(P2012−529845)
【出願日】平成22年9月14日(2010.9.14)
【国際出願番号】PCT/US2010/048735
【国際公開番号】WO2011/037783
【国際公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(508181663)レイトラム,エル.エル.シー. (43)
【Fターム(参考)】