ホイール用ウェイト取付装置及びその使用方法
タイヤ・ホイール組立体TWのホイールWのためのウェイト取付装置10,100,200が開示される。ウェイト取付装置10,100,200は、アーム部12と、アーム部12に連結された取付装置部14,202と、を備える。取付装置部14,202は、ラジアル方向に延在するフランジ部16を備える。ラジアル方向に延在するフランジ部16は、アーム部12に連結されている。第1のプランジャ部18,18a,18bは、一つ以上の第1のラジアルアーム28によって、ラジアル方向に延在するフランジ部16に移動可能に連結されている。方法についても開示される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤ・ホイール組立体のホイールに関し、さらにタイヤ・ホイール組立体の少なくともホイールを処理(プロセス;製造)するための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
タイヤ・ホイール組立体は幾つかの工程を経て処理されることが、当該技術分野において知られている。そのような、複数の工程を実施する従来の方法は、一般に、莫大な設備投資と人間による管理とを必要とする。
【発明の概要】
【0003】
本発明は、タイヤ・ホイール組立体の少なくともホイールを処理するために使用される装置を提供することにより、従来技術に付随する欠点を克服する。
【0004】
本発明は、以下に、添付の図面を参照して例示的に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】本発明の好適な一実施形態に係るホイール用ウェイト取付装置を示す斜視図である。
【図2A】本発明の好適な一実施形態に係る、図1のウェイト取付装置の側面図であると共に、ホイールの側面・断面図である。
【図2B】本発明の好適な一実施形態に係る、図1のウェイト取付装置の側面図であると共に、ホイールの側面・断面図である。
【図2C】本発明の好適な一実施形態に係る、図1のウェイト取付装置の側面図であると共に、ホイールの側面・断面図である。
【図3A】本発明の好適な一実施形態に係る、図2Aのウェイト取付装置及びホイールの上面図である。
【図3B】本発明の好適な一実施形態に係る、図2Bのウェイト取付装置及びホイールの上面図である。
【図3C】本発明の好適な一実施形態に係る、図2Cのウェイト取付装置及びホイールの上面図である。
【図4】本発明の好適な一実施形態に係るホイール用ウェイト取付装置を示す斜視図である。
【図5A】本発明の好適な一実施形態に係る、図4のウェイト取付装置の側面図であると共に、ホイールの側面・断面図である。
【図5B】本発明の好適な一実施形態に係る、図4のウェイト取付装置の側面図であると共に、ホイールの側面・断面図である。
【図5C】本発明の好適な一実施形態に係る、図4のウェイト取付装置の側面図であると共に、ホイールの側面・断面図である。
【図5D】本発明の好適な一実施形態に係る、図4のウェイト取付装置の側面図であると共に、ホイールの側面・断面図である。
【図6A】本発明の好適な一実施形態に係る、図5Aのウェイト取付装置及びホイールの上面図である。
【図6B】本発明の好適な一実施形態に係る、図5Bのウェイト取付装置及びホイールの上面図である。
【図6C】本発明の好適な一実施形態に係る、図5Cのウェイト取付装置及びホイールの上面図である。
【図6D】本発明の好適な一実施形態に係る、図5Dのウェイト取付装置及びホイールの上面図である。
【図7】本発明の好適な一実施形態に係るホイール用ウェイト取付装置を示す斜視図である。
【図8】本発明の好適な一実施形態に係る、図7のウェイト取付装置の側面図であると共に、ホイールの側面・断面図である。
【図9A】本発明の好適な一実施形態に係る、図7のウェイト取付装置の上面・部分断面図であると共に、ホイールの上面図である。
【図9B】本発明の好適な一実施形態に係る、図7のウェイト取付装置の上面・部分断面図であると共に、ホイールの上面図である。
【図9C】本発明の好適な一実施形態に係る、図7のウェイト取付装置の上面・部分断面図であると共に、ホイールの上面図である。
【図9D】本発明の好適な一実施形態に係る、図7のウェイト取付装置の上面・部分断面図であると共に、ホイールの上面図である。
【図9E】本発明の好適な一実施形態に係る、図7のウェイト取付装置の上面・部分断面図であると共に、ホイールの上面図である。
【図9F】本発明の好適な一実施形態に係る、図7のウェイト取付装置の上面・部分断面図であると共に、ホイールの上面図である。
【図10】本発明の好適な一実施形態に係るタイヤ・ホイール組立体を処理するための装置を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
図面は、本発明の一実施形態に係るホイール用ウェイト取付装置及びこれを使用するための方法の好適な一態様を示す。上の記載に基づき、本明細書に用いられた用語は、単に便宜のためであると、また発明を説明するために用いられた表現は、当該技術の分野に属する通常の知識を有する者によって最も広い意味を与えられるべきものと、概して理解される。
【0007】
図1を参照すると、本発明の一実施形態によるウェイト取付装置10及びホイールWが示されている。ある実施形態では、ホイールW及びウェイト取付装置10は、軸線A−Aとアキシャル方向(軸方向)に整列している。ある実施形態では、軸線A−Aは、ウェイト取付装置10のアーム12と概ね共軸である。さらに、ある実施形態では、軸線A−Aは、ホイールWによって画定された中心軸開口部WOを通って延びる。
【0008】
ある実施形態では、アーム12は、ロボット装置R(例えば図10参照)から延び、ロボット装置Rに連結されていてもよい。ある実施形態では、ロボット装置Rは、タイヤTとホイールWとを結合してタイヤ・ホイール組立体TWを組み立てるために、ホイールWとホイールWに接続されたタイヤTとの一つ又はそれ以上を操作できるように、自動化されていてもよい。
【0009】
さらに、ある実施形態では、ロボット装置Rは、複数のサブステーションの中央に配置されて、単一セルワークステーション(single-cell workstation)を画定してもよい。ある実施形態では、各サブステーションは、タイヤ・ホイール組立体TWの処理/組み立ての間に専ら特定の機能を果たすように設けられていてもよい。ある実施形態では、各サブステーションは、例えば、ホイールWの潤滑/石鹸付け、ホイールWへのタイヤTの取り付け、タイヤT及びホイールWのバランス調整、及びホイールWに取り付けられたタイヤTの膨張などといった、特定の仕事を実行してもよい。
【0010】
ある実施形態では、図10にみられるように、単一セルワークステーションSは、サブステーションS1では一つ以上のウェイトの収容/回収、サブステーションS2では一つ以上のウェイトの取り付け、サブステーションS3ではタイヤ・ホイール組立体(取り付けられたウェイトを含む)のバランスの検査、サブステーションS4では検査されたタイヤ・ホイール組立体TWの再作業(例えば、タイヤ・ホイール組立体TWが、一つ以上のウェイトの取り付け後においても、バランスがとれていない場合)というように、各々が専ら特定の役割を果たすように設けられた複数のサブステーションS1−S4を備えていてもよい。機能的に、ある実施形態では、アーム12は、サブステーションS1において、複数の容器のうちの一つ以上の容器から、固有の一つ以上のウェイトを回収してもよい。次に、アーム12は、回収されたウェイトをホイールWに取り付けるために、サブステーションS1からサブステーションS2へ移動する。その後、アーム12は、ウェイトが取り付けられたタイヤ・ホイール組立体TWのバランスを検査するために、ウェイトが取り付けられたタイヤ・ホイール組立体TWをサブステーションS3へ移動させる。そして、タイヤ・ホイール組立体TWのバランスがとれていない場合には、アーム12は、再作業/調査のために、ウェイトが取り付けられたタイヤ・ホイール組立体TWをサブステーションS4へ移動させる。
【0011】
ロボット装置Rは、ホイールWに取り付けられるべき、望ましいスタイル/タイプのウェイトを回収するために、サブステーションS1において何れの容器と連絡するべきかについて、プログラムされ、又は指示を受けてもよいと理解される。さらに、ロボットデバイスRは、回収された一つ以上のウェイトが配置されるべき、ホイールW上の特定の位置について、プログラムされ、又はサブステーションS2において指示を受けてもよいと理解される。
【0012】
図1を参照すると、ある実施形態では、ホイールWは、例えばサブステーションS2に配置されてもよいと理解される;このように、ある実施形態では、ホイールWは、これに結合したタイヤTを省略して示される。しかし、ウェイト取付装置10に関する上の議論は、ロボット装置Rから延びるアーム12に限定されないと理解される。さらに、ホイールWは、単一セルワークステーションSの複数のサブステーションS1−S4の中で、必ずしもサブステーションS2に配置されているわけではないと理解される。ある実施形態では、アーム12は、ロボット装置Rから延びることに限定されないと理解され、さらに、ウェイト取付装置10は、単一セルワークステーションSのサブステーションS2に配置されたホイールWに対して仕事を実施することに限定されないと理解される。
【0013】
ある実施形態では、図1にみられるように、取付装置部14は、アーム12に取り付けられ、アーム12からラジアル方向(半径方向)に離れるように延びる。ある実施形態では、取付装置部14は、ラジアルフランジ部16とラジアルプランジャ部18とを有する。ある実施形態では、フランジ部16は、アーム12にラジアル方向に固定されている。ある実施形態では、プランジャ部18は、フランジ部16に、ラジアル方向に移動可能に連結されている。
【0014】
ある実施形態では、プランジャ部18は、弓形外面20を含む。ある実施形態では、ホイールウェイトZは、弓形外面20に着脱可能に取り付けられる。
【0015】
ある実施形態では、ホイールウェイトZは、第1の表面Z1と第2の表面Z2とを含む。ある実施形態では、第1及び第2の表面Z1,Z2の各々は、接着剤を含む。
【0016】
ある実施形態では、ウェイトZの第1の表面Z1は、接着剤を使用して、弓形外面20に着脱可能に取り付けられる。上で説明されるように、ウェイトZの第2の表面Z2は、接着剤を使用して、プランジャ部18によってホイールWに付着される(例えば図2C,3C参照)。
【0017】
図2A及び図3Aを参照すると、アーム12は、アーム12をホイールWに結合させるために、矢印Yの方向に沿って移動される。ある実施形態では、アーム12は、結合部22によって、ホイールWに結合され/着脱可能に連結される。
【0018】
ある実施形態では、結合部22は、アーム12からアキシャル方向に延びるアキシャル部24と、アーム12からラジアル方向に延びるラジアル部26と、を有する。ある実施形態では、アキシャル部24は、ホイールWの中心軸開口部WOに挿入され、貫通するように設計されている。ある実施形態では、ラジアル部26は、ホイールWのハブ面WSに接して配置されるように設計されている。
【0019】
図2B及び図3Bを参照すると、一旦、結合部22によりウェイト取付装置10がホイールWに連結されると、アーム12は、矢印Pの方向に沿って回転/旋回される。図示された実施形態に示されるように、アーム12は、約170°旋回される。ある実施形態では、アーム12の旋回運動Pは、自動的に、又は手動で実施されてもよい。ある実施形態では、旋回運動Pは、プランジャ部18が、ウェイトZを配置することが望まれるホイールWの内面WIの一部と対向する位置関係に配置され得るように、ウェイト取付装置10が調整されることを可能とする。ホイールWの内面WI上のウェイトZの位置は、事前のバランス作業にて、発見/特定され得る。
【0020】
一旦、矢印Pの方向に沿って旋回されると、プランジャ部18は、フランジ部16から、矢印Xの方向に沿ってラジアル方向に外側に離れるように移動される。ある実施形態では、例えば油圧駆動の、一つ以上のアーム28が、プランジャ部18をフランジ部16からラジアル方向に離れるように移動させてもよい。
【0021】
ある実施形態では、一つ以上のアーム28は、プランジャ部18を、フランジ部16から矢印Xの方向に沿ってラジアル方向に距離Dだけ離れるように延出させる(例えば図3A参照)。距離Dは、ウェイトZの第2の表面Z2に塗布された接着剤を使用してウェイトZをホイールWに付着させるために、ウェイトZの第2の表面Z2をホイールWの内面WIに接して配置させるのに十分なものある。
【0022】
ある実施形態では、ウェイトZは、プランジャ部18の弓形外面20と概ね同様の弓形形状を含んでもよいと理解される。ある実施形態では、ウェイトZの弓形形状とプランジャ部18の弓形外面20とは、プランジャ部18がウェイトZをホイールWの内面WIに実質的に接して配置させることを可能とする。
【0023】
図2C及び図3Cを参照すると、ウェイトZがホイールWの内面WIに付着されて示されている。一旦、ホイールWの内面WIに付着されると、一つ以上のアーム28は、プランジャ部18を、ホイールWの内面WIから、矢印Xの方向と略反対の矢印X’の方向に沿ってラジアル方向に離れるように引き込み、これにより、ウェイトZの第1の表面Z1がプランジャ部18の弓形外面20から引き離されるようにしてもよい。
【0024】
図4を参照すると、本発明の一実施形態によるウェイト取付装置100が示されている。実施形態では、ウェイト取付装置100は、ウェイト取付装置10と概ね同様であり、取付装置部14を備える。しかし、ウェイト取付装置100は、プランジャ部18(以下、「第1のプランジャ部」という)を有するだけでなく、第2のプランジャ部102をさらに有する。ある実施形態では、第2のプランジャ部102は、フランジ部16に連結されると共に、第1のプランジャ部18と略正反対の位置関係に配置されて、取付装置部14を画定する。
【0025】
ある実施形態では、第2のプランジャ部102は、図2A−図3Cを参照して上で説明されたように、ウェイトZを運ぶようにも、続いてウェイトZをホイールWの内面WIへ取り付けるようにも機能しないことを除けば、図5A−図6Bにみられるように、第1のプランジャ部18と、構造及び機能において概ね同様である。むしろ、第2のプランジャ部102は、第2のプランジャ部102の弓形外面106に取り付けられ、弓形外面106からラジアル方向に離れるように延びるホイール係合部104を有する。ある実施形態では、アーム12は、矢印P(例えば図5B及び図6B参照)の方向に沿って旋回され、これに続いて、第2のプランジャ部102は、上で説明されたのと同様に矢印Xの方向に沿ってラジアル方向に外側に移動され、これにより、ホイール係合部104が一つ以上の機能を果たすことができるようにしてもよい。
【0026】
ある実施形態では、ホイール係合部104は、フランジ部16から、矢印Xの方向に沿ってラジアル方向に外側に離れるように延出されて、例えば、ホイールWの内面WIの一部から、土砂、塵埃、又は破片を、除去し、拭き取り、又は吸引するように機能してもよい。ある実施形態では、ホイールWの内面WIの一部から、土砂、塵埃、又は破片を、除去し、拭き取り、又は吸引することにより、そうしなければウェイトZとホイールWの内面WIとの接着結合を損なわせる可能性のある土砂、塵埃、又は破片に干渉されることなく、ウェイトZの第2の表面Z2がホイールWの内面WIに取り付けられ得る。
【0027】
ある代替の実施形態では、ホイール係合部104は、フランジ部16から、矢印Xの方向に沿ってラジアル方向に外側に離れるように延出されて、例えば、ウェイトが取り付けられるべきホイールWの内面WIの一部に接着剤を塗布するように機能してもよい。従って、例えば、ウェイトZの第2の表面Z2が接着剤を含んでいない場合には、ホイール係合部104は、ウェイトZをホイールWに接着して結合させるために、ホイールWの内面WIに接着剤を準備してもよい。あるいはこれに代えて、例えば、ウェイトZの第2の表面Z2が既に接着剤を有している場合には、ホイール係合部104は、ウェイトZとホイールWとの接着結合を補うために、ホイールWの内面WIに接着剤を準備してもよい。
【0028】
ある実施形態では、図5Bにみられるように、ホイール係合部104が上で説明したように接着剤塗布装置として機能する場合には、例えば、フランジ部16は、さらに、概ね符号108で示された液状接着剤容器を画定してもよい。また、例えば、ホイール係合部104がホイールWの内面WIを清掃するように機能する場合には、容器108は、取り除かれた土砂、塵埃、又は破片の貯蔵室として機能してもよいと理解される。
【0029】
さらに、ある実施形態では、第2のプランジャ部102をフランジ部16に移動可能に連結する一つ以上のアーム110は、接着剤を容器108からホイール係合部104へ連絡する液体流路112を画定するために、中空であってもよいと理解される。さらに、第2のプランジャ部102は、一つ以上のアーム110の液体流路112をホイール係合部104へ接続する液体流路114を画定してもよい。
【0030】
ある実施形態では、接着剤を容器108及び液体流路112,114からホイール係合部104へ連絡するために、ウェイト取付装置100は、制御装置(図示せず)に接続されたポンプ116をさらに備えていてもよい。さらに、ある実施形態では、ホイール係合部104は、接着剤がホイールWの内面WI上に実質的に染み出される(wicked)ことを許容する、例えばスポンジのような、実質的に多孔質の材料をさらに画定していてもよい。ホイール係合部104は、塵埃、土砂、又は破片を取り除く、又は接着剤を塗布する機能を有すると説明されたが、ホイール係合部104は、単一の特定の機能に限定されず、例えば上で説明された機能のような、一つ又はそれ以上の機能を果たしてもよいと理解される。
【0031】
一旦、ホイール係合部104が、上で説明されたようにホイールWの内面WIに仕事をすると、ホイール係合部104は、ホイールWの内面WIから、矢印Xの方向と略反対の方向に離れるように、ラジアル方向に引き込まれてもよい。図5C,図6Cを参照すると、アーム12は、第1のプランジャ部18を、第2のプランジャ部104が仕事をしたホイールWの内面WIの一部に近接して配置させるために、約180°旋回されてもよい。
【0032】
その後、第1のプランジャ部18は、ウェイトZをホイールWの内面WIに付着させるために、矢印Xの方向に沿ってラジアル方向に延出されてもよい。図5D,図6Dを参照すると、第1のプランジャ部18は、その後、矢印Xの方向と反対の矢印X’の方向に沿ってラジアル方向に引き込まれ、これにより、ウェイトZの第1の表面Z1が、ウェイトZをホイールWの内面WIに付着させるために、プランジャ部18の弓形外面20から引き離されるようにしてもよい。
【0033】
図7−図8を参照すると、本発明の一実施形態による、ウェイト取付装置200が示されている。実施形態では、ウェイト取付装置200は、ウェイト取付装置100と概ね同様である。しかし、ウェイト取付装置200は、概ね符号14で示された単一の取付装置部ではなく、概ね符号204a,204bで示された一対の取付装置部202を有する。第1及び第2の取付装置部204a,204bは、各々が、第1及び第2のプランジャ部18a,18b及び104a,104bを有する。
【0034】
図示されるように、一対の取付装置部202の第1の取付装置部204aは、一対の取付装置部202の第2の取付装置部204bから、アキシャル方向に離間している。ある実施形態では、アーム12は、例えば、第1及び第2の取付装置部204a,204bの両方を一体的に(ユニゾンで)旋回させる、一つの単一アキシャル部分を有してもよい。しかし、アーム12は、継ぎ目201で分割され、二つ以上のアキシャル部分201a,201bを有していてもよいと理解される。
【0035】
ある実施形態では、第1の取付装置部204aは、アーム12の第1のアキシャル部分201aに取り付けられ、第2の取付装置部204bは、アーム12の第2のアキシャル部分201bに取り付けられていてもよい。従って、第1及び第2の取付装置部204a,204bの各々を、アーム12の、分離したアキシャル部分201a,201bに取り付けることにより、第1及び第2の取付装置部204a,204bは、例えば一体的にではなく、互いに独立に旋回されてもよいと理解される。
【0036】
ある実施形態では、第1のプランジャ部は、概ね符号18a,18bで示され、第2のプランジャ部は、概ね符号104a,104bで示されている。第1のプランジャ部18a,18b及び第2のプランジャ部104a,104bは、上で説明されたものと概ね同様に機能して、少なくとも第1のウェイトZ1と第2のウェイトZ2とが、第1及び第2の取付装置部204a,204bのアキシャル方向の間隔に従って、アキシャル方向に離間した位置関係で、ホイールWの内面WIに取り付けられる。
【0037】
次に、図9A−図9Fを参照すると、本発明の一実施形態による、ウェイト取付装置200が説明されている。ある実施形態では、第1のプランジャ部18a,18bの各々は、第1のプランジャ部18a,18bの各々の弓形外面20から後面30に向けて延びるキャビティ(空洞)206によって、さらに特徴付けられてもよい。ある実施形態では、付勢圧力印加装置208が、キャビティ206内に配置され、キャビティ206に連結されていてもよい。
【0038】
ある実施形態では、付勢圧力印加装置208は、キャビティ206の後壁214に付着された第1の端部212を有するばね部材210を備えていてもよい。さらに、付勢圧力印加装置208は、ばね部材210の第2の端部218に付着され、概ね符号216で示されたヘッド又はローラなどを備えていてもよい。
【0039】
ある実施形態では、図9Aにみられるように、第1のプランジャ部18a,18bの一つ又はそれ以上を矢印Xの方向に移動させる前には、ローラ216が取り付けられたばね部材210の第2の端部218の近傍の一部220が弓形外面20を越えて延びるように、ばね部材210は延伸された状態に付勢されている。その後、図9Bにみられるように、プランジャ部18a,18bを矢印Xの方向に移動させると、ローラ216はホイールWの内面WIと係合し、その結果として、ばね部材210が圧縮されて、ばね部材210の第2の端部218の近傍の一部220はキャビティ206内に引き込まれる。しかし、ローラ216の少なくとも一部222は、弓形外面20を越えて延びると同時に、ホイールWの内面WIと接触していると理解される。
【0040】
図9Cを参照すると、第1のプランジャ部18a,18bは、ホイールWの内面WIから、矢印X’の方向に沿って比較的短い距離DXだけ離れるように移動され、これにより、ウェイトZ1,Z2をホイールWの内面WIに付着させるために、ウェイトZ1,Z2がプランジャ部18の弓形外面20から引き離されるようにしてもよい。このように、ばね部材210の付勢に起因して、ローラ216は、キャビティ206の外へ延出されていると同時に、ホイールWの内面WIに接触している。
【0041】
図9Dを参照すると、弓形外面20とホイールWの内面WIとの間の比較的短い距離DXを維持しながら、アーム12は矢印Pの方向に沿って旋回される。矢印Pの方向に沿って旋回される際に、ローラ216は、ホイールWの内面WIとウェイトZ1,Z2の第1の表面Z1との一つ又はそれ以上と当接する。
【0042】
図9Eを参照すると、アーム12は、矢印Pの方向に沿ってさらに旋回され、これにより、ローラ216は、もはやホイールWの内面WIとは接触しておらず、ウェイトZ1,Z2の第1の表面Z1と実質的に接触している。図9Eに示されるように配置されると、ウェイトZ1,Z2の厚さに起因して、ローラ216はばね部材210を圧縮して、実質的にローラ216の一部222の周辺のみが、弓形外面20を越えて延びているようになる。
【0043】
ある実施形態では、アーム12が矢印Pの方向に沿って旋回される際に、ばね部材210の付勢に起因して、ローラ216は、ウェイトZ1,Z2の第1の表面Z1に、矢印Fの方向に沿って力を加える。ウェイトZ1,Z2の第1の表面Z1に力Fを加えることにより、ローラ216は、ホイールWの内面WIへのウェイトZ1,Z2の接着結合を補強し得ると理解される。加えられた力Fによる接着結合の補強は、例えば、第1のプランジャ部18a,18bがホイールWの内面WIから離れるように矢印X’の方向に沿って移動し、ウェイトZ1,Z2が第1のプランジャ部18a,18bから分離された際に、接着結合が損なわれた場合に、その結合を修復し得る。
【0044】
図9Fを参照すると、アーム12は矢印Pの方向に沿ってさらに回転され、これにより、ローラ216が、もはやウェイトZ1,Z2の第1の表面Z1とは接触していないようにしてもよい。アーム12を矢印Pの方向に沿って旋回させることにより、アーム12は、ウェイトZ1,Z2の全弧長Lに力Fを加えるために、ローラ216をウェイトZ1,Z2の第1の表面Z1の略全体に亘って機能的に「通過」させると理解される。
【0045】
キャビティ206及び付勢圧力印加装置208は、一対の取付装置部202を有するウェイト取付装置200に関連して示され、説明されているが、本発明は図示された実施形態に限定されるものではないと理解される。例えば、ウェイト取付装置10,100の何れかについても、第1のプランジャ部18と組み合わせて、キャビティ206及び付勢圧力印加装置208を備えるように設計されていてもよいと理解される。
【0046】
本発明は、特定の好適な実施形態を参照して説明された。しかし、上で説明された好適な実施形態以外の特定の形態によっても本発明を実施することができることは、当該技術の分野に精通する者にとって明らかであろう。これは、本発明の要旨から逸脱することなく、実施され得るものである。好適な実施形態は、単に説明のための一例に過ぎず、本発明を如何様にも限定するものとみなされるべきではない。本発明の範囲は、前述の説明によってではなく、添付の特許請求の範囲及びこれと均等の範囲によって定められる。
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤ・ホイール組立体のホイールに関し、さらにタイヤ・ホイール組立体の少なくともホイールを処理(プロセス;製造)するための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
タイヤ・ホイール組立体は幾つかの工程を経て処理されることが、当該技術分野において知られている。そのような、複数の工程を実施する従来の方法は、一般に、莫大な設備投資と人間による管理とを必要とする。
【発明の概要】
【0003】
本発明は、タイヤ・ホイール組立体の少なくともホイールを処理するために使用される装置を提供することにより、従来技術に付随する欠点を克服する。
【0004】
本発明は、以下に、添付の図面を参照して例示的に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】本発明の好適な一実施形態に係るホイール用ウェイト取付装置を示す斜視図である。
【図2A】本発明の好適な一実施形態に係る、図1のウェイト取付装置の側面図であると共に、ホイールの側面・断面図である。
【図2B】本発明の好適な一実施形態に係る、図1のウェイト取付装置の側面図であると共に、ホイールの側面・断面図である。
【図2C】本発明の好適な一実施形態に係る、図1のウェイト取付装置の側面図であると共に、ホイールの側面・断面図である。
【図3A】本発明の好適な一実施形態に係る、図2Aのウェイト取付装置及びホイールの上面図である。
【図3B】本発明の好適な一実施形態に係る、図2Bのウェイト取付装置及びホイールの上面図である。
【図3C】本発明の好適な一実施形態に係る、図2Cのウェイト取付装置及びホイールの上面図である。
【図4】本発明の好適な一実施形態に係るホイール用ウェイト取付装置を示す斜視図である。
【図5A】本発明の好適な一実施形態に係る、図4のウェイト取付装置の側面図であると共に、ホイールの側面・断面図である。
【図5B】本発明の好適な一実施形態に係る、図4のウェイト取付装置の側面図であると共に、ホイールの側面・断面図である。
【図5C】本発明の好適な一実施形態に係る、図4のウェイト取付装置の側面図であると共に、ホイールの側面・断面図である。
【図5D】本発明の好適な一実施形態に係る、図4のウェイト取付装置の側面図であると共に、ホイールの側面・断面図である。
【図6A】本発明の好適な一実施形態に係る、図5Aのウェイト取付装置及びホイールの上面図である。
【図6B】本発明の好適な一実施形態に係る、図5Bのウェイト取付装置及びホイールの上面図である。
【図6C】本発明の好適な一実施形態に係る、図5Cのウェイト取付装置及びホイールの上面図である。
【図6D】本発明の好適な一実施形態に係る、図5Dのウェイト取付装置及びホイールの上面図である。
【図7】本発明の好適な一実施形態に係るホイール用ウェイト取付装置を示す斜視図である。
【図8】本発明の好適な一実施形態に係る、図7のウェイト取付装置の側面図であると共に、ホイールの側面・断面図である。
【図9A】本発明の好適な一実施形態に係る、図7のウェイト取付装置の上面・部分断面図であると共に、ホイールの上面図である。
【図9B】本発明の好適な一実施形態に係る、図7のウェイト取付装置の上面・部分断面図であると共に、ホイールの上面図である。
【図9C】本発明の好適な一実施形態に係る、図7のウェイト取付装置の上面・部分断面図であると共に、ホイールの上面図である。
【図9D】本発明の好適な一実施形態に係る、図7のウェイト取付装置の上面・部分断面図であると共に、ホイールの上面図である。
【図9E】本発明の好適な一実施形態に係る、図7のウェイト取付装置の上面・部分断面図であると共に、ホイールの上面図である。
【図9F】本発明の好適な一実施形態に係る、図7のウェイト取付装置の上面・部分断面図であると共に、ホイールの上面図である。
【図10】本発明の好適な一実施形態に係るタイヤ・ホイール組立体を処理するための装置を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
図面は、本発明の一実施形態に係るホイール用ウェイト取付装置及びこれを使用するための方法の好適な一態様を示す。上の記載に基づき、本明細書に用いられた用語は、単に便宜のためであると、また発明を説明するために用いられた表現は、当該技術の分野に属する通常の知識を有する者によって最も広い意味を与えられるべきものと、概して理解される。
【0007】
図1を参照すると、本発明の一実施形態によるウェイト取付装置10及びホイールWが示されている。ある実施形態では、ホイールW及びウェイト取付装置10は、軸線A−Aとアキシャル方向(軸方向)に整列している。ある実施形態では、軸線A−Aは、ウェイト取付装置10のアーム12と概ね共軸である。さらに、ある実施形態では、軸線A−Aは、ホイールWによって画定された中心軸開口部WOを通って延びる。
【0008】
ある実施形態では、アーム12は、ロボット装置R(例えば図10参照)から延び、ロボット装置Rに連結されていてもよい。ある実施形態では、ロボット装置Rは、タイヤTとホイールWとを結合してタイヤ・ホイール組立体TWを組み立てるために、ホイールWとホイールWに接続されたタイヤTとの一つ又はそれ以上を操作できるように、自動化されていてもよい。
【0009】
さらに、ある実施形態では、ロボット装置Rは、複数のサブステーションの中央に配置されて、単一セルワークステーション(single-cell workstation)を画定してもよい。ある実施形態では、各サブステーションは、タイヤ・ホイール組立体TWの処理/組み立ての間に専ら特定の機能を果たすように設けられていてもよい。ある実施形態では、各サブステーションは、例えば、ホイールWの潤滑/石鹸付け、ホイールWへのタイヤTの取り付け、タイヤT及びホイールWのバランス調整、及びホイールWに取り付けられたタイヤTの膨張などといった、特定の仕事を実行してもよい。
【0010】
ある実施形態では、図10にみられるように、単一セルワークステーションSは、サブステーションS1では一つ以上のウェイトの収容/回収、サブステーションS2では一つ以上のウェイトの取り付け、サブステーションS3ではタイヤ・ホイール組立体(取り付けられたウェイトを含む)のバランスの検査、サブステーションS4では検査されたタイヤ・ホイール組立体TWの再作業(例えば、タイヤ・ホイール組立体TWが、一つ以上のウェイトの取り付け後においても、バランスがとれていない場合)というように、各々が専ら特定の役割を果たすように設けられた複数のサブステーションS1−S4を備えていてもよい。機能的に、ある実施形態では、アーム12は、サブステーションS1において、複数の容器のうちの一つ以上の容器から、固有の一つ以上のウェイトを回収してもよい。次に、アーム12は、回収されたウェイトをホイールWに取り付けるために、サブステーションS1からサブステーションS2へ移動する。その後、アーム12は、ウェイトが取り付けられたタイヤ・ホイール組立体TWのバランスを検査するために、ウェイトが取り付けられたタイヤ・ホイール組立体TWをサブステーションS3へ移動させる。そして、タイヤ・ホイール組立体TWのバランスがとれていない場合には、アーム12は、再作業/調査のために、ウェイトが取り付けられたタイヤ・ホイール組立体TWをサブステーションS4へ移動させる。
【0011】
ロボット装置Rは、ホイールWに取り付けられるべき、望ましいスタイル/タイプのウェイトを回収するために、サブステーションS1において何れの容器と連絡するべきかについて、プログラムされ、又は指示を受けてもよいと理解される。さらに、ロボットデバイスRは、回収された一つ以上のウェイトが配置されるべき、ホイールW上の特定の位置について、プログラムされ、又はサブステーションS2において指示を受けてもよいと理解される。
【0012】
図1を参照すると、ある実施形態では、ホイールWは、例えばサブステーションS2に配置されてもよいと理解される;このように、ある実施形態では、ホイールWは、これに結合したタイヤTを省略して示される。しかし、ウェイト取付装置10に関する上の議論は、ロボット装置Rから延びるアーム12に限定されないと理解される。さらに、ホイールWは、単一セルワークステーションSの複数のサブステーションS1−S4の中で、必ずしもサブステーションS2に配置されているわけではないと理解される。ある実施形態では、アーム12は、ロボット装置Rから延びることに限定されないと理解され、さらに、ウェイト取付装置10は、単一セルワークステーションSのサブステーションS2に配置されたホイールWに対して仕事を実施することに限定されないと理解される。
【0013】
ある実施形態では、図1にみられるように、取付装置部14は、アーム12に取り付けられ、アーム12からラジアル方向(半径方向)に離れるように延びる。ある実施形態では、取付装置部14は、ラジアルフランジ部16とラジアルプランジャ部18とを有する。ある実施形態では、フランジ部16は、アーム12にラジアル方向に固定されている。ある実施形態では、プランジャ部18は、フランジ部16に、ラジアル方向に移動可能に連結されている。
【0014】
ある実施形態では、プランジャ部18は、弓形外面20を含む。ある実施形態では、ホイールウェイトZは、弓形外面20に着脱可能に取り付けられる。
【0015】
ある実施形態では、ホイールウェイトZは、第1の表面Z1と第2の表面Z2とを含む。ある実施形態では、第1及び第2の表面Z1,Z2の各々は、接着剤を含む。
【0016】
ある実施形態では、ウェイトZの第1の表面Z1は、接着剤を使用して、弓形外面20に着脱可能に取り付けられる。上で説明されるように、ウェイトZの第2の表面Z2は、接着剤を使用して、プランジャ部18によってホイールWに付着される(例えば図2C,3C参照)。
【0017】
図2A及び図3Aを参照すると、アーム12は、アーム12をホイールWに結合させるために、矢印Yの方向に沿って移動される。ある実施形態では、アーム12は、結合部22によって、ホイールWに結合され/着脱可能に連結される。
【0018】
ある実施形態では、結合部22は、アーム12からアキシャル方向に延びるアキシャル部24と、アーム12からラジアル方向に延びるラジアル部26と、を有する。ある実施形態では、アキシャル部24は、ホイールWの中心軸開口部WOに挿入され、貫通するように設計されている。ある実施形態では、ラジアル部26は、ホイールWのハブ面WSに接して配置されるように設計されている。
【0019】
図2B及び図3Bを参照すると、一旦、結合部22によりウェイト取付装置10がホイールWに連結されると、アーム12は、矢印Pの方向に沿って回転/旋回される。図示された実施形態に示されるように、アーム12は、約170°旋回される。ある実施形態では、アーム12の旋回運動Pは、自動的に、又は手動で実施されてもよい。ある実施形態では、旋回運動Pは、プランジャ部18が、ウェイトZを配置することが望まれるホイールWの内面WIの一部と対向する位置関係に配置され得るように、ウェイト取付装置10が調整されることを可能とする。ホイールWの内面WI上のウェイトZの位置は、事前のバランス作業にて、発見/特定され得る。
【0020】
一旦、矢印Pの方向に沿って旋回されると、プランジャ部18は、フランジ部16から、矢印Xの方向に沿ってラジアル方向に外側に離れるように移動される。ある実施形態では、例えば油圧駆動の、一つ以上のアーム28が、プランジャ部18をフランジ部16からラジアル方向に離れるように移動させてもよい。
【0021】
ある実施形態では、一つ以上のアーム28は、プランジャ部18を、フランジ部16から矢印Xの方向に沿ってラジアル方向に距離Dだけ離れるように延出させる(例えば図3A参照)。距離Dは、ウェイトZの第2の表面Z2に塗布された接着剤を使用してウェイトZをホイールWに付着させるために、ウェイトZの第2の表面Z2をホイールWの内面WIに接して配置させるのに十分なものある。
【0022】
ある実施形態では、ウェイトZは、プランジャ部18の弓形外面20と概ね同様の弓形形状を含んでもよいと理解される。ある実施形態では、ウェイトZの弓形形状とプランジャ部18の弓形外面20とは、プランジャ部18がウェイトZをホイールWの内面WIに実質的に接して配置させることを可能とする。
【0023】
図2C及び図3Cを参照すると、ウェイトZがホイールWの内面WIに付着されて示されている。一旦、ホイールWの内面WIに付着されると、一つ以上のアーム28は、プランジャ部18を、ホイールWの内面WIから、矢印Xの方向と略反対の矢印X’の方向に沿ってラジアル方向に離れるように引き込み、これにより、ウェイトZの第1の表面Z1がプランジャ部18の弓形外面20から引き離されるようにしてもよい。
【0024】
図4を参照すると、本発明の一実施形態によるウェイト取付装置100が示されている。実施形態では、ウェイト取付装置100は、ウェイト取付装置10と概ね同様であり、取付装置部14を備える。しかし、ウェイト取付装置100は、プランジャ部18(以下、「第1のプランジャ部」という)を有するだけでなく、第2のプランジャ部102をさらに有する。ある実施形態では、第2のプランジャ部102は、フランジ部16に連結されると共に、第1のプランジャ部18と略正反対の位置関係に配置されて、取付装置部14を画定する。
【0025】
ある実施形態では、第2のプランジャ部102は、図2A−図3Cを参照して上で説明されたように、ウェイトZを運ぶようにも、続いてウェイトZをホイールWの内面WIへ取り付けるようにも機能しないことを除けば、図5A−図6Bにみられるように、第1のプランジャ部18と、構造及び機能において概ね同様である。むしろ、第2のプランジャ部102は、第2のプランジャ部102の弓形外面106に取り付けられ、弓形外面106からラジアル方向に離れるように延びるホイール係合部104を有する。ある実施形態では、アーム12は、矢印P(例えば図5B及び図6B参照)の方向に沿って旋回され、これに続いて、第2のプランジャ部102は、上で説明されたのと同様に矢印Xの方向に沿ってラジアル方向に外側に移動され、これにより、ホイール係合部104が一つ以上の機能を果たすことができるようにしてもよい。
【0026】
ある実施形態では、ホイール係合部104は、フランジ部16から、矢印Xの方向に沿ってラジアル方向に外側に離れるように延出されて、例えば、ホイールWの内面WIの一部から、土砂、塵埃、又は破片を、除去し、拭き取り、又は吸引するように機能してもよい。ある実施形態では、ホイールWの内面WIの一部から、土砂、塵埃、又は破片を、除去し、拭き取り、又は吸引することにより、そうしなければウェイトZとホイールWの内面WIとの接着結合を損なわせる可能性のある土砂、塵埃、又は破片に干渉されることなく、ウェイトZの第2の表面Z2がホイールWの内面WIに取り付けられ得る。
【0027】
ある代替の実施形態では、ホイール係合部104は、フランジ部16から、矢印Xの方向に沿ってラジアル方向に外側に離れるように延出されて、例えば、ウェイトが取り付けられるべきホイールWの内面WIの一部に接着剤を塗布するように機能してもよい。従って、例えば、ウェイトZの第2の表面Z2が接着剤を含んでいない場合には、ホイール係合部104は、ウェイトZをホイールWに接着して結合させるために、ホイールWの内面WIに接着剤を準備してもよい。あるいはこれに代えて、例えば、ウェイトZの第2の表面Z2が既に接着剤を有している場合には、ホイール係合部104は、ウェイトZとホイールWとの接着結合を補うために、ホイールWの内面WIに接着剤を準備してもよい。
【0028】
ある実施形態では、図5Bにみられるように、ホイール係合部104が上で説明したように接着剤塗布装置として機能する場合には、例えば、フランジ部16は、さらに、概ね符号108で示された液状接着剤容器を画定してもよい。また、例えば、ホイール係合部104がホイールWの内面WIを清掃するように機能する場合には、容器108は、取り除かれた土砂、塵埃、又は破片の貯蔵室として機能してもよいと理解される。
【0029】
さらに、ある実施形態では、第2のプランジャ部102をフランジ部16に移動可能に連結する一つ以上のアーム110は、接着剤を容器108からホイール係合部104へ連絡する液体流路112を画定するために、中空であってもよいと理解される。さらに、第2のプランジャ部102は、一つ以上のアーム110の液体流路112をホイール係合部104へ接続する液体流路114を画定してもよい。
【0030】
ある実施形態では、接着剤を容器108及び液体流路112,114からホイール係合部104へ連絡するために、ウェイト取付装置100は、制御装置(図示せず)に接続されたポンプ116をさらに備えていてもよい。さらに、ある実施形態では、ホイール係合部104は、接着剤がホイールWの内面WI上に実質的に染み出される(wicked)ことを許容する、例えばスポンジのような、実質的に多孔質の材料をさらに画定していてもよい。ホイール係合部104は、塵埃、土砂、又は破片を取り除く、又は接着剤を塗布する機能を有すると説明されたが、ホイール係合部104は、単一の特定の機能に限定されず、例えば上で説明された機能のような、一つ又はそれ以上の機能を果たしてもよいと理解される。
【0031】
一旦、ホイール係合部104が、上で説明されたようにホイールWの内面WIに仕事をすると、ホイール係合部104は、ホイールWの内面WIから、矢印Xの方向と略反対の方向に離れるように、ラジアル方向に引き込まれてもよい。図5C,図6Cを参照すると、アーム12は、第1のプランジャ部18を、第2のプランジャ部104が仕事をしたホイールWの内面WIの一部に近接して配置させるために、約180°旋回されてもよい。
【0032】
その後、第1のプランジャ部18は、ウェイトZをホイールWの内面WIに付着させるために、矢印Xの方向に沿ってラジアル方向に延出されてもよい。図5D,図6Dを参照すると、第1のプランジャ部18は、その後、矢印Xの方向と反対の矢印X’の方向に沿ってラジアル方向に引き込まれ、これにより、ウェイトZの第1の表面Z1が、ウェイトZをホイールWの内面WIに付着させるために、プランジャ部18の弓形外面20から引き離されるようにしてもよい。
【0033】
図7−図8を参照すると、本発明の一実施形態による、ウェイト取付装置200が示されている。実施形態では、ウェイト取付装置200は、ウェイト取付装置100と概ね同様である。しかし、ウェイト取付装置200は、概ね符号14で示された単一の取付装置部ではなく、概ね符号204a,204bで示された一対の取付装置部202を有する。第1及び第2の取付装置部204a,204bは、各々が、第1及び第2のプランジャ部18a,18b及び104a,104bを有する。
【0034】
図示されるように、一対の取付装置部202の第1の取付装置部204aは、一対の取付装置部202の第2の取付装置部204bから、アキシャル方向に離間している。ある実施形態では、アーム12は、例えば、第1及び第2の取付装置部204a,204bの両方を一体的に(ユニゾンで)旋回させる、一つの単一アキシャル部分を有してもよい。しかし、アーム12は、継ぎ目201で分割され、二つ以上のアキシャル部分201a,201bを有していてもよいと理解される。
【0035】
ある実施形態では、第1の取付装置部204aは、アーム12の第1のアキシャル部分201aに取り付けられ、第2の取付装置部204bは、アーム12の第2のアキシャル部分201bに取り付けられていてもよい。従って、第1及び第2の取付装置部204a,204bの各々を、アーム12の、分離したアキシャル部分201a,201bに取り付けることにより、第1及び第2の取付装置部204a,204bは、例えば一体的にではなく、互いに独立に旋回されてもよいと理解される。
【0036】
ある実施形態では、第1のプランジャ部は、概ね符号18a,18bで示され、第2のプランジャ部は、概ね符号104a,104bで示されている。第1のプランジャ部18a,18b及び第2のプランジャ部104a,104bは、上で説明されたものと概ね同様に機能して、少なくとも第1のウェイトZ1と第2のウェイトZ2とが、第1及び第2の取付装置部204a,204bのアキシャル方向の間隔に従って、アキシャル方向に離間した位置関係で、ホイールWの内面WIに取り付けられる。
【0037】
次に、図9A−図9Fを参照すると、本発明の一実施形態による、ウェイト取付装置200が説明されている。ある実施形態では、第1のプランジャ部18a,18bの各々は、第1のプランジャ部18a,18bの各々の弓形外面20から後面30に向けて延びるキャビティ(空洞)206によって、さらに特徴付けられてもよい。ある実施形態では、付勢圧力印加装置208が、キャビティ206内に配置され、キャビティ206に連結されていてもよい。
【0038】
ある実施形態では、付勢圧力印加装置208は、キャビティ206の後壁214に付着された第1の端部212を有するばね部材210を備えていてもよい。さらに、付勢圧力印加装置208は、ばね部材210の第2の端部218に付着され、概ね符号216で示されたヘッド又はローラなどを備えていてもよい。
【0039】
ある実施形態では、図9Aにみられるように、第1のプランジャ部18a,18bの一つ又はそれ以上を矢印Xの方向に移動させる前には、ローラ216が取り付けられたばね部材210の第2の端部218の近傍の一部220が弓形外面20を越えて延びるように、ばね部材210は延伸された状態に付勢されている。その後、図9Bにみられるように、プランジャ部18a,18bを矢印Xの方向に移動させると、ローラ216はホイールWの内面WIと係合し、その結果として、ばね部材210が圧縮されて、ばね部材210の第2の端部218の近傍の一部220はキャビティ206内に引き込まれる。しかし、ローラ216の少なくとも一部222は、弓形外面20を越えて延びると同時に、ホイールWの内面WIと接触していると理解される。
【0040】
図9Cを参照すると、第1のプランジャ部18a,18bは、ホイールWの内面WIから、矢印X’の方向に沿って比較的短い距離DXだけ離れるように移動され、これにより、ウェイトZ1,Z2をホイールWの内面WIに付着させるために、ウェイトZ1,Z2がプランジャ部18の弓形外面20から引き離されるようにしてもよい。このように、ばね部材210の付勢に起因して、ローラ216は、キャビティ206の外へ延出されていると同時に、ホイールWの内面WIに接触している。
【0041】
図9Dを参照すると、弓形外面20とホイールWの内面WIとの間の比較的短い距離DXを維持しながら、アーム12は矢印Pの方向に沿って旋回される。矢印Pの方向に沿って旋回される際に、ローラ216は、ホイールWの内面WIとウェイトZ1,Z2の第1の表面Z1との一つ又はそれ以上と当接する。
【0042】
図9Eを参照すると、アーム12は、矢印Pの方向に沿ってさらに旋回され、これにより、ローラ216は、もはやホイールWの内面WIとは接触しておらず、ウェイトZ1,Z2の第1の表面Z1と実質的に接触している。図9Eに示されるように配置されると、ウェイトZ1,Z2の厚さに起因して、ローラ216はばね部材210を圧縮して、実質的にローラ216の一部222の周辺のみが、弓形外面20を越えて延びているようになる。
【0043】
ある実施形態では、アーム12が矢印Pの方向に沿って旋回される際に、ばね部材210の付勢に起因して、ローラ216は、ウェイトZ1,Z2の第1の表面Z1に、矢印Fの方向に沿って力を加える。ウェイトZ1,Z2の第1の表面Z1に力Fを加えることにより、ローラ216は、ホイールWの内面WIへのウェイトZ1,Z2の接着結合を補強し得ると理解される。加えられた力Fによる接着結合の補強は、例えば、第1のプランジャ部18a,18bがホイールWの内面WIから離れるように矢印X’の方向に沿って移動し、ウェイトZ1,Z2が第1のプランジャ部18a,18bから分離された際に、接着結合が損なわれた場合に、その結合を修復し得る。
【0044】
図9Fを参照すると、アーム12は矢印Pの方向に沿ってさらに回転され、これにより、ローラ216が、もはやウェイトZ1,Z2の第1の表面Z1とは接触していないようにしてもよい。アーム12を矢印Pの方向に沿って旋回させることにより、アーム12は、ウェイトZ1,Z2の全弧長Lに力Fを加えるために、ローラ216をウェイトZ1,Z2の第1の表面Z1の略全体に亘って機能的に「通過」させると理解される。
【0045】
キャビティ206及び付勢圧力印加装置208は、一対の取付装置部202を有するウェイト取付装置200に関連して示され、説明されているが、本発明は図示された実施形態に限定されるものではないと理解される。例えば、ウェイト取付装置10,100の何れかについても、第1のプランジャ部18と組み合わせて、キャビティ206及び付勢圧力印加装置208を備えるように設計されていてもよいと理解される。
【0046】
本発明は、特定の好適な実施形態を参照して説明された。しかし、上で説明された好適な実施形態以外の特定の形態によっても本発明を実施することができることは、当該技術の分野に精通する者にとって明らかであろう。これは、本発明の要旨から逸脱することなく、実施され得るものである。好適な実施形態は、単に説明のための一例に過ぎず、本発明を如何様にも限定するものとみなされるべきではない。本発明の範囲は、前述の説明によってではなく、添付の特許請求の範囲及びこれと均等の範囲によって定められる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タイヤ・ホイール組立体(TW)のホイール(W)用のウェイト取付装置(10,100,200)であって、
アーム部(12)と、
前記アーム部(12)に連結された取付装置部(14,202)と、を備え、
前記取付装置部(14,202)は、
前記アーム部(12)に連結された、ラジアル方向に延在するフランジ部(16)と、
一つ以上の第1のラジアルアーム(28)によって前記ラジアル方向に延在するフランジ部(16)に移動可能に連結された第1のプランジャ部(18,18a,18b)と、を備える、
ことを特徴とするウェイト取付装置(10,100,200)。
【請求項2】
前記一つ以上の第1のラジアルアーム(28)は、前記第1のプランジャ部(18,18a,18b)を前記ラジアル方向に延在するフランジ部(16)にラジアル方向(X,X’)に移動可能に連結する手段を画定する、
ことを特徴とする請求項1に記載のウェイト取付装置(10,100,200)。
【請求項3】
前記第1のプランジャ部(18,18a,18b)は概略弓形の外面(20)を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のウェイト取付装置(10,100,200)。
【請求項4】
前記概略弓形の外面(20)は、前記第1のプランジャ部(18,18a,18b)の前記概略弓形の外面(20)に着脱可能に取り付けられた概略弓形のウェイト(Z)を前記ホイール(W)の概略弓形の内面(WI)に配置して取り付けるために、前記第1のプランジャ部(18,18a,18b)を前記ホイール(W)の前記概略弓形の内面(WI)に、前記概略弓形のウェイト(Z)を介して間接的に結合させる手段を画定する、
ことを特徴とする請求項3に記載のウェイト取付装置(10,100,200)。
【請求項5】
前記第1のプランジャ部(18a,18b)はキャビティ(206)を画定し、
付勢圧力印加装置(208)が、前記第1のプランジャ部(18a,18b)に連結され、前記キャビティ(206)内に配置されている、
ことを特徴とする請求項3に記載のウェイト取付装置(200)。
【請求項6】
前記付勢圧力印加装置(208)は、
ヘッド(216)と、
第2の端部(218)上の第1の端部(212)を有するばね部材(210)と、を備え、
前記第1の端部(212)は前記キャビティ(206)の壁(214)に取り付けられ、
前記第2の端部(218)は前記ヘッド(216)に取り付けられ、
前記第2の端部(218)と前記ヘッド(216)との一つ以上は、前記第1のプランジャ部(18a,18b)の前記概略弓形の外面(20)の近傍に調整可能に配置され、
前記ヘッド(216)の少なくとも一部は、前記第1のプランジャ部(18a,18b)の前記概略弓形の外面(20)を越えて、前記ばね部材(210)によって調整可能に付勢されている、
ことを特徴とする請求項5に記載のウェイト取付装置(200)。
【請求項7】
前記付勢圧力印加装置(208)は、前記ホイール(W)の内面(WI)へのウェイト(Z)の接着結合を強化するために、ラジアル方向の外側に向けられた付勢力(F)を前記ホイール(W)の前記内面(WI)に向けて印加する手段を画定する、
ことを特徴とする請求項5に記載のウェイト取付装置(200)。
【請求項8】
前記アーム部(12)は、結合部(22)を有する末端部を備え、
前記結合部(22)は、アキシャル部(24)とラジアル部(26)とを有し、前記アーム部(12)を前記ホイール(W)の中心開口部(WO)にアキシャル方向に結合する手段を画定する、
ことを特徴とする請求項1に記載のウェイト取付装置(10,100,200)。
【請求項9】
前記取付装置部(14,202)は、一つ以上の第2のラジアルアーム(28)によって前記ラジアル方向に延在するフランジ部(16)に移動可能に連結された第2のプランジャ部(102,104a,104b)を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載のウェイト取付装置(100,200)。
【請求項10】
前記一つ以上の第2のラジアルアーム(28)は、前記第2のプランジャ部(102,104a,104b)を前記ラジアル方向に延在するフランジ部(16)にラジアル方向(X,X’)に移動可能に連結する手段を画定する、
ことを特徴とする請求項9に記載のウェイト取付装置(100,200)。
【請求項11】
前記第2のプランジャ部(102,104a,104b)は、前記ラジアル方向に延在するフランジ部(16)上において、前記第1のプランジャ部(18,18a,18b)に対して正反対に配置されている、
ことを特徴とする請求項9に記載のウェイト取付装置(100,200)。
【請求項12】
前記第2のプランジャ部(102,104a,104b)は、前記ホイール(W)の内面(WI)に接着剤を塗布する手段を画定する、
ことを特徴とする請求項9に記載のウェイト取付装置(100,200)。
【請求項13】
前記第2のプランジャ部(102,104a,104b)は、前記ホイール(W)の内面(WI)から破片を取り除く手段を画定する、
ことを特徴とする請求項9に記載のウェイト取付装置(100,200)。
【請求項14】
タイヤ・ホイール組立体(TW)のホイール(W)用のウェイト取付装置(200)であって、
アーム部(12)と、
前記アーム部(12)に連結された複数の取付装置部(202)と、を備え、
前記複数の取付装置部(202)の各取付装置部(204a,204b)は、
前記アーム部(12)に連結された、ラジアル方向に延在するフランジ部(16)と、
一つ以上のラジアルアーム(28)によって前記ラジアル方向に延在するフランジ部(16)に移動可能に連結された一つ以上のプランジャ部(18a,18b,104a,104b)と、を備える、
ことを特徴とするウェイト取付装置(200)。
【請求項15】
前記アーム部(12)は、継ぎ目(201)によって分割された第1のアキシャル部分(201a)と第2のアキシャル部分(201b)とを有し、
前記複数の取付装置部(202)は、第1の取付装置部(204a)と第2の取付装置部(204b)とを有し、
前記第1の取付装置部(204a)は前記第1のアキシャル部分(201a)に連結され、
前記第2の取付装置部(204b)は前記第2のアキシャル部分(201b)に連結されている、
ことを特徴とする請求項14に記載のウェイト取付装置(200)。
【請求項16】
前記継ぎ目(201)における第1のアキシャル部分(201a)と第2のアキシャル部分(201b)との分割は、前記第1の取付装置部(204a)と前記第2の取付装置部(204b)との一つ以上を独立に回転させる手段を画定し、
前記第1の取付装置部(204a)と前記第2の取付装置部(204b)との一つ以上の独立した回転は、他の前記第1の取付装置部(204a)と前記第2の取付装置部(204b)とに対して実施される、
ことを特徴とする請求項15に記載のウェイト取付装置(200)。
【請求項17】
前記一つ以上のプランジャ部(18a,18b,104a,104b)は、第1のプランジャ部(18a,18b)と、第2のプランジャ部(104a,104b)と、を有する、
ことを特徴とする請求項14に記載のウェイト取付装置(200)。
【請求項18】
前記第2のプランジャ部(104a,104b)は、前記ラジアル方向に延在するフランジ部(16)上において、前記第1のプランジャ部(18a,18b)に対して正反対に配置されている、
ことを特徴とする請求項17に記載のウェイト取付装置(200)。
【請求項19】
前記第1のプランジャ部(18a,18b)は、前記ホイール(W)の内面(WI)にウェイト(Z)を配置して取り付ける手段を画定し、
前記第2のプランジャ部(104a,104b)は、前記ホイール(W)の前記内面(WI)への前記ウェイト(Z)の配置及び取り付け前に、前記ホイール(W)の前記内面(WI)に接着剤を塗布する手段と、前記ホイール(W)の前記内面(WI)への前記ウェイト(Z)の配置及び取り付け前に、前記ホイール(W)の前記内面(WI)から破片を取り除く手段と、の一つ以上を画定する、
ことを特徴とする請求項17に記載のウェイト取付装置(200)。
【請求項20】
タイヤ・ホイール組立体(TW)のホイール(W)を処理する方法であって、
アーム部(12)に連結され、ラジアル方向に向けられた一つ以上のプランジャ部(18,18a,18b,102,104a,104b)を用意する工程と、
前記ラジアル方向に向けられた一つ以上のプランジャ部(18,18a,18b,102,104a,104b)をホイール(W)の近傍に配置するために、前記アーム部(12)をアキシャル方向に移動させる工程と、
前記ラジアル方向に向けられた一つ以上のプランジャ部(18,18a,18b,102,104a,104b)を前記ホイール(W)の内面(WI)の一部の近傍に配置するために、前記アーム部(12)と前記ラジアル方向に向けられた一つ以上のプランジャ部(18,18a,18b,102,104a,104b)との一つ以上を旋回させる工程と、
前記ラジアル方向に向けられた一つ以上のプランジャ部(18,18a,18b,102,104a,104b)を、前記ホイール(W)の前記内面(WI)の前記一部と係合させるために、前記アーム部(12)から離れるようにラジアル方向に延出させる工程と、を備える、
ことを特徴とする方法。
【請求項21】
ウェイト(Z)を前記ラジアル方向に向けられた一つ以上のプランジャ部(18,18a,18b)に着脱可能に取り付ける工程と、
前記ラジアル方向に向けられた一つ以上のプランジャ部(18,18a,18b)を、前記ホイール(W)の前記内面(WI)の前記一部と係合させるために、前記アーム部(12)から離れるようにラジアル方向に延出させる工程の後に、前記ウェイト(Z)を前記ホイール(W)の前記内面(WI)に接して取り付ける工程と、
前記ウェイト(Z)を前記ラジアル方向に向けられた一つ以上のプランジャ部(18,18a,18b)から引き離すために、前記ラジアル方向に向けられた一つ以上のプランジャ部(18,18a,18b)を前記ホイール(W)の前記内面(WI)から離れるようにラジアル方向に引き込ませる工程と、を更に備える、
ことを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記ラジアル方向に延在する一つ以上のプランジャ部(18,18a,18b)を、前記ホイール(W)の前記内面(WI)の前記一部と係合させるために、前記アーム部(12)から離れるようにラジアル方向に延出させる工程の前に、前記ホイール(W)の前記内面(WI)から土砂、塵埃、又は破片を取り除く工程を更に備える、
ことを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記ラジアル方向に延在する一つ以上のプランジャ部(18,18a,18b)を、前記ホイール(W)の前記内面(WI)の前記一部と係合させるために、前記アーム部(12)から離れるようにラジアル方向に延出させる工程の前に、前記ホイール(W)の前記内面(WI)に接着剤を塗布する工程を更に備える、
ことを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項1】
タイヤ・ホイール組立体(TW)のホイール(W)用のウェイト取付装置(10,100,200)であって、
アーム部(12)と、
前記アーム部(12)に連結された取付装置部(14,202)と、を備え、
前記取付装置部(14,202)は、
前記アーム部(12)に連結された、ラジアル方向に延在するフランジ部(16)と、
一つ以上の第1のラジアルアーム(28)によって前記ラジアル方向に延在するフランジ部(16)に移動可能に連結された第1のプランジャ部(18,18a,18b)と、を備える、
ことを特徴とするウェイト取付装置(10,100,200)。
【請求項2】
前記一つ以上の第1のラジアルアーム(28)は、前記第1のプランジャ部(18,18a,18b)を前記ラジアル方向に延在するフランジ部(16)にラジアル方向(X,X’)に移動可能に連結する手段を画定する、
ことを特徴とする請求項1に記載のウェイト取付装置(10,100,200)。
【請求項3】
前記第1のプランジャ部(18,18a,18b)は概略弓形の外面(20)を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のウェイト取付装置(10,100,200)。
【請求項4】
前記概略弓形の外面(20)は、前記第1のプランジャ部(18,18a,18b)の前記概略弓形の外面(20)に着脱可能に取り付けられた概略弓形のウェイト(Z)を前記ホイール(W)の概略弓形の内面(WI)に配置して取り付けるために、前記第1のプランジャ部(18,18a,18b)を前記ホイール(W)の前記概略弓形の内面(WI)に、前記概略弓形のウェイト(Z)を介して間接的に結合させる手段を画定する、
ことを特徴とする請求項3に記載のウェイト取付装置(10,100,200)。
【請求項5】
前記第1のプランジャ部(18a,18b)はキャビティ(206)を画定し、
付勢圧力印加装置(208)が、前記第1のプランジャ部(18a,18b)に連結され、前記キャビティ(206)内に配置されている、
ことを特徴とする請求項3に記載のウェイト取付装置(200)。
【請求項6】
前記付勢圧力印加装置(208)は、
ヘッド(216)と、
第2の端部(218)上の第1の端部(212)を有するばね部材(210)と、を備え、
前記第1の端部(212)は前記キャビティ(206)の壁(214)に取り付けられ、
前記第2の端部(218)は前記ヘッド(216)に取り付けられ、
前記第2の端部(218)と前記ヘッド(216)との一つ以上は、前記第1のプランジャ部(18a,18b)の前記概略弓形の外面(20)の近傍に調整可能に配置され、
前記ヘッド(216)の少なくとも一部は、前記第1のプランジャ部(18a,18b)の前記概略弓形の外面(20)を越えて、前記ばね部材(210)によって調整可能に付勢されている、
ことを特徴とする請求項5に記載のウェイト取付装置(200)。
【請求項7】
前記付勢圧力印加装置(208)は、前記ホイール(W)の内面(WI)へのウェイト(Z)の接着結合を強化するために、ラジアル方向の外側に向けられた付勢力(F)を前記ホイール(W)の前記内面(WI)に向けて印加する手段を画定する、
ことを特徴とする請求項5に記載のウェイト取付装置(200)。
【請求項8】
前記アーム部(12)は、結合部(22)を有する末端部を備え、
前記結合部(22)は、アキシャル部(24)とラジアル部(26)とを有し、前記アーム部(12)を前記ホイール(W)の中心開口部(WO)にアキシャル方向に結合する手段を画定する、
ことを特徴とする請求項1に記載のウェイト取付装置(10,100,200)。
【請求項9】
前記取付装置部(14,202)は、一つ以上の第2のラジアルアーム(28)によって前記ラジアル方向に延在するフランジ部(16)に移動可能に連結された第2のプランジャ部(102,104a,104b)を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載のウェイト取付装置(100,200)。
【請求項10】
前記一つ以上の第2のラジアルアーム(28)は、前記第2のプランジャ部(102,104a,104b)を前記ラジアル方向に延在するフランジ部(16)にラジアル方向(X,X’)に移動可能に連結する手段を画定する、
ことを特徴とする請求項9に記載のウェイト取付装置(100,200)。
【請求項11】
前記第2のプランジャ部(102,104a,104b)は、前記ラジアル方向に延在するフランジ部(16)上において、前記第1のプランジャ部(18,18a,18b)に対して正反対に配置されている、
ことを特徴とする請求項9に記載のウェイト取付装置(100,200)。
【請求項12】
前記第2のプランジャ部(102,104a,104b)は、前記ホイール(W)の内面(WI)に接着剤を塗布する手段を画定する、
ことを特徴とする請求項9に記載のウェイト取付装置(100,200)。
【請求項13】
前記第2のプランジャ部(102,104a,104b)は、前記ホイール(W)の内面(WI)から破片を取り除く手段を画定する、
ことを特徴とする請求項9に記載のウェイト取付装置(100,200)。
【請求項14】
タイヤ・ホイール組立体(TW)のホイール(W)用のウェイト取付装置(200)であって、
アーム部(12)と、
前記アーム部(12)に連結された複数の取付装置部(202)と、を備え、
前記複数の取付装置部(202)の各取付装置部(204a,204b)は、
前記アーム部(12)に連結された、ラジアル方向に延在するフランジ部(16)と、
一つ以上のラジアルアーム(28)によって前記ラジアル方向に延在するフランジ部(16)に移動可能に連結された一つ以上のプランジャ部(18a,18b,104a,104b)と、を備える、
ことを特徴とするウェイト取付装置(200)。
【請求項15】
前記アーム部(12)は、継ぎ目(201)によって分割された第1のアキシャル部分(201a)と第2のアキシャル部分(201b)とを有し、
前記複数の取付装置部(202)は、第1の取付装置部(204a)と第2の取付装置部(204b)とを有し、
前記第1の取付装置部(204a)は前記第1のアキシャル部分(201a)に連結され、
前記第2の取付装置部(204b)は前記第2のアキシャル部分(201b)に連結されている、
ことを特徴とする請求項14に記載のウェイト取付装置(200)。
【請求項16】
前記継ぎ目(201)における第1のアキシャル部分(201a)と第2のアキシャル部分(201b)との分割は、前記第1の取付装置部(204a)と前記第2の取付装置部(204b)との一つ以上を独立に回転させる手段を画定し、
前記第1の取付装置部(204a)と前記第2の取付装置部(204b)との一つ以上の独立した回転は、他の前記第1の取付装置部(204a)と前記第2の取付装置部(204b)とに対して実施される、
ことを特徴とする請求項15に記載のウェイト取付装置(200)。
【請求項17】
前記一つ以上のプランジャ部(18a,18b,104a,104b)は、第1のプランジャ部(18a,18b)と、第2のプランジャ部(104a,104b)と、を有する、
ことを特徴とする請求項14に記載のウェイト取付装置(200)。
【請求項18】
前記第2のプランジャ部(104a,104b)は、前記ラジアル方向に延在するフランジ部(16)上において、前記第1のプランジャ部(18a,18b)に対して正反対に配置されている、
ことを特徴とする請求項17に記載のウェイト取付装置(200)。
【請求項19】
前記第1のプランジャ部(18a,18b)は、前記ホイール(W)の内面(WI)にウェイト(Z)を配置して取り付ける手段を画定し、
前記第2のプランジャ部(104a,104b)は、前記ホイール(W)の前記内面(WI)への前記ウェイト(Z)の配置及び取り付け前に、前記ホイール(W)の前記内面(WI)に接着剤を塗布する手段と、前記ホイール(W)の前記内面(WI)への前記ウェイト(Z)の配置及び取り付け前に、前記ホイール(W)の前記内面(WI)から破片を取り除く手段と、の一つ以上を画定する、
ことを特徴とする請求項17に記載のウェイト取付装置(200)。
【請求項20】
タイヤ・ホイール組立体(TW)のホイール(W)を処理する方法であって、
アーム部(12)に連結され、ラジアル方向に向けられた一つ以上のプランジャ部(18,18a,18b,102,104a,104b)を用意する工程と、
前記ラジアル方向に向けられた一つ以上のプランジャ部(18,18a,18b,102,104a,104b)をホイール(W)の近傍に配置するために、前記アーム部(12)をアキシャル方向に移動させる工程と、
前記ラジアル方向に向けられた一つ以上のプランジャ部(18,18a,18b,102,104a,104b)を前記ホイール(W)の内面(WI)の一部の近傍に配置するために、前記アーム部(12)と前記ラジアル方向に向けられた一つ以上のプランジャ部(18,18a,18b,102,104a,104b)との一つ以上を旋回させる工程と、
前記ラジアル方向に向けられた一つ以上のプランジャ部(18,18a,18b,102,104a,104b)を、前記ホイール(W)の前記内面(WI)の前記一部と係合させるために、前記アーム部(12)から離れるようにラジアル方向に延出させる工程と、を備える、
ことを特徴とする方法。
【請求項21】
ウェイト(Z)を前記ラジアル方向に向けられた一つ以上のプランジャ部(18,18a,18b)に着脱可能に取り付ける工程と、
前記ラジアル方向に向けられた一つ以上のプランジャ部(18,18a,18b)を、前記ホイール(W)の前記内面(WI)の前記一部と係合させるために、前記アーム部(12)から離れるようにラジアル方向に延出させる工程の後に、前記ウェイト(Z)を前記ホイール(W)の前記内面(WI)に接して取り付ける工程と、
前記ウェイト(Z)を前記ラジアル方向に向けられた一つ以上のプランジャ部(18,18a,18b)から引き離すために、前記ラジアル方向に向けられた一つ以上のプランジャ部(18,18a,18b)を前記ホイール(W)の前記内面(WI)から離れるようにラジアル方向に引き込ませる工程と、を更に備える、
ことを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記ラジアル方向に延在する一つ以上のプランジャ部(18,18a,18b)を、前記ホイール(W)の前記内面(WI)の前記一部と係合させるために、前記アーム部(12)から離れるようにラジアル方向に延出させる工程の前に、前記ホイール(W)の前記内面(WI)から土砂、塵埃、又は破片を取り除く工程を更に備える、
ことを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記ラジアル方向に延在する一つ以上のプランジャ部(18,18a,18b)を、前記ホイール(W)の前記内面(WI)の前記一部と係合させるために、前記アーム部(12)から離れるようにラジアル方向に延出させる工程の前に、前記ホイール(W)の前記内面(WI)に接着剤を塗布する工程を更に備える、
ことを特徴とする請求項20に記載の方法。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図6D】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図9D】
【図9E】
【図9F】
【図10】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図6D】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図9D】
【図9E】
【図9F】
【図10】
【公表番号】特表2012−511471(P2012−511471A)
【公表日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−540896(P2011−540896)
【出願日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際出願番号】PCT/US2009/067518
【国際公開番号】WO2010/068768
【国際公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【出願人】(507241012)アンドロイド インダストリーズ エルエルシー (10)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際出願番号】PCT/US2009/067518
【国際公開番号】WO2010/068768
【国際公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【出願人】(507241012)アンドロイド インダストリーズ エルエルシー (10)
【Fターム(参考)】
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