説明

ホウ素含有小分子

本発明は、特に、細菌感染の治療に有用な新規な化合物、そのような化合物を含有する医薬組成物、及びこれらの化合物と少なくとも1つ別の治療上有効な剤との組合わせを提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
次式による構造を有する化合物
【化1】

(式中、
は、H及び負電荷から選択されるメンバーであり;
は、H、シアノ、置換又は非置換ニトロアルキル、及び置換又は非置換アミノアルキルから選択されるメンバーであり;
は、H及び−YRから選択されるメンバーであり、
ここで、
Yは、O及びSから選択されるメンバーであり;
は、H、置換又は非置換アルキル及び置換又は非置換ヘテロアルキルから選択されるメンバーであり、
ただし、R及びRは、両方ともHであり得ず;
ただし、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、任意選択により結合して6〜10員の置換又は非置換ヘテロシクロアルキル環を形成し;
ただし、RがHであるとき、Rは非置換ベンジルオキシ、−OCHCOOH、メトキシ、エトキシから選択されるメンバーである構造を有さず:
ただし、RがHであるとき、Rはシアノではない)
又はその塩。
【請求項2】
次式による構造を有する、請求項1に記載の化合物:
【化2】

(式中、Cは、炭素原子であり、
ただし、RがHではないとき、Cは(R)及び(S)から選択されるメンバーである配置を有する立体中心である)。
【請求項3】
は、−(CR2021NR2223であり、ここで、
nは、1〜10から選択される整数であり;
各R20及び各R21は、H、R26、OR26、NR2627、SR26、−S(O)R26、−S(O)26、−S(O)NR2627、−C(O)R27、−C(O)OR27、−C(O)NR2627から独立して選択されるメンバーであり;
22及びR23は、H、−S(O)R28、−S(O)28、−S(O)NR2829、−C(O)R28、−C(O)OR28、−C(O)NR2829、ニトロ、ハロゲン、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換ヘテロアルキル、置換又は非置換シクロアルキル、置換又は非置換ヘテロシクロアルキル、置換又は非置換アリール、及び置換又は非置換ヘテロアリールから独立して選択されるメンバーであり、ここで、
各R26、各R27、各R28及び各R29は、H、ニトロ、ハロゲン、シアノ、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換ヘテロアルキル、置換又は非置換シクロアルキル、置換又は非置換ヘテロシクロアルキル、置換又は非置換アリール、及び置換又は非置換ヘテロアリールから独立して選択されるメンバーである、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
nは、1〜5から選択される整数である、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
nは、1である、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
20は、置換又は非置換アルキルである、請求項3に記載の化合物。
【請求項7】
20は、非置換アルキルである、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
20は、C−C非置換アルキルである、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
20は、メチルである、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
21は、Hである、請求項3に記載の化合物。
【請求項11】
23は、Hである、請求項3に記載の化合物。
【請求項12】
は、シアノ及び−CHから選択されるメンバーである、請求項3に記載の化合物
【請求項13】
22は、−C(O)R28及び−C(O)OR28から選択されるメンバーである、請求項3に記載の化合物
【請求項14】
28は、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換ヘテロアルキル及び置換又は非置換アリールから選択されるメンバーである、請求項3に記載の化合物。
【請求項15】
28は、−(CR303132から選択されるメンバーであり、ここで、R32は、置換又は非置換アリール、−NR3334及びOR33から選択されるメンバーであり、ここで、
mは、0〜10から選択される整数であり;
各R33及び各R34は、H、ニトロ、ハロゲン、シアノ、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換ヘテロアルキル、置換又は非置換シクロアルキル、置換又は非置換ヘテロシクロアルキル、置換又は非置換アリール、及び置換又は非置換ヘテロアリールから独立して選択されるメンバーである、請求項3に記載の化合物。
【請求項16】
28は、
【化3】

から選択されるメンバーである、請求項3に記載の化合物。
【請求項17】
は、
【化4】

であり、式中、
aは、1〜10から選択されるメンバーであり;
各R10及び各R11は、H、置換又は非置換アルキル、OH及びNHから選択されるメンバーであり;
12は、H、R、ハロゲン、シアノ、アミジノ、OR、NR、SR、−N(R)S(O)、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NRから選択されるメンバーであり、ここで、
各R及び各Rは、H、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換ヘテロアルキル、置換又は非置換シクロアルキル、置換又は非置換ヘテロシクロアルキル、置換又は非置換アリール、及び置換又は非置換ヘテロアリールから独立して選択されるメンバーである、
請求項1に記載の化合物。
【請求項18】
aは、1〜5から選択される整数である、請求項17に記載の化合物。
【請求項19】
aは、2〜4から選択される整数であり、請求項17に記載の化合物。
【請求項20】
各R10及び各R11は、H、置換又は非置換アルキル、OH及びNHから選択されるメンバーである、請求項17に記載の化合物。
【請求項21】
各R10及び各R11は、H、ヒドロキシアルキル及びNHから選択されるメンバーである、請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
10又はR11の少なくとも1つは、ヒドロキシアルキル及びNHから選択されるメンバーである、請求項17に記載の化合物。
【請求項23】
各R10及び各R11は、Hである、請求項17に記載の化合物。
【請求項24】
12は、H、シアノ、アミジノ、−N(R)S(O)、OR、NR、−C(O)OR、−C(O)NRから選択されるメンバーであり、
各R及び各Rは、H、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換ヘテロアルキル、置換又は非置換シクロアルキル、置換又は非置換ヘテロシクロアルキル、置換又は非置換アリール、及び置換又は非置換ヘテロアリールから独立して選択されるメンバーである、請求項17に記載の化合物。
【請求項25】
各R及び各Rは、H、−C(O)R、−C(O)NHR、置換又は非置換C−Cアルキル、置換又は非置換ヘテロアルキル、置換又は非置換シクロアルキル、置換又は非置換ヘテロシクロアルキル、置換又は非置換アリール、及び置換又は非置換ヘテロアリールから独立して選択されるメンバーであり、ここで、Rは、置換又は非置換C−Cアルキルである、請求項24に記載の化合物。
【請求項26】
及びRから選択される少なくとも1つのメンバーは、−C(O)R及び−C(O)NHRから独立して選択されるメンバーであり、ここで、Rは、置換又は非置換C−Cアルキルである、請求項24に記載の化合物。
【請求項27】
12は、OH、NH、メチル、エチル、−NHS(O)CH、シアノ、−NHC(O)CH、−NHC(O)NHCHCH、−C(O)NH、−C(O)OH、4−(メトキシ)フェニル、ベンジル、−NHC(O)OCHPh、−C(O)NHCHCHOH及び−C(NH)(NH)から選択されるメンバーである、請求項17に記載の化合物。
【請求項28】
12がOR含むとき、前記Rはヒドロキシ保護基を含み;
12がNRを含むとき、前記R又はRの少なくとも1つはアミノ保護基を含む、請求項17に記載の化合物。
【請求項29】
は、H、−CHNH及び−CHNOから選択されるメンバーであり;
12は、OH、NH、メチル、エチル、−NHS(O)CH、シアノ、−NHC(O)CH、−NHC(O)NHCHCH、−C(O)NH、−C(O)OH、4−(メトキシ)フェニル、ベンジル、−NHC(O)OCHPh、−C(O)NHCHCHOH及び−C(NH)(NH)から選択されるメンバーである、請求項17に記載の化合物。
【請求項30】
は、H、−CHNH及び−CHNOから選択されるメンバーであり;
は、H、−O(CHNH、−O(CHOH、−OCHCH、−O(CHNHS(O)CH、−O(CHCN、−O(CHNHC(O)CH、−O(CHNHCH、−O(CHOCH、−O(CHOH、−OCH、−O(CHNHC(O)NHCHCH、−O(CHC(O)NH、−O(CHC(O)OH、−O(CHNH、−O(CHNH、−OCHCHCH(NH)CHOH、−OCHPh(4−メトキシ)、−O(CHOCHPh、−O(CHNHC(O)OCHPh、−OCHC(O)NH(CHOH、−O(CHNHC(O)CH、−O(CHC(NH)(NH)、−C(O)OCH、−OCHC(O)OH及び−OCHCH(CHOH)(CH)OHから選択されるメンバーである、請求項1に記載の化合物。
【請求項31】
がHであるとき、Rは、−O(CHNH、−O(CHNHS(O)CH、−O(CHCN、−O(CHNHC(O)CH、−O(CHNHCH、−O(CHOH、−O(CHNHC(O)NHCHCH、−O(CHC(O)NH、−O(CHC(O)OH、−O(CHNH、−O(CHNH、−OCHCHCH(NH)CHOH、−OCHPh(4−メトキシ)、−O(CHOCHPh、−OCHC(O)NH(CHOH及び−OCHCH(CHOH)(CH)OHから選択されるメンバーであり;
が−CHNHであるとき、Rは、H、−O(CHOH、−OCHCH、−O(CHOCH、−OCH、−O(CHNH、−O(CHNHS(O)CH、−O(CHNHC(O)OCHPh、−O(CHNHC(O)CH、−O(CHNHから選択されるメンバーであり;
が−CHNOであるとき、Rは、−O(CHCN及び−OCHCHから選択されるメンバーである、請求項30に記載の化合物。
【請求項32】
がHであるとき、Rは−O(CHNH、−O(CHNHS(O)CH、−O(CHCN、−O(CHNHC(O)CH、−O(CHNHCH、−O(CHOH、−O(CHNHC(O)NHCHCH、−O(CHC(O)NH、−O(CHC(O)OH、−O(CHNH、−O(CHNH、−OCHCHCH(NH)CHOHから選択されるメンバーであり、
が−CHNHであるとき、RはH、−O(CHOH、−OCHCH、−O(CHOCH、−OCHから選択されるメンバーである、請求項30に記載の化合物。
【請求項33】
がHであるとき、Rは−O(CHNH、−O(CHCN、−O(CHNHC(O)CH、−O(CHNHCHから選択されるメンバーであり;
が−CHNHであるとき、Rは、H、−O(CHOH、及び−OCHCHから選択されるメンバーである、請求項30に記載の化合物。
【請求項34】
【化5】

から選択されるメンバーである構造を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項35】
【化6】

から選択されるメンバーである式による構造を有する化合物
(Rは、H及び負電荷から選択されるメンバーであり;
は、H及び−SO−Rから選択されるメンバーであり;
は、非置換フェニル及び非置換ピリジニルから選択されるメンバーであり;
は、H、シアノ、置換又は非置換ニトロアルキル及び置換又は非置換アミノアルキルから選択されるメンバーである)
又はその塩。
【請求項36】
【化7】

から選択されるメンバーである式による構造を有する
(式中、Cは、炭素原子であり;
ただし、RがHではないとき、Cは(R)及び(S)から選択されるメンバーである配置を有する立体中心である)、請求項35に記載の化合物
【請求項37】
は、H、−CHNH及び−CHNOから選択されるメンバーである、請求項1又は請求項35に記載の化合物。
【請求項38】
は、Hである、請求項1又は請求項35に記載の化合物。
【請求項39】
がHではないとき、C立体中心は(S)配置である、請求項2又は請求項36に記載の化合物。
【請求項40】
は、−CHNHである、請求項39、に記載の化合物。
【請求項41】
前記アルキルは、直鎖アルキル及び分枝アルキルから選択されるメンバーであり、前記ヘテロアルキルは、直鎖ヘテロアルキル及び分枝ヘテロアルキルから選択されるメンバーである、請求項1又は請求項35に記載の化合物。
【請求項42】
a)請求項2又は請求項36に記載の化合物の第1の立体異性体(式中、RはHではない);
b)前記第1の立体異性体の少なくとも1つの別の立体異性体
を含有する組成物であって、前記第1の立体異性体が前記少なくとも1つの別の立体異性体に対して少なくとも80%の鏡像体過剰で存在する、組成物。
【請求項43】
前記鏡像体過剰は、少なくとも92%である、請求項42に記載の組成物。
【請求項44】
前記第1の立体異性体のC立体中心体は、(S)配置である、請求項42に記載の組成物。
【請求項45】
は、−CHNHである、請求項44に記載の組成物。
【請求項46】
請求項2又は請求項36に記載の化合物を含有する組成物であって、RはHではなく、前記C立体中心は(S)配置であり、前記化合物のエナンチオマーを実質的に含まない、組成物。
【請求項47】
請求項40に記載の化合物を含有する組成物であって、前記化合物のエナンチオマーを実質的に含まない組成物。
【請求項48】
請求項1又は請求項35に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を少なくとも1つ他の治療活性剤とともに含有する組み合わせ。
【請求項49】
a)請求項1又は請求項35に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩;及びb)薬学的に許容される賦形剤を含有する医薬製剤。
【請求項50】
前記医薬製剤は、単位剤形である、請求項49に記載の医薬製剤。
【請求項51】
酵素を請求項1又は請求項35に記載の化合物と接触させることによって前記酵素を阻害する、酵素の阻害方法。
【請求項52】
前記酵素は、修正ドメインを含むt−RNA合成酵素である、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記酵素は、ロイシルt−RNA合成酵素である、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
微生物を有効量の請求項1又は請求項35に記載の化合物と接触させることによって前記微生物を殺滅する及び/又は微生物の増殖を防止することを含む、微生物を殺滅する及び/又は微生物の増殖を防止する方法。
【請求項55】
前記微生物は、細菌である、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
動物に治療上有効な量の請求項1又は請求項35に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することによって前記疾患を治療及び/又は防止する、動物における疾患の治療及び/又は防止方法。
【請求項57】
前記疾患は、肺炎である、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記動物は、ヒトである、請求項56に記載の方法。
【請求項59】
前記塩は、薬学的に許容される塩である、請求項1又は請求項35に記載の化合物。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図1E】
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【図1F】
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【図1G】
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【図1H】
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【図1I】
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【図1J】
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【図1K】
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【図1L】
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【図1M】
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【図1N】
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【図1O】
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【図1P】
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【図1Q】
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【図1R】
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【図1S】
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【図1T】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図2E】
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【図2F】
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【図2G】
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【図2H】
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【図2I】
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【図2J】
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【図2K】
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【図2L】
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【図2M】
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【公表番号】特表2010−530881(P2010−530881A)
【公表日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−513416(P2010−513416)
【出願日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際出願番号】PCT/US2008/067550
【国際公開番号】WO2008/157726
【国際公開日】平成20年12月24日(2008.12.24)
【出願人】(505465841)アナコール ファーマシューティカルズ,インコーポレイテッド (19)
【Fターム(参考)】