説明

ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料を供給するためのモジュラー式システムおよびその圧力制御システム

ホットメルト接着剤を供給するためのモジュラー式システム(100)が、内部に複数の計量ステーションを有しモジュラー式タンク組立体(102)に着脱自在に取付けられるモジュラー式計量組立体(104)を具備している。或いは、モジュラー式計量組立体の外部に1または複数の計量ステーションを配設したり、或いは、当初のモジュラー計量組立体に1または複数の付加的モジュラー式計量組立体を着脱自在に連結するようにしてもよい。また、複数の計量装置へ供給されるホットメルト接着剤が異なる作動圧力を有するように、計量装置へ供給されるホットメルト接着剤の圧力を個別に制御する閉ループ式流体圧力制御システムが開示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概括的にホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の供給システムに関し、特に、新規に改良されたホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料を供給するためのモジュラー式システムであって、例えば、内部に複数のホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の計量ステーションを有し、モジュラー式ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料のタンクまたは供給組立体に連通するように着脱自在に取付けられたモジュラー式計量システムに関する。或いは、前記複数のホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の計量ステーションのうち1または複数のホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の計量ステーションを、モジュラー式計量組立体に連通するように外部に着脱自在に配設するようにしてもよい。更に、1または複数のモジュラー式計量組立体を元々のモジュラー式計量組立体に連通するように着脱自在に配設するようにしてもよい。こうして、モジュラー式システム全体の多用途性と融通性を高め、エンドユーザまたは顧客によって要求されるであろう種々の或いは異なるホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の堆積または塗布処理に効果的に適用可能または実施可能となる。また、個々の計量装置へ供給されたホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料が異なる作動圧力を有することができるように、計量装置へ供給されたホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の圧力を制御するための閉ループ流体圧制御システムが開示される。
【0002】
なお、本願は、2007年2月12日に出願された米国特許出願第11/705060号、ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料を供給するためのモジュラー式システムの継続出願である。
【背景技術】
【0003】
ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の種々のまたは異なる堆積または塗布処理を実施するために用いられるホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の供給に関連して、従来の方法は、特定の所与の用途条件またはパラメータに依存または用途条件またはパラメータの関数に影響され、特定の或いは特別の構造のシステムが設計、製造、設置されている。容易に理解されるように、反対の或いは逆の視点または観点から考えると、工業的には周知となっていように、異なる堆積または塗布処置は、異なる構造のシステムが設計、製造、販売、設置される。例えば、異なる堆積または塗布処理には、異なるサイズのホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料供給ユニットまたはタンクが必要となろう。また、例えば、異なる材料出力体積パラメータまたは条件の堆積または塗布処理には、ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の、異なる計量ポンプ組立体を使用または採用しなければならないだろう。或いは、更に、異なる堆積または塗布処理において、例えば、ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の供給システム全体を構成する種々の流体流れラインまたは管路で生じる圧力損失の低減または圧力値の最適化には、ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の計量ポンプ装置およびそのアプリケータを、ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の供給ユニットまたはタンクの近傍に配置することを指示する或いは必要とするであろう。こうしたラインに沿って、例えば、計量装置やアプリケータの異なる配置によって、各計量装置やアプリケータに関連して異なる作動圧力が要求されるかもしれない。
【0004】
更に、特定のプラントまたは製造設備、つまり、例えば、特定の製造ラインの特別のパラメータ特性またはロジスティックパラメータ特性から、ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の計量ポンプ組立体およびアプリケータを、ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の供給ユニットまたはタンクから遠隔配置することが指示されたり必要となることもあろう。従って、ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の種々の或いは異なる堆積または塗布処理を実施するための種々の製造ラインに関連して、特定の製造設備でホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の様々な供給システムが選択または設置されるとすると、種々の供給システムをあらゆる製造プラントまたは製造設備に組み込むことは非常に費用を要する。つまり、別の視点または観点からは、異なる製造プラントまたは製造設備は、こうした種々の供給システムに適合しなければならないことは容易に理解されよう。また、更に、特定の供給システムを、あるタイプの供給システムから他のタイプの供給システムへ改装する間、こうした改装工程に関連して含まれるコストによって、改装工程を経済的に行うことができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、この技術分野には、例えば、システム内の種々の構成要素を入替え可能としたり、交換可能とすることにっよって、或いは、例えば、供給システムの創業を拡張することによって、多くの異なる様々な固定された供給システム或いは永久的な供給システムを建設または構築することなく、種々の異なる作動パラメータまたは条件を有し或いは種々の異なる作動パラメータまたは条件によって特徴付けられる種々の異なる堆積または塗布処理を容易に行うことができるようにした多用途性と融通性とを有した、新規の改良されたホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の供給システムの必要性がある。更に、種々の計量装置またはアプリケータヘッドへ供給される個々の流体を条件に応じて独立に制御する流体制御システムの必要性がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した目的および他の目的は、本発明の技術と原理によるホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料を供給するための新規の改良されたモジュラー式システムによって達成される。該モジュラー式システムでは、例えば、複数のホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の計量ステーションを内蔵したモジュラー式計量組立体が、モジュラー式ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料のタンクまたは供給組立体に連通するように着脱自在に取付けられる。或いは、前記複数の複数のホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の計量ステーションのうち1または複数の複数のホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の計量ステーションが、モジュラー式計量組立体の外部に同モジュラー式計量組立体に連通するように着脱自在に取付けられる。或いは、1または複数のモジュラー式計量組立体が、最初の或いは元々のモジュラー式計量組立体に連通するように着脱自在に取付けられる。こうして、全モジュラー式システムは、特定のエンドユーザまたは顧客によって要求される種々の異なるホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料堆積または塗布処理に適合する或いは実施可能とする多用途性と融通性とを有する。また、計量装置へ供給されるホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の圧力を制御し、以って、各計量装置へ供給されるホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の作動圧力が、条件に応じて異なる作動圧力値を有するようにするための閉ループ流体圧制御システムが開示される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の原理および技術により構成された、新規の改良されたホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料を供給するためのモジュラー式システムの第1の実施形態および関連部品の斜視図であり、モジュラー式タンク組立体とは独立に該モジュラー式タンクから遠隔配置されているモジュラー式計量組立体を示す図である。
【図2】本発明の原理および技術により構成された、新規の改良されたホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料を供給するためのモジュラー式システムの第2の実施形態の図1と同様の斜視図であり、モジュラー式タンク組立体に固定され、該モジュラー式タンク組立体と共に一体的な組立体を形成するモジュラー式計量組立体を示す図である。
【図3】モジュラー式タンク組立体の内部構成要素およびモジュラー式計量組立体の内部構成要素を示す図1と同様の斜視図であり、明瞭に示すために、モジュラー式計量組立体の幾つかの構成要素を分解して示す図である。
【図4】分配マニフォールドの上壁部材および前壁部材に取付けた計量ステーションインターフェース、分配マニフォールド内に形成された、ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料を分配マニフォールドへ供給する流体管路およびホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料を分配マニフォールドから受入れる流体管路と共に示すモジュラー式計量組立体の分配マニフォールドの側面図である。
【図4a】図4に示した分配マニフォールドの矢視線4a−4aに沿う断面図である。
【図4b】図4aに示した分配マニフォールドの矢視線4b−4bに沿う断面図である。
【図4c】図4aに示した分配マニフォールドの矢視線4c−4cに沿う断面図である。
【図5】図2に示した一体形モジュラー式タンク組立体-モジュラー式計量組立体の矢視線5−5に沿う断面図である。
【図6】ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の収集ハウジング、分配マニフォールド、および、ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の収集ハウジングと分配マニフォールドとに取付けられ、分配マニフォールドをホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の収集ハウジングに着脱自在に取付けるための回転式クランプ締結組立体の部分斜視図であり、分配マニフォールドをホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の収集ハウジングから取外可能とする解除位置にある回転式クランプ締結組立体を示すである。
【図7】図6と同様の部分斜視図であり、分配マニフォールドをホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の収集ハウジングに固定する固定位置にある回転式クランプ締結組立体を示すである。
【図8】モジュラー式計量組立体がモジュラー式ポンプ組立体に固定され、該モジュラー式ポンプ組立体と共に一体的組立体を形成し、かつ、モジュラー式タンク組立体がモジュラー式ポンプ組立体から独立し、該モジュラー式ポンプ組立体から遠隔配置されるようにした、本発明の原理および技術により構成された、新規の改良されたホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料を供給するためのモジュラー式システムの第3の実施形態を示す図5と同様の断面図である。
【図9】複数の計量ステーションのうち1または複数の計量ステーション、または、複数の計量ステーションの全てが、モジュラー式計量組立体およびモジュラー式計量組立体内に配設された分配マニフォールドの外部に遠隔配置されるようにした、本発明の原理および技術により構成された、新規の改良されたホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料を供給するためのモジュラー式システムの第4の実施形態の図3と同様の斜視図である。
【図10】本発明の原理および技術により構成された新規の改良されたホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料を供給するためのモジュラー式システムの第5の実施形態の図1、9と同様の斜視図であり、元々のまたは当初のモジュラー式計量組立体および該モジュラー式計量組立体内に配設された分配マニフォールドから離して直列に連結可能な1または複数の付加的モジュラー式計量組立体を示す図である。
【図11】例えば、図3に示したシステム構成要素と同様の、然しながら種々の位置に配置することのできる種々のシステム構成要素に関連する流体制御回路を示す略示ブロック図である。
【図12】図11に示した流体制御回路内に組み込まれた減圧弁の拡大断面図であり、減圧弁のスプール部材がその下位置にあり、流体が、タンクモジュールから該スプール部材を通過して遠隔装置の1つに流通可能となっている図である。
【図13】図11に示した流体制御回路内に組み込まれた減圧弁の図12と同様の拡大断面図であり、減圧弁のスプール部材がその上位置にあり、戻り流体が、遠隔装置の1つから該スプール部材を通過してタンクモジュールの材料供給タンクに帰還可能となっている図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
添付図面を参照して後述する詳細な説明から本発明の種々の特徴および付随する利点が明らかとなろう。添付図面において同様の構成要素または対応する構成要素には同じ参照番号が付されている。
【0009】
添付図面、特に図1を参照すると、新規の改良されたホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料を供給するためのモジュラー式システムの第1の実施形態が図示されており、そしてその全体が参照番号100にて指示されている。より詳細には、新規の改良された供給システム100は、内部に溶融したホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料を貯留したモジュラー式タンク組立体102と、モジュラー式計量組立体104とを具備している。モジュラー式計量組立体内には複数の計量ステーションが配設されており、各計量ステーションは、詳細に後述するように、所定量の或いは正確に計量された量のホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料を出力する複数の計量ギアポンプを具備している。ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料を供給するための新規の改良されたモジュラー式システム100の更なる構造上の特徴によれば、モジュラー式タンク組立体102は、モジュラー式タンク組立体102内のホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料を所定の一定圧力に加圧する主ポンプ106を具備している。該加圧されたホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料は、モジュラー式計量組立体104内に配設された複数の計量ギアポンプの要求に基づいて或いは同ギアポンプの要件の関数として様々な体積流量で、モジュラー式タンク組立体102の前壁部材110に形成された流体供給出口ポート108および流体供給管路112によってモジュラー式計量組立体104へ供給される。流体供給管路は、加熱された適当なホースを具備することができる。
【0010】
使用されなかったホットメルト接着剤または熱可塑性材料は、流体戻り管路114および流体戻り入口ポート116によって、モジュラー式計量組立体104からモジュラー式タンク組立体102へ帰還する。流体戻り入口ポートもモジュラー式タンク組立体102の前壁部材110に形成されている。本発明の第1の実施形態の原理および技術によれば、モジュラー式計量組立体104は、モジュラー式タンク組立体102とは独立しており、かつ、様々な所定長さの流体供給管路112および流体戻り管路114の長さによって、モジュラー式タンク組立体から遠隔配置されていることは理解されよう。更に、モジュラー式計量組立体104の前壁部材118には、例えば、16個の流体供給出口ポート120が配設されており、該16個の流体供給出口ポート120は、4組または4列に配列され、流体供給出口ポート120の各組または各列は4つの別個の流体供給出口ポート120を具備している。以下の説明から明らかとなるように、モジュラー式計量組立体104内に配設された複数の計量ステーションの複数の計量ギアポンプの出口は、複数の流体供給出口ポート120に連通しており、参照番号122にて指示する複数のアプリケータホースが、複数の流体供給出口ポート120に各々連通し、所定の或いは正確に計量された量のホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料が、ホットメルト接着剤または熱可塑性材料アプリケータヘッドに供給されるようになっている。
【0011】
次に図2を参照すると、ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料を供給するための新規の改良されたモジュラー式システム第2の実施形態の全体が参照番号200にて指示されている。第2の実施形態によるモジュラー式システム200は、後述する点を除いて、図1に示す第1の実施形態によるモジュラー式システム100と概ね同様である。従って、簡単化のために、第2の実施形態のモジュラー式システム200の詳細な説明は省略し、第1と第2の実施形態のモジュラー式システム100、200の相違点のみ説明する。更に、第1と第2の実施形態によるモジュラー式システム100、200構成要素は類似するので、第2の実施形態によるモジュラー式システム200において第1の実施形態によるモジュラー式システム100に対応する構成要素には、200番台の同じ参照番号が付されている点に注意されたい。
【0012】
より詳細には、第1と第2のモジュラー式システム100、200の1つの相違点は、第2の実施形態によるもモジュラー式システム200の原理および技術によれば、モジュラー式計量組立体204が、モジュラー式タンク組立体202に固定されており、効果的に一体的単一ユニットを形成するようになっている点である。後述する協働締結手段が、モジュラー式タンク組立体202の前壁部材210およびモジュラー式計量組立体204の後壁部材224に取付けられており、モジュラー式計量組立体204をモジュラー式タンク組立体202に着脱自在に固定するようになっている。更に、このよにモジュラー式計量組立体294がモジュラー式タンク組立体202へ取付けられ、上述のように一体構成となっているので、第1の実施形態によるモジュラー式システム100の特徴であるモジュラー式タンク組立体102をモジュラー式計量組立体104に相互連結する流体供給管路112および流体戻り管路114を省略することができる。
【0013】
次に図3を参照し、そして第1の実施形態によるモジュラー式システム100を開示する図1を再び参照して、モジュラー式タンク組立体102およびモジュラー式計量組立体104の内部構造を詳細に説明する。より詳細には、モジュラー式タンク組立体102は、その内部にホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の容器またはホッパー126が配設されており、該ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の容器またはホッパー内に、溶融したホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料が、所定の望ましい温度レベルおよび粘度に維持されている。主ポンプ106は、ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料をホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の容器またはホッパー126から受取り、該材料を所定の圧力値へ加圧し、該加圧された材料を流体供給管路112を介してモジュラー式計量組立体104へ供給する。図3から容易に理解されるように、モジュラー式計量組立体104は、分配マニフォールド128を内部に有しており、該分配マニフォールド128は、例えば、4つの計量ステーション130、132、134、136のような、該分配マニフォールドに固定、連通する複数の計量ステーションを有している。4つの計量ステーション130、132、134、136は、モジュラー式計量組立体104の外部に配設されているように図示されているが、該4つの計量ステーション130、132、134、136は、単に図示する目的からモジュラー式計量組立体104に対して単純に分解した形式で図示されており、ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料を下流側のアプリケータヘッドへ供給する該計量ステーション130、132、134、136は、新規の改良されたモジュラー式システムの第1の実施形態の原理および技術によれば、モジュラー式計量組立体104の内部に配置するようになっている。
【0014】
更に、複数の取付ブラケット138、140、142、144が、モジュラー式計量組立体104内に固定されており、複数の計量ステーション130、132、134、136は、各々、該複数の取付ブラケットに取付けられるようになっている。更に、複数の計量ステーション130、132、134、136の各々は、一組の計量ギアポンプ146、148、150、152、歯車組立体162、164、166、168を介して各組の計量ギアポンプ146、148、150、152を回転駆動するための駆動モータ154、156、158、160、および、分配マニフォールド128と各組の計量ギアポンプ146、148、150、152との間を連通させるインターフェース170、172、174、176を具備している。更に、ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の流体供給通路178、180、182、184、および、ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の流体戻り通路186、188、190、192が、分配マニフォールド128と、計量ギアポンプ146、148、150、152の各々の組に関連するインターフェー170、172、174、176との間に形成されている。更に、4組の計量ギアポンプ146、148、150、152は、例えば、4つの直列に配置された計量ギアポンプを具備しており、従って、モジュラー式計量組立体104内に配設された分配マニフォールド128に連通する全計量ギアポンプの個数は16個であり、その流体出力は、図1に示すように、モジュラー式計量組立体104の前壁部材118に形成された流体供給出口ポート120に連通している。
【0015】
ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の供給および戻りに関連して、ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の容器またはホッパー126内に貯留されているホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料は、主ポンプ106によって、モジュラー式タンク組立体102の前壁部材110に形成されている流体供給出口ポート108へ供給され、そして、ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料は、流体供給管路112を介して、分配マニフォールド128へ供給され、更に、分配マニフォールドから、該ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料は、ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の流体供給通路178、180、182、184およびインターフェース170、172、174、176によって、計量ギアポンプ146、148、150、152の各々に供給される。反対に、ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の容器またはホッパー126へ戻されるべきホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料は、計量ギアポンプ146、148、150、152の各々の組から、各インターフェース170、172、174、176、ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の流体戻り通路186、188、190、192、分配マニフォールド128、および、流体戻り管路114を介して帰還する。
【0016】
更に図3および図4〜図4cを参照すると、計量ステーション130、132に連通するインターフェース170、172は、分配マニフォールド128の上壁部材194に取付けられるようになっており、計量ステーション134、136に連通するインターフェース174、176は、分配マニフォールド128の前壁部材196に取付けられるようになっている。更に、図4〜図4cを参照して、分配マニフォールド128内に形成され、インターフェース170、172、174、176へ延び、そして、インターフェース170、172、174、176から延びる異なるホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の流体供給通路および流体戻り通路、および、それに連通する計量ギアポンプ146、148、150、152を説明する。より詳細には、図4、4a、4cおよび図3から理解されるように、モジュラー式タンク組立体102の前壁部材110に連通し、該前壁部材から延設された流体供給管路112は、入口ポート230によって、分配マニフォールド128の後壁部材198の下方部分に連通している。長手方向に配向された第1の水平流体供給通路232は、入口ポート230から流体供給管路112の方へ分配マニフォールド128内へ延びて、分配マニフォールド128の前壁部材196に配設されたインターフェース174、176の一方(第1のインターフェース)に連通し、長手方向に配向された第1の水平流体供給通路232に連通する第1の鉛直に配向された流体供給通路234は、分配マニフォールド128の上壁部材に配設されたインターフェース170、172の一方(第1のインターフェース)に連通している。
【0017】
更に、横断方向に配向された第2の水平流体供給通路236は、図4に示すように、第1の水平流体通路232を第3の水平流体通路238に連通させる。第3の水平流体通路は、図4aに示すように、第1の水平流体通路232に対して実質的に平行に延び、ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料を、分配マニフォールド128の前壁部材196に配設されたインターフェース174、176の他方(第2のインターフェース)に供給する。第1の鉛直に配向された流体通路234に実質的に平行な第2の鉛直に配向された流体供給通路240は、第3の水平流体通路238に連通しており、分配マニフォールド128の上壁部材194に配設されたインターフェース170、172の他方(第2のインターフェース)へホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料を供給するようになっている。第1と第2の鉛直に配向された流体通路234、240沿いに流通した後に、ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料は、図3に略示する流体通路178、180へ効果的に導入され、各々インターフェース170、172へ流入し、該インターフェースからホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料は、計量ステーション130、132の計量ギアポンプ146、148へ供給される。同様の流体流れ通路が、インターフェース174、176および計量ステーション134、136の計量ギアポンプ150、152へのホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の供給についても形成される。
【0018】
計量ステーション130、132、134、136から分配マニフォールド128を介してモジュラー式タンク組立体102のホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の容器または貯留タンク126へ戻るホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の帰還に関連して、図4、4a、4bおよび図3を参照すると、分配マニフォールド128へのホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の供給と同様に、分配マニフォールド128には、計量ステーション130、132、134、136のインターフェース170、172、174、176を流体戻り管路114に連通させる種々の内部通路が設けられている。より詳細には、流体戻り管路114は、分配マニフォールド128の後壁部材198に連通し、該後壁部材から流体出口通路242を介して延設され、モジュラー式タンク組立体102の流体戻り入口ポート116へ連通している。第1の鉛直に配向された流体戻り通路244が、分配マニフォールド128内で、分配マニフォールド128の上壁部材194に設けられたインターフェース170、172の一方(第1のインターフェース)から下方に延び、そして、長手方向に配向された第1の水平流体戻り通路246が、分配マニフォールド128内で、分配マニフォールドの前壁部材196に設けられたインターフェース174、176の一方(第1のインターフェース)から内方へ延びている。第1の鉛直に配向された流体戻り通路244および長手方向に配向された第1の水平流体戻り通路246は、第2の水平に配向された流体戻り通路248に連通しており、該第2の水平に配向された流体戻り通路は、流体出口通路242に連通している。図4aに示すように、インターフェース170、172の他方(第2のインターフェース)に連通する第2の鉛直に配向された流体戻り通路250は、第1の鉛直に配向された流体戻り通路244に実質的に平行に延設し、かつ、流体出口通路242への第2の水平に配向された流体戻り通路248に連通するように、分配マニフォールド128内に配設されている。更に、インターフェース174、176の他方(第2のインターフェース)を第2の水平に配向された流体戻り通路248および流体出口通路242に連通させるために、第3の水平に配向された流体戻り通路252が設けられており、こうして、ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料が、計量ステーション130、132、134、136から流体戻り通路186、188、190、192、分配マニフォールド128および流体戻り管路114沿いにホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の容器またはホッパーへ帰還するようになっている。
【0019】
例えば、複数のインターフェース170、172、174、176と分配マニフォールド128との間のに形成される複数の供給側インターフェースおよび戻り側インターフェース、例えば、流体供給管路112と分配マニフォールド128との間に形成されるインターフェース、および、例えば、流体戻り管路114と分配マニフォールド128との間に形成されるインターフェースに関連して、分配マニフォールド128に組み込まれた逆止弁のみが図示されているが、一対の反対向きに配置された逆止弁が、図4bで参照番号254、256で示すように、各々分配マニフォールド128と複数のインターフェース170、172、174、176との連結部において該分配マニフォールドおよび複数のインターフェースに組み込まれている。同様に、一対の反対向きに配置された逆止弁が、図4c、4bで参照番号258、260で示すように、分配マニフォールド128と流体供給、流体戻り管路112、114との連結部において、分配マニフォールドおよび流体供給、流体戻り管路に組み込まれている。このように、逆止弁254、256、258、260を反対向きに配置することによって、上記インターフェースからホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料が噴出したり漏れたりすることなく、これら構成要素を種々の構成要素から分離可能となる。例えば、流体供給、戻り管路112、114に関連して、該管路112、114を、適当なネジ継手等によって、分配マニフォールド128およびモジュラー式タンク組立体102に着脱自在に連結するようにできる。
【0020】
図5および第2の実施形態によるモジュラー式システム200を示す図2を参照して、モジュラー式タンク組立体202および該モジュラー式タンク組立体のモジュラー式計量組立体204への連結を詳細に説明する。より詳細には、モジュラー式タンク組立体202内には、主ポンプ206およびホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の容器またはホッパー126に同様のホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の容器またはホッパー226が配設されている。モジュラー式計量組立体204内には、分配マニフォールド128と同様の分配マニフォールド228が配設されている。ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の容器またはホッパー226内には、ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料262が貯留されており、ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の容器またはホッパー226の低端部または底部には開口部264が形成されており、溶融したホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料262が、水平に配向された収集通路266内へ吐出され、該水平に配向された収集通路はポンプ供給通路268に連通し、該ポンプ供給通路は主ポンプ206の入口端に連通している。主ポンプ206は、ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料262を、そのポンプ出口通路270へ吐出し、こうして、ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料262は、ストレーナ-フィルタ部材272を通過し、好ましくない或いは望ましくない粒子や不純物質が除去される。
【0021】
ストレーナ-フィルタ部材272を通過した後、ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料262は、次いで、主ポンプハウジング276の下方領域に形成された水平の第1の出口通路274、および、容器またはホッパー226のベース部つまり下方の収集ハウジング部279内に形成された水平に配向された第2の出口通路278内に流入する。該第2の出口通路は、反対向きに配置された一対の逆止弁280を介して分配マニフォールド228に連通している。該逆止弁280は、既述の逆止弁258と同様の逆止弁とすることができる。ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料262は、次いで、鉛直に配向された供給通路234、240の何れか1つと同様とすることができる鉛直に配向された供給通路282を流通し、インターフェース170、172と同様のインターフェースへ向け、流体通路178、180の何れか一方と同様とすることができる流体供給通路284沿いに流通する。同様に、ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料262は、上記複数のインターフェースから、流体戻り通路186、188の何れか一方と同様とすることができる流体戻り通路286、鉛直に配向された戻り通路244、250の何れか一方と同様とすることができる鉛直に配向された戻り通路288、および、上記逆止弁260と同様とすることができる反対向きに配置された一対の逆止弁290に沿って収集通路226へ戻すことができる。
【0022】
更に、分配マニフォールド228および容器またはホッパー226の下方の収集ハウジング部279を着脱自在に結合するために、例えば、一対の回転式クランプ締結組立体のような適当な締結具を用いることができる。より詳細には、図6に示すように、回転式クランプ締結組立体の各々は、容器またはホッパー226の下方の収集ハウジング部279の両側面に取付けられる一対の取付ブロック292、292と、分配マニフォールド228の両側面に取付けられる一対のクランプブラケット(一方のクランプブラケット294のみが見える)とを具備している。各クランプブラケット294は概ねC形の断面形状を有し、各取付ブロック292、292には、外ネジが形成された調節または締結ネジ296、296を受容する内ネジが形成されている。
【0023】
回転クランプ部材298が、調節または締結ネジ296の一方に自由に回転できるように取付けられており、分配マニフォールド228を容器またはホッパー226の下方の収集ハウジング部279に連結、固定する際、図6に示すように、先ず、クランプ部材298、298が解除位置に配置される。次いで、取付ブロック292、292およびクランプ部材298、298が取付けられている容器またはホッパー226の下方の収集ハウジング部279が、調節または締結ネジ296、296の長手の中心軸線に平行に移動して、クランプ部材298、298の拡大部分がC形のクランプブラケット294を通過する。C形のクランプブラケット294を通過した後、クランプ部材298、298は、次いで調節ネジまたは締結ネジ296、296を中心として180°回転または回動させらる。そして、調節または締結ネジ296、296が実施的に締付けられ、クランプ部材298、298の突出ラグ部がクランプブラケット294に緊密に係合し、容器またはホッパー226の下方の収集ハウジング部279および分配マニフォールド228が緊密に係合する。
【0024】
次に、図8を参照すると、図2、5に示す第2の実施形態によるモジュラー式システム200に類似する、本発明の原理および技術により構成されたホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料を供給するための新規の改良されたモジュラー式システムの第3の実施形態の全体が参照番号300にて指示されている。第3の実施形態は、後述する点を除いて、図2、5に示す第2の実施形態によるモジュラー式システム200と同様である。従って、簡単化のために、第3の実施形態のモジュラー式システム300の詳細な説明は省略し、第2と第3の実施形態によるモジュラー式システム200、300の相違点のみ説明する。更に、第2と第3の実施形態によるモジュラー式システム200、300構成要素は類似するので、第3の実施形態によるモジュラー式システム300において第2の実施形態によるモジュラー式システム200に対応する構成要素には、300番台の同じ参照番号が付されている点に注意されたい。より詳細には、第2と第3のモジュラー式システム200、300の1つの相違点は、第3の実施形態によるもモジュラー式システム300の原理および技術によれば、図5において参照番号226、279にて指示するホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の容器またはホッパーおよびその関連する収集ハウジング部が省略され、第2の実施形態によるモジュラー式システム200の特徴であるモジュラー式タンク組立体202に代えて、第3の実施形態によるモジュラー式システム300は、モジュラー式ポンプ組立体または供給組立体303を具備し、その中に主ポンプ306と、そのストレーナ-フィルタ部材372とが配設されている。更に、第3の実施形態によるモジュラー式システム300の原理および技術によれば、モジュラー式計量組立体304は、モジュラー式ポンプ組立体303に直接固定され、該モジュラー式ポンプ組立体と共に一体的に組立体を形成し、かつ、不図示のモジュラー式タンク組立体が、上記モジュラー式ポンプ組立体から離れた独立のモジュラー構成要素を具備している。エンドユーザまたは顧客の種々の必要性や条件に依存して、或いは、こうした必要性や条件の関数として構成要素を相互に交換可能なモジュラーコンセプトが更に強められる。
【0025】
次に、図9を参照すると、図1、3に示した第1の実施形態によるモジュラー式システム100に類似する、本発明の原理および技術により構成されたホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料を供給するための新規の改良されたモジュラー式システムの第4の実施形態の全体が参照番号400にて指示されている。第4の実施形態は、後述する点を除いて、図1、3に示した第1の実施形態によるモジュラー式システム100と同様である。従って、簡単化のために、第4の実施形態のモジュラー式システム400の詳細な説明は省略し、第4と第1の実施形態によるモジュラー式システム400、100の相違点のみ説明する。更に、第4と第1の実施形態によるモジュラー式システム400、100構成要素は類似するので、第4の実施形態によるモジュラー式システム400において第1の実施形態によるモジュラー式システム100に対応する構成要素には、400番台の同じ参照番号が付されている点に注意されたい。
【0026】
より詳細には、第4と第1のモジュラー式システム400、100の1つの相違点は、第4の実施形態によるモジュラー式システム400の原理および技術によれば、例えば、図3に示すように第1の実施形態によるモジュラー式システム100の計量ステーション134と同様の計量ステーション434のような複数の複数の計量ステーションのうち1または複数の計量ステーションを、或いは複数の計量ステーションの全てをモジュラー式計量組立体404の外部に、かつ、該モジュラー式計量組立体から遠隔配置することができる。モジュラー式計量組立体404に対して計量ステーション434を外部に配置すること、および、図9には図示していないが、分配マニフォールドを内部に配置することに関連して、図9には図示されていないがモジュラー式計量組立体404内に配置されている他の計量ステーションの複数の計量ギアポンプは、図3に示したモジュラー式計量組立体104の計量ステーション130、132、136と同様に機能し、モジュラー式計量組立体404内に配置された上記計量ステーションからの出力は、モジュラー式計量組立体404の前壁部材418に形成された流体供給出口ポート420へ流通する。こうして、複数のアプリケータホース422が、各々、複数の流体供給出口ポート420に連通し、ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料がアプリケータヘッド等へ流通するようになっている。
【0027】
計量ステーション434の計量ギアポンプの出力に連通、関連しているので、通常、モジュラー式計量組立体404の前壁部材418に形成される流体供給出口ポートは、然しながら、例えば、計量ステーション434がモジュラー式計量組立体404の外部に遠隔配置されているため、モジュラー式計量組立体404の前壁部材418には形成されず、ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料は、モジュラー式計量組立体404内に配設されている分配マニフォールド内を流通し、そして、モジュラー式計量組立体404の前壁部材418に形成されている出力供給ポート421から、図3に示すホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料流体供給通路182に類似し流体供給管路412と同じ構成のホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料流体供給通路482内を流通して、外部に遠隔配置されている計量ステーション434へ出力される。同様に、外部の遠隔計量ステーション434からモジュラー式計量組立体404およびその内部に配設されている分配マニフォールドへ帰還するホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料は、図3に示すホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料流体戻り通路190と同様の、ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料流体戻り通路490に沿って流通し、モジュラー式計量組立体404の前壁部材418に形成された戻り入口ポート423内に流入し、モジュラー式計量組立体404内に配設されている分配マニフォールドへ帰還する。また、上記ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料流体戻り通路は、流体戻り管路414と同様の構成とすることもできよう。
【0028】
次に図10を参照すると、図1、3、9に示す第1と第4の実施形態によるモジュラー式システム100、400に類似する、本発明の原理および技術により構成されたホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料を供給するための新規の改良されたモジュラー式システムの第5の実施形態の全体が参照番号500にて指示されている。第5の実施形態によるモジュラー式システム500は、後述する点を除いて概ね図1、3、9に示す第1と第4の実施形態によるモジュラー式システム100、400と同様である。従って、簡単化のために、第5の実施形態のモジュラー式システム500の詳細な説明は省略し、第5と第1と第4の実施形態のモジュラー式システム500、100、400の相違点のみ説明する。更に、第5と第1と第4の実施形態のモジュラー式システム500、100、400の構成要素は類似するので、第5の実施形態によるモジュラー式システム500において第1と第4の実施形態によるモジュラー式システム100、400に対応する構成要素には、500番台の同じ参照番号が付されている点に注意されたい。
【0029】
より詳細には、第5と第1と第4の実施形態のモジュラー式システム500、100、400の1つの相違点は、図1、3に示す第1の実施形態によるモジュラー式システム100内に示されているモジュラー式計量組立体104内に配設されている計量ステーション130、132、134、136に代えて、そして、図9において、第4の実施形態によるモジュラー式システム400内に示されているモジュラー式計量組立体404の外部に配設されている1または複数の計量ステーション434に代えて、第5の実施形態のモジュラー式システム500の原理および技術によれば、図1に開示の第1の実施形態によるモジュラー式システム100のモジュラー式計量組立体104内に配設されている計量ステーション130、132、136と同様の複数の計量ステーションのうち1または複数の計量ステーションで、かつ、該複数の計量ステーションの全てではない複数の計量ステーションが、同様にモジュラー式計量組立体504内に配設することができ、かつ、同時に、例えば、図9に開示のモジュラー式システム400のモジュラー式計量組立体404に連通する計量ステーション434と同様の複数の計量ステーションのうち1または複数の計量ステーションが、モジュラー式計量組立体504から省略され、例えば、第2のモジュラー式計量組立体505によって置換することができる。該第2のモジュラー式計量組立体は、第1のモジュラー式計量組立体504内に配設されている第1組の計量ステーション130、132、134、136と同様の第2組の複数の計量ステーション(図示せず)を内蔵しており、第1と第2のモジュラー式計量組立体504、505は直列に連通している。
【0030】
より詳細には、通常、モジュラー式計量組立体504内に配設され、かつ、例えば、計量ステーション134または434と同様の計量ステーションが、第2のモジュラー式計量組立体505によって置換されている。該第2のモジュラー式計量組立体は、第1のモジュラー式計量組立体504の外部に遠隔配置されており、通常、計量ステーション134または434の計量ギアポンプの出力に各々に連通させるため第1のモジュラー式計量組立体504の前壁部材518に形成されている流体供給出口ポートは、第1のモジュラー式計量組立体504の前壁部材518には形成または設けられておらず、ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料は、第1のモジュラー式計量組立体504内に配設された分配マニフォールド内を流通し、そして、第1のモジュラー式計量組立体504の前壁部材518に形成された流体供給出口ポート508と同様の流体供給出口ポート509から、外部に遠隔配置されている第2のモジュラー式計量組立体505へ供給され、そして、流体供給管路512と同様の流体供給管路513に沿って流通する。同様に、第2のモジュラー式計量組立体505から第1のモジュラー式計量組立体504およびその内部に配設されている分配マニフォールドへ帰還するホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料は、流体戻り管路514と同様の流体戻り管路515に沿って流通して、流体戻り入口ポート516と同様の第1のモジュラー式計量組立体504の前壁部材518に形成された流体戻り入口ポート517に流入し、第1のモジュラー式計量組立体504内に配設された分配マニフォールドに帰還する。流体供給出口ポート120、420と同様の複数の流体供給出口ポート521が、第2のモジュラー式計量組立体505の前壁部材519に形成されており、かつ、アプリケータホース122、422と同様の複数のアプリケータホース523が、複数の流体供給出口ポート521に連通するようになっている。こうして、本発明の第5の実施形態のモジュラー式システム500の原理および技術によれば、互いに異なる遠隔位置に配置された複数のモジュラー式計量組立体を直列に連結可能となり、アプリケータ当に関連する計量ステーションの異なる組を同様に異なる遠隔位置に配置可能となる。
【0031】
図11〜図13を参照すると、例えば、種々の計量装置またはアプリケータヘッドの構成要素を相対的に高圧の流体源から異なる位置および距離に配置することができ、そして、こうした遠隔配置された計量装置またはアプリケータヘッドへ向けて流通する比較的低圧の流体の流れには、異なる流体圧力パラメータまたは圧力値が要求され、そして更に、こうした流体圧力パラメータまたは圧力値は、独立に制御しなければならない。本発明の更なる原理と技術によれば、比較的低圧の流体流れを効果的に監視し、かつ、その圧力パラメータまたは圧力値を独立に調節、制御して、条件に従い所望の流体圧レベルに維持するための新規の改良された閉ループ流体圧制御システムが、図11に開示され、その全体が参照番号600にて指示されている。ここで、こうした閉ループ流体圧制御システム600は、例えば、図1、3および図4〜4cに開示のモジュラー式システム100のようなモジュラー式システムに関連して使用され、従って、閉ループ流体圧制御システム600において、モジュラー式システム100の構成要素に対応する幾つかの構成要素は同じ参照番号にて指示されている。
【0032】
より詳細には、図11に示すように、タンクモジュール102内に配設されている主ポンプ106は、例えば、ピストンポンプを具備しており、該ピストンポンプは、供給タンクまたは容器126から流体を吸引、加圧し、流体供給管路112を介して分配モジュールまたはマニフォールド128へ供給すべき吸引した流体の圧力をタンク圧力値PTから相対的に高圧のライン圧力値PHに加圧する。更に、空気制御式圧力逃がし弁RV-602によって、流体供給管路112と流体戻り管路114とが相互連結されており、過剰圧力条件下で流体供給管路112内の圧力を流体戻り管路114へ逃がすようになっている。圧力逃がし弁RV-602が開弁し、流体供給管路112を流体戻り管路114へ連通させる圧力レベルは、制御空気入口ポート604を介して圧力逃がし弁RV-602に連通する加圧された制御空気によって制御または設定される。更に、既述したように、分配モジュール128は高圧PHの流体をタンクモジュール102から受入れ、そしてそれを流体供給ライン、流体供給管路または流体供給通路234、240、236/238、232を介して1または複数の計量装置またはアプリケータヘッド130、132、134、136へ分配する。然しながら、タンクモジュール102から分配モジュール128へ流通する高圧PHの流体は、異なる作動圧力レベルまたは作動圧力値P1-P4へ個別に減圧、制御されなければならない。
【0033】
本発明の原理および技術によれば、複数の減圧弁PRV1-606、PRV2-608、PRV3-610、PRV4-612が、分配モジュール128内に配設されており、該複数の減圧弁は、各々、流体供給ライン、流体供給管路または流体供給通路232、234、238、240および流体戻り管路、流体戻りラインまたは流体戻り通路252、246、250、244に連通している。複数の減圧弁PRV1-606、PRV2-608、PRV3-610、PRV4-612の各々は、個別に作用し、かつ、調節可能に制御され、計量装置またはアプリケータヘッド136、134、132、130の各々へ流通するホットメルト接着剤その他の熱可塑性流体材料が、異なる作動圧力値を有することができるようになっている。減圧弁PRV1-606、PRV2-608、PRV3-610、PRV4-612は空気圧によって制御されるので、流体圧の設定または作動圧力値は、減圧弁PRV1-606、PRV2-608、PRV3-610、PRV4-612の各々へ印加される空気圧力に直接比例する。従って、複数の減圧弁PRV1-606、PRV2-608、PRV3-610、PRV4-612の各々は、制御空気入口ライン622、624、626、628を介して連通、連結された可変式空圧変換器IP1-614、IP2-616、IP3-618、IP4-620を有し、かつ、空圧変換器IP1-614、IP2-616、IP3-618、IP4-620は、各々、制御空気が供給されるように、流体ライン632によって空圧源630に連通している。
【0034】
更に、流体供給ライン、計量装置またはアプリケータヘッド136、134、132、130に連結されている流体供給管路または流体供給通路232、238、240、234の各々には、流体供給ライン、流体供給管路または流体供給通路232、238、240、234内の支配的作動圧力値P1、P2、P3、P4を検知または検出するように、圧力変換器XD1-634、XD2-636、XD3-638、XD4-640が連結されている。更に、検知または検出された作動圧力値P1、P2、P3、P4が電子制御装置CTRL1-642、CTRL2-644、CTRL3-646、CTRL4-648に送出されるように、複数の圧力変換器XD1-634、XD2-636、XD3-638、XD4-640は、信号ライン650、652、654、656によって複数の電子制御装置CTRL1-642、CTRL2-644、CTRL3-646、CTRL4-648に各々連結されており、該複数の電子制御装置CTRL1-642、CTRL2-644、CTRL3-646、CTRL4-648は、適当な信号ライン658、660、662、664によって、複数の可変式空圧変換器IP1-614、IP2-616、IP3-618、IP4-620に各々連結されている。更に、複数の電子制御装置CTRL1-642、CTRL2-644、CTRL3-646、CTRL4-648は、また、信号ライン668、670、672、674によって、例えば、プログラマブル論理制御器PLC-666を具備したシステム制御装置に連結されるようになっている。
【0035】
こうして、複数の圧力変換器XDl-634、XD2-636、XD3-638、XD4-640は、各々、支配的流体供給ライン、流体供給管路または流体供給通路232、238、240、234内の作動圧力値P1、P2、P3、P4を検知または検出し、該作動圧力値P1、P2、P3、P4に対応した信号が、信号ライン650、652、654、656によって、各々、電子制御装置CTRL1-642、CTRL2-644、CTRL3-646、CTRL4-648へ送出される。次いで、電子制御装置CTRL1-642、CTRL2-644、CTRL3-646、CTRL4-648は、信号ライン668、670、672、674を介してプログラマブル論理制御器PLC-666と通信を行う。該プログラマブル論理制御器には、望ましい或いは所定の作動圧力値P1、P2、P3、P4が格納されており、適切な信号が、該プログラマブル論理制御器PLC-666から信号ライン668、670、672、674を介して個別の電子制御装置CTRL1-642、CTRL2-644、CTRL3-646、CTRL4-648へ戻され、電子制御装置CTRL1-642、CTRL2-644、CTRL3-646、CTRL4-648によって、各々独立に複数の可変式空圧変換器IPl-614、IP2-616、IP3-618、IP4-620が制御され、制御空気入口ライン622、624、626、628を通じて、複数の減圧弁PRV1-606、PRV2-608、PRV3-610、PRV4-612が個別、独立に制御される。これによって、作動圧力値P1、P2、P3、P4が必要に応じて望ましいレベルに調節、維持される。こうして、既述の閉ループ監視システムによって、計量装置またはアプリケータヘッド136、134、132、130に各々関連した種々の異なる作動圧力値または圧力パラメータP1、P2、P3、P4が、必要に応じて独立に調節、制御される。
【0036】
更に、図12、13を参照して、複数の減圧弁PRV1-606、PRV2-608、PRV3-610、PRV4-612の構造上の特徴を減圧弁PRV1-606を例として説明する。より詳細には、減圧弁PRV1-606は、円筒ハウジング676を具備しており、該円筒ハウジング676の上方領域に形成された制御空気室680内に、圧力制御ピストン678が往復動自在に配設されている。内部制御空気室680を閉鎖または画成するために、円筒ハウジング676の上端領域に円筒キャップ682が複数のボルト締結具684によって固定されている。円筒キャップ682には、環状のOリング密封部材686が設けられており、円筒ハウジング676と、円筒キャップ682との間が密封される。円筒キャップ682には、中央部に配置された制御空気入口ポート688が設けられており、制御空気入口ライン622から制御空気が制御空気室680内に流入するようになっている。制御空気入口ポート688から制御空気室680内へ供給される制御空気による下方への付勢力に対抗して、圧力制御ピストン678を上方へ付勢するために、円筒ハウジング676の環状肩部692と、圧力制御ピストン678の下面部分との間にピストン復帰バネ690が配設されている。圧力制御ピストン678の上端部分には環状密封部材694が配設されており、圧力制御ピストン678の環状外面部分と、円筒ハウジング676に形成された制御空気室680内周面との間が密封され、圧力制御ピストン678の下端部分には、軸方向に配向されたピストン棒またはステム696が一体的に設けられており、該ピストン棒またはステムは、円筒ハウジング676内に固定されたピストンブッシュ部材698内で往復動するように案内される。
【0037】
円筒ハウジング676の下端部分には、スプール弁体700が固定されており、スプール弁体700内にはスプール弁702が往復動自在に配設されている。スプール弁ブッシュ704が、スプール弁体700において実質的に軸方向の中央部分に配設されている。スプール弁ブッシュ704とスプール弁体700との間の境界を密封するように、スプール弁ブッシュ704の外周面部分に環状のOリング密封部材706が配設され、スプール弁ブッシュ704とスプール弁702との間の境界を密封するように、環状のスプール密封部材708がスプール弁ブッシュ704の下方内周面部分に配設されている。ピストン棒またはステム696の下端部分には、ピストン棒またはステム696とスプール弁702の上端部分との間の作用面を形成するように、磨耗ボタン710が取付けられており、これによって、スプール弁702よりも柔らかい材料で形成されているピストン棒またはステム696が効果的に保護される。スプール弁702の上端領域には、環状の停止リング712が取付けられている。スプール弁体700の上端には、環状のリテーナ部材714が固定されている。環状のリテーナ部材714には、環状肩部716が設けられている。
【0038】
こうして、図12、13を比較すると、制御空気室680内へ導入され圧力制御ピストン678に作用して、スプール弁702を図12に示すように軸方向の最下位置へ配置するように押圧する制御空気によってスプール弁702が軸方向下方へ移動すると、環状の停止リング712がスプール弁ブッシュ704の環状上端部に係合または着座する。これに対して、計量装置またはアプリケータヘッド136に連通する流体ライン内の作動圧力Plが上昇して、スプール弁702が図13に示す最上位置へ配されるように押圧され、スプール弁702が軸方向上方へ移動すると、環状の停止リング712が環状のリテーナ部材714の内側環状肩部716に係合する。更に、スプール弁702の上記最上位置および最下位置に関連して、スプール弁体700には、軸方向に離間した環状の下入口ポート718および環状の上出口ポート720が配設され、スプール弁702の下方の中空部分には、同様に、軸方向に離間した下ポート722および上ポート724が設けられており、該上下ポートは軸方向に配向された通路726に連通する。該通路は、スプール弁702の方の中空部分に形成され出口ポート728に連通している。従って、スプール弁702が、図12に示すように、軸方向の最下位置にあるとき、上ポート724は閉塞され、下ポート722はスプール弁体700の環状の下入口ポート718に連通し、流体供給通路232からのホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料が、軸方向に配向された通路726へ流入し、出口ポート728へ、そして計量装置またはアプリケータヘッド236へ導かれる。従って、更に、可変式空圧変換器IPl-614から入口ポート688へ供給される空気量によって決定されるスプール弁体700に対するスプール弁702の軸方向変位の関数として決定されるように、スプール弁702の下ポート722がスプール弁体700の下側の環状入口ポート718と完全に連通しているか、或いは、スプール弁体700の下側の環状入口ポート718と部分的に連通しているかによって、減圧弁PRV1-606を介して流通するホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の圧力、従って計量装置またはアプリケータヘッド136へ向けて流通する流体の作動圧力の決定は、望ましく絞られ変化する。同様に、スプール弁702が、図13に示すように、軸方向の最上位置にあるとき、スプール弁702の下ポート722は効果的に閉塞されているが、スプール弁702の上ポート724は、スプール弁体700の上側環状入口ポート720に連通し、計量装置またはアプリケータヘッド236から帰還するホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料が、出口ポート728を介して軸方向に配向された通路726内に流入可能となり、そして、供給タンクまたは容器126へ帰還する流体戻り通路252へ流入可能となる。
【0039】
こうして、本発明の原理および技術によれば、ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料を供給するための新規の改良されたモジュラー式システムが開示され、例えば、内部に配設された複数のホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の計量ステーションを有したモジュラー式計量組立体を、モジュラー式ホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料のタンクまたは供給組立体に着脱自在に、かつ、連通するように取付可能となる。或いは、複数のホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の計量ステーションのうち1つまたは複数を、モジュラー式計量組立体の外部に、同モジュラー式計量組立体に着脱自在に、かつ、連通するように配置可能となる。或いは、更に、1または複数の付加的モジュラー式計量組立体を、最初の或いは元々のモジュラー式計量組立体に着脱自在に、かつ、連通するように連結可能となる。こうして、モジュラー式システム全体の多用途性と融通性とが増強され、エンドユーザまたは顧客によって要求されるであろう種々の或いは異なるホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の堆積または塗布処理に効果的に適用可能となる。更に、計量装置へ供給されるホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料の圧力を個別に制御し、各計量装置へ供給されるホットメルト接着剤その他の熱可塑性材料が、必要に応じて異なる作動圧力値を有するようにした閉ループ流体圧制御システムを開示した。
【0040】
既述した開示内容に照らし、本発明の多くの変形と修正とが可能であることは言うまでもない。より詳細には、図示し既に説明した種々のシステム構成要素の配列順序や組合せが可能である。例えば、図1、3に示した第1の実施形態によるモジュラー式システム100の原理および技術によれば、モジュラー式計量組立体104計量ステーション130、132、134、136の全てがモジュラー式計量組立体104内に配設されていたが、例えば、図9に示した第4の実施形態によるモジュラー式システム400の原理および技術によるモジュラー式計量組立体404の計量ステーション434では、1または複数の計量ステーションが、モジュラー式計量組立体404の外部に配設されており、モジュラー式計量組立体504内に配設された1または複数の計量ステーションが、モジュラー式計量組立体504から除去され、そして、第2のモジュラー式計量組立体505によって置換され、更に、モジュラー式計量組立体の1または複数の計量ステーションを、特定のモジュラー式計量組立体の外部に配設可能で、更に、こうした特定のモジュラー式計量組立体の1または複数の他の計量ステーションをモジュラー式計量組立体から除去し、他の直列に連結されたモジュラー式計量組立体によって置換することが可能である。従って、特許請求の範囲内で、本発明は、ここに特に開示した形態以外の形態でも実施可能である。
【符号の説明】
【0041】
100 供給システム
102 タンク組立体
104 計量組立体
106 主ポンプ
108 流体供給出口ポート
110 前壁部材
112 流体供給管路
114 流体戻り管路
116 流体戻り入口ポート
118 前壁部材
120 流体供給出口ポート
122 アプリケータホース
126 ホッパー
128 計量組立体
130 計量ステーション
132 計量ステーション
134 計量ステーション
136 計量ステーション
138 取付ブラケット
140 取付ブラケット
142 取付ブラケット
144 取付ブラケット
146 計量ギアポンプ
148 計量ギアポンプ
150 計量ギアポンプ
152 計量ギアポンプ
154 駆動モータ
156 駆動モータ
158 駆動モータ
160 駆動モータ
162 歯車組立体
164 歯車組立体
166 歯車組立体
168 歯車組立体
170 インターフェース
172 インターフェース
174 インターフェース
176 インターフェース
178 流体供給通路
180 流体供給通路
182 流体供給通路
184 流体供給通路
186 流体戻り通路
188 流体戻り通路
190 流体戻り通路
192 流体戻り通路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体流れシステムのための圧力制御システムにおいて、
複数の装置へ供給すべき流体を貯留するための流体供給源と、
前記流体供給源から前記流体を受取る複数の装置と、
前記流体供給源から前記複数の装置へ向けて所定のライン高圧力値で前記流体を出力するための第1の手段と、
前記第1の手段と前記複数の装置との間に連通するように配設され、条件に応じて前記複数の装置の各々へ流通する前記流体が異なる低作動圧力値を有するように、前記流体供給源からの前記流体の圧力レベルを、前記所定のライン高圧力値から所定の低作動圧力値へ個別に調節するための第2の手段とを具備する圧力制御システム。
【請求項2】
前記流体供給源から出力するための第1の手段がピストンポンプを具備し、
前記ピストンポンプと前記複数の装置との間に連通するように配設された前記第2の手段が複数の減圧弁を具備する請求項1に記載の流体圧力制御システム。
【請求項3】
前記減圧弁の各々が、前記流体供給源から前記複数の装置の各々への前記流体の流れを効果的に絞り、以って前記所定のライン高圧力値を前記所定の低作動圧力値へ可変に調節するように、前記流体供給源から前記複数の装置の各々への前記流体の流れを制御するためのスプール弁部材を具備する請求項2に記載の流体圧力制御システム。
【請求項4】
更に、前記減圧弁の各々に画成されたシリンダと、
前記減圧弁の各々のシリンダの各々内に配設され、前記減圧弁の各々の前記スプール弁部材に連結されたピストンと、
前記減圧弁の各々のシリンダの各々に画成された制御空気室と、
前記所定のライン高圧力値を前記複数の装置への前記所定の低作動圧力値へ調節可能に制御するように、前記各シリンダの内における前記ピストンの各々の配置を制御し、以って前記各減圧弁内における前記スプール弁部材の各々の配置を調節するために、前記減圧弁の各々の前記制御空気室に連通し、制御空気を前記制御空気室の各々に供給するための制御空気供給手段とを具備する請求項3に記載の流体圧力制御システム。
【請求項5】
更に、前記減圧弁の前記シリンダの前記制御空気室の各々への前記制御空気の入力を個別に制御するように、前記制御空気供給手段と、前記減圧弁の各1つとの間に配設された複数の空圧変換器を具備する請求項4に記載の流体圧力制御システム。
【請求項6】
更に、前記複数の減圧弁を前記複数の装置へ個別に連通させる流体流れラインの各々に連結され、前記複数の減圧弁を前記複数の装置へ連通させる前記流体流れラインの各々を流通する前記流体の前記作動圧力値特性を検知するための複数の圧力変換器を具備する請求項5に記載の流体圧力制御システム。
【請求項7】
更に、前記複数の空圧変換器と前記圧力変換器との間に配設され、前記複数の圧力変換器によって検知された前記複数の減圧弁を前記複数の装置へ連通させる前記流体流れラインを流通する前記流体の特性である前記作動圧力値に応答して前記減圧弁を制御するように、前記空圧変換器を制御するための複数の電子制御装置を具備する請求項6に記載の流体圧力制御システム。
【請求項8】
更に、前記複数の圧力変換器によって検知された前記複数の減圧弁を前記複数の装置へ連通させる前記流体流れラインを流通する前記流体の特性である前記作動圧力値を示す第1の信号を前記複数の電子制御装置から受信し、かつ、前記複数の減圧弁を前記複数の装置へ連通させる前記流体流れラインを流通する前記流体の特性である前記作動圧力値を、所定の望ましい値に維持するように、前記減圧弁の前記シリンダの前記制御空気室の各々への前記制御空気の入力を制御するために、前記複数の電子制御装置が、前記複数の空圧変換器の各々を制御可能とするように、第2の信号を前記複数の電子制御装置へ送信するためのラマブル論理制御器(PLC)を具備する請求項7に記載の流体圧力制御システム。
【請求項9】
前記複数の減圧弁、前記複数の圧力変換器、前記複数の空圧変換器、前記複数の電子制御装置、および、前記プログラマブル論理制御器(PLC)が共に閉ループ圧力制御システムを構成する請求項7に記載の流体圧力制御システム。
【請求項10】
前記複数の装置が複数の流体計量ステーションを具備する請求項1に記載の流体圧力制御システム。
【請求項11】
前記複数の装置が、複数のアプリケータヘッドを具備する請求項1に記載の流体圧力制御システム。
【請求項12】
前記流体圧力制御システムが、前記複数の装置へのホットメルト接着剤の流れを制御するためのシステムを具備する請求項1に記載の流体圧力制御システム。
【請求項13】
複数の装置へ流体を供給するための複数の流体ライン内の作動圧力を個別に制御するための方法において、
複数の装置へ供給すべき流体を貯留するための流体供給源を準備し、
前記流体供給源から前記流体を受取る複数の装置を準備し、
前記流体を前記流体供給源から前記複数の装置へ向けて所定のライン高圧力値で出力し、
前記複数の装置の各々へ流通する前記流体が条件に応じて異なる低作動圧力値を有するように、前記所定のライン高圧力値によって特徴づけられる前記流体供給源からの前記流体の圧力レベルを所定の低作動圧力値へ個別に調節しするための減圧装置を前記流体供給源と前記複数の装置との間に各々配置することを含んで成る方法。
【請求項14】
更に、前記流体供給源としてピストンポンプを使用し、
前記複数の装置の各々へ流通する前記流体が、要求される異なる低作動圧力値を有するように、前記所定のライン高圧力値によって特徴付けられる前記流体供給源からの前記流体の圧力レベルを前記所定の低作動圧力値へ個別に調節するための複数の減圧弁を使用することを含む請求項13に記載の方法。
【請求項15】
更に、前記流体供給源から前記複数の装置の各々への前記流体の流れを効果的に絞り、以って、前記所定のライン高圧力値を前記所定の低作動圧力値へ可変に調節するように、前記流体供給源から前記複数の装置の各々への前記流体の流れを制御するためのスプール部材を前記各減圧弁内に配置することを含む請求項14に記載の方法。
【請求項16】
更に、前記各減圧弁内にシリンダを準備し、
前記減圧弁の各々のシリンダの各々内にピストンを移動可能に配設し、該ピストンの各々が、前記各減圧弁内に配設された前記各スプール弁部材に連結されるようにし、
前記減圧弁の各々のシリンダの各々内に制御空気室を画成し、
前記所定のライン高圧力値を前記複数の装置の各々への前記所定の低作動圧力値へ調節可能に制御するように、前記各シリンダの内における前記ピストンの各々の配置、つまり前記各減圧弁内における前記スプール弁部材の各々の配置を制御するために、制御空気源を前記減圧弁の各々の前記制御空気室に連通させて、制御空気を前記制御空気室の各々内に供給することを含む請求項15に記載の方法。
【請求項17】
更に、前記減圧弁の前記シリンダの前記制御空気室の各々への前記制御空気の入力を個別に制御するために、前記制御空気源と前記各減圧弁との間に複数の空圧変換器を個別に配置することを含む請求項16に記載の方法。
【請求項18】
更に、前記複数の減圧弁を前記複数の装置へ連通させる複数の流体流れラインを流通する前記流体の前記作動圧力値特性を検知するための複数の圧力変換器を前記複数の流体流れラインに個別に連結することを含む請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記複数の圧力変換器に検知された、前記複数の減圧弁を前記複数の装置へ連通させる前記流体流れラインを流通する前記流体の特性である前記作動圧力値に応答して前記空圧変換器を制御し、以って前記減圧弁を制御するための複数の電子制御装置を前記複数の空圧変換器と前記複数の圧力変換器との間に配置することを含む請求項18に記載の方法。
【請求項20】
更に、前記複数の圧力変換器により検知された前記複数の減圧弁を前記複数の装置へ連通させる前記流体流れラインを流通する前記流体の特性である前記作動圧力値を表示する第1の信号を前記複数の電子制御装置から受信するためにプログラマブル論理制御器(PLC)を使用し、
前記複数の減圧弁を前記複数の装置へ連通させる前記流体流れラインを流通する前記流体の特性である前記作動圧力値を所定の望ましい値に維持するように、前記減圧弁の前記シリンダの前記制御空気室の各々への前記制御空気の入力を制御するために、前記複数の電子制御装置が、前記複数の空圧変換器を個別に制御できるように、前記複数の電子制御装置へ第2の信号を送信するために前記プログラマブル論理制御器(PLC)を使用することを含む請求項19に記載の方法。
【請求項21】
更に、前記複数の減圧弁、前記複数の圧力変換器、前記複数の空圧変換器、前記複数の電子制御装置、および、前記プログラマブル論理制御器(PLC)を相互連結して閉ループ圧力制御システムを構成することを含む請求項20に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図4a】
image rotate

【図4b】
image rotate

【図4c】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公表番号】特表2010−517764(P2010−517764A)
【公表日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−549191(P2009−549191)
【出願日】平成20年2月4日(2008.2.4)
【国際出願番号】PCT/US2008/052921
【国際公開番号】WO2008/100726
【国際公開日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【出願人】(591203428)イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド (309)
【Fターム(参考)】