ホルダアタッチメント及びシート状物品収納ボックス
【課題】トイレットロールの使用を妨げずにトイレットペーパーホルダに取り付けることができ、自身の上面にシート状物品の収納ボックスを載置可能なホルダアタッチメント及びシート状物品収納ボックスを提供する。
【解決手段】トイレットペーパーホルダ100の上方に取り付けられ、自身の上面に収納ボックス50を載置可能なホルダアタッチメント10であって、上面2と、上面の両側から下方に延びる1対の脚部4,6と、脚部に開口し、トイレットロール支持軸が挿通される挿通孔4a、6aと、脚部の後端側に形成され、上面と間隔Hを開けた下向き面を有する段部4x、6xとを備え、脚部をアーム部102,104の内側にそれぞれ配置し、挿通孔を挿通したトイレットロール支持軸で104a、106aでトイレットロール300を軸持しつつ、段部の下向き面をトイレットペーパーホルダの後壁101の上面に当接させ、後壁の上面より上方に取り付けられる。
【解決手段】トイレットペーパーホルダ100の上方に取り付けられ、自身の上面に収納ボックス50を載置可能なホルダアタッチメント10であって、上面2と、上面の両側から下方に延びる1対の脚部4,6と、脚部に開口し、トイレットロール支持軸が挿通される挿通孔4a、6aと、脚部の後端側に形成され、上面と間隔Hを開けた下向き面を有する段部4x、6xとを備え、脚部をアーム部102,104の内側にそれぞれ配置し、挿通孔を挿通したトイレットロール支持軸で104a、106aでトイレットロール300を軸持しつつ、段部の下向き面をトイレットペーパーホルダの後壁101の上面に当接させ、後壁の上面より上方に取り付けられる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トイレットペーパーホルダに取り付けられるホルダアタッチメント、及びそれに取りつけて使用するシート状物品収納ボックスに関する。
【背景技術】
【0002】
トイレットペーパーとしてロール状のものが広く普及しており、これを装着するためにトイレットペーパーホルダが用いられている。しかしながら、トイレットロールを所定長さに引出してカットするためには、両手を使う必要があり、身障者等にとって使いづらいという問題がある。このため、身障者用にシート状のトイレットティッシュを用意することが要望される。又、トイレ内で、トイレットロールと同時に他のティッシュを化粧等で使用したいという要望があるが、これらティッシュの収納ボックスを置く場所はほとんど無いのが現状である。
【0003】
このようなことから、シート状ティッシュの積層体の収納ボックスの箱面を切り起こして差込片を形成し、収納ボックスをトイレットペーパーホルダの天蓋(カバー)上に載置すると共に、上記差込片を天蓋(カバー)と壁の間に差し込んで固定する技術が提案されている(特許文献1、2参照)。又、シート状ティッシュの積層体を特殊な形状の収納ボックスに収納し、トイレットロールの代わりにトイレットペーパーホルダに取り付ける技術が提案されている(特許文献3参照)。さらに、シート状ティッシュの積層体の収納ボックスの上面を切り起こして1対のフラップを立ち上がらせ、このフラップをトイレットペーパーホルダのトイレットロール支持軸に挿通することで、収納ボックスをトイレットペーパーホルダ下方に吊り下げる技術が提案されている(特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3511956号公報
【特許文献2】特開2002-112920号公報
【特許文献3】実開平05-3166号公報
【特許文献4】特開2002-58615号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1、2記載の技術の場合、収納ボックスがトイレットペーパーホルダの天蓋(カバー)に接して配置されているため、トイレットロールを引き出したり、カットする邪魔になるという問題がある。又、特許文献3記載の技術の場合、トイレットロールを使用することはできなくなる。一方、特許文献4記載の技術の場合、トイレットロールとティッシュを同時使用することはできるが、収納ボックスが特殊な構造であるため、コストアップに繋がると共に、この収納ボックスをトイレットペーパーホルダに装着せずに他の場所で使用しづらく、汎用性に欠ける場合がある。
すなわち、本発明は、トイレットロールの使用を妨げずにトイレットペーパーホルダに取り付けることができ、自身の上面にシート状物品の収納ボックスを載置固定すれば、シート状物品をポップアップ式に取り出しても収納ボックスが動かないので片手でシートが取り出せるホルダアタッチメント、及びシート状物品収納ボックスの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明のホルダアタッチメントは、トイレットロールを装着するトイレットペーパーホルダの上方に着脱自在に取り付けられ、自身の上面にシート状物品の収納ボックスを載置可能なホルダアタッチメントであって、前記トイレットペーパーホルダは、後壁の両端からそれぞれ前方へ延びる1対のアーム部と、前記1対のアーム部の内面から互いに対向して突没可能に突出するトイレットロール支持軸と、又は該トイレットロール支持軸に代え、前記1対のアーム部の内面に互いに対向し前記トイレットロールを軸持する長さ可変の心棒の両端に係合する凹溝とを備えて構成され、前記ホルダアタッチメントは、前記上面と、前記上面の両側から下方に延びる1対の脚部と、前記脚部に開口し、前記トイレットロール支持軸又は前記心棒が挿通される挿通孔と、前記脚部の後端側に形成され、前記上面と間隔を開けた下向き面を有する段部とを備え、前記1対の脚部を前記アーム部の内側にそれぞれ配置し、前記挿通孔を挿通した前記トイレットロール支持軸又は前記心棒で前記トイレットロールを軸持しつつ、前記段部の下向き面を前記トイレットペーパーホルダの後壁の上面に当接させ、当該後壁の上面より上方に間隔を開けて取り付けられる。
【0007】
このような構成とすると、ホルダアタッチメントの段部が上面と上下方向に間隔を開けて形成されているので、段部をトイレットペーパーホルダの後壁上面に当接させて固定すると、上面と後壁上面との間に隙間ができる。従って、トイレットペーパーホルダに装着したトイレットロールを使用または補充する際に、トイレットロールを引き出したり、カットする邪魔にならない。
【0008】
前記上面の両側端から該上面に平行にそれぞれ延びる1対の収納ボックス係合片をさらに備え、前記収納ボックス係合片を、前記収納ボックスの底面に設けられた切り込みに係合可能であると好ましい。
前記挿通孔は、前記上面に垂直な軸に対して斜めに延びる長円であると好ましい。
【0009】
前記ホルダアタッチメントは、板材を折線から折曲げて組立てる折畳み可能な展開構造をなし、前記上面の後端から前記1対の脚部の間に折り曲げ、前記1対の脚部の間隔を一定に保つガイド片をさらに備えていると好ましい。
【0010】
本発明のシート状物品収納ボックスは、前記ホルダアタッチメントが有する前記収納ボックス係合片に固定される2つの切り込みを自身の底面に備え、前記シート状物品を収納してなる。
【発明の効果】
【0011】
この発明によれば、トイレットロールの使用を妨げずにトイレットペーパーホルダに取り付けることができ、自身の上面にシート状物品の収納ボックスを載置固定可能である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態に係るホルダアタッチメントの斜視図である。
【図2】ホルダアタッチメントに折畳み前の板材の展開図である。
【図3】トイレットペーパーホルダの構成例を示す斜視図である。
【図4】トイレットペーパーホルダの別の構成例を示す斜視図である。
【図5】トイレットペーパーホルダの上方にホルダアタッチメントを着脱自在に取り付ける態様を示す図である。
【図6】図5に続く図である。
【図7】収納ボックスの底面を示す斜視図である。
【図8】トイレットペーパーホルダの上方に取り付けたホルダアタッチメントの側面図である。
【図9】ホルダアタッチメントの正面図である。
【図10】ホルダアタッチメントの背面図である。
【図11】ホルダアタッチメントの左側面図である。
【図12】ホルダアタッチメントの右側面図である。
【図13】ホルダアタッチメントの平面図である。
【図14】ホルダアタッチメントの底面図である。
【図15】本発明の第2の実施形態に係るホルダアタッチメントを折畳む前の板材の展開図である。
【図16】トイレットペーパーホルダに取り付けた第2の実施形態に係るホルダアタッチメントの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るホルダアタッチメント10の斜視図を示す。ホルダアタッチメント10はプラスチック板、板紙、又は板紙とフィルムとの積層体等からなる板材を折線から折曲げて組立てる折畳み可能な展開構造をなし、上面2と、上面2の両側から下方に延びる1対の脚部4,6と、脚部4,6にそれぞれ開口する挿通孔4a、6aと、脚部4,6の後端側にそれぞれ形成された段部4x、6xとを備えている。段部4x、6xは、下向き面を有するようにして上面2の下方に設けられている。
なお、本発明において、ホルダアタッチメント10の上面2側に向かう方向を「上側」、「上方」とし、上面2より脚部4,6に向かう方向を「下側」、「下方」とする。又、図1の左側を「前方」とし、右側を「後方」とする。前方は、ホルダアタッチメント10が使用者に対向する側であり、後方はトイレットペーパーホルダが取り付けられるトイレ等の壁側である。又、「側方」とは、前後方向に対して直角の方向である。
又、ホルダアタッチメント10の大きさは限定されないが、図1の例では、脚部4,6の長さ155mm、幅93mm、上面2の幅125mmとしている。
【0014】
挿通孔4a、6aは、上面2に垂直な軸Lに対し、角度θで斜めに延びる長円であり、この長円の長円軸Axが軸Lに対し後方から前方に向かって上がるように傾いている。この構成による作用効果については後述する。
又、上面2の両側端でかつ前後方向の中央付近には、上面2に平行にそれぞれ外側に延びる1対の収納ボックス係合片2aが形成されている。収納ボックス係合片2aは、先端が鉤状をなし、後述する収納ボックス50(ティッシュボックス等)の底面に設けられた切り込み50s(図7参照)に差し入れることで収納ボックス50に係合可能である。
さらに、この実施形態では、上面2の後端から1対の脚部4,6の間に直角に折り曲げられるガイド片5が形成され、ガイド片5が立設する。これにより、プラスチック板等の板材を上面2に対して折線から折曲げ、脚部4,6を組立てた際、不安定になりがちな上面2と脚部4,6との取り付け角度(脚部4,6の間隔)を一定に保つガイドとして作用する。
さらに、この実施形態では、段部4x、6xより下方で、各脚部4,6が後端縁Bより前方に引っ込む凹部4y、6yを形成している。なお、段部4x、6xの後端縁は、後端縁Bより後方に突出し、必要に応じてトイレットペーパーホルダ100が取り付けられるトイレ等の壁面(図8の符号w)に当接してホルダアタッチメント10を支持する。
【0015】
図2は、ホルダアタッチメント10に折畳み前のプラスチック板(板材)の展開図を示す。ここで、折線を破線で表し、前方を矢印Fで表す。
上面2を中央として、上面2の左側の脚部4を折線で直角に折り曲げ、同様に上面2の右側の脚部6を折線で直角に折り曲げ、各脚部4を立設する。又、上面2の後側のガイド片5を折線で直角に折り曲げ、脚部4,6の間にガイド片5を立設する。
なお、収納ボックス係合片2aは、自身の基部が上面2に接続し、かつ脚部4,6を構成する面に向かって略U字に切り抜かれている。従って、上面2に対して各脚部4,6を折線で直角に折り曲げると、収納ボックス係合片2aは折り曲げられずに上面2と一体に残り、上面2と平行に切り起こされて外側に向けて延びることになる。
【0016】
図3、図4は、ホルダアタッチメント10が取り付けられるトイレットペーパーホルダ100、200の構成例を示す斜視図である。
図3において、トイレットペーパーホルダ100は、後壁101と、後壁101の両端からそれぞれ前方へ延びる1対のアーム部102、104と、1対のアーム部102、104の内面から互いに対向して突没可能に突出するトイレットロール支持軸102a、104aと、アーム部102、104の間に軸支されるカバー106と、を備えている。後壁101は、トイレの壁等に取り付けられる。
トイレットペーパーホルダ100においては、トイレットロール支持軸102a、104aを上に向かって跳ね上げてアーム部102、104の内面と面一に引き込ませることができる。従って、下方からトイレットロールをトイレットロール支持軸102a、104aに押し当てることで、トイレットロール支持軸102a、104aを跳ね上げた後、トイレットロールの芯部でトイレットロール支持軸102a、104aがバネ力で元に戻って出っ張り、トイレットロールの芯に入り込む。これによって、トイレットロール支持軸102a、104aにトイレットロールが軸支される。又、カバー106は、アーム部102、104を結ぶ方向に延びる軸106aの周りに回動して上下に開閉するようになっている。そして、カバー106の先端にはトイレットロールのカッターが設けられ、トイレットロールを引き出して所定長さにカットすることができる。なお、軸106aはアーム部102、104に支持されている。
【0017】
一方、図4において、トイレットペーパーホルダ200は、トイレットペーパーホルダ100と同様に後壁101、アーム部102、104、カバー106を備えているが、トイレットロール支持軸102a、104aの代わりに、アーム部102、104の内面に互いに対向する凹溝202b、204bを備えている。又、トイレットペーパーホルダ200は、トイレットロールの芯に挿通されてこれを軸支する心棒208を備えており、心棒208は軸方向の長さが可変(例えば、芯棒を鞘に収容し、芯棒をバネで進退させる構造)となっている。
そして、トイレットロールの芯に挿通した心棒208を縮ませて凹溝202b、204bの間に入れた後、心棒208を元の長さに戻すことで、心棒208の両端が凹溝202b、204bに係合し、トイレットロールを軸支するようになっている。
【0018】
次に、図5〜図8を参照し、トイレットペーパーホルダ100の上方にホルダアタッチメント10及び収納ボックス50を着脱自在に取り付ける態様について説明する。
まず、図5に示すように、トイレットペーパーホルダ100のアーム部102、104の間で、かつカバー106の両側面の外側の隙間に、それぞれ脚部4,6を差しこむ。そして、挿通孔4a、6aの内部にトイレットロール支持軸102a、104aが遊嵌するように位置させ、脚部4,6をアーム部102、104の内面に沿って配置する。
又、各脚部4,6の後側に形成させた凹部4y、6yでカバー106の軸106aを囲むようにする。これにより、軸106aに干渉せずに各脚部4,6をトイレットペーパーホルダ100の後壁101に近接して配置することができる。
さらに段部4x、6xの下向き面をトイレットペーパーホルダ100の後壁101の上面に当接させると、各脚部4,6は後壁101上面で支持され、上からの押圧力に抗することができる。又、各脚部4,6のそれぞれの後端縁Bの少なくとも一部も後壁101に当接し、各脚部4,6の段部4x、6x及び後端縁Bの2箇所で、後壁101に保持される。
【0019】
そして、図6に示すように、ホルダアタッチメント10の上面2にシート状物品の収納ボックス50を載置することができる(この例では、収納ボックス50の長手方向が前後方向と垂直となる)。これにより、トイレットロールの使用を妨げずにトイレットペーパーホルダ100の上方に収納ボックス50を配置し、トイレットロールとシート状物品とを同時に使用することができる。
ここで、図7に示すように、収納ボックス50の底面50bの略中央部には、長手方向に間隔を開けて2個のスリット状の切り込み(係合部)5sが短手方向に延び、切り込み5sに収納ボックス挿入片2aをそれぞれ挿し込むようになっている。そして、各スリット5sに、収納ボックス係合片2aをそれぞれ差込むことで、収納ボックス係合片2aに収納ボックス50が係合し、収納ボックス50からシート状物品をポップアップ式に取り出す際、収納ボックス50が上面2からずれたり、落下することを防止している。
なお、収納ボックス50に収納されるシート状物品としては、ティシュペーパー(フェイシャルティシュとも称される鼻かみや化粧落とし用の紙)、ペーパータオル、水溶性のトイレットペーパー等の使い捨て衛生用薄葉紙が例示されるがこれらに限られない。但し、トイレで使用されることから、水溶性のトイレットペーパーが好ましい。
【0020】
図8は、トイレットペーパーホルダ100の上方に取り付けたホルダアタッチメント10の側面図を示す。なお、図8では、脚部6のみを表示しているが、脚部4についても同様な作用が生じることはいうまでもない。なお、符号wはトイレ等の壁面を表す。
ホルダアタッチメント10の段部6xが上面2と上下方向に間隔Hを開けて形成されているので、段部6をトイレットペーパーホルダ100の後壁101上面に当接させて固定すると、上面2と後壁101上面との間に高さHの隙間ができる。従って、トイレットペーパーホルダ100に装着したトイレットロール300を使用または補充する際に、カバー106の上下動を規制することがなく、トイレットロール300を引き出したり、カットする邪魔にならない。
【0021】
又、この実施形態では挿通孔6aが長円であり、その長円軸Axが軸Lに対し傾いている。このため、挿通孔6aとトイレットペーパーホルダ100の後壁101との距離Dが、脚部6の位置によって変化するので、種々の寸法のDを有するトイレットペーパーホルダに対応してホルダアタッチメント10を取り付けることが可能となる。
【0022】
本発明の実施形態に係るホルダアタッチメント10は意匠性も有する。このホルダアタッチメント10は、トイレットペーパーホルダの上方に着脱自在に取り付けられ、自身の上面にシート状物品の収納ボックスを載置可能であり、上面の両側から下方に略矩形の1対の脚部が延びている。各脚部の中央よりやや下方には、上面に垂直な軸に対し、後方から前方に向かって上がるように傾く長円軸を有する長円状の挿通孔が開口している。又、各脚部の後端側に、上面と間隔を開けた下向き面を有する段部が形成されている。さらに、上面の両側端中央部から上面に平行にそれぞれ1対の収納ボックス係合片が延びている。
図9〜14は、本発明の実施形態に係るホルダアタッチメント10の六面図を示す。
【0023】
次に、図15、図16を参照し、本発明の第2の実施形態に係るホルダアタッチメント12について説明する。図15は、ホルダアタッチメント12を折畳む前の板材の展開図であり、図16は、トイレットペーパーホルダ100に取り付けたホルダアタッチメント12の側面図である。なお、第2の実施形態に係るホルダアタッチメント12は、後述する下方支持部4z、6zを有していること以外は、第2の実施形態に係るホルダアタッチメント10と同一であるので、同一構成部分を同一符号を付して説明を省略する。
図15において、1対の脚部4,6の下方には、後方に向けて突出する下方支持部4z、6zがそれぞれ形成されている。下方支持部4z、6zの後端縁は、段部4x、6xの後端縁とほぼ平行になっている。又、下方支持部4z、6zの後端縁は幅を持った平面をなしている。
下方支持部4z、6zをこのように構成すると、図16に示すように、下方支持部4z、6zの後端縁が段部4x、6xの後端縁と共に、トイレットペーパーホルダ100が取り付けられるトイレ等の壁面(図16の符号w)に当接する。これにより、ホルダアタッチメント12を下方支持と段部の2箇所で確実に支持、固定することができる。
【0024】
本発明は上記した実施形態に限定されず、本発明の思想と範囲に含まれる様々な変形及び均等物に及ぶことはいうまでもない。
【符号の説明】
【0025】
2 上面
2a 収納ボックス係合片
4,6 脚部
4a,6a 挿通孔
4x,6x 段部
5 ガイド片
10,12 ホルダアタッチメント
50 シート状物品の収納ボックス
50b 収納ボックスの底面
50s 収納ボックスの切り込み
100,200 トイレットペーパーホルダ
101 後壁
102a,104a トイレットロール支持軸
202b,204b 凹溝
208 心棒
300 トイレットロール
Ax 長円軸
C ミシン目のカット部分の長さ
D ミシン目のボンド部分の長さ
L 上面に垂直な軸
【技術分野】
【0001】
本発明は、トイレットペーパーホルダに取り付けられるホルダアタッチメント、及びそれに取りつけて使用するシート状物品収納ボックスに関する。
【背景技術】
【0002】
トイレットペーパーとしてロール状のものが広く普及しており、これを装着するためにトイレットペーパーホルダが用いられている。しかしながら、トイレットロールを所定長さに引出してカットするためには、両手を使う必要があり、身障者等にとって使いづらいという問題がある。このため、身障者用にシート状のトイレットティッシュを用意することが要望される。又、トイレ内で、トイレットロールと同時に他のティッシュを化粧等で使用したいという要望があるが、これらティッシュの収納ボックスを置く場所はほとんど無いのが現状である。
【0003】
このようなことから、シート状ティッシュの積層体の収納ボックスの箱面を切り起こして差込片を形成し、収納ボックスをトイレットペーパーホルダの天蓋(カバー)上に載置すると共に、上記差込片を天蓋(カバー)と壁の間に差し込んで固定する技術が提案されている(特許文献1、2参照)。又、シート状ティッシュの積層体を特殊な形状の収納ボックスに収納し、トイレットロールの代わりにトイレットペーパーホルダに取り付ける技術が提案されている(特許文献3参照)。さらに、シート状ティッシュの積層体の収納ボックスの上面を切り起こして1対のフラップを立ち上がらせ、このフラップをトイレットペーパーホルダのトイレットロール支持軸に挿通することで、収納ボックスをトイレットペーパーホルダ下方に吊り下げる技術が提案されている(特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3511956号公報
【特許文献2】特開2002-112920号公報
【特許文献3】実開平05-3166号公報
【特許文献4】特開2002-58615号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1、2記載の技術の場合、収納ボックスがトイレットペーパーホルダの天蓋(カバー)に接して配置されているため、トイレットロールを引き出したり、カットする邪魔になるという問題がある。又、特許文献3記載の技術の場合、トイレットロールを使用することはできなくなる。一方、特許文献4記載の技術の場合、トイレットロールとティッシュを同時使用することはできるが、収納ボックスが特殊な構造であるため、コストアップに繋がると共に、この収納ボックスをトイレットペーパーホルダに装着せずに他の場所で使用しづらく、汎用性に欠ける場合がある。
すなわち、本発明は、トイレットロールの使用を妨げずにトイレットペーパーホルダに取り付けることができ、自身の上面にシート状物品の収納ボックスを載置固定すれば、シート状物品をポップアップ式に取り出しても収納ボックスが動かないので片手でシートが取り出せるホルダアタッチメント、及びシート状物品収納ボックスの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明のホルダアタッチメントは、トイレットロールを装着するトイレットペーパーホルダの上方に着脱自在に取り付けられ、自身の上面にシート状物品の収納ボックスを載置可能なホルダアタッチメントであって、前記トイレットペーパーホルダは、後壁の両端からそれぞれ前方へ延びる1対のアーム部と、前記1対のアーム部の内面から互いに対向して突没可能に突出するトイレットロール支持軸と、又は該トイレットロール支持軸に代え、前記1対のアーム部の内面に互いに対向し前記トイレットロールを軸持する長さ可変の心棒の両端に係合する凹溝とを備えて構成され、前記ホルダアタッチメントは、前記上面と、前記上面の両側から下方に延びる1対の脚部と、前記脚部に開口し、前記トイレットロール支持軸又は前記心棒が挿通される挿通孔と、前記脚部の後端側に形成され、前記上面と間隔を開けた下向き面を有する段部とを備え、前記1対の脚部を前記アーム部の内側にそれぞれ配置し、前記挿通孔を挿通した前記トイレットロール支持軸又は前記心棒で前記トイレットロールを軸持しつつ、前記段部の下向き面を前記トイレットペーパーホルダの後壁の上面に当接させ、当該後壁の上面より上方に間隔を開けて取り付けられる。
【0007】
このような構成とすると、ホルダアタッチメントの段部が上面と上下方向に間隔を開けて形成されているので、段部をトイレットペーパーホルダの後壁上面に当接させて固定すると、上面と後壁上面との間に隙間ができる。従って、トイレットペーパーホルダに装着したトイレットロールを使用または補充する際に、トイレットロールを引き出したり、カットする邪魔にならない。
【0008】
前記上面の両側端から該上面に平行にそれぞれ延びる1対の収納ボックス係合片をさらに備え、前記収納ボックス係合片を、前記収納ボックスの底面に設けられた切り込みに係合可能であると好ましい。
前記挿通孔は、前記上面に垂直な軸に対して斜めに延びる長円であると好ましい。
【0009】
前記ホルダアタッチメントは、板材を折線から折曲げて組立てる折畳み可能な展開構造をなし、前記上面の後端から前記1対の脚部の間に折り曲げ、前記1対の脚部の間隔を一定に保つガイド片をさらに備えていると好ましい。
【0010】
本発明のシート状物品収納ボックスは、前記ホルダアタッチメントが有する前記収納ボックス係合片に固定される2つの切り込みを自身の底面に備え、前記シート状物品を収納してなる。
【発明の効果】
【0011】
この発明によれば、トイレットロールの使用を妨げずにトイレットペーパーホルダに取り付けることができ、自身の上面にシート状物品の収納ボックスを載置固定可能である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態に係るホルダアタッチメントの斜視図である。
【図2】ホルダアタッチメントに折畳み前の板材の展開図である。
【図3】トイレットペーパーホルダの構成例を示す斜視図である。
【図4】トイレットペーパーホルダの別の構成例を示す斜視図である。
【図5】トイレットペーパーホルダの上方にホルダアタッチメントを着脱自在に取り付ける態様を示す図である。
【図6】図5に続く図である。
【図7】収納ボックスの底面を示す斜視図である。
【図8】トイレットペーパーホルダの上方に取り付けたホルダアタッチメントの側面図である。
【図9】ホルダアタッチメントの正面図である。
【図10】ホルダアタッチメントの背面図である。
【図11】ホルダアタッチメントの左側面図である。
【図12】ホルダアタッチメントの右側面図である。
【図13】ホルダアタッチメントの平面図である。
【図14】ホルダアタッチメントの底面図である。
【図15】本発明の第2の実施形態に係るホルダアタッチメントを折畳む前の板材の展開図である。
【図16】トイレットペーパーホルダに取り付けた第2の実施形態に係るホルダアタッチメントの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るホルダアタッチメント10の斜視図を示す。ホルダアタッチメント10はプラスチック板、板紙、又は板紙とフィルムとの積層体等からなる板材を折線から折曲げて組立てる折畳み可能な展開構造をなし、上面2と、上面2の両側から下方に延びる1対の脚部4,6と、脚部4,6にそれぞれ開口する挿通孔4a、6aと、脚部4,6の後端側にそれぞれ形成された段部4x、6xとを備えている。段部4x、6xは、下向き面を有するようにして上面2の下方に設けられている。
なお、本発明において、ホルダアタッチメント10の上面2側に向かう方向を「上側」、「上方」とし、上面2より脚部4,6に向かう方向を「下側」、「下方」とする。又、図1の左側を「前方」とし、右側を「後方」とする。前方は、ホルダアタッチメント10が使用者に対向する側であり、後方はトイレットペーパーホルダが取り付けられるトイレ等の壁側である。又、「側方」とは、前後方向に対して直角の方向である。
又、ホルダアタッチメント10の大きさは限定されないが、図1の例では、脚部4,6の長さ155mm、幅93mm、上面2の幅125mmとしている。
【0014】
挿通孔4a、6aは、上面2に垂直な軸Lに対し、角度θで斜めに延びる長円であり、この長円の長円軸Axが軸Lに対し後方から前方に向かって上がるように傾いている。この構成による作用効果については後述する。
又、上面2の両側端でかつ前後方向の中央付近には、上面2に平行にそれぞれ外側に延びる1対の収納ボックス係合片2aが形成されている。収納ボックス係合片2aは、先端が鉤状をなし、後述する収納ボックス50(ティッシュボックス等)の底面に設けられた切り込み50s(図7参照)に差し入れることで収納ボックス50に係合可能である。
さらに、この実施形態では、上面2の後端から1対の脚部4,6の間に直角に折り曲げられるガイド片5が形成され、ガイド片5が立設する。これにより、プラスチック板等の板材を上面2に対して折線から折曲げ、脚部4,6を組立てた際、不安定になりがちな上面2と脚部4,6との取り付け角度(脚部4,6の間隔)を一定に保つガイドとして作用する。
さらに、この実施形態では、段部4x、6xより下方で、各脚部4,6が後端縁Bより前方に引っ込む凹部4y、6yを形成している。なお、段部4x、6xの後端縁は、後端縁Bより後方に突出し、必要に応じてトイレットペーパーホルダ100が取り付けられるトイレ等の壁面(図8の符号w)に当接してホルダアタッチメント10を支持する。
【0015】
図2は、ホルダアタッチメント10に折畳み前のプラスチック板(板材)の展開図を示す。ここで、折線を破線で表し、前方を矢印Fで表す。
上面2を中央として、上面2の左側の脚部4を折線で直角に折り曲げ、同様に上面2の右側の脚部6を折線で直角に折り曲げ、各脚部4を立設する。又、上面2の後側のガイド片5を折線で直角に折り曲げ、脚部4,6の間にガイド片5を立設する。
なお、収納ボックス係合片2aは、自身の基部が上面2に接続し、かつ脚部4,6を構成する面に向かって略U字に切り抜かれている。従って、上面2に対して各脚部4,6を折線で直角に折り曲げると、収納ボックス係合片2aは折り曲げられずに上面2と一体に残り、上面2と平行に切り起こされて外側に向けて延びることになる。
【0016】
図3、図4は、ホルダアタッチメント10が取り付けられるトイレットペーパーホルダ100、200の構成例を示す斜視図である。
図3において、トイレットペーパーホルダ100は、後壁101と、後壁101の両端からそれぞれ前方へ延びる1対のアーム部102、104と、1対のアーム部102、104の内面から互いに対向して突没可能に突出するトイレットロール支持軸102a、104aと、アーム部102、104の間に軸支されるカバー106と、を備えている。後壁101は、トイレの壁等に取り付けられる。
トイレットペーパーホルダ100においては、トイレットロール支持軸102a、104aを上に向かって跳ね上げてアーム部102、104の内面と面一に引き込ませることができる。従って、下方からトイレットロールをトイレットロール支持軸102a、104aに押し当てることで、トイレットロール支持軸102a、104aを跳ね上げた後、トイレットロールの芯部でトイレットロール支持軸102a、104aがバネ力で元に戻って出っ張り、トイレットロールの芯に入り込む。これによって、トイレットロール支持軸102a、104aにトイレットロールが軸支される。又、カバー106は、アーム部102、104を結ぶ方向に延びる軸106aの周りに回動して上下に開閉するようになっている。そして、カバー106の先端にはトイレットロールのカッターが設けられ、トイレットロールを引き出して所定長さにカットすることができる。なお、軸106aはアーム部102、104に支持されている。
【0017】
一方、図4において、トイレットペーパーホルダ200は、トイレットペーパーホルダ100と同様に後壁101、アーム部102、104、カバー106を備えているが、トイレットロール支持軸102a、104aの代わりに、アーム部102、104の内面に互いに対向する凹溝202b、204bを備えている。又、トイレットペーパーホルダ200は、トイレットロールの芯に挿通されてこれを軸支する心棒208を備えており、心棒208は軸方向の長さが可変(例えば、芯棒を鞘に収容し、芯棒をバネで進退させる構造)となっている。
そして、トイレットロールの芯に挿通した心棒208を縮ませて凹溝202b、204bの間に入れた後、心棒208を元の長さに戻すことで、心棒208の両端が凹溝202b、204bに係合し、トイレットロールを軸支するようになっている。
【0018】
次に、図5〜図8を参照し、トイレットペーパーホルダ100の上方にホルダアタッチメント10及び収納ボックス50を着脱自在に取り付ける態様について説明する。
まず、図5に示すように、トイレットペーパーホルダ100のアーム部102、104の間で、かつカバー106の両側面の外側の隙間に、それぞれ脚部4,6を差しこむ。そして、挿通孔4a、6aの内部にトイレットロール支持軸102a、104aが遊嵌するように位置させ、脚部4,6をアーム部102、104の内面に沿って配置する。
又、各脚部4,6の後側に形成させた凹部4y、6yでカバー106の軸106aを囲むようにする。これにより、軸106aに干渉せずに各脚部4,6をトイレットペーパーホルダ100の後壁101に近接して配置することができる。
さらに段部4x、6xの下向き面をトイレットペーパーホルダ100の後壁101の上面に当接させると、各脚部4,6は後壁101上面で支持され、上からの押圧力に抗することができる。又、各脚部4,6のそれぞれの後端縁Bの少なくとも一部も後壁101に当接し、各脚部4,6の段部4x、6x及び後端縁Bの2箇所で、後壁101に保持される。
【0019】
そして、図6に示すように、ホルダアタッチメント10の上面2にシート状物品の収納ボックス50を載置することができる(この例では、収納ボックス50の長手方向が前後方向と垂直となる)。これにより、トイレットロールの使用を妨げずにトイレットペーパーホルダ100の上方に収納ボックス50を配置し、トイレットロールとシート状物品とを同時に使用することができる。
ここで、図7に示すように、収納ボックス50の底面50bの略中央部には、長手方向に間隔を開けて2個のスリット状の切り込み(係合部)5sが短手方向に延び、切り込み5sに収納ボックス挿入片2aをそれぞれ挿し込むようになっている。そして、各スリット5sに、収納ボックス係合片2aをそれぞれ差込むことで、収納ボックス係合片2aに収納ボックス50が係合し、収納ボックス50からシート状物品をポップアップ式に取り出す際、収納ボックス50が上面2からずれたり、落下することを防止している。
なお、収納ボックス50に収納されるシート状物品としては、ティシュペーパー(フェイシャルティシュとも称される鼻かみや化粧落とし用の紙)、ペーパータオル、水溶性のトイレットペーパー等の使い捨て衛生用薄葉紙が例示されるがこれらに限られない。但し、トイレで使用されることから、水溶性のトイレットペーパーが好ましい。
【0020】
図8は、トイレットペーパーホルダ100の上方に取り付けたホルダアタッチメント10の側面図を示す。なお、図8では、脚部6のみを表示しているが、脚部4についても同様な作用が生じることはいうまでもない。なお、符号wはトイレ等の壁面を表す。
ホルダアタッチメント10の段部6xが上面2と上下方向に間隔Hを開けて形成されているので、段部6をトイレットペーパーホルダ100の後壁101上面に当接させて固定すると、上面2と後壁101上面との間に高さHの隙間ができる。従って、トイレットペーパーホルダ100に装着したトイレットロール300を使用または補充する際に、カバー106の上下動を規制することがなく、トイレットロール300を引き出したり、カットする邪魔にならない。
【0021】
又、この実施形態では挿通孔6aが長円であり、その長円軸Axが軸Lに対し傾いている。このため、挿通孔6aとトイレットペーパーホルダ100の後壁101との距離Dが、脚部6の位置によって変化するので、種々の寸法のDを有するトイレットペーパーホルダに対応してホルダアタッチメント10を取り付けることが可能となる。
【0022】
本発明の実施形態に係るホルダアタッチメント10は意匠性も有する。このホルダアタッチメント10は、トイレットペーパーホルダの上方に着脱自在に取り付けられ、自身の上面にシート状物品の収納ボックスを載置可能であり、上面の両側から下方に略矩形の1対の脚部が延びている。各脚部の中央よりやや下方には、上面に垂直な軸に対し、後方から前方に向かって上がるように傾く長円軸を有する長円状の挿通孔が開口している。又、各脚部の後端側に、上面と間隔を開けた下向き面を有する段部が形成されている。さらに、上面の両側端中央部から上面に平行にそれぞれ1対の収納ボックス係合片が延びている。
図9〜14は、本発明の実施形態に係るホルダアタッチメント10の六面図を示す。
【0023】
次に、図15、図16を参照し、本発明の第2の実施形態に係るホルダアタッチメント12について説明する。図15は、ホルダアタッチメント12を折畳む前の板材の展開図であり、図16は、トイレットペーパーホルダ100に取り付けたホルダアタッチメント12の側面図である。なお、第2の実施形態に係るホルダアタッチメント12は、後述する下方支持部4z、6zを有していること以外は、第2の実施形態に係るホルダアタッチメント10と同一であるので、同一構成部分を同一符号を付して説明を省略する。
図15において、1対の脚部4,6の下方には、後方に向けて突出する下方支持部4z、6zがそれぞれ形成されている。下方支持部4z、6zの後端縁は、段部4x、6xの後端縁とほぼ平行になっている。又、下方支持部4z、6zの後端縁は幅を持った平面をなしている。
下方支持部4z、6zをこのように構成すると、図16に示すように、下方支持部4z、6zの後端縁が段部4x、6xの後端縁と共に、トイレットペーパーホルダ100が取り付けられるトイレ等の壁面(図16の符号w)に当接する。これにより、ホルダアタッチメント12を下方支持と段部の2箇所で確実に支持、固定することができる。
【0024】
本発明は上記した実施形態に限定されず、本発明の思想と範囲に含まれる様々な変形及び均等物に及ぶことはいうまでもない。
【符号の説明】
【0025】
2 上面
2a 収納ボックス係合片
4,6 脚部
4a,6a 挿通孔
4x,6x 段部
5 ガイド片
10,12 ホルダアタッチメント
50 シート状物品の収納ボックス
50b 収納ボックスの底面
50s 収納ボックスの切り込み
100,200 トイレットペーパーホルダ
101 後壁
102a,104a トイレットロール支持軸
202b,204b 凹溝
208 心棒
300 トイレットロール
Ax 長円軸
C ミシン目のカット部分の長さ
D ミシン目のボンド部分の長さ
L 上面に垂直な軸
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トイレットロールを装着するトイレットペーパーホルダの上方に着脱自在に取り付けられ、自身の上面にシート状物品の収納ボックスを載置可能なホルダアタッチメントであって、
前記トイレットペーパーホルダは、後壁の両端からそれぞれ前方へ延びる1対のアーム部と、前記1対のアーム部の内面から互いに対向して突没可能に突出するトイレットロール支持軸と、又は該トイレットロール支持軸に代え、前記1対のアーム部の内面に互いに対向し前記トイレットロールを軸持する長さ可変の心棒の両端に係合する凹溝とを備えて構成され、
前記ホルダアタッチメントは、
前記上面と、
前記上面の両側から下方に延びる1対の脚部と、
前記脚部に開口し、前記トイレットロール支持軸又は前記心棒が挿通される挿通孔と、
前記脚部の後端側に形成され、前記上面と間隔を開けた下向き面を有する段部とを備え、
前記1対の脚部を前記アーム部の内側にそれぞれ配置し、前記挿通孔を挿通した前記トイレットロール支持軸又は前記心棒で前記トイレットロールを軸持しつつ、前記段部の下向き面を前記トイレットペーパーホルダの後壁の上面に当接させ、当該後壁の上面より上方に間隔を開けて取り付けられるホルダアタッチメント。
【請求項2】
前記上面の両側端から該上面に平行にそれぞれ延びる1対の収納ボックス係合片をさらに備え、
前記収納ボックス係合片を、前記収納ボックスの底面に設けられた切り込みに係合可能である請求項1記載のホルダアタッチメント
【請求項3】
前記挿通孔は、前記上面に垂直な軸に対して斜めに延びる長円である請求項1又は2記載のホルダアタッチメント。
【請求項4】
前記ホルダアタッチメントは、板材を折線から折曲げて組立てる折畳み可能な展開構造をなし、前記上面の後端から前記1対の脚部の間に折り曲げ、前記1対の脚部の間隔を一定に保つガイド片をさらに備えている請求項1〜3のいずれか記載のホルダアタッチメント。
【請求項5】
請求項2〜4のいずれか記載のホルダアタッチメントが有する前記収納ボックス係合片に固定される2つの切り込みを自身の底面に備え、前記シート状物品を収納してなるシート状物品収納ボックス。
【請求項1】
トイレットロールを装着するトイレットペーパーホルダの上方に着脱自在に取り付けられ、自身の上面にシート状物品の収納ボックスを載置可能なホルダアタッチメントであって、
前記トイレットペーパーホルダは、後壁の両端からそれぞれ前方へ延びる1対のアーム部と、前記1対のアーム部の内面から互いに対向して突没可能に突出するトイレットロール支持軸と、又は該トイレットロール支持軸に代え、前記1対のアーム部の内面に互いに対向し前記トイレットロールを軸持する長さ可変の心棒の両端に係合する凹溝とを備えて構成され、
前記ホルダアタッチメントは、
前記上面と、
前記上面の両側から下方に延びる1対の脚部と、
前記脚部に開口し、前記トイレットロール支持軸又は前記心棒が挿通される挿通孔と、
前記脚部の後端側に形成され、前記上面と間隔を開けた下向き面を有する段部とを備え、
前記1対の脚部を前記アーム部の内側にそれぞれ配置し、前記挿通孔を挿通した前記トイレットロール支持軸又は前記心棒で前記トイレットロールを軸持しつつ、前記段部の下向き面を前記トイレットペーパーホルダの後壁の上面に当接させ、当該後壁の上面より上方に間隔を開けて取り付けられるホルダアタッチメント。
【請求項2】
前記上面の両側端から該上面に平行にそれぞれ延びる1対の収納ボックス係合片をさらに備え、
前記収納ボックス係合片を、前記収納ボックスの底面に設けられた切り込みに係合可能である請求項1記載のホルダアタッチメント
【請求項3】
前記挿通孔は、前記上面に垂直な軸に対して斜めに延びる長円である請求項1又は2記載のホルダアタッチメント。
【請求項4】
前記ホルダアタッチメントは、板材を折線から折曲げて組立てる折畳み可能な展開構造をなし、前記上面の後端から前記1対の脚部の間に折り曲げ、前記1対の脚部の間隔を一定に保つガイド片をさらに備えている請求項1〜3のいずれか記載のホルダアタッチメント。
【請求項5】
請求項2〜4のいずれか記載のホルダアタッチメントが有する前記収納ボックス係合片に固定される2つの切り込みを自身の底面に備え、前記シート状物品を収納してなるシート状物品収納ボックス。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2012−29828(P2012−29828A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−171504(P2010−171504)
【出願日】平成22年7月30日(2010.7.30)
【出願人】(000183462)日本製紙クレシア株式会社 (112)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年7月30日(2010.7.30)
【出願人】(000183462)日本製紙クレシア株式会社 (112)
【Fターム(参考)】
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