ホルダ
【課題】塗布具のクリップに景品や付録を簡単に取り付けることができ、外れにくく、耐久性の高いホルダを提供すること。
【解決手段】小物を収容するパッケージ3と、パッケージ3と一体のホルダ本体2とから成り、塗布具に取り付けられるホルダであって、前記ホルダ本体2は係合部8を有しており、前記ホルダ本体2の係合部8は、クリップを係合させる導入路9を備えており、前記導入路9は、クリップの付け根部よりも幅が狭い導入部10と、クリップの付け根部よりも幅の広い拡幅部11とを備えており、前記導入部10は、クリップの付け根部を通過可能に変形する。
【解決手段】小物を収容するパッケージ3と、パッケージ3と一体のホルダ本体2とから成り、塗布具に取り付けられるホルダであって、前記ホルダ本体2は係合部8を有しており、前記ホルダ本体2の係合部8は、クリップを係合させる導入路9を備えており、前記導入路9は、クリップの付け根部よりも幅が狭い導入部10と、クリップの付け根部よりも幅の広い拡幅部11とを備えており、前記導入部10は、クリップの付け根部を通過可能に変形する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、景品や付録等を商品に取り付ける際の封入及び取り付けに関するものであり、より詳細には、景品や付録等を塗布具に取り付ける、パッケージ一体型のホルダに関するものである。
なお、本明細書における塗布具とは、シャープペンシル、ボールペン、万年筆等の筆記具に加え、のり、修正ペン等、液状のものを何らかのものに塗り付ける用具の総称として使用している。
【背景技術】
【0002】
いわゆる「おまけ」と称される付録的商品がある。例えばキャラメルやチョコレートを販売する場合、これにミニチュアの自動車や人形、カードが「おまけ」として付随する場合がある。「おまけ」は、直接販売する商品ではないが、本来の商品をしのぐ人気を博することも多く、商品の販売促進のために利用される。
「おまけ」は商品の購入者に漏れなく配布することができる様に、本来の商品に固定される場合が多い。また「おまけ」は、ただ商品に固定さえすれば良いというものではなく、見栄え良く商品に固定されることが大切である。
例えば本来の商品がキャラメルである場合は、キャラメルの箱とは別の小箱を設け、当該小箱に「おまけ」を収納し、キャラメルの箱に小箱を積み重ねて一体に包装することによって商品と「おまけ」とを一体化する方策が実施されている。
【0003】
また、商品に「おまけ」を付ける容器として、特許文献1に開示されている発明がある。特許文献1に開示された発明は、ペットボトルにおまけを取り付ける用途に活用するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−199444号公報
【0005】
ところで本発明者らはボールペン、シャープペンシル、ラインマーカ、フェルトペン等の筆記具を販売するのに際し、販売促進のために「おまけ」を付けることを企画した。しかしながら、従来知られていた方策では、筆記具に見栄えよく、且つ簡単に「おまけ」を取り付けることができなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで本発明は、従来技術の上記した問題点に注目し、筆記具等に対して見栄え良く、且つ簡単に「おまけ」を取り付けることができる器具を提供することを課題とするものである。
なお、「おまけ」を取り付ける筆記具の種類は問われるものでなく、同様の形状であれば塗布具等でもよい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための請求項1の発明は、小物を収容するパッケージと、前記パッケージと一体のホルダ本体とから成り、塗布具に取り付けられるホルダであって、塗布具は、塗布具本体及び塗布具本体と一体のクリップを有し、前記クリップは、塗布具本体の長手方向に沿う棒状部と、棒状部の端部を塗布具本体に接続する付け根部とを備えるものであり、前記ホルダ本体は係合部を有しており、前記ホルダ本体の係合部は、クリップを係合させる導入路を備えており、前記導入路は、クリップの付け根部よりも幅が狭い導入部と、クリップの付け根部よりも幅の広い拡幅部とを備えており、前記導入部は、クリップの付け根部を通過可能に変形することを特徴とするホルダである。
【0008】
本発明のホルダでは、クリップの付け根部よりも幅が狭い導入部と、クリップの付け根部よりも幅の広い拡幅部とを備えており、前記導入部は、クリップの付け根部を通過可能に変形する。
そのため、クリップにホルダを取り付ける際には、クリップから加わる力等によって、導入部及び導入部近傍が、弾性力によって自動的に、あるいは塑性力によって人為的に変形して、クリップを挿通可能な形状になり、クリップは拡幅部に向かって導入部を移動することができる。そして、クリップは導入部と摺動した後、クリップの付け根部よりも幅の広い拡幅部に嵌り込む。そのことにより、ホルダがクリップに取り付けられる。つまり、クリップを導入路に押し込む(ホルダの導入路をクリップに押し当てる)だけで、クリップにホルダが取り付けられるため、ホルダの取り付けが容易である。
また、クリップが導入部を通過した後に、導入部及び導入部近傍の形状が元の形状に戻すことにより、クリップを拡幅部側から導入部側に戻しても、導入部に入り込まない。したがって、クリップは拡幅部に嵌っている状態から外れにくくなっている。即ち、本発明のホルダはクリップに強固に取り付けることができる。
【0009】
本発明のホルダでは、ホルダ本体にパッケージが一体に取り付けられている。そのため、パッケージに小物を封入して塗布具と一体化することができる。
【0010】
請求項2の発明は、前記棒状部の先端に突起が設けられており、前記突起が棒状部から塗布具本体に近づく方向に突出している前記クリップに取り付け可能なホルダであって、係合部が突起と係合可能な姿勢保持部を有しており、姿勢保持部が切り欠き又は貫通孔であることを特徴とする請求項1に記載のホルダである。
【0011】
本発明のホルダでは、クリップに取り付ける際に、突起と係合する部分である姿勢保持部を設けることにより、ホルダ及びパッケージの取り付け時の姿勢を、より強固に保持することができる。
【0012】
請求項3の発明は、ホルダ本体が突出する突出部を有し、突出部に前記導入路を備え、突出部の突出方向端部は外側に向かって広がっており、また、前記導入路と連続しており、ホルダ本体は弾性材料により構成される筒状の部材であり、前記姿勢保持部がホルダ本体に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のホルダである。
【0013】
本発明のホルダでは、突出方向端部は導入路と連続し、外側に向かって広がっているので、クリップをホルダに押し当てた際に、ホルダがクリップに引っ掛かりにくく、クリップを導入路に入れ込み易い。そのためクリップへのホルダの取り付けが容易になる。
また、突出している場所に導入路を備えることにより、取り外しの際に人の手等の外部の力によって導入部近傍を変形し易い。そのため、クリップを挿通可能な状態に、導入部を変形することが容易であり、ホルダの取り外しが容易である。同様にクリップを取り付ける際にも、導入部近傍が変形しやすいので、導入部にクリップを挿入し易い。
加えて、ホルダ本体は弾性材料により構成され、中空孔を有する筒状の部材である。そのため、係合部をパッケージと逆側の側面に設けることで、クリップがパッケージ及びパッケージ内の小物に接触しない。そのため、クリップがパッケージ及びパッケージ内の小物に接触することによる破損を防ぐことができる。
【0014】
請求項4の発明は、前記導入部がスリットまたは切れ目であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のホルダである。
【0015】
本発明のホルダでは、導入路がスリットであるため加工が容易であり、ホルダに導入路を設けることが容易である。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、塗布具のクリップに景品や付録を簡単に取り付けることができ、外れにくく、耐久性の高いホルダを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるホルダの斜視図である。
【図2】図1のホルダの左側面図である。
【図3】図1のホルダの平面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態におけるホルダを塗布具に取り付ける様子を示す説明図であり、(a)〜(d)の順にホルダが移動していく様子を示している。
【図5】第1の実施形態におけるホルダの外側に塗布具を取り付けた状態を示す側面図である。
【図6】第1の実施形態におけるホルダの内側に塗布具を取り付けた状態を示す正面図である。
【図7】第1の実施形態におけるホルダの内側に塗布具を取り付けた状態を示す斜視図である。
【図8】本発明の第2の実施形態におけるホルダを示す斜視図である。
【図9】本発明の第3の実施形態におけるホルダを示す斜視図である。
【図10】本発明の第4の実施形態におけるホルダを示す斜視図である。
【図11】本発明の第5の実施形態におけるホルダを示す斜視図である。
【図12】本発明の第6の実施形態におけるホルダを示す斜視図である。
【図13】本発明の第7の実施形態におけるホルダを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1,2,3に示すように、本発明の第1の実施形態のホルダ1は、ホルダ本体2とパッケージ3から構成されている。パッケージ3はホルダ本体2に一体に取り付けられている袋状の部材であり、内部に小物51が封入されている(図2)。この状態で、塗布具4のクリップ5に係合部8を係合させることにより、塗布具4にホルダ1を取り付ける(図4)。以下詳細に説明する。
【0019】
ホルダ本体2は、プラスチック等の弾性材料を有するシートで形成されている部材であって、中空孔2aを有する略筒状になっており、図1,3に示されるように、後述する突出部14を除く部分の断面の形状が略扇型になっている。具体的に説明すると、約120度に開いた線辺部のその端部同士が円弧で結ばれた形状をしている。
【0020】
突出部14は、ホルダ本体2は図1における上側に設けられている。突出部14は中心線D(図1)からほぼ左右対称な形状の突出部片20,21から形成されている。具体的に説明すると、突出部片20,21は、それぞれの突出方向端部が丸みを帯びており、角の部分を丸く削り取った様な形状である。そのため、突出部片20,21の間は、外側に向かうにつれて広がっている。
より詳細には、それぞれの突出部片20,21で、先端部分は半円状となっており、半円状の部分20a(21a)に連続して第1の長方形状の部分20b(21b)がある。さらに第1の長方形状の部分20b(21b)と連続して第2の長方形状の部分20c(21c)がある。即ち、突出部片20,21は先端部分から基端部分に向かって半円状の部分20a,21a、第1の長方形状の部分20b,21b、第2の長方形状の部分20c,21cとなっている。なお、第2の長方形状の部分20c,21cは第1の長方形状の部分20b,21bと比べて幅(中心線Dと垂直な方向の長さ)が小さく、長さ(中心線Dと平行な方向)が長くなっている。
【0021】
また突出部14には係合部8の導入路9が設けられており、導入路9は導入部10と拡幅部11から形成されている。
【0022】
導入部10は、中心線Dに沿って突出部14の突出方向先端側から突出方向の基端側に向かって延びている切れ目部分であり、前述の2つの第1の長方形状の部分(第1の長方形状の部分20bと第1の長方形状の部分21b)の間に位置する。なお、2つの第1の長方形状の部分(第1の長方形状の部分20bと第1の長方形状の部分21b)は密着若しくは僅かに離れているため、導入部10は切れ目の境界若しくは隙間となる。また、この導入部10は突出部14の先端部分の丸みを帯びた部分から滑らかに連続している。
【0023】
拡幅部11は、突出部14の基端側に設けられており、図1における手前側から奥側に向かって突出部14を貫通している、即ち、突出部14を厚さ方向に貫通する貫通孔の部分である。この貫通孔は開口形状が長方形である。また、この貫通孔は図1における上側の面を第1の長方形状20b,21bの部分、図1における左右の面を前述の第2の長方形状の部分20c,21c、下側の面をホルダ本体2の筒状の部分の端部によって形成されている。ここで、上側の面は前記導入部10に対して、略直角になっており、導入部10との間に段差30が設けられている。換言すると、前記導入部10と拡副部11は段差30を有して連続している。
加えて、拡幅部11は後述のクリップ5の付け根部7を嵌め込むことが可能な大きさである。つまり、クリップ5の付け根部7と同等以上の大きさとなっている。
【0024】
ホルダ本体2の図1における下側には、係合部8の姿勢保持部13が設けられている。姿勢保持部13は正面の板状の部分の下端部を切り欠いた形状であり、切り欠きの形状は略長方形状となっている。
【0025】
パッケージ3は、内部に小物を封入可能な袋状の部材であり、接着材や両面テーブ等の周知の固着手段(図示せず)によって、ホルダ本体2の前述の線辺部側の側面に、一体に取り付けられている。即ち、ホルダ本体2の係合部8と対向する位置であって、ホルダ本体2の外側の面に一体に取り付けられている。
【0026】
次に、本発明のホルダ1を取り付ける塗布具について説明する。
さらに、塗布具4にはクリップ5が設けられており(図4)、クリップ5は棒状部6と付け根部7を備えている。付け根部7は塗布具4の本体部分に接続されており、塗布具4の本体部分の中心軸に垂直な方向であり、塗布具本体から離れる方向へ突出している。また、付け根部7は棒状部6と連続しており、棒状部6は付け根部7から塗布具4の長手方向に沿う様に塗布具4の本体部分の中心軸と平行に延びている。したがって、クリップ5は側面(図4における正面)から見た形状が略「L」字状である。
そして棒状部6の先端部分には、棒状部6から塗布具4の本体部分に向かう方向に突出する突起12が設けられている。
【0027】
次に、ホルダ1の塗布具4への取り付けについて説明する。
【0028】
図4(a)に示すように、ホルダ本体2の上側(突出部14が設けられている側)に
棒状部6の突起12が設けられている先端側を近づけていく。なお、この状態において、導入部10は閉じており、付け根部7を挿通不可能な形状となっている。
【0029】
そして、図4(b)に示すように、棒状部6と塗布具4の本体部分の間に形成される隙間に、突出部14を含むホルダ本体2を挿通する。即ち、ホルダ本体2の中空孔2aにクリップ5の棒状部6を挿し込む。そして、突出部14の先端部分と付け根部7を当接させる。
【0030】
図4(b)の状態から、塗布具4に対して、図4における下方向に力を加えるか、ホルダ本体2に対して図4における上方向に力を加えることにより、図4(c)に示される様にクリップ5の付け根部7が導入路9の導入部10に挿入される。ここで、突出部14の先端部分は角の無い丸みを帯びた形状をしているので、付け根部7はその形状に係らず、突出部14の先端に引っ掛かることがない。そのため、付け根部7が突出部14に入り込みやすく、付け根部7は突出部14の側面を滑るように導入部10に入っていく。
【0031】
すると、導入部10及びその近傍は、捲れるように弾性変形する。即ち、導入部10を付け根部7が押圧することにより、導入部10の近傍が反り返る。そのことにより、導入部10の幅が付け根部7を挿通可能に広がる。そして、付け根部7は導入部10を押し開きながら拡幅部11へ向かって進む。換言すると、導入部10は付け根部7に掻き分けられることで幅が広がり、幅が広がった導入路10を付け根部7が進んでいく。
【0032】
そして、図4(d),図5で示される様に、付け根部7が拡幅部11に係合し、突起12が姿勢保持部13と係合する。このとき、導入部10は、図4(a),(b)で示されるように、付け根部7が挿通不可能な形状に戻っている。ここで、拡幅部11の上端部分は導入部10と段差30を有して連続している。換言すると、拡幅部11の上端部分と導入部10は約90度の角度で繋がっている(図1)。そのことにより、前記した突出部14の先端部分と異なり、付け根部7が導入部10へ入り込みにくい。具体的に説明すると、付け根部7が拡幅部11の導入部10と連続している部分の付近にぶつかっても、付け根部7が拡幅部11の上側部分に引っ掛かって、付け根部7が導入部10に入り込まない。そのため、付け根部7は拡幅部11と係合した状態を保持しやすい。
また、拡幅部11と姿勢保持部13の2箇所で係合させて、ホルダ本体2を塗布具4に取り付けることにより、ホルダ本体2に左右(ホルダ本体2を塗布具4に取り付けた際塗布具4の長手方向に垂直な方向)から力が加わってもホルダ本体2の姿勢が乱れにくい。そのため、ホルダ本体2は、塗布具4を取り付けた状態での姿勢が安定する。
これらのことから、クリップ5はホルダ本体2から外れにくい状態で取り付けられる。
【0033】
なお、上記した取り付けでは、クリップ5がホルダ本体2の中空孔2aを挿通するように取り付けている。即ち、塗布具4の本体部分がホルダ本体2の外側に配され、クリップ5がホルダ本体2の内側に配される様に取り付けているが、塗布具4の取り付け方法はこれに限るものではない。例えば、図6,7で示されるように、中空孔2aに塗布具4の本体部分が挿通され、クリップ5がホルダ本体2の外側に配されるように取り付けてもよい。即ち、クリップ5のいずれかの一部分がホルダ本体2の導入路10を通過して、拡幅部11と係合することで、ホルダ1が塗布具4に取り付けられればよい。
【0034】
なお、以下では第2の実施形態から第7の実施形態を説明するが、特に説明がない限り、第1の実施形態におけるホルダ1と同様の構造については、同様の符号を付して重複する説明を省略する。
【0035】
本発明の第2の実施形態におけるホルダ本体61は、第1の実施形態のホルダ本体2に、突出部14を設けず、筒状の部分に係合部8を設け、筒状の部分の断面の形状を四角形にする変更を示すものである。
このホルダ本体61は、図8に示される様に、角パイプのような形状であり、詳細には、断面が略四角形になるようにシート状の部材を折り曲げたものである。このホルダ本体61は、第1の実施形態のように突出部14が設けられておらず、係合部8を構成する導入路9、姿勢保持部13が、ホルダ本体61の外側の側面部分に設けられている。また、導入路9の導入部10と連続している筒状の部分の端部近傍が、丸みを帯びており、外側に向かうにつれて広がっている。そして、筒状の部分の端部と導入部10は滑らかに連続している。
また、ホルダ本体61に設けられた姿勢保持部13は、ホルダ本体61の端部側から中心側に向かう切り欠きであり、切り欠きの形状は、四角柱の隣り合う側面にそれぞれ四角形の切り欠きを設けて繋いだような形状であり、換言すると、四角柱の角部分を切り取ったような形状である。
【0036】
本発明の第3の実施形態におけるホルダ本体62は、第1の実施形態のホルダ本体2の突出部14の形状を変更し、導入部10の距離を短くし、筒状の部分の断面の形状を円形にし、姿勢保持部13の形状を「U」字状にする変更を示すものである。
このホルダ本体62は、図9に示される様に、筒状の部分と筒状の部分から突出する突出部14からなる。筒状の部分はパイプのような形状であり、詳細には、断面が円形である筒状になるようにシート状の部材を湾曲させている。突出部14は板状の部材であり、前述の筒状の部材の側面に沿うように丸みを帯びている。さらに突出部14は中心部分からほぼ左右対称に向かい合う2つの部材からなり、2つの部材はそれぞれ、正面(図9における手前側)から見た形状が長方形状の部材の突出方向先端に略三角形状の部材を取り付けた様な形状である。換言すると、それぞれが矢印のような形状をしている。なお、略三角形状の部分は対向している頂点部分近傍が切り欠かれた状態で接触している。
【0037】
この突出部14には導入路9が設けられており、導入路9は導入部10と拡幅部11からなる。導入部10は、前述の略三角形状の部分の対向している頂点部分によって形成される。
拡幅部11は、前述の三角形状の部材の一部と、長方形状の部材の長手方向側面と、筒状の部分の端部によって囲まれている部分であり、図9における手前から奥側に貫通する貫通孔のような形状である。
また、ホルダ本体62に設けられた姿勢保持部13は、ホルダ本体62の端部を切り欠いており、切り欠きの形状は「U」字状である。
そして、パッケージ3は円筒状の部分の側面に、接着材や両面テーブ等の周知の固着手段(図示せず)によって一体に取り付けられている。
【0038】
本発明の第4の実施形態におけるホルダ本体63は、第1の実施形態のホルダ本体2に突出部の形状を変更し、姿勢保持部13を切り欠きから貫通孔に変更し、筒状の部分の断面の形状を四角形にする変更を示すものである。
このホルダ本体63は、図10に示される様に、角パイプのような形状の部材と突出部14から形成されている。詳細に説明すると、角パイプのような形状の部材は、断面が略四角形になるようにシート状の部材を折り曲げたものであり、突出部14は筒状の部材から、筒状の部材の長手方向と平行な方向に突出している。
突出部14は板状の部材であり、中心部分からほぼ左右対称に向かい合う2つの突出部片20,21からなる。2つの部材は、それぞれ長方形状の部材の突出方向先端に略台形状の部材を取り付けた様な形状である。詳細に説明すると、筒状の部材を形成する4つの長方形状の面の内、隣り合う2つの面において、それぞれ長方形の板状の部材が、筒状の部材の外側に向かって突出している。そして、長方形の板状の部材の突出方向先端部分から、突出方向に垂直な方向に略台形状の部材がそれぞれ突出している。このとき、略台形状の部材は長方形状の部材と一体の板状になっており、突出方向の先端部分で接触している。
【0039】
この突出部14には導入路9が設けられており、導入路9は導入部10と拡幅部11からなる。導入部10は、前述の略台形状の部分の接触部分によって形成されるスリット状の部分である。
拡幅部11は、前述の台形状の部材の一部と、長方形状の部材の長手方向側面と、筒状の部分の端部によって囲まれている部分であり、図10における手前から奥側に貫通する貫通孔のような形状である。
また、ホルダ本体63には姿勢保持部13が設けられている。この姿勢保持部13は、突出部14が設けられている端部の長手方向反対側の端部近傍に設けられており、図10における手前から奥側に貫通する貫通孔である。なお、この貫通孔の形状は正面からみて四角形となっている。
【0040】
本発明の第5の実施形態におけるホルダ本体64は、第1の実施形態のホルダ本体2の本体部分の折り曲げ方を変更し、中空孔2aを中空孔64aに変更し、突出部を排除した変形例を示すものである。なお、本体部分の折り曲げ方の例として2つ折りにした形状を示しているが、本体部分の折り曲げ方はこれに限るものではない。例えば「コ」の字型であってもよい。要は塗布具4と係合できるように折り曲げればよい。
このホルダ本体64は、図11に示される様に、板状部材を長手方向に垂直な線に沿って折り曲げた様な形状である。詳細に説明すると、ホルダ本体64の中心部分にホルダ本体64を厚さ方向に貫通する貫通孔であり、開口の形状がひし形である中空孔64aが設けられている。そして、このホルダ本体64には中空孔64aと短手方向の位置が同じであり、長手方向で端部寄りの位置に拡幅部11が設けられている。ここで、拡幅部11は開口が四角形の貫通孔であり、中空孔64aとスリットである導入部10を介して連続している。
さらに、ホルダ本体64の長手方向端部には、拡幅部11と短手方向の位置が同じ位置に姿勢保持部13が設けられている。この姿勢保持部13は、ホルダ本体64の長手方向の端部を、端部側から中心側に向かって延びる四角形状の切り欠きである。
そして、ホルダ本体64は、中空孔64aの開口を長手方向に略2分割するように折り曲げられている。折り曲げられたホルダ本体64は、2つの長方形の板状部材が短い辺同士で接続されているような形状である。したがって、2つの長方形の板状部材は、接続されている短い辺を軸に互いに回動可能な状態である。
折り曲げられたホルダ本体64の内、図11において奥側の板状の部分(導入部10や拡幅部11が設けられていない板状の部分)には、パッケージ3が周知の固着手段(図示せず)によって一体に取り付けられている。
【0041】
本発明の第6の実施形態におけるホルダ本体65は、第5の実施形態のホルダ本体の折り曲げ方と係合部8の位置およびパッケージ3の取り付け位置を変更したものである。なお、第5の実施形態と同様に本体部分の折り曲げ方はこれに限るものではない。
ホルダ本体65は、図12に示される様に、板状部材を折り曲げた様な形状である。詳細に説明すると、ホルダ本体65は長方形の板状の部材を長手方向に略2分割するように折り曲げており、折り曲げられた板状の部材は、2つの長方形の板状部材が長い辺同士で接続されているような形状である。したがって、2つの長方形の板状部材は、接続されている長い辺を軸に互いに回動可能な状態である。
そして、折り曲げられた片側に、係合部8を設けており、もう一方の片側にパッケージ3を周知の固着手段(図示せず)によって一体に取り付けている。係合部8は、導入部10と拡幅部11から形成されており、導入部10は端部から拡幅部11へ連続しているスリットであり、拡幅部11はホルダ本体65を厚さ方向に貫通する貫通孔である。
なお、この導入部10の端部側(拡幅部11の反対側)には切り欠きが設けられており、正面視が三角形である。
さらに、ホルダ本体65の内、係合部8が設けられている側の長方形状の板状の部分の長手方向端部には、拡幅部11と短手方向の位置が同じ位置に姿勢保持部13が設けられている。
この姿勢保持部13は、ホルダ本体65の長手方向の端部を、端部側から中心側に向かって延びる四角形状の切り欠きである。
【0042】
本発明の第7の実施形態におけるホルダ本体66は、第1の実施形態のホルダ本体2の形状を板状に変更し、突出部を排除した例を示すものである。
このホルダ本体66は、図13に示される様に、板状部材の端部寄りの位置に拡幅部11を設けている。この拡幅部11はホルダ本体66を厚さ方向に貫通する貫通孔であり、開口の形状は四角形である。そして、拡幅部11は、ホルダ本体66と長手方向の端部の間には導入部10が設けられている。なお、この導入部10はホルダ本体66に設けられた切れ目である。
またホルダ本体66には、姿勢保持部13が設けられており、姿勢保持部13はホルダ本体66を端部側から中心側に向かう切り欠きであり、四角形の形状をしている。
そして、パッケージ3はホルダ本体66に、接着材や両面テープ等の周知の固着手段(図示せず)によって一体に取り付けられている。なお、このとき取り付ける箇所は、係合部8に塗布具を取り付ける際に、係合部8及びその近傍の動きを阻害しない位置となっている。
【0043】
上記した各実施形態において、姿勢保持部13の形状を、略長方形状、四角柱の角部分を切り取ったような形状、「U」字状、開口が四角形の貫通孔等の例を示したが、姿勢保持部13の形状はこれに限るものではない。例えば、開口が円形の貫通孔や丸孔でもよいし、三角形や台形の切り欠きでもよい。要は、棒状部6の突起12と係合できればよい。 同様に拡幅部11についてもその形状を問わない。例えば、貫通孔の開口が半円や円形の様な曲線を伴うもの、五角形や六角形の様な多角形でもよい。
【0044】
上記した各実施形態において、各ホルダ本体はプラスチック等の弾性材料で形成されているものとしたが、各ホルダ本体を形成する材料はこれに限るものではない。例えば、塑性変形する厚紙の様なもので形成してもよい。
つまり、ホルダを塗布具4に取り付ける際に、クリップ5の付け根部7が導入部10を通過するとき、導入部10及びその近傍がクリップ5の付け根部7と摺動可能な形状に変形し、加えて、付け根部7が拡幅部11に挿通された際に、導入部10の隙間が付け根部7の幅より小さくなればよい。
【符号の説明】
【0045】
1 ホルダ
2 ホルダ本体
3 パッケージ
4 塗布具
5 クリップ
6 棒状部
7 付け根部
8 係合部
9 導入路
10 導入部
11 拡幅部
12 突起
13 姿勢保持部
14 突出部
51 小物
【技術分野】
【0001】
本発明は、景品や付録等を商品に取り付ける際の封入及び取り付けに関するものであり、より詳細には、景品や付録等を塗布具に取り付ける、パッケージ一体型のホルダに関するものである。
なお、本明細書における塗布具とは、シャープペンシル、ボールペン、万年筆等の筆記具に加え、のり、修正ペン等、液状のものを何らかのものに塗り付ける用具の総称として使用している。
【背景技術】
【0002】
いわゆる「おまけ」と称される付録的商品がある。例えばキャラメルやチョコレートを販売する場合、これにミニチュアの自動車や人形、カードが「おまけ」として付随する場合がある。「おまけ」は、直接販売する商品ではないが、本来の商品をしのぐ人気を博することも多く、商品の販売促進のために利用される。
「おまけ」は商品の購入者に漏れなく配布することができる様に、本来の商品に固定される場合が多い。また「おまけ」は、ただ商品に固定さえすれば良いというものではなく、見栄え良く商品に固定されることが大切である。
例えば本来の商品がキャラメルである場合は、キャラメルの箱とは別の小箱を設け、当該小箱に「おまけ」を収納し、キャラメルの箱に小箱を積み重ねて一体に包装することによって商品と「おまけ」とを一体化する方策が実施されている。
【0003】
また、商品に「おまけ」を付ける容器として、特許文献1に開示されている発明がある。特許文献1に開示された発明は、ペットボトルにおまけを取り付ける用途に活用するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−199444号公報
【0005】
ところで本発明者らはボールペン、シャープペンシル、ラインマーカ、フェルトペン等の筆記具を販売するのに際し、販売促進のために「おまけ」を付けることを企画した。しかしながら、従来知られていた方策では、筆記具に見栄えよく、且つ簡単に「おまけ」を取り付けることができなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで本発明は、従来技術の上記した問題点に注目し、筆記具等に対して見栄え良く、且つ簡単に「おまけ」を取り付けることができる器具を提供することを課題とするものである。
なお、「おまけ」を取り付ける筆記具の種類は問われるものでなく、同様の形状であれば塗布具等でもよい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための請求項1の発明は、小物を収容するパッケージと、前記パッケージと一体のホルダ本体とから成り、塗布具に取り付けられるホルダであって、塗布具は、塗布具本体及び塗布具本体と一体のクリップを有し、前記クリップは、塗布具本体の長手方向に沿う棒状部と、棒状部の端部を塗布具本体に接続する付け根部とを備えるものであり、前記ホルダ本体は係合部を有しており、前記ホルダ本体の係合部は、クリップを係合させる導入路を備えており、前記導入路は、クリップの付け根部よりも幅が狭い導入部と、クリップの付け根部よりも幅の広い拡幅部とを備えており、前記導入部は、クリップの付け根部を通過可能に変形することを特徴とするホルダである。
【0008】
本発明のホルダでは、クリップの付け根部よりも幅が狭い導入部と、クリップの付け根部よりも幅の広い拡幅部とを備えており、前記導入部は、クリップの付け根部を通過可能に変形する。
そのため、クリップにホルダを取り付ける際には、クリップから加わる力等によって、導入部及び導入部近傍が、弾性力によって自動的に、あるいは塑性力によって人為的に変形して、クリップを挿通可能な形状になり、クリップは拡幅部に向かって導入部を移動することができる。そして、クリップは導入部と摺動した後、クリップの付け根部よりも幅の広い拡幅部に嵌り込む。そのことにより、ホルダがクリップに取り付けられる。つまり、クリップを導入路に押し込む(ホルダの導入路をクリップに押し当てる)だけで、クリップにホルダが取り付けられるため、ホルダの取り付けが容易である。
また、クリップが導入部を通過した後に、導入部及び導入部近傍の形状が元の形状に戻すことにより、クリップを拡幅部側から導入部側に戻しても、導入部に入り込まない。したがって、クリップは拡幅部に嵌っている状態から外れにくくなっている。即ち、本発明のホルダはクリップに強固に取り付けることができる。
【0009】
本発明のホルダでは、ホルダ本体にパッケージが一体に取り付けられている。そのため、パッケージに小物を封入して塗布具と一体化することができる。
【0010】
請求項2の発明は、前記棒状部の先端に突起が設けられており、前記突起が棒状部から塗布具本体に近づく方向に突出している前記クリップに取り付け可能なホルダであって、係合部が突起と係合可能な姿勢保持部を有しており、姿勢保持部が切り欠き又は貫通孔であることを特徴とする請求項1に記載のホルダである。
【0011】
本発明のホルダでは、クリップに取り付ける際に、突起と係合する部分である姿勢保持部を設けることにより、ホルダ及びパッケージの取り付け時の姿勢を、より強固に保持することができる。
【0012】
請求項3の発明は、ホルダ本体が突出する突出部を有し、突出部に前記導入路を備え、突出部の突出方向端部は外側に向かって広がっており、また、前記導入路と連続しており、ホルダ本体は弾性材料により構成される筒状の部材であり、前記姿勢保持部がホルダ本体に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のホルダである。
【0013】
本発明のホルダでは、突出方向端部は導入路と連続し、外側に向かって広がっているので、クリップをホルダに押し当てた際に、ホルダがクリップに引っ掛かりにくく、クリップを導入路に入れ込み易い。そのためクリップへのホルダの取り付けが容易になる。
また、突出している場所に導入路を備えることにより、取り外しの際に人の手等の外部の力によって導入部近傍を変形し易い。そのため、クリップを挿通可能な状態に、導入部を変形することが容易であり、ホルダの取り外しが容易である。同様にクリップを取り付ける際にも、導入部近傍が変形しやすいので、導入部にクリップを挿入し易い。
加えて、ホルダ本体は弾性材料により構成され、中空孔を有する筒状の部材である。そのため、係合部をパッケージと逆側の側面に設けることで、クリップがパッケージ及びパッケージ内の小物に接触しない。そのため、クリップがパッケージ及びパッケージ内の小物に接触することによる破損を防ぐことができる。
【0014】
請求項4の発明は、前記導入部がスリットまたは切れ目であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のホルダである。
【0015】
本発明のホルダでは、導入路がスリットであるため加工が容易であり、ホルダに導入路を設けることが容易である。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、塗布具のクリップに景品や付録を簡単に取り付けることができ、外れにくく、耐久性の高いホルダを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるホルダの斜視図である。
【図2】図1のホルダの左側面図である。
【図3】図1のホルダの平面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態におけるホルダを塗布具に取り付ける様子を示す説明図であり、(a)〜(d)の順にホルダが移動していく様子を示している。
【図5】第1の実施形態におけるホルダの外側に塗布具を取り付けた状態を示す側面図である。
【図6】第1の実施形態におけるホルダの内側に塗布具を取り付けた状態を示す正面図である。
【図7】第1の実施形態におけるホルダの内側に塗布具を取り付けた状態を示す斜視図である。
【図8】本発明の第2の実施形態におけるホルダを示す斜視図である。
【図9】本発明の第3の実施形態におけるホルダを示す斜視図である。
【図10】本発明の第4の実施形態におけるホルダを示す斜視図である。
【図11】本発明の第5の実施形態におけるホルダを示す斜視図である。
【図12】本発明の第6の実施形態におけるホルダを示す斜視図である。
【図13】本発明の第7の実施形態におけるホルダを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1,2,3に示すように、本発明の第1の実施形態のホルダ1は、ホルダ本体2とパッケージ3から構成されている。パッケージ3はホルダ本体2に一体に取り付けられている袋状の部材であり、内部に小物51が封入されている(図2)。この状態で、塗布具4のクリップ5に係合部8を係合させることにより、塗布具4にホルダ1を取り付ける(図4)。以下詳細に説明する。
【0019】
ホルダ本体2は、プラスチック等の弾性材料を有するシートで形成されている部材であって、中空孔2aを有する略筒状になっており、図1,3に示されるように、後述する突出部14を除く部分の断面の形状が略扇型になっている。具体的に説明すると、約120度に開いた線辺部のその端部同士が円弧で結ばれた形状をしている。
【0020】
突出部14は、ホルダ本体2は図1における上側に設けられている。突出部14は中心線D(図1)からほぼ左右対称な形状の突出部片20,21から形成されている。具体的に説明すると、突出部片20,21は、それぞれの突出方向端部が丸みを帯びており、角の部分を丸く削り取った様な形状である。そのため、突出部片20,21の間は、外側に向かうにつれて広がっている。
より詳細には、それぞれの突出部片20,21で、先端部分は半円状となっており、半円状の部分20a(21a)に連続して第1の長方形状の部分20b(21b)がある。さらに第1の長方形状の部分20b(21b)と連続して第2の長方形状の部分20c(21c)がある。即ち、突出部片20,21は先端部分から基端部分に向かって半円状の部分20a,21a、第1の長方形状の部分20b,21b、第2の長方形状の部分20c,21cとなっている。なお、第2の長方形状の部分20c,21cは第1の長方形状の部分20b,21bと比べて幅(中心線Dと垂直な方向の長さ)が小さく、長さ(中心線Dと平行な方向)が長くなっている。
【0021】
また突出部14には係合部8の導入路9が設けられており、導入路9は導入部10と拡幅部11から形成されている。
【0022】
導入部10は、中心線Dに沿って突出部14の突出方向先端側から突出方向の基端側に向かって延びている切れ目部分であり、前述の2つの第1の長方形状の部分(第1の長方形状の部分20bと第1の長方形状の部分21b)の間に位置する。なお、2つの第1の長方形状の部分(第1の長方形状の部分20bと第1の長方形状の部分21b)は密着若しくは僅かに離れているため、導入部10は切れ目の境界若しくは隙間となる。また、この導入部10は突出部14の先端部分の丸みを帯びた部分から滑らかに連続している。
【0023】
拡幅部11は、突出部14の基端側に設けられており、図1における手前側から奥側に向かって突出部14を貫通している、即ち、突出部14を厚さ方向に貫通する貫通孔の部分である。この貫通孔は開口形状が長方形である。また、この貫通孔は図1における上側の面を第1の長方形状20b,21bの部分、図1における左右の面を前述の第2の長方形状の部分20c,21c、下側の面をホルダ本体2の筒状の部分の端部によって形成されている。ここで、上側の面は前記導入部10に対して、略直角になっており、導入部10との間に段差30が設けられている。換言すると、前記導入部10と拡副部11は段差30を有して連続している。
加えて、拡幅部11は後述のクリップ5の付け根部7を嵌め込むことが可能な大きさである。つまり、クリップ5の付け根部7と同等以上の大きさとなっている。
【0024】
ホルダ本体2の図1における下側には、係合部8の姿勢保持部13が設けられている。姿勢保持部13は正面の板状の部分の下端部を切り欠いた形状であり、切り欠きの形状は略長方形状となっている。
【0025】
パッケージ3は、内部に小物を封入可能な袋状の部材であり、接着材や両面テーブ等の周知の固着手段(図示せず)によって、ホルダ本体2の前述の線辺部側の側面に、一体に取り付けられている。即ち、ホルダ本体2の係合部8と対向する位置であって、ホルダ本体2の外側の面に一体に取り付けられている。
【0026】
次に、本発明のホルダ1を取り付ける塗布具について説明する。
さらに、塗布具4にはクリップ5が設けられており(図4)、クリップ5は棒状部6と付け根部7を備えている。付け根部7は塗布具4の本体部分に接続されており、塗布具4の本体部分の中心軸に垂直な方向であり、塗布具本体から離れる方向へ突出している。また、付け根部7は棒状部6と連続しており、棒状部6は付け根部7から塗布具4の長手方向に沿う様に塗布具4の本体部分の中心軸と平行に延びている。したがって、クリップ5は側面(図4における正面)から見た形状が略「L」字状である。
そして棒状部6の先端部分には、棒状部6から塗布具4の本体部分に向かう方向に突出する突起12が設けられている。
【0027】
次に、ホルダ1の塗布具4への取り付けについて説明する。
【0028】
図4(a)に示すように、ホルダ本体2の上側(突出部14が設けられている側)に
棒状部6の突起12が設けられている先端側を近づけていく。なお、この状態において、導入部10は閉じており、付け根部7を挿通不可能な形状となっている。
【0029】
そして、図4(b)に示すように、棒状部6と塗布具4の本体部分の間に形成される隙間に、突出部14を含むホルダ本体2を挿通する。即ち、ホルダ本体2の中空孔2aにクリップ5の棒状部6を挿し込む。そして、突出部14の先端部分と付け根部7を当接させる。
【0030】
図4(b)の状態から、塗布具4に対して、図4における下方向に力を加えるか、ホルダ本体2に対して図4における上方向に力を加えることにより、図4(c)に示される様にクリップ5の付け根部7が導入路9の導入部10に挿入される。ここで、突出部14の先端部分は角の無い丸みを帯びた形状をしているので、付け根部7はその形状に係らず、突出部14の先端に引っ掛かることがない。そのため、付け根部7が突出部14に入り込みやすく、付け根部7は突出部14の側面を滑るように導入部10に入っていく。
【0031】
すると、導入部10及びその近傍は、捲れるように弾性変形する。即ち、導入部10を付け根部7が押圧することにより、導入部10の近傍が反り返る。そのことにより、導入部10の幅が付け根部7を挿通可能に広がる。そして、付け根部7は導入部10を押し開きながら拡幅部11へ向かって進む。換言すると、導入部10は付け根部7に掻き分けられることで幅が広がり、幅が広がった導入路10を付け根部7が進んでいく。
【0032】
そして、図4(d),図5で示される様に、付け根部7が拡幅部11に係合し、突起12が姿勢保持部13と係合する。このとき、導入部10は、図4(a),(b)で示されるように、付け根部7が挿通不可能な形状に戻っている。ここで、拡幅部11の上端部分は導入部10と段差30を有して連続している。換言すると、拡幅部11の上端部分と導入部10は約90度の角度で繋がっている(図1)。そのことにより、前記した突出部14の先端部分と異なり、付け根部7が導入部10へ入り込みにくい。具体的に説明すると、付け根部7が拡幅部11の導入部10と連続している部分の付近にぶつかっても、付け根部7が拡幅部11の上側部分に引っ掛かって、付け根部7が導入部10に入り込まない。そのため、付け根部7は拡幅部11と係合した状態を保持しやすい。
また、拡幅部11と姿勢保持部13の2箇所で係合させて、ホルダ本体2を塗布具4に取り付けることにより、ホルダ本体2に左右(ホルダ本体2を塗布具4に取り付けた際塗布具4の長手方向に垂直な方向)から力が加わってもホルダ本体2の姿勢が乱れにくい。そのため、ホルダ本体2は、塗布具4を取り付けた状態での姿勢が安定する。
これらのことから、クリップ5はホルダ本体2から外れにくい状態で取り付けられる。
【0033】
なお、上記した取り付けでは、クリップ5がホルダ本体2の中空孔2aを挿通するように取り付けている。即ち、塗布具4の本体部分がホルダ本体2の外側に配され、クリップ5がホルダ本体2の内側に配される様に取り付けているが、塗布具4の取り付け方法はこれに限るものではない。例えば、図6,7で示されるように、中空孔2aに塗布具4の本体部分が挿通され、クリップ5がホルダ本体2の外側に配されるように取り付けてもよい。即ち、クリップ5のいずれかの一部分がホルダ本体2の導入路10を通過して、拡幅部11と係合することで、ホルダ1が塗布具4に取り付けられればよい。
【0034】
なお、以下では第2の実施形態から第7の実施形態を説明するが、特に説明がない限り、第1の実施形態におけるホルダ1と同様の構造については、同様の符号を付して重複する説明を省略する。
【0035】
本発明の第2の実施形態におけるホルダ本体61は、第1の実施形態のホルダ本体2に、突出部14を設けず、筒状の部分に係合部8を設け、筒状の部分の断面の形状を四角形にする変更を示すものである。
このホルダ本体61は、図8に示される様に、角パイプのような形状であり、詳細には、断面が略四角形になるようにシート状の部材を折り曲げたものである。このホルダ本体61は、第1の実施形態のように突出部14が設けられておらず、係合部8を構成する導入路9、姿勢保持部13が、ホルダ本体61の外側の側面部分に設けられている。また、導入路9の導入部10と連続している筒状の部分の端部近傍が、丸みを帯びており、外側に向かうにつれて広がっている。そして、筒状の部分の端部と導入部10は滑らかに連続している。
また、ホルダ本体61に設けられた姿勢保持部13は、ホルダ本体61の端部側から中心側に向かう切り欠きであり、切り欠きの形状は、四角柱の隣り合う側面にそれぞれ四角形の切り欠きを設けて繋いだような形状であり、換言すると、四角柱の角部分を切り取ったような形状である。
【0036】
本発明の第3の実施形態におけるホルダ本体62は、第1の実施形態のホルダ本体2の突出部14の形状を変更し、導入部10の距離を短くし、筒状の部分の断面の形状を円形にし、姿勢保持部13の形状を「U」字状にする変更を示すものである。
このホルダ本体62は、図9に示される様に、筒状の部分と筒状の部分から突出する突出部14からなる。筒状の部分はパイプのような形状であり、詳細には、断面が円形である筒状になるようにシート状の部材を湾曲させている。突出部14は板状の部材であり、前述の筒状の部材の側面に沿うように丸みを帯びている。さらに突出部14は中心部分からほぼ左右対称に向かい合う2つの部材からなり、2つの部材はそれぞれ、正面(図9における手前側)から見た形状が長方形状の部材の突出方向先端に略三角形状の部材を取り付けた様な形状である。換言すると、それぞれが矢印のような形状をしている。なお、略三角形状の部分は対向している頂点部分近傍が切り欠かれた状態で接触している。
【0037】
この突出部14には導入路9が設けられており、導入路9は導入部10と拡幅部11からなる。導入部10は、前述の略三角形状の部分の対向している頂点部分によって形成される。
拡幅部11は、前述の三角形状の部材の一部と、長方形状の部材の長手方向側面と、筒状の部分の端部によって囲まれている部分であり、図9における手前から奥側に貫通する貫通孔のような形状である。
また、ホルダ本体62に設けられた姿勢保持部13は、ホルダ本体62の端部を切り欠いており、切り欠きの形状は「U」字状である。
そして、パッケージ3は円筒状の部分の側面に、接着材や両面テーブ等の周知の固着手段(図示せず)によって一体に取り付けられている。
【0038】
本発明の第4の実施形態におけるホルダ本体63は、第1の実施形態のホルダ本体2に突出部の形状を変更し、姿勢保持部13を切り欠きから貫通孔に変更し、筒状の部分の断面の形状を四角形にする変更を示すものである。
このホルダ本体63は、図10に示される様に、角パイプのような形状の部材と突出部14から形成されている。詳細に説明すると、角パイプのような形状の部材は、断面が略四角形になるようにシート状の部材を折り曲げたものであり、突出部14は筒状の部材から、筒状の部材の長手方向と平行な方向に突出している。
突出部14は板状の部材であり、中心部分からほぼ左右対称に向かい合う2つの突出部片20,21からなる。2つの部材は、それぞれ長方形状の部材の突出方向先端に略台形状の部材を取り付けた様な形状である。詳細に説明すると、筒状の部材を形成する4つの長方形状の面の内、隣り合う2つの面において、それぞれ長方形の板状の部材が、筒状の部材の外側に向かって突出している。そして、長方形の板状の部材の突出方向先端部分から、突出方向に垂直な方向に略台形状の部材がそれぞれ突出している。このとき、略台形状の部材は長方形状の部材と一体の板状になっており、突出方向の先端部分で接触している。
【0039】
この突出部14には導入路9が設けられており、導入路9は導入部10と拡幅部11からなる。導入部10は、前述の略台形状の部分の接触部分によって形成されるスリット状の部分である。
拡幅部11は、前述の台形状の部材の一部と、長方形状の部材の長手方向側面と、筒状の部分の端部によって囲まれている部分であり、図10における手前から奥側に貫通する貫通孔のような形状である。
また、ホルダ本体63には姿勢保持部13が設けられている。この姿勢保持部13は、突出部14が設けられている端部の長手方向反対側の端部近傍に設けられており、図10における手前から奥側に貫通する貫通孔である。なお、この貫通孔の形状は正面からみて四角形となっている。
【0040】
本発明の第5の実施形態におけるホルダ本体64は、第1の実施形態のホルダ本体2の本体部分の折り曲げ方を変更し、中空孔2aを中空孔64aに変更し、突出部を排除した変形例を示すものである。なお、本体部分の折り曲げ方の例として2つ折りにした形状を示しているが、本体部分の折り曲げ方はこれに限るものではない。例えば「コ」の字型であってもよい。要は塗布具4と係合できるように折り曲げればよい。
このホルダ本体64は、図11に示される様に、板状部材を長手方向に垂直な線に沿って折り曲げた様な形状である。詳細に説明すると、ホルダ本体64の中心部分にホルダ本体64を厚さ方向に貫通する貫通孔であり、開口の形状がひし形である中空孔64aが設けられている。そして、このホルダ本体64には中空孔64aと短手方向の位置が同じであり、長手方向で端部寄りの位置に拡幅部11が設けられている。ここで、拡幅部11は開口が四角形の貫通孔であり、中空孔64aとスリットである導入部10を介して連続している。
さらに、ホルダ本体64の長手方向端部には、拡幅部11と短手方向の位置が同じ位置に姿勢保持部13が設けられている。この姿勢保持部13は、ホルダ本体64の長手方向の端部を、端部側から中心側に向かって延びる四角形状の切り欠きである。
そして、ホルダ本体64は、中空孔64aの開口を長手方向に略2分割するように折り曲げられている。折り曲げられたホルダ本体64は、2つの長方形の板状部材が短い辺同士で接続されているような形状である。したがって、2つの長方形の板状部材は、接続されている短い辺を軸に互いに回動可能な状態である。
折り曲げられたホルダ本体64の内、図11において奥側の板状の部分(導入部10や拡幅部11が設けられていない板状の部分)には、パッケージ3が周知の固着手段(図示せず)によって一体に取り付けられている。
【0041】
本発明の第6の実施形態におけるホルダ本体65は、第5の実施形態のホルダ本体の折り曲げ方と係合部8の位置およびパッケージ3の取り付け位置を変更したものである。なお、第5の実施形態と同様に本体部分の折り曲げ方はこれに限るものではない。
ホルダ本体65は、図12に示される様に、板状部材を折り曲げた様な形状である。詳細に説明すると、ホルダ本体65は長方形の板状の部材を長手方向に略2分割するように折り曲げており、折り曲げられた板状の部材は、2つの長方形の板状部材が長い辺同士で接続されているような形状である。したがって、2つの長方形の板状部材は、接続されている長い辺を軸に互いに回動可能な状態である。
そして、折り曲げられた片側に、係合部8を設けており、もう一方の片側にパッケージ3を周知の固着手段(図示せず)によって一体に取り付けている。係合部8は、導入部10と拡幅部11から形成されており、導入部10は端部から拡幅部11へ連続しているスリットであり、拡幅部11はホルダ本体65を厚さ方向に貫通する貫通孔である。
なお、この導入部10の端部側(拡幅部11の反対側)には切り欠きが設けられており、正面視が三角形である。
さらに、ホルダ本体65の内、係合部8が設けられている側の長方形状の板状の部分の長手方向端部には、拡幅部11と短手方向の位置が同じ位置に姿勢保持部13が設けられている。
この姿勢保持部13は、ホルダ本体65の長手方向の端部を、端部側から中心側に向かって延びる四角形状の切り欠きである。
【0042】
本発明の第7の実施形態におけるホルダ本体66は、第1の実施形態のホルダ本体2の形状を板状に変更し、突出部を排除した例を示すものである。
このホルダ本体66は、図13に示される様に、板状部材の端部寄りの位置に拡幅部11を設けている。この拡幅部11はホルダ本体66を厚さ方向に貫通する貫通孔であり、開口の形状は四角形である。そして、拡幅部11は、ホルダ本体66と長手方向の端部の間には導入部10が設けられている。なお、この導入部10はホルダ本体66に設けられた切れ目である。
またホルダ本体66には、姿勢保持部13が設けられており、姿勢保持部13はホルダ本体66を端部側から中心側に向かう切り欠きであり、四角形の形状をしている。
そして、パッケージ3はホルダ本体66に、接着材や両面テープ等の周知の固着手段(図示せず)によって一体に取り付けられている。なお、このとき取り付ける箇所は、係合部8に塗布具を取り付ける際に、係合部8及びその近傍の動きを阻害しない位置となっている。
【0043】
上記した各実施形態において、姿勢保持部13の形状を、略長方形状、四角柱の角部分を切り取ったような形状、「U」字状、開口が四角形の貫通孔等の例を示したが、姿勢保持部13の形状はこれに限るものではない。例えば、開口が円形の貫通孔や丸孔でもよいし、三角形や台形の切り欠きでもよい。要は、棒状部6の突起12と係合できればよい。 同様に拡幅部11についてもその形状を問わない。例えば、貫通孔の開口が半円や円形の様な曲線を伴うもの、五角形や六角形の様な多角形でもよい。
【0044】
上記した各実施形態において、各ホルダ本体はプラスチック等の弾性材料で形成されているものとしたが、各ホルダ本体を形成する材料はこれに限るものではない。例えば、塑性変形する厚紙の様なもので形成してもよい。
つまり、ホルダを塗布具4に取り付ける際に、クリップ5の付け根部7が導入部10を通過するとき、導入部10及びその近傍がクリップ5の付け根部7と摺動可能な形状に変形し、加えて、付け根部7が拡幅部11に挿通された際に、導入部10の隙間が付け根部7の幅より小さくなればよい。
【符号の説明】
【0045】
1 ホルダ
2 ホルダ本体
3 パッケージ
4 塗布具
5 クリップ
6 棒状部
7 付け根部
8 係合部
9 導入路
10 導入部
11 拡幅部
12 突起
13 姿勢保持部
14 突出部
51 小物
【特許請求の範囲】
【請求項1】
小物を収容するパッケージと、前記パッケージと一体のホルダ本体とから成り、塗布具に取り付けられるホルダであって、
塗布具は、塗布具本体及び塗布具本体と一体のクリップを有し、前記クリップは、塗布具本体の長手方向に沿う棒状部と、棒状部の端部を塗布具本体に接続する付け根部とを備えるものであり、
前記ホルダ本体は係合部を有しており、前記ホルダ本体の係合部は、クリップを係合させる導入路を備えており、
前記導入路は、クリップの付け根部よりも幅が狭い導入部と、クリップの付け根部よりも幅の広い拡幅部とを備えており、前記導入部は、クリップの付け根部を通過可能に変形することを特徴とするホルダ。
【請求項2】
前記棒状部の先端に突起が設けられており、前記突起が棒状部から塗布具本体に近づく方向に突出している前記クリップに取り付け可能なホルダであって、
係合部が突起と係合可能な姿勢保持部を有しており、姿勢保持部が切り欠き又は貫通孔であることを特徴とする請求項1に記載のホルダ。
【請求項3】
ホルダ本体がホルダ本体から突出する突出部を有し、突出部に前記導入路を備え、突出部の突出方向端部は外側に向かって広がっており、また、前記導入路と連続しており、ホルダ本体は弾性材料により構成される筒状の部材であり、前記姿勢保持部がホルダ本体に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のホルダ。
【請求項4】
前記導入部がスリットまたは切れ目であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のホルダ。
【請求項1】
小物を収容するパッケージと、前記パッケージと一体のホルダ本体とから成り、塗布具に取り付けられるホルダであって、
塗布具は、塗布具本体及び塗布具本体と一体のクリップを有し、前記クリップは、塗布具本体の長手方向に沿う棒状部と、棒状部の端部を塗布具本体に接続する付け根部とを備えるものであり、
前記ホルダ本体は係合部を有しており、前記ホルダ本体の係合部は、クリップを係合させる導入路を備えており、
前記導入路は、クリップの付け根部よりも幅が狭い導入部と、クリップの付け根部よりも幅の広い拡幅部とを備えており、前記導入部は、クリップの付け根部を通過可能に変形することを特徴とするホルダ。
【請求項2】
前記棒状部の先端に突起が設けられており、前記突起が棒状部から塗布具本体に近づく方向に突出している前記クリップに取り付け可能なホルダであって、
係合部が突起と係合可能な姿勢保持部を有しており、姿勢保持部が切り欠き又は貫通孔であることを特徴とする請求項1に記載のホルダ。
【請求項3】
ホルダ本体がホルダ本体から突出する突出部を有し、突出部に前記導入路を備え、突出部の突出方向端部は外側に向かって広がっており、また、前記導入路と連続しており、ホルダ本体は弾性材料により構成される筒状の部材であり、前記姿勢保持部がホルダ本体に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のホルダ。
【請求項4】
前記導入部がスリットまたは切れ目であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のホルダ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2011−20314(P2011−20314A)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−166191(P2009−166191)
【出願日】平成21年7月14日(2009.7.14)
【出願人】(390039734)株式会社サクラクレパス (211)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年7月14日(2009.7.14)
【出願人】(390039734)株式会社サクラクレパス (211)
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