説明

ホーム拡幅化工法及びガイド部材

【課題】ホーム拡張化に伴う切り替え当夜の作業量を削減し、作業効率を高める方法を提供する。
【解決手段】ホーム拡幅化工法は、プラットホームの奥行き方向に沿って横桁3を複数敷設する工程と、横桁3に対して奥行き方向にスライド自在にガイド部材4を設置する工程と、横桁3間に軌道Rの延在方向に沿うようにフレーム7を掛け渡す工程と、複数のフレーム7上に複数の覆工板5を敷設し、覆工板5の先端部がプラットホームの初期の先端位置に配置する工程と、フレーム7上に設置されたままの状態で覆工板5が軌道R側に押し出されるように、ガイド部材4を横桁3に対してスライドさせる工程と、覆工板5が軌道R側に押し出されたことにより空いた部分に、第二覆工板5をさらに敷設する工程と、覆工板5、第二覆工板、ガイド部材4及びフレーム7を撤去して、横桁3上にPC板を掛け渡す工程から成る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホーム拡幅化工法及びガイド部材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、プラットホームを軌道側に向けて拡幅する場合、例えば特許文献1に示すように、床スラブ(1)の裏面側に収納されている受桁(4)を軌道側に引き出して、引き出された受桁(4)上に新設床部(3)を載置することで拡幅化を図っていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−41517号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記のような工法であると、ホーム全体の受桁(4)を引き出す工程と、全ての受桁(4)上に新設床部(3)を載置する工程と別の日に行うと、受桁(4)を引き出した工程の翌日には、受桁(4)が露出したままとなり、乗客のスムーズな乗降の妨げとなる。このため、ホーム全体の受桁(4)を引き出す工程と、全ての受桁(4)上に新設床部(3)を載置する工程とは切り替え当夜の一夜で行わなければならず、多くの作業員が必要となっていた。
このため、本発明の課題は、切り替え当夜の作業量を削減して、作業効率を高めることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の発明に係るホーム拡幅化工法は、
プラットホームに対して、軌道の延在方向に直交する奥行き方向に沿うように複数の横桁を所定の間隔にて敷設する横桁敷設工程と、
複数の前記横桁のそれぞれに、該横桁に対して奥行き方向にスライド自在なガイド部材を設置するガイド部材設置工程と、
前記ガイド部材上に複数のフレームを設置し、複数の前記横桁間に、前記軌道の延在方向に沿うように前記フレームを掛け渡すフレーム設置工程と、
複数の前記フレーム上に複数の覆工板を敷設し、該覆工板の先端部が前記プラットホームの初期の先端位置に配置する覆工板敷設工程と、
前記フレーム上に設置されたままの状態で前記覆工板が軌道側に押し出されるように、前記ガイド部材を前記横桁に対してスライドさせる拡幅工程と、
前記覆工板が軌道側に押し出されたことにより空いた部分に、第二覆工板をさらに敷設する第二覆工板敷設工程と、
前記覆工板、前記第二覆工板、前記ガイド部材及び前記フレームを撤去して、前記横桁上にPC板を掛け渡すPC板敷設工程とを含むことを特徴としている。
【0006】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のホーム拡幅化工法において、
前記覆工板は、本体部と、前記本体部の少なくとも一辺から伸縮して前記覆工板の幅を調整する調整部とを備えることを特徴としている。
【0007】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のホーム拡幅化工法において、
前記第二覆工板は、第二本体部と、前記第二本体部の少なくとも一辺から伸縮して前記第二覆工板の幅を調整する第二調整部とを備えることを特徴としている。
【0008】
請求項4記載の発明は、
プラットホームに対して、軌道の延在方向に直交する奥行き方向に沿うように所定の間隔で敷設された複数の横桁のそれぞれに設置され、該横桁に対して奥行き方向にスライド自在な一対の長尺部材からなるガイド部材であって、
前記長尺部材は、前記横桁に載置される台座部と、前記台座部から上方に延在する連結部と、前記連結部の上部から水平方向に延在して、フレームを支持する支持部とを備え、
前記一対の長尺部材のそれぞれの前記連結部同士を重ね合わせることで、当該一対の長尺部材を連結していることを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、覆工板敷設工程後においてはプラットホームが覆工板に覆われた状態となり乗客の乗降の妨げにならないので、覆工板敷設工程と、拡幅工程とを別日に実行することが可能となる。つまり、覆工板敷設工程を切り替え前夜に行っておき、切り替え当夜には拡幅工程を行うことができるので、切り替え当夜の作業量を削減することができ、作業効率を高めることが可能となる。これにより、安全かつ確実に作業を進めることができる。
また、ガイド部材自体が一対の長尺部材を連結することで形成されているので、ガイド部材の設置時や撤去時に一対の長尺部材を分割することができる。したがって、分解不可能なガイド部材と比べて、ガイド部材の設置時や撤去時の作業効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本実施形態に係るホーム拡幅化工法の一工程を示す説明図である。
【図2】本実施形態に係るホーム拡幅化工法の一工程を示す説明図である。
【図3】本実施形態に係るホーム拡幅化工法の一工程を示す説明図である。
【図4】本実施形態に係るホーム拡幅化工法の一工程を示す説明図である。
【図5】本実施形態に係るホーム拡幅化工法の一工程を示す説明図である。
【図6】本実施形態に係るホーム拡幅化工法の一工程を示す説明図である。
【図7】本実施形態に係るホーム拡幅化工法の一工程を示す説明図である。
【図8】本実施形態に係るホーム拡幅化工法で用いられるガイド部材の概略構成を示す説明図である。
【図9】本実施形態に係るホーム拡幅化工法で用いられる覆工板の概略構成を示す説明図である。
【図10】本実施形態に係るホーム拡幅化工法で用いられる覆工板の概略構成を示す説明図である。
【図11】本実施形態に係るホーム拡幅化工法で用いられるフレーム受け部の概略構成を示す説明図である。
【図12】本実施形態に係るホーム拡幅化工法で用いられるフレーム受け部の概略構成を示す説明図である。
【図13】本実施形態に係るホーム拡幅化工法で用いられる覆工板及び第二覆工板の概略構成を示す説明図である。
【図14】図8のガイド部材の変形例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図を参照して本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。図1〜図7は、本実施形態のホーム拡幅化工法の各工程を示す説明図であり、(a)は上面図、(b)は(a)におけるb−b切断線からみた断面図、(c)は(a)におけるa−a切断線から見た断面図である。
【0012】
以下、本実施形態に係るホーム拡幅化工法について説明する。ここで、拡幅化を行うプラットホーム1は、盛土式ホームであり、ホーム部100と、ホーム部100よりも軌道R側に位置するホーム先端部200とを備えている。
【0013】
工事開始日の鉄道営業が終了となると、図1に示すように、プラットホーム1のホーム部100における所定箇所101を掘って当該箇所の盛土を撤去する。盛土を撤去した所定箇所101の底には受台102を設置する。そして、次回の営業開始に備えるべく、乗客がホーム部100を歩行できるように所定箇所101を覆工板2で覆う。
【0014】
翌日、鉄道営業が終了となると、横桁敷設工程及びガイド部材設置工程を実行する。具体的には、まず横桁敷設工程を実行する。図2に示すように、所定箇所101からホーム先端部200まで掘って盛土を撤去し、横桁設置領域103を複数形成する。横桁設置領域103が形成されると、例えばH鋼からなる複数の横桁3を、軌道Rの延在方向に直交する奥行き方向に沿うように、各横桁設置領域103に対して一つずつ配置する。これにより、複数の横桁3が所定の間隔に敷設される。
【0015】
次に、ガイド部材設置工程を実行する。具体的には、複数の横桁3のそれぞれに、横桁3に対して奥行き方向にスライド自在なガイド部材4を設置する。図8はガイド部材4の概略構成を示す説明図であり、(a)は上面図、(b)は正面図である。この図8に示すようにガイド部材4は、一対の長尺部材41を連結することにより形成されている。各長尺部材41には、横桁3に載置される台座部42と、台座部42から上方に延在する連結部43と、連結部43の上部から水平方向に延在する支持部44とが設けられている。
台座部42は、横桁3の上面に沿う上面部421と、上面部421における外側の端部から下方に延在する側面部422とを有する。上面部421には、先端が横桁3の上面に当接するネジ424が取り付けられていて、このネジ424により、横桁3との係合を固定できるようになっている。
【0016】
連結部43には、固定ネジ431が挿通されるネジ孔(図示省略)が設けられている。一対の長尺部材41の連結部43同士を重ね合わせた際に、ネジ孔内に固定ネジ431を挿通しナット432で固定することにより一対の長尺部材41が連結される。
支持部44は、台座部42よりも幅広に形成されている。この支持部44の下面には、連結部42及び台座部42に接続されたリブ46が設けられている。このリブ46によりガイド部材4の剛性が確保されている。
支持部44には、ネジ424の上方を開放するための切欠441が、各ネジ424に対向する位置に設けられている。
【0017】
そして、ガイド部材4を横桁3の上部に設置する際には、連結前の一対の長尺部材41の台座部42同士で横桁3の上部を挟むように一対の長尺部材41を配置する。その後、固定ネジ431及びナット432で一対の長尺部材41の連結部43を連結する。そして、ネジ424によって横桁3にガイド部材4を固定することで、ガイド部材4の設置を終える。
【0018】
そして、次回の営業開始に備えるべく、乗客がホーム部100を歩行できるように所定箇所101及び横桁設置領域103を覆工板2,5で覆う。
図9は、横桁設置領域103に設置される覆工板5の概略構成を示す上面図である。覆工板5は、その長手方向が奥行き方向に沿うように配置される。この覆工板5には、上面視矩形状の本体部51と、本体部51の両側方から伸縮するようにスライド自在に取り付けられた一対の調整部52とが備えられている。本体部51の両側部の表面には、調整部52をガイドするためのガイドピン53が複数設けられている。一方、一対の調整部52には、それぞれガイドピン53が挿通するガイド長孔54が形成されている。これにより、調整部52が外側に向けてスライドすることになり、覆工板5の幅を調整することができる。さらには、図10に示すように扇状に広げることも可能である。
なお、調整部52は、本体部51の一辺部だけに設けられていても、三辺以上の辺部に設けられていても良い。
また、本体部51及び調整部52の表面の一部には、滑り止め用の凸部55が多数形成されている。この凸部55は、例示した点状のものでなくとも、線状のものであってもよい。
【0019】
翌日、鉄道営業が終了となると、フレーム設置工程を実行する。具体的には、図3に示すように、各横桁設置領域103の間における表面部分の盛土を撤去する。この撤去された領域を横桁間領域104と称す。そして、横桁間領域104における横桁設置領域103の中間位置に中間支点となる板材6を埋設する。このとき、板材6の上面と、ガイド部材4の上面とを同じ高さに水平とする。そして、ガイド部材4及び板材6に対して複数のフレーム7を設置する。複数のフレーム7は、軌道Rの延在方向に沿うように配置されている。
ここで、図11に示すように、ガイド部材4の上部には、左右のフレーム7をそれぞれ支持するためのフレーム受け部71が複数対取り付けられている。このフレーム受け部71は、ガイド部材4に対してスライド自在であるとともに、ガイド部材4の上面に沿って回動するようになっている。具体的には、フレーム受け部71には、長孔72が形成されていて、この長孔72を介してネジ73によりガイド部材4に固定されている。ネジ73を緩めることで、フレーム受け部71がスライド及び回動するようになっている。そして、図11に示すように直線状の軌道Rに沿ってフレーム7を配置する場合には、各対のフレーム受け部71も直線状に配置する。また、図12に示すように、湾曲した軌道R1に沿うようにフレーム7を配列する場合には、軌道R1に沿うようにフレーム受け部71を回動させることとなる。
そして、次回の営業開始に備えるべく、乗客がホーム部100を歩行できるように所定箇所101、横桁設置領域103及び横桁間領域104を覆工板2,5で覆う。
【0020】
翌日、鉄道営業が終了となると、フレーム下方盛土撤去工程を実行する。具体的には、図4に示すようにフレーム7の下方(図4における斜線部)の盛土を撤去して、フレーム7が板材6及びガイド部材4のみにより支持されるようにする。
盛土の撤去後は、次回の営業開始に備えるべく、乗客がホーム部100を歩行できるように所定箇所101、横桁設置領域103及び横桁間領域104を覆工板2,5で覆う。このとき、覆工板5は複数枚、複数のフレーム7上に敷設され、覆工板5の先端部がプラットホーム1におけるホーム先端部200の初期の先端位置に配置されている(フレーム設置工程)。
【0021】
翌日、鉄道営業が終了となると、拡幅工程を実行する。具体的には、図5に示すように、横桁3の先端部に対して延長部材31を取り付けることで横桁3全体を延長する。この延長部材31においては、仮足場32によって支持されている。そして、ガイド部材4の後端部にセンターホールジャッキ9を配置して、該センターホールジャッキ9でガイド部材4を軌道R側に押し出す。この際、横桁3の上側の両側部が、ガイド部材4の側面部422に係合するために、水平方向のずれが防止されて、スムーズに軌道R側に移動することになる。これにより、フレーム7上に設置されたままの状態で覆工板5が軌道R側に押し出される。なお、押し出し時には、ネジ424の固定を解除しておく必要がある。
なお、ガイド部材4を押し出すものとしては、例えばエアシリンダ等のセンターホールジャッキ9以外の工具であってもよく、さらには人力であってもよい。
この際、軌道R自体も新たな位置(図5における点線部)に設置される。
拡幅後においては、次回の営業開始に備えるべく、乗客がホーム部100を歩行できるように、覆工板5が軌道側に押し出されたことにより空いた部分を、さらに別の第二覆工板10で覆う(図6参照:第二覆工板敷設工程)。
第二覆工板10は、その長手方向が軌道Rの延在方向に沿うように配置される。この第二覆工板10には、図13に示すように、上面視矩形状の第二本体部13と、第二本体部13の一辺部に伸縮するようにスライド自在に取り付けられた第二調整部14とが備えられている。これにより、第二調整部14が外側に向けて伸縮することになり、第二覆工板10の幅を調整することができる。例えば、図13では、第二調整部14が第二本体部13に対して扇状に開いた場合を示している。なお、第二覆工板10においても、覆工板5のように一対の第二調整部14を第二本体部13の両側方に設けることも可能である。さらには、第二本体部13の全ての辺部に第二調整部14を設けてもよい。
【0022】
翌日、鉄道営業が終了となると、PC板敷設工程を実行する。具体的には、図7に示すように、覆工板5、第二覆工板10、ガイド部材4及びフレーム7を撤去して、横桁3上にPC板11を掛け渡す。このとき、仮足場32も撤去し、横桁3を支持する本支持部33を設置する。そして、PC板11の上に新たなホーム用化粧板12を敷設することで、改修工事が完了する。
【0023】
以上のように、本実施形態によれば、覆工板敷設工程後においてはプラットホーム1が覆工板2,5に覆われた状態となり乗客の乗降の妨げにならないので、覆工板敷設工程と、拡幅工程とを別日に実行することが可能となる。つまり、覆工板敷設工程を切り替え前夜に行っておき、切り替え当夜には拡幅工程を行うことができるので、切り替え当夜の作業量を削減することができ、作業効率を高めることが可能となる。これにより、安全かつ確実に作業を行うことができる。
【0024】
また、覆工板5及び第二覆工板10にそれぞれの幅を調整するための、調整部52又は第二調整部14が設けられているので、覆工板5及び第二覆工板10の設置空間に応じた幅にすることができる。
【0025】
また、ガイド部材4自体が一対の長尺部材41を連結することで形成されているので、ガイド部材4の設置時や撤去時に一対の長尺部材41を分割することができる。したがって、分解不可能なガイド部材と比べて、ガイド部材4の設置時や撤去時の作業効率を高めることができる。
【0026】
なお、本発明は上記実施形態に限らず適宜変更可能であるのは勿論である。
例えば、上記のプラットホーム1以外にも擁壁式のプラットホームに対しても本発明に係るホーム拡幅化工法を適用することも可能である。
また、上記実施形態では、覆工板5の長手方向が奥行き方向に沿うように覆工板5が配置される場合を例示したが、覆工板5は、その長手方向が奥行き方向に直交する方向に沿って配置されてもよい。
また、本実施形態では、プラットホーム1の軌道R側端部が直線状である場合を例示して説明したが、曲線状であっても構わない。このとき、覆工板5の調整部52をスライドさせることで、各覆工板5同士の隙間を抑制することができる。特に、押し出し前と、押し出し後では、覆工板5一枚あたりの覆う領域が異なることになるが、調整部52を調整することで押し出し前と後でも一種類の覆工板5で対応することができる。
【0027】
さらに、ガイド部材4が一対の長尺部材41を分割することにより形成されているので、図14に示すように、一方の長尺部材41のみを取り外して、そこにPC板11を配置してから覆工板5を配置することができる。これにより、ガイド部材4を完全に撤去しなくともPC板11を設置することもできる。工事の状況によっては種々の確認や、工法の変更等が検討されることもあるが、上述したようにガイド部材4を完全に撤去しなくともPC板11を設置することができれば、設置状態のバリエーションを増やすことができ、状況に応じた工法に切り替えることも可能となる。
【符号の説明】
【0028】
1 プラットホーム
2 覆工板
3 横桁
4 ガイド部材
5 覆工板
6 板材
7 フレーム
9 センターホールジャッキ
10 第二覆工板
11 PC板
12 ホーム用化粧板
13 第二本体部
14 第二調整部
31 延長部材
32 仮足場
33 本支持部
41 長尺部材
42 台座部
43 連結部
44 支持部
46 リブ
51 本体部
52 調整部
53 ガイドピン
54 ガイド長孔
55 凸部
71 フレーム受け部
72 長孔
73 ネジ
100 ホーム部
101 所定箇所
102 受台
103 横桁設置領域
104 横桁間領域
200 ホーム先端部
421 上面部
422 側面部
424 ネジ
431 固定ネジ
432 ナット
441 切欠
R 軌道

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラットホームに対して、軌道の延在方向に直交する奥行き方向に沿うように複数の横桁を所定の間隔にて敷設する横桁敷設工程と、
複数の前記横桁のそれぞれに、該横桁に対して奥行き方向にスライド自在なガイド部材を設置するガイド部材設置工程と、
前記ガイド部材上に複数のフレームを設置し、複数の前記横桁間に、前記軌道の延在方向に沿うように前記フレームを掛け渡すフレーム設置工程と、
複数の前記フレーム上に複数の覆工板を敷設し、該覆工板の先端部が前記プラットホームの初期の先端位置に配置する覆工板敷設工程と、
前記フレーム上に設置されたままの状態で前記覆工板が軌道側に押し出されるように、前記ガイド部材を前記横桁に対してスライドさせる拡幅工程と、
前記覆工板が軌道側に押し出されたことにより空いた部分に、第二覆工板をさらに敷設する第二覆工板敷設工程と、
前記覆工板、前記第二覆工板、前記ガイド部材及び前記フレームを撤去して、前記横桁上にPC板を掛け渡すPC板敷設工程とを含むことを特徴とするホーム拡幅化工法。
【請求項2】
請求項1記載のホーム拡幅化工法において、
前記覆工板は、本体部と、前記本体部の少なくとも一辺から伸縮して前記覆工板の幅を調整する調整部とを備えることを特徴とするホーム拡幅化工法。
【請求項3】
請求項1又は2記載のホーム拡幅化工法において、
前記第二覆工板は、第二本体部と、前記第二本体部の少なくとも一辺から伸縮して前記第二覆工板の幅を調整する第二調整部とを備えることを特徴とするホーム拡幅化工法。
【請求項4】
プラットホームに対して、軌道の延在方向に直交する奥行き方向に沿うように所定の間隔で敷設された複数の横桁のそれぞれに設置され、該横桁に対して奥行き方向にスライド自在な一対の長尺部材からなるガイド部材であって、
前記長尺部材は、前記横桁に載置される台座部と、前記台座部から上方に延在する連結部と、前記連結部の上部から水平方向に延在し、板材を支持する支持部とを備え、
前記一対の長尺部材のそれぞれの前記連結部同士を重ね合わせることで、当該一対の長尺部材を連結していることを特徴とするガイド部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2013−64247(P2013−64247A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−202581(P2011−202581)
【出願日】平成23年9月16日(2011.9.16)
【特許番号】特許第4891459号(P4891459)
【特許公報発行日】平成24年3月7日(2012.3.7)
【出願人】(591075641)東鉄工業株式会社 (36)
【出願人】(000227146)日綜産業株式会社 (10)
【出願人】(300059821)株式会社堀口工業所 (12)
【Fターム(参考)】