説明

ホーム柵敷設用間隔調整覆工板

【課題】容易に基準幅Wと異なる覆工領域に対しても適合可能なホーム柵敷設用間隔調整覆工板を提供する。
【解決手段】ホーム柵敷設工事の際に、隣接して敷設されてプラットホーム上の工事個所を覆う覆工板であって、底面側が解放にされ、上面が幅方向と長手方向を有する長方形を有する直方体を成す中央パネルと、底面側と一側面が解放にされ、前記中央パネルの上面の長方形の幅に対し、1/2以下の幅を有する上面長方形を有し、前記中央パネルに重ねられるように形成された調整パネルを有し、前記中央パネルの上面に、前記幅方向に沿う長形のスライド長穴が形成され、前記調整パネルから前記スライド長穴に挿入されるボルトの位置を前記スライド長穴の長さ方向で調整固定することにより覆工板の幅方向の大きさが変更可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、既設のプラットホームにホーム柵を敷設する工事の際に設置されるホーム柵敷設用間隔調整覆工板に関し、特に幅方向の長さが調整可能のホーム柵敷設用間隔調整覆工板に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、転落防止等の対策の一つとして、鉄道プラットホームに安全柵を敷設することが増加している。
【0003】
ここで、新たに線路を敷設する際に、同時にプラットホームに安全柵を設けることは容易である。しかし、既設の鉄道網における各駅のプラットホームに安全柵を設ける場合は、列車の運行が停止される夜間に工事を行うことが必要である。
【0004】
しかも、夜間であっても、せいぜい一日に2〜3時間が許容される工事期間となる。したがって、特に、既設のプラットホームの表面を処置する工事(表面削除工事)を伴う場合は、列車が運行されている間は、乗降客の安全を確保するための対策が必要である。
【0005】
そのために、工事期間中で列車が運行されている間は、プラットホームの工事部分表面を覆うために覆工板が設けられる。
【0006】
かかる覆工板に関連する発明として、特許文献1〜4に示されるものがある。
【0007】
特許文献1に記載の発明は、覆工板の締結についての発明であって、覆工板に挿通したボルト下部に結合した締結プレートをナット締めして受け桁に取り付ける構成を提示している。
【0008】
特許文献2に記載の発明は、溶接を用いないで接合一体化する溝型部材を用いた覆工板用の板状パネルを提案している。
【0009】
特許文献3に記載の発明は、覆工板のばたつきを抑えることができる覆工板と受桁とを締結する締結治具を提示している。
【0010】
特許文献4には、複数の角型鋼管部材を同一平面上に並べ、隣り合う長手方向の側面同士を全面溶接して一体化する覆工板を提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2008−163687号公報
【特許文献2】特開2008−169620号公報
【特許文献3】特開2002−139005号公報
【特許文献4】特開平9−296407号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
ここで、プラットホームにホーム柵を施設する工事の手順として、先ず列車の通行するレール側から所定の奥行き長さのプラットホーム表面領域部分を削り取る工事が行われる。
【0013】
図1は、プラットホーム表面削除工事を説明する図である。図1の紙面上方向がレール側である。図1(1)は、プラットホーム表面において、プラットホームのレール側端辺Aから視覚障害者等がホーム上の位置を認識するために設けられるエンボス領域Bまでを所定の厚さ分削り取られた状態を示す上面図である。
【0014】
この削り取られたプラットホーム表面は、工事期間中において、それぞれ所定の基準幅Wを有する覆工板100を複数枚、隣接して並べて乗客の車両への乗降に支障がないようにされる。
【0015】
さらに、このように削除されたプラットホーム表面にホーム柵の開閉制御部の設置工事が行われる期間中は、その工事完了まで、図1(2)に示すように、ホーム柵210の開閉制御部220が設置される工事予定領域200を基準にホーム柵敷設用覆工板100が並べられる。
【0016】
ここで並べられる覆工板100も図1(1)に示す基準幅Wの覆工板である。したがって、ホーム柵の開閉制御部の工事予定領域200を基準に覆工板100を並べていくと、基準幅Wよりも狭いプラットホーム表面領域110が残ってしまう。
【0017】
この基準幅Wよりも狭いプラットホーム表面領域110は、当然に基準幅Wの覆工板100で覆うことが出来ない。かかる場合は、図2に示すように、基準幅W(図2(1))と異なる種々の幅(W’(図2(2),W”(図2(3))の複数の覆工板を用意することが必要となる。かかる場合は、経済的及び工事の効率において不都合である。
【0018】
したがって、本発明の目的は、かかる不都合に鑑みて、容易に基準幅Wと異なる覆工領域に対しても適合可能なホーム柵敷設用間隔調整覆工板を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0019】
上記目的を達成する本発明に従うホーム柵敷設用間隔調整覆工板は、ホーム柵敷設工事の際に、隣接して敷設されてプラットホーム上の工事個所を覆う覆工板であって、底面側が解放にされ、上面が幅方向と長手方向を有する長方形を有する直方体を成す中央パネルと、
底面側と一側面が解放にされ、前記中央パネルの上面の長方形の幅に対し、1/2以下の幅を有する上面長方形を有し、前記中央パネルに重ねられるように形成された調整パネルを有し、
前記中央パネルの上面に、前記幅方向に沿う長形のスライド長穴が形成され、
前記調整パネルから前記スライド長穴に挿入されるボルトの位置を前記スライド長穴の長さ方向で調整固定することにより覆工板の幅方向の大きさが変更可能であることを特徴とする。
【0020】
さらに、実施態様として前記中央パネルの上面の幅及び、前記調整パネルの幅は、隣接して敷設される固定幅を有する覆工板の前記固定幅を基準として、前記調整パネルの全幅が前記中央パネルに重ねられるときに、前記固定幅の大きさより小さく、少なくとも調整パネルの一部の幅が前記中央パネルに重ねられるときに、前記固定幅の大きさより大きくなるように、前記中央パネル上面の幅が設定されていることを特徴とする。
【0021】
さらに実施態様として前記中央パネルの上面の、前記プラットホームの端面側と反対側の一部に、前記長手方向に等間隔に複数個並んだ少なくとも一列のエンボスを有し、前記調整パネルの上面の、前記プラットホームの端側面と反対側の一部に、前記長手方向に等間隔にそれぞれ複数個並んだ複数列のエンボスを有し、前記調整パネルが前記中央パネルに重ねられるときに、前記中央パネルのエンボスの列と前記調整パネルのエンボスの列との間に、前記調整パネルの複数列のエンボスの列間より大きい間隔領域が残される時に、前記長手方向に等間隔に複数個並んだ一列のエンボスを有する調整用のエンボス板を、前記中央パネル上面の前記残された間隔領域配置されることを特徴とする。
【0022】
また、実施態様として、前記中央パネルの裏面側にボルト受け部を有し、前記ボルト受け部に挿入されるボルトを前記プラットホーム基盤に締結して前記中央パネルが固定されることを特徴とする。
【0023】
さらに、実施態様として、前記調整パネルは、左右対称の一対の調整パネルであって、前記一対の調整パネルのそれぞれが前記中央パネルの両側面から重ねられることを特徴とする。
【0024】
また、実施態様として、前記一対の調整パネルは、前記中央パネルの両側面に対し角度を有して前記中央パネルに重ねられることによりプラットホーム端の曲線に対応して、覆工板の配置を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】プラットホーム表面削除工事を説明する図である。
【図2】基準幅Wより大きい種々の幅の複数の覆工板を説明する図である。
【図3】本発明に従うホーム柵敷設用間隔調整覆工板の概念斜視図である。
【図4】図3に対応する覆工板の実施例平面図ある。
【図5】中央パネルと調整パネルの断面形態を示す図である。
【図6】中央パネルに調整パネルを重ねた時の上面図である。
【図7】中央パネルに調整パネルを重ねた時の上面図である。
【図8】図6、図7に対応し、中央パネルに調整パネルを重ねた時の断面を示す図である。
【図9】直線ではないプラットホームに対応して、本発明に従うホーム柵敷設用間隔調整覆工板の配置を可能とする態様を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下に図面を参照して、本発明の実施例を説明する。
【0027】
図3は、本発明に従うホーム柵敷設用間隔調整覆工板の概念斜視図であり、図4は、対応する覆工板の実施例平面図ある。
【0028】
本発明に従うホーム柵敷設用間隔調整覆工板は、中央パネル120と、中央パネル120の両側に重ねられる調整パネル121A,121Bを有する。
【0029】
なお、以下の説明において、中央パネル120の両側に重なる調整パネル121A,121Bを有する場合を例にするが、本発明の本質から中央パネル120の両側のいずれか一方側に調整パネル121A(121B)を設ける場合であっても良い。
【0030】
中央パネル120は、図3の斜視図に示すように直方体を成し、上面と底面は、略一つの基準幅Wに等しい幅と、長さLの長方形であり、上面と底面間の高さHを有し、底面側が解放面に形成されている。
【0031】
上面側には、長さ方向に一列のエンボス122、図示しないプラットホーム上の基礎部分のボルトに固定されるボルト123a(図4参照)が挿入されるボルト通し部123、及び裏面側に向け挿入されるボルトと裏面側のナットにより調整パネル121A(121B)をスライド可能に位置決めするためのスライド長穴124a〜124dを有している。
【0032】
一方、調整パネル121A(121B)も直方体を成し、一側面と底面側が解放に形成されている。中央パネル120の表面側に重なるために、上面側は、長さL’の長方形を成し、更に高さH’を有し、中央パネル120の長さL及び高さHより大きく形成されている。実施例として、中央パネル120を形成する板圧は、3.2mm, 調整パネル121A(121B)を形成する板圧は、1.2mmである。したがって、中央パネル120を形成する板圧を考慮した上面の長さL’及び高さH’が決められている。
【0033】
調整パネル121A(121B)の上面側長方形の幅は、中央パネル120に重ねられた時に、中央パネル120の幅Wの1/2の大きさからエンボス122の幅領域を残す幅寸法に設定される。すなわち、調整パネル121A(121B)は、中央パネル120の幅の1/2より小さい幅寸法を有する。
【0034】
調整パネル121A(121B)は、複数列のエンボス125A(125B)を有する。また、調整パネル121A(121B)の全体が、中央パネル120に重ねられた時にボルト通し部123を回避するための切欠き部127(128)が設けられている。
【0035】
なお、上記のとおり、中央パネル120の上面側に対し、調整パネル121A(121B)が重ねられる構成であるので、中央パネル120に形成されているスライド長穴124a−124dは、調整パネル121A(121B)により覆い隠される。これによりスライド長穴124a−124dによる乗客の足下への引っ掛かりの恐れは回避されている。
【0036】
さらに、調整パネル121A(121B)には、中央パネル120のスライド長穴124a〜124dに対応して調整パネル121A(121B)から挿入されるボルト126a〜126d(図5参照)に対応するボルト穴位置が、図3、図4に示されている。
【0037】
また、中央パネル120と調整パネル121A(121B)の側面上部のそれぞれにスリット128,129が設けられている。このスリット128,129には、隣接する基準の覆工板100から延びる切片が挿入されて両者間の固定を補助することが可能である。
【0038】
図5は、中央パネル120と調整パネル121A(121B)の断面形態を示す図である。
【0039】
図5(1)は、図4のA−A線に沿う中央パネル120の断面図であり、図5(2)、(3)はそれぞれ図4のB−B線、C-C線に沿う調整パネル121A(121B)の断面図である。
【0040】
図5(1)において、中央パネル120に形成されるボルト通し部123の詳細を示している。右下に拡大して示される様に、ボルト通し部123は、凹み形状のボルト受け部123aと、蓋部123bを有している。ボルト受け部123aは上側縁部を有し、上側縁部と中央パネル120の板面間の溶接により固定されている。
【0041】
ボルト受け部123aの底面にボルト123cの挿入される穴を有し、ボルト123cは、プラットホーム基盤のナットとネジ結合し、中央パネル120を固定することが出来る。したがって、後に更に説明する様にボルト受け部123aの高さが、中央パネル120のプラットホーム基盤に対する基準の高さとなる。
【0042】
図5(2)、(3)に、中央パネル120のスライド長穴124a〜124dに挿入される、調整パネル121A(121B)のボルト126c(126d)が示されている。
【0043】
次に図6、図7は、中央パネル120に調整パネル121A(121B)を重ねた時の上面図である。
【0044】
さらに、図8において、図8(1)、図8(2)は、それぞれ図6、図7に対応し、中央パネル120に調整パネル121A(121B)を重ねた時の断面を示す図である。
【0045】
図6、図7において、中央パネル120について、調整パネル121A(121B)が重ねられた部分は、隠れ線(波線)により表示している。
【0046】
図6に示す例にあっては、調整パネル121A(121B)は、部分的に中央パネル120に重ねられている。これにより、全体的な幅は、基準幅Wより大きい幅を形成する事が出来る。この場合、中央パネル120の一列のエンボス122の両側にエンボスが存在しない部分が生じる。
【0047】
かかる場合、乗降者の足元に不安定さを与えることになる。この様な不都合を解消するために、補助エンボス板130A(130B)(図4参照)を用意して、中央パネル120の一列のエンボス122の両側に配置してネジ止め固定する。
【0048】
次に図7を参照すると、調整パネル121A(121B)が中央パネル120に最大に重ねられた状態を示している。調整パネル121A(121B)の切欠き部127が、中央パネル120のボルト通し部123を回避して対応している。
【0049】
さらに、図6との比較において、図7において、中央パネル120のスライド長穴124dにおける調整パネル121A(121B)のボルト穴126dの位置がずれていることが理解できる。
【0050】
図8は、図6及び図7におけるA−A線に沿う断面を示す図である。図8(1)は、図6の断面、図8(2)は、図7の断面を示す図である。
【0051】
実施例として、中央パネル120の幅を標準パネル幅Wより狭い500mmとして、図8(1)は、調整パネル121A(121B)の中央パネル120との重なりを小さく調整して、全体の幅を標準パネル幅Wに一致、あるいは、標準パネル幅Wより広げている。
【0052】
一方、図8(2)に示すように、調整パネル121A(121B)の重なりを大きくすると、標準パネル幅Wにより狭い幅を有する覆工板が得られることが理解できる。
【0053】
さらに、図8において、中央パネル120の裏面側に、少なくとも4隅に対応する位置に台座131が設けられる。台座131は、ネジ部を有し、中央パネル120の裏面のボルト132の位置にネジ止めされ、ねじ込みの長さを調整することにより、高さがボルト受け部123b(図5参照)と同じになるように設定できる。
【0054】
上記したように、中央パネル120のスライド長穴124dにおける調整パネル121A(121B)のボルト穴126dの位置を調整することにより、覆工板の幅を調整でき、従って、図1、図2に説明したように、覆工板の配置において、基準幅と異なる領域に対応する幅の覆工板を容易に得ることが可能である。
【0055】
ここで、本発明に従うホーム柵敷設用間隔調整覆工板による効果として、更に次の様な態様が可能である。
【0056】
プラットホームは、必ずしも直線であるとは限られず、レールの曲がりに対応してカーブを成す部分がある。図9は、かかる直線ではないプラットホームに対応して、本発明に従うホーム柵敷設用間隔調整覆工板の配置を可能とする態様を説明する図である。
【0057】
調整パネル121A(121B)を中央パネル120の両側面に対し角度を有して前記中央パネル120に重ねられることによりプラットホーム端の曲線に対応して、覆工板の配置を可能とできる。
【0058】
すなわち、調整パネル121A(121B)のボルト穴126a〜126dの位置を、中央パネル120のスライド長穴(124a-124d)に対してそれぞれ適宜にずらすことによりプラットホームの形状に対応させることが可能である。
【0059】
図9に示す例では、中央パネル120のスライド長穴124aと124c、124bと124dとのそれぞれの関係において調整パネル121A(121B)のボルト穴126a〜126dの位置が反対方向に対応する様に、調整パネル121A(121B)を中央パネルに重ねて、プラットホームの曲がり状態(A-B線)に対応付けられている。
【0060】
ここで、上記説明では、覆工板について一つの基準幅Wを設定する場合を例に説明した。しかし、工事の規模によっては、一つの基準幅Wの設定のみでは対応が難しい場合もある。かかる場合には、複数の基準幅(W1、W2等)が設定されるが、それぞれの基準幅に対しても覆工板を並べていく際に、設定された基準幅よりも狭いプラットホーム表面領域110が残ってしまう。
【0061】
かかる場合にも、本発明の適用が可能である。すなわち、中央パネル120の幅をかかる設定される基準幅に対応して用意すれば容易に対応が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0062】
以上述べたように、本発明の構成により幅方向に容易に間隔調整が可能な覆工板が得られる。これにより、複数種類の幅の覆工板を用意することなく、容易に基準幅と異なる覆工領域に対応させることが可能である。
【符号の説明】
【0063】
100 基準覆工板
120 中央パネル
121A(121B)調整パネル
122,125A(125B) エンボス
123 ボルト通し部
123a ボルト受け部
123b 蓋部
123c、126a〜126d ボルト
124a〜124d スライド長穴
127 切欠き部
128、129 スリット
130A(130B) 補助エンボス板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホーム柵敷設工事の際に、隣接して敷設されてプラットホーム上の工事個所を覆う覆工板であって、
底面側が解放にされ、上面が幅方向と長手方向を有する長方形を有する直方体を成す中央パネルと、
底面側と一側面が解放にされ、前記中央パネルの上面の長方形の幅に対し、1/2以下の幅を有する上面長方形を有し、前記中央パネルに重ねられるように形成された調整パネルを有し、
前記中央パネルの上面に、前記幅方向に沿う長形のスライド長穴が形成され、
前記調整パネルから前記スライド長穴に挿入されるボルトの位置を前記スライド長穴の長さ方向で調整固定することにより覆工板の幅方向の大きさが変更可能である、
ことを特徴とするホーム柵敷設用間隔調整覆工板。
【請求項2】
請求項1において、
前記中央パネルの上面の幅及び、前記調整パネルの幅は、隣接して敷設される固定幅を有する覆工板の前記固定幅を基準として、前記調整パネルの全幅が前記中央パネルに重ねられるときに、前記固定幅の大きさより小さく、少なくとも調整パネルの一部の幅が前記中央パネルに重ねられるときに、前記固定幅の大きさより大きくなるように、前記中央パネル上面の幅が設定されている、
ことを特徴とするホーム柵敷設用間隔調整覆工板。
【請求項3】
請求項1において、
前記中央パネルの上面の、前記プラットホームの端面側と反対側の一部に、前記長手方向に等間隔に複数個並んだ少なくとも一列のエンボスを有し、
前記調整パネルの上面の、前記プラットホームの端側面と反対側の一部に、前記長手方向に等間隔にそれぞれ複数個並んだ複数列のエンボスを有し、
前記調整パネルが前記中央パネルに重ねられるときに、前記中央パネルのエンボスの列と前記調整パネルのエンボスの列との間に、前記調整パネルの複数列のエンボスの列間より大きい間隔領域が残される時に、
前記長手方向に等間隔に複数個並んだ一列のエンボスを有する調整用のエンボス板を、前記中央パネル上面の前記残された間隔領域配置される、
ことを特徴とするホーム柵敷設用間隔調整覆工板。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項において、
前記中央パネルの裏面側にボルト受け部を有し、
前記ボルト受け部に挿入されるボルトを前記プラットホーム基盤に締結して前記中央パネルが固定される、
ことを特徴とするホーム柵敷設用間隔調整覆工板。
【請求項5】
請求項1において、
前記調整パネルは、左右対称の一対の調整パネルであって、前記一対の調整パネルのそれぞれが前記中央パネルの両側面から重ねられる、
ことを特徴とするホーム柵敷設用間隔調整覆工板。
【請求項6】
請求項5において、
前記一対の調整パネルは、前記中央パネルの両側面に対し角度を有して前記中央パネルに重ねられることによりプラットホーム端の曲線に対応して、覆工板の配置を可能とする、
ことを特徴とするホーム柵敷設用間隔調整覆工板。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−7321(P2012−7321A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−142374(P2010−142374)
【出願日】平成22年6月23日(2010.6.23)
【出願人】(591075641)東鉄工業株式会社 (36)
【出願人】(300059821)株式会社堀口工業所 (12)
【Fターム(参考)】