ボウリングレーンコンディショニング装置
レーンドレッシング液パターン及び/又はゾーンのグラフィック表現を動的に更新すること、選択した構成要素が所望の機能を完了したことの確認を表示すること、活動状態のログを表示すること、表示装置(180)に表示されたテキストの言語を変更すること、様々なメニュー選択肢が異なる形態で表示されるグラフィカルユーザインタフェースを表示することの1つ以上を実行するように動作する回路を備えたボウリングレーンコンディショニング装置(100)が開示されている。また、ハウジング(110)上に設けられた表示装置とハンドル(130)上に設けられた入力装置(190、200)、及び/又はハンドル上に設けられた第1の入力装置(190)とハウジング(110)上に設けられた第2の入力装置(200)を有する、ボウリングレーンコンディショニング装置(100)が開示されている。更に、互いに独立に動作する2つの処理装置を備えたボウリングレーンコンディショニング装置(100)が開示されており、一方の処理装置は、レーンドレッシング液塗布システムを制御し、他方の処理装置はグラフィックユーザインタフェースを提供する。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
レーンドレッシング液は、しばしばレーンドレッシング、レーンコンディショニング液、レーンコンディショナ又はオイルと呼ばれ、ボウリングレーンに塗布される。レーンドレッシング液の塗布は、ボウリング用ボールの衝撃と摩擦からボウリングレーンを保護するだけでなく、所望のボールの反応を提供するレーンドレッシング液パターンをボウリングレーン上に作成するために行われる。現在利用できる幾つかのボウリングレーンコンディショニング装置は、ユーザがレーンドレッシング液パターンを調整することを可能にするユーザインタフェースを備える。例えば、Levab InternationalによるLevab X−TremeとKegelによるPhoenix−Sは、内蔵LCDテキスト表示装置とキーパッドを備え、CenturyによるChairmanは、内蔵テキストモニタとキーパッドを備える。これらのシステムはユーザに「機械語」で思考することを要求するため、使いにくいと感じるユーザもいる。例えば、Levab X−Tremeを使ってオイルパターン形状を調整するとき、ユーザは、初期厚さ、加速閾値、総距離等のパラメータを入力する。これらのパラメータは、ボウリングレーン上の所望の場所にX単位のオイルを塗布したいことだけしか知らないユーザにとって直感的でない場合がある。また、これらの現在利用できるシステムはテキストしか表示しないので、ユーザは、選択したレーンドレッシング液パターンを可視化することが困難であることが分かる。現在利用できるボウリングレーンコンディショニング装置の中には、パーソナルコンピュータ(PC)やノートブック型コンピュータに接続して、レーンドレッシング液パターンをグラフィカルに表示できるものがある。また、米国特許第5,641,538号は、レーンドレッシング液パターンをグラフィカルに表示する実施形態を記載している。
【0002】
【特許文献1】米国特許第5,641,538号
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明は、特許請求の範囲によって定義され、ここで述べる如何なることも特許請求の範囲を限定するものと解釈してはならない。
【0004】
最初に、好ましい一実施形態において、レーンドレッシング液パターン及び/又はゾーンのグラフィック表現を動的に更新すること、選択された構成要素が所望の機能を完了したことの確認を表示すること、活動状態のログを表示すること、表示装置に表示されたテキストの言語を変更すること、様々なメニュー選択肢が異なる形態で表示されるグラフィカルユーザインタフェースを表示することのうちの1つ以上を実行するために動作する回路を備えたボウリングレーンコンディショニング装置を開示する。他の好ましい実施形態では、ハウジング上に配置された表示装置とハンドル上に配置されたと入力装置を備え、及び/又はハンドル上に配置された第1の入力装置とハウジング上に配置された第2の入力装置とを備えたボウリングレーンコンディショニング装置を開示する。更に別の好ましい実施形態では、互いに独立に動作する2つの処理装置がボウリングレーンコンディショニング装置に設けられており、一方の処理装置は、レーンドレッシング液塗布システムを制御し、他方の処理装置は、グラフィックユーザインタフェースを提供する。他の好ましい実施形態が提供され、本明細書に記載した好ましい実施形態をそれぞれ単独で、或いは互いに組み合わせて使用することができる。
【0005】
次に、添付図面を参照して好ましい実施形態について説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
次に図面に移ると、図1〜図7は、好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置(又は、「レーンマシン」)100の様々な図を示す。レーンマシン100は、上カバー120とハンドル130を備えたハウジング110を有する。上カバー120は、レーンマシン100の内部構成要素に対するアクセスを可能にするように、ハウジング110にヒンジ式に接続されている。レーンマシンの左側壁と右側壁は、アプローチエリア上でレーンマシン100を持ち上げ、レーン間のレーンマシン100の移動を容易にするための離間された移行ホイール140を備える。ユーザが、ハンドル130を使ってレーンマシン100をアプローチエリアからボウリングレーンに押し出すとき、移行ホイール140はボウリングレーンのガター内にスムーズに垂れ下がる。図5に示したように、レーンマシン100は、レーンマシン100をレーンから持ち上げてアプローチエリアに乗せる時や、レーンマシン100をアプローチエリアからレーン上に押し出す時に、前壁がボウリングレーンと接触するのを防ぐ移動ホイール150を備える。移動ホイール150には、ホイール150をレーンの縁に沿って案内する円錐形の縁がある。図4に示したように、レーンマシン100の後部壁は、レーンマシン100を保管状態で支持するための支持キャスタ160を備える。レーンマシン100を保管状態にするとき、ユーザは、ハンドル130を上カバー120に形成された凹部内に折りたたみ、前面壁のハンドルバー170を使ってレーンマシン100を起こす(図6を参照)。
【0007】
図1と図7に示したように、レーンマシン100は、また、表示装置180、第1の入力装置190、及び第2の入力装置200を有する。この実施形態では、表示装置180と第1の入力装置190はハウジング110上にあり、上カバー120の開口部を通して見える。第2の入力装置200は、ハンドル130上にある。第2の入力装置200をハンドル130上に配置することによって、ユーザがレーンマシン100の隣りに立っているときに第2の入力装置200がユーザの指先の位置になる。これにより、ユーザは、第1の入力装置190に届くように身体をかがめることなくレーンマシン100と対話することができる。他の物理的配置も可能である。例えば、表示装置180を、ハウジング110上に配置する代わりにハンドル130上に配置してもよい。また、2台の入力装置を備える代わりに、単一の入力装置を使用することもでき(例えば、ハウジング110又はハンドル130上に配置する)、3台以上の入力装置を使用することもできる。
【0008】
この実施形態では、第1と第2の入力装置190と200は、どちらの入力装置190、200を使用しているかに関係なく同一の機能を提供する同じキー(構成は異なるが)を有する。一代替実施形態では、第1と第2の入力装置190と200は、異なる機能を提供する異なるキーを有する。例えば、第1の入力装置190は、より複雑なユーザインタフェースを提供するために第2の入力装置200より広範なキーボードを有することができる。一代替実施形態では、第2の入力装置200は、基礎的なフィードバックとレーン変更の選択に使用され、第1の入力装置190は、診断とパターンセットアップに使用される。
【0009】
表示装置180及び第1と第2の入力装置190と200は、任意の適切な形態をとることができる。現在好ましい一実施形態では、表示装置180は、640x480画素解像度を有するカラー対角6.5インチTFT画面であり、表示装置180に表示されるフォントは、ユーザがハンドル130の後ろに立っているときに読むのに十分な大きさである(当然ながら、複数のフォントサイズを使用することができる)。一代替実施形態では、表示装置180は、グラフィックス機能がほとんどないテキスト表示装置である。図1と図7に示したように、この実施形態では、第1と第2の入力装置190と200はそれぞれ、上矢印キー、下矢印キー、左矢印キー、右矢印キー、「停止」方形キー及び「OK」キーの同じ6個のキーを有する。第2の入力装置200のキーは、この実施形態では、ハンドル130の流線形と合うように線形に配置されている。当然ながら、入力装置190と200は両方とも代替の形態をとることができる。例えば、入力装置190と200の一方又は両方は、フルサイズのQWERTYキーボード、マウス、一個以上のスイッチ、スタイラス、タッチスクリーン、及び/又は音声認識用マイクロフォンを備えてもよい。一代替実施形態では、入力装置は、レーンマシン100上に配置される代わりに、入力装置が、無線PDAや他のタイプの標準化又はカスタマイズされた携帯端末の形態等をとるときには、レーンマシン100からリモートで配置される。更に、表示装置180と入力装置は、この実施形態では個別の装置として示されているが、表示装置180と第1の入力装置190がタッチスクリーン等として実施されるときは一体化することができる。
【0010】
レーンマシン100は、また、駆動システム(例えば、駆動モータと駆動ホイール)、洗浄液吐出除去システム、及びレーンドレッシング液塗布システムを備える。駆動システムは、レーンマシン100を自動的にファウルラインからピンデッキまで走行させる。動作において、レーンマシン100が、ファウルラインからレーンの端まで前進されるとき、洗浄液吐出除去システムは、ボウリングレーンから汚い消耗したオイルを拭き取り、レーンドレッシング液塗布システムは、レーンに新しいオイルを塗布してレーンドレッシング液パターンを作成する。(レーンマシン100は、クリーニング操作とコンディショニング操作の両方を実行する代わりに、クリーニング専用モード又はコンディショニング専用モードで運転されてもよい。)レーンマシン100がレーンの端に達したとき、クリーニング及びコンディショニングシステムの少なくとも幾つかの構成要素の電源が切られ、駆動システムは、レーンマシン100をファウルラインまで後退させる。一代替実施形態では、コンディショニングシステムは、戻る行程でそのまま動作し続けレーンを更にコンディショニングする。別の代替実施形態では、戻る行程の間バッファブラシが動作し続け、レーンに塗布されたオイルの外観を改善する。レーンマシン100がファウルラインに戻った後で、ユーザは、ハンドル130を使ってレーンマシン100をレーンから持ち上げてアプローチエリアに乗せる。
【0011】
「レーンドレッシング液塗布システム」という用語は、広くは、レーンドレッシング液をボウリングレーンに塗布することができる任意のシステムを指す。現在好ましい実施形態では、レーンドレッシング液塗布システムは、少なくとも1つの開口部とバルブを有する少なくとも1個のインジェクタを備える。少なくとも1個のインジェクタは、レーンマシン100がボウリングレーンに沿って移動するときにボウリングレーン上に直接レーンドレッシング液を吐出するように位置決めされることが好ましい。39個のインジェクタ(レーンの各ボードに1個)が使用されることが好ましいが、使用するインジェクタはこれより多くても少なくてもよい。また、ボウリングレーン上に直接レーンドレッシング液を塗布する代わりに、少なくとも1個のインジェクタを、バッファと接触している移送ローラにレーンドレッシング液を吐出するように位置決めすることができる。バッファは、移送ローラからレーンドレッシング液を受け取り、レーンマシン100がボウリングレーンに沿って移動するときにレーンドレッシング液をボウリングレーンに塗布する。レーンドレッシング液塗布システム内のインジェクタの使用に関するさらなる詳細は、2004年9月2日に出願され本発明の譲受人に譲渡され、本明細書の一部を構成するものとしてここに援用する「高精度供給インジェクタを用いてボーリングレーンの状態を整える装置及び方法(Apparatus and Method for Conditioning a Bowling Lane Using Precision Delivery Injectors)」と題する米国特許出願番号10/934,005に記載されている。インジェクタの使用はこの実施形態で説明されているが、パルスバルブ(米国特許第5,679,162号と第5,641,538号を参照)、スプレーノズル(米国特許第6,090,203号、第3,321,331号、及び第3,217,347号を参照)、ウイック(米国特許第4,959,884号を参照)、又は計量ポンプ(米国特許第6,383,290号、第5,729,855号、及び第4,980,815号)を使用するものを含むがこれらに限定されない他のタイプのレーンドレッシング液塗布システムを使用することができることに注意されたい。それらの特許はそれぞれ、本明細書の一部を構成するものとしてここに援用する。これらの他のシステムにより優れた、39個のインジェクタを使用するシステムの1つの利点は、ユーザが、ボウリングレーンの幅全体のドレッシング液の厚さを単一ボードの精度の範囲内で独立に制御できることである。
【0012】
この好ましい実施形態では、レーンマシン100は、直感的で且つユーザフレンドリーなグラフィックユーザインタフェースを提供するユーザインタフェースシステムを備える。ユーザインタフェースは、表示装置180、第1と第2の入力装置190と200、並びに入力装置190、200及び表示装置180と通信する回路を備える。「回路」は、コンピュータ実行可能プログラムコードを実行する汎用プロセッサ、特定用途向け集積回路、プログラマブル論理制御装置、埋め込み型マイクロコントローラ、及びシングルボードコンピュータを含むがこれらに限定されない任意の適切な形態をとることができる。一実施形態では、この回路は、レーンドレッシング液塗布システムによってボウリングレーンに塗布されるレーンドレッシング液パターンのグラフィック表現を表示装置180に表示するために動作する。また、この回路は、ボウリングレーンに塗布されるレーンドレッシング液パターンの変更を示す入力を入力装置190と200の一方又は両方から受け取り、その入力に応答してグラフィック表現を動的に更新するために動作する。この回路は、それに代え或いはそれに加えて、ボウリングレーンの長手方向に沿った少なくとも1つのゾーンのグラフィック表現を表示装置180に表示し、ゾーンの追加、ゾーンの削除、及びゾーンの長さの調整のうちの一つ以上のために、入力装置190と200の一方又は両方からの入力に応答してグラフィック表現を動的に更新するために動作することができる。追加又は代替として、回路を使用して他の機能を実行することができ、その例については後で説明する。
【0013】
本明細書で使用されるとき、「グラフィック表現」という用語は、任意の図、グラフ(例えば、棒グラフ、線グラフ)、マップ等を指す。「グラフィック表現」は、テキストを含むことができるが、テキストの他に、図、グラフ、マップ等を含むことが好ましい。一次元、二次元、又は三次元のグラフィック表現を使用することができる。また本明細書に使用されるとき、「動的に更新する」という句は、複数の変更が受け取とられメモリに記憶された後で更新するのではなく、個々の変更が行われるときに更新することを指す。動的な更新は、動的な更新をトリガする入力を受け取り次第すぐに行うことができるが、入力を受け取って多少の遅延(例えば、信号伝播遅延による)の後で行われてもよい。また、本明細書で使用されるとき、「ゾーン」は、特定のレーンドレッシング液パターンを有するボウリングレーンの長手方向に沿った(即ち、ファウルラインからピンデッキまでの長さに沿った)領域である。ボウリングレーンは、レーンドレッシング液パターンをそれぞれ有する一以上のゾーンに分割することができる。複数のゾーンは、同一又は異なるレーンドレッシング液パターンを有することができる。
【0014】
この好ましい実施形態のユーザインタフェースシステムは、幾つかの利点を提供する。従来のレーンマシンのユーザインタフェースと比較すると、このユーザインタフェースは、機械語(「Y枚のボードに渡って広がるレーンを横切って速度ZでX本のオイル流を塗布したい)を重視して設計するのではなく、ユーザがどのように考えるか(「ボウリングレーン上のこの場所にX単位のオイルを塗布したい」)を重視して設計されるので、直感的且つユーザフレンドリーである。換言すると、ユーザは、望みのレーンドレッシング液パターンを知っているだけよく、様々なマシンの構成要素がパターンにどのように影響するか(例えば、速度、量及びブラシ量の複合的な影響)を知る必要はない。これにより、幾つかの従来のレーンマシンと関連した試行錯誤が回避される。また、表示装置180が、塗布しているレーンドレッシング液パターンとレーンに沿ったゾーンの位置のグラフィック表現を表示するので、ユーザは、単純なテキスト表示が使用されるときよりも容易に望みのレーンドレッシング液パターンを想像することができる。このグラフィック表現は、ユーザが理解し易いだけでなく、表示装置180上でのパターンの見え方を操作することによって簡単に修正することができる。更に、レーンドレッシング液パターン及び/又はゾーンレイアウトのグラフィック表現が動的に更新されるので、ユーザは、自分が行った変更に対する迅速且つ効率的な視覚的フィードバックを受ける。
【0015】
この現在好ましい実施形態では、レーンマシン100は、レーンドレッシング液塗布システム(及び、場合によっては他の構成要素)を制御する第1の処理装置と、グラフィックユーザインタフェースを提供するために使用される第2の処理装置(即ち、「回路」)の2つの処理装置を備える。第1と第2の処理装置は、サーバ−クライアント関係で配置されることが好ましい。第1の処理装置は、メモリを有するサーバの働きをし、従ってクライアントから命令を受け取るまでクライアント(第2の処理装置)と独立に動作することができる。このサーバ−クライアント構成は、第1の処理装置を変更することなく、より新しい処理装置(CPU)でグラフィックユーザインタフェースシステムを更新することができるという利点を有する。これは、第2の処理装置が、既製の民生電子装置(技術の進歩により優れた機能と低コストの新しいユニットが導入されたときにすぐに旧式になる)であり、第1の処理装置が、旧式になるまでに長い寿命を持つ(例えば、10年)場合に特に有利である。第1の処理装置は、旧式になりにくい他に、第2の処理装置よりも堅牢(例えば、温度、衝撃、及び振動の影響を受けにくい)であることが好ましい。第1の処理装置は、約0〜70℃の温度に耐えることができ、またハードドライブ等の可動部品がないのでプリント回路基板上の他の構成要素と同じくらいの衝撃と振動に耐えることができることが好ましい。より堅牢にすることによって、第1の処理装置は、第2の処理装置が故障した場合でもレーンマシン100の動作を可能にする(第1の処理装置を起動する何らかの機構があると仮定する)。(後述するように、第1の処理装置は、オプションのキーボードから入力を受け取り、オプションの表示装置に出力を提供することができ、それによりユーザは、第2の処理装置が故障した場合でも第1の処理装置を制御することができる)。要するに、第1の処理装置は、マシン制御に関する信頼性は高いが、使いやすいユーザインタフェースを提供する機能はなくてもよい。第2の処理装置は、ユーザインタフェースを提供し、消費者のアップグレードを可能にする。
【0016】
この実施形態では、第2の処理装置、表示装置180、及び第1の入力装置190は、ハウジングから取り外し可能な単一ユニットの形態で一緒にパッケージ化される。レーンマシン100にはこの単一ユニットの形態で提供されることが好ましく、これにより、ユーザは、容易に入手できない追加の機器を購入する必要がなくなる。ハウジングから単一ユニットを取り外すことができるので、ユニット内の処理装置を容易に取り外して最新の処理装置と交換することができる。この実施形態では、単一ユニット内の処理装置は、専用の単能コンピュータとして機能する。これは、文書処理、電子メール、ゲーム等の汎用機能を実行するために使用できる従来のパーソナルコンピュータ(PC)又はノートブックコンピュータと対照的である。処理装置は、単一ユニットがハウジングから取り外されたときでも動作できることが好ましい(追加電源を必要とする場合もあり、あるいは単一ユニットがバッテリを備えてもよい)。このように、ユーザは、単一ユニットに新しいレーンパターンをプログラムすることもでき、或いは単一ユニット内に既に記憶されているレーンパターン(ハウジングから取り外されたときに単一ユニットがそのプログラムを保持している)を任意の望みの場所で変更することができる。
【0017】
図面に再び移ると、図8は、レーンマシン100の制御システム300のブロック図である。図8に示したように、制御システム300は、好ましくは埋め込み式マイクロコントローラ、フラッシュメモリ、アナログ−デジタル変換器、SRAMメモリ及びEPROMを含み、好ましくはC言語又はアセンブラ言語を使用するファームウェアを使用して動作するCPUコントローラ基板305(第1の処理装置を含む)を含む。CPUコントローラ基板305は、動作中に、センサ・スイッチ310から入力を受け取り、レーンマシン100の状態を決定する。この実施形態では、これらの入力センサ310のうちの1つは、ボウリングレーン上のレーンマシン100の速度と位置(ファウルラインからの距離)を示す。この入力の基づいて、CPUコントローラ基板305は、インジェクタパルス持続時間を5つのインジェクタドライバ基板315に送って、39個の個別のインジェクタ320のそれぞれが、レーンを下流に0.1フィート進む(又は、他の増分)するごとに塗布するオイルの量を制御する。この実施形態では、各インジェクタドライバ基板315は、8個のインジェクタのパルスを制御するように電力を制御する。
【0018】
CPUコントローラ基板305は、また、モータ制御基板325と通信する。モータ制御基板325は、インジェクタ以外の他の全ての出力装置を制御する。これらの出力装置の例には、(バッファブラシ、分散ローラ、真空装置、及びポンプ用モータを制御することができる)交流モータ・ポンプ330と、(クリーナとコンディショナ圧力を制御するソレノイド及び直流リフトギアモータを制御する)バルブ・直流モータ・スイッチ335がある。モータ制御基板325は、また、速度制御基板340に出力を提供し、速度制御基板340は更に直流走行モータ345の加速と速度制御の状態を整える。この制御システム100では、直流電源350は、CPUコントローラ基板305に直流12Vを提供し、モータ制御基板325に直流12Vを提供し、インジェクタドライバ基板315に直流12Vを供給する。CPUコントローラ基板305は、オプションのキーボード375から入力を受け取り、オプションのLCDテキスト表示装置380に出力を提供することができる。オプションのキーボード375と表示装置380を使って、レーンマシン100の全ての入力と出力を制御して、他のCPUなしにレーンを掃除しコンディショニングすることができる。オプションのキーボード375と表示装置380は、ユーザインタフェースシステム355の代わりに低コストのマシンで使用することもでき、またユーザインタフェースシステム355を有する更にハイエンドなシステムのバックアップ装置として使用することもできる。
【0019】
この好ましい実施形態では、CPUコントローラ基板305は、ユーザとCPUコントローラ基板305の間のインタフェースを提供するユーザインタフェースシステム355と通信状態にある。本明細書で使用されるとき、ある要素は別の要素と有線又は無線媒体を介して「通信状態」にある。また、2つの要素は、通信が一以上の仲介要素を経るときでも互いに「通信状態」にある。例えば、ユーザインタフェースシステム375は、CPUコントローラ基板305を介してレーンドレッシング液塗布システム(即ち、インジェクタ基板315及びインジェクタ320)と通信状態にある。
【0020】
ユーザインタフェースシステム355は、ユーザがレーンマシンの設定とオプションにアクセスする方法を提供し、表示装置180、入力装置360及び第2の処理装置370を備える。この実施形態での入力装置360は、第1と第2の入力装置190と200の形態をとる。第2の処理装置370は、Linuxオペレーティングシステム上で動作するシングルボードコンピュータを含むことが好ましい。また、第2の処理装置370は、表示装置180にテキストとグラフィックスを表示するメモリとドライバを含むことが好ましい。第2の処理装置370、表示装置180及び第1の入力装置190は、レーンマシン100から容易に取り外して任意の場所から好都合にプログラミングできるようにパッケージ化されることが好ましい。また、第2の処理装置370は、外部のラップトップ又はパソコンベースコンピュータ、記憶装置(フラッシュカードなど)、イーサネット(登録商標)や他のタイプのネットワーク接続、無線通信装置、又はソフトウェア更新やデータのインポート/エクスポート用のモデムへの接続を可能にするUSBとシリアル入力を備えることが好ましい。例えば、第2の処理装置370をネットワーク(例えば、インターネット)に接続することによって、ユーザは、後述するように、オイルパターンとログをダウンロードし共有することができる。
【0021】
第2の処理装置370は、この実施形態では表示装置180に表示されたグラフィックユーザインタフェースのメニュー内を移動するために使用される第1と第2の入力装置190と200からオペレータ入力を受け取る。グラフィックユーザインタフェースは、インタフェースを使い易くするようにできるだけ少ないキーストロークしか必要としないことが好ましい。動作において、ユーザが、入力装置360を介して命令を出すとき(例えば、塗布するオイルの量を増減したり、ゾーンの長さを追加、削除又は調整する)、第2の処理装置370は、入力に従ってCPUコントローラ基板305に指示を送る。CPUコントローラ基板305は、その指示を、39個の個々のインジェクタ320がそれぞれレーンに塗布するオイルの量を制御するように適切なコマンドを5つのインジェクタドライバ基板315に送ることによって実行する。
【0022】
図面に再び戻り、図9〜図47は、ユーザインタフェースシステム355の表示の実例である。図9は、ユーザインタフェースの「セットアップモード」の開始メニューの実例である。画面の上部には、オペレータ、パターン、システム及び保守の4つのメニュー選択肢があり、画面の下部には、第1と第2のキーパッド190と200上の6個のボタンの機能をユーザに知らせる凡例がある。メニュー選択肢内を移動するために、ユーザは、左矢印ボタンと右矢印ボタンを押して望みのメニュー選択肢を強調し、OKボタンを押してその強調した選択肢を選択する。カーソルの現在位置とメニューが入力されたパスを示すために異なる色が使用される。例えば、これらの実施形態では、現在表示されている画面のメニュー選択肢を示すために青色が使用され、現在表示されている画面の前に表示されていた画面を示すために赤色が使用される。この例では色を使用したが、他の技術を使用して、現在表示されている画面のメニュー選択肢を、現在表示されている画面の前に表示されていた画面のメニュー選択肢と違うように表示することができる(例えば、様々なシャドー、フォント、フォントサイズ、ハッチング等の使用)。これらのメニュー選択肢の一つ以上を、PIN入力を必要とするようなセキュリティ機能で保護することができる。
【0023】
図10は、オペレータメニューが選択されたときに示される表示の実例である。表示は、パターン番号とパターン名(ここでは、「LEAGUE NIGHT」)を示し、ユーザが、表示されたパターンを適用する開始レーンと終了レーンを変更することを可能にする。また、このメニューによりユーザは現行レーンを指定することができる。これは、例えばボウラーが開始レーンと終了レーンの間のレーンを占有しているときに、レーンをスキップしたときに役立つ。ユーザがレーンをスキップした場合、ユーザインタフェースは、終了レーンの処理が終った後でスキップしたレーンに戻ることが望ましい。このメニューは、また、ユーザが、特定のパターンのために様々なクリーニング/オイル塗布モードを選択することを可能にし、ダスタクロスを交換したことをレーンマシン100に知らせ及び/又はダスタクロスの交換をユーザに促すオプションをユーザに提供する。画面の下部に凡例で示したように、ユーザは、このセクションと対話して、強調されたボックスを左矢印キーと右矢印キーで移動させて変更するフィールドを示し、上矢印キーと下矢印キーを押すことによって示された数を増減する。
【0024】
ユーザが図9のパターンメニューを選択した場合は、オーバーライド、スケジューラ、設計、及びデータの4つの追加の選択肢をリストするサブメニューが現われる(図11を参照)。ユーザがオーバーライドメニューを選択すると、ユーザがパターン番号を増減することによって新しいパターンを選択することができる新しい画面が現れる(図12)。そのパターンと関連付けられた名前も表示される。ユーザがスケジューラメニューを選択すると、ユーザが、1日のうちの特定の時間にどのレーンにどのパターンを適用するかの予定を組むことができる新しい画面が現われる。例えば、図13に示したように、月曜日の1:00〜10:00にパターン5がレーン1〜29に適用され、パターン1がレーン30〜40に適用される。図14に示したように、その日の残りの時間帯(10:00〜23:59)には、レーンの異なる組のための異なるパターンのセットが使用される。
【0025】
図15〜図26は、パターン設計メニューを示す。図15は、このメニューの最初の画面(パターンパラメータ)であり、パターンの番号と名前を示す。このメニューによって、ユーザは、モード、前進速度、クリーナ噴霧開始、スキージ開始、オイル塗布開始、クリーナ量、及び分割パターンのパラメータを変更することができる。画面の下部の凡例によって示されているように、ユーザは、OKボタンを押すことによってゾーンマップを変更することができる。図16(ゾーン設定)は、ゾーンマップの実例である。このマップは、ファウルラインから始まり、一般にファウルラインから60フィートにあるピンデッキの端で終わるボウリングレーンのグラフィック表現である。この特定の設定では、4つのゾーンがあり、画面は、各ゾーンがレーン上のどこで始まり終わるかを示している。代表的なボウリングレーンには、それぞれ11/16インチの幅の39枚のボードがあり、ゾーンのグラフィック表現には、39枚のボードが、1〜6、7〜12、13〜17、18〜22、23〜27、28〜33、及び34〜39の7つのグループで配列されている。ボードの各グループの色は、そのグループに適用されるオイルの量と関連付けられる。
【0026】
この画面で、ユーザは、ゾーンの長さの調整、ゾーンの追加、ゾーンの除去を行うかを選択することができる。ゾーンの長さを調整するときは、ユーザは、長さを調節したいゾーンの上に強調ボックスを移動し、次に上矢印と下矢印を使って選択したゾーンの長さをそれぞれ増減する。図17は、ユーザがゾーン1の長さを12.0フィートから17.5フィートに増やした後の表示を示す。ゾーンを追加するときは、ユーザは、「ゾーンを追加する」の上に強調ボックスを移動させ、OKボタンを押す。その結果を図18に示し、ゾーン4の右に追加された新しいゾーン(ゾーン5)が示されている。前述の機能を使用することによって、ユーザは、この新しく追加したゾーンの長さを増減することができる。ユーザは、また、「ゾーンの削除」の上に強調ボックスを移動させてOKボタンを押すことにより、ゾーンを削除することができる。図19は、ゾーン4を削除した結果を示す。これらの例に示したように、ゾーンのグラフィック表現は、入力に応答して動的に更新される。また、ユーザは、レーンに塗布するクリーナの量を最大から最小まで遷移させたいレーンに沿った場所を選択することができる。図20は、ユーザがクリーナの遷移を40.0フィートから30.0フィートに変化させた後の画面を示す。強調ボックスがゾーン番号の上にあるとき、ユーザは、OKボタンを押してそのゾーン内で適用するオイルパターンを変更することができる(「ゾーンパターンマップ」)。図21は、ゾーン2のオイルパターンの実例である。この画面は、ボウリングレーンの39枚のボードのそれぞれのグラフィック表現を示し、色付きの垂直バーは、このゾーン内のボードのそれぞれに塗布するオイルの量を示す。この実施形態では、オイルの量は、オイルの「単位」によって示される。オイルの「単位」は、全米ボウリング協会(ABC)と国際婦人ボウリング協会(WIBC)によって、1平方フィートの面上に均一に拡げられた0.0167mlのオイルとして定義され、これは、厚さが約100万分の7インチのオイルに相当する。ABCとWIBCは、ユーザがレーンをコンディショニングすることを決定した距離に対してボウリングレーンの幅全体に最低3単位のオイルを塗布することを要求している。グラフの両端の赤い水平線は、この最低の3単位を表わす。(図25に示したように、この実施形態では、赤い水平線は、ボード上のオイルの量を最低3単位よりも少なくしないようにユーザに警告する役割をする)この実施形態を示すためにオイルの「単位」を使用するが、オイルの量の他の基準を使用することができる。
【0027】
図21を再び参照すると、矢印は、現在選択されているボードを示す。ユーザが、ボード14〜27上のオイル量をそれぞれ75単位に変更したいと仮定する。ユーザは、図22に示したように、右矢印ボタンを使って矢印をボード1からボード14に移動させる。(この実施形態ではゾーンマップはボードの7つのグループを示しているが、ユーザは、個々のボードに塗布するオイルの量を調整することができる。)次に、ユーザは、図23に示したように、上矢印を使ってオイルの量を50単位から75単位に増やす。ゾーンの追加、削除、又はゾーンの長さの調整の場合と同じように、このゾーン内のオイルパターンのグラフィック表現は、ユーザが上矢印と下矢印を押したときに動的に更新されて、ボードに塗布されるオイルの量の変更を表す。ユーザは、図24に示したようにすべての変更が行なわれるまで、引き続きボードを選択し、塗布するオイルの量を増やす。終了ボタンを押すと、ユーザはゾーンマップに戻る。図26に示したように、レーンの中間におけるゾーンマップの色は、基礎となるパターンに対して行なわれた変更に応じてオレンジ色からもっと濃い色に変化した。ゾーン内のボードは、何枚かのボードにおける平均オイル量を示すようにグループ化される。具体的には、39枚のボードの場合は、1〜6、7〜12、13〜17、18〜22、23〜27、28〜33、及び34〜39の7つのグループがある。当然ながら、他のグループ分けを使用したり、39枚の個々のボードをゾーンマップで示したりすることもできる。
【0028】
図9に戻り、ユーザがシステムメニューを選択すると、図27に示した画面が現われる。この画面には、パターンデータ保存、デフォルトデータ復元、保存データ復元の3つの選択肢がある。ユーザが、パターンデータ保存オプションを選択すると、図28に示した画面が現われる。この画面により、ユーザは、5つのバックアップ領域のうちの1つにデータを保存することができ、またバックアップ日時が表示される。図27に戻り、ユーザが、デフォルトデータ復元オプションを選択すると、レーンマシンは、デフォルトデータを回復する。ユーザが、保存データ復元オプションを選択すると、図29に示した画面が現われ、ユーザは、記憶した5つのパターンデータのうちから復元する1つのパターンデータを選択することができる。
【0029】
図9に戻り、ユーザがシステムメニューを選択すると、画面には、センター、マシン、セキュリティ、及び設定の4つのサブメニューが現われる。センターサブメニュー(図30)で、ユーザは、ボウリングセンターの名前を指定し、そのセンター内のレーンの数を設定することができる。マシンサブメニュー(図31)は、ユーザインタフェース番号、マシンコントローラ、シリアル番号、設置及び製造の日付など、マシンに関する情報を示す。セキュリティサブメニュー(図32)によって、ユーザは、複数ユーザのPINを設定することができ、設定サブメニュー(図33)によって、ユーザは、マシンのクロック及びデータ形式、コンディショナーの粘度、言語、マシン100がクリーニング操作とコンディショニング操作を開始するファウルラインからの距離、及び測定システムを設定することができる。言語オプションを選択すると、ソフトウェアプログラムを再起動することなく、ユーザインタフェース表示上のテキストフィールドが、選択した言語に切り替わる。これは、各言語オプションのテキスト翻訳を別のメモリファイルで提供することにより達成される。所望の言語は、設定サブメニュー(図33)内のオプションが入力されるとすぐに動的に更新される。テキストフィールドと数字フィールドのフォントは、各言語ごとに指定されたUnicode規格に基づいて変更されることが好ましい。この機能によって、同じセンター内の様々なオペレータが、時間を無駄にすることなく、不慣れな言語を誤解する危険なしに好みの言語を選択することができる。
【0030】
図9に戻り、ユーザが保守メニューを選択すると、図34の表示が現われる。保守メニューには、カウンタ、診断、較正、及びログの4つのメニューがある。カウンタメニュー(図35)は、様々な構成要素が前回にリセットされてからのレーン運転時間数を管理する。このメニューにより、管理者又は技術者は、バッファ、スキージ、ダスタ、オイルフィルタ、又はクリーナフィルタを交換又は更新した後で、カウンタをリセットすることができる。このメニューは、また、駆動モータと真空装置モータの稼働時間と、総レーン走行数を示す。
【0031】
診断メニュー(図36)には、センサ、クリーニング、コンディショニング、及び駆動の4つのサブメニューがある。センササブメニュー(図37)は、様々な使用可能なハードウェア装置の現在の状態を示す。緑色は、指定されたセンサが動作していることを示す。これにより、リストされた構成要素のそれぞれの現在の状態(動作又は非動作)が分かる。クリーニングサブメニュー(図38)は、2組のボックス(即ち、表示領域)を示す。上側ボックス群は、一連のクリーニングセンサをリストし、緑色は、センサが動作中であることを示す。下側のボックス群によって、ユーザは、様々なクリーニング構成要素を動作させその動作結果が期待通りであるかどうかを知ることができる。このように、一組の表示領域(下側のボックス群)は、ユーザがレーンマシンのどの構成要素の作動を要求できるかを示し、別の組の表示領域(上側のボックス群)は、要求した構成要素が所望の機能を完了したことの確認を示す。例えば、ユーザは、スキージを持ち上げるスキージリフトボックスを選択し、次に、スキージが完全に上昇位置まで上昇したことを示すスキージアップボックスが緑色に変わったかどうかを確認することができる。別の例として、ユーザは、真空ボックスを選択して真空モータを作動させることができる。ユーザは、モータが動作していることが分かったときに出力が期待通りであることを確認する(この場合、上側のボックス群には何も表示されない)。コンディショニングサブメニュー(図39)は、類似の機能を含む。このように、ユーザは、レーンドレッシング液塗布システム及び/又は洗浄液吐出除去システムの構成要素(例えば、スキージリフトモータ)の作動を要求することができ、またレーンマシンの回路は、構成要素が所望の機能を完了した(例えば、スキージリフトモータがスキージを上昇位置まで完全に持ち上げた)という確認を表示装置に表示することができる。この例ではスキージリフトモータを使用したが、この診断機能をレーンマシンの任意の構成要素に使用して、選択した構成要素が所望の機能を完了したことの確認を表示させることができる。例えば、構成要素は、レーンドレッシング液塗布システムの一部分、洗浄液吐出除去システムの一部分、駆動モータ、レーン終端センサ、又は速度センサである。運転サブメニュー(図40)によって、ユーザは、レーンマシンの前進方向の駆動と後退方向の駆動を切り換え、モータが適切な働きをするように駆動モータを作動させることができる。
【0032】
前述のように、この好ましい実施形態では、レーンマシンは、39個の独立に制御可能なインジェクタを備える。較正メニュー(図41)には、ユーザがそのようなインジェクタを較正することを可能にする全容積、インジェクタ容積、インジェクタ測定、及びフラットパターンの4つのサブメニューがある。全容積サブメニュー(図42)で、ユーザは、全てのインジェクタの較正比率を素早く調整することができる。例えば、粘度又は圧力のためにパターン全体が4%不足する場合、ユーザは、このサブメニューを使用して、全てのインジェクタの割合を4%高めることができる。インジェクタ容積サブメニュー(図43)は、一般に、レーンマシンが作製されたときに工場で使用される。動作において、技術者は、インジェクタにオイルをテストシリンダ内に吐出させ、各シリンダ内のオイルの量を測定し、測定した量を予想量と比較する。予想量からのずれを適切なインジェクタの較正比率を調整することによって補正することができる。
【0033】
インジェクタ測定サブメニュー(図44)は、一般に、エンドユーザによって使用される。テストシリンダを使って各インジェクタの吐出量を測定する代わりに、ユーザは、テープストリップを使ってボウリングレーンからオイルを除去し、レーン上の実際のオイルを所望のパターンと比較する。差異がある場合、ユーザは、図44に示した画面を使って差異があるボードを選択すると、ユーザが対応するインジェクタの較正比率を調整できる別の画面が現れる(図示せず)。最後に、フラットパターンサブメニュー(図45)は、(39個のインジェクタのそれぞれのオイル吐出量を調整する代わりに)特定のレーンのためにフラットオイルパターンを作成する簡単な方法を提供する。
【0034】
この好ましい実施形態のレーンマシンは、ボウリングレーンコンディショニング装置及び表示装置にログを表示する働きをする回路の活動状態のログを記憶する記憶装置を備える。「活動状態」は、この段落で示した例を含むがこれらに限定されないレーンマシンの任意の活動状態でよい。図34に戻って、ユーザがログメニューを選択したとき、パターン変更ログ、パターン実行ログ、保守ログ、及びメッセージログの4つのサブメニューを示す画面が現われる(図46)。これらのログは、それぞれのデータを示す。例えば、パターン変更ログ(図47)は、レーンマシンに行なわれた全てのパターン変更の履歴ログである。このログを使って、無許可のパターン変更を行うユーザを識別することができる。ログはすべて、ログ内の各項目ごとに日時スタンプを有することが好ましい。好ましい実施形態では、ログファイルは、Compact Flash素子やStrata Flash素子などの記憶装置に記憶される。メッセージログは、ユーザインタフェース又はコントローラシステムからの全てのエラー、状態、及び一般メッセージの日時を記憶し、保守ログは、保守メッセージ情報に関するテキストメッセージとカウンタ値を記憶する。ユーザインタフェースが、イーサネット(登録商標)、モデム、又は他のタイプのネットワーク接続に接続されているとき、経験を積んだカスタマーサポートの担当者は、ログ情報にアクセスして問題の原因をつきとめ及び/又は問題を解決することができる。これは、特に、ボウリングセンターのマシンオペレータがきわめて経験不足で、彼がその問題の前に起こった故意か又は故意でない出来事を正確に説明できないときに役立つ。前述のように、ネットワーク接続を使用してレーンパターンをインポート/エキスポートし、ソフトウェア更新データを受け取ることができる。
【0035】
これらの実施形態と共に使用することができる幾つかの代替案がある。前述の例において、受け取った入力は、距離と量を増減するための「上方」又は「下方」入力であった。入力の他の形を使用することができる。例えば、入力装置が、マウス、トラックボール又はスタイラスを備える場合、ユーザは、ポインタをゾーン又はオイルバー上で移動させて、ゾーン又はオイルバーを所望の位置にドラッグすることができる。別の例として、ユーザは、オイル量や距離等を、スプレッドシート等の表形式で入力することができる。図48は、ゾーン長を調整するために使用される表形式の例である。値を入力又は変更した後で、グラフィック表現は動的に更新される。また、前述の例において、グラフィック表現は、二次元棒グラフの形態をとる。線グラフ(3つのゾーンの線グラフを示す図49を参照)や三次元マップ(図50と図51を参照)などであるがこれらに限定されない他の形態を使用することができる。当然ながら、他の変化量を使用することができる。
【0036】
更に、前述のように、ユーザインタフェースは、ゾーン調整機能とオイル調整機能の両方又は一方だけを実行することができる。例えば、ユーザインタフェースによって、ユーザは、ゾーン内のレーンドレッシング液パターンを変更することなくゾーンの長さを調整することができ、或いはユーザインタフェースによって、ユーザは、ゾーンの長さを変更することなくゾーン内のレーンドレッシング液パターンを変更することができる(例えば、図21〜図25の機能なしに図16〜図20に示した機能を実施し、その逆も同様に実施する)。更に、以上の例ではボウリングレーンをゾーンに分割したが、これらの好ましい実施形態は、ゾーンを使用せずに使用することができる。例えば、グラフィック表現は、複数のゾーンのうちの1つのゾーン(この場合は、ゾーン2)のレーンドレッシング液パターンの図21〜図25のグラフィック表現の代わりに、レーン全体に適用されるレーンドレッシング液パターンのものでもよい。
【0037】
また、ボウリングレーンに塗布されるレーンドレッシング液の量を変更するために様々な機構を使用することができることに注意されたい。例えば、上記の例では、ゾーン調整とオイル調整は別の画面で実行されており、一代替実施形態では、ゾーン調整とオイル調整の両方に同じ画面が使用される。オイルを単一ボードレベルで変更したい場合は、図面に示したようにボードをグループ化するのではなくレーンの39枚のボードのそれぞれを示すようにゾーンのグラフィック表現を変更することが好ましい。以上の例からの他の変形が可能である。例えば、上記の例では、ユーザは、ボウリングレーンの個々のボードに対するオイルの量を変更することができた。単一ボードに塗布されるレーンドレッシング液の量を変更する代わりに、入力は、ボウリングレーンの複数のボードに対する変更を指示することができる。例えば、前に参照した図で単一のバーを移動させる代わりに、上矢印と下矢印を押すことによって3本のバーを同時に移動させることができる。この代替は、レーンドレッシング液塗布システムが39個のインジェクタシステムを使用しないときに好ましいことがある。
【0038】
また、上記の例は、ユーザが最初に、複数の記憶されたレーンドレッシング液パターンから所定のレーンドレッシング液パターンを選択し、次に塗布するオイルの量及び/又はゾーンを変更することによって所定のレーンドレッシング液パターンをカスタマイズすることを示しているが、ユーザは、所定パターンをカスタマイズする代わりにレーンドレッシング液パターンを最初から構築することもできる。更に、様々な量のレーンドレッシング液を示すために異なる色を使用したが、ユーザインタフェースを、色を使用することなく(例えば、オイルの量を示す数字、異なる形状等で)実施してもよい。最後に、上記の例ではボードとゾーンの使用状況を使用したが、ユーザが、ボウリングレーンの長手方向の長さ又は横方向の長さに沿った任意の場所(即ち、ボード又はゾーンの概念を使用せずに)に所望の量のレーンドレッシング液を配置することを指示できるようにユーザインタフェースを構成できることに注意されたい。
【0039】
本明細書に示した様々な実施形態を単独でも互いの組み合わせでも使用できることに注意されたい。例えば、レーンマシンは、入力装置付きのハンドル、2つの入力装置、ゾーン調整用のユーザインタフェース回路、レーンドレッシング液パターンを変更するためのユーザインタフェース回路、及び2つの処理装置(ユーザインタフェースを実施するための処理装置と、レーンドレッシング液塗布システムを制御するための処理装置)などの機能の一つ以上を備えることができる。また、前述の好ましい実施形態を実現するために、現在存在しないか又は今後開発される任意の適切なソフトウェア及び/又はハードウェア、アナログ又はデジタルを使用できることに注意されたい。コンピュータが読み取り可能なプログラムコードを含むコンピュータで使用できる媒体を用いて前述の機能を実行することができ、また、それに代え前述の機能をハードウェアだけで実施することができる。更に、各要素と関連付けられた機能を他の要素と組み合わせたり、他の要素に分配したりすることができる。また、本明細書に示し説明したメニュー項目及びスクリーンショットは、1つの実施形態の例に過ぎないことに留意されたい。様々なレイアウト、メニュー項目及びオプションを追加又は変更することができる。
【0040】
以上の詳細な説明は、本発明の多数の可能な実施形態のうちのほんの少しの数の実施形態について述べた。このため、この詳細な説明は、限定ではなく例示するように意図されている。本発明の範囲は、全ての均等物を含む添付の特許請求の範囲だけによって定義されるように意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置の斜視図である。
【図2】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置の右側面図である。
【図3】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置の左側面図である。
【図4】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置の背面図である。
【図5】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置の正面図である。
【図6】ハンドルが保管状態にある好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置の斜視図である。
【図7】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置の平面図である。
【図8】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置の制御システムのブロック図である。
【図9】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステムの表示の図である。
【図10】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図11】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図12】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図13】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図14】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図15】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図16】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図17】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図18】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図19】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図20】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図21】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図22】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図23】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図24】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図25】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図26】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図27】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図28】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図29】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図30】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図31】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図32】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図33】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図34】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図35】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図36】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図37】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図38】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図39】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図40】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図41】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図42】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図43】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図44】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図45】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図46】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図47】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図48】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステムにおいてゾーン長さを調整するために使用される表形式表示の図である。
【図49】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステムの線グラフ表示の図である。
【図50】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステムの三次元表示の図である。
【図51】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステムの三次元表示の図である。
【符号の説明】
【0042】
100 ボウリングレーンコンディショニング装置
120 上カバー
130 ハンドル
160 支持キャスタ
180 表示装置
190、200 入力装置
【背景技術】
【0001】
レーンドレッシング液は、しばしばレーンドレッシング、レーンコンディショニング液、レーンコンディショナ又はオイルと呼ばれ、ボウリングレーンに塗布される。レーンドレッシング液の塗布は、ボウリング用ボールの衝撃と摩擦からボウリングレーンを保護するだけでなく、所望のボールの反応を提供するレーンドレッシング液パターンをボウリングレーン上に作成するために行われる。現在利用できる幾つかのボウリングレーンコンディショニング装置は、ユーザがレーンドレッシング液パターンを調整することを可能にするユーザインタフェースを備える。例えば、Levab InternationalによるLevab X−TremeとKegelによるPhoenix−Sは、内蔵LCDテキスト表示装置とキーパッドを備え、CenturyによるChairmanは、内蔵テキストモニタとキーパッドを備える。これらのシステムはユーザに「機械語」で思考することを要求するため、使いにくいと感じるユーザもいる。例えば、Levab X−Tremeを使ってオイルパターン形状を調整するとき、ユーザは、初期厚さ、加速閾値、総距離等のパラメータを入力する。これらのパラメータは、ボウリングレーン上の所望の場所にX単位のオイルを塗布したいことだけしか知らないユーザにとって直感的でない場合がある。また、これらの現在利用できるシステムはテキストしか表示しないので、ユーザは、選択したレーンドレッシング液パターンを可視化することが困難であることが分かる。現在利用できるボウリングレーンコンディショニング装置の中には、パーソナルコンピュータ(PC)やノートブック型コンピュータに接続して、レーンドレッシング液パターンをグラフィカルに表示できるものがある。また、米国特許第5,641,538号は、レーンドレッシング液パターンをグラフィカルに表示する実施形態を記載している。
【0002】
【特許文献1】米国特許第5,641,538号
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明は、特許請求の範囲によって定義され、ここで述べる如何なることも特許請求の範囲を限定するものと解釈してはならない。
【0004】
最初に、好ましい一実施形態において、レーンドレッシング液パターン及び/又はゾーンのグラフィック表現を動的に更新すること、選択された構成要素が所望の機能を完了したことの確認を表示すること、活動状態のログを表示すること、表示装置に表示されたテキストの言語を変更すること、様々なメニュー選択肢が異なる形態で表示されるグラフィカルユーザインタフェースを表示することのうちの1つ以上を実行するために動作する回路を備えたボウリングレーンコンディショニング装置を開示する。他の好ましい実施形態では、ハウジング上に配置された表示装置とハンドル上に配置されたと入力装置を備え、及び/又はハンドル上に配置された第1の入力装置とハウジング上に配置された第2の入力装置とを備えたボウリングレーンコンディショニング装置を開示する。更に別の好ましい実施形態では、互いに独立に動作する2つの処理装置がボウリングレーンコンディショニング装置に設けられており、一方の処理装置は、レーンドレッシング液塗布システムを制御し、他方の処理装置は、グラフィックユーザインタフェースを提供する。他の好ましい実施形態が提供され、本明細書に記載した好ましい実施形態をそれぞれ単独で、或いは互いに組み合わせて使用することができる。
【0005】
次に、添付図面を参照して好ましい実施形態について説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
次に図面に移ると、図1〜図7は、好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置(又は、「レーンマシン」)100の様々な図を示す。レーンマシン100は、上カバー120とハンドル130を備えたハウジング110を有する。上カバー120は、レーンマシン100の内部構成要素に対するアクセスを可能にするように、ハウジング110にヒンジ式に接続されている。レーンマシンの左側壁と右側壁は、アプローチエリア上でレーンマシン100を持ち上げ、レーン間のレーンマシン100の移動を容易にするための離間された移行ホイール140を備える。ユーザが、ハンドル130を使ってレーンマシン100をアプローチエリアからボウリングレーンに押し出すとき、移行ホイール140はボウリングレーンのガター内にスムーズに垂れ下がる。図5に示したように、レーンマシン100は、レーンマシン100をレーンから持ち上げてアプローチエリアに乗せる時や、レーンマシン100をアプローチエリアからレーン上に押し出す時に、前壁がボウリングレーンと接触するのを防ぐ移動ホイール150を備える。移動ホイール150には、ホイール150をレーンの縁に沿って案内する円錐形の縁がある。図4に示したように、レーンマシン100の後部壁は、レーンマシン100を保管状態で支持するための支持キャスタ160を備える。レーンマシン100を保管状態にするとき、ユーザは、ハンドル130を上カバー120に形成された凹部内に折りたたみ、前面壁のハンドルバー170を使ってレーンマシン100を起こす(図6を参照)。
【0007】
図1と図7に示したように、レーンマシン100は、また、表示装置180、第1の入力装置190、及び第2の入力装置200を有する。この実施形態では、表示装置180と第1の入力装置190はハウジング110上にあり、上カバー120の開口部を通して見える。第2の入力装置200は、ハンドル130上にある。第2の入力装置200をハンドル130上に配置することによって、ユーザがレーンマシン100の隣りに立っているときに第2の入力装置200がユーザの指先の位置になる。これにより、ユーザは、第1の入力装置190に届くように身体をかがめることなくレーンマシン100と対話することができる。他の物理的配置も可能である。例えば、表示装置180を、ハウジング110上に配置する代わりにハンドル130上に配置してもよい。また、2台の入力装置を備える代わりに、単一の入力装置を使用することもでき(例えば、ハウジング110又はハンドル130上に配置する)、3台以上の入力装置を使用することもできる。
【0008】
この実施形態では、第1と第2の入力装置190と200は、どちらの入力装置190、200を使用しているかに関係なく同一の機能を提供する同じキー(構成は異なるが)を有する。一代替実施形態では、第1と第2の入力装置190と200は、異なる機能を提供する異なるキーを有する。例えば、第1の入力装置190は、より複雑なユーザインタフェースを提供するために第2の入力装置200より広範なキーボードを有することができる。一代替実施形態では、第2の入力装置200は、基礎的なフィードバックとレーン変更の選択に使用され、第1の入力装置190は、診断とパターンセットアップに使用される。
【0009】
表示装置180及び第1と第2の入力装置190と200は、任意の適切な形態をとることができる。現在好ましい一実施形態では、表示装置180は、640x480画素解像度を有するカラー対角6.5インチTFT画面であり、表示装置180に表示されるフォントは、ユーザがハンドル130の後ろに立っているときに読むのに十分な大きさである(当然ながら、複数のフォントサイズを使用することができる)。一代替実施形態では、表示装置180は、グラフィックス機能がほとんどないテキスト表示装置である。図1と図7に示したように、この実施形態では、第1と第2の入力装置190と200はそれぞれ、上矢印キー、下矢印キー、左矢印キー、右矢印キー、「停止」方形キー及び「OK」キーの同じ6個のキーを有する。第2の入力装置200のキーは、この実施形態では、ハンドル130の流線形と合うように線形に配置されている。当然ながら、入力装置190と200は両方とも代替の形態をとることができる。例えば、入力装置190と200の一方又は両方は、フルサイズのQWERTYキーボード、マウス、一個以上のスイッチ、スタイラス、タッチスクリーン、及び/又は音声認識用マイクロフォンを備えてもよい。一代替実施形態では、入力装置は、レーンマシン100上に配置される代わりに、入力装置が、無線PDAや他のタイプの標準化又はカスタマイズされた携帯端末の形態等をとるときには、レーンマシン100からリモートで配置される。更に、表示装置180と入力装置は、この実施形態では個別の装置として示されているが、表示装置180と第1の入力装置190がタッチスクリーン等として実施されるときは一体化することができる。
【0010】
レーンマシン100は、また、駆動システム(例えば、駆動モータと駆動ホイール)、洗浄液吐出除去システム、及びレーンドレッシング液塗布システムを備える。駆動システムは、レーンマシン100を自動的にファウルラインからピンデッキまで走行させる。動作において、レーンマシン100が、ファウルラインからレーンの端まで前進されるとき、洗浄液吐出除去システムは、ボウリングレーンから汚い消耗したオイルを拭き取り、レーンドレッシング液塗布システムは、レーンに新しいオイルを塗布してレーンドレッシング液パターンを作成する。(レーンマシン100は、クリーニング操作とコンディショニング操作の両方を実行する代わりに、クリーニング専用モード又はコンディショニング専用モードで運転されてもよい。)レーンマシン100がレーンの端に達したとき、クリーニング及びコンディショニングシステムの少なくとも幾つかの構成要素の電源が切られ、駆動システムは、レーンマシン100をファウルラインまで後退させる。一代替実施形態では、コンディショニングシステムは、戻る行程でそのまま動作し続けレーンを更にコンディショニングする。別の代替実施形態では、戻る行程の間バッファブラシが動作し続け、レーンに塗布されたオイルの外観を改善する。レーンマシン100がファウルラインに戻った後で、ユーザは、ハンドル130を使ってレーンマシン100をレーンから持ち上げてアプローチエリアに乗せる。
【0011】
「レーンドレッシング液塗布システム」という用語は、広くは、レーンドレッシング液をボウリングレーンに塗布することができる任意のシステムを指す。現在好ましい実施形態では、レーンドレッシング液塗布システムは、少なくとも1つの開口部とバルブを有する少なくとも1個のインジェクタを備える。少なくとも1個のインジェクタは、レーンマシン100がボウリングレーンに沿って移動するときにボウリングレーン上に直接レーンドレッシング液を吐出するように位置決めされることが好ましい。39個のインジェクタ(レーンの各ボードに1個)が使用されることが好ましいが、使用するインジェクタはこれより多くても少なくてもよい。また、ボウリングレーン上に直接レーンドレッシング液を塗布する代わりに、少なくとも1個のインジェクタを、バッファと接触している移送ローラにレーンドレッシング液を吐出するように位置決めすることができる。バッファは、移送ローラからレーンドレッシング液を受け取り、レーンマシン100がボウリングレーンに沿って移動するときにレーンドレッシング液をボウリングレーンに塗布する。レーンドレッシング液塗布システム内のインジェクタの使用に関するさらなる詳細は、2004年9月2日に出願され本発明の譲受人に譲渡され、本明細書の一部を構成するものとしてここに援用する「高精度供給インジェクタを用いてボーリングレーンの状態を整える装置及び方法(Apparatus and Method for Conditioning a Bowling Lane Using Precision Delivery Injectors)」と題する米国特許出願番号10/934,005に記載されている。インジェクタの使用はこの実施形態で説明されているが、パルスバルブ(米国特許第5,679,162号と第5,641,538号を参照)、スプレーノズル(米国特許第6,090,203号、第3,321,331号、及び第3,217,347号を参照)、ウイック(米国特許第4,959,884号を参照)、又は計量ポンプ(米国特許第6,383,290号、第5,729,855号、及び第4,980,815号)を使用するものを含むがこれらに限定されない他のタイプのレーンドレッシング液塗布システムを使用することができることに注意されたい。それらの特許はそれぞれ、本明細書の一部を構成するものとしてここに援用する。これらの他のシステムにより優れた、39個のインジェクタを使用するシステムの1つの利点は、ユーザが、ボウリングレーンの幅全体のドレッシング液の厚さを単一ボードの精度の範囲内で独立に制御できることである。
【0012】
この好ましい実施形態では、レーンマシン100は、直感的で且つユーザフレンドリーなグラフィックユーザインタフェースを提供するユーザインタフェースシステムを備える。ユーザインタフェースは、表示装置180、第1と第2の入力装置190と200、並びに入力装置190、200及び表示装置180と通信する回路を備える。「回路」は、コンピュータ実行可能プログラムコードを実行する汎用プロセッサ、特定用途向け集積回路、プログラマブル論理制御装置、埋め込み型マイクロコントローラ、及びシングルボードコンピュータを含むがこれらに限定されない任意の適切な形態をとることができる。一実施形態では、この回路は、レーンドレッシング液塗布システムによってボウリングレーンに塗布されるレーンドレッシング液パターンのグラフィック表現を表示装置180に表示するために動作する。また、この回路は、ボウリングレーンに塗布されるレーンドレッシング液パターンの変更を示す入力を入力装置190と200の一方又は両方から受け取り、その入力に応答してグラフィック表現を動的に更新するために動作する。この回路は、それに代え或いはそれに加えて、ボウリングレーンの長手方向に沿った少なくとも1つのゾーンのグラフィック表現を表示装置180に表示し、ゾーンの追加、ゾーンの削除、及びゾーンの長さの調整のうちの一つ以上のために、入力装置190と200の一方又は両方からの入力に応答してグラフィック表現を動的に更新するために動作することができる。追加又は代替として、回路を使用して他の機能を実行することができ、その例については後で説明する。
【0013】
本明細書で使用されるとき、「グラフィック表現」という用語は、任意の図、グラフ(例えば、棒グラフ、線グラフ)、マップ等を指す。「グラフィック表現」は、テキストを含むことができるが、テキストの他に、図、グラフ、マップ等を含むことが好ましい。一次元、二次元、又は三次元のグラフィック表現を使用することができる。また本明細書に使用されるとき、「動的に更新する」という句は、複数の変更が受け取とられメモリに記憶された後で更新するのではなく、個々の変更が行われるときに更新することを指す。動的な更新は、動的な更新をトリガする入力を受け取り次第すぐに行うことができるが、入力を受け取って多少の遅延(例えば、信号伝播遅延による)の後で行われてもよい。また、本明細書で使用されるとき、「ゾーン」は、特定のレーンドレッシング液パターンを有するボウリングレーンの長手方向に沿った(即ち、ファウルラインからピンデッキまでの長さに沿った)領域である。ボウリングレーンは、レーンドレッシング液パターンをそれぞれ有する一以上のゾーンに分割することができる。複数のゾーンは、同一又は異なるレーンドレッシング液パターンを有することができる。
【0014】
この好ましい実施形態のユーザインタフェースシステムは、幾つかの利点を提供する。従来のレーンマシンのユーザインタフェースと比較すると、このユーザインタフェースは、機械語(「Y枚のボードに渡って広がるレーンを横切って速度ZでX本のオイル流を塗布したい)を重視して設計するのではなく、ユーザがどのように考えるか(「ボウリングレーン上のこの場所にX単位のオイルを塗布したい」)を重視して設計されるので、直感的且つユーザフレンドリーである。換言すると、ユーザは、望みのレーンドレッシング液パターンを知っているだけよく、様々なマシンの構成要素がパターンにどのように影響するか(例えば、速度、量及びブラシ量の複合的な影響)を知る必要はない。これにより、幾つかの従来のレーンマシンと関連した試行錯誤が回避される。また、表示装置180が、塗布しているレーンドレッシング液パターンとレーンに沿ったゾーンの位置のグラフィック表現を表示するので、ユーザは、単純なテキスト表示が使用されるときよりも容易に望みのレーンドレッシング液パターンを想像することができる。このグラフィック表現は、ユーザが理解し易いだけでなく、表示装置180上でのパターンの見え方を操作することによって簡単に修正することができる。更に、レーンドレッシング液パターン及び/又はゾーンレイアウトのグラフィック表現が動的に更新されるので、ユーザは、自分が行った変更に対する迅速且つ効率的な視覚的フィードバックを受ける。
【0015】
この現在好ましい実施形態では、レーンマシン100は、レーンドレッシング液塗布システム(及び、場合によっては他の構成要素)を制御する第1の処理装置と、グラフィックユーザインタフェースを提供するために使用される第2の処理装置(即ち、「回路」)の2つの処理装置を備える。第1と第2の処理装置は、サーバ−クライアント関係で配置されることが好ましい。第1の処理装置は、メモリを有するサーバの働きをし、従ってクライアントから命令を受け取るまでクライアント(第2の処理装置)と独立に動作することができる。このサーバ−クライアント構成は、第1の処理装置を変更することなく、より新しい処理装置(CPU)でグラフィックユーザインタフェースシステムを更新することができるという利点を有する。これは、第2の処理装置が、既製の民生電子装置(技術の進歩により優れた機能と低コストの新しいユニットが導入されたときにすぐに旧式になる)であり、第1の処理装置が、旧式になるまでに長い寿命を持つ(例えば、10年)場合に特に有利である。第1の処理装置は、旧式になりにくい他に、第2の処理装置よりも堅牢(例えば、温度、衝撃、及び振動の影響を受けにくい)であることが好ましい。第1の処理装置は、約0〜70℃の温度に耐えることができ、またハードドライブ等の可動部品がないのでプリント回路基板上の他の構成要素と同じくらいの衝撃と振動に耐えることができることが好ましい。より堅牢にすることによって、第1の処理装置は、第2の処理装置が故障した場合でもレーンマシン100の動作を可能にする(第1の処理装置を起動する何らかの機構があると仮定する)。(後述するように、第1の処理装置は、オプションのキーボードから入力を受け取り、オプションの表示装置に出力を提供することができ、それによりユーザは、第2の処理装置が故障した場合でも第1の処理装置を制御することができる)。要するに、第1の処理装置は、マシン制御に関する信頼性は高いが、使いやすいユーザインタフェースを提供する機能はなくてもよい。第2の処理装置は、ユーザインタフェースを提供し、消費者のアップグレードを可能にする。
【0016】
この実施形態では、第2の処理装置、表示装置180、及び第1の入力装置190は、ハウジングから取り外し可能な単一ユニットの形態で一緒にパッケージ化される。レーンマシン100にはこの単一ユニットの形態で提供されることが好ましく、これにより、ユーザは、容易に入手できない追加の機器を購入する必要がなくなる。ハウジングから単一ユニットを取り外すことができるので、ユニット内の処理装置を容易に取り外して最新の処理装置と交換することができる。この実施形態では、単一ユニット内の処理装置は、専用の単能コンピュータとして機能する。これは、文書処理、電子メール、ゲーム等の汎用機能を実行するために使用できる従来のパーソナルコンピュータ(PC)又はノートブックコンピュータと対照的である。処理装置は、単一ユニットがハウジングから取り外されたときでも動作できることが好ましい(追加電源を必要とする場合もあり、あるいは単一ユニットがバッテリを備えてもよい)。このように、ユーザは、単一ユニットに新しいレーンパターンをプログラムすることもでき、或いは単一ユニット内に既に記憶されているレーンパターン(ハウジングから取り外されたときに単一ユニットがそのプログラムを保持している)を任意の望みの場所で変更することができる。
【0017】
図面に再び移ると、図8は、レーンマシン100の制御システム300のブロック図である。図8に示したように、制御システム300は、好ましくは埋め込み式マイクロコントローラ、フラッシュメモリ、アナログ−デジタル変換器、SRAMメモリ及びEPROMを含み、好ましくはC言語又はアセンブラ言語を使用するファームウェアを使用して動作するCPUコントローラ基板305(第1の処理装置を含む)を含む。CPUコントローラ基板305は、動作中に、センサ・スイッチ310から入力を受け取り、レーンマシン100の状態を決定する。この実施形態では、これらの入力センサ310のうちの1つは、ボウリングレーン上のレーンマシン100の速度と位置(ファウルラインからの距離)を示す。この入力の基づいて、CPUコントローラ基板305は、インジェクタパルス持続時間を5つのインジェクタドライバ基板315に送って、39個の個別のインジェクタ320のそれぞれが、レーンを下流に0.1フィート進む(又は、他の増分)するごとに塗布するオイルの量を制御する。この実施形態では、各インジェクタドライバ基板315は、8個のインジェクタのパルスを制御するように電力を制御する。
【0018】
CPUコントローラ基板305は、また、モータ制御基板325と通信する。モータ制御基板325は、インジェクタ以外の他の全ての出力装置を制御する。これらの出力装置の例には、(バッファブラシ、分散ローラ、真空装置、及びポンプ用モータを制御することができる)交流モータ・ポンプ330と、(クリーナとコンディショナ圧力を制御するソレノイド及び直流リフトギアモータを制御する)バルブ・直流モータ・スイッチ335がある。モータ制御基板325は、また、速度制御基板340に出力を提供し、速度制御基板340は更に直流走行モータ345の加速と速度制御の状態を整える。この制御システム100では、直流電源350は、CPUコントローラ基板305に直流12Vを提供し、モータ制御基板325に直流12Vを提供し、インジェクタドライバ基板315に直流12Vを供給する。CPUコントローラ基板305は、オプションのキーボード375から入力を受け取り、オプションのLCDテキスト表示装置380に出力を提供することができる。オプションのキーボード375と表示装置380を使って、レーンマシン100の全ての入力と出力を制御して、他のCPUなしにレーンを掃除しコンディショニングすることができる。オプションのキーボード375と表示装置380は、ユーザインタフェースシステム355の代わりに低コストのマシンで使用することもでき、またユーザインタフェースシステム355を有する更にハイエンドなシステムのバックアップ装置として使用することもできる。
【0019】
この好ましい実施形態では、CPUコントローラ基板305は、ユーザとCPUコントローラ基板305の間のインタフェースを提供するユーザインタフェースシステム355と通信状態にある。本明細書で使用されるとき、ある要素は別の要素と有線又は無線媒体を介して「通信状態」にある。また、2つの要素は、通信が一以上の仲介要素を経るときでも互いに「通信状態」にある。例えば、ユーザインタフェースシステム375は、CPUコントローラ基板305を介してレーンドレッシング液塗布システム(即ち、インジェクタ基板315及びインジェクタ320)と通信状態にある。
【0020】
ユーザインタフェースシステム355は、ユーザがレーンマシンの設定とオプションにアクセスする方法を提供し、表示装置180、入力装置360及び第2の処理装置370を備える。この実施形態での入力装置360は、第1と第2の入力装置190と200の形態をとる。第2の処理装置370は、Linuxオペレーティングシステム上で動作するシングルボードコンピュータを含むことが好ましい。また、第2の処理装置370は、表示装置180にテキストとグラフィックスを表示するメモリとドライバを含むことが好ましい。第2の処理装置370、表示装置180及び第1の入力装置190は、レーンマシン100から容易に取り外して任意の場所から好都合にプログラミングできるようにパッケージ化されることが好ましい。また、第2の処理装置370は、外部のラップトップ又はパソコンベースコンピュータ、記憶装置(フラッシュカードなど)、イーサネット(登録商標)や他のタイプのネットワーク接続、無線通信装置、又はソフトウェア更新やデータのインポート/エクスポート用のモデムへの接続を可能にするUSBとシリアル入力を備えることが好ましい。例えば、第2の処理装置370をネットワーク(例えば、インターネット)に接続することによって、ユーザは、後述するように、オイルパターンとログをダウンロードし共有することができる。
【0021】
第2の処理装置370は、この実施形態では表示装置180に表示されたグラフィックユーザインタフェースのメニュー内を移動するために使用される第1と第2の入力装置190と200からオペレータ入力を受け取る。グラフィックユーザインタフェースは、インタフェースを使い易くするようにできるだけ少ないキーストロークしか必要としないことが好ましい。動作において、ユーザが、入力装置360を介して命令を出すとき(例えば、塗布するオイルの量を増減したり、ゾーンの長さを追加、削除又は調整する)、第2の処理装置370は、入力に従ってCPUコントローラ基板305に指示を送る。CPUコントローラ基板305は、その指示を、39個の個々のインジェクタ320がそれぞれレーンに塗布するオイルの量を制御するように適切なコマンドを5つのインジェクタドライバ基板315に送ることによって実行する。
【0022】
図面に再び戻り、図9〜図47は、ユーザインタフェースシステム355の表示の実例である。図9は、ユーザインタフェースの「セットアップモード」の開始メニューの実例である。画面の上部には、オペレータ、パターン、システム及び保守の4つのメニュー選択肢があり、画面の下部には、第1と第2のキーパッド190と200上の6個のボタンの機能をユーザに知らせる凡例がある。メニュー選択肢内を移動するために、ユーザは、左矢印ボタンと右矢印ボタンを押して望みのメニュー選択肢を強調し、OKボタンを押してその強調した選択肢を選択する。カーソルの現在位置とメニューが入力されたパスを示すために異なる色が使用される。例えば、これらの実施形態では、現在表示されている画面のメニュー選択肢を示すために青色が使用され、現在表示されている画面の前に表示されていた画面を示すために赤色が使用される。この例では色を使用したが、他の技術を使用して、現在表示されている画面のメニュー選択肢を、現在表示されている画面の前に表示されていた画面のメニュー選択肢と違うように表示することができる(例えば、様々なシャドー、フォント、フォントサイズ、ハッチング等の使用)。これらのメニュー選択肢の一つ以上を、PIN入力を必要とするようなセキュリティ機能で保護することができる。
【0023】
図10は、オペレータメニューが選択されたときに示される表示の実例である。表示は、パターン番号とパターン名(ここでは、「LEAGUE NIGHT」)を示し、ユーザが、表示されたパターンを適用する開始レーンと終了レーンを変更することを可能にする。また、このメニューによりユーザは現行レーンを指定することができる。これは、例えばボウラーが開始レーンと終了レーンの間のレーンを占有しているときに、レーンをスキップしたときに役立つ。ユーザがレーンをスキップした場合、ユーザインタフェースは、終了レーンの処理が終った後でスキップしたレーンに戻ることが望ましい。このメニューは、また、ユーザが、特定のパターンのために様々なクリーニング/オイル塗布モードを選択することを可能にし、ダスタクロスを交換したことをレーンマシン100に知らせ及び/又はダスタクロスの交換をユーザに促すオプションをユーザに提供する。画面の下部に凡例で示したように、ユーザは、このセクションと対話して、強調されたボックスを左矢印キーと右矢印キーで移動させて変更するフィールドを示し、上矢印キーと下矢印キーを押すことによって示された数を増減する。
【0024】
ユーザが図9のパターンメニューを選択した場合は、オーバーライド、スケジューラ、設計、及びデータの4つの追加の選択肢をリストするサブメニューが現われる(図11を参照)。ユーザがオーバーライドメニューを選択すると、ユーザがパターン番号を増減することによって新しいパターンを選択することができる新しい画面が現れる(図12)。そのパターンと関連付けられた名前も表示される。ユーザがスケジューラメニューを選択すると、ユーザが、1日のうちの特定の時間にどのレーンにどのパターンを適用するかの予定を組むことができる新しい画面が現われる。例えば、図13に示したように、月曜日の1:00〜10:00にパターン5がレーン1〜29に適用され、パターン1がレーン30〜40に適用される。図14に示したように、その日の残りの時間帯(10:00〜23:59)には、レーンの異なる組のための異なるパターンのセットが使用される。
【0025】
図15〜図26は、パターン設計メニューを示す。図15は、このメニューの最初の画面(パターンパラメータ)であり、パターンの番号と名前を示す。このメニューによって、ユーザは、モード、前進速度、クリーナ噴霧開始、スキージ開始、オイル塗布開始、クリーナ量、及び分割パターンのパラメータを変更することができる。画面の下部の凡例によって示されているように、ユーザは、OKボタンを押すことによってゾーンマップを変更することができる。図16(ゾーン設定)は、ゾーンマップの実例である。このマップは、ファウルラインから始まり、一般にファウルラインから60フィートにあるピンデッキの端で終わるボウリングレーンのグラフィック表現である。この特定の設定では、4つのゾーンがあり、画面は、各ゾーンがレーン上のどこで始まり終わるかを示している。代表的なボウリングレーンには、それぞれ11/16インチの幅の39枚のボードがあり、ゾーンのグラフィック表現には、39枚のボードが、1〜6、7〜12、13〜17、18〜22、23〜27、28〜33、及び34〜39の7つのグループで配列されている。ボードの各グループの色は、そのグループに適用されるオイルの量と関連付けられる。
【0026】
この画面で、ユーザは、ゾーンの長さの調整、ゾーンの追加、ゾーンの除去を行うかを選択することができる。ゾーンの長さを調整するときは、ユーザは、長さを調節したいゾーンの上に強調ボックスを移動し、次に上矢印と下矢印を使って選択したゾーンの長さをそれぞれ増減する。図17は、ユーザがゾーン1の長さを12.0フィートから17.5フィートに増やした後の表示を示す。ゾーンを追加するときは、ユーザは、「ゾーンを追加する」の上に強調ボックスを移動させ、OKボタンを押す。その結果を図18に示し、ゾーン4の右に追加された新しいゾーン(ゾーン5)が示されている。前述の機能を使用することによって、ユーザは、この新しく追加したゾーンの長さを増減することができる。ユーザは、また、「ゾーンの削除」の上に強調ボックスを移動させてOKボタンを押すことにより、ゾーンを削除することができる。図19は、ゾーン4を削除した結果を示す。これらの例に示したように、ゾーンのグラフィック表現は、入力に応答して動的に更新される。また、ユーザは、レーンに塗布するクリーナの量を最大から最小まで遷移させたいレーンに沿った場所を選択することができる。図20は、ユーザがクリーナの遷移を40.0フィートから30.0フィートに変化させた後の画面を示す。強調ボックスがゾーン番号の上にあるとき、ユーザは、OKボタンを押してそのゾーン内で適用するオイルパターンを変更することができる(「ゾーンパターンマップ」)。図21は、ゾーン2のオイルパターンの実例である。この画面は、ボウリングレーンの39枚のボードのそれぞれのグラフィック表現を示し、色付きの垂直バーは、このゾーン内のボードのそれぞれに塗布するオイルの量を示す。この実施形態では、オイルの量は、オイルの「単位」によって示される。オイルの「単位」は、全米ボウリング協会(ABC)と国際婦人ボウリング協会(WIBC)によって、1平方フィートの面上に均一に拡げられた0.0167mlのオイルとして定義され、これは、厚さが約100万分の7インチのオイルに相当する。ABCとWIBCは、ユーザがレーンをコンディショニングすることを決定した距離に対してボウリングレーンの幅全体に最低3単位のオイルを塗布することを要求している。グラフの両端の赤い水平線は、この最低の3単位を表わす。(図25に示したように、この実施形態では、赤い水平線は、ボード上のオイルの量を最低3単位よりも少なくしないようにユーザに警告する役割をする)この実施形態を示すためにオイルの「単位」を使用するが、オイルの量の他の基準を使用することができる。
【0027】
図21を再び参照すると、矢印は、現在選択されているボードを示す。ユーザが、ボード14〜27上のオイル量をそれぞれ75単位に変更したいと仮定する。ユーザは、図22に示したように、右矢印ボタンを使って矢印をボード1からボード14に移動させる。(この実施形態ではゾーンマップはボードの7つのグループを示しているが、ユーザは、個々のボードに塗布するオイルの量を調整することができる。)次に、ユーザは、図23に示したように、上矢印を使ってオイルの量を50単位から75単位に増やす。ゾーンの追加、削除、又はゾーンの長さの調整の場合と同じように、このゾーン内のオイルパターンのグラフィック表現は、ユーザが上矢印と下矢印を押したときに動的に更新されて、ボードに塗布されるオイルの量の変更を表す。ユーザは、図24に示したようにすべての変更が行なわれるまで、引き続きボードを選択し、塗布するオイルの量を増やす。終了ボタンを押すと、ユーザはゾーンマップに戻る。図26に示したように、レーンの中間におけるゾーンマップの色は、基礎となるパターンに対して行なわれた変更に応じてオレンジ色からもっと濃い色に変化した。ゾーン内のボードは、何枚かのボードにおける平均オイル量を示すようにグループ化される。具体的には、39枚のボードの場合は、1〜6、7〜12、13〜17、18〜22、23〜27、28〜33、及び34〜39の7つのグループがある。当然ながら、他のグループ分けを使用したり、39枚の個々のボードをゾーンマップで示したりすることもできる。
【0028】
図9に戻り、ユーザがシステムメニューを選択すると、図27に示した画面が現われる。この画面には、パターンデータ保存、デフォルトデータ復元、保存データ復元の3つの選択肢がある。ユーザが、パターンデータ保存オプションを選択すると、図28に示した画面が現われる。この画面により、ユーザは、5つのバックアップ領域のうちの1つにデータを保存することができ、またバックアップ日時が表示される。図27に戻り、ユーザが、デフォルトデータ復元オプションを選択すると、レーンマシンは、デフォルトデータを回復する。ユーザが、保存データ復元オプションを選択すると、図29に示した画面が現われ、ユーザは、記憶した5つのパターンデータのうちから復元する1つのパターンデータを選択することができる。
【0029】
図9に戻り、ユーザがシステムメニューを選択すると、画面には、センター、マシン、セキュリティ、及び設定の4つのサブメニューが現われる。センターサブメニュー(図30)で、ユーザは、ボウリングセンターの名前を指定し、そのセンター内のレーンの数を設定することができる。マシンサブメニュー(図31)は、ユーザインタフェース番号、マシンコントローラ、シリアル番号、設置及び製造の日付など、マシンに関する情報を示す。セキュリティサブメニュー(図32)によって、ユーザは、複数ユーザのPINを設定することができ、設定サブメニュー(図33)によって、ユーザは、マシンのクロック及びデータ形式、コンディショナーの粘度、言語、マシン100がクリーニング操作とコンディショニング操作を開始するファウルラインからの距離、及び測定システムを設定することができる。言語オプションを選択すると、ソフトウェアプログラムを再起動することなく、ユーザインタフェース表示上のテキストフィールドが、選択した言語に切り替わる。これは、各言語オプションのテキスト翻訳を別のメモリファイルで提供することにより達成される。所望の言語は、設定サブメニュー(図33)内のオプションが入力されるとすぐに動的に更新される。テキストフィールドと数字フィールドのフォントは、各言語ごとに指定されたUnicode規格に基づいて変更されることが好ましい。この機能によって、同じセンター内の様々なオペレータが、時間を無駄にすることなく、不慣れな言語を誤解する危険なしに好みの言語を選択することができる。
【0030】
図9に戻り、ユーザが保守メニューを選択すると、図34の表示が現われる。保守メニューには、カウンタ、診断、較正、及びログの4つのメニューがある。カウンタメニュー(図35)は、様々な構成要素が前回にリセットされてからのレーン運転時間数を管理する。このメニューにより、管理者又は技術者は、バッファ、スキージ、ダスタ、オイルフィルタ、又はクリーナフィルタを交換又は更新した後で、カウンタをリセットすることができる。このメニューは、また、駆動モータと真空装置モータの稼働時間と、総レーン走行数を示す。
【0031】
診断メニュー(図36)には、センサ、クリーニング、コンディショニング、及び駆動の4つのサブメニューがある。センササブメニュー(図37)は、様々な使用可能なハードウェア装置の現在の状態を示す。緑色は、指定されたセンサが動作していることを示す。これにより、リストされた構成要素のそれぞれの現在の状態(動作又は非動作)が分かる。クリーニングサブメニュー(図38)は、2組のボックス(即ち、表示領域)を示す。上側ボックス群は、一連のクリーニングセンサをリストし、緑色は、センサが動作中であることを示す。下側のボックス群によって、ユーザは、様々なクリーニング構成要素を動作させその動作結果が期待通りであるかどうかを知ることができる。このように、一組の表示領域(下側のボックス群)は、ユーザがレーンマシンのどの構成要素の作動を要求できるかを示し、別の組の表示領域(上側のボックス群)は、要求した構成要素が所望の機能を完了したことの確認を示す。例えば、ユーザは、スキージを持ち上げるスキージリフトボックスを選択し、次に、スキージが完全に上昇位置まで上昇したことを示すスキージアップボックスが緑色に変わったかどうかを確認することができる。別の例として、ユーザは、真空ボックスを選択して真空モータを作動させることができる。ユーザは、モータが動作していることが分かったときに出力が期待通りであることを確認する(この場合、上側のボックス群には何も表示されない)。コンディショニングサブメニュー(図39)は、類似の機能を含む。このように、ユーザは、レーンドレッシング液塗布システム及び/又は洗浄液吐出除去システムの構成要素(例えば、スキージリフトモータ)の作動を要求することができ、またレーンマシンの回路は、構成要素が所望の機能を完了した(例えば、スキージリフトモータがスキージを上昇位置まで完全に持ち上げた)という確認を表示装置に表示することができる。この例ではスキージリフトモータを使用したが、この診断機能をレーンマシンの任意の構成要素に使用して、選択した構成要素が所望の機能を完了したことの確認を表示させることができる。例えば、構成要素は、レーンドレッシング液塗布システムの一部分、洗浄液吐出除去システムの一部分、駆動モータ、レーン終端センサ、又は速度センサである。運転サブメニュー(図40)によって、ユーザは、レーンマシンの前進方向の駆動と後退方向の駆動を切り換え、モータが適切な働きをするように駆動モータを作動させることができる。
【0032】
前述のように、この好ましい実施形態では、レーンマシンは、39個の独立に制御可能なインジェクタを備える。較正メニュー(図41)には、ユーザがそのようなインジェクタを較正することを可能にする全容積、インジェクタ容積、インジェクタ測定、及びフラットパターンの4つのサブメニューがある。全容積サブメニュー(図42)で、ユーザは、全てのインジェクタの較正比率を素早く調整することができる。例えば、粘度又は圧力のためにパターン全体が4%不足する場合、ユーザは、このサブメニューを使用して、全てのインジェクタの割合を4%高めることができる。インジェクタ容積サブメニュー(図43)は、一般に、レーンマシンが作製されたときに工場で使用される。動作において、技術者は、インジェクタにオイルをテストシリンダ内に吐出させ、各シリンダ内のオイルの量を測定し、測定した量を予想量と比較する。予想量からのずれを適切なインジェクタの較正比率を調整することによって補正することができる。
【0033】
インジェクタ測定サブメニュー(図44)は、一般に、エンドユーザによって使用される。テストシリンダを使って各インジェクタの吐出量を測定する代わりに、ユーザは、テープストリップを使ってボウリングレーンからオイルを除去し、レーン上の実際のオイルを所望のパターンと比較する。差異がある場合、ユーザは、図44に示した画面を使って差異があるボードを選択すると、ユーザが対応するインジェクタの較正比率を調整できる別の画面が現れる(図示せず)。最後に、フラットパターンサブメニュー(図45)は、(39個のインジェクタのそれぞれのオイル吐出量を調整する代わりに)特定のレーンのためにフラットオイルパターンを作成する簡単な方法を提供する。
【0034】
この好ましい実施形態のレーンマシンは、ボウリングレーンコンディショニング装置及び表示装置にログを表示する働きをする回路の活動状態のログを記憶する記憶装置を備える。「活動状態」は、この段落で示した例を含むがこれらに限定されないレーンマシンの任意の活動状態でよい。図34に戻って、ユーザがログメニューを選択したとき、パターン変更ログ、パターン実行ログ、保守ログ、及びメッセージログの4つのサブメニューを示す画面が現われる(図46)。これらのログは、それぞれのデータを示す。例えば、パターン変更ログ(図47)は、レーンマシンに行なわれた全てのパターン変更の履歴ログである。このログを使って、無許可のパターン変更を行うユーザを識別することができる。ログはすべて、ログ内の各項目ごとに日時スタンプを有することが好ましい。好ましい実施形態では、ログファイルは、Compact Flash素子やStrata Flash素子などの記憶装置に記憶される。メッセージログは、ユーザインタフェース又はコントローラシステムからの全てのエラー、状態、及び一般メッセージの日時を記憶し、保守ログは、保守メッセージ情報に関するテキストメッセージとカウンタ値を記憶する。ユーザインタフェースが、イーサネット(登録商標)、モデム、又は他のタイプのネットワーク接続に接続されているとき、経験を積んだカスタマーサポートの担当者は、ログ情報にアクセスして問題の原因をつきとめ及び/又は問題を解決することができる。これは、特に、ボウリングセンターのマシンオペレータがきわめて経験不足で、彼がその問題の前に起こった故意か又は故意でない出来事を正確に説明できないときに役立つ。前述のように、ネットワーク接続を使用してレーンパターンをインポート/エキスポートし、ソフトウェア更新データを受け取ることができる。
【0035】
これらの実施形態と共に使用することができる幾つかの代替案がある。前述の例において、受け取った入力は、距離と量を増減するための「上方」又は「下方」入力であった。入力の他の形を使用することができる。例えば、入力装置が、マウス、トラックボール又はスタイラスを備える場合、ユーザは、ポインタをゾーン又はオイルバー上で移動させて、ゾーン又はオイルバーを所望の位置にドラッグすることができる。別の例として、ユーザは、オイル量や距離等を、スプレッドシート等の表形式で入力することができる。図48は、ゾーン長を調整するために使用される表形式の例である。値を入力又は変更した後で、グラフィック表現は動的に更新される。また、前述の例において、グラフィック表現は、二次元棒グラフの形態をとる。線グラフ(3つのゾーンの線グラフを示す図49を参照)や三次元マップ(図50と図51を参照)などであるがこれらに限定されない他の形態を使用することができる。当然ながら、他の変化量を使用することができる。
【0036】
更に、前述のように、ユーザインタフェースは、ゾーン調整機能とオイル調整機能の両方又は一方だけを実行することができる。例えば、ユーザインタフェースによって、ユーザは、ゾーン内のレーンドレッシング液パターンを変更することなくゾーンの長さを調整することができ、或いはユーザインタフェースによって、ユーザは、ゾーンの長さを変更することなくゾーン内のレーンドレッシング液パターンを変更することができる(例えば、図21〜図25の機能なしに図16〜図20に示した機能を実施し、その逆も同様に実施する)。更に、以上の例ではボウリングレーンをゾーンに分割したが、これらの好ましい実施形態は、ゾーンを使用せずに使用することができる。例えば、グラフィック表現は、複数のゾーンのうちの1つのゾーン(この場合は、ゾーン2)のレーンドレッシング液パターンの図21〜図25のグラフィック表現の代わりに、レーン全体に適用されるレーンドレッシング液パターンのものでもよい。
【0037】
また、ボウリングレーンに塗布されるレーンドレッシング液の量を変更するために様々な機構を使用することができることに注意されたい。例えば、上記の例では、ゾーン調整とオイル調整は別の画面で実行されており、一代替実施形態では、ゾーン調整とオイル調整の両方に同じ画面が使用される。オイルを単一ボードレベルで変更したい場合は、図面に示したようにボードをグループ化するのではなくレーンの39枚のボードのそれぞれを示すようにゾーンのグラフィック表現を変更することが好ましい。以上の例からの他の変形が可能である。例えば、上記の例では、ユーザは、ボウリングレーンの個々のボードに対するオイルの量を変更することができた。単一ボードに塗布されるレーンドレッシング液の量を変更する代わりに、入力は、ボウリングレーンの複数のボードに対する変更を指示することができる。例えば、前に参照した図で単一のバーを移動させる代わりに、上矢印と下矢印を押すことによって3本のバーを同時に移動させることができる。この代替は、レーンドレッシング液塗布システムが39個のインジェクタシステムを使用しないときに好ましいことがある。
【0038】
また、上記の例は、ユーザが最初に、複数の記憶されたレーンドレッシング液パターンから所定のレーンドレッシング液パターンを選択し、次に塗布するオイルの量及び/又はゾーンを変更することによって所定のレーンドレッシング液パターンをカスタマイズすることを示しているが、ユーザは、所定パターンをカスタマイズする代わりにレーンドレッシング液パターンを最初から構築することもできる。更に、様々な量のレーンドレッシング液を示すために異なる色を使用したが、ユーザインタフェースを、色を使用することなく(例えば、オイルの量を示す数字、異なる形状等で)実施してもよい。最後に、上記の例ではボードとゾーンの使用状況を使用したが、ユーザが、ボウリングレーンの長手方向の長さ又は横方向の長さに沿った任意の場所(即ち、ボード又はゾーンの概念を使用せずに)に所望の量のレーンドレッシング液を配置することを指示できるようにユーザインタフェースを構成できることに注意されたい。
【0039】
本明細書に示した様々な実施形態を単独でも互いの組み合わせでも使用できることに注意されたい。例えば、レーンマシンは、入力装置付きのハンドル、2つの入力装置、ゾーン調整用のユーザインタフェース回路、レーンドレッシング液パターンを変更するためのユーザインタフェース回路、及び2つの処理装置(ユーザインタフェースを実施するための処理装置と、レーンドレッシング液塗布システムを制御するための処理装置)などの機能の一つ以上を備えることができる。また、前述の好ましい実施形態を実現するために、現在存在しないか又は今後開発される任意の適切なソフトウェア及び/又はハードウェア、アナログ又はデジタルを使用できることに注意されたい。コンピュータが読み取り可能なプログラムコードを含むコンピュータで使用できる媒体を用いて前述の機能を実行することができ、また、それに代え前述の機能をハードウェアだけで実施することができる。更に、各要素と関連付けられた機能を他の要素と組み合わせたり、他の要素に分配したりすることができる。また、本明細書に示し説明したメニュー項目及びスクリーンショットは、1つの実施形態の例に過ぎないことに留意されたい。様々なレイアウト、メニュー項目及びオプションを追加又は変更することができる。
【0040】
以上の詳細な説明は、本発明の多数の可能な実施形態のうちのほんの少しの数の実施形態について述べた。このため、この詳細な説明は、限定ではなく例示するように意図されている。本発明の範囲は、全ての均等物を含む添付の特許請求の範囲だけによって定義されるように意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置の斜視図である。
【図2】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置の右側面図である。
【図3】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置の左側面図である。
【図4】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置の背面図である。
【図5】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置の正面図である。
【図6】ハンドルが保管状態にある好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置の斜視図である。
【図7】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置の平面図である。
【図8】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置の制御システムのブロック図である。
【図9】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステムの表示の図である。
【図10】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図11】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図12】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図13】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図14】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図15】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図16】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図17】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図18】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図19】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図20】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図21】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図22】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図23】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図24】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図25】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図26】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図27】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図28】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図29】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図30】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図31】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図32】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図33】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図34】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図35】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図36】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図37】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図38】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図39】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図40】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図41】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図42】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図43】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図44】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図45】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図46】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図47】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステム表示の図である。
【図48】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステムにおいてゾーン長さを調整するために使用される表形式表示の図である。
【図49】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステムの線グラフ表示の図である。
【図50】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステムの三次元表示の図である。
【図51】好ましい実施形態のボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェースシステムの三次元表示の図である。
【符号の説明】
【0042】
100 ボウリングレーンコンディショニング装置
120 上カバー
130 ハンドル
160 支持キャスタ
180 表示装置
190、200 入力装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボウリングレーンコンディショニング装置であって、
レーンドレッシング液塗布システムと、
レーンドレッシング液塗布システムと通信状態にあるユーザインタフェースシステムとを備え、ユーザインタフェースシステムが、
表示装置と、
入力装置と、
入力装置及び表示装置と通信状態にある回路であって、
(a)レーンドレッシング液塗布システムによってボウリングレーンに適用されるレーンドレッシング液パターンのグラフィック表現を表示装置に表示し、
(b)レーンドレッシング液塗布システムによってボウリングレーンに適用されるレーンドレッシング液パターンの変更を示す入力を入力装置から受け取り、
(c)入力に応答してグラフィック表現を動的に更新するように動作する回路とを含むボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項2】
入力は、ボウリングレーンの単一のボードに塗布するレーンドレッシング液の量の変更を示す、請求項1に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項3】
入力は、ボウリングレーンの複数のボードに塗布するレーンドレッシング液の量の変更を示す、請求項1に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項4】
回路は、更に、
ボウリングレーンの長手方向に沿った少なくとも1つのゾーンのグラフィック表現を表示装置に表示し、少なくとも1つのゾーンがそれぞれ、それぞれのレーンドレッシング液パターンを含み、
ゾーンの追加、ゾーンの削除、及びゾーン長さの調整のうちの1つ以上のための入力を入力装置から受け取り、
前記ゾーンの追加、ゾーンの削除、及びゾーンの長さの調整のうちの1つ以上のための入力に応答してグラフィック表現を動的に更新するように動作する、請求項1に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項5】
ボウリングレーンコンディショニング装置であって、
レーンドレッシング液塗布システムと、
レーンドレッシング液塗布システムと通信状態にあるユーザインタフェースシステムとを有し、ユーザインタフェースシステムが、
表示装置と、
入力装置と、
入力装置及び表示装置と通信状態にある回路であって、
(a)ボウリングレーンの長手方向に沿った少なくとも1つのゾーンのグラフィック表現を表示装置に表示し、少なくとも1つのゾーンがそれぞれ、それぞれのレーンドレッシング液パターンを含み、
(b)ゾーンの追加、ゾーンの削除、及びゾーンの長さの調整のうちの1つ以上のための入力を入力装置から受け取り、
そして
(c)入力に応答してグラフィック表現を動的に更新するように動作する回路とを備えたボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項6】
回路は、(a)、(b)及び(c)を実行するために動作する処理装置を含む、請求項1又は5のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項7】
レーンドレッシング液塗布システムを制御するために動作する追加の処理装置を更に備えた、請求項6に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項8】
入力装置は表示装置と一体化された、請求項1又は5のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項9】
入力装置と表示装置は独立した装置である、請求項1又は5のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項10】
レーンドレッシング液塗布システムを支持するハウジングを更に備え、表示装置がハウジング上に配置された、請求項1又は5のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項11】
レーンドレッシング液塗布システムを支持するハウジングと、
ハウジングと結合されたハンドルとを更に備え、表示装置がハンドル上に配置された、請求項1又は5のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項12】
レーンドレッシング液塗布システムを支持するハウジングを更に備え、入力装置がハウジング上に配置された、請求項1又は5のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項13】
ハウジングと結合されたハンドルと、
ハンドル上に配置された第2の入力装置とを更に備え、
回路は、前述の第1の装置か第2の入力装置のいずれかからの入力に応答してグラフィック表現を動的に更新するために動作する、請求項12に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項14】
レーンドレッシング液塗布システムを支持するハウジングと、
ハウジングと結合されたハンドルとを更に備え、入力装置がハンドル上に配置された、請求項1又は5のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項15】
グラフィック表現は、二次元グラフィック表現を含む、請求項1又は5のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項16】
グラフィック表現は、三次元グラフィック表現を含む、請求項1又は5のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項17】
グラフィック表現は、複数の色を含み、各色は、異なるレーンドレッシング液量を示す、請求項1又は5のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項18】
回路は、更に、ユーザが複数の記憶されたレーンドレッシング液パターンから所定のレーンドレッシング液パターンを選択することを可能にするために動作する、請求項1又は5のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項19】
回路は、更に、ユーザが所定のレーンドレッシング液パターンをカスタマイズすることを可能にするために動作する、請求項18に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項20】
ドレッシング液塗布システムは、少なくとも1つの開口部とバルブを有する少なくとも1つのインジェクタを備えた、請求項1又は5のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項21】
少なくとも1つのインジェクタは、ボウリングレーンコンディショニング装置がボウリングレーンに沿って移動するときにボウリングレーン上に直接レーンドレッシング液を吐出するように位置決めされた、請求項20に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項22】
移送ローラを更に備え、少なくとも1つのインジェクタは、移送ローラ上にレーンドレッシング液を吐出するように位置決めされた、請求項20に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項23】
ドレッシング液塗布システムは、噴霧ノズルを有する、請求項1又は5のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項24】
ドレッシング液塗布システムは、パルスバルブを有する、請求項1又は5のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項25】
ドレッシング液塗布システムは、ウイックを有する、請求項1又は5のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項26】
ドレッシング液塗布システムは、計量ポンプを有する、請求項1又は5のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項27】
洗浄液吐出除去システムを更に備えた、請求項1又は5のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項28】
ハウジングと、
ハウジングと結合されたハンドルと、
ハウジングによって支持されたレーンドレッシング液塗布システムと、
ハウジング上に配置された表示装置と、
ハンドル上に配置された入力装置とを備えた、ボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項29】
ハウジング上に配置された第2の入力装置を更に備える、請求項28に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項30】
第2の入力装置は表示装置と一体化された、請求項29に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項31】
第2の入力装置と表示装置は別々の装置である、請求項29に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項32】
前述の第1の入力装置と第2の入力装置は同一の機能を有する、請求項29に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項33】
前述の第1の入力装置と第2の入力装置は、異なる機能を有する、請求項29に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項34】
第2の入力装置と表示装置は、ハウジングから取り外し可能な単一ユニットの形態でパッケージ化された、請求項29に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項35】
表示装置は、グラフィック表示装置を有する、請求項28に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項36】
ハウジングと、
ハウジングと結合されたハンドルと、
ハウジングによって支持されたレーンドレッシング液塗布システムと、
ハンドル上に配置された第1の入力装置と、
ハウジング上に配置された第2の入力装置とを備えた、ボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項37】
第1と第2の入力装置は同一の機能を有する、請求項35に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項38】
第1と第2の入力装置は異なる機能を有する、請求項35に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項39】
ハウジングと、
ハウジングによって支持された表示装置と、
ハウジングによって支持されたレーンドレッシング液塗布システムと、
ハウジングによって支持され、レーンドレッシング液塗布システムを制御するために動作する第1の処理装置と、
ハウジングによって支持され、表示装置上にグラフィックユーザインタフェースを提供するために動作する第2の処理装置とを備え、
第1の処理装置は、第2の処理装置と独立に動作するように動作する、ボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項40】
第1と第2の処理装置は、それぞれサーバ−クライアント関係で構成された、請求項39に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項41】
第1と第2の処理装置はそれぞれ、対応するメモリと関連付けられた、請求項39に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項42】
第1の処理装置は、第2の処理装置より温度の影響を受けにくい、請求項39に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項43】
第1の処理装置は、第2の処理装置より衝撃の影響を受けにくい、請求項39に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項44】
第1の処理装置は、第2の処理装置より振動の影響を受けにくい、請求項39に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項45】
第2の処理装置と表示装置は、ハウジングから取り外し可能な単一ユニットの形態で互いにパッケージ化された、請求項39に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項46】
ハウジングと、
ハウジングと結合されたハンドルと、
ハウジングによって支持されたレーンドレッシング液塗布システムと、
レーンドレッシング液塗布システムと通信状態にあり、レーンドレッシング液塗布システムを制御するために動作する第1の処理装置と、
第1の処理装置と通信状態にあるユーザインタフェースシステムであって、
ハウジング上に配置された表示装置と、
ハウジング上に配置された第1の入力装置と、
ハンドル上に配置された第2の入力装置と、
表示装置及び第1と第2の入力装置と通信状態にある第2の処理装置であって、表示装置上にグラフィックユーザインタフェースを提供するために動作する第2の処理装置とを備え、第1の処理装置は第2の処理装置から独立に動作するように動作するユーザインタフェースシステムとを備えた、ボウリングレーンコンディショニング装置
【請求項47】
レーンドレッシング液塗布システムと洗浄液吐出除去システムの内の少なくとも一方と、
表示装置と、
表示装置と通信状態にあって、
(a)ボウリングレーンコンディショニング装置の構成要素を作動させるユーザ要求を受け取り、
(b)構成要素が所望の機能を完了したとことの確認を表示装置に表示するために動作する回路とを備えた、ボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項48】
構成要素は、レーンドレッシング液塗布システムの一部である、請求項47に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項49】
構成要素は、洗浄液吐出除去システムの一部である、請求項47に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項50】
構成要素は駆動モータである、請求項47に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項51】
構成要素はレーン終端センサである、請求項47に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項52】
構成要素は速度センサである、請求項47に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項53】
回路は、更に、ユーザが作動を要求することができる構成要素を示す第1組の表示領域と、構成要素が所望の機能を完了したとことの確認を示す第2組の表示領域とを表示装置に表示するために動作する、請求項47に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項54】
レーンドレッシング液塗布システムと洗浄液吐出除去システムの内の少なくとも一方と、
表示装置と、
ボウリングレーンコンディショニング装置の活動状態のログを記憶する記憶装置と、
記憶装置及び表示装置と通信状態にあり、表示装置にログを表示するために動作する回路とを備えた、ボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項55】
ログは、パターン変更ログである、請求項54に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項56】
ログは、パターン実行ログである、請求項54に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項57】
ログは、保守ログである、請求項54に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項58】
ログは、メッセージログを含む、請求項54に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項59】
ログは、ログ内の各活動状態について日付と時間の内の少なくとも一方を記憶する、請求項54に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項60】
ログは、ボウリングレーンコンディショニング装置に行なわれたパターン変更を記憶する、請求項54に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項61】
ログは、ボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェース又はコントローラシステムからのエラーメッセージ、状態メッセージ、及び一般メッセージの内の少なくとも1つを記憶する、請求項54に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項62】
ログは、テキストメッセージとカウンタ値を記憶する、請求項54に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項63】
回路と通信状態にあるネットワーク接続を更に有し、回路は、ネットワーク接続を介して外部装置にログを提供するために動作する、請求項54に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項64】
ネットワーク接続は、イーサネット(登録商標)接続を含む、請求項63に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項65】
ネットワーク接続は、モデムを含む、請求項63に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項66】
レーンドレッシング液塗布システムと洗浄液吐出除去システムの内の少なくとも一方と、
表示装置と、
表示装置と通信状態にあり、表示装置に表示されたテキストの言語を変更するために動作する回路とを備えた、ボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項67】
回路と通信状態にあり、異なる言語のテキストをそれぞれ含む複数のファイルを記憶する記憶装置を有し、
回路は、ユーザによって要求された言語と関連付けられたファイルにアクセスするために動作する、請求項66に記載のボウリングレーンコンディショニング装置
【請求項68】
回路は、ボウリングレーンコンディショニング装置を再起動する必要なしに表示装置に表示されたテキストの言語を変更するために動作する、請求項66に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項69】
レーンドレッシング液塗布システムと洗浄液吐出除去システムの内の少なくとも一方と、
表示装置と、
表示装置と通信状態にあり、表示装置にグラフィカルユーザインタフェースを表示するために動作する回路とを備え、グラフィカルユーザインタフェースは、現在表示されている画面のメニュー選択肢を含む複数のメニュー選択肢を表示し、現在表示されている画面のメニュー選択肢は、現在表示されている画面の前に表示されていた画面のメニュー選択肢と異なるように表示される、ボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項70】
現在表示されている画面のメニュー選択肢は第1の色で表示され、現在表示されている画面の前に表示されていた画面のメニュー選択肢は第2の色で表示される、請求項69に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項71】
ユーザは、メニュー選択肢のうちの1つによってレーンドレッシング液パターンを指定することができる、請求項69に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。)
【請求項72】
ユーザは、メニュー選択肢のうちの1つによってボウリングレーンのゾーンの追加、削除又は長さの調整を行うことができる、請求項69に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項73】
第2の処理装置は、専用の単能コンピュータである、請求項45に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項74】
第2の処理装置は、単一ユニットがハウジングから取り外された後でプログラムされるように動作する、請求項45に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項75】
単一ユニットは、ハウジングから取り外されたときに記憶されているプログラミングを保持する記憶装置を有する、請求項45に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項1】
ボウリングレーンコンディショニング装置であって、
レーンドレッシング液塗布システムと、
レーンドレッシング液塗布システムと通信状態にあるユーザインタフェースシステムとを備え、ユーザインタフェースシステムが、
表示装置と、
入力装置と、
入力装置及び表示装置と通信状態にある回路であって、
(a)レーンドレッシング液塗布システムによってボウリングレーンに適用されるレーンドレッシング液パターンのグラフィック表現を表示装置に表示し、
(b)レーンドレッシング液塗布システムによってボウリングレーンに適用されるレーンドレッシング液パターンの変更を示す入力を入力装置から受け取り、
(c)入力に応答してグラフィック表現を動的に更新するように動作する回路とを含むボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項2】
入力は、ボウリングレーンの単一のボードに塗布するレーンドレッシング液の量の変更を示す、請求項1に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項3】
入力は、ボウリングレーンの複数のボードに塗布するレーンドレッシング液の量の変更を示す、請求項1に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項4】
回路は、更に、
ボウリングレーンの長手方向に沿った少なくとも1つのゾーンのグラフィック表現を表示装置に表示し、少なくとも1つのゾーンがそれぞれ、それぞれのレーンドレッシング液パターンを含み、
ゾーンの追加、ゾーンの削除、及びゾーン長さの調整のうちの1つ以上のための入力を入力装置から受け取り、
前記ゾーンの追加、ゾーンの削除、及びゾーンの長さの調整のうちの1つ以上のための入力に応答してグラフィック表現を動的に更新するように動作する、請求項1に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項5】
ボウリングレーンコンディショニング装置であって、
レーンドレッシング液塗布システムと、
レーンドレッシング液塗布システムと通信状態にあるユーザインタフェースシステムとを有し、ユーザインタフェースシステムが、
表示装置と、
入力装置と、
入力装置及び表示装置と通信状態にある回路であって、
(a)ボウリングレーンの長手方向に沿った少なくとも1つのゾーンのグラフィック表現を表示装置に表示し、少なくとも1つのゾーンがそれぞれ、それぞれのレーンドレッシング液パターンを含み、
(b)ゾーンの追加、ゾーンの削除、及びゾーンの長さの調整のうちの1つ以上のための入力を入力装置から受け取り、
そして
(c)入力に応答してグラフィック表現を動的に更新するように動作する回路とを備えたボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項6】
回路は、(a)、(b)及び(c)を実行するために動作する処理装置を含む、請求項1又は5のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項7】
レーンドレッシング液塗布システムを制御するために動作する追加の処理装置を更に備えた、請求項6に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項8】
入力装置は表示装置と一体化された、請求項1又は5のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項9】
入力装置と表示装置は独立した装置である、請求項1又は5のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項10】
レーンドレッシング液塗布システムを支持するハウジングを更に備え、表示装置がハウジング上に配置された、請求項1又は5のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項11】
レーンドレッシング液塗布システムを支持するハウジングと、
ハウジングと結合されたハンドルとを更に備え、表示装置がハンドル上に配置された、請求項1又は5のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項12】
レーンドレッシング液塗布システムを支持するハウジングを更に備え、入力装置がハウジング上に配置された、請求項1又は5のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項13】
ハウジングと結合されたハンドルと、
ハンドル上に配置された第2の入力装置とを更に備え、
回路は、前述の第1の装置か第2の入力装置のいずれかからの入力に応答してグラフィック表現を動的に更新するために動作する、請求項12に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項14】
レーンドレッシング液塗布システムを支持するハウジングと、
ハウジングと結合されたハンドルとを更に備え、入力装置がハンドル上に配置された、請求項1又は5のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項15】
グラフィック表現は、二次元グラフィック表現を含む、請求項1又は5のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項16】
グラフィック表現は、三次元グラフィック表現を含む、請求項1又は5のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項17】
グラフィック表現は、複数の色を含み、各色は、異なるレーンドレッシング液量を示す、請求項1又は5のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項18】
回路は、更に、ユーザが複数の記憶されたレーンドレッシング液パターンから所定のレーンドレッシング液パターンを選択することを可能にするために動作する、請求項1又は5のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項19】
回路は、更に、ユーザが所定のレーンドレッシング液パターンをカスタマイズすることを可能にするために動作する、請求項18に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項20】
ドレッシング液塗布システムは、少なくとも1つの開口部とバルブを有する少なくとも1つのインジェクタを備えた、請求項1又は5のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項21】
少なくとも1つのインジェクタは、ボウリングレーンコンディショニング装置がボウリングレーンに沿って移動するときにボウリングレーン上に直接レーンドレッシング液を吐出するように位置決めされた、請求項20に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項22】
移送ローラを更に備え、少なくとも1つのインジェクタは、移送ローラ上にレーンドレッシング液を吐出するように位置決めされた、請求項20に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項23】
ドレッシング液塗布システムは、噴霧ノズルを有する、請求項1又は5のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項24】
ドレッシング液塗布システムは、パルスバルブを有する、請求項1又は5のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項25】
ドレッシング液塗布システムは、ウイックを有する、請求項1又は5のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項26】
ドレッシング液塗布システムは、計量ポンプを有する、請求項1又は5のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項27】
洗浄液吐出除去システムを更に備えた、請求項1又は5のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項28】
ハウジングと、
ハウジングと結合されたハンドルと、
ハウジングによって支持されたレーンドレッシング液塗布システムと、
ハウジング上に配置された表示装置と、
ハンドル上に配置された入力装置とを備えた、ボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項29】
ハウジング上に配置された第2の入力装置を更に備える、請求項28に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項30】
第2の入力装置は表示装置と一体化された、請求項29に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項31】
第2の入力装置と表示装置は別々の装置である、請求項29に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項32】
前述の第1の入力装置と第2の入力装置は同一の機能を有する、請求項29に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項33】
前述の第1の入力装置と第2の入力装置は、異なる機能を有する、請求項29に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項34】
第2の入力装置と表示装置は、ハウジングから取り外し可能な単一ユニットの形態でパッケージ化された、請求項29に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項35】
表示装置は、グラフィック表示装置を有する、請求項28に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項36】
ハウジングと、
ハウジングと結合されたハンドルと、
ハウジングによって支持されたレーンドレッシング液塗布システムと、
ハンドル上に配置された第1の入力装置と、
ハウジング上に配置された第2の入力装置とを備えた、ボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項37】
第1と第2の入力装置は同一の機能を有する、請求項35に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項38】
第1と第2の入力装置は異なる機能を有する、請求項35に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項39】
ハウジングと、
ハウジングによって支持された表示装置と、
ハウジングによって支持されたレーンドレッシング液塗布システムと、
ハウジングによって支持され、レーンドレッシング液塗布システムを制御するために動作する第1の処理装置と、
ハウジングによって支持され、表示装置上にグラフィックユーザインタフェースを提供するために動作する第2の処理装置とを備え、
第1の処理装置は、第2の処理装置と独立に動作するように動作する、ボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項40】
第1と第2の処理装置は、それぞれサーバ−クライアント関係で構成された、請求項39に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項41】
第1と第2の処理装置はそれぞれ、対応するメモリと関連付けられた、請求項39に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項42】
第1の処理装置は、第2の処理装置より温度の影響を受けにくい、請求項39に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項43】
第1の処理装置は、第2の処理装置より衝撃の影響を受けにくい、請求項39に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項44】
第1の処理装置は、第2の処理装置より振動の影響を受けにくい、請求項39に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項45】
第2の処理装置と表示装置は、ハウジングから取り外し可能な単一ユニットの形態で互いにパッケージ化された、請求項39に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項46】
ハウジングと、
ハウジングと結合されたハンドルと、
ハウジングによって支持されたレーンドレッシング液塗布システムと、
レーンドレッシング液塗布システムと通信状態にあり、レーンドレッシング液塗布システムを制御するために動作する第1の処理装置と、
第1の処理装置と通信状態にあるユーザインタフェースシステムであって、
ハウジング上に配置された表示装置と、
ハウジング上に配置された第1の入力装置と、
ハンドル上に配置された第2の入力装置と、
表示装置及び第1と第2の入力装置と通信状態にある第2の処理装置であって、表示装置上にグラフィックユーザインタフェースを提供するために動作する第2の処理装置とを備え、第1の処理装置は第2の処理装置から独立に動作するように動作するユーザインタフェースシステムとを備えた、ボウリングレーンコンディショニング装置
【請求項47】
レーンドレッシング液塗布システムと洗浄液吐出除去システムの内の少なくとも一方と、
表示装置と、
表示装置と通信状態にあって、
(a)ボウリングレーンコンディショニング装置の構成要素を作動させるユーザ要求を受け取り、
(b)構成要素が所望の機能を完了したとことの確認を表示装置に表示するために動作する回路とを備えた、ボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項48】
構成要素は、レーンドレッシング液塗布システムの一部である、請求項47に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項49】
構成要素は、洗浄液吐出除去システムの一部である、請求項47に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項50】
構成要素は駆動モータである、請求項47に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項51】
構成要素はレーン終端センサである、請求項47に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項52】
構成要素は速度センサである、請求項47に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項53】
回路は、更に、ユーザが作動を要求することができる構成要素を示す第1組の表示領域と、構成要素が所望の機能を完了したとことの確認を示す第2組の表示領域とを表示装置に表示するために動作する、請求項47に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項54】
レーンドレッシング液塗布システムと洗浄液吐出除去システムの内の少なくとも一方と、
表示装置と、
ボウリングレーンコンディショニング装置の活動状態のログを記憶する記憶装置と、
記憶装置及び表示装置と通信状態にあり、表示装置にログを表示するために動作する回路とを備えた、ボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項55】
ログは、パターン変更ログである、請求項54に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項56】
ログは、パターン実行ログである、請求項54に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項57】
ログは、保守ログである、請求項54に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項58】
ログは、メッセージログを含む、請求項54に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項59】
ログは、ログ内の各活動状態について日付と時間の内の少なくとも一方を記憶する、請求項54に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項60】
ログは、ボウリングレーンコンディショニング装置に行なわれたパターン変更を記憶する、請求項54に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項61】
ログは、ボウリングレーンコンディショニング装置のユーザインタフェース又はコントローラシステムからのエラーメッセージ、状態メッセージ、及び一般メッセージの内の少なくとも1つを記憶する、請求項54に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項62】
ログは、テキストメッセージとカウンタ値を記憶する、請求項54に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項63】
回路と通信状態にあるネットワーク接続を更に有し、回路は、ネットワーク接続を介して外部装置にログを提供するために動作する、請求項54に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項64】
ネットワーク接続は、イーサネット(登録商標)接続を含む、請求項63に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項65】
ネットワーク接続は、モデムを含む、請求項63に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項66】
レーンドレッシング液塗布システムと洗浄液吐出除去システムの内の少なくとも一方と、
表示装置と、
表示装置と通信状態にあり、表示装置に表示されたテキストの言語を変更するために動作する回路とを備えた、ボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項67】
回路と通信状態にあり、異なる言語のテキストをそれぞれ含む複数のファイルを記憶する記憶装置を有し、
回路は、ユーザによって要求された言語と関連付けられたファイルにアクセスするために動作する、請求項66に記載のボウリングレーンコンディショニング装置
【請求項68】
回路は、ボウリングレーンコンディショニング装置を再起動する必要なしに表示装置に表示されたテキストの言語を変更するために動作する、請求項66に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項69】
レーンドレッシング液塗布システムと洗浄液吐出除去システムの内の少なくとも一方と、
表示装置と、
表示装置と通信状態にあり、表示装置にグラフィカルユーザインタフェースを表示するために動作する回路とを備え、グラフィカルユーザインタフェースは、現在表示されている画面のメニュー選択肢を含む複数のメニュー選択肢を表示し、現在表示されている画面のメニュー選択肢は、現在表示されている画面の前に表示されていた画面のメニュー選択肢と異なるように表示される、ボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項70】
現在表示されている画面のメニュー選択肢は第1の色で表示され、現在表示されている画面の前に表示されていた画面のメニュー選択肢は第2の色で表示される、請求項69に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項71】
ユーザは、メニュー選択肢のうちの1つによってレーンドレッシング液パターンを指定することができる、請求項69に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。)
【請求項72】
ユーザは、メニュー選択肢のうちの1つによってボウリングレーンのゾーンの追加、削除又は長さの調整を行うことができる、請求項69に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項73】
第2の処理装置は、専用の単能コンピュータである、請求項45に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項74】
第2の処理装置は、単一ユニットがハウジングから取り外された後でプログラムされるように動作する、請求項45に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【請求項75】
単一ユニットは、ハウジングから取り外されたときに記憶されているプログラミングを保持する記憶装置を有する、請求項45に記載のボウリングレーンコンディショニング装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【公表番号】特表2008−526271(P2008−526271A)
【公表日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−546622(P2007−546622)
【出願日】平成17年3月3日(2005.3.3)
【国際出願番号】PCT/US2005/007071
【国際公開番号】WO2006/065258
【国際公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【出願人】(506074336)ブランズウィック ボウリング アンド ビリヤーズ コーポレイション (2)
【公表日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年3月3日(2005.3.3)
【国際出願番号】PCT/US2005/007071
【国際公開番号】WO2006/065258
【国際公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【出願人】(506074336)ブランズウィック ボウリング アンド ビリヤーズ コーポレイション (2)
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