説明

ボックス状容器を含むパッケージ及びパッケージの使用

パッケージ1は、ホイール11を有するホイールアセンブリ9をもつ壁部分5を備えたボックス状容器3を含む。ホイールアセンブリ9は、容器3の内側に配置された非動作部分と容器の外側に配置された動作部分とをもつ。ホイールアセンブリは、非動作部分から動作部分に移動するために壁部分に移動可能に取り付けられる。適用されたホイールアセンブリ装置により、使いやすいパッケージが得られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも1つのホイールを有する少なくとも1つのホイールアセンブリをもつ壁部分を備えた箱状容器を含むパッケージに関する。本発明は、更に、斯様なパッケージの使用に関する。
【背景技術】
【0002】
国際公開第2007/106240号は、ローラーボックスとローラーボックスに含まれる寝具製品とを含むローラーボックスアセンブリを開示している。ボール紙上部、4つのボール紙側壁及びボール紙底部を含むローラーボックスは、1組の固定軸プラスチックホイールとハンドルとを有する。固定軸ホイールは、固定軸がローラーボックスの外側に、詳細には底部と側壁のうち1つとの外側に部分的に延在するような態様で、底部の角端部に沿って配置される。
【0003】
製品、詳細には前記国際公開において明示的に述べられたような圧縮して巻き取られたポケットコイルスプリング入りマットレスを小売店で購入した後、製品は、小売客によってローラーボックスの開口上部に入れられ、続いて前記上部を閉じる。そして、顧客は、ボックスがそのローラー上で転がるようにハンドルからボックスを引くことにより、購入した製品を店舗の外に運ぶことができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
既知のボックスアセンブリの欠点は、マットレス又は他の大きな及び/若しくは重い製品のような製品をボックスに入れることが、平均的な人にとってむしろ困難であることである。
【0005】
本発明の目的は、使いやすいパッケージを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、請求項1に規定されたパッケージにより達成される。より詳細には、本発明のパッケージは、少なくとも1つのホイールを有する少なくとも1つのホイールアセンブリをもつ壁部分を備えたボックス状容器を含み、前記少なくとも1つのホイールアセンブリは、前記容器の内側に配置された非動作部分と前記容器の外側に配置された動作部分とをもち、前記少なくとも1つのホイールアセンブリは、前記非動作部分から前記動作部分に移動するために前記壁部分に移動可能に取り付けられる。
【0007】
本発明のパッケージは、通常のパッケージボックスとして機能し得る。即ち、工場で製造された製品が、出荷前に容器に入れられ得る。この機会は、ホイールアセンブリの特定のサスペンション(suspension)のため与えられる。詳細には、各ホイールアセンブリは、容器内に完全に存在するその非動作部分にあり、これにより、容器の外側は、ホイールアセンブリによりもたらされる如何なる突起部又は外乱も有さない。事実上、各ホイールアセンブリは、容器によるその非動作部分内に埋め込まれる。少なくとも1つのホイールアセンブリがパッケージの外観に対して如何なる影響も与えないという特徴に起因して、パッケージは、輸送の手段において、及び、倉庫、店舗フロア等において、従来の積載機器により扱われ、容易に積み重ねられ得る。特に製品を購入した後の人、例えば顧客が、本発明のパッケージ内に含まれる製品を家に持ち帰ることを望む場合には、その人は、それぞれに存在するホイールアセンブリをその非動作位置から動作位置に簡単に移動させることができ、ローラーとして機能する1又はそれ以上のホイールを備えたパッケージにする。そして、本発明のパッケージはいつでも移動される状態になる。必要であれば、ハンドルが容器に備えられてもよい。代わりに、パッケージが典型的にはパッケージボックス用のハンドホールを備えてもよい。前記のものから、本発明のパッケージが、工場から顧客の家への製品が通過すべきルートの各ステージにおいて利点を与える。
【0008】
本発明のパッケージの好ましい実施形態は、少なくとも1つのホイールアセンブリが、ヒンジデバイスにより壁部分に移動可能に取り付けられることを特徴とする。この実際の実施形態は、製造するのを容易にし、動作させるのを容易にする。しかしながら、スライディングデバイスのような他の構造が、少なくとも1つのホイールアセンブリを容器の内側の位置から容器の外側の位置に移動させることも可能である。
【0009】
本発明のパッケージの好ましい実施形態において、容器は、動作位置において少なくとも1つのホイールアセンブリをロックするためのロック手段を備える。この実施形態において、パッケージの回転の間、少なくとも1つのホイールアセンブリが正しい位置にあることが保証される。
【0010】
本発明のパッケージの実際の実施形態において、ロック手段は、少なくとも1つのホイールアセンブリに固定された接着テープ、及び/又は、容器の外層を有する。両面テープの使用が便利である。テープは、少なくとも1つのホイールアセンブリのフラップ上に設けられてもよい。この実施形態において、動作位置において少なくとも1つのホイールアセンブリをロックするための単純であるが信頼性のある解決策が得られる。しかしながら、一緒に押されたときに結合される、ファブリックの対向する部分をもつ固定テープ、小さなナイロンフックをもつ一方のものと小さなナイロンパイルをもつ他方のもののような他の解決策であってもよい。多くの場合Velcroと言われるこの種のテープは、ボタン、ジッパー等の代わりに、衣類、かばん類等の閉鎖具として用いられる。更に、捕獲、クリンク(clink)又は歯止めデバイスが、動作位置において少なくとも1つのホイールアセンブリをロックすることを可能にする。
【0011】
本発明のパッケージの好ましい実施形態は、ロック手段が相互協働のために構成された2つの部分をもつ結合デバイスを有し、前記部分の第1の部分が少なくとも1つのホイールアセンブリ上に設けられ、前記部分の第2の部分が容器上に設けられることを特徴とする。斯様なデバイスに設けられた一実施形態の少なくとも1つのホイールアセンブリは、リップ、フック等のような挿入部材を前記部分の一方として備えてもよい。挿入部材は、動作位置において少なくとも1つのホイールアセンブリをロックするために容器の壁に設けられた、前記部分の他方としての、溝、スロット等のような挿入開口部に挿入するためのものである。挿入開口部は、少なくとも1つのホイールアセンブリをもつ壁部分に設けられてもよく、又は、容器の隣接する壁部分に設けられてもよい。
【0012】
結合手段をもつ実施形態の利点は、少なくとも1つのホイールアセンブリが容易にロック解除されて、容器の内部に、詳細には元の非動作位置に戻され得ることである。この利点は、例えば飛行機に乗る時及び降りる時に、少なくとも1つのホイールアセンブリを再利用することが望まれる場合に特に興味深い。
【0013】
本発明のパッケージの実際の実施形態において、結合デバイスの第1の部分は、自由挿入端部分を備えた、挿入部材、詳細にはフラップ状の挿入部材を含む一方で、結合デバイスの第2の部分は、容器の壁部分に設けられた、挿入開口部、詳細にはスリット状の挿入開口部を備え、結合デバイスは、少なくとも1つのホイールアセンブリの動作位置において挿入端部分を挿入開口部に挿入するように構成される。この手法において、少なくとも1つのホイールアセンブリのロック及びロック解除が容易な手法で行われ得る。挿入開口部は、例えばパッケージの形状及び少なくとも1つのホイールアセンブリの位置に依存して、容器の底部又は隣接する側壁に配置されてもよい。
【0014】
特定のアプリケーションに関して、挿入開口部が配置された壁部分が、少なくとも1つのホイールアセンブリをもつ壁部分に対して少なくとも実質的に直交して配向され、挿入部材が、少なくとも1つのホイールアセンブリの動作位置において挿入開口部に挿入するように構成された自由挿入端部分をもつ二度湾曲部材であることが好ましい。
【0015】
本発明のパッケージの好ましい実施形態は、挿入開口部が、内側湾曲エッジ部分により境界付けられ、自由挿入端部分が、フック状に形成され、少なくとも1つのホイールアセンブリの動作位置において湾曲エッジ部分を捕獲するように構成されることを特徴とする。この手法において、少なくとも1つのホイールアセンブリの強力なロックが実現可能であり、これにより、パッケージの移動を開始及び継続するためにパッケージを押すことを促進する。内側湾曲エッジは、容器の内側に向かう方向に曲げられるエッジを意味する。
【0016】
本発明のパッケージの好ましい実施形態は、少なくとも1つのホイールアセンブリが非動作位置にある限り、少なくとも1つのホイールアセンブリをもつ壁部分が閉鎖した壁部分であるという特徴をもつ。この特徴は、容器が全体として閉鎖した又は実質的に閉鎖した容器である場合に特に興味深い。更に、閉鎖した壁部分は、少なくとも1つのホイールアセンブリを保護する。
【0017】
本発明のパッケージの好ましい実施形態において、少なくとも1つのホイールアセンブリをもつ壁部分は、少なくとも1つのホイール部分を非動作位置から動作位置まで通すための開口部を生成するために引き離し又は引き剥がしシートを備える。このシートは、蓋及びフラップ等であり得る。
【0018】
本発明のパッケージの一実施形態は、少なくとも1つのホイールアセンブリをもつ壁部分がボール紙から作られるという環境に優しい特徴をもつ。この特徴は、容器全体が少なくともほとんどボール紙から作られる場合に特に重要である。
【0019】
本発明のパッケージの一実施形態は、少なくとも1つのホイールアセンブリがボール紙から作られるという環境に優しい特徴をもつ。この特徴は、パッケージの他の部分又は少なくとも多くの部分が環境に優しい材料から作られる場合に特に興味深い。斯様な実施形態により、本発明の追加の目的、即ち生分解可能なパッケージを提供することが達成される。
【0020】
しかしながら、少なくとも1つのホイールアセンブリは、必要であれば、プラスチックや金属のような他の材料から作られてもよい。
【0021】
本発明のパッケージの実際の実施形態において、少なくとも1つのホイールアセンブリをもつ壁部分は、容器の底部の部分である。概して、これは、最も有用な解決策であるだろう。しかしながら、少なくとも1つのホイールアセンブリを運ぶために容器の側壁の一部を用いることが、幾つかのアプリケーションにおいて便利であり得る。
【0022】
本発明のパッケージの実際の実施形態は、各ホイールアセンブリが1つのホイールを有するという特徴をもつ。本発明のパッケージの他の実際の実施形態は、壁部分が2つのホイールアセンブリをもつという特徴をもつ。斯様な実施形態は、ほとんどのアプリケーションにおいて要求を満たす。
【0023】
本発明のパッケージの一実施形態は、容器が製品を含むという特徴をもつ。詳細には、本発明は、容器とこの容器に含まれた製品とが販売用のアイテムを構成するパッケージに関する。本発明のパッケージは、製造業者又は卸売販売業者が製造された製品をいつでも出荷できる状態にするためにこれらを容器に入れるアプリケーションに対して特に意味がある。少なくとも1つのホイールアセンブリが本発明のパッケージの外観に対して如何なる影響も与えないという、前記特徴の有益な結果は、本発明のパッケージが従来の積載機器により扱われ、トラック、ローリー、飛行機及び船舶のような、輸送の手段において容易に堆積され得ることである。
【0024】
本発明のパッケージは、実際には、全ての種類の製品を梱包するために用いられ得る。概して、これらの製品は、工場の製品並びに詳細には重い及び/又は大きい品物であるだろう。これらの製品は、例えば、TV装置、オーディオ及び/又はビデオ装置及びラウドスピーカのようなコンシューマエレクトロニクスの分野の製品、コンピュータ装置及びプリンタのようなコンピュータの分野の製品、並びに、電子レンジ、キッチンマシン及び掃除機のような家庭用電気器具の分野の製品であり得る。これら全ての場合において、及び、他のここでは述べられていないアプリケーションにおいて、顧客は、いつでも輸送できるアイテムを受け取る。
【0025】
特許請求の範囲に関して、請求項で述べられた特徴の全ての取り得る組み合わせが本発明の部分であることに留意されたい。
【0026】
本発明のこれらの及び他の態様は、後述される例から明らかになり、これらの例を参照して説明されるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】第1の状態における、本発明のパッケージの第1の実施形態の斜視図である。
【図2】第2の状態における、図1に示されたパッケージの斜視図である。
【図3】中間状態における、図1に示されたパッケージの斜視図である。
【図4】図1に示されたパッケージの部分であるホイールアセンブリの一実施形態の斜視図である。
【図5】第2の状態における、本発明のパッケージの第2の実施形態の一部の側面図である。
【図6】第2の状態における、本発明のパッケージの第3の実施形態の一部の側面図である。
【図7】第2の状態における、本発明のパッケージの第4の実施形態の一部の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
開示された実施形態は概略的に示されることが明示的に示される。
【0029】
図1〜3に示されたパッケージ1は、矩形ボックスの形状をもつ容器3を有し、消費者向け製品を含み得る。この製品は、図面おいては見えない。容器3及びこの容器に含まれた製品は、受け取る顧客に対していつでもアイテムを輸送することができる状態にある販売用のアイテムを構成する。
【0030】
ボックス状容器3は、容器の底部7の部分である壁部分5を備えている。底部7は、1又はそれ以上のパネルにより形成され得る。示された実施形態において、底部7は、ボール紙から作られた2つのパネル8により構成される。図4によれば、それぞれが1つのホイール11をもつ2つのホイールアセンブリ9が、壁部分5に移動可能に取り付けられる。各ホイールアセンブリ9は、ホイール11を支えるためのホイールホルダ13及びホイール軸15を有し、ホイール軸15は、ホイールホルダ13に取り付けられる。各ホイールアセンブリ9は、ホイールホルダ13が取り付けられる取付ストリップ17を更に有する。ホイールアセンブリ9は、全体的にボール紙で作られ得る。取付ストリップ17は、ホイールアセンブリ9が壁部分5に対してヒンジ動作可能な態様で壁部分5に取り付けられる。図4において、ヒンジゾーン19が示される。代わりに、ヒンジゾーンがヒンジ軸であってもよい。取付手段は、接着のような通常の手段であり得る。取付ストリップは、壁部分及び/又はホイールホルダの一体化部分であってもよいことに留意されたい。
【0031】
各ホイールアセンブリ9は、図1に示されたような容器3の内側に配置された非動作位置21と図2に示されたような容器3の外側の動作位置23とをもつ。底部7は、2つのフラップ27を形成するためのミシン目25を備え得る。図1において、ミシン目は、線25で示される。ミシン目25は、スリットに置換されてもよく、フラップ27は、例えばテープにより底部7に移動可能に取り付けられる。フラップ27をパネル8の外側へ引き剥がした後、2つの開口部29が壁部分5において生成される。
【0032】
ホイールアセンブリ9は、非動作位置21から動作位置23に移動させるために開口部29を介して移動可能である。斯様な移動は、ホイールアセンブリ9を引き出すことにより簡単に行われ、これにより、これらのアセンブリが動作位置に達するまで回転する。動作位置において、各ホイールアセンブリ9は、ホイールアセンブリ9に取り付けられるとともに容器3の部分に取付可能な接着テープ31によりロックされ得る。この実施形態において、前記部分は、容器3の側壁33の一部である。図4において、接着テープ31は、アセンブリ全体の部分であるボール紙のストリップ又はフラップに接着される。斯様な場合において、接着テープ31は、好ましくは、両面テープである。ホイールアセンブリ9をこれらの動作位置、即ちホイール11が回転機能を実行可能な容器3の外側の位置に置いた後、及び、好ましくは動作位置においてホイールアセンブリ9をロックした後、パッケージ1は、人、例えば顧客によりいつでも輸送できる状態になる。
【0033】
容器3は、上側35を備えるとともに、図面では示されないハンドル又は1若しくはそれ以上のハンドホールを備え得る。
【0034】
図1に示されるようにフラップ27がこれらの元の位置にある限り、パッケージ1の容器3は実質的に閉鎖される。
【0035】
図5及び図6によれば、同一の参照符号は、図1〜4の実施形態に与えられた対応する部分に類似する部分に対して図1〜4の実施形態の説明において用いられるように用いられることに留意されたい。
【0036】
図5に開示されたパッケージ1は、ホイール11を有するホイールアセンブリ9をもつ壁部分5をもつ底部7を備えたボックス状容器3を含む。ホイールアセンブリ9は、容器の内側に配置された、図5においては示されない、非動作位置と、容器の外側に配置された動作位置23とをもつ。ホイールアセンブリ9は、非動作位置と動作位置23との間で移動させるためのヒンジデバイス51により壁部分5に移動可能に取り付けられる。斯様なヒンジデバイスは、図4に示されたヒンジ構造と同様のヒンジ構造であってもよく、例えば参照19により図4で示されたようなヒンジゾーンを生成してもよく、そのため、ヒンジゾーンがヒンジ軸であってもよい。移動方向は、矢印A1及びA2で示される。パッケージ1は、動作位置23においてホイールアセンブリ9をロックするための結合デバイス53を備える。結合デバイス53は、相互協働のために構成された2つの部分をもつ。一方の部分は、ホイールアセンブリ9に取り付けられるか又はこれと一体的なホック状挿入部材55により形成される。他方の部分は、底部7に隣接する容器3の側壁33に形成された、挿入開口部59のエッジ57、例えば挿入スロットにより形成される。ホイールアセンブリ9をロックするために、挿入部材55が挿入開口部59に挿入され、挿入部材55と開口部59のエッジ57との間の協働が、ホイールアセンブリ9の移動を阻止する。Velcroがロックを向上させるために用いられてもよい。この場合において、この取付テープのファブリックの一の部分が容器の壁33に取り付けられ、ファブリックの協働する部分が挿入部材55に取り付けられる。挿入部材55は、好ましくは、多少弾力性をもつ。ホイールアセンブリ9をロック解除するために、挿入部材55は、挿入開口部59から引き出され、ホイールアセンブリ9は、底部開口部29を通る矢印A2に従った帰還動作を経て、容器3の内側の非動作位置に再配置され得る。
【0037】
図6に開示されたパッケージ1は、図5に示された実施形態とかなり似ている。そのため、主に相違点が述べられるだろう。示されたパッケージ1は、簡素化された結合デバイス53を備える。結合デバイス53の一方の部分は、挿入開口部59を備え、他方の部分は、他部分と協働するために、挿入部材56、例えばプレート状部材により形成される。挿入部材56は、好ましくは多少弾力性をもつ。ロック位置において、挿入された部材56と挿入開口部59のエッジ58との間の摩擦がロックを保証する。挿入部材56を簡単に引き出すことは、容器3の内部にホイールアセンブリ9を再び入れるのを可能にする。
【0038】
図7に開示されたパッケージ1も、図5に示された実施形態とかなり似ているが、ホイールアセンブリのロックに関する改良を与える。主に相違点が述べられるだろう。パッケージ1は、動作位置23においてホイールアセンブリ9をロックするための結合デバイス53を備える。結合デバイス53は、相互協働のために構成された2つの部分、即ち、自由挿入端部分56に設けられたフラップ状の挿入部材55及びスリット状の挿入開口部59を備えた容器側壁33の壁部分34をもつ。動作位置23である、ホイールアセンブリ9の示された位置において、挿入端部分56は、挿入開口部59に挿入される。特定の特徴は、挿入開口部59が内側湾曲エッジ部分61により境界付けられ、自由挿入端部分56がフック形状、即ち曲げ戻し部分63をもち、少なくとも1つのホイールアセンブリの動作位置23において湾曲エッジ部分61を捕獲するように構成されることである。
【0039】
本発明の範囲は前述された例に限定されるものではないことが当業者にとって明らかであるだろう。前記の例の幾つかの補正及び変更は、特許請求の範囲において規定された本発明の範囲から逸脱することなく可能である。本発明が図面及び説明において詳細に示され述べられた一方で、斯様な図示及び説明は、例示又は単なる例であり、限定的ではないものと見なされるべきである。本発明は、開示された実施形態に限定されるものではない。開示された実施形態に対する他のバリエーションは、図面、説明及び特許請求の範囲の研究から、当業者により理解され実施され得る。この文書において、例として、容器が多かれ少なかれ円柱形状のような任意の適切な形状をもってもよいことに留意されたい。更に、閉鎖された容器は、多くの場合に適しているがそれ自体要件ではない。更に、パッケージをボール紙から全体的に又は部分的に作ることは要件ではない。しかしながら、斯様なパッケージが好ましい。また、ホイールアセンブリ及びホイールの数は、示された実施形態に用いられた数によっては限定されるものではない。特定の状況において、4つのホイールアセンブリが望ましい場合もある。更に、ホイールアセンブリの位置は、示された位置に限定されるものではない。請求項において、"有する"という用語及びその活用は、他のステップ又は要素を除外するものではなく、単数表記は複数を除外するものではない。特定の手段が相互に異なる従属請求項に記載されるという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが有利に用いられ得ないことを示すものではない。請求項中の任意の参照符号は、本発明の範囲を限定するものとして考慮されるべきではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのホイールを有する少なくとも1つのホイールアセンブリをもつ壁部分を備えたボックス状容器を含むパッケージであって、前記少なくとも1つのホイールアセンブリは、前記容器の内側に配置された非動作部分と前記容器の外側に配置された動作部分とをもち、前記少なくとも1つのホイールアセンブリは、前記非動作部分から前記動作部分に移動するために前記壁部分に移動可能に取り付けられる、パッケージ。
【請求項2】
前記少なくとも1つのホイールアセンブリは、ヒンジデバイスにより前記壁部分に移動可能に取り付けられる、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項3】
前記容器は、前記動作位置において前記少なくとも1つのホイールアセンブリをロックするためのロック手段を備える、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項4】
前記ロック手段は、前記少なくとも1つのホイールアセンブリに固定された接着テープ及び同種のもの、並びに/又は、前記容器の外層を有する、請求項3に記載のパッケージ。
【請求項5】
前記ロック手段は、相互協働のために構成された2つの部分をもつ結合デバイスを有し、これらの部分のうち、第1の部分が前記少なくとも1つのホイールアセンブリ上に設けられ、第2の部分が前記容器上に設けられる、請求項3に記載のパッケージ。
【請求項6】
前記第1の部分は、自由挿入端部分を備えた挿入部材を含み、前記第2の部分は、前記容器に設けられた挿入開口部を備え、前記結合デバイスは、前記少なくとも1つのホイールアセンブリの前記動作位置において前記挿入端部分を前記挿入開口部に挿入するように構成される、請求項5に記載のパッケージ。
【請求項7】
前記挿入開口部が配置された前記壁部分は、少なくとも1つのホイールアセンブリをもつ前記壁部分に対して少なくとも実質的に直交して配向され、前記挿入部材は、前記少なくとも1つのホイールアセンブリの前記動作位置において前記挿入開口部に挿入するように構成された自由挿入端部分をもつ二度湾曲部材である、請求項6に記載のパッケージ。
【請求項8】
前記挿入開口部は、内側湾曲エッジ部分により境界付けられ、前記自由挿入端部分は、フック状に形成され、前記少なくとも1つのホイールアセンブリの前記動作位置において前記湾曲エッジ部分を捕獲するように構成される、請求項6又は請求項7に記載のパッケージ。
【請求項9】
少なくとも1つのホイールアセンブリをもつ前記壁部分は、前記少なくとも1つのホイールアセンブリが前記非動作位置にある限り、実質的に閉鎖した壁部分である、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項10】
少なくとも1つのホイールアセンブリをもつ前記壁部分は、前記少なくとも1つのホイール部分を前記非動作位置から前記動作位置まで通すための開口部を生成するための引き離しシートを備える、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項11】
少なくとも1つのホイールアセンブリをもつ前記壁部分は、ボール紙から作られる、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項12】
前記少なくとも1つのホイールアセンブリは、ボール紙から作られる、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項13】
少なくとも1つのホイールアセンブリをもつ前記壁部分は、前記容器の底部の部分である、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項14】
2又はそれ以上のホイールアセンブリが前記壁部分上に設けられる、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項15】
請求項1〜14のうちいずれか一項に記載のパッケージの使用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2013−518776(P2013−518776A)
【公表日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−551721(P2012−551721)
【出願日】平成23年2月2日(2011.2.2)
【国際出願番号】PCT/IB2011/050448
【国際公開番号】WO2011/095934
【国際公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VELCRO
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】