ボルトボックス用抜き型
【課題】少ない種類の抜き型で多種類のコンクリート製品やセグメントのボルトボックスを製造する
【解決手段】連通ボルトボックス23A、23Bを有する鋼殻セグメント20を製造する型枠の所定位置にボルトボックス用抜き型24,25を固定する。ボルトボックス23Aを形成する場合には、基本抜き型26とコマ抜き型27とを配設して外形を形成する。コマ抜き型27を弾性材で形成することで、ボルトボックス23Aの主桁板22,22間のボルトボックス用抜き型24として基本抜き型26を設置し、間隙にコマ抜き型27を弾性変形させて嵌合する。ボルトボックス用抜き型25においては基本抜き型26とコマ抜き型27との間に弾性材からなる第二コマ抜き型28を装着する。
【解決手段】連通ボルトボックス23A、23Bを有する鋼殻セグメント20を製造する型枠の所定位置にボルトボックス用抜き型24,25を固定する。ボルトボックス23Aを形成する場合には、基本抜き型26とコマ抜き型27とを配設して外形を形成する。コマ抜き型27を弾性材で形成することで、ボルトボックス23Aの主桁板22,22間のボルトボックス用抜き型24として基本抜き型26を設置し、間隙にコマ抜き型27を弾性変形させて嵌合する。ボルトボックス用抜き型25においては基本抜き型26とコマ抜き型27との間に弾性材からなる第二コマ抜き型28を装着する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、合成セグメントやコンクリートセグメント等の各種のセグメントを組むコンクリート製品を、型枠を用いて製造する際に、ボルトボックスを形成するためのボルトボックス用抜き型に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、鋼殻セグメント等を製造する際、セグメント型枠内に鋼殻を取り付けると共に、鋼殻の内部にボルトボックス用型枠をボルト等で型枠の側面に固着し、コンクリートを内部に充填して製造するようにしている。ボルトボックス用抜き型の構成や型枠への取付方法として、例えば特許文献1に記載されたものが提示されている。特許文献1に記載されたものはコンクリートセグメントの製造方法を示すものであり、略Y字形状の継手金物の間にボルトボックス用抜き型が位置するようにセグメント型枠の側面に固着している。
また、合成セグメント、例えば鋼殻セグメント等では、図8及び図9の水平断面図に示すように、円弧状に湾曲した略板状の鋼殻セグメント1は、円弧状の長手方向側面を主桁板2とし、短手方向側面を継手板3とし、外周面にはスキンプレート4が溶接されている。そして、内周面5に形成されたコンクリート面の内部にボルトボックス6が形成されている。
【0003】
このような鋼殻セグメント1を型枠を用いて製造するには、図10に示すように型枠8の側面に鋼板からなる主桁板2を設置し、その内側に取り付けたボルトボックス用抜き型9を締結ボルト10によって型枠8に固着する。そして、鋼殻1aの内部にコンクリートを充填して固化することで鋼殻セグメント1を製造できる。
このような鋼殻セグメント1において、図8に示すように両側の主桁板2、2の内側にボルトボックス6、6がそれぞれ形成されていると、両ボルトボックス6,6間に充填されたコンクリートの幅Lはコンクリート強度確保のために本来50mm以上必要である。しかし、継手板3の幅が例えば300mm程度またはそれ以下と狭いタイプのものでは、ボルトボックス6,6間のセメント幅が50mm未満となることがある。この場合、コンクリート強度確保のために、対向するボルトボックス6,6間のコンクリートを切除して連通させた一体型の連通ボルトボックス12を用いていた(図11参照)。
【0004】
このような鋼殻セグメント1を製造するには、型枠8内に設置した鋼殻1a内の主桁板2,2間に連通ボルトボックス12に対応するボルトボックス用抜き型13を装着することになる(図12参照)。この場合、連通ボルトボックス12は例えば断面略台形の筒形に形成されている。
ところで、セグメントで構築する道路や鉄道等のトンネルでは、図13に示すように、カーブを形成することが多く、カーブを構築するセグメントは上述した平面視略長方形をなす基本形状のセグメント1に代えて、平面視略台形状の異形セグメント15を継手で互いに接合して用いる。
【特許文献1】特開2005−171627号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、このような異形セグメント15において上述のように継手板3の幅が狭い場合、型枠で異形セグメント15を製造する際に個々の異形セグメント15の形状がカーブの曲面に応じて相違することがある。その場合、個々の異形セグメント15で異なる形状の連通ボルトボックス12を形成する必要があり、また通常、1つの異形セグメント15に複数の連通ボルトボックス12を設けるため(図11参照)、異形セグメント15が例えば平面視略台形状であると異なる形状の連通ボルトボックス12を形成する必要がある。そのため、ボルトボックス用抜き型13についても連通ボルトボックス12に応じて個々に相違する形状のものを製作しておく必要があった。
そのため、型枠8で異形セグメント15を製造するには、多種類のボルトボックス用抜き型13が必要になり、製作に手間がかかり製造コストを増大させるという問題が生じる。また、異形でない基本的な形状のセグメント1を製造する場合でも、その大きさに応じて異なるサイズのボルトボックス用抜き型13を製作する必要があった。
【0006】
本発明は、このような実情に鑑みて、コンクリート製品やセグメントを型枠で製造する際に、少ない種類の抜き型で多種類のコンクリート製品やセグメントのボルトボックスを製造できるようにしたボルトボックス用抜き型を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によるボルトボックス用抜き型は、ボルトボックスを形成したコンクリート製品を製造する型枠の所定位置に固定する、ボルトボックス用抜き型であって、基本抜き型と、該基本抜き型と異なる形状であってボルトボックスの一部分の形状に応じた形状を有する交換可能なコマ抜き型とを配設することで、ボルトボックスに対応した外形を形成するようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、基本抜き型とコマ抜き型とを組み合わせることでボルトボックスに対応する形状のボルトボックス用抜き型を形成できるから、得られたボルトボックス用抜き型を型枠の所定位置に固定した状態でコンクリートを充填すれば、ボルトボックスを形成したコンクリート製品を製造でき、その際、ボルトボックス用抜き型は基本抜き型に対してコマ抜き型を適宜選択して組み合わせることで得られるから、異なるボルトボックスに対応するボルトボックス用抜き型をその都度製造する必要がなく、ボルトボックス用抜き型の製造が容易で短期間で製造でき、製造コストを低廉にできる。
【0008】
本発明によるボルトボックス用抜き型は、ボルトボックスを形成したセグメントを製造する型枠の所定位置に固定するボルトボックス用抜き型であって、基本抜き型と、該基本抜き型と異なる形状であってボルトボックスの一部分の形状に応じた形状を有する交換可能なコマ抜き型とを配設することで、ボルトボックスに対応した外形を形成するようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、基本抜き型とコマ抜き型とを組み合わせることでセグメントのボルトボックスに対応する形状のボルトボックス用抜き型を形成でき、その際、ボルトボックス用抜き型は基本抜き型に対してコマ抜き型を適宜選択して組み合わせることで得られる。
【0009】
また、セグメントは異形セグメントであってもよい。
例えば平面視略台形状等、平面視略長方形でない異形セグメントに形成するボルトボックスも異形状になるが、この場合にも基本抜き型とコマ抜き型とを組み合わせることで、ボルトボックス用抜き型を形成できる。
また、コマ抜き型は弾性部材で形成されてなることが好ましく、ボルトボックスに対応するボルトボックス用抜き型と基本抜き型との間の間隙に対し、この間隙に対応すべきコマ抜き型の寸法に多少の誤差があっても弾性圧縮または弾性変形させて嵌合または圧入できる。
【0010】
なお、基本抜き型は複数種類の異形セグメント用の型枠に配設可能であり、コマ抜き型は複数種類設けられていて型枠に選択的に配設されるようにしてもよい。
また、異形セグメントは外面が鋼殻で囲われ且つ内部にコンクリートを充填して成る合成セグメントであることが好ましい。
また、異形セグメントは平面視略台形状とされ、ボルトボックスは異形セグメントの対向する主桁板の間を連通して形成されてなるものであることが好ましい。
なお、コマ抜き型は基本抜き型に進退可能に収納されている構成としてもよく、これによってボルトボックス用抜き型を一体化することも可能であり、これに更に他のコマ抜き型を接続するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によるボルトボックス用抜き型は、基本抜き型にコマ抜き型を適宜組み合わせることで多種類のボルトボックスを製造できるボルトボックス用抜き型を得ることができ、コンクリート製品やセグメントの製造コスト上昇を抑制できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の第一実施形態によるボルトボックス用抜き型について図1及び図2に基づいて説明する。図1は第一実施形態による異形セグメントの内外周面に沿う断面図、図2は連通ボルトボックスに対応するボルトボックス用抜き型の斜視図である。
図1に示す異形セグメント20は、図示を省略した型枠に鋼殻20aを設置してコンクリートcを充填して固化させた状態を示している。鋼殻20aは長さの異なる一組の継手板21a、21bと、一対の主桁板22、22とで構成され、断面視線対称な略台形状をなしている。
異形セグメント20には主桁板22,22間に長さの異なる連通ボルトボックス23A、23Bが間隔を開けて2つ形成されており、そのために型枠内(鋼殻20a内)に各連通ボルトボックス23A、23Bに対応したボルトボックス用抜き型24、25が設置される。
【0013】
図1及び図2に示すように、長さの短いボルトボックス用抜き型24には、基本形状をなす基本抜き型26とその両側に配置するコマ抜き型27、27とを互いに当接させて形成されている。ここで、基本抜き型26は例えば図2で縦断面視略矩形または台形をなす角筒形状とされ、コマ抜き型27は例えば一端面が主桁板22に当接するテーパ状端面27aとされ、基本抜き型26に当接して対向する他端面27bに対して傾斜している傾斜板形状(図1で平面視略台形筒状)とされている。
基本抜き型26は例えばスチール等の鋼材等で構成されていてもよい。コマ抜き型27は基本抜き型26の両側に配設されて連通ボルトボックス23Aの形状に対応しており、多少の形状誤差を吸収して装着されるように弾性圧縮可能な弾性材、例えば硬質ウレタンゴムで形成されている。
また、長さの比較的大きいボルトボックス用抜き型25は、上述した基本抜き型26とその両側のコマ抜き型27との間に略板状の第二コマ抜き形28をそれぞれ挟持した形状とされている。第二コマ抜き形28もコマ抜き型27と同一の材質で形成されている。或いは、コマ抜き型27と第二コマ抜き形28を一体形成してもよい。
【0014】
上述のように本実施形態によるボルトボックス用抜き型24,25は基本抜き型26と弾性圧縮可能なコマ抜き型27,28とで形成されているから、異形セグメント20の形状に応じてそれぞれ異なる形状のボルトボックス用抜き型を製作する必要がなく、基本抜き型26に対して連通ボルトボックス23A、23Bの形状に応じて、コマ抜き型27,28のいずれかまたは両方を組み合わせて設置すればよく、各抜き型26,27,28の製造コストと製造期間を低減できる。
【0015】
次に本発明の他の実施形態や変形例について説明するが、上述の実施形態と同一または同様な部材、部品等については同一の符号を用いて説明を省略する。
第二実施形態によるボルトボックス用抜き型について図3及び図4に基づいて説明する。図3は第二実施形態による異形セグメントの内外周面に沿う断面図、図4は連通ボルトボックスに対応するボルトボックス用抜き型の斜視図である。
図3に示す異形セグメント30は、図示を省略した型枠に鋼殻30aを設置してコンクリートcを充填・固化させた状態を示すもので、鋼殻30aは長さの異なる一組の継手板31a、31bと、主桁板32a、32bとで構成され、一方の主桁板32aが継手板31a、31bに略直交する断面視略台形状をなしている。
異形セグメント30には長さの異なる連通ボルトボックス33A、33Bが2つ形成されており、そのために型枠内(鋼殻30a内)に各連通ボルトボックス33A、33Bに対応したボルトボックス用抜き型34、35が設置される。
【0016】
図3及び図4に示すように、長さの短いボルトボックス用抜き型34は、基本抜き型26とその片側に配置するコマ抜き型27とを互いに当接させて抜き型34の形状に対応させて形成している。
また、長さの比較的大きいボルトボックス用抜き型35は、基本抜き型26とその片側のコマ抜き型27との間に略板状の第二コマ抜き形28を挟持した形状とされている。
上述のように本実施形態によるボルトボックス用抜き型34,35においても、基本抜き型26と弾性圧縮可能なコマ抜き型27,28とで形成されているから、製造コストと製造期間を低減できる。
【0017】
本発明によるボルトボックス用抜き型は上述の構成に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜の変更が可能である。基本抜き型26とコマ抜き型27,28は他の形状を採用できる。例えば、図5に示すように基本抜き型37を平面視で片側を傾斜面37aとした略台形状に形成し、二つの基本抜き型37,37を対向配置させてボルトボックス用抜き型41を構成してもよい。また、二つの基本抜き型37,37の間に弾性材からなる略板状のコマ抜き型38を圧縮して嵌合させてボルトボックス用抜き型42を構成してもよい。
基本抜き型26、37とこれに連結するコマ抜き型27,28、38の相互形状は連通ボルトボックスの形状に応じて適宜設定できる。
【0018】
また、図6に示すように、ボルトボックス用抜き型45は、例えばスチール等の鋼材で形成された基本抜き型46に対して、例えば弾性材からなるコマ抜き型47を進退可能に収容するようにしてもよい。この構成によれば、例えば図1や図3、図5等における複数のボルトボックス用抜き型24,25,41,42の寸法差を吸収して1つのボルトボックス用抜き型45で対応できる。
【0019】
次に第三実施形態によるボルトボックス用抜き型について図7に基づいて説明する。図7は第三実施形態による異形セグメントの内外周面に沿う断面図である。
図3に示す異形セグメント50は、図示を省略した型枠に鋼殻50aを設置してコンクリートcを充填・固化させた状態を示すもので、鋼殻50aは第一実施形態による鋼殻20aと同様に長さの異なる一組の継手板21a、21bと、一対の主桁板22、22とで構成され、例えば断面視線対称な略台形状をなしている。
異形セグメント50には主桁板22,22間に長さの異なる連通ボルトボックス52A、52B、53Cが間隔を開けて3つ形成されている。これらのうち、2つのボルトボックス52A、52Cは、継手板21a、21bの内側に隣接して配設され、他のボルトボックス52Bはその中間に配設されている。そのため、型枠内(鋼殻50a内)に各連通ボルトボックス52A〜52Cに対応した長さの異なるボルトボックス用抜き型53、54、55が設置される。
本実施形態による異形セグメント50では、複数の連通ボルトボックス52A〜52Cが主桁面22、22の両端に形成され、継手面21a、21bの内側にコンクリートcが充填されていない点で上述の異形セグメントと相違する。
【0020】
図7に示すように、最も長さの短いボルトボックス用抜き型53には、基本形状をなす基本抜き型56とその両側に配置するコマ抜き型27、27とを互いに当接させて形成されている。基本抜き型56は図2に示す基本抜き型26より若干長さの短い同様形状であり、縦断面視略矩形または台形をなす角筒形状とされている。
また、最も長さの大きいボルトボックス用抜き型55は、上述した基本抜き型26とその両側のコマ抜き型27との間に略板状の第三コマ抜き形58をそれぞれ挟持した形状とされている。第三コマ抜き形58もコマ抜き型27と同一の弾性材で形成されている。或いは、コマ抜き型27と第三コマ抜き形58を一体形成してもよい。
また、中間のボルトボックス用抜き型54は、上述した基本抜き型26とその両側のコマ抜き型27との間に略薄板状の第四コマ抜き形59をそれぞれ挟持した形状とされている。或いは、コマ抜き型27と第四コマ抜き形59を一体形成してもよい。
【0021】
上述のように本実施形態によるボルトボックス用抜き型53〜55は二種の基本抜き型26、56と弾性圧縮可能なコマ抜き型27,58、59とで形成されているから、異形セグメント50の形状に応じてそれぞれ異なる形状のボルトボックス用抜き型を製作する必要がなく、基本抜き型26、56に対して連通ボルトボックス52A、52B、52Cの形状に応じて、コマ抜き型27,58、59等のいずれかまたは複数を組み合わせて設置すればよく、各抜き型52,53,54の製造コストと製造期間を低減できる。
なお、最短のボルトボックス用抜き型53の基本抜き型56を中間のボルトボックス用抜き型54、最長のボルトボックス用抜き型55にも採用すれば、基本抜き型を1つに統一できる。また、中間ボルトボックス54は必ずしも設けなくても良い。
【0022】
また、本発明は、異形セグメントに限定されることなく、図11に示すような平面視略長方形や正方形形状の連通ボルトボックスを備えた基本型の鋼殻セグメント1にも適用できる。この場合、ボルトボックス用抜き型は、基本抜き型26の組合せ、或いは基本抜き型26とコマ抜き型28,38等の組合せで形成できる。
なお、上述の説明では、異形セグメント20,30や基本型セグメント1等について説明したが、本発明は鋼殻セグメントに限定されることなく、その他の合成セグメントやコンクリートセグメントにも適用できる。また、セグメントに限定されることなく、床版、ボックスカルバート、コンクリート構造材等を含むコンクリート製品に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の第一実施形態による異形セグメントの内外周面に沿う断面図である。
【図2】図1に示す連通ボルトボックスに対応するボルトボックス用抜き型の斜視図である。
【図3】本発明の第二実施形態による異形セグメントの内外周面に沿う断面図である。
【図4】図3に示す連通ボルトボックスに対応するボルトボックス用抜き型の斜視図である。
【図5】変形例による図1に示す異形セグメントと同様な断面において、配設されたボルトボックス用抜き型を示す断面図である。
【図6】他の変形例によるボルトボックス用抜き型の斜視図である。
【図7】本発明の第三実施形態による異形セグメントの内外周面に沿う断面図である。
【図8】基本的な鋼殻セグメントの内外周面に沿う断面図である。
【図9】図8に示す鋼殻セグメントの縦断面図である。
【図10】型枠内に固定されたボルトボックス用抜け型を示す要部縦断面図である。
【図11】鋼殻セグメント内に連通ボルトボックスを形成した図8と同様な断面図である。
【図12】図11に示す連通ボルトボックスを形成するためのボルトボックス用抜け型の斜視図である。
【図13】セグメントを接合して構築したトンネルのカーブの部分を示す図である。
【符号の説明】
【0024】
1、20,30 異形セグメント
2、22、32a、32b 主桁板
3、21a、21b、31a、31b 継手板
12、23A、23B、33A、33B、52A、52B、52C 連通ボルトボックス
24、25、34,35、41、42、53,54,55 ボルトボックス用抜き型
26、37、46、56 基本抜き型
27、47 コマ抜き型(第一コマ抜き型)
28、38 第二コマ抜き型
58 第三コマ抜き型
59 第四コマ抜き型
c コンクリート
【技術分野】
【0001】
本発明は、合成セグメントやコンクリートセグメント等の各種のセグメントを組むコンクリート製品を、型枠を用いて製造する際に、ボルトボックスを形成するためのボルトボックス用抜き型に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、鋼殻セグメント等を製造する際、セグメント型枠内に鋼殻を取り付けると共に、鋼殻の内部にボルトボックス用型枠をボルト等で型枠の側面に固着し、コンクリートを内部に充填して製造するようにしている。ボルトボックス用抜き型の構成や型枠への取付方法として、例えば特許文献1に記載されたものが提示されている。特許文献1に記載されたものはコンクリートセグメントの製造方法を示すものであり、略Y字形状の継手金物の間にボルトボックス用抜き型が位置するようにセグメント型枠の側面に固着している。
また、合成セグメント、例えば鋼殻セグメント等では、図8及び図9の水平断面図に示すように、円弧状に湾曲した略板状の鋼殻セグメント1は、円弧状の長手方向側面を主桁板2とし、短手方向側面を継手板3とし、外周面にはスキンプレート4が溶接されている。そして、内周面5に形成されたコンクリート面の内部にボルトボックス6が形成されている。
【0003】
このような鋼殻セグメント1を型枠を用いて製造するには、図10に示すように型枠8の側面に鋼板からなる主桁板2を設置し、その内側に取り付けたボルトボックス用抜き型9を締結ボルト10によって型枠8に固着する。そして、鋼殻1aの内部にコンクリートを充填して固化することで鋼殻セグメント1を製造できる。
このような鋼殻セグメント1において、図8に示すように両側の主桁板2、2の内側にボルトボックス6、6がそれぞれ形成されていると、両ボルトボックス6,6間に充填されたコンクリートの幅Lはコンクリート強度確保のために本来50mm以上必要である。しかし、継手板3の幅が例えば300mm程度またはそれ以下と狭いタイプのものでは、ボルトボックス6,6間のセメント幅が50mm未満となることがある。この場合、コンクリート強度確保のために、対向するボルトボックス6,6間のコンクリートを切除して連通させた一体型の連通ボルトボックス12を用いていた(図11参照)。
【0004】
このような鋼殻セグメント1を製造するには、型枠8内に設置した鋼殻1a内の主桁板2,2間に連通ボルトボックス12に対応するボルトボックス用抜き型13を装着することになる(図12参照)。この場合、連通ボルトボックス12は例えば断面略台形の筒形に形成されている。
ところで、セグメントで構築する道路や鉄道等のトンネルでは、図13に示すように、カーブを形成することが多く、カーブを構築するセグメントは上述した平面視略長方形をなす基本形状のセグメント1に代えて、平面視略台形状の異形セグメント15を継手で互いに接合して用いる。
【特許文献1】特開2005−171627号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、このような異形セグメント15において上述のように継手板3の幅が狭い場合、型枠で異形セグメント15を製造する際に個々の異形セグメント15の形状がカーブの曲面に応じて相違することがある。その場合、個々の異形セグメント15で異なる形状の連通ボルトボックス12を形成する必要があり、また通常、1つの異形セグメント15に複数の連通ボルトボックス12を設けるため(図11参照)、異形セグメント15が例えば平面視略台形状であると異なる形状の連通ボルトボックス12を形成する必要がある。そのため、ボルトボックス用抜き型13についても連通ボルトボックス12に応じて個々に相違する形状のものを製作しておく必要があった。
そのため、型枠8で異形セグメント15を製造するには、多種類のボルトボックス用抜き型13が必要になり、製作に手間がかかり製造コストを増大させるという問題が生じる。また、異形でない基本的な形状のセグメント1を製造する場合でも、その大きさに応じて異なるサイズのボルトボックス用抜き型13を製作する必要があった。
【0006】
本発明は、このような実情に鑑みて、コンクリート製品やセグメントを型枠で製造する際に、少ない種類の抜き型で多種類のコンクリート製品やセグメントのボルトボックスを製造できるようにしたボルトボックス用抜き型を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によるボルトボックス用抜き型は、ボルトボックスを形成したコンクリート製品を製造する型枠の所定位置に固定する、ボルトボックス用抜き型であって、基本抜き型と、該基本抜き型と異なる形状であってボルトボックスの一部分の形状に応じた形状を有する交換可能なコマ抜き型とを配設することで、ボルトボックスに対応した外形を形成するようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、基本抜き型とコマ抜き型とを組み合わせることでボルトボックスに対応する形状のボルトボックス用抜き型を形成できるから、得られたボルトボックス用抜き型を型枠の所定位置に固定した状態でコンクリートを充填すれば、ボルトボックスを形成したコンクリート製品を製造でき、その際、ボルトボックス用抜き型は基本抜き型に対してコマ抜き型を適宜選択して組み合わせることで得られるから、異なるボルトボックスに対応するボルトボックス用抜き型をその都度製造する必要がなく、ボルトボックス用抜き型の製造が容易で短期間で製造でき、製造コストを低廉にできる。
【0008】
本発明によるボルトボックス用抜き型は、ボルトボックスを形成したセグメントを製造する型枠の所定位置に固定するボルトボックス用抜き型であって、基本抜き型と、該基本抜き型と異なる形状であってボルトボックスの一部分の形状に応じた形状を有する交換可能なコマ抜き型とを配設することで、ボルトボックスに対応した外形を形成するようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、基本抜き型とコマ抜き型とを組み合わせることでセグメントのボルトボックスに対応する形状のボルトボックス用抜き型を形成でき、その際、ボルトボックス用抜き型は基本抜き型に対してコマ抜き型を適宜選択して組み合わせることで得られる。
【0009】
また、セグメントは異形セグメントであってもよい。
例えば平面視略台形状等、平面視略長方形でない異形セグメントに形成するボルトボックスも異形状になるが、この場合にも基本抜き型とコマ抜き型とを組み合わせることで、ボルトボックス用抜き型を形成できる。
また、コマ抜き型は弾性部材で形成されてなることが好ましく、ボルトボックスに対応するボルトボックス用抜き型と基本抜き型との間の間隙に対し、この間隙に対応すべきコマ抜き型の寸法に多少の誤差があっても弾性圧縮または弾性変形させて嵌合または圧入できる。
【0010】
なお、基本抜き型は複数種類の異形セグメント用の型枠に配設可能であり、コマ抜き型は複数種類設けられていて型枠に選択的に配設されるようにしてもよい。
また、異形セグメントは外面が鋼殻で囲われ且つ内部にコンクリートを充填して成る合成セグメントであることが好ましい。
また、異形セグメントは平面視略台形状とされ、ボルトボックスは異形セグメントの対向する主桁板の間を連通して形成されてなるものであることが好ましい。
なお、コマ抜き型は基本抜き型に進退可能に収納されている構成としてもよく、これによってボルトボックス用抜き型を一体化することも可能であり、これに更に他のコマ抜き型を接続するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によるボルトボックス用抜き型は、基本抜き型にコマ抜き型を適宜組み合わせることで多種類のボルトボックスを製造できるボルトボックス用抜き型を得ることができ、コンクリート製品やセグメントの製造コスト上昇を抑制できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の第一実施形態によるボルトボックス用抜き型について図1及び図2に基づいて説明する。図1は第一実施形態による異形セグメントの内外周面に沿う断面図、図2は連通ボルトボックスに対応するボルトボックス用抜き型の斜視図である。
図1に示す異形セグメント20は、図示を省略した型枠に鋼殻20aを設置してコンクリートcを充填して固化させた状態を示している。鋼殻20aは長さの異なる一組の継手板21a、21bと、一対の主桁板22、22とで構成され、断面視線対称な略台形状をなしている。
異形セグメント20には主桁板22,22間に長さの異なる連通ボルトボックス23A、23Bが間隔を開けて2つ形成されており、そのために型枠内(鋼殻20a内)に各連通ボルトボックス23A、23Bに対応したボルトボックス用抜き型24、25が設置される。
【0013】
図1及び図2に示すように、長さの短いボルトボックス用抜き型24には、基本形状をなす基本抜き型26とその両側に配置するコマ抜き型27、27とを互いに当接させて形成されている。ここで、基本抜き型26は例えば図2で縦断面視略矩形または台形をなす角筒形状とされ、コマ抜き型27は例えば一端面が主桁板22に当接するテーパ状端面27aとされ、基本抜き型26に当接して対向する他端面27bに対して傾斜している傾斜板形状(図1で平面視略台形筒状)とされている。
基本抜き型26は例えばスチール等の鋼材等で構成されていてもよい。コマ抜き型27は基本抜き型26の両側に配設されて連通ボルトボックス23Aの形状に対応しており、多少の形状誤差を吸収して装着されるように弾性圧縮可能な弾性材、例えば硬質ウレタンゴムで形成されている。
また、長さの比較的大きいボルトボックス用抜き型25は、上述した基本抜き型26とその両側のコマ抜き型27との間に略板状の第二コマ抜き形28をそれぞれ挟持した形状とされている。第二コマ抜き形28もコマ抜き型27と同一の材質で形成されている。或いは、コマ抜き型27と第二コマ抜き形28を一体形成してもよい。
【0014】
上述のように本実施形態によるボルトボックス用抜き型24,25は基本抜き型26と弾性圧縮可能なコマ抜き型27,28とで形成されているから、異形セグメント20の形状に応じてそれぞれ異なる形状のボルトボックス用抜き型を製作する必要がなく、基本抜き型26に対して連通ボルトボックス23A、23Bの形状に応じて、コマ抜き型27,28のいずれかまたは両方を組み合わせて設置すればよく、各抜き型26,27,28の製造コストと製造期間を低減できる。
【0015】
次に本発明の他の実施形態や変形例について説明するが、上述の実施形態と同一または同様な部材、部品等については同一の符号を用いて説明を省略する。
第二実施形態によるボルトボックス用抜き型について図3及び図4に基づいて説明する。図3は第二実施形態による異形セグメントの内外周面に沿う断面図、図4は連通ボルトボックスに対応するボルトボックス用抜き型の斜視図である。
図3に示す異形セグメント30は、図示を省略した型枠に鋼殻30aを設置してコンクリートcを充填・固化させた状態を示すもので、鋼殻30aは長さの異なる一組の継手板31a、31bと、主桁板32a、32bとで構成され、一方の主桁板32aが継手板31a、31bに略直交する断面視略台形状をなしている。
異形セグメント30には長さの異なる連通ボルトボックス33A、33Bが2つ形成されており、そのために型枠内(鋼殻30a内)に各連通ボルトボックス33A、33Bに対応したボルトボックス用抜き型34、35が設置される。
【0016】
図3及び図4に示すように、長さの短いボルトボックス用抜き型34は、基本抜き型26とその片側に配置するコマ抜き型27とを互いに当接させて抜き型34の形状に対応させて形成している。
また、長さの比較的大きいボルトボックス用抜き型35は、基本抜き型26とその片側のコマ抜き型27との間に略板状の第二コマ抜き形28を挟持した形状とされている。
上述のように本実施形態によるボルトボックス用抜き型34,35においても、基本抜き型26と弾性圧縮可能なコマ抜き型27,28とで形成されているから、製造コストと製造期間を低減できる。
【0017】
本発明によるボルトボックス用抜き型は上述の構成に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜の変更が可能である。基本抜き型26とコマ抜き型27,28は他の形状を採用できる。例えば、図5に示すように基本抜き型37を平面視で片側を傾斜面37aとした略台形状に形成し、二つの基本抜き型37,37を対向配置させてボルトボックス用抜き型41を構成してもよい。また、二つの基本抜き型37,37の間に弾性材からなる略板状のコマ抜き型38を圧縮して嵌合させてボルトボックス用抜き型42を構成してもよい。
基本抜き型26、37とこれに連結するコマ抜き型27,28、38の相互形状は連通ボルトボックスの形状に応じて適宜設定できる。
【0018】
また、図6に示すように、ボルトボックス用抜き型45は、例えばスチール等の鋼材で形成された基本抜き型46に対して、例えば弾性材からなるコマ抜き型47を進退可能に収容するようにしてもよい。この構成によれば、例えば図1や図3、図5等における複数のボルトボックス用抜き型24,25,41,42の寸法差を吸収して1つのボルトボックス用抜き型45で対応できる。
【0019】
次に第三実施形態によるボルトボックス用抜き型について図7に基づいて説明する。図7は第三実施形態による異形セグメントの内外周面に沿う断面図である。
図3に示す異形セグメント50は、図示を省略した型枠に鋼殻50aを設置してコンクリートcを充填・固化させた状態を示すもので、鋼殻50aは第一実施形態による鋼殻20aと同様に長さの異なる一組の継手板21a、21bと、一対の主桁板22、22とで構成され、例えば断面視線対称な略台形状をなしている。
異形セグメント50には主桁板22,22間に長さの異なる連通ボルトボックス52A、52B、53Cが間隔を開けて3つ形成されている。これらのうち、2つのボルトボックス52A、52Cは、継手板21a、21bの内側に隣接して配設され、他のボルトボックス52Bはその中間に配設されている。そのため、型枠内(鋼殻50a内)に各連通ボルトボックス52A〜52Cに対応した長さの異なるボルトボックス用抜き型53、54、55が設置される。
本実施形態による異形セグメント50では、複数の連通ボルトボックス52A〜52Cが主桁面22、22の両端に形成され、継手面21a、21bの内側にコンクリートcが充填されていない点で上述の異形セグメントと相違する。
【0020】
図7に示すように、最も長さの短いボルトボックス用抜き型53には、基本形状をなす基本抜き型56とその両側に配置するコマ抜き型27、27とを互いに当接させて形成されている。基本抜き型56は図2に示す基本抜き型26より若干長さの短い同様形状であり、縦断面視略矩形または台形をなす角筒形状とされている。
また、最も長さの大きいボルトボックス用抜き型55は、上述した基本抜き型26とその両側のコマ抜き型27との間に略板状の第三コマ抜き形58をそれぞれ挟持した形状とされている。第三コマ抜き形58もコマ抜き型27と同一の弾性材で形成されている。或いは、コマ抜き型27と第三コマ抜き形58を一体形成してもよい。
また、中間のボルトボックス用抜き型54は、上述した基本抜き型26とその両側のコマ抜き型27との間に略薄板状の第四コマ抜き形59をそれぞれ挟持した形状とされている。或いは、コマ抜き型27と第四コマ抜き形59を一体形成してもよい。
【0021】
上述のように本実施形態によるボルトボックス用抜き型53〜55は二種の基本抜き型26、56と弾性圧縮可能なコマ抜き型27,58、59とで形成されているから、異形セグメント50の形状に応じてそれぞれ異なる形状のボルトボックス用抜き型を製作する必要がなく、基本抜き型26、56に対して連通ボルトボックス52A、52B、52Cの形状に応じて、コマ抜き型27,58、59等のいずれかまたは複数を組み合わせて設置すればよく、各抜き型52,53,54の製造コストと製造期間を低減できる。
なお、最短のボルトボックス用抜き型53の基本抜き型56を中間のボルトボックス用抜き型54、最長のボルトボックス用抜き型55にも採用すれば、基本抜き型を1つに統一できる。また、中間ボルトボックス54は必ずしも設けなくても良い。
【0022】
また、本発明は、異形セグメントに限定されることなく、図11に示すような平面視略長方形や正方形形状の連通ボルトボックスを備えた基本型の鋼殻セグメント1にも適用できる。この場合、ボルトボックス用抜き型は、基本抜き型26の組合せ、或いは基本抜き型26とコマ抜き型28,38等の組合せで形成できる。
なお、上述の説明では、異形セグメント20,30や基本型セグメント1等について説明したが、本発明は鋼殻セグメントに限定されることなく、その他の合成セグメントやコンクリートセグメントにも適用できる。また、セグメントに限定されることなく、床版、ボックスカルバート、コンクリート構造材等を含むコンクリート製品に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の第一実施形態による異形セグメントの内外周面に沿う断面図である。
【図2】図1に示す連通ボルトボックスに対応するボルトボックス用抜き型の斜視図である。
【図3】本発明の第二実施形態による異形セグメントの内外周面に沿う断面図である。
【図4】図3に示す連通ボルトボックスに対応するボルトボックス用抜き型の斜視図である。
【図5】変形例による図1に示す異形セグメントと同様な断面において、配設されたボルトボックス用抜き型を示す断面図である。
【図6】他の変形例によるボルトボックス用抜き型の斜視図である。
【図7】本発明の第三実施形態による異形セグメントの内外周面に沿う断面図である。
【図8】基本的な鋼殻セグメントの内外周面に沿う断面図である。
【図9】図8に示す鋼殻セグメントの縦断面図である。
【図10】型枠内に固定されたボルトボックス用抜け型を示す要部縦断面図である。
【図11】鋼殻セグメント内に連通ボルトボックスを形成した図8と同様な断面図である。
【図12】図11に示す連通ボルトボックスを形成するためのボルトボックス用抜け型の斜視図である。
【図13】セグメントを接合して構築したトンネルのカーブの部分を示す図である。
【符号の説明】
【0024】
1、20,30 異形セグメント
2、22、32a、32b 主桁板
3、21a、21b、31a、31b 継手板
12、23A、23B、33A、33B、52A、52B、52C 連通ボルトボックス
24、25、34,35、41、42、53,54,55 ボルトボックス用抜き型
26、37、46、56 基本抜き型
27、47 コマ抜き型(第一コマ抜き型)
28、38 第二コマ抜き型
58 第三コマ抜き型
59 第四コマ抜き型
c コンクリート
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボルトボックスを形成したコンクリート製品を製造する型枠の所定位置に固定する、ボルトボックス用抜き型であって、
基本抜き型と、該基本抜き型と異なる形状であって前記ボルトボックスの一部分の形状に応じた形状を有する交換可能なコマ抜き型とを配設することで、前記ボルトボックスに対応した外形を形成するようにしたボルトボックス用抜き型。
【請求項2】
ボルトボックスを形成したセグメントを製造するセグメント型枠の所定位置に固定するボルトボックス用抜き型であって、
基本抜き型と、該基本抜き型と異なる形状であって前記ボルトボックスの一部分の形状に応じた形状を有する交換可能なコマ抜き型とを配設することで、前記ボルトボックスに対応した外形を形成するようにしたボルトボックス用抜き型。
【請求項3】
前記セグメントは異形セグメントである請求項2に記載のボルトボックス用抜き型。
【請求項4】
前記コマ抜き型は弾性材で形成されてなる請求項1乃至3のいずれかに記載のボルトボックス用抜き型。
【請求項1】
ボルトボックスを形成したコンクリート製品を製造する型枠の所定位置に固定する、ボルトボックス用抜き型であって、
基本抜き型と、該基本抜き型と異なる形状であって前記ボルトボックスの一部分の形状に応じた形状を有する交換可能なコマ抜き型とを配設することで、前記ボルトボックスに対応した外形を形成するようにしたボルトボックス用抜き型。
【請求項2】
ボルトボックスを形成したセグメントを製造するセグメント型枠の所定位置に固定するボルトボックス用抜き型であって、
基本抜き型と、該基本抜き型と異なる形状であって前記ボルトボックスの一部分の形状に応じた形状を有する交換可能なコマ抜き型とを配設することで、前記ボルトボックスに対応した外形を形成するようにしたボルトボックス用抜き型。
【請求項3】
前記セグメントは異形セグメントである請求項2に記載のボルトボックス用抜き型。
【請求項4】
前記コマ抜き型は弾性材で形成されてなる請求項1乃至3のいずれかに記載のボルトボックス用抜き型。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2009−228265(P2009−228265A)
【公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−73697(P2008−73697)
【出願日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【出願人】(000198307)石川島建材工業株式会社 (139)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【出願人】(000198307)石川島建材工業株式会社 (139)
【Fターム(参考)】
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