説明

ボールバルブ断路器

【課題】球状弁体を有するガス用バルブに於いて、制御流体の外部への漏洩を少なくバルブの分解、点検が可能なバルブ装置を提供する。
【解決手段】本発明は、ハウジング15とボールバルブ60と第1断路器40と第2断路器41とを含むボールバルブ断路器5に関する。ハウジング15はインレット30とアウトレット31との間に配置された第1流路29が提供される。ボールバルブ60は第1流路29に配置されたボール部分63を含む。ボール部分63はボールバルブ60が開位置に作動されるときに第1流路29と整合する第2流路65を画定する。第1断路器40はハウジング15内に少なくとも部分的に配置され、第1断路器40が閉位置に作動されるときにインレット30を実質的に閉塞する。第2断路器41はハウジング15内に少なくとも部分的に配置され、第2断路器41が閉位置に作動されるときにアウトレット31を実質的に閉塞する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バルブに関し、特に、一実施例においてボールバルブのより容易な点検を許容するボールバルブ断路器に関する。
【背景技術】
【0002】
ボールバルブは、ガス叉は流体などの物質の流れを規制する多くの応用で使用される。しかしながら、耐用期間後、ボールバルブは、点検叉は交換されるために取り外されることを必要とする。これは、ボールバルブが取り外されるときに物質の漏洩を防止するためにボールバルブが離れるシステム全体を停止する必要がある。不便に加えて、病院環境などの特定の環境では、これは、患者叉は医者がガスに近づかせないことに起因する。これは、潜在的に危険な事態を与え、ポータブルタンクなどの代替的な供給源がそれらを必要とする人々に利用できることを確実にする計画を必要とするかもしれない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、従来技術に固有のこれら及び他の不利な点を克服することに向けられる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲だけによって画定され、この要約(課題を解決するための手段)内の記載の程度に影響されない。
本発明の一実施例では、ボールバルブ断路器は、ハウジングと、ボールバルブと、第1断路器と、第2断路器とを含む。ハウジングはインレットとアウトレットとの間に配置された第1流路が提供される。ボールバルブは第1流路に配置されたボール部分を含む。ボール部分はボールバルブが開位置に作動されるときに第1流路と整合する第2流路を画定する。第1断路器はハウジング内に少なくとも部分的に配置され、第1断路器が閉位置に作動されるときにインレットを閉塞する。第2断路器はハウジング内に少なくとも部分的に配置され、第2断路器が閉位置に作動されるときにアウトレットを閉塞する。
【0005】
本発明の他の実施例では、ボールバルブ断路器は、ハウジングと、ボールバルブと、第1断路器と、第2断路器と、第1O−リングと、第2O−リングとを含む。ハウジングは、第1流路と第1断路器収容通路と第2断路器収容通路とが提供される。第1断路器収容通路の外端部は第1カウンターボアが提供され、第2断路器収容通路の外端部は第2カウンターボアが提供される。第1流路はインレットとアウトレットとの間に配置される。第1O−リングは、ハウジングの第1カウンターボア内に配置される。第2O−リングは、ハウジングの第2カウンターボア内に配置される。ボールバルブは、第1流路に配置されたボール部分を含む。ボール部分はボールバルブが開位置に作動されるときに第1流路と整合する第2流路を画定する。第1断路器は、ハウジング内に少なくとも部分的に配置され、第1断路器が閉位置に作動されるときにインレットを閉塞する第1シール面と、第1断路器が開位置に作動されるときに第1O−リングと協働してハウジングと第1断路器との間のジョイントを密閉する第2シール面とを含む。第2断路器は、ハウジング内に少なくとも部分的に配置され、第2断路器が閉位置に作動されるときにアウトレットを閉塞する第1シール面と、第2断路器が開位置に作動されるときに第2O−リングと協働してハウジングと第2断路器との間のジョイントを密閉する第2シール面とを含む。
【0006】
本発明の他の実施例では、ハウジングからボールバルブを取り外す方法が、ハウジング内に少なくとも部分的に配置された第1断路器を、第1断路器がハウジングのインレットを閉塞する閉位置に作動するステップと、ハウジング内に少なくとも部分的に配置された
第2断路器を、第2断路器がハウジングのアウトレットを閉塞する閉位置に作動するステップと、ハウジング内に少なくとも部分的に配置されたボールバルブを取り外すステップとを備え、ボールバルブは、ハウジング内に配置されたときに、ハウジングのインレットとアウトレットとの間に配置された第1流路内に少なくとも部分的に位置づけられる。
【0007】
態様
本発明の態様によれば、ボールバルブ断路器は、
インレットとアウトレットとの間に配置された第1流路が提供されたハウジングと、
第1流路に配置されたボール部分を含むボールバルブであって、ボール部分はボールバルブが開位置に作動されるときに第1流路と整合する第2流路を画定するボールバルブと、
ハウジング内に少なくとも部分的に配置された第1断路器であって、第1断路器が閉位置に作動されるときにインレットを閉塞する第1断路器と、
ハウジング内に少なくとも部分的に配置された第2断路器であって、第2断路器が閉位置に作動されるときにアウトレットを閉塞する第2断路器とを備える。
【0008】
好ましくは、ハウジングは、第1断路器設置面及び第2断路器設置面が提供され、第1断路器は、第1断路器が閉位置に作動されたときに第1断路器設置面と接する第1シール面が提供され、第2断路器は、第2断路器が閉位置に作動されたときに第2断路器設置面と接する第1シール面が提供される。
【0009】
好ましくは、ハウジングは、第1断路器収容通路及び第2断路器収容通路が提供され、第1断路器収容通路は、第1ねじ面によって少なくとも一部分が画定され、第2断路器収容通路は、第2ねじ面によって少なくとも一部分が画定され、第1断路器は、トルク収容面と、ハウジングの第1ねじ面と係合するねじ面とが提供され、それによって、第1断路器はハウジング内で移動でき、第2断路器は、トルク収容面と、ハウジングの第2ねじ面と係合するねじ面とが提供され、それによって、第2断路器はハウジング内で移動できる。
【0010】
好ましくは、第1及び第2断路器は、概ね筒状の形状が提供される。
好ましくは、カバーがハウジングの端部に固定され、第1直径が提供された第1断路器収容ボア及び第2直径が提供された第2断路器収容ボアを画定し、第1断路器の少なくとも一部分は、第1断路器収容ボアの第1直径よりも大きい寸法である直径が提供され、それによって、カバーはハウジングに固定されるときにハウジング内から第1断路器の少なくとも一部分が取り外されるのを防止し、第2断路器の少なくとも一部分は、第1断路器収容ボアの第2直径よりも大きい寸法である直径が提供され、それによって、カバーはハウジングに固定されるときにハウジング内から第2断路器の少なくとも一部分が取り外されるのを防止する。
【0011】
好ましくは、ボールバルブは、中間部分及びハンドルが提供され、中間部分は、ボール部分をハウジングの外側に配置されたハンドルに連結する。
好適実施例の他の態様によれば、ボールバルブ断路器は、
第1流路と第1断路器収容通路と第2断路器収容通路とが提供されたハウジングであって、第1断路器収容通路の外端部は第1カウンターボアが提供され第2断路器収容通路の外端部は第2カウンターボアが提供され第1流路がインレットとアウトレットとの間に配置された、ハウジングと、
ハウジングの第1カウンターボア内に配置された第1O−リングと、
ハウジングの第2カウンターボア内に配置された第2O−リングと、
第1流路に配置されたボール部分を含むボールバルブであって、ボール部分はボールバルブが開位置に作動されるときに第1流路と整合する第2流路を画定するボールバルブと

ハウジング内に少なくとも部分的に配置された第1断路器であって、第1断路器が閉位置に作動されるときにインレットを閉塞する第1シール面と、第1断路器が開位置に作動されるときに第1O−リングと協働してハウジングと第1断路器との間のジョイントを密閉する第2シール面とを含む、第1断路器と、
ハウジング内に少なくとも部分的に配置された第2断路器であって、第2断路器が閉位置に作動されるときにアウトレットを閉塞する第1シール面と、第2断路器が開位置に作動されるときに第2O−リングと協働してハウジングと第2断路器との間のジョイントを密閉する第2シール面とを含む、第2断路器とを備える。
【0012】
好ましくは、ハウジングは、第1断路器設置面及び第2断路器設置面が提供され、第1断路器は、第1断路器が閉位置に作動されたときに第1断路器設置面と接する第1シール面が提供され、第2断路器は、第2断路器が閉位置に作動されたときに第2断路器設置面と接する第1シール面が提供される。
【0013】
好ましくは、ハウジングは、第1断路器収容通路及び第2断路器収容通路が提供され、第1断路器収容通路は、第1ねじ面によって少なくとも一部分が画定され、第2断路器収容通路は、第2ねじ面によって少なくとも一部分が画定され、第1断路器は、トルク収容面と、ハウジングの第1ねじ面と係合するねじ面とが提供され、それによって、第1断路器はハウジング内で移動でき、第2断路器は、トルク収容面と、ハウジングの第2ねじ面と係合するねじ面とが提供され、それによって、第2断路器はハウジング内で移動できる。
【0014】
好ましくは、第1及び第2断路器は、概ね筒状の形状が提供される。
好ましくは、カバーは、ハウジングの端部に固定され、第1直径が提供された第1断路器収容ボア及び第2直径が提供された第2断路器収容ボアを画定し、第1断路器の少なくとも一部分は、第1断路器収容ボアの第1直径よりも大きい寸法である直径が提供され、それによって、カバーはハウジングに固定されるときにハウジング内から第1断路器の少なくとも一部分が取り外されるのを防止し、第2断路器の少なくとも一部分は、第1断路器収容ボアの第2直径よりも大きい寸法である直径が提供され、それによって、カバーはハウジングに固定されるときにハウジング内から第2断路器の少なくとも一部分が取り外されるのを防止する。
【0015】
好ましくは、ボールバルブは、中間部分及びハンドルが提供され、中間部分は、ボール部分をハウジングの外側に配置されたハンドルに連結する。
本発明の他の実施例によれば、ハウジングからボールバルブを取り外す方法が、
ハウジング内に少なくとも部分的に配置された第1断路器を、第1断路器がハウジングのインレットを閉塞する閉位置に作動するステップと、
ハウジング内に少なくとも部分的に配置された第2断路器を、第2断路器がハウジングのアウトレットを閉塞する閉位置に作動するステップと、
ハウジング内に少なくとも部分的に配置されたボールバルブを取り外すステップとを備え、
ボールバルブは、ハウジング内に配置されたときに、ハウジングのインレットとアウトレットとの間に配置された第1流路内に少なくとも部分的に位置づけられる。
【0016】
好ましくは、ハウジングに固定されたカバーを取り外すステップを更に備え、カバーは、カバーがハウジングに固定されたときにハウジングからボールバルブが取り外れるのを防止する。
【0017】
好ましくは、ハウジングは、第1断路器設置面及び第2断路器設置面が提供され、第1
断路器は、第1断路器が閉位置に作動されたときに第1断路器設置面と接する第1シール面が提供され、第2断路器は、第2断路器が閉位置に作動されたときに第2断路器設置面と接する第1シール面が提供される。
【0018】
好ましくは、ハウジングは、第1断路器収容通路及び第2断路器収容通路が提供され、第1断路器収容通路は、第1ねじ面によって少なくとも一部分が画定され、第2断路器収容通路は、第2ねじ面によって少なくとも一部分が画定され、第1断路器は、トルク収容面と、ハウジングの第1ねじ面と係合するねじ面とが提供され、それによって、第1断路器はハウジング内で移動でき、第2断路器は、トルク収容面と、ハウジングの第2ねじ面と係合するねじ面とが提供され、それによって、第2断路器はハウジング内で移動できる。
【0019】
好ましくは、第1及び第2断路器は、概ね筒状の形状が提供される。
好ましくは、カバーは、ハウジングの端部に固定され、第1直径が提供された第1断路器収容ボア及び第2直径が提供された第2断路器収容ボアを画定し、第1断路器の少なくとも一部分は、第1断路器収容ボアの第1直径よりも大きい寸法である直径が提供され、それによって、カバーはハウジングに固定されるときにハウジング内から第1断路器の少なくとも一部分が取り外されるのを防止し、第2断路器の少なくとも一部分は、第1断路器収容ボアの第2直径よりも大きい寸法である直径が提供され、それによって、カバーはハウジングに固定されるときにハウジング内から第2断路器の少なくとも一部分が取り外されるのを防止する。
【0020】
好ましくは、ボールバルブは、中間部分及びハンドルが提供され、中間部分は、ボール部分をハウジングの外側に配置されたハンドルに連結する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1は、一実施例によるハウジング、第1断路器、第2断路器及びボールバルブを示す断面図である。
【図2】図2は、一実施例によるハウジングを示す断面図である。
【図3】図3は、一実施例による断路器を示す断面図である。
【図4】図4は、一実施例によるボールバルブを示す断面図である。
【図5】図5は、一実施例によるハウジング、第1断路器、第2断路器及びボールバルブを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1は、ボールバルブ断路器5を示す。その中に示されるように、ボールバルブ断路器5は、ハウジング15と、第1断路器40と、第2断路器41と、ボールバルブ60とを含む。
図2をみると、一実施例のハウジング15が示される。その中に示されるように、ハウジング15は、ボールバルブ収容通路24を画定する。一実施例の態様によると、ボールバルブ収容通路24は、ボールバルブ60の一部分を収容するように寸法付けられている。一実施例の他の態様によると、ボールバルブ収容通路24は、ボールバルブ60のボール部分63がハウジング15によって画定された流路29内に配置されることができるように寸法付けられている。
一実施例のさらに他の態様によると、図1に示されるように、ボールバルブ収容通路24
は、シールブロック87を収容するように寸法付けられている。本発明の範囲内で、シールブロック87は、カバー82に一体に提供されることができ、あるいは、図1に示されるように別個の構造にすることができる。一実施例の態様によると、シールブロック87は、ボールバルブ60がハウジング15内で動くのを防止する。一実施例の他の態様によると、シールブロック87は、ボールバルブ60のボール部分63がハウジング15内で枢動できるように構成されている。図1に示されるように、シールブロック87は、ボールバルブ60のボール部分63を支えるベアリング面85が提供されるのが好ましい。
本実施例の他の態様によると、シールブロック87及びボール部分63は、ボール部分63とシールブロック87との間にシールジョイントが提供されるように協働する。当業者は、多数の配置によってシールブロック87とボール部分63との間のジョイントを密閉することは本発明の範囲内であることを理解されよう。これに限定しないが一例として、シールブロック87とボール部分63は、ジョイントを密閉する対応する形状が提供され、及び/叉はO−リング(図示せず)がジョイントを密閉するのに使用されることができる。
一実施例では、ハウジング15は、第1の断路器収容通路25及び第2の断路器収容通路26を画定する。一実施例の態様によると、第1の断路器収容通路25及び第2の断路器収容通路26は、第1断路器40及び第2断路器41の少なくとも一部分を収容するように寸法付けられている。一実施例では、第1の断路器収容通路25及び第2の断路器収容通路26は、第1ねじ面27及び第2ねじ面28によって、少なくとも部分的に画定される。第1ねじ面27及び第2ねじ面28は、それぞれ、一実施例の第1断路器40及び第2断路器41の各々に提供されたねじ面46と結合するように構成されている。
【0023】
図2に示されるように、第1の断路器収容通路25及び第2の断路器収容通路26の外端部は、それぞれ、カウンターボア19、20が提供されている方が好ましい。図1に示されるように、カウンターボア19、20は、それぞれ、O−リング80、81を収容するように寸法付けられている。一実施例の態様によると、O−リング80、81は、断路器40、41と協働して、断路器40、41が開位置に作動されるときに断路器40、41とハウジング15との間のジョイントを密閉する。
【0024】
一実施例では、ボールバルブ収容通路24と第1及び第2の断路器収容通路25、26は、カバー82を収容するハウジングの端部から伸びる。本発明の範囲内で、カバー82は、例えばこれに限定しないがねじファスナーを使用することによって、ハウジング15に固定されることができる。一実施例では、ボールバルブ収容通路24と第1及び第2の断路器収容通路25、26は、ハウジング15の同じ端部から伸びているが、ハウジング15の異なる端部から通路24−26の一つ以上が伸びることは、本発明の範囲内である。
【0025】
図2に示されるように、ハウジング15は流路29を画定する。一実施例の態様によると、流路29は、図1に示されるように第1断路器40、第2断路器41及びボールバルブ60が開位置に作動されたときに物質例えば流体叉はガスがハウジング15を通って流れるのを許容する。一実施例の他の態様によると、流路29は、図5に示されるように第1断路器40、第2断路器41叉はボールバルブ60が閉位置に作動されたときに物質例えば流体叉はガスが流路29を流通するのを阻止する。一実施例の他の態様によると、流路29は、図5に示されるように第1断路器40及び第2断路器41が閉位置に作動されたときに物質例えば流体叉はガスが流路29を流通するのを阻止する。
【0026】
図2に示されるように、第1及び第2断路器設置面32、33が流路29内に配置されている。一実施例の態様によると、図5に示されるように第1断路器40及び第2断路器41が閉位置に作動されたときに、第1及び第2断路器設置面32、33は、第1及び第2断路器40、41の各々の第1シール面45に接触するように構成され、管100を通
って流れる物質例えば流体叉はガスの流れを阻止する。一実施例の他の態様によると、図5に示されるように第1断路器40及び第2断路器41が閉位置に作動されたときに、第1及び第2断路器設置面32、33は、第1及び第2断路器40、41の各々の第1シール面45に接触するように構成され、物質例えば流体叉はガスがボールバルブ60に流れるのを阻止される。有利には、管100が一部分であるガス叉は流体送出システムなどの送出システムを停止しないで第1断路器40及び第2断路器41が閉位置に作動されたときに、ボールバルブ60をハウジング15から取り除くことができる。
【0027】
一実施例では、インレット30及びアウトレット31が流路29の両端部に配置される。インレット30及びアウトレット31は、流路29を通って流れる物質例えば流体叉はガスを収容する管100の端部101、102にハウジング15が図1に示すように直接的にあるいは間接的に連結されるように構成されている。
【0028】
図2に示されるように、また、流路29はボールシート34が提供される。一実施例の態様によると、ボールバルブ60のボール部分63はハウジング15に取り付けられたときにボールシート34に抗して耐える。一実施例の他の態様によると、ボール部分63がボールシート34内で枢動できるようにボールシート34は構成されている。一実施例のさらに他の態様によると、ボールシート34及びボール部分63は、シールジョイントがボールシート34とボール部分63との間に存在するように構成されている。当業者は、多数の配置によってボール部分63とボールシート34との間のジョイントを密閉することは本発明の範囲内であることを理解されよう。これに限定しないが一例として、ボール部分63とボールシート34は、ジョイントを密閉する対応する形状が提供され、及び/叉はO−リング(図示せず)がジョイントを密閉するのに使用されることができる。
【0029】
図3をみると、一実施例の第1断路器40叉は第2断路器41が示される。その中に示されるように、第1断路器40及び第2断路器41は、好ましくは概ね円筒形状を有し、グラブねじとして知られている止めねじ(set screws)の形態で示される。
【0030】
第1断路器40及び第2断路器41の外端部42には、好ましくはトルク収容面44が配置されている。一実施例では、トルク収容面44は、内臓ドライブであるが、代替的な実施例では、トルク収容面44は、外付けドライブにできる。
【0031】
一実施例の態様によると、第1断路器40は、閉位置に作動されたときにインレット30を閉塞するように構成される。一実施例の他の態様によると、第2断路器41は、閉位置に作動されたときにアウトレット31を閉塞するように構成される。一実施例では、第1シール面45は、断路器40、41の内端部43に配置されているのが好ましい。一実施例では、第1及び第2断路器40、41の第1シール面45は、流路29の中で断路器設置面32、33の各々と係合し、管100に流れる物質の流れを阻止する。一実施例では、断路器40、41は、断路器設置面32、33にクランプ荷重を加えることによってインレット30及びアウトレット31を閉塞するが、例えば、ハウジング15にクランプ荷重を加えないでインレット30及びアウトレット31に栓をすることによってなどの他の構成で、断路器は、インレット30及びアウトレット31を閉塞する。
【0032】
第2シール面49が断路器40、41の外端部42に配置されている方が好ましい。一実施例の態様によると、第1及び第2断路器40、41の第2シール面49は、O−リング80、81の各々と協働するように構成され、第1及び第2断路器が閉位置にないときに管100の物質の漏洩を防止する。一実施例の他の態様によると、第1及び第2断路器40、41の第2シール面49は、カバー82によって画定された各断路器収容ボア83、85内に画定された第1及び第2直径84、86よりも小さい寸法である直径50が提供されるように構成される。従って、図1に示されるように、断路器40、41は、断路
器40、41が開位置に作動されたときに断路器収容ボア83、85を貫通できる。しかしながら、代替的な実施例では、直径50は、カバー82の各断路器収容ボア83、85よりも大きい寸法にするこができ、それによって、断路器40、41は、そこを貫通できない。
【0033】
図3に示されるように、一実施例では、断路器40、41の外端部42と内端部43との間にねじ面46が配置される。一実施例の態様によると、第1及び第2断路器40、41のねじ面46は、ハウジング15の第1及び第2の断路器収容通路25、26の各々の第1及び第2ねじ面27、28の各々と係合し、それによって、断路器40、41は、第1及び第2の断路器収容通路25、26内で移動できる。一実施例の他の態様によると、第1及び第2断路器40、41のねじ面46は、ハウジング15の第1及び第2の断路器収容通路25、26の各々の第1及び第2ねじ面27、28の各々と係合し、それによって、第1及び第2断路器は、インレット30及びアウトレット31を閉塞する。一実施例の他の態様によると、第1及び第2断路器40、41のねじ面46は、ハウジング15の第1及び第2の断路器収容通路25、26の各々の第1及び第2ねじ面27、28の各々と係合し、それによって、第1及び第2断路器は、第1及び第2断路器が図1に示された開位置にあるときなど閉位置にないときインレット30及びアウトレット31を閉塞しない。
【0034】
図3に示されたように、第1及び第2断路器40、41に肩部47が提供されるのが好ましい。一実施例では、肩部47は、断路器がハウジング15から不注意によって取り外れるのを防止するように構成される。一実施例では、肩部47は、第1及び第2断路器40、41の少なくとも一部分に、カバー82によって画定された各断路器収容ボア83、85の第1及び第2直径84、86よりも大きい寸法である直径48が提供される。有利には、一実施例では、肩部47は、カバー82がハウジング15に固定されるときにハウジング15内から第1及び第2断路器40、41の少なくとも一部分が取り外されるのを防止するが、断路器40、41が直径48を有しないで作られ、それによって、カバー82がハウジング15に固定されるときに第1及び第2の断路器収容通路25、26から第1及び第2断路器40、41が取り外されることは、本発明の範囲内である。
【0035】
図4をみると、一実施例のボールバルブ60が示される。一実施例では、ボールバルブ60は、中間部分62を介して連結されたハンドル61及びボール部分63が提供される。図示のように、ハンドル61は、好ましくは、ねじファスナー64によって中間部分62に連結され、図示の実施例は雄ねじが提供される。代替的な実施例では、ハンドル61は、代替的な手段によって連結されることができ、あるいは、一体的に連結されることができる。
【0036】
一実施例の態様によると、図5に示されたように、ボールバルブ60が閉位置にあるときに管100の中の物質の流れがボールバルブ60を通過するのを阻止するように構成される。一実施例の他の態様によると、図1に示されるように、ボールバルブ60が開位置にあるときに、管100の中の物質がボール部分63を通って流れるのを許容するように構成される。また、図1に示されるように、ボール部分が、一実施例においてボール部分63の第1端部66から第2端部67まで伸びる第2の流路65を画定する。第2の流路65は、図1に示されるようにボールバルブ60が開位置にあるときに管100の中の物質の流れがボールバルブ60を通過するのを許容するように構成される。図1に示されるように、第2の流路65は、ボールバルブ60が開位置にあるときに第1の流路29と整合する。
【0037】
本説明は、当業者に本発明の最良形態の作り方及び使用方法を開示するために特定の実施例を示す。発明の原理の開示の目的のために、一般的な特徴が簡略あるいは省略されて
いる。例えば、ボールバルブ断路器5に、図示しないがボールバルブ断路器5のシールの助けとなるのに使用できるO−リング及びガスケットを提供することは本発明の範囲内にあることは当業者は理解するであろう。当業者は、本発明の範囲内にあるこれらの実施例から変形を理解するであろう。当業者は、上述の特徴がさまざまな方法で組み合わされて本発明の多数の変形を形成することができることを理解するであろう。その結果、本発明は、特定の実施例に限定されず、特許請求の範囲及び同等物に限定される。
【0038】
上記実施態様の詳細な説明は、本発明の範囲内にある発明者によって考慮される全ての実施態様を完全に記載していない。さらに言えば、当業者は、上述の実施態様の構成要素がさらなる実施態様を作り出すためにさまざまに組み合わされ叉は省かれ、そしてそのようなさらなる実施態様が本発明の範囲及び教示内に属するということを理解するであろう。また、上述の実施態様が本発明の範囲及び教示内にある追加の実施態様を作り出すために全体にあるいは部分的に組み合わされることができるということを当業者に明白である。
【0039】
従って、本発明の特定の実施態様及び実施例が説明的な目的のために本明細書に開示されているが、さまざまな同等の変更が関連技術の当業者が理解できるように本発明の範囲内で可能である。本明細書中に提供された教示は、他の連結装置及びいままでに述べられ添付の図面に示された実施態様でなく適用されることができる。従って、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲から決定される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボールバルブ断路器(5)であって、
第1流路(29)と第1断路器収容通路(25)と第1断路器設置面(32)と第2断路器収容通路(26)と第2断路器設置面(33)とが提供されたハウジング(15)であって、第1断路器収容通路(25)は第1ねじ面(27)によって少なくとも一部分が画定され、第2断路器収容通路(26)は第2ねじ面(28)によって少なくとも一部分が画定され、第1断路器収容通路(25)の外端部は第1カウンターボア(19)が提供され、第2断路器収容通路(26)の外端部は第2カウンターボア(20)が提供され、第1流路(29)はインレット(30)とアウトレット(31)との間に配置された、ハウジング(15)と、
ハウジング(15)の第1カウンターボア(19)内に配置された第1O−リング(80)と、
ハウジング(15)の第2カウンターボア(20)内に配置された第2O−リング(81)と、
第1流路(29)に配置されたボール部分(63)を含む取り外すことができるボールバルブ(60)であって、ボール部分(63)は、取り外すことができるボールバルブ(60)が開位置に作動されるときに第1流路(29)と整合する第2流路(65)を画定する、ボールバルブ(60)と、
ハウジング(15)内に少なくとも部分的に配置された、概ね筒状の形状である第1断路器(40)であって、第1断路器(40)が閉位置に作動されるときに第1断路器設置面(32)と接してインレット(30)を閉塞する第1シール面(45)と、第1断路器(40)が開位置に作動されるときに第1O−リング(80)と協働してハウジング(15)と第1断路器(40)との間のジョイントを密閉する第2シール面(49)と、トルク収容面(44)と、ハウジング(15)の第1断路器収容通路(25)の第1ねじ面(27)と係合するねじ面(46)とを含み、それによって、第1断路器(40)はハウジング(15)内で移動できる、第1断路器(40)と、
ハウジング(15)内に少なくとも部分的に配置された、概ね筒状の形状である第2断路器(41)であって、第2断路器(41)が閉位置に作動されるときに第2断路器設置面(33)と接してアウトレット(31)を閉塞する第1シール面(45)と、第2断路器(41)が開位置に作動されるときに第2O−リング(81)と協働してハウジング(15)と第2断路器(41)との間のジョイントを密閉する第2シール面(49)と、トルク収容面(44)と、ハウジング(15)の第2断路器収容通路(26)の第2ねじ面(28)と係合するねじ面(46)とを含み、それによって、第2断路器(41)はハウジング(15)内で移動できる、第2断路器(41)とを備える、ボールバルブ断路器。
【請求項2】
請求項1記載のボールバルブ断路器(5)において、
ハウジング(15)の端部に固定され、第1直径(84)が提供された第1断路器収容ボア(83)及び第2直径(86)が提供された第2断路器収容ボア(85)を画定するカバー(82)を更に備え、
第1断路器(40)の少なくとも一部分は、第1断路器収容ボア(83)の第1直径(84)よりも大きい寸法である直径(48)が提供され、それによって、カバー(82)はハウジング(15)に固定されるときにハウジング(15)内から第1断路器(40)の少なくとも一部分が取り外されるのを防止し、
第2断路器(41)の少なくとも一部分は、第1断路器収容ボア(85)の第2直径(86)よりも大きい寸法である直径(48)が提供され、それによって、カバー(82)はハウジング(15)に固定されるときにハウジング(15)内から第2断路器(41)の少なくとも一部分が取り外されるのを防止する、ボールバルブ断路器。
【請求項3】
請求項1記載のボールバルブ断路器(5)において、
取り外すことができるボールバルブ(60)は、中間部分(62)及びハンドル(61)が提供され、中間部分(62)は、ボール部分(63)をハウジング(15)の外側に配置されたハンドル(61)に連結する、ボールバルブ断路器。
【請求項4】
ハウジング(15)から取り外すことができるボールバルブ(60)を取り外す方法であって、
第1ねじ面(27)によって少なくとも一部分が画定された第1断路器収容通路(25)を含むハウジング(15)内に少なくとも部分的に配置された第1断路器(40)を、第1断路器(40)が閉位置に作動されるときに第1断路器(40)の第1シール面(45)がハウジング(15)の中で第1断路器設置面(32)と接してハウジング(15)のインレット(30)を閉塞する閉位置に作動する作動ステップであって、この作動ステップは、第1断路器収容通路(25)内で第1断路器(40)を回転させることを備え、第1断路器(40)は概ね筒状の形状からなり、第1断路器(40)は第1断路器(40)が閉位置に作動されるときに第1断路器設置面(32)と接してインレット(30)を閉塞する第1シール面(45)と、第1断路器(40)が開位置に作動されるときに第1O−リング(80)と協働してハウジング(15)と第1断路器(40)との間のジョイントを密閉する第2シール面(49)と、トルク収容面(44)と、ハウジング(15)の第1断路器収容通路(25)の第1ねじ面(27)と係合するねじ面(46)とを含み、それによって、第1断路器(40)はハウジング(15)内で移動できる、作動ステップと、
第2ねじ面(28)によって少なくとも一部分が画定された第2断路器収容通路(26)を含むハウジング(15)内に少なくとも部分的に配置された第2断路器(41)を、第2断路器(41)が閉位置に作動されるときに第2断路器(41)の第1シール面(45)がハウジング(15)の中で第2断路器設置面(33)と接してハウジング(15)のアウトレット(31)を閉塞する閉位置に作動する作動ステップであって、この作動ステップは、第2断路器収容通路(26)内で第2断路器(41)を回転させることを備え、第2断路器(41)は概ね筒状の形状からなり、第2断路器(41)は第2断路器(41)が閉位置に作動されるときに第2断路器設置面(33)と接してアウトレット(31)を閉塞する第1シール面(45)と、第2断路器(41)が開位置に作動されるときに第2O−リング(81)と協働してハウジング(15)と第2断路器(41)との間のジョイントを密閉する第2シール面(49)と、トルク収容面(44)と、ハウジング(15)の第2断路器収容通路(26)の第2ねじ面(28)と係合するねじ面(46)とを含み、それによって、第2断路器(41)はハウジング(15)内で移動できる、作動ステップと、
ハウジング(15)内に少なくとも部分的に配置された、取り外すことができるボールバルブ(60)を取り外す取り外しステップであって、取り外すことができるボールバルブ(60)は、ハウジング(15)内に配置されたときに、ハウジング(15)のインレット(30)とアウトレット(31)との間に配置された第1流路(29)内に少なくとも部分的に位置づけられる、取り外しステップと、を備える、方法。
【請求項5】
請求項4記載のハウジング(15)から取り外すことができるボールバルブ(60)を取り外す方法において、
ハウジング(15)に固定されたカバー(82)を取り外すステップを更に備え、
カバー(82)は、カバー(82)がハウジング(15)に固定されたときにハウジング(15)から取り外すことができるボールバルブ(60)が取り外れるのを防止する、方法。
【請求項6】
請求項4記載のハウジング(15)から取り外すことができるボールバルブ(60)を取り外す方法において、
カバー(82)は、ハウジング(15)の端部に固定され、第1直径(84)が提供された第1断路器収容ボア(83)及び第2直径(86)が提供された第2断路器収容ボア(85)を画定し、
第1断路器(40)の少なくとも一部分は、第1断路器収容ボア(83)の第1直径(84)よりも大きい寸法である直径(48)が提供され、それによって、カバー(82)はハウジング(15)に固定されるときにハウジング(15)内から第1断路器(40)の少なくとも一部分が取り外されるのを防止し、
第2断路器(41)の少なくとも一部分は、第1断路器収容ボア(85)の第2直径(86)よりも大きい寸法である直径(48)が提供され、それによって、カバー(82)はハウジング(15)に固定されるときにハウジング(15)内から第2断路器(41)の少なくとも一部分が取り外されるのを防止する、方法。
【請求項7】
請求項4記載のハウジング(15)から取り外すことができるボールバルブ(60)を取り外す方法において、
取り外すことができるボールバルブ(60)は、中間部分(62)及びハンドル(61)が提供され、中間部分(62)は、ボール部分(63)をハウジング(15)の外側に配置されたハンドル(61)に連結する、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−83357(P2013−83357A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2013−3234(P2013−3234)
【出願日】平成25年1月11日(2013.1.11)
【分割の表示】特願2010−520614(P2010−520614)の分割
【原出願日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【出願人】(506348662)ノルグレン・リミテッド (9)
【Fターム(参考)】