説明

ポインティングキー

【課題】耐久性、操作性、実用性に優れたポインティングキーを提供すること
【解決手段】操作キートップと、当該操作キートップを上記筐体表面に露出させる孔部を有する囲繞部材と、上記操作キートップ及び上記囲繞部材の下方に位置し、上面に上記操作キートップが固定され、当該操作キートップが周囲方向に変位することを許容すると共に当該変位を復元可能な弾性復帰部を、上記操作キートップの周囲に位置する箇所に有する支持部材と、当該支持部材の下方に位置し、上記操作キートップと上記弾性復帰部との間に位置するリング状磁石部材と、上記リング状磁石部材の変位による磁束密度の変化を検出する磁気センサと、上記操作キートップと上記支持部材との間に介挿されて固定装備されるキートップ支持プレートと、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポインティングキーにかかり、特に、電子機器の操作装置として装備されるアナログ式のポインティングキーに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話端末や携帯ミュージックプレイヤーなどではWEB閲覧などのパーソナルコンピュータと同様の機能が搭載されており、一般的な方向キーだけではなく、パーソナルコンピュータ用のマウスのように表示画面上でポインタが連続的に移動する、アナログ的な動きをするポインティングデバイスの搭載が求められている。
【0003】
このようなものとしては、剛体キートップと、表面に上記剛体キートップが固定され、上記剛体キートップを囲繞する位置に表面に沿った方向に上記剛体キートップが変位することを許容し、かつ、該変位を復元可能な弾性復帰部が設けられた支持部材と、該支持部材に固定されて上記剛体キートップを囲繞し、かつ、上記剛体キートップと上記弾性復帰部との間に位置するリング状磁石部材と、上記剛体キートップと連動する上記リング状磁石部材の変位による磁束密度の変化を検出する磁気センサとを備えたアナログポインティングキー構造が知られている。
【0004】
例えば、下記特許文献1には、キートップと、操作面側となる表面に上記キートップが固着され、裏面に該裏面と対向する基板の接点入力部を押込む押し子を有する支持部材と、押し子を中央として該押し子の側方位置で支持部材に固定する磁石と、キートップの側方移動に伴う磁石の連動で生ずる磁束密度の変化を検出する磁気センサと、磁石と押し子との間にキートップの押込み操作によって押込み操作方向での変位を許容する弾性可撓部を設けたアナログポインティングキー構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−12591号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記特許文献1に開示されるアナログポインティングキー構造では、キートップは、ゴム状弾性体なるベースシートに、接着剤により固着されている。このため、キートップを、キートップの押し込み方向に直交する側方に移動させるため、使用者がキートップを強く操作すると、キートップがベースシートから剥がれてしまう可能性があり、製品の耐久性を損なうことになる。
【0007】
また、支持部材のみによってキートップの動作を規定するので、例えば、キートップの押し込み操作をするとキートップの押込み操作方向の変位が即座に復元しなかったり、キートップと連動する磁石の反応性が悪くなったりするという問題があった。すなわち、このような操作性が低いアナログポインティングキー構造では、実用性に乏しいという問題があった。
【0008】
このため、本発明の目的は、上述した課題である、耐久性に優れ、操作性が良好であり、実用性に優れたポインティングキーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明の一形態であるポインティングキーは、
電子機器の筐体表面に露出し、操作者によって操作される操作キートップと、
上記筐体表面に露出し、上記操作キートップを囲繞するよう設けられ、当該操作キートップを上記筐体表面に露出させる孔部を有する囲繞部材と、
上記操作キートップ及び上記囲繞部材の下方に位置し、上記操作キートップと上記囲繞部材との隙間を塞ぐよう広がって形成されており、上面に上記操作キートップが固定され、当該操作キートップが周囲方向に変位することを許容すると共に当該変位を復元可能な弾性復帰部を、上記操作キートップの周囲に位置する箇所に有する支持部材と、
上記囲繞部材及び上記支持部材の下方に位置し、当該支持部材に固定されて上記操作キートップと上記弾性復帰部との間に位置するリング状磁石部材と、
上記操作キートップと連動する上記リング状磁石部材の変位による磁束密度の変化を検出する磁気センサと、
上記囲繞部材の下方に位置すると共に上記支持部材の上面に備えられ、上記操作キートップの外側と上記囲繞部材の上記孔部の内側との間に、内周部が位置する環状の外周プレートと、
上記操作キートップと上記支持部材との間に介挿されて固定装備されるキートップ支持プレートと、
上記操作キートップ及び上記支持部材の下方に配置され、上記操作キートップが下方に変位することを許容すると共に当該変位を復元可能な上下方向弾性部材と、
を備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、以上のように構成されることにより、耐久性に優れ、操作性が良好であり、実用性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施形態における携帯電話機の構造を示す分解斜視図である。
【図2】図1に開示したキーシートの分解斜視図である。
【図3】図2に開示したキーシートの一部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<実施形態1>
本発明の第1の実施形態を、図1乃至図3を参照して説明する。図1は、携帯電話機の構造を示す分解斜視図であり、図2は、携帯電話機に装備されたキーシートの分解斜視図である。図3は、キーシートの一部断面図である。
【0013】
[構成]
本発明の実施形態1におけるポインティングキーは、携帯電話機の構成の一部である操作装置を構成するものである。具体的に、本実施形態におけるポインティングキーは、操作者が押下操作や操作面に沿った所定の方向への移動操作の入力を検出することが可能なポインティングキーである。
【0014】
特に、本実施形態におけるポインティングキーは、図1に示すように、ディスプレイ側の筐体と操作部側の筐体とを備えた折り畳み式の携帯電話機に装備されるものである。つまり、ポインティングキーは、操作部側の筐体に装備されている。なお、本発明におけるポインティングキーは、携帯電話機に装備されることに限定されず、デジタルカメラや携帯型ゲーム機器など、いかなる電子機器に装備されていてもよい。
【0015】
図1は、携帯電話機の操作部側筐体の構造を示す分解斜視図である。この図に示すように、操作部側筐体は、シート状に形成されたキーシート1と、メタルドームシート14と、フレキシブル基板16と、が重ねられて、これをフロントケース24に装着することにより構成されている。なお、フロントケース24は、インサート板金19(図1の斜線部分参照)と樹脂とが一体的に成型されたものである。
【0016】
図2は、図1に開示したキーシート1の分解斜視図であり、図3は、ポインティングキー部分の構造を示す一部断面図である。図2に示すように、キーシート1は、キーユニット2と、方向キー25と、磁石隠しプレート4と、決定キートップ3と、引き剥がし防止プレート13と、リング状磁石部材5と、キーラバー6と、ストッパープレート10と、を備えている。
【0017】
上記キーユニット2は、シート状に成型された部材であり、円孔2aと、複数個のボタン2cとが形成されている。円孔2aは、決定キートップ3および方向キー25が、筐体外部に露出するように構成されている。ボタン2cは、キーユニット2の厚さ方向に押下及び復帰となるよう、弾性変形可能とされている。
【0018】
図2および図3に示すように、決定キートップ3(操作キートップ)は、硬質樹脂を略円盤形状に成型した部材であり、上面に操作者の指等と接触して操作を直接的に受ける凸形状のトップ部と、トップ部の外周側に形成されたフランジ部とを有している。この決定キートップ3は、その裏面側が、接着剤等により引き剥がし防止プレート13に貼付されている。
【0019】
上記引き剥がし防止プレート13(キートップ支持プレート)は、硬質樹脂等を略円盤形状に成型した部材であり、決定キートップ3の外径よりも大きく、かつ、後述する磁石隠しプレート4の内径よりも大きな外径を有している。そして、この引き剥がし防止プレート13には、上面に決定キートップ3が接着材等により固着されており、下面(裏面)がキーラバー6に接着材等で固着されている。つまり、引き剥がし防止プレート13は、決定キートップ3とキーラバー6との間に介挿されており、決定キートップ3をキーラバー6に強固に固着するよう機能している。
【0020】
上記方向キー25(第二の操作キートップ(囲繞部材))は、薄型でかつ高剛性を有した金属板を略円環状に成型した部材であり、キーユニット2の円孔2aよりも大きな外径を有するとともに、決定キートップ3の外径よりも大きな内径を有した孔部25aが形成されている。これにより、決定キートップ3は、そのトップ部が、方向キー25の孔部25aの内側において筐体表面に露出するよう配置される。
【0021】
続いて、キーラバー6(支持部材)の構成について詳述する。図2に示すキーラバー6は、ゴム状弾性体(ゴム状部材)からなるシート状に形成されており、キーユニット2と略同大に成型された部材である。そして、キーラバー6は、上述した決定キートップ3と方向キー25との下方に位置しているため、当該決定キートップ3と方向キー25との隙間を塞ぐよう広がって形成されている。また、図3及び図2に示すように、キーラバー6は、引き剥がし防止プレート貼付部7と、リング状磁石固定部9と、蛇腹部8と、方向キー貼付部26と、を備えている。
【0022】
上記引き剥がし防止プレート貼付部7は、引き剥がし防止プレート13にほぼ対応した大きさの円形平面であり、キーラバー6の上面(表面)の上方中央部分に形成されている。そして、この引き剥がし防止プレート貼付部7に引き剥がし防止プレート13が固着され、さらにその上に、決定キートップ3が固着されている。
【0023】
また、上記リング状磁石固定部9は、図3に示すように、上記引き剥がし防止プレート貼付部7の周囲の裏面側に形成され、当該裏面側から表面(上面)側に向かって凹んだ環状の部位にて構成されている。そして、このリング状磁石固定部9には、円環状の永久磁石からなるリング状磁石部材5が収容され、固定的に配置される。つまり、リング状磁石部材5は、キーラバー6の下方であり、上記決定キートップ3及び方向キー25の装着面とは反対側に配置されている。これにより、リング状磁石部材5は決定キートップ3側がキーラバー6によって覆われているため、当該リング状磁石部材5に水などの液体が付着することを防止することができる。
【0024】
そして、リング状磁石部材5は、その内径が方向キー25の孔部25aの径よりも小さく形成されると共にその外径が孔部25aの径よりも大きく形成されている。また、このリング状磁石部材5の外径と内径の差は、後述するようにキーラバー6に形成された蛇腹部8によってスライドする決定キートップ3のスライド可能な長さよりも大きく構成されている。
【0025】
なお、リング状磁石部材5の外径は、当該リング状磁石部材5のホールIC17(後述)による差磁束検出に影響ない範囲でなるべく縮小して形成することが好ましい。これにより、キーラバー6の後述する蛇腹部8の径を小さくすることができ、方向キー25の移動荷重の調整範囲を広げることが可能になる。
【0026】
上記蛇腹部8(弾性復帰部)は、キーラバー6の厚さ方向の断面が蛇腹状に成型された部位であって、リング状磁石固定部9を囲繞する位置に環状に成型されている。この蛇腹部8は、引き剥がし防止プレート貼付部7の面に沿った方向、つまり、キーユニット2の表面に沿ったスライド方向に作用する荷重を受けたときに弾性変形して伸縮できるよう構成されている。つまり、蛇腹部8は、上記決定キートップ3が周囲方向に変位することを可能とすると共に、弾性力により復元可能とするよう作用する。
【0027】
上記方向キー貼付部26は、蛇腹部8を囲繞する位置に形成された円環状の平面部位である。この方向キー貼付部26には、方向キー25の外周部が接着材で固着されている。このように方向キー25は、キーラバー6の蛇腹部8の外側に形成された方向キー貼り付け部26に張り付けられて固定されることで、上記蛇腹部8によって上下方向に変位することが許容されていると共に当該変位を復元可能とされている。
【0028】
なお、キーラバー6において、決定キートップ3を操作したときに弾性変形する蛇腹部8よりも内側の領域と、それ以外の周囲の領域とのゴム硬度を互いに異ならせることもできる。この場合、少なくとも、蛇腹部8と、方向キー25を支持する方向キー貼り付け部26とで、ゴム硬度を異ならせるとよい。これにより、決定キートップ3を操作した時と、それ以外の方向キー25等を操作した時とで、それぞれの移動荷重を適宜調整することができる。
【0029】
また、キーラバー6には、図示しないが、キーユニット2に装備された各ボタン2cに対応する位置にボタン押し子が突設されている。さらに、キーラバー6には、方向キー25の外周縁部と対応した位置にも方向キー押し子が突設されている。例えば、この方向キー押し子は、周方向に等間隔に、例えば4つ設けられている。
【0030】
そして、ストッパープレート10(上下方向弾性部材)は、図2、図3に示すように、決定キートップ3及びキーラバー6の下方に配置されており、決定キートップ3が押下されたときに当該決定キートップ3が下方に変位することを許容するとともに、かかる変位を復元可能とするよう構成されている。具体的に、ストッパープレート10は、略円盤形状に形成された部材であり、中央に位置する押し子部11と、この押し子部11を囲繞するバネ部12と、上記押し子部11を囲繞するように環状に形成された外環固定部とを備えている。
【0031】
上記ストッパープレート10の押し子部11は、略円盤形状に形成されたものであり、図3に示すように、メタルドームシート14に対向する側に形成された押し子円面11aと、この押し子円面11aの中央からメタルドームシート14の方向に突設されたキートップ押し子11bとを備えている。そして、押し子部11は、押し子円面11aと反対側に形成される荷重受面が、キーラバー6における引き剥がし防止プレート貼付部7の裏面に固着されている。
【0032】
また、ストッパープレート10のバネ部12は、押し子部11を囲繞するように配置されており、押し子部11と外環固定部とを接続している。このバネ部12は、決定キートップ3の押下時に撓み、クリック感に影響の出ない撓み荷重に設定されると共に、決定キートップ3のスライド操作によって厚さ方向と直交する方向に荷重が加わっても容易に変形がなされないように設定されている。なお、バネ部12の周囲に形成された外環固定部は、円環状に形成されたものであり、バネ部12に接続されると共に、メタルドームシート14とリング状磁石固定部9とが固着されている。
【0033】
また、上述した磁石隠しプレート4(外周プレート)は、図2、図3に示すように、略円環状の部材であり、決定キートップ3の外径より大きく、かつ引き剥がし防止プレート13の外径より小さな内径と、方向キー25の孔部25aの内径よりも大きな外径とを有する。そして、磁石隠しプレート4は、方向キー25とリング状磁石部材5との間に位置するキーラバー6の上面に固着して設けられている。つまり、磁石隠しプレート4は、キーラバー6のリング状磁石固定部9の反対面側である方向キー25側に固着されており、当該磁石隠しプレート4の内周部が、決定キートップ3の外周側と方向キー25の孔部25aの内側との間に位置している。
【0034】
これにより、磁石隠しプレート4は、方向キー25の孔部25aの下方に位置するリング状磁石部材5の内周側を、筐体表面側から覆っており、決定キートップ3と方向キー25との隙間から、つまり、筐体表面側から、リング状磁石部材5が視認されないようにしている。
【0035】
そして、さらに、図3に示すように、磁石隠しプレート4の内周部は、上述した引き剥がし防止プレート13の外周部よりも上方に位置しており、つまり、磁石隠しプレート4の内周部と引き剥がし防止プレート13の外周部とが上下方向に重なる位置に配置されている。かかる構成は、キーラバー6の引き剥がし防止プレート貼付部7の上面が、リング状磁石固定部9の上面(リング状磁石5の配置箇所の反対面)よりも低い位置に位置するよう形成されていることで実現されている。かかる構成により、決定キートップ3と方向キー25との間の隙間が、磁石隠しプレート4と引き剥がし防止プレート13とにより塞がれた状態となっている。
【0036】
また、図1に示すように、メタルドームシート14は、略矩形状に形成されたものであり、スイッチングの機能を有するメタルドームを、上述したキーユニット2に形成された各ボタン2c(各ボタン押し子)と決定キートップ3(キートップ押し子)との位置に応じて配列させたものである。
【0037】
また、メタルドームシート14には、略矩形の8つのシート逃げ孔15が、決定キートップ3を囲繞する位置に、周状に等間隔で設けられている。そして、メタルドームシート14は、フレキシブル基板16に貼付されている。
【0038】
上記フレキシブル基板16は、略矩形状に形成されたものであり、複数の電子部品が実装されている。この実施形態では、リング状磁石部材5によって作用する磁力、つまり、リング状磁石部材5の変位による磁束密度の変化を検出するホールIC17(磁気センサ)が、フレキシブル基板16の裏面側であるフロントケース24側に実装されている。具体的には、四つのホールIC17が決定キートップ3を囲繞するように周状に等間隔で設けられている。
【0039】
また、このフレキシブル基板16(基板)には、シート逃げ孔15と同大同形状に形成された8つの基板逃げ孔18が、4つのホールIC17を囲繞する位置であり、シート逃げ孔15に対応する位置に周状に等間隔に設けられている。このようなフレキシブル基板16は、フロントケース24に収容・固着されている。
【0040】
上記フロントケース24は、インサート板金19(図1の斜線参照)を樹脂と一体的にインサート成型したものである。インサート板金19(基板)は、板金絞り加工により形成されるもので、キーシート貼付面23と、このキーシート貼付面23から窪んで形成されてフレキシブル基板16を収容して貼付するフレキシブル基板収容部20と、このフレキシブル基板収容部20に形成された4つの磁気センサ逃げ孔21及び周状に突設された8つの突起部22と、を備えている。
【0041】
なお、フレキシブル基板収容部20は、キーシート貼付面23との段差を設けてフレキシブル基板16を収容することができるのであれば、板金に限らず、例えば、キーシート貼付面23と一体に樹脂成形により形成する等、他の構造としてもよい。
【0042】
そして、フレキシブル基板収容部20に形成された上記磁気センサ逃げ孔21は、フレキシブル基板収容部20に収容されたフレキシブル基板16に実装された4つのホールIC17の位置に対応して周状に四つ形成されており、図3に示すようにホールIC17を収容している。
【0043】
また、フレキシブル基板収容部20に形成された上記突起部22(規制部材)は、フレキシブル基板収容部20において、4つのホールIC17を囲繞するように周状に、当該フレキシブル基板収容部20の面に対して略直交方向(フレキシブル基板16側)に突出して形成されたものである。そして、突起部22は、フレキシブル基板16に形成されたシート逃げ孔15と、メタルドームシート14に形成された基板逃げ孔18とを挿通して、キーシートを構成するストッパープレート10の側部に位置する。これにより、突起部22は、決定キートップ3が周囲方向に移動したときに、これとともに移動するストッパープレート10の外周が当接することで、決定キートップ3の移動を係止すべくキーラバー6の蛇腹部8の変形を規制するよう機能する。
【0044】
ここで、上述したキーラバー6に形成された方向キー押し子は、突起部22よりも外周側に設けられている。つまり、方向キー25の外径は、8つの突起部22により形成される円の径よりも大きく設定されている。
【0045】
[動作]
次に、上記の構成からなるポインティングキーの動作を説明する。まず、操作者が適度な荷重を加えて決定キートップ3を当該決定キートップ3の厚さ方向と直交する方向(キーラバー6の表面に沿った方向)にスライド移動させると、キーラバー6における蛇腹部8のうち、スライド方向に位置する蛇腹部8が縮小し、スライド方向と反対方向の蛇腹部8が伸長する。この際、リング状磁石部材5は、ストッパープレート10を介して決定キートップ3と連動して、決定キートップ3と同様の変位量だけ同方向にスライド移動する。
【0046】
そして、リング状磁石部材5がスライド移動するとリング状磁石部材5と4つのホールIC17(図3参照)の相対的な位置関係が変化し、リング状磁石部材5と各ホールIC17の厚さ方向のオーバーラップ量が変化するため、4つのホールIC17で差磁束を検出し、決定キートップ3の位置が読み取られる。すなわち、ホールIC17は、このリング状磁石部材5の位置に基づいた磁束密度を検知信号としてフレキシブル基板16に供給する。
【0047】
なお、決定キートップ3をさらに同方向にスライド移動させていくと、ストッパープレート10の周縁が突起部22に突き当たって、当該突起部22が決定キートップ3の可動範囲を制限する。この際にも、ホールIC17は、この変位量に応じた検知信号をフレキシブル基板16に供給し続ける。また、ストッパープレート10の周縁が突起部22に突き当たる位置まで決定キートップ3をスライド移動させたとしても、リング状磁石部材5は磁石隠しプレート4により被覆されており、上方から視認されない。
【0048】
その後、操作者が決定キートップ3に対する荷重を取り除くと、蛇腹部8による復帰弾性力により蛇腹部8の変形が復元されると共に、決定キートップ3の位置が基準の位置に復帰する。
【0049】
一方、操作者が厚さ方向に決定キートップ3を押し込み操作すると、引き剥がし防止プレート貼付部7の周縁及びストッパープレート10のバネ部12が厚さ方向に撓み、決定キー押し子11bが厚さ方向(上下方向)に変位する。この際、この押し込み操作は、クリック感に影響のない良好なものである。そして、この決定キー押し子11bの変位をメタルドームシート14が検知すると、当該メタルドームシート14が押下信号をフレキシブル基板16に供給する。
【0050】
その後、操作者が押し込み操作を止めるとストッパープレート10のバネ部12の復帰弾性力により、決定キートップ3の変位がすばやく解消されて基準の位置に戻る。操作者は、決定キートップ3の厚さ方向の変位が解消された状態で、上記と同様に再度決定キートップ3をスライド操作する。この際、決定キートップ3の厚さ方向の変位が解消されているので、スライド操作に伴って決定キートップ3のキートップ押し子11bがメタルドームシートに干渉することはない。
【0051】
以上説明した通り、本発明におけるポインティングキーによれば、引き剥がし防止プレート13が設けられているため、ユーザが決定キートップ3を強い力で操作しても、決定キートップ3が引き剥がされてしまうのを防止することができ、ポインティングキーを備えた製品の耐久性を高めることができる。また、引き剥がし防止プレート13と磁石隠しプレート4とにより、決定キートップ3と方向キー25との隙間を隠すことができるので、製品の外観を向上させることができる。
【0052】
さらに、リング状磁石5がキーラバー6の下方に配置されているため、外部から水などの液体が侵入することを防止し、リング状磁石5に付着することを防止でき、当該磁石の腐食を抑制できる。その結果、さらなる製品の耐久性の向上を図ることができる。
【0053】
また、方向キー25の外径は、8つの突起部22により形成される円の径よりも大きく設定され、通常は、キーラバー6において、方向キー25の外周縁部と対応した位置に方向キー押し子が形成される。しかも、インサート板金19の突起部22の内側にストッパープレート10が可動する構造になっているため、突起部22の内側には方向キー25用のメタルドーム及び方向キー押し子を配置できず、これらはインサート板金19の突起部22の外側に配置する必要がある。その結果、方向キー25の外径は一般的なシートタイプのキーよりも大きくなってしまい、その分、周囲のキーの面積が小さくなってしまう。
【0054】
これに対し、方向キー25を薄型かつ高剛性の金属素材によって形成することで、キー押下時に方向キー25自体のたわみを防止することができるので、方向キー25の押し子を方向キー25の外周部に対応した位置に配置しなくても方向キー25のキークリックを達成できるようにした。このようにして方向キー25のたわみが防止できるため、方向キー25の押し子の位置の自由度が高まり、方向キー25の小径化を図ることができる。
【0055】
また、上述したポインティングキーによれば、ストッパープレート10を備えて、決定キートップ3を押し込み操作しても押し込み操作を止めると決定キートップ3の変位がすばやく解消されて即座に基準の位置に戻る。そして、次の押し込み操作又はスライド操作が即座に行われる。
【0056】
また、決定キートップ3の動作をキーラバー6のみならず、決定キートップ3の動作の押し込み操作をストッパープレート10で規定することができるので、決定キートップ3に対する押し込み操作による変位を即座に復元させることができる。
【0057】
また、スライド方向における決定キートップ3とリング状磁石部材5との位置関係を規定するので、決定キートップ3をスライド操作するとリング状磁石部材5も同一の変位量でスライドし、リング状磁石部材5の反応性を向上させることができる。
【0058】
また、キーラバー6が突起部22に接触してキーラバー6の表面に沿った方向の可動範囲を制限しているため、決定キートップ3の可動範囲が調整され、また、決定キートップ3のスライド操作に伴ってキーラバー6に負荷が生じない。従って、良好な操作性に適合するように可動範囲を設定することができると共にキーラバー6の劣化に伴う操作性の悪化を防止することができる。
【0059】
また、決定キートップ3とリング状磁石部材5とがキーラバー6の厚さ方向において重ならない配置となるので、設計の自由度を向上させて薄型化を図ることができる。
【0060】
また、ホールIC17が厚さ方向において決定キートップ3と重ならないようにフレキシブル基板16に配置されているため、キーラバー6の厚さ方向においてホールIC17と決定キートップ3とが重ならない配置となるので、操作性を良好に保持した状態で設計の自由度を向上させて、さらに薄型化を図ることができる。
【0061】
また、磁気センサ逃げ孔21にホールIC17を収容しているため、さらに薄型化を図ることが可能となる。
【0062】
なお、上述した実施の形態において示した動作手順、あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。例えば、上述した実施の形態では、決定キートップ3の形状は略円盤形状のとしたが、他の形状にしてもよい。また、その材質は、硬質樹脂に限られず、金属等で構成してもよい。
【0063】
また、上述した実施の形態では、磁気センサとしてホールIC17を用いたが、ホール素子、磁気抵抗効果素子、磁気抵抗効果IC等であってもよい。
【0064】
ここで、各構成要素の固定は接着剤・両面接着テープなどでの固定を用いているが、金属同士のスポット溶接や、金属物へネジ切りをし、ネジでの固定等でも良い。
【0065】
また、ストッパープレート10の動作範囲を規制する突起部22は、フロントケース24にインサートしている板金により形成したが、板金を有さない筐体を使用する場合、フレキシブル基板16上に、突起部22と同等の機能を発揮する突起物を設けることにより、板金切り起こし突起の代替とすることが可能である。
【0066】
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
【0067】
<付記>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。以下、本発明におけるポインティングキーの構成の概略について説明する。但し、本発明は、以下の構成に限定されない。
【0068】
(付記1)
電子機器の筐体表面に露出し、操作者によって操作される操作キートップと、
前記筐体表面に露出し、前記操作キートップを囲繞するよう設けられ、当該操作キートップを前記筐体表面に露出させる孔部を有する囲繞部材と、
前記操作キートップ及び前記囲繞部材の下方に位置し、前記操作キートップと前記囲繞部材との隙間を塞ぐよう広がって形成されており、上面に前記操作キートップが固定され、当該操作キートップが周囲方向に変位することを許容すると共に当該変位を復元可能な弾性復帰部を、前記操作キートップの周囲に位置する箇所に有する支持部材と、
前記囲繞部材及び前記支持部材の下方に位置し、当該支持部材に固定されて前記操作キートップと前記弾性復帰部との間に位置するリング状磁石部材と、
前記操作キートップと連動する前記リング状磁石部材の変位による磁束密度の変化を検出する磁気センサと、
前記囲繞部材の下方に位置すると共に前記支持部材の上面に備えられ、前記操作キートップの外側と前記囲繞部材の前記孔部の内側との間に、内周部が位置する環状の外周プレートと、
前記操作キートップと前記支持部材との間に介挿されて固定装備されるキートップ支持プレートと、
前記操作キートップ及び前記支持部材の下方に配置され、前記操作キートップが下方に変位することを許容すると共に当該変位を復元可能な上下方向弾性部材と、
を備えたポインティングキー。
【0069】
(付記2)
付記1に記載のポインティングキーであって、
前記キートップ支持プレートは、その外周部が前記外周プレートの内周部よりも大きく形成されると共に、当該外周プレートの下方に位置する、
ポインティングキー。
【0070】
(付記3)
付記1又は2に記載のポインティングキーであって、
前記キートップ支持プレートと前記外周プレートとは、上下方向に重なる位置に配置されることで前記操作キートップと前記囲繞部材の前記孔部との隙間を塞いで配置されている、
ポインティングキー。
【0071】
(付記4)
付記1乃至3のいずれかに記載のポインティングキーであって、
前記囲繞部材は、前記操作キートップを囲繞するよう設けられた第二の操作キートップであり、
前記第二の操作キートップは、前記支持部材が有する前記弾性復帰部の外側に固定され、当該弾性復帰部により前記第二の操作キートップが上下方向に変位することが許容されていると共に当該変位を復元可能とされている、
ポインティングキー。
【0072】
(付記5)
付記1乃至4のいずれかに記載のポインティングキーであって、
前記支持部材は、ゴム系材料にて形成されている、
ポインティングキー。
【0073】
(付記6)
付記5に記載のポインティングキーであって、
前記支持部材の前記弾性復帰部と前記第二の操作キートップを支持する部分とは、ゴム硬度が異なって形成されている、
ポインティングキー。
【0074】
(付記7)
付記1乃至6のいずれかに記載のポインティングキーであって、
前記磁気センサを実装する基板を備える共に、
前記基板に、前記操作キートップが当該操作キートップの周囲方向に所定の距離の範囲のみで変位するよう前記弾性復帰部の変形を規制する規制部材を設けた、
ポインティングキー。
【0075】
(付記8)
電子機器に対する操作者からの操作指示を入力するポインティングキーを備え、
前記ポインティングキーは、
前記電子機器の筐体表面に露出し、操作者によって操作される操作キートップと、
前記筐体表面に露出し、前記操作キートップを囲繞するよう設けられ、当該操作キートップを前記筐体表面に露出させる孔部を有する囲繞部材と、
前記操作キートップと前記囲繞部材との下方に位置し、前記操作キートップと前記囲繞部材との隙間を塞ぐよう広がって形成されており、上面に前記操作キートップが固定され、当該操作キートップが周囲方向に変位することを許容すると共に当該変位を復元可能な弾性復帰部を、前記操作キートップの周囲に位置する箇所に有する前記支持部材と、
前記囲繞部材及び前記支持部材の下方に位置し、当該支持部材に固定されて前記操作キートップと前記弾性復帰部との間に位置するリング状磁石部材と、
前記操作キートップと連動する前記リング状磁石部材の変位による磁束密度の変化を検出する磁気センサと、
前記囲繞部材の下方に位置すると共に前記支持部材の上面に備えられ、前記操作キートップの外側と前記囲繞部材の前記孔部の内側との間に、内周部が位置する環状の外周プレートと、
前記操作キートップと前記支持部材との間に介挿されて固定装備されるキートップ支持プレートと、
前記操作キートップ及び前記支持部材の下方に配置され、前記操作キートップが下方に変位することを許容すると共に当該変位を復元可能な上下方向弾性部材と、
を備えて構成されている、
電子機器。
【0076】
(付記9)
付記8に記載の電子機器であって、
前記ポインティングキーを構成する前記キートップ支持プレートは、その外周部が前記外周プレートの内周部よりも大きく形成されると共に、当該外周プレートの下方に位置する、
電子機器。
【符号の説明】
【0077】
1 キーシート
2 キーユニット
2a 円孔
2c ボタン
3 決定キートップ
4 磁石隠しプレート
5 リング状磁石
6 キーラバー
7 引き剥がし防止プレート貼付部
8 蛇腹部
9 リング状磁石固定部
10 ストッパープレート
11 押し子部
11a 押し子円面
11b 押し子
12 バネ部
13 引き剥がし防止プレート
14 メタルドームシート
15 シート孔
16 フレキシブル基板
17 ホールIC
18 基板逃げ孔
19 インサート板金
20 フレキシブル基板収容部
21 磁気センサ逃げ孔
22 突起部
23 キーシート貼付面
24 フロントケース
25 方向キー
25a 孔部
26 方向キー貼付部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器の筐体表面に露出し、操作者によって操作される操作キートップと、
前記筐体表面に露出し、前記操作キートップを囲繞するよう設けられ、当該操作キートップを前記筐体表面に露出させる孔部を有する囲繞部材と、
前記操作キートップ及び前記囲繞部材の下方に位置し、前記操作キートップと前記囲繞部材との隙間を塞ぐよう広がって形成されており、上面に前記操作キートップが固定され、当該操作キートップが周囲方向に変位することを許容すると共に当該変位を復元可能な弾性復帰部を、前記操作キートップの周囲に位置する箇所に有する支持部材と、
前記囲繞部材及び前記支持部材の下方に位置し、当該支持部材に固定されて前記操作キートップと前記弾性復帰部との間に位置するリング状磁石部材と、
前記操作キートップと連動する前記リング状磁石部材の変位による磁束密度の変化を検出する磁気センサと、
前記囲繞部材の下方に位置すると共に前記支持部材の上面に備えられ、前記操作キートップの外側と前記囲繞部材の前記孔部の内側との間に、内周部が位置する環状の外周プレートと、
前記操作キートップと前記支持部材との間に介挿されて固定装備されるキートップ支持プレートと、
前記操作キートップ及び前記支持部材の下方に配置され、前記操作キートップが下方に変位することを許容すると共に当該変位を復元可能な上下方向弾性部材と、
を備えたポインティングキー。
【請求項2】
請求項1に記載のポインティングキーであって、
前記キートップ支持プレートは、その外周部が前記外周プレートの内周部よりも大きく形成されると共に、当該外周プレートの下方に位置する、
ポインティングキー。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のポインティングキーであって、
前記キートップ支持プレートと前記外周プレートとは、上下方向に重なる位置に配置されることで前記操作キートップと前記囲繞部材の前記孔部との隙間を塞いで配置されている、
ポインティングキー。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかに記載のポインティングキーであって、
前記囲繞部材は、前記操作キートップを囲繞するよう設けられた第二の操作キートップであり、
前記第二の操作キートップは、前記支持部材が有する前記弾性復帰部の外側に固定され、当該弾性復帰部により前記第二の操作キートップが上下方向に変位することが許容されていると共に当該変位を復元可能とされている、
ポインティングキー。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載のポインティングキーであって、
前記支持部材は、ゴム系材料にて形成されている、
ポインティングキー。
【請求項6】
請求項5に記載のポインティングキーであって、
前記支持部材の前記弾性復帰部と前記第二の操作キートップを支持する部分とは、ゴム硬度が異なって形成されている、
ポインティングキー。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれかに記載のポインティングキーであって、
前記磁気センサを実装する基板を備える共に、
前記基板に、前記操作キートップが当該操作キートップの周囲方向に所定の距離の範囲のみで変位するよう前記弾性復帰部の変形を規制する規制部材を設けた、
ポインティングキー。
【請求項8】
電子機器に対する操作者からの操作指示を入力するポインティングキーを備え、
前記ポインティングキーは、
前記電子機器の筐体表面に露出し、操作者によって操作される操作キートップと、
前記筐体表面に露出し、前記操作キートップを囲繞するよう設けられ、当該操作キートップを前記筐体表面に露出させる孔部を有する囲繞部材と、
前記操作キートップと前記囲繞部材との下方に位置し、前記操作キートップと前記囲繞部材との隙間を塞ぐよう広がって形成されており、上面に前記操作キートップが固定され、当該操作キートップが周囲方向に変位することを許容すると共に当該変位を復元可能な弾性復帰部を、前記操作キートップの周囲に位置する箇所に有する前記支持部材と、
前記囲繞部材及び前記支持部材の下方に位置し、当該支持部材に固定されて前記操作キートップと前記弾性復帰部との間に位置するリング状磁石部材と、
前記操作キートップと連動する前記リング状磁石部材の変位による磁束密度の変化を検出する磁気センサと、
前記囲繞部材の下方に位置すると共に前記支持部材の上面に備えられ、前記操作キートップの外側と前記囲繞部材の前記孔部の内側との間に、内周部が位置する環状の外周プレートと、
前記操作キートップと前記支持部材との間に介挿されて固定装備されるキートップ支持プレートと、
前記操作キートップ及び前記支持部材の下方に配置され、前記操作キートップが下方に変位することを許容すると共に当該変位を復元可能な上下方向弾性部材と、
を備えて構成されている、
電子機器。
【請求項9】
請求項8に記載の電子機器であって、
前記ポインティングキーを構成する前記キートップ支持プレートは、その外周部が前記外周プレートの内周部よりも大きく形成されると共に、当該外周プレートの下方に位置する、
電子機器。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−198718(P2011−198718A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−67249(P2010−67249)
【出願日】平成22年3月24日(2010.3.24)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】