ポケットティシュー包装体
【課題】複数個のポケットティシューをまとめてフィルム包装した包装体において、ポケットティシューの取出し易さ、保管性、コンパクト性を向上させる。
【解決手段】
略長方形状の上下面及びこれら繋ぐ長側縁及び短側縁とからなる立体形状をなすポケットティシューの複数個を、上下面突き合わせに一列に配列して全体として略直方体形状のポケットティシュー配列体とし、その配列体の各面に外装フィルムが接する状態でフィルム包装し、各ポケットティシューの一方の短側縁が並ぶ面が底面とし、他方の短側縁が並ぶ面が上面とし、その上面の縁に沿って環状又はコ字状に開封用のミシン目線を形成したポケットティシュー包装体により解決される。
【解決手段】
略長方形状の上下面及びこれら繋ぐ長側縁及び短側縁とからなる立体形状をなすポケットティシューの複数個を、上下面突き合わせに一列に配列して全体として略直方体形状のポケットティシュー配列体とし、その配列体の各面に外装フィルムが接する状態でフィルム包装し、各ポケットティシューの一方の短側縁が並ぶ面が底面とし、他方の短側縁が並ぶ面が上面とし、その上面の縁に沿って環状又はコ字状に開封用のミシン目線を形成したポケットティシュー包装体により解決される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数枚のティシューの束を個包装したポケットティシューを、複数個まとめてフィルム包装したポケットティシュー包装体に関する。
【背景技術】
【0002】
複数枚のティシュペーパーをコンパクトに折り畳んで包装したいわゆるポケットティシューはよく知られる。このポケットティシューは、一般的には複数個をまとめてフィルム包装して市販されている。
【0003】
前記ポケットティシューは、略長方形状の上下面及びこれらを繋ぐ長側縁及び短側縁とからなる平型立体形状からなり、上面に取出し口を形成するためのミシン目線が形成されているのが一般的形状である。
【0004】
そして、従来、上記形状のポケットティシューを複数個まとめてフィルム包装した包装体における、ポケットティシューの収容態様は、ポケットティシューを長側縁同士、短側縁同士を突き合わせて横並び方向に概ね2〜3個、さらに上下面重ね合わせ方向に概ね3〜10個重ね合わせた配列での収容態様となっている。包装体は、全体として概ね座布団型あるいは枕型の平型形状をなしており、外装フィルムを開封して、個々のポケットティシューを取り出すようになっている。(横並び方向4個×上下面重ね合わせ方向4個の従来の収納態様を図9に例示する。図中、ポケットティシューは符号P、ポケットティシューのミシン目線は符号111、外装フィルムは符号140で表している)。
【0005】
ここで、複数のポケットティシューをフィルム包装した包装体は、その包装体を開封した後に、1個でもポケットティシューを取り出すとフィルムと残りのポケットティシューとの間に余裕ができて、ポケットティシューの配列態様が崩れて外装フィルム内で移動できるようになる。
【0006】
そして、上記の収納態様で座布団型、枕型となっている従来の包装体では、ポケットティシューの移動が極めて自由となり、外装フィルム内でポケットティシューがバラバラとなって見栄えが極めて悪くなるという問題があった。
【0007】
また、従来包装体は、上記のとおり包装体内でポケットティシューがバラバラとなりやすく、開封後の特に2個目以降を外装フィルム内から取出しにくくなり、特にポケットティシューの残りの数が少なくなってきた際に顕著となる問題があった。
【0008】
さらに、上記のとおり見栄え、取り出しやすさに難が生ずることから、使用者は、開封後にポケットティシューを別の収納ボックス等に入れ替えて保管する等手間のかかる保管態様を行なっていることもある。
【0009】
また、他方で、コンビニエンスストア等の小規模小売店等では、陳列棚のスペースが限られており、吊るす等の様態で販売されるが、陳列に必要な包装体のコンパクト化が求められているところ、従来の座布団型、枕型の包装体は、体積が大きく、市販に際して陳列棚の場所をとっていた。
【0010】
さらに、従来の座布団型、枕型の包装体では、複数をまとめて段ボール箱に梱包する際や店頭で陳列する際に内包するポケットティシューの上下面重ね合わせ方向に積み重ねられるため、ティシュペーパーの厚み方向に長期間力が加わり、ティシュペーパーの厚み方向のふっくら感を阻害してしまう欠点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2009−286470号公報
【特許文献2】実開平6−48499号公報
【特許文献3】実用登録3044120号公報
【特許文献4】特開2002−37357号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
よって、本発明の主たる課題は、複数個のポケットティシューをまとめて外装フィルムによってフィルム包装し適度にコンパクト化した包装体としたときのポケットティシューの取出し易さ、保管性、コンパクト性を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決した本発明及び作用効果は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
略長方形状の上下面及びこれら繋ぐ長側縁及び短側縁とからなる立体形状をなすポケットティシューの複数個を、上下面突き合わせに一列に配列して全体として略直方体形状のポケットティシュー配列体とし、その配列体の各面に外装フィルムが接する状態でフィルム包装し、
各ポケットティシューの一方の短側縁が並ぶ面を底面として自立可能であり、他方の短側縁が並ぶ面を天面とし、その天面の縁に沿って連続する環状又はコ字状に開封用のミシン目線を形成したことを特徴とするポケットティシュー包装体。
【0014】
<請求項2記載の発明>
前記ミシン目線が、包装体天面の縁から3〜20mm内側の位置にある請求項1記載のポケットティシュー包装体。
【0015】
<請求項3記載の発明>
ポケットティシューの上下面突き合わせ方向の長さ(ポケットティシュー1個の厚さ×配列個数)が高さ(ポケットティシュー包装体の長側縁の長さ)の0.8倍以上ある請求項1記載のポケットティシュー包装体。
【0016】
<請求項4記載の発明>
ポケットティシュー配列体が8〜20個のポケットティシューからなる請求項1又は2記載のポケットティシュー包装体。
【0017】
<請求項5記載の発明>
ポケットティシュー配列体が、ポケットティシューの上下面突き合わせ方向の長さ(ポケットティシューの厚さ×配列個数)において、非外装時の厚さに対するポケットティシュー包装体の長側縁の長さの比率が83〜95%の圧縮率をもって包装されているポケットティシュー包装体。
【0018】
<請求項6記載の発明>
外装フィルムの厚さが40〜80μmである請求項1〜4の何れか1項に記載のポケットティシュー包装体。
【0019】
<請求項7記載の発明>
外装フィルムの45°カンチレバー法(JIS L−1906)による剛軟性が35mm以上である請求項1〜5の何れか1項に記載のポケットティシュー包装体。
【0020】
(作用効果)
本発明の包装体では、天面のミシン目線を裂開することにより大きな開口が得られるので収納したポケットティシューの取出しがし易い。また、開口された開口部に、各ポケットティシューの短側縁が並ぶ収納態様となっているので、開封後のポケットティシューの残数に関わらずその良好な取出し性が損なわれない。さらに、各ポケットティシューの短側縁が並ぶ収納態様であることより、ポケットティシュー自体の開封用のミシン目線と外装フィルムからの引出し方向が同方向となり、引出し時にポケットティシュー自体のミシン目線を誤って裂開させてしまうことがない。
【0021】
また、本発明では天面のミシン目線を裂開して開封した後にも、ポケットティシューで構成される配列体の底面、長側縁で構成される側面に外装フィルムが接した状態が維持されるため、ポケットティシューを一部使用した後にも包装フィルム内におけるポケットティシューの動きの自由度が小さく各ポケットティシューがバラバラと成りがたく、いくつかを使用した後にもその整列態様が維持され見栄えに優れるほか、保管性にも優れる。
【0022】
さらに、本収納態様は、従来の座布団型、枕型よりも、コンパクトであり、物流費、資荷材費の削減に帰する他、狭い陳列棚に陳列するのに収納性に優れたものとなる。
【0023】
また、本発明の包装体は、段ボール箱内への梱包、店頭での陳列に際し、内包するポケットティシューの上下面を重ね合わせて積み重ねるよりも、短側縁方向に積み重ねるに適した形態となっており、ティシュペーパーの厚み方向に長期間力が加わって、ティシュペーパーの厚み方向のふっくら感を阻害するおそれが小さい。
【0024】
また、本発明の包装体では、ポケットティシューの一般的開封用ミシン目線配置位置であるポケットティシュー上面と、包装体の開封用ミシン目線配置位置が重ならない面となるために、包装体のミシン目線を裂開する際に内包されたポケットティシューのミシン目を破るリスクが小さい。
【0025】
さらに、配列体の形状を、ポケットティシューの上下面突き合わせ方向の長さ(ポケットティシュー1個の厚さ×配列個数)が、ポケットティシューの長側縁の長さの0.8倍以上とすると、配列体自体の自立性が良好となり、もってよりポケットティシューが崩れ難く、見栄え、保管性が向上する。なお、0.8倍未満であると、ポケットティシュー包装体の底面面積が小さくなり不安定となり十分な自立性が発揮されないおそれがある。
なお、ポケットティシュー1個の厚さ(非包装時)は、次記の手順で測定した値である。ポケットティシューを水平台上に面を付き合わせた状態で10個重ねる。その上に重さ30g、120mm×250mmの大きさのアクリル製平板を載せ、当該アクリル製平板の各短辺の中央を測定しその平均値を算出した後、これをポケットティシューの個数である10で除して、ポケットティシュー1個の厚さとする。
【0026】
他方、ポケットティシュー配列体が、ポケットティシューの上下面突き合わせ方向の長さ(ポケットティシューの厚さ×配列個数)において、非外装時の83〜95%の圧縮率をもって包装されていると、フィルムによる配列体の形状保持性が良好となり、よりいっそうポケットティシューを一部使用した後における包装フィルム内におけるポケットティシューの動きの自由度が小さくなり、各ポケットティシューがバラバラと成りがたくなり、見栄え、保管性、取り出しやすさに優れるものとなる。
【0027】
さらに、外装フィルムの厚さは40〜80μmであるのが望ましい。40μm未満では、外装フィルムにより配列体の形状維持性が十分に確保できないおそれがあり、また、外装フィルムの強度が不足し破れのおそれがある。また、80μmを超える場合には、剛性が高くなりすぎて取り扱い性とシール性が悪化するとともに、不必要にコストを高めるおそれがある。
【0028】
加えて、本発明の収納態様では、ポケットティシューの残数が少なくなり配列体の形状が維持されなくなった場合には、外装フィルム内でポケットティシューがその上下面方向に倒れることがあるが、外装フィルムをカンチレバー法によるコシが35mm以上のものとすると、このようなポケットティシューの倒れがあっても、一般的なポケットティシューであれば、その重量を外装フィルムで支えることができ、配列体の大きな崩れが防止される。
【0029】
他方、本発明は、特にポケットティシュー配列体が8〜20個のポケットティシューからなる場合に、上記の述べた種々の作用効果においてより良好な結果となる。
【発明の効果】
【0030】
以上の本発明によれば、複数個のポケットティシューをまとめて外装フィルムによってフィルム包装した包装体における、ポケットティシューの取出し易さ、保管性、コンパクト性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明にかかるポケットティシューの斜視図である。
【図2】本発明にかかるポケットティシュー包装体の斜視図である。
【図3】本発明にかかるポケットティシュー包装体の開封状態を示す斜視図である。
【図4】本発明にかかるポケットティシュー包装体の裂開用ミシン目線の例を示す上面図である。
【図5】本発明にかかるポケットティシュー包装体の裂開用ミシン目線の他の例を示す上面図である。
【図6】本発明にかかる包装体にかかる配列体の圧縮率を説明するための図である。
【図7】本発明の実施例の試験時の写真である。
【図8】本発明の比較例の試験時の写真である。
【図9】従来のポケットティシュー包装体の図である。
【図10】包装体からポケットティシューの1つ目を取り出す際に必要な力を測定する方法を示す図である。
【図11】包装体のシール性の測定方法を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
次いで、本発明の実施の形態を図面を参照しながら以下に詳述する。本発明は、ポケットティシューPを、複数個まとめて外装フィルム40によってフィルム包装(パッケージング)したものである。
【0033】
〔ポケットティシューの例〕
本発明にかかるポケットティシューPの例は、図1に示した。実施の形態にかかるポケットティシューPは、略長方形状の上下面1,2及びこれら繋ぐ長側縁3及び短側縁4とからなる座布団様の偏平状の立体形状をなすものであり、大きさは、概ね短側縁4の長さL1×長側縁3の長さL2×厚さが、75±10mm×125±10mm×15±5mmである。
【0034】
他方、前記ポケットティシューPは、既知の製品と同様に、上面1のほぼ中央に長側縁に沿う方向に取出口形成部としてのミシン目線11を形成し、このミシン目線11を裂開することで形成されるスリット状の取出口から内部のティシュペーパー20を取出し可能とする。
【0035】
内包されるティシュペーパー20は、従来既知のものが使用できる。ただし、ローションティシューと呼ばれる基紙に薬液を塗布などして担持させものは、高級品として認識され、これを内包させたポケットティシューは購買力があるため、複数個まとめて市販する意義が高く、よって、本発明において特に適するポケットティシューは、ローションティシューを内包したポケットティシューである。
【0036】
〔ポケットティシュー包装体の例〕
他方、本発明にかかるポケットティシュー包装体X1は、図2に示すように、前記形状のポケットティシューPの複数個を、上下面突き合わせに一列に配列して全体として略直方体形状のポケットティシュー配列体30とし、その配列体30の各面に外装フィルム40が接する状態でフィルム包装し、さらに各ポケットティシューP,P…の一方の短側縁4が並ぶ面を底面51とし、他方の短側縁4が並ぶ面を天面52とし、その天面52の縁に沿って環状に開封用のミシン目線60を形成したものである。
【0037】
本発明の包装体は、ポケットティシューPを8〜20個収納したものとするのがよい。市販に供するにあたって、かかる個数とするのが望ましく、また、本発明の各作用効果が好適に発揮される。なお、図示例の形態では、16個のポケットティシューを収納した例で示している。この16個収納した場合、本発明の包装体X1では、図9に示す座布団型の包装体X2に比して、体積が89%となり、高いコンパクト化が達成される。
【0038】
ここで、前記ポケットティシュー配列体30は、その形状がポケットティシューの上下面突き合わせ方向の長さL3(ポケットティシューの厚さ×配列個数)が、ポケットティシューの長側縁の長さの0.8倍以上であるのが望ましい。かかる形状の配列体30は、包装された状態における自立性に優れる。
【0039】
他方、配列体30の各面に外装フィルム40が接する状態で包装する具体的な包装態様は特に限定されないが、例示すれば、四方シール包装、三方シール包装、二方シール包装、ガゼット包装などが採用できる。
【0040】
上記包装態様を説明すれば、四方シール包装とは、二枚のフィルムシート間に被包装物を配置させつつ、シートの四方側縁を熱融着、超音波融着などの融着処理によってシールして封止する包装方態様である。三方シール包装は、フィルムシートを二つ折りしつつその折り返し内面に被包装物を配置させるとともに、開口三方縁を融着処理して封止する包装態様である。二方シール包装とは、チューブ状フィルムの内部に被包装物を配置しつつ両端開口縁を融着処理してシールする包装態様である。ガゼット包装は、上記各包装方法において側部にマチを付けつつシールする包装態様である。
【0041】
他方、特に、図3に示すように、本実施形態にかかる包装体X1における、天面52の縁に沿って配置された環状に開封用のミシン目線60の好ましい位置は、包装体天面52の縁からティシュペーパーの短側縁の長さL1の6〜15%の長さにある位置である(包装体天面の縁から当該位置までの距離を図中L5で示す)。ポケットティシューPの一般的形状を考慮すれば概ね天面52の縁から3〜20mm、より好ましくは5〜12mmの位置である。かかるミシン目線60の位置態様では、ミシン目線裂開時に大口の開封口53が形成され、内部のポケットティシューPをその際に露出する一方短側縁近傍を摘んで引き出して取り出す操作が容易に行えるようになる。また、包装体X1の天面52ほぼ全域が開口されるため、ポケットティシューPの残数に関係なく好適にどの位置のポケットティシューPをも取り出すことができる。
【0042】
なお、ミシン目線60の包装体天面52の縁からの離間距離が3mm未満であると、ミシン目線60の裂開時に意図しない包装体側面側へのフィルムの破れが生ずるおそれが高まり、反対に20mmを超えるとミシン目線裂開後に残る天面52の余剰片が目立ち見栄えを悪化させるとともに、ポケットティシューPの取出し性を悪化させる。
【0043】
なお、ミシン目線60の構成は、裂開を確実かつ容易にすべく、カット:タイ比を1:0.5〜1:3とし、カット部分の長さを1〜5mmとするのが望ましい。
【0044】
ここで、図2、3に示す例では、前記環状のミシン目線60で囲まれる範囲内に外装フィルム40の余剰代等によって摘み片41を形成し、この摘み片を引っ張ることで容易にミシン目線60の裂開がなされ、包装体X1の開封を容易なものとしている。さらに、図示はしないが、上記摘み片に陳列の際に陳列棚に形成された陳列用の棒やフック等の係止部材を介しての陳列を容易にすべく、陳列用孔を設けてもよい。
【0045】
なお、図2〜3に図示した例では、ミシン目線60を天面52に環状に配した例であるが、図4に示すように、ミシン目線60は略コ字状に配してもよい。
【0046】
他方、前記配列体30を外装フィルム40で包装するに当っては、ポケットティシュー配列体30を、ポケットティシューPの上下面突き合わせ方向に圧縮して包装するのがよい。ポケットティシュー内のティシュペーパーに皺を発生させることなく、包装体のコンパクト化を達成できる。また、外装フィルム40と配列体30との密着性が高まり、製品の型くずれが生じがたくなり、もって、輸送性等も向上する。
【0047】
ここで、圧縮率については、図6で示すように、前記配列体30の上下面突き合わせ方向の長さ(ポケットティシューの厚さ×配列個数)L3が、非外装時の83〜95%となる圧縮率であるのがよい。83%を超える圧縮率では、ポケットティシュー内のティシュペーパーの厚み感、ふんわり感を低下させるおそれが高まるとともに、天面開封口53から最初の一つのポケットティシューを取り出しがたくなる。95%未満圧縮率では、コンパクト化の意義が小さく、また、ポケットティシュー自体の有する弾性変形によって圧縮の意義が薄れ、外装フィルム40内でポケットティシューPが動きポケットティシュー配列体30の整然とした見栄えが失われるおそれがある。
【0048】
なお、圧縮率におけるポケットティシュー配列体の非外装時の厚みは、包装体内の外装フィルムからポケットティシューをすべて取出した後、それらのポケットティシューを水平台上に上下重ね合わせに積み重ね、その最上面上にポケットティシューの上面と同形状であって積み重ねたポケットティシューを圧縮しない程度の約30gのアクリル板を載置して、アクリル板の四角の高さを測定し、その測定値の平均値とする。
【0049】
〔外装フィルム〕
ここで、本発明においては、外装フィルム40の種類は、特に限定されず、既知のフィルムを用いることができる。例示すれば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、ポリスチレンフィルム、エチレン−ビニルアルコール共重合体フィルムが例示できるが、特に、安価なポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルムが好ましく、透明性が高く、ミシン目線での裂開性にもすぐれることからポリエチレンフィルムが最も好ましい。
【0050】
また、外装フィルム40は、内包物であるポケットティシューの視認性が良好であるのがよく、ヘイズ値が0.1〜20%の範囲のものとするのが望ましい。
【0051】
さらに包装体X1の剛性、意図しないミシン目線60の破断を防止すべく外装フィルム40は、その厚さが40〜80μmであるのが望ましい。さらに、ミシン目線60を裂開して天面52に開封口53を形成した後の、包装体X1の形状維持性を良好にすべく、外装フィルム40は、そのコシがJIS L−1906に基づく45°カンチレバー法で35mm以上あるものとするのが望ましい。ここで、カンチレバー法による測定は、既知のカンチレバー法を採用した剛軟度試験器により測定することができる。測定は、一般織物の剛軟度試験に準じて測定し、試料の大きさは幅20mm×長さ150mmとする。
【0052】
なお、外装フィルム40の好ましい厚さ、コシは以下の試験の結果に基づくものである。試験は、ポケットティシュー16個を収納した本発明にかかる収納体を試料とし、試料1については外装フィルムとして、カンチレバー法によるコシが34.9mm、厚さが40μmのポリエチレンフィルムを用い、試料2については外装フィルムとしてカンチレバー法によるコシが31.4mm、厚さが30μmのポリエチレンフィルムを用い、天面の縁から5mmの位置に縁に沿って形成した環状の開封用ミシン目線を裂開して天面全体を開口させた後、内部のポケットティシューを端から一つずつ抜き取り、収納体の形状が崩れたか否かを目視にて確認するものとした。
【0053】
試験の結果、試料1では、図7に示すように、9個を取出した際(残数7個)に、ポケットティシューが上下面方向に倒れ、配列体の形状が崩れたものの、外装フィルムがポケットティシューを支え、収納体全体が崩れることがなかったが、試料2では、図8に示すように7個を取り出した際(残数9個)にポケットティシューが上下面方向に倒れ、配列体の形状が崩れ、さらに外装フィルムがポケットティシューを支えられず、収納体全体が崩れてしまった。以上のことから、本発明における好ましい外装フィルムは上述のとおり、厚さが40〜80μm、コシがカンチレバー法で35mm以上あるものである。
【0054】
以上、詳述のとおり本発明の収納体の構成をとることで、ポケットティシューの取出し易さ、保管性、コンパクト性が向上する。
【試験例】
【0055】
本発明に係るポケットティシュー包装体に係る好適な構成、数値範囲等をさらに検討すべく試験を行なった。なお、ポケットティシュー包装体は、天面の縁に沿って連続する環状の開封用のミシン目線を形成したものとした。結果等は下記表1に示す。なお、表中各欄の定義、試験方法は次記の通りである。
【0056】
〔ミシン目線の位置〕
ミシン目線の位置は、包装体天面の縁からミシン目線までの離間距離である。
【0057】
〔ポケットティシュー1個の厚み(非包装時)〕
ポケットティシュー1個の厚み(非包装時)は、次記の手順で測定した値である。ポケットティシューを水平台上に面を付き合わせた状態で10個重ねる。その上に重さ30g、120mm×250mmの大きさのアクリル製平板を載せ、当該アクリル製平板の各短辺の中央を測定しその平均値を算出した後、これをポケットティシューの個数である10で除して、ポケットティシュー1個の厚みとする。
【0058】
〔ポケットティシューの1つ目を取り出す際に必要な力〕
ポケットティシューの1つ目を取り出す際に必要な力は、図10に示すとおり、次記の手順で測定した値である。まず、ポケットティシューを包装体に詰めた状態で、包装体のミシン目線の全てを開封し、その開口に露出する一つのポケットティシューの短辺を目玉クリップで挟み、目玉クリップのポケットティシューを挟みこむ反対側の摘み部開口に、伸縮性のない紐を通し輪状にする。輪状にした紐に、加重測定器を取り付ける。包装体の外装フィルムを水平台に固定し、前記目玉クリップで挟んだポケットティシューを引き上げるようにして取り出し、取り出し終わるまでに加わった力の最大値を測定値とする。測定するポケットティシューは、包装体の中央に位置するもの(例えば、15個入りであれば端から8個目、14個入りであれば端から7個目)とし、5回実施した測定値の平均をポケットティシューの1つ目を取り出す際に必要な力とする。測定器は、株式会社イマダ デジタルフォースゲージDPS−20を用いた。目玉クリップは、挟みこむ幅が51mmのコクヨ クリ−14を用い、目玉クリップと測定器を連結する伸縮性のない紐には、たこ糸を用いた。
【0059】
〔包装体を3段積みにした際の安定性〕
包装体を3段積みにした際の安定性は次記の手順で評価した。ポケットティシュー包装体を、高さ方向に3段積み、倒れないか否かを目視にて確認する。試験は3回行い、倒れが起こらないものを◎、3回倒れたものを△、1〜2回倒れたものを○とする。
【0060】
〔包装体のシール性〕
包装体のシール性は、図11に示すとおり、一般的な卓上型シーラー(株式会社 石崎電機製作所社製シュアーシーラーNL−331JC)を用いてタイマー設定3にて、包装体の天面または底面をシール作業する。100個作製し、3〜10秒でシールできたものを◎、それ以外を△とする。3秒未満のものは、融着部で切れ不良になりやすく、10秒をこえると作業性が悪く、融着不良が生じやすい。
【0061】
〔外装フィルムの剛軟性〕
外装フィルムの剛軟性は、JIS L−1906に基づく45°カンチレバー法により剛軟度試験器を用いて測定する。試料は20mm×150mmで外装フィルムの縦方向を長辺とし、角度45度の傾斜面に試料端が接した際の長さを測定する。10回の測定値の平均値を外装フィルムの剛軟性とする。
【0062】
〔包装体が倒れ始めた時の包装体に残っているポケットティシュー個数〕
包装体が倒れ始めた時の包装体に残っているポケットティシュー個数は次記の手順で試験した値である。まず、ポケットティシュー包装体のミシン目線を開封する。次に開口から内部のポケットティシューを端から1個ずつ取り出し、包装体が倒れた(ポケットティシューの重さで崩れた)際の包装体内に残るポケットティシューの数を計数する。当該試験を3回行い、その平均値を算出する。
【0063】
〔官能評価:ミシン目線の開けやすさ、取り出しやさ、保管しやさ〕
試験例1〜11については、被験者8名による官能評価を行なった。評価は、実際に開封作業等を行ない、全員が開けやすい、取り出しやすい、保管しやすいと回答したものを◎、それ以外を△とした。
【0064】
【表1】
【0065】
表1から、ミシン目線の位置は、包装体天面の縁から3mm未満であると開封のしやすさが低下し(試験例5参照)、包装体の高さと幅の比率が0.8倍未満となると積み上げた際の安定性が低下する傾向にある(試験例15参照)。各試験から、本発明のティシュペーパー包装体における、取出し易さ、保管性、コンパクト性について、請求項2〜7に示される具体的数値範囲の範囲内であると、特に良好な効果が得られることが理解される。
【符号の説明】
【0066】
X1,X2…ポケットティシュー包装体、P…ポケットティシュー、1…ポケットティシューの上面、2…ポケットティシューの下面、3…ポケットティシューの長側縁、4…ポケットティシューの短側縁、11…ポケットティシューのミシン目線、20…ティシュペーパー(束)、30…ポケットティシュー配列体、40…外装フィルム、41…摘み片、51…ポケットティシュー収納体の底面、52…ポケットティシュー収納体の天面、60…開封用ミシン目線、L1…短側縁の長さ、L2長側縁の長さ、L3…ポケットティシュー配列体におけるポケットティシューの上下面突き合わせ方向の長さ、L4…ポケットティシュー収納体の高さ。
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数枚のティシューの束を個包装したポケットティシューを、複数個まとめてフィルム包装したポケットティシュー包装体に関する。
【背景技術】
【0002】
複数枚のティシュペーパーをコンパクトに折り畳んで包装したいわゆるポケットティシューはよく知られる。このポケットティシューは、一般的には複数個をまとめてフィルム包装して市販されている。
【0003】
前記ポケットティシューは、略長方形状の上下面及びこれらを繋ぐ長側縁及び短側縁とからなる平型立体形状からなり、上面に取出し口を形成するためのミシン目線が形成されているのが一般的形状である。
【0004】
そして、従来、上記形状のポケットティシューを複数個まとめてフィルム包装した包装体における、ポケットティシューの収容態様は、ポケットティシューを長側縁同士、短側縁同士を突き合わせて横並び方向に概ね2〜3個、さらに上下面重ね合わせ方向に概ね3〜10個重ね合わせた配列での収容態様となっている。包装体は、全体として概ね座布団型あるいは枕型の平型形状をなしており、外装フィルムを開封して、個々のポケットティシューを取り出すようになっている。(横並び方向4個×上下面重ね合わせ方向4個の従来の収納態様を図9に例示する。図中、ポケットティシューは符号P、ポケットティシューのミシン目線は符号111、外装フィルムは符号140で表している)。
【0005】
ここで、複数のポケットティシューをフィルム包装した包装体は、その包装体を開封した後に、1個でもポケットティシューを取り出すとフィルムと残りのポケットティシューとの間に余裕ができて、ポケットティシューの配列態様が崩れて外装フィルム内で移動できるようになる。
【0006】
そして、上記の収納態様で座布団型、枕型となっている従来の包装体では、ポケットティシューの移動が極めて自由となり、外装フィルム内でポケットティシューがバラバラとなって見栄えが極めて悪くなるという問題があった。
【0007】
また、従来包装体は、上記のとおり包装体内でポケットティシューがバラバラとなりやすく、開封後の特に2個目以降を外装フィルム内から取出しにくくなり、特にポケットティシューの残りの数が少なくなってきた際に顕著となる問題があった。
【0008】
さらに、上記のとおり見栄え、取り出しやすさに難が生ずることから、使用者は、開封後にポケットティシューを別の収納ボックス等に入れ替えて保管する等手間のかかる保管態様を行なっていることもある。
【0009】
また、他方で、コンビニエンスストア等の小規模小売店等では、陳列棚のスペースが限られており、吊るす等の様態で販売されるが、陳列に必要な包装体のコンパクト化が求められているところ、従来の座布団型、枕型の包装体は、体積が大きく、市販に際して陳列棚の場所をとっていた。
【0010】
さらに、従来の座布団型、枕型の包装体では、複数をまとめて段ボール箱に梱包する際や店頭で陳列する際に内包するポケットティシューの上下面重ね合わせ方向に積み重ねられるため、ティシュペーパーの厚み方向に長期間力が加わり、ティシュペーパーの厚み方向のふっくら感を阻害してしまう欠点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2009−286470号公報
【特許文献2】実開平6−48499号公報
【特許文献3】実用登録3044120号公報
【特許文献4】特開2002−37357号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
よって、本発明の主たる課題は、複数個のポケットティシューをまとめて外装フィルムによってフィルム包装し適度にコンパクト化した包装体としたときのポケットティシューの取出し易さ、保管性、コンパクト性を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決した本発明及び作用効果は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
略長方形状の上下面及びこれら繋ぐ長側縁及び短側縁とからなる立体形状をなすポケットティシューの複数個を、上下面突き合わせに一列に配列して全体として略直方体形状のポケットティシュー配列体とし、その配列体の各面に外装フィルムが接する状態でフィルム包装し、
各ポケットティシューの一方の短側縁が並ぶ面を底面として自立可能であり、他方の短側縁が並ぶ面を天面とし、その天面の縁に沿って連続する環状又はコ字状に開封用のミシン目線を形成したことを特徴とするポケットティシュー包装体。
【0014】
<請求項2記載の発明>
前記ミシン目線が、包装体天面の縁から3〜20mm内側の位置にある請求項1記載のポケットティシュー包装体。
【0015】
<請求項3記載の発明>
ポケットティシューの上下面突き合わせ方向の長さ(ポケットティシュー1個の厚さ×配列個数)が高さ(ポケットティシュー包装体の長側縁の長さ)の0.8倍以上ある請求項1記載のポケットティシュー包装体。
【0016】
<請求項4記載の発明>
ポケットティシュー配列体が8〜20個のポケットティシューからなる請求項1又は2記載のポケットティシュー包装体。
【0017】
<請求項5記載の発明>
ポケットティシュー配列体が、ポケットティシューの上下面突き合わせ方向の長さ(ポケットティシューの厚さ×配列個数)において、非外装時の厚さに対するポケットティシュー包装体の長側縁の長さの比率が83〜95%の圧縮率をもって包装されているポケットティシュー包装体。
【0018】
<請求項6記載の発明>
外装フィルムの厚さが40〜80μmである請求項1〜4の何れか1項に記載のポケットティシュー包装体。
【0019】
<請求項7記載の発明>
外装フィルムの45°カンチレバー法(JIS L−1906)による剛軟性が35mm以上である請求項1〜5の何れか1項に記載のポケットティシュー包装体。
【0020】
(作用効果)
本発明の包装体では、天面のミシン目線を裂開することにより大きな開口が得られるので収納したポケットティシューの取出しがし易い。また、開口された開口部に、各ポケットティシューの短側縁が並ぶ収納態様となっているので、開封後のポケットティシューの残数に関わらずその良好な取出し性が損なわれない。さらに、各ポケットティシューの短側縁が並ぶ収納態様であることより、ポケットティシュー自体の開封用のミシン目線と外装フィルムからの引出し方向が同方向となり、引出し時にポケットティシュー自体のミシン目線を誤って裂開させてしまうことがない。
【0021】
また、本発明では天面のミシン目線を裂開して開封した後にも、ポケットティシューで構成される配列体の底面、長側縁で構成される側面に外装フィルムが接した状態が維持されるため、ポケットティシューを一部使用した後にも包装フィルム内におけるポケットティシューの動きの自由度が小さく各ポケットティシューがバラバラと成りがたく、いくつかを使用した後にもその整列態様が維持され見栄えに優れるほか、保管性にも優れる。
【0022】
さらに、本収納態様は、従来の座布団型、枕型よりも、コンパクトであり、物流費、資荷材費の削減に帰する他、狭い陳列棚に陳列するのに収納性に優れたものとなる。
【0023】
また、本発明の包装体は、段ボール箱内への梱包、店頭での陳列に際し、内包するポケットティシューの上下面を重ね合わせて積み重ねるよりも、短側縁方向に積み重ねるに適した形態となっており、ティシュペーパーの厚み方向に長期間力が加わって、ティシュペーパーの厚み方向のふっくら感を阻害するおそれが小さい。
【0024】
また、本発明の包装体では、ポケットティシューの一般的開封用ミシン目線配置位置であるポケットティシュー上面と、包装体の開封用ミシン目線配置位置が重ならない面となるために、包装体のミシン目線を裂開する際に内包されたポケットティシューのミシン目を破るリスクが小さい。
【0025】
さらに、配列体の形状を、ポケットティシューの上下面突き合わせ方向の長さ(ポケットティシュー1個の厚さ×配列個数)が、ポケットティシューの長側縁の長さの0.8倍以上とすると、配列体自体の自立性が良好となり、もってよりポケットティシューが崩れ難く、見栄え、保管性が向上する。なお、0.8倍未満であると、ポケットティシュー包装体の底面面積が小さくなり不安定となり十分な自立性が発揮されないおそれがある。
なお、ポケットティシュー1個の厚さ(非包装時)は、次記の手順で測定した値である。ポケットティシューを水平台上に面を付き合わせた状態で10個重ねる。その上に重さ30g、120mm×250mmの大きさのアクリル製平板を載せ、当該アクリル製平板の各短辺の中央を測定しその平均値を算出した後、これをポケットティシューの個数である10で除して、ポケットティシュー1個の厚さとする。
【0026】
他方、ポケットティシュー配列体が、ポケットティシューの上下面突き合わせ方向の長さ(ポケットティシューの厚さ×配列個数)において、非外装時の83〜95%の圧縮率をもって包装されていると、フィルムによる配列体の形状保持性が良好となり、よりいっそうポケットティシューを一部使用した後における包装フィルム内におけるポケットティシューの動きの自由度が小さくなり、各ポケットティシューがバラバラと成りがたくなり、見栄え、保管性、取り出しやすさに優れるものとなる。
【0027】
さらに、外装フィルムの厚さは40〜80μmであるのが望ましい。40μm未満では、外装フィルムにより配列体の形状維持性が十分に確保できないおそれがあり、また、外装フィルムの強度が不足し破れのおそれがある。また、80μmを超える場合には、剛性が高くなりすぎて取り扱い性とシール性が悪化するとともに、不必要にコストを高めるおそれがある。
【0028】
加えて、本発明の収納態様では、ポケットティシューの残数が少なくなり配列体の形状が維持されなくなった場合には、外装フィルム内でポケットティシューがその上下面方向に倒れることがあるが、外装フィルムをカンチレバー法によるコシが35mm以上のものとすると、このようなポケットティシューの倒れがあっても、一般的なポケットティシューであれば、その重量を外装フィルムで支えることができ、配列体の大きな崩れが防止される。
【0029】
他方、本発明は、特にポケットティシュー配列体が8〜20個のポケットティシューからなる場合に、上記の述べた種々の作用効果においてより良好な結果となる。
【発明の効果】
【0030】
以上の本発明によれば、複数個のポケットティシューをまとめて外装フィルムによってフィルム包装した包装体における、ポケットティシューの取出し易さ、保管性、コンパクト性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明にかかるポケットティシューの斜視図である。
【図2】本発明にかかるポケットティシュー包装体の斜視図である。
【図3】本発明にかかるポケットティシュー包装体の開封状態を示す斜視図である。
【図4】本発明にかかるポケットティシュー包装体の裂開用ミシン目線の例を示す上面図である。
【図5】本発明にかかるポケットティシュー包装体の裂開用ミシン目線の他の例を示す上面図である。
【図6】本発明にかかる包装体にかかる配列体の圧縮率を説明するための図である。
【図7】本発明の実施例の試験時の写真である。
【図8】本発明の比較例の試験時の写真である。
【図9】従来のポケットティシュー包装体の図である。
【図10】包装体からポケットティシューの1つ目を取り出す際に必要な力を測定する方法を示す図である。
【図11】包装体のシール性の測定方法を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
次いで、本発明の実施の形態を図面を参照しながら以下に詳述する。本発明は、ポケットティシューPを、複数個まとめて外装フィルム40によってフィルム包装(パッケージング)したものである。
【0033】
〔ポケットティシューの例〕
本発明にかかるポケットティシューPの例は、図1に示した。実施の形態にかかるポケットティシューPは、略長方形状の上下面1,2及びこれら繋ぐ長側縁3及び短側縁4とからなる座布団様の偏平状の立体形状をなすものであり、大きさは、概ね短側縁4の長さL1×長側縁3の長さL2×厚さが、75±10mm×125±10mm×15±5mmである。
【0034】
他方、前記ポケットティシューPは、既知の製品と同様に、上面1のほぼ中央に長側縁に沿う方向に取出口形成部としてのミシン目線11を形成し、このミシン目線11を裂開することで形成されるスリット状の取出口から内部のティシュペーパー20を取出し可能とする。
【0035】
内包されるティシュペーパー20は、従来既知のものが使用できる。ただし、ローションティシューと呼ばれる基紙に薬液を塗布などして担持させものは、高級品として認識され、これを内包させたポケットティシューは購買力があるため、複数個まとめて市販する意義が高く、よって、本発明において特に適するポケットティシューは、ローションティシューを内包したポケットティシューである。
【0036】
〔ポケットティシュー包装体の例〕
他方、本発明にかかるポケットティシュー包装体X1は、図2に示すように、前記形状のポケットティシューPの複数個を、上下面突き合わせに一列に配列して全体として略直方体形状のポケットティシュー配列体30とし、その配列体30の各面に外装フィルム40が接する状態でフィルム包装し、さらに各ポケットティシューP,P…の一方の短側縁4が並ぶ面を底面51とし、他方の短側縁4が並ぶ面を天面52とし、その天面52の縁に沿って環状に開封用のミシン目線60を形成したものである。
【0037】
本発明の包装体は、ポケットティシューPを8〜20個収納したものとするのがよい。市販に供するにあたって、かかる個数とするのが望ましく、また、本発明の各作用効果が好適に発揮される。なお、図示例の形態では、16個のポケットティシューを収納した例で示している。この16個収納した場合、本発明の包装体X1では、図9に示す座布団型の包装体X2に比して、体積が89%となり、高いコンパクト化が達成される。
【0038】
ここで、前記ポケットティシュー配列体30は、その形状がポケットティシューの上下面突き合わせ方向の長さL3(ポケットティシューの厚さ×配列個数)が、ポケットティシューの長側縁の長さの0.8倍以上であるのが望ましい。かかる形状の配列体30は、包装された状態における自立性に優れる。
【0039】
他方、配列体30の各面に外装フィルム40が接する状態で包装する具体的な包装態様は特に限定されないが、例示すれば、四方シール包装、三方シール包装、二方シール包装、ガゼット包装などが採用できる。
【0040】
上記包装態様を説明すれば、四方シール包装とは、二枚のフィルムシート間に被包装物を配置させつつ、シートの四方側縁を熱融着、超音波融着などの融着処理によってシールして封止する包装方態様である。三方シール包装は、フィルムシートを二つ折りしつつその折り返し内面に被包装物を配置させるとともに、開口三方縁を融着処理して封止する包装態様である。二方シール包装とは、チューブ状フィルムの内部に被包装物を配置しつつ両端開口縁を融着処理してシールする包装態様である。ガゼット包装は、上記各包装方法において側部にマチを付けつつシールする包装態様である。
【0041】
他方、特に、図3に示すように、本実施形態にかかる包装体X1における、天面52の縁に沿って配置された環状に開封用のミシン目線60の好ましい位置は、包装体天面52の縁からティシュペーパーの短側縁の長さL1の6〜15%の長さにある位置である(包装体天面の縁から当該位置までの距離を図中L5で示す)。ポケットティシューPの一般的形状を考慮すれば概ね天面52の縁から3〜20mm、より好ましくは5〜12mmの位置である。かかるミシン目線60の位置態様では、ミシン目線裂開時に大口の開封口53が形成され、内部のポケットティシューPをその際に露出する一方短側縁近傍を摘んで引き出して取り出す操作が容易に行えるようになる。また、包装体X1の天面52ほぼ全域が開口されるため、ポケットティシューPの残数に関係なく好適にどの位置のポケットティシューPをも取り出すことができる。
【0042】
なお、ミシン目線60の包装体天面52の縁からの離間距離が3mm未満であると、ミシン目線60の裂開時に意図しない包装体側面側へのフィルムの破れが生ずるおそれが高まり、反対に20mmを超えるとミシン目線裂開後に残る天面52の余剰片が目立ち見栄えを悪化させるとともに、ポケットティシューPの取出し性を悪化させる。
【0043】
なお、ミシン目線60の構成は、裂開を確実かつ容易にすべく、カット:タイ比を1:0.5〜1:3とし、カット部分の長さを1〜5mmとするのが望ましい。
【0044】
ここで、図2、3に示す例では、前記環状のミシン目線60で囲まれる範囲内に外装フィルム40の余剰代等によって摘み片41を形成し、この摘み片を引っ張ることで容易にミシン目線60の裂開がなされ、包装体X1の開封を容易なものとしている。さらに、図示はしないが、上記摘み片に陳列の際に陳列棚に形成された陳列用の棒やフック等の係止部材を介しての陳列を容易にすべく、陳列用孔を設けてもよい。
【0045】
なお、図2〜3に図示した例では、ミシン目線60を天面52に環状に配した例であるが、図4に示すように、ミシン目線60は略コ字状に配してもよい。
【0046】
他方、前記配列体30を外装フィルム40で包装するに当っては、ポケットティシュー配列体30を、ポケットティシューPの上下面突き合わせ方向に圧縮して包装するのがよい。ポケットティシュー内のティシュペーパーに皺を発生させることなく、包装体のコンパクト化を達成できる。また、外装フィルム40と配列体30との密着性が高まり、製品の型くずれが生じがたくなり、もって、輸送性等も向上する。
【0047】
ここで、圧縮率については、図6で示すように、前記配列体30の上下面突き合わせ方向の長さ(ポケットティシューの厚さ×配列個数)L3が、非外装時の83〜95%となる圧縮率であるのがよい。83%を超える圧縮率では、ポケットティシュー内のティシュペーパーの厚み感、ふんわり感を低下させるおそれが高まるとともに、天面開封口53から最初の一つのポケットティシューを取り出しがたくなる。95%未満圧縮率では、コンパクト化の意義が小さく、また、ポケットティシュー自体の有する弾性変形によって圧縮の意義が薄れ、外装フィルム40内でポケットティシューPが動きポケットティシュー配列体30の整然とした見栄えが失われるおそれがある。
【0048】
なお、圧縮率におけるポケットティシュー配列体の非外装時の厚みは、包装体内の外装フィルムからポケットティシューをすべて取出した後、それらのポケットティシューを水平台上に上下重ね合わせに積み重ね、その最上面上にポケットティシューの上面と同形状であって積み重ねたポケットティシューを圧縮しない程度の約30gのアクリル板を載置して、アクリル板の四角の高さを測定し、その測定値の平均値とする。
【0049】
〔外装フィルム〕
ここで、本発明においては、外装フィルム40の種類は、特に限定されず、既知のフィルムを用いることができる。例示すれば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、ポリスチレンフィルム、エチレン−ビニルアルコール共重合体フィルムが例示できるが、特に、安価なポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルムが好ましく、透明性が高く、ミシン目線での裂開性にもすぐれることからポリエチレンフィルムが最も好ましい。
【0050】
また、外装フィルム40は、内包物であるポケットティシューの視認性が良好であるのがよく、ヘイズ値が0.1〜20%の範囲のものとするのが望ましい。
【0051】
さらに包装体X1の剛性、意図しないミシン目線60の破断を防止すべく外装フィルム40は、その厚さが40〜80μmであるのが望ましい。さらに、ミシン目線60を裂開して天面52に開封口53を形成した後の、包装体X1の形状維持性を良好にすべく、外装フィルム40は、そのコシがJIS L−1906に基づく45°カンチレバー法で35mm以上あるものとするのが望ましい。ここで、カンチレバー法による測定は、既知のカンチレバー法を採用した剛軟度試験器により測定することができる。測定は、一般織物の剛軟度試験に準じて測定し、試料の大きさは幅20mm×長さ150mmとする。
【0052】
なお、外装フィルム40の好ましい厚さ、コシは以下の試験の結果に基づくものである。試験は、ポケットティシュー16個を収納した本発明にかかる収納体を試料とし、試料1については外装フィルムとして、カンチレバー法によるコシが34.9mm、厚さが40μmのポリエチレンフィルムを用い、試料2については外装フィルムとしてカンチレバー法によるコシが31.4mm、厚さが30μmのポリエチレンフィルムを用い、天面の縁から5mmの位置に縁に沿って形成した環状の開封用ミシン目線を裂開して天面全体を開口させた後、内部のポケットティシューを端から一つずつ抜き取り、収納体の形状が崩れたか否かを目視にて確認するものとした。
【0053】
試験の結果、試料1では、図7に示すように、9個を取出した際(残数7個)に、ポケットティシューが上下面方向に倒れ、配列体の形状が崩れたものの、外装フィルムがポケットティシューを支え、収納体全体が崩れることがなかったが、試料2では、図8に示すように7個を取り出した際(残数9個)にポケットティシューが上下面方向に倒れ、配列体の形状が崩れ、さらに外装フィルムがポケットティシューを支えられず、収納体全体が崩れてしまった。以上のことから、本発明における好ましい外装フィルムは上述のとおり、厚さが40〜80μm、コシがカンチレバー法で35mm以上あるものである。
【0054】
以上、詳述のとおり本発明の収納体の構成をとることで、ポケットティシューの取出し易さ、保管性、コンパクト性が向上する。
【試験例】
【0055】
本発明に係るポケットティシュー包装体に係る好適な構成、数値範囲等をさらに検討すべく試験を行なった。なお、ポケットティシュー包装体は、天面の縁に沿って連続する環状の開封用のミシン目線を形成したものとした。結果等は下記表1に示す。なお、表中各欄の定義、試験方法は次記の通りである。
【0056】
〔ミシン目線の位置〕
ミシン目線の位置は、包装体天面の縁からミシン目線までの離間距離である。
【0057】
〔ポケットティシュー1個の厚み(非包装時)〕
ポケットティシュー1個の厚み(非包装時)は、次記の手順で測定した値である。ポケットティシューを水平台上に面を付き合わせた状態で10個重ねる。その上に重さ30g、120mm×250mmの大きさのアクリル製平板を載せ、当該アクリル製平板の各短辺の中央を測定しその平均値を算出した後、これをポケットティシューの個数である10で除して、ポケットティシュー1個の厚みとする。
【0058】
〔ポケットティシューの1つ目を取り出す際に必要な力〕
ポケットティシューの1つ目を取り出す際に必要な力は、図10に示すとおり、次記の手順で測定した値である。まず、ポケットティシューを包装体に詰めた状態で、包装体のミシン目線の全てを開封し、その開口に露出する一つのポケットティシューの短辺を目玉クリップで挟み、目玉クリップのポケットティシューを挟みこむ反対側の摘み部開口に、伸縮性のない紐を通し輪状にする。輪状にした紐に、加重測定器を取り付ける。包装体の外装フィルムを水平台に固定し、前記目玉クリップで挟んだポケットティシューを引き上げるようにして取り出し、取り出し終わるまでに加わった力の最大値を測定値とする。測定するポケットティシューは、包装体の中央に位置するもの(例えば、15個入りであれば端から8個目、14個入りであれば端から7個目)とし、5回実施した測定値の平均をポケットティシューの1つ目を取り出す際に必要な力とする。測定器は、株式会社イマダ デジタルフォースゲージDPS−20を用いた。目玉クリップは、挟みこむ幅が51mmのコクヨ クリ−14を用い、目玉クリップと測定器を連結する伸縮性のない紐には、たこ糸を用いた。
【0059】
〔包装体を3段積みにした際の安定性〕
包装体を3段積みにした際の安定性は次記の手順で評価した。ポケットティシュー包装体を、高さ方向に3段積み、倒れないか否かを目視にて確認する。試験は3回行い、倒れが起こらないものを◎、3回倒れたものを△、1〜2回倒れたものを○とする。
【0060】
〔包装体のシール性〕
包装体のシール性は、図11に示すとおり、一般的な卓上型シーラー(株式会社 石崎電機製作所社製シュアーシーラーNL−331JC)を用いてタイマー設定3にて、包装体の天面または底面をシール作業する。100個作製し、3〜10秒でシールできたものを◎、それ以外を△とする。3秒未満のものは、融着部で切れ不良になりやすく、10秒をこえると作業性が悪く、融着不良が生じやすい。
【0061】
〔外装フィルムの剛軟性〕
外装フィルムの剛軟性は、JIS L−1906に基づく45°カンチレバー法により剛軟度試験器を用いて測定する。試料は20mm×150mmで外装フィルムの縦方向を長辺とし、角度45度の傾斜面に試料端が接した際の長さを測定する。10回の測定値の平均値を外装フィルムの剛軟性とする。
【0062】
〔包装体が倒れ始めた時の包装体に残っているポケットティシュー個数〕
包装体が倒れ始めた時の包装体に残っているポケットティシュー個数は次記の手順で試験した値である。まず、ポケットティシュー包装体のミシン目線を開封する。次に開口から内部のポケットティシューを端から1個ずつ取り出し、包装体が倒れた(ポケットティシューの重さで崩れた)際の包装体内に残るポケットティシューの数を計数する。当該試験を3回行い、その平均値を算出する。
【0063】
〔官能評価:ミシン目線の開けやすさ、取り出しやさ、保管しやさ〕
試験例1〜11については、被験者8名による官能評価を行なった。評価は、実際に開封作業等を行ない、全員が開けやすい、取り出しやすい、保管しやすいと回答したものを◎、それ以外を△とした。
【0064】
【表1】
【0065】
表1から、ミシン目線の位置は、包装体天面の縁から3mm未満であると開封のしやすさが低下し(試験例5参照)、包装体の高さと幅の比率が0.8倍未満となると積み上げた際の安定性が低下する傾向にある(試験例15参照)。各試験から、本発明のティシュペーパー包装体における、取出し易さ、保管性、コンパクト性について、請求項2〜7に示される具体的数値範囲の範囲内であると、特に良好な効果が得られることが理解される。
【符号の説明】
【0066】
X1,X2…ポケットティシュー包装体、P…ポケットティシュー、1…ポケットティシューの上面、2…ポケットティシューの下面、3…ポケットティシューの長側縁、4…ポケットティシューの短側縁、11…ポケットティシューのミシン目線、20…ティシュペーパー(束)、30…ポケットティシュー配列体、40…外装フィルム、41…摘み片、51…ポケットティシュー収納体の底面、52…ポケットティシュー収納体の天面、60…開封用ミシン目線、L1…短側縁の長さ、L2長側縁の長さ、L3…ポケットティシュー配列体におけるポケットティシューの上下面突き合わせ方向の長さ、L4…ポケットティシュー収納体の高さ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
略長方形状の上下面及びこれら繋ぐ長側縁及び短側縁とからなる立体形状をなすポケットティシューの複数個を、上下面突き合わせに一列に配列して全体として略直方体形状のポケットティシュー配列体とし、その配列体の各面に外装フィルムが接する状態でフィルム包装し、
各ポケットティシューの一方の短側縁が並ぶ面を底面として自立可能であり、他方の短側縁が並ぶ面を天面とし、その天面の縁に沿って連続する環状又はコ字状に開封用のミシン目線を形成したことを特徴とするポケットティシュー包装体。
【請求項2】
前記ミシン目線が、包装体天面の縁から3〜20mm内側の位置にある請求項1記載のポケットティシュー包装体。
【請求項3】
ポケットティシューの上下面突き合わせ方向の長さ(ポケットティシュー1個の厚さ×配列個数)が高さ(ポケットティシュー包装体の長側縁の長さ)の0.8倍以上ある請求項1記載のポケットティシュー包装体。
【請求項4】
ポケットティシュー配列体が8〜20個のポケットティシューからなる請求項1又は2記載のポケットティシュー包装体。
【請求項5】
ポケットティシュー配列体が、ポケットティシューの上下面突き合わせ方向の長さ(ポケットティシューの厚さ×配列個数)において、非外装時の厚さに対するポケットティシュー包装体の長側縁の長さの比率が83〜95%の圧縮率をもって包装されているポケットティシュー包装体。
【請求項6】
外装フィルムの厚さが40〜80μmである請求項1〜4の何れか1項に記載のポケットティシュー包装体。
【請求項7】
外装フィルムの45°カンチレバー法(JIS L−1906)による剛軟性が35mm以上である請求項1〜5の何れか1項に記載のポケットティシュー包装体。
【請求項1】
略長方形状の上下面及びこれら繋ぐ長側縁及び短側縁とからなる立体形状をなすポケットティシューの複数個を、上下面突き合わせに一列に配列して全体として略直方体形状のポケットティシュー配列体とし、その配列体の各面に外装フィルムが接する状態でフィルム包装し、
各ポケットティシューの一方の短側縁が並ぶ面を底面として自立可能であり、他方の短側縁が並ぶ面を天面とし、その天面の縁に沿って連続する環状又はコ字状に開封用のミシン目線を形成したことを特徴とするポケットティシュー包装体。
【請求項2】
前記ミシン目線が、包装体天面の縁から3〜20mm内側の位置にある請求項1記載のポケットティシュー包装体。
【請求項3】
ポケットティシューの上下面突き合わせ方向の長さ(ポケットティシュー1個の厚さ×配列個数)が高さ(ポケットティシュー包装体の長側縁の長さ)の0.8倍以上ある請求項1記載のポケットティシュー包装体。
【請求項4】
ポケットティシュー配列体が8〜20個のポケットティシューからなる請求項1又は2記載のポケットティシュー包装体。
【請求項5】
ポケットティシュー配列体が、ポケットティシューの上下面突き合わせ方向の長さ(ポケットティシューの厚さ×配列個数)において、非外装時の厚さに対するポケットティシュー包装体の長側縁の長さの比率が83〜95%の圧縮率をもって包装されているポケットティシュー包装体。
【請求項6】
外装フィルムの厚さが40〜80μmである請求項1〜4の何れか1項に記載のポケットティシュー包装体。
【請求項7】
外装フィルムの45°カンチレバー法(JIS L−1906)による剛軟性が35mm以上である請求項1〜5の何れか1項に記載のポケットティシュー包装体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
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【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−28401(P2013−28401A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−189964(P2011−189964)
【出願日】平成23年8月31日(2011.8.31)
【出願人】(390029148)大王製紙株式会社 (2,041)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年8月31日(2011.8.31)
【出願人】(390029148)大王製紙株式会社 (2,041)
【Fターム(参考)】
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