ポケットティッシュ
【課題】折り目の引き裂き強度の低下を抑え、裂けにくいポケットティッシュを提供する。
【解決手段】積層された長方形のティッシュペーパーに、短手方向と平行な複数の折り部13、14、15を長手方向に沿って設け、複数の折り部13、14、15に沿って折り畳まれるティッシュ10と、一面のほぼ中央部の長手方向にティッシュ取出口21を設け、複数の折り部13、14、15の方向とティッシュ取出口21の開口方向とが平行となる状態で複数組重ねられたティッシュを収納する扁平な袋20とを備え、ティッシュペーパーは、米坪が、10〜30g/m2であり、強度が、引出し方向に対し60cN/25mm以上である。
【解決手段】積層された長方形のティッシュペーパーに、短手方向と平行な複数の折り部13、14、15を長手方向に沿って設け、複数の折り部13、14、15に沿って折り畳まれるティッシュ10と、一面のほぼ中央部の長手方向にティッシュ取出口21を設け、複数の折り部13、14、15の方向とティッシュ取出口21の開口方向とが平行となる状態で複数組重ねられたティッシュを収納する扁平な袋20とを備え、ティッシュペーパーは、米坪が、10〜30g/m2であり、強度が、引出し方向に対し60cN/25mm以上である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、折り畳まれて袋内に収納されたティッシュを取出口から引き出し、ティッシュを開いたり、折り畳み直したりすることなく、そのまま使用することができるポケットティッシュに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ポケットティッシュは、例えば、長方形の扁平な袋内に複数枚のティッシュペーパーを折り畳んだ状態で収容し、その袋の一面に取出口となる破線切込部(ミシン目)を設け、上方のものから順に1枚ずつ取り出せるようにしたものが知られている。
しかし、このようなポケットティッシュでは、ティッシュが折り畳まれて袋内に収納されているため、ティッシュを取出口から引き出してそのまま使用することができず、折り目に沿って広げたり、あるいは折り畳み直す必要があった。
【0003】
そこで、折り畳まれて袋内に収納されたティッシュを取出口から引き出し、ティッシュを開いたり、折り畳み直したりすることなく、そのまま使用することができるポケットティッシュが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1のポケットティッシュは、ティッシュの短手方向と平行な複数の折り目を長手方向に沿って設けることによって、袋から取り出してそのまま使用できるようにしてある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−206421号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1のポケットティッシュは、米坪が32〜100g/m2と高めの坪量であるにもかかわらず、複数の折り目を長手方向に沿って設けた後にプレスなどによって強圧して成形しているので、各折り目にひずみが残存し、他の部位に比べて引き裂き強度が低下し、各折り目に沿って裂けやすいという問題がある。
しかも、ティッシュは、折り成形の時に、原反ロールの繰り出し方向に繊維が配列しているため、繊維の向きに沿って折り目が入り、折り目が引き裂きやすい方向と合致することとなる。
従って、特許文献1のポケットティッシュでは、例えば、図14に示すように、ティッシュ100に設けた各折り目101の稜線部又は谷底部102が鋭角な山形又は谷形となり、ティッシュ100の他の平滑部に比して折り目が数mm程度立っ上がった又は落ち込んだ形態を呈する。
【0006】
これでは、使い勝手が悪いため、使用者は、袋からティッシュ100を取り出した後に、ティッシュ100が平らな形になるように折り目101を手で均すこととなる。その際、使用者は、折り目101に指を掛けたり、押しつぶしたり、引っ張ったりして、折り目101以外のティッシュ本体に比べて比較的強度が低下している折り目101に過度な引き裂き力を加えることとなる。
しかし、各折り目101の稜線部又は谷底部102は、ティッシュ100他の部位に比べて引き裂き強度が低いので、折り目101に沿って裂けやすいという問題がある。
特に、グリセリンや保湿剤等を含浸させたローションティッシュでは、通常のポケットティッシュよりも引き裂き強度が低いため、さらに裂けやすいという問題がある。
【0007】
本発明は斯かる従来の問題点を解決するために為されたもので、折り目の引き裂き強度の低下を抑え、裂けにくいポケットティッシュを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、斯かる目的を達成するために為されたもので、積層された長方形のティッシュペーパーに、短手方向と平行な複数の折り部を長手方向に沿って設け、複数の折り部に沿って折り畳まれるティッシュと、一面のほぼ中央部の長手方向にティッシュ取出口を設け、複数の折り部の方向とティッシュ取出口の開口方向とが平行となる状態で複数組重ねれられたティッシュを収納する扁平な袋とを備え、ティッシュペーパーは、米坪が、10〜30g/m2であり、強度が、引出し方向に対し60cN/25mm以上である。
【0009】
本発明に係るポケットティッシュは、ティッシュが、折り部をティッシュ取出口近傍でつまみ代を形成するように袋内に積層されている。
また、折り畳まれたティッシュの複数の折り部により3枚以上重なる部分の合計が折り畳み寸法に対して1/2以上である。
また、複数の折り部は、ティッシュの展開時に折り跡が復元可能な断面略円弧形状に折り成形によって形成して成る。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ティッシュペーパーの米坪が10〜30g/m2であり、強度が、引出し方向に対し60cN/25mm以上であるため、ティッシュを袋から出すときに従来のポケットティッシュに比して裂けにくくなった。
また、本発明によれば、ティッシュが、折り部をティッシュ取出口近傍でつまみ代を形成するように袋内に積層されているので、袋から取り出しやすくなった。
また、本発明によれば、折り畳まれたティッシュの複数の折り部により3枚以上重なる部分の合計が折り畳み寸法に対して1/2以上であるので、従来のポケットティッシュに比しコンパクトになった。
また、本発明によれば、折り部がティッシュの展開時に折り跡が復元可能な断面略円弧形状を為しているので、折り部の引き裂き強度の低下を抑えることが可能となり、裂けにくいポケットティッシュを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施形態に係るポケットティッシュの袋からティッシュを取り出しときの状態を示す斜視図である。
【図2】図1のポケットティッシュの斜視図である。
【図3】図1に用いられるティッシュを広げた状態を示す平面図である。
【図4】図3のティッシュに設けた折り部の拡大断面図である。
【図5】図3のティッシュを折り畳んだ状態を示す斜視図である。
【図6】図1に用いられるティッシュの折り加工の一例を示す説明図である。
【図7】図6のA−A線に沿った断面図である。
【図8】図1に用いられるティッシュの折り加工の別の一例を示す説明図である。
【図9】図8のB−B線に沿った断面図である。
【図10】図1に用いられるティッシュの折り加工の他の例を示す説明図である。
【図11】図1に用いられるティッシュの折り加工のさらに他の例を示す説明図である。
【図12】図1のポケットティッシュの部分断面図である。
【図13】ティッシュの折り畳み形態の各例を示す断面図である。
【図14】従来のポケットティッシュの折り目の拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
図1〜図9は、本発明の一実施形態に係るポケットティッシュ1を示す。
本実施形態に係るポケットティッシュ1は、複数の長方形のティッシュペーパー11を積層して成るティッシュ10と、表面のほぼ中央部の長手方向にティッシュ取出口21を設けた直方体形状の扁平な袋20とで構成されている。
【0013】
ティッシュ10は、例えば、図3に示すように、縦幅TD=90mm〜180mm、横幅TW=150mm〜240mmで、米坪が10g/m2以上、好ましくは12〜15g/m2以上の長方形のティッシュペーパー11を2枚重ね又は3枚重ね或いは3枚重ね以上とすることによって構成されている。ティッシュ10のシートの強度は、引き出し方向に対応するCDT(乾燥横引張り強度)が60cN/25mm以上であることが好ましい。また、MDT(乾燥縦引張り強度)が200〜400cN/25mmである。さらに、ティッシュ10のサイズは、縦幅D=60mm〜90mm、横幅W=90mm〜180mmとするが、衣服のポケットへの収納に便利なように横幅W=90mm〜130mmとすることが好ましい。
【0014】
ティッシュ10は、例えば、図1、図3、図5に示すように、積層された長方形のティッシュペーパー11に、その短手方向(縦幅TD方向)と平行な複数の折り部12,13,14,15を長手方向(横幅TW方向)に沿って設け、複数の折り部12,13,14,15に沿って折り畳まれるように成形されている。
複数の折り部12,13,14,15は、ティッシュ10を広げる際に折り跡が復元力によってその他の部位と同様に平坦になるように、断面略円弧形状に折り成形によって形成されてある。
また、ティッシュ10は、折り部12,13,14,15を後述する袋20のティッシュ取出口21近傍でつまみ代17を形成するように袋20内に積層される。
また、本実施形態では、従来のポケットティッシュに比しコンパクトにするために、折り畳まれたティッシュ10の折り部12,13,14,15により3枚以上重なる部分の合計が折り畳み寸法に対して1/2以上にしてある。
【0015】
このような機能を有する複数の折り部12,13,14,15の成形について説明する。
本実施形態に係るポケットティッシュ1は、ティッシュペーパー11の原反ロールからティッシュペーパー(ウェブ)を引き出して一方向に搬送しながら所定の加工を施すことによって製造することができる。例えば、機械生産流れ方向(MD方向)と直交する幅方向(CD方向)の寸法が150mm〜240mmである帯状のティッシュペーパーを複数枚積層した状態でロール状に巻回してなる原反ロールを使用する。
【0016】
本実施形態において、ティッシュ10の短手方向と平行な複数の折り部12,13,14,15を長手方向に沿って設ける方法としては、例えば、図6〜図9に示すように、棒体又は折り板を用いるものがある。
図6、図8では、図7、図9に示すように、2つのティッシュペーパー11を重ね合わせながら棒体30に沿わせて折り畳むティッシュ10の折り方の一例を示す。図6、図8では、1つ折りする場合を示す。本実施形態では、4つの折りを施すため、この機構を4つ設ける。折り跡を緩やかにするためには、棒体の形状や角度などの調整と、その後のプレスを緩和する。
【0017】
図10、図11は、原反ロール32から繰り出されるティッシュペーパー11を折り板31に沿わせて折り畳むティッシュ10の折り方の別の例を示す。図9、図11では、1つ折りする場合を示す。本実施形態では、4つの折りを施すため、この機構を4つ設ける。折り跡を緩やかにするためには、折り板の形状や角度などの調整と、その後のプレスを緩和する。
ティッシュペーパー11は、折り成形の時に、原反ロールの繰り出し方向に繊維が配列しているため、本実施形態においても、繊維の向きに沿って折り部12,13,14,15を設けることとなり、引き裂きやすい方向となる。折り部12,13,14,15を緩やかに付けることは、特に低米坪量や強度の弱いティッシュペーパーの場合重要である。
【0018】
袋20は、例えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルム等の熱融着可能な可撓性素材で形成されている。
袋20の表面側には、ティッシュ10を取り出すためのティッシュ取出口21となるミシン目21aが形成されている。このミシン目21aは、袋20の短手方向(縦幅D方向)の中央部において長手方向(横幅W方向)に延びるように形成されており、このミシン目21aを開裂させることで図1に示すようにティッシュ取出口21が形成される。
【0019】
そして、これらのティッシュペーパー11が、本実施形態では、その短手方向(縦幅TD方向)と平行な方向の折り部12,13,14,15を長手方向(横幅TW方向)に沿って折り畳まれており、これらの折り部12,13,14,15の方向とティッシュ取出口21(ミシン目21a)の方向とが平行となる状態で、袋20内に収納されている。
ここでは、複数の折り部12,13,14,15のそれぞれの間隔は、ティッシュ10の縦幅D方向の一側面から折り部12までの間隔W1と、ティッシュ10の縦幅D方向の他側面から折り部15までの間隔W1とが等しく、折り部12と折り部13との間隔W2と、折り部15と折り部14との間隔W2とが等しくなるように設けられている。
【0020】
このように、本実施形態における各ティッシュ10は、複数の折り部12,13,14,15が左右一対になるように形成されているので、その長手方向において、両側部分をまず左右一対の折り部13,14でそれぞれ内側に折り、次いで折られた折り部13,14の端部側をさらに左右一対の折り部12,15でそれぞれ外側に向けて折り畳んだ状態で、袋20内に収納されている。この場合において、左右一対の折り目12,15間には、図12に示すように隙間Gが設けられている。この隙間Gは、袋20のティッシュ取出口21(ミシン目21a)に対応位置している。隙間Gの寸法Sは、0.5〜10mmの範囲に設定されている。本実施形態では、S=2mmとされている。
【0021】
次に、本実施形態の作用を説明する。
先ず、ポケットティッシュ1を使用するに当たっては、袋20の表面側に形成されているミシン目21aを開裂させてティッシュ取出口21とする。次いで、ティッシュ取出口21から袋20内に指を挿入して最上部にあるティッシュ10の折り畳み部分で形成されるつまみ代17を摘んで外部に引き出す。このとき、最上部に位置するティッシュ10の左右一対の折り部12,15間には隙間Gが設けられており、この隙間Gが袋20のティッシュ取出口21(ミシン目21a)の内側に対応位置しているから、この隙間Gを利用してティッシュ10の折り部12(又は15)の近傍部分を指で容易に掴むことができる。
【0022】
また、ティッシュペーパー11はその短手方向(縦幅TD方向)と平行な方向の各折り部12〜15にのみ沿って折り畳まれており、これらの折り部12〜15の方向とティッシュ取出口21の方向とが平行となる状態で袋20内に収納されているので、最上部にあるティッシュ10の折り畳み部分を摘んで外部に引き出すと、ティッシュ10はその折り畳み状態が解除される方向、つまり折り部12〜15と直交する長手方向に引き出されることとなる。このため、ティッシュ10はティッシュ取出口21から袋20外に引き出される過程で、各折り部12〜15の復元力で折り畳み状態が順次解除されていき、図3、図4に示すように、外部に完全に引き出されたときには既にその略全体が展開した状態(広げられた状態)となっている。
【0023】
従って、使用者は、袋20内に収納されているティッシュ10をティッシュ取出口21から外部に引き出すだけで、適度なサイズ及び形状を有するティッシュ10を使用しやすい横長形状の状態で直ぐに使用できる。即ち、従来のポケットティッシュのように袋から取り出した折り畳み状態のティッシュを使用前に広げたり、さらに使用しやすいサイズとするために2つ折り或いは4つ折りにしたりするといった手間を省くことができる。
【0024】
斯くして、本実施形態に係るポケットティッシュ1によれば、袋20から取り出すだけで、すでに使用しやすい大きさと形状と方向性とを具備しているから、袋20から取り出した長方形のティッシュ10を使用前に広げたりさらには2つ折りや4つ折りにしたりしないでも、袋20から取り出した状態で直ぐに使用できるだけでなく、使用しやすい横長状態のまま使用することができる。
また、本実施形態に係るポケットティッシュ1は、折り部12,13,14,15が従来のティッシュの比べて折り跡が付いても、ティッシュ10を広げたときに、ティッシュ10の復元力でティッシュ本体と同等程度に平らになろうとするので、従来のポケットティッシュのように折り目がティッシュ本体から飛び出したり凹んだ入りする度合いが少なくなる。そのため、使用者は、袋から取り出したティッシュ10を軽く押し広げる程度の力を加えるだけで、折り部12,13,14,15が殆ど気にならない程度にティッシュ10を平らにすることが可能となる。
このように、本実施形態に係るポケットティッシュ1によれば、袋20からティッシュ10を取り出した後に、従来のポケットティッシュのように折り部12,13,14,15が裂けやすいという不具合を解消することが可能となる。
【0025】
図13は、ティッシュ10の他の折り畳み形態例を示す。
図13(a)は、その長手方向の両側をまず左右の折り部42,43で裏表逆向きに折り、次いで表側(上部側)および裏側(下部側)にそれぞれ位置する部分を折り部41,44で外側に折り畳んだ構成としてある。
13図(b)は、その長手方向の両側を、その端部が対向するように左右の折り部45,46で表側に折り畳んだものである。
【0026】
図13(c)は、その長手方向の両側を、左右の折り部47,48で一方は表側に、他方は裏側にそれぞれ折り畳んだものである。
図13(d)は、折り部49,50でつづら折りにして三層としたもので、下部側は中間部と完全に完全に重なり、上部側は中間部と長手方向において略半分だけ重なるようにしたものである。
図13(e)は、長手方向の一方の端部側を、当該端部が表側の略中央部に位置するように折り部51で折り畳んだものである。
【0027】
なお、上記実施形態では、柔らかく、手触りが良く、伸縮性があり、吸収性に優れ、しかも強度にも優れているので、ローションティシュに限らず、非ローションティッシュペーパー、トイレットペーパー、紙タオル等のいわゆる衛生用薄葉紙にも適用可能である。
また、本発明は、ローションティッシュを使用するポケットティッシュとしても良い。
【符号の説明】
【0028】
1 ポケットティッシュ
10 ティッシュ
11 ティッシュペーパー
12,13,14,15 折り部
17 つまみ代
20 袋
21 ティッシュ取出口
21a ミシン目
【技術分野】
【0001】
本発明は、折り畳まれて袋内に収納されたティッシュを取出口から引き出し、ティッシュを開いたり、折り畳み直したりすることなく、そのまま使用することができるポケットティッシュに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ポケットティッシュは、例えば、長方形の扁平な袋内に複数枚のティッシュペーパーを折り畳んだ状態で収容し、その袋の一面に取出口となる破線切込部(ミシン目)を設け、上方のものから順に1枚ずつ取り出せるようにしたものが知られている。
しかし、このようなポケットティッシュでは、ティッシュが折り畳まれて袋内に収納されているため、ティッシュを取出口から引き出してそのまま使用することができず、折り目に沿って広げたり、あるいは折り畳み直す必要があった。
【0003】
そこで、折り畳まれて袋内に収納されたティッシュを取出口から引き出し、ティッシュを開いたり、折り畳み直したりすることなく、そのまま使用することができるポケットティッシュが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1のポケットティッシュは、ティッシュの短手方向と平行な複数の折り目を長手方向に沿って設けることによって、袋から取り出してそのまま使用できるようにしてある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−206421号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1のポケットティッシュは、米坪が32〜100g/m2と高めの坪量であるにもかかわらず、複数の折り目を長手方向に沿って設けた後にプレスなどによって強圧して成形しているので、各折り目にひずみが残存し、他の部位に比べて引き裂き強度が低下し、各折り目に沿って裂けやすいという問題がある。
しかも、ティッシュは、折り成形の時に、原反ロールの繰り出し方向に繊維が配列しているため、繊維の向きに沿って折り目が入り、折り目が引き裂きやすい方向と合致することとなる。
従って、特許文献1のポケットティッシュでは、例えば、図14に示すように、ティッシュ100に設けた各折り目101の稜線部又は谷底部102が鋭角な山形又は谷形となり、ティッシュ100の他の平滑部に比して折り目が数mm程度立っ上がった又は落ち込んだ形態を呈する。
【0006】
これでは、使い勝手が悪いため、使用者は、袋からティッシュ100を取り出した後に、ティッシュ100が平らな形になるように折り目101を手で均すこととなる。その際、使用者は、折り目101に指を掛けたり、押しつぶしたり、引っ張ったりして、折り目101以外のティッシュ本体に比べて比較的強度が低下している折り目101に過度な引き裂き力を加えることとなる。
しかし、各折り目101の稜線部又は谷底部102は、ティッシュ100他の部位に比べて引き裂き強度が低いので、折り目101に沿って裂けやすいという問題がある。
特に、グリセリンや保湿剤等を含浸させたローションティッシュでは、通常のポケットティッシュよりも引き裂き強度が低いため、さらに裂けやすいという問題がある。
【0007】
本発明は斯かる従来の問題点を解決するために為されたもので、折り目の引き裂き強度の低下を抑え、裂けにくいポケットティッシュを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、斯かる目的を達成するために為されたもので、積層された長方形のティッシュペーパーに、短手方向と平行な複数の折り部を長手方向に沿って設け、複数の折り部に沿って折り畳まれるティッシュと、一面のほぼ中央部の長手方向にティッシュ取出口を設け、複数の折り部の方向とティッシュ取出口の開口方向とが平行となる状態で複数組重ねれられたティッシュを収納する扁平な袋とを備え、ティッシュペーパーは、米坪が、10〜30g/m2であり、強度が、引出し方向に対し60cN/25mm以上である。
【0009】
本発明に係るポケットティッシュは、ティッシュが、折り部をティッシュ取出口近傍でつまみ代を形成するように袋内に積層されている。
また、折り畳まれたティッシュの複数の折り部により3枚以上重なる部分の合計が折り畳み寸法に対して1/2以上である。
また、複数の折り部は、ティッシュの展開時に折り跡が復元可能な断面略円弧形状に折り成形によって形成して成る。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ティッシュペーパーの米坪が10〜30g/m2であり、強度が、引出し方向に対し60cN/25mm以上であるため、ティッシュを袋から出すときに従来のポケットティッシュに比して裂けにくくなった。
また、本発明によれば、ティッシュが、折り部をティッシュ取出口近傍でつまみ代を形成するように袋内に積層されているので、袋から取り出しやすくなった。
また、本発明によれば、折り畳まれたティッシュの複数の折り部により3枚以上重なる部分の合計が折り畳み寸法に対して1/2以上であるので、従来のポケットティッシュに比しコンパクトになった。
また、本発明によれば、折り部がティッシュの展開時に折り跡が復元可能な断面略円弧形状を為しているので、折り部の引き裂き強度の低下を抑えることが可能となり、裂けにくいポケットティッシュを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施形態に係るポケットティッシュの袋からティッシュを取り出しときの状態を示す斜視図である。
【図2】図1のポケットティッシュの斜視図である。
【図3】図1に用いられるティッシュを広げた状態を示す平面図である。
【図4】図3のティッシュに設けた折り部の拡大断面図である。
【図5】図3のティッシュを折り畳んだ状態を示す斜視図である。
【図6】図1に用いられるティッシュの折り加工の一例を示す説明図である。
【図7】図6のA−A線に沿った断面図である。
【図8】図1に用いられるティッシュの折り加工の別の一例を示す説明図である。
【図9】図8のB−B線に沿った断面図である。
【図10】図1に用いられるティッシュの折り加工の他の例を示す説明図である。
【図11】図1に用いられるティッシュの折り加工のさらに他の例を示す説明図である。
【図12】図1のポケットティッシュの部分断面図である。
【図13】ティッシュの折り畳み形態の各例を示す断面図である。
【図14】従来のポケットティッシュの折り目の拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
図1〜図9は、本発明の一実施形態に係るポケットティッシュ1を示す。
本実施形態に係るポケットティッシュ1は、複数の長方形のティッシュペーパー11を積層して成るティッシュ10と、表面のほぼ中央部の長手方向にティッシュ取出口21を設けた直方体形状の扁平な袋20とで構成されている。
【0013】
ティッシュ10は、例えば、図3に示すように、縦幅TD=90mm〜180mm、横幅TW=150mm〜240mmで、米坪が10g/m2以上、好ましくは12〜15g/m2以上の長方形のティッシュペーパー11を2枚重ね又は3枚重ね或いは3枚重ね以上とすることによって構成されている。ティッシュ10のシートの強度は、引き出し方向に対応するCDT(乾燥横引張り強度)が60cN/25mm以上であることが好ましい。また、MDT(乾燥縦引張り強度)が200〜400cN/25mmである。さらに、ティッシュ10のサイズは、縦幅D=60mm〜90mm、横幅W=90mm〜180mmとするが、衣服のポケットへの収納に便利なように横幅W=90mm〜130mmとすることが好ましい。
【0014】
ティッシュ10は、例えば、図1、図3、図5に示すように、積層された長方形のティッシュペーパー11に、その短手方向(縦幅TD方向)と平行な複数の折り部12,13,14,15を長手方向(横幅TW方向)に沿って設け、複数の折り部12,13,14,15に沿って折り畳まれるように成形されている。
複数の折り部12,13,14,15は、ティッシュ10を広げる際に折り跡が復元力によってその他の部位と同様に平坦になるように、断面略円弧形状に折り成形によって形成されてある。
また、ティッシュ10は、折り部12,13,14,15を後述する袋20のティッシュ取出口21近傍でつまみ代17を形成するように袋20内に積層される。
また、本実施形態では、従来のポケットティッシュに比しコンパクトにするために、折り畳まれたティッシュ10の折り部12,13,14,15により3枚以上重なる部分の合計が折り畳み寸法に対して1/2以上にしてある。
【0015】
このような機能を有する複数の折り部12,13,14,15の成形について説明する。
本実施形態に係るポケットティッシュ1は、ティッシュペーパー11の原反ロールからティッシュペーパー(ウェブ)を引き出して一方向に搬送しながら所定の加工を施すことによって製造することができる。例えば、機械生産流れ方向(MD方向)と直交する幅方向(CD方向)の寸法が150mm〜240mmである帯状のティッシュペーパーを複数枚積層した状態でロール状に巻回してなる原反ロールを使用する。
【0016】
本実施形態において、ティッシュ10の短手方向と平行な複数の折り部12,13,14,15を長手方向に沿って設ける方法としては、例えば、図6〜図9に示すように、棒体又は折り板を用いるものがある。
図6、図8では、図7、図9に示すように、2つのティッシュペーパー11を重ね合わせながら棒体30に沿わせて折り畳むティッシュ10の折り方の一例を示す。図6、図8では、1つ折りする場合を示す。本実施形態では、4つの折りを施すため、この機構を4つ設ける。折り跡を緩やかにするためには、棒体の形状や角度などの調整と、その後のプレスを緩和する。
【0017】
図10、図11は、原反ロール32から繰り出されるティッシュペーパー11を折り板31に沿わせて折り畳むティッシュ10の折り方の別の例を示す。図9、図11では、1つ折りする場合を示す。本実施形態では、4つの折りを施すため、この機構を4つ設ける。折り跡を緩やかにするためには、折り板の形状や角度などの調整と、その後のプレスを緩和する。
ティッシュペーパー11は、折り成形の時に、原反ロールの繰り出し方向に繊維が配列しているため、本実施形態においても、繊維の向きに沿って折り部12,13,14,15を設けることとなり、引き裂きやすい方向となる。折り部12,13,14,15を緩やかに付けることは、特に低米坪量や強度の弱いティッシュペーパーの場合重要である。
【0018】
袋20は、例えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルム等の熱融着可能な可撓性素材で形成されている。
袋20の表面側には、ティッシュ10を取り出すためのティッシュ取出口21となるミシン目21aが形成されている。このミシン目21aは、袋20の短手方向(縦幅D方向)の中央部において長手方向(横幅W方向)に延びるように形成されており、このミシン目21aを開裂させることで図1に示すようにティッシュ取出口21が形成される。
【0019】
そして、これらのティッシュペーパー11が、本実施形態では、その短手方向(縦幅TD方向)と平行な方向の折り部12,13,14,15を長手方向(横幅TW方向)に沿って折り畳まれており、これらの折り部12,13,14,15の方向とティッシュ取出口21(ミシン目21a)の方向とが平行となる状態で、袋20内に収納されている。
ここでは、複数の折り部12,13,14,15のそれぞれの間隔は、ティッシュ10の縦幅D方向の一側面から折り部12までの間隔W1と、ティッシュ10の縦幅D方向の他側面から折り部15までの間隔W1とが等しく、折り部12と折り部13との間隔W2と、折り部15と折り部14との間隔W2とが等しくなるように設けられている。
【0020】
このように、本実施形態における各ティッシュ10は、複数の折り部12,13,14,15が左右一対になるように形成されているので、その長手方向において、両側部分をまず左右一対の折り部13,14でそれぞれ内側に折り、次いで折られた折り部13,14の端部側をさらに左右一対の折り部12,15でそれぞれ外側に向けて折り畳んだ状態で、袋20内に収納されている。この場合において、左右一対の折り目12,15間には、図12に示すように隙間Gが設けられている。この隙間Gは、袋20のティッシュ取出口21(ミシン目21a)に対応位置している。隙間Gの寸法Sは、0.5〜10mmの範囲に設定されている。本実施形態では、S=2mmとされている。
【0021】
次に、本実施形態の作用を説明する。
先ず、ポケットティッシュ1を使用するに当たっては、袋20の表面側に形成されているミシン目21aを開裂させてティッシュ取出口21とする。次いで、ティッシュ取出口21から袋20内に指を挿入して最上部にあるティッシュ10の折り畳み部分で形成されるつまみ代17を摘んで外部に引き出す。このとき、最上部に位置するティッシュ10の左右一対の折り部12,15間には隙間Gが設けられており、この隙間Gが袋20のティッシュ取出口21(ミシン目21a)の内側に対応位置しているから、この隙間Gを利用してティッシュ10の折り部12(又は15)の近傍部分を指で容易に掴むことができる。
【0022】
また、ティッシュペーパー11はその短手方向(縦幅TD方向)と平行な方向の各折り部12〜15にのみ沿って折り畳まれており、これらの折り部12〜15の方向とティッシュ取出口21の方向とが平行となる状態で袋20内に収納されているので、最上部にあるティッシュ10の折り畳み部分を摘んで外部に引き出すと、ティッシュ10はその折り畳み状態が解除される方向、つまり折り部12〜15と直交する長手方向に引き出されることとなる。このため、ティッシュ10はティッシュ取出口21から袋20外に引き出される過程で、各折り部12〜15の復元力で折り畳み状態が順次解除されていき、図3、図4に示すように、外部に完全に引き出されたときには既にその略全体が展開した状態(広げられた状態)となっている。
【0023】
従って、使用者は、袋20内に収納されているティッシュ10をティッシュ取出口21から外部に引き出すだけで、適度なサイズ及び形状を有するティッシュ10を使用しやすい横長形状の状態で直ぐに使用できる。即ち、従来のポケットティッシュのように袋から取り出した折り畳み状態のティッシュを使用前に広げたり、さらに使用しやすいサイズとするために2つ折り或いは4つ折りにしたりするといった手間を省くことができる。
【0024】
斯くして、本実施形態に係るポケットティッシュ1によれば、袋20から取り出すだけで、すでに使用しやすい大きさと形状と方向性とを具備しているから、袋20から取り出した長方形のティッシュ10を使用前に広げたりさらには2つ折りや4つ折りにしたりしないでも、袋20から取り出した状態で直ぐに使用できるだけでなく、使用しやすい横長状態のまま使用することができる。
また、本実施形態に係るポケットティッシュ1は、折り部12,13,14,15が従来のティッシュの比べて折り跡が付いても、ティッシュ10を広げたときに、ティッシュ10の復元力でティッシュ本体と同等程度に平らになろうとするので、従来のポケットティッシュのように折り目がティッシュ本体から飛び出したり凹んだ入りする度合いが少なくなる。そのため、使用者は、袋から取り出したティッシュ10を軽く押し広げる程度の力を加えるだけで、折り部12,13,14,15が殆ど気にならない程度にティッシュ10を平らにすることが可能となる。
このように、本実施形態に係るポケットティッシュ1によれば、袋20からティッシュ10を取り出した後に、従来のポケットティッシュのように折り部12,13,14,15が裂けやすいという不具合を解消することが可能となる。
【0025】
図13は、ティッシュ10の他の折り畳み形態例を示す。
図13(a)は、その長手方向の両側をまず左右の折り部42,43で裏表逆向きに折り、次いで表側(上部側)および裏側(下部側)にそれぞれ位置する部分を折り部41,44で外側に折り畳んだ構成としてある。
13図(b)は、その長手方向の両側を、その端部が対向するように左右の折り部45,46で表側に折り畳んだものである。
【0026】
図13(c)は、その長手方向の両側を、左右の折り部47,48で一方は表側に、他方は裏側にそれぞれ折り畳んだものである。
図13(d)は、折り部49,50でつづら折りにして三層としたもので、下部側は中間部と完全に完全に重なり、上部側は中間部と長手方向において略半分だけ重なるようにしたものである。
図13(e)は、長手方向の一方の端部側を、当該端部が表側の略中央部に位置するように折り部51で折り畳んだものである。
【0027】
なお、上記実施形態では、柔らかく、手触りが良く、伸縮性があり、吸収性に優れ、しかも強度にも優れているので、ローションティシュに限らず、非ローションティッシュペーパー、トイレットペーパー、紙タオル等のいわゆる衛生用薄葉紙にも適用可能である。
また、本発明は、ローションティッシュを使用するポケットティッシュとしても良い。
【符号の説明】
【0028】
1 ポケットティッシュ
10 ティッシュ
11 ティッシュペーパー
12,13,14,15 折り部
17 つまみ代
20 袋
21 ティッシュ取出口
21a ミシン目
【特許請求の範囲】
【請求項1】
積層された長方形のティッシュペーパーに、短手方向と平行な複数の折り部を長手方向に沿って設け、前記複数の折り部に沿って折り畳まれるティッシュと、
一面のほぼ中央部の長手方向にティッシュ取出口を設け、前記複数の折り部の方向と前記ティッシュ取出口の開口方向とが平行となる状態で複数組重ねれられた前記ティッシュを収納する扁平な袋と
を備え、
前記ティッシュペーパーは、米坪が、10〜30g/m2であり、強度が、引出し方向に対し60cN/25mm以上である
ことを特徴とするポケットティッシュ。
【請求項2】
請求項1記載のポケットティッシュにおいて、
前記ティッシュは、前記折り部が前記ティッシュ取出口近傍でつまみ代を形成するように前記袋内に積層されている
ことを特徴とするポケットティッシュ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載のポケットティッシュにおいて、
折り畳まれた前記ティッシュの前記複数の折り部により3枚以上重なる部分の合計が折り畳み寸法に対して1/2以上である
ことを特徴とする請求項1記載のポケットティシュ。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3の何れか1項記載のポケットティッシュにおいて、
前記複数の折り部は、前記ティッシュの展開時に折り跡が復元可能な断面略円弧形状に折り成形によって形成して成る
ことを特徴とするポケットティッシュ。
【請求項1】
積層された長方形のティッシュペーパーに、短手方向と平行な複数の折り部を長手方向に沿って設け、前記複数の折り部に沿って折り畳まれるティッシュと、
一面のほぼ中央部の長手方向にティッシュ取出口を設け、前記複数の折り部の方向と前記ティッシュ取出口の開口方向とが平行となる状態で複数組重ねれられた前記ティッシュを収納する扁平な袋と
を備え、
前記ティッシュペーパーは、米坪が、10〜30g/m2であり、強度が、引出し方向に対し60cN/25mm以上である
ことを特徴とするポケットティッシュ。
【請求項2】
請求項1記載のポケットティッシュにおいて、
前記ティッシュは、前記折り部が前記ティッシュ取出口近傍でつまみ代を形成するように前記袋内に積層されている
ことを特徴とするポケットティッシュ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載のポケットティッシュにおいて、
折り畳まれた前記ティッシュの前記複数の折り部により3枚以上重なる部分の合計が折り畳み寸法に対して1/2以上である
ことを特徴とする請求項1記載のポケットティシュ。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3の何れか1項記載のポケットティッシュにおいて、
前記複数の折り部は、前記ティッシュの展開時に折り跡が復元可能な断面略円弧形状に折り成形によって形成して成る
ことを特徴とするポケットティッシュ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2013−111328(P2013−111328A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−261377(P2011−261377)
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(000183462)日本製紙クレシア株式会社 (112)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(000183462)日本製紙クレシア株式会社 (112)
【Fターム(参考)】
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