ポジショナ
【課題】一般的な電流入力型のポジショナに対する簡単な変更で、通信を行うことが可能な安価な構成の電圧入力型のポジショナを提供する。
【解決手段】通信回路1−2の前段に電圧電流変換回路1−5を設ける。電圧電流変換回路1−5は、通信信号(交流の電気信号)に対してそのインピーダンスZが極低となり、DC信号(直流の電気信号)に対してそのインピーダンスZsigが高となるインピーダンス特性を有している。これにより、通信装置3Bからの交流の電圧信号Vfが電圧電流変換回路1−5におけるインピーダンスZ(Zf>>Z)で電流に変換され、電流入力型の通信回路1−2へ送られる。
【解決手段】通信回路1−2の前段に電圧電流変換回路1−5を設ける。電圧電流変換回路1−5は、通信信号(交流の電気信号)に対してそのインピーダンスZが極低となり、DC信号(直流の電気信号)に対してそのインピーダンスZsigが高となるインピーダンス特性を有している。これにより、通信装置3Bからの交流の電圧信号Vfが電圧電流変換回路1−5におけるインピーダンスZ(Zf>>Z)で電流に変換され、電流入力型の通信回路1−2へ送られる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、上位側システムより一対の電線を介して直流の電気信号を受け、この直流の電気信号から自己の動作電源を生成する一方、その直流の電気信号の値に応じて調節弁の開度を制御するポジショナに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、この種のポジショナは、上位側システムより一対の電線を介して送られてくる4〜20mAの電流(直流の電流信号)で動作するように設計されている。例えば、調節弁を比例弁とし、上位側システムより4mAの電流が送られてきた場合には比例弁の開度を0%とし、20mAの電流が送られてきた場合には比例弁の開度を100%とする。
【0003】
この場合、上位側システムからの供給電流は4mA(下限電流値)から20mA(上限電流値)の範囲で変化するので、ポジショナの内部回路は上位側システムから供給される電流値として常に確保することの可能な4mA以下の電流より自己の動作電源を生成する。
【0004】
ポジショナには上位側システムから調節弁に対する設定開度値が入力される。また、開度センサを介して調節弁の実開度値も得られる。したがって、ポジショナでは、調節弁の設定開度値と実開度値との関係を演算することによって、調節弁の異常診断や自己の異常診断などが可能である。このような異常診断機能をポジショナに設ければ、別途異常診断装置を設けなくてもよく、低コストでシステムの機能アップを図ることが可能となる(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
このような理由から、近年、ポジショナには、調節弁の弁開度制御という本来の機能に加えて、弁開度発信機能や調節弁の異常診断や自己の異常診断などの結果を上位側システムへ送信する機能を有するポジショナが提案されている。図6に上位側システムとの間の通信機能を有するポジショナを用いたシステムの要部の構成を示す。
【0006】
図6において、1はポジショナ、2はポジショナ1と2線式の伝送路(一対の電線)L1,L2を介して接続された上位装置、3は伝送路L1,L2間に必要に応じて接続される通信装置、4は上位側システム、5は調節弁(比例弁)である。ポジショナ1は、本体回路1−1と、通信回路1−2と、定電圧回路1−3とを備えている。なお、この例の場合、上位側システム4は、上位装置2と通信装置3とで構成されている。
【0007】
このシステムにおいて、上位装置2は、伝送路L1,L2を介して、4〜20mAの直流の電流信号Iをポジショナ1へ送る。ポジショナ1において、定電圧回路1−3は、上位装置2から送られてくる直流の電流信号Iより定電圧Vposを生成し、通信回路1−2や本体回路1−1へ供給する。本体回路1−1は、上位装置2から送られてくる直流の電流信号Iの値に応じて、比例弁5の開度を制御する。また、比例弁5の異常診断や自己の異常診断などを行う。
【0008】
通信装置3は、ポジショナ1への直流の電流信号Iに、通信用の交流の電流信号Ifを重畳させる。ポジショナ1において、通信回路1−2は、電流入力型の通信回路であり、直流の電流信号Iに重畳されている交流の電流信号Ifを抽出し、この交流の電流信号Ifによって通知される通信装置3からの指令やデータを本体回路1−1へ伝える。また、通信回路1−2は、伝送路L1,L2の線間電圧を変化させることによって、本体回路1−1からの比例弁5の異常診断結果や自己の異常診断結果を通信装置3へ伝える。このような通信方式は特許文献2に開示されている。
【0009】
ところで、最近では、比例弁のみならず、オン/オフ弁でも異常診断を行いたいという要求があり、ポジショナが適用される場合も見られる。但し、オン/オフ弁は全開と全閉の2位置制御でよいので、通常は電磁弁が使用されるのが一般的であり、またその電磁弁を動作させるために一対の電線からは直流の電圧信号(通常、0〜24V)が入力されるようになっている。そこで、このようなオン/オフ弁の弁開度を制御するポジショナの内部回路は電圧入力対応にする必要がある。
【0010】
例えば、特許文献2において、一方の通信装置をポジショナ、他方の通信装置を上位装置とすれば、上位装置からは所定の範囲で変動する直流の電圧信号に通信用の交流の電圧信号を重畳させてポジショナ側に送信し、ポジショナ側は上位装置から受信した電圧信号のうち直流の電圧信号を抽出して、この直流の電圧信号の値に基づいて調節弁の開度を制御するとともに、上位装置へ帰還する線路電流を変化させることで、上位装置側に弁開度や異常診断結果を伝えることができる。この場合、ポジショナは、電圧入力対応となり、オン/オフ弁への適用が可能となる。また、上位側システムの電源を電流出力タイプ(AO:アナログアウトプット)ではなく、電圧出力タイプ(DO:デジタルアウトプット)として、比例弁の開度を制御することも可能となる。
【0011】
なお、電圧出力タイプの電源を供給する方式は、フィールドバス方式と呼ばれており(例えば、特許文献3参照)、例えば9〜32Vの電圧を上位側システムより供給する。
また、以下では、直流の電流信号を入力するタイプのポジショナを電流入力型のポジショナと呼び、直流の電圧信号を入力するタイプのポジショナを電圧入力型のポジショナと呼ぶ。
【0012】
この場合、ポジショナを製造供給するメーカは、上位側システムとの間の通信機能を確保しつつ、オン/オフ弁に対応したり、フィールドバス方式に対応したりするために、電流入力型のポジショナと電圧入力型のポジショナの2機種を用意しなければならず、製造上の負担となる。また、電圧入力型のポジショナは、一般的な電流入力型のポジショナとは異なるものとして用意しておかなければならないので、高価となる。
【0013】
そこで、この負担を解消すべく、1機種で、アナログ伝送路からの電流入力にもフィールドバス伝送路からの電圧入力にも対応することが可能な兼用型のポジショナが特許文献4に開示されている。この兼用型のポジショナでは、アナログ伝送路と接続するインタフェース回路(I/Vブロック)と、フィールドバス伝送路と接続するインタフェース回路(FBブロック)とを設け、このI/VブロックとFBブロックとを必要に応じて切り替えて使用するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】特開平1−141202号公報
【特許文献2】特開昭61−070827号公報
【特許文献3】特開2004−226092号公報(特許第4185369号)
【特許文献4】特開2002−367069号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
しかしながら、特許文献4に開示されている兼用型のポジショナでは、I/VブロックとFBブロックとを別個に設けなければならず、その構成が複雑となって、電流入力型のポジショナや電圧入力型のポジショナよりも高価になってしまうという問題がある。
【0016】
そこで、本出願人は、図6に示した電流入力型のポジショナ1(1A)において、通信回路1−2の前段に固定抵抗器1−4(図7参照)を設けることを考えた。なお、このポジショナ1(1B)を用いたシステムにおいて、上位側装置2(2B)は直流の電圧信号Vをポジショナ1Bへ送る。また、通信装置3(3B)はポジショナ1Bへの直流の電圧信号Vに通信用の交流の電圧信号Vfを重畳させる。また、調節弁5(5B)は、電磁弁(オン/オフ弁)とする。
【0017】
このポジショナ1Bでは、上位装置2Bからの直流の電圧信号Vが固定抵抗器1−4で電流に変換され、本体回路1−1へ送られる。これにより、本体回路1−1は、固定抵抗器1−4で変換された電流の値、すなわち直流の電圧信号Vの値に基づいて、調節弁5Bの開閉を制御する。
【0018】
しかし、このポジショナ1Bでは、固定抵抗器1−4の抵抗値rが大きいため、入力ラインでの交流の電圧信号Vfに対するインピーダンスが電源側に比較して高くなりすぎて、変換される電流が小さくなり、通信ができなくなってしまう。なお、通常は、電源側に、電源側への通信信号の侵入を防ぐため、通信信号(交流の電気信号)に対してそのインピーダンスZfが中となり、DC信号(直流の電気信号)に対してそのインピーダンスZdcが極低となるインピーダンス特性を有する通信フィルタ6を設けるが、このような通信フィルタ6を設けても、Zf<<rであるため、通信可能とはならない。
【0019】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、一般的な電流入力型のポジショナに対する簡単な変更で、通信を行うことが可能な安価な構成の電圧入力型のポジショナを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0020】
このような目的を達成するために本発明は、上位側システムより一対の電線を介して直流の電気信号を受け、この直流の電気信号から自己の動作電源を生成する一方、その直流の電気信号の値に応じて調節弁の開度を制御するポジショナにおいて、上位側システムから直流の電気信号に重畳して送られてくる交流の電気信号を受信する電流入力型の通信回路と、通信回路の前段に設けられ、上位側システムからの直流の電気信号が電圧である場合、この電圧を電流に変換して通信回路に送る電圧電流変換回路とを備え、電圧電流変換回路は、直流の電気信号に対するインピーダンスが高く、交流の電気信号に対するインピーダンスが直流の電気信号に対するインピーダンスよりも低い特性を有することを特徴とする。
【0021】
この発明によれば、上位側システムから直流の電圧信号(直流の電気信号)に重畳して交流の電圧信号(交流の電気信号)が送られてくると、電圧電流変換回路は、直流の電圧信号を高いインピーダンスによって直流の電流信号に変換し、交流の電圧信号を低いインピーダンスによってほゞそのままの形で交流の電流信号に変換する。電圧電流変換回路で変換された交流の電流信号は電流入力型の通信回路に送られる。
【0022】
なお、本発明における電圧電流変換回路は、コンデンサと抵抗との並列回路で構成したり、インダクタンスとコンデンサとの直列回路と抵抗との並列回路で構成したりすることが可能である。
【0023】
また、電圧電流変換回路に対して並列にバイパス回路を接続し、このバイパス回路の電圧電流変換回路への並列接続を有効/無効とする切替スイッチを設けるようにしてもよい。この場合、バイパス回路の電圧電流変換回路への並列接続を有効とすると、電圧電流変換回路が機能しなくなり、電流入力型のポジショナが得られる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、通信回路の前段に、直流の電気信号に対するインピーダンスが高く、交流の電気信号に対するインピーダンスが低い特性を有する電圧電流変換回路を設けたので、直流の電圧信号が高いインピーダンスによって直流の電流信号に変換され、交流の電圧信号が低いインピーダンスによってほゞそのままの形で交流の電流信号に変換されるものとなり、一般的な電流入力型のポジショナに対する簡単な変更で、通信を行うことが可能な安価な構成の電圧入力型のポジショナを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明に係るポジショナの一実施の形態(実施の形態1)を用いたシステムの要部の構成を示す図である。
【図2】このシステムにおけるポジショナの通信回路の前段に設けられる電圧電流変換回路の具体例を示す図である。
【図3】この電圧電流変換回路の具体例におけるインピーダンスZの周波数特性を示す図である。
【図4】電圧電流変換回路に対して並列に切替スイッチを介してバイパス回路を設けた例(実施の形態2)を示す図である。
【図5】電圧電流変換回路に並列に設けられたバイパス回路中の切替スイッチをオンとし電流入力型のポジショナとして使用した例を示す図である。
【図6】上位側システムとの間の通信機能を有するポジショナ(一般的な電流入力型のポジショナ)を用いたシステムの要部の構成を示す図である。
【図7】電流入力型のポジショナの通信回路の前段に固定抵抗器を設けて電圧入力型のポジショナに変更しようとした例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
〔実施の形態1〕
図1はこの発明に係るポジショナの一実施の形態(実施の形態1)を用いたシステムの要部の構成を示す図である。同図において、図7と同一符号は図7を参照して説明した構成要素と同一或いは同等構成要素を示し、その説明は省略する。
【0027】
このシステムでは、図7に示したシステムと比較して分かるように、ポジショナ1(1C)に抵抗1−4に替えて電圧電流変換回路1−5を設けている。この電圧電流変換回路1−5は、通信信号(交流の電気信号)に対してそのインピーダンスZが極低となり、DC信号(直流の電気信号)に対してそのインピーダンスZsigが高となるインピーダンス特性を有している。
【0028】
図2に電圧電流変換回路1−5の具体例を示す。図2(a)に示した電圧電流変換回路1−5はコンデンサCと抵抗Rとの並列回路とされている。図2(b)に示した電圧電流変換回路1−5はインダクタンスLとコンデンサCとの直列回路と抵抗Rとの並列回路とされている。
【0029】
このポジショナ1Cでは、上位装置2Bからの直流の電圧信号Vが電圧電流変換回路1−5におけるインピーダンスZsigで電流に変換され、すなわちDC信号に対して高くなるインピーダンスZsigで電流に変換され、本体回路1−1へ送られる。これにより、本体回路1−1は、電圧電流変換回路1−5で変換された電流の値、すなわち直流の電圧信号Vの値に基づいて、調節弁5Bの開閉を制御する。
【0030】
また、このポジショナ1Cでは、通信装置3Bからの交流の電圧信号Vfが電圧電流変換回路1−5におけるインピーダンスZで電流に変換され、すなわち通信信号に対して極低となるインピーダンスZで電流に変換され、電流入力型の通信回路1−2に送られる。この場合、Zf>>Zであるため、電源側への通信信号の侵入が防がれるとともに、電圧電流変換回路1−5において交流の電圧信号Vfがほゞそのままの形で交流の電流信号に変換され、電流入力型の通信回路1−2へ送られることになる。
【0031】
図2(a)に示した電圧電流変換回路1−5におけるインピーダンスZの周波数特性を図3(a)に示す。図2(b)に示した電圧電流変換回路1−5におけるインピーダンスZの周波数特性を図3(b)に示す。図2(a)に示した電圧電流変換回路1−5では、図3(a)に示されるように、コンデンサCと抵抗Rの値を適切に設定することによって、通信周波数fcomを含む所定値以上の周波数に対してインピーダンスZを極低とすることができる。図2(b)に示した電圧電流変換回路1−5では、図3(b)に示されるように、コンデンサCと抵抗RとインダクタンスLの値を適切に設定することによって、通信周波数fcomを中心としてインピーダンスZを極低とすることができる。
【0032】
以上の説明から分かるように、この実施の形態1のポジショナ1Cは、図6に示した一般的な電流入力型のポジショナ1Aの通信回路1−2の前段にCRやCRLで構成された電圧電流変換回路1−5を設けるだけで、通信装置3Bからの交流の電圧信号Vfを受信することができるようになり、通信装置3Bとの間の通信が可能となる。このようにして、本実施の形態では、一般的な電流入力型のポジショナ1Aに対する簡単な変更で、通信を行うことが可能な安価な構成の電圧入力型のポジショナ1Cを提供することができる。
【0033】
〔実施の形態2〕
図1に示したポジショナ1Cは電圧入力型のポジショナとして使用される。このポジショナ1Cを電流入力型にするには電圧電流変換回路1−5を取り外さなければならない。そこで、実施の形態2では、図4に示すように、電圧電流変換回路1−5に対して並列にバイパス回路(短絡回路)1−6を設け、このバイパス回路1−6中に切替スイッチ1−7を設けている。
【0034】
このポジショナ1(1D)を電圧入力型のポジショナとして使用する場合には、図4に示されるように、切替スイッチ1−7をオフとする。これにより、バイパス回路1−6の電圧電流変換回路1−5への並列接続が無効とされ、電圧電流変換回路1−5が機能し、電圧入力型のポジショナとなる。
【0035】
これに対し、ポジショナ1Dを電流入力型のポジショナとして使用する場合には、図5に示されるように、切替スイッチ1−7をオンとする。これにより、バイパス回路1−6の電圧電流変換回路1−5への並列接続が有効とされ、電圧電流変換回路1−5が機能しなくなり、電流入力型のポジショナとなる。
【0036】
なお、上述した実施の形態1,2では、調節弁5Bを電磁弁としたが、ポジショナ1C,1Dへの電源の供給方式をフィールドバス方式とし、調節弁5Bを比例弁とするようにしてもよい。
【0037】
また、上述した実施の形態1,2では、通信装置3を伝送路L1,L2間に必要に応じて接続するようにしたが、上位装置3とポジショナ1との間で通信が行われるシステムであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明のポジショナは、調節弁の開度を制御する機器として、プロセス制御など様々な分野で利用することが可能である。
【符号の説明】
【0039】
1(1A〜1D)…ポジショナ、1−1…本体回路、1−2…通信回路、1−3…定電圧回路、1−4…抵抗、1−5…電圧電流変換回路、1−6…バイパス回路、1−7…切替スイッチ、2(2A,2B)…上位装置、3(3A,3B)…通信装置、4…上位側システム、5(5A,5B)…調節弁、6…通信フィルタ、L1,L2…伝送路(一対の電線)、R…抵抗、C…コンデンサ、L…インダクタンス。
【技術分野】
【0001】
この発明は、上位側システムより一対の電線を介して直流の電気信号を受け、この直流の電気信号から自己の動作電源を生成する一方、その直流の電気信号の値に応じて調節弁の開度を制御するポジショナに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、この種のポジショナは、上位側システムより一対の電線を介して送られてくる4〜20mAの電流(直流の電流信号)で動作するように設計されている。例えば、調節弁を比例弁とし、上位側システムより4mAの電流が送られてきた場合には比例弁の開度を0%とし、20mAの電流が送られてきた場合には比例弁の開度を100%とする。
【0003】
この場合、上位側システムからの供給電流は4mA(下限電流値)から20mA(上限電流値)の範囲で変化するので、ポジショナの内部回路は上位側システムから供給される電流値として常に確保することの可能な4mA以下の電流より自己の動作電源を生成する。
【0004】
ポジショナには上位側システムから調節弁に対する設定開度値が入力される。また、開度センサを介して調節弁の実開度値も得られる。したがって、ポジショナでは、調節弁の設定開度値と実開度値との関係を演算することによって、調節弁の異常診断や自己の異常診断などが可能である。このような異常診断機能をポジショナに設ければ、別途異常診断装置を設けなくてもよく、低コストでシステムの機能アップを図ることが可能となる(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
このような理由から、近年、ポジショナには、調節弁の弁開度制御という本来の機能に加えて、弁開度発信機能や調節弁の異常診断や自己の異常診断などの結果を上位側システムへ送信する機能を有するポジショナが提案されている。図6に上位側システムとの間の通信機能を有するポジショナを用いたシステムの要部の構成を示す。
【0006】
図6において、1はポジショナ、2はポジショナ1と2線式の伝送路(一対の電線)L1,L2を介して接続された上位装置、3は伝送路L1,L2間に必要に応じて接続される通信装置、4は上位側システム、5は調節弁(比例弁)である。ポジショナ1は、本体回路1−1と、通信回路1−2と、定電圧回路1−3とを備えている。なお、この例の場合、上位側システム4は、上位装置2と通信装置3とで構成されている。
【0007】
このシステムにおいて、上位装置2は、伝送路L1,L2を介して、4〜20mAの直流の電流信号Iをポジショナ1へ送る。ポジショナ1において、定電圧回路1−3は、上位装置2から送られてくる直流の電流信号Iより定電圧Vposを生成し、通信回路1−2や本体回路1−1へ供給する。本体回路1−1は、上位装置2から送られてくる直流の電流信号Iの値に応じて、比例弁5の開度を制御する。また、比例弁5の異常診断や自己の異常診断などを行う。
【0008】
通信装置3は、ポジショナ1への直流の電流信号Iに、通信用の交流の電流信号Ifを重畳させる。ポジショナ1において、通信回路1−2は、電流入力型の通信回路であり、直流の電流信号Iに重畳されている交流の電流信号Ifを抽出し、この交流の電流信号Ifによって通知される通信装置3からの指令やデータを本体回路1−1へ伝える。また、通信回路1−2は、伝送路L1,L2の線間電圧を変化させることによって、本体回路1−1からの比例弁5の異常診断結果や自己の異常診断結果を通信装置3へ伝える。このような通信方式は特許文献2に開示されている。
【0009】
ところで、最近では、比例弁のみならず、オン/オフ弁でも異常診断を行いたいという要求があり、ポジショナが適用される場合も見られる。但し、オン/オフ弁は全開と全閉の2位置制御でよいので、通常は電磁弁が使用されるのが一般的であり、またその電磁弁を動作させるために一対の電線からは直流の電圧信号(通常、0〜24V)が入力されるようになっている。そこで、このようなオン/オフ弁の弁開度を制御するポジショナの内部回路は電圧入力対応にする必要がある。
【0010】
例えば、特許文献2において、一方の通信装置をポジショナ、他方の通信装置を上位装置とすれば、上位装置からは所定の範囲で変動する直流の電圧信号に通信用の交流の電圧信号を重畳させてポジショナ側に送信し、ポジショナ側は上位装置から受信した電圧信号のうち直流の電圧信号を抽出して、この直流の電圧信号の値に基づいて調節弁の開度を制御するとともに、上位装置へ帰還する線路電流を変化させることで、上位装置側に弁開度や異常診断結果を伝えることができる。この場合、ポジショナは、電圧入力対応となり、オン/オフ弁への適用が可能となる。また、上位側システムの電源を電流出力タイプ(AO:アナログアウトプット)ではなく、電圧出力タイプ(DO:デジタルアウトプット)として、比例弁の開度を制御することも可能となる。
【0011】
なお、電圧出力タイプの電源を供給する方式は、フィールドバス方式と呼ばれており(例えば、特許文献3参照)、例えば9〜32Vの電圧を上位側システムより供給する。
また、以下では、直流の電流信号を入力するタイプのポジショナを電流入力型のポジショナと呼び、直流の電圧信号を入力するタイプのポジショナを電圧入力型のポジショナと呼ぶ。
【0012】
この場合、ポジショナを製造供給するメーカは、上位側システムとの間の通信機能を確保しつつ、オン/オフ弁に対応したり、フィールドバス方式に対応したりするために、電流入力型のポジショナと電圧入力型のポジショナの2機種を用意しなければならず、製造上の負担となる。また、電圧入力型のポジショナは、一般的な電流入力型のポジショナとは異なるものとして用意しておかなければならないので、高価となる。
【0013】
そこで、この負担を解消すべく、1機種で、アナログ伝送路からの電流入力にもフィールドバス伝送路からの電圧入力にも対応することが可能な兼用型のポジショナが特許文献4に開示されている。この兼用型のポジショナでは、アナログ伝送路と接続するインタフェース回路(I/Vブロック)と、フィールドバス伝送路と接続するインタフェース回路(FBブロック)とを設け、このI/VブロックとFBブロックとを必要に応じて切り替えて使用するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】特開平1−141202号公報
【特許文献2】特開昭61−070827号公報
【特許文献3】特開2004−226092号公報(特許第4185369号)
【特許文献4】特開2002−367069号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
しかしながら、特許文献4に開示されている兼用型のポジショナでは、I/VブロックとFBブロックとを別個に設けなければならず、その構成が複雑となって、電流入力型のポジショナや電圧入力型のポジショナよりも高価になってしまうという問題がある。
【0016】
そこで、本出願人は、図6に示した電流入力型のポジショナ1(1A)において、通信回路1−2の前段に固定抵抗器1−4(図7参照)を設けることを考えた。なお、このポジショナ1(1B)を用いたシステムにおいて、上位側装置2(2B)は直流の電圧信号Vをポジショナ1Bへ送る。また、通信装置3(3B)はポジショナ1Bへの直流の電圧信号Vに通信用の交流の電圧信号Vfを重畳させる。また、調節弁5(5B)は、電磁弁(オン/オフ弁)とする。
【0017】
このポジショナ1Bでは、上位装置2Bからの直流の電圧信号Vが固定抵抗器1−4で電流に変換され、本体回路1−1へ送られる。これにより、本体回路1−1は、固定抵抗器1−4で変換された電流の値、すなわち直流の電圧信号Vの値に基づいて、調節弁5Bの開閉を制御する。
【0018】
しかし、このポジショナ1Bでは、固定抵抗器1−4の抵抗値rが大きいため、入力ラインでの交流の電圧信号Vfに対するインピーダンスが電源側に比較して高くなりすぎて、変換される電流が小さくなり、通信ができなくなってしまう。なお、通常は、電源側に、電源側への通信信号の侵入を防ぐため、通信信号(交流の電気信号)に対してそのインピーダンスZfが中となり、DC信号(直流の電気信号)に対してそのインピーダンスZdcが極低となるインピーダンス特性を有する通信フィルタ6を設けるが、このような通信フィルタ6を設けても、Zf<<rであるため、通信可能とはならない。
【0019】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、一般的な電流入力型のポジショナに対する簡単な変更で、通信を行うことが可能な安価な構成の電圧入力型のポジショナを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0020】
このような目的を達成するために本発明は、上位側システムより一対の電線を介して直流の電気信号を受け、この直流の電気信号から自己の動作電源を生成する一方、その直流の電気信号の値に応じて調節弁の開度を制御するポジショナにおいて、上位側システムから直流の電気信号に重畳して送られてくる交流の電気信号を受信する電流入力型の通信回路と、通信回路の前段に設けられ、上位側システムからの直流の電気信号が電圧である場合、この電圧を電流に変換して通信回路に送る電圧電流変換回路とを備え、電圧電流変換回路は、直流の電気信号に対するインピーダンスが高く、交流の電気信号に対するインピーダンスが直流の電気信号に対するインピーダンスよりも低い特性を有することを特徴とする。
【0021】
この発明によれば、上位側システムから直流の電圧信号(直流の電気信号)に重畳して交流の電圧信号(交流の電気信号)が送られてくると、電圧電流変換回路は、直流の電圧信号を高いインピーダンスによって直流の電流信号に変換し、交流の電圧信号を低いインピーダンスによってほゞそのままの形で交流の電流信号に変換する。電圧電流変換回路で変換された交流の電流信号は電流入力型の通信回路に送られる。
【0022】
なお、本発明における電圧電流変換回路は、コンデンサと抵抗との並列回路で構成したり、インダクタンスとコンデンサとの直列回路と抵抗との並列回路で構成したりすることが可能である。
【0023】
また、電圧電流変換回路に対して並列にバイパス回路を接続し、このバイパス回路の電圧電流変換回路への並列接続を有効/無効とする切替スイッチを設けるようにしてもよい。この場合、バイパス回路の電圧電流変換回路への並列接続を有効とすると、電圧電流変換回路が機能しなくなり、電流入力型のポジショナが得られる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、通信回路の前段に、直流の電気信号に対するインピーダンスが高く、交流の電気信号に対するインピーダンスが低い特性を有する電圧電流変換回路を設けたので、直流の電圧信号が高いインピーダンスによって直流の電流信号に変換され、交流の電圧信号が低いインピーダンスによってほゞそのままの形で交流の電流信号に変換されるものとなり、一般的な電流入力型のポジショナに対する簡単な変更で、通信を行うことが可能な安価な構成の電圧入力型のポジショナを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明に係るポジショナの一実施の形態(実施の形態1)を用いたシステムの要部の構成を示す図である。
【図2】このシステムにおけるポジショナの通信回路の前段に設けられる電圧電流変換回路の具体例を示す図である。
【図3】この電圧電流変換回路の具体例におけるインピーダンスZの周波数特性を示す図である。
【図4】電圧電流変換回路に対して並列に切替スイッチを介してバイパス回路を設けた例(実施の形態2)を示す図である。
【図5】電圧電流変換回路に並列に設けられたバイパス回路中の切替スイッチをオンとし電流入力型のポジショナとして使用した例を示す図である。
【図6】上位側システムとの間の通信機能を有するポジショナ(一般的な電流入力型のポジショナ)を用いたシステムの要部の構成を示す図である。
【図7】電流入力型のポジショナの通信回路の前段に固定抵抗器を設けて電圧入力型のポジショナに変更しようとした例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
〔実施の形態1〕
図1はこの発明に係るポジショナの一実施の形態(実施の形態1)を用いたシステムの要部の構成を示す図である。同図において、図7と同一符号は図7を参照して説明した構成要素と同一或いは同等構成要素を示し、その説明は省略する。
【0027】
このシステムでは、図7に示したシステムと比較して分かるように、ポジショナ1(1C)に抵抗1−4に替えて電圧電流変換回路1−5を設けている。この電圧電流変換回路1−5は、通信信号(交流の電気信号)に対してそのインピーダンスZが極低となり、DC信号(直流の電気信号)に対してそのインピーダンスZsigが高となるインピーダンス特性を有している。
【0028】
図2に電圧電流変換回路1−5の具体例を示す。図2(a)に示した電圧電流変換回路1−5はコンデンサCと抵抗Rとの並列回路とされている。図2(b)に示した電圧電流変換回路1−5はインダクタンスLとコンデンサCとの直列回路と抵抗Rとの並列回路とされている。
【0029】
このポジショナ1Cでは、上位装置2Bからの直流の電圧信号Vが電圧電流変換回路1−5におけるインピーダンスZsigで電流に変換され、すなわちDC信号に対して高くなるインピーダンスZsigで電流に変換され、本体回路1−1へ送られる。これにより、本体回路1−1は、電圧電流変換回路1−5で変換された電流の値、すなわち直流の電圧信号Vの値に基づいて、調節弁5Bの開閉を制御する。
【0030】
また、このポジショナ1Cでは、通信装置3Bからの交流の電圧信号Vfが電圧電流変換回路1−5におけるインピーダンスZで電流に変換され、すなわち通信信号に対して極低となるインピーダンスZで電流に変換され、電流入力型の通信回路1−2に送られる。この場合、Zf>>Zであるため、電源側への通信信号の侵入が防がれるとともに、電圧電流変換回路1−5において交流の電圧信号Vfがほゞそのままの形で交流の電流信号に変換され、電流入力型の通信回路1−2へ送られることになる。
【0031】
図2(a)に示した電圧電流変換回路1−5におけるインピーダンスZの周波数特性を図3(a)に示す。図2(b)に示した電圧電流変換回路1−5におけるインピーダンスZの周波数特性を図3(b)に示す。図2(a)に示した電圧電流変換回路1−5では、図3(a)に示されるように、コンデンサCと抵抗Rの値を適切に設定することによって、通信周波数fcomを含む所定値以上の周波数に対してインピーダンスZを極低とすることができる。図2(b)に示した電圧電流変換回路1−5では、図3(b)に示されるように、コンデンサCと抵抗RとインダクタンスLの値を適切に設定することによって、通信周波数fcomを中心としてインピーダンスZを極低とすることができる。
【0032】
以上の説明から分かるように、この実施の形態1のポジショナ1Cは、図6に示した一般的な電流入力型のポジショナ1Aの通信回路1−2の前段にCRやCRLで構成された電圧電流変換回路1−5を設けるだけで、通信装置3Bからの交流の電圧信号Vfを受信することができるようになり、通信装置3Bとの間の通信が可能となる。このようにして、本実施の形態では、一般的な電流入力型のポジショナ1Aに対する簡単な変更で、通信を行うことが可能な安価な構成の電圧入力型のポジショナ1Cを提供することができる。
【0033】
〔実施の形態2〕
図1に示したポジショナ1Cは電圧入力型のポジショナとして使用される。このポジショナ1Cを電流入力型にするには電圧電流変換回路1−5を取り外さなければならない。そこで、実施の形態2では、図4に示すように、電圧電流変換回路1−5に対して並列にバイパス回路(短絡回路)1−6を設け、このバイパス回路1−6中に切替スイッチ1−7を設けている。
【0034】
このポジショナ1(1D)を電圧入力型のポジショナとして使用する場合には、図4に示されるように、切替スイッチ1−7をオフとする。これにより、バイパス回路1−6の電圧電流変換回路1−5への並列接続が無効とされ、電圧電流変換回路1−5が機能し、電圧入力型のポジショナとなる。
【0035】
これに対し、ポジショナ1Dを電流入力型のポジショナとして使用する場合には、図5に示されるように、切替スイッチ1−7をオンとする。これにより、バイパス回路1−6の電圧電流変換回路1−5への並列接続が有効とされ、電圧電流変換回路1−5が機能しなくなり、電流入力型のポジショナとなる。
【0036】
なお、上述した実施の形態1,2では、調節弁5Bを電磁弁としたが、ポジショナ1C,1Dへの電源の供給方式をフィールドバス方式とし、調節弁5Bを比例弁とするようにしてもよい。
【0037】
また、上述した実施の形態1,2では、通信装置3を伝送路L1,L2間に必要に応じて接続するようにしたが、上位装置3とポジショナ1との間で通信が行われるシステムであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明のポジショナは、調節弁の開度を制御する機器として、プロセス制御など様々な分野で利用することが可能である。
【符号の説明】
【0039】
1(1A〜1D)…ポジショナ、1−1…本体回路、1−2…通信回路、1−3…定電圧回路、1−4…抵抗、1−5…電圧電流変換回路、1−6…バイパス回路、1−7…切替スイッチ、2(2A,2B)…上位装置、3(3A,3B)…通信装置、4…上位側システム、5(5A,5B)…調節弁、6…通信フィルタ、L1,L2…伝送路(一対の電線)、R…抵抗、C…コンデンサ、L…インダクタンス。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上位側システムより一対の電線を介して直流の電気信号を受け、この直流の電気信号から自己の動作電源を生成する一方、その直流の電気信号の値に応じて調節弁の開度を制御するポジショナにおいて、
前記上位側システムから前記直流の電気信号に重畳して送られてくる交流の電気信号を受信する電流入力型の通信回路と、
前記通信回路の前段に設けられ、前記上位側システムからの直流の電気信号が電圧である場合、この電圧を電流に変換して前記通信回路に送る電圧電流変換回路とを備え、
前記電圧電流変換回路は、前記直流の電気信号に対するインピーダンスが高く、前記交流の電気信号に対するインピーダンスが前記直流の電気信号に対するインピーダンスよりも低い特性を有する
ことを特徴とするポジショナ。
【請求項2】
請求項1に記載されたポジショナにおいて、
前記電圧電流変換回路に対して並列に接続されたバイパス回路と、
前記バイパス回路の前記電圧電流変換回路への並列接続を有効/無効とする切替スイッチと
を備えることを特徴とするポジショナ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載されたポジショナにおいて、
前記電圧電流変換回路は、コンデンサと抵抗との並列回路である
ことを特徴とするポジショナ。
【請求項4】
請求項1又は2に記載されたポジショナにおいて、
前記電圧電流変換回路は、インダクタンスとコンデンサとの直列回路と抵抗との並列回路である
ことを特徴とするポジショナ。
【請求項1】
上位側システムより一対の電線を介して直流の電気信号を受け、この直流の電気信号から自己の動作電源を生成する一方、その直流の電気信号の値に応じて調節弁の開度を制御するポジショナにおいて、
前記上位側システムから前記直流の電気信号に重畳して送られてくる交流の電気信号を受信する電流入力型の通信回路と、
前記通信回路の前段に設けられ、前記上位側システムからの直流の電気信号が電圧である場合、この電圧を電流に変換して前記通信回路に送る電圧電流変換回路とを備え、
前記電圧電流変換回路は、前記直流の電気信号に対するインピーダンスが高く、前記交流の電気信号に対するインピーダンスが前記直流の電気信号に対するインピーダンスよりも低い特性を有する
ことを特徴とするポジショナ。
【請求項2】
請求項1に記載されたポジショナにおいて、
前記電圧電流変換回路に対して並列に接続されたバイパス回路と、
前記バイパス回路の前記電圧電流変換回路への並列接続を有効/無効とする切替スイッチと
を備えることを特徴とするポジショナ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載されたポジショナにおいて、
前記電圧電流変換回路は、コンデンサと抵抗との並列回路である
ことを特徴とするポジショナ。
【請求項4】
請求項1又は2に記載されたポジショナにおいて、
前記電圧電流変換回路は、インダクタンスとコンデンサとの直列回路と抵抗との並列回路である
ことを特徴とするポジショナ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【公開番号】特開2012−207755(P2012−207755A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−75062(P2011−75062)
【出願日】平成23年3月30日(2011.3.30)
【出願人】(000006666)アズビル株式会社 (1,808)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月30日(2011.3.30)
【出願人】(000006666)アズビル株式会社 (1,808)
【Fターム(参考)】
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