説明

ポップアップ式のスライド容器

蓋(10)及び基部(20)を含む容器を開示する。蓋は、上面及び該上面の全ての周囲について側壁(11)を有する。側壁は、丸めた縁から形成され得るリップ(12)を有する。基部は、底面及び側壁(21)を有する。側壁は、更に、複数の先細区分(28)、複数の保持バンプ(26)、及び複数のピボットバンプ(24)を含む。蓋は、丸めた縁が保持バンプの下に当接し、容器が閉じられる場合、ピボットバンプが所定の位置で蓋に固定されるように、基部に適合するように構成される。蓋の丸めた縁は、容器が開位置にある場合、容器の内容物に接近するために開口部を作るように、ピボットバンプについて旋回し、ピボットバンプに沿ってスライドする。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
[課題を解決するための手段]
[発明の効果]
蓋及び基部を含む、容器を開示する。蓋は、上面、及び全ての上面の境界について側壁を有する。側壁は、丸めた縁で終わり得る。基部は、底面及び全ての底面について側壁を有する。側壁は、更に、複数の先細区分、側壁から突出する複数の保持バンプ、及び側壁から突出する複数のピボットバンプを含み得る。蓋は、丸めた縁が保持バンプの下側に当接し、容器が閉じられる場合にピボットバンプが蓋に固定されるように、基部上に適合するように構成される。容器の内容物に接近するための開口部を作る為に、容器が開位置にある場合、蓋の丸めた縁は、ピボットバンプについて旋回し、且つピボットバンプに沿ってスライドする。基部は、更に、実質的に容器の別の端に配置された保持バンプから蓋を離脱させるために、ユーザーが容器の同じ端部で基部及び蓋へ同時に圧力を印加できるように、一端部に指インデントを更に含み得る。ピボットバンプは、蓋の丸めた縁をピボットバンプでは無く保持バンプから解除させるように、保持バンプ以遠の基部の側壁から突出している。
【図面の簡単な説明】
【0002】
【図1】本発明の一実施形態による、蓋及び基部から構成されたポップアップ式のスライド容器の斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態による、蓋の側面図である。
【図3】本発明の一実施形態による、基部の側面図である。
【図4】本発明の一実施形態による、蓋の斜視断面図である。
【図5】本発明の一実施形態による、基部の斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態による、容器の斜視断面図である。
【図7】本発明の一実施形態による、隠れ線を用いた、閉位置における容器の側面図である。
【図8】本発明の一実施形態による、隠れ線を用いた、初期の開位置における容器の側面図である。
【図9】本発明の一実施形態による、隠れ線を用いた、進んだ開位置における容器の側面図である。
【図10】本発明の一実施形態による、隠れ線を用いた、進んだ開位置における容器の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0003】
本発明の実施形態は、片手で保持し、操作できるように構成された、基部及び蓋から成る容器について説明する。容器は、基部の内容物を露出するために、蓋をポップアップ式及びスライド移動を用いて開閉する。
【0004】
図1は、本発明の一実施形態による、蓋10及び基部20から成る、閉位置におけるポップアップ式のスライド容器の斜視図である。蓋10及び基部20はそれぞれ、比較的平坦な表面、表面領域の全周に伸びる各構成要素へ深さの次元を与えている側壁11と領域21を含む。基部20は、開けるプロセスの間に、ユーザーの指を受け止めるように構成される、指インデント22領域を一端に更に含む。その閉位置において、蓋10及び基部20の要素の機械的結合を介して、蓋は基部頂点に適合し、所定の位置に保持される。これらの要素は、この図において示されていないが、後の図について更に説明する。
【0005】
図2は、本発明の一実施形態による蓋10の側面図である。表面領域の周囲についての側壁11が、容器の側壁(単数又は複数)であると考えられるものを含む一方、先に参照された表面領域は、蓋10の上部を含む。
【0006】
図3は、本発明の一実施形態による、基部20の側面図である。側壁21は上方へ向かって、且つ、実質的に垂直方向に基部20の表面領域から離れるように、伸張する。側壁21から外側へ向かって突出する一組のバンプもまた、示されている。第1のバンプはピボットバンプ24と呼ばれ、第2のバンプは保持バンプ26と呼ばれる。同一のバンプ24、26もまた、本図において示していない基部の側面にも存在している。ピボットバンプ24及び保持バンプ26は、側壁11上の丸めた縁と協同して、容器を片手で開けることができる手段を作成する。側壁21上の上部ラインの先細区分28もまた、示されている。より詳細に後述するように、ピボットバンプ24に最も近い先細区分は、容器を開閉するために機能的に重要である。
【0007】
図4は、本発明の一実施形態による蓋10の斜視断面図である。本図は、側壁11を丸めた端12でどのように終わらせているかを示す。丸めた縁12は、基部20のピボットバンプ24及び保持バンプ26を結合し得るリップを作る。リップは、丸めた縁以外の端を使用することで、作成することが可能であると理解されている。異なる材料(プラスチック、板紙など)も、他の縁構造を使用したリップを作ることができ得る。製造の嗜好は、蓋及び又は基部において使用される材料によって構造を調製し得ることが理解されている。
【0008】
図5は、本発明の一実施形態による基部20の斜視図である。基部20について前述した要素及び機能の全てが存在している。側壁21は、基部20の表面領域の境界を一周している。先細区分28は、側壁21について上部及び下部地点を画定する。ピボットバンプ24及び保持バンプ26もまた示されている。この図は、更に、ピボットバンプ24が保持バンプ26よりも、側壁21から僅かに外側に突出していることを示している。後により詳細に説明するように、これは、蓋10の丸めた縁12によって形成されたリップが、保持バンプ26からは解除するが、ピボットバンプ24とは協同して接触したままであることを可能にしている。
【0009】
図6は、本発明の一実施形態による容器の斜視断面図である。この図は、容器が閉位置である状態を示している。蓋10の丸めた縁12によって形成されたリップが、側壁21から突出するピボットバンプ24及び保持バンプ26を覆い、且つ、接触するように、蓋10は基部20の上部に適合している。
【0010】
図7は、本発明の一実施形態による隠れ線を用いた閉位置の容器の側面図である。この図は、協同してピボットバンプ24及び保持バンプ26と接触する丸めた縁12によって形成されたリップの好適な図示を提供する。これは、蓋10を基部20へ固定する容器の両側面に、協同して接触している。
【0011】
図8は、本発明の一実施形態による、隠れ線を用いた最初の開位置の容器の側面図である。この図は、ユーザーが容器を開けるために用いる「ポップアップ」の動きの直後の容器の位置を示す。ユーザーは、指インデント22を有する容器の端をつまむ。このつまむ行動が、丸めた縁12がピボットバンプ24と接触したままで、蓋の遠端における丸めた縁12が保持バンプ26から開放する。ピボットバンプ24の円形の幾何学的形状が、丸めた縁のリップがピボット24について旋回することを可能にする。
【0012】
図9は、本発明の一実施形態による、隠れ線を用いた、進んだ開位置の容器の側面図である。この図において、蓋10は、基部10へより接近できるように、スライド移動で後ろへ動かす。先細区分28は、蓋10をピボットへある程度の間隙を提供する。先細区分28の傾きが急になる程、蓋10は更に、開放基部20をより露出するように、基部20に対して動かされ得る。丸めた縁12のリップは、ピボットバンプ24と接触したままである。蓋10は、更なる動きが蓋をピボットバンプ24から解除させるように、基部20からのより多くの抵抗力を受ける。
【0013】
図10は、本発明の一実施形態による、隠れ線を用いた、進んだ開位置の容器の斜視図である。この図は、基本的には図9の斜視図であり、更に、丸めた縁12及びピボットバンプ24の間の協同関係性を示す。
【0014】
操作において、ユーザーは、一本の指又は親指が、指インデント22内に配置されるように、片手に容器を掴むであろう。つまむ動きを用いて、ユーザーは、基部22の指インデント22及び蓋10の上部に対して押す。このことは、蓋10の反対の端が、十分な力が保持バンプ26から丸めた縁12を開放した後の、「ポップアップ」式の動きを引き起こす。ユーザーは、次に、部分的に基部20を露にするように、スライド移動で蓋10を引き戻す。蓋10の丸めた縁12によって形成されたリップは、基部20のピボットバンプ24と協同的に接触したままである。基部20の側壁21の先細区分28は、ユーザーが基部20の内容物へ接近できるように、基部20の一部をスライドさせ、露出することを可能にする。
【0015】
容器を閉めるために、ユーザーは蓋10を基部20の上部へスライドさせて戻し、十分に丸めた縁がぴったりと閉まるように下方向へ向けて押すと、基部20の保持バンプ26に対して固定される。
【0016】
様々なタイプの缶、プラアスチック及び板紙などの材料に限定されないがそれらを含む、様々な材料をこの容器を作成するために用いることができることは、理解されている。上面上のリップは、丸めた縁、ディボット、逃げ溝、棚又は、保持手段を提供し得る任意の他の構造であり得る。
【0017】
本発明は、詳細には本明細書において記載されていない、他の多数の実施形態を含み得るが、当業者は開示からそれらを理解するであろう。従って、本開示は、前述の実施例や、指定された実施形態のみに限定するものとして読むべきではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面及び、リップを有する側壁を有する蓋と、
前記側壁は複数の先細区分、前記側壁から突出する複数の保持バンプ、及び前記側壁から突出する複数のピボットバンプを含む、底面及び側壁を有する基部と、
を含み、
前記リップが前記保持バンプの下に当接し、前記容器が閉じられる場合ピボットバンプが前記蓋へ固定されるように前記基部へ適合し、且つ、前記蓋の前記リップが、前記容器の内容物へ接近するために開口部を作るように開位置にある場合、前記ピボットバンプについて旋回し、及び前記ピボットバンプに沿ってスライドする、
容器。
【請求項2】
前記基部が、前記基部の一端において、ユーザーが同時に圧力を印加するようにして、前記容器の前記他の端に実質的に配置された前記保持バンプから、前記容器の前記同じ端で前記蓋を解除させるように、前記基部及び前記蓋上に、指インデントを更に含む、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記ピボットバンプが、前記保持バンプ以遠の前記基部の前記側壁から突出する、請求項1に記載の容器。
【請求項4】
前記リップが丸めた縁から形成される、請求項1に記載の容器。
【請求項5】
上面及び、前記側壁が丸めた縁で終わる側壁を有する蓋と、
前記側壁が複数の先細区分、前記側壁から突出する複数の保持バンプ、及び、前記側壁から突出する複数のピボットバンプを有する基部と、
を含み、
前記蓋が、前記基部に適合し、前記丸めた縁が前記保持バンプと前記ピボットバンプの下に当接して、前記容器が閉じられる時に前記蓋を適切な位置に置き、且つ、前記容器の内容物へアクセスするための開口部を作るように開位置に前記容器がある時に、前記蓋の前記丸めた縁が前記ピボットバンプについて旋回し、及び、前記ピボットバンプに沿ってスライドする、
容器。
【請求項6】
前記基部が、前記基部の一端において、ユーザーが同時に圧力を印加するようにして、前記容器の前記他の端に実質的に配置された前記保持バンプから、前記容器の前記同じ端で前記蓋を解除脱させるように、前記基部及び前記蓋上に、指インデントを更に含む、請求項5に記載の容器。
【請求項7】
前記ピボットバンプが、前記保持バンプ以遠で前記基部の前記側壁から突出している、請求項5に記載の容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2013−512831(P2013−512831A)
【公表日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−543247(P2012−543247)
【出願日】平成22年12月8日(2010.12.8)
【国際出願番号】PCT/US2010/059474
【国際公開番号】WO2011/072019
【国際公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【出願人】(594112886)アール・ジエイ・レイノルズ・タバコ・カンパニー (14)
【Fターム(参考)】