説明

ポップ広告カード

【課題】何度も書き換えすることができ、廃棄数を減らすことを可能にしたポップ広告カードを提供する。
【解決手段】カード本体1に、書き消し可能シート2を貼り付け、この書き消し可能シート2に広告コピーCを記入する。必要に応じて広告コピーCを消去し、書き換えることができるようになっている。書き消し可能なシート2はカード本体1の全体又は一部に貼り付けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、店舗において商品の広告に使用されるポップ広告カードに関し、特に、自由に書き消し可能なポップ広告カードに関する。
【背景技術】
【0002】
ポップ広告(POP)は、厚紙などで形成されたカードに、店舗において推奨したい商品の商品名、価格、キャッチコピー、イラストなどの所望の文字や図形を手描きし、推奨したい商品を店員に代わってアピールし、購買意欲を促進させるものであり、数ある広告媒体の中でも安価で手軽なツールとして広く利用されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来のポップ広告カードは、一度書き込むと簡単に消すことができず、書き換えることが困難であるため、広告期間が終わると(一日で終わる場合もある)廃棄するしかなく、新たなポップ広告カードを用いてこれに書き込むようにしている。厚紙等のポップ広告カードは、一枚一枚は安価であるため、無造作に廃棄しているが、数が増えるとコストもかかるばかりでなく、最初から手描きする必要があるため、手間もかかるという問題があった。
【0004】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、何度も書き換えすることができ、廃棄数を減らすことを可能にしたポップ広告カードを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、請求項1に記載のポップ広告カードは、カード本体と、前記カード本体に貼り付けられた書き消し可能シートと、を備えたことを特徴とするものである。
【0006】
請求項2に記載のポップ広告カードは、前記書き消し可能シートは、前記カード本体の一部を露出した状態で該カード本体に貼り付けられ、該カード本体の露出部分に変化の少ない固定コピーを記入し、前記書き消し可能シートに変化の多い変化コピーを記入するようにしたことを特徴とするものである。
【0007】
請求項3に記載のポップ広告カードは、前記書き消し可能シートは透明部材であり、この透明な書き消し可能シートを前記カード本体に貼り付け、前記カード本体に変化の少ない固定コピーを記入し、この固定コピーを前記書き消し可能シートを通して見るようにし、前記書き消し可能シートに変化の多い変化コピーを記入するようにしたことを特徴とするものである。
【0008】
請求項4に記載のポップ広告カードは、前記書き消し可能シートは、ホワイトボードシートであることを特徴とするものである。
【0009】
請求項5に記載のポップ広告カードは、前記書き消し可能シートに接着剤が施されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、書き消し可能シートを貼り付けるだけで、何度も書き換えすることができ、廃棄数を減らすことを可能にし、ポップ広告の低コスト化および省資源化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】(a)は本発明のポップ広告カードの第1実施形態を示す正面図、(b)は縦断側面図である。
【図2】(a)は本発明のポップ広告カードの第2実施形態を示す正面図、(b)は縦断側面図である。
【図3】(a)は本発明のポップ広告カードの第3実施形態を示す正面図、(b)は縦断側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明に係るポップ広告カードの実施形態を説明する。
図1は、本発明のポップ広告カードの第1実施形態を示す正面図、図2は、図1の縦断側面図である。
【0013】
図1、図2に示すように、1は、厚紙等により形成されたカード本体、2はこのカード本体1に貼り付けられた、書き消し可能シートである。カード本体1としては、厚紙のほか、プラスチック板、木板あるいは金属薄板等、所望の板が用いられる。書き消し可能シート2としては、シートタイプのホワイトボードのように、油性インクを使用するマーカーで文字、図形などを筆記することができ、フェルト布等の乾燥布からなる字消しにより簡単に拭き取り消去することができるシートが用いられる。この書き消し可能シート2をカード本体1に接着剤を介して貼り付けることにより、ポップ広告カードPが完成する。
【0014】
このポップ広告カードPの書き消し可能シート2にキャッチコピー、説明文、商品名、価格、イラスト等、所望の広告コピーCを手描きで記入し、ポップ広告として使用する。必要に応じて一部又は全部を消去し、新たに書き換えることができる。従来のポップ広告カードは、価格が変われば廃棄して新たなポップ広告カードを使用しているが、本実施形態のポップ広告カードでは何度も書き換えができるので、廃棄しなくて済み、ポップ広告のコスト低減および広告コピー作成の手間を減らすことができる。
【0015】
図2は、第2実施形態のポップ広告カードを示す。
第2実施形態では、カード本体1の一部に書き消し可能シート2を貼り付けたものである。図示の例では、カード本体1のほぼ下半分に書き消し可能シート2を貼り付けているが、カード本体1のどの部分に貼り付けてもよい。この第2実施形態のポップ広告カードAは、以下のように使用する。
【0016】
書き消し可能シート2を貼り付けていない、カード本体1の露出部分1aに比較的変化が少ない広告コピー(以下、固定コピーC1と称す)の記入箇所として使用する。固定コピーC1としては、比較的長期間そのまま店頭で表示することができる広告コピー、例えば、商品名、キャッチコピー、イラストなどがあり、これらは手描きでもよいし、予めカード本体1の露出部分1aに印刷しておいてもよい。そして、書き消し可能シート2には比較的変化が多い広告コピー(以下、変化コピーC2と称す)記入箇所として使用する。変化コピーC2としては、例えば価格、特売期間などがあり、このような変化コピーC2は、変化の都度書き換えすることができる。本実施形態のポップ広告カードも、書き消し可能シート2の部分で何度も書き換えができるので、廃棄しなくて済み、ポップ広告のコスト低減および広告コピー作成の手間を減らすことができる。
【0017】
図3は、第3実施形態のポップ広告カードを示す。
第3実施形態では、カード本体1の全体に透明な書き消し可能シート2を貼り付けたものである。この第3実施形態のポップ広告カードは、以下のように使用する。
【0018】
カード本体1は、固定コピーC1の記入箇所として使用するもので、比較的長期間そのまま店頭で表示することができる、例えば、商品名、キャッチコピー、イラストなどは、手描きあるいは印刷によりカード本体1に記入しておく。そして、透明な書き消し可能シート2は、例えば価格、特売期間等の変化コピーを記入し、必要に応じて書き換えする。固定コピーは、透明な書き消し可能シート2を透して外から見ることができる。本実施形態のポップ広告カードも、書き消し可能シート2の部分で何度も書き換えができるので、廃棄しなくて済み、ポップ広告のコスト低減および広告コピー作成の手間を減らすことができる。また、透明な書き消し可能シート2で覆われているので、固定コピーC1の部分が汚れたり損傷することがなく、常に良好な外観を保つことができる。
【0019】
書き消し可能シート2としては、ホワイトボードシートが好適に用いられるが、筆記・消去が可能であれば、どのようなプラスチックフィルム又はプラスチックシートを用いてもよい。必要に応じて、書き消し可能シート2の裏面にはあらかじめ接着剤を施しておくと、カード本体1に簡単に貼り付けすることができる。
【符号の説明】
【0020】
1 カード本体
2 書き消し可能シート
P ポップ広告カード
C 広告コピー
C1 固定コピー
C2 変化コピー



【特許請求の範囲】
【請求項1】
カード本体と、
前記カード本体に貼り付けられた、マーカーにより筆記可能で、拭き取りにより消去可能な書き消し可能シートと、を備えたことを特徴とするをポップ広告カード。
【請求項2】
前記書き消し可能シートは、前記カード本体の一部を露出した状態で該カード本体に貼り付けられ、該カード本体の露出部分に変化の少ない固定コピーを記入し、前記書き消し可能シートに変化の多い変化コピーを記入するようにしたことを特徴とする請求項1記載のポップ広告カード。
【請求項3】
前記書き消し可能シートは透明部材であり、この透明な書き消し可能シートを前記カード本体に貼り付け、前記カード本体に変化の少ない固定コピーを記入し、この固定コピーを前記書き消し可能シートを通して見るようにし、前記書き消し可能シートに変化の多い変化コピーを記入するようにしたことを特徴とする請求項1記載のポップ広告カード。
【請求項4】
前記書き消し可能シートは、ホワイトボードシートであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のポップ広告カード。
【請求項5】
前記書き消し可能シートに接着剤が施されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のポップ広告カード。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−215483(P2011−215483A)
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−85189(P2010−85189)
【出願日】平成22年4月1日(2010.4.1)
【出願人】(510091424)