ポリエステルを金属化する方法、及び金属化ポリエステル

【課題】金属とポリエステルとの間の良好な接着を提供する、金属化ポリエステルを製造するための改良方法を提供すること。
【解決手段】ポリエステルを金属化する方法。詳細には、上記ポリエステルが、アルカリ溶液で処理され、第一級アミン、第二級アミン、チオール、スルフィド及びオレフィンからなる群から選択される、少なくとも1つの官能基を有する少なくとも1つの化合物で処理され、上記化合物は架橋され、処理されたポリエステルは、銀塩、銅塩及びニッケル塩からなる群から選択される少なくとも1つの金属塩と、少なくとも1つの錯化剤と、を含有する溶液で処理され、また、少なくとも1つの還元剤で処理される方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はポリエステルを金属化する方法に関する。更に本発明は、金属化方法に従って製造されるポリエステル、並びにその使用に関する。更に本発明は、金属でコーティングされているポリエステルに関する。
【背景技術】
【0002】
ポリエステルを金属化する方法、及び金属化ポリエステルは、従来技術において公知である。
【0003】
例えば、特許文献1:米国特許第4681591号は、以下のステップを含んでなる金属化ポリエステル繊維織物材料を製造する方法を記載している:少なくとも15重量%のポリエステル繊維、並びにコットン、ナイロン6、ナイロン66、アクリル繊維及びガラス繊維から選択されてもよい、あらゆる異なるタイプの繊維を含んでなる上記織物材料を、苛性アルカリ水溶液で前処理するステップと、前処理された上記織物材料を、スズ(II)含有化合物及びパラジウム含有化合物で活性化処理するステップと、活性化処理された上記織物材料に、ニッケル、銅、コバルト、クロミウム又はそれらの合金を含有する混合物中で非電解的にメッキをして、その上に金属層を形成するステップ。かかる方法で製造される織物材料は、電磁放射遮蔽物として好適である。
【0004】
金属でメッキしようとするポリエステルの前処理方法は、特許文献2:欧州特許出願公開第0156120A2号に記載されている。この方法では、ポリエステル材料は、溶媒系を含有する組成物で処理される。上記溶媒系は、水と、少なくとも1つの水溶性有機溶媒と、有効量の溶媒和された水酸化物イオンとを含んでなる。その後、上記で処理されたポリエステル材料を金属でメッキすることができ、それは例えば、放射線遮蔽材として、回路の製造、又はプラスチックのコンダクタンス増加に使用できる。
【0005】
特許文献3:独国特許発明公開第3419755A1号では、非金属の材料を銀メッキする方法を開示している。その際、銀メッキしようとする表面を、パラジウムベースの少なくとも1つの化合物で活性化し、その後、銀メッキ浴を用いて銀メッキする。銀メッキ浴には更に、銀塩以外に、錯化剤としてチオシアネートイオン、及び還元剤としてヒドロキシルアミンが含まれる。
【0006】
特許文献4:特開2005−105386号は、繊維を銀メッキするための浴を開示している。上記浴には、銀塩、錯化剤、安定化剤及び還元剤が含まれる。
【0007】
ポリエステルを金属化する方法は、特許文献5:特開昭61−281874号において開示されており、詳細には、ポリエステルを苛性ソーダで処理し、感受性を付与(sensibilized)し、活性化し、更にニッケル又は銅で金属化する。
【0008】
金属化された基質を製造する方法は、特許文献6:特開2001−295058号に記載されており、詳細には、基質としてのガラス又はセラミックを、少なくとも1つの官能基を有するシランカップリング剤、及びその後の金属粒子分散液による表面処理に供する。洗浄後、上記基質は金属層でメッキされている。
【0009】
更に、銀若しくは銀化合物を埋め込むことができ、制御された方法において放出させることのできるナノゾルコーティングが、表題“Biocidal Coatings based on Silica Nanosols”、B.Mahltigら(VDI−Berichte(2003),Nanofair 2003:New Ideas for Industry,p.291−294)の文献(非特許文献1)により公知である。これらのコーティングは、無機材料(特にシリカゲルベースの材料)である。
【0010】
金属を堆積させるための、ポリマー表面の修飾方法は、特許文献7:国際公開第2006/052548A1号に開示されており、詳細には、ポリマーをエッチング剤により修飾し、修飾された上記ポリマーをシリル化してアミノ基を有するポリマーを得、更にアミノ基を含んでいる上記ポリマーに貴金属を堆積させる。
【0011】
特許文献8:独国特許発明第60002681T2号では、抗菌特性を有する担体材料を製造する方法を記載しており、詳細には、キトサンを担体材料に堆積させ、上記担体材料を銀塩の溶液に浸漬させ、上記銀塩を還元し、上記キトサンを架橋させ、更に上記担体材料を洗浄する。
【0012】
繊維様材料を金属化する方法は、特許文献9:独国特許発明第68914485T2号に記載されており、詳細には、上記繊維様材料を、官能化されうるポリマーでコーティングする。その後、金属化を実施する。
【0013】
従来技術に記載されている金属化ポリエステルにおける課題は、その金属及び/又は金属イオンが金属層から溶離することであり、特に、液体供給システムに使用された場合、制御不可能な放出及び金属化ポリエステルの速い摩滅を生じさせる。特に、環境問題及び廃棄物処理の問題、更にはかかる材料の収益性を考慮した場合、それぞれ、金属又は金属イオンの制御不可能な放出は望ましくない。
【0014】
特に、金属又は金属イオンの、液体中への制御不可能な放出及びその放出量の増加は、かかるポリエステルが、システムに関するガイドライン若しくは指導及び規則(例えば、EUによって環境又は消費者の保護のために設けられた、例えば飲料水のためのEU指導98/83)を満たさないこととなるため、それぞれ、液体供給ラインへの金属化ポリエステルの使用が阻害される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】米国特許第4681591号明細書
【特許文献2】欧州特許出願公開第0156120A2号明細書
【特許文献3】独国特許発明公開第3419755A1号明細書
【特許文献4】特開2005−105386号明細書
【特許文献5】特開昭61−281874号明細書
【特許文献6】特開2001−295058号明細書
【特許文献7】国際公開第2006/052548A1号パンフレット
【特許文献8】独国特許発明第60002681T2号明細書
【特許文献9】独国特許発明第68914485T2号明細書
【非特許文献】
【0016】
【非特許文献1】“Biocidal Coatings based on Silica Nanosols”、B.Mahltigら(VDI−Berichte(2003),Nanofair 2003:New Ideas for Industry,p.291−294)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
本発明の目的は、金属とポリエステルとの間の良好な接着を提供する、金属化ポリエステルを製造するための改良方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明の目的は、ポリエステルを金属化する方法により解決される。詳細には、上記ポリエステルは、アルカリ溶液で処理され、第一級アミン、第二級アミン、チオール、スルフィド及びオレフィンからなる群から選択される、少なくとも1つの官能基を有する少なくとも1つの化合物で処理され、上記化合物は架橋され、処理されたポリエステルは、銀塩、銅塩及びニッケル塩からなる群から選択される少なくとも1つの金属塩と、少なくとも1つの錯化剤と、を含有する溶液で処理され、また、少なくとも1つの還元剤で処理される。
【0019】
ポリエステルをアルカリ溶液で処理することにより、表面活性化が適切になされ、それによりミクロラフネスがポリエステルの表面層で生じる。ポリエステルを、官能基(すなわち窒素含有基、硫黄含有基又はオレフィン基)を有する化合物で処理することにより、官能化された層がそれに対して付与される。化合物の架橋結合は、化合物の自己架橋結合により(例えば縮合により)なされうる。あるいは、化合物を架橋結合することは、少なくとも1つの更なる化合物の添加、及び例えば付加反応による架橋結合によりなされうる。金属塩及び錯化剤を含有する溶液による処理を行うことにより、金属は、相互作用(特に、それぞれ、配位結合若しくはイオン結合による相互作用)により、官能基に固定される。その後、イオン状態の金属を還元し、金属層を形成させる。低い金属遊離特性を有する、金属メッキされたポリエステルは、本発明に係る方法(すなわち、金属を、優れた方法により得られたポリエステルに接着させる)によって得ることができる。
【0020】
また、上記方法によって得られた金属化ポリエステル及びその使用もまた、本発明の目的である。金属化ポリエステルは、液体供給システムにおいて液体を抗菌処理するために、又は、靴下、インソール、衣類及び家具用の椅子若しくはマットレスのカバー用の織物を製造するために用いられる。特に、一方では、本発明に従い実現される、ポリエステルに対する銀の優れた粘着力及びそのようにして実現された環境への銀の放出量の減少により、並びに他方では、銀による抗菌効果により、上記の用途は、本発明により得られる銀メッキされたポリエステルにとり有利である。
【0021】
本発明の他の目的は、良好に接着している金属層を有する、コーティングされたポリエステルの提供である。
【0022】
本発明によれば、この目的は、第一級アミン、第二級アミン、チオール、スルフィド及びオレフィンからなる群から選択される、少なくとも1つの官能基を有する、少なくとも1つの化合物の縮合又は付加反応によって得られる架橋生成物の層と、銀、銅及びニッケルからなる群から選択される少なくとも1つの金属層と、を有するポリエステルを含んでなる、コーティングされたポリエステルを提供することによって解決される。上記金属層は、優れた方法において、架橋生成物の層によりポリマーに接着する。
【0023】
本発明の更に有利な実施態様は、従属請求項に記載する。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の有利な実施形態では、上記アルカリ溶液は、少なくとも1つの塩基を含有する、水溶液及び/又はアルコール溶液である。好ましくは、上記塩基は水酸化ナトリウムである。更に好適な塩基は水酸化カリウムである。上記水溶液は水である。好適には、上記アルコール溶液は、メタノール、エタノール若しくはプロパノール又はそれらの混合物である。好ましくは、エタノールがアルコール溶液として用いられる。上記アルコール溶液は水溶解性が高く、本発明によれば、水溶液とアルコール溶液との混合物も用いられる。アルコール溶液に対する水溶液の混合比率は、1:50〜50:1、好ましくは1:10〜10:1、より好ましくは1:5〜5:1の範囲(水溶液:アルコールの溶液(v/v))である。最も好ましくは、水溶液が使用される。水溶液及び/又はアルコール溶液に含まれる塩基の量は、0.5N〜3Nのアルカリ溶液が使用される態様で選択される。好ましくは、上記アルカリ溶液は、NaOH水溶液である。あるいは、上記アルカリ溶液はアミンベースの溶液(例えばアンモニア溶液)であってもよい。
【0025】
上記ポリエステルは、0℃〜145℃、好ましくは50℃〜130℃、より好ましくは70℃〜115℃の温度で、減圧下又は1〜10barの圧力下で、アルカリ溶液で処理される。好適には、処理時間は5分〜2時間、特に好適には10分〜30分、更に好適には約15分である。ポリエステルのアルカリ溶液による処理工程は、ポリエステルのアルカリ溶液への浸漬及び/又は配置ステップを有してなる。あるいは、上記ポリエステルをアルカリ溶液で噴霧する。更に、上記ポリエステルを、あるいはアルカリ溶液によって濡らしてもよい。
【0026】
有利な実施形態では、アルカリ溶液による処理に続いて、上記ポリエステルを水で洗浄し、乾燥させる。水による洗浄は、水への反復的な浸漬により実施される。乾燥工程は、乾燥装置(例えば乾燥オーブン)でポリエステルを加熱することにより実施される。上記乾燥オーブンで140℃、好ましくは120℃に加熱する。あるいは、乾燥工程は、ポリエステルを室温で静置することにより実施される。
【0027】
有利な実施形態では、少なくとも1つの上記化合物は、第一級アミン、第二級アミン、チオール、スルフィド及びオレフィンからなる群から選択される、次式の化合物である。
(RO)MR4−x (I)
式中、Rは1〜20個の炭素原子、好ましくは1〜10個の炭素原子、より好ましくは1〜8個の炭素原子、更に好ましくは1個又は2個の炭素原子を有する、分岐鎖状若しくは直鎖状アルキル基であり、
xは1〜3の数、好ましくは3であり、
MはSi、Ti又はSnであり、
RはCHCHCHNH、CHCHCHSH、CH=CH、(CHNH(CHNH(CHNH及び(CHNH[(CHNH、からなる群から選択され、
pは1〜7の整数、好ましくは2又は3であり、
nは1〜7の整数、好ましくは2又は3であり、
kが2である場合、mは0であり、
kが1である場合、mは1であり、
lは1〜7の整数、好ましくは2又は3である。
【0028】
かかる化合物は、前処理されたポリエステルのマイクロラフネスに埋め込むことが可能である。更に、化合物は、次の縮合工程によって架橋することもでき、それにより、ポリエステルの保護層としても機能しうる。特に、水の存在下で、式(I)の化合物のアルコキシ基が加水分解し、シラノール基となる。これらのシラノール基の縮合により、シロキサン網状構造が形成されうる。加水分解速度は、一方では周囲条件(特にpH値及び温度)に、他方ではシランの種類に依存する。好ましくは、酸性の水−アルコール溶液中で加水分解が行われる。好ましくは、縮合工程は、上記の処理されたポリエステルを120℃〜200℃、好ましくは140℃〜170℃、より好ましくは140℃〜150℃の範囲の温度に曝露することにより行われる。例えば、MがSiである場合、少なくとも1つの式(I)に係る化合物の縮合によりポリケイ酸が形成されうる。すなわち、有利な実施態様では、MはSiである。前処理されたポリエステルを上記の式(I)の化合物で処理することにより、上記ポリエステルは、官能化可能な層を有する状態で提供される。
【0029】
好適には、少なくとも1つの式(I)の化合物による処理は、アルカリ溶液で処理されたポリエステルをパディングするステップを有してなる。上記パディングを実施するために、式(I)の化合物を、水及び/又はアルコール(それぞれ塩酸と混合するのが好適である)中に溶解させるのが好適である。上記アルコールは、メタノール、エタノール、プロパノール及び/又はブタノールである。あるいは、式(I)の化合物は、純粋な形態におけるパディングに用いられる。その後、処理されたポリエステルを乾燥させる。乾燥工程により、より均一なコーティングがポリエステル上に生じる。高温で乾燥することにより、式(I)の化合物の縮合が加速され、また上記高温とは120℃〜200℃である。
【0030】
本発明の更に有利な実施形態では、第一級アミン、第二級アミン、チオール、スルフィド及びオレフィンからなる群から選択される少なくとも1つの化合物による処理、並びに上記化合物の架橋結合は、アルカリ溶液で処理されたポリエステルを、少なくとも1つの式(I)の化合物
(RO)MR4−x (I)
(式中、各R及びRは各々独立に、1〜20個の炭素原子を有する、好ましくは1〜10個の炭素原子を有する、より好ましくは1〜8個の炭素原子を有する、更に好ましくは1個又は2個の炭素原子を有する、分岐鎖状若しくは直鎖状アルキル基であり、xは1〜4であり、MはSi、Ti又はSnである)
と接触させるステップと、
任意に第1の縮合ステップと、
少なくとも1つの式(I)の化合物
(式中、Rは1〜20個の炭素原子を有する、好ましくは1〜10個の炭素原子を有する、より好ましくは1〜8個の炭素原子を有する、更に好ましくは1個又は2個の炭素原子を有する、分岐鎖状若しくは直鎖状アルキル基であり、
xは1〜3、好ましくは3であり、
MはSi、Ti又はSnであり、
RはCHCHCHNH、CHCHCHSH、CH=CH、(CHNH(CHNH(CHNH及び(CHNH[(CHNHからなる群から選択され、
pは1〜7の整数、好ましくは2又は3であり、
nは1〜7の整数、好ましくは2又は3であり、
kが2である場合、mは0であり、
kが1である場合、mは1であり、
lは1〜7の整数、好ましくは2又は3である)
と接触させるステップと、
第2の縮合ステップと、を含んでなる。
【0031】
以下において、各R及びRが各々独立に1〜20個の炭素原子を有する、好ましくは1〜10個の炭素原子を有する、より好ましくは1〜8個の炭素原子を有する、更に好ましくは1個又は2個の炭素原子を有する、分岐鎖状若しくは直鎖状アルキル基であり、xが1〜4であり、MがSi、Ti又はSnである、式(I)の化合物を、非官能化アルコキシ化合物と称する。本発明で用いられる好適な非官能化アルコキシ化合物は、テトラブトキシシラン(テトラブチルオルトシリケート)、テトラプロポキシシラン(テトラプロピルオルトシリケート)、テトラエトキシシラン(テトラエチルオルトシリケート)、テトラメトキシシラン(テトラメチルオルトシリケート)、トリエトキシオクチルシラン、トリメトキシオクチルシラン、トリエトキシエチルシラン、トリメトキシエチルシラン、トリエトキシメチルシラン、トリメトキシメチルシラン、イソオクチルトリメトキシシラン及びイソオクチルトリエトキシシランであり、テトラエトキシシラン、テトラメトキシシラン、トリエトキシオクチルシラン及びトリエトキシメチルシランが特に好適である。
【0032】
以下においてRが1〜20個の炭素原子を有する、好ましくは1〜10個の炭素原子を有する、より好ましくは1〜8個の炭素原子を有する、更に好ましくは1個又は2個の炭素原子を有する分岐鎖状若しくは直鎖状アルキル基であり、xが1〜3、好ましくは3であり、MがSi、Ti又はSnであり、RがCHCHCHNH、CHCHCHSH、CH=CH、(CHNH(CHNH(CHNH及び(CHNH[(CHNHからなる群から選択され、pが1〜7の整数、好ましくは2又は3であり、nが1〜7の整数、好ましくは2又は3であり、kが2である場合、mが0であり、kが1である場合、mが1であり、lが1〜7への整数であり、好ましくは2又は3である、式(I)の化合物を、官能化アルコキシ化合物と称する。
【0033】
使用する官能化アルコキシ化合物の例は、特に好適には、限定されないが、3−アミノプロピルトリプロポキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリブトキシシラン(3−トリブトキシシリル−1−プロパンチオール)、3−メルカプトプロピルトリプロポキシシラン(3−トリプロポキシシリル−1−プロパンチオール)、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン(3−トリエトキシシリル−1−プロパンチオール)、3メルカプトプロピルトリメトキシシラン(3−トリメトキシシリル−1−プロパンチオール)、トリエトキシビニルシラン、トリメトキシビニルシラン、ジビニルジエトキシシラン、トリビニルメトキシシラン及びトリ−(3−アミノプロピル)エトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、2−[2−(3−トリメトキシシリルプロピルアミノ)エチルアミン]エチルアミンである。特に好適には、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、及び3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン(3−トリメトキシシリル−1−プロパンチオール)、トリエトキシビニルシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、2−[2−(3−トリメトキシシリルプロピルアミノ)エチルアミン]エチルアミンが、本発明の方法に使用される。
【0034】
ポリエステル上に形成される架橋層の所望の特性に応じて、第1の縮合を、非官能化アルコキシ化合物によるポリエステルの処理に続いて、任意に実施する。
【0035】
第1の変形実施形態では、第1の縮合は、非官能化アルコキシ化合物によるポリエステルの処理の後、かつ、官能化アルコキシ化合物による処理の前に行われる。それにより、架橋された非官能化アルコキシ化合物をベースとするベースコーティング層が、ポリエステル上に形成される。ベースコーティング層は、処理されたポリエステルと官能化アルコキシ化合物との生じうる反応(それにより、ポリエステル構造の崩壊が生じうる)を防止するのに役立つ。
【0036】
第2の変形実施形態では、第1の縮合は、非官能化アルコキシ化合物によるポリエステルの処理の後、かつ、官能化アルコキシ化合物による処理の前に、行われない。逆に、アルカリ溶液で処理されたポリエステルを、非官能化アルコキシ化合物、及び官能化アルコキシ化合物で処理し、その後、式(I)の非官能化及び官能化アルコキシ化合物が、各々自身で、及び互いに縮合するように、縮合反応させる。非官能化アルコキシ化合物及び官能化アルコキシ化合物による処理は、順次行われてもよい。あるいは、上記ポリエステルを、非官能化アルコキシ化合物及び官能化アルコキシ化合物の混合物で処理する。官能化アルコキシ化合物と非官能化アルコキシ化合物との混合物は、幾つかの目的にかなう。それにより、次の縮合反応により生成する層の疎水性/親水性を、非官能化アルコキシ化合物の、官能化アルコキシ化合物に対する量を調整することにより制御することが可能となる。更に、この層の官能基の比率を、このようにして制御することも可能となる。更に、一般的に、式(I)の非官能化アルコキシ化合物は官能化アルコキシ化合物より安価であり、それらの使用により経費を削減できる。
【0037】
処理されたポリエステルを、少なくとも1つの式(I)の非官能化アルコキシ化合物、及び少なくとも1つの式(I)の官能化アルコキシ化合物と接触させる工程は、前記第1の変形実施形態に応じて、第1の、及び必要に応じて第2のポリエステルのパディングのステップを有してなる。上記の第1の変形実施形態(すなわち第1及び第2の縮合の実施)において、非官能化アルコキシ化合物によるポリエステルの処理に続く第1のパディングと、官能化アルコキシ化合物によるポリエステルの処理に続く第2のパディングが実施される。上記の第2の変形実施形態において、パディングは、非官能化アルコキシ化合物及び官能化アルコキシ化合物によるポリエステルの処理に続いて実施される。第1若しくは第2のパディングの間、非官能化若しくは官能化アルコキシ化合物を溶媒中に分散させ、ポリエステルに塗布され、それぞれ、パディングに用いられる。上記溶媒は水、メタノール、エタノール、プロパノール及び/又はブタノールであり、好ましくは塩酸と混合される。第1若しくは第2のパディングに続いて、それぞれ、第1若しくは第2の縮合が行われる。第1若しくは第2の縮合は、少なくとも1つの式(I)の化合物で処理されたポリエステルを、200℃以下に、好ましくは170℃以下に、より好ましくは140℃以下に、それぞれ、加熱することにより行われる。縮合時間は、温度に依存し、15分以下、好ましくは5分以下、より好ましくは1分以下である。有利な実施形態では、そのような方法で処理されるポリエステルは、水への反復的な浸漬により洗浄され、その後、それぞれ第1及び第2の縮合に続いて乾燥される。
【0038】
あるいは、少なくとも1つの官能基を有する、第一級アミン、第二級アミン、チオール、スルフィド及びオレフィンからなる群から選択される少なくとも1つの化合物は、液体状の多官能性アミンである。この場合には、アルカリ溶液によるポリエステルの処理のステップと、少なくとも1つの官能基を有する、第一級アミン、第二級アミン、チオール、スルフィド又はオレフィンからなる群から選択される少なくとも1つの化合物によるポリエステルの処理のステップと、は同時に行われる。なぜなら、多官能性アミンの溶液はアルカリ性の溶液であり、また、少なくとも1つの官能基を有する、第一級アミン、第二級アミン、チオール、スルフィド又はオレフィンからなる群から選択される化合物だからである。
【0039】
特に、上記液体状の多官能性アミンは、次式の化合物である。
NHR (II)
式中、RはHN(CH、RSi(CH及びHNCからなる群から選択され、Rは[(CHNH](CHNH、RSi(CH及びHNCNH(CHからなる群から選択され、
wは1〜7の整数、好ましくは2又は3であり、
xは1〜7の整数、好ましくは2又は3であり、
yは0又は1〜7の整数、好ましくは0、1又は2であり、
zは1〜7の整数、好ましくは2又は3であり、
は1〜10個の炭素原子を有する、好ましくは1〜8個の炭素原子を有する、より好ましくは1個又は2個の炭素原子を有する、分岐鎖状若しくは直鎖状アルキル基であるか、又は−O−アルキル基である。複数の官能性を有するため、かかる化合物は、簡単な方法で更に適切な化合物を添加した場合には、架橋結合反応を受けることが可能である。
【0040】
がHN(CHである場合、有利な実施形態では、Rは[(CHNH](CHNHであり、式中のw、x、y及びzは上記のように定義される。RがRSi(CHである場合、有利な実施形態では、RはRSi(CHであり、式中のR、w及びyは上記のように定義され、すなわち、式(II)の化合物は、それぞれ、シラン又はシラノール官能性を有する。
【0041】
好適には、式(II)の化合物は、ビス(3−アミノプロピル)アミン、N,N’−ビス(2−アミノエチル)−1,3−プロパンジアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ビス[3−(トリメチルシリル)プロピル]アミン及びビス[3−(トリメトキシシリル)プロピル]アミンからなる群から選択される。特に好適には、式(II)の化合物は、ビス(3−アミノプロピル)アミン又はテトラエチレンペンタミンである。
【0042】
本発明に係る方法の有利な実施形態では、式(II)の化合物の架橋結合は、それを少なくとも1つのイソシアネート基、好ましくは2つのイソシアネート反応性基を有する化合物と接触させることにより実施される。式(II)の化合物は、少なくとも1つのイソシアネート基を有する化合物と共に、尿素を形成することによる付加反応に供される。
【0043】
好適には、少なくとも1つのイソシアネート基を有する化合物は、ジイソシアネートである。好ましくは、上記ジイソシアネートは、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート及び4,4’−メチレン−ビス(シクロヘキシルイソシアネート)からなる群から選択される。特に好ましくは、上記ジイソシアネートはヘキサメチレンジイソシアネートである。
【0044】
少なくとも1つのイソシアネート基を有する化合物と、式(II)の化合物との架橋結合を実施するため、ポリエステルを式(II)の化合物で、必要に応じてパディング工程を用いてコーティングし、続いて少なくとも1つのイソシアネート基を有する化合物で、必要に応じてパディング工程を用いてコーティングする。次に、そのように処理されたポリエステルを好ましくは洗浄(好ましくは水で)する。次に上記ポリエステルを任意に乾燥させる。
【0045】
別法として、少なくとも1つのイソシアネート基を有する化合物と、式(II)の化合物との架橋結合を実施するため、ポリエステルを、必要に応じて、パディング工程に用いる、少なくとも1つのイソシアネート基を有する化合物でコーティングし、続いて、必要に応じて、パディング工程に用いる式(II)の化合物でコーティングする。次に、そのように処理されたポリエステルを、好ましくは洗浄し、好ましくは水で洗浄する。次に、ポリエステルを任意に、例えばそれを室温で静置することにより乾燥する。
【0046】
上記ポリエステルの、式(II)の化合物又は少なくとも1つのイソシアネート基を有する化合物によるコーティングは、それぞれ、上記ポリエステルを、それぞれの化合物で浸漬、配置、噴霧又は濡らすことによって実施する。任意に、十分量の化合物を、溶媒(好ましくは水)中に溶解させることができる。それぞれの化合物の濃度は、100%〜0.1%の範囲を採用する。
【0047】
有利な実施形態では、本発明に係る方法に使用される錯化剤は、アンモニア、エチレンジアミン、トリエタノールアミン、エタノールアミン、1,3−ジアミノプロパン、チオ硫酸ナトリウム、チオイソシアネート、グリセロール、酒石酸ナトリウム、酒石酸カリウムナトリウム及びクエン酸ナトリウムからなる群から選択される。特に好適には、上記錯化剤はアンモニアである。アンモニアは、不安定になり易い。したがって、過剰量のアンモニアを容易に除去することができる。
【0048】
本発明の有利な実施形態では、上記金属塩は、ハロゲン化銀、硫酸銀、硝酸銀、ハロゲン化銅、硫酸銅、硝酸銅、酢酸銅、ハロゲン化ニッケル、硫酸ニッケル、硝酸ニッケル及び酢酸ニッケルからなる群から選択される。特に好適には、使用する上記金属塩は硝酸銀、塩化銀又は硫酸銀である。好ましくは、上記金属塩は硝酸銀である。特に、本発明で使用するハロゲン化物は塩化物、臭化物及びヨウ化物を含む。
【0049】
好適には、上記金属塩及び錯化剤を含有する溶液は、水溶液である。特に好適には、上記の溶液は水、上記金属塩及び上記錯化剤を含んでなる。好適には、金属塩 対 錯化剤の比率は1:1〜1:10の範囲であり、好ましくは1:2〜1:3(v/v)の範囲である。好適には、金属塩及び錯化剤を含有する溶液を用いたポリエステルの処理は、10℃〜60℃の温度で実施され、より好適には20℃〜50℃、最も好適には25℃で実施される。処理時間は、5分〜2日間であり、好適には30分〜4時間であり、より好適には1〜2時間である。好適には、上記の処理は、処理されたポリエステルを溶液に浸漬するか、又は配置することにより、それぞれ実施される。任意に、上記ポリエステルを、金属塩及び錯化剤を含有する溶液による処理に続いて、乾燥させる。好適には、乾燥工程は、30℃〜60℃の温度で実施され、より好適には40℃〜55℃の温度で実施される。好適には、乾燥させる時間は、10分間〜30分間である。
【0050】
金属塩及び錯化剤を含有する溶液を用いて、官能基を提供されたポリエステルを処理することにより、上記金属が相互作用により固定され、特に、配位結合(特に−NHの場合)若しくはイオン結合(特に−SHの場合)による相互作用で、それぞれ固定される。
【0051】
本発明の更に有利な実施形態では、上記還元剤は、グルコース、アスコルビン酸、水素化ホウ素ナトリウム、亜ジチオン酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、ギ酸ナトリウム、ホルムアルデヒド及び亜リン酸水素ナトリウムからなる群から選択される。上記還元剤は、イオン状の金属の還元に有用であり、好ましくは上記還元剤はグルコース又はアスコルビン酸である。グルコース又はアスコルビン酸はそれぞれ、非常に環境にやさしい還元剤であり、取り扱いが容易で、容易に利用でき、毒性が低い。上記還元剤がグルコース又はアスコルビン酸である場合、上記還元は、好ましくは水中において、特に10℃〜60℃の温度、好ましくは20℃〜30℃の温度で、5分〜2時間、好ましくは15分〜1時間、実施される。特に、グルコースが用いられる場合、上記還元剤は、好ましくは水溶液の形で用いられ、1.25〜5g/Lの濃度で、かつ、7〜12のpH値範囲、好ましくは8〜10.5の範囲である。例えば、還元剤を含有する溶液のpH値は、アンモニアの添加により調整できる。上記還元剤が水素化ホウ素ナトリウムである場合、上記還元は好ましくはエタノール中において、特に10℃〜50℃の温度、好ましくは20℃〜30℃の温度で、5分〜2時間、好ましくは15分〜1時間、実施される。好適には、還元剤による処理の際、ポリエステルはそれぞれ、還元剤を含有する溶液中に浸漬又は配置され、必要に応じて動かされる。上記ポリエステルの処理は、1:10〜1:100の液比率(基質の質量(kg) 対 還元剤溶液の量(L)の比率)、好ましくは1:50〜1:100の液比率で実施される。有利な実施形態では、得られた金属化ポリエステルを水で洗浄し、還元剤を含有する溶液による処理に続き、任意に、150℃で加熱して乾燥させる。
【0052】
好適には、本発明に係る方法は、ポリ(エチレンテレフタレート)、ポリ(ブチレンテレフタレート)及びそれらの混合物からなる群から選択されるポリエステルにより実施される。しかしながら、本発明に係る方法は、このタイプのポリエステルに限定されない。本発明に係る方法により金属化できる更なるポリエステルの例としては、限定されないが、ポリ(1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート)、ポリ(エチレンオキシベンゾアート)又はポリ(1,4−シクロヘキシリデンジメチレンテレフタレート)が挙げられる。特に好適なポリエステルは、ポリ(エチレンテレフタレート)である。
【0053】
本発明に係る方法の有利な実施形態では、上記ポリエステルは、還元剤による処理のステップに続いて、還元剤、錯化剤及びポリマーからなる群から選択される物質により処理される。上記物質の操作の原理は、上記方法の実施の後で、金属化ポリエステルの表面に残留しうる、イオン状の金属の量を減少させることであり、金属化ポリエステルからのイオン状の金属の量の減少は、それぞれ、錯体形成又は金属化ポリエステルのシーリング(sealing)によって行われる。これらの反応のストラテジーは、それぞれ、金属又は金属イオンが、金属化ポリエステルから、制御されることなく高い濃度で環境中へ放出されるのを防止するのに有用である。本発明の基本的なアイデアでは、金属化ポリエステルのかかる処理は、それぞれの塗布場所に応じた、適切な金属放出の制御の実現にとり有用である。その結果、高い収益性、清掃又は廃棄物処理に要する経費の低減、並びに環境への負担の減少が可能になるのみならず、塗布工程の間の持続的放出を制御することも可能となる。塗布工程の間の持続的放出の制御は、指導、システムガイドライン及び規則に従ってそれぞれ許可される金属放出が、長期間、恒常的な態様で生じることを意味する。それにより、長い活性期間、及びその結果、金属化ポリエステルの長期間にわたる利用可能性が得られる。
【0054】
還元剤による金属化ポリエステルの処理が、特に有利である。上記の還元剤が、還元剤として使用される。処理条件は、上記と同様である。本発明により銀メッキされたポリエステルの場合、好適な還元剤はグルコースである。水性グルコース溶液の還元効果は、上記のように(a.o.)、グルコース濃度、及び、線形的な関係でpH値に依存する、pH依存的な酸化還元ポテンシャルに依存する。還元剤処理後の、銀メッキされたポリエステルからの銀の放出は、還元溶液の高いpH値、及び高い酸化ポテンシャルにおいて、線形的な関係で減少する。すなわち、金属化ポリエステルを還元剤で処理することにより、金属又は金属イオンが放出される。この場合、周囲の液体中への、金属化ポリエステルからの銀又は銀イオンの放出を、それぞれ、決定された値に調整することができる。
【0055】
他の好ましい実施形態では、上記物質は錯化剤である。上記の錯化剤は、キレート剤として使用される。金属化ポリエステルは、錯化剤(水溶液であってもよい)で洗浄される。その後、処理されたポリエステルを、必要に応じて水で洗浄し、必要に応じて140℃の温度で乾燥させる。
【0056】
他の好ましい実施形態では、上記物質はポリマーである。好ましくは、上記ポリマーは、ポリウレタン、ポリアクリレート及び高品質のための仕上げ剤からなる群から選択される。
【0057】
金属化ポリエステルは、本発明に係る方法により得られる。特に、銀メッキ、銅メッキ又はニッケルメッキされたポリエステルが、本発明に係る方法により得られる。特に好ましくは、銀メッキされたポリエステルが、本発明に係る方法により得られる。本発明についての基本的なアイデアにおいては、上記金属化ポリエステルは、完全に又は部分的に金属化されたポリエステルである。
【0058】
好適には、本発明に係る方法により得られた金属化ポリエステルは、糸、繊維、フィラメント、織物、編物、メッシュ、インタレース糸又は不織布として形成される。好適には、本発明に係る方法により得られた金属化ポリエステルは繊維である。特にその場合、それは靴下及び衣類の生産に適している。本発明の他の有利な実施形態では、得られる金属化ポリエステルは、インタレース糸(特にスペーサー用のインタレース糸)である。特に、上記スペーサー用のインタレース糸は、液体供給システム中の液体やインソールの抗菌処理に適している。
【0059】
好適には、本発明に係る方法により得られた金属化ポリエステルは、液体供給システムの液体の抗菌処理に用いられる。特に、銀メッキされたポリエステルがそれに適している。なぜなら、銀は優れた抗菌効果を有するため、効果的にバクテリアを阻害しうるからである。あるいは、本発明に係る方法により得られた金属化ポリエステルは、靴下、インソール、衣類、家具用の椅子若しくはマットレスのカバー用織物の生産に用いられる。
【0060】
好ましくは、本発明に係るコーティングされたポリエステルは、3つの層を有してなり、すなわち、ポリエステルの上に、少なくとも1つの官能基を有する、第一級アミン、第二級アミン、チオール、スルフィド及びオレフィンからなる群から選択される化合物の架橋生成物の層が配列され、その上に、銀、銅及びニッケルからなる群から選択される金属層が配列される。
【0061】
好適には、上記架橋生成物は、少なくとも1つの官能基を有する、第一級アミン、第二級アミン、チオール、スルフィド及びオレフィンからなる群から選択されるポリケイ酸を含んでなる。
【0062】
好ましくは、上記コーティングされたポリエステルは、少なくとも1つの式(I)の化合物の縮合生成物の層を有するポリエステル
(RO)MR4−x (I)
(式中、Rは1〜20個の炭素原子、好ましくは1〜10個の炭素原子を有する、より好ましくは1〜8個の炭素原子を有する、更に好ましくは1個又は2個の炭素原子を有する、分岐鎖状若しくは直鎖状のアルキル基であり、
xは1〜3の数、好ましくは3であり、
MはSiであり、
RはCHCHCHNH、CHCHCHSH、CH=CH、(CHNH(CHNH(CHNH及び(CHNH[(CHNHからなる群から選択され、
pは1〜7の整数、好ましくは2又は3であり、
nは1〜7の整数、好ましくは2又は3であり、
kが2である場合、mは0であり、
kが1である場合、mは1であり、
lは1〜7の整数、好ましくは2又は3である)と、
銀の層とを含んでなる。
【0063】
他の有利な実施形態では、上記架橋生成物は尿素を含んでなる。好ましくは、上記尿素は、少なくとも1つの次式の化合物、
NHR (II)
(式中、RはHN(CH、RSi(CH及びHNCからなる群から選択され、
は[(CHNH](CHNH、RSi(CH及びHNCNH(CHからなる群から選択され、
wは1〜7の整数、好ましくは2又は3であり、
xは1〜7の整数、好ましくは2又は3であり、
yは0又は1〜7の整数、好ましくは0、1又は2であり、
zは1〜7の整数、好ましくは2又は3であり、
は1〜10個の炭素原子を有する、好ましくは1〜8個の炭素原子を有する、より好ましくは1個又は2個の炭素原子を有する、分岐鎖状若しくは直鎖状のアルキル基又は−O−アルキル基である)と、
ヘキサメチレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート及び4,4’−メチレン−ビス(シクロヘキシルイソシアネート)からなる群から選択される化合物と、の付加生成物である。
【0064】
本発明に係る方法を用いて得られたポリエステルは、液体供給システム中の液体の抗菌処理に適する。特に、銀メッキされたポリエステルが適している。なぜなら銀は、その優れた抗菌効果のため、特にバクテリア、菌類及び微細藻類を効果的に阻害できるからである。あるいは、本発明に係る方法により得られたポリエステルは、靴下、インソール、衣類、家具用の椅子若しくはマットレスのカバー用織物の生産に用いられる。またこの場合、銀メッキされたポリエステルが、その特殊な極微作用特性のため、特に好適である。
【0065】
特に、本発明に係る方法を用いて得られたポリエステルは、処理液の形態の、又は飲料水の形態の液体の処理に使用される。これらの液体は、発電所、産業的若しくは商業的プラント、又はエアコン中を停滞又は循環している、周囲環境に対して閉鎖された系又は開放された系に存在しうる。各々の場合において、本発明に係る織物による金属の溶出は、例えば、飲料水形態の液体の処理用途においては、飲料水中の、それぞれの金属の最大許容濃度に関する国の指導に準拠する態様で、各々調整することができる。
【0066】
用語「処理液」とは、例えば冷却、潤滑、油圧切換及び制御などの1つ以上の機能を発揮するか、又はサービス用若しくは産業用の液体として消費される液体を指す総称語である。
【0067】
好適な使用は、金属処理プラントの冷却潤滑液の循環における冷却潤滑液の処理を含んでなる、液体供給システム中の液体の抗菌処理である。かかる冷却潤滑液は一般に、物質への介入(例えば回転、ミリング又は穿孔)により金属を加工する、産業的及び商業的プラントにおいて用いられる。その使用は、上記冷却潤滑液が冷却潤滑液システム中で水−油エマルジョンとして使用される場合に、特に有利である。それにより、上記冷却潤滑液は、通常の殺生物剤(特にホルムアルデヒドベース)を必要とすることなく、微生物学的な安定性が維持される。これにより、操作スタッフの健康に対するストレスが減少し、また利用寿命が長いことにより経費が削減される。本発明に係る方法により、抗菌活性を有する金属成分の放出を、最適な態様で、必要に応じて調整できる。
【0068】
更に好適な使用は、産業的なプラントの油圧回路中の液体循環媒体の処理を含む、液体供給システム中の液体の抗菌処理である。また、油圧回路では、生物学的な塊(マス)の成長が課題となりうる。特にこれは、多くの微生物体にとり、栄養分として適切な物質が、油圧媒体中に定期的に入りこむ際の通り道となる領域を有する回路において顕著である。例えば、これはセルロースを含んでなる材料と接触するプラントにおいて顕著である。また、これは綿、リネン、ウールなどの天然の繊維を有する材料において顕著である。以上より、上記方法は特に、産業的若しくは商業的な設備が、紙の生産及び/若しくは加工設備として、又は、織物の生産及び/若しくは加工設備として設けられる場合に好適に利用できる。また、上記のように、必要に応じて調整される、極微的に活性な金属イオンの溶出が、この場合に調整される。
【0069】
更に好適な使用は、残留する洗濯用のリンス水の処理を含む、洗濯用の洗浄装置における、液体供給システム中の液体の抗菌処理である。このようにして、長期間にわたる微生物活性によってこの水が不適当となる危険性なく、タンク内に残留する洗濯用リンス水を保存することが可能となる。特に、例えば、微生物体にとり良好な栄養源となる物質が、洗濯物をリンスしながら、洗浄除去される場合には顕著である。特に、天然の繊維織物を洗浄するときに、これは顕著である。すなわち、特に好適には、処理された洗濯用リンス水は、洗浄装置の新鮮な最初の洗浄工程用の洗浄水として使用される。例えば、洗濯機の最後のリンス工程におけるリンス水が、新規な洗浄工程の最初の洗浄水として用いられるために回収されるという事実から、洗濯機における水消費の更なる減少を、簡便な方法で実現することができる。この効果は、更なる洗浄装置に、及び別々の洗濯機における別々の洗浄工程に採用することができる。
【0070】
更に好適な使用は、無菌の処理水の処理を含む、医療技術用の装置中の液体供給システム中の液体の抗菌処理である。この場合、水及びそれに接触する配管システムの永久的な滅菌状態に関する、厳しい条件を常に満たすことに対する要望が存在する。これは、極微的な活性を有する三次元繊維システムを用いて、簡便かつ信頼性の高い方法で実現できる。
【0071】
特に好適には、上記のコーティングされたポリエステルはポリ(エチレンテレフタレート)を有し、その上には縮合生成物の層が配置され、その上に銀の層が配置されており、当該縮合生成物は、テトラアルコキシシラン(アルキル基がメチル基又はエチル基である)の縮合、並びに次の3−アミノプロピルトリエトキシシラン又はトリエトキシビニルシランの縮合により得られる。
【0072】
本発明を、以下の実施例を参照しながら更に詳細に説明するが、本発明はそれらの実施例に限定されない。
【実施例】
【0073】
<実施例1>:
ポリエステル製の織物を、100℃で20分間、水酸化ナトリウム水溶液(2N)で処理した。重量の減少は約8%であった。そのように処理されたポリエステルを、エタノール、濃塩酸及びテトラメトキシシランを10/1/2(v/v/v)の比率で含む溶液を用いてパディングした。液の取り込みは100%であった。その後、当該処理されたポリエステルを170℃の温度で60秒間曝露し、テトラメトキシシランの縮合を行わせた。その後、当該処理されたポリエステルを、エタノール、水、濃塩酸及び3−アミノプロピルトリエトキシシランを10/5/1/1(v/v/v/v)の比率で含む溶液を用いてパディングした。液の取り込みは100%であった。当該処理されたポリエステルを、170℃の温度で60秒間曝露し、3−アミノプロピルトリエトキシシランの縮合を行わせた。当該処理されたポリエステルを、100℃で5分間、再び洗浄した。当該処理されたポリエステルの重量取り込みは、4%であった。当該処理されたポリエステルを、30分の保持時間で、pH12のアンモニア水中に硝酸銀を含む溶液(10%)中に置き、その後50℃で15分間乾燥させた。当該処理されたポリエステルを、アスコルビン酸水溶液(20%)中に置き、その後水で洗浄し、乾燥させた。
【0074】
<実施例2>:
ポリエステル製の織物を、100℃で30分間、湿潤剤としてINVADIN LUN(Ciba社により調製)を使用して、60g/Lの濃度の水酸化ナトリウム水溶液で処理した。液比率(基質m(kg):溶液V(L))は1:50であった。そのように処理されたポリエステルを、2時間にわたり、3bar及び3m/分の速度で、パディングに使用するN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン中に浸漬した。その後、処理されたポリエステルを3日間乾燥させた。当該処理されたポリエステルを、撹拌しながら1日間、硝酸銀水溶液(10%)及びアンモニア溶液(25%)中に浸漬した。液比率は1:4であった。当該処理されたポリエステルを、pH=11のアスコルビン酸水溶液(10%)中に置いた。
【0075】
<実施例3>:
ポリエステル製のスペーサー用のインタレース糸を、1分間、ヘキサメチレンジイソシアネート(20%水溶液)中に浸漬し、その後、3時間、ビス(3−アミノプロピル)アミン中に浸漬した。そのように処理されたポリエステルを、20℃で1日間乾燥させた。当該処理されたポリエステルを、撹拌しながら、50℃で3時間、硝酸銀水溶液(5%)及びアンモニア溶液(25%)の、1:1の液比率の混合液中で加熱した。当該処理されたポリエステルを、pH=11のアスコルビン酸水溶液(10%)中に置いた。そのように銀メッキされたポリエステルを、硝酸銀水溶液(5%)及びアンモニア溶液(25%)の混合液で後処理することにより、銀メッキの程度を更に強化することができると考えられる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリエステルを金属化する方法であって、前記ポリエステルが、アルカリ溶液で処理され、第一級アミン、第二級アミン、チオール、スルフィド及びオレフィンからなる群から選択される、少なくとも1つの官能基を有する、少なくとも1つの化合物で処理され、
かつ、前記化合物が架橋され、処理された前記ポリエステルが、銀塩、銅塩及びニッケル塩からなる群から選択される少なくとも1つの金属塩と、少なくとも1つの錯化剤と、を含む溶液で処理され、かつ、少なくとも1つの還元剤で処理される方法。
【請求項2】
前記アルカリ溶液が、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウム及びそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つの塩基を含んでなる、水溶液若しくはアルコール溶液である、請求項1記載の方法。
【請求項3】
第一級アミン、第二級アミン、チオール、スルフィド及びオレフィンからなる群から選択される、少なくとも1つの官能基を有する、少なくとも1つの前記化合物が、次式の化合物
(RO)MR4−x (I)
であり、
式中、Rが1〜20個の炭素原子を有する、好ましくは1〜10個の炭素原子を有する、より好ましくは1〜8個の炭素原子を有する、更に好ましくは1個又は2個の炭素原子を有する分岐鎖状又は直鎖状アルキル基であって、
xが1〜3の数、好ましくは3であり、
MがSi、Ti又はSnであり、
RがCHCHCHNH、CHCHCHSH、CH=CH、(CHNH(CHNH(CHNH及び(CHNH[(CHNHからなる群から選択され、
pが1〜7の整数、好ましくは2又は3であり、
nが1〜7の整数、好ましくは2又は3であり、
kが2である場合、mが0であり、
kが1である場合、mが1であり、
lが1〜7の整数、好ましくは2又は3である、請求項1又は2記載の方法。
【請求項4】
架橋結合が、式(I)の化合物の縮合によりなされる、請求項3記載の方法。
【請求項5】
前記化合物を、第一級アミン、第二級アミン、チオール及びスルフィドからなる群から選択される、少なくとも1つの官能基を有する、少なくとも1つの化合物で処理し、前記化合物を架橋結合させる工程が、
アルカリ溶液で処理されたポリエステルを、少なくとも1つの式(I)の化合物
(RO)MR4−x (I)
(式中、各R及びRが、各々独立に1〜20個の炭素原子を有する、好ましくは1〜10個の炭素原子を有する、より好ましくは1〜8個の炭素原子を有する、更に好ましくは1個又は2個の炭素原子を有する分岐鎖状若しくは直鎖状アルキル基であって、
xが1〜4であり、MがSi、Ti又はSnである)
と接触させるステップと、
任意に、第1の縮合ステップと、
少なくとも1つの式(I)の化合物
(式中、Rが1〜20個の炭素原子を有する、好ましくは1〜10個の炭素原子を有する、より好ましくは1〜8個の炭素原子を有する、更に好ましくは1個又は2個の炭素原子を有する分岐鎖状若しくは直鎖状アルキル基であって、
xが1〜3、好ましくは3であり、
MがSi、Ti又はSnであり、
RがCHCHCHNH、CHCHCHSH、CH=CH、(CHNH(CHNH(CHNH及び(CHNH[(CHNHからなる群から選択され、
pが1〜7の整数、好ましくは2又は3であり、
nが1〜7の整数、好ましくは2又は3であり、
kが2である場合、mが0であり、
kが1である場合、mが1であり、
lが1〜7の整数、好ましくは2又は3である)
と接触させるステップと、
第2の縮合ステップと、を有してなる、請求項1から4のいずれか1項記載の方法。
【請求項6】
第一級アミン、第二級アミン、チオール、スルフィド及びオレフィンからなる群から選択される、少なくとも1つの官能基を有する、前記少なくとも1つの化合物が、次式の化合物
NHR (II)
(式中、RがHN(CH、RSi(CH及びHNCからなる群から選択され、
が[(CHNH](CHNH、RSi(CH及びHNCNH(CH、からなる群から選択され、
wが1〜7の整数、好ましくは2又は3であり、
xが1〜7の整数、好ましくは2又は3であり、
yが0又は1〜7の整数、好ましくは0、1又は2であり、
zが1〜7の整数、好ましくは2又は3であり、
が1〜10個の炭素原子を有する、好ましくは1〜8個の炭素原子を有する、より好ましくは1個又は2個の炭素原子を有する、分岐鎖状若しくは直鎖状アルキル基又は−O−アルキル基である)
である、請求項1又は2記載の方法。
【請求項7】
式(II)の化合物が、ビス(3−アミノプロピル)アミン、N,N’−ビス(2−アミノエチル)−1,3−プロパンジアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ビス[3(トリメチルシリル)プロピル]アミン及びビス[3−(トリメトキシシリル)プロピル]アミンからなる群から選択される、請求項6記載の方法。
【請求項8】
架橋結合が、少なくとも1つのイソシアネート基、好ましくは2つのイソシアネート基を有する化合物の添加により実施される、請求項6又は7記載の方法。
【請求項9】
少なくとも1つのイソシアネート基を有する前記化合物が、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート及び4,4’−メチレン−ビス(シクロヘキシルイソシアネート)からなる群から選択される、請求項8記載の方法。
【請求項10】
前記錯化剤が、アンモニア、エチレンジアミン、トリエタノールアミン、エタノールアミン、1,3−ジアミノプロパン、チオ硫酸ナトリウム、チオイソシアネート、グリセロール、酒石酸ナトリウム、酒石酸カリウムナトリウム及びクエン酸ナトリウムからなる群から選択される、請求項1から9のいずれか1項記載の方法。
【請求項11】
前記金属塩が、ハロゲン化銀、硫酸銀、硝酸銀、ハロゲン化銅、硫酸銅、硝酸銅、酢酸銅、ハロゲン化ニッケル、硫酸ニッケル、硝酸ニッケル及び酢酸ニッケルからなる群から選択され、前記金属塩が好ましくは硝酸銀、塩化銀又は硫酸銀である、請求項1から10のいずれか1項記載の方法。
【請求項12】
前記還元剤が、グルコース、アスコルビン酸、水素化ホウ素ナトリウム、亜ジチオン酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、ギ酸ナトリウム、ホルムアルデヒド及び亜リン酸水素ナトリウムからなる群から選択される、請求項1から11のいずれか1項記載の方法。
【請求項13】
前記ポリエステルが、ポリ(エチレンテレフタレート)、ポリ(ブチレンテレフタレート)及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1から12のいずれか1項記載の方法。
【請求項14】
還元剤による処理のステップに続いて、前記ポリエステルが、還元剤、錯化剤及びポリマーからなる群から選択される物質により処理される、請求項1から13のいずれか1項記載の方法。
【請求項15】
請求項1から14のいずれか1項記載の方法により得られる、金属化ポリエステル。
【請求項16】
糸、繊維、フィラメント、織物、編物、メッシュ、インタレース糸又は不織布として形成されている、請求項15記載の金属化ポリエステル。
【請求項17】
第一級アミン、第二級アミン、チオール、スルフィド及びオレフィンからなる群から選択される、少なくとも1つの官能基を有する、少なくとも1つの化合物と、銀、銅及びニッケルからなる群から選択される金属層と、の縮合反応又は付加反応によって得られた架橋生成物の層を含んでなるポリエステルを含有する、コーティングされたポリエステル。
【請求項18】
前記架橋生成物が、第一級アミン、第二級アミン、チオール、スルフィド及びオレフィンからなる群から選択される、少なくとも1つの官能基を有する、ポリケイ酸であって、好ましくは少なくとも1つの式(I)の化合物の縮合生成物
(RO)MR4−x (I)
(式中、Rが1〜20個の炭素原子を有する、好ましくは1〜10個の炭素原子を有する、より好ましくは1〜8個の炭素原子を有する、更に好ましくは1個又は2個の炭素原子を有する分岐鎖状若しくは直鎖状アルキル基であって、
xが1〜3の数、好ましくは3であり、
MがSiであり、
RがCHCHCHNH、CHCHCHSH、CH=CH、(CHNH(CHNH(CHNH及び(CHNH[(CHNHからなる群から選択され、
pが1〜7の整数、好ましくは2又は3であり、
nが1〜7の整数、好ましくは2又は3であり、
kが2である場合、mが0であり、
kが1である場合、mが1であり、
lが1〜7の整数、好ましくは2又は3である)
と、
銀による金属層と、を含んでなる、請求項17記載のコーティングされたポリエステル。
【請求項19】
前記架橋生成物が、好ましくは少なくとも1つの次式の化合物
NHR(II)
(式中、RがHN(CH、RSi(CH及びHNCからなる群から選択され、Rが[(CHNH](CHNH、RSi(CH及びHNCNH(CHからなる群から選択され、
wが1〜7の整数、好ましくは2又は3であり、
xが1〜7の整数、好ましくは2又は3であり、
yが0又は1〜7の整数、好ましくは0、1又は2であり、
zが1〜7の整数、好ましくは2又は3であり、
が1〜10個の炭素原子を有する、好ましくは1〜8個の炭素原子を有する、より好ましくは1個又は2個の炭素原子を有する、分岐鎖状若しくは直鎖状アルキル基又は−O−アルキル基である)と、
ヘキサメチレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート及び4,4’−メチレン−ビス(シクロヘキシルイソシアネート)からなる群から選択される化合物と、の付加生成物を含む尿素を含んでなる、請求項17記載のコーティングされたポリエステル。
【請求項20】
液体供給システム中の液体の抗菌処理への、又は、靴下、インソール、衣類、家具用の椅子若しくはマットレスをカバーする織物の製造への、請求項15から19のいずれか1項記載のポリエステルの使用。

【公表番号】特表2010−510403(P2010−510403A)
【公表日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−537633(P2009−537633)
【出願日】平成19年11月21日(2007.11.21)
【国際出願番号】PCT/EP2007/062644
【国際公開番号】WO2008/062017
【国際公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【出願人】(509143686)
【Fターム(参考)】