説明

ポリオレフィン樹脂組成物

【課題】成形時の流動性に優れ、しかも、曲げ弾性率、耐衝撃性、硬度、光沢および脆化温度等の物性バランスに優れる成形品が得られるポリオレフィン樹脂組成物を提供すること。
【解決手段】ポリオレフィン樹脂組成物は、プロピレン系重合体(PP−C)と、特定のメタロセン触媒も用いて得られるエラストマー(EL−1)または(EL−2)からなるエラストマーとを含んでなり、プロピレン系重合体(PP-C)とエラストマーとの重量割合が(PP-C)100重量部に対して、エラストマーが10重量部以上である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロピレン系重合体(PP−C)と下記のエラストマー(EL−1)または(EL−2)のエラストマーとを含んで成り、エラストマー(EL−1)または(EL−2)が下記のメタロセン触媒を用いて得られることを特徴とするポリオレフィン樹脂組成物であって、プロピレン系重合体(PP−C)の融点(Tm)が140℃以上であり、プロピレン系重合体(PP-C)とエラストマーとの重量割合が(PP-C)100重量部に対して、エラストマーが10重量部以上であることを特徴とするポリオレフィン樹脂組成物;
エラストマー(EL−1)が、
I)プロピレンとエチレンとのランダム共重合体であって、プロピレンとエチレンに由来する構成単位のモル比が80/20から20/80の範囲にあり、
II)極限粘度[η]が1.5dl/g以上であり、
III)ゲルパーミエイションクロマトグラフィー(GPC)により測定した重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が1.0〜3.5の範囲にあり、
IV)13C−NMRスペクトルから求められる全プロピレン構成単位中のプロピレンモノマーの2,1−挿入に基づく異種結合の割合が1.0モル%以下である。
エラストマー(EL−2)が、
I)エチレンと炭素数4〜20のα−オレフィンとのランダム共重合体であって、エチレンとα−オレフィンに由来する構成単位のモル比が80/20から20/80の範囲にあり、
II)極限粘度[η]が1.5dl/g以上であり、
III)ゲルパーミエイションクロマトグラフィー(GPC)により測定した重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が1.0〜3.5の範囲にあり、
IV)13C−NMRスペクトルから求められる全α-オレフィン構成単位中のα―オレフィンモノマーの2,1−挿入に基づく異種結合の割合が1.0モル%以下である。
メタロセン触媒が下記一般式(1a)
【化1】

(式中、R3は炭化水素基、ケイ素含有基から選ばれ、R1、R2、R4は水素、炭化水素基、ケイ素含有基から選ばれ、それぞれ同一でも異なっていてもよい。R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、R13およびR14は水素、炭化水素基、ケイ素含有基から選ばれ、それぞれ同一でも異なっていてもよく、R5からR12までの隣接した置換基は互いに結合して環を形成してもよい。R13とR14はそれぞれ同一でも異なっていてもよく、互いに結合して環を形成してもよい。Mは第4族遷移金属であり、Yは炭素原子であり、Qはハロゲン、炭化水素基、アニオン配位子または孤立電子対で配位可能な中性配位子から同一または異なる組合せで選んでもよく、jは1〜4の整数である。)
で表される遷移金属化合物(1a)と、(1b)有機アルミニウムオキシ化合物、および/または(2b)前記遷移金属化合物(1a)と反応してイオン対を形成する化合物と、(c)有機アルミニウム化合物とを含む。

【図1】
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【公開番号】特開2013−64161(P2013−64161A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2013−4588(P2013−4588)
【出願日】平成25年1月15日(2013.1.15)
【分割の表示】特願2010−96115(P2010−96115)の分割
【原出願日】平成15年12月26日(2003.12.26)
【出願人】(000005887)三井化学株式会社 (2,318)
【Fターム(参考)】