説明

ポリカーボネートポリオール組成物および方法

一態様において、本開示は、COとエポキシドの共重合のための重合系であって、1)永久配位子セットおよび重合開始剤である少なくとも1つの配位子を有する金属配位化合物を含む触媒と、2)重合を開始することができる2つ以上の部位を有する鎖移動剤とを含む重合系を包含する。第2の態様において、本開示は、本発明の重合系を用いてポリカーボネートポリオールを合成するための方法を包含する。第3の態様において、本開示は、ポリマー鎖が高いパーセンテージの−OH末端基および高いパーセンテージのカーボネート結合を有することを特徴とするポリカーボネートポリオール組成物を包含する。組成物は、これら組成物が、複数の個々のポリカーボネート鎖に結合した多官能性部分が埋め込まれているポリマー鎖を含有することをさらに特徴とする。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
COとエポキシドとの共重合のための重合系であって、
永久配位子セットおよび重合開始剤である少なくとも1つの配位子を含む金属錯体と、
エポキシドとCOとの共重合を開始することが可能な複数の部位を有する鎖移動剤と
を含む重合系。
【請求項2】
前記鎖移動剤が、構造体Y−A−(Y)n
(式中、各−Y基は、独立して、エポキシドCOコポリマーの鎖成長を開始することが可能な官能基であり、各Y基は、同じでも異なっていてもよく、
−A−は、共有結合または多価の部分であり、
nは、1〜10の間の整数(1と10を含む)である)を有する、請求項1に記載の重合系。
【請求項3】
各Y基が、独立して、−OH、−C(O)OH、−C(OR)OH、−OC(R)OH、−NHR、−NHC(O)R、−NHC=NR;−NRC=NH;−NRC(NR)=NH;−NHC(NR)=NR;−NHC(O)OR、−NHC(O)NR;−C(O)NHR、−C(S)NHR、−OC(O)NHR、−OC(S)NHR、−SH、−C(O)SH、−B(OR)OH、−P(O)(R(OR(O)H、−OP(O)(R(OR(O)H、−N(R)OH、−ON(R)H;=NOH、=NN(R)Hからなる群から選択され、Rが、出現するたびに、独立して、−Hであるか、またはC1〜20脂肪族、C1〜20ヘテロ脂肪族、3から12員の複素環および6から12員のアリールからなる群から選択される、場合によって置換されているラジカルであり、aおよびbが、それぞれ独立して0または1であり、cが、0、1または2であり、dが、0または1であり、a、b、およびcの和が、1または2であり、上記官能基のうちのいずれかに結合した酸性水素原子が、金属原子または有機カチオンで置き換えられてもよい、請求項2に記載の重合系。
【請求項4】
各Y基が、独立して、−OHおよび−C(O)OHからなる群から選択される、請求項2に記載の重合系。
【請求項5】
−A−が、C2〜30脂肪族、C2〜30ヘテロ脂肪族、6から12員のアリール、3から12員の複素環、5から12員のヘテロアリール、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリエーテル、ポリカーボネート、ポリオキシメチレンおよびこれらのうちの2つ以上の混合物からなる群から選択される、場合によって置換されているラジカルである、請求項2に記載の重合系。
【請求項6】
nが、1から4である、請求項2に記載の重合系。
【請求項7】
nが、1である、請求項2に記載の重合系。
【請求項8】
nが、2である、請求項2に記載の重合系。
【請求項9】
nが、3である、請求項2に記載の重合系。
【請求項10】
前記鎖移動剤が、多価アルコールである、請求項1に記載の重合系。
【請求項11】
前記鎖移動剤が、ジオールである、請求項1に記載の重合系。
【請求項12】
前記鎖移動剤が、1,2−エタンジオール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、2,2−ジメチルプロパン−1,3−ジオール、2−ブチル−2−エチルプロパン−1,3−ジオール、1,5−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、1,10−デカンジオール、1,12−ドデカンジオール、2,2,4,4−テトラメチルシクロブタン−1,3−ジオール、1,3−シクロペンタンジオール、1,2−シクロヘキサンジオール、1,3−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、および1,4−シクロヘキサンジエタノールからなる群から選択される、請求項1に記載の重合系。
【請求項13】
前記鎖移動剤が、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、より高級のポリ(エチレングリコール)、好ましくは、220から約2000g/molの数平均分子量を有するもの、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコールおよびより高級のポリ(プロピレングリコール)、好ましくは、234から約2000g/molの数平均分子量を有するものからなる群から選択される、請求項1に記載の重合系。
【請求項14】
前記鎖移動剤が、4,4’−(1−メチルエチリデン)ビス[シクロヘキサノール]、2,2’−メチレンビス[フェノール]、4,4’−メチレンビス[フェノール]、4,4’−(フェニルメチレン)ビス[フェノール]、4,4’−(ジフェニルメチレン)ビス[フェノール]、4,4’−(1,2−エタンジイル)ビス[フェノール]、4,4’−(1,2−シクロヘキサンジイル)ビス[フェノール]、4,4’−(1,3−シクロヘキサンジイル)ビス[フェノール]、4,4’−(1,4−シクロヘキサンジイル)ビス[フェノール]、4,4’−エチリデンビス[フェノール]、4,4’−(1−フェニルエチリデン)ビス[フェノール]、4,4’−プロピリデンビス[フェノール]、4,4’−シクロヘキシリデンビス[フェノール]、4,4’−(1−メチルエチリデン)ビス[フェノール]、4,4’−(1−メチルプロピリデン)ビス[フェノール]、4,4’−(1−エチルプロピリデン)ビス[フェノール]、4,4’−シクロヘキシリデンビス[フェノール]、4,4’−(2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジイルジ−2、1−エタンジイル)ビス[フェノール]、1,2−ベンゼンジメタノール、1,3−ベンゼンジメタノール、1,4−ベンゼンジメタノール、4,4’−[1,3−フェニレンビス(1−メチルエチリデン)]ビス[フェノール]、4,4’−[1,4−フェニレンビス(1−メチルエチリデン)]ビス[フェノール]、フェノールフタレイン、4,4’−(1−メチリデン)ビス[2−メチルフェノール]、4,4’−(1−メチルエチリデン)ビス[2−(1−メチルエチル)フェノール]、および2,2’−メチレンビス[4−メチル−6−(1−メチルエチル)フェノールからなる群から選択される、請求項1に記載の重合系。
【請求項15】
前記鎖移動剤が、
【化107】

からなる群から選択される、請求項1に記載の重合系。
【請求項16】
前記鎖移動剤が、1,3プロパンジオール、1,4ブタンジオール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、およびイソソルビドからなる群から選択される、請求項1に記載の重合系。
【請求項17】
前記鎖移動剤が、ヒドロキシ酸である、請求項1に記載の重合系。
【請求項18】
ヒドロキシ酸が、α−ヒドロキシ酸である、請求項17に記載の重合系。
【請求項19】
前記ヒドロキシ酸が、グリコール酸、DL乳酸、D乳酸、L乳酸、クエン酸およびマンデル酸からなる群から選択される、請求項18に記載の重合系。
【請求項20】
前記ヒドロキシ酸が、ベータ−ヒドロキシ酸である、請求項17に記載の重合系。
【請求項21】
前記ヒドロキシ酸が、3−ヒドロキシプロピオン酸、DL3−ヒドロキシ酪酸、D−3ヒドロキシ酪酸、L3−ヒドロキシ酪酸、DL−3−ヒドロキシ吉草酸、D−3−ヒドロキシ吉草酸、L−3−ヒドロキシ吉草酸、サリチル酸およびサリチル酸の誘導体からなる群から選択される、請求項20に記載の重合系。
【請求項22】
前記ヒドロキシ酸が、α−ωヒドロキシ酸である、請求項17に記載の重合系。
【請求項23】
前記ヒドロキシ酸が、場合によって置換されているC3〜20脂肪族α−ωヒドロキシ酸およびポリエステルオリゴマーエステルからなる群から選択される、請求項17に記載の重合系。
【請求項24】
前記ヒドロキシ酸が、
【化108】

からなる群から選択される、請求項17に記載の重合系。
【請求項25】
前記鎖移動剤が、ポリカルボン酸である、請求項1に記載の重合系。
【請求項26】
前記鎖移動剤が、二酸である、請求項1に記載の重合系。
【請求項27】
前記鎖移動剤が、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、マレイン酸、コハク酸、マロン酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸およびアゼライン酸からなる群から選択される、請求項26に記載の重合系。
【請求項28】
前記鎖移動剤が、
【化109】

からなる群から選択される、請求項1に記載の重合系。
【請求項29】
前記金属錯体が、式L−M−(L(式中、Lは永久配位子セットであり、Mは金属原子であり、Lは重合開始剤である配位子であり、mは、存在する開始配位子の数を表す、0〜2の整数(0と2を含む)である)を有する、請求項1に記載の重合系。
【請求項30】
Mが、周期表3〜13族(3と13を含む)から選択される、請求項29に記載の重合系。
【請求項31】
Mが、周期表5〜12族(5と12を含む)から選択される、請求項29に記載の重合系。
【請求項32】
Mが、Cr、Mn、V、Fe、Co、Mo、W、Ru、Al、およびNiからなる群から選択される、請求項29に記載の重合系。
【請求項33】
Mが、Crである、請求項29に記載の重合系。
【請求項34】
Mが、Mnである、請求項29に記載の重合系。
【請求項35】
Mが、Coである、請求項29に記載の重合系。
【請求項36】
「L−M」が、
【化110】

(式中、Qは、出現するたびに、独立してOまたはSであり、
およびR1’は、独立して、−H、場合によって置換されているCからC12の脂肪族、場合によって置換されている3から14員の炭素環、場合によって置換されている3から14員の複素環およびR21からなる群から選択され、
およびR2’は、独立して、−H、場合によって置換されているCからC12の脂肪族、場合によって置換されている3から14員の炭素環、場合によって置換されている3から14員の複素環、R14、R20およびR21からなる群から選択され、
、およびR3’は、独立して、−H、場合によって置換されているCからC12の脂肪族、場合によって置換されている3から14員の炭素環、場合によって置換されている3から14員の複素環およびR21からなる群から選択され、
は、出現するたびに、独立して、−H、場合によって置換されているCからC12の脂肪族、場合によって置換されている3から14員の炭素環、場合によって置換されている3から14員の複素環、R20およびR21からなる群から選択され、2つ以上のR基は、介在する原子と一緒になって、1つまたは複数の場合によって置換されている環を形成してもよく、2つのR基が同じ炭素原子に結合している場合、これらは、これらが結合している前記炭素原子と一緒になって、場合によって置換されている3から8員のスピロ環式環、カルボニル、オキシム、ヒドラゾンおよびイミンからなる群から選択される部分を形成してもよく、
は、出現するたびに、独立して、場合によって置換されているCからC12の脂肪族、場合によって置換されている3から14員の炭素環、場合によって置換されている3から14員の複素環、R20およびR21からなる群から選択され、2つ以上のR基は、介在する原子と一緒になって、1つまたは複数の場合によって置換されている環を形成してもよく、
【化111】

は、共有結合で2個の窒素原子を結合している、場合によって置換されている部分を表し、
[R2’およびR3’]、[RおよびR]、[RおよびR]ならびに[R1’およびR2’]のいずれかは、場合によって、介在する原子と一緒になって、1つまたは複数の環を形成してもよく、この環は、R14、R20およびR21から選択される1つまたは複数の基で置換されていてもよく、
14は、出現するたびに、独立して、ハロゲン、場合によって置換されているCからC12の脂肪族、場合によって置換されている3から14員の炭素環、場合によって置換されている3から14員の複素環、−OR10;−OC(O)R13;−OC(O)OR13;−OC(O)NR1112;−CN;−CNO;−C(R13(3−z);−C(O)R13;−C(O)OR13;−C(O)NR1112;−NR1112;−NR11C(O)R13;−NR11C(O)OR13;−NR11SO13;−N111213;−P(R11−P(R11=N=P(R11;−As111213;−NCO;−N;−NO;−S(O)13;および−SONR1112からなる群から選択され、
20は、出現するたびに、独立して、ハロゲン;−OR10;−OC(O)R13;−OC(O)OR13;−N(R11−P(R11−P(R11=N=P(R11;−As111213;−OC(O)NR1112;−CN;−CNO;−C(O)R13;−C(O)OR13;−C(O)NR1112;−C(R13(3−z);−NR1112;−NR11C(O)R13;−NR11C(O)OR13;−NCO;−NR11SO13;−S(O)13;−S(O)NR1112;−NO;−N;および−Si(R13(3−z)[(CH14からなる群から選択され、
21は、出現するたびに、独立して、−(CH20、−(CH−Z−(CH20、−C(R17(3〜z)、−(CHC(R17(3〜z)、−(CH−Z−(CHC(R17(3〜z)、−(CH−Z−R16
からなる群から選択され、
は、任意のアニオンであり、
Zは、−(CH=CH)−;−(CH≡CH)−;−C(O)−;−C(=NOR11)−;−C(=NNR1112)−;−O−;−OC(O)−;−C(O)O−;−OC(O)O−;−N(R11)−;−N(C(O)R13)−;−C(O)NR13−;−N(C(O)R13)O−;−NR13C(O)R13N−;−S(O)−;ポリエーテルおよびポリアミンからなる群から選択される、二価のリンカーであり、
10は、出現するたびに、独立して、−H、場合によって置換されているC1〜12脂肪族、場合によって置換されている3から14員の炭素環、場合によって置換されている3から14員の複素環、−S(O)13、−Si(R15、−C(O)R13およびヒドロキシル保護基からなる群から選択され、
11およびR12は、出現するたびに、独立して、−H、場合によって置換されているCからC12の脂肪族、場合によって置換されている3から14員の炭素環、場合によって置換されている3から14員の複素環からなる群から選択され、2つ以上のR11またはR12基は、場合によって、介在する原子と一緒になって、場合によって置換されている3から10員の環を形成することができ、
13は、出現するたびに、独立して、−H、場合によって置換されているCからC12の脂肪族、場合によって置換されている3から14員の炭素環および場合によって置換されている3から14員の複素環からなる群から選択され、同じ分子上の2つ以上のR13基は、場合によって、一緒になって、環を形成してもよく、
15は、出現するたびに、独立して、場合によって置換されているC1〜12脂肪族、場合によって置換されている3から14員の炭素環および場合によって置換されている3から14員の複素環からなる群から選択され、
aは、1、2、3または4であり、
kは、独立して、出現するたびに、1から8の整数(1と8を含む)であり、
mは0または1から8の整数(1と8を含む)であり、
qは、0または1から5の整数(1と5を含む)であり、
xは、0、1または2であり、
zは、1、2または3である)からなる群から選択される式を有する、請求項29に記載の重合系。
【請求項37】
−Mが、
【化112】

からなる群から選択される式を有する、請求項36に記載の重合系。
【請求項38】
−M−(Lが、
【化113】

(式中、
4a、R4a’、R5a、R5a’、R6a、R6a’、R7aおよびR7a’は、それぞれ独立して、水素、
【化114】

の基、ハロゲン、−NO、−CN、−SR13、−S(O)R13、−S(O)13、−NR11C(O)R13、−OC(O)R13、−CO13、−NCO、−N、−OR10、−OC(O)NR1112、−Si(R13、−NR1112、−NR11C(O)R13および−NR11C(O)OR13であるか、またはC1〜20脂肪族、C1〜20ヘテロ脂肪族、6から10員のアリール、5から10員のヘテロアリールおよび3から7員の複素環からなる群から選択される、場合によって置換されているラジカルであり、[R1aおよびR4a]、[R1a’およびR4A’]ならびに2つの任意の隣接するR4a、R4a’、R5a、R5a’、R6a、R6a’、R7aおよびR7a’基は、介在する原子と一緒になって、1つまたは複数のヘテロ原子を場合によって含有する、1つまたは複数の場合によって置換されている環を形成することができ、
nは、0または1から8の整数(1と8を含む)であり、
pは、0または1から4の整数(1と4を含む)であり、
【化115】

の基は、C、O、N、SおよびSiからなる群から選択される、1つまたは複数の原子を含有する、共有結合のリンカー
【化116】

を含み、「Z」は、エポキシドCO共重合において共触媒活性を有する活性化官能基であり、pは、所与の
【化117】

の基上に存在する個々の活性化官能基Zの数を表す1から4の整数である)
からなる群から選択される式を有する、請求項29に記載の重合系。
【請求項39】
1a、R1a’、R4a、R4a’、R6aおよびR6a’が、それぞれ−Hである、請求項38に記載の重合系。
【請求項40】
5a、R5a’、R7aおよびR7a’が、それぞれ、場合によって置換されているC〜C12脂肪族である、請求項38に記載の重合系。
【請求項41】
4a、R4a’、R5a、R5a’、R6a、R6a’、R7aおよびR7a’が、それぞれ独立して、−H、−SiR、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、イソアミル、t−アミル、テキシルおよびトリチルからなる群から選択される、請求項38に記載の重合系。
【請求項42】
7aが、−H、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、イソアミル、t−アミル、テキシルおよびトリチルからなる群から選択される、請求項38に記載の重合系。
【請求項43】
1つまたは複数のR5a、R5a’、R7aおよびR7a’が、
【化118】

の基である、請求項38に記載の重合系。
【請求項44】
5aおよびR5a’が、それぞれ、
【化119】

の基である、請求項38に記載の重合系。
【請求項45】
5aが、
【化120】

の基であり、R5a’が、C1〜8脂肪族である、請求項38に記載の重合系。
【請求項46】
−M−(Lが、
【化121】

からなる群から選択される式を有する、請求項38に記載の重合系。
【請求項47】
−M−がコバルトである、請求項46に記載の重合系。
【請求項48】
前記開始配位子(L)が任意のアニオンである、請求項29に記載の重合系。
【請求項49】
前記開始配位子(L)が、アジド、ハライド、アルキルスルホネート、カルボキシレート、アルコキシドおよびフェノレートからなる群から選択される、請求項29に記載の重合系。
【請求項50】
前記開始配位子(L)が、−OR、−SR、−OC(O)R、−OC(O)OR、−OC(O)N(R、−NRC(O)R、−CN、ハロ(例えば、−Br、−I、−Cl)、−Nおよび−OSO(式中、各Rは、独立して、水素、場合によって置換されている脂肪族、場合によって置換されているヘテロ脂肪族、場合によって置換されているアリールおよび場合によって置換されているヘテロアリールから選択され、2つのRx基は、一緒になって、1つまたは複数の追加のヘテロ原子を場合によって含有する、場合によって置換されている環を形成することができる)からなる群から選択される、請求項29に記載の重合系。
【請求項51】
前記開始配位子(L)が、−OC(O)R(式中、Rは、場合によって置換されている脂肪族、フッ化脂肪族、場合によって置換されているヘテロ脂肪族、場合によって置換されているアリール、フッ化アリール、および場合によって置換されているヘテロアリールから選択される)である、請求項29に記載の重合系。
【請求項52】
前記開始配位子(L)が、式−Q’−A’(Z’)(式中、
−Q’−は、カルボキシまたはアルコキシ基であり、
−A’−は、多価の部分であり、
各Z’は、独立して、ポリマー鎖を開始することができる官能基であり、
nは、1および10の間の整数(1と10を含む)である)の化合物を含む、請求項29に記載の重合系。
【請求項53】
重合開始剤である前記配位子および前記鎖移動剤が、同じ化合物または同じ分子のイオン形態である、請求項1に記載の重合系。
【請求項54】
前記鎖移動剤が、前記金属錯体に対して、少なくとも10:1のモル比で存在する、請求項1に記載の重合系。
【請求項55】
前記鎖移動剤が、前記金属錯体に対して、約10:1および約1000:1の間のモル比で存在する、請求項1に記載の重合系。
【請求項56】
前記鎖移動剤が、前記金属錯体に対して、約1:50および約1:500の間のモル比で存在する、請求項1に記載の重合系。
【請求項57】
前記鎖移動剤が、前記金属錯体に対して、約1:50および約1:250の間のモル比で存在する、請求項1に記載の重合系。
【請求項58】
前記鎖移動剤が、前記金属錯体に対して、約1:20および約1:100の間のモル比で存在する、請求項1に記載の重合系。
【請求項59】
前記鎖移動剤が、前記金属錯体に対して、約1:100および約1:250の間のモル比で存在する、請求項1に記載の重合系。
【請求項60】
共触媒をさらに含む、請求項1に記載の重合系。
【請求項61】
前記共触媒が、アミン、グアニジン、アミジン、ホスフィン、窒素含有複素環、アンモニウム塩、ホスホニウム塩、アルソニウム塩、ビスホスフィンアンモニウム塩およびこれらのうちの任意の2つ以上の組合せからなる群から選択される、請求項60に記載の重合系。
【請求項62】
前記共触媒が、「オニウム」塩を含む、請求項60に記載の重合系。
【請求項63】
前記「オニウム」塩が、多官能性重合開始剤である対イオンを含む、請求項62に記載の重合系。
【請求項64】
多官能性重合開始剤である前記対イオンおよび前記鎖移動剤が、同じ化合物または同じ化合物のイオン形態である、請求項63に記載の重合系。
【請求項65】
多官能性重合開始剤である前記対イオン、および前記鎖移動剤、および重合開始剤である前記配位子が、同じ化合物または同じ化合物のイオン形態である、請求項63に記載の重合系。
【請求項66】
前記共触媒が、前記金属錯体に対して、約0.1:1から約10:1のモル比で存在する、請求項60に記載の重合系。
【請求項67】
前記共触媒が、前記金属錯体に対して、約0.5:1から約5:1のモル比で存在する、請求項60に記載の重合系。
【請求項68】
前記共触媒が、前記金属錯体に対して、約1:1から約4:1のモル比で存在する、請求項60に記載の重合系。
【請求項69】
前記共触媒が、前記金属錯体に対して、約1:1のモル比で存在する、請求項60に記載の重合系。
【請求項70】
前記共触媒が、前記金属錯体に対して、約2:1のモル比で存在する、請求項60に記載の重合系。
【請求項71】
高いパーセンテージの−OH末端基を有する、脂肪族ポリカーボネートポリオールを合成するための方法であって、
a)二酸化炭素の存在下で、1つまたは複数のエポキシドを含む反応混合物を、請求項1から70のいずれかに記載の重合系に接触させるステップと、
b)所望の分子量の脂肪族ポリカーボネートポリオールが形成されるまで、重合反応を進行させるステップと、
c)重合を終了させるステップと
を含む方法。
【請求項72】
前記反応混合物中の少なくとも50%のエポキシドが脂肪族ポリカーボネートポリオールへと変換される、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
鎖移動剤の金属錯体に対するモル比が、約10:1と1,000:1の間である、請求項71に記載の方法。
【請求項74】
鎖移動剤の金属錯体に対するモル比が、約40:1と400:1の間である、請求項71に記載の方法。
【請求項75】
形成された前記ポリカーボネートポリオールの末端基の少なくとも90%が、OH基である、請求項71に記載の方法。
【請求項76】
形成された前記ポリカーボネートポリオールの末端基の少なくとも95%が、OH基である、請求項71に記載の方法。
【請求項77】
形成された前記ポリカーボネートポリオールの末端基の少なくとも97%が、OH基である、請求項71に記載の方法。
【請求項78】
形成された前記ポリカーボネートポリオールの末端基の少なくとも98%が、OH基である、請求項71に記載の方法。
【請求項79】
形成された前記ポリカーボネートポリオールの末端基の少なくとも99%が、OH基である、請求項71に記載の方法。
【請求項80】
形成された前記ポリカーボネートポリオールのPDIが、1.6未満である、請求項71に記載の方法。
【請求項81】
形成された前記ポリカーボネートポリオールのPDIが、1.2未満である、請求項71に記載の方法。
【請求項82】
前記金属錯体により形成された結合の80%超が、カーボネート結合である、請求項71に記載の方法。
【請求項83】
前記金属錯体により形成された結合の90%超が、カーボネート結合である、請求項71に記載の方法。
【請求項84】
前記金属錯体により形成された結合の95%超がカーボネート結合である、請求項71に記載の方法。
【請求項85】
前記ポリカーボネートポリオールが、約300g/molと約20,000g/molの間の平均分子量数を有する、請求項71に記載の方法。
【請求項86】
前記エポキシドが、プロピレンオキシドを含む、請求項71に記載の方法。
【請求項87】
前記ポリカーボネートポリオールの頭−尾比率が、80%を超える、請求項86に記載の方法。
【請求項88】
前記ポリカーボネートポリオールの頭−尾比率が、90%を超える、請求項86に記載の方法。
【請求項89】
前記ポリカーボネートポリオールの頭−尾比率が、95%を超える、請求項86に記載の方法。
【請求項90】
約5%未満の環状カーボネートが形成される、請求項71に記載の方法。
【請求項91】
前記鎖移動剤が、水、多価アルコール、ポリ酸、ヒドロキシ酸、一級アミン、ポリアミン、アミノアルコール、アミノ酸、アルデヒド水和物、ケトン水和物、ホルムアルデヒド、多価チオール、ヒドロキシチオール、アミノチオールおよびメルカプト酸、ボロン酸、ならびにこれらのうちの任意の2つ以上の混合物からなる群から選択される、請求項71に記載の方法。
【請求項92】
前記鎖移動剤が、水、多価アルコール、ポリ酸およびヒドロキシ酸、ならびにこれらのうちの任意の2つ以上の混合物からなる群から選択される、請求項71に記載の方法。
【請求項93】
前記重合に使用される鎖移動剤の金属錯体に対するモル比を計算するステップをさらに含む方法であって、前記計算が、i)前記重合反応が実行される所望の時間の長さを選択するサブステップと、ii)前記重合反応を実行する前記選択された時間の長さに、前記反応条件下での前記金属錯体のターンオーバー頻度を掛けるサブステップと、iii)この結果に、エポキシドの所望のモル変換率%を掛けるサブステップと、iv)この結果の逆数を、前記反応に使用する、金属錯体のエポキシドに対する比率として用いるサブステップとを含む、請求項71に記載の方法。
【請求項94】
前記重合に使用される重合金属錯体に対する鎖移動剤の比率を計算するステップをさらに含む方法であって、計算が、v)ステップ(iii)からの値を用いて、この結果に、前記ポリカーボネートの繰返し単位の分子量を掛けるサブステップと、vi)前記ポリオールに対して所望の分子量を選択し、ステップ(v)からの前記結果をこの数で割るサブステップと、vii)1つの金属錯体分子につき生成される鎖の数を、ステップ(vi)の前記結果から引き、前記結果を、鎖移動剤のステップ(a)で使用した金属錯体に対する比率として用いるサブステップとを含む、請求項93に記載の方法。
【請求項95】
前記反応混合物中に存在する水の量を測定するステップと、前記水の測定の結果から決定した量だけ、前記反応混合物に加える鎖移動剤の量を削減するステップとをさらに含む、請求項71に記載の方法。
【請求項96】
ステップ(b)の前に前記反応混合物を乾燥させるステップをさらに含む、請求項71に記載の方法。
【請求項97】
前記反応混合物中に形成された前記ポリマーの分子量を2つ以上の時点で測定するステップと、所望の分子量のポリマーが形成される時間を推定するステップと、前記推定された時点で前記重合反応を終了させるステップとをさらに含む、請求項71に記載の方法。
【請求項98】
前記ポリマーの分子量が、ゲル浸透クロマトグラフィーで決定される、請求項97に記載の方法。
【請求項99】
COとエポキシドとの共重合のための触媒であって、前記触媒は、
a)複数のポリマー開始部位を有する重合開始剤である、少なくとも1つの配位子と、
b)重合開始剤ではない少なくとも1つの配位子と
を有する、金属配位化合物を含む、触媒。
【請求項100】
エポキシドCOコポリマーを含むポリカーボネートポリオール組成物であって、前記コポリマーが、
約400と約20,000の間のMnを有し、
90%を超えるカーボネート結合を有し、
少なくとも90%の末端基がヒドロキシル基である
ことを特徴とする組成物。
【請求項101】
92%を超えるカーボネート結合を含む、請求項100に記載のポリカーボネートポリオール組成物。
【請求項102】
95%を超えるカーボネート結合を含む、請求項100に記載のポリカーボネートポリオール組成物。
【請求項103】
97%を超えるカーボネート結合を含む、請求項100に記載のポリカーボネートポリオール組成物。
【請求項104】
99%を超えるカーボネート結合を含む、請求項100に記載のポリカーボネートポリオール組成物。
【請求項105】
約500と約5,000g/molの間のMnを有する、請求項100に記載のポリカーボネートポリオール組成物。
【請求項106】
約800と約4,000g/molの間のMnを有する、請求項100に記載のポリカーボネートポリオール組成物。
【請求項107】
約1,000と約3,000g/molの間のMnを有する、請求項100に記載のポリカーボネートポリオール組成物。
【請求項108】
約1,000g/molのMnを有する、請求項100に記載のポリカーボネートポリオール組成物。
【請求項109】
約2,000g/molのMnを有する、請求項100に記載のポリカーボネートポリオール組成物。
【請求項110】
約1,000g/molのMnを有する、請求項100に記載のポリカーボネートポリオール組成物。
【請求項111】
約2,000g/molのMnを有する、請求項100に記載のポリカーボネートポリオール組成物。
【請求項112】
約4,000g/molのMnを有する、請求項100に記載のポリカーボネートポリオール組成物。
【請求項113】
約8,000g/molのMnを有する、請求項100に記載のポリカーボネートポリオール組成物。
【請求項114】
式T−Y−A−(Y−T)(式中、
各−Tは、
【化122】

(式中、
Eは、場合によって置換されている、エポキシド由来のC単位であり、Eは、1種類のエポキシド由来の、または2つ以上の種類のエポキシドの混合物由来のモノマー単位を表してもよく、
pは、約5から約10,000の範囲であり、
各−Y基は、独立して、エポキシドCOコポリマーの鎖成長を開始することが可能な官能基であり、各Y基は、同じでも異なっていてもよく、
−A−は、共有結合または多価の部分であり、
nは、1と10の間の整数(1と10を含む)である)
からなる群から独立して選択される式を有するポリカーボネート鎖である)を有する、Pと表されたポリマー鎖を含む、請求項100に記載のポリカーボネートポリオール組成物。
【請求項115】
【化123】

(式中、
Xは、1つだけのポリマー鎖を開始することが可能なアニオンの結合型である)
からなる群から選択される式を有する、Pと表されたポリマー鎖をさらに含む、請求項114に記載のポリカーボネートポリオール組成物。
【請求項116】
ポリマー鎖のPポリマー鎖に対する比率が、9:1を超える、請求項115に記載のポリカーボネートポリオール組成物。
【請求項117】
ポリマー鎖のPポリマー鎖に対する比率が、20:1を超える、請求項115に記載のポリカーボネートポリオール組成物。
【請求項118】
ポリマー鎖のPポリマー鎖に対する比率が、40:1を超える、請求項115に記載のポリカーボネートポリオール組成物。
【請求項119】
ポリマー鎖のPポリマー鎖に対する比率が、100:1を超える、請求項115に記載のポリカーボネートポリオール組成物。
【請求項120】
式:
【化124】

を有する、P1aと表されたポリマー鎖をさらに含む、請求項114から119のいずれかに記載のポリカーボネートポリオール組成物。
【請求項121】
ポリマー鎖の、P1aポリマー鎖に対する比率が、20:1を超える、請求項120のいずれかに記載のポリカーボネートポリオール組成物。
【請求項122】
各Eが、
【化125】

(式中、R21、R22、R23およびR24は、それぞれ独立して、−H、ならびにC1〜30脂肪族、C6〜14アリール、3から12員の複素環および5から12員のヘテロアリールから選択される、場合によって置換されている基からなる群から選択され、R21、R22、R23およびR24のうちの任意の2つ以上が、介在する原子と一緒になって、1つまたは複数のヘテロ原子を場合によって含有する、1つまたは複数の場合によって置換されている3から12員の環を形成することができる)である、請求項114から119のいずれかに記載のポリカーボネートポリオール組成物。
【請求項123】
−E−が、
【化126】

およびこれらのうちの任意の2つ以上の混合物からなる群から選択される、請求項122に記載のポリカーボネートポリオール組成物。
【請求項124】
−E−が、エチレンオキシド由来の−CHCH−単位を主に含む、請求項122に記載のポリカーボネートポリオール組成物。
【請求項125】
−E−が、エチレンオキシド由来の単位を、他のエポキシド由来のさらなる錯体−E−基の量と組合せて含む、請求項122に記載のポリカーボネートポリオール組成物。
【請求項126】
−E−が、プロピレンオキシド由来の−CHCH(CH)−基を含む、請求項122に記載のポリカーボネートポリオール組成物。
【請求項127】
−E−が、プロピレンオキシド由来の単位を、−E−基由来のエチレンオキシドと組み合せて含む、請求項122に記載のポリカーボネートポリオール組成物。
【請求項128】
−E−が、プロピレンオキシド由来の単位を、他のエポキシド由来のさらなる錯体−E−基のより少ない量と組み合せて含む、請求項122に記載のポリカーボネートポリオール組成物。
【請求項129】
−E−が、プロピレンオキシド由来の単位を、グリシジルエステル由来の単位と組み合せて含む、請求項122に記載のポリカーボネートポリオール組成物。
【請求項130】
−E−が、プロピレンオキシド由来の単位を、グリシジルエーテル由来の単位と組み合せて含む、請求項122に記載のポリカーボネートポリオール組成物。
【請求項131】
−E−が、プロピレンオキシド由来の単位を、C6〜30アルファオレフィンのエポキシド由来の単位と組み合せて含む、請求項122に記載のポリカーボネートポリオール組成物。
【請求項132】
型の鎖が、式:
【化127】

を有する、請求項114に記載のポリカーボネートポリオール組成物。
【請求項133】
型の鎖が、式:
【化128】

を有する、請求項114に記載のポリカーボネートポリオール組成物。
【請求項134】
型の鎖が、式:
【化129】

を有する、請求項114に記載のポリカーボネートポリオール組成物。
【請求項135】
型の鎖が、式:
【化130】

(式中、各zは、独立して0または1である)
を有する、請求項114に記載のポリカーボネートポリオール組成物。
【請求項136】
−A−が、ポリオレフィン、ポリエーテル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリカーボネートポリエーテルおよびポリオキシメチレンからなる群から選択されるポリマー鎖またはオリゴマーを含む、請求項114に記載のポリカーボネートポリオール組成物。
【請求項137】
−A−が、糖アルコール、炭水化物、単糖、多糖、デンプン、デンプン誘導体、リグニン、リグナン、部分的に加水分解したトリグリセリド、およびこれらの物質のうちの任意の誘導体からなる群から選択される化合物由来の骨格を含む、請求項114に記載のポリカーボネートポリオール組成物。
【請求項138】
1つまたは複数のイソシアネートと、請求項100から119のいずれかに記載の1つまたは複数の脂肪族ポリカーボネートポリオールとの反応により形成されるポリウレタン組成物。
【請求項139】
請求項100から119のいずれか一項に記載のポリカーボネートポリオール組成物を含む製造品。
【請求項140】
請求項138に記載のポリウレタン組成物を含む製造品。

【公表番号】特表2012−502143(P2012−502143A)
【公表日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−526270(P2011−526270)
【出願日】平成21年9月8日(2009.9.8)
【国際出願番号】PCT/US2009/056220
【国際公開番号】WO2010/028362
【国際公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【出願人】(511046391)ノボマー, インコーポレイテッド (8)
【Fターム(参考)】