説明

ポリプロピレングリコール材料を含むローションを備える吸収性物品

生理用品のような吸収性物品は液体透過性トップシートを含み、トップシートは吸収性物品の内部に向かって配向される内表面及び、吸収性物品が着用されるときに着用者の皮膚に向かって配向される外表面を有する。吸収性物品はトップシートに接合したバックシートを含み、バックシートは吸収性物品の内部に向かって配向される内表面及び、吸収性物品が着用されるときに着用者の衣類に向かって配向される外表面を有する。吸収性物品はトップシートとバックシートとの間に配置される吸収性コアを含み、この吸収性コアは吸収性物品が着用されるときに、着用者の皮膚に向かって配向される内表面及び、吸収性物品が着用されるときに、着用者の衣類に向かって配向される外表面を有する。吸収性物品が、トップシートの外表面の少なくとも一部に適用されるローション組成物を含み、ローション組成物が、ポリプロピレングリコール材料を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は経血を吸収するためのタンポン及び生理用ナプキンのような生理用品を含む吸収性物品に関する。より具体的には、本発明はポリプロピレングリコール材料を含むローション組成物を含む生理用品に関し、このローション組成物がその外表面に適用されている。
【背景技術】
【0002】
ローション付きトップシートを有するおむつ、トレーニングパンツ及び生理用品のような使い捨て吸収性物品は既知である。様々な種類のローション類は、おむつかぶれの予防又は治療等の、様々な皮膚効果をもたらすことも知られている。これらのローションは例えば、吸収性物品のトップシートに適用することができ、使用中に着用者の皮膚に移動可能である。
【0003】
多くの種類の使い捨て吸収性物品と異なり、パッド及びパンティライナーのような生理用品は特に月経液を獲得するように設計されている。月経液は、多くの重要な特性、例えば、粘度及び固形物、化学特性、及び/又は色内容などにおいて、他の排出物、例えば、尿とは異なる。そのため、生理用品を月経液を最大に吸収するように最適化させるためには、構造上の構成要素の点で乳児用おむつのような用品とは異なるはずである。
【0004】
第1に皮膚に健康上の利益をもたらし、第2に尿のような流体を製品に吸収させるために、おむつ吸収性製品のトップシートの身体側表面を処理することが提案されている。皮膚の健康上の利益としては、身体表面に接触する体液の直接的汚染の低減、及び/又は、皮膚機能を改善するための成分、例えば、皮膚保護材の送達が挙げられる。それにもかかわらず、これらの処理は体液の獲得を妨げることが知られており、流体獲得に対する影響を最小限に抑えるためにトップシートの身体側表面のある領域上にこれらの処理を施すような「基本構想」が設計されている。皮膚に健康上の利益を提供するために、女性用衛生製品のトップシートの身体側表面を処理することも提案されており、同様に月経液の獲得の妨害を最小限に抑えるために処理の配置が一般に実施される。それにもかかわらず、これらのトップシート処理の使用は、トップシート表面への血球、又は他の汚れの堆積のために、度重なる体液との接触の後に、多くの場合、効果が薄れる。加えて、この処理は、場合により、女性用衛生製品のユーザに対する不潔な又は汚れたトップシートの外観を含む、悪い製品不良の印象、又は悪い臭気感覚の印象を与えることがある。この種類のトップシート上の処理は、皮膚の健康上の利益の悪化、及び使用済み女性用衛生物品の許容不可能な外観をもたらすことがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
流体が身体から離れ、トップシートを通って製品中に移動することを可能にし得る、女性用衛生物品の処理を有することが有益である。
【0006】
更に、制御された様式での、月経液のような流体の移動を可能にする女性用衛生製品の処理を有することが有益である。
【0007】
更に、特に体液との複数回の接触の後に、トップシート及び着用者の皮膚の両方の知覚される清潔性を向上するように移動する流体、例えば、月経液を促進する女性用衛生物品の処理を有することが有益である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
生理用品のような吸収性物品は液体透過性トップシートを含み、トップシートは吸収性物品の内部に向かって配向される内表面及び、吸収性物品が着用されるときに着用者の皮膚に向かって配向される外表面を有する。吸収性物品はトップシートに接合したバックシートを含み、バックシートは吸収性物品の内部に向かって配向される内表面及び、吸収性物品が着用されるときに着用者の衣類に向かって配向される外表面を有する。吸収性物品はトップシートとバックシートとの間に配置される吸収性コアを含み、この吸収性コアは吸収性物品が着用されるときに、着用者の皮膚に向かって配向される内表面及び、吸収性物品が着用されるときに、着用者の衣類に向かって配向される外表面を有する。吸収性物品は、トップシートの外表面の少なくとも一部に適用されるローション組成物を含み、ローション組成物が、ポリプロピレングリコール材料を含む。一実施形態では、ローション組成物が、ポリプロピレングリコール材料、特にポリプロピレングリコールホモポリマー、例えば、ポリプロピレングリコール、及び任意によりキャリアとから本質的になる。別の実施形態では、ローション組成物が、ポリプロピレングリコールコポリマー、ポリプロピレングリコール界面活性剤、及びこれらの混合物からなる群から選択されるポリプロピレングリコール材料を含む。ポリプロピレングリコール材料を含むローション組成物が、トップシートの外表面に適用されると、体液、例えば経血がトップシートに付着することに抵抗し、吸収性物品の着用者に移動する際に、体液が着用者の皮膚に付着することに抵抗することを助け、それによって吸収性物品のトップシート上へのより少ない染み、及び着用者の肌のより少ない汚染を生じる。ローション組成物はまた、トップシートの外表面に適用されると、吸収性物品の連続的な流体獲得の改善を助けることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本明細書の末尾には、本発明の主題を具体的に特定すると共に個別に請求する特許請求の範囲が添付されているが、本発明は以下の説明を付属の図面と共に参照することで更に容易に理解されると考えられる。
【図1】トップシートと、バックシートと、吸収性コアと、を有する代表的な生理用品の平面図。
【図2】トップシートと、バックシートと、吸収性コアと、を有する別の代表的な生理用品の平面図。
【図3】トップシートと、バックシートと、吸収性コアと、を有する別の代表的な生理用品の平面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は吸収性物品、具体的には、その上にローション処理組成物を有する使い捨て吸収性物品であって、処理組成物はポリプロピレングリコール(「PPG」)材料を含む吸収性物品を目的とする。使い捨て吸収性物品は失禁用具及びタンポン、生理用ナプキン、パンティライナー、陰唇間製品等のような生理用品を含む、乳幼児用おむつ、又は女性用衛生製品であってよい。本発明は生理用ナプキン又はパンティライナーのような生理用品の1つの実施形態に関して、以下に開示する。
【0011】
図1、2及び3はトップシート14の外表面を含む身体接触表面12と、トップシート14に接合した液体不透過性バックシート16と、吸収性コア18と、を有する、生理用ナプキン、又はパンティライナーであってもよい生理用品10を示す。生理用ナプキン10は長手方向軸Lを有し、また当該技術分野において既知の「ウィング」又は「フラップ」(図示せず)、並びに、及び/又は第2トップシート及び/又は流体獲得層及び/又は吸収性コア18への流体輸送を促進するように設計された他の層を含む、ナプキンに一般的に見られる追加的特徴を備えてもよい。同様に、生理用ナプキンのトップシートは当該技術分野において既知の様々な任意の特徴を有することができる。例えば、トップシート14はその中に流体の流れを導くエンボス加工されたチャネルを有することができ、それらを通して流体獲得するのに役立つ開口部を有することができ、その上で又はそれを通して可視である印刷されたシグナルを有することができ、この可視シグナルはトップシート又はその下層上に印刷され、機能的及び審美的特性のために可視である。
【0012】
図1、2及び3の生理用品10はそれぞれ、それに適用されるローション組成物22を有する。図1の生理用品10は、トップシート14の外表面に平行な縞で適用されるローション組成物22を有する。図2の生理用品10は、トップシート14の外表面に斑点のパターンで適用されるローション組成物22を有する。図3の生理用品10は、トップシート14の外表面に不均一なパターンで適用されるローション組成物22を有する。
【0013】
吸収性物品は着用者の身体に対して適合し、柔らかな感触であり、刺激がないものなど、いずれか既知の、又はその他の有効なトップシートを含んでもよい。好適なトップシート材料としては、着用者の身体に向かって配向され、身体に接触して、流体がトップシートを通って着用者の皮膚に逆流することなく、身体の排泄物がそれを通って迅速に浸透できる、液体透過性材料が挙げられる。トップシートが、トップシートを通る流体の迅速な移動を可能にできる一方、ローション組成物が着用者の身体の外側又は内側部分の上へ移動又は移行するようにする。好適なトップシートは生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッド等のような生理用品を製造する分野で周知である、織布材料及び不織布材料、孔あき成形熱可塑性フィルム、孔あきプラスチックフィルム及び交絡加工繊維孔あきフィルムを含む孔あきフィルム材料、ハイドロフォーミングされた熱可塑性フィルム、多孔質発泡体、網状発泡体、網状熱可塑性フィルム、熱可塑性スクリム、又はこれらの組み合わせのような種々の材料から製造することができる。
【0014】
トップシートが不織布ウェブの形態の不織布繊維性材料を含むときに不織布ウェブは不織布ウェブを作製する任意の既知の手順により製造してよく、この非限定的な例としては、スパンボンディング、カーディング、ウェットレイド、エアレイド、メルトブローン、ニードルパンチング、機械交絡、熱機械交絡及び水流交絡が挙げられる。
【0015】
本発明の生理用品はバックシートも含む。バックシートは任意の既知の又は他の有効なバックシート材料であることができ、バックシートは生理用品に吸収され、収容された排出物が外部に漏れるのを防止する。バックシートとしての使用に好適な可撓性材料としては、生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッド等のような生理用品を作製する分野で周知のような、織布材料及び不織布材料、積層組織、ポリエチレン及び/若しくはポリプロピレンの熱可塑性フィルムのような高分子フィルム、フィルムコーティングされている不織布材料のような複合材又はこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0016】
生理用品は吸収性コアも含む。吸収性コアはトップシートとバックシートの間に典型的には配置される。本明細書で使用する「吸収性コア」という用語は、尿、血液、経血、及び身体滲出液中に見出される水分のような水性流体を、吸収、分配、及び貯蔵するために好適な材料又は材料の組み合わせを指す。吸収性コアの大きさ及び形状は吸収能力要件に適合するように、かつ着用者/ユーザに快適性を提供するように変更することができる。本発明に用いるのに好適な吸収性コアは、液体吸収性材料が吸収能力要件に適合するように構成又は構築することができるという条件で、吸収性物品に用いられる当該技術分野において既知のいかなる液体吸収性材料にすることができる。吸収性コアとして使用するのに好適な液体吸収性材料の非限定的な例としては、生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッド等のような生理用品を作製する分野で周知である、一般的にエアフェルトと称される粉砕木材パルプ、捲縮セルロース塊、ヒドロゲル形成性ポリマーゲル化剤のような超吸収性ポリマーを含む吸収性ゲル材料、化学的に硬化、変性又は架橋されたセルロース繊維、コフォームを含むメルトブローンポリマー、けん縮ポリエステル繊維を含む合成繊維、ティッシュラップ及びティッシュラミネートを含むティッシュ、毛管路繊維、吸収性フォーム、吸収性スポンジ、合成ステープルファイバー、ピートモス、若しくはいずれかの同等の材料、又はこれらの組み合わせが挙げられる。
【0017】
本発明の生理用品はローション組成物22を含み、ローション組成物はPPG材料を含む。PPGローション組成物22は、任意の既知の方法、任意の既知のパターンで、トップシート14の外表面(すなわち、身体に面する表面)に適用され得る。例えば、ローション22は図1に示すように、概略平行な細長条又はバンドのパターンで適用することができる。外表面は生理用ナプキンのトップシートの身体に面する側面又はタンポンの上包みの膣壁に面する表面のような表面を含むことができる。
【0018】
トップシートの外表面(すなわち、身体に面する表面)へのローション組成物の適用に関し、PPGローション組成物は、体液、例えば、月経液のトップシートの外表面への付着の軽減を助け、それによって、吸収性物品のトップシートへのより少ない染みを生じるものと考えられる。トップシートへのPPGローションの適用はまた、PPGローションの着用者の皮膚への移動を可能にし、着用者の皮膚のより少ない汚染を生じるトップシートの外表面に適用されると、ローション組成物はまた、吸収性物品への体液の、より効率的な獲得を提供することを助け得る。
【0019】
生理用品の場合、ローション付加レベルの量は可変性であることができ、特定の必要性に合わせることができる。例えば、理論に縛られるものではないが、ローションは単位平方メートル(「gsm」)あたり約0.01グラム、約0.05gsm、約0.1gsm、約0.5、約1gsm、約2gsm、約3gsm、約4gsm、約5gsm、約10gsm、約25gsm、約50gsm又は約100gsmの濃度で付加することができると考えられる。ローションは上記で列挙した濃度のいずれかにより規定される範囲(例えば、約0.01gsm〜約100gsm)内で適用することができる。これらの濃度はローションにより実際に被覆される表面の領域に関する。
【0020】
生理用品及びローション組成物装置は米国特許出願公開第2005/0129651(A1)号、同第2004/0170589(A1)号及び同第2005/0208113(A1)号に記載のような、構成要素、構造、パターン、処方及び変形を含む。
【0021】
本発明のローション組成物22は非PPG由来の界面活性剤及び他の表面改質剤を含む、既知のローションより有効な利点を提供する。この利点は経血を吸収するための生理用品で特に重要である。理論に縛られるものではないが、本明細書のPPG材料の優れた流体処理特性は経血の水成分に作用する表面エネルギー処理とは対照的に、PPG材料が経血の固体成分に作用する方法に起因すると考えられる。既知の表面エネルギー処理は表面エネルギー処理の効果を複雑にする経血の極性及び分散性成分の存在に起因して、それほど有効ではない。本明細書におけるPPG材料が、典型的には経血に容易に溶解しないため、経血中に融解することなく効果的に表面をコーティングすることができ、これは、その電子供与双極子が、負に双極化したタンパク質を拒絶する水和障壁を提供し、これによって経血の、使い捨て吸収性物品、又は着用者に皮膚の表面を汚染する傾向を低減する。着用者の皮膚及び/又はトップシートの低減された汚染は、より良好で、より迅速な流体の移動、及び使用される製品上のより少ない可視の染みのパターンを生じる。
【0022】
本明細書のPPG材料が、ローション組成物中の一成分として適用されることもでき、無希釈(すなわち、ローション組成物はPPG材料からなる)で適用されることもできる。PPG材料が、無希釈のローション組成物、及び/又はローション組成物の一部のいずれかが、所望の流体処理特性、及び着用者の皮膚の所望の処理によって、異なる付加レベルで適用され得る。PPG材料が、トップシートの外表面に、任意のパターン、例えば、全面コーティング、縞又はバンド(MD又はCD方向で)、液滴、螺旋模様などで付加される。PPG材料を含むローション組成物は吸収性物品に存在するとき、チャネル又はエンボス加工された領域付近に配置することもできる。
【0023】
1つの実施形態では、トップシート14は親水性であるか、親水性にすることができ、ローションも親水性であることができる。親水性又は疎水性の水準は、平衡状態で材料の表面上に水滴が作り出す角度を測定するような、標準的な技術により決定することができる。一般に、本発明の目的上、水滴が約60°以下の角度を示す場合、材料は親水性であると考えられる。繊維のポリマーから形成されるフィルムシートが60°未満、75°未満及び約90°未満の水との接触角を示す場合、繊維は親水性であると考えられる。親水性の尺度としての接触角は当該技術分野において周知であり、接触角を測定する方法も同様に周知である。周知のように、約90°を超える接触角は、疎水性とみなされる。
【0024】
本発明のローション組成物はPPG材料を含む。本明細書で好適なPPG材料としては、PPGホモポリマー材料、PPGコポリマー材料及びPPG界面活性剤材料、並びにこれらの混合物が挙げられる。ローション組成物は他の任意成分を更に含むことができる。1つの実施形態では、ローション組成物は本質的にPPG材料、好ましくはポリプロピレングリコールからなるか、PPG材料、好ましくはポリプロピレングリコールからなる。別の実施形態では、ローション組成物は、ポリプロピレングリコールコポリマー、ポリプロピレングリコール界面活性剤、及びこれらの混合物からなる群から選択されるPPG材料を含む。
【0025】
本発明のローション組成物は、ローション組成物の約0.1重量%〜約100重量%の濃度のPPG材料を含むことができる。一実施形態では、ローション組成物は、ローション組成物の約10重量%未満、好ましくは約0.5重量%〜8重量%、及びより好ましくは約1重量%〜6重量%のPPG材料を含む。別の実施形態では、ローション組成物は、ローション組成物の少なくとも約50重量%、好ましくは約75重量%〜約100重量%、及びより好ましくは約90重量%〜約100重量%のPPG材料を含む。
【0026】
好適なPPGホモポリマー材料としては、以下の式に一致するものが挙げられる。
【化1】

−式中、Rは水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ベンジル、アセトカルボニル、プロピオカルボニル、ブチロカルボニル、イソブチロカルボニル、ベンゾカルボニル、フマロカルボニル、アミノベンゾカルボニル、カルボキシメチレン、アミノプロピレン、アルキル化グルコース、アルキル化スクロース、アルキル化セルロース、アルキル化デンプン又はホスフェートであり、式中Rは好ましくは水素又はメチルであり、
−式中、R1は、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ベンジル、アセトカルボニル、プロピオカルボニル、ブチロカルボニル、イソブチロカルボニル、ベンゾカルボニル、フマロカルボニル、アミノベンゾカルボニル、カルボキシメチレン、アミノプロピレン、アルキル化グルコース、アルキル化スクロース、アルキル化セルロース、アルキル化デンプン又はホスフェートであり、式中R1は好ましくは水素又はメチルであり、
−式中、nは3〜160、好ましくは5〜120、より好ましくは10〜100、より好ましくは20〜80である。
【0027】
所望により、PPGホモポリマーはそのモノマー原材料の一部として低濃度のグリセロール又はブタンジオールを含んでもよい。存在する場合、グリセロール又はブタンジオールとプロピレングリコールとの好ましい比は1:1000〜1:2、最も好ましくは1:100〜1:5の範囲である。PPGホモポリマーはCAS番号25322−69−4及び同25791−96−2を有することができるが、これらに限定されない。
【0028】
好適なPPGホモポリマー材料の非限定的な例は、ポリプロピレングリコール4000、例えば、Pluriol P−4000(BASF)、Alkapol PPG−4000(Alkaril Chemical)、及びNiax Polyol PPG 4025(Union Carbide)、ポリプロピレングリコール3500、ポリプロピレングリコール3000、例えば、Niax PPG 3025(Union Carbide)、ポリプロピレングリコール2000、例えば、Alkanol PPG−2000(Alkaril Chemical)、及びPluriol P−2000(BASF)、ポリプロピレングリコール1200、例えば、Alkapol PPG−1200(Alkaril Chemical)及びGlucam P−20 Humectant(Noveon)、ポリプロピレングリコール1000、例えば、Niax PPG 1025(Union Carbide)、ポリプロピレングリコール600、例えば、Alkanol PPG−600(Alkaril Chemical)、及びGlucam P−10 Humectant(Noveon)、ポリプロピレングリコール400、例えば、Alkanol PPG−425(Alkaril Chemical)、ポリプロピレングリコール4000グリセロールエーテル、例えば、Pluriol T−4000(BASF)、ポリプロピレングリコール2000グリセロールエーテル、ポリプロピレングリコール2000ブタンジオールエーテル、ポリプロピレングリコール1500グリセロールエーテル、例えば、Pluriol T−1500(BASF)、モノメチルエーテルを含むポリポリプロピレン(polypolypropylene glycol)グリコール4000、ジメチルエーテルを含むポリプロピレングリコール2000、モノブチルエーテルを含むポリプロピレングリコール4000、モノブチルエーテルを含むポリプロピレングリコール2000、ジブチルエーテルを含むポリプロピレングリコール1200、ビス(2−アミノプロピルエーテル)を含むポリプロピレングリコール4000、PPG−10メチルグルコースエーテル、並びにPPG−20メチルグルコースエーテルである。
【0029】
好適なPPGホモポリマー材料が、典型的には、約400〜約10,000、好ましくは約600〜約6,000、及びより好ましくは約1,200〜約4,800の数平均分子量を有する。
【0030】
好適なPPGコポリマー材料としては、ポリプロピレングリコール(polyprolyene glycol)セグメントがコポリマー構造の内部ブロック成分及び/又は末端成分として存在するものが挙げられる。以下の式は内部ブロック成分及び末端ブロック成分を示す。
【化2】

式中、xは2〜120、好ましくは2〜80、及びより好ましくは3〜60であり、yは2〜100、好ましくは2〜50、及びより好ましくは3〜30であり、R2は、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ベンジル、アセトカルボニル、プロピオカルボニル、ブチロカルボニル、イソブチロカルボニル、ベンゾカルボニル、フマロカルボニル、アミノベンゾカルボニル、カルボキシメチレン、アミノプロピレン、アルキル化グルコース、アルキル化スクロース、アルキル化セルロース、アルキル化デンプン、又はホスフェートであり、R2は、好ましくは、水素、メチル、エチル、イソプロピル、又はイソブチルである。
【0031】
本ローション組成物のための、PPGを含むプロポキシル化コポリマーを形成するために好適なポリマーとしては、アルキルメチコン、フェニルメチコン、ジメチコン、アルキルトリメチコン、フェニルトリメチコン、ポリオール、ポリエーテル(例えば、ポリオキシメチレン、ポリオキシエチレン、及びポリオキシプロピレン)、ポリイミン、ポリアミド、ポリアクリレート、ポリエステルのホモポリマー、及びこれらのポリマー単位の1つ又は複数を含有するコポリマーが挙げられる。好適なポリマーの非限定的な例としては、ポリジメチルシロキサン、ポリエチルイミン、ポリアクリル酸、ポリ(エチレン−コ−アクリル酸)、ポリメタクリル酸、ポリ(エチレン−コ−メタクリル酸)、ポリ(ビニルアセテート)、ポリビニルピロリドン、ポリ(エチレン−コ−ビニルアセテート)、ポリ(ブタンジオール)、ポリ(ネオペンチルグリコール)、ポリ(エチレンアジパート)、ポリ(ブチレンアジパート)、ポリ(エチレングルタメート)、ポリ(ブチレングルタメート)、ポリ(エチレンセバケート)、ポリ(ブチレンセバケート)、ポリ(エチレンスクシネート)、ポリ(ブチレンスクシネート)、ポリ(エチレンテレフタレート)、ポリ(ブチレンテレフタレート)、ポリカプロラクトン及びポリグリセロールが挙げられる。
【0032】
好適なPPGコポリマー材料の非限定的な例としては、Sisoft 910(Momentive)のようなPPG−12ジメチコン、Polyderm−PPI−SI−WI(Alzo)のようなビス−PPG−15ジメチコン/IPDIコポリマー、PPG/ポリカプロラクトンブロックコポリマー、PPG/ポリブタンジオール/PEGトリブロックコポリマー;ポリエチルイミン/PPGコポリマー、及びポリアクリル酸−g−PPGグラフトコポリマーが挙げられる。
【0033】
別の好適なPPG材料としては、PPG界面活性剤材料が挙げられる。以下の式はPPGセグメントが頭部官能基の一部を構成する、好適なPPG界面活性剤材料を表す。
【化3】

式中R3は、水素、アルキル、アルキルカルボニル、アルキレンアミン、アルキレンアミド、アルキレンホスフェート、アルキレンカルボン酸、アルキレンスルホン酸塩及び6以下の炭素元素の最大数を有するアルキレン第四級アンモニウム化合物であり、R4は、オクチル、ノニル、デシル、イソデシル(iosdecyl)、ラウリル、ミリスチル、セチル、イソヘキサデシル、オレイル、ステアリル、イソステアリル、タローオイル、リノレイル、ホホバ、ラノリン、ベヘニル、C24〜C28アルキル、C30〜C45アルキル、ジノニルフェニル、ドデシルフェニル、又はソヤであり、zは1〜100、好ましくは2〜30、より好ましくは3〜25であり、Fはエーテル基(オキシ、グリセリル、グルコース、ソルビタン、スクロース、モノエタノールアミン、又はジエタノールアミンを含む)、エステル基(エステル、グリセリルエステル、グルコースエステル、ソルビタンエステル又はスクロースエステルを含む)、アミン基、アミド基及びリン酸エステル基からなる群から選択される官能基である。
【0034】
以下の式はPPGセグメントが内部ブロック基を構成する、好適なPPG界面活性剤材料を表す。
【化4】

式中、R5は、ヘキシル、2−エチルヘキシル、オクチル、ノニル、デシル、イソデシル、ラウリル、ココイル、ミリスチル、セチル、イソヘキサデシル、オレイル、ステアリル、イソステアリル、タロー、リノレイル、オクチルフェニル又はノニルフェニルであり、rは1〜120、好ましくは4〜50、より好ましくは6〜30であり、Gはエーテル、エステル、アミン又はアミド結合である。
【0035】
好適なPPG界面活性剤材料の非限定的な例としては、ヘトソール(Hetoxol)C30P(グローバルセブン(Global Seven))のようなPPG−30セチルエーテル;グルカムP−20ジステアレートエモリエント(ノベオン(Noveon))のようなPPG−20メチルグルコースエーテルジステアレート、PPG−20メチルグルコースエーテルアセテート、PPG−20ソルビタントリステアレート、PPG−20メチルグルコースエーテルジステアレート、PPG−20ジステアレート、アラモール−E(Alamol-E)(クローダ−ユニケマ(Croda-Uniqema))及びプロセチル(Procetyl)15(クローダ(Croda))のようなPPG−15ステアリルエーテル、PPG−15ステアリルエーテルベンゾエート、PPG−15イソヘキサデシルエーテル、PPG−15ステアレート、PPG−15ジココエート、PPG−12ジラウレート、バロニック(Varonic)APS(エボニック(Evonik))のようなPPG−11ステアリルエーテル;プロセチル10(クローダ)のようなPPG−10セチルエーテル;PPG−10グリセリルステアレート、PPG−10ソルビタンモノステアレート、PPG−10硬化ヒマシ油、PPG−10セチルホスフェート、PPG−10タローアミン、PPG−10オレアミド、PPG−10セチルエーテルホスフェート、PPG−10ジノニルフェノラート、PPG−9ラウレート、PPG−8ジオクタート、PPG−8ジエチルヘキシラート、PPG−7ラウリルエーテル、PPG−5ラノリンワックスエーテル、PPG−5スクロースココエート、PPG−5ラノリンワックス、PPG−4ホホバアルコールエーテル、PPG−4ラウリルエーテル、プロミリスチル(Promyristyl)PM−3(クローダ)のようなPPG−3ミリスチルエーテル、クローダモール(Crodamol)PMP(クローダ)のようなPPG−3ミリスチルエーテルプロピオネート、クローダモールSTS(クローダ)のようなPPG−3ベンジルエーテルミリステート、ヘテスター(Hetester)HCP(アルゾ)のようなPPG−3硬化ヒマシ油、PPG−3ヒドロキシエチルソヤミド、PPG−2コカミド、PPG−2ラノリンアルコールエーテル及びアミゼット(Amizett)IPC
(川研ファインケミカル(Kawaken Fine Chemicals))のようなPPG−1ヤシ脂肪酸イソプロパノールアミドが挙げられる。
【0036】
PPG材料に加えて、本発明のローション組成物は所望により、特にこれらのローション組成物が吸収性物品上への適用から身体に投与されたとき、紅斑、悪臭及び細菌性皮膚疾患の予防及び治療に極めて有効である、ヘキサミジン、酸化亜鉛及びナイアシンアミドのような身体治療剤の選択組み合わせを更に含むことができる。
【0037】
本発明のローション組成物は所望により、PPG材料及び/又は任意の身体治療剤のためのキャリアを更に含むことができる。キャリアは個々のキャリア又はキャリア成分の組み合わせとして組成物に含まれることができるが、但し、総キャリア濃度は身体上にPPG材料及び/又は任意の身体治療剤を移動及び/又は移行させ、吸収性物品への流体獲得を促進するのに十分である。キャリアは液体、固体、若しくは半固体キャリア材料又はこれらの材料の組み合わせであることができるが、但し、得られるキャリアは得られるキャリア系のために選択された加工温度及び本明細書のローション組成物を配合する際にキャリアと皮膚治療剤を組み合わせるための加工温度において、均一な混合物、溶液、安定なエマルション、又は安定な分散液を形成する。キャリア系の加工温度は約60℃〜約90℃、より典型的には約70℃〜約85℃、更により典型的には約70℃〜約80℃の範囲であってもよい。
【0038】
本発明のローション組成物はローション組成物の約60重量%〜約99.9重量%、好ましくは約70重量%〜約98重量%、より好ましくは約80重量%〜約97重量%の範囲のキャリア総濃度で、キャリアを含むことができる。好適なキャリア化合物としては、約4〜約32個の炭素原子を有する石油系炭化水素、約12〜約24個の炭素原子を有する脂肪族アルコール、ポリシロキサン化合物、脂肪酸エステル、アルキルエトキシレート、約1〜約6個の炭素原子を有する低級アルコール、低分子量グリコール及びポリオール、約12〜約28個の炭素原子をその脂肪鎖中に有する脂肪族アルコールエーテル、ラノリン及びその誘導体、アセトグリセリド及びC12〜C28脂肪酸のエトキシル化グリセリドを含むグリセリド及びその誘導体、並びにこれらの混合物が挙げられる。別の方法として、又は組み合わせて、キャリアは、ジメチコン(1E−6〜100m/s(1〜100,000,000センチストークス))、シクロメチコン、アルキル化シリコーン(ヘアコンディショニング剤)、シリコーンゴム、シリコーンゲル、シリコーンワックス、シリコーンコポリマー(ビニルジメチコンポリマー、フェニルビニルジメチコンポリマー、アルキル化シリコーンポリマー、ポリエチレンオキシド/シリコーンコポリマー、ポリエチレンオキシド/アルキルシリコーンコポリマー)、及びこれらの混合物を含むポリシロキサン化合物の非限定的な例から構成されてもよい。
【0039】
約4個〜約32個の炭素原子を有する好適な石油系炭化水素の非限定例としては、鉱油、ワセリン、イソパラフィン、様々なその他の分枝鎖炭化水素、及びこれらの組み合わせが挙げられる。鉱油は「流動ワセリン」としても既知であり、通常は約16〜約20個の炭素原子を有する炭化水素のより粘稠でない混合物を指す。またワセリンは、「ミネラルワックス」、「石油ゼリー」、及び「ミネラルゼリー」としても既知であり、普通は約16〜約32個の炭素原子を有する炭化水素のより粘稠な混合物を指す。市販のワセリンの例としては、Protopet(登録商標)1Sとして販売されているワセリンが挙げられ、これはGreenwich,Connecticut所在のWitco Corporationより入手可能である。
【0040】
本明細書において好適な他のキャリアとしては、油又は脂肪、例えば、天然油若しくは天然脂肪、又は天然油若しくは天然脂肪誘導体、特に植物性又は動物性のものが挙げられる。非限定的な例としては、アボカド油、アンズ油、杏仁油(kernel oil)、ババス油、ルリヂサ油、ルリヂサ種油、キンセンカ油、ツバキ油、キャノーラ油、ニンジン油、カシューナッツ油、ヒマシ油、カモミール油、サクランボ種油、チーア油、ヤシ油、タラ肝油、トウモロコシ油、トウモロコシ胚芽油、綿実油、ユーカリ油、月見草、グレープシード油、へーゼルナッツ油、ホホバ油、ジュニパー油、核油、亜麻仁油、マカダミア油、メドウフォーム種油、メンハーデン油、ミンク油、ワサビノキ油、モルティエラ油、オリーブ油、パーム油、パーム核油、ピーナッツ油、杏仁油(peach kerne)、菜種油、ローズヒップ油、ベニバナ油、サンドルウッド油、ゴマ油、大豆油、ヒマワリ油、ヒマワリ種油、スイートアーモンド油、トール油、ティーツリー油、カブ種油、クルミ油、小麦粉芽油、ガジュツ油(zadoary oil)、又はこれらの硬化誘導体が挙げられる。植物性の硬化油、又は油脂としては、例えば、硬化ヒマシ油、ピーナッツ油、ソヤ油、カブ種油、綿実油、ヒマワリ油、パーム油、核油、亜麻仁油、トウモロコシ油、オリーブ油、ゴマ油、ココアバター、シアバター、及びヤシ油が挙げられる。
【0041】
脂肪及び油の他の非限定的な例としては、バター、C12〜C18酸トリグリセリド、ツバキ油、カプリル/カプリン/ラウリントリグリセリド、カプリル/カプリン/リノール酸トリグリセリド、カプリル/カプリン/ステアリントリグリセリド、カプリル/カプリントリグリセリド、ココアバター、C10〜C18トリグリセリド、卵油、エポキシ化大豆油、グリセリルトリセチルヒドロキシステアレート、グリセリルトリアセチルリシノレエート、グリコスフィンゴリピド、ヒト胎盤性脂質、合成ベニバナ油、合成ヒマワリ種油、硬化ヒマシ油、硬化ヒマシ油ラウレート、硬化ヤシ油、硬化綿実油、硬化C12〜C18トリグリセリド、硬化魚油、硬化ラード、硬化メンハーデン油、硬化ミンク油、硬化オレンジラフィー油、硬化パーム核油、硬化パーム油、硬化ピーナッツ油、硬化サメ肝油、硬化大豆油、硬化タロー、硬化植物油、ラノリン及びラノリン誘導体、ラノリンアルコール、ラード、ラウリン/パルミチン/オレイントリグリセリド、レスクエレラ油、マレイン酸大豆油、メドウフォーム油、牛脚油、オレイン/リノレイントリグリセリド、オレイン/パルマチック/ラウリン/ミリスチン/リノレイントリグリセリド、オレオステアリン、オリーブ外皮油、大網脂質、オレンジラフィー油、ペンガワージャンビ油、ペンタデスマバター、リン脂質、ピスタチオナッツ油、ヒト胎盤性脂質、菜種油、米糠油、サメ肝油、シアバター、スフィンゴリピド、タロー、トリベヘニン、トリカプリン、トリカプリリン、トリヘプタノイン、トリヒドロキシメトキシスアテリン、トリヒドロキシステアリン、トリイソノナノイン、トリイソステアリン、トリラウリン、トリリノレイン、トリリノレニン、トリミリスチン、トリオクタノイン、トリオレイン、トリパルミチン、トリセバシン、トリステアリン、トリアンデカノイン、植物油、ふすま脂質など、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0042】
他の好適なキャリアとしては、モノ−又はジ−グリセリド、例えば、飽和又は不飽和、直鎖又は分岐鎖、置換又は非置換の脂肪酸又は脂肪酸混合物が挙げられる。モノ−又はジグリセリドの例としては、モノ−又はジ−C12〜24脂肪酸グリセリド、特に、モノ−又はジ−C16〜20脂肪酸グリセリド、例えば、グリセリルモノステアレート、グリセリルジステアレートが挙げられる。
【0043】
キャリアはとしてはまた、分岐状アルコールを含む、直鎖状C〜C22脂肪酸のエステルが挙げられる。本発明のキャリアとしてはまた、ステロール、フィトステロール、及びステロール誘導体が挙げられる。本発明のローション組成物で使用可能なステロール及びステロール誘導体としては、17位にテールを有し、極性基を有さないβステロール、例えば、コレステロール、シトステロール、スチグマステロール及びエルゴステロールなど、加えて、C10〜C30コレステロール/ラノステロールエステル、コレカルシフェロール、コレステリルヒドロキシステアレート、コレステリルイソステアレート、コレステリルステアレート、7−デヒドロコレステロール、ジヒドロコレステロール、ジヒドロコレステリルオクチルデカノエート、ジヒドロラノステロール、ジヒドロラノステリルオクチルデカノエート、エルゴカルシフェロール、トール油ステロール、大豆ステロールアセテート、ラナステロール、大豆ステロール、アボカドステロール、「AVOCADIN」(Parsippany,N.J.のCroda Ltdの商標名)、ステロールエステル及び類似化合物、並びにこれらの混合物を挙げることができるが、これらに限定されない。フィトステロールの市販の例は、Cognis Corporation(Cincinnati,Ohio)のGENEROL 122 N PRL精製大豆ステロールである。
【0044】
約12〜約24個の炭素原子を有する好適な脂肪アルコールの非限定例としては、飽和非置換の一価アルコール又はこれらの組み合わせが挙げられ、これらは約110℃未満、好ましくは約45℃〜約110℃の融点を有する。本発明のローション組成物に用いる脂肪族アルコールキャリアの具体例としては、セチルアルコール、ステアリルアルコール、セテアリルアルコール、ベヘニルアルコール、アラキジルアルコール、リグノセリル(lignocaryl)アルコール及びこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。市販のセテアリルアルコールの例はステノール(Stenol)1822であり、ベヘニルアルコールはラネッテ(Lanette)22であり、これらは両方オハイオ州シンシナティ(Cincinnati)所在のコグニス・コーポレーション(Cognis Corporation)より入手可能である。
【0045】
好適な脂肪酸エステルの非限定的な例としては、C12〜C28脂肪酸及び短鎖(C〜C、好ましくはC〜C)一価アルコールの混合物、好ましくはC16〜C24飽和脂肪酸及び短鎖(C〜C、好ましくはC〜C)一価アルコールの混合物由来の脂肪酸エステルが挙げられる。好適な脂肪酸エステルはまた、より長鎖の脂肪族アルコール(C12〜C28、好ましくはC12〜C16)及び乳酸のような、より短鎖の脂肪酸のエステル由来であることができ、その具体例としては、ラウリルラクテート及びセチルラクテートが挙げられる。好適な脂肪酸エステルの代表例としては、メチルパルミテート、メチルステアレート、イソプロピルラウレート、イソプロピルミリステート、イソプロピルパルミテート、エチルヘキシルパルミテート、ステアリルステアレート、パルミチルステアレート、ステアリルベヘネート、セチルステアレート、セチルベヘネート、セチルパルミテート、セテアリルベヘネート、ベヘニルベヘネート、ステアリルへプタノエート、ステアリルオクタノエート、ミリスチルミリステート、ミリスチルイソステアレート、ミリスチルオレエート、セチルイソステアレート、セチルオレエート、ステアリルイソステアレート、ステアリルオレエート、イソステアリルミリステート、イソステアリルパルミテート、イソステアリルステアレート、イソステアリルイソステアレート、イソステアリルオレエート、イソステアリルベヘネート、イソステアリルオレエート、オレイルミリステート、オレイルパルミテート、オレイルステアレート、オレイルイソステアレート、オレイルオレエート、オレイルベヘネート、オレイルエルカ酸、ベヘニルイソステアレート、ベヘニルオレエート、エルカ酸イソステアレート、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0046】
好適なアルキルエトキシレートの非限定的な例としては、約2〜約30の平均エトキシ化度を有するC12〜C22の脂肪族アルコールエトキシレートが挙げられる。約1〜約6個の炭素原子を有する好適な低級アルコールの非限定的な例としては、エタノール、イソプロパノール、ブタンジオール、1,2,4−ブタントリオール、1,2ヘキサンジオール、エーテルプロパノール及びこれらの混合物が挙げられる。好適な低分子量グリコール及びポリオールの非限定的な例としては、エチレングリコール、ポリエチレングリコール(例えば、分子量200〜600g/モル)、ブチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール及びこれらの混合物が挙げられる。好適な炭化水素、ポリシロキサン化合物、及び脂肪族アルコールエトキシレートを包含するキャリア成分のより詳細な記載は、1997年7月1日にロー(Roe)らに発行された、「ローションを適用したトップシートを有するおむつ(Diaper Having A Lotioned Topsheet)」という題名の米国特許第5,643,588号に見ることができる。
【0047】
好適なキャリアは、更にワックスを包含する。本明細書で使用するとき、用語「ワックス」とは、ワックス状の構成成分を有し、融点が周囲温度よりも高い、特に25℃よりも高い油溶性材料を指す。ワックスは固体から半固体(クリーム状)の稠度を有し、結晶性であってもなくてもよく、液化点よりも少し高い温度では比較的低い粘度を有する材料である。ローション組成物に組み込むことができる好適なワックスとしては、動物、植物、ミネラル、又はシリコーン系のワックスが挙げられ、これらは天然、又は合成であってもよく、これらの混合物を含んでもよい。ワックスとしては、植物性の天然ワックス、例えば、ヤマモモワックス、密蝋、キャンデリラワックス、カルナバ、セレシン、パーゼリン、シアバター、ココアバター、和蝋、ホホバワックス、ラノリンワックス、アフリカハネガヤワックス、コルクワックス、グラルマワックス、コメ胚油ワックス、オーリキュリーワックス、ミンクワックス、モンタンワックス、米糠ワックス、使用済穀粒ワックス、鯨蝋、ヒマワリワックス、セレシンワックス、サトウキビワックス、カルナバワックス、キャンデリラワックス、フルーツ由来のワックス、例えば、オレンジワックス、レモンワックス、グレープフルーツワックス、ヤマモモワックスなど、及び動物性のワックス、例えば、密蝋、ウールワックス、熊脂、セラックワックスなどが挙げられるがこれらに限定されない。天然ワックスは、ミネラルワックス、例えば、セレシン及びオゾケライトワックスを更に含む。合成ワックスは、石油系ワックス、例えば、先に記載されたいくつかのキャリア材料、例えば、パラフィン、ワセリン、ペトロラタム、マイクロワックス、及び微結晶ワックスを含む。更なる好適な合成ワックスは、ポリアルキレン及びポリエチレングリコールワックス、例えば、ポリエチレンワックス、塩素化ナフタレン系のワックス、例えば、「Halowax」、合成炭化水素ワックスなど、PEG−6密蝋、PEG−8密蝋、C30アルキルジメチコン、合成密蝋、合成キャンデリラワックス、合成カルナバワックス、合成和蝋、合成ホホバワックス、モンタン酸ワックス、モンタンワックス、オーリキュリーワックス、レゾワックスであり、これらの混合物を含む。更に好適なワックスは、化学的に改質されたワックス、特に硬化、又は水素添加したワックス、例えば、硬化綿実油、硬化ホホバ油、硬化ホホバワックス、硬化微結晶ワックス、硬化米糠ワックス、モンタンエステルワックス、サソルワックス、ホホバエステルなどである。
【0048】
他のワックス構成成分が、一定の脂肪(モノ−、ジ−及びトリグリセリド、及び脂肪酸アルキルエステル)、脂肪アルコール、置換脂肪酸を含む脂肪酸(特に、ヒドロキシ置換脂肪酸、例えば、12−ヒドロキシステアリン酸)、ジアルキル(エン)エーテル、ジアルキル(エン)カーボネート、ジカルボン酸(特に、C16〜C40−ジカルボン酸のジアルキルエステル、例えば、C16〜C40−アルキルステアレート、C18〜C38−アルキルヒドロキシステアリルステアレート、又はC20〜C40−アルキルエルカ酸)、並びにヒドロキシ脂肪アルコールであり得る。より更なるワックス構成成分、芳香族炭酸、トリカルボン酸の群から、又は長鎖ヒドロキシ炭酸のラクチドの群から選択される。ミリスチル乳酸は、好適なキャリアである。使用され得る更なるワックス構成成分は、C30〜C50アルキル蜜蝋、トリ−C16〜C40−アルキルシトレート、例えば、トリステアリルシトレート、トリイソステアリルシトレート、トリラウリルシトレート、エチレングリコールジ脂肪酸エステル、特にエチレングリコールジ−C12〜C30−脂肪酸エステル、例えば、エチレングリコールジパルミテート、エチレングリコールジステアレート、及びエチレングリコールジ(12−ヒドロキシステアレート)である。
【0049】
他の好適なキャリアとしては、本明細書で先に記載した材料のいくつかを含む、固化剤として機能する材料が挙げられる。本発明のローション組成物中の好適な固化剤は、組成物を固化することを助けるように機能することができ、それによって組成物は室温で固体であり、少なくとも32℃の融点を有する。固化剤はまた、組成物に粘着度を提供してもよく、これは、着用者の皮膚への粘着による、移動を改善する。選択される固化剤により、固化剤はまた、移動の様式を改善することができ、それによって組成物は、実際に擦れて着用者の皮膚に付く代わりに、破裂するか、剥がれ落ちる傾向を有し、これは、皮膚への移動の改善につながり得る。固化剤は、更に、皮膚軟化剤、閉塞剤、保湿剤、障壁向上剤、粘度向上剤、及びこれらの組み合わせとして機能してもよい。固化剤は、アルキルシロキサン、ポリマー、35℃以上の融点を有する硬化植物油、35℃以上の融点を有する脂肪酸エステル、アルキルヒドロキシステアレート、分岐状エステル、アルコキシル化アルコール、及びアルコキシル化カルボン酸から選択され得る。加えて、固化剤は、動物、植物、及びミネラルワックス並びにアルキルシリコーンから選択され得る。好適な固化剤の例としては、以下の:アルキルシリコーン、アルキルトリメチルシラン、蜜蝋、ベヘニルベヘネート、ベヘニルベンゾエート、C24〜C28アルキルジメチコン、C30アルキルジメチコン、セチルメチコン、ステアリルメチコン、セチルジメチコン、ステアリルジメチコン、セロチルジメチコン、キャンデリラワックス、カルナバ、合成カルナバ、PEG−12カルナバ、セラシン、硬化微結晶ワックス、ホホバワックス、微結晶ワックス、ラノリンワックス、オゾケライト、パラフィン、合成パラフィン、セチルエステル、ベヘニルベヘネート、C20〜C40アルキルベヘネート、C2〜C5ラクテート、セチルパルミテート、ステアリルパルミテート、イソステリルベヘネート、ラウリルベヘネート、ステアリルベンゾエート、ベヘニルイソステアレート、セチルミリステート、セチルオクタノエート、セチルオレアート、セチルリシノレエート、セチルステアレート、デシルオレエート、ジC2〜C5アルキルフメレート、ジベヘニルフメレート、ミリスチルラクテート、ミリスチルリグノセレート、ミリスチルミリステート、ミリスチルステアレート、ラウリルステアレート、オクチドデシルステアレート、オクチドデシルステアロイルステレート、オレイルアラキジン酸塩、オレイルステアレート、トリデシルベヘネート、トリデシルステアレート、トリデシルステアロイルステアレート、ペンタエリスリトール、テトラベヘネート、ペンテエリスリチル硬化ロジン、ペンタエリスリチルジステアレート、ペンタエリスリチルテトラアベート、ペンテエリスリチルテトラココエート、ペンテエリスリチルテトラパーラーゴネート、ペントセリスリチルテトラステアレート、エチレンビニルアセテート、ポリエチレン、硬化綿実油、硬化植物油、硬化スクアレン、硬化ヤシ油、硬化ホホバ油、硬化パーム油、硬化パーム核油、硬化オリーブ油、ポリアミド、金属ステアレート及び他の金属石鹸、C30〜C60脂肪アルコール、C20+脂肪アミド、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリブタン、ポリブチレンテレフタレート、ポリジペンタン、ポリプロピレン、ステアリン酸亜鉛、ドデシルラウレート、ステアリルパルミテート、オクタデシルヘキセデカノエート、オクタデシルパルミテート、ステアリルベヘネート、ドコシルオクタノエート、テトラデシル−オクタデカニルベヘネート、ヘキサデシル−コサニルヘキサコサネート、セラックワックス、グリコールモンタネート、フッ化ワックス(fluoranated waxes)、C20〜C40アルキルヒドロキシステアリルステアレート、並びにこのような化合物の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0050】
本発明によるローションをつけた生理用品の調整においては、ローション組成物が、トップシートの外表面に適用される。溶融又は液体稠度を有するぬるぬるした材料を分配する種々の適用方法のいずれかを用いることができる。好適な方法としては、噴霧、印刷(例えば、フレキソ印刷)、コーティング(例えば、グラビアコーティング)、押出成形、浸漬又はこれらの適用技術の組み合わせ、例えば、カレンダーロールのような回転している表面上にローション組成物を噴霧し、次いで組成物を生理用ナプキンのトップシートの外表面に移動させる等が挙げられるが、これらに限定されない。更に、ローション組成物を生理用品の一部に適用する方式は基材又は構成要素がローション組成物で飽和しないようなものであることができる。
【0051】
生理用品の構成要素に適用されるローション組成物の最低水準は、好ましくはその構成要素への経血の付着を低減するのに有効な量である。
【0052】
ローション組成物はまた、生理用品の構成要素又は層に不均一に適用することができる。「不均一」とは、ローション組成物の量、分配パターン等が変動し得ることを意味する。例えば、ローション組成物22の不均一パターンを図3に示す。ローション組成物の不均一な適用は、規則的形状、例えば、点、縞、矩形のランダムなパターン、又は他の不規則なパターンであってもよい。
【0053】
ローション組成物は組立中の任意の時点で生理用品に適用することができる。例えば、ローション組成物はまた、それが他の原材料と組み合わせられ、完成した生理用品を形成する前に、トップシートの外表面に適用することができる。
【0054】
本発明のローション組成物は当該技術分野において既知であるか、米国特許第5,968,025号に開示されているような、印刷方法又は連続噴霧又は押出成形により適用することができる。
【0055】
本明細書に開示されている寸法及び値は、列挙した正確な数値に厳しく制限されるものとして理解すべきではない。それよりむしろ、特に指定されない限り、各こうした寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味することを意図する。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味するものとする。
【0056】
「発明を実施するための形態」で引用した全ての文献は、関連部分において本明細書に参考として組み込まれるが、いずれの文献の引用も、それが本発明に関して先行技術であることを容認するものとして解釈すべきではない。本明細書中の用語の任意の意味又は定義が、参照により組み込まれた文献中の同一の用語の任意の意味又は定義と相反する限りにおいては、本明細書においてその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
【0057】
本発明の特定の諸実施形態を図示し、記載したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが当業者には自明である。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸収性物品であって、
液体透過性トップシートであって、前記トップシートが、前記吸収性物品の内側に向けられる内表面、及び前記吸収性物品が着用された際に着用者の皮膚に向けられる外表面を有する、液体透過性トップシートと、
前記トップシートに接合されるバックシートであって、前記バックシートが、前記吸収性物品の内側に向けられる内表面、及び前記吸収性物品が着用された際に前記着用者の衣類に向けられる外表面を有する、バックシートと、
前記トップシートと前記バックシートとの間に配置される吸収性コアであって、前記吸収性コアが、前記吸収性物品が着用された際に前記着用者の皮膚に向けられる内表面、及び前記吸収性物品が着用された際に前記着用者の衣類に向けられる外表面を有する、吸収性コアと、
前記トップシートの前記外表面の少なくとも一部に適用されるローション組成物であって、前記ローション組成物が、ポリプロピレングリコールコポリマー、ポリプロピレングリコール界面活性剤、及びこれらの混合物からなる群から選択されるポリプロピレングリコール材料を含む、ローション組成物と、
を含む、吸収性物品。
【請求項2】
前記ポリプロピレングリコール材料が、ポリプロピレングリコールコポリマーであり、前記ポリプロピレングリコールコポリマーが、内部ブロック成分及び末端ブロック成分を含み、前記内部ブロック成分が、式:
【化1】

を有し、
前記末端ブロック成分が、式:
【化2】

を有し、
式中、xは2〜120、yは2〜100、及びR2は、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ベンジル、アセトカルボニル、プロピオカルボニル、ブチロカルボニル、イソブチロカルボニル、ベンゾカルボニル、フマロカルボニル、アミノベンゾカルボニル、カルボキシメチレン、アミノプロピレン、アルキル化グルコース、アルキル化スクロース、アルキル化セルロース、アルキル化デンプン、又はホスフェートである、請求項1に記載の吸収性物品。
【請求項3】
前記ポリプロピレングリコール材料が、ポリプロピレングリコールコポリマーであり、前記ポリプロピレングリコールコポリマーが、PPG−12ジメチコン、ビス−PPG−15ジメチコン/IPDIコポリマー、PPG/ポリカプロラクトンブロックコポリマー、PPG/ポリブタンジオール/PEGトリブロックコポリマー、ポリエチルイミン/PPGコポリマー、ポリアクリル酸−g−PPGグラフトコポリマー、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の吸収性物品。
【請求項4】
前記ポリプロピレングリコール材料が、ポリプロピレングリコール界面活性剤であり、前記ポリプロピレングリコール界面活性剤が、式:
【化3】

を有し、
式中、R3は、水素、アルキル、アルキルカルボニル、アルキレンアミン、アルキレンアミド、アルキレンホスフェート、アルキレンカルボン酸、アルキレンスルホン酸塩、又は6以下の炭素元素の最大数を有するアルキレン第四級アンモニウム化合物であり、R4は、オクチル、ノニル、デシル、イソデシル、ラウリル、ミリスチル、セチル、イソヘキサデシル、オレイル、ステアリル、イソステアリル、タローオイル、リノレイル、ホホバ、ラノリン、ベヘニル、C24〜C28アルキル、C30〜C45アルキル、ジノニルフェニル、ドデシルフェニル、又はソヤであり、zは1〜100であり、Fはエーテル基、エステル基、アミン基、アミド基、及びリン酸エステル基からなる群から選択される官能基である、請求項1に記載の吸収性物品。
【請求項5】
前記ポリプロピレングリコール材料が、ポリプロピレングリコール界面活性剤であり、前記ポリプロピレングリコール界面活性剤が、式:
【化4】

を有し、
式中、R5は、ヘキシル、2−エチルヘキシル、オクチル、ノニル、デシル、イソデシル、ラウリル、ココイル、ミリスチル、セチル、イソヘキサデシル、オレイル、ステアリル、イソステアリル、タロー、リノレイル、オクチルフェニル、又はノニルフェニルであり、rは1〜120であり、Gはエーテル、エステル、アミン、又はアミド結合である、請求項1に記載の吸収性物品。
【請求項6】
前記ポリプロピレングリコール材料が、ポリプロピレングリコール界面活性剤であり、前記ポリプロピレングリコール界面活性剤が、PPG−30セチルエーテル、PPG−20メチルグルコースエーテルジステアレート、PPG−20メチルグルコースエーテルアセテート、PPG−20ソルビタントリステアレート、PPG−20メチルグルコースエーテルジステアレート、PPG−20ジステアレート、PPG−15ステアリルエーテル、PPG−15ステアリルエーテルベンゾエート、PPG−15イソヘキサデシルエーテル、PPG−15ステアレート、PPG−15ジココエート、PPG−12ジラウレート、PPG−11ステアリルエーテル、PPG−10セチルエーテル、PPG−10グリセリルステアレート、PPG−10ソルビタンモノステアレート、PPG−10硬化ヒマシ油、PPG−10セチルホスフェート、PPG−10タローアミン、PPG−10オレアミド、PPG−10セチルエーテルホスフェート、PPG−10ジノニルフェノラート、PPG−9ラウレート、PPG−8ジオクタート、PPG−8ジエチルヘキシラート、PPG−7ラウリルエーテル、PPG−5ラノリンワックスエーテル、PPG−5スクロースココエート、PPG−5ラノリンワックス、PPG−4ホホバアルコールエーテル、PPG−4ラウリルエーテル、PPG−3ミリスチルエーテル、PPG−3ミリスチルエーテルプロピオネート、PPG−3ベンジルエーテルミリステート、PPG−3硬化ヒマシ油、PPG−3ヒドロキシエチルソヤミド、PPG−2コカミド、PPG−2ラノリンアルコールエーテル、PPG−1ヤシ脂肪酸イソプロパノールアミド、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の吸収性物品。
【請求項7】
前記ポリプロピレングリコール界面活性剤が、PPG−15ステアリルエーテルである、請求項6に記載の吸収性物品。
【請求項8】
吸収性物品であって、
液体透過性トップシートであって、前記トップシートが、前記吸収性物品の内側に向けられる内表面、及び前記吸収性物品が着用された際に前記着用者の皮膚に向けられる外表面を有する、液体透過性トップシートと、
前記トップシートに接合されるバックシートであって、前記バックシートが、前記吸収性物品の前記内側に向けられる内表面、及び前記吸収性物品が着用された際に、前記着用者の衣類に向けられる外表面を有する、バックシートと、
前記トップシートと前記バックシートとの間に配置される吸収性コアであって、前記吸収性コアが、前記吸収性物品が着用された際に、前記着用者の皮膚に向けられる内表面、及び前記吸収性物品が着用された際に前記着用者の衣類に向けられる外表面を有する、吸収性コアと、
前記トップシートの前記外表面の少なくとも一部に適用されるローション組成物であって、前記ローション組成物が、ポリプロピレングリコール材料及び任意にキャリアから本質的になる、ローション組成物と、
を含む、吸収性物品。
【請求項9】
前記ポリプロピレングリコール材料が、ポリプロピレングリコールホモポリマーであり、前記ポリプロピレングリコールホモポリマーが、式:
【化5】

を有し、
式中、Rは、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ベンジル、アセトカルボニル、プロピオカルボニル、ブチロカルボニル、イソブチロカルボニル、ベンゾカルボニル、フマロカルボニル、アミノベンゾカルボニル、カルボキシメチレン、アミノプロピレン、アルキル化グルコース、アルキル化スクロース、アルキル化セルロース、アルキル化デンプン、又はホスフェートであり、R1は、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ベンジル、アセトカルボニル、プロピオカルボニル、ブチロカルボニル、イソブチロカルボニル、ベンゾカルボニル、フマロカルボニル、アミノベンゾカルボニル、カルボキシメチレン、アミノプロピレン、アルキル化グルコース、アルキル化スクロース、アルキル化セルロース、アルキル化デンプン、又はホスフェートであり、nは3〜160である、請求項8に記載の吸収性物品。
【請求項10】
前記ポリプロピレングリコール材料が、ポリプロピレングリコールである、請求項8に記載の吸収性物品。
【請求項11】
前記ポリプロピレングリコールが、約400〜約10,000の数平均分子量を有する、請求項10に記載の物品。
【請求項12】
前記吸収性物品が生理用ナプキン及びパンティライナーからなる群から選択される生理用品である、請求項1〜11のいずれか一項に記載の吸収性物品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2011−510801(P2011−510801A)
【公表日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−546141(P2010−546141)
【出願日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際出願番号】PCT/US2009/033872
【国際公開番号】WO2009/102837
【国際公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】