ポリペプチドの組換え生産中におけるジスルフィド結合還元の防止
本発明は、ジスルフィド含有ポリペプチドの組換え生産中におけるジスルフィド結合の還元を防止するための方法及び手段に関する。特に、本発明は、組換え宿主細胞培養物から、抗体を含むジスルフィド含有ポリペプチドの収集の間におけるジスルフィド結合の還元の防止に関する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
組換え宿主細胞中で発現されるポリペプチドにおけるジスルフィド結合の還元を防止する方法であって、組換え宿主細胞の収集前又は収集培養液にチオレドキシン阻害剤を補充することを含む方法。
【請求項2】
上記チオレドキシン阻害剤を収集前培養液に添加する請求項1に記載の方法。
【請求項3】
上記チオレドキシン阻害剤を収集培養液に添加する請求項1に記載の方法。
【請求項4】
上記チオレドキシン阻害剤がチオレドキシンの直接阻害剤である請求項1に記載の方法。
【請求項5】
上記チオレドキシン阻害剤がアルキル−2−イミダゾリルジスルフィド又はナフトキノンスピロケタール誘導体である請求項4に記載の方法。
【請求項6】
上記チオレドキシン阻害剤がチオレドキシンレダクターゼの特異的阻害剤である請求項1に記載の方法。
【請求項7】
上記チオレドキシン阻害剤が金錯体である請求項6に記載の方法。
【請求項8】
上記金錯体がオーロチオグルコース(ATG)又は金チオリンゴ酸塩(ATM)である請求項7に記載の方法。
【請求項9】
上記ATG又は上記ATMを、約0.1mMと約1mMの間の濃度で添加する請求項8に記載の方法。
【請求項10】
上記ATG又は上記ATMを、上記収集前又は収集培養液中のチオレドキシンレダクターゼ濃度の少なくとも約4倍の濃度で添加する請求項8に記載の方法。
【請求項11】
上記チオレドキシン阻害剤が金属イオンである請求項1に記載の方法。
【請求項12】
上記金属イオンが、Hg2+、Cu2+、Zn2+、Co2+、及びMn2+からなる群から選択される請求項11に記載の方法。
【請求項13】
上記金属イオンが、硫酸銅の形態で存在するCu2+である請求項12に記載の方法。
【請求項14】
上記硫酸銅が、五水和物形態又は無水物形態である請求項13に記載の方法。
【請求項15】
上記硫酸銅を、約5mMと約100mMの間の濃度で添加する請求項13に記載の方法。
【請求項16】
上記硫酸銅を、約10mMと約80mMの間の濃度で添加する請求項13に記載の方法。
【請求項17】
上記硫酸銅を、約15mMと約50mMの間の濃度で添加する請求項13に記載の方法。
【請求項18】
上記硫酸銅を、上記収集前又は収集培養液中のチオレドキシン濃度の少なくとも約2倍の濃度で添加する請求項13に記載の方法。
【請求項19】
上記チオレドキシン阻害剤がG6PDの阻害剤としてである請求項1に記載の方法。
【請求項20】
上記チオレドキシン阻害剤が、ピリドキサール5’−リン酸,1フルオロ−2,4ジニトロベンゼン,デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)及びエピアンドロステロン(EA)からなる群から選択される請求項19に記載の方法。
【請求項21】
上記DHEAを、約0.05mMと約5mMの間の濃度で添加する請求項20に記載の方法。
【請求項22】
上記DHEAを、約0.1mMと約2.5mMの間の濃度で添加する請求項20に記載の方法。
【請求項23】
上記チオレドキシン阻害剤が、ヘキソキナーゼ活性の阻害剤である請求項1に記載の方法。
【請求項24】
上記チオレドキシン阻害剤が金属イオンのキレート剤である請求項23に記載の方法。
【請求項25】
金属イオンの上記キレート剤が、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)である請求項24に記載の方法。
【請求項26】
上記EDTAを、約5mMと約60mMの間の濃度で添加する請求項25に記載の方法。
【請求項27】
上記EDTAを、約10mMと約50mMの間の濃度で添加する請求項25に記載の方法。
【請求項28】
上記EDTAを、約20mMと約40mMの間の濃度で添加する請求項25に記載の方法。
【請求項29】
上記チオレドキシン阻害剤が、ソルボース−1−リン酸、ポリリン酸、6−デオキシ−6−フルオログルコース、2−C−ヒドロキシ−メチルグルコース、キシロース、及びリキソースからなる群から選択される請求項23に記載の方法。
【請求項30】
上記チオレドキシン阻害剤が、シスチン、システイン、又は酸化グルタチオンである請求項1に記載の方法。
【請求項31】
上記シスチン、システイン、又は酸化グルタチオンを、上記収集前又は収集培養液中の上記ポリペプチドの濃度の少なくとも約40倍の濃度で添加する請求項30に記載の方法。
【請求項32】
上記チオレドキシン阻害剤が、チオレドキシンレダクターゼに特異的に結合するsiRNA、アンチセンスヌクレオチド、又は抗体である請求項1に記載の方法。
【請求項33】
上記チオレドキシン阻害剤が、チオレドキシン活性の阻害を間接的に生じさせる手段である請求項1に記載の方法。
【請求項34】
上記手段が、上記組換え宿主細胞の収集培養液への空気散布である請求項33に記載の方法。
【請求項35】
上記手段が、上記組換え宿主細胞の収集培養液のpHを低下させることである請求項33に記載の方法。
【請求項36】
上記組換え宿主細胞の収集培養液へ空気散布する工程を更に含む請求項1から33の何れか一項に記載の方法。
【請求項37】
上記組換え宿主細胞の収集培養液のpHを低下させる工程を更に含む請求項1から33の何れか一項に記載の方法。
【請求項38】
上記ポリペプチドが、抗体又は抗体の生物学的に機能的な断片である請求項1に記載の方法。
【請求項39】
上記抗体断片が、抗体断片から形成されたFab、Fab′、F(ab′)2、scFv、(scFv)2、dAb、相補性決定領域(CDR)断片、直鎖抗体、単鎖抗体分子、ミニボディ、ダイアボディ、及び多重特異的抗体から選択される請求項38に記載の方法。
【請求項40】
上記抗体又は抗体断片が、治療用抗体又はその生物学的に機能的な断片である請求項38に記載の方法。
【請求項41】
上記治療用抗体が、抗HER2抗体;抗CD20抗体;抗IL−8抗体;抗VEGF抗体;抗CD40抗体,抗CD11a抗体;抗CD18抗体;抗IgE抗体;抗Apo−2レセプター抗体;抗組織因子(TF)抗体;抗ヒトα4β7インテグリン抗体;抗EGFR抗体;抗CD3抗体;抗CD25抗体;抗CD4抗体;抗CD52抗体;抗Fcレセプター抗体;抗癌胎児抗原(CEA)抗体;乳房上皮細胞に対する抗体;結腸癌細胞に結合する抗体;抗CD38抗体;抗CD33抗体;抗CD22抗体;抗EpCAM抗体;抗GpIIb/IIIa抗体;抗RSV抗体;抗CMV抗体;抗HIV抗体;抗肝炎抗体;抗CA125抗体;抗αvβ3抗体;抗ヒト腎細胞癌抗体;抗ヒト17−1A抗体;抗ヒト結腸直腸腫瘍抗体;GD3ガングリオシドに対する抗ヒトメラノーマ抗体R24;抗ヒト扁平上皮癌;及び抗ヒト白血球抗原(HLA)抗体,及び抗HLADR抗体からなる群から選択される請求項40に記載の方法。
【請求項42】
上記治療用抗体が、HERレセプター、VEGF、IgE、CD20、CD11a、CD40、又はDR5に結合する抗体である請求項40に記載の方法。
【請求項43】
上記HERレセプターがHER1及び/又はHER2である請求項42に記載の方法。
【請求項44】
HERレセプターがHER2である請求項43に記載の方法。
【請求項45】
上記治療用抗体が、配列番号16、17、18、及び19からなる群から選択される重鎖及び/又は軽鎖可変ドメイン配列を含む請求項44に記載の方法。
【請求項46】
上記治療用抗体が、CD20に結合する抗体である請求項42に記載の方法。
【請求項47】
上記治療用抗体が、配列番号1から15からなる群から選択される重鎖及び/又は軽鎖可変ドメイン配列を含む請求項46に記載の方法。
【請求項48】
上記治療用抗体が、VEGFに結合する抗体である請求項42に記載の方法。
【請求項49】
上記治療用抗体が、配列番号20から25からなる群から選択される重鎖及び/又は軽鎖可変ドメイン配列を含む請求項48に記載の方法。
【請求項50】
上記治療用抗体が、CD11aに結合する抗体である請求項42に記載の方法。
【請求項51】
上記治療用抗体が、配列番号26から29からなる群から選択される重鎖及び/又は軽鎖可変ドメイン配列を含む請求項50に記載の方法。
【請求項52】
上記治療用抗体がDR5レセプターに結合する請求項42に記載の方法。
【請求項53】
上記治療用抗体が、Apomabs1.1、2.1、3.1、4.1、5.1、5.2、5.3、6.1、6.2、6.3、7.1、7.2、7.3,8.1、8.3、9.1、1.2、2.2、3.2、4.2、5.2、6.2、7.2、8.2、9.2、1.3、2.2、3.3、4.3、5.3、6.3、7.3、8.3、9.3,及び25.3からなる群から選択される請求項52に記載の方法。
【請求項54】
上記治療用抗体がApomab8.3又はApomab7.3である請求項52に記載の方法。
【請求項55】
上記治療用抗体がApomab7.3である請求項54に記載の方法。
【請求項56】
上記ポリペプチドが治療用ポリペプチドである請求項1に記載の方法。
【請求項57】
治療用ポリペプチドが、ヒト成長ホルモン及び牛成長ホルモンを含む成長ホルモン;成長ホルモン放出因子;副甲状腺ホルモン;甲状腺刺激ホルモン;リポタンパク質;α−1−アンチトリプシン;インスリンA鎖;インスリンB鎖;プロインスリン;卵胞刺激ホルモン;カルシトニン;黄体形成ホルモン;グルカゴン;第VIIIC因子、第IX因子、組織因子、及びフォン・ヴィルブランド因子等の凝固因子;プロテインC等の抗凝固因子;心房性ナトリウム利尿因子;肺サーファクタント;ウロキナーゼ又はヒト尿もしくは組織型プラスミノーゲン活性化因子(t−PA)等のプラスミノーゲン活性化因子;ボンベシン;トロンビン;ヘモポイエチン増殖因子;腫瘍壊死因子−α及びβ;エンケファリナーゼ;RANTES(regulated on activation normally T-cell expressed and secreted);ヒトマクロファージ炎症性タンパク質(MIP−1−α);ヒト血清アルブミン等の血清アルブミン;ミュラー管抑制因子;レラキシンA鎖;レラキシンB鎖;プロレラキシン;マウスゴナドトロピン関連ペプチド;β−ラクタマーゼ等の微生物タンパク質;DNアーゼ;IgE;CTLA−4等の細胞傷害性Tリンパ球抗原(CTLA);インヒビン;アクチビン;血管内皮増殖因子(VEGF);ホルモン又は増殖因子の受容体;プロテインA又はD;リウマチ因子;骨由来神経栄養因子(BDNF)、ニューロトロフィン−3、−4、−5、又は−6(NT−3、NT−4、NT−5、又はNT−6)、又はNGF−β等の神経成長因子等の神経栄養因子;血小板由来増殖因子(PDGF);aFGF及びbFGF等の線維芽細胞増殖因子;表皮増殖因子(EGF);TGF−β1、TGF−β2、TGF−β3、TGF−β4又はTGF−β5を含む、TGF−α及びTGF−β等のトランスフォーミング増殖因子;インスリン様増殖因子−I及びII(IGF−I及びIGF−II);デス(1−3)−IGF−I(脳IGF−I);インスリン様増殖因子結合タンパク質;CD3、CD4、CD8、CD19、CD20、CD34、及びCD40等のCDタンパク質;エリスロポイエチン;骨誘導因子;イムノトキシン;骨形成タンパク質(BMP);インターフェロン−α、−β、−γ等のインターフェロン;コロニー刺激因子(CSF)、例えばM−CSF、GM−CSF及びG−CSF;インターロイキン(IL)、例えばIL−1からIL−10;スーパーオキシドジスムターゼ;T細胞受容体;表面膜タンパク質;崩解促進因子;例えばAIDSエンベロープのタンパク質等のウイルス抗原;輸送タンパク質;ホーミング受容体;アドレシン;調節タンパク質;インテグリン、例えばCD11a、CD11b、CD11c、CD18、ICAM、VLA−4及びVCAM;腫瘍関連抗原、例えばHER2、HER3又はHER4レセプター;及び上記ポリペプチドの断片からなる群から選択される請求項56に記載の方法。
【請求項58】
上記組換え宿主細胞が真核生物宿主細胞である請求項1に記載の方法。
【請求項59】
上記真核生物宿主細胞が哺乳動物宿主細胞である請求項58に記載の方法。
【請求項60】
上記哺乳動物宿主細胞がチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞である請求項59に記載の方法。
【請求項61】
組換え宿主細胞が原核生物宿主細胞である請求項1に記載の方法。
【請求項62】
原核生物宿主細胞が細菌細胞である請求項61に記載の方法。
【請求項63】
細菌細胞が大腸菌細胞である請求項62に記載の方法。
【請求項1】
組換え宿主細胞中で発現されるポリペプチドにおけるジスルフィド結合の還元を防止する方法であって、組換え宿主細胞の収集前又は収集培養液にチオレドキシン阻害剤を補充することを含む方法。
【請求項2】
上記チオレドキシン阻害剤を収集前培養液に添加する請求項1に記載の方法。
【請求項3】
上記チオレドキシン阻害剤を収集培養液に添加する請求項1に記載の方法。
【請求項4】
上記チオレドキシン阻害剤がチオレドキシンの直接阻害剤である請求項1に記載の方法。
【請求項5】
上記チオレドキシン阻害剤がアルキル−2−イミダゾリルジスルフィド又はナフトキノンスピロケタール誘導体である請求項4に記載の方法。
【請求項6】
上記チオレドキシン阻害剤がチオレドキシンレダクターゼの特異的阻害剤である請求項1に記載の方法。
【請求項7】
上記チオレドキシン阻害剤が金錯体である請求項6に記載の方法。
【請求項8】
上記金錯体がオーロチオグルコース(ATG)又は金チオリンゴ酸塩(ATM)である請求項7に記載の方法。
【請求項9】
上記ATG又は上記ATMを、約0.1mMと約1mMの間の濃度で添加する請求項8に記載の方法。
【請求項10】
上記ATG又は上記ATMを、上記収集前又は収集培養液中のチオレドキシンレダクターゼ濃度の少なくとも約4倍の濃度で添加する請求項8に記載の方法。
【請求項11】
上記チオレドキシン阻害剤が金属イオンである請求項1に記載の方法。
【請求項12】
上記金属イオンが、Hg2+、Cu2+、Zn2+、Co2+、及びMn2+からなる群から選択される請求項11に記載の方法。
【請求項13】
上記金属イオンが、硫酸銅の形態で存在するCu2+である請求項12に記載の方法。
【請求項14】
上記硫酸銅が、五水和物形態又は無水物形態である請求項13に記載の方法。
【請求項15】
上記硫酸銅を、約5mMと約100mMの間の濃度で添加する請求項13に記載の方法。
【請求項16】
上記硫酸銅を、約10mMと約80mMの間の濃度で添加する請求項13に記載の方法。
【請求項17】
上記硫酸銅を、約15mMと約50mMの間の濃度で添加する請求項13に記載の方法。
【請求項18】
上記硫酸銅を、上記収集前又は収集培養液中のチオレドキシン濃度の少なくとも約2倍の濃度で添加する請求項13に記載の方法。
【請求項19】
上記チオレドキシン阻害剤がG6PDの阻害剤としてである請求項1に記載の方法。
【請求項20】
上記チオレドキシン阻害剤が、ピリドキサール5’−リン酸,1フルオロ−2,4ジニトロベンゼン,デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)及びエピアンドロステロン(EA)からなる群から選択される請求項19に記載の方法。
【請求項21】
上記DHEAを、約0.05mMと約5mMの間の濃度で添加する請求項20に記載の方法。
【請求項22】
上記DHEAを、約0.1mMと約2.5mMの間の濃度で添加する請求項20に記載の方法。
【請求項23】
上記チオレドキシン阻害剤が、ヘキソキナーゼ活性の阻害剤である請求項1に記載の方法。
【請求項24】
上記チオレドキシン阻害剤が金属イオンのキレート剤である請求項23に記載の方法。
【請求項25】
金属イオンの上記キレート剤が、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)である請求項24に記載の方法。
【請求項26】
上記EDTAを、約5mMと約60mMの間の濃度で添加する請求項25に記載の方法。
【請求項27】
上記EDTAを、約10mMと約50mMの間の濃度で添加する請求項25に記載の方法。
【請求項28】
上記EDTAを、約20mMと約40mMの間の濃度で添加する請求項25に記載の方法。
【請求項29】
上記チオレドキシン阻害剤が、ソルボース−1−リン酸、ポリリン酸、6−デオキシ−6−フルオログルコース、2−C−ヒドロキシ−メチルグルコース、キシロース、及びリキソースからなる群から選択される請求項23に記載の方法。
【請求項30】
上記チオレドキシン阻害剤が、シスチン、システイン、又は酸化グルタチオンである請求項1に記載の方法。
【請求項31】
上記シスチン、システイン、又は酸化グルタチオンを、上記収集前又は収集培養液中の上記ポリペプチドの濃度の少なくとも約40倍の濃度で添加する請求項30に記載の方法。
【請求項32】
上記チオレドキシン阻害剤が、チオレドキシンレダクターゼに特異的に結合するsiRNA、アンチセンスヌクレオチド、又は抗体である請求項1に記載の方法。
【請求項33】
上記チオレドキシン阻害剤が、チオレドキシン活性の阻害を間接的に生じさせる手段である請求項1に記載の方法。
【請求項34】
上記手段が、上記組換え宿主細胞の収集培養液への空気散布である請求項33に記載の方法。
【請求項35】
上記手段が、上記組換え宿主細胞の収集培養液のpHを低下させることである請求項33に記載の方法。
【請求項36】
上記組換え宿主細胞の収集培養液へ空気散布する工程を更に含む請求項1から33の何れか一項に記載の方法。
【請求項37】
上記組換え宿主細胞の収集培養液のpHを低下させる工程を更に含む請求項1から33の何れか一項に記載の方法。
【請求項38】
上記ポリペプチドが、抗体又は抗体の生物学的に機能的な断片である請求項1に記載の方法。
【請求項39】
上記抗体断片が、抗体断片から形成されたFab、Fab′、F(ab′)2、scFv、(scFv)2、dAb、相補性決定領域(CDR)断片、直鎖抗体、単鎖抗体分子、ミニボディ、ダイアボディ、及び多重特異的抗体から選択される請求項38に記載の方法。
【請求項40】
上記抗体又は抗体断片が、治療用抗体又はその生物学的に機能的な断片である請求項38に記載の方法。
【請求項41】
上記治療用抗体が、抗HER2抗体;抗CD20抗体;抗IL−8抗体;抗VEGF抗体;抗CD40抗体,抗CD11a抗体;抗CD18抗体;抗IgE抗体;抗Apo−2レセプター抗体;抗組織因子(TF)抗体;抗ヒトα4β7インテグリン抗体;抗EGFR抗体;抗CD3抗体;抗CD25抗体;抗CD4抗体;抗CD52抗体;抗Fcレセプター抗体;抗癌胎児抗原(CEA)抗体;乳房上皮細胞に対する抗体;結腸癌細胞に結合する抗体;抗CD38抗体;抗CD33抗体;抗CD22抗体;抗EpCAM抗体;抗GpIIb/IIIa抗体;抗RSV抗体;抗CMV抗体;抗HIV抗体;抗肝炎抗体;抗CA125抗体;抗αvβ3抗体;抗ヒト腎細胞癌抗体;抗ヒト17−1A抗体;抗ヒト結腸直腸腫瘍抗体;GD3ガングリオシドに対する抗ヒトメラノーマ抗体R24;抗ヒト扁平上皮癌;及び抗ヒト白血球抗原(HLA)抗体,及び抗HLADR抗体からなる群から選択される請求項40に記載の方法。
【請求項42】
上記治療用抗体が、HERレセプター、VEGF、IgE、CD20、CD11a、CD40、又はDR5に結合する抗体である請求項40に記載の方法。
【請求項43】
上記HERレセプターがHER1及び/又はHER2である請求項42に記載の方法。
【請求項44】
HERレセプターがHER2である請求項43に記載の方法。
【請求項45】
上記治療用抗体が、配列番号16、17、18、及び19からなる群から選択される重鎖及び/又は軽鎖可変ドメイン配列を含む請求項44に記載の方法。
【請求項46】
上記治療用抗体が、CD20に結合する抗体である請求項42に記載の方法。
【請求項47】
上記治療用抗体が、配列番号1から15からなる群から選択される重鎖及び/又は軽鎖可変ドメイン配列を含む請求項46に記載の方法。
【請求項48】
上記治療用抗体が、VEGFに結合する抗体である請求項42に記載の方法。
【請求項49】
上記治療用抗体が、配列番号20から25からなる群から選択される重鎖及び/又は軽鎖可変ドメイン配列を含む請求項48に記載の方法。
【請求項50】
上記治療用抗体が、CD11aに結合する抗体である請求項42に記載の方法。
【請求項51】
上記治療用抗体が、配列番号26から29からなる群から選択される重鎖及び/又は軽鎖可変ドメイン配列を含む請求項50に記載の方法。
【請求項52】
上記治療用抗体がDR5レセプターに結合する請求項42に記載の方法。
【請求項53】
上記治療用抗体が、Apomabs1.1、2.1、3.1、4.1、5.1、5.2、5.3、6.1、6.2、6.3、7.1、7.2、7.3,8.1、8.3、9.1、1.2、2.2、3.2、4.2、5.2、6.2、7.2、8.2、9.2、1.3、2.2、3.3、4.3、5.3、6.3、7.3、8.3、9.3,及び25.3からなる群から選択される請求項52に記載の方法。
【請求項54】
上記治療用抗体がApomab8.3又はApomab7.3である請求項52に記載の方法。
【請求項55】
上記治療用抗体がApomab7.3である請求項54に記載の方法。
【請求項56】
上記ポリペプチドが治療用ポリペプチドである請求項1に記載の方法。
【請求項57】
治療用ポリペプチドが、ヒト成長ホルモン及び牛成長ホルモンを含む成長ホルモン;成長ホルモン放出因子;副甲状腺ホルモン;甲状腺刺激ホルモン;リポタンパク質;α−1−アンチトリプシン;インスリンA鎖;インスリンB鎖;プロインスリン;卵胞刺激ホルモン;カルシトニン;黄体形成ホルモン;グルカゴン;第VIIIC因子、第IX因子、組織因子、及びフォン・ヴィルブランド因子等の凝固因子;プロテインC等の抗凝固因子;心房性ナトリウム利尿因子;肺サーファクタント;ウロキナーゼ又はヒト尿もしくは組織型プラスミノーゲン活性化因子(t−PA)等のプラスミノーゲン活性化因子;ボンベシン;トロンビン;ヘモポイエチン増殖因子;腫瘍壊死因子−α及びβ;エンケファリナーゼ;RANTES(regulated on activation normally T-cell expressed and secreted);ヒトマクロファージ炎症性タンパク質(MIP−1−α);ヒト血清アルブミン等の血清アルブミン;ミュラー管抑制因子;レラキシンA鎖;レラキシンB鎖;プロレラキシン;マウスゴナドトロピン関連ペプチド;β−ラクタマーゼ等の微生物タンパク質;DNアーゼ;IgE;CTLA−4等の細胞傷害性Tリンパ球抗原(CTLA);インヒビン;アクチビン;血管内皮増殖因子(VEGF);ホルモン又は増殖因子の受容体;プロテインA又はD;リウマチ因子;骨由来神経栄養因子(BDNF)、ニューロトロフィン−3、−4、−5、又は−6(NT−3、NT−4、NT−5、又はNT−6)、又はNGF−β等の神経成長因子等の神経栄養因子;血小板由来増殖因子(PDGF);aFGF及びbFGF等の線維芽細胞増殖因子;表皮増殖因子(EGF);TGF−β1、TGF−β2、TGF−β3、TGF−β4又はTGF−β5を含む、TGF−α及びTGF−β等のトランスフォーミング増殖因子;インスリン様増殖因子−I及びII(IGF−I及びIGF−II);デス(1−3)−IGF−I(脳IGF−I);インスリン様増殖因子結合タンパク質;CD3、CD4、CD8、CD19、CD20、CD34、及びCD40等のCDタンパク質;エリスロポイエチン;骨誘導因子;イムノトキシン;骨形成タンパク質(BMP);インターフェロン−α、−β、−γ等のインターフェロン;コロニー刺激因子(CSF)、例えばM−CSF、GM−CSF及びG−CSF;インターロイキン(IL)、例えばIL−1からIL−10;スーパーオキシドジスムターゼ;T細胞受容体;表面膜タンパク質;崩解促進因子;例えばAIDSエンベロープのタンパク質等のウイルス抗原;輸送タンパク質;ホーミング受容体;アドレシン;調節タンパク質;インテグリン、例えばCD11a、CD11b、CD11c、CD18、ICAM、VLA−4及びVCAM;腫瘍関連抗原、例えばHER2、HER3又はHER4レセプター;及び上記ポリペプチドの断片からなる群から選択される請求項56に記載の方法。
【請求項58】
上記組換え宿主細胞が真核生物宿主細胞である請求項1に記載の方法。
【請求項59】
上記真核生物宿主細胞が哺乳動物宿主細胞である請求項58に記載の方法。
【請求項60】
上記哺乳動物宿主細胞がチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞である請求項59に記載の方法。
【請求項61】
組換え宿主細胞が原核生物宿主細胞である請求項1に記載の方法。
【請求項62】
原核生物宿主細胞が細菌細胞である請求項61に記載の方法。
【請求項63】
細菌細胞が大腸菌細胞である請求項62に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
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【図5】
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【図8】
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【図20】
【図21】
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【図27】
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【図29】
【図30】
【図31】
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【図34】
【図35】
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【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【公表番号】特表2010−533192(P2010−533192A)
【公表日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−516193(P2010−516193)
【出願日】平成20年7月8日(2008.7.8)
【国際出願番号】PCT/US2008/069395
【国際公開番号】WO2009/009523
【国際公開日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【出願人】(509012625)ジェネンテック, インコーポレイテッド (357)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年7月8日(2008.7.8)
【国際出願番号】PCT/US2008/069395
【国際公開番号】WO2009/009523
【国際公開日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【出願人】(509012625)ジェネンテック, インコーポレイテッド (357)
【Fターム(参考)】
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