説明

ポリペプチド

本発明は、1以上の抗体ドメインを含む天然のあるいは合成ポリマーに結合しているポリペプチドを包含する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
1以上の抗体単一可変ドメインを含むPEGに結合しているポリペプチドであって、少なくとも24kDaの流体力学的サイズ及び少なくとも1.3時間の半減期を有することを特徴とし、各可変ドメインが抗原結合部位を有し、かつ、各可変ドメインがポリペプチド中の単一の抗体可変ドメインとして抗原に結合することを特徴とするPEGに結合しているポリペプチド。
【請求項2】
1以上の抗体単一可変ドメインを含むPEGに結合しているポリペプチドであって、200kDaの流体力学的サイズ及び20から60kDaのトータルPEGサイズを有し、各可変ドメインが、抗原結合部位を有し、及び、各可変ドメインがポリペプチド中の単一の抗体可変ドメインとして抗原に結合することを特徴とするPEGに結合しているポリペプチド。
【請求項3】
すくなくとも24kDaの流体力学的サイズを有する抗体単一可変ドメインのPEGに結合している多量体であって、20から60kDaの総PEGサイズを有しすることを特徴とし、各可変ドメインが、抗原結合部位を有し及び各可変ドメインがポリペプチド中の単一の抗体単一可変ドメインとして抗原に結合することを特徴とするPEGに結合しているポリペプチド。
【請求項4】
請求項1又は2のPEGに結合しているポリペプチドであって、前記PEGに結合しているポリペプチドが、PEGに結合していない同じポリペプチドに対して少なくとも90%の活性を保持していることを特徴とし、該活性は標的リガンドに対するPEGに結合しているポリペプチド又はPEGに結合していないポリペプチドの親和性により測定することを特徴とするポリペプチド。
【請求項5】
請求項1又は2のPEGに結合しているポリペプチドであって、前記各可変ドメインがユニバーサルフレームワークを含むことを特徴とするポリペプチド。
【請求項6】
請求項5のPEGに結合しているポリペプチドであって、各可変ドメインが、DP47、DP45及びDP38から成る群より選択されるVフレームワーク、又は、DPK9であるVLフレームワークを含むことを特徴とするポリペプチド。
【請求項7】
TNFαに対して特異的な抗原結合性を有するPEGに結合しているポリペプチドであって、前記ポリペプチドが1以上の抗体単一可変ドメインを有し、個々の可変ドメインがTNFα結合部位を有していることを特徴とし、このポリペプチドが、少なくとも200kDaの流体力学的サイズ及び20から60kDaの総PEGサイズを有することを特徴とするポリペプチド。
【請求項8】
請求項1又は2のPEGに結合しているポリペプチドであって、前記ポリペプチドがTNFα特異性を有することを特徴とするポリペプチド。
【請求項9】
請求項7のPEGに結合しているポリペプチドであって、前記ポリペプチドが、表面プラスモン共鳴法の測定により、50nMから20pMの解離定数(Kd)及び5x10-1から1x10-7s-1のKoffでヒトTNFαから解離することを特徴とするPEGに結合しているポリペプチド。
【請求項10】
請求項7のPEGに結合しているポリペプチドであって、該ポリペプチドが、基準となる細胞アッセイにおいて、500nMから50pMのND50でヒトTNFαを中和することを特徴とするポリペプチド。
【請求項11】
請求項7のユニバーサルフレームワークを含むPEGに結合しているポリペプチドであって、個々の可変ドメインが、DP47、DP45及びDP38から成る群より選択されるVHフレームワークを含み、及び/又は、VLフレームワークがDPK9であることを特徴とするポリペプチド。
【請求項12】
少なくとも1.3の半減期を有するポリマーに結合している抗体単一可変ドメインであって、前記ポリマーが抗体単一可変ドメインのシステイン又はリジン残基の位置で結合していることを特徴とするポリマーに結合している抗体単一可変ドメイン。
【請求項13】
請求項12のポリマーに結合している抗体単一可変ドメインであって、前記ポリマーに結合している抗体単一可変ドメインが少なくとも24kDaの流体力学的サイズを有することを特徴とするポリマーに結合している抗体単一可変ドメイン。
【請求項14】
請求項12のポリマーに結合している抗体単一可変ドメインであって、前記システイン又はリジン残基が、前記抗体単一可変ドメインの予め決められた位置にあることを特徴とするポリマーに結合している抗体単一可変ドメイン。
【請求項15】
請求項12のポリマーに結合している抗体単一可変ドメインであって、前記システイン又はリジン残基が、前記抗体単一可変ドメインのC末端又はN末端に存在していることを特徴とするポリマーに結合している抗体単一可変ドメイン。
【請求項16】
請求項12のポリマーに結合している抗体単一可変ドメインであって、前記ポリマーが抗体単一可変ドメインのC末端又はN末端にあるシステイン又はリジン以外のシステイン又はリジンと結合していることを特徴とするポリマーに結合している抗体単一可変ドメイン。
【請求項17】
請求項12のポリマーに結合している抗体単一可変ドメインであって、前記ポリマーが、C末端及び/又はN末端から少なくとも2残査離れた位置にあるシステイン又はリジンの位置で抗体単一可変ドメインと結合していることを特徴とするポリマーに結合している抗体単一可変ドメイン。
【請求項18】
請求項12のポリマーに結合している抗体単一可変ドメインであって、前記ポリマーが、Gln13、Pro41又はLeu115から成る群より選択される位置で置換するシステイン又はリジン残査を含む重鎖可変ドメインに結合していることを特徴とするポリマーに結合している抗体単一可変ドメイン。
【請求項19】
請求項12のポリマーに結合している抗体単一可変ドメインであって、前記抗体単一可変ドメインが、C末端のヒンジ領域を含むことを特徴とし、前記ポリマーが、前記ヒンジ領域に結合することを特徴とするポリマーに結合している抗体単一可変ドメイン。
【請求項20】
請求項12のポリマーに結合している抗体単一可変ドメインであって、前記ポリマーが、直鎖又は分岐鎖のポリ(エチレングリコール)(PEG)、ポリ(プロピレングリコール)、ポリ(ビニルアルコール)、メトキシ(ポリエチレングリコール)、ラクトース、アミロース、デキルトラン及びグリコゲンから成る群より選択されることを特徴とするポリマーに結合している抗体単一可変ドメイン。
【請求項21】
請求項20のポリマーに結合している抗体単一可変ドメインであって、前記ポリマーがPEGであることを特徴とするポリマーに結合している抗体単一可変ドメイン。
【請求項22】
請求項12のポリマーに結合している抗体単一可変ドメインであって、前記抗体単一可変ドメインの1以上の所定の残査がシステイン又はリジン残査に置換されていることを特徴とするポリマーに結合している抗体単一可変ドメイン。
【請求項23】
請求項12のポリマーに結合している抗体単一可変ドメインであって、前記抗体単一可変ドメインが重鎖可変ドメインであることを特徴とするポリマーに結合している抗体単一可変ドメイン。
【請求項24】
請求項12のポリマーに結合している抗体単一可変ドメインであって、前記抗体単一可変ドメインが軽鎖可変ドメイン(VL)であることを特徴とするポリマーに結合している抗体単一可変ドメイン。
【請求項25】
請求項12のポリマーに結合している抗体単一可変ドメインであって、半減期が1.3及び170時間の間であることを特徴とするポリマーに結合している抗体単一可変ドメイン。
【請求項26】
請求項12のポリマーに結合している抗体単一可変ドメインであって、前記ポリマーに結合している抗体単一可変ドメインが、0.25から6時間の間のt1/2αを有することを特徴とするポリマーに結合している抗体単一可変ドメイン。
【請求項27】
請求項12のポリマーに結合している抗体単一可変ドメインであって、前記ポリマーに結合している抗体単一可変ドメインが、2から40時間の間のt1/2βを有することを特徴とするポリマーに結合している抗体単一可変ドメイン。
【請求項28】
少なくとも1.3時間の半減期を有するPEGに結合している抗体単一可変ドメインの多量体であって、前記PEGが、前記多量体のシステイン又はリジン残査に結合していることを特徴とし、各可変ドメインが抗原結合部位を有し、各可変ドメインがポリペプチドの中の抗体単一可変ドメインとして抗原に結合することを特徴とするPEGに結合している抗体単一可変ドメイン。
【請求項29】
請求項28のPEGに結合している多量体であって、前記多量体は、抗体単一可変ドメインの二量体であることを特徴とするPEGに結合している多量体。
【請求項30】
請求項28のPEGに結合している多量体であって、前記多量体が抗体単一可変ドメインの三量体であることを特徴とするPEGに結合している多量体。
【請求項31】
請求項28のPEGに結合している多量体であって、前記多量体が抗体単一可変ドメインの四量体であることを特徴とするPEGに結合している多量体。
【請求項32】
請求項28のPEGに結合している多量体であって、前記システイン又はリジン残査が、前記多量体に含まれる抗体単一可変ドメインのC末端又はN末端にあることを特徴とするPEGに結合している多量体。
【請求項33】
請求項28のPEGに結合している多量体であって、少なくとも1の抗体単一可変ドメインの1以上の所定の残査が、システイン又はリジン残査に変異されていることを特徴とし、前記PEGが、前記変異残査に結合していることを特徴とするPEGに結合している多量体。
【請求項34】
請求項33のPEGに結合している多量体であって、前記変異残査が、前記抗体単一可変ドメインのC末端又はN末端のいずれにも存在しないことを特徴とするPEGに結合している多量体。
【請求項35】
請求項33のPEGに結合している多量体であって、前記抗体単一可変ドメインポリペプチドが、重鎖可変ドメインであることを特徴とし、前記変異される残査が、Gln13、Pro41又はLeu115から成る群より選択されることを特徴とするPEGに結合している多量体。
【請求項36】
請求項33のPEGに結合している多量体であって、前記PEGがC末端及び/又はN末端から少なくとも2残査離れたところに位置するシステイン又はリジン残査で、前記抗体単一可変ドメインと結合していることを特徴とするPEGに結合している多量体。
【請求項37】
請求項28のPEGに結合している多量体であって、前記半減期が1.3から170時間の間であることを特徴とするPEGに結合している多量体。
【請求項38】
請求項28のPEGに結合している多量体であって、前記PEGに結合している抗体単一可変ドメインが、0.25から5.8時間の間のt1/2αを有することを特徴とするPEGに結合している多量体。
【請求項39】
請求項28のPEGに結合している多量体であって、前記PEGに結合している抗体単一可変ドメインが、2から40時間の間のt1/2αを有することを特徴とするPEGに結合している多量体。
【請求項40】
3以上の抗体単一可変ドメインを含むPEGに結合している抗体単一可変ドメインの多量体であって、該可変ドメインが抗原結合部位を有し、個々の可変ドメインが単一の抗体可変ドメインとして抗原に結合することを特徴とするPEGに結合している多量体。
【請求項41】
請求項40のPEGに結合している多量体であって、前記多量体が少なくとも24kDaの流体力学的サイズを有することを特徴とするPEGに結合している多量体。
【請求項42】
請求項40のPEGに結合している多量体であって、前記多量体が少なくとも200kDaの流体力学的サイズを有することを特徴とするPEGに結合している多量体。
【請求項43】
請求項40のPEGに結合している多量体であって、前記多量体が、3、4、又は8の抗体単一可変ドメインを有することを特徴とするPEGに結合している多量体。
【請求項44】
請求項40のPEGに結合している多量体であって、少なくとも1.3時間の半減期を有することを特徴とするPEGに結合している多量体。
【請求項45】
請求項40のPEGに結合している多量体であって、前記半減期が1.3から170時間の間であることを特徴とするPEGに結合している多量体。
【請求項46】
請求項40のPEGに結合している多量体であって、前記PEGに結合している抗体単一可変ドメインが、0.55から6時間のt1/2αを有することを特徴とするPEGに結合している多量体。
【請求項47】
請求項40のEPGに結合している多量体であって、前記PEGに結合している抗体単一可変ドメインが、2から40時間のt1/2βを有することを特徴とするPEGに結合している多量体。
【請求項48】
請求項28又は40に記載のPEGに結合している多量体であって、前記PEGが、多量体の可変ドメインの所定の位置にあるシステイン又はリジン残査と、前記抗体単一可変ドメインの三量体又は四量体が結合していることを特徴とするPEGに結合している多量体。
【請求項49】
請求項48のPEGに結合している多量体であって、前記システイン又はリジン残査が、前記多量体の抗体単一可変ドメインのC末端又はN末端に存在することを特徴とするPEGに結合している多量体。
【請求項50】
請求項48のPEGに結合している多量体であって、前記抗体単一可変ドメインの1以上の所定の残査が、システイン又はリジンに変異されていることを特徴とし、前記PEGが、前記変異残査に結合することを特徴とする多量体。
【請求項51】
請求項50のPEGに結合している多量体であって、前記変異残査が、前記抗体単一可変ドメインのC末端又はN末端には存在しないことを特徴とする多量体。
【請求項52】
請求項51のPEGに結合している多量体であって、前記抗体単一可変ドメインが、重鎖可変ドメインであることを特徴とし、前記変異残査が、Gln13、Pro41、又はLeu115から成る群より選択されることを特徴とするPEGに結合している多量体。
【請求項53】
請求項51のPEGに結合している多量体であって、前記PEGが前記抗体単一可変ドメインのC又はN末端から少なくとも2残査離れたところに位置するシステイン又はリジン残査に結合していることを特徴とする多量体。
【請求項54】
抗原結合部位を有するポリペプチドであって、該ポリペプチドが、1又は2の抗体の可変ドメインを含み、該ポリペプチドが、少なくとも24kDaの流体力学的サイズ及び少なくとも1.3時間の半減期を有することを特徴とし、各可変ドメインが、抗原結合部位を有し、各可変ドメインが、ポリペプチドの中の1の抗体単一可変ドメインとして抗原に結合することを特徴とする抗原結合部位を有するポリペプチド。
【請求項55】
TNFαに特異的な結合部位を含むポリペプチドであって、前記ポリペプチドが、1又は2の抗体可変ドメインを含み、該ポリペプチドが、少なくとも24kDaの流体力学的サイズ及び少なくとも1.3時間の半減期を有することを特徴とするTNFαに特異的な結合部位を含むポリペプチド。
【請求項56】
請求項55のポリペプチドであって、各可変ドメインが、抗原結合部位を有し、各可変ドメインが、ポリペプチドの中の抗体単一可変ドメインとして抗原に結合することを特徴とするポリペプチド。
【請求項57】
請求項54又は55のポリペプチドであって、前記ポリペプチドが、20から60kDaの間のサイズを有するPEGポリマーに結合することを特徴とするポリペプチド。
【請求項58】
請求項54又は55のポリペプチドであって、前記ポリペプチドが少なくとも200kDaの流体力学的サイズを有することを特徴とするポリペプチド。
【請求項59】
請求項54又は55のポリペプチドであって、前記半減期が1.3から170時間の間であることを特徴とするポリペプチド。
【請求項60】
請求項54又は55のポリペプチドであって、前記ポリペプチドが0.25から6時間の間のt1/2αを有することを特徴とするポリペプチド。
【請求項61】
請求項54又は55のポリペプチドであって、前記ポリペプチドが2から40時間の間のt1/2βを有することを特徴とするポリペプチド。
【請求項62】
請求項54又は55のポリペプチドであって、該ポリペプチドは、可変ドメインのシステイン又はリジンの位置で、PEG部分と結合する可変ドメインを有することを特徴とするポリペプチド。
【請求項63】
請求項62のポリペプチドであって、前記システイン又はリジン残査が、前記抗体単一可変ドメインのC末端又はN末端にあることを特徴とするポリペプチド。
【請求項64】
請求項62のポリペプチドであって、前記可変ドメインの1以上の所定の残査が、システイン又はリジン残基に変異され、前記PEGが、前記変異残査に結合することを特徴とするポリペプチド。
【請求項65】
請求項64のポリペプチドであって、前記変異残査が、前記抗体単一可変ドメインのC末端又はN末端には存在しないことを特徴とするポリペプチド。
【請求項66】
請求項65のポリペプチドであって、前記可変ドメインが重鎖可変ドメインであることを特徴とし、前記変異される残査が、Gln13、Pro41、又はLeu115から成る群より選択されることを特徴とするポリペプチド。
【請求項67】
抗体単一可変ドメインのホモ多量体であって、前記ホモ多量体が、少なくとも24kDaの流体力学的サイズ及び少なくとも1.3時間の半減期を有することを特徴とする抗体単一可変ドメインのホモ多量体。
【請求項68】
請求項67のホモ多量体であって、各可変ドメインが抗原結合部位を有し、各可変ドメインが該ホモ多量体の中の1の抗体単一可変ドメインとして抗原に結合することを特徴とするホモ多量体。
【請求項69】
請求項67のホモ多量体であって、前記ホモ多量体が少なくとも1のPEGポリマーに結合していることを特徴とするホモ多量体。
【請求項70】
請求項67のホモ多量体であって、前記半減期が1.3時間から170時間の間であることを特徴とするホモ多量体。
【請求項71】
請求項67のホモ多量体であって、0.25から6時間の間のt1/2αを有することを特徴とするホモ多量体。
【請求項72】
請求項67のホモ多量体であって、1から40時間の間のt1/2βを有することを特徴とするホモ多量体。
【請求項73】
請求項67のホモ多量体であって、前記ホモ多量体の個々の抗体単一可変ドメインが、重鎖可変ドメイン又はVLのいずれかを含むことを特徴とするホモ多量体。
【請求項74】
請求項67のホモ多量体であって、前記ホモ多量体の個々の抗体単一可変ドメインが、前記抗体単一可変ドメインのC末端に付加的なシステイン残査を含むように配列されていることを特徴とするホモ多量体。
【請求項75】
請求項67の抗体ホモ多量体であって、前記ホモ多量体の抗体単一可変ドメインが、ペプチドリンカーによりお互いに結合されていることを特徴とする抗体ホモ多量体。
【請求項76】
請求項67のホモ多量体であって、前記ホモ多量体が第一及び第二抗体単一可変ドメインのみを含むことを特徴とし、前記ホモ二量体の第一の抗体単一可変ドメインが、抗体単一可変ドメイン及び重鎖定常領域(CH1)を含むことを特徴とし、前記ホモ二量体の抗体単一可変ドメインが、抗体単一可変ドメイン及び軽鎖定常領域(CL)を含むことを特徴とするホモ多量体。
【請求項77】
請求項67のホモ多量体であって、前記ホモ多量体が、TNFαに対して特異性を有することを特徴とするホモ多量体。
【請求項78】
請求項67のホモ多量体であって、表面プラスモン共鳴法により測定した場合、50nMから20pMの解離定数(Kd)及び5x10-7から1x10-7-1のKoff速度定数でヒトTNFαから解離することを特徴とするホモ多量体。
【請求項79】
請求項67のホモ多量体であって、このホモ多量体は、基準となる細胞アッセイにおいて500nMから50pMのND50でヒトTNFαを中和することを特徴とするホモ多量体。
【請求項80】
請求項67のホモ多量体であって、前記ホモ多量体の個々の抗体単一可変ドメインは、TNFαに結合することを特徴とするホモ多量体。
【請求項81】
請求項80のホモ多量体であって、表面プラスモン共鳴により測定した場合、ホモ多量体の個々の抗体単一可変ドメインが、50nMから20pMの解離定数(Kd)及び5x10-7から1x10-7-1のKoff速度定数でヒトTNFαから解離することを特徴とするホモ多量体。
【請求項82】
請求項81のホモ多量体であって、前記ホモ多量体の抗体単一可変ドメインは、基準となる細胞アッセイにおいて500nMから50pMのND50でヒトTNFαを中和することを特徴とするホモ多量体。
【請求項83】
抗体単一可変ドメインのヘテロ多量体であって、このヘテロ多量体は、少なくとも24kDaの流体力学的サイズ及び1.3時間の半減期を有することを特徴とし、各可変ドメインは、抗原結合サイトを含み、各抗体単一可変ドメインは、ヘテロ多量体中の1の抗体単一可変ドメインとして抗原に結合することを特徴とするへテロ多量体。
【請求項84】
請求項83のヘテロ多量体であって、前記へテロ多量体が少なくとも1のPEGポリマーに結合していることを特徴とするへテロ多量体。
【請求項85】
請求項83のヘテロ多量体であって、前記半減期が、1.3時間から170時間の間であることを特徴とするへテロ多量体。
【請求項86】
請求項83のヘテロ多量体であて、前記へテロ多量体が、0.25から6時間の間のt1/2αを有することを特徴とするへテロ多量体。
【請求項87】
請求項83のヘテロ多量体であて、前記へテロ多量体が、2から40時間の間のt1/2βを有することを特徴とするへテロ多量体。
【請求項88】
請求項83のヘテロ多量体であって、前記へテロ多量体の個々の抗体単一可変ドメインが重鎖可変ドメイン又はVLのいずれかを含むことを特徴とするへテロ多量体。
【請求項89】
請求項83のヘテロ多量体であって、前記へテロ多量体の個々の抗体単一可変ドメインが、前記抗体単一可変ドメインのC末端又はN末端に付加的なシステイン残査を含むように配列されていることを特徴とするへテロ多量体。
【請求項90】
請求項83のヘテロ多量体であって、前記へテロ多量体の抗体単一可変ドメインが、ペプチドリンカーで互いに結合されていることを特徴とするへテロ多量体。
【請求項91】
請求項83のヘテロ多量体であって、前記へテロ多量体が第一及び第二の抗体単一可変ドメインのみを含むことを特徴とし、前記へテロ二量体の第一の抗体単一可変ドメインが、抗体単一可変ドメイン及び重鎖定常領域(CH1)を含むことを特徴とし、前記へテロ二量体の抗体単一可変ドメインが、抗体単一可変ドメイン及び軽鎖定常領域(CL)を含むことを特徴とするへテロ多量体。
【請求項92】
請求項83のヘテロ多量体であって、前記へテロ多量体が、TNFαに対して特異性を有することを特徴とするへテロ多量体。
【請求項93】
請求項83のヘテロ多量体であって、表面プラスモン共鳴法により測定した場合、50nMから20pMの解離定数(Kd)及び5x10-7から1x10-7-1のKoff速度定数でヒトTNFαから解離することを特徴とするへテロ多量体。
【請求項94】
請求項93のヘテロ多量体であって、該へテロ多量体は、基準となる細胞アッセイにおいて500nMから50pMのND50でヒトTNFαを中和することを特徴とするへテロ多量体。
【請求項95】
請求項83のヘテロ多量体であって、前記へテロ多量体の抗体単一可変ドメインがTNFαに特性を有することを特徴とするへテロ多量体。
【請求項96】
請求項95のヘテロ多量体であって、前記へテロ多量体の個々の抗体単一可変ドメインは、表面プラスモン共鳴法により測定した場合、50nMから20pMの解離定数(Kd)及び5x10-7から1x10-7-1のKoff速度定数でヒトTNFαから解離することを特徴とするへテロ多量体。
【請求項97】
請求項96のヘテロ多量体であって、前記へテロ多量体の個々の抗体単一可変ドメインは、基準となる細胞アッセイにおいて500nMから50pMのND50でヒトTNFαを中和することを特徴とするへテロ多量体。
【請求項98】
同じ抗体単一可変ドメインを有するPEGに結合していない抗体単一可変ドメインに匹敵する活性を保持し、標的リガンドに対して特異性を有するPEGに結合した抗体単一可変ドメインであって、該活性は、標的リガンドに対してPEGに結合している抗体単一可変ドメイン又はPEGに結合していない抗体単一可変ドメインの親和性により測定されることを特徴とする。PEGに結合している抗体単一可変ドメイン。
【請求項99】
請求項98のPEGに結合している抗体単一可変ドメインであって、前記PEGに結合している抗体単一可変ドメインが、PEGに結合していない同じ抗体単一可変ドメインに対して少なくとも90%の活性を有することを特徴とする、PEGに結合している抗体単一可変ドメイン。
【請求項100】
請求項98のPEGに結合している抗体単一可変ドメインであって、前記活性が、PEGに結合している抗体単一可変ドメインのTNFαに対する結合として、表面プラスモン共鳴法により測定されることを特徴とする、PEGに結合している抗体単一可変ドメイン。
【請求項101】
請求項100のPEGに結合している抗体単一可変ドメインであって、前記PEGに結合している抗体単一可変ドメインが、表面プラスモン共鳴法により測定した場合、50nMから20pMの解離定数(Kd)及び5x10-7から1x10-7-1のKoff速度定数でヒトTNFαから解離することを特徴とするPEGに結合している抗体単一可変ドメイン。
【請求項102】
請求項98のPEG結合している抗体単一可変ドメインであって、前記活性が、基準となる細胞アッセイにおいてヒトTNFα又はTNFレセプター1を中和する能力として測定されることを特徴とするPEGに結合している抗体単一可変ドメイン。
【請求項103】
請求項102のPEGに結合している抗体単一可変ドメインであって、前記PEGに結合している抗体単一可変ドメインが、基準となる細胞アッセイにおいて500nMから50pMのND50でヒトTNFαを中和することを特徴とするPEGに結合している抗体単一可変ドメイン。
【請求項104】
請求項103のPEGに結合している抗体単一可変ドメインであって、前記PEGに結合している抗体単一可変ドメインのIC50又はND50が、前記PEGに結合している抗体単一可変ドメインと同じ抗体単一可変ドメインを有するPEGに結合していない抗体単一可変ドメインのIC50又はND50よりも10%未満大きいことを特徴とする、PEGに結合している抗体単一可変ドメイン。
【請求項105】
80nMから30pMのKdで標的抗原に特異的に結合するPEGに結合している抗体単一可変ドメイン。
【請求項106】
3nMから30pMのKdで標的抗原に特異的に結合するPEGに結合している抗体単一可変ドメイン。
【請求項107】
100pMから30pMのKdで標的抗原に特異的に結合するPEGに結合している抗体単一可変ドメイン。
【請求項108】
請求項105のPEGに結合している抗体単一可変ドメインであって、前記PEGに結合している抗体単一可変ドメインは表面プラスモン共鳴法により測定した場合、50nMから20pMの解離定数(Kd)及び5x10-7から1x10-7-1のKoff速度定数でヒトTNFαに結合することを特徴とするPEGに結合している抗体単一可変ドメイン。
【請求項109】
請求項105の抗体単一可変ドメインであって、前記結合が基準となる細胞アッセイにおいてヒトTNFα又はTNFレセプター1を中和する能力として測定されることを特徴とするPEGに結合している抗体単一可変ドメイン。
【請求項110】
請求項109のPEGに結合している抗体単一可変ドメインであって、PEG結合している抗体単一可変ドメインは、基準となる細胞アッセイにおいて500nMから50pMのND50でヒトTNFα又はTNFレセプター1を中和することを特徴とするPEGに結合している抗体単一可変ドメイン。
【請求項111】
同じ抗体単一可変ドメインを有するPEGに結合していない抗体単一可変ドメインホモ多量体に匹敵する活性を保持して、標的リガンドに対して特異性を有するPEGに結合した抗体単一可変ドメインホモ多量体であって、該活性が、標的リガンドに対する、PEGに結合している抗体単一可変ドメインホモ多量体又はPEGに結合していない抗体単一可変ドメインホモ多量体の親和性により測定されることを特徴とするPEGに結合した抗体単一可変ドメインホモ多量体。
【請求項112】
請求項111のPEGに結合している抗体単一可変ドメインのホモ多量体であって、前記PEGに結合している抗体単一可変ドメインが、PEGに結合していない同じ抗体単一可変ドメインホモ多量体に対して90%の活性を保持していることを特徴とするPEGに結合している抗体単一可変ドメインのホモ多量体。
【請求項113】
請求項111のPEGに結合している抗体単一可変ドメインホモ多量体であって、前記活性が、TNFαに対するPEGに結合している抗体単一可変ドメインホモ多量体の結合として測定されることを特徴とするPEGに結合している抗体単一可変ドメインホモ多量体。
【請求項114】
請求項111のPEGに結合している抗体単一可変ドメインのホモ多量体であって、前記活性が、TNFαに反応して生産される細胞毒性を抑制する能力として測定されることを特徴とするPEGに結合している抗体単一可変ドメインのホモ多量体。
【請求項115】
請求項114のPEGに結合している抗体単一可変ドメインのホモ多量体であって、前記PEGに結合している抗体単一可変ドメインのIC50が、PEGに結合していない抗体単一可変ドメインホモ多量体のIC50よりもわずかに10%大きいことを特徴とするPEGに結合している抗体単一可変ドメインのホモ多量体。
【請求項116】
請求項111のPEGに結合している抗体単一可変ドメインのホモ多量体であって、前記ホモ多量体の各メンバーが、重鎖可変ドメイン又はVLのいずれかを含むことを特徴とするPEGに結合している抗体単一可変ドメインのホモ多量体。
【請求項117】
請求項111のPEGに結合している抗体のホモ多量体であって、該ホモ多量体が、抗体単一可変ドメインのC末端又はN末端に付加的なシステイン残基を含むように配列されている抗体単一可変ドメインを含むことを特徴とするPEGに結合している抗体のホモ多量体。
【請求項118】
請求項111の抗体のホモ多量体であって、前記ホモ多量体のメンバーが、ペプチドリンカーにより結合されていることを特徴とする抗体のホモ多量体。
【請求項119】
請求項111の抗体のホモ多量体であって、前記ホモ多量体が、第一及び第二のメンバーのみを含み、前記ホモ二量体の前記第一メンバーは抗体単一可変ドメイン及び重鎖(CH1)定常領域を含み、前記ホモ二量体の第二メンバーは抗体単一可変ドメイン及び軽鎖(CL)定常領域を含むことを特徴とする抗体のホモ多量体。
【請求項120】
同じ抗体単一可変ドメインを有するPEGに結合していない抗体単一可変ドメインへテロ多量体に匹敵する活性を保持し、標的リガンドに対して特異性を有するPEGに結合した抗体単一可変ドメインへテロ多量体であって、該活性が、標的リガンドに対する、PEGに結合している抗体単一可変ドメインへテロ多量体又はPEGに結合していない抗体単一可変ドメインへテロ多量体の親和性により測定されることを特徴とするPEGに結合している抗体単一可変ドメインへテロ多量体。
【請求項121】
請求項120のPEGに結合している抗体単一可変ドメインのヘテロ多量体であって、前記PEGに結合している抗体単一可変ドメインはPEGに結合していない同じ抗体単一可変ドメインへテロ多量体に対して90%の活性を保持していることを特徴とするPEGに結合している抗体単一可変ドメインのヘテロ多量体。
【請求項122】
請求項120のPEGに結合している抗体単一可変ドメインのヘテロ多量体であって、該活性が、TNFαに対するPEGに結合している抗体単一可変ドメインへテロ多量体の結合として測定されることを特徴とするPEGに結合している抗体単一可変ドメインのヘテロ多量体。
【請求項123】
請求項120のPEGに結合している抗体単一可変ドメインのへテロ多量体であって、前記活性が、PEGに結合している抗体単一可変ドメインのヘテロ多量体のTNFαに反応する細胞の細胞毒性を抑制する能力として測定されることを特徴とするPEGに結合している抗体単一可変ドメインのへテロ多量体。
【請求項124】
請求項120のPEGに結合している抗体単一可変ドメインのヘテロ多量体であって、前記PEGに結合している抗体単一可変ドメインのIC50が、PEGに結合している抗体単一可変ドメインと同じ抗体単一可変ドメインを有するPEGに結合していない抗体単一可変ドメインへテロ多量体のIC50よりも10%未満大きいことを特徴とするPEGに結合している抗体単一可変ドメインのヘテロ多量体。
【請求項125】
請求項120のPEGに結合している抗体単一可変ドメインのヘテロ多量体であって、前記へテロ多量体の個々のメンバーは、重鎖可変ドメイン又はVLのいずれかを含んでいることを特徴とするPEGに結合している抗体単一可変ドメインのヘテロ多量体。
【請求項126】
請求項120のPEGに結合している抗体のへテロ多量体であって、前記抗体単一可変ドメインが、抗体単一可変ドメインのC末端又はN末端に付加的なシステイン残基を含むように配列されていることを特徴とするPEGに結合しているへテロ多量体。
【請求項127】
請求項120のPEGに結合している抗体のヘテロ多量体であって、前記へテロ多量体のメンバーは、ペプチドリンカーによりお互いに結合されていることを特徴とするPEGに結合している抗体のヘテロ多量体。
【請求項128】
請求項120のPEGに結合している抗体のヘテロ多量体であって、前記多量体が、第一及び第二メンバーのみを含み、前記へテロ二量体の前記第一メンバーは抗体単一可変ドメイン及び重鎖定常領域(CH1)を含み、第二メンバーは抗体単一可変ドメイン及び軽鎖定常領域(CL)を含むことを特徴とするPEGに結合している抗体のヘテロ多量体。
【請求項129】
請求項111のPEGに結合している抗体のホモ多量体又は請求項120のPEGに結合している抗体のヘテロ多量体であって、前記ホモ又はへテロ多量体が、二量体、三量体又は四量体から成る群より選択されることを特徴とするPEGに結合している抗体のホモ又はへテロ多量体。
【請求項130】
請求項111のPEGに結合している抗体のホモ多量体又は請求項120のPEGに結合している抗体のヘテロ多量体であって、前記ホモ-又はへテロ-多量体のPEG部分は、分岐鎖PEGであることを特徴とするPEGに結合しているホモ-又はへテロ-多量体。
【請求項131】
80nMから30pMのKdで標的抗原に特異的に結合する抗体単一可変ドメインのPEGに結合しているホモ多量体。
【請求項132】
請求項131のPEGに結合しているホモ多量体であって、前記PEGに結合しているホモ多量体は表面プラスモン共鳴法により測定した場合、50nMから20pMの解離定数(Kd)及び5x10-7から1x10-7-1のKoff速度定数でTNFαに結合することを特徴とするPEGに結合しているホモ多量体。
【請求項133】
請求項131のPEGに結合しているホモ多量体であって、該結合が、基準となる細胞アッセイにおいて前記PEG結合されたホモ多量体がヒトTNFα又はTNFレセプター1を中和する能力として測定されることを特徴とするPEGに結合しているホモ多量体。
【請求項134】
請求項133のPEGに結合しているホモ多量体であって、前記PEGに結合しているホモ多量体は、基準となる細胞アッセイにおいて500nMから50pMのND50でヒトTNFα又はTNFレセプター1を中和することを特徴とするPEGに結合しているホモ多量体。
【請求項135】
3nMから30pMのKdで標的抗原に特異的に結合する抗体単一可変ドメインのPEGに結合しているホモ多量体。
【請求項136】
100pMから30pMのKdで標的抗原に特異的に結合する抗体単一可変ドメインのPEGに結合しているホモ多量体。
【請求項137】
80nMから30pMのKdで標的抗原に特異的に結合する抗体単一可変ドメインのPEGに結合しているへテロ多量体。
【請求項138】
3nMから30pMのKdで標的抗原に特異的に結合する抗体単一可変ドメインのPEGに結合しているへテロ多量体。
【請求項139】
100pMから30pMのKdで標的抗原に特異的に結合する抗体単一可変ドメインのPEGに結合しているへテロ多量体。
【請求項140】
PEG分子に結合している前記抗体単一可変ドメインの中の所定の位置にある少なくとも1の溶媒可接性リジン残基を含む抗体単一可変ドメイン。
【請求項141】
請求項140の抗体単一可変ドメインであって、前記PEGが、PEGに結合しているN-ヒドロキシスクシニミド活性エステルの形態をしている前記溶媒可接性リジンに結合していることを特徴とする抗体単一可変ドメイン。
【請求項142】
請求項141の抗体単一可変ドメインであって、該N-ヒドロキシスクシニミド活性エステルが、PEG-O-CH2CH2CH2-CO2-NHS、PEG-O-CH2-NHS、PEG-O-CH2CH2-CO2-NHS、PEG-S-CH2CH2-CO-NHS、PEG-O2CNH-CH(R)-CO2-NHS、PEG-NHCO-CH2CH2-CO-NHS及びPEG-O-CH2-CO2-NHSからなる群より選択され、この式において、R が(CH2) 4NHCO2 (mPEG)であることを特徴とする抗体単一可変ドメイン。
【請求項143】
請求項140の抗体単一可変ドメインであって、該PEGが分岐鎖PEGであることを特徴とする抗体単一可変ドメイン。
【請求項144】
抗体単一可変ドメインの多量体であって、前記多量体の個々のメンバーが少なくとも1のPEGに結合している溶媒可接性リジン残査を含むことを特徴とする抗体単一可変ドメインの多量体。
【請求項145】
請求項144の抗体単一可変ドメインの多量体であって、前記溶媒可接性リジン残基がGln13、Pro41又はLeu115からなる群より選択される1以上の残基を変異することにより得られることを特徴とする抗体単一可変ドメインの多量体。
【請求項146】
請求項144の抗体単一可変ドメインの多量体であって、前記多量体がホモ多量体であることを特徴とする抗体単一可変ドメインの多量体。
【請求項147】
請求項144の抗体単一可変ドメインの多量体であって、前記多量体がヘテロ多量体であることを特徴とする抗体単一可変ドメインの多量体。
【請求項148】
請求項144の抗体単一可変ドメイン多量体であって、前記多量体がヘテロ又はホモ三量体であることを特徴とする抗体単一可変ドメインの多量体。
【請求項149】
請求項144の抗体単一可変ドメインの多量体であって、前記多量体がホモ又はへテロ四量体であることを特徴とする抗体単一可変ドメインの多量体。
【請求項150】
抗体単一可変ドメインのホモ又はへテロの三量体又は四量体であって、PEGに結合する少なくとも1の溶媒可接性システイン残査を含むことを特徴とする抗体単一可変ドメインのホモ又はへテロの三量体又は四量体。
【請求項151】
請求項150の抗体単一可変ドメインであって、前記PEGがマレイミド、ビニルフスホン及びチオールから成る群より選択されるスルフヒドリル基選択試薬により溶媒可接性システインに結合されることを特徴とする抗体単一可変ドメイン。
【請求項152】
請求項150の抗体単一可変ドメインであって、この抗体単一可変ドメインが重鎖可変ドメインであり、前記溶媒可接性システイン残基がGln13、Pro41又はLeu115からなる群より選択される1以上の残基の変異により得られることを特徴とする抗体単一可変ドメイン。
【請求項153】
PEGに結合していない同じ抗体の単一可変領域ポリペプチドの半減期よりも少なくとも7倍高い半減期を有するPEGに結合している抗体の単一可変領域ポリペプチド。
【請求項154】
請求項153のPEGに結合している抗体単一可変ドメインポリペプチドであって、前記PEGに結合している抗体の可変領域が、少なくとも24kDaの流体力学的サイズを有することを特徴とするPEGに結合している抗体単一可変ドメインポリペプチド。
【請求項155】
請求項153のPEGに結合している抗体単一可変ドメインポリペプチドであって、前記PEGに結合している抗体の可変領域が、24kDaから500kDaの流体力学的サイズを有することを特徴とするPEGに結合している抗体単一可変ドメインポリペプチド。
【請求項156】
少なくとも1.3時間の半減期を有するPEGに結合している抗体単一可変ドメイン及び担体を含む医薬品製剤。
【請求項157】
少なくとも1.3時間の半減期及び少なくとも24kDaの流体力学的サイズを有するPEGに結合している抗体単一可変ドメイン及び担体を含む医薬品製剤。
【請求項158】
PEGに結合している抗体単一可変ドメインへテロ三量体、ホモ三量体、へテロ四量体又はホモ四量体を含む医薬品製剤であって、前記多量体の各可変ドメインが抗原結合サイトを有し、各可変ドメインが1の可変ドメインとして抗原に結合することを特徴とする医薬品製剤。
【請求項159】
PEGに結合している抗体単一可変ドメインを含む医薬品製剤であって、この前記PEGに結合している抗体単一可変ドメインは前記医薬品製剤を動物に投与した後該動物の胃において10%未満しか分解されていないことを特徴とする医薬品製剤。
【請求項160】
PEGに結合している抗体単一可変ドメインを含む医薬品製剤であって、前記PEGに結合している抗体単一可変ドメインは、in vitroにおいて、ペプシン、トリプシン、エラスターゼ、キモトリプシン及びカルボキシペプチダーゼから成る群より選択されるプロテアーゼに曝したときに10%までしか分解されないことを特徴とし、
前記プロテアーゼがペプシンの場合、前記PEGに結合している抗体単一可変ドメインはpH2.0で30分間ペプシンに曝したときには、10%未満しか分解されないことを特徴とし、
前記プロテアーゼがトリプシン、エラスターゼ、キモトリプシン又はカルボキシペプチダーゼである場合、前記PEGに結合している抗体単一可変ドメインは、トリプシン、エラスターゼ、キモトリプシン又はカルボキシペプチダーゼにpH8.0で30分間曝したときには、10%未満しか分解されないことを特徴とする医薬品製剤。
【請求項161】
請求項152の医薬品製剤であって、前記医薬品製剤が、経口投与、並びに、静脈内の、筋肉内の、腹腔内注射、体内移植、直腸投与、及び経皮投与から成る群より選択される経路を介する非経口投与に適していることを特徴とする医薬品製剤。
【請求項162】
請求項152の医薬品製剤であって、放出遅延機構を有する非経口又は経口投与製剤であることを特徴とする医薬品製剤。
【請求項163】
少なくとも1のPEGポリマーに対して結合している単一可変ドメインを含み、ペプシン、トリプシン、エラスターゼ、キモトリプシン及びカルボキシペプチダーゼから成る群より選択されるプロテアーゼによる抗体単一可変ドメイン又は多量体ドメインの分解を減らす方法。
【請求項164】
請求項159の方法であって、前記分解が、動物の胃内における減少であることを特徴とする方法。
【請求項165】
請求項159の方法であって、該分解が、in vitroにおいて、pH2.0で30分間ペプシンに曝した場合の抗体単一可変ドメインの減少が10%未満であり、in vitroにおいて、pH8.0で30分間トリプシン、エラスターゼ、キモトリプシン及びカルボキシペプチダーゼに曝した場合の抗体単一可変ドメインの減少が10%未満であることを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公表番号】特表2007−516195(P2007−516195A)
【公表日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−518331(P2006−518331)
【出願日】平成16年6月30日(2004.6.30)
【国際出願番号】PCT/GB2004/002829
【国際公開番号】WO2004/081026
【国際公開日】平成16年9月23日(2004.9.23)
【出願人】(502197046)ドマンティス リミテッド (47)
【Fターム(参考)】