説明

ポリマアロイ繊維およびその製造方法ならびにナノファイバーの製造方法

【課題】
ポリアミドからなるナノファイバー繊維を相互に分散した状態で、再凝集を生じることなく安定に得ることができる。
【解決手段】
少なくとも2成分以上のポリマからなる海島構造繊維であって、海成分がポリ乳酸、島成分がポリ(ε−カプロアミド)を主成分として含有し、前記海成分のポリマ粘度より前記島成分のポリマ粘度が220〜250℃の範囲において100〜250Pa・s高く、かつ前記島成分の平均繊維径が50〜300nmであり、かつ島成分の繊維径のばらつきが10〜30%であるポリマアロイ繊維およびその製造方法ならびにナノファイバー。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリアミドからなるポリマアロイ繊維およびその製造方法ならびにポリマアロイ繊維からナノファイバーを製造する方法に関する。ポリアミドナノファイバー繊維はは衣料用、自動車用資材、産業資材用、農業用資材、スポーツ資材または、医療用資材に用いられる。
【背景技術】
【0002】
従来、ポリアミドの極細糸は、繊維径十μm単位の細い繊維径を有し、その細繊度をいかして、衣料用や、産業用資材用の繊維として好適に用いられてきた。
【0003】
特に、スエード調やヌバック調や銀付といった人工皮革において、独特の風合いを醸しだし、衣料や家具などの内装材に利用されている。また、これら極細糸は、半導体やハードディスクをはじめとする情報技術を支える部材の研磨材としても、用いられていた。また、スポーツ資材として、軽量部材として用いられている。
【0004】
さらに、より細繊度化による重量あたりの表面積アップによって、上記特性以外にも吸着性や吸湿性といった特性向上を狙って、百nm単位の繊維径を有する繊維が検討されていきた。特許文献1には、少なくとも2種の熔解性の異なる有機ポリマからなる海島構造繊維であって、島成分が難溶解性ポリマ、海成分が易溶解性ポリマからなり、島ドメインの平均直径が1〜150nmであり、島ドメインの60%以上が直径1〜150nmのサイズであり、ポリマアロイ繊維が記載されている。また、特許文献1では、島ポリマの融点が海ポリマの融点の−20〜+20℃で、さらに海ポリマの溶融粘度が100pa・s以下であるポリマアロイ繊維が用いられている。
【特許文献1】特開2004−169261号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、海ポリマの溶融粘度が100pa・s以下であっても、島成分が海成分と同等またはそれ以下の粘度では、アロイ状態において、海成分と島成分が逆転する構造になり目的のポリマアロイ繊維やナノファイバーを得ることは出来ない。さらに、島成分の溶融粘度が高すぎると、海成分による島成分のナノレベルでの分散化が進まない。また、分散のバラツキが大きくなり、得られる島成分の分散が大きくなると、目的の繊維径100〜1nmのナノファイバーを得ることができなかった。しかも、繊度ばらつきが大きいと、ポリマアロイ繊維を紡糸する際に、紡糸途中で島成分同士が融着し再凝集するため、島成分の繊維径が大きくなり、安定してポリマアロイ繊維を製造することができず、また、ナノファイバーにおいても繊維径の大きい繊維への繊維径の小さい繊維の再凝集が発生し、ナノファイバーを安定して製造できなかった。また、繊度ばらつきの大きい繊維では、ナノファイバー本来の細繊度化による研磨材の性能向上、軽量性、吸着性や吸湿性といった特性の向上が期待できない。
【0006】
そこで、ポリアミドからなるナノファイバー繊維が相互に分散した状態で、再凝集を生じることなく安定に得ることが課題であった。
【0007】
本発明者らは、上記従来技術の問題を解消し、ナノファイバーを安定に得る方法を検討し、本発明に到達した。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した目的を達成するために、本発明は次の構成を有する。
【0009】
すなわち本発明は、少なくとも2成分以上のポリマからなる海島構造繊維であって、海成分がポリ乳酸、島成分がポリ(ε−カプロアミド)を各々主成分として含有する。ここで主成分とは、本発明の効果を損なわない範囲で少量の共重合成分あるいは、添加成分を含有してもよいことを意味する。本発明では、前記海成分のポリマ粘度より前記島成分のポリマ粘度が220〜250℃の範囲において100〜250Pa・s高く、かつ前記島成分の平均繊維径が50〜300nmであり、かつ島成分の繊維径のばらつきが10〜30%であるポリマアロイ繊維であり、さらに、少なくとも2成分以上のポリマからなる海島構造繊維であって、海成分がポリ乳酸、島成分がポリ(ε−カプロアミド)を含有し、前記海成分のポリマ粘度より前記島成分のポリマ粘度が220〜250℃の範囲において100〜250Pa・s高い、各成分を複合紡糸することにより、前記島成分の平均繊維径が50〜300nmであり、かつ島成分の繊維径のばらつきが10〜30%であるポリマアロイ繊維を製造する方法である。
【0010】
さらに本発明の好ましい態様は、このポリマアロイ繊維をpH9.0〜14.0のアルカリ水溶液で、海成分のポリ乳酸を溶解することにより、ポリ(ε−カプロアミド)繊維の平均繊維径が50〜300nmであり、かつポリ(ε−カプロアミド)繊維の繊維径のばらつきが10〜30%であるナノファイバーを得ることを特徴とするナノファイバーの製造方法であり、好ましくは、ポリマアロイ繊維の島成分の平均繊維径A、ナノファイバーの平均繊維径Bが、0.75≦B/A≦1である。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ポリアミドからなるナノファイバー繊維を相互に分散した状態で、再凝集を生じることなく安定に得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明において、ナノファイバー繊維は、平均繊維径が50〜300nmのもので、さらに、島成分の繊維径のばらつきが10〜30%である。
【0013】
まず、本発明では、220〜250℃の範囲において、島成分のポリマ粘度が海成分のポリマ粘度より100〜250Pa・s高いことによって、島成分が分散し、かつ再凝集することなく、ポリマアロイ繊維を得るのであり、これを脱海することによってナノファイバーを得ることができるのである。
【0014】
すなわち、従来220〜250℃の範囲において、島成分のポリマ粘度が海成分のポリマ粘度より100Pa・s未満しか高くない状態では、島成分のポリマの分散が進まずかつ、分散しても再凝集する。この結果、島成分の平均繊維径が300nm以下でかつ、島成分の繊維径の島成分の繊維径のばらつきが10〜30%であるポリマアロイ繊維を安定に得ることはできない。さらには、島成分のポリマ粘度が海成分のポリマ粘度より同等または低い状態では、島成分ポリマと海成分ポリマの配置が逆転する。この結果、この繊維をアリカリ処理したのちには、微多孔の繊維が得られ、目的のナノファイバーが得ることができない。
【0015】
本発明では、上記の島成分と海成分のポリマの融点と粘度の関係から、島成分にポリ(ε−カプロアミド)を、海成分にポリ乳酸を選択し、かつ220〜250℃の範囲において、好ましくは、230℃〜240℃において、ポリ(ε−カプロアミド)の粘度がポリ乳酸の粘度より100〜250Pa・s高いポリマを選択する。さらに好ましくは120〜170Pa・s高いポリマを選択することによって、島成分の平均繊維径が50〜300nmで、さらに好ましくは50〜200nmであり、かつ島成分の繊維径のばらつきが、10〜30%で、さらに好ましくは10〜20%であるポリマアロイ繊維を安定に得ることができる。
【0016】
本発明のポリマアロイ繊維において、海成分のポリ乳酸:島成分のポリ(ε−カプロアミド)のwt%比は30:70〜70:30であり、好ましくは、40:60〜60:40である。これらの範囲を外れるとポリマのバランスが崩れ、ナノファーバーの取得が困難となる場合がある。
【0017】
かくして得られた本発明のポリマアロイ繊維は、好ましくはpH9.0〜14.0、さらに好ましくはpH11.0〜14.0のアルカリ水溶液で、海成分のポリ乳酸を溶解することにより、ごく細繊度のナノオーダーのポリ(ε−カプロアミド)繊維となる。本発明のポリ(ε−カプロアミド)繊維の平均繊維径は50〜300nm、さらに好ましくは50〜200nmであり、かつポリ(ε−カプロアミド)繊維の繊維径のばらつきが10〜30%、さらに好ましくは10〜20%であるナノファイバーを安定に得ることができる。
【0018】
また、本発明では、ポリマアロイ繊維の島成分ポリ(ε−カプロアミド)の平均繊維径をAとし、アルカリ処理したあとのナノファイバーのポリ(ε−カプロアミド)の平均繊維径Bが、0.75≦B/A≦1であることが好ましく、さらに好ましくは0.9≦B/A≦1である。これは、アルカリ処理によって、ナノファイバーがさらに細繊度する効果が得られるが、アリカリ処理が進みすぎると、ポリ(ε−カプロアミド)繊維自体の強度や形状維持が損なわれるため、アルカリ処理後の繊度を規定するものである。
また、繊維径のばらつきは、繊維径の標準偏差/平均繊維径×100で示されるものでる。
【実施例】
【0019】
以下実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例中に各特性は以下のように測定したものである。
【0020】
ポリマ粘度:東洋精機キャピロピログラフ1Bによりポリマの溶融粘度を測定した。なおポリマ投入から測定開始までのポリマの貯留時間は10分とした。
【0021】
平均繊維径:−20℃に冷却した繊維を繊維横断面方向に切片を切り出し、SEM装置(日立製S−4000型)で測定した。島成分100個の繊維径を測定し平均値を求めたものが平均繊維径である。
【0022】
繊維径のばらつき:平均繊維径を算出に用いた100個分のデータから標準偏差を求める。繊維径のばらつきは繊維径の標準偏差/平均繊維径×100で示されるものである。
【0023】
実施例1
230℃での粘度が、230Pa・sであるポリ(ε−カプロアミド)と、230℃での粘度が110Pa・sであるポリ乳酸を、ポリ(ε−カプロアミド)が60wt%、ポリ乳酸が40wt%の割合で、φ25mmの2軸のベントエクストルーダで、0.001MPaで脱気しながら230℃で混練し、押し出されたポリマをワイヤー状に引き延ばし、これを水冷したのちカットすることで、ポリマアロイチップを得た。
【0024】
このポリマアロイチップを一般的なプレッシャーメルタ型の溶融装置で、250℃で溶融し、ホール径0.35mmでかつ吐出孔長0.70mmでかつ口金表面温度235℃かつ300ホールの紡糸口金を通して単孔吐出量は1.0g/minで、ポリマ温度230℃で紡糸し、糸条を20℃の冷却風で冷却し、引き取り速度1200m/分で一旦缶に納めることで、未延伸糸を得た。得られた未延伸糸を2.7倍の延伸倍率にて、80℃の温浴を用いて2段延伸を施し、得られた延伸糸にスタフイングボックスを用いて8〜15個/25mmの機械捲縮を付与し、油剤をスプレーで付与し、得られたトウを100℃の温度で10分乾燥し、長さ50mmに切断して、5dTexの繊維長50mmのポリマアロイ1短繊維を得た(図1)。得られたポリマアロイ繊維は、図2に示す拡大図のように、ポリ(ε−カプロアミド)2の島成分の平均繊維径Aが80nmで、かつ島成分の繊維径のばらつきは、24%であり、海成分はポリ乳酸3からなる。
【0025】
得られたポリマアロイ短繊維を、pH12.0のアルカリ水溶液に2時間浸漬し、ポリ(ε−カプロアミド)の平均繊維径Bが79nmで、(ε−カプロアミド)の繊維径のばらつきが23%のナノファイバー4を得た(図3)。原料の(ε−カプロアミド)からは収率93%でナノレベルの繊維径のナノファイバーを安定に得た。B/Aは0.99であった。
【0026】
実施例2
実施例1において、190Pa・sのポリ(ε−カプロアミド)と80Pa・sのポリ乳酸ポリマの割合を、ポリ(ε−カプロアミド)が30wt%、ポリ乳酸が70wt%の割合に変更した以外は、実施例1と同様にして、5dTexの繊維長50mmのポリマアロイ短繊維を得た。得られたポリマアロイ短繊維は、ポリ(ε−カプロアミド)の島成分の平均繊維径が150nmで、かつ島成分の繊維径のばらつきは、26%であった。得られたポリマアロイ短繊維を、pH10.0のアルカリ水溶液に2時間浸漬し、ポリ(ε−カプロアミド)の島成分の平均繊維径が147nmで、(ε−カプロアミド)の繊維径のばらつきが26%のナノファイバーを得た。原料の(ε−カプロアミド)からは収率91%でナノレベルの繊維径のナノファイバーを安定に得た。B/Aは0.98であった。
【0027】
比較例1
実施例1において、265℃での粘度が660Pa・sであるポリ(ヘキサメチレンアジパミド)と、265℃での粘度が80Pa・sであるポリ乳酸ポリマを、ポリ(ヘキサメチレンアジパミド)が50wt%、ポリ乳酸が50wt%の割合で、2軸のベントエクストルーダで、265℃で混練した以外は、実施例1と同様にして、ナノポリマアロイ・チップを得た。このポリマアロイチップを280℃で溶融し、口金表面温度275℃かつポリマ温度270℃で紡糸した以外は実施例1と同様にして紡糸したが、ポリ乳酸が分解し未延伸糸を得ることができなかった。
【0028】
比較例2
実施例1において、230℃での粘度が、110Pa・sであるポリ(ε−カプロアミド)と、230℃での粘度が90Pa・sであるポリ乳酸を、ポリ(ε−カプロアミド)が60wt%、ポリ乳酸が40wt%の割合にした以外は、実施例1と同様にして、ポリマアロイチップを得た。
【0029】
実施例1と同様の条件で、ポリマアロイ短繊維を得た。得られたポリマアロイ短繊維は、ポリ(ε−カプロアミド)が海成分となり、ポリ乳酸が島成分となっていた。
【0030】
得られた短繊維を、pH10.0のアルカリ水溶液に2時間浸漬した結果、得られたポリ(ε−カプロアミド)は、微多孔の3dTexの繊維長50mmの短繊維であり、ナノファイバーは得られなかった。原料の(ε−カプロアミド)からの収率は81%であった。
【0031】
比較例3
実施例1において、230℃での粘度が450Pa・sであるポリ(ε−カプロアミド)と、230℃での粘度が80Pa・sであるポリ乳酸を、ポリ(ε−カプロアミド)が60wt%、ポリ乳酸が40wt%の割合にした以外は、実施例1と同様にして、ポリマアロイチップを得た。
【0032】
実施例1と同様にして、5dTexの繊維長50mmのポリマアロイ短繊維を得た。得られたポリマアロイ短繊維は、ポリ(ε−カプロアミド)の島成分の平均繊維径が1.1μm(1100nm)で、かつ島成分の繊維径のばらつきは、36%であった。得られた短繊維を、pH10.0のアルカリ水溶液に2時間浸漬した結果、得られたポリ(ε−カプロアミド)の島成分の平均繊維径が1.1μm(1100nm)であり、ナノファイバーは得られなかった。繊維径のばらつきは36%であった。また、繊維同士が接着または凝集していて安定にナノファイバーは製造できなかった。原料の(ε−カプロアミド)からの収率は82%であったが、ナノレベルの繊維は得られなかった。B/Aは1.00であった。
【0033】
比較例4
実施例1において、230℃での粘度が160Pa・sであるポリ(ε−カプロアミド)と、230℃での粘度が80Pa・sであるポリ乳酸を、ポリ(ε−カプロアミド)が60wt%、ポリ乳酸が40wt%の割合にした以外は、実施例1と同様にして、ポリマアロイチップを得た。
【0034】
実施例1と同様にして、5dTexの繊維長50mmのポリマアロイ短繊維を得た。得られたポリマアロイ短繊維は、ポリ(ε−カプロアミド)の島成分の平均繊維径が1.3μm(1300nm)で、かつ島成分の繊維径のばらつきは、41%であった。得られた短繊維を、pH10.0のアルカリ水溶液に2時間浸漬した結果、得られたポリ(ε−カプロアミド)の島成分の平均繊維径が1.3μm(1300nm)であり、ナノファイバーは得られなかった。繊維径のばらつきは20%であった。また、繊維同士が接着または凝集していて安定にナノファイバーは製造できなかった。原料の(ε−カプロアミド)からの収率は80%であったが、ナノレベルの繊維は得られなかった。B/Aは1.00であった。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明のナノファイバー繊維を用いて、衣料用、自動車用資材、産業資材用、農業用資材または、医療用資材に用いられる。また、スポーツ用途や資材用途、自動車内装材に使用可能であり、半導体部品の鏡面研磨、ハードディスク記憶材の鏡面研磨なども挙げられる。スポーツ用途としては、軽量部材としての、スポーツ用具などが挙げられる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明のポリマアロイ繊維の一態様を示す概略斜視図とその概略縦断面図
【図2】本発明の実施例1により得られたポリマアロイ繊維の横断面図の電子顕微鏡写真
【図3】本発明のナノファイバー繊維の一態様を示す概略図
【符号の説明】
【0037】
1:ポリマアロイ繊維
2:ポリ(ε−カプロアミド)
3:ポリ乳酸
4:ナノファイバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2成分以上のポリマからなる海島構造繊維であって、海成分がポリ乳酸、島成分がポリ(ε−カプロアミド)を各々主成分として含有し、前記海成分のポリマ粘度より前記島成分のポリマ粘度が220〜250℃の範囲において100〜250Pa・s高く、かつ前記島成分の平均繊維径が50〜300nmであり、かつ島成分の繊維径のばらつきが10〜30%であるポリマアロイ繊維。
【請求項2】
少なくとも2成分以上のポリマからなる海島構造繊維であって、海成分がポリ乳酸、島成分がポリ(ε−カプロアミド)を含有し、前記海成分のポリマ粘度より前記島成分のポリマ粘度が220〜250℃の範囲において100〜250Pa・s高い、各成分を複合紡糸することにより、前記島成分の平均繊維径が50〜300nmであり、かつ島成分の繊維径のばらつきが10〜30%であるポリマアロイ繊維を製造する方法。
【請求項3】
請求項1記載のポリマアロイ繊維をpH9.0〜14.0のアルカリ水溶液で、海成分のポリ乳酸を溶解することにより、ポリ(ε−カプロアミド)繊維の平均繊維径が50〜300nmであり、かつポリ(ε−カプロアミド)繊維の繊維径のばらつきが10〜30%であるナノファイバーを得ることを特徴とするナノファイバーの製造方法。
【請求項4】
ポリマアロイ繊維の島成分の平均繊維径Aおよびナノファイバーの平均繊維径Bが、0.75≦B/A≦1であることを特徴とする請求項3記載のナノファイバーの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−92205(P2007−92205A)
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−281385(P2005−281385)
【出願日】平成17年9月28日(2005.9.28)
【出願人】(000003159)東レ株式会社 (7,677)
【Fターム(参考)】