説明

ポリマー套管

【課題】従来に比してコロナ放電の発生を抑制し、運転電圧のさらなる高電圧化を図ることができるポリマー套管を提供すること。
【解決手段】ポリマー套管10は、内部導体20と、内部導体20の外周を覆う絶縁体30と、絶縁体30の外周を覆い、外周に複数の襞部41が長手方向に離間して形成されたポリマー被覆体40と、ポリマー被覆体40の基端側において、内部導体20と同心状に絶縁体30に埋設された遮蔽金具50と、絶縁体30とポリマー被覆体40との界面に配置され、基端が遮蔽金具50に接続された電界緩和層60と、を具備する。電界緩和層60は、均一部61と、円弧面が形成される先端部62と、均一部61と先端部62とが連設する位置に形成され、先端側に向かって内径が小さくなるように傾斜したテーパ面が形成されているテーパ部63と、を具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリマー套管に関し、特に、エポキシブッシング等の絶縁体とシリコーンゴム等のポリマー被覆体との界面に電界緩和層を備えたポリマー套管に関する。
【背景技術】
【0002】
近時、套管の軽量化、スリム化、縮小化、套管種類の共通化及び作業工程の簡略化などを図る観点から、エポキシブッシング等の絶縁体の表面にシリコーンゴム等のポリマー被覆体を直接モールドした固体絶縁構造(完全乾式)のポリマー套管が使用されている。
【0003】
しかしながら、このような構成のポリマー套管においては、電界が高くなるとポリマー套管の外表面においてコロナ放電が発生し、当該コロナ放電が長期間に亘って生じた場合には、ポリマー被覆体が化学的な侵食を受け劣化(エロージョン)するおそれがある。
【0004】
コロナの発生を防止する技術として、絶縁体とポリマー被覆体との界面に電界緩和層を設ける方法や(例えば、特許文献1参照)、気中表面の電界強度を下げつつ電界緩和層の発熱を抑えることができる技術として、絶縁体の下端部近傍に大径部を設け、かつ、大径部とポリマー被覆体との界面に電界緩和層を設ける方法(例えば、特許文献2参照)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−117806号公報
【特許文献2】特開2009−005514号公報
【特許文献3】特開2007−188735号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような従来のポリマー套管にあっては、コロナ放電の特性をより向上させたり、運転電圧のさらなる高電圧化を図ったりする場合には、上述したように、絶縁体とポリマー被覆体の界面に電界緩和層を設けることで、ポリマー套管の大径化をある程度防止できる。しかしながら、それ以上の性能向上を求める場合には、ポリマー被覆体の外径を太くする必要があり、その結果、ポリマー套管の重量が重くなるという難点があった。また、ポリマー套管が太くなると、ポリマー套管の投影断面積が大きくなり、ひいては汚損耐電圧特性の向上を図るために、長尺のポリマー套管を使用しなければならないという難点があった。
【0007】
本発明は、従来に比してコロナ放電の発生をさらに抑制し、運転電圧のさらなる高電圧化を図ることができるポリマー套管を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のポリマー套管の一つの態様は、内部導体と、前記内部導体の外周を覆う硬質の絶縁体と、前記絶縁体の外周を覆い、外周に複数の襞部が長手方向に離間して形成されたポリマー被覆体と、前記ポリマー被覆体の基端側において、前記内部導体と同心状に前記絶縁体に埋設された遮蔽金具と、前記絶縁体と前記ポリマー被覆体との界面に配置され、基端が前記遮蔽金具に接続された電界緩和層と、を具備し、前記電界緩和層は、前記遮蔽金具との接続位置から先端側に向かって形成され、厚みがほぼ均一な均一部と、円弧面が形成される先端部と、前記均一部と前記先端部とが連設する位置に形成され、先端側に向かって内径が小さくなるように傾斜したテーパ面が形成されているテーパ部と、を具備する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、電界緩和層を、均一部と、円弧面が形成される先端部と、均一部と先端部とが連設する位置に形成され、先端側に向かって内径が小さくなるように傾斜したテーパ面が形成されているテーパ部と、を具備する構成としたので、電界緩和層の先端部近傍における電界を低減できる。この結果、電界緩和層の先端部近傍におけるコロナ放電を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施の形態のポリマー套管の構成を示す部分断面図
【図2】実施の形態のポリマー套管の電界緩和層の先端部付近を拡大して示した断面図
【図3】電界緩和層の先端部付近の比較例を示した断面図
【図4】他の実施の形態のポリマー套管の電界緩和層の先端部付近を拡大して示した断面図
【発明を実施するための形態】
【0011】
先ず、本発明に至った過程について説明する。
【0012】
本発明の発明者らは、電界緩和層を備えたポリマー套管において、どの位置でコロナ放電が発生し易いかを検討した。検討の結果、電界緩和層の先端近傍に電界が集中し、運転電圧が高電圧のときに、電界緩和層の先端近傍におけるポリマー被覆体の襞部表面で気中放電が発生し易いことをつきとめた。すなわち、襞部表面の電界を下げることがコロナ放電の発生を抑制することに繋がることをつきとめた。そして、発明者らは、電界緩和層の先端の形状及び配置がコロナ放電を抑制する上で非常に重要であると考え、本発明に至った。
【0013】
本発明の一つの特徴は、電界緩和層を、(i)遮蔽金具との接続位置から先端側に向かって形成され厚みがほぼ均一な均一部と、(ii)円弧面が形成された先端部と、(iii)前記均一部と前記先端部とが連設する位置に形成され、先端に行くに従って内径が小さくなるように傾斜したテーパ面が形成されているテーパ部と、からなるように構成したことである。これにより、電界緩和層の先端部近傍における電界を低減でき、その結果、当該先端部近傍のポリマー被覆体の襞部表面の電界を低減でき、ひいてはポリマー套管におけるコロナ放電を抑制できる。これにより、電界緩和層全体としての体積の増加を抑制しつつ、電界緩和層の先端部の円弧面の半径を大きくすることができるので、無駄な材料を消費せずに、電界緩和層の先端部近傍におけるコロナ放電をより低減できる。
【0014】
また本発明の一つの特徴は、ポリマー被覆体が、襞部が形成されている肉厚部と、襞部が形成されていない肉薄部とを有し、電界緩和層の先端を、ポリマー被覆体の肉厚部に隣接して配置したことである。これにより、電界が集中する電界緩和層先端部を、襞部の肉厚部によって絶縁補強できるので、電界緩和層の先端部近傍におけるコロナ放電をより低減できる。
【0015】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
[1]ポリマー套管の全体構成
図1に、本発明の実施の形態に係るポリマー套管の全体構成を示す。図1は、中央部付近を断面で示した部分断面図である。図1のポリマー套管10は機器用ブッシングとして用いられている。ここで、ポリマー套管10は、図中下側で変圧器等の機器等のケースに固定される。具体的には、図1のポリマー套管10では、後述する遮蔽金具50のフランジ部51の基端面が機器等のケース(不図示)の先端面に気密に固定される。図中下側を基端側と呼び、図中上側を先端側と呼ぶことにする。
【0017】
ポリマー套管10は、内部導体20と、絶縁体30と、ポリマー被覆体40と、遮蔽金具50と、電界緩和層60と、を有する。なお、ポリマー套管10では、課電時の電位は、内部導体20が高電圧側、遮蔽金具50が接地側である。
【0018】
内部導体20は、銅などの通電に適した金属製の棒体で形成されている。また、内部導体20はポリマー套管10の中心に配置される。また、機器用ブッシングとして用いられる図1のポリマー套管10では、内部導体20の両端部(先端部21及び基端部22)は、絶縁体30から露出した状態で形成される。内部導体20は、露出する基端部22で、図示しないが機器内の高電圧導体に接続される。また、内部導体20は、露出する先端部21で、図示しないが架空線や引き込み線などに接続される。
【0019】
絶縁体30は、内部導体20の外周を覆うように設けられている。絶縁体30は、機械的強度の高い材料、例えば、エポキシ樹脂やFRPなどの硬質プラスチック樹脂、で形成されている。絶縁体30は、内部導体20の先端部21及び基端部22を露出させた状態で、モールドにより内部導体20及び遮蔽金具50と一体的に形成される。絶縁体30の遮蔽金具50の先端側近傍は、絶縁体30の先端部近傍(後述する小径部12に相当する部分)に比べて大径に形成されている(後述する大径部11に相当する部分)。絶縁体30の基端部は、図1の機器用ブッシングの構造においては、遮蔽金具50より基端側において下部ブッシング31を形成する。下部ブッシング31は、ポリマー套管10を機器のケースに設置した際に機器の内側に配置される。下部ブッシング31は、絶縁体30と同材料で一体的に形成される。図1のポリマー套管10を機器のケースに固定した場合、下部ブッシング31は機器内に配設される。また、図1の実施の形態では、機器内(不図示)の下部ブッシング31の外周はSF(六弗化硫黄)ガス等の絶縁ガスで覆われる。
【0020】
ポリマー被覆体40は、遮蔽金具50において絶縁体30から露出する部分(図1ではフランジ部51)より先端側の絶縁体30の基端部から先端部に至る絶縁体30の外周を覆い、かつ、それ自身の外周に複数の襞部41が長手方向に離間して形成されている。ポリマー被覆体40は、電気絶縁性能に優れた材料、例えば、シリコーンポリマーなどの高分子絶縁材料、で形成されている。
【0021】
遮蔽金具50は、ポリマー被覆体40の基端側において、内部導体20と同心状に絶縁体30に埋設されている。遮蔽金具50は、ポリマー套管10を所定の取り付け箇所に固定するためポリマー被覆体40よりも基端側において径方向外方に向けて突出したフランジ部51と、絶縁体30に埋設された電界緩和用の円筒部52と、を有する。よって、ここでは遮蔽金具50は電界緩和の機能を有する。所定の取り付け箇所としては、図1のポリマー套管10では機器のケース(不図示)となる。円筒部52は、外面が電界緩和層60に対向するように、フランジ部51から直角に立ち上げられている。なお、円筒部52は直角で立ち上がる構造に限定される必要は無く、電界緩和の機能を有していればよく、遮蔽金具50としては本発明の効果を有する限り任意の形状でよい。
【0022】
電界緩和層60は、絶縁体30とポリマー被覆体40との界面に配置されている。電界緩和層60の基端は、遮蔽金具50に電気的に接続されている。電界緩和層60は、酸化亜鉛(ZnO)層又は高誘電率層で形成されている。例えば、電界緩和層60は、エラストマー材料に酸化亜鉛粉末を充填した酸化亜鉛層である。また、例えば、電界緩和層60は、カーボンブラック等の導電性フィラーを充填したゴム等の比誘電率が10以上の高誘電率層であってもよい。電界緩和層60を製造する順序としては、内部導体20及び遮蔽金具50とともにモールドにより一体的に形成した絶縁体30の外周に、基端側で遮蔽金具50に電気的に接触するように電界緩和層60をモールドにより一体的に形成し、その後、電界緩和層60の外周及び電界緩和層60が外周に形成されていない絶縁体30の先端部側の外周に、ポリマー被覆体40をモールドにより一体的に形成する。
【0023】
因みに、本実施の形態の場合、ポリマー套管10は、遮蔽金具50の先端側近傍の大径部11と、大径部11よりも先端側の小径部12とによって構成されており、少なくとも大径部11における絶縁体30とポリマー被覆体40との界面に電界緩和層60が形成されている。これにより、ポリマー套管10の気中表面の電界強度を下げることができ、かつ、電界緩和層60の発熱を抑えることができる。
【0024】
なお、絶縁体30、ポリマー被覆体40及び電界緩和層60は、モールドにより一体的に形成されている。
【0025】
[2]電界緩和層
次に、電界緩和層60について詳細に説明する。
【0026】
電界緩和層60は、電界緩和層60の先端付近を拡大した図2に示すように、遮蔽金具50との接続位置から先端側に向かって絶縁体30の外周に形成され、厚みがほぼ均一な均一部61と、円弧面62aが形成された先端部62と、均一部61と先端部62とが連設する位置に形成され、先端側に向かってその内径が小さくなるように傾斜したテーパ面63aが形成されているテーパ部63と、からなる。ここで、円弧面62aが形成される先端部62の形状としては、図2のように先端部62全体が円弧状の場合の他、先端部62の内側だけが円弧状の場合で他の先端部62はフラット(軸方向に直角)な場合、及び、先端部62の内側と外側が円弧状で厚みの中央がフラット(軸方向に直角)な場合を含むものとする。
【0027】
ここで、均一部61の厚みをdとし、断面円弧状(つまり円弧面)とされている先端部62の円弧面62aの円弧の半径をrとした場合、半径rはr>dとするのがより好ましい。この構成によるポリマー套管の電界解析の結果、図2の電界緩和層60の先端部近傍におけるポリマー被覆体40の襞部41表面の電界強度は、図3の電界緩和層60の先端部近傍におけるポリマー被覆体40の襞部41表面の電界強度に比べて低くなることがわかった。このことから、r>dとすることにより、電界緩和層60全体としての体積の増加を抑制しつつ、電界緩和層60の先端部62の円弧面62aの半径を大きくすることができるので、単に電界緩和層60を厚く形成する場合に比べて、無駄な材料を消費せずに、電界緩和層60の先端部62近傍におけるコロナ放電を低減できる。すなわち、電界緩和層60は酸化亜鉛(ZnO)層又は高誘電率層で形成されるため、電界緩和層60を形成する材料費が高価となるため、電界緩和層60の体積の増加を抑制したい。そこで、本実施の形態によって、電界緩和層60の全長において厚みdを厚く形成しなくとも、電界緩和層60の先端部62近傍におけるコロナ放電を低減できる。因みに、例えば、厚みdは5[mm]、半径rは6[mm]である。
【0028】
なお、r≦dとされたポリマー套管では、r>dとされたポリマー套管に比べてポリマー被覆体の襞部表面の電界強度は高いことがわかった。r≦dとされたポリマー套管では、均一部61の先端側にテーパ部63を設けて、電界緩和層60の先端側の厚みを均一部61に比べて厚くした場合でも、円弧の半径rが小さいため、電界緩和層60の先端に電界が集中し、ひいてはポリマー被覆体40の襞部41表面の電界の低減効果は小さい。この結果、図3の比較例のように電界緩和層60の厚さが均一で単に先端に円弧面62aを形成したポリマー套管と比べて、ポリマー被覆体40の襞部41表面の電界強度は変わらなかった。
【0029】
図4に示すように、ポリマー套管10の電界緩和層60の先端を、ポリマー被覆体40の襞部41が形成されている肉厚部に隣接して配置すれば、より好ましい。つまり、図2の例では、電界緩和層60の先端を、ポリマー被覆体40の襞部41が形成されていない肉薄部に隣接して配置した場合を示したが、図4に示した配置は、図2に示した配置よりも、電界が集中する電界緩和層60の先端部62を、襞部41の肉厚部によって絶縁補強できる。同じr>dの条件で電界解析を行うと、図2の場合に比べて図4の場合の方がポリマー被覆体40の襞部41表面の電界強度は低くなることがわかった。よって、ポリマー套管10におけるコロナ放電をより一層低減できる。
【0030】
特に、図4の構成でr>dとした場合は、r>dの効果と肉厚部に隣接して配置した効果の双方の効果が得られるため、コロナ放電を低減するのに非常に有用である。
【0031】
[3]他の実施の形態
上述した実施の形態では、本発明を、大径部11と小径部12とを有するポリマー套管10に適用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、外径が長手方向に亘って同一であるストレートタイプのポリマー套管に適用した場合にも同様の効果を得ることができる。
【0032】
また、上述した実施の形態では、ポリマー套管10を機器用ブッシングとして用いた場合について述べたが、壁貫通ブッシング(特許文献3参照)として用いられるポリマー套管の構造でもよいし、絶縁体30の基端側にケーブル端末の接続部を有するケーブル終端接続部に用いられるポリマー套管の構造でもよい。また、ケーブル終端接続部に用いられるポリマー套管としては、当業者にとっていずれも既知である、ストレスコーンを絶縁体30内に受容する所謂インナーコーンタイプと、RBJ(ゴムブロックジョイント)の絶縁方式のようにゴムブロックを絶縁体の外周に覆うことによりポリマー套管とケーブルを接続する所謂アウターコーンタイプとがあるが、本発明はいずれにも適用できるため、これらの構造は特に限定されない。つまり、本発明のポリマー套管は、図1のように機器(GIS(ガス絶縁開閉装置)や変圧器等)に接続される機器用ブッシングに適用してもよいし、壁貫通ブッシングに適用してもよいし、ケーブルと接続するケーブル終端接続部に適用してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明のポリマー套管は、ポリマー被覆体からのコロナ放電の発生を抑制できる効果を有し、例えばケーブル終端接続部やブッシング(機器用ブッシングや壁貫通ブッシング等)として有用である。
【符号の説明】
【0034】
10 ポリマー套管
11 大径部
12 小径部
20 内部導体
30 絶縁体
40 ポリマー被覆体
41 襞部
50 遮蔽金具
51 フランジ部
52 円筒部
60 電界緩和層
61 均一部
62 先端部
62a 円弧面
63 テーパ部
63a テーパ面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部導体と、
前記内部導体の外周を覆う硬質の絶縁体と、
前記絶縁体の外周を覆い、外周に複数の襞部が長手方向に離間して形成されたポリマー被覆体と、
前記ポリマー被覆体の基端側において、前記内部導体と同心状に前記絶縁体に埋設された遮蔽金具と、
前記絶縁体と前記ポリマー被覆体との界面に配置され、基端が前記遮蔽金具に接続された電界緩和層と、
を具備し、
前記電界緩和層は、
前記遮蔽金具との接続位置から先端側に向かって形成され、厚みがほぼ均一な均一部と、
円弧面が形成される先端部と、
前記均一部と前記先端部とが連設する位置に形成され、先端側に向かって内径が小さくなるように傾斜したテーパ面が形成されているテーパ部と、
を具備する、
ポリマー套管。
【請求項2】
前記電界緩和層は、前記均一部の厚みをdとし、前記円弧面の半径をrとした場合、r>dとされている、
請求項1に記載のポリマー套管。
【請求項3】
前記遮蔽金具は、
前記ポリマー被覆体よりも径方向外方に向けて突出したフランジ部と、
前記絶縁体に埋設された電界緩和用の円筒部と、
を有する、
請求項1又は請求項2に記載のポリマー套管。
【請求項4】
前記ポリマー被覆体は、前記襞部が形成されている肉厚部と、前記襞部が形成されていない肉薄部とを有し、
前記電界緩和層は、先端が、前記ポリマー被覆体の前記肉厚部に隣接している、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のポリマー套管。
【請求項5】
前記電界緩和層は酸化亜鉛層又は高誘電率層で構成される、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のポリマー套管。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−75266(P2012−75266A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−218923(P2010−218923)
【出願日】平成22年9月29日(2010.9.29)
【出願人】(306013120)昭和電線ケーブルシステム株式会社 (218)
【Fターム(参考)】