説明

ポリマー材料製のホースと継手の一体アセンブリと該アセンブリを製造する方法

内面(8)と外面(15)とを有する端部(9)を有する、第一の熱可塑性ポリマー材料製のホースと、外部使用点との接続のための第二のポリマー材料製の継手(3)とから成るホース/継手アセンブリ。継手(3)が、軸方向流体流路(6)を備えた中心管状突起(4)を有する。中心管状突起(4)が、前記流体流路(6)を定める内壁(5)と外壁(7)とを有し、該外壁が、前記ホース(2)の前記端部(9)の内面(8)に少なくとも部分的に一体連結されている。前記ホースと継手のアセンブリが、前記ホース(2)の前記端部(9)の周囲に第三のポリマー材料製の強化手段(11)を有し、該手段が、前記ホースの半径方向変形を抑え、前記アセンブリに高い機械的密封性能および/または水封性能を与えるようになっている。そのようなアセンブリを製造する方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可撓性ホースの分野での用途を見出すものであり、特にポリマー材料製のホースと継手の一体アセンブリに関する。
【0002】
本発明は、また、前記ホースと継手のアセンブリを製造する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
ホースと継手のアセンブリは、公知であり、特に、家庭用器具、工業用用途および園芸の分野で知られており、そのようなアセンブリは、熱可塑性ポリマー材料製の可撓性ホースとやはりポリマー材料製で該ホースに一体連結されている継手とから成る。この継手は、液体および各種流体の移送のために、外部使用点たとえば蛇口に接続されるようになっている。
【0004】
これらの先行技術のアセンブリの一例は、本件と同じ出願人によるヨーロッパ特許EP-B1-1108937号明細書に開示されている。
【0005】
これらの先行技術の解決策の一つの欠点は、アセンブリの適当な機械的密封性能および/または水封性能を与えない、ということである。
【0006】
機械的特性の点では、内圧および磨耗により、連結部における半径方向の膨張と変形とが色々な程度に起こって、連結部の“破裂”すなわち機械的破壊が起こりうる。
【0007】
また、水力学的特性の点では、流体漏れおよびしたたりが起こり、そのため、出水が生じることがあり、また経費増大が起こりうる。
【0008】
これらの欠点は、材料の老化および磨耗によって一層深刻なものになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、高効率で割合に経済的なホースと継手のアセンブリを提供することによって、前記欠点を克服することである。
【0010】
本発明の特定目的は、ホースと継手との間の高い機械的密封および/または水封を与えるアセンブリを提供することである。
【0011】
もう一つの目的は、生産性を高め、スクラップ製品を最小限に抑える、アセンブリ製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
これらおよびその他の目的は、以下でさらに詳しく説明するように、請求項1に定義するホースと継手のアセンブリによって、達成される。このアセンブリは、内面と外面とを有する端部を有する熱可塑性ポリマー材料製のホースと、外部使用点との接続のための第二のポリマー材料製の継手とから成る。この継手は、軸方向流体流路を有する中心管状突起を有する。この中心管状突起は、流体流路を定める内壁と外壁とを有する。この外壁は、ホースの端部の内面に少なくとも部分的に一体連結されている。
【0013】
本発明においては、前記アセンブリは、ホースの端部の周囲に、第三のポリマー材料製の強化手段を有する。
【0014】
この独自の構成により、本発明のアセンブリは、すぐれた機械的密封性能および/または水封性能を有する。
【0015】
ホースの端部の周囲に強化手段を備えることにより、ホースの半径方向変形が抑えられ、先行技術のホースアセンブリに比して、改良された機械的密封性能および/または水封性能が与えられる。
【0016】
ここで使用する“少なくとも部分的に一体連結された”という言葉とそれから派生する言葉は、全体的または部分的な一体連結を意味し、そのような一体連結は、当該表面および/または壁および/または面および/または部分の長さ方向の全体または一部に関わるものである。
【0017】
もう一つの側面において、本発明は、請求項24に示すような、前記ホースと継手のアセンブリを製造する方法に関する。この方法は、
-内面と外面とを有する端部を有する、第一の熱可塑性ポリマー材料製のホースを用意し、
-軸方向流体流路を備えた中心管状突起を有する、外部使用点との接続のための第二のポリマー材料製の継手であって、前記中心管状突起が、前記流体流路を定める内壁と、前記ホースの前記端部の内面に連結される外壁とを有する継手を用意し、
-前記管状突起の前記外壁を前記端部の前記内面に少なくとも部分的に一体連結することにより、前記継手を前記ホースに取りつけ、
-前記ホースの前記端部の周囲に配置されるようになっている、第三のポリマー材料製の強化手段を用意し、
-前記ホースの半径方向変形が抑えられ、前記アセンブリの完全性が保証されるように、前記ホースの前記端部の周囲に前記強化手段を配置する、
各ステップから成る。
【0018】
本発明のアセンブリと方法の効果の大きな構成は、従属請求項によって定められる。
【0019】
本発明のその他の特徴と利点とは、添付の図面を参照しつつなされる、本発明のホースアセンブリの好ましい非排他的実施形態の詳細な説明を読むことにより、さらにはっきりするであろう。この実施形態は単なる例であり、本発明を限定するものではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
添付の図面において、全体を数字1で示す本発明のホース/継手アセンブリは、本質的に、第一の熱可塑性ポリマー材料製のホース2と外部使用点への接続のための第二のポリマー材料製の継手3とから成り、ホース2は継手3に一体連結されている。この外部使用点は図示しないがもともと周知である。
【0021】
継手3は、中心管状突起4を有し、突起4は、軸方向流路6を定める内壁5および外壁7を有し、外壁7は、ホース2の端部9の内面8に一体連結されている。
【0022】
外壁7と内面8との間の一体連結は、いろいろな技法によって、たとえば非限定例として、回転摩擦溶接、高周波溶接、その他によって、得られる。
【0023】
ホースと継手のアセンブリ1は、全体を数字11で示す第三のポリマー材料製の強化手段を有することができ、この強化手段は、ホース2の端部9の周囲に配置され、ホースの半径方向の変形を抑え、アセンブリに高い機械的密封性能および/または水封性能を与えるようになっている。
【0024】
第一のポリマー材料および/または第二のポリマー材料および/または第三のポリマー材料は、ホモポリマーまたはコポリマータイプのPVC、PU、EVA、PE、PP、PBT、PET、PA、PMMA、天然もしくは合成ゴム、またはこれらの組合せから成るグループから選択することができる。
【0025】
好ましくは、ホース2の第一のポリマー材料は、継手3の第二のポリマー材料および/または強化手段11の第三のポリマー材料と親和性(compatible)のものとすることができる。
【0026】
ここで使用する“親和性の材料”という言葉およびこれから派生する言葉は、二つの材料の物理化学的結合の性質が経時変化しないように一体連結することができる二つの材料を意味するものとする。
【0027】
好ましくは、継手3の第二のポリマー材料および/または強化手段11の第三のポリマー材料が、ホース2の第一のポリマー材料よりも硬質のものであって、たとえば回転摩擦溶接(限定せず)によって、当該面の少なくとも部分的な表層融解によるこれらの面の間の連結ができるようにすることができる。
【0028】
本発明の好ましい非排他的実施形態においては、ホース2の第一のポリマー材料を、継手3の第二のポリマー材料および/または強化手段11の第三のポリマー材料と同じ性質のものたとえばPVCとすることができる。
【0029】
容易にわかるように、強化手段は、特許請求の範囲を逸脱することなく、ホース2の端部9の周囲の任意の位置に任意の構成で配置することができる。
【0030】
好ましくは、強化手段11は、第三のポリマー材料製の管状要素12を有することができ、この要素は、外面13と、ホース2の端部9の外面15に連結できる内面14とを有する。
【0031】
管状要素12の第三のポリマー材料は、第一のポリマー材料よりも硬質のものとすることができ、また継手3の第二のポリマー材料と同じ性質のものとすることができる。
【0032】
さらに、第三のポリマー材料は、好ましくは、第二のポリマー材料と同じ程度の硬質性のものとすることができる。
【0033】
本発明の好ましい非排他的実施形態においては、管状突起4の長さLAとホース2の内径DIとの比を、約0.5〜約8好ましくは大体2とすることができる。管状要素12の長さLBと前記ホースの内径DIとの比を、約1〜約12好ましくは約4とすることができる。
【0034】
また、管状要素12の長さLBと管状突起4の長さLAとの比は、約1〜約4とするのが適当であり、好ましくは約2とすることができる。
【0035】
管状突起4および/または管状要素12のそのような寸法構成により、アセンブリの改良された機械的密封性能および/または水封性能が得られる。
【0036】
好ましくは、管状突起4の外壁7には、ホース2の端部9の内面8との連結が容易なように、内向きにテーパをつけることができる。他方、管状要素12の内面14には、前記端部9の外面15との連結が容易なように、外向きのテーパをつけることができる。
【0037】
図1および2に示す第一の実施形態の場合、管状要素12は、継手3と一体、すなわち継手3とひとつながりに作ることができる。管状要素12は、管状突起4と同心で、これから半径方向に離れており、ホース2の端部9を受容するようになっている、特に図1に示すような、底壁17と開口部18とを有する中間スペース16を定めるようにすることができる。この場合、第三のポリマー材料は明らかに第二のポリマー材料と同じである。
【0038】
この実施形態の作業用最終配置を図2に示す。この配置においては、ホース2の端部9の外面15が、管状部材12の内面14に一体連結されており、突起4の外面7は、ホース2の端部9の内面8に一体連結されている。さらに、この配置において、ホース2の端部9は、中間スペース16の底壁17に、たとえば該ホースの端領域28において、一体連結されている。
【0039】
ここで使用する“作業用最終配置”という言葉とこれから派生する言葉は、このアセンブリの正常動作時の配置を示すと理解すべきである。
【0040】
図3および4に示すもう一つの実施形態の場合、管状要素12を継手3と独立のものとすることができ、管状要素は、端部9において、ホース2に取りつけることができる。
【0041】
図4は、この実施形態の作業用最終配置を示し、ここでは、ホース2の端部9の外面15が、管状要素12の内面14に一体連結されており、突起4の外壁7は、ホース2の端部9の内面8に一体連結されている。さらに、管状要素12は、半径方向突起19によって、継手3と相互作用しており、この突起は、動作時には、中心管状突起4の周囲において、継手3の領域20に接触している。
【0042】
さらに、好ましくは、強化手段11は、ホース2の端部9の拡張領域21をも有し、この領域は、ホース2の厚さS2よりも大きな厚さS1を有することができる。
【0043】
図9、10および11は、限定を意図しない例として、本発明の実施形態を示し、この実施形態においては、強化手段11は、管状要素12のほかに、ホース2の端部9の拡大によって形成される拡張領域21をも有することができる。
【0044】
この実施形態の場合、管状要素と拡張領域21との両方が、協力して、ホースの半径方向変形を抑え、アセンブリに高い機械的密封性能および/または水封性能を与える。
【0045】
図11は、この実施形態の作業用最終配置を示し、ここでは、ホース2の端部9の外面15が、管状要素12の内面14に一体連結されており、突起4の外壁7は、ホース2の端部9の内面8に一体連結されている。さらに、この配置において、ホース2の端部9は、その端領域28によって、管状突起4の周囲において、継手3の領域20に一体連結することができる。さらに、管状要素12を、その頭部23によって、領域20に一体連結することができる。
【0046】
図5、6、7および8は、本発明のもう一つの実施形態を示し、この実施形態では、拡張領域21を、二つの隣接重なりホース部分22、22´によって定めることができる。この実施形態の場合、強化手段11は、重なり部分22、22´によって形成される拡張領域21とホース2の端部9の外面15の周囲にある管状要素12との両方を有することができる。この実施形態の場合、重なり部分22、22´によって形成される拡張領域21と管状要素12とは、協力して、ホースの半径方向変形を抑え、アセンブリに高い機械的密封性能および/または水封性能を与える。
【0047】
拡張領域21は、特許請求の範囲を逸脱することなく、二つ以上の重なったホース部分によって完全または部分的に定めることができ、またそのように重なった領域は、前記ホース部分を完全または部分的に覆うことができる、と理解すべきである。
【0048】
図5は、拡張領域21を形成する重ねプロセスの中間段階を示し、ホース2の端部9の部分22´が外向きに矢印F1、F1´の向きに、部分22の上に折り曲げられている。そのために、端部9を、たとえば湯浴内で、加熱することができる。
【0049】
図8は、この実施形態の作業用最終配置を示し、この配置においては、ホース2の端部9の外面15を、管状要素12の内面14に一体連結することができ、突起4の外壁7が、ホース2の端部9の内面8に一体連結されている。さらに、この配置においては、ホース2の端部9を、その端領域28によって、管状突起4の周囲において、継手3の領域20に一体連結することができる。管状要素12は、さらに、その端部23によって、領域20に一体連結することができる。
【0050】
好ましくは、強化手段11は、さらに、ホース2の保護外層25と運ばれる流体に接触するようになっている内層26との間に、繊維性強化層24を有することができる。強化層24は、天然または合成繊維から成ることができ、外層25および内層26は、第一のポリマー材料製たとえばPVC製とすることができる。
【0051】
好ましくは、繊維性強化層24は、編組、らせん重ね、編み、テープ巻き、または一重もしくは二重鎖ステッチのメッシュの形のものとすることができ、本件と同じ出願人による、EP-B1-0623776号およびEP-B1-0960297号特許明細書の教示内容にしたがって、作ることができる。
【0052】
また、好ましくは、鎖メッシュの繊維性層24は、図13に示すように、実質的に平行なステッチ並び27と実質的に平行なステッチ列29とを有することができる。
【0053】
ホース2の軸のまわりのねじれを防ぐために、ステッチの並び27と列29とは、ホース2の長さ方向軸Yに対して、それぞれ所定角α、βだけ相互に傾斜するようにすることができる。限定は意図しないが、好ましくは、これらの角α、βは実質的に同じにすることができる。
【0054】
この実施形態の場合、繊維性の強化層24は、他の強化手段11に対して協力作用を及ぼし、ホース2の半径方向の変形を抑え、アセンブリに高い機械的密封性能および/または水封性能を与える。特に、図1〜13に示すように、この強化層24は、管状要素12に対して、協力的に作用することができる。これは、特に図2および4の作業用最終配置に示すように、この要素が継手13と一体であるか否かによらず、また図8および11の作業用最終配置に示すような拡張領域21を有するか否かによらない。
【0055】
図14および15に示す、さらにもう一つの実施形態の場合、本発明のアセンブリのホース形成部分は、周知の“編組”タイプのもの、すなわち繊維性材料の二つの重なった列を有するものとすることができる。二つの列30、30´は、図14に示すように、反対向きに巻きつけられ、一つの網状組織を形成している。
【0056】
ホースと継手のアセンブリ1を製造する方法は、下記のステップを含む。
【0057】
第一のステップは、ホース2、継手3および強化手段11を用意することから成る。
【0058】
ここで使用する“用意”という言葉とこれから派生する言葉は、当該方法ステップのために当該要素を準備することを意味し、したがって、そのようなステップの最適実施のための任意の予防処理をも含む。たとえば、限定は意図しないが、保管場所からの取り寄せ、要素の作製、または任意の熱的および/または化学的および/または物理的前処理その他を含む。
【0059】
継手3とホース2が用意されると、管状突起の外壁7の、ホース2の端部9の内面8への一体連結により、この継手とホースを相互取りつけするステップが実行される。この取りつけは、たとえば回転摩擦溶接によって実行できる。
【0060】
最後に、ホース2の端部9の周囲に強化手段11を配置して、ホースの半径方向の変形を抑え、アセンブリの完全性を保証するステップが実行される。
【0061】
これらのステップは、特許請求の範囲を逸脱することなく、前記順序とは異なる順序で実行することもできる、と理解すべきである。非限定例として、継手3をホース2に取りつけるステップは、強化手段11を用意するステップに先行することができる。
【0062】
継手3が回転摩擦溶接によってホース2に取りつけられる場合、ホース2の端部9と継手3の回転速度とこれらに及ぼされる圧縮力は、接触領域が3〜10秒好ましくは約5秒で融解するように設定することができる。
【0063】
好ましくは、回転速度は、50〜3000 rpm好ましくは約1000 rpmとすることができ、端部9と継手3との間の圧縮力は、実質的に一定で、3〜300 N好ましくは約30 Nとすることができる。
【0064】
前述のことから明らかなように、本発明のホース/継手アセンブリは、意図する目的を達成するものであり、特に、ホースと継手との間の高い機械的密封性能および/または水封性能を示すアセンブリを提供するものである。
【0065】
ホース2の端部9の周囲にポリマー材料の強化手段11を備えることにより、ホースの半径方向の変形が抑えられ、アセンブリの高い機械的密封性能および/または水封性能が与えられる。
【0066】
本発明のホース/継手アセンブリには、特許請求の範囲に記載の発明的概念から逸脱することなく、多くの変形および変更を加えることができる。特許請求の範囲を逸脱することなく、本発明のアセンブリのすべての部品は、技術的に同等の他の部品で置き換えることができ、材料は、それぞれの必要に応じて変えることができる。
【0067】
以上、特に添付の図面を参照して、ホース/継手アセンブリについて説明したが、明細書と特許請求の範囲で引用した番号は、本発明をわかりやすくするためだけに使用したものであり、いかなる意味でも特許請求の範囲の限定を意図するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明のアセンブリの第一の実施形態の側面図である。
【図2】本発明のアセンブリの第一の実施形態の側面図である。
【図3】本発明のアセンブリのもう一つの実施形態の側面図である。
【図4】本発明のアセンブリのもう一つの実施形態の側面図である。
【図5】本発明のアセンブリのまたもう一つの実施形態の側面図である。
【図6】本発明のアセンブリのまたもう一つの実施形態の側面図である。
【図7】本発明のアセンブリのまたもう一つの実施形態の側面図である。
【図8】本発明のアセンブリのまたもう一つの実施形態の側面図である。
【図9】本発明のアセンブリのさらにもう一つの実施形態の側面図である。
【図10】本発明のアセンブリのさらにもう一つの実施形態の側面図である。
【図11】本発明のアセンブリのさらにもう一つの実施形態の側面図である。
【図12】本発明のアセンブリのホース形成部分の一つの実施形態の横断面図である。
【図13】図12のホースの細部を示す側面図である。
【図14】本発明のアセンブリのホース形成部分のもう一つの実施形態の側面図である。
【図15】XV-XV面に沿って切断した、図14のホースの図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホース/継手アセンブリであって、
-内面(8)と外面(15)とを有する端部(9)を有する、第一の熱可塑性ポリマー材料製のホース(2)、
-軸方向流体流路(6)を備えた中心管状突起(4)を有する、外部使用点との接続のための第二のポリマー材料製の継手(3)、
を有し、
前記中心管状突起(4)が、前記流体流路(6)を定める内壁(5)と外壁(7)とを有し、該外壁が、前記ホース(2)の前記端部(9)の内面(8)に少なくとも部分的に一体連結されている、
ホース/継手アセンブリにおいて、
前記ホース(2)の前記端部(9)の周囲に第三のポリマー材料製の強化手段(11)を有し、該手段が、前記ホースの半径方向変形を抑え、前記アセンブリに高い機械的密封性能および/または水封性能を与えるようになっている、
ことを特徴とするホース/継手アセンブリ。
【請求項2】
当該強化手段(11)が管状要素(12)を有し、該要素が、外面(13)と当該ホース(2)の当該端部(9)の当該外面(15)に連結されるようになっている内面(14)とを有することを特徴とする請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
当該ホース(2)の当該端部(9)の当該外面(15)が、当該管状要素(12)の当該内面(14)に少なくとも部分的に一体連結されていることを特徴とする請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項4】
当該管状要素(12)が当該継手(3)と一体であることを特徴とする請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項5】
当該継手(3)と一体である当該管状要素(12)が、当該中心管状突起(4)と同心であり、該突起から半径方向に離れていて、当該ホース(2)の当該端部(9)を受容するようになっている、底壁(17)と開口部(18)とを有する中間スペース(16)を定めることを特徴とする請求項4に記載のアセンブリ。
【請求項6】
当該ホース(2)の当該端部(9)が、当該中間スペース(16)の当該底壁(17)に少なくとも部分的に一体連結されていることを特徴とする請求項5に記載のアセンブリ。
【請求項7】
当該強化手段(11)が、当該ホース(2)の当該端部(9)の拡張領域(21)をも有することを特徴とする請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項8】
当該拡張領域(21)が、少なくとも部分的に、二つ以上の少なくとも部分的に重なったホース部分(22、22´)によって定められることを特徴とする請求項7に記載のアセンブリ。
【請求項9】
当該管状突起(4)の当該外壁(7)が、当該ホース(2)の当該端部(9)の当該内面(8)との連結が容易になるように、内向きにテーパがつけられていることを特徴とする請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項10】
当該管状要素(12)の当該内面(14)が、当該ホース(2)の当該端部(9)の当該外面(15)との連結が容易になるように、外向きにテーパがつけられていることを特徴とする請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項11】
当該第一のポリマー材料が、当該第二のポリマー材料および/または当該第三のポリマー材料と親和性であることを特徴とする請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項12】
当該第二のポリマー材料および/または当該第三のポリマー材料が、当該第一のポリマー材料よりも硬質であることを特徴とする請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項13】
当該第一のポリマー材料が、当該第二のポリマー材料および/または当該第三のポリマー材料と同質のものであることを特徴とする請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項14】
当該第一のポリマー材料および/または当該第二のポリマー材料および/または当該第三のポリマー材料が、PVC、PU、EVA、PE、PP、PBT、PET、PA、PMMA、天然もしくは合成ゴム、またはこれらの組合せから成るグループから選択されることを特徴とする請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項15】
当該第一のポリマー材料および/または当該第二のポリマー材料および/または当該第三のポリマー材料が、ホモポリマーまたはコポリマータイプのものであることを特徴とする請求項14に記載のアセンブリ。
【請求項16】
当該第三のポリマー材料が当該第二のポリマー材料と同一であることを特徴とする請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項17】
当該管状突起(4)の長さ(LA)と当該ホース(2)の内径(DI)との比が、約0.5〜約8の範囲にあり、好ましくは約2であることを特徴とする請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項18】
当該管状要素(12)の長さ(LB)と当該ホース(2)の内径(DI)との比が、約1〜約12の範囲にあり、好ましくは約4であることを特徴とする請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項19】
当該管状要素(12)の長さ(LB)と当該管状突起(4)の長さ(LA)との比が、約1〜約4の範囲にあり、好ましくは約2であることを特徴とする請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項20】
当該強化手段(11)が、さらに、当該ホース(2)内に、少なくとも一つの保護外層(25)と運ばれる流体に接触するようになっている少なくとも一つの内層(26)との間に繊維質強化層(24)を有することを特徴とする請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項21】
当該繊維質強化層(24)が、編組、らせん重ね、編み、テープ巻きまたは一重もしくは二重鎖ステッチのメッシュの形であることを特徴とする請求項20に記載のアセンブリ。
【請求項22】
当該鎖メッシュ繊維質層(24)が、実質的に平行なステッチ並び(27)および/または実質的に平行なステッチ列(29)を有することを特徴とする請求項21に記載のアセンブリ。
【請求項23】
当該ステッチ並び(27)および当該ステッチ列(29)が、それぞれ所定の角(α、β)だけ、ホース(2)の長さ方向軸(Y)に対して相互に傾斜していることを特徴とする請求項22に記載のアセンブリ。
【請求項24】
請求項1に記載のホース/継手アセンブリを製造する方法であって、
-内面(8)と外面(15)とを有する端部(9)を有する、第一の熱可塑性ポリマー材料製のホース(2)を用意し、
-軸方向流体流路(6)を備えた中心管状突起(4)を有する、外部使用点との接続のための第二のポリマー材料製の継手(3)を用意し、
ここで、前記中心管状突起(4)が、前記流体流路(6)を定める内壁(5)と、前記ホース(2)の前記端部(9)の内面(8)に連結される外壁(7)とを有し、
-前記管状突起(4)の前記外壁(7)を前記ホース(2)の前記端部(9)の前記内面(8)に少なくとも部分的に一体連結することにより、前記継手(3)を前記ホース(2)に取りつけ、
-前記ホース(2)の前記端部(9)の周囲に配置される、第三のポリマー材料製の強化手段(11)を用意し、
-前記ホースの半径方向変形が抑えられ、前記アセンブリの完全性が保証されるように、前記ホース(2)の前記端部(9)の周囲に前記強化手段(11)を配置する、
各ステップから成ることを特徴とする方法。
【請求項25】
前記一体連結ステップが回転摩擦溶接によって実行されることを特徴とする請求項24に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2009−543005(P2009−543005A)
【公表日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−519013(P2009−519013)
【出願日】平成19年4月18日(2007.4.18)
【国際出願番号】PCT/IB2007/051398
【国際公開番号】WO2008/007230
【国際公開日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願人】(509008020)
【Fターム(参考)】