説明

ポリマー繊維から作られる型抜きメッシュ材料

【解決手段】 ハニカムウェブの前駆物質(10)は、一連の分岐スリット(16)を有するポリマー材料の本体を含んでいる。本体は、ハニカム構造のウェブに拡張させることができる。様々なパネル及び仕切りも開示されている。ポリマー材料のハニカムウェブを作るための方法も提供されている。その方法は、ポリマー材料の本体内に一連の分岐スリットを作って複数の拡張リブを画定する工程と、拡張リブを折り畳むことによって直立させてハニカムウェブを形成する工程とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概括的には、ハニカムウェブの前駆物質、並びにポリマー材料のハニカムウェブを作る方法に関する。より具体的には、本発明は、一連の幾何学形状の開口部を含むポリマー材料のハニカムウェブを備えた仕切り板及びパネルにも関する。
【背景技術】
【0002】
ポリマー材料の有孔不織布は、当該技術では良く知られている。代表的な例には、Levy他の米国特許第5,714,107号、Bernalの第4,615,671号、及びJacksonの第3,864,198号がある。これらの先行技術の各特許では、ポリマー材料を細長く切り開き又は切断し、次に引き伸ばして、ハニカムウェブ又はオープンセル構造とする。
【0003】
不都合なことに、材料を引き伸ばしてハニカム又はセル構造を開くと、相当数の繊維対繊維の結合を引き裂いて、出来上がった材料の強度及び完全性が損なわれることになる。更に、非常に多くの結合が引裂されることによって、材料の脆砕性も増す。この様に、先行技術の方法によりハニカムウェブ又はセルラー材料を直立させるのは、2つの相当に不利な結果をもたらす。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、ハニカムウェブの前駆物質と、ポリマー材料のハニカムウェブを作る方法に関しており、前駆物質は、引き伸ばすのではなく折り畳むことによって直立させる。従って、出来上がった製品は、改良された繊維対繊維結合の完全性を改良しており、先行技術のセルラー構造と比べると、脆砕性が低くなっている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ここに記載している本発明の目的に従って、ハニカムウェブの前駆物質が提供されている。ハニカムウェブの前駆物質は、一連の分岐スリットを含むポリマー材料の本体を備えている。本体は、主に引き伸ばすのではなく折り畳むことによってウェブ又はハニカム構造に拡張させることができるので好都合である。
本発明について具体的に説明すると、ポリマー材料は、熱可塑性繊維、熱硬化性繊維、又は熱可塑性及び熱硬化性両方の二成分繊維を含んでいる。本発明の或る態様によれば、ポリマー材料は、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン、レーヨン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、及びそれらの混合物から成る群から選択される。
【0006】
更に、ポリマー材料は、補強繊維を含んでいてもよい。それらの補強繊維は、ガラス繊維、金属繊維、鉱物繊維、炭素繊維、グラファイト繊維、天然繊維、及びそれらの混合物から成る群から選択される。補強繊維は、約5から50ミクロンの直径と、約12.6から75.6mmの長さを有する。
更に本体は、第1部分と第2部分を含んでいる。第1部分は、実質的に連続しており、第2部分は、一連の分岐スリットを含んでいる。或る実施形態では、第1部分と第2部分は、本体を横切って交互している。
本発明について更に具体的に説明すると、一連の分岐スリットは、少なくとも部分的には互いに入れ子になっている。或る可能な実施形態では、各分岐スリットは、実質的にY字型である。隣接する分岐スリットも、拡張リブを画定している。各拡張リブは、第1区画と第2区画を含んでいる。第1区画は、第1活動丁番によって第2区画に接続されている。第1区画は、第2活動丁番によって第1部分の内の1つに接続されており、第2区画は、第3活動丁番によって別の第1部分に接続されている。
本発明の別の態様によれば、ハニカムウェブの前駆物質は、(a)直線スリットと(b)開口部が交互になった列を含んでおり、拡張スリットが、隣接する直線スリットと開口部の集合点に4方向の活動丁番を画定している、ポリマー材料の本体を備えて提供されている。
【0007】
本発明の別の態様によれば、ポリマー材料のハニカムウェブを作るための方法が提供されている。その方法は、ポリマー材料の本体内に一連の分岐スリットを作って、複数の(multiple)拡張リブを画定する段階と、本体を拡張させ、拡張リブを直立させて、ハニカムウェブを形成する段階と、を含んでいる。更に、本方法は、ハニカムウェブを、拡張状態で硬化させる段階を含んでいる。これは、ポリマー材料を熱硬化させる段階を含んでいる。硬化させる段階は、拡張状態にある本体をフェーシング材に接続する段階を含んでいる。更に、本方法は、随意的に、ハニカム材料の開口部を、所望の断熱、防音及び/又は構造特性を有する別の材料で満たす段階を含んでいる。先に示した様に、ハニカムウェブを拡張させ又は直立させる段階は、本体を引き伸ばすのではなく折り畳むことによって達成される。従って、繊維対繊維結合の完全性は最大材料強度に維持され、出来上がった直立した構造の脆砕性が最小となる。
【0008】
本発明の更に特定の態様によれば、一連の幾何学形状の開口部を含むポリマー材料のハニカムウェブを備えている自動車のパネルが提供されている。本発明の別の更に特定の態様によれば、第1装飾面と第2装飾面の間に一連の幾何学形状の開口部が挟まれているポリマー材料のハニカムウェブを備えている仕切り板が提供されている。本発明の別の態様によれば、ポリマー材料のハニカムウェブで作られた層を備えているパネルが提供されている。その層は、第1面と第2面を有している。第1フェーシング層は、第1面に接続されている。第1フェーシング層は、ポリマーフェーシング、フォイル、紙製のフェーシング、ガラス繊維補強マット、EVA(エステルビニルアセテート)、ゴム材料、及び補強ウェブ回りに高密度充填した材料の層、並びにそれらの混合物から成るグループから選択された材料で作られている。更に、パネルは、第2面に接続されている第2フェーシング層を含んでいてもよい。その第2フェーシング層は、第1フェーシング層の材料と同様の材料で作られている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
添付図面は、本明細書に組み込まれ、その一部を形成するものであり、本発明の幾つかの態様を示しており、詳細な説明と組み合わせて、本発明の或る原理を説明している。
以下、本発明の好適な実施形態を詳細に参照してゆくが、その一例を添付図面に示している。
【0010】
図1aは、本発明のハニカムウェブの前駆物質10を示している。ハニカムウェブの前駆物質10は、熱可塑性不織布の様なポリマー材料の本体から形成されている。意図する目的に有用な材料には、限定するわけではないが、熱可塑性繊維、熱硬化性繊維、及び熱可塑性繊維と熱硬化性繊維の混合物が含まれる。二成分繊維を使用してもよい。本体を作るのに用いられる具体的な材料の代表的な例は、ポリオレフィン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン、レーヨン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、及びそれらの混合物である。勿論、別の材料を使用してもよい。材料には、ガラス繊維、金属繊維、天然繊維、鉱物繊維、グラファイト繊維、炭素繊維などの様な補強繊維を組み込んでもよい。一般的な補強繊維は、直径が約5から50ミクロンで、長さが約12.6から75.6mmである。
【0011】
図1aに示すように、ハニカムウェブの前駆物質10は、交互になっている第1部分12と第2部分14を含んでいる。第1部分は、実質的に連続する細長い条片であり、第2部分は、前駆物質の本体10を完全に貫通して伸張する一連の分岐スリット16を含んでいる。図示のように、各分岐スリットは、実質的にY字型であり、一連の分岐スリットは、少なくとも部分的には、互いに入れ子状態になっている。
【0012】
また、図1aと1bに示しているように、隣接する分岐スリット16は、拡張リブ18を画定している。各拡張リブ18は、第1区画20と第2区画22を含んでいる。第1区画20は、第2区画22と、第1活動丁番24によって端と端が接続されている。第1区画20の反対側の端は、前駆物質10の第1部分12と、第2活動丁番26によって接続されている。同様に、第3活動丁番28は、第2区画22の反対側の端を、他の異なる第1部分12に接続している。
【0013】
図1bは、ハニカムウェブの前駆物質10の本体を拡張させ、拡張リブ18を直立させて、ハニカムウェブ30を形成した状態を示している。具体的には、各拡張リブ18を第1、第2及び第3活動丁番24、26、28に沿って折り畳み、第1部分12を分離させて、拡張リブを、隣接する第1部分12の間を真っ直ぐに伸張するように直立させる。その結果、一連の開放セル32が、隣接する拡張リブ18と第1部分12の間に形成される。ハニカムウェブの前駆物質10の第2部分14に設けられる分岐スリット16の寸法次第で、直立するハニカムウェブ30の幾何学パターンに覆われる面積は、ハニカムウェブの前駆物質10の元々の面積と比べると、150から500%程度増える。
【0014】
ハニカムウェブ30は、2つの内1つのやり方で直立状態に硬化される。第1のやり方では、直立しているハニカムウェブ30は、熱可塑性及び/又は熱硬化性繊維の融解温度より高い温度で熱処理され、次いで、ポリマー材料を直立した形状で熱硬化させるために冷却される。代わりに又は追加して、フェーシング層34を、直立したハニカムウェブ30の第1面36に貼り付けてもよい(図4の実施形態参照)。別の実施形態では、第2フェーシング層38が、直立したハニカムウェブ30の第2フェーシング40に貼り付けられている(図5の実施形態参照)。図4と図5の実施形態の何れでも、フェーシング層34、38は、拡張リブ18を、拡張又は直立した状態に保持して、ハニカムウェブ30のセル32を完全拡張状態に維持できるほど剛性がある。第1及び第2フェーシング層34、38は、限定するわけではないが、ポリマーフェーシング、フォイル、紙製のフェーシング、ガラス繊維補強マット、EVA(エステルビニルアセテート)、ゴム材料、及び補強ウェブ回りに高密度充填した材料の層、並びにそれらの混合物を含む数多くの材料で作ることができる。
【0015】
また、別の代替実施形態を、図2aと2bに示している。この実施形態でも、ハニカムウェブの前駆物質10’は、ポリマー材料の本体を備えている。その材料は、熱可塑性繊維、熱硬化性繊維、又は熱可塑性と熱硬化性のポリマー繊維両方の混合物を含んでいてもよい。更に、ポリマー材料は、二成分繊維を含んでいてもよい。図1aの実施形態では、ポリマー材料は、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン、レーヨン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、及びそれらの混合物から成るグループから選択される。更に、ポリマー材料は、ガラス繊維、天然繊維、金属繊維、鉱物繊維、炭素繊維、グラファイト繊維、及びそれらの混合物から成るグループから選択される補強繊維を含んでいてもよい。
【0016】
本発明のこの実施形態では、図1aの実施形態の分岐スリット16は、(a)直線スリット42と(b)開口部44の交互になっている列に置き換えられており、隣接する直線スリットと開口部の集合点に4方向活動丁番48が形成されている。
図1aの実施形態と同じ様に、図2aの実施形態は、ハニカムウェブの前駆物質10’を、隣接する直線スリット42と開口部44の集合点に設けられた4方向活動丁番48と、交互になっている開口部44の、4方向活動丁番48を画定していない互いに反対側の角に設けられた追加の活動丁番50と、の回りに折り畳むことによって直立させられている。
【0017】
第2実施形態の直立したハニカムウェブ52を図2bに示している。先の実施形態と同じ様に、ハニカムウェブ52は、材料を熱硬化させ、及び/又は1つ又は2つのフェーシング層を加えることによって直立状態に保持されている。
本発明のハニカムウェブの前駆物質10と直立したハニカムウェブ30のインライン生産を、図6に概略的に示している。
ポリマー材料60の本体は、ロールから、又は成形ステーションから直接に、回転式ダイカッター70を通して供給され、回転式ダイカッター70では、前駆物質10の第2部分に、入れ子になった分岐スリット16が切り込まれる。次に、前駆物質10は、一連の拡展ロール80を通して先へ進められ、拡展ロール80は、拡張リブ18を丁番24、26、28の回りに折り開くことによって、前駆物質を拡張させる。次に、ハニカムウェブ30は、硬化装置90を通して先へ進められ、そこでその形状が確定される。その硬化装置は、熱オーブンでもフェーシング貼り付け器でもよい。勿論、生産ラインは、具体的製品の用途に必要であれば、材料をウェブ30の開放セル32に導入するステーションを含んでいてもよいものと理解されたい。
【0018】
本発明の何れの実施形態でも、開放セル32は、単に空間として機能するだけである。代わりに、開放セル32は、所望の特性又は特徴を示す任意の材料で部分的又は完全に充填してもよい。例えば、セル32は、所望の音響絶縁及び/又は断熱特性及び/又は構造補強特性を示すどの様な種類のポリマー材料54で充填してもよい(図3参照)。勿論、この材料54は、フェーシング層34、38をハニカムウェブ30、52の各面36、40に被せることによって、セル32内に封入してもよい(図4と図5の実施形態参照)。
本発明のハニカムウェブ30、52は、自動車のパネル、部屋の間仕切りの様な仕切り、又は建築パネルの様な構造パネルを含む、無数の考えられる用途を有している。ハニカムウェブ30、52は、音響遮断材又は補強材としても用いられる。その工程と製品は、パネル、仕切りなどの構築時に、材料を低減するのに用いられる。これは、製品強度について大きく妥協すること無く、製造コストと最終製品重量の両方を少なくする。
【0019】
ハニカムウェブ30、52は、断熱材としても有用である。自動車産業で考えられる用途には、限定するわけではないが、下敷きカーペット製品、熱遮蔽剤、エンジンサイド及びインテリア材用の音響遮断材、及び充填材が含まれる。ハニカムウェブ30、52について考えられる幾つかの非自動車用途には、家電産業が含まれ、そこでは、材料は、食器洗浄機のブランケット、洗濯機の断熱材及び乾燥機の断熱材、壁やパネル及び天井タイル用の防音充填材として用いられる。
本発明の好適な実施形態に関する以上の説明は、例示と説明を目的に提示してきた。本発明を、網羅し、或いは開示している形態そのものに限定する意図はない。上記教示に鑑み、修正又は変更が可能なのは明白である。例えば、分岐スリット16を切り込むのに、回転式ダイカッター65を記載し、図示しているが、他の装置/方法を使用することもできる。これには、限定するわけではないが、水噴射、レーザー及び/又は型物差しによる切断も含まれる。
【0020】
実施形態は、本発明の原理とその実際の用途を最も良く説明し、当業者が、本発明を様々な実施形態で、そして考えられる具体的な用途に適するように様々に修正して使用できるように、選択し、説明した。その様な修正と変更は、全て、特許請求の範囲を、それらに公正に、法律的且つ衡平法的に権利を与える寛容さに従って解釈すると、特許請求の範囲に定められている本発明の範囲内に含まれる。図面と好適な実施形態は、請求項の通常の意味と、それらの正しく広い解釈を如何なる方法でも限定しておらず、限定する意図も無い。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1a】本発明の第1実施形態のハニカムウェブの前駆物質を示す上面図である。
【図1b】本発明の第1実施形態の折り畳まれ又は直立したハニカムウェブを示す上面図である。
【図2a】本発明の第2実施形態の直立していないハニカムウェブの前駆物質を示す上面図である。
【図2b】本発明の第2実施形態の直立したハニカムウェブを示す上面図である。
【図3】本発明の別の可能な実施形態を示す断面図であり、ウェブ材料の空間、開口部又はセルが、絶縁又は他の特性のために選択された材料で満たされている。
【図4】ハニカムウェブが第1フェーシング層を含んでいる本発明の別の実施形態である。
【図5】本発明のハニカムウェブの前駆物質のインライン処理を示す概略側面図である。
【図6】ハニカムウェブが反対に向いたフェーシング層を含んでいる別の代替実施形態である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一連の分岐スリット(16)を含むポリマー材料の本体を含むハニカムウェブ前駆物質(10)であって、
前記本体が、ウェブ又はハニカム構造に拡張することができることを特徴とするハニカムウェブの前駆物質。
【請求項2】
前記ポリマー材料が、熱可塑性繊維を含む、請求項1に記載のハニカムウェブの前駆物質。
【請求項3】
前記ポリマー材料が、熱硬化性繊維を含む、請求項1に記載のハニカムウェブの前駆物質。
【請求項4】
前記ポリマー材料が、熱可塑性と熱硬化性の両方のポリマー繊維を含む、請求項1に記載のハニカムウェブの前駆物質。
【請求項5】
前記ポリマー材料が、二成分繊維を含む、請求項1に記載のハニカムウェブの前駆物質。
【請求項6】
前記ポリマー材料が、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン、レーヨン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、及びそれらの混合物から成る群から選択される、請求項1に記載のハニカムウェブの前駆物質。
【請求項7】
前記ポリマー材料が、ガラス繊維、金属繊維、鉱物繊維、炭素繊維、グラファイト繊維、天然繊維、及びそれらの混合物から成る群から選択された補強繊維を含む、請求項6に記載のハニカムウェブの前駆物質。
【請求項8】
前記ポリマー材料が、ガラス繊維、天然繊維、金属繊維、鉱物繊維、炭素繊維、グラファイト繊維、及びそれらの混合物から成る群から選択された補強繊維を含む、請求項1に記載のハニカムウェブの前駆物質。
【請求項9】
前記補強繊維が、約5から50ミクロンの直径と、約12.6から約75.6mmの長さを有している、請求項8に記載のハニカムウェブの前駆物質。
【請求項10】
前記本体が、第1部分(12)と第2部分(14)を含み、前記第1部分が、実質的に連続しており、前記第2部分が、前記一連の分岐スリットを含んでいる、請求項1に記載のハニカムウェブの前駆物質。
【請求項11】
前記本体が、交互になっている第1部分と第2部分を含み、前記第1部分が、実質的に連続しており、前記第2部分が、前記一連の分岐スリットを含んでいる、請求項1に記載のハニカムウェブの前駆物質。
【請求項12】
前記一連の分岐スリットが、少なくとも部分的に互いに入れ子になっている、請求項11に記載のハニカムウェブの前駆物質。
【請求項13】
前記各分岐スリットが、実質的にY字型である、請求項12に記載のハニカムウェブの前駆物質。
【請求項14】
隣接する分岐スリットが、拡張リブ(18)を画定している、請求項13に記載のハニカムウェブの前駆物質。
【請求項15】
各拡張リブが、第1区画(20)と第2区画(22)を含み、前記第1区画が、第1活動丁番(24)によって前記第2区画に接続されており、前記第1区画が、第2活動丁番(26)によって前記第1部分の内の1つに接続されており、前記第2区画が、第3活動丁番(28)によって別の前記第1部分に接続されている、請求項14に記載のハニカムウェブの前駆物質。
【請求項16】
前記各分岐スリットが、実質的にY字型である、請求項1に記載のハニカムウェブの前駆物質。
【請求項17】
隣接する分岐スリットが、拡張リブを画定している、請求項16に記載のハニカムウェブの前駆物質。
【請求項18】
各拡張リブが、第1区画と第2区画を含み、前記第1区画が、第1活動丁番によって前記第2区画に接続されており、前記第1区画が、第2活動丁番によって前記第1部分の内の1つに接続されており、前記第2区画が、第3活動丁番によって別の前記第1部分に接続されている、請求項17に記載のハニカムウェブの前駆物質。
【請求項19】
ハニカムウェブの前駆物質(10’)であって、
(a)直線スリット(42)と(b)開口部(44)が交互になっている列をみ、伸張スリット(46)が、隣接する前記直線スリットと前記開口部の集合点に4方向の活動丁番(48)を画定しているポリマー材料の本体を備えていることを特徴とするハニカムウェブの前駆物質。
【請求項20】
ポリマー材料のハニカムウェブを製造する方法であって、
ポリマー材料の本体内に一連の分岐スリットを製造して複数の拡張リブを画定する工程と、
前記本体を拡張し、前記拡張リブを直立させて前記ハニカムウェブ(30)を形成する工程と、
を有することを特徴とする方法。
【請求項21】
前記ハニカムウェブを拡張した状態で硬化させる工程を更に含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記硬化させる工程が、前記ポリマー材料を熱硬化させる工程を含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記硬化させる工程が、前記拡張した状態にある前記本体をフェーシング材(34)に接続する工程を含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記ハニカム材料の開口部に、所望の断熱、音響絶縁及び/又は構造特性を有する別の材料(54)を充填する工程を更に含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記拡張し、直立させる工程が、前記本体を折り畳んで引き伸ばしを最小にするか、又は無くすことによって実現される、請求項20に記載の方法。
【請求項26】
一連の幾何学形状の開口部を含むポリマー材料のハニカムウェブを備えていることを特徴とする自動車のパネル。
【請求項27】
前記ハニカムウェブが、第1面と第2面を含み、前記第1面と第2面は相対しており、前記幾何学形状の開口部が、前記第1及び第2面の間を伸張し、貫通している、請求項26に記載のパネル。
【請求項28】
前記ポリマー材料が、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン、レーヨン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、及びそれらの混合物から成る群から選択される、請求項27に記載のパネル。
【請求項29】
前記ポリマー材料が、ガラス繊維、天然繊維、金属繊維、鉱物繊維、炭素繊維、グラファイト繊維、及びそれらの混合物から成る群から選択された補強繊維を更に含む、請求項28に記載のパネル。
【請求項30】
第1装飾面と第2装飾面の間に一連の幾何学形状の開口部が挟まれているポリマー材料のハニカムウェブを備えていることを特徴とする仕切り。
【請求項31】
前記ハニカムウェブが、第1面と第2面を含み、前記第1面と第2面は相対しており、前記幾何学形状の開口部が、前記第1面と第2面の間を伸張し、貫通している、請求項30に記載の仕切り。
【請求項32】
前記ポリマー材料が、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン、レーヨン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、及びそれらの混合物から成るグループから選択される、請求項31に記載の仕切り。
【請求項33】
前記ポリマー材料が、ガラス繊維、天然繊維、金属繊維、鉱物繊維、炭素繊維、グラファイト繊維、及びそれらの混合物から成る群から選択された補強繊維を更に含む、請求項32に記載の仕切り。
【請求項34】
パネルであって、以下の要素、
ポリマー材料のハニカムウェブで製造されており、第1面と第2面を有している第1層と、
前記第1面に接続されている第1フェーシング層(34)と、
を有することを特徴とするパネル。
【請求項35】
前記ハニカムウェブが、第1面と第2面を含み、前記第1面と第2面は相対しており、前記幾何学形状の開口部が、前記第1面と第2面の間を伸張し、貫通している、請求項34に記載のパネル。
【請求項36】
前記ポリマー材料が、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン、レーヨン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、及びそれらの混合物から成る群から選択される、請求項35に記載のパネル。
【請求項37】
前記ポリマー材料が、ガラス繊維、天然繊維、金属繊維、鉱物繊維、炭素繊維、グラファイト繊維、及びそれらの混合物から成る群から選択された補強繊維を更に含んでいる、請求項36に記載のパネル。
【請求項38】
前記第1フェーシングが、ポリマーフェーシング、フォイル、紙製のフェーシング、ガラス繊維補強マット、EVA(エステルビニルアセテート)、ゴム材料、及び補強ウェブ回りに高密度充填した材料の層、並びにそれらの混合物から成る群から選択された材料で作られている、請求項34に記載のパネル。
【請求項39】
前記第2面に接続されている第2フェーシング層(38)を更に含む、請求項34に記載のパネル。
【請求項40】
前記第2フェーシングが、ポリマーフェーシング、フォイル、紙製のフェーシング、ガラス繊維補強マット、EVA(エステルビニルアセテート)、ゴム材料、及び補強ウェブ回りに高密度充填した材料の層、並びにそれらの混合物から成る群から選択された材料で作られている、請求項37に記載のパネル。

【図1a】
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【図1b】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2008−505788(P2008−505788A)
【公表日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−521575(P2007−521575)
【出願日】平成17年7月11日(2005.7.11)
【国際出願番号】PCT/US2005/024712
【国際公開番号】WO2006/017297
【国際公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【出願人】(595080337)オウェンス コーニング (19)
【Fターム(参考)】