説明

ポータブルナビゲーションデバイス、ポータブル電子通信装置及びラジオデータシステム情報を生成する方法

ポータブルナビゲーションデバイス(200)は、ラジオデータシステム通信部(254)及び場所判定部(224)に動作可能に結合された処理リソース(202)を含む。処理リソース(202)は、国コード選択部(250)をサポートし、ラジオデータシステム国コードデータを格納できるデータ記憶部(214)に動作可能に接続される。処理リソース(202)は、場所判定部(224)により使用中に生成された場所データと関連付けられた第1の国を判定するように更に構成され、国コード選択部(250)は、場所データと関連付けられた第1の国及び第1の国に隣接する第2の国に対応しない国コードデータから第1の国コードを識別するように構成される。処理リソース(202)は、番組識別コードを生成するために第1の国コードを使用するように更に構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、周波数変調信号を送信可能なタイプのポータブルナビゲーションデバイスに関する。また、本発明は、ポータブルナビゲーションデバイスに関してラジオデータシステム情報を生成する方法に関し、方法は、例えば、周波数変調信号の送信に関連して使用可能な方式である。更に、本発明は、例えば、周波数変調信号である送信用オーディオ信号を生成可能なタイプのポータブル電子装置に関する。また、本発明は、ポータブル電子通信装置に関してラジオデータシステムを生成する方法に関し、方法は、例えば、周波数変調信号の送信に関連して使用可能な方式である。
【背景技術】
【0002】
ポータブル演算装置、例えば、GPS(全地球測位システム:Global Positioning System)信号受信及びそれを処理する機能を含むポータブルナビゲーションデバイス(PND)は広く知られており、車載ナビゲーションシステム又は他の車両ナビゲーションシステムとして広く採用されている。
【0003】
一般に、今日のPNDは、プロセッサ、メモリ(揮発性及び不揮発性のうちの少なくとも一方、並びに一般的には双方)、当該メモリ内に格納された地図データを含んで構成される。プロセッサ及びメモリは、ソフトウェアオペレーティングシステムが確立される実行環境を提供するように協働し、また、PNDの機能の制御を可能にし且つ種々の他の機能を提供するために1つ以上の追加のソフトウェアプログラムが提供されることが一般的である。
【0004】
通常、これらのデバイスは、ユーザがデバイスと対話し且つデバイスを制御できるようにする1つ以上の入力インタフェースと、ユーザに情報を中継する1つ以上の出力インタフェースとを更に含む。出力インタフェースの例には、表示装置及び可聴出力用スピーカが含まれる。入力インタフェースの例には、オン/オフ動作又はデバイスの他の特徴を制御する1つ以上の物理ボタン(ボタンは必ずしもデバイス自体にある必要はなく、デバイスが車両に内蔵されている場合はハンドル上にあってもよい)及びユーザ音声を検出するマイクが含まれる。特定の1つの構成において、出力インタフェース表示装置は、ユーザが触れることでデバイスを動作させる際に使用する入力インタフェースを更に提供するためにタッチセンシティブディスプレイとして(又はタッチセンシティブオーバレイ等を使用して)構成されてもよい。
【0005】
多くの場合、この種のデバイスは、電力及びオプションとしてデータ信号をデバイスに対して送受信する際に使用する1つ以上の物理コネクタインタフェースを含み、オプションとして、セルラ電気通信、並びに、例えば、Bluetooth、Wi−Fi、Wi−Max、GSM及びUMTS等の他の信号及びデータネットワークを介する通信を可能にする1つ以上の無線送信機/受信機を含む。
【0006】
この種のPNDは、場所データを含む衛星放送信号を受信した後、デバイスの現在地の判定処理に使用するGPSアンテナを更に含む。
【0007】
PNDは、現在の角度及び直線加速度、また、GPS信号から導出された場所情報に関連して速さ、並びにデバイス及びそれが搭載される車両の相対的な変位を判定するために処理される信号を生成する電子ジャイロスコープ及び加速度計を更に含んでもよい。通常、そのような機能は車載ナビゲーションシステムに提供されるのが最も一般的であるが、PNDに備えることが得策である場合にはPNDに備えてもよい。
【0008】
そのようなPNDの有用性は、主に、第1の場所(一般に、出発地又は現在地)と第2の場所(一般に、目的地)との間のルートを判定する機能にある。デバイスのユーザは、多種多様な種々の方法、例えば、郵便番号、道路名及び番地、以前に格納した「既知」の目的地(有名な場所、公共の場所(運動場又は水泳プール等)又は他の地点情報等)、並びにお気に入りの目的地又は最近訪れた目的地のいずれかにより、これらの場所を入力する。
【0009】
一般にPNDは、地図データから出発地の住所の場所と目的地の住所の場所との間の「最善」又は「最適」なルートを算出することがソフトウェアにより可能になる。「最善」又は「最適」なルートは、所定の基準に基づいて判定され、必ずしも最速又は最短のルートである必要はない。運転者を案内するルートの選択は非常に高度である可能性があり、選択されたルートは、既存の予測された動的か及び無線で受信されるかの少なくともいずれかにより得られた交通及び道路情報、道路速度に関する履歴情報、並びに道路の選択を判定する要因に対する運転者自身の好みを考慮してもよい(例えば運転者は、ルートが高速道路又は有料道路を含むべきでないことを指定してもよい)。
【0010】
更にデバイスは、道路状況及び交通状況を継続的に監視し、状況変化によりとられる残りの行程に対してルートを変更することを提案又は選択してもよい。種々の技術(例えば、移動電話データ交換、固定カメラ、GPS車両追跡)に基づくリアルタイム交通監視システムは、交通遅延を識別し、その情報を通知システムに供給するために使用されている。
【0011】
この種のPNDは、一般に、車両のダッシュボード又はフロントガラスに搭載されてもよいが、車両のラジオの内蔵コンピュータの一部又は実際には車両自体の制御システムの一部として形成されてもよい。ナビゲーションデバイスは、PDA(ポータブルデジタルアシスタント)、メディアプレーヤ又は移動電話等のハンドヘルドシステムの一部であってもよい。これらの場合、ハンドヘルドシステムの標準的な機能は、ルート計算及び計算ルートに沿うナビゲーションの双方を実行するためにソフトウェアをデバイスにインストールすることにより拡張される。
【0012】
ルート計画及びナビゲーション機能は、適切なソフトウェアを実行するデスクトップ又は移動計算リソースにより提供されてもよい。例えば、Royal Automobile Club(RAC)は、http://www.rac.co.ukにおいてオンラインルート計画及びナビゲーション機能を提供する。この機能により、ユーザは出発地及び目的地を入力でき、その後ユーザの計算リソースが通信しているサーバは、ルート(ルートの方位はユーザにより指定されてもよい)を計算し、地図を生成し、選択した出発地から選択した目的地までユーザを案内するための全ナビゲーション命令の集合を生成する。更にこの機能は、計算ルートの擬似3次元レンダリングを提供し、ユーザがルートに沿って移動することをシミュレートし且つそれにより計算ルートのプレビューをユーザに提供するルートプレビュー機能を提供する。
【0013】
PNDにおいて、ルートが計算されると、ユーザはオプションとして提案されたルートのリストから所望の計算ルートを選択するためにナビゲーションデバイスと対話する。オプションとして、ユーザは、例えば、特定のルート、道路、場所又は基準が回避されること又は特定の行程に対しては必須であることを指定することによりルート選択処理を仲介又は誘導してもよい。PNDのルート計算の側面は、1つの主な機能を形成し、そのようなルートに沿うナビゲーションは別の主な機能である。
【0014】
計算ルートに沿うナビゲーション中、そのようなPNDは、ルートの終点、すなわち、所望の目的地まで選択したルートに沿ってユーザを案内するための視覚命令及び可聴命令の少なくとも一方を提供するのが一般的である。また、PNDは、ナビゲーション中に画面上に地図情報を表示するのが一般的である。そのような情報は、表示された地図情報がデバイスの現在地及び従ってデバイスが車載ナビゲーションに使用されている場合、ユーザの現在地又はユーザの車両の現在地を表すように画面上で定期的に更新される。
【0015】
一般に、画面上に表示されたアイコンは、デバイスの現在地を示し、デバイスの現在地近傍の現在の道路及び周囲の道路の地図情報と共に中央に置かれ、他の地図の特徴も表示される。更にナビゲーション情報は、オプションとして表示された地図情報の上側、下側又は片側のステータスバーに表示されてもよく、ナビゲーション情報の例には、ユーザが走行する必要のある現在の道路から次の進路変更までの距離が含まれ、場合によってはその進路変更の特性は、例えば、左折又は右折である特定の種類の進路変更を示す更なるアイコンで表される。更にナビゲーション機能は、ルートに沿ってユーザを案内する際に使用される可聴命令の内容、継続時間及びタイミングを判定する。理解されるように、「100m先で左折」等の単純な命令は、かなりの処理及び分析を必要とする。上述のように、デバイスとのユーザ対話は、タッチスクリーンによって行なわれてもよく、更に又はあるいはステアリングコラムリモコン、音声起動又は他の適切な方法によって行なわれてもよい。
【0016】
ユーザがナビゲーション中に事前に計算されたルートから(偶然又は意図的に)外れた場合、別のルートの方が適切であることをリアルタイム交通状況が指示し且つデバイスがそのような状況を自動的に認識することを適切に可能にされる場合、又はユーザが何らかの理由で能動的にデバイスにルートを再計算させる場合、デバイスにより提供された更なる重要な機能は自動ルート再計算である。
【0017】
更に、ユーザが規定した基準でルートを計算できることは既知である。例えば、ユーザは、デバイスにより景色のよいルートが計算されることを好んでもよく、あるいは交通渋滞が起こる可能性が高いか、起こることが予想されるか又は現在起こっている全ての道路を回避することを要求してもよい。次に、デバイスのソフトウェアは種々のルートを計算し、例えば、景色が美しい所としてタグ付けされた地点情報(POIとして周知である)をルートに沿って最も多く含むルートをより有利に重み付けするか、あるいは特定の道路上の交通状況を示す格納情報を使用することにより、起こる可能性のある渋滞又はそのために起こる遅延のレベルに関して計算ルートを順序付けする。更に他のPOIに基づくルート計算及びナビゲーション基準、並びに交通情報に基づくルート計算及びナビゲーション基準が可能である。
【0018】
ルート計算及びナビゲーション機能は、PNDの全体的な有用性に対して必須であるが、デバイスを純粋に情報表示に使用できる。すなわち、デバイスの現在地に関連する地図情報のみが表示され、ルートが全く計算されておらず、デバイスが現在ナビゲーションを全く実行していない「フリードライビング」用に使用できる。多くの場合、そのような動作モードは、移動するのに使用するように要求されるルートをユーザが既に認識しており且つナビゲーション支援を必要としない場合に適用される。
【0019】
上述のこの種のデバイス、例えば、TomTom International B.V.が製造及び供給する720Tモデルは、ユーザがある位置から別の位置まで運転できるようにする信頼できる手段を提供する。そのようなデバイスは、運転している目的地までのルートにユーザが精通していない場合に非常に有用である。
【0020】
PNDを車内で使用し易くするために、例えば、TomTom International B.V.から市販されている920TモデルのPNDである一部のPNDは、周波数変調(FM)送信機を備える。増幅オーディオ信号がPNDのスピーカにより再生される代わりに、FM送信機は、ユーザが選択可能な周波数でオーディオ信号を周波数変調し且つ送信する。車両内の場合、FMラジオが周波数変調オーディオ信号を受信し、周波数変調オーディオ信号を復調し且つFMラジオに接続されたスピーカを介してオーディオ信号を再生するように、PNDのユーザは、車両に位置するFMラジオをユーザが選択した周波数に同調させる。当然、FMラジオは、FM受信ができ且つコンパクトディスク(CD)マルチチェンジャ及び他の機能を含む車載エンターテイメントシステムの一部であってもよい。
【0021】
なお、例えば、いわゆるMP3プレーヤ及び移動電話の少なくとも一方である他のタイプのポータブルデバイスに対してFM送信を介して車載エンターテイメントシステムのスピーカを使用するのが望ましい。実際には、そのような他のポータブルデバイスは、オーディオをFM受信機に送信するいわゆる短距離無線(SRR)FM送信機を有することが既知である。
【0022】
更に最近では、例えば、RDS(ラジオデータシステム:Radio Data System) FMラジオ受信機である多くの車載エンターテイメントシステムが有するRDS機能を利用できることが知られている。利用可能なチャネルにおいて、RDSエンコーダを備えたポータブルデバイスは、特に、番組識別(PI:Programme Identification)コード、放送局(PS:Programme Service)名称(例えば、「TomTom」)及び代替周波数(AF:Alternative Frequency)のリストを送信する。利用可能なチャネル及びAFのリストは、ポータブルデバイスが動作しているチャネルのFM「領域(landscape)」から検出された空きチャネルから選択される。PIコード、PS名及びAFのリストの生成及び送信は、国際電気標準会議(IEC:International Electrotechnical Commision)により提示されたRDS技術仕様に従う。一般にポータブルデバイスは、同一の利用可能なチャネルにおいてオーディオ・テスト・メッセージを送信する。
【0023】
ユーザは、ポータブルデバイスからFM送信のためにスキャンし、ポータブルデバイスにより送信されたRDS情報により特定されるFMラジオを設定する。ポータブルデバイスによる送信がFMラジオにより見つけられた場合、一般にはオーディオ・テスト・メッセージであるポータブルデバイスにより送信された周波数変調オーディオ信号は、FMラジオのスピーカにより再生され、FMラジオのディスプレイは、PS名、すなわちこの例においては「TomTom」を表示する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0024】
しかし、RDS技術仕様に従って動作するため、ポータブルデバイスのRDSエンコーダは、RDSの専門用語を使用して、ポータブルデバイスが動作している地理的領域において標準放送局により使用されていない一意のPIコードを含むグループを送信する必要がある。使用されたPIコードが一意でない場合、FMラジオは、ポータブルデバイスの所望のSRR FM送信機ではなく同一のPIコードを採用する標準送信機を識別する可能性が高い。標準送信機が全国のサービスエリアを有する状況において、FMラジオを代替周波数でのポータブルデバイスの送信に再同調させる必要があるであろう。しかし、これは、RDSの限定された動作知識のために平均的なユーザには分かりにくい可能性が高い。
【0025】
RDS技術仕様によると、PIコードは、一連の4つのニブル(Nibble)から形成され、第1のニブルはいわゆる国コード(CC:Country Code)を含み、第2のニブルはサービスエリアを示すために使用され、第3のニブル及び第4のニブルは番組識別番号のために保持される。RDS集積回路(IC:Integrated Circuit)の製造業者とRDSフォーラムとの間の議論の結果、最初は、PIコードはポータブルデバイスにより使用するために割り当てられるべきであると結論付けられた。ラジオ放送のために国レベルで使用されている他のPIコードとの衝突を回避するためにPIコードは0のCCを有する。しかし、0のCCは、RDS技術仕様により除外され、RDSを備えた一部の受信機は、当該除外のため、0のCCの使用を認識しないようにプログラムされる。その代わりに別の提案では、PIコードの第1のニブル、すなわち、CCが1〜F(16進法)の値に設定され、第3のニブル及び第4のニブルが0に設定されることを可能にする。第2のニブルは、SRR送信機がAFを実現できるか否かに依存して0〜1に設定される。実際には、AFが考慮される場合、この構造は15個の実用的なコード、すなわち、1100、2100、3100、4100、...、C100、D100、E100、F100のみに対応する。平均的には、チャネルのFM領域は3つの利用可能なFMチャネルを含み、ポータブルデバイス間の相互干渉の尤度は約17%であり、例えば、信号待ちをしているPNDである同一のPIコードを有するSRR送信機の間の干渉は約1%であると仮定する。最後のパーセント比は小さいと考えられるかもしれないが、これは大きい。この点に関して、信号待ちをしている2つのPNDの例において、干渉の結果、1つの車両のFMラジオのスピーカは隣接する車両に配置される別のPNDからの可聴ナビゲーション命令を再生する。そのような干渉の結果は、間違ったナビゲーション命令の受信者にとっては大変不都合である。ポータブルデバイスの更に一般的な例において、運転者が近接する車両に配置されたMP3プレーヤから体験する干渉は、他の媒体を楽しんでいる時に邪魔するものであるため、迷惑で望ましくないものである。
【課題を解決するための手段】
【0026】
本発明の第1の態様によると、ラジオデータシステム通信部及び場所判定部に動作可能に接続されるとともに、国コード選択部をサポートする処理リソースと、ラジオデータシステム国コードデータを格納可能であり、処理リソースに動作可能に接続されるデータ記憶部とを具備し、処理リソースは、場所判定部により使用中に生成された場所データに関連付けられた第1の国を判定し、国コード選択部は、場所データに関連付けられた第1の国及び第1の国に隣接する第2の国に対応しないラジオデータシステム国コードデータから第1の国コードを識別し、処理リソースは、番組識別コードを生成するために第1の国コードを使用するように構成されるポータブルナビゲーションデバイスが提供される。
【0027】
ラジオデータシステム通信部は、番組識別コードを送信してもよい。ラジオデータシステム通信部は、番組識別コードを含むグループを送信するように構成されてもよい。ラジオデータシステム通信部は、ラジオデータシステムエンコーダを含んでもよい。
【0028】
場所データは、現在の場所データであってもよい。
【0029】
番組識別コードは、受信機に出力を通信するために周波数変調チャネルに関連付けられてもよい。デバイスは、出力を生成するように構成されたオーディオ生成モジュールを含んでもよい。出力は、ナビゲーションデバイスに接続された別のデバイスから発信されてもよい信号に基づいてもよい。
【0030】
ラジオデータシステム国コードデータは、国コード隣接情報を含むように構成されてもよい。
【0031】
データ記憶部は、地図データを格納可能であってもよく、処理リソースは、場所データに関連付けられた第1の国に隣接する第2の国を識別するために、場所データ及び地図データを使用するように構成されてもよい。
【0032】
国コード選択部は、第2の国に関連付けられるラジオデータシステム国コードデータから第2の国コードを識別し、第1の国コードが第2の国コードではないことを保証するように構成されてもよい。
【0033】
処理リソースは、場所判定部が第2の国にある場合に検出を行なうように構成されてもよく、国コード選択部は、場所判定部の場所に対して第2の国及び第2の国に隣接する第1の国に対応しないラジオデータシステム国コードデータから第3の国コードを識別するように構成されてもよい。
【0034】
処理リソースは、場所判定部が国コードの境界に近付いている場合に検出を行なうように構成されてもよく、国コード選択部は、場所判定部の場所に対して第2の国及び第2の国に隣接する第1の国に対応しないラジオデータシステム国コードデータから第3の国コードを識別するように構成されてもよい。
【0035】
国コード選択部は、第3の国コードが第2の国に隣接する他のいずれの国にも対応しないように第3の国コードを識別するように構成されてもよい。
【0036】
第3の国コードは、第2の国コードと異なってもよい。
【0037】
処理リソースは、別の番組識別コードを生成するために第3の国コードを使用するように構成されてもよい。ラジオデータシステム通信部は、番組識別コードと別の番組識別コードとの関係を通信し、別の番組識別コードに関連付けられた代替周波数を通信するように構成されてもよい。
【0038】
ラジオデータシステム通信部は、データ構造定義を有するデータグラムを送信することにより変更を通信してもよい。
【0039】
ラジオデータシステム通信部は、関係を通信するために第1のタイプのEON(Enhanced Other Networks)メッセージ(機能強化された別のネットワーク・メッセージ)を通信するように構成されてもよい。第1のタイプのEON(Enhanced Other Networks)メッセージは、グループタイプ14Aである。
【0040】
ラジオデータシステム通信部は、国コードの境界からの距離が国コードの境界に対して所定の距離以内になったことに応答して、番組識別コードと別の番組識別コードとの関係を通信するように構成されてもよい。
【0041】
国コードの境界は、第1の国と第2の国との間の境界であってもよい。処理リソースは、受信機を再同調させる命令を通信するように構成されてもよい。受信機を再同調させる命令は、オーディオメッセージのRF通信であってもよい。
【0042】
処理リソースは、再同調させる命令の後、別の番組識別コードの送信を開始するように構成されてもよい。
【0043】
処理リソースは、番組識別コードと別の番組識別コードとの関係の通信の後、代替周波数での別の番組識別コードの受信を開始させるために代替周波数への送信周波数の変更と代替周波数での番組識別コードの送信とを開始するように構成されてもよい。
【0044】
デバイスは、処理リソースに動作可能に接続された出力装置を更に備え、処理リソースは、番組識別コードと別の番組識別コードとの関係の通信の後、電源投入条件を検出するように構成されてもよく、処理リソースは、受信機を再同調させる命令を出力装置を介して通信するように更に構成されてもよい。
【0045】
出力装置はスピーカであってもよい。出力装置は表示装置であってもよい。
【0046】
データ記憶部は、第1の国及び第2の国に関連する地図データを保持するように構成されてもよく、第1のラジオデータシステム技術仕様は、第1の国と関連付けられてもよく、第2のラジオデータシステム技術仕様は、第2の国と関連付けられてもよく、処理リソースは、場所データに対応する第1の国及び第2の国のいずれかを識別するように構成されてもよく、処理リソースは、識別した国に応じた第1のラジオデータシステム技術仕様及び第2のラジオデータシステム技術仕様のいずれかに従って、番組識別コードを生成するように構成されてもよい。
【0047】
本発明の第2の態様によると、ポータブルナビゲーションデバイスに関するラジオデータシステム情報を生成する方法であって、場所データを生成するステップと、場所データに関連付けられた第1の国を判定するステップと、場所データに関連付けられた第1の国及び第1の国に隣接する第2の国に対応しない第1の国コードを識別するステップと、ラジオデータシステム番組識別コードを生成するために第1の国コードを使用するステップとを含む方法が提供される。
【0048】
方法は、受信機を再同調させるようにユーザに命令するステップを更に含んでもよい。
【0049】
本発明の第3の態様によると、ポータブルナビゲーションデバイスに関するラジオデータシステム情報を通信する方法であって、本発明の第2の態様に関連して上述したようなラジオデータシステム情報を生成するステップと、番組識別コードを送信するステップとを含む方法が提供される。
【0050】
本発明の第4の態様によると、本発明の第2の態様又は第3の態様に関連して上述したような方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータ・プログラムが提供される。
【0051】
コンピュータ・プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に格納されてもよい。
【0052】
従って、ナビゲーションデバイス、電子通信装置、並びにポータブルデバイスが動作されている地理的領域における、例えば、国営放送局及び地方放送局である標準放送局により使用された番組識別コードと衝突しない番組識別コードを採用するRDSデータを生成する方法を提供できる。更に、生成された番組識別コードが他のナビゲーションデバイス及び電子通信装置により使用された番組識別コードと同一である確率は最小である。また、ナビゲーションデバイスが新しい国に向けて移動するか又は新しい国に到着した時、番組識別コードは新しい国の国営放送局及び地方放送局により使用された番組識別コードとの衝突を回避するように自動的に変更される。
【0053】
これらの実施形態の他の利点を以下に説明し、各実施形態の更なる詳細及び特徴については添付の従属請求項及び以下の詳細な説明において規定する。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】ナビゲーションデバイスにより使用可能な全地球測位システム(GPS)の例示的な一部を示す概略図である。
【図2】本発明の一実施形態を構成するナビゲーションデバイスの電子構成要素を示す概略図である。
【図3】通信部に接続された図2の一部分を示す概略図である。
【図4】ナビゲーションデバイスにより採用されたアーキテクチャ・スタックの概略表現を示す図である。
【図5】車両中の図2のナビゲーションデバイスを示す概略図である。
【図6】図5の車両においてオプションとして使用するためのドッキング構成を示す概略図である。
【図7】図2のナビゲーションデバイスを構成する方法を示すフローチャートである。
【図8】図7の方法に従うナビゲーションデバイスのディスプレイのスクリーンショットを示す図である。
【図9】図7の方法に従うナビゲーションデバイスのディスプレイのスクリーンショットを示す図である。
【図10】図7の方法に従うナビゲーションデバイスのディスプレイのスクリーンショットを示す図である。
【図11】図7の方法に従うナビゲーションデバイスのディスプレイのスクリーンショットを示す図である。
【図12】図7の方法に従うナビゲーションデバイスのディスプレイのスクリーンショットを示す図である。
【図13】図7の方法に従うナビゲーションデバイスのディスプレイのスクリーンショットを示す図である。
【図14】本発明の別の実施形態を構成するRDSデータを生成する方法を示すフローチャートである。
【図15】図5の車両によりとられるルートの地図を示す概略図である。
【図16】送信周波数及び図14の方法により生成されたRDSデータを変更する方法であり、本発明の更に別の実施形態を構成する方法を示すフローチャートである。
【図17】送信周波数及び図14の方法により生成されたRDSデータを変更する別の方法であり、本発明の更なる一実施形態を構成する方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0055】
次に、添付の図面を参照して本発明の少なくとも1つの実施形態を一例としてのみ説明する。
【0056】
以下の説明において、同一の図中符号は同様の部分を識別するために使用される。
【0057】
本発明の複数の実施形態は、特に、PNDを参照して説明する。しかし、本発明の教示は、PNDに限定されず、ルート計画及びナビゲーション機能を提供するために携帯してナビゲーションソフトウェアを実行するように構成されるどのようなタイプの処理デバイスにも例外なく適用可能である。従って、本出願において、ナビゲーションデバイスは、PND、自動車等の乗り物、あるいは実際には、例えば、ルート計画及びナビゲーションソフトウェアを実行するポータブルパーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)、移動電話又はパーソナルデジタルアシスタント(PDA:Personal Digital Assistant)であるポータブル計算リソースとして実装されるか否かにかかわらず、どのようなタイプのルート計画及びナビゲーションデバイスも(無制限に)含むことを意図する。
【0058】
本発明の教示は、ユーザがある場所から別の場所までの運転の方法に関する命令を要求せず、1つ以上の近接するスピーカにオーディオ出力を提供することのみを要求する状況においても有用であることが以下から明らかとなるであろう。
【0059】
上記条件を考慮して、図1の全地球測位システム(GPS)等が種々の目的で使用される。一般に、GPSは、連続した位置、速度、時間及びいくつかの例においては無数のユーザに対する方向情報を判定できる衛星無線を使用したナビゲーションシステムである。以前はNAVSTARとして既知であったGPSは、極めて正確な軌道で地球を周回する複数の衛星を含む。これらの正確な軌道に基づいて、GPS衛星は自身の場所をいかなる数の受信ユニットにも中継できる。
【0060】
特に、GPSデータを受信できるデバイスがGPS衛星信号に対する無線周波数のスキャンを開始する場合、GPSシステムは実現される。GPS衛星から無線信号を受信すると、デバイスは、複数の異なる従来の方法のうちの1つを使用してその衛星の正確な場所を判定する。殆どの例において、デバイスは、少なくとも3つの異なる衛星信号を取得するまで信号のスキャンを継続する(なお、標準的な方法ではないが、2つの信号だけでも他の三角測量技術を使用して位置を判定できる)。幾何学的三角測量を実現すると、受信機は、3つの既知の位置を利用して、衛星に対する自身の2次元位置を判定する。これは、周知の方法で行なわれる。更に、第4の衛星信号を取得することにより、受信デバイスは、同一の幾何学計算によって周知の方法でその3次元位置を計算できる。位置及び速度データは、無数のユーザにより連続的にリアルタイムで更新可能である。
【0061】
図1に示すように、GPSシステム全体を図中符号100で示す。複数の衛星102は、地球104の周囲の軌道上にある。各衛星102の軌道は、他の衛星102の軌道と必ずしも同期せず、実際には非同期である可能性が高い。GPS受信機106は、種々の衛星102からスペクトル拡散GPS衛星信号108を受信するものとして示される。
【0062】
各衛星102から連続的に送信されたスペクトル拡散信号108は、極めて正確な原子時計を使用して達成された非常に正確な周波数標準を利用する。そのデータ信号送信108の一部である各衛星102は、その特定の衛星102を示すデータストリームを送信する。一般に、GPS受信機デバイス106が、GPS受信機デバイス106に対する少なくとも3つの衛星102からスペクトル拡散GPS衛星信号108を取得し、三角測量によりその2次元位置を計算することが当業者には理解される。追加の信号を取得した結果、合計4つの衛星102から信号108を取得することになり、これにより、GPS受信機デバイス106は、周知の方法でその3次元位置を計算できる。
【0063】
なお、図2を参照すると、ナビゲーションデバイス200のブロック図は、ナビゲーションデバイスの全ての構成要素を含むものではなく、構成要素の多くの例を表すだけである。ナビゲーションデバイス200は筺体(不図示)内に配置される。ナビゲーションデバイス200は、例えば、プロセッサ202を含む処理リソースを含む。プロセッサ202は、入力装置204と、例えば、表示画面206である表示装置とに接続される。入力装置204は、単数で参照されるが、入力装置204は、キーボード装置、音声入力装置、タッチパネルの少なくともいずれかであってもよいし、また、情報を入力するために利用される他のあらゆる既知の入力装置を含むいかなる数の入力装置も表すことが当業者には理解されるべきである。同様に、表示画面206は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)等のどのようなタイプの表示画面も含むことができる。
【0064】
1つの構成において、入力装置204、タッチパネル及び表示画面206は、タッチパッド又はタッチスクリーン入力320(図6)を含む一体型入力表示装置を提供するように一体化され、複数の表示選択肢のうちの1つを選択するか又は複数の仮想ボタン、すなわち、「ソフト」ボタンのうちの1つをアクティブにするためにユーザが表示画面320の一部分に接触することのみが必要であるように、情報の入力(直接入力、メニュー選択等を介する)及びタッチパネルスクリーンを介する情報の表示の双方を可能にする。この点に関して、プロセッサ202は、タッチスクリーン320と共に動作するグラフィカルユーザインタフェース(GUI:Graphical User Interface)をサポートする。
【0065】
ナビゲーションデバイス200において、プロセッサ202は、接続210を介して入力装置204に動作可能に接続され且つ入力装置204から入力情報を受信するように構成され、情報を出力するために、表示画面206及び出力装置208のうちの少なくとも一方に出力接続212を介して動作可能に接続される。ナビゲーションデバイス200は、例えば、可聴出力装置(例えば、スピーカ)である出力装置208を含んでもよい。出力装置208がナビゲーションデバイス200のユーザに対して可聴情報を生成できるため、入力装置204は、入力音声コマンドを受信するマイク及びソフトウェアを更に含むことができることが同様に理解されるべきである。更にナビゲーションデバイス200は、例えば、オーディオ入出力装置等のいかなる追加の入力装置204や、いかなる追加の出力装置の少なくともいずれかを含むことができる。
【0066】
プロセッサ202は、接続216を介してデータ記憶部を構成するメモリ214に動作可能に接続され、接続220を介して入出力(I/O)ポート218との間で情報を送受信するように更に構成される。ここで、I/Oポート218は、ナビゲーションデバイス200の外部のI/O装置222に接続可能である。外部I/O装置222は、例えば、イヤホン等の外部聴音装置を含んでもよいが、これに限定されない。更にI/O装置222への接続は、例えば、イヤホン又はヘッドフォンへの接続のため、移動電話への接続のための少なくとも一方によるハンズフリー動作や音声起動動作の少なくとも一方のために、カーステレオユニット等の他のいかなる外部装置への有線接続又は無線接続であってもよい。移動電話接続は、例えば、ナビゲーションデバイス200とインターネット又は他のあらゆるネットワークとの間のデータ接続を確立するためや、例えば、インターネット又は他のネットワークを介するサーバへの接続を確立するための少なくともいずれかのために使用可能である。
【0067】
図2は、接続226を介するプロセッサ202とアンテナ/受信機224との間の動作可能な接続を更に示す。アンテナ/受信機224は、例えば、GPSアンテナ/受信機であってもよい。図中符号224で示すアンテナ及び受信機は、図示するために概略的に組み合わされるが、アンテナ及び受信機は、別個に配置される構成要素であってもよく、例えば、アンテナはGPSパッチアンテナ又はヘリカルアンテナであってもよいことが理解されるであろう。
【0068】
本明細書で説明する機能をサポートするために、プロセッサ202は、周波数変調(FM)ポート228に更に接続される。
【0069】
当然、図2に示す電子構成要素が従来の方法で1つ以上の電源(不図示)により電力を供給されることが当業者には理解されるであろう。当業者により理解されるように、図2に示す構成要素の種々の構成が考慮される。例えば、図2に示す構成要素は、有線接続及び無線接続等の少なくとも一方を介して互いに通信していてもよい。従って、本明細書で説明するナビゲーションデバイス200は、ポータブル又はハンドヘルドナビゲーションデバイス200であってもよい。
【0070】
図3を参照すると、プロセッサ202は、国コード選択部250及びコード生成部252をサポートする。プロセッサ202は、FMポート228を介してラジオデータシステム(RDS)通信部254と通信可能である。RDS通信部254は、例えば、RDSに対するIEC/CENELEC EN62106仕様において提示されるように、RDS技術仕様に従ってオーディオデータ及びRDSデータの双方を送信するためにRDSエンコーダ256及び通信回路網を含む。RDS通信部は、当該技術において既知であるため、説明を分かり易く簡潔にするために、本明細書においてRDS通信部254の構造については詳細に説明しない。
【0071】
図4を参照すると、プロセッサ202及びメモリ214は、ナビゲーションデバイス200の機能ハードウェアコンポーネントとデバイスにより実行されたソフトウェアとの間のインタフェースとして機能するBIOS(基本入出力システム)282をサポートするために協働する。プロセッサ202は、メモリ214からオペレーティングシステム284をロードし、アプリケーションソフトウェア286(上述したルート計画及びナビゲーション機能の一部又は全てを実現する)が実行可能である環境を提供する。アプリケーションソフトウェア286は、例えば、地図表示、ルート計画、ナビゲーション機能及びそれらに関連付けられた他のあらゆる機能であるナビゲーションデバイス200の中核機能をサポートするGUIを含む動作環境を提供する。地図データは、メモリ214に格納される。更にメモリ214は、国コードデータ(不図示)を格納する。これについての詳細は後述する。
【0072】
図5を参照すると、以下の例において、ナビゲーションデバイス200は、例えば、ディスプレイ303を有するFMラジオ302又はチューナ等のオーディオエンターテイメントシステムである車載エンターテイメントシステムを有する自動車300である車両において使用される。FMラジオ303は、スピーカシステム304に接続される。しかし、ナビゲーションデバイス200は、使用することが望ましい1つ以上のスピーカに接続されるRDS対応のFM受信機が存在する他の環境において展開可能である。スピーカを使用し易くするために、図2のポータブル又はハンドヘルドナビゲーションデバイス200は、自動車300、あるいは、例えば、自転車、モータバイク、自動車又は船舶である他のあらゆる適切な乗り物に周知の方法で接続されるか、あるいは「ドッキング」される。ナビゲーションデバイス200は、ポータブルナビゲーション又はハンドヘルドナビゲーションに使用するためにドッキング場所から取り外し可能である。この点に関して(図6)、ナビゲーションデバイス200は、図2の一体型入力表示装置320及び他の構成要素(内部GPS受信機224、マイクロプロセッサ202、電源(不図示)、メモリシステム214等を含むがこれらに限定されない)を含むユニットであってもよい。
【0073】
ナビゲーションデバイス200は、吸着カップ324を使用して、車両のダッシュボード/窓等に固定されるアーム322上に位置してもよい。このアーム322は、ナビゲーションデバイス200がドッキングされるドッキングステーションの一例である。ナビゲーションデバイス200は、例えば、ナビゲーションデバイス200をアーム322に嵌合接続することにより、ドッキングステーションのアーム322にドッキングされるか又は接続される。例えば、ナビゲーションデバイス200は、アーム322上で回転可能であってもよい。ナビゲーションデバイス200とドッキングステーションとの接続を解除するために、例えば、ナビゲーションデバイス200上のボタン(不図示)が押下されてもよい。ナビゲーションデバイス200をドッキングステーションに結合し且つナビゲーションデバイス200をドッキングステーションから分離する他の同様の適切な構成は、当業者には既知である。
【0074】
動作(図7)について説明する。ナビゲーションデバイス200のユーザは、オランダのハーグの欧州特許庁からポーランドのワルシャワのポーランド特許庁までの運転を所望しているとする。ユーザは、自動車300に乗った後、ナビゲーションデバイス200(図8)の電源を投入し(ステップ400)、GUIにより提供されたメニュー構造にアクセスするためにタッチスクリーンディスプレイ320に触れる(ステップ402)。ユーザは、「基本設定変更」メニューオプション350(図9)を選択し(ステップ404)、メニュー構造を介して「スピーカ基本設定」メニューオプション352(図10)に到達する(ステップ406)。スピーカ基本設定メニューオプション352を選択すると、GUIはナビゲーションデバイス200により提供された可聴命令に関してスピーカ基本設定オプション354の第1の画面を表示する。この例において、ユーザは、可聴命令が自動車300においてスピーカ304を介して再生されることを要求し、「FMをカーラジオへ」オプション356を選択する(ステップ408)。ユーザは、最終的な選択を行ったことを示すために「実行」ソフトボタン358を押下し、GUIは、ナビゲーションデバイス200により又はナビゲーションデバイス200を介して提供された音楽に関してスピーカ基本設定オプション360の第2の画面(図12)を表示する。この例において、ナビゲーションデバイス200を介して、すなわち、ナビゲーションデバイス200の内部スピーカ又は別の外部出力装置を介して音楽を再生できるように、電子音楽プレーヤをナビゲーションデバイス200に接続できる。簡潔にするために、この例において、音楽プレーヤも他のオーディオ信号発信元もナビゲーションデバイス200に接続されないと仮定する。しかし、FMラジオ302又はFM受信機のスピーカ304を介するナビゲーション命令の再生に関連する本明細書で説明する原理は、他のオーディオ信号発信元に関連してスピーカ304を使用するオプションにも適用可能であることが当業者には理解されるであろう。上記仮定の結果、ユーザは、音楽に関してスピーカ基本設定オプション360の第2の画面に提示されたどのオプションも変更せず、単に別の「実行」ソフトキー362を押下する。GUIは、この例においては自動車300に配置されるFMラジオ302を「TomTom」として識別されるチャネルに同調させるようにユーザに命令する命令画面(図13)に移る。従って、ユーザは、局をスキャンするためにFMラジオ302を設定する(ステップ410)。FMラジオ302のRDS機能により、検出された各局名はFMラジオ302のディスプレイ303により提示可能になる。
【0075】
FMラジオ302が「TomTom」放送を取得すると、ユーザは更なる「実行」ソフトキー364を押下し、GUIは地図表示画面(図8)に戻ることにより応答する(ステップ412)。ナビゲーションデバイス200からのRDSデータの通信をサポートするために、この例において、ナビゲーションデバイス200は、以下のように機能する(図14)。
【0076】
ナビゲーションデバイス200のアプリケーションソフトウェア286は、ナビゲーションデバイス200の現在地を判定する。ナビゲーションデバイス200は、既に上述したように場所判定機能を有する。場所データは、場所データが関連する国を識別するために処理リソースにより使用される(ステップ420)。国が識別されると、国コード選択部250は、これに基づき識別された国と関連付けられた現在のRDS国を識別するために上述した国コードデータにアクセスする(ステップ422)。この例において、国コードデータは、国名、各国コード及び隣接するあらゆる国の国コードを含む表データである。表データの一部の一例を以下のテーブルIに示す。

【0077】
国コード選択部250は、国コードデータを使用して、場所データと関連付けられた国(以下において、「現在の国」と呼ぶ)に隣接するあらゆる国の国コードを更に識別する(ステップ424)。これを達成するために、上述したように、この例において、上記表Iは、隣接国の国コードを一覧表示するために構成される。しかし、データは国及び国コードの単純なリストを含む多くの種々の方法で編成可能であり、隣接国は関連する国コードを取得するためにアクセスされた単純化された国コードデータ及び利用可能な地図データからナビゲーションデバイス200により判定されることが当業者には理解されるべきである。更に国は、正式な国名及びISO国コードの少なくとも一方を含む国コードデータにおいてあらゆる適切な方法で識別される。国コード選択部250は、現在の国及び現在の国に隣接する国と関連付けられた国コードの知識を有すると、現在の国又は現在の国に隣接する国と関連付けられたいずれの国コードとも衝突しない適切な国コードを選択して使用する(ステップ426)。
【0078】
ハーグの欧州特許庁からワルシャワのポーランド特許庁までの行程の例に関して、オランダの国コードは8であり、オランダに対する各隣接国の国コードは1、6、9、Dである。この例において、国コード選択部250は、上記一覧表示したオランダ又は隣接国の国コードのいずれとも衝突しない国コード2を選択する。
【0079】
その後、PIコード生成部252は、番組識別(PI)コードを生成する。この点に関して、RDSと関連して既知であるように、いわゆるグループがRDSデータ通信処理の一部として送信される。RDSデータは、最終的にRDS通信部254により送信されるが、例えば、FMラジオ302により使用可能な代替周波数(AF)に関する情報であるRDSデータを通信するために、PIコードを含むブロックがRDS通信部254により送信される関連したグループに含まれる必要がある。更に、上述したように、PIコードは、他の放送のPIコードと衝突すべきではないという観点から一意である必要がある。RDS技術仕様において説明されているPIコードの生成方法に従い且つAFが通信されると仮定すると、ナビゲーションデバイス200からのRDS通信と関連付けられるPIコードを生成するために(ステップ428)、プロセッサ202は、PIコード生成部252を介して、国コード選択部250により選択された国コードを使用する。PIコードを生成する技術が当該分野において既知であり且つ国コードの選択がこの例の焦点であるため、説明を分かり易く簡潔にするために、本明細書においてナビゲーションデバイス200と関連付けられるPIコードの実際の生成については詳細に説明しない。
【0080】
生成されたPIコードは、RDSエンコーダ256により使用するためにFMポート228を介してRDS通信部254に渡される。
【0081】
RDS通信部256は、利用可能な周波数を検出するために割り当てられたスペクトルをスキャンする(ステップ430)。その後、プロセッサ202から取得したPIコードを使用して、RDS通信部254は、FMラジオ302により受信するために適切なRDSグループを送信する(ステップ432)。RDSグループは、AF情報を含む。この点に関して、RDSデータは、この種のSRRに適切な通常の方法でRDS通信部254により通信されるため、本明細書においては更なる説明は行なわない。
【0082】
RDS通信部254は、例えば、「目的地に到着しました」というオーディオ・テスト・メッセージを繰り返し通信し(ステップ434)、上述したようにナビゲーションデバイス200からの送信を受信するために、FMラジオ302を同調させるようにユーザに命令するためのメッセージがナビゲーションデバイス200により表示される(ステップ436及び図13)。ユーザが更に「実行」ソフトキー364を押下すると、オーディオ・テスト・メッセージはキャンセルされる。
【0083】
アプリケーションソフトウェア286は、新しいPIコードが生成される必要があるか否かを判定するためにナビゲーションデバイス200の場所を監視し続ける(ステップ438)。
【0084】
図15を参照すると、ナビゲーションデバイス200は、自動車300に存在するため、ハーグの欧州特許庁440からワルシャワのポーランド特許庁442まで移動している。途中、ナビゲーションデバイス200は、例えば、オランダ446とドイツ448との間の国境444に近付く。上述したように、アプリケーションソフトウェア286は、特に新しいPIコードが生成される必要があるか否かを判定するために(ステップ438)ナビゲーションデバイス200の場所を定期的に監視する。この点に関して、アプリケーションソフトウェア286は、新しいPIコードが生成される必要があるか否かを判定する時の基準として、例えば、100kmである距離閾値を採用する。アプリケーションソフトウェア286は、ナビゲーションデバイス200により生成された場所データ及びメモリ214に格納された地図データから、国境444からナビゲーションデバイス200までの距離を測定できる。
【0085】
この例において、測定された国境444からの距離が100km以内になると、アプリケーションソフトウェア286は、新しいPIコードが生成される必要があると判定する(ステップ438)。あるいは、距離を用いた基準ではなく、ナビゲーションデバイス200が国境444を横断し且つこの例ではドイツ448である隣接国に入ると、アプリケーションソフトウェア286は、新しいPIコードが生成される必要があると判定できる。この判定は、国が変更されたことを検出するために場所データ及び地図データを使用してアプリケーションソフトウェア286により行なわれる。
【0086】
いずれの事象においても、アプリケーションソフトウェア286は、新しいPIコードが生成される必要があると判定すると、ナビゲーションデバイス200が近付いている新しい国を識別する(ステップ450−図16)。新しい国が確認されると、国コード選択部260は、これに基づき識別された国と関連付けられた新しいRDS国コードを識別するために上述した国コードデータにアクセスする(ステップ452)。この点に関して、上記で使用された国コードデータは、新しい国コードを判定するために更に使用される。国コード選択部250は、上記の国コードデータを使用して新しい国に隣接するあらゆる国の国コードを識別する(ステップ454)。国コード選択部250は、新しい国及び新しい国に隣接する国と関連付けられた国コードの知識を有すると、新しい国又は新しい国に隣接する国と関連付けられたいずれの国コードとも衝突しない適切な国コードを選択して使用する(ステップ456)。ハーグの欧州特許庁からワルシャワのポーランド特許庁までの行程において、ドイツに対する国コードはD、1及び9であり、ドイツに対する各隣接国の国コードは2、3、4、6、7、8及びAである。この例において、国コード選択部250は、上記で一覧表示されたドイツ又は隣接国の国コードのいずれとも衝突しない国コード5を選択する。しかし、他の衝突しない国コードが選択されてもよい。
【0087】
その後、PIコード生成部252は、新しい番組識別(PI)コードを生成する。ここでも、RDS技術仕様において提示されているPIコードの生成方法に従い且つAFが通信されると仮定すると、PIコード生成部252を介してナビゲーションデバイス200からのRDS通信と関連付けられる新しいPIコードを生成するために(ステップ458)、プロセッサ202は、国コード選択部250により選択された新しい国コードを使用する。PIコードを生成する技術が当該分野において既知であり且つ国コードの選択がこの例の焦点であるため、説明を分かり易く簡潔にするために、本明細書においてナビゲーションデバイス200と関連付けられる新しいPIコードの実際の生成については詳細に説明しない。
【0088】
ユーザは、無線周波数(RF)通信を介する可聴通信及び画像通信の少なくとも一方によりFMラジオ302を再同調させるようにナビゲーションデバイス200にアドバイスされる(ステップ460)。この点に関して、アプリケーションソフトウェア286は、ナビゲーション命令をユーザに提供する必要がなくなることを認識した時にある期間が経過するまで待つことができるため、ユーザはFMラジオ302を再同調させる時間を有する。オプションとして、アプリケーションソフトウェア286は、FMラジオ302が新しい「チャネル」をスキャンするように設定されたという確認をユーザから受信するためにGUIを介してソフトキーを提供できる。
【0089】
その後、生成された新しいPIコードは、RDSエンコーダ256により使用されるためにFMポート228を介してRDS通信部254に渡され、プロセッサ202は、代替周波数に切り替えるようにRDS通信部254に命令する(ステップ462)。オーディオ・テスト・メッセージは、オプションとして代替周波数で送信され(ステップ464)、ナビゲーションの一部として生成された他のオーディオ又は、例えば、オーディオパススルーであるナビゲーションデバイス200の他の機能がメッセージに続く。アプリケーションソフトウェア286は、新しいPIコードが生成される必要があるか否かを判定するためにナビゲーションデバイス200の場所の監視に戻る(ステップ438)。
【0090】
FMラジオ302を同調させるようにユーザに自動的に命令する代わりの方法として、以下の別の手順(図17)がナビゲーションデバイス200により実現される。この点に関して、アプリケーションソフトウェア286は、新しいPIコードが生成される必要があると判定すると、ナビゲーションデバイス200が近付いている新しい国を識別する(ステップ450−図16)。新しい国が確認されると、国コード選択部250は、これに基づき識別された国と関連付けられた新しいRDS国コードを識別するために上述した国コードデータにアクセスする(ステップ452)。この点に関して、上記で使用された国コードデータは、新しい国コードを判定するためにも使用される。国コード選択部250は、上記の国コードデータを使用して新しい国に隣接するあらゆる国の国コードを識別する(ステップ454)。国コード選択部250が新しい国及び新しい国に隣接する国と関連付けられた国コードの知識を有すると、国コード選択部250は、新しい国又は新しい国に隣接する国と関連付けられたいずれの国コードのとも衝突しない適切な国コードを選択して使用する(ステップ456)。ハーグの欧州特許庁からワルシャワのポーランド特許庁までの行程において、ドイツの国コードはD、1及び9であり、ドイツに対する隣接国の国コードは2、3、4、6、7、8及びAである。この例において、国コード選択部250は、上記で一覧表示されたドイツ又は隣接国の国コードのいずれとも衝突しない国コード5を選択する。
【0091】
その後、PIコード生成部252は、新しい番組識別(PI)コードを生成する。ここでも、RDS技術仕様において提示されているPIコードの生成方法に従い且つAFが通信されると仮定すると、ナビゲーションデバイス200からのRDS通信と関連付けられる新しいPIコードを生成するために(ステップ458)、プロセッサ202は、国コード選択部250により選択された新しい国コードを使用する。PIコードを生成する技術が当該分野において既知であり且つ国コードの選択がこの例の焦点であるため、説明を分かり易く簡潔にするために、本明細書においてナビゲーションデバイス200と関連付けられる新しいPIコードの実際の生成については詳細に説明しない。
【0092】
新しいPIコードは、代替周波数とともにRDS通信部254に渡され、RDS通信部254は、例えば、グループタイプ14AであるEON(Enhanced Other Networks)メッセージを生成及び送信する(ステップ480)。EONメッセージは、今後使用する新しいPIコード及び代替周波数をFMラジオ302に提供する。従って、EONメッセージは、現在のPIコードと新しいPIコードとの間の関連又は関係を効果的に通信する。プロセッサ202は、代替周波数に切り替えるようにRDS通信部254に命令し(ステップ462)、RDS通信部254は、新しいPIコードを使用して代替周波数でRDSグループを送信する(ステップ482)。全ての更なるオーディオは代替周波数で送信される(ステップ464)。アプリケーションソフトウェア286は、新しいPIコードが生成される必要があるか否かを判定するためにナビゲーションデバイス200の場所の監視に戻る(ステップ438)。
【0093】
ナビゲーションデバイス200が代替周波数でRDSデータを送信し始め、先の周波数でのデータ送信を中止すると、信号の損失によりFMラジオ302がトリガされて「チャネル」を再度取得するため、FMチューナの正常動作に従って、FMラジオ302は関連する新しいPIコードと共に代替周波数で取得するためにローカルメモリ(不図示)にアクセスする。従って、FMラジオ302は、代替周波数に自動的に再同調し、新しいPIコードを含むグループを受信することを予測する。
【0094】
FMラジオ302に通信された代替周波数が事前設定されたメモリにFMラジオ302により永続的に保持されない。アプリケーションソフトウェア。
【0095】
上記例は、最も有力な欧州のRDSに関連して有用である。しかし、当業者には理解されるように、ラジオ放送データシステム(RBDS)として既知の異なる技術仕様が北米、例えば、米国において実現されている。RBDSは、先行例の態様における上記の方法とは異なるPIコードの生成方法を採用する。その結果、上述したようなRDSフォーラムにより提案されたPIコードを生成する方法が採用されてもよく、あるいは他の適切などのような代替技術が採用されてもよい。
【0096】
従って、別の実施形態において、ナビゲーションデバイス200は、RDS技術仕様及び上記実施形態において説明したRBDS技術仕様に準拠する方法でPIコードを生成できる。ナビゲーションデバイス200は、自身が現在位置する国を識別し且つ自身が位置する国に適切なPIコードを生成する方法を使用するために場所データ及び地図データを使用する。
【0097】
本発明の種々の態様及び実施形態を説明したが、本発明の範囲は、本明細書で説明された特定の構成に限定されず、添付の請求の範囲の範囲内の全ての構成、並びにそれに対する変形及び変更を含むことが理解されるべきである。
【0098】
例えば、本明細書で説明したRDS通信部254は、ナビゲーションデバイス200内にあるが、FMポート228は、ナビゲーションデバイス200又は他の適切なあらゆるポータブル電子装置に外部RDS通信部を結合するために提供されてもよい。
【0099】
別の例として、上述の詳細な説明において説明した実施形態においては、GPSを参照していたが、ナビゲーションデバイスは、GPSの代替手段として(又は実際にはGPSに追加して)いかなるタイプの位置検知技術を利用してもよい。例えば、ナビゲーションデバイスは、利用可能である場合は提案された欧州のGalileoシステム等の他のグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)を利用してもよい。同様に、ナビゲーションデバイスは、衛星を使用するものに限定されず、地上ビーコン又はデバイスが地理的な場所を判定できるようにする他のあらゆるタイプのシステム、例えば、LORAN(長距離航法方式:Long range navigation)−Cシステムを使用して容易に機能できる。
【0100】
本発明の別の実施形態は、例えば、ディスケット(Diskette)、CD−ROM、ROM又は固定ディスク等の有形データ記録媒体に格納された一連のコンピュータ命令であり且つコンピュータシステムと共に使用するコンピュータ・プログラムとして実現されるか、あるいは有形媒体又は無線媒体、例えば、マイクロ波又は赤外線を介して送信されるコンピュータデータ信号で実施される。一連のコンピュータ命令は、上述の機能の全て又は一部を構成でき、半導体メモリ素子、磁気メモリ素子、光メモリ素子又は他のメモリ素子等の揮発性又は不揮発性のあらゆるメモリ素子に格納される。
【0101】
好適な実施形態は、ソフトウェアを使用してある特定の機能を実現するが、その機能はハードウェアでのみ(例えば、1つ以上のASIC(特定用途向け集積回路)を使用することにより)又は実際にはハードウェアとソフトウェアとの組合せにより同様に実現可能であることが当業者には十分に理解されるであろう。従って、本発明の範囲は、ソフトウェアで実現されることにのみ限定されるものとして解釈されるべきではない。
【0102】
最後に、添付の請求の範囲は本明細書で説明した特徴の特定の組合せを示すが、本発明の範囲は、以下の請求の範囲の特定の組合せに限定されず、特定の組合せが今回添付する請求の範囲に特に列挙されているか否かに関係なく、本明細書で開示された特徴又は実施形態のいかなる組合せも含む。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポータブルナビゲーションデバイスであって、
ラジオデータシステム通信部及び場所判定部に動作可能に接続されるとともに、国コード選択部をサポートする処理リソースと、
ラジオデータシステム国コードデータを格納可能であり、前記処理リソースに動作可能に接続されるデータ記憶部と
を具備し、
前記処理リソースは、
前記場所判定部により使用中に生成された場所データに関連付けられた第1の国を判定し、
前記国コード選択部は、
前記場所データに関連付けられた第1の国及び前記第1の国に隣接する第2の国に対応しない前記ラジオデータシステム国コードデータから第1の国コードを識別し、
前記処理リソースは、
番組識別コードを生成するために前記第1の国コードを使用する
ことを特徴とするポータブルナビゲーションデバイス。
【請求項2】
前記ラジオデータシステム国コードデータは、国コード隣接情報を含む
ことを特徴とする請求項1記載のポータブルナビゲーションデバイス。
【請求項3】
前記データ記憶部は、地図データを格納可能であり、
前記処理リソースは、
前記場所データに関連付けられた前記第1の国に隣接する前記第2の国を識別するために、前記場所データ及び前記地図データを使用する
ことを特徴とする請求項1記載のポータブルナビゲーションデバイス。
【請求項4】
前記国コード選択部は、
前記第2の国に関連付けられる前記ラジオデータシステム国コードデータから第2の国コードを識別し、前記第1の国コードが前記第2の国コードでないことを保証する
ことを特徴とする請求項3記載のポータブルナビゲーションデバイス。
【請求項5】
前記処理リソースは、
前記場所判定部が前記第2の国にある場合に検出を行ない、
前記国コード選択部は、
前記場所判定部の場所に対して前記第2の国及び前記第2の国に隣接する前記第1の国に対応しない前記ラジオデータシステム国コードデータから第3の国コードを識別する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のポータブルナビゲーションデバイス。
【請求項6】
前記処理リソースは、
場所判定部が国コードの境界に近付いている場合に検出を行ない、
前記国コード選択部は、
前記場所判定部の場所に対して前記第2の国及び前記第2の国に隣接する前記第1の国に対応しない前記ラジオデータシステム国コードデータから第3の国コードを識別する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のポータブルナビゲーションデバイス。
【請求項7】
前記国コード選択部は、
前記第3の国コードが前記第2の国に隣接する他のいずれの国にも対応しないように前記第3の国コードを識別する
ことを特徴とする請求項5又は6記載のポータブルナビゲーションデバイス。
【請求項8】
前記第3の国コードは、前記第2の国コードと異なる
ことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載のポータブルナビゲーションデバイス。
【請求項9】
前記処理リソースは、
別の番組識別コードを生成するために前記第3の国コードを使用する
ことを特徴とする請求項5乃至8のいずれか1項に記載のポータブルナビゲーションデバイス。
【請求項10】
前記ラジオデータシステム通信部は、
前記番組識別コードと前記別の番組識別コードとの関係を通信し、前記別の番組識別コードに関連付けられた代替周波数を通信する
ことを特徴とする請求項9記載のポータブルナビゲーションデバイス。
【請求項11】
前記ラジオデータシステム通信部は、
前記関係を通信するために第1のタイプの機能強化された別のネットワーク・メッセージを通信する
ことを特徴とする請求項10記載のポータブルナビゲーションデバイス。
【請求項12】
請求項6に従属する場合、前記ラジオデータシステム通信部は、
前記国コードの境界からの距離が当該国コードの境界に対して所定の距離以内になったことに応答して、前記番組識別コードと前記別の番組識別コードとの関係を通信する
ことを特徴とする請求項10記載のポータブルナビゲーションデバイス。
【請求項13】
前記国コードの境界は、前記第1の国と前記第2の国との間の境界である
ことを特徴とする請求項6又は12記載のポータブルナビゲーションデバイス。
【請求項14】
前記処理リソースは、受信機を再同調させる命令を通信する
ことを特徴とする請求項9記載のポータブルナビゲーションデバイス。
【請求項15】
前記受信機を再同調させる前記命令は、オーディオメッセージのRF通信である
ことを特徴とする請求項14記載のポータブルナビゲーションデバイス。
【請求項16】
前記処理リソースは、
再同調させる前記命令の後、代替周波数への送信周波数の変更と前記代替周波数での前記別の番組識別コードの送信を開始する
ことを特徴とする請求項14又は15記載のポータブルナビゲーションデバイス。
【請求項17】
前記処理リソースは、
前記番組識別コードと前記別の番組識別コードとの前記関係の通信の後、前記代替周波数での前記別の番組識別コードの受信を開始させるために前記代替周波数への送信周波数の変更と前記代替周波数での前記番組識別コードの送信とを開始する
ことを特徴とする請求項10記載のポータブルナビゲーションデバイス。
【請求項18】
前記データ記憶部は、
前記第1の国及び前記第2の国に関連する地図データを保持し、
第1のラジオデータシステム技術仕様は、前記第1の国に関連付けられ、第2のラジオデータシステム技術仕様は、前記第2の国と関連付けられ、
前記処理リソースは、
前記場所データに対応する前記第1の国及び前記第2の国のいずれかを識別し、前記識別した国に応じた前記第1のラジオデータシステム技術仕様及び前記第2のラジオデータシステム技術仕様のいずれかに従って、前記番組識別コードを生成する
ことを特徴とする請求項1記載のポータブルナビゲーションデバイス。
【請求項19】
ポータブルナビゲーションデバイスに関するラジオデータシステム情報を生成する方法であって、
場所データを生成するステップと、
前記場所データに関連付けられた第1の国を判定するステップと、
前記場所データに関連付けられた前記第1の国及び前記第1の国に隣接する第2の国に対応しない第1の国コードを識別するステップと、
ラジオデータシステム番組識別コードを生成するために前記第1の国コードを使用するステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項20】
受信機を同調させるようにユーザに命令するステップ
を更に含むことを特徴とする請求項19記載の方法。
【請求項21】
ポータブルナビゲーションデバイスに関するラジオデータシステム情報を通信する方法であって、
請求項19又は請求項20に記載されたラジオデータシステム情報を生成するステップと、
前記番組識別コードを送信するステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項22】
請求項19乃至20のいずれか1項に記載の方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータ・プログラム。
【請求項23】
請求項22記載のコンピュータ・プログラムを格納するコンピュータが読み取り可能な記録媒体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公表番号】特表2011−525615(P2011−525615A)
【公表日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−510838(P2011−510838)
【出願日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際出願番号】PCT/EP2008/004607
【国際公開番号】WO2009/143874
【国際公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
2.GSM
【出願人】(307043223)トムトム インターナショナル ベスローテン フエンノートシャップ (144)
【Fターム(参考)】