説明

ポータブル録画再生装置と該ポータブル録画再生装置に用いるメモリーカードのパソコンにおける画像再生手段

【課題】メモリーカード内の記録済画像ファイルが漏洩したり窃取されたりすることを防止すると共に、装置本体の設定を自由に改変できないようにしたポータブル録画再生装置と該ポータブル録画再生装置に用いるメモリーカードのパソコンにおける画像再生手段を提供する。
【解決手段】ポータブル録画再生装置10が有する第1セキュリティ手段は、メモリーカード14に設定されたアクセスパスワードと、操作部12から入力した第1入力パスワードとが一致したときに、メモリーカードに対するアクセス手段を起動して制御手段20を実行する。また、パソコンで再生表示する場合には、メモリーカードに設定した変換パスワードとパソコンから入力した第3入力パスワードとが一致しなければ記録済画像ファイルをパソコンで再生することができない。これにより、メモリーカード内の記録済画像ファイルが第三者に見られることを防ぐことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置から送られた画像をメモリーカードへ録画し、又はメモリーカードに記憶した画像を再生するポータブル録画再生装置に関し、特に、メモリーカード又はポータブル録画再生装置が備える内部メモリにデータの漏洩又は窃取を防止すると共に装置本体の設定を容易に変更できないようにしたセキュリティ手段を有するものに関する。
また、ポータブル録画再生装置で撮像した画像を記録したメモリーカードの記録済画像ファイルをパソコンで再生する場合の画像再生手段に関し、特に、メモリーカードの記録済画像ファイルを第三者が勝手に再生できないようにするセキュリティ手段を有するものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電話やデジタルカメラ等の小型デジタル機器類は、種々の規格に準拠したメモリーカードを外部記憶媒体としている。当該メモリーカードは、小型軽量であって、大容量の記憶領域を有するため広く普及している。
【0003】
上記の小型デジタル機器類の一つとして、特開2009−060196号公報に開示されているビデオカメラは、図1に示すように、カメラヘッドとポータブル録画再生装置とからなる。
当該ポータブル録画再生装置の底面部には、図2に示すように、メモリーカードが係脱自在に挿嵌されるカードスロットが形成され、カメラヘッドで撮像した画像は、画像データに変換されてメモリーカードへ記録されている。
【0004】
ここで、メモリーカード等の外部記憶媒体に記録されているデータは、無体物であることから漏洩したり窃取された場合に気付き難い。そのため、当該データは、暗号化を図る等してセキュリティ機能が付加されている。
特開2002−7216号公報に開示されているハードディスク装置のセキュリティシステムは、当該ハードディスク内に格納したセキュリティデータD1と、メモリーカードに格納したセキュリティデータD2とを比較して、セキュリティデータD1とセキュリティデータD2が同じであることを検出した時にハードディスクを使用可能にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−060196号公報
【特許文献2】特開2002−007216号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、ポータブル録画再生装置は、小型軽量であることから、遺失や窃取等により装置本体が第三者の手に渡ってしまうおそれがある。そのため、上記のようなセキュリティシステムでは、カードリーダに外部記憶媒体であるメモリーカードを入れたままにしておいた場合、メモリーカードへ自由にアクセスされることにより当該メモリーカード内のデータが漏洩するおそれがある。
そして、ポータブル録画再生装置を遺失した場合、装置本体の設定が拾得した第三者によって自由に変更できる場合、拾得されたポータブル録画再生装置が返還されなくなるおそれがある。
【0007】
また、ポータブル録画再生装置にセットされるメモリーカードは、ポータブル録画再生装置よりもさらに小型軽量であることから、遺失や窃取等により装置本体が第三者の手に渡ってしまうおそれがある。そのため、メモリーカードのみが第三者の手に渡ったとき、該メモリーカードに何らセキュリティ対策が施されていない場合には、例えばパソコンにおいて記録した画像が閲覧されるおそれがある。
【0008】
したがって、上記の課題を解決しようとする本発明は、メモリーカード内の記録済画像ファイルが漏洩したり窃取されたりすることを防止すると共に、装置本体の設定を自由に改変できないようにしたポータブル録画再生装置と該ポータブル録画再生装置に用いるメモリーカードのパソコンにおける画像再生手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に記載のポータブル録画再生装置は、メモリーカードと、
該メモリーカードに対してデータの書き込み又は読み出しを行うカードリーダライタと、
前記メモリーカードに画像を録画する場合又は前記メモリーカードに記録した画像を再生する場合に当該画像を表示するモニタ画面と、
前記メモリーカードへ画像を記録する場合、該メモリーカードから記録済画像ファイルを読み出して再生する場合、又は画像の記録又は再生に関する装置本体の設定を変更する場合に、所定の操作が入力される操作部と、
前記カードリーダライタを介して、前記メモリーカードへ画像を記録し、又は該メモリーカードから記録済画像ファイルを読み出すアクセス手段、及び前記画像を記録し、又は前記記録済画像ファイルを再生する制御手段を有し、並びに前記装置本体の設定を記憶した内部メモリが配された基板とを備え、
前記制御手段が、
撮像装置から前記ポータブル録画再生装置へ送信された画像信号を、前記メモリーカードに記録する画像を構成する所定の画像データへ符号変換するエンコーダ機能を備え、前記カードリーダライタを介して、前記エンコーダ機能で変換された前記画像データに基づいて、前記メモリーカード内で画像ファイルを形成して、録画に係る制御を行う録画制御手段と、
前記メモリーカード内の記録済画像ファイルを構成する画像データを、所定の画像信号へ復号変換するデコーダ機能を備え、前記カードリーダライタを介して読み出した前記記録済画像ファイルを、前記デコーダ機能によって復号して、前記モニタ画面へ表示するための画像を形成して、再生に係る制御を行う再生制御手段と、
前記撮像装置から前記ポータブル録画再生装置へ送信された画像信号を、前記モニタ画面に表示する場合、又は前記再生制御手段で処理された画像を前記モニタ画面に表示する場合に、当該表示に係る制御を行う表示制御手段とからなり、
前記操作部で所定の録画操作をした場合には、前記撮像装置から送信された画像を前記モニタ画面にプレビュー表示すると共に録画対象を前記メモリーカードへ録画し、又は、前記操作部で所定の再生操作をした場合には、前記メモリーカード内の記録済画像ファイルを前記モニタ画面に再生表示するポータブル録画再生装置において、
前記メモリーカード及び/又は前記内部メモリは所定の識別コードを備え、
前記ポータブル録画再生装置の前記操作部から入力操作した入力コードが、前記識別コードと一致したとき、
前記メモリーカードに対する前記アクセス手段を起動するか、或いは前記内部メモリに記録された前記装置本体の設定を変更するようにしたことを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載のポータブル録画再生装置は、請求項1に記載の発明において、前記識別コードとして、前記メモリーカードは所定のアクセスパスワードを備え、
前記制御手段の前段に、前記アクセス手段を制限する第1セキュリティ手段を設け、
該第1セキュリティ手段が、
前記カードリーダライタへ、前記アクセスパスワードによって保護されている前記メモリーカードがセットされたことを認証する認証手段と、
該認証手段で認証された前記メモリーカードが具備する前記アクセスパスワードと、前記操作部から入力操作した第1入力パスワードが一致するか否か判定する第1判定手段と、
前記アクセスパスワードと前記第1入力パスワードが一致しなかったとき、前記アクセス手段を拒絶する第1拒絶手段と、
前記アクセスパスワードと前記第1入力パスワードが一致したとき、前記アクセス手段を許可して、前記録画制御手段を実行し、又は前記再生制御手段を限定的に許可する第1許可手段とからなり、
前記メモリーカードが前記カードリーダライタにセットされたとき、前記第1セキュリティ手段で前記第1入力パスワードと、前記アクセスパスワードとが一致するか否か判定してから、
前記メモリーカードに対する前記アクセス手段を起動して、前記制御手段に移行するようにしたことを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載のポータブル録画再生装置は、請求項1若しくは請求項2に記載のポータブル録画再生装置において、前記ポータブル録画再生装置が、前記第1セキュリティ手段で前記アクセス手段を起動して、前記制御手段に移行したとき、
前記識別コードとして、前記内部メモリは所定のセキュリティパスワードを備え、
前記制御手段の制御パラメータを、前記操作部からの入力操作によって任意の値に変更して、画像の記録又は再生に関する装置本体の設定を変更する場合に、
前記セキュリティパスワードで保護され、前記制御パラメータが記録された前記内部メモリに対して、前記操作部からの入力操作を無効にする第2セキュリティ手段を設けて、
該第2セキュリティ手段が、
前記セキュリティパスワードと、前記操作部から入力操作した第2入力パスワードが一致するか否か判定する第2判定手段と、
前記セキュリティパスワードと前記第2入力パスワードが一致しなかったとき、前記内部メモリに対する前記入力操作を無効とする第2拒絶手段と、
前記セキュリティパスワードと前記第2入力パスワードが一致したとき、前記内部メモリに対する前記入力操作を有効として、前記内部メモリの記録内容を変更するため、更に前記操作部からの入力操作を許可する第2許可手段とからなり、
前記第1セキュリティ手段で前記アクセス手段を起動し、前記制御手段に移行してから、
更に、前記第2セキュリティ手段で前記セキュリティパスワードと、前記操作部から入力した第2入力パスワードが一致するか否か判定して、
前記制御手段で用いられる前記制御パラメータを任意の値に変更することにより、前記録画制御手段で前記メモリーカードに記録される画像や、前記再生制御手段で再生する前記記録済画像ファイル、又は前記表示制御手段で前記モニタ画面に表示される画像に関する装置本体の設定を変更するようにしたことを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載のポータブル録画再生装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発明において、前記第1セキュリティ手段の前記第1判定手段で前記入力パスワードが前記アクセスパスワードと一致したとき、
当該アクセスパスワードを前記内部メモリに記録して、
前記操作部で所定の録画操作をしたとき、前記第1セキュリティ手段を回避して前記録画制御手段を起動し、
可及的速やかに前記撮像装置から送信された画像が前記メモリーカードへ録画されるようにしたことを特徴とする。
【0013】
請求項5に記載のポータブル録画再生装置に用いるメモリーカードのパソコンにおける画像再生手段は、メモリーカードに画像を記録し、又はメモリーカードから記録済画像ファイルを読み出すポータブル録画再生装置に用いられる当該メモリーカードと、
少なくとも前記メモリーカードの前記記録済画像ファイルを読み出すことができるカードリーダ、及び前記記録済画像ファイルをモニタへ再生表示する画像再生手段を備えたパソコンとからなり、
前記ポータブル録画再生装置で前記メモリーカードに記録した前記記録済画像ファイルを前記パソコンで再生表示する前記ポータブル録画再生装置に用いるメモリーカードの前記パソコンにおける画像再生手段であって、
該パソコンの画像再生手段の前段に、前記カードリーダを介して前記メモリーカードから読み出した記録済画像ファイルを、前記画像再生手段が再生表示することを制限する第3セキュリティ手段を設け、
該第3セキュリティ手段が、変換手段と変換後認証手段とからなり、
前記変換手段は、前記メモリーカードから読み出した前記記録済画像ファイルを暗号化変換して変換後画像ファイルを形成すると共に、該変換後画像ファイルを識別する共に暗号化を解除する識別コードとして、前記変換後画像ファイルに変換パスワードを設けて、
該変換後画像ファイルを前記パソコンの外部記憶媒体に一時的に記録し、
前記変換後認証手段は、前記パソコンのキーボード等の入力装置から入力された第3入力パスワードが、前記変換パスワードと一致するか否か判定してから、前記変換パスワードと前記第3入力パスワードが一致した時にのみ、前記変換後画像ファイルを、前記画像再生手段で再生することを許可して、
前記ポータブル録画再生装置で記録された前記記録済画像ファイルをパソコンで再生するとき、
該記録済画像ファイルを前記第3セキュリティ手段で暗号化変換して前記変換後画像ファイルを形成し、前記変換パスワードで前記変換後画像ファイルの暗号を解除してから、変換後画像ファイルをパソコンの画像再生手段で再生表示するようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に記載のポータブル録画再生装置によれば、メモリーカードへ画像を記録する録画制御手段及び該メモリーカードから記録済画像ファイルを読み出して再生する再生制御手段を有するポータブル録画再生装置の記憶媒体にあたるメモリーカードと内部メモリの双方、又はいずれか一方に識別コードを設定して、当該識別コードとポータブル録画再生装置の操作部から入力操作した入力コードとが一致したときにのみ、メモリーカードに画像を記録し、又はメモリーカードから記録済画像ファイルを読み出すアクセス手段を起動し、又は装置本体の設定を変更できるようにした。
これにより、メモリーカードと内部メモリへのアクセスを識別コードと一致する入力コードを入力した者に限定することができる。
そのため、メモリーカード内の記録済画像ファイルが、第三者に漏洩したり窃取されたりすることを防止することができ、装置本体の設定を第三者が自由に改変できないようにすることができる。
【0015】
請求項2に記載のポータブル録画再生装置によれば、前記メモリーカードを所定のアクセスパスワードによって保護すると共に、第1セキュリティ手段を設けて、該アクセスパスワードと操作部から入力操作した第1入力パスワードとが一致していない限り、第1セキュリティ手段の後段に配したアクセス手段を起動させることができないようにした。
そのため、ポータブル録画再生装置を落とした場合や盗まれた場合に、第三者が新たにメモリーカードをセットしても当該ポータブル録画再生装置を使用することができないようにすることができる。
また、アクセスパスワードをポータブル録画再生装置の操作部から正確に入力しないと、第1拒否機能によってアクセスパスワード付のメモリーカードへのアクセスを拒絶するようにした。
これにより、ポータブル録画再生装置を落とした場合や盗まれた場合に、ポータブル録画装置を入手した第三者がメモリーカード内の記録済画像ファイルを見てしまうことを防止することができる。
【0016】
請求項3に記載のポータブル録画再生装置によれば、第1セキュリティ手段で第1入力パスワードとメモリーカードのアクセスパスワードとが一致するか否か判定して、該メモリーカードを認証してから、アクセス手段を起動し、制御手段へ移行してから、さらに、装置本体の設定、例えば画像を記録する際の録画サイズや録画スピード等の設定を変更する場合に、第2入力パスワードを操作部から入力操作して、該第2入力パスワードがセキュリティパスワードと一致するか否か判定させる第2セキュリティ手段を設けた。
これにより、ポータブル録画再生装置の設定を変更するためには、2段階のセキュリティ手段を介さなければならない。
したがって、ポータブル録画再生装置を第三者が不正な方法で入手した場合、当該第三者が装置本体の設定を自由に改変することを防止することができる。
【0017】
請求項4に記載のポータブル録画再生装置によれば、内部メモリに第1セキュリティ手段で入力したアクセスパスワードと一致する第1入力パスワードを記録して、操作部で所定の録画操作をした場合に、第1セキュリティ手段を回避して、アクセス手段を起動し、録画制御手段へ可及的速やかに移行することができるようにした。
これにより、急遽、録画が必要な場面に遭遇した場合にシャッターチャンスを逃すことがないようにすることができる。
ここで、録画の際に、アクセスパスワードの入力を求めないようにしても、撮像装置から送信された画像は、まず、メモリーカードの記憶領域の空部分に録画されるので、記録済画像ファイルを保護することができる。さらにまた、当該空部分が満たされた場合には、既に録画された記録済画像ファイルの上へ上書きされるので、記録済画像ファイルがポータブル録画再生装置を不正に入手した第三者に見られてしまうことを防止することができる。
【0018】
請求項5に記載のポータブル録画再生装置に用いるメモリーカードのパソコンにおける画像再生手段によれば、該メモリーカードの記録済画像ファイルをパソコンのモニタで再生表示する場合、第3セキュリティ手段が有する変換手段で当該記録済画像ファイルをパソコンのモニタで再生表示するために最適なフォーマットに暗号化変換して変換後画像ファイルを形成すると共に、該変換後画像ファイルに変換パスワードを設定し、更に第3セキュリティ手段が有する変換後認証手段で、変換パスワードと一致する第3入力パスワードをパソコンの入力装置から入力させるようにして、暗号化された変換後画像ファイルの暗号を解除するようにした。
これにより、ポータブル録画再生装置にセットされていたメモリーカードが拾得或いは窃取された場合に、当該メモリーカード内の記録済画像ファイルは、第3セキュリティ手段を備えていないパソコンで見ることができない。そのため、メモリーカード内の記録済画像ファイルがメモリーカードを不正に入手した第三者に見られてしまうことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】第1実施例に係るポータブル録画再生装置の概略構成を示し、該ポータブル録画再生装置の前面、右側面、上面を含む斜視図である。
【図2】第1実施例に係るポータブル録画再生装置の概略構成を示し、該ポータブル録画再生装置の後面、左側面、下面を含む斜視図である。
【図3】第1実施例に係るポータブル録画再生装置のカードスロット部分を示した説明図である。
【図4】第1実施例に係るポータブル録画再生装置に設けた制御手段の概略構成を示すブロック図である。
【図5】第1実施例に係るポータブル録画再生装置の動作例、および該ポータブル録画再生装置のモニタ画面の表示例を示す説明図である。
【図6】第1実施例に係るポータブル録画再生装置の制御手段、並びに第1セキュリティ手段及び第2セキュリティ手段の概略を示すフローチャート図である。
【図7】第2実施例に係るポータブル録画再生装置とパソコンとの接続例を示す説明図である。
【図8】第2実施例に係るポータブル録画再生装置に用いるメモリーカードに関する第3セキュリティ手段の概略を示すフローチャート図である。
【実施例1】
【0020】
本願発明に係るポータブル録画再生装置に係る実施例、及び該ポータブル録画再生装置に用いるメモリーカードに係る実施例を、添付した図面にしたがって、説明する。
図1は、本実施例に係るポータブル録画再生装置10と、カメラユニット2からなるビデオカメラ1の概略構成を示した斜視図である。
【0021】
図1に示すように、本実施例に係るポータブル録画再生装置10は、カメラユニット2とケーブル3で接続され、ビデオカメラ1を構成している。
また図1及び図2に示すように、ポータブル録画再生装置10は、前面にモニタ画面11が配され、前面下方と側面に操作部12が配され、下面にカードリーダライタ13が配されている。
点線で示したカメラユニット2と、同じく点線で示したケーブル3は、当該カメラユニット2内で撮像した画像に信号処理を施し、画像データへ変換してポータブル録画再生装置10に送信している。
本実施例において、当該カメラユニット2は、NTSC又はPAL方式によって撮像するアナログカメラであることが好ましいが、これに限定されることなく、デジタルカメラを用いても良い。
【0022】
また、図3に示したように、カードリーダライタ13のカードスロット13aにメモリーカード14を挿嵌することにより、メモリーカード14はカードリーダライタ13にセットされる。
【0023】
カードリーダライタ13は、メモリーカード14に対してデータを書込可能に形成されている。そのため、符号化された画像データを記録することによって、後述する録画制御手段で形成した記録済画像ファイルをメモリーカード14に録画することができる。
また、カードリーダライタ13は、メモリーカード14に記録されているデータを読出可能に形成されている。そのため、記録済画像ファイルをメモリーカード14から読み出すことができる。読み出した記録済画像ファイルは後述する再生制御手段と表示制御手段によって、モニタ画面11へ表示することができる。
【0024】
ここで、メモリーカード14とは、データの消去と書き込みを電気的に行うことができるROMからなるフラッシュメモリ等をカード状の筐体に収納して形成した外部記憶媒体をいう。
本実施例においてはSDカード(Secure Digitalカード)が用いられている。
【0025】
図1に示したポータブル録画再生装置10の前面に配されたモニタ画面11は、液晶、有機EL等からなり、カメラユニット2から送信されている画像をプレビュー表示して、メモリーカードに画像を録画する場合に、撮像対象を視認することができる。
また、メモリーカード14内の記録済画像ファイルをモニタ画面11で再生する場合には、当該記録済画像ファイルを再生表示することができる。
【0026】
操作部12は、ポータブル録画再生装置10の前面下部中央に配された録画キー12a、該録画キー12aの左右に配された選択キー12b,12c、及びポータブル録画再生装置10の右側面に配された電源スイッチ12d、エンターキー12e、メニューキー12fからなる。
さらに、ポータブル録画再生装置の左側面部には、USB入出力端子12gと、電源入力端子12hが配されている。
【0027】
録画キー12aは、メモリーカード14へカメラユニット2から送信された画像を録画する場合に、録画操作を実行することができる。このとき、後述するように、録画キー12aを押下する時間の長短によって、一旦録画スタンバイ状態に移行してから録画するか、ワンタッチ録画を実行するか選択することができる。
選択キー12b,12cは、メモリーカード14に記録した画像を再生する場合に、モニタ画面11に表示された記録済録画ファイルの一覧から、所定の画像を選択することができる。また、後述する第1セキュリティ手段で第1入力パスワードの入力操作を、第2セキュリティ手段で第2入力パスワードの入力操作をするために用いられる。
エンターキー12eは、押下することによって、選択キー12b,12cで選択し、或いは変更したパラメータ等に関する入力操作について決定することができる。
メニューキー12fは、押下することによって、ポータブル録画再生装置10の各種設定を調整するための設定メニューを開くことができる。そして、さらに選択キー12b,12cによって、設定変更を所望するメニューを選択し、メモリーカード14へ録画する場合の画質や、録画時間等、当該設定のパラメータを変更することができる。
そして、電源スイッチ12dは、スライド構造を有し、一方に電源のオン又はオフを切り替えるスライドスイッチが形成されている。該スライドスイッチ側の反対側には該電源スイッチ12dを固定保持するホールドが形成されている。
【0028】
また、USB入出力端子12gは、ポータブル録画再生装置とパソコンとを接続する場合にUSBケーブルの端子が嵌合され、電源入力端子12hは、家庭用電源によってポータブル録画再生装置を駆動させる場合に電源ケーブルの端子が嵌合される。そして、当該USB入出力端子12gと電源入力端子12hは、端子カバー15で覆われている。
【0029】
ポータブル録画再生装置10は、基板(図示略)を有し、該基板上には、制御回路や、電源回路等の回路が構成され、中央演算装置(以下「CPU」という)、内部メモリ等のデバイスが所定位置に配されている。制御回路とデバイスによって、第1セキュリティ手段25及び第2セキュリティ手段、並びにアクセス手段20a及び制御手段20が実行される。
【0030】
ここで、メモリーカード14内のROMは、予めパソコンに設けた識別コード付与手段によって、識別コードが付与されている。当該識別コードは、操作部12から入力した入力コードと一致するか否か判定され、一致したときにのみ、メモリーカードへのアクセスを許可するためのものである。識別コードには、例えば、指紋、静脈、虹彩を数値変換してパターン化したものや、複数の数字や文字からなるパスワードが使用される。
本実施例においては、4桁乃至6桁の任意に設定した数字からなるアクセスパスワードが用いられている。
アクセスパスワードは、カードリーダライタ13がメモリーカード14へ画像を録画する場合、又はメモリーカード14から記録済画像ファイルを読み出すときに、第1セキュリティ手段25を解除して、アクセス手段20aを起動し、制御手段20へ移行するためのパスワードである。
なお、アクセスパスワードの設定をポータブル録画再生装置10とは別に、パソコンの識別コード付与手段で設定するようにしたことにより、ポータブル録画再生装置10の操作部12でアクセスパスワードが書き換えられてしまうことを防止することができる。
【0031】
そして、アクセスパスワードで解除される第1セキュリティ手段25は、メモリーカード14がアクセスパスワードを有しているか否か判定し、さらに、操作部12で入力した第1入力パスワードの入力操作がアクセスパスワードと一致したとき、アクセス手段20aを起動してメモリーカード14にアクセスできるようにすると共に、制御手段20を実行することができるようにしている。
【0032】
また、ポータブル録画再生装置の基板に配された内部メモリは、予めパソコンに設けた識別コード付与手段若しくは操作部12で識別コードが設定されている。この内部メモリに設けた識別コードは、操作部12から入力した入力コードと一致するか否か判定され、一致したときにのみ、内部メモリへのアクセスを許可するためのものである。
本実施例においては、本実施例においては、4桁乃至6桁の任意に設定した数字からなるセキュリティパスワードが用いられている。
セキュリティパスワードは、第1セキュリティ手段を解除して、アクセス手段を起動し、制御手段へ移行したポータブル録画再生装置において、第2セキュリティ手段を解除して、該制御手段の制御パラメータを変更調整し、装置本体の設定を変更するためのパスワードである。
このように、装置本体の設定を変更するためのセキュリティパスワードを設けたことにより、装置本体の設定を第三者が自由に改変することを防止することができる。
【0033】
第2セキュリティ手段は、第1セキュリティ手段25が解除されて、アクセス手段20aが起動すると共に制御手段20が実行可能になったとき、さらに、制御手段20の制御パラメータを変更調整して、装置本体の設定を変更調整するために、内部メモリに対してアクセスをすることができるか否か判定し、操作部12で入力操作した第2入力パスワードと内部メモリのセキュリティパスワードとが一致したとき、制御パラメータを変更調整して装置本体の設定を変更することができるようにしている。
【0034】
ポータブル録画再生装置10の制御手段20は、図4に示すように、録画制御手段21と、再生制御手段22と、表示制御手段23とからなる。また、制御手段20の前段には、メモリーカード14に画像を記録し、又はメモリーカード14から記録済画像ファイルを読み出すと共に、制御手段20と連動するアクセス手段20aが設けられている。
録画制御手段21は、カメラユニット2からポータブル録画再生装置10へ送信された画像信号を、メモリーカード14に記録するために最適な所定の画像データへ符号変換するエンコーダ機能21aを備えている。
そして、エンコーダ機能21aで変換された前記画像データは、前記カードリーダライタ13を介して、前記メモリーカード14へ所定のフォーマットで記録されて、メモリカード内で記録済画像ファイルが生成される。
本実施例において、カメラユニット2からは、NTSC方式又はPAL方式に準拠して変換されたアナログ画像が送信されている。当該アナログ画像に係る画像信号は、エンコーダ機能21aによってFAT形式に圧縮変換されて、メモリーカード14に記録されている。
【0035】
再生制御手段22は、メモリーカード14内の記録済画像ファイルを、カードリーダライタ13で読み出したときに、記録済画像ファイルを構成する所定のフォーマットからなる画像データを、所定の画像信号へ復号変換するデコーダ機能22aを備えている。
そして、デコーダ機能22aで復号変換された画像信号をモニタ画面11で視聴可能な画像に再構築して、表示制御手段23で再生できるように画像信号を制御している。
【0036】
表示制御手段23は、カメラユニット2からポータブル録画再生装置10へ送信された画像信号を、モニタ画面11に表示するプレビュー表示と、前記再生制御手段22で処理された画像を前記モニタ画面11に再生表示するための制御を行っている。
本実施例において、カメラユニット2から送られているアナログ画像は、録画制御手段21でデジタル変換されてモニタ画面11に表示されている。そのためメモリーカード14に録画する際、プレビュー表示で録画対象を確認することができる。また、メモリーカード14内の記録済画像ファイルをモニタ画面11で再生表示する際には、モニタ画面11の解像度に適した画像に復号されて表示されている。
【0037】
また、ポータブル録画再生装置10の制御手段20は、初期設定された制御パラメータを任意に変更することによって、例えば以下のように、装置本体の設定を変更調整することができる。
【0038】
1秒当りのコマ数(フレーム数)を所定の値に設定することができる。これにより、カメラユニット2で撮像され、送信されるアナログ画像が、ポータブル録画再生装置10にセットしたメモリーカード14へ時系列毎にフレーム単位で記録される場合に、録画スピードを調節することができる。そのため、ポータブル録画再生装置10は、静止画から動画までメモリーカード14に記録することができる。
また、記録する画像ファイルの解像度又は画質を所定の値に設定することができる。これにより、カメラユニット2から送信されたアナログ画像信号を画像データへ符号化する際に、メモリーカード14の記憶容量に合わせて、所定の容量を有する画像ファイルを形成することができる。
したがって、録画スピード、解像度、画質等の設定を自在に調整することで、高画質で短時間録画された画像から、低画質で長時間録画された画像まで、任意に設定した画像を記録することができる。
また、映像のみの記録、映像及び音声の記録、音声のみの記録と、3つの記録モードを択一的に選択して設定することができる。
上記の選択した録画スピード、解像度、画質の組合せや、記録モードの設定は、一度設定すると、再度設定の変更操作をするまで、内部メモリに記録保管される。
【0039】
また、本実施例に係る第1セキュリティ手段に対応するアクセスパスワードを有するメモリーカード14は、メモリーカード14内の記録済画像ファイルをパソコンが具備する画像再生手段で再生表示する場合に必要となる変換パスワードを有している。変換パスワードについては、第2実施例で説明する。
【0040】
上記の構成を有するポータブル録画再生装置10は、以下のように使用される。
ポータブル録画再生装置10の電源を投入した後、モニタ画面11上では、図5に示すように、起動画面m1が表示され、次いでパスワードの入力を求める認証画面m2が表示される。
ここでメモリーカード14に設定されたアクセスパスワードと一致するように、操作部12で第1入力パスワードを入力操作する。
このとき、カードリーダライタ13へメモリーカード14が挿入されていなかった場合、またはメモリーカード14にアクセスパスワードが設定されていない場合には、メモリーカード14を認識することができない旨の画面m3が表示される。
入力した第1入力パスワードがアクセスパスワードと一致していれば、メモリーカード14内の記録済画像ファイルの一覧を示すファイルリストがモニタ画面11に表示されると共に、メモリーカード14への録画や、ポータブル録画再生装置10の制御手段の制御パラメータ等に関する設定を調整することができる画面m4が表示される。
【0041】
一方、入力した第1入力パスワードがアクセスパスワードと一致していない場合には、パスワードが間違っている旨の画面m5が表示され、再度パスワードの入力を求める認証画面m2が表示される。第1入力パスワードを3回入力しても一致しなかった場合には、ポータブル録画再生装置10の電源は自動的にオフになる。
これにより、ポータブル録画再生装置10を落とした場合や、ポータブル録画再生装置10が盗まれた場合であっても、メモリーカード14内の記録済画像ファイルが第三者に見られることを防止することができる。
【0042】
図5で示したように、モニタ画面11へパスワードの入力を求める認証画面m2等が表示されているバックグラウンドでは、図6に示すように、メモリーカード14に対して第1セキュリティ手段25が実行されている。
【0043】
第1セキュリティ手段25は、通常、以下のステップで実行される。ただし、録画制御手段21は、録画キーを所定時間長押しした場合、後述するように、第1セキュリティ手段25を回避してワンタッチ録画を実行するように構成されている。以下電源スイッチ12dを入れた場合の第1セキュリティ手段25について説明する。
【0044】
電源スイッチ12dを入れた(ステップ100)とき、電源スイッチ12dがホールドされているか否か判定する(ステップ105)処理が行われる。
ホールドされている場合には、ポータブル録画再生装置10の電源は入らない(ステップ110)。一方、ホールドされていない場合には、ポータブル録画再生装置10の電源が入る(ステップ115)。
なお、ステップ100の前提として、ポータブル録画再生装置10のカードリーダライタ13にメモリーカード14が正しくセットされていること(ステップ90)を要する。
【0045】
ステップ120は、メモリーカード14がカードリーダライタ13に正しくセットされているか否かを確認する処理を行うステップである。
正しくセットされていない場合、カードスロット13aにメモリーカード14が入っていない場合、又はメモリーカード14にアクセスパスワードが設定されていない場合には、エラーメッセージがモニタ画面に表示され(ステップ125)、ポータブル録画再生装置の電源がオフになる(ステップ130)。
正しくセットされている場合には、ステップ135に移行する。
【0046】
ステップ135は、録画キー12aを押してポータブル録画再生装置10を起動させたか、或いは電源スイッチ12dによってポータブル録画再生装置10を起動させたか判定する処理を行うステップである。
今回の場合は、電源スイッチ12dを入れてポータブル録画再生装置10を起動しているので、ステップ140に移行する。
録画キー12aを押していた場合には、ステップ335に移行するが、この場合については後述する。
【0047】
ステップ140は、モニタ画面11に認証画面m2を表示して、アクセスパスワードの入力を求めるための処理を行うステップである。
アクセスパスワードは、好ましくは4桁乃至6桁の数字又は文字から構成されるパスワードである。当該アクセスパスワードに対して、操作部12の選択キー12b,12cとエンターキー12eによって第1入力パスワードとして数字又は文字が入力され(ステップ145)、第1入力パスワードとアクセスパスワードとが一致したか否かによってメモリーカード14は認証される(ステップ150)。
ここで、ステップ145で入力された第1入力パスワードが、メモリーカード14のアクセスパスワードと一致していた場合には、当該第1入力パスワードは内部メモリに記録される。これにより、後述する録画制御手段21に係るステップ270において、内部メモリ内の第1入力パスワードと、メモリーカード14のアクセスパスワードとが比較され、第1入力パスワードを入力する手間を省くことができる。
【0048】
ステップ150の認証判定に成功すると、ステップ155に移行する。
一方、認証判定に失敗すると、第1入力パスワードの再入力が求められ(ステップ160)、本実施例においては、3回の再入力に失敗するとポータブル録画再生装置の電源がオフになる(ステップ165)。
【0049】
ステップ155は、モニタ画面11にメモリーカード14内の記録済画像ファイルのリストを表示する処理を行うステップである。このとき、リストの背景にカメラユニット2から送信されている画像を表示しても良い。
ここで、記録済画像ファイルを再生表示する場合(ステップ170)、ポータブル録画再生装置10の設定を変更する場合(ステップ175)、録画を開始する場合(ステップ180)を択一的に選択することができる。
【0050】
ステップ170以降で、記録済画像ファイルをモニタ画面11に再生表示する場合は、リストから再生表示を所望する記録済画像ファイルを選択キー12b,12cで選択して(ステップ185)、エンターキー12eで決定し(ステップ190)、当該記録済画像ファイルをモニタ画面11で再生表示する(ステップ195)。
【0051】
選択した記録済画像ファイルの再生が終了したとき(ステップ200)、オートログアウト処理(ステップ205)によってメモリーカード14に対するアクセスは禁止され、再度認証画面m2がモニタ画面に表示される(ステップ140)。
したがって、もう一度同じ記録済画像ファイルを再生する場合、新たに別の記録済画像ファイルを選択して再生する場合には、ステップ145の第1入力パスワードの入力操作をしなければならない。
ただし、当該再入力操作については、ポータブル録画再生装置10の設定を変更することによって解除することもできる。
【0052】
記録済画像ファイルを再視聴しない場合には、電源スイッチ12dをオフにすることにより(ステップ210)、ポータブル録画再生装置の動作を終了させることができる(ステップ215)。
【0053】
録画を開始する場合(ステップ180)には、まず、録画キー12aが押される(ステップ220)。このとき、録画キー12aが所定時間、例えば1秒以上押されたか否か判定され(ステップ225)、所定時間以上押されていない場合には、モニタ画面11にカメラユニット2から送信されている画像をプレビュー表示するとともに、録画スタンバイ状態に移行し(ステップ230)、再度録画キー12aを押したとき(ステップ235)、録画を開始する(ステップ240)。
対して、所定時間以上押されている場合には、ステップ240にジャンプして、録画を開始する。
録画を終了させるときは、エンターキー12eが所定時間、例えば2秒以上押されたか(ステップ245)、或いは、録画キー12aが所定時間、例えば2秒以上押されたか(ステップ250)、それぞれ判定し、所定時間以上押されていた場合に、録画を終了する(ステップ255)。
これにより、録画中にエンターキー12e又は録画キー12aに触れたとき、録画が誤動作によって終了してしまうことを防ぐことができる。
【0054】
メモリーカード14へ順次送られていた画像データから形成された記録済画像ファイルはメモリーカード14内に記録され、録画が終了すると、撮影日、撮影時間、ファイル名等からなるファイル識別情報が、記録済画像ファイルに付されて記録済画像ファイルは完成する(ステップ260)。
その後、電源スイッチ12eがオフにされたか否か判定され(ステップ265)、電源スイッチ12eがオフにされた場合には、ポータブル録画再生装置10の動作を終了させることができる(ステップ215)。
一方、電源スイッチ12eがオフにされていない場合、ステップ270に移行し、前述したように、内部メモリに記録された第1入力パスワードと、メモリカード14のアクセスパスワードとが自動的に比較される自動認証が行なわれる。
そして、録画キー12aを押してポータブル録画再生装置10を起動させたワンタッチ録画であるか否か判定される(ステップ275)が、今回の場合、動作していた録画制御手段21が一時停止しているので、ステップ180以降の録画処理に移行し、再度録画ボタンが押される(ステップ220)まで、モニタ画面11でカメラユニット2からの画像がプレビュー表示される。
以降の処理は、上述した録画制御手段21の録画ステップと同様であるから説明を省略する。
【0055】
次に、ポータブル録画再生装置10の設定を変更する場合(ステップ175)について説明する。
メニューキー12fが押されたとき(ステップ280)、第2セキュリティ手段に係るセキュリティパスワードの入力を求める認証画面が表示される(ステップ285)。当該セキュリティパスワードの入力を求める認証画面は、アクセスパスワードの入力を求める認証画面m2に準じたものが表示される。
ステップ290で操作部12の選択キー12b,12cとエンターキー12eによって入力操作した第2入力パスワードと、ポータブル録画再生装置10の内部メモリに設定されたセキュリティパスワードとが一致するか否か判定される(ステップ295)。
一致していた場合には、設定メニューが開かれ、変更調整する設定メニューを選択キー12b,12cで選択して、録画制御手段21、再生制御手段22、表示制御手段23に係る制御パラメータを変更又は調整することができる(ステップ300)。
一方、一致していなかった場合には、ポータブル録画再生装置の電源が切れる(ステップ305)。
【0056】
再度メニューキー12fを押したとき、設定メニューを閉じて設定変更に係る処理が終了し(ステップ310)、オートログアウト処理(ステップ205)によってメモリーカードに対するアクセスは禁止され、認証画面m2がモニタ画面に表示される(ステップ140)。
したがって、録画制御手段21や、或いは再生制御手段22を実行する場合には、ステップ145の第1入力パスワードの入力操作を要する。
【0057】
記録済画像ファイルを再生したり、撮像画像を録画しない場合には、電源スイッチ12dをオフにすることにより(ステップ210)、ポータブル録画再生装置10の動作を終了させることができる(ステップ215)。
【0058】
次に、ポータブル録画再生装置10が作動していない状態から、録画キー12aを所定時間長押しして、録画制御手段21が第1セキュリティ手段25を回避してワンタッチ録画を実行する場合について説明する。
【0059】
録画キー12aを押した(ステップ315)とき、録画キー12aが所定時間、例えば1秒以上押されたか否か判定する(ステップ320)処理が行われる。所定時間以上押されていない場合には、ポータブル録画再生装置10の電源は入らない(ステップ325)。一方、所定時間以上押されていた場合には、ポータブル録画再生装置10の電源が入る(ステップ330)。
これにより、録画キー12aに触れただけで録画が開始する誤作動を防ぐことができる。
なお、ステップ315の前提として、ポータブル録画再生装置10のカードリーダライタ13にメモリーカード14が正しくセットされていることを要する(ステップ90)。
【0060】
ステップ120は、メモリーカード14がカードスロット13aに正しくセットされているか否かを確認する処理を行うステップである。
正しくセットされていない場合、カードスロット13aにメモリーカードが入っていない場合、又はメモリーカード14にアクセスパスワードが設定されていない場合には、エラーメッセージがモニタ画面に表示され(ステップ125)、ポータブル録画再生装置10の電源がオフになる(ステップ130)。
正しくセットされている場合には、ステップ135に移行する。
【0061】
ステップ135は、録画キー12aを押してポータブル録画再生装置10を起動させたか、或いは電源スイッチ12dによってポータブル録画再生装置10を起動させたか判定する処理を行うステップである。
今回の場合は、録画キー12aを押してポータブル録画再生装置10を起動させたので、ステップ335に移行する。
【0062】
ステップ335は、メモリーカード14が既にポータブル録画再生装置10に認証されているか否かを判定する処理を行うステップである。ポータブル録画再生装置10が初めて認証するメモリーカード14であった場合には、ステップ140に移行し、上述したように操作部12から第1入力パスワードを入力操作しなければ制御手段20を実行することができない。
【0063】
既にポータブル録画再生装置10で認証済みのメモリーカード14であった場合には、内部メモリに第1入力パスワードが記録されているので、当該記録された第1入力パスワードとメモリーカード14のアクセスパスワードとを比較して自動認証が行なわれる(ステップ270)。
そして、録画キー12aを押してポータブル録画再生装置10を起動させたワンタッチ録画であるか否か判定される(ステップ275)。今回の処理は、録画キー12aによってポータブル録画再生装置10を起動させているので、ステップ240にジャンプして、録画を開始する。
ワンタッチ録画であっても、一旦録画を終了した場合には、電源スイッチ12dによってポータブル録画再生装置10を起動させていたときと同様に、ステップ180以降の通常録画処理に移行し、再度録画キー12aが押されるまで、モニタ画面11でカメラユニット2からの画像がプレビュー表示される。
以降の処理は、上述した録画制御手段21の録画処理ステップと同様であるから説明を省略する。
【実施例2】
【0064】
次に、図7で示したように、ポータブル録画再生装置10とパソコン5とをUSBケーブル6で接続して、ポータブル録画再生装置10のカードリーダライタ13にセットされたメモリーカード14から記録済画像ファイルを読み出す場合、又は、少なくともメモリーカード14から記録済画像ファイルを読み出すことができる読出手段を有するカードリーダを備えたパソコン5において、ポータブル録画再生装置10でメモリーカード14に録画した画像を読み出す場合について説明する。
【0065】
図7に示すように、ポータブル録画再生装置10とパソコン5とをUSBケーブル6で接続したとき、メモリーカード14内の記録済画像ファイルをコピーしたファイル(以下「変換元ファイル」という)が、パソコン5に転送される。
ここで、パソコン5には、少なくとも、パソコン5のモニタ画面上で画像を再生表示させる画像再生ソフトからなる画像再生手段と、画像再生手段で再生する前に、転送された記録済画像ファイルを暗号化して、再生を制限する変換ソフトからなる第3セキュリティ手段とがインストールされている。
【0066】
ここで、画像再生手段は、ポータブル録画再生装置10で録画したメモリーカード14内の記録済画像ファイルをパソコン5で再生表示するために最適なフォーマットに変換して、パソコン5に一旦記録してからパソコンのモニタ画面上で再生表示する手段をいう。
【0067】
第3セキュリティ手段は、画像再生手段の前段に設けられた手段であって、ポータブル録画再生装置10からパソコンに転送した記録済画像ファイルを暗号化して変換元ファイルを形成すると共に、暗号化された変換元ファイルを視聴可能なファイル(以下「変換先ファイル」という)に復号することができるか、パソコン5の入力装置から入力した第3入力パスワードが変換パスワードと一致するか否か判定して、一致したときに暗号化された変換元ファイルを復号して変換先ファイルを形成して、画像再生手段で再生することができるようにする手段をいう。
【0068】
変換パスワードは、メモリーカード14毎に設定することもできるが、複数枚のメモリーカード14に共通するように設定することもできる。
メモリーカード14毎に設定した場合には、当該メモリーカード14の秘密性を高めることができ、共通設定した場合には、記録済画像ファイルの管理を容易にすることができる。
【0069】
メモリーカード14からパソコン5に転送した変換元ファイルを画像再生手段で再生する前に、第3セキュリティ手段で当該変換元ファイルを暗号化することにより、変換ソフトがインストールされていないパソコンで記録済画像ファイルが見られてしまうことを防ぐことができる。
また、メモリーカード14に、パソコン5への画像転送に関する変換パスワードが設定されているので、例えばメモリーカード14からポータブル録画再生装置10を介さずに直接パソコン5へ記録済画像ファイルを転送させたとしても、当該記録済画像ファイルがパソコンで再生されることを防止することができる。
【0070】
メモリーカード14内の記録済画像ファイルをパソコン5で見るためには、パソコン5内で以下に説明するような処理が行われる。当該処理について図8に示す。
【0071】
まず、パソコン5が具備するカードリーダにポータブル録画再生装置で画像を録画したメモリーカードがセットされたか、又は、ポータブル録画再生装置がパソコンに接続されたかが検知される(ステップ505)。
【0072】
検知された場合には、変換ソフトが立ち上がり、第3セキュリティ手段が起動する(ステップ510)。
変換ソフトがインストールされていない場合には、画像再生ソフトが立ち上がる(ステップ515)。
ここで、メモリーカードからパソコンに転送された変換元ファイルを選択すると(ステップ520)、パソコンのモニタ上には変換元ファイルを再生することができない旨のエラーメッセージが表示され(ステップ525)、立ち上がった画像再生ソフトは終了する(ステップ526)。
【0073】
一方、変換ソフトが立ち上がり(ステップ510)、当該変換ソフト上で変換元ファイルを選択したとき(ステップ530)、パソコンのモニタ上には、変換パスワードの入力を求める画面が表示される(ステップ535)。
ここで、キーボード、マウス等の入力装置から、第3入力パスワードの入力操作を行うと(ステップ540)、変換パスワードと第3入力パスワードとが一致するか否か対比認証が行われる(ステップ545)。
一致しなかった場合には、パソコンのモニタ上に、変換することができない旨のエラーメッセージが表示され(ステップ550)、変換ソフトは終了する(ステップ555)。
【0074】
一致した場合には、暗号化した変換元ファイルを復号し、画像再生ソフトで再生可能なフォーマットに変換した変換先ファイルを保存するための変換先フォルダが指定され、当該変換先フォルダに、変換先ファイルが保存される(ステップ560)。
【0075】
変換先ファイルの保存が終了すると、画像再生ソフトが立ち上がるので(ステップ565)、変換先フォルダ内の変換先ファイルを選択すると(ステップ570)、当該変換先ファイルが画像再生ソフト上で再生される(ステップ575)。
変換先ファイルの再生が終了したときには、変換ソフト及び画像再生ソフトは終了する(ステップ580)。
【0076】
第1実施例及び第2実施例に記載したように、本実施例に係るポータブル録画再生装置10の内部メモリにはセキュリティパスワードを設定した。そして、ポータブル録画再生装置10によって録画された画像を記録保管するメモリーカード14にはアクセスパスワードと変換パスワードを設定した。
これにより、メモリーカード14や、ポータブル録画再生装置10を遺失しても、メモリーカード14内の記録済画像ファイルを、遺失したメモリーカード14やポータブル録画再生装置10を拾得した第三者が再生して、録画内容を確認できないようにすることができる。
また、メモリーカード14やポータブル録画再生装置10を第三者が窃取しても、パスワードを知らない限り、記録済画像ファイルを再生して確認できないようにすることができる。
したがって、本人の過失によってポータブル録画再生装置10やメモリーカード14を遺失した場合であっても、また第三者がポータブル録画再生装置10やメモリーカード14を窃取した場合であっても、ポータブル録画再生装置10の設定を改変することや、記録済画像ファイルが漏洩することを防ぐことができる。
【符号の説明】
【0077】
1…ビデオカメラ、2…カメラユニット、3…ケーブル、
5…パソコン、6…USBケーブル、
10…ポータブル録画再生装置、11…モニタ画面、12…操作部、12a…録画キー、12b,12c…選択キー、12d…電源スイッチ、12e…エンターキー、12f…メニューキー、12g…USB入出力端子、12h…電源入力端子、13…カードリーダライタ、13a…カードスロット、14…メモリーカード、15…端子カバー、
20…制御手段、20a…アクセス手段、21…録画制御手段、22…再生制御手段、23…表示制御手段、
25…第1セキュリティ手段。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリーカードと、
該メモリーカードに対してデータの書き込み又は読み出しを行うカードリーダライタと、
前記メモリーカードに画像を録画する場合又は前記メモリーカードに記録した画像を再生する場合に当該画像を表示するモニタ画面と、
前記メモリーカードへ画像を記録する場合、該メモリーカードから記録済画像ファイルを読み出して再生する場合、又は画像の記録又は再生に関する装置本体の設定を変更する場合に、所定の操作が入力される操作部と、
前記カードリーダライタを介して、前記メモリーカードへ画像を記録し、又は該メモリーカードから記録済画像ファイルを読み出すアクセス手段、及び前記画像を記録し、又は前記記録済画像ファイルを再生する制御手段を有し、並びに前記装置本体の設定を記憶した内部メモリが配された基板とを備え、
前記制御手段が、
撮像装置から前記ポータブル録画再生装置へ送信された画像信号を、前記メモリーカードに記録する画像を構成する所定の画像データへ符号変換するエンコーダ機能を備え、前記カードリーダライタを介して、前記エンコーダ機能で変換された前記画像データに基づいて、前記メモリーカード内で画像ファイルを形成して、録画に係る制御を行う録画制御手段と、
前記メモリーカード内の記録済画像ファイルを構成する画像データを、所定の画像信号へ復号変換するデコーダ機能を備え、前記カードリーダライタを介して読み出した前記記録済画像ファイルを、前記デコーダ機能によって復号して、前記モニタ画面へ表示するための画像を形成して、再生に係る制御を行う再生制御手段と、
前記撮像装置から前記ポータブル録画再生装置へ送信された画像信号を、前記モニタ画面に表示する場合、又は前記再生制御手段で処理された画像を前記モニタ画面に表示する場合に、当該表示に係る制御を行う表示制御手段とからなり、
前記操作部で所定の録画操作をした場合には、前記撮像装置から送信された画像を前記モニタ画面にプレビュー表示すると共に録画対象を前記メモリーカードへ録画し、又は、前記操作部で所定の再生操作をした場合には、前記メモリーカード内の記録済画像ファイルを前記モニタ画面に再生表示するポータブル録画再生装置において、
前記メモリーカード及び/又は前記内部メモリは所定の識別コードを備え、
前記ポータブル録画再生装置の前記操作部から入力操作した入力コードが、前記識別コードと一致したとき、
前記メモリーカードに対する前記アクセス手段を起動するか、或いは前記内部メモリに記録された前記装置本体の設定を変更するようにしたことを特徴とするポータブル録画再生装置。
【請求項2】
前記識別コードとして、前記メモリーカードは所定のアクセスパスワードを備え、
前記制御手段の前段に、前記アクセス手段を制限する第1セキュリティ手段を設け、
該第1セキュリティ手段が、
前記カードリーダライタへ、前記アクセスパスワードによって保護されている前記メモリーカードがセットされたことを認証する認証手段と、
該認証手段で認証された前記メモリーカードが具備する前記アクセスパスワードと、前記操作部から入力操作した第1入力パスワードが一致するか否か判定する第1判定手段と、
前記アクセスパスワードと前記第1入力パスワードが一致しなかったとき、前記アクセス手段を拒絶する第1拒絶手段と、
前記アクセスパスワードと前記第1入力パスワードが一致したとき、前記アクセス手段を許可して、前記録画制御手段を実行し、又は前記再生制御手段を限定的に許可する第1許可手段とからなり、
前記メモリーカードが前記カードリーダライタにセットされたとき、前記第1セキュリティ手段で前記第1入力パスワードと、前記アクセスパスワードとが一致するか否か判定してから、
前記メモリーカードに対する前記アクセス手段を起動して、前記制御手段に移行するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のポータブル録画再生装置。
【請求項3】
前記ポータブル録画再生装置が、前記第1セキュリティ手段で前記アクセス手段を起動して、前記制御手段に移行したとき、
前記識別コードとして、前記内部メモリは所定のセキュリティパスワードを備え、
前記制御手段の制御パラメータを、前記操作部からの入力操作によって任意の値に変更して、画像の記録又は再生に関する装置本体の設定を変更する場合に、
前記セキュリティパスワードで保護され、前記制御パラメータが記録された前記内部メモリに対して、前記操作部からの入力操作を無効にする第2セキュリティ手段を設けて、
該第2セキュリティ手段が、
前記セキュリティパスワードと、前記操作部から入力操作した第2入力パスワードが一致するか否か判定する第2判定手段と、
前記セキュリティパスワードと前記第2入力パスワードが一致しなかったとき、前記内部メモリに対する前記入力操作を無効とする第2拒絶手段と、
前記セキュリティパスワードと前記第2入力パスワードが一致したとき、前記内部メモリに対する前記入力操作を有効として、前記内部メモリの記録内容を変更するため、更に前記操作部からの入力操作を許可する第2許可手段とからなり、
前記第1セキュリティ手段で前記アクセス手段を起動し、前記制御手段に移行してから、
更に、前記第2セキュリティ手段で前記セキュリティパスワードと、前記操作部から入力した第2入力パスワードが一致するか否か判定して、
前記制御手段で用いられる前記制御パラメータを任意の値に変更することにより、前記録画制御手段で前記メモリーカードに記録される画像や、前記再生制御手段で再生する前記記録済画像ファイル、又は前記表示制御手段で前記モニタ画面に表示される画像に関する装置本体の設定を変更するようにしたことを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載のポータブル録画再生装置。
【請求項4】
前記第1セキュリティ手段の前記第1判定手段で前記入力パスワードが前記アクセスパスワードと一致したとき、
当該アクセスパスワードを前記内部メモリに記録して、
前記操作部で所定の録画操作をしたとき、前記第1セキュリティ手段を回避して前記録画制御手段を起動し、
可及的速やかに前記撮像装置から送信された画像が前記メモリーカードへ録画されるようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のポータブル録画再生装置。
【請求項5】
メモリーカードに画像を記録し、又はメモリーカードから記録済画像ファイルを読み出すポータブル録画再生装置に用いられる当該メモリーカードと、
少なくとも前記メモリーカードの前記記録済画像ファイルを読み出すことができるカードリーダ、及び前記記録済画像ファイルをモニタへ再生表示する画像再生手段を備えたパソコンとからなり、
前記ポータブル録画再生装置で前記メモリーカードに記録した前記記録済画像ファイルを前記パソコンで再生表示する前記ポータブル録画再生装置に用いるメモリーカードの前記パソコンにおける画像再生手段であって、
該パソコンの画像再生手段の前段に、前記カードリーダを介して前記メモリーカードから読み出した記録済画像ファイルを、前記画像再生手段が再生表示することを制限する第3セキュリティ手段を設け、
該第3セキュリティ手段が、変換手段と変換後認証手段とからなり、
前記変換手段は、前記メモリーカードから読み出した前記記録済画像ファイルを暗号化変換して変換後画像ファイルを形成すると共に、該変換後画像ファイルを識別する共に暗号化を解除する識別コードとして、前記変換後画像ファイルに変換パスワードを設けて、
該変換後画像ファイルを前記パソコンの外部記憶媒体に一時的に記録し、
前記変換後認証手段は、前記パソコンのキーボード等の入力装置から入力された第3入力パスワードが、前記変換パスワードと一致するか否か判定してから、前記変換パスワードと前記第3入力パスワードが一致した時にのみ、前記変換後画像ファイルを、前記画像再生手段で再生することを許可して、
前記ポータブル録画再生装置で記録された前記記録済画像ファイルをパソコンで再生するとき、
該記録済画像ファイルを前記第3セキュリティ手段で暗号化変換して前記変換後画像ファイルを形成し、前記変換パスワードで前記変換後画像ファイルの暗号を解除してから、変換後画像ファイルをパソコンの画像再生手段で再生表示するようにしたことを特徴とするポータブル録画再生装置に用いるメモリーカードのパソコンにおける画像再生手段。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−267039(P2010−267039A)
【公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−117112(P2009−117112)
【出願日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【出願人】(000000424)株式会社エルモ社 (104)
【Fターム(参考)】