説明

ポート管理システム、情報処理装置、ポート管理方法、及びポート管理プログラム

【課題】 ネットワークに接続された第1の情報処理装置が、ネットワークに接続された第2の情報処理装置のデバイスポートに接続されたデバイスを、簡便に占有することができるポート管理システム、情報処理装置、ポート管理方法、及びポート管理プログラムを提供する。
【解決手段】 第2の情報処理装置のデバイスポートにデバイスが接続された際に、第1の情報処理装置が、第2の情報処理装置のデバイスポートを占有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポート管理システム、情報処理装置、ポート管理方法、及びポート管理プログラムに関し、特に、ポートの占有管理を行うポート管理システム、情報処理装置、ポート管理方法、及びポート管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
情報処理装置のデバイスポートにデバイスを接続して、ユーザがデバイスを使用することがある。デバイスを接続(増設)する際、デバイスポートが不足することがある。例えば、パソコンにおいて、Universal Serial Bus(USB)ポートを利用してUSB機器を接続する場合に、USB機器を増設すると、パソコンに当初から設けられているUSBポートが不足することがある。この結果、情報処理装置のデバイスポートにハブ(例、USBハブ)を接続するなどして、デバイスポート不足を解消する必要が生じる。
【0003】
ここで、ネットワーク(例、Local Area Network(LAN))に複数台の情報処理装置が接続されていることがある。この場合、1つの情報処理装置(以下、第1の情報処理装置と称す。)のデバイスポートが不足していても、別の情報処理装置(以下、第2の情報処理装置と称す。)のデバイスポートは余っていることがある。この場合、第1の情報処理装置が、ネットワークを介して接続されている第2の情報処理装置のポートを自分のものとして利用することができれば、第1の情報処理装置は、ハブ等でデバイスポートを増設する必要がなくなる。
【0004】
ここで、ネットワークに接続された端末に接続されたデバイスを、ネットワークに接続されたサーバに仮想的に直接接続されたものと同様に利用可能とするデバイス管理システムが特許文献1に記載されている。
【0005】
【特許文献1】特開2006−344021号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1のデバイス管理システムでは、サーバは端末に接続されたデバイスを簡便に自分のものとして利用することができないという問題点があった。その理由は、ユーザが端末にデバイスを接続した際に、サーバが端末に接続されたデバイスを占有していないためである。例えば、デバイスの接続後、ユーザが、端末に接続されサーバと端末に共有されているデバイスをサーバに占有させる新たな仕組みを設けたり、設定を行ったりする必要がある。デバイスの占有が行われていない場合、例えば、端末をユーザとは別の他人が使用すると、他人から当該デバイスへのアクセスが可能となってしまい、セキュリティ等の問題が生じる恐れがある。
【0007】
本発明の目的は、特許文献1の端末に接続されたデバイスを簡便に自分のものとして利用することができないという課題を解決するポート管理システム、情報処理装置、ポート管理方法、及びポート管理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のポート管理システムは、ネットワークと、前記ネットワークに接続された第1の情報処理装置と、前記ネットワークに接続され、デバイスポートを含む第2の情報処理装置とを備え、前記第2の情報処理装置の前記デバイスポートにデバイスが接続された際に、前記第1の情報処理装置が、前記第2の情報処理装置のデバイスポートを占有することを特徴とする。
【0009】
本発明の情報処理装置は、ネットワークに接続される情報処理装置であって、前記ネットワークに接続される他の情報処理装置のデバイスポートにデバイスが接続された際に、前記他の情報処理装置のデバイスポートを占有することを特徴とする。
【0010】
本発明の情報処理装置は、ネットワークに接続され、デバイスポートを含む情報処理装置であって、前記デバイスポートにデバイスが接続された際に、前記ネットワークに接続される他の情報処理装置に前記デバイスポートを占有させることを特徴とする。
【0011】
本発明のポート管理方法は、ネットワークと、前記ネットワークに接続された第1の情報処理装置と、前記ネットワークに接続され、デバイスポートを含む第2の情報処理装置とを備えたシステムのポート管理方法であって、前記第2の情報処理装置の前記デバイスポートにデバイスが接続された際に、前記第1の情報処理装置が、前記第2の情報処理装置のデバイスポートを占有することを特徴とする。
【0012】
本発明のポート管理プログラムは、ネットワークに接続される情報処理装置に、前記ネットワークに接続される他の情報処理装置のデバイスポートにデバイスが接続された際に、前記他の情報処理装置のデバイスポートを占有することを実行させることを特徴とする。
【0013】
本発明のポート管理プログラムは、ネットワークに接続され、デバイスポートを含む情報処理装置に、前記デバイスポートにデバイスが接続された際に、前記ネットワークに接続される他の情報処理装置に前記デバイスポートを占有させることを実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、ネットワークに接続された第2の情報処理装置のデバイスポートに接続されたデバイスを、ネットワークに接続された第1の情報処理装置が、簡便に自分のものとして利用することができる、という効果を有する。その理由は、第2の情報処理装置のデバイスポートにデバイスが接続された際に、第1の情報処理装置が、第2の情報処理装置のデバイスポートを占有するためである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
次に、本発明の概要について図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、本発明のポート管理システム001の構成例を示すブロック図である。
【0017】
図1において、パーソナルコンピュータ(パソコン)100とパソコン200は、Local Area Network(LAN)300上にあるスイッチングハブ310を経由して接続されている。
【0018】
パソコン100は、デバイスポートA141〜C143を備える。デバイスポートA141〜C143には、デバイス401〜403が接続されている。パソコン100は、全てのデバイスポートA141〜C143にデバイス401〜403が接続されているため、デバイスポートが余っていないパソコンである。本発明の概要例では、後述するように、パソコン200の余っているデバイスポートD241をパソコン100の擬似デバイスポートD’144としてエミュレートすることで有効活用する。
【0019】
パソコン200は、デバイスポートD241〜G244を備える。デバイスポートE242〜G244は、デバイス502〜504が接続されている。デバイスポートD241は、デバイスが接続されてなく余っているポートである。
【0020】
図2は、本発明の占有化クライアントツール110と占有化サーバツール210が実行された状態で、デバイスポートD241にデバイス501が接続された場合のポート管理システム001の構成例を示す機能ブロック図である。
【0021】
物理的には、パソコン200のデバイスポートD241にデバイス501が接続されているが、仮想的には、パソコン100は擬似デバイスポートD’144を新設し、擬似デバイス404が接続されている。ここで、パソコン200にとっては、デバイスポートD241にデバイス501は接続されていないように見える。そのため、パソコン200はデバイス501を使用することはできない。そして、実際にはデバイスポートD241にはデバイス501が接続されているため、新たなデバイスをデバイスポートD241に接続することはできない。その結果、パソコン200は、デバイス501のみならずデバイスポートD241を使用することはできない。即ち、パソコン100が、デバイスポートD241とデバイス501の両方を占有していることになる。
【0022】
パソコン100とデバイス501との間のデバイス信号710のやりとりは以下のように行う。詳しくは、図11において説明する。デバイス信号710は、デバイス501が送受信する信号である。デバイス信号710は、そのままではLAN300上に送出することができない信号であるため、LAN信号730に変換する必要がある。そのため、占有化クライアントツール110と占有化サーバツール210がデバイス信号710をLAN300上に信号を流すために、LAN信号730(パケット信号)に合わせたデータ量に区切る。そして、占有化クライアントツール110と占有化サーバツール210が、IPアドレス7311、7321等のヘッダ情報731を付加しLAN信号730を生成する。占有化クライアントツール110と占有化サーバツール210があらかじめ設定されたポート番号のLANポート320に信号を流す。LANポート320のポート番号は、LAN信号730を送受信するプログラム(占有化クライアントツール110と占有化サーバツール210)を識別するアドレスである。そのため、LAN信号730は、LAN300を介してパソコン200に送られた後、占有化サーバツール210に届けられる。受信側の占有化クライアントツール110と占有化サーバツール210はその逆を行い、デバイス信号710を再生成する。
【0023】
図3は、本発明の占有化クライアントツール110と占有化サーバツール210が無い状態で、デバイスポートD241にデバイス501が接続された場合のポート管理システム001の構成例を示すブロック図である。
【0024】
図3において、パソコン100とパソコン200は、スイッチングハブ310を経由してLAN接続されている。しかし、パソコン100とパソコン200は、デバイスポートを占有化する占有化クライアントツール110と占有化サーバツール210を備えていない。そのため、デバイス501の共有設定等をしない限り、パソコン100でパソコン200のデバイス501の使用は出来ない。また、パソコン100がデバイス501を「占有」するためには、そのための仕組み、ユーザによる設定等が新たに必要となる。
【0025】
次に、本発明の実施例について図4〜図14を参照して詳細に説明する。
【0026】
まず、本発明の実施例の構成を説明する。
【0027】
図4は、本発明のポート管理システム001の構成を示した機能ブロック図である。
【0028】
ポート管理システム001は、パソコン100と、パソコン200と、LAN300と、スイッチングハブ310とを備える。
【0029】
パソコン100とパソコン200は、それぞれがCentral Processing Unit(CPU)及びメモリを備える情報処理装置である。パソコン100とパソコン200は、それぞれ、CPUがメモリに格納されたプログラムを実行し、適宜その他のハードウェア(例、後述のデバイス信号送受信部120を実現するチップセット)と共に動作することにより、各機能を実現する。パソコン100とパソコン200はスイッチングハブ310配下にあり、LAN300に接続されている。
【0030】
パソコン100は、デバイスポートが足りなくなってしまったパソコンであり、占有化クライアントツール110と、デバイス信号送受信部120と、擬似デバイスポートD’144とを備える。
【0031】
占有化クライアントツール110(パソコン100はクライアントとしての動作をするので、占有化クライアントツール110と称す。)は、デバイス−LAN信号フィルタ111と、デバイス制御部112とを備える。デバイス−LAN信号フィルタ111は、デバイス信号送受信部120が送受信するデバイス信号710とLAN信号730間との変換を行い、パソコン200のデバイス−LAN信号フィルタ211と通信を行う。デバイス制御部112は、擬似デバイスポートD’144の管理等を行う。
【0032】
デバイス信号送受信部120は、擬似デバイスポートD’144との間で、データ転送等を行うための信号であるデバイス信号710を送受信する。デバイス信号送受信部120は、例えば、複数のLSIチップで構成されるチップセットで構成される。デバイス信号送受信部120は、仮想的に擬似デバイスポートD’144に対してデバイス信号710の送受信を行っている。しかし、実際には、デバイス制御部112が、擬似デバイスポートD’144の代わりにデバイス信号送受信部120との間でデバイス信号710を送受信する。
【0033】
擬似デバイスポートD’144は、仮想的なデバイスポートである。擬似デバイスポートD’144は、物理的にはパソコン100には存在せず、パソコン200にデバイスポートD241として存在する。パソコン100は他のデバイスポートを備えていてもよいが、図4においては説明簡単のため擬似デバイスポートD’144のみ示す。
【0034】
パソコン200は、デバイスポートD241が余っているパソコンであり、占有化サーバツール210と、デバイス信号送受信部220と、デバイスポートD241とを備える。
【0035】
占有化サーバツール210(パソコン200はサーバとしての動作をするので、占有化サーバツール210と称す。)は、デバイス−LAN信号フィルタ211と、デバイス制御部212とを備える。デバイス−LAN信号フィルタ211は、デバイス信号送受信部220が送受信するデバイス信号710とLAN信号730間との変換を行い、パソコン100のデバイス−LAN信号フィルタ111と通信を行う。デバイス制御部212は、デバイス信号送受信部220を介してデバイスポートD241の管理等を行う。
【0036】
デバイス信号送受信部220は、デバイスポートD241とデバイス制御部212との間を仲介する。
【0037】
デバイスポートD241は、デバイス501(例えば、USB機器などの周辺機器)が接続されるポートである。本実施例においては、デバイスポートD241は、パソコン200にとって余っているポートとする。パソコン200は他のデバイスポートを備えていてもよいが、図4においては説明簡単のためデバイスポートD241のみを示す。
【0038】
図5は、本発明の実施例におけるデバイスポート管理テーブル113とデバイスポート管理テーブル213とを示した表である。図5(a)が、デバイスポート管理テーブル113を示し、図5(b)が、デバイスポート管理テーブル213を示す。デバイス制御部112が、デバイスポート管理テーブル113を含み、デバイス制御部212が、デバイスポート管理テーブル213を含む。
【0039】
デバイスポート管理テーブル113は、各デバイスポートA141〜擬似デバイスポートD’144と、デバイス401〜擬似デバイス404が接続されているか否かという情報との対応関係を示す。図5(a)においては、擬似デバイスポートD’144以外はデバイス401,402,403が接続されているため、パソコン100は、デバイスポートが不足している状態である。また、デバイスポート管理テーブル113は、各デバイスポートA141〜擬似デバイスポートD’144と、それぞれのポートに接続されたデバイス401〜擬似デバイス404が動作しているか否かという情報との対応関係を示す。また、デバイスポート管理テーブル113は、各デバイスポートA141〜擬似デバイスポートD’144と、電源を供給しているか否かという情報との対応関係を示す。
【0040】
デバイスポート管理テーブル213は、各デバイスポートD241〜デバイスポートG244と、他のパソコン(例、パソコン100)による占有が許可されているか、禁止されているかという情報との対応関係を示す。また、デバイスポート管理テーブル213は、各デバイスポートD241〜デバイスポートG244と、デバイス501〜デバイス504が接続されているか否かという情報との対応関係を示す。図5(b)においては、デバイスポートD241にデバイス501が接続されていないため、パソコン200は、デバイスポートが余っている状態である。また、デバイスポート管理テーブル213は、各デバイスポートD241〜デバイスポートG244と、それぞれのポートに接続されたデバイス501〜デバイス504が動作しているか否かという情報との対応関係を示す。また、デバイスポート管理テーブル213は、各デバイスポートD241〜デバイスポートG244と、電源を供給しているか否かという情報との対応関係を示す。
【0041】
図6は、本発明の実施例におけるデバイス−LAN信号フィルタ111とデバイス−LAN信号フィルタ211の構成を示した機能ブロック図である。
【0042】
デバイス−LAN信号フィルタ111は、デバイス信号送受信部1111と、デバイス信号分割部1112と、LANヘッダ制御部1113と、LAN信号送受信部1114とを含む。
【0043】
デバイス信号送受信部1111は、デバイス信号710をデバイス制御部112との間で送受信する。
【0044】
デバイス信号分割部1112は、デバイス信号710を定められたデータ長(LAN300におけるパケット信号のデータ長に対応したデータ長)の分割デバイス信号720に分割する。又は、デバイス信号分割部1112は、分割デバイス信号720を結合しデバイス信号710にする。
【0045】
LANヘッダ制御部1113は、パソコン200のIPアドレス7321と、デバイス−LAN信号フィルタ111で変換された信号であることを証明する変換信号情報7312と、分割デバイス信号720の順序を示す順序情報7313とを含むヘッダ情報731を生成する。LANヘッダ制御部1113は、ヘッダ情報731を分割デバイス信号720に付加し、LAN信号730を生成し、LAN信号送受信部1114に送出する。逆に、LAN信号730を受信したときは、LANヘッダ制御部1113は、LAN信号730のヘッダ情報731に含まれる変換信号情報7312と順序情報7313を解析する。そして、LANヘッダ制御部1113は、デバイス−LAN信号フィルタ211で変換された信号であることを確認し、LAN信号730からヘッダ情報731を削除し、順序情報7313の順序に従った分割デバイス信号720に並べる。
【0046】
LAN信号送受信部1114は、LAN信号送受信部2114との間でLAN信号730を送受信する。
【0047】
デバイス−LAN信号フィルタ211は、デバイス信号送受信部2111と、デバイス信号分割部2112と、LANヘッダ制御部2113と、LAN信号送受信部2114とを含む。デバイス−LAN信号フィルタ211はデバイス−LAN信号フィルタ111と同様の機能を備える。そして、デバイス−LAN信号フィルタ211の各機能デバイス信号送受信部2111、デバイス信号分割部2112、LANヘッダ制御部2113、LAN信号送受信部2114も、デバイス−LAN信号フィルタ111の各機能と同様の機能を備える。
【0048】
次に、本発明の実施例の動作を説明する。
【0049】
図7は、占有化クライアントツール110と占有化サーバツール210に対する初期設定の流れを示したフローチャートである。
【0050】
まず、ユーザは、パソコン200の占有化サーバツール210を起動する(ステップA1)。そして、ユーザは、パソコン200に、デバイスポートD241・パソコン100のIPアドレス7311・占有化クライアントツール110と占有化サーバツール210に対応するLANポート番号を登録する(ステップA2)。ここで、デバイスポートD241が登録されることにより、デバイスポート管理テーブル213のデバイスポートD241の被占有の欄に「許可」が登録される。
【0051】
次に、ユーザは、パソコン100の占有化クライアントツール110を起動する(ステップA3)。そして、ユーザは、パソコン100に、擬似デバイスポートD’144・パソコン200のIPアドレス7321・占有化クライアントツール110と占有化サーバツール210に対応するLANポート番号を登録する(ステップA4)。ユーザによる擬似デバイスポートD’144の登録により、デバイスポート管理テーブル113は擬似デバイスポートD’144を新たに備える。デバイスポート管理テーブル113に登録を行うことにより、物理的にはパソコン100に存在しない擬似デバイスポートD’144が、仮想的にパソコン100に存在することになる。以上により、占有化クライアントツール110と占有化サーバツール210に対する初期設定が終了する。ポート管理システム001は、デバイスポートD241にデバイス501が接続されるのを待つ状態となる。
【0052】
図8は、デバイスポートD241にデバイス501が接続された際の、ポート管理システム001の動作を示したフローチャートである。
【0053】
まず、パソコン200のデバイス制御部212は、登録されたデバイスポートD241の状態を監視する(ステップB1)。即ち、デバイス制御部212は、デバイスポート管理テーブル213の被占有の欄に「許可」が登録されたデバイスポートD241の状態を監視する。デバイス制御部212は、デバイスポートD241にデバイス501が接続されたことを検出すると(ステップB2,Yes)、デバイスポートD241への電源を供給する(ステップB3)。そして、デバイス制御部212は、デバイスポートD241にデバイス501が接続されたことを示す接続情報をLAN300を介してパソコン100のデバイス制御部112に送出する(ステップB4)。このとき、デバイス制御部212は、デバイス501が接続されている旨の登録をデバイスポート管理テーブル213には行わない。また、デバイス制御部212は、デバイスポートD241に電源を供給中である旨の登録をデバイスポート管理テーブル213に行う(ステップB5)。
【0054】
パソコン100のデバイス制御部112は、接続情報を受信する(ステップB6)。デバイス制御部112は、デバイスポート管理テーブル113の擬似デバイスポートD’144に擬似デバイス404(デバイス501)が接続されている旨登録を行う(ステップB7)。デバイス制御部112は、デバイス501(擬似デバイス404)のドライバがパソコン100に存在するか判断する(ステップB8)。デバイス501のドライバがパソコン100に存在した場合(ステップB9,Yes)、パソコン100は、パソコン200に接続されたデバイス501の使用を開始する(ステップB10)。デバイス501のドライバがパソコン100に存在しなかった場合(ステップB9,No)、占有化クライアントツール110は、接続された擬似デバイス404(デバイス501)のドライバをインストールする(ステップB12)。そして、パソコン100は、パソコン200に接続されたデバイス501の使用を開始する(ステップB10)。そして、デバイス制御部112が、デバイスポート管理テーブル113に擬似デバイス404が「動作中」である旨登録を行う(ステップB11)。以上により、デバイスポートD241にデバイス501が接続された際の、ポート管理システム001の動作が終了する。
【0055】
この動作により、パソコン100は、パソコン200のデバイスポートD241におけるプラグ・アンド・プレイ(Plug and Play)機能を、LAN300経由で実行することができる。また、パソコン100のデバイスポート管理テーブル113には、擬似デバイスポートD’144に関して、接続状態は「接続」、動作状態は「動作中」、電源状態は「非供給」が登録されることになる。パソコン200のデバイスポート管理テーブル213には、デバイスポートD241に関して、被占有の欄は「許可」、接続状態は「非接続」、動作状態は「停止中」、電源状態は「供給中」が登録されることになる。パソコン200からは、デバイス501は自身に接続されていないように見える。パソコン100からは、デバイス501が自身に接続され、動作しているように見える。一方で、デバイス501に対する電源供給だけは、パソコン200が行う。
【0056】
次に、占有化クライアントツール110と占有化サーバツール210との間の通信について説明する。
【0057】
デバイス信号送受信部120,220が送出するデバイス信号710は、占有化サーバツール210と占有化クライアントツール110との間で、LAN300に対応したパケット信号(LAN信号730)に変換されて、登録したLANポート番号のポートを使用して、転送される。デバイス信号710はLAN300に対応したパケット信号ではないため、以下の流れでLAN信号730に変換される。また、デバイス信号710は、Universal Serial Busの名にもある通り、シリアル転送でのデータ転送を行っている。そのため、デバイス−LAN信号フィルタ111とデバイス−LAN信号フィルタ211は、交互に一方通行でLAN信号730のやりとりを行う。
【0058】
デバイス制御部112は、デバイス信号送受信部120からデバイスポートA141〜D’144に送信されるデバイス信号710を監視する。デバイス信号710を検出した場合、デバイス制御部112は、デバイス信号710が擬似デバイスポートD’144への信号であるかを確認する。擬似デバイスポートD’144への信号であった場合は、デバイス制御部112は、デバイス信号710をデバイス−LAN信号フィルタ111のデバイス信号送受信部1111に送出する。
【0059】
図9は、デバイス−LAN信号フィルタ111の動作を示したフローチャートである。図11は、デバイス−LAN信号フィルタ111の動作を示した図である。図9のフローチャートを図11を参照して説明する。
【0060】
デバイス−LAN信号フィルタ111のデバイス信号送受信部1111は、デバイス信号710をデバイス制御部112から受信する(ステップC1)。デバイス信号分割部1112は、デバイス信号710を定められたデータ長(LAN300におけるパケット信号のデータ長に対応したデータ長)の分割デバイス信号720に分割する(ステップC2)。LANヘッダ制御部1113は、パソコン200のIPアドレス7321と、デバイス−LAN信号フィルタ111で変換された信号であることを証明する変換信号情報7312と、分割デバイス信号720の順序を示す順序情報7313とを含むヘッダ情報731を生成する(ステップC3)。LAN信号送受信部1114は、ヘッダ情報731を分割デバイス信号720に付加し、LAN信号730を生成する(ステップC4)。LAN信号送受信部1114は、LAN信号730をLAN300の登録済みの番号のLANポート320を経由してパソコン200に送出する(ステップC5)。
【0061】
図10は、デバイス−LAN信号フィルタ211の動作を示したフローチャートである。図10のフローチャートを図11を参照して説明する。
【0062】
デバイス−LAN信号フィルタ211のLAN信号送受信部2114は、LAN信号730を、LAN300を経由してLAN信号送受信部1114から受信する(ステップD1)。LAN信号送受信部2114は、LAN信号730をLANヘッダ制御部2113に送出する。LAN信号730を受け取ったLANヘッダ制御部2113は、LAN信号730のヘッダ情報731に含まれる変換信号情報7312を解析する(ステップD2)。LANヘッダ制御部2113は、LAN信号730がデバイス−LAN信号フィルタ111で変換された信号であることを確認する(ステップD3)。デバイス−LAN信号フィルタ111で変換された信号であると判断した場合は、LANヘッダ制御部2113は、LAN信号730からヘッダ情報731を削除する(ステップD4)。LANヘッダ制御部2113は、順序情報7313が示す順序に従って、分割デバイス信号720を元の順序に並べる(ステップD5)。デバイス信号分割部2112は、分割された分割デバイス信号720を再結合して、デバイス信号710を生成する(ステップD6)。以上で、占有化クライアントツール110と占有化サーバツール210との間の通信が終了する。
【0063】
この後、再結合されたデバイス信号710は、デバイス信号送受信部2111からデバイス制御部212に渡され、デバイス制御部212はデバイス信号送受信部220にデバイスポートD241に対してデバイス信号710を渡すように指示をする。
【0064】
ここでは、占有化クライアントツール110から占有化サーバツール210へのデータ転送について説明したが、占有化サーバツール210から占有化クライアントツール110へのデータ転送も同様にして行うことができる。
【0065】
次に、本実施例のポート管理システム001におけるデバイス501の取り外しについて説明する。
デバイス501をデバイスポートD241から取り外す際には、デバイス501の動作を停止する必要があるため、まず、デバイス501の停止動作について説明する。
【0066】
図12は、ポート管理システム001におけるデバイス501の停止動作を示すフローチャートである。
【0067】
まず、ユーザが、パソコン100に擬似デバイス404(デバイス501)の停止指示を入力する(ステップE1)。パソコン100のデバイス制御部112がパソコン200のデバイス制御部212にデバイス501を停止するデバイス停止指示信号をLAN300を介して送信する(ステップE2)。
【0068】
パソコン200のデバイス制御部212が、パソコン100のデバイス制御部112からデバイス501を停止するデバイス停止指示信号を受信する(ステップE3)。パソコン200のデバイス制御部212は、デバイスポートD241に接続されたデバイス501を停止する(ステップE4)。デバイス制御部212が、デバイスポートD241への電源供給を停止し、デバイスポート管理テーブル213にデバイス501への電源供給を停止した旨登録する(ステップE5)。パソコン200のデバイス制御部212が、パソコン100のデバイス制御部112にデバイス501が停止したことを示すデバイス停止完了信号をLAN300を介して送信(ステップE6)する。
【0069】
パソコン100のデバイス制御部112がパソコン200のデバイス制御部212からデバイス停止完了信号を受信する(ステップE7)。デバイス制御部212は、デバイスポート管理テーブル113の擬似デバイスポートD’144の動作状態の欄を、「動作中」から「停止」に変更する(ステップE8)。以上で、ポート管理システム001におけるデバイス501の停止動作が終了する。この後、ユーザが、デバイス501をデバイスポートD241から取り外す。
【0070】
図13は、デバイス501の取り外し動作を示したフローチャートである。
【0071】
まず、ユーザが、デバイスポートD241から、デバイス501を取り外す(ステップF1)。パソコン200のデバイス制御部212が、パソコン100のデバイス制御部112にデバイス501が取り外された旨通知する(ステップF2)。パソコン100のデバイス制御部112が、デバイスポート管理テーブル113において、擬似デバイスポートD’144の接続状態の欄を「接続中」から「非接続」に変更する(ステップF3)。
【0072】
次に、本実施例のポート管理システム001におけるパソコン100によるデバイスポートD241の占有化の終了について説明する。
【0073】
図14は、パソコン100によるデバイスポートD241の占有化の終了動作を示したフローチャートである。
【0074】
まず、ユーザが、パソコン100にデバイスポートD241の占有を終了する指示を入力する(ステップG1)。パソコン100のデバイス制御部112が、パソコン200のデバイス制御部212にデバイスポートD241の占有を終了する占有化終了指示をLAN300を介して送信する(ステップG2)。
【0075】
パソコン200のデバイス制御部212がパソコン100のデバイス制御部112から占有化終了指示を受信する(ステップG3)。デバイス制御部212が、デバイスポートD241のデバイス501が停止済みであるか判断する(ステップG4)。デバイス制御部212は、デバイスポート管理テーブル213を参照し、デバイスポートD241の動作状態が「停止中」であるか判断する。デバイス501が停止済みである場合は(ステップG5,Yes)、パソコン200のデバイス制御部212がパソコン100のデバイス制御部112に占有化終了通知をLAN300を介して送信する(ステップG6)。
【0076】
そして、パソコン100のデバイス制御部112が、占有化終了通知を受信する(ステップG7)。デバイス制御部112は、デバイスポート管理テーブル113の擬似デバイスポートD’144の接続の欄を、「接続」から「非接続」に変更する(ステップG8)。デバイス制御部112は、パソコン100のディスプレイ等にデバイスポートD241の占有化終了を表示する(ステップG9)。
【0077】
デバイス501が停止済みでなかった場合は(ステップG5,No)、パソコン200のデバイス制御部212は、パソコン100のデバイス制御部112に占有化終了不可通知をLAN300を介して送信する(ステップG10)。パソコン100のデバイス制御部112は、占有化終了不可通知を受信する(ステップG11)。デバイス制御部112は、パソコン200のデバイス制御部212にデバイス501を停止するデバイス停止指示信号をLAN300を介して送信する(ステップG12)。このステップG11は、図12におけるステップE2と同じであり、以後、ポート管理システム001は、図12のフローチャートに示された動作を行う。パソコン200は、図12のフローチャートに示された動作とは別に、デバイスポートD241の占有終了エラーをパソコン200の画面上に表示する。このとき、パソコン100は、デバイスポート管理テーブル113にデバイスポートD241にデバイス501が接続されていない旨登録を行わない(ステップG13)。以上で、パソコン100によるデバイスポートD241の占有化の終了動作が完了する。この後、ユーザは、占有化クライアントツール110、占有化サーバツール210の動作を停止する。
【0078】
本実施例は、例えば、以下の効果を有する。
【0079】
第1の効果として、本実施例は、ネットワーク(例、LAN300)に接続された第2の情報処理装置(例、パソコン200)のデバイスポート(例、デバイスポートD241)に接続されたデバイス(例、デバイス501)を、ネットワークに接続された第1の情報処理装置(例、パソコン100)が、簡便に占有することができる、という効果を有する。その理由は、第2の情報処理装置のデバイスポートにデバイスが接続された際に、第1の情報処理装置が、第2の情報処理装置のデバイスポートを占有するためである。
【0080】
換言すると、例えば、本実施例は、デバイス接続後のユーザによる設定等が不要であり、ユーザがデバイスを第2の情報処理装置に接続するだけでデバイスポートの占有が自動的に行われる、という効果を有する。その理由は、第2の情報処理装置のデバイスポートにデバイスが接続された際に、第2の情報処理装置が有する第2のテーブルにデバイスが接続されている旨の登録を行わないためである。その一方で、第1の情報処理装置が有する第1のテーブルにデバイスが接続されている旨の登録を行うためである。
【0081】
第2の効果として、本実施例は、例えば、供給電力不足問題を回避することができる、という効果を有する。その理由は、以下の通りである。第1の情報処理装置(例、パソコン100)において、バスパワーのデバイスを多数使用することでデバイスポートへの供給電力不足が発生したとする。その際に、第2の情報処理装置(例、パソコン200)のデバイスポートにデバイスを接続し、第2の情報処理装置のデバイスポートから電力の供給を受けることができるためである。
【0082】
例えば、ノートパソコンでは、複数のバスパワーデバイスを接続すると供給電力不足問題が発生し易く、一部に同時に使えないデバイスが存在するという問題が生じる場合がある。この場合、例えば、供給電力不足問題が発生しにくいデスクトップパソコンから電力の供給を受け、デスクトップパソコンのデバイスポートを占有することで問題の解決を図ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0083】
本発明は、ポートの占有管理を行うポート管理システム、情報処理装置、ポート管理方法、及びポート管理プログラムに利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本発明のポート管理システム001の構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の占有化クライアントツール110と占有化サーバツール210が実行された状態で、デバイスポートD241にデバイス501が接続された場合のポート管理システム001の構成例を示す機能ブロック図である。
【図3】本発明の占有化クライアントツール110と占有化サーバツール210が無い状態で、デバイスポートD241にデバイス501が接続された場合のポート管理システム001の構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明のポート管理システム001の構成を示した機能ブロック図である。
【図5】本発明の実施例におけるデバイスポート管理テーブル113とデバイスポート管理テーブル213とを示した表である。
【図6】本発明の実施例におけるデバイス−LAN信号フィルタ111とデバイス−LAN信号フィルタ211の構成を示した機能ブロック図である。
【図7】占有化クライアントツール110と占有化サーバツール210に対する初期設定の流れを示したフローチャートである。
【図8】デバイスポートD241にデバイス501が接続された際の、ポート管理システム001の動作を示したフローチャートである。
【図9】デバイス−LAN信号フィルタ111の動作を示したフローチャートである。
【図10】デバイス−LAN信号フィルタ211の動作を示したフローチャートである。
【図11】デバイス−LAN信号フィルタ111の動作を示した図である。
【図12】ポート管理システム001におけるデバイス501の停止動作を示すフローチャートである。
【図13】デバイス501の取り外し動作を示したフローチャートである。
【図14】パソコン100によるデバイスポートD241の占有化の終了動作を示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0085】
001 ポート管理システム
100 パソコン
110 占有化クライアントツール
111 デバイス−LAN信号フィルタ
1111 デバイス信号送受信部
1112 デバイス信号分割部
1113 LANヘッダ制御部
1114 LAN信号送受信部
112 デバイス制御部
113 デバイスポート管理テーブル
120 デバイス信号送受信部
141 デバイスポートA
142 デバイスポートB
143 デバイスポートC
144 擬似デバイスポートD’
200 パソコン
210 占有化サーバツール
211 デバイス−LAN信号フィルタ
2111 デバイス信号送受信部
2112 デバイス信号分割部
2113 LANヘッダ制御部
2114 LAN信号送受信部
212 デバイス制御部
213 デバイスポート管理テーブル
220 デバイス信号送受信部
241 デバイスポートD
242 デバイスポートE
243 デバイスポートF
244 デバイスポートG
300 LAN
310 スイッチングハブ
320 LANポート
401 デバイス
402 デバイス
403 デバイス
404 擬似デバイス
501 デバイス
502 デバイス
503 デバイス
504 デバイス
710 デバイス信号
720 分割デバイス信号
730 LAN信号
731 ヘッダ情報
7311 IPアドレス
7312 変換信号情報
7313 順序情報
7321 IPアドレス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークと、
前記ネットワークに接続された第1の情報処理装置と、
前記ネットワークに接続され、デバイスポートを含む第2の情報処理装置と
を備え、
前記第2の情報処理装置の前記デバイスポートにデバイスが接続された際に、前記第1の情報処理装置が、前記第2の情報処理装置のデバイスポートを占有すること
を特徴とするポート管理システム。
【請求項2】
前記第2の情報処理装置は、前記第2の情報処理装置のデバイスポートを管理するデバイス制御部を含み、
前記デバイス制御部は、前記第2の情報処理装置のデバイスポートにデバイスが接続されているか否かを示すテーブルを含み、
前記デバイス制御部は、前記第2の情報処理装置のデバイスポートに前記デバイスが接続された際に、前記第2の情報処理装置のデバイスポートに前記デバイスが接続されたことを示す接続情報を前記第1の情報処理装置に送出し、
前記デバイス制御部は、前記第2の情報処理装置のデバイスポートに前記デバイスが接続された際に、前記テーブルにデバイスが接続されている旨の登録を行わないこと
を特徴とする請求項1に記載のポート管理システム。
【請求項3】
前記デバイス制御部は、以下、第2のデバイス制御部と称し、
前記テーブルは、以下、第2のテーブルと称し、
前記第1の情報処理装置は、前記第1の情報処理装置のデバイスポートと、当該第1の情報処理装置のデバイスポートを管理する第1のデバイス制御部とを含み、
前記第1のデバイス制御部は、前記第1の情報処理装置のデバイスポートにデバイスが接続されているか否かを示す第1のテーブルを含み、
前記第1のデバイス制御部は、前記第2の情報処理装置から前記接続情報を受信した際に、前記第1のテーブルにデバイスが接続されている旨の登録を行うこと
を特徴とする請求項2に記載のポート管理システム。
【請求項4】
前記第2のデバイス制御部は、前記第2の情報処理装置のデバイスポートに前記デバイスが接続された際に、前記デバイスに電源を供給し、前記第2のテーブルに前記デバイスに電源を供給中である旨の登録を行うこと
を特徴とする請求項3に記載のポート管理システム。
【請求項5】
前記第1の情報処理装置に、前記デバイスの停止指示が入力され、
前記第1のデバイス制御部が、前記第2のデバイス制御部に前記デバイスを停止するデバイス停止指示信号を送信し、
前記第2のデバイス制御部が、前記デバイス停止指示信号を受信し、
前記第2のデバイス制御部が、前記デバイスを停止し、
前記第2のデバイス制御部が、前記第2の情報処理装置のデバイスポートへの電源供給を停止し、前記第2のテーブルに前記デバイスへの電源供給を停止した旨登録し、
前記第2のデバイス制御部が、前記第1のデバイス制御部に前記デバイスが停止したことを示すデバイス停止完了信号を送信し、
前記第1のデバイス制御部が、前記デバイス停止完了信号を受信し、
前記第1のデバイス制御部が、前記第1のテーブルに前記デバイスが停止した旨登録すること
を特徴とする請求項4に記載のポート管理システム。
【請求項6】
前記第2のデバイス制御部が、前記第2の情報処理装置のデバイスポートから前記デバイスが取外されたことを検出し、
前記第2のデバイス制御部が、前記第1の情報処理装置に前記デバイスが取外された旨通知し、
前記第1のデバイス制御部が、前記第1のテーブルに前記デバイスが接続されていない旨の登録を行うこと
を特徴とする請求項5に記載のポート管理システム。
【請求項7】
前記第1の情報処理装置に、前記デバイスポートの占有を終了する指示が入力され、
前記第1のデバイス制御部が、前記第2のデバイス制御部に前記デバイスポートの占有を終了する占有化終了指示を送信し、
前記第2のデバイス制御部が、前記占有化終了指示を受信し、
前記第2のデバイス制御部が、前記デバイスポートの前記デバイスが停止済みであるか判断し、
前記デバイスが停止済みである場合は、
前記第2のデバイス制御部が、前記第1のデバイス制御部に占有化終了通知を送信し、
前記第1のデバイス制御部が、前記占有化終了通知を受信し、
前記第1のデバイス制御部が、前記第1のテーブルに前記デバイスポートに前記デバイスが接続されていない旨登録し、
前記第1の情報処理装置が、前記デバイスポートの占有化終了を表示し、
前記デバイスが停止済みで無い場合は、
前記第2のデバイス制御部が、前記第1のデバイス制御部に占有化終了不可通知を送信し、
前記第1のデバイス制御部が、前記占有化終了不可通知を受信し、
前記第1のデバイス制御部が、前記第2のデバイス制御部に前記デバイスを停止するデバイス停止指示信号を送信し、
前記第1の情報処理装置が、前記デバイスポートの占有終了エラーを表示し、前記第1のテーブルに前記デバイスポートに前記デバイスが接続されていない旨の登録を行わないこと
を特徴とする請求項3乃至6のいずれかに記載のポート管理システム。
【請求項8】
前記第1の情報処理装置は、前記デバイスへ送出されるデバイス信号を、前記ネットワークで使用されるネットワーク信号に変換し前記ネットワークに送出する第1のデバイス−ネットワーク信号フィルタを含み、
前記第2の情報処理装置は、前記ネットワークを経由して前記第1の情報処理装置から受信するネットワーク信号を、前記デバイスへ送出するデバイス信号に変換する第2のデバイス−ネットワーク信号フィルタを含むこと
を特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のポート管理システム。
【請求項9】
前記第1のデバイス−ネットワーク信号フィルタは、
前記デバイス信号を前記第1のデバイス制御部から受信する第1のデバイス信号送受信部と、
前記デバイス信号を定められたデータ長の分割デバイス信号に分割する第1のデバイス信号分割部と、
前記第2の情報処理装置のアドレスと、前記第1のデバイス−ネットワーク信号フィルタで変換された信号であることを証明する変換信号情報と、前記分割デバイス信号の順序を示す順序情報とを含むヘッダ情報を生成し、前記ヘッダ情報を前記分割デバイス信号に付加し、前記ネットワーク信号を生成する第1のネットワーク信号ヘッダ制御部と、
前記ネットワーク信号を、前記ネットワークを介して前記第2の情報処理装置に送出する第1のネットワーク信号送受信部と
を含むこと特徴とする請求項8に記載のポート管理システム。
【請求項10】
前記第2のデバイス−ネットワーク信号フィルタは、
前記第1の情報処理装置から前記ネットワーク信号を受信する第2のネットワーク信号送受信部と、
前記ネットワーク信号のヘッダ情報に含まれる前記変換信号情報と前記順序情報を解析し、前記第1のデバイス−ネットワーク信号フィルタで変換された信号であること確認し、前記ネットワーク信号から前記ヘッダ情報を削除し、前記順序情報が示す順序に従って前記分割デバイス信号を並べる第2のネットワーク信号ヘッダ制御部と、
前記分割デバイス信号を結合し前記デバイス信号とする第2のデバイス信号分割部と、
前記デバイス信号を前記第2のデバイス制御部に送出する第2のデバイス信号送受信部と
を含むこと特徴とする請求項9に記載のポート管理システム。
【請求項11】
ネットワークに接続される情報処理装置であって、
前記ネットワークに接続される他の情報処理装置のデバイスポートにデバイスが接続された際に、前記他の情報処理装置のデバイスポートを占有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項12】
ネットワークに接続され、デバイスポートを含む情報処理装置であって、
前記デバイスポートにデバイスが接続された際に、前記ネットワークに接続される他の情報処理装置に前記デバイスポートを占有させることを特徴とする情報処理装置。
【請求項13】
ネットワークと、前記ネットワークに接続された第1の情報処理装置と、前記ネットワークに接続され、デバイスポートを含む第2の情報処理装置とを備えたシステムのポート管理方法であって、
前記第2の情報処理装置の前記デバイスポートにデバイスが接続された際に、前記第1の情報処理装置が、前記第2の情報処理装置のデバイスポートを占有すること
を特徴とするポート管理方法。
【請求項14】
前記第2の情報処理装置における前記デバイスポートの状態を監視し、
前記デバイスポートに前記デバイスが接続されたか判断し、
前記デバイスポートに前記デバイスが接続された場合、前記第2の情報処理装置のデバイスポートに前記デバイスが接続されているか否かを示すテーブルに前記デバイスが接続されている旨の登録を行うことなく、前記デバイスポートに前記デバイスが接続されたことを示す接続情報を前記第2の情報処理装置から前記第1の情報処理装置に送出すること
を特徴とする請求項13に記載のポート管理方法。
【請求項15】
前記テーブルは、以下、第2のテーブルと称し、
前記第1の情報処理装置は、前記第1の情報処理装置のデバイスポートを含み
前記第1の情報処理装置が接続情報を受信し、
前記第1の情報処理装置のデバイスポートにデバイスが接続されているか否かを示す第1のテーブルにデバイスが接続されている旨の登録を行うこと
を特徴とする請求項14に記載のポート管理方法。
【請求項16】
前記第2の情報処理装置が、前記第2の情報処理装置のデバイスポートに前記デバイスが接続された際に、前記デバイスに電源を供給し、前記第2のテーブルに前記デバイスに電源を供給中である旨の登録を行うこと
を特徴とする請求項15に記載のポート管理方法。
【請求項17】
前記第1の情報処理装置に、前記デバイスの停止指示が入力され、
前記第1の情報処理装置が、前記第2の情報処理装置に前記デバイスを停止するデバイス停止指示信号を送信し、
前記第2の情報処理装置が、前記デバイス停止指示信号を受信し、
前記第2の情報処理装置が、前記デバイスを停止し、
前記第2の情報処理装置が、前記第2の情報処理装置のデバイスポートへの電源供給を停止し、前記第2のテーブルに前記デバイスへの電源供給を停止した旨登録し、
前記第2の情報処理装置が、前記第1の情報処理装置に前記デバイスが停止したことを示すデバイス停止完了信号を送信し、
前記第1の情報処理装置が、前記デバイス停止完了信号を受信し、
前記第1の情報処理装置が、前記第1のテーブルに前記デバイスが停止した旨登録すること
を特徴とする請求項16に記載のポート管理方法。
【請求項18】
前記第2の情報処理装置が、前記第2の情報処理装置のデバイスポートから前記デバイスが取外されたことを検出し、
前記第2の情報処理装置が、前記第1の情報処理装置に前記デバイスが取外された旨通知し、
前記第1の情報処理装置が、前記第1のテーブルに前記デバイスが接続されていない旨の登録を行うこと
を特徴とする請求項17に記載のポート管理方法。
【請求項19】
前記第1の情報処理装置に、前記デバイスポートの占有を終了する指示が入力され、
前記第1の情報処理装置が、前記第2の情報処理装置に前記デバイスポートの占有を終了する占有化終了指示を送信し、
前記第2の情報処理装置が、前記占有化終了指示を受信し、
前記第2の情報処理装置が、前記デバイスポートの前記デバイスが停止済みであるか判断し、
前記デバイスが停止済みである場合は、
前記第2の情報処理装置が、前記第1の情報処理装置に占有化終了通知を送信し、
前記第1の情報処理装置が、前記占有化終了通知を受信し、
前記第1の情報処理装置が、前記第1のテーブルに前記デバイスポートに前記デバイスが接続されていない旨登録し、
前記第1の情報処理装置が、前記デバイスポートの占有化終了を表示し、
前記デバイスが停止済みで無い場合は、
前記第2の情報処理装置が、前記第1の情報処理装置に占有化終了不可通知を送信し、
前記第1の情報処理装置が、前記占有化終了不可通知を受信し、
前記第1の情報処理装置が、前記第2の情報処理装置に前記デバイスを停止するデバイス停止指示信号を送信し、
前記第1の情報処理装置が、前記デバイスポートの占有終了エラーを表示し、前記第1のテーブルに前記デバイスポートに前記デバイスが接続されていない旨の登録を行わないこと
を特徴とする請求項15乃至17のいずれかに記載のポート管理方法。
【請求項20】
前記第1の情報処理装置は、前記デバイスへ送出されるデバイス信号を、前記ネットワークで使用されるネットワーク信号に変換し前記ネットワークに送出し、
前記第2の情報処理装置は、前記ネットワークを経由して前記第1の情報処理装置から受信するネットワーク信号を、前記デバイスへ送出するデバイス信号に変換すること
を特徴とする請求項13乃至19のいずれかに記載のポート管理方法。
【請求項21】
前記第1の情報処理装置は、
前記デバイス信号を受信し、
前記デバイス信号を定められたデータ長の分割デバイス信号に分割し、
前記第2の情報処理装置のアドレスと、前記第1のデバイス−ネットワーク信号フィルタで変換された信号であることを証明する変換信号情報と、前記分割デバイス信号の順序を示す順序情報とを含むヘッダ情報を生成し、
前記ヘッダ情報を前記分割デバイス信号に付加して前記ネットワーク信号を生成し、
前記ネットワーク信号を、前記ネットワークを介して前記第1の情報処理装置に送出すること
を特徴とする請求項20に記載のポート管理方法。
【請求項22】
前記第2の情報処理装置は、
前記ネットワーク信号を受信し、
前記ネットワーク信号のヘッダ情報に含まれる前記変換信号情報と前記順序情報を解析し、
前記第2の情報処理装置で変換された信号であること確認し、前記ネットワーク信号から前記ヘッダ情報を削除し、
前記順序情報が示す順序に従って前記分割デバイス信号を並べ、
前記分割デバイス信号を結合して前記デバイス信号を生成すること
を特徴とする請求項21に記載のポート管理方法。
【請求項23】
ネットワークに接続される情報処理装置に、
前記ネットワークに接続される他の情報処理装置のデバイスポートにデバイスが接続された際に、前記他の情報処理装置のデバイスポートを占有すること
を実行させるためのポート管理プログラム。
【請求項24】
ネットワークに接続され、デバイスポートを含む情報処理装置に、
前記デバイスポートにデバイスが接続された際に、前記ネットワークに接続される他の情報処理装置に前記デバイスポートを占有させること
を実行させるためのポート管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−305143(P2008−305143A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−151426(P2007−151426)
【出願日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【出願人】(000232140)NECフィールディング株式会社 (373)
【Fターム(参考)】