説明

マイクロナノバブルが存在する藍液で染色した布。

【課 題】藍染布を頭額部などに着用し、優勢脳波を増加させ、頭額部の体温を下げβ波を減少しストレスの緩和をねらったものである。
【解決手段】マイクロナノバブルが液中に存在する藍液を用いて染色したことを特徴とする藍染め布。上記の藍液が、天然藍から作った藍液をマイクロナノバブル発生装置に通して製造したものである。上記の天然藍が、白花種の天然藍である。上記の染色は、浸漬、絞る、空気酸化の操作を1回以上繰り返し行う通常の染色工程からなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マイクロナノバブルが存在する藍液で染色した布、アルファアップ布に関するものである。より詳細には、10億分の1mのマイクロナノバブルが存在する藍液で濃色染にした布を頭額部、首部、腕部に着用して、優勢脳波であるα波の増加、並びにβ波の減少及び頭額部の冷却に寄与する藍液染色布に関するものである。
【背景技術】
【0002】
人間が休憩する時、又は、睡眠時自然に楽な姿勢で寝るが、これは、心臓の位置より頭が低くなり血液が頭に流れ過ぎるために、本能的に手枕をする、それで昔より箱枕などが登場し、頭寒足熱で安眠することが出来たが、近年その姿を消し布枕などが出回っているが、本来の頭寒足熱の原理に加えて防虫(ダニ、ノミ等)、防臭、更に芳香を加えることが目的であるとして、藍染の同型側面板(1a)、(1b)の2枚を左右に配し、この側面板(1a)、(1b)の周縁に等間隔に配した、細長い藍染竹簀(2)を、固着した事を特徴とした藍染竹簀枕(特許文献1)とか、天然草木染めされた絹糸を常温常圧下で微粉末化し、この微粉末を、常法により天然成分のみで製造された石鹸のチップ乃至パウダーと混合するか、又は、前記石鹸の原料成分中に混入して化粧石鹸に形成したこと(特許文献2)とか、の天然草木染めされた絹糸微粉末を含有する化粧石鹸とか、特許文献3の藍染め物品の染色方法がすでに開発されているが、頭寒及びβ波の減少とα波の増加をねらったものはまだ開発されていない。
【0003】
【特許文献1】特開平6-154067号公報
【特許文献2】特開2007-162007号公報
【特許文献3】特開2007-1620075号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、マイクロナノバブルが存在する藍液で染色した布、アルファアップ布の提供を目的とする。例えば、現在の、交通渋滞社会において、精神状態のイライラを優勢脳波であるα波の増加によって頭寒足熱効果が意識を向上させることに役立つ藍液染色布の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、マイクロナノバブルが液中に存在する藍液を用いて染色したことを特徴とする藍染め布を要旨としている。
【0006】
上記の藍液が、天然藍から作った藍液をマイクロナノバブル発生装置に通して製造したものであり、その場合、本発明は、天然藍から作った藍液をマイクロナノバブル発生装置に通して製造したマイクロナノバブルが液中に存在する藍液を用いて染色したことを特徴とする藍染め布を要旨としている。
【0007】
上記の天然藍が、白花種の天然藍であり、その場合、本発明は、白花種の天然藍から作った藍液をマイクロナノバブル発生装置に通して製造したマイクロナノバブルが液中に存在する藍液を用いて染色したことを特徴とする藍染め布を要旨としている。
【0008】
上記の染色は、浸漬、絞る、空気酸化の操作を1回以上繰り返し行う通常の染色工程からなり、その場合、本発明は、マイクロナノバブルが液中に存在する藍液、好ましくは白花種の天然藍から作った藍液をマイクロナノバブル発生装置に通して製造したマイクロナノバブルが液中に存在する藍液を用いて、浸漬、絞る、空気酸化の操作を1回以上繰り返し行う通常の染色工程からなる染色をしたことを特徴とする藍染め布を要旨としている。
【発明の効果】
【0009】
特許文献1の藍染竹簀枕の竹簀材は竹製で感触が悪いが、本発明の藍染め布でソフトに装着でき頭寒効果が得られる。また、本発明の藍染布を不着用(ブランク時)の場合、頭額部に着用した場合、優勢脳波の測定をした結果、徴した場合がθ(シータ)波:10.0%減少、α(アルファ)波:20.0%増大、β(ベータ波):10.0%減少の効果を奏した。
【0010】
また、実施例に示すとおり、首に着用しない場合と着用時の比較を、サーモグラフィで体温測定をして実施した。首に藍染布着用時した場合、不着用時にサーモグラフィで体温測定をした場合を比較すると、図2に示すとおり、ブランク時との差 1.44℃頭額部温度低下が見られた。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明は、徳島産・天然藍・白花種の染め液100%を常温でナノバブルの10億分の1メートル液をつくる発生装置(株式会社多自然テクノワークス製:TTWナノバブル発生機器)に入れてバブリングし、この藍液に20回以上浸漬し濃色染めの布にすることにより、α波の増大及び頭部冷却とβ波の減少の方法が実現した。布の使用形態は、ヘッドバンドをする、首に着用する、手首にリストバンドする態様である。徳島産天然藍から作った藍液又は徳島産天然藍白花種から作ったナノバブル藍液に20回以上浸漬した布を用いる。
【0012】
[マイクロナノバブル]
直径50nm程度以上のナノメーターオーダーの直径を持つバブルが水中に安定に存在する。このような微小な気泡であるマイクロナノバブルが存在すると、様々な効果が期待できる。直径50nm〜100nm程度の空気泡は、水中で気液界面の表面張力により、内部の圧力が数十気圧程度まで増加している。
【0013】
[マイクロナノバブルの製造方法]
マイクロナノバブルの製造方法は以下に例示されるように公知の技術である。
(1)特開2005-245817号公報
本発明は、あらゆる技術分野にその有用性が潜在し、特に水に対して特別な機能を生じさせ、その有用性が顕在化したナノバブルの製造方法に関するものである。ナノバブルの製造方法は、液体中に含まれる微小気泡に物理的刺激を加えることにより、前記微小気泡を急激に縮小させることを特徴とする。
(2)特開2007-222809号公報
従来技術としてのナノバブルの利用方法および利用装置が特開2004−121962号公報に記載されている。この従来技術では、ナノバブルが有する浮力の減少、表面積の増加、表面活性の増大、局所高圧場の生成、静電分極の実現による界面活性作用と殺菌作用などの特性を活用することが示されている。より具体的には、それらが相互に関連することによって、汚れ成分の吸着機能、物体表面の高速洗浄機能、殺菌機能によって各種物体を高機能、低環境負荷で洗浄することができ、汚濁水の浄化を行うことができることを開示している。
また、別の従来技術としてのナノ気泡の生成方法が、特開2003−334548号公報に記載されている。この従来技術は、液体中において、(i)液体の一部を分解ガス化する工程、(ii)液体中で超音波を印加する工程、または、(iii)液体の一部を分解ガス化する工程および超音波を印加する工程から構成されていることを開示している。
また、他の従来技術としてのオゾンマイクロバブルを利用する廃液の処理装置が、特開2004−321959号公報に記載されている。この従来技術は、マイクロバブル発生装置にオゾン発生装置より生成されたオゾンガスと処理槽の下部から抜き出された廃液を加圧ポンプを介して供給している。また、生成されたオゾンマイクロバブルをガス吹き出しパイプの開口部より処理槽内の廃液中に通気することを開示している。
【0014】
[藍液]
藍の色(青藍)は水に溶けないので草木染めのように煮出しができない。可溶性にするために醗酵させる。醗酵により水溶性に変わった藍を「白藍」という。藍液に布や糸を入れると白藍が付着する。それを取り出し空気中の酸素で酸化させると、元の青藍に戻って藍の色になる。醗酵のさせ方は世界各地で違うが、日本の藍は藍草の葉を醗酵させ“すくも”を 作り、“すくも”をまた醗酵させる「発酵建て」という手間のかかる作業を行う。気候の影響だと考えられるが、総じて暖かい地方の藍は単純な方法が多いようである。
なお、酸化して発色した藍の色は移色しない。
【0015】
[染め方]
染め方について、ここでは基本的な考え方を述べる。藍は付着であるから、染める物を藍液に漬けておく時間が重要である。どのくらいかは経験で計る。何故なら、藍の調子、素材、求める色など条件によっていつも違うからである。
次に酸化させるが、布の場合は酸化むらが出ないように満遍なく酸化させる。糸はよく捌(さば)く。捌き方は括り糸とそうでない糸で違う。酸化の時間は上記と同じく経験で計る。 色の濃淡は回数と甕を変えることで出す。柄は酸化するところと酸化しないところを作って出す。絞り、括り、締め、筒、型と色々あるが基本は同じある。染色は、浸漬、絞る、空気酸化の操作を1回以上繰り返し行う通常の染色工程からなる。
【0016】
本発明により染色した織物等の布帛およびその他の物品は、洗い加工などの処理を施すことが可能であり、製品の多様化に有効で、従来の加工と変わらぬ効果を示す。
【0017】
[マイクロナノバブルが存在する藍液で染色した布の作成の好ましい態様]
徳島産・天然藍・白花種の染め液100%を常温でナノバブルの10億分の1メートル液をつくる発生装置(株式会社多自然テクノワークス製TTWナノバブル発生機器)に入れてバブリングする。すなわちこの藍液に20回以上浸漬し濃色染めの布にすることにより、α波の増大及び頭部冷却とβ波の減少の方法が実現した。布の使用形態は、ヘッドバンドをする、首に着用する、手首にリストバンドする態様である。徳島産天然藍から作った藍液又は徳島産天然藍白花種から作ったナノバブル藍液に20回以上浸漬した布を用いる。布の使用形態は、ヘッドバンドをする。首に着用する、手首リストバンドする態様である。
これらのマイクロナノバブルが存在する藍染液で染色した布を着用することにより、α波の増大及び頭部冷却と・β波の減少の方法が実現した。
【0018】
次に、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明は以下の実施例によって何ら限定されるものではない。
【実施例】
【0019】
[マイクロナノバブルが存在する藍液で染色した布(アルファアップ布)の作成]
本発明の、布サイズは巾3cm長さ34cmのゴム入りの布を輪状にしたものと45cm角のスカーフ状のものを作成する。布の使用形態は、ヘッドバンドをする。首に着用する、手首リストバンドする態様である。
この布は徳島産で天然藍の白花種の染め液100%を常温でナノバブルの10億分の1メートルをつくる発生装置(株式会社多自然テクノワークス製TTWナノバブル発生装置)に入れてバブリングする。
染めの時間は晴天の場合で5分浸漬し中干しをして、一日10回、通算3日から4日間かけて、20回から最長40回の濃色染めに仕上げる。これらのマイクロナノバブルが存在する藍染液で染色した布を着用して、α波の増大及び頭部冷却と・β波の減少の効果を実験した。
【0020】
図1に示すように、ドイツ振動医学の創始者パウル、シュミット博士の発明による人体の3大エネルギーの流通経路の部位により、前額部チャクラ、首部チャクラ、腕首部チャクラに使用この他アンクレット、脚循環チャクラの部位もある。
応用として、航空機パイロット、航海士、列車運転手、各種自動車運転手、ストレス解消に 受験勉強精神安定、各種スポーツ、帽子、ヘッドレスト、首レスト、スカーフ、腕レスト、衣服類のクールビズ、介護用品シーツ、枕等などがある。
【0021】
[サーモグラフィで体温測定]
首に着用しない場合と着用時のサーモグラフィで体温測定をした。
(測定機器)
ニコン製、LAIRD−3ASH形式、3Aシリーズサーモグラフィ 赤外線測定器である。
(測定条件)
ブランク時、気温31.2℃〜35.8℃設定時、34.075℃表示
藍染布を首に着用、20分後、気温31.2℃〜35.8℃設定時、32.6375度
(測定結果)
首に藍染布着用時した場合、不着用時の場合の比較を図2に示す。図2に示すとおり、ブランク時との差:1.44℃の頭額部温度低下が見られた。
【0022】
[優勢脳波の測定]
本発明の藍染布を不着用(ブランク時)の場合と、頭額部に着用した場合とで、アルファマスターModel:BW−98AT、TTP Co,Ltd機器を用いて、優勢脳波の測定をした。測定は株式会社日本グレーン研究所(香川県高松市)が実施した。
上述の藍染めを頭額部に着用した場合は図3に、不着用の場合は図4に測定結果を示した。図3から抜粋した表1、図4から抜粋した表2の数値を比較した場合、表3に示す結果が出た。
【0023】
[表1]
不着用
・θ(シータ)波 : 10.8%
・α(アルファ)波 : 67.5%
・β(ベータ)波 : 21.7%
【0024】
[表2]
着用(ヘッドバンドに藍染を着用時、上記機器で測定した数値)
・θ(シータ)波 : 0.8%
・α(アルファ)波 : 87.5%
・β(ベータ)波 : 11.7%
【0025】
[表3]
(結果)
・θ(シータ)波 : 着用した場合10.0%減少
・α(アルファ)波: 着用した場合20.0%増大
・β(ベータ)波 : 着用した場合10.0%減少
【0026】
[ドライビングシュミレータによる運転・教材、危険予測の測定]
本発明布の首部に着用しない場合とした場合で、三菱ドライビングシュミレータによる運転・教材、危険予測教習編を用いて危険予測の程度を測定した。
藍染め布を首に着用せずに、日本自動車連盟の運転教材の危険予測教習編で運転した場合、結果を図5に示す。図5から運転結果を抜粋して表4に示す。
25才の女性・危険場面7、左カーブの先の駐車車両・レベル3において−2点、危険場面8、自転車の速報通過・レベル3において−6点、危険場面9、交差点左折時のサンキュー事故・レベル3において−1点、危険場面10、対向方向駐車車両の間からの飛び出し、レベル3において−6点であった。上記結果においてCランクになった。
【0027】
【表4】

【0028】
次に、藍染布を首に着用した日本自動車連盟の運転教材の危険予測教習編で実施した場合、結果を図6に示す。図6から運転結果を抜粋して表5に示す。
危険場面1.交差点直進時の先行左折車の急停止、レベル3に於ける結果 0点
危険場面2.対向右折車両の死角を直進してくる二輪車、レベル3に於ける結果−3点
危険場面3.横断歩道手前の駐車車両の陰からの横断者、レベル3に於ける結果0点
【0029】
【表5】

【0030】
上記結果においてAランクになった。日本自動車連盟(JAF)体験による。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】ドイツ振動医学の創始者パウル、シュミット博士の発明による人体の3大エネルギーの流通経路の部位により、前額部チャクラ、首部チャクラ、腕首部チャクラの部位を示す図面である。
【図2】サーモグラフィで体温測定による、本発明の藍布を着用した場合の冷却効果を示す、図面に代わるサーモグラフィ。
【図3】優勢脳波の測定による、藍布を着用しない場合(ブランク)の測定結果を示す図面。
【図4】優勢脳波の測定による、本発明の藍布を着用した場合の測定結果を示す図面。
【図5】藍布を着用しない場合(ブランク)の三菱ドライビングシュミレータ運転結果を示す図面。
【図6】藍布を着用した後の三菱ドライビングシュミレータ運転結果を示す図面。
【符号の説明】
【0032】
1.頭額チヤクラ、ヘッドレスト
2.首・喉チヤクラ、ネックレスト
3.腕チヤクラ、ハンドレスト
4.脚チヤクラ、アンクレット
5.藍布を着用しない場合(ブランク)の額温度
6.藍布を着用した場合の額温度


【特許請求の範囲】
【請求項1】
マイクロナノバブルが液中に存在する藍液を用いて染色したことを特徴とする藍染め布。
【請求項2】
上記の藍液が、天然藍から作った藍液をマイクロナノバブル発生装置に通して製造したものである請求項1の藍染め布。
【請求項3】
上記の天然藍が、白花種の天然藍である請求項2の藍染め布。
【請求項4】
上記の染色は、浸漬、絞る、空気酸化の操作を1回以上繰り返し行う通常の染色工程からなる請求項1、2または3の藍染め布。

























【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−13752(P2010−13752A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−173326(P2008−173326)
【出願日】平成20年7月2日(2008.7.2)
【出願人】(597009286)
【Fターム(参考)】