説明

マイクロバブル洗浄用組成物、マイクロバブル洗浄方法及びマイクロバブル洗浄装置

【課題】
毛穴表面にこびりついた皮脂や古い角質を、安全に短時間で除去して長期間にわたって皮膚を清潔に保ち、ニオイの発生を防ぐことができる、人体又は動物のマイクロバブル洗浄用組成物、この洗浄用組成物を用いるマイクロバブル洗浄方法、及びこの方法の実施に好適なマイクロバブル洗浄装置を提供する。
【解決手段】
蛋白分解酵素および脂肪分解酵素を含有することを特徴とする、人体又は動物のマイクロバブル洗浄用組成物、この洗浄用組成物及びマイクロバブルを含有する洗浄水を用いて洗浄することを特徴とする人体又は動物のマイクロバブル洗浄方法、及びマイクロバブル洗浄装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人体又は動物のマイクロバブル洗浄用組成物、該マイクロバブル洗浄用組成物を用いるマイクロバブル洗浄方法、及びマイクロバブル洗浄装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、人の頭髪や皮膚、犬等のペットの洗浄には、界面活性剤等を含有する各種洗浄剤が使用されている。
しかしながら、従来の洗浄剤では、毛穴表面にこびりついた皮脂や古い角質までを、短時間で確実に除去することができず、洗浄後、フケ、かゆみ、抜け毛、ニオイ等が発生し易く、長期間に亘って皮膚を清潔に保つことが困難であった。また、皮膚に疾患があったり、敏感肌である人や動物(ペット)を従来の洗浄剤等を用いて洗浄すると、皮膚疾患がさらに悪化したり、皮膚が荒れる等の問題が生じることがあった。さらに、近年においては、犬等のペットを室内で飼う人が増加しており、ペットの皮膚病、ニオイ、抜け毛等の発生を防止する要望も大きくなっている。
【0003】
本発明に関連して、特許文献1には、非イオン系洗浄作用化合物、リパーゼ(脂肪分解酵素)、低級脂肪族アルコール、低級脂肪族カルボン酸の水溶性塩、及び蛋白分解酵素を所定割合で含む酵素系液体洗剤組成物が開示されている。
特許文献2には、プロテアーゼ(蛋白分解酵素)、リパーゼ等の、哺乳びん内に残存するミルク粕を分解する分解酵素と、所定の界面活性剤に炭酸水素ナトリウム及び無水クエン酸からなる発泡剤を混和し、賦形剤等を配合して錠剤成形した錠剤形発泡性哺乳びん専用洗浄剤が開示されている。
特許文献3には、澱粉分解酵素、蛋白質分解酵素及び脂肪分解酵素を含有する水洗洗浄媒体の浴に使用済み食器を浸漬して振動を与える洗浄工程を有する食器洗浄乾燥方法が開示されている。
また、特許文献4には、特定の蛋白分解酵素に、さらなる酵素、特に、他のプロテアーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ及び/又はリパーゼをさらに含む製剤が開示されている。
しかしながら、これらの文献に記載された洗浄剤や洗浄方法、製剤は、主に食器や衣類等の洗浄を目的とするものであり、人体や動物に対して用いられるものではない。
【特許文献1】特開平2−227500号公報
【特許文献2】特開平2−69600号公報
【特許文献3】特開2006−34473号公報
【特許文献4】特表2004−534528号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、かかる従来技術の実情に鑑みてなされたものであり、人体や動物の毛穴表面にこびりついた皮脂や古い角質を短時間で確実に除去して、長期間にわたって皮膚を清潔に保つことができる、人体又は動物のマイクロバブル洗浄用組成物、該洗浄用組成物を用いるマイクロバブル洗浄方法、及びこの方法の実施に好適なマイクロバブル洗浄装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、人の頭髪や皮膚、犬等のペットの洗浄を行うに際し、蛋白分解酵素及び脂肪分解酵素を含有するマイクロバブル洗浄用組成物を水に添加して得られる洗浄液にマイクロバブルを含有させたものを用いると、人体や動物の毛穴表面にこびりついた皮脂や古い角質だけでなく、毛穴の奥の老廃物までをも、より短時間で確実に除去して、長期間にわたって皮膚を清潔に保つことができる上に、皮膚病の予防や、皮膚疾患の治癒を高める効果も得ることができることを見出した。そして、これらの知見に基づいて、本発明を完成するに至った。
【0006】
かくして本発明の第1によれば、下記(1)〜(7)のマイクロバブル洗浄用組成物が提供される。
(1)蛋白分解酵素及び脂肪分解酵素を含有することを特徴とする、人体又は動物のマイクロバブル洗浄用組成物。
(2)前記蛋白分解酵素の配合量が、組成物全体に対して0.01〜0.5重量%であり、脂肪分解酵素の配合量が、組成物全体に対して0.1〜1.0重量%であることを特徴とする(1)に記載のマイクロバブル洗浄用組成物。
(3)さらに、アルカリ金属塩を含有することを特徴とする(1)又は(2)に記載のマイクロバブル洗浄用組成物。
【0007】
(4)前記アルカリ金属塩が、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属炭酸水素塩、アルカリ金属硫酸塩、アルカリ金属ハロゲン化物、及びホウ素のアルカリ金属塩からなる群から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする(3)に記載のマイクロバブル洗浄用組成物。
(5)前記アルカリ金属塩の配合量が、組成物全体に対して80〜99.5重量%であることを特徴とする(3)又は(4)に記載のマイクロバブル洗浄用組成物。
【0008】
(6)さらに、シリカ系乾燥剤を含有することを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載のマイクロバブル洗浄用組成物。
(7)前記シリカ系乾燥剤の配合量が、組成物全体に対して0.01〜1重量%である(6)に記載のマイクロバブル洗浄用組成物。
【0009】
本発明の第2によれば、下記(8)のマイクロバブル洗浄方法が提供される。
(8)(1)〜(7)のいずれかに記載のマイクロバブル洗浄用組成物、及びマイクロバブルを含有する洗浄液を用いて洗浄することを特徴とする人体又は動物のマイクロバブル洗浄方法。
【0010】
本発明の第3によれば、下記(9)、(10)のマイクロバブル洗浄装置が提供される。
(9)(1)〜(7)のいずれかに記載のマイクロバブル洗浄用組成物を含有する洗浄液を吐出する吐出部を有するマイクロバブル洗浄装置であって、前記洗浄液にマイクロバブルを含有させることを特徴とする、人体又は動物のマイクロバブル洗浄装置。
(10)(1)〜(7)のいずれかに記載のマイクロバブル洗浄用組成物を含有する洗浄液を貯蔵する洗浄槽と、マイクロバブルを含有する水又は前記洗浄液を吐出する吐出部とを備えることを特徴とする、人体又は動物のマイクロバブル洗浄装置。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、マイクロバブルと組み合わせて用いることにより、毛穴表面にこびりついた皮脂や古い角質を短時間で確実に除去して、長期間皮膚を清潔に保つことができる、人体又は動物のマイクロバブル洗浄用組成物が提供される。
本発明のマイクロバブル洗浄用組成物は、刺激が少なく、皮膚や毛髪等を傷めることがないため、敏感肌の人や、皮膚の弱い年配者、皮膚に疾患を有する人、動物(ペット)に対しても、安全に使用することができる。
【0012】
本発明のマイクロバブル洗浄方法によれば、本発明のマイクロバブル洗浄用組成物とマイクロバブルとを組み合わせて用いることにより、アレルギー、抜け毛、フケ、かゆみの原因物質を短時間で確実に除去し、長期間皮膚を清潔に保ち、皮膚病を予防し、ニオイの発生を長期間にわたって防ぐことができる。
【0013】
本発明のマイクロバブル洗浄方法を、皮膚に疾患を有する人や動物に対して適用することにより、皮膚を長期に亘って清潔に保ち、その後に塗布する薬の効果を高めることができる。
本発明のマイクロバブル洗浄方法は簡便で安全であるため、従来の洗浄方法と同様に、家庭内や施設等で、頭髪やペットの洗浄、要介護の人の身体の洗浄等に好適に用いることができる。
【0014】
本発明のマイクロバブル洗浄用組成物を含有する洗浄液にマイクロバブルを含有させることにより、マイクロバブル単独で洗浄した場合に比して格段に優れた洗浄効果を得ることができる。すなわち、人体や動物の毛穴表面にこびりついた皮脂や古い角質だけでなく、毛穴の奥の老廃物(皮脂)までをも、より短時間で確実に除去して、長期間にわたって皮膚を清潔に保つことができる効果や、皮膚病を予防する効果、皮膚疾患の治癒を高める効果を得ることができる。
【0015】
本発明のマイクロバブル洗浄方法により、犬等のペット(動物)を洗浄すると、ペットの毛並みがふわふわとやわらかい仕上がりとなる。
本発明のマイクロバブル洗浄装置は、本発明のマイクロバブル洗浄方法の実施に好適に用いることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明を、1)マイクロバブル洗浄用組成物、2)マイクロバブル洗浄方法、及び、3)マイクロバブル洗浄装置に項分けして詳細に説明する。
【0017】
1)マイクロバブル洗浄用組成物
本発明の第1は、蛋白分解酵素及び脂肪分解酵素を含有することを特徴とする、人体又は動物のマイクロバブル洗浄用組成物である。
【0018】
本発明のマイクロバブル洗浄用組成物(以下、「本発明の組成物」ということがある。に用いる蛋白分解酵素(プロテアーゼ)は、ペプチド結合の加水分解を触媒する酵素の総称である。
【0019】
蛋白分解酵素は、特有の作用最適pHを有し、酸性プロティナーゼ、中性プロティナーゼ、アルカリ性プロティナーゼに分類することができる。本発明においては、特に制限なく、これら蛋白分解酵素のいずれも使用することができる。
【0020】
蛋白分解酵素としては、特に制限されないが、例えば、キモトリプシン(chymotrypsin)、スブチリシン(subtilisin)、ペプシン(pepsin)、カテプシンD(cathepsin D)、サーモリシン(thermolysin)、パパイン(papain)、カスパーゼ(caspase)、ブロメライン(bromelain)、アクチニジン(actinidin)、フィチン(ficin)、トリプシン(trypsin)、パンクレアチン(Pancreatin)等が挙げられる。
これらの蛋白分解酵素は一種単独で、あるいは二種以上を組み合わせて用いることができる。
【0021】
蛋白分解酵素の具体例としては、商品名で、プロチンAC10F(大和化成社製)、サビナーゼ、アルカラーゼ、エスペラーゼ、デュラザイム(以上、ノボインダストリー社製)、マキサペム、マキサターゼ(ギスト・ブロカーズ社製)、ビオプラーゼ(ナガセ生化学工業社製)等が挙げられる。
【0022】
これらの中でも、優れた洗浄効果を得る上では、少なくともパンクレアチンを用いるのが好ましく、パンクレアチンと他の蛋白分解酵素を組み合わせて用いるのがより好ましい。
【0023】
蛋白分解酵素の配合量は、特に限定されないが、組成物全体に対して、好ましくは0.01〜0.5重量%、より好ましくは、0.2〜0.3重量%である。
【0024】
本発明の組成物に用いる脂肪分解酵素は、脂肪を加水分解してグリセリンと脂肪酸に分解する酵素であり、リパーゼともいう。
【0025】
脂肪分解酵素としては、特に制限されないが、例えば、Rhizopus arrhizus起源のリパーゼ、Aspergillus niger起源のリパーゼ、Rhizopus delemar等のカビ由来のリパーゼ;Candida cylindracea等の酵母由来のリパーゼ;Pseudomonas属等の細菌由来のリパーゼ;プレガストリック・リパーゼ又はオーラル・リパーゼ等反芻動物の哺乳期の消化管組織に存在するリパーゼ;ブタ肝臓リパーゼ;等が挙げられる。
これらの脂肪分解酵素は一種単独で、あるいは二種以上を組み合わせて用いることができる。より優れた洗浄効果を得る上では、二種以上の脂肪分解酵素を用いることが好ましい。
【0026】
脂肪分解酵素の具体例としては、商品名で、スミチームNLS(新日本化学工業社製)、リパーゼM「アマノ」10、リパーゼM「アマノ」10、リパーゼG「アマノ」50、リパーゼF−AP15、リパーゼAY「アマノ」30G、リパーゼR「アマノ」G、リパーゼT「アマノ」、リパーゼMER「アマノ」(以上、天野エンザイム社製)、ピカンターゼR8000、ピカンターゼA(以上、ロビン社製)、トヨチーム・LIP(東洋紡績社製)、リリパーゼA−10FG、リリパーゼAF−5(ナガセケムテックス社製)、グリンドアミルEXEL639(ダニスコ カルタージャパン社製)、クリアーレンズリポ、リポラーゼ、ライペックス、リポザイム、レジナーゼ、パラターゼ、グリーゼックス、リポパン、ノボザイム435、レシターゼ(ノボザイムズ社製)、リパーゼMY、リパーゼOF、リパーゼPL、リパーゼQLM、リパーゼAL、ホスホリパーゼD(名糖産業社製)、エンチロンAKG(洛東化成工業社製)、ホスホリパーゼA1(三共ライフテック社製)、リポモッド699L、リゾマックスPF(ジェネンコア協和社製)等が挙げられる。
【0027】
脂肪分解酵素の配合量は、組成物全体に対して、通常0.1〜1.0重量%、好ましくは、0.3〜0.8重量%である。
【0028】
本発明の洗浄用組成物は、上述した、蛋白分解酵素及び脂肪分解酵素に加えて、さらにアルカリ金属塩を含有するのが好ましい。
【0029】
アルカリ金属塩は、洗浄効果を高め、水(温水)を柔らかく(軟水化)し、また、増量剤としての役目を有する。
【0030】
用いるアルカリ金属塩としては、特に制約されないが、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属炭酸水素塩;硫酸ナトリウム、硫酸カリウム等のアルカリ金属硫酸塩;塩化ナトリウム、塩化カリウム等のアルカリ金属ハロゲン化物;四ホウ酸ナトリウム(ホウ砂)、ホウ酸ナトリウム等のホウ素のアルカリ金属塩;ケイ酸ナトリウム等のアルカリ金属ケイ酸塩;硫化ナトリウム等のアルカリ金属硫化物;硝酸ナトリウム等のアルカリ金属硝酸塩;リン酸ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム等のアルカリ金属リン酸塩;チオ硫酸ナトリウム等のアルカリ金属のチオ硫酸塩;等が挙げられる。
これらのアルカリ金属塩は一種単独で、あるいは二種以上を組み合わせて用いることができる。
【0031】
本発明の組成物においては、これらの中でも、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属炭酸水素塩、アルカリ金属硫酸塩、アルカリ金属ハロゲン化物、及びホウ素のアルカリ金属塩からなる群から選ばれる少なくとも一種を含有するのが好ましく、炭酸水素ナトリウム、硫酸ナトリウム、及びホウ砂からなる群から選ばれる少なくとも一種を含有するのがより好ましく、炭酸水素ナトリウム、硫酸ナトリウム及びホウ砂を含有するのが特に好ましい。
【0032】
アルカリ金属塩の配合量は、通常80〜99.5重量%、好ましくは95〜99重量%である。
本発明の洗浄用組成物が、炭酸水素ナトリウム、硫酸ナトリウム及びホウ砂を含有する場合、炭酸水素ナトリウムの配合量は、組成物全体に対して、好ましくは10〜35重量%、特に好ましくは20〜30重量%であり、硫酸ナトリウムの配合量は、組成物全体に対して、好ましくは30〜70重量%、特に好ましくは40〜60重量%であり、ホウ砂の配合量は、組成物全体に対して、好ましくは10〜35重量%、特に好ましくは20〜30重量%である。
【0033】
本発明の組成物は、さらに、シリカ系乾燥剤を含有するのが好ましい。
乾燥剤は、蛋白分解酵素及び脂肪分解酵素の力価を安定させる役目を有する。シリカ系乾燥剤としては、サイリシア(多孔質微粉末シリカ)等が挙げられる。
シリカ系乾燥剤の配合量は、通常0.01〜1重量%、好ましくは0.1〜0.2重量%である。
【0034】
本発明の組成物には、さらに、必要に応じてその他の成分を添加することができる。
その他の成分としては、上記アルカリ金属塩以外の無機塩、香料、着色剤、防腐剤、抗菌剤、粘性付与剤、薬効成分、その他の洗浄剤に通常使用される添加剤が挙げられる。
【0035】
アルカリ金属塩以外の無機塩としては、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム等のマグネシウム塩;炭酸カルシウム、硝酸カルシウム、チオ硫酸カルシウム、リン酸水素カルシウム等のカルシウム塩;ミョウバン;等が挙げられる。
これらの無機塩の配合量は、本発明のマイクロバブル洗浄用組成物の奏する効果が損なわれない範囲で、適宜定めることができる。
【0036】
香料としては、例えば、アビエス油、アンゲリカ油、アニス油、バルサム・コパイバ、バジル油、ベイ油、ベルガモット油、バーチ油、ローズ・ウッド油、カヤブテ油、カシア油、アカシア油、シダーウッド油、カモミル油、桂皮油、桂葉油、シトロネラ油、エレミ油、ユーカリ油、ゼラニウム油、ひば油、ひのき油、ラバンジン油、ラベンダー油、レモン油、ミント油、ネロリ油、ナツメグ油、オークモス油、オコチア油、パチュリ油、パルマローザ油、ポライ油、ローズ油、ローズマリー油、サンダルウッド油、ベチバー油、イランイラン油等の植物精油;リモネン、テルピノーレン、p−サイメン、9−デセノール、ムゴール、ミルセノール、ボルネオール、ベチベロール、t−ブチルシクロヘキサノール、アニソール、アネトール、サフロール、シトラール、シトロネラール、桂皮アルデヒド、アニスアルデヒド、サイクラメンアルデヒド、シトラール、アセトフェノン、ベンゾフェノン、アセトナフトン、ネロン、ニトロムスク等の合成ムスク、酢酸ゲラニル、酢酸ボルニル、酢酸フェニルエチル、酢酸ミルセニル、安息香酸メチル、桂皮酸メチル、メチルアンスラニル酸メチル、合成オークモス、クマリン等の合成香料;等が挙げられる。
香料の配合量は、通常0〜0.5重量%、好ましくは0.1〜0.3重量%である。
【0037】
着色剤としては、染料、天然色素、無機顔料等のいずれもが使用できる。
染料としては、例えば、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号の(1)、赤色105号の(1)、赤色106号、赤色213号、赤色227号、赤色230号の(1)、黄色4号、黄色5号、黄色201号、黄色201号の(1)、黄色203号、だいだい色205号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、青色1号、青色2号、青色205号、紫色201号、褐色201号等が挙げられる。
【0038】
天然色素としては、クロロフィル類、クチナシ類、フラボノイド系、カロチノイド系、キノン系、リボフラビン類が挙げられる。
【0039】
無機顔料としては、二酸化チタン、タルク、カオリン、雲母類、ケイ酸マグネシウム、無水ケイ酸、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等が挙げられる。
これらの着色剤は一種単独で、あるいは二種以上を組み合わせて用いることができる。
着色剤の配合量は、通常0〜0.5重量%、好ましくは0.1〜0.2重量%である。
【0040】
防腐剤としては、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸イソブチル、ベンジルアルコール、塩化ベンザルコニウム等が挙げられる。
【0041】
粘性付与剤としては、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、キサンタンガム、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール等が挙げられる。
【0042】
本発明の組成物を調製する方法は、特に限定されない。例えば、上記蛋白分解酵素、脂肪分解酵素、所望によりその他の成分からなる混合物を、公知の撹拌装置、例えば、バートオーミキサー、ナウターミキサー、万能混合攪拌機、リボンミキサー、V字型混合機等を使用して、均一に混合・撹拌することにより粉末体を調製する方法を採用できる。
【0043】
本発明の組成物は、人体(頭髪や皮膚)、あるいは動物の毛穴表面にこびりついた皮脂や古い角質を短時間で確実に除去して、長期間皮膚を清潔に保つことができる。
また本発明の組成物は、刺激が少なく、皮膚や毛髪等を傷めることがないため、敏感肌の人、皮膚の弱い年配者、皮膚に疾患を有する人や動物に対しても、安心して使用することができる。
【0044】
2)マイクロバブル洗浄方法
本発明の第2は、本発明の組成物及びマイクロバブルを含有する洗浄液を用いて洗浄することを特徴とする、人体又は動物のマイクロバブル洗浄方法である。
【0045】
本発明のマイクロバブル洗浄方法は、具体的には、清浄な水に適量の本発明の組成物を添加して洗浄液を調製し、この洗浄液にマイクロバブルを含有させたものを用いて人体又は動物を洗浄するものである。
【0046】
本発明のマイクロバブル洗浄方法は、より具体的には、清浄な水に適量の本発明の組成物を添加して洗浄液を調製し、この洗浄液にマイクロバブルを含有させたものを用いて、人の頭髪、人体(皮膚、足の裏など)、又は動物(犬など)を洗浄するものである。
【0047】
洗浄液の調製に用いる本発明の組成物の使用量は、人の頭髪を洗浄する場合には、水6〜10リットルに対し、通常1〜10g、好ましくは3〜7g、人の皮膚や足裏を洗浄する場合には、水6〜10リットルに対し、通常1〜10g、好ましくは3〜7g、犬などの動物を洗浄する場合には、水6〜10リットルに対し、通常1〜10g、好ましくは3〜7gである。
【0048】
マイクロバブル洗浄に要する時間は、マイクロバブル洗浄用組成物の種類や濃度、洗浄箇所等にもよるが、通常1分〜数十分程度である。
洗浄する温度は、特に限定されないが、優れた洗浄効果とリラックス感が得られる観点から、20〜40℃が好ましい。
【0049】
本発明のマイクロバブル洗浄方法によれば、毛穴表面にこびりついた皮脂や古い角質を安全に短時間で除去して、長期間皮膚を清潔に保つことができるため、皮膚病等を予防でき、アレルギー、抜け毛、フケ、かゆみ等の原因を除去し、さらにニオイの発生を長期間にわたって防ぐことができる。
【0050】
また本発明のマイクロバブル洗浄方法は、皮膚を清潔に保ち、その後に塗布する薬等の効果をより高めて、皮膚疾患の治癒効果を高めることができる。また、介護が必要な人等、頻繁には身体の洗浄を行えない人の洗浄に好適に用いることができる。
【0051】
本発明のマイクロバブル洗浄方法によれば、本発明の組成物を含有する水(又は温水)で、人体又は動物を洗浄する場合や、マイクロバブルを含有する水(又は温水)で、人体又は動物を洗浄する場合に比して、格段に優れた洗浄効果を得ることができる。
【0052】
すなわち、本発明の組成物及びマイクロバブルが人体や動物の毛穴表面にこびりついた皮脂や古い角質だけでなく、毛穴の奥の老廃物(皮脂)までをも、より短時間で確実に除去して、長期間にわたって皮膚を清潔に保つことができる効果や、皮膚病を予防する効果、皮膚疾患の治癒を高める効果を得ることができる。また、マイクロバブルを含有する洗浄液は、人体や動物の細胞に悪影響を与えることがなく、人や動物の皮膚や頭髪、毛等を傷めることがなく、環境にやさしいので、安全に用いることができる。
【0053】
マイクロバブルは、直径が50μm以下の微細な気泡であり、通常の気泡と異なり、水中で縮小し、消滅(完全溶解)する性質を有する。マイクロバブルはマイナスイオンを帯びており、プラスイオンである汚れと結びついて浮上しながら水中で消滅し、汚れを水面へと浮かび上がらせることができる。マイクロバブルを含有する洗浄液を人体又は動物の洗浄に用いると、マイクロバブルは微細なため、毛穴の奥まで到達でき、老廃物を吸着・除去することができる。
【0054】
マイクロバブルを含有する洗浄液を得るためには、通常、後述するマイクロバブル発生装置を用いる。水は表面張力が高いため、通常のバブリングでは100μm以下の気泡を生成させることは不可能である。
【0055】
マイクロバブル発生装置としては、マイクロバブルを発生させることができる装置であれば、特に制約はなく、公知のものを用いることができる。例えば、ベンチュリー管(一部がくびれた構造を有する管)、又はオリフィス板(中心に孔の開いたドーナツ状の板)を内蔵したシャワーヘッド内でマイクロバブルを発生させる装置(特開2006−116518号公報、特願2006−77553号等);液体中に配置した本体パイプ内に気体を混合した液体を吐出し、本体パイプ内の下流側に配置した衝突壁に衝突させてマイクロバブルを発生させる装置(特開2005−334869号公報);空気ポンプ等の空気圧送源で、加圧した空気を微細目の網部材又は多孔質板等を通して水中に吹き出してマイクロバブルを発生させる装置(特開2006−68631号公報等);渦巻き水流を作り、この水流で空気を剪断してマイクロバブルを発生させる装置(特開2003−126665号公報等);等が挙げられる。これらの中でも、人の頭髪を洗浄する場合には、特願2006−77553号に記載されたマイクロバブル発生装置を用いるのが好ましい。
【0056】
前記マイクロバブルを含有する洗浄液を用いて人体又は動物を洗浄する方法としては、例えば、
(i)清浄な水(又は温水)に適当量の本発明の洗浄用組成物を添加して得られる洗浄液をタンク等の容器に入れる。この洗浄液を適当な方法でマイクロバブル発生装置に導入し、該装置内で洗浄液にマイクロバブルを含有させ、このマイクロバブルを含有する洗浄液をシャワーノズルから吐出して、人体又は動物を洗浄する方法、
等が挙げられる。本発明においては、これらの方法を併用して用いることもできる。
(ii)洗浄槽内に清浄な水(又は温水)を入れ、ここに適当量の本発明の洗浄用組成物を添加して洗浄液とする。次いで、この洗浄液中に、マイクロバブル発生装置に連結されたノズルからマイクロバブルを含む水(又は温水)を送り込んで、マイクロバブルを含有する洗浄液を調製し、この洗浄液を用いて、人体又は動物を洗浄する方法、
【0057】
なお、(i)の方法を採用する場合においては、洗浄液をフィルターを通過させて汚染物等を除去しながら循環させるのが、洗浄液を効率よく利用できる上で好ましい。
【0058】
3)洗浄装置
本発明の第3は、本発明の組成物を含有する洗浄液を吐出する吐出部を有する洗浄装置であって、前記洗浄液にマイクロバブルを含有させることを特徴とする、人体若しくは動物の洗浄装置、又は、本発明の組成物を含有する洗浄液を貯蔵する洗浄槽と、マイクロバブルを含有する、水若しくは前記洗浄液を吐出する吐出部とを備えることを特徴とする人体又は動物の洗浄装置である。
【0059】
本発明の洗浄装置は、具体的には、
(α)本発明の組成物を添加して得られる洗浄液を収容する貯蔵部と、該貯蔵部から送り込まれる洗浄液にマイクロバブルを含有させるマイクロバブル発生部と、得られたマイクロバブルを含有する洗浄液を吐出するシャワーノズルとを有する洗浄装置、
(β)本発明の組成物を添加して得られる洗浄液を貯蔵する洗浄槽と、この洗浄槽内の洗浄液中にマイクロバブルを含む水(又は温水)を送り込んでマイクロバブルを含有する洗浄液を調製するノズル部と、該ノズル部にマイクロバブルを含有する水(又は温水)を送り込むマイクロバブル発生部を有する洗浄装置、等が挙げられる。
【0060】
本発明の洗浄装置において、マイクロバブル発生部としては、上述した本発明の洗浄方法において、マイクロバブルを含有する洗浄液を得るために用いることができるものとして列記したマイクロバブル発生装置と同様のものが挙げられる。
【0061】
以下に、本発明の洗浄装置を使用して、人又はペット(動物)を洗浄する具体例を示す。
具体例の第1は、犬(ペット)を洗浄する例である。
この具体例の実施に用いる洗浄装置の概略を図1に示す。図1に示す洗浄装置は、洗浄する犬を入れる洗浄槽20とマイクロバブル発生部10とからなる。
【0062】
マイクロバブル発生部10の拡大図を図2に示す。図2に示すマイクロバブル発生部10は、本体1、洗浄槽20から洗浄液を本体1内に輸送する吸引管4、洗浄液中のゴミ等を除去するフィルターユニット5、洗浄液及び空気を吸引するスクリューポンプ12、スクリューポンプ12の入口12aに逆止弁13を介して連結されたエアフィルタ14、主に余分な空気を外部に排出する気液分離装置15、本体1から洗浄槽20に洗浄液を輸送する吐出管2、マイクロバブルを発生させるためのオリフィス板を内蔵するノズルユニット7、並びに、吐出管2の先端に配置され、マイクロバブルを含有する洗浄液を吐出するシャワーヘッド8から構成されている。
【0063】
なお、マイクロバブル発生部10の本体1内、又は洗浄槽20の適当な場所にヒーターユニットを設けて、該ヒーターユニットにより洗浄液を加熱し、洗浄槽20内の洗浄液やシャワーヘッド8から吐出される洗浄液の温度を、設定した適温、例えば40℃程度の温度になるように温度制御することもできる。
【0064】
先ず、洗浄槽20に38℃程度の温水を入れる。温水の量は、図1に示すように、洗浄槽内で犬の身体(頭部から下)が浸る程度の量である。この温水中に、本発明の組成物を、洗浄槽中のお湯5〜10リットルにつき、5〜6g投入して軽く撹拌する。
【0065】
ここで用いる洗浄用組成物は、具体的には、局方ホウ砂:25重量%、炭酸水素ナトリウム:25重量%、硫酸ナトリウム:50重量%、パンクレアチン:0.1重量%、プロチンAC:0.15重量%、リパーゼ:0.5重量%、サイリシア:0.15重量%、香料:0.2重量%、色素:0.12重量%の各成分を、公知の撹拌装置により撹拌混合して調製したものである。
【0066】
次に、吸引管4の先端を洗浄槽20の底部に設置する。スクリューポンプ12を作動させることにより、洗浄槽20内の洗浄液は吸引管4からフィルターユニット5を通過してスクリューポンプ12内に導入される。それと同時に、エアフィルタ14を介して適量の空気がスクリューポンプ12内に吸引される。
【0067】
洗浄液と空気が導入されたスクリューポンプ12内では、内部で回転するインペラーによって気泡が剪断され微細化されることによって洗浄液中に空気が溶解する。空気が溶解した洗浄液は未溶解の気泡とともにスクリューポンプ12の出口12bから吐出され、気液分離装置15に送られる。この気液分離装置15では、洗浄液への空気の溶解がさらに促されると共に、未溶解の空気が気液分離装置15の上部に設置されたリリーフ弁15aから大気中に排出される。
【0068】
多量の空気が溶解した洗浄液は、気液分離装置15から吐出管2を通って、洗浄槽20の側面底部に沈めた吐出管2の先端に取り付けたシャワーヘッド8から吐出され、洗浄槽20に戻される。
【0069】
シャワーヘッド8には、ノズルユニット7が取り付けられている。ノズルユニット7には、複数枚のオリフィス板が直列に内蔵されており、オリフィス板を洗浄液が通過するごとに、洗浄液が圧縮膨張され、その過程で洗浄液中に溶解していた空気がマイクロバブルとなって洗浄液中に発生する。そして、そのマイクロバブルを含有する洗浄液がシャワーヘッド8から洗浄槽中に吐出される。
【0070】
マイクロバブルを含有する洗浄液が吐出された洗浄槽は、微小な気泡で満たされ、白濁しているかのように見える。マイクロバブルは浮力が小さいため、すぐには水面に上昇せず長時間水中を浮遊するので、効果が持続する。
【0071】
洗浄槽20内の洗浄液がマイクロバブルで満たされたら、スクリューポンプ12の運転を停止してもよいし、運転を継続してもよい。この洗浄槽20内に、犬を5〜15分程度温浴させ、同時に犬の身体を洗浄する。
【0072】
また、洗浄槽20の洗浄液中に浸っていない犬の頭部は、例えば、洗浄槽20の側面底部に設置していた吐出管2の先端のシャワーヘッド8を引き上げ、該シャワーヘッド8から、マイクロバブルを含有する洗浄液を吐出させて洗浄すればよい。
【0073】
犬の身体にマイクロバブルを含有する洗浄液が接触すると、先ず、洗浄槽中に投入した本発明の洗浄用組成物中の蛋白分解酵素、脂肪分解酵素が効果的に働き、犬の身体の毛穴表面にこびりついた皮脂や古い角質を分解除去し、犬の身体表面が洗浄される。毛穴表面の汚れが分解除去されると、マイクロバブルが毛穴の奥まで容易に入り込めるため、その表面張力によりさらに毛穴の奥の老廃物(皮脂)等を吸着して有効に除去することができる。
【0074】
また、洗浄液に含まれるマイクロバブルが犬の身体表面で弾けてパルス衝撃が発生し、この超微振動によって、犬の身体に付着した汚れ等を効果的に除去することができる。
【0075】
このように、洗浄する者が犬の皮膚をスポンジ等でこすったりする必要がないため、犬の皮膚や毛を傷めることが少なく、短時間で確実に毛穴の奥の老廃物を除去することができる。
【0076】
洗浄終了後は、犬の身体に通常のシャワー等から水(又は温水)をかけて、洗浄用組成物を洗い流せばよい。
【0077】
本発明の洗浄装置により犬を洗浄した場合には、従来のペット用洗浄剤で洗浄した場合に比べ、(a)毛並みがふわふわとやわらかい仕上がりになる、(b)地肌がピンク色になる、(c)動物特有の悪臭(ニオイ)が軽減する、(d)アレルギー、フケ、かゆみ等の皮膚のトラブルが軽減する、(e)抜け毛が減少する、(f)長期間に亘り皮膚を清潔に保つことができる等の効果を得ることができる。
【0078】
特に、洗浄後にニオイが発生するまでの期間が2倍ほどに伸び、また、洗浄後長期間皮膚を清潔に保てるため、皮膚病の予防及び皮膚病の治癒に効果的である。また、本発明においては、本発明の組成物及びマイクロバブルを含有する洗浄液を用いるため、皮膚への刺激が少なく、洗浄時間が短く、洗浄剤の洗い流しが容易であるため、犬(動物)への負担が少ない。
【0079】
次に、具体例の第2として、人間の頭髪を洗浄する方法の例を示す。
この方法は、例えば、前記犬を洗浄する方法で用いた洗浄装置において、洗浄槽20を廃し、吐出管2と吸引管4とを、人体の頭部に帽子のように装着することのできる洗浄キャップに接続し、本体1にカートリッジタンク(貯蔵部)を設置した構造を有する装置を用いる。
【0080】
洗浄キャップは、洗浄キャップを人体の頭部に装着した際にできる空間内に頭髪がすべて収まるように人体の頭部に装着され、洗浄キャップ内に洗浄液が吐出されても、洗浄液が外部に漏れないような構造を有する。
カートリッジタンクには、前記洗浄槽20内で調製したのと同様の洗浄液を充填する。
【0081】
このような洗浄装置によれば、洗浄液は、本体1から吐出管2を通って洗浄キャップ内で吐出されて、頭部を洗浄することができる。吐出された洗浄液は洗浄キャップから吸引管4を通ってフィルターユニット5に回収され、このフィルターユニット5で毛髪、フケ等のごみが除去されたあと、カートリッジタンクに回収される。
【0082】
カートリッジタンクに回収された洗浄液は、再び、前記犬を洗浄する方法で用いた洗浄装置と同様に、スクリューポンプ12に吸引され、スクリューポンプ12内で微細化された空気を溶解し、気液分離装置15から、吐出管2を通って洗浄キャップへと運ばれる。
【0083】
吐出管2と洗浄キャップの接続部には、前記犬を洗浄する方法で用いた洗浄装置と同様のノズルユニット7が取り付けられている。
洗浄液はノズルユニット7を通過することで多量のマイクロバブルを含有し、複数の方向に分散されて洗浄キャップ内に吐出される。
【0084】
本発明の洗浄装置により頭髪を洗浄すると、頭髪や頭皮を直接こする必要がないため皮膚や毛髪を傷めることがなく、短時間で確実に毛穴の奥の老廃物まで除去することができる。
【0085】
洗浄終了後は、頭部から洗浄キャップを外し、頭部をシャワー等により軽くすすぎ、洗浄剤を除去すればよい。
【0086】
このような本発明の洗浄装置によれば、頭皮や頭髪に負担をかけることなく、フケ、かゆみ、抜け毛の発生を押さえることができ、また、頭皮に疾患を有する人や、従来の洗浄剤を使うと頭皮が荒れたり、アレルギーが出る等の敏感肌の人の頭髪も、安全、安心に洗浄することができる。
【0087】
本発明は上記態様に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
【0088】
本発明の洗浄装置によれば、人体や動物、特に人間の頭髪・皮膚・足裏、ペットを安全に簡便に洗浄でき、長期にわたり清潔に保つことができる。
【0089】
本発明の洗浄装置は、簡便で安全な上に、洗浄効果が大きいため、家庭内での人やペットの洗浄の他、銭湯、病院、老人ホーム、介護施設等での人の身体、頭髪、足裏等の洗浄;理髪店、美容サロン等での人の頭髪、足裏等の洗浄;動物病院、動物用ホテル等でのペットの洗浄;等に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】本発明により犬を洗浄する方法を実施するための装置の一例の構成を示す図である。
【図2】本体1の構成を示す図である。
【符号の説明】
【0091】
1…本体
2…吐出管
4…吸引管
5…フィルターユニット
7…ノズルユニット
8…シャワーヘッド
10…マイクロバブル発生部
12…スクリューポンプ
12a…スクリューポンプ入口
12b…スクリューポンプ出口
13…逆止弁
14…エアフィルター
15…気液分離装置
15a…リリーフ弁
20…洗浄槽

【特許請求の範囲】
【請求項1】
蛋白分解酵素および脂肪分解酵素を含有することを特徴とする、人体または動物のマイクロバブル洗浄用組成物。
【請求項2】
前記蛋白分解酵素の配合量が、組成物全体に対して0.01〜0.5重量%であり、脂肪分解酵素の配合量が、組成物全体に対して0.1〜1.0重量%であることを特徴とする請求項1に記載のマイクロバブル洗浄用組成物。
【請求項3】
さらに、アルカリ金属塩を含有することを特徴とする請求項1または2に記載のマイクロバブル洗浄用組成物。
【請求項4】
前記アルカリ金属塩が、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属炭酸水素塩、アルカリ金属硫酸塩、アルカリ金属ハロゲン化物、およびホウ素のアルカリ金属塩からなる群から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項3に記載のマイクロバブル洗浄用組成物。
【請求項5】
前記アルカリ金属塩の配合量が、組成物全体に対して80〜99.5重量%であることを特徴とする請求項3または4に記載のマイクロバブル洗浄用組成物。
【請求項6】
さらに、シリカ系乾燥剤を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のマイクロバブル洗浄用組成物。
【請求項7】
前記シリカ系乾燥剤の配合量が、組成物全体に対して0.01〜1重量%である請求項6に記載のマイクロバブル洗浄用組成物。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれかに記載のマイクロバブル洗浄用組成物、及びマイクロバブルを含有する洗浄液を用いて洗浄することを特徴とする、人体または動物のマイクロバブル洗浄方法。
【請求項9】
請求項1〜7のいずれかに記載のマイクロバブル洗浄用組成物を含有する洗浄液を吐出する吐出部を有する洗浄装置であって、前記洗浄液にマイクロバブルを含有させることを特徴とする、人体または動物のマイクロバブル洗浄装置。
【請求項10】
請求項1〜7のいずれかに記載のマイクロバブル洗浄用組成物を含有する洗浄液を貯蔵する洗浄槽と、マイクロバブルを含有する、水または前記洗浄液を吐出する吐出部とを備えることを特徴とする、人体または動物のマイクロバブル洗浄装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−94726(P2008−94726A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−274959(P2006−274959)
【出願日】平成18年10月6日(2006.10.6)
【出願人】(397016770)東和酵素株式会社 (6)
【出願人】(506095777)有限会社ターレス (7)
【Fターム(参考)】