説明

マイクロレンズアレイを使用した露光装置及び光学部材

【課題】マイクロレンズアレイと基板との間に異物が入り込むことを防止することができ、基板の異常接近及び前記異物によりマイクロレンズに傷がつくことを防止できる露光装置及び光学部材を提供する。
【解決手段】透明基板1の上方に複数個のマイクロレンズ3aが形成されたマイクロレンズアレイ3が配置され、このマイクロレンズアレイ3はその端面6でマスク4に接合されている。マスク4には、マイクロレンズアレイ3の両側にアライメントマーク台12が接合されており、このアライメントマーク台12の基板1との対向面にアライメントマーク11が形成されている。アライメントマーク台12と基板1との間の間隔は、マイクロレンズアレイ3と基板1との間隔よりも小さい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マイクロレンズアレイを使用した露光装置及び光学部材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、マイクロレンズアレイを使用した露光装置は、アモルファスシリコン膜にレーザ光を照射して、レーザ光の熱によりアモルファスシリコン膜を溶融・凝固させることによって、アモルファスシリコン膜をポリシリコン膜に改質するレーザアニーリング装置として使用されていると共に、マスク画像をレジスト膜に投影露光して、その後の現像処理によりレジストパターンを形成するフォトリソグラフィのための露光装置として使用されている。このマイクロレンズアレイを使用した露光装置として、特許文献1に開示されたものがある。
【0003】
この特許文献1に開示された露光装置においては、図4に示すように、ステージ100上に被露光体101が載置され、この被露光体101の上方に、フォトマスク102及びマイクロレンズアレイ106が配置されている。そして、光源111からの露光光は、コリメーションレンズ110により集光されて、フォトマスク102に照射される。フォトマスク102は透明基板103の上面に、開口105を有する遮光膜104が形成されたものであり、透明基板103の下面に多数の2次元的に配置されたマイクロレンズ107が形成されて、マイクロレンズアレイ106が構成されている。この遮光膜104の開口105を透過した露光光が、マイクロレンズアレイ106のマイクロレンズ107を透過して収束され、被露光体101上に結像する。フォトマスク102及びマイクロレンズアレイ106はマスクステージ108により支持されている。
【0004】
図5は従来の他のマイクロレンズアレイを使用した投影露光型の露光装置を示す断面図である。透明基板1の上に、例えば、フォトリソグラフィ用のレジスト膜2が形成されており、この基板1がマイクロレンズ露光装置の下方に搬送されてくる。従来のマイクロレンズ露光装置においては、多数のマイクロレンズ3aが2次元的に配置されて形成されたマイクロレンズアレイ3が設けられており、このマイクロレンズアレイ3の上方にマスク4が配置されている。マイクロレンズアレイ3は透明石英基板により形成されており、このマイクロレンズアレイ3の透明石英基板にマイクロレンズ3aが加工されている。マスク4は、マイクロレンズアレイ3と同様の材質の透明基板の下面にCr膜5が接合されて構成されており、このCr膜5には、レーザ光を通過させるための孔5aが形成されている。このマスク4における孔5a以外の部分は、Cr膜5により覆われていて、レーザ光の通過を阻止する遮光部分となっている。マイクロレンズアレイ3の両端部は、マスク4に向けて延びるように折れ曲がっており、この各端部の端面がその上方のマスク4に接合されている。これにより、マイクロレンズアレイ3とマスク4とが固定されている。
【0005】
このように構成された従来のマイクロレンズ露光装置においては、露光用のレーザ光をマスク4上に照射すると、マスク4の孔5aを通過したレーザ光が、マイクロレンズアレイ3の各マイクロレンズ3aに入射し、各マイクロレンズ3aにより基板1上のレジスト膜2に収束する。なお、この孔5aには、投影すべきパターンが形成されており、レーザ光が孔5aを透過してレジスト膜2に照射されたときに、前記パターンがレジスト膜2に投影される。
【0006】
従来のマイクロレンズアレイを使用した投影露光型の露光装置においては、基板1とマスク4及びマイクロレンズアレイ3との位置合わせは、図6に示す調整用基板1aを使用して行っていた。マスク4の下面におけるマイクロレンズアレイ3が配置されていない両端部に、アライメントマーク11が形成されており、このアライメントマーク11の下方であって、更に透明な調整用基板1aの下方には、カメラ10が配置されている。そして、調整用基板1a上には、そのアライメントマーク11に対向する位置に、透明な台30が設けられており、この透明台30上にマーク31が形成されている。そして、カメラ10により、マスク4の下面のアライメントマーク11と台30上のマーク31とが同一視野内で一致するように、マスク4及びマイクロレンズアレイ3の調整用基板1aに対する位置決めがなされる。このように、調整用基板1aにおいて、マスク4と基板1aとの位置合わせをすることにより、生産基板1とマスク4との間の位置調整がなされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2009−277900号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述の従来の露光装置においては、いずれもマスク4にマイクロレンズアレイ3を接合しているため、マイクロレンズアレイ3のマイクロレンズ面が基板1の表面に最も接近する。このため、ギャップ管理の異常が発生した場合、まず、マイクロレンズ面が基板表面に接触するので、マイクロレンズに傷がつく可能性が極めて高い。また、マイクロレンズアレイ3と基板1(実際はレジスト膜2)との間の距離は、約200μmである。このように、マイクロレンズアレイ3と基板1との間の間隔が短いため、基板1をマイクロレンズアレイ3により露光しているときに、異物が基板1上に進入してきた場合、異物によりマイクロレンズアレイ3に疵をつけてしまう虞がある。このマイクロレンズアレイ3は、マイクロレンズアレイ露光装置において、極めて高価な部品であり、また、マイクロレンズアレイ3に疵がつくと、これを新品に交換するしか対処の方法がない。よって、基板1とマイクロレンズアレイ3との間に異物が進入することを防止するための対策が急務であった。しかしながら、従来の露光装置においては、この基板1とマイクロレンズアレイ3との間への異物の混入を防止することはできない。また、従来は、調整用基板1aを使用して、マスク4と調整用基板1aとの位置合わせをすることにより、生産基板1との位置合わせを間接的に行っており、その作業が煩雑であった。
【0009】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、マイクロレンズアレイと基板との間に異物が入り込むことを防止することができ、基板の異常接近及び前記異物によりマイクロレンズに傷がつくことを防止できるマイクロレンズアレイを使用した露光装置及び光学部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係るマイクロレンズアレイを使用した露光装置は、露光対象の透明基板を支持する基板ステージと、この基板ステージの上方に配置され複数個のマイクロレンズが形成されたマイクロレンズアレイと、このマイクロレンズアレイの上方に配置され前記マイクロレンズアレイに固定された遮光マスクと、露光光源と、この露光光源から出射された露光光を前記遮光マスクに導き前記遮光マスクを透過した露光光を前記マイクロレンズアレイにより前記基板ステージ上の基板に結像させる光学系と、前記マスクの前記基板との対向面に配置されたアライメントマーク台と、このアライメントマーク台における前記基板との対向面に形成されたアライメントマークと、前記透明基板の下方に配置され前記透明基板を透過した光を前記アライメントマークに照射して前記透明基板に設けた基板マークと前記アライメントマークとを同一視野内で検知するマーク検知手段と、を有し、前記アライメントマーク台と前記基板との間隔は、前記マイクロレンズと前記基板との間隔よりも小さいことを特徴とする。
【0011】
この露光装置において、前記アライメントマーク台は、前記基板との対向面に凹部又は段差が形成されており、前記アライメントマークは前記凹部又は段差の低い位置に形成されているように構成することができる。
【0012】
更に、例えば、前記マイクロレンズアレイと前記透明基板とは相対的に移動可能であり、前記アライメントマークは前記マスクにおける前記移動方向に直交する方向の両端部に、対となって形成されている。
【0013】
本発明に係る光学部材は、露光対象の基板に露光光を結像させて前記基板を露光するマイクロレンズアレイと、このマイクロレンズアレイと平行に前記マイクロレンズアレイに固定された遮光マスクと、このマスクの前記マイクロレンズアレイが配置された側の面における前記マイクロレンズアレイより外側に配置されたアライメントマーク台と、このアライメントマーク台の先端面に形成されたアライメントマークと、を有し、前記アライメントマーク台の先端面と前記マスクとの間の距離は、前記マイクロレンズアレイの先端面と前記マスクとの間の距離より大きいことを特徴とする。
【0014】
この光学部材において、前記アライメントマーク台の先端面には、凹部又は段差が形成されており、前記アライメントマークは前記凹部又は段差の低い位置に形成されているように構成することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、アライメントマーク台が最も基板に近いので、ギャップ管理の異常が発生したり、異物が基板上を侵入してきたりしても、基板又は異物が接触するのは、マイクロレンズアレイではなく、アライメントマーク台である。このため、マイクロレンズアレイは、基板又は異物との接触により傷がつくことが防止される。また、本発明においては、マスクと基板との位置合わせに、調整用基板を使用する必要がなく、生産基板に対して、露光処理中に位置合わせをすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態に係る露光装置を示す断面図である。
【図2】本発明の他の実施形態に係る露光装置を示す断面図である。
【図3】マスクの下面を示す図である。
【図4】従来の露光装置を示す図である。
【図5】従来の他の露光装置を示す断面図である。
【図6】従来の位置合わせ方法を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照して具体的に説明する。図1は本発明の第1実施形態に係るマイクロレンズアレイを使用した露光装置を示す縦断面図である。透明基板1は適宜の基板ステージ(図示せず)上に搬送されてきて、この基板ステージに支持される。透明基板1の上には、例えば、フォトリソグラフィ用のレジスト膜2が形成されており、このレジスト膜2に本実施形態のマイクロレンズ露光装置から露光光が照射される。基板ステージ(基板1)の上方には、多数のマイクロレンズ3aが2次元的に配置されて形成されたマイクロレンズアレイ3が設けられており、このマイクロレンズアレイ3の上方にマスク4が配置されている。マイクロレンズアレイ3は例えば透明石英基板により形成されており、このマイクロレンズアレイ3の透明石英基板にマイクロレンズ3aが加工されている。遮光マスク4は、マイクロレンズアレイ3と同様の材質の透明基板の下面にCr(クロム)膜5が接合されて構成されており、このCr膜5には、レーザ光を通過させるための孔5aが形成されている。孔5aを有するCr膜5は、マスク4の幅方向中央部に配置されている。
【0018】
マイクロレンズアレイ3の両端部は、マスク4に向けて上方に折れ曲がっており、この各端部の端面6がその上方のマスク4に接合されている。これにより、マイクロレンズアレイ3とマスク4とが固定されている。
【0019】
適宜の光源(図示せず)からマスク4に入射した露光光は、マスク4のCr膜5の孔5aを透過してマイクロレンズアレイ3に入射し、マイクロレンズアレイ3により基板1上のレジスト膜2に投影される。マイクロレンズアレイ3はマスク4の孔5aのパターンを等倍成立像で基板1上のレジスト膜2に結像させる。
【0020】
マスク4の下面におけるマイクロレンズアレイ3が配置されていない両端部に、アライメントマーク台12が接合されており、このアライメントマーク台12における基板1に対向する面には、例えば、+字状のアライメントマーク11が形成されている。そして、このアライメントマーク11の下方であって、更に透明基板1の下方には、カメラ10が配置されている。そして、基板1には、アライメントマーク窓が形成されており、カメラ10からアライメントマーク窓を介してアライメントマーク11を観察し、これを撮像する。これにより、カメラ10により撮影された画像において、透明基板1の表面のアライメントマーク窓内に形成された基板マークと、アライメントマーク台12の下面に形成されたアライメントマーク11とが、同一視野内で一致するように、マスク4及びマイクロレンズアレイ3の基板1に対する位置決めがなされる。
【0021】
そして、アライメントマーク台12は、そのアライメントマーク11が、マイクロレンズアレイ3よりも基板1に近い位置になるように、その高さが決められる。即ち、アライメントマーク11又はアライメントマーク台12と基板1との間の間隔は、マイクロレンズアレイ3と基板1との間の間隔よりも小さい。
【0022】
なお、図3に示すように、各マイクロレンズアレイ3に対して、その両側に2対のアライメントマーク11が設けられている。そして、基板1の走査方向に垂直の方向に複数個のマイクロレンズアレイ3が配置され、基板1の走査方向に垂直の方向については、同時に基板1の露光領域を露光し、基板1の走査方向については、走査の過程で連続的に露光するか、又は走査を一旦停止して間欠的に露光する。なお、マーク20は、マスク製造時に使用されるマークである。
【0023】
このように構成された本実施形態のマイクロレンズ露光装置においては、露光用のレーザ光をマスク4上に照射すると、マスク4の孔5aを通過した露光孔が、マイクロレンズアレイ3の各マイクロレンズ3aに入射し、各マイクロレンズ3aにより基板1上のレジスト膜2に収束する。なお、この孔5aには、投影すべきパターンが形成されており、レーザ光が孔5aを透過してレジスト膜2に照射されたときに、前記パターンがレジスト膜2に正立等倍像として投影される。この場合に、露光光がレジスト膜2上に結像するようにするために、マイクロレンズアレイ3と基板1との間のギャップは所定値(例えば、200μm)になるように制御されている。また、基板1に対するマイクロレンズアレイ3及びマスク4の位置は、基板1の下方に配置されたカメラ10にて、基板1のアライメント窓を介してアライメントマーク11を撮像し、基板1のアライメント窓に設けられた基板マークと、アライメントマーク台12上のアライメントマーク11とが同一視野内で一致するように決められる。
【0024】
而して、マイクロレンズアレイ3と基板1との間のギャップの管理が異常になった場合、マイクロレンズアレイ3が基板1に異常に接近する可能性がある。このようにギャップが異常に短くなった場合、本実施形態においては、まず、アライメントマーク台12が基板1に接触する。このため、マイクロレンズアレイ3が基板1に接触して、マイクロレンズアレイ3に傷がつくことはない。また、露光に際し、基板1及び露光光源が走査され、マイクロレンズアレイ3及びマスク4に対して基板1及び露光光源が移動した場合、基板1上に異物が侵入する可能性がある。この露光中に異物の侵入が生じた場合は、異物はアライメントマーク台12により遮蔽されて、マイクロレンズアレイ3と基板1との間には入り込まない。このため、露光中に異物が基板1上に侵入しても、マイクロレンズアレイ3に傷がつくことはない。
【0025】
このようにして、マイクロレンズアレイ3に傷がつくことが防止される。なお、ギャップ異常又は異物侵入が生じた場合に、アライメントマーク11に傷がつく可能性はある。しかし、このアライメントマーク11を使用した基板とマイクロレンズアレイ3及びマスク4とのアライメント処理は、露光の前に行われるので、露光中に上記異常が生じてアライメントマーク11に傷がついても支障はない。また、このようにアライメントマーク11に傷がついた場合には、端面6にてマイクロレンズアレイ3をマスク4の透明基板から剥離させ、マイクロレンズアレイ3を他のマスク4に接合することにより、マイクロレンズアレイ3を再利用することができる。よって、高価なマイクロレンズアレイ3を有効利用して露光のランニングコストを低減することができる。
【0026】
また、本実施形態においては、アライメントマーク11がアライメントマーク台12における基板対向面に設けられているので、アライメントマーク11が基板1に近く、アライメントマーク11と基板1との間の距離が、カメラ10の焦点深度内に収まるため、基板1の下方に設けたカメラ10により基板1上のアライメントマークと、アライメントマーク11とを同一視野内で撮像して、基板1とマイクロレンズアレイ3及びマスク4との位置合わせを行うことができる。また、本実施形態においては、マスク4及びマイクロレンズアレイ3と基板1との位置合わせを、露光処理中の生産基板に対して行うことができ、調整用基板を使用して位置合わせをする必要がない。
【0027】
次に、本発明の他の実施形態について、図2を参照して説明する。この実施形態においては、マスク4の下面に設けたアライメントマーク台13の下面、即ち、基板1に対向する面に、凹部14が形成されており、この凹部14内の基板1に対向する面にアライメントマーク11が形成されている。アライメントマーク台13はその凹部14の周囲の面と、基板1との間隔が、マイクロレンズアレイ3と基板1との間隔よりも小さくなるように、形成されている。
【0028】
このように構成された露光装置においては、マイクロレンズアレイ3と基板1との間のギャップ異常が生じた場合には、アライメントマーク台13の先端面が基板1と接触し、また、異物が基板1上を侵入してきたりした場合には、アライメントマーク台13の先端面が異物と接触する。従って、アライメントマーク11自体は、基板1又は異物と接触することはないので、アライメントマーク11に傷がつくことはない。よって、本実施形態においては、マイクロレンズアレイ3だけでなく、アライメントマーク11も継続的に使用することができるため、更にランニングコストを低減できる。なお、アライメントマーク11は、アライメントマーク台13の先端面に凹部を設けて、この凹部に形成する場合に限らず、アライメントマーク台13の先端面に段差を設けて、この段差の低い位置、即ち、先端面における最も突出した面よりも基板1寄りの面にアライメントマーク11を形成してもよい。
【符号の説明】
【0029】
1:基板(生産基板)
1a:調整用基板
2:レジスト膜
3:マイクロレンズアレイ
3a:マイクロレンズ
4:マスク
5:Cr膜
5a:孔
10:カメラ
11:アライメントマーク
12,13:アライメントマーク台
30:台
31:マーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
露光対象の透明基板を支持する基板ステージと、この基板ステージの上方に配置され複数個のマイクロレンズが形成されたマイクロレンズアレイと、このマイクロレンズアレイの上方に配置され前記マイクロレンズアレイに固定された遮光マスクと、露光光源と、この露光光源から出射された露光光を前記遮光マスクに導き前記遮光マスクを透過した露光光を前記マイクロレンズアレイにより前記基板ステージ上の基板に結像させる光学系と、前記マスクの前記基板との対向面に配置されたアライメントマーク台と、このアライメントマーク台における前記基板との対向面に形成されたアライメントマークと、前記透明基板の下方に配置され前記透明基板を透過した光を前記アライメントマークに照射して前記透明基板に設けた基板マークと前記アライメントマークとを同一視野内で検知するマーク検知手段と、を有し、前記アライメントマーク台と前記基板との間隔は、前記マイクロレンズと前記基板との間隔よりも小さいことを特徴とするマイクロレンズアレイを使用した露光装置。
【請求項2】
前記アライメントマーク台は、前記基板との対向面に凹部又は段差が形成されており、前記アライメントマークは前記凹部又は段差の低い位置に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のマイクロレンズアレイを使用した露光装置。
【請求項3】
前記マイクロレンズアレイと前記透明基板とは相対的に移動可能であり、前記アライメントマークは前記マスクにおける前記移動方向に直交する方向の両端部に、対となって形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のマイクロレンズアレイを使用した露光装置。
【請求項4】
露光対象の基板に露光光を結像させて前記基板を露光するマイクロレンズアレイと、このマイクロレンズアレイと平行に前記マイクロレンズアレイに固定された遮光マスクと、このマスクの前記マイクロレンズアレイが配置された側の面における前記マイクロレンズアレイより外側に配置されたアライメントマーク台と、このアライメントマーク台の先端面に形成されたアライメントマークと、を有し、前記アライメントマーク台の先端面と前記マスクとの間の距離は、前記マイクロレンズアレイの先端面と前記マスクとの間の距離より大きいことを特徴とする光学部材。
【請求項5】
前記アライメントマーク台の先端面には、凹部又は段差が形成されており、前記アライメントマークは前記凹部又は段差の低い位置に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の光学部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−49479(P2012−49479A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−192861(P2010−192861)
【出願日】平成22年8月30日(2010.8.30)
【出願人】(500171707)株式会社ブイ・テクノロジー (283)
【Fターム(参考)】