説明

マウスガードに組み込まれた呼吸空洞および呼吸孔を有するマウスガード

【課題】競技者の口にマウスガードを入れている間、競技者が口を通して呼吸することができる改良されたマウスガードを提供する。
【解決手段】改良された本発明のマウスガードは、マウスガードの外壁部、内壁部および/または底の横壁部を通過して伸張する少なくともひとつ、好適には複数の呼吸孔を、マウスガードに組み込んだものである。マウスガードはまた、一つ以上の空気の通路を形成するために、外壁部および/または内壁部の上面から壁部の一部へと伸張する、少なくともひとつ、好適には複数の呼吸空洞が組み込まれる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スポーツ競技の間、競技者の歯の保護を補助するために、競技者により使用されるマウスガード(マウスピース)の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、マウスガードの形状、構成は従来、知られている。しかし、すべてのマウスカードがもつ課題は、マウスガードを口に着用している間、競技者は口を通じて呼吸をすることができない点である。その結果、競技者(フットボールの選手など)は口を通じて呼吸をするために、定期的にマウスガードを外さなければならない。
【0003】
本発明者は、以前、マウスガードがその正面から着用者の口からそとに突き出す突出部をもち、その結果突出部が唇を超えて突き出る発明を考え出した。この突出部は、マウスガードを着用者の口に入れている間、着用者が外からの空気を取り入れて呼吸できるように、マウスガードの本体部と連通している。この発明は特許文献1(米国特許出願番号第11/824872号明細書)に説明されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許出願番号第11/824872号明細書
【特許文献2】米国特許第7422107号明細書
【特許文献3】米国特許第3768465号明細書
【特許文献4】米国特許第5611355号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献2( “Mouthgard”と題するBancroftの米国特許第7422107号)、特許文献3(“Athletic Mouth Protector Apparatus”と題するHelmerの米国特許第7422107号)、特許文献4(“Snoring And Sleep Apnea Device”と題するHilsenの米国特許第5611355号)に、呼吸孔または他の歯の間にかぶせる他の装置をもつマウスガードが議論されている。いずれの文献もマウスガードそれ自身に呼吸孔をもつものではない。
【0006】
競技者の口にマウスガードを入れている間、競技者が口を通して呼吸することができる改良されたマウスガードが必要となっている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、マウスガードの本体部の一部分を通過して伸張する少なくともひとつ、好適には複数の呼吸孔(空洞)が組み込まれた改良されたマウスカードに関する。
【0008】
着用者の歯の上の列を保護するマウスガードは、第一の上の歯トレイ部、第二の歯トレイ部および中間歯トレイ部を有する歯保護部を有する。第一の歯トレイ部は、内面から外面にかけて所定の厚さを有する第一の横壁部、第一の横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有し、所定の横方向の厚さを有する第一の外壁部、および第一の横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有し、所定の横方向の厚さを有する第一の内壁部を有し、第二の歯トレイ部は、内面から外面にかけて所定の厚さを有する第二の横壁部、第二の横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有し、所定の横方向の厚さを有する第二の外壁部、および第二の横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有し、所定の横方向の厚さを有する第二の内壁部を有し、中間歯トレイ部は、内面から外面にかけて所定の厚さを有する中間横壁部、中間横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有し、所定の横方向の厚さを有する中間外壁部、および中間横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有し、所定の横方向の厚さを有する中間内壁部を有する。三つの横壁部は整列し、三つの外壁部は整列し、さらに三つの内壁部は整列して、歯の上の列がマウスガード内に位置したとき、歯の上の列は三つの整列した横壁部に当接し、歯の上の列の外側表面に隣接する三つの整列した外壁部により、さらに歯の上の列の内側表面に隣接する前記三つの整列した内壁部により保護され、三つの整列した内壁部は、着用者ののどに通じるマウスガードの中央領域を取り囲む。
【0009】
本発明の革新的な点は、マウスガードの本体部に呼吸開口部(空洞)を組み込んだことである。
【0010】
ひとつの革新的な点は、第一の歯トレイ部の第一の外壁部にあり、上面から第一の外壁部の本体部へ伸張し、第一の外壁部の横方向厚さを通過するように伸張する少なくともひとつの呼吸空洞と、第二の歯トレイ部の第二の外壁部にあり、上面から第二の外壁部の本体部へ伸張し、第二の外壁部の横方向厚さを通過するように伸張する少なくともひとつの呼吸空洞と有することであり、その結果、着用者の口内にあるマウスガードの外側から前記呼吸空洞を通過する、マウスガードの中央領域への空気の通路が形成され、空気が着用者ののどに流れる。
【0011】
さらに、本革新的な点は、中間歯トレイ部の中間外壁部にあり、上面から中間外壁部の本体部へ伸張し、中間外壁部の横方向厚さを通過するように伸張する少なくともひとつの呼吸空洞をさらに有することであり、その結果、着用者の口内にあるマウスガードの外側から中間外壁部の呼吸空洞を通過する、マウスガードの中央領域内への空気の通路が形成されて、空気が着用者ののどに流れる。
【0012】
本革新的な点はまた、第一の歯トレイ部の第一の内壁部にあり、上面から第一の内壁部の本体部へ伸張し、第一の内壁部の横方向厚さを通過するように伸張する少なくともひとつの呼吸空洞と、第二の歯トレイ部の第二の内壁部にあり、上面から第二の内壁部の本体部へ伸張し、第二の内壁部の横方向厚さを通過するように伸張する少なくともひとつの呼吸空洞とを有することであり、その結果、呼吸空洞を通過する、マウスガードの中央領域への空気の通路が形成されて、空気が着用者ののどに流れる。
【0013】
本発明はまた、中間歯トレイ部の中間内壁部にあり、上面から中間内壁部の本体部へ伸張し、中間内壁部の横方向厚さを通過するように伸張する少なくともひとつの呼吸空洞を有し、その結果着用者の口内に、中間内壁部の呼吸空洞を通過する、マウスガードの中央領域内への空気の通路が形成されて、空気が着用者ののどに流れる。
【0014】
本発明はまた、第一の歯トレイ部の第一の外壁部にあり、第一の外壁部の横方向厚さを通過して伸張する複数の呼吸孔と、第二の歯トレイ部の第二の外壁部にあり、第二の外壁部の横方向厚さを通過して伸張する複数の呼吸孔とを有し、の結果着用者の口内にあるマウスガードの外側から第一および第二の外壁部の複数の呼吸孔を通過する、マウスガードの中央領域への空気の通路が形成されて、空気が着用者ののどに流れる。
【0015】
本革新的な点はまた、第一の歯トレイ部の第一の内壁部にあり、第一の内壁部の横方向厚さを通過して伸張する複数の呼吸孔と、第二の歯トレイ部の第二の内壁部にあり、第二の内壁部の横方向厚さを通過して伸張する複数の呼吸孔とを有することであり、その結果第一および第二の内壁部の複数の呼吸孔を通過する、マウスガードの中央領域への空気の通路が形成されて、空気が着用者ののどに流れる。
【0016】
本革新的な点はまた、中間歯トレイ部の中間内壁部にあり、中間内壁部の横方向厚さを通過して伸張する複数の呼吸孔を有し、その結果中間内壁部の複数の呼吸孔を通過する、マウスガードの中央領域内への空気の通路が形成されて、空気が着用者ののどに流れる。
【0017】
本発明はまた、第一の歯トレイ部の第一の横壁部にあり、第一の横壁部の横方向厚さを通過して伸張する複数の呼吸孔と、第二の歯トレイ部の第二の横壁部にあり、第二の内壁部の横方向厚さを通過して伸張する複数の呼吸孔とを有し、その結果着用者の口内のマウスガードの外側から第一および第二の横壁部の複数の呼吸孔を通過する、マウスガードの中央領域への空気の通路が形成されて、空気が着用者ののどに流れる。
【0018】
より広く、本発明はまた、第一の歯トレイ部の第一の横壁部または第二の歯トレイ部の第二の横壁部の少なくとも一方にある、複数の呼吸孔を含み、ここで第一の横壁部にあるときの呼吸孔は、第一の横壁部の横方向厚さを通過するように伸張し、第二の横壁部にあるときの呼吸孔は、第二の横壁部の横方向厚さを通過するように伸張する。その結果、着用者の口内のマウスガードの外側から第一または第二の横壁部の複数の呼吸孔を通過する、マウスガードの中央領域への空気の通路が形成されて、空気が着用者ののどに流れる。
【0019】
本発明のさらなる新規な特徴は、添付図面を参照して行われた以下の詳細な説明、特許請求の範囲から明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】図1は、組み込まれた呼吸空洞および呼吸孔開口部(孔)を有する本発明の好適な実施例の斜視図である(本発明は、少なくともひとつ、好適には複数の呼吸空洞および少なくともひとつまたは複数の呼吸開口部(孔)を含むことができる)。
【図2】図2は、組み込まれた呼吸空洞および呼吸孔開口部(孔)を有する本発明の好適な実施例の正面図である。
【図3】図3は、組み込まれた呼吸空洞および呼吸孔開口部(孔)を有する本発明の好適な実施例の背面図である。
【図4A】図4Aは、組み込まれた呼吸空洞および呼吸孔開口部(孔)を有する本発明の好適な実施例の左側面図である。
【図4B】図4Bは、組み込まれた呼吸空洞および呼吸孔開口部(孔)を有する本発明の好適な実施例の右側面図である。
【図5】図5は、組み込まれた呼吸空洞および呼吸孔開口部(孔)を有する本発明の好適な実施例の平面図である。
【図6】図6は、組み込まれた呼吸空洞および呼吸孔開口部(孔)を有する本発明の好適な実施例の底面図である。
【図7】図7は図5の線7−7にそった断面図である。
【図8】図8は図5の線8−8にそった断面図である。
【図9】図9は図5の線9−9にそった断面図である。
【図10】図10は、着用されたマウスガード(歯は破線で示されている)の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の特定の実施例が添付の図面を参照して記述されるが、これらは例示にであって、本初発明の原理を適用した多くの適用例のうちの図示のためにいくつかの例に過ぎないことを理解すべきである。当業者には、特許請求の範囲において画定される本発明の思想、範囲、意図の範囲で、種々の変更、修正があり得ることは明らかであろう。
【0022】
図1乃至9において、着用者の歯の上の列を保護するためのマウスガードが符号100で例示されているが、このマウスガードは、第一の上の歯トレイ部110、第二の歯トレイ部140および中間の歯トレイ部170を含む。第一の上の歯トレイ部110は、内面114から外面116にかけて所定の厚みT1(図7))を有する第一の横壁部112、該第一の横壁部112から上に伸張し、上に上面124をもつ本体部122を有し、所定の厚みT2(図7)を有する第一の外壁部120、および第一の横壁部112から上に伸張し、上に上面134をもつ本体部132を有し、所定の厚みT3(図7)を有する第一の内壁部130を有する。第二の歯トレイ部140は、内面144から外面146にかけて所定の厚みT4(図8)を有する第二の横壁部142、該第二の横壁部142から上に伸張し、上に上面154をもつ本体部152を有し、所定の厚みT5(図8)を有する第二の外壁部150、および第二の横壁部142から上に伸張し、上に上面164をもつ本体部162を有し、所定の厚みT6を有する第一の内壁部160を有する。中間の歯トレイ部170は、内面174から外面176にかけて所定の厚みT7(図9)を有する中間横壁部172、該中間横壁部172から上に伸張し、上に上面184をもつ本体部182を有し、所定の厚みT8(図9)を有する中間外壁部180、および中間横壁部172から上に伸張し、上に上面194をもつ本体部192を有し、所定の厚みT9(図9)を有する中間内壁部190を有する。3つの横壁部112、142および172は整列し、3つの外壁部120、150および180は整列し、3つの内壁部130、160および190は整列し、その結果、着用者300の歯の上の列200がマウスガード300内に配置されると、歯の上の列200は、整列して横壁部112、142および172に当接し、歯の上の列200の外表面210に隣接した、3つの整列した外壁部120、150および180によって、さらに歯の上の列200の内表面220に隣接した、3つの整列した内壁部130、160および190(3つの内壁部130、160および190は、マウスガードが着用者の口の中に入れられるとき、着用者ののどへと導くマウスガード100の中央領域を取り囲んでいる。)によって、保護される。
【0023】
本発明の革新的な点は、マウスガード本体に呼吸のための開口を組み込んだことである。
【0024】
ひとつの革新的な点は、第一の外壁部120に、上面124から本体部122内へ、そして、第一の外壁部120の横方向の厚さT2を通過して伸張する少なくともひとつの呼吸空洞10、および第二の外壁部120に、上面154から本体部152内へ、そして、第二の外壁部150の横方向の厚さT5を通過して延びる少なくともひとつの呼吸空洞20を形成してなり、その結果、着用者の口の中のマウスガード100の外側から呼吸空洞10および20を通過する、マウスガード100の中央地域90内への空気の通路が形成され、空気が着用者ののどへと流れることができる。少なくとも1つの呼吸空洞10および20が、第一および第二の外壁部に示されているが、第一の外壁部120、第二の外壁部150に多数の呼吸空洞をもつようにすることも、本発明の精神および範囲の中であることは分かるであろう。各呼吸空洞10および/または20は、空気がマウスガード100内の位置から中央領域90へと流れ、空気が着用者ののどへと流れることができるように、略“V”字形状、“U”字形状、他の所望の形状をとってもよい。
【0025】
この革新的な点はさらにまた、上面184から中間外壁部180に伸張し、かつ中間外壁部180の厚さT8を通過して伸張する少なくとも1つの呼吸空洞30を中間歯トレイ部170の中間外壁部180に形成し、このことにより、空気の通路が着用者の口内のマウスガード100の外側から中間外壁部180の呼吸空洞30を通過し、マウスガード100の中央地域90へと形成され、その結果空気は着用者ののどへ流れることである。少なくともひとつの呼吸空洞30が中間外壁部180に示されているが、中間外壁部180に複数の呼吸空洞を設けることも本発明の思想および範囲の中であることは分かるであろう。各呼吸空洞30は、空気が着用者の口内の位置からマウスガード100の中央地域90に通過でき、その結果空気が着用者ののどへ流れることができる略“V”字形状、“U”字形状、その他所望の形状をとってもよい。
【0026】
本革新的な点はまた、上面134から第一の内壁部130の本体部132へ伸張し、かつ第一の内壁部130の横方向厚さT3を通過して伸張する少なくともひとつの呼吸空洞12(図3)を第一の歯トレイ部110の第一の内壁部130に形成し、さらに、上面164から第二の内壁部160の本体部160へ伸張し、かつ第二の内壁部160の横方向厚さT6を通過して伸張する少なくともひとつの呼吸空洞22(図3)を第二の歯トレイ部140の第二の内壁部160に形成し、このことにより空気の通路が呼吸空洞を通過しマウスガード100の中央領域90へと形成され、その結果空気は着用者ののどへ流れることである。少なくとも1つの呼吸空洞12、22が第一および第二の内壁部に示されているが、第一の内壁部130および第二の内壁部160に複数の呼吸空洞を設けることも本発明の思想および範囲の中であることは分かるであろう。各空気空洞12および/または22は、空気が着用者の口内の位置からマウスガード100の中央地域90に通過でき、その結果空気が着用者ののどへ流れることができる略“V”字形状、“U”字形状、その他所望の形状をとってもよい。
【0027】
さらに、この革新的な点は、上面194から中間内壁部190に伸張し、かつ中間内壁部190の厚さT9を通過して伸張する少なくとも1つの呼吸空洞32(図3)を中間歯トレイ部170の中間内壁部180に形成し、このことにより、空気の通路が、着用者の口の中で、中間内側壁部190の呼吸空洞32を通過しマウスガード100の中央領域へとの外側から中間外壁部180の呼吸空洞30を通過し、マウスガード100の中央地域90へと形成され、その結果空気は着用者ののどへ流れることである。少なくとも1つの呼吸空洞32が中間内壁部190に示されているが、中間内壁部190に複数の呼吸空洞を設けることも本発明の思想および範囲の中であることは分かるであろう。各呼吸空洞32は、空気が着用者の口内の位置からマウスガード100の中央地域90に通過でき、その結果空気が着用者ののどへ流れることができる略“V”字形状、“U”字形状、その他所望の形状をとってもよい。
【0028】
本発明は、第一の歯トレイ部110の第一の外壁部120に、第一の外壁部120の横方向の厚さT2を通過して伸張する、少なくともひとつ、好適には複数の呼吸孔14A、14B、14C(図4B、図5)を形成し、第二の歯トレイ部140の第二の外壁部150に、第二の外壁部150の横方向の厚さT5を通過して伸張する、少なくともひとつ、好適には複数の呼吸孔24A、24B、24C(図4A、図5)を形成し、このことにより、空気の通路が、着用者の口内のマウスガード100の外側から第一および第二の外壁部120および150にある複数の呼吸孔を通過し、マウスガード100の中央地域90へと形成され、その結果空気は着用者ののどへ流れることができる。呼吸孔は円形でも、長円でも、他の所望とする形状でよい。
【0029】
本発明は、中間歯トレイ部170の中間外壁部180に、中間外壁部180の横方向の厚さT8を通過して伸張する、少なくともひとつ、好適には複数の呼吸孔34A、34B、34C(図1、図2、図5)を形成し、このことにより、空気の通路が、着用者の口内のマウスガード100の外側から中間外壁部180にある複数の呼吸孔を通過し、マウスガード100の中央地域90へと形成され、その結果空気は着用者ののどへ流れることができる。呼吸孔は円形でも、長円でも、他の所望とする形状でよい。
【0030】
本発明はまた、第一の歯トレイ部110の第一の内壁部130に、第一の内壁部130の横方向の厚さT3を通過して伸張する、少なくともひとつ、好適には複数の呼吸孔16A、16B、16C(図1、図5)を形成し、第二の歯トレイ部140の第二の内壁部160に、第二の内壁部160の横方向の厚さT6を通過して伸張する、少なくともひとつ、好適には複数の呼吸孔26A、26B、26C(図5)を形成し、このことにより、空気の通路が、第一および第二の内壁部130および160にある複数の呼吸孔を通過し、マウスガード100の中央地域90へと形成され、その結果空気は着用者ののどへ流れることができる。呼吸孔は円形でも、長円でも、他の所望とする形状でよい。
【0031】
本発明は、中間歯トレイ部170の中間内壁部190に、中間内壁部190の横方向の厚さT9を通過して伸張する、少なくともひとつ、好適には複数の呼吸孔36A、36B、36C(図3、図5)を形成し、このことにより、空気の通路が、中間内壁部190にある複数の呼吸孔を通過し、マウスガード100の中央地域90へと形成され、その結果空気は着用者ののどへ流れることができる。呼吸孔は円形でも、長円でも、他の所望とする形状でよい。
【0032】
本発明はまた、第一の歯トレイ部110の第一の横壁部112に、第一の横壁部112の厚さT1を通過して伸張する、少なくともひとつ、好適には複数の呼吸孔18A、18B、18C(図1、図5)を形成し、第二の歯トレイ部140の第二の横壁部142に、第二の横壁部142の厚さT4を通過して伸張する、少なくともひとつ、好適には複数の呼吸孔28A、28B、28C(図1、図5)を形成し、このことにより、空気の通路が、マウスガード110の外側から第一および第二の横壁部112および142にある複数の呼吸孔を通過し、マウスガード100の中央地域90へと形成される。呼吸孔は円形でも、長円でも、他の所望とする形状でよい。
【0033】
本発明は、中間歯トレイ部170の中間横壁部172に、中間横壁部172の横方向の厚さT7を通過して伸張する、少なくともひとつ、好適には複数の呼吸孔38A、38B、38C(図1、図5)を形成し、このことにより、空気の通路が、中間横壁部172にある複数の呼吸孔を通過して形成される。呼吸孔は円形でも、長円でも、他の所望とする形状でよい。
【0034】
前述では呼吸孔が説明されたが、呼吸開口部であってもよい。従って、呼吸孔14A、14B、14C、18A、18B、18C、16A、16B、16C、24A、24B、24C、28A、28B、28C、26A、26B、26C、34A、34B、34C、38A、38B、38C、36A、36B、および36Cは呼吸開口部または空気通路手段と説明され得る。
【0035】
本発明の革新的な点は、着用者が呼吸空洞または呼吸孔(開口部)を通して呼吸できるように、マウスガード100のいろいろな位置に呼吸空洞または呼吸孔(開口部)を形成することである。マウスガードは口の中で、間に歯が位置するように保持されるが、マウスガードの本体のいろいろな位置にある呼吸空洞または呼吸開口部により、着用者はマウスガードを着用したまま呼吸することができ、試合の間に外さなくともよい。
【0036】
本発明はマウスガードの外壁部、内壁部および横方向底壁部に、所望に組み合わせた呼吸空洞および呼吸孔を形成することである。マウスガードは、外壁部および横方向底壁部があれば内壁部はなくともよいことは分かるであろう。マウスガード本体のどこかの部分のどこかの位置に呼吸空洞、呼吸開口部(孔)を設けることは本発明の思想、範囲内のことである。
【0037】
本発明は、呼吸空洞を組み込まない従来技術を超えた顕著な効果を奏する。例示すると、フットボールの試合の間、各プレーが終わった後に、プレーヤーは口で呼吸をするためにマウスガードを外す。あるデザインでは、マウスガードは、ヘルメットに付着されているが、このことは、ヘルメットがたたき落とされると、問題を生じさせる。マウスガードが緩いデザインの場合、プレーヤーはマウスを手で保持していなければならず、あるいはそれをヘルメットに取り受けなければならない。いずれの場合も不衛生であり、プレーヤーが口の中にマウスカードを保持しようとするとき細菌等が口の中に入ることになる。呼吸孔が形成されると、プレーが終了したあとも、プレーヤーは口の中にマウスガードをいれて置くことができる。プレーヤーが口を通して呼吸できることは、競技の間、プレーヤーはよりよい競技を行うことができる。
【0038】
本発明のマウスガードは、ゴム、樹脂、塩化ポリビニル、他の合成プラスチックのような強い材料で、一体に成形することができる。
【0039】
もちろん、前述して特定の形状、組み合わせ、特定の実施例、特定の使用により本発明は限定されず、ここで装置や方法の動作のために開示した(本発明が実施され、動作され得るすべての変形例、修正例を開示したのではない)本発明の思想、範囲に内で種々の変形や修正を行うことができる。
【符号の説明】
【0040】
100 マウスガード
110 第一の歯トレイ部
140 第二の歯トレイ部
170 中間の歯トレイ部
112 第一の横壁部
120 第一の外壁部
130 第一の内壁部
142 第二の横壁部
150 第二の外壁部
160 第二の内壁部
172 中間横壁部
180 中間外壁部
190 中間内壁部
10、12 呼吸空洞
20、22 呼吸空洞
30、32 呼吸空洞
14A、14B、14C 呼吸孔(呼吸開口部)
16A、16B、16C 呼吸孔(呼吸開口部)
18A、18B、18C 呼吸孔(呼吸開口部)
24A、24B、24C 呼吸孔(呼吸開口部)
26A、26B、26C 呼吸孔(呼吸開口部)
28A、28B、28C 呼吸孔(呼吸開口部)
34A、34B、34C 呼吸孔(呼吸開口部)
36A、36B、36C 呼吸孔(呼吸開口部)
38A、38B、38C 呼吸孔(呼吸開口部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着用者の歯の上の列を保護するマウスガードであって、
a.第一の歯トレイ部、第二の歯トレイ部および中間歯トレイ部を含む歯保護部であって、
前記第一の歯トレイ部が、第一の横壁部、該第一の横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有し、外側から内側にかけて横方向の厚さを有する第一の外壁部、および前記第一の横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有し、前記第一の横壁部側から内側にかけて横方向の厚さを有する第一の内壁部を有し、
前記第二の歯トレイ部が、第二の横壁部、該第二の横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有し、外側から内側にかけて横方向の厚さを有する第二の外壁部、および前記第二の横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有し、前記第二の横壁部側から内側にかけて横方向の厚さを有する第二の内壁部を有し、
前記中間歯トレイ部が、中間横壁部と、該中間横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有し、外側から内側にかけて横方向の厚さを有する中間外壁部、および前記中間横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有し、前記中間横壁部側から内側にかけて横方向の厚さを有する中間内壁部を有し、
前記三つの横壁部は整列し、前記三つの外壁部は整列し、さらに前記三つの内壁部は整列して、歯の上の列がマウスガード内に位置したとき、歯の上の列は前記三つの整列した横壁部に当接し、歯の上の列の外側表面に隣接する前記三つの整列した外壁部により、さらに歯の上の列の内側表面に隣接する前記三つの整列した内壁部により保護され、
前記三つの整列した内壁部は、着用者ののどに通じるマウスガードの中央領域を取り囲む、
ところの歯保護部と、
b.前記第一の歯トレイ部の第一の外壁部にあり、前記上面から前記第一の外壁部の本体部へ伸張し、前記第一の外壁部の横方向厚さを通過するように伸張する少なくともひとつの呼吸空洞と、
前記第二の歯トレイ部の第二の外壁部にあり、前記上面から前記第二の外壁部の本体部へ伸張し、前記第二の外壁部の横方向厚さを通過するように伸張する少なくともひとつの呼吸空洞と、
を有し、
着用者の口内にあるマウスガードの外側から前記呼吸空洞を通過する、マウスガードの中央領域への空気の通路が形成されて、空気が着用者ののどに流れることを特徴とするマウスガード。
【請求項2】
a.前記中間歯トレイ部の中間外壁部にあり、前記上面から前記中間外壁部の本体部へ伸張し、前記中間外壁部の横方向厚さを通過するように伸張する少なくともひとつの呼吸空洞をさらに有し、
着用者の口内にあるマウスガードの外側から前記中間外壁部の前記呼吸空洞を通過する、マウスガードの中央領域内への空気の通路が形成されて、空気が着用者ののどに流れることを特徴とする請求項2に記載のマウスガード。
【請求項3】
着用者の歯の上の列を保護するマウスガードであって、
a.第一の歯トレイ部、第二の歯トレイ部および中間歯トレイ部を含む歯保護部であって、
前記第一の歯トレイ部が、第一の横壁部、該第一の横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有し、外側から内側にかけて横方向の厚さを有する第一の外壁部、および前記第一の横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有し、前記第一の横壁部側から内側にかけて横方向の厚さを有する第一の内壁部を有し、
前記第二の歯トレイ部が、第二の横壁部、該第二の横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有し、外側から内側にかけて横方向の厚さを有する第二の外壁部、および前記第二の横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有し、前記第二の横壁部側から内側にかけて横方向の厚さを有する第二の内壁部を有し、
前記中間歯トレイ部が、中間横壁部と、該中間横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有し、外側から内側にかけて横方向の厚さを有する中間外壁部、および前記中間横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有し、前記中間横壁部側から内側にかけて横方向の厚さを有する中間内壁部を有し、
前記三つの横壁部は整列し、前記三つの外壁部は整列し、さらに前記三つの内壁部は整列して、歯の上の列がマウスガード内に位置したとき、歯の上の列は前記三つの整列した横壁部に当接し、歯の上の列の外側表面に隣接する前記三つの整列した外壁部により、さらに歯の上の列の内側表面に隣接する前記三つの整列した内壁部により保護され、
前記三つの整列した内壁部は、着用者ののどに通じるマウスガードの中央領域を取り囲む、
ところの歯保護部と、
b.前記第一の歯トレイ部の第一の内壁部にあり、前記上面から前記第一の内壁部の本体部へ伸張し、前記第一の内壁部の横方向厚さを通過するように伸張する少なくともひとつの呼吸空洞と、
前記第二の歯トレイ部の第二の内壁部にあり、前記上面から前記第二の内壁部の本体部へ伸張し、前記第二の内壁部の横方向厚さを通過するように伸張する少なくともひとつの呼吸空洞と、
を有し、
前記呼吸空洞を通過する、マウスガードの中央領域への空気の通路が形成されて、空気が着用者ののどに流れることを特徴とするマウスガード。
【請求項4】
a.前記中間歯トレイ部の中間内壁部にあり、前記上面から前記中間内壁部の本体部へ伸張し、前記中間内壁部の横方向厚さを通過するように伸張する少なくともひとつの呼吸空洞をさらに有し、
着用者の口内に、前記中間内壁部の前記呼吸空洞を通過する、マウスガードの中央領域内への空気の通路が形成されて、空気が着用者ののどに流れることを特徴とする請求項3に記載のマウスガード。
【請求項5】
着用者の歯の上の列を保護するマウスガードであって、
a.第一の歯トレイ部、第二の歯トレイ部および中間歯トレイ部を含む歯保護部であって、
前記第一の歯トレイ部が、第一の横壁部、該第一の横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有し、外側から内側にかけて横方向の厚さを有する第一の外壁部、および前記第一の横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有し、前記第一の横壁部側から内側にかけて横方向の厚さを有する第一の内壁部を有し、
前記第二の歯トレイ部が、第二の横壁部、該第二の横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有し、外側から内側にかけて横方向の厚さを有する第二の外壁部、および前記第二の横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有し、前記第二の横壁部側から内側にかけて横方向の厚さを有する第二の内壁部を有し、
前記中間歯トレイ部が、中間横壁部と、該中間横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有し、外側から内側にかけて横方向の厚さを有する中間外壁部、および前記中間横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有し、前記中間横壁部側から内側にかけて横方向の厚さを有する中間内壁部を有し、
前記三つの横壁部は整列し、前記三つの外壁部は整列し、さらに前記三つの内壁部は整列して、歯の上の列がマウスガード内に位置したとき、歯の上の列は前記三つの整列した横壁部に当接し、歯の上の列の外側表面に隣接する前記三つの整列した外壁部により、さらに歯の上の列の内側表面に隣接する前記三つの整列した内壁部により保護され、
前記三つの整列した内壁部は、着用者ののどに通じるマウスガードの中央領域を取り囲む、
ところの歯保護部と、
b.前記第一の歯トレイ部の第一の外壁部にあり、前記第一の外壁部の横方向厚さを通過して伸張する複数の呼吸孔と、
前記第二の歯トレイ部の第二の外壁部にあり、前記第二の外壁部の横方向厚さを通過して伸張する複数の呼吸孔と、
を有し、
着用者の口内にあるマウスガードの外側から前記第一および第二の外壁部の複数の呼吸孔を通過する、マウスガードの中央領域への空気の通路が形成されて、空気が着用者ののどに流れることを特徴とするマウスガード。
【請求項6】
a.前記中間歯トレイ部の中間外壁部にあり、前記中間外壁部の横方向厚さを通過して伸張する複数の呼吸孔をさらに有し、
着用者の口内にあるマウスガードの外側から前記中間外壁部の前記複数の呼吸孔を通過する、マウスガードの中央領域内への空気の通路が形成されて、空気が着用者ののどに流れることを特徴とする請求項5に記載のマウスガード。
【請求項7】
着用者の歯の上の列を保護するマウスガードであって、
a.第一の歯トレイ部、第二の歯トレイ部および中間歯トレイ部を含む歯保護部であって、
前記第一の歯トレイ部が、第一の横壁部、該第一の横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有し、外側から内側にかけて横方向の厚さを有する第一の外壁部、および前記第一の横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有し、前記第一の横壁部側から内側にかけて横方向の厚さを有する第一の内壁部を有し、
前記第二の歯トレイ部が、第二の横壁部、該第二の横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有し、外側から内側にかけて横方向の厚さを有する第二の外壁部、および前記第二の横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有し、前記第二の横壁部側から内側にかけて横方向の厚さを有する第二の内壁部を有し、
前記中間歯トレイ部が、中間横壁部と、該中間横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有し、外側から内側にかけて横方向の厚さを有する中間外壁部、および前記中間横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有し、前記中間横壁部側から内側にかけて横方向の厚さを有する中間内壁部を有し、
前記三つの横壁部は整列し、前記三つの外壁部は整列し、さらに前記三つの内壁部は整列して、歯の上の列がマウスガード内に位置したとき、歯の上の列は前記三つの整列した横壁部に当接し、歯の上の列の外側表面に隣接する前記三つの整列した外壁部により、さらに歯の上の列の内側表面に隣接する前記三つの整列した内壁部により保護され、
前記三つの整列した内壁部は、着用者ののどに通じるマウスガードの中央領域を取り囲む、
ところの歯保護部と、
b.前記第一の歯トレイ部の第一の内壁部にあり、前記第一の内壁部の横方向厚さを通過して伸張する複数の呼吸孔と、
前記第二の歯トレイ部の第二の内壁部にあり、前記第二の内壁部の横方向厚さを通過して伸張する複数の呼吸孔と、
を有し、
前記第一および第二の内壁部の複数の呼吸孔を通過する、マウスガードの中央領域への空気の通路が形成されて、空気が着用者ののどに流れることを特徴とするマウスガード。
【請求項8】
a.前記中間歯トレイ部の中間内壁部にあり、前記中間内壁部の横方向厚さを通過して伸張する複数の呼吸孔をさらに有し、
前記中間内壁部の前記複数の呼吸孔を通過する、マウスガードの中央領域内への空気の通路が形成されて、空気が着用者ののどに流れることを特徴とする請求項7に記載のマウスガード。
特徴とする請求項5に記載のマウスガード。
【請求項9】
着用者の歯の上の列を保護するマウスガードであって、
a.第一の歯トレイ部、第二の歯トレイ部および中間歯トレイ部を含む歯保護部であって、
前記第一の歯トレイ部が、内面から外面にかけて所定の厚さをもつ第一の横壁部、該第一の横壁部から上に伸張する本体部を有する第一の外壁部、および前記第一の横壁部から上に伸張する本体部を有する第一の内壁部を有し、
前記第二の歯トレイ部が、内面から外面にかけて所定の厚さをもつ第二の横壁部、該第二の横壁部から上に伸張する本体部を有する第二の外壁部、および前記第二の横壁部から上に伸張する本体部を有する第二の内壁部を有し、
前記中間歯トレイ部が、内面から外面にかけて所定の厚さをもつ中間横壁部と、該中間横壁部から上に伸張する本体部を有する中間外壁部、および前記中間横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有する中間内壁部を有し、
前記三つの横壁部は整列し、前記三つの外壁部は整列し、さらに前記三つの内壁部は整列して、歯の上の列がマウスガード内に位置したとき、歯の上の列は前記三つの整列した横壁部に当接し、歯の上の列の外側表面に隣接する前記三つの整列した外壁部により、さらに歯の上の列の内側表面に隣接する前記三つの整列した内壁部により保護され、
前記三つの整列した内壁部は、着用者ののどに通じるマウスガードの中央領域を取り囲む、
ところの歯保護部と、
b.前記第一の歯トレイ部の第一の横壁部にあり、前記第一の横壁部の横方向厚さを通過して伸張する複数の呼吸孔と、
前記第二の歯トレイ部の第二の横壁部にあり、前記第二の内壁部の横方向厚さを通過して伸張する複数の呼吸孔と、
を有し、
着用者の口内のマウスガードの外側から前記第一および第二の横壁部の複数の呼吸孔を通過する、マウスガードの中央領域への空気の通路が形成されて、空気が着用者ののどに流れることを特徴とするマウスガード。
【請求項10】
a.前記中間歯トレイ部の中間横壁部にあり、前記中間横壁部の横方向厚さを通過して伸張する複数の呼吸孔をさらに有し、
着用者の口内のマウスガードの外側から前記中間横壁部の前記複数の呼吸孔を通過する、マウスガードの中央領域内への空気の通路が形成されて、空気が着用者ののどに流れることを特徴とする請求項9に記載のマウスガード。
【請求項11】
着用者の歯の上の列を保護するマウスガードであって、
a.第一の歯トレイ部、第二の歯トレイ部および中間歯トレイ部を含む歯保護部であって、
前記第一の歯トレイ部が、第一の横壁部、該第一の横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有し、外側から内側にかけて横方向の厚さを有する第一の外壁部、および前記第一の横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有し、前記第一の横壁部側から内側にかけて横方向の厚さを有する第一の内壁部を有し、
前記第二の歯トレイ部が、第二の横壁部、該第二の横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有し、外側から内側にかけて横方向の厚さを有する第二の外壁部、および前記第二の横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有し、前記第二の横壁部側から内側にかけて横方向の厚さを有する第二の内壁部を有し、
前記中間歯トレイ部が、中間横壁部と、該中間横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有し、外側から内側にかけて横方向の厚さを有する中間外壁部、および前記中間横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有し、前記中間横壁部側から内側にかけて横方向の厚さを有する中間内壁部を有し、
前記三つの横壁部は整列し、前記三つの外壁部は整列し、さらに前記三つの内壁部は整列して、歯の上の列がマウスガード内に位置したとき、歯の上の列は前記三つの整列した横壁部に当接し、歯の上の列の外側表面に隣接する前記三つの整列した外壁部により、さらに歯の上の列の内側表面に隣接する前記三つの整列した内壁部により保護され、
前記三つの整列した内壁部は、着用者ののどに通じるマウスガードの中央領域を取り囲む、
ところの歯保護部と、
b.前記第一の歯トレイ部の第一の外壁部または前記第二の歯トレイ部の第二の外壁部の少なくとも一方にある、少なくともひとつの呼吸空洞であって、
前記第一の外壁部にあるときの呼吸空洞は、前記上面から前記第一の外壁部の本体部へ伸張し、前記第一の外壁部の横方向厚さを通過するように伸張し、
前記第二の外壁部にあるときの呼吸空洞は、前記上面から前記第二の外壁部の本体部へ伸張し、前記第二の外壁部の横方向厚さを通過するように伸張する、ところの呼吸空洞と、
を有し、
着用者の口内にあるマウスガードの外側から前記少なくともひとつの呼吸空洞を通過する、マウスガードの中央領域への空気の通路が形成されて、空気が着用者ののどに流れることを特徴とするマウスガード。
【請求項12】
着用者の歯の上の列を保護するマウスガードであって、
a.第一の歯トレイ部、第二の歯トレイ部および中間歯トレイ部を含む歯保護部であって、
前記第一の歯トレイ部が、第一の横壁部、該第一の横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有し、外側から内側にかけて横方向の厚さを有する第一の外壁部、および前記第一の横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有する第一の内壁部を有し、
前記第二の歯トレイ部が、第二の横壁部、該第二の横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有し、外側から内側にかけて横方向の厚さを有する第二の外壁部、および前記第二の横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有する第二の内壁部を有し、
前記中間歯トレイ部が、中間横壁部と、該中間横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有し、外側から内側にかけて横方向の厚さを有する中間外壁部、および前記中間横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有する中間内壁部を有し、
前記三つの横壁部は整列し、前記三つの外壁部は整列し、さらに前記三つの内壁部は整列して、歯の上の列がマウスガード内に位置したとき、歯の上の列は前記三つの整列した横壁部に当接し、歯の上の列の外側表面に隣接する前記三つの整列した外壁部により、さらに歯の上の列の内側表面に隣接する前記三つの整列した内壁部により保護され、
前記三つの整列した内壁部は、着用者ののどに通じるマウスガードの中央領域を取り囲む、
ところの歯保護部と、
b.前記第一の歯トレイ部または前記第二の歯トレイ部の少なくとも一方の外壁部の横方向厚さを通過した伸張する複数の呼吸孔と、
を有し、
着用者の口内にあるマウスガードの外側から前記呼吸孔を通過する、マウスガードの中央領域への空気の通路が形成されて、空気が着用者ののどに流れることを特徴とするマウスガード。
【請求項13】
着用者の歯の上の列を保護するマウスガードであって、
a.第一の歯トレイ部、第二の歯トレイ部および中間歯トレイ部を含む歯保護部であって、
前記第一の歯トレイ部が、内面から外面にかけて所定の厚さをもつ第一の横壁部、該第一の横壁部から上に伸張する本体部を有する第一の外壁部、および前記第一の横壁部から上に伸張する本体部を有する第一の内壁部を有し、
前記第二の歯トレイ部が、内面から外面にかけて所定の厚さをもつ第二の横壁部、該第二の横壁部から上に伸張する本体部を有する第二の外壁部、および前記第二の横壁部から上に伸張する本体部を有する第二の内壁部を有し、
前記中間歯トレイ部が、内面から外面にかけて所定の厚さをもつ中間横壁部と、該中間横壁部から上に伸張する本体部を有する中間外壁部、および前記中間横壁部から上に伸張し、上に上面をもつ本体部を有する中間内壁部を有し、
前記三つの横壁部は整列し、前記三つの外壁部は整列し、さらに前記三つの内壁部は整列して、歯の上の列がマウスガード内に位置したとき、歯の上の列は前記三つの整列した横壁部に当接し、歯の上の列の外側表面に隣接する前記三つの整列した外壁部により、さらに歯の上の列の内側表面に隣接する前記三つの整列した内壁部により保護され、
前記三つの整列した内壁部は、着用者ののどに通じるマウスガードの中央領域を取り囲む、
ところの歯保護部と、
b.前記第一の歯トレイ部の第一の横壁部または前記第二の歯トレイ部の第二の横壁部の少なくとも一方にある、複数の呼吸孔であって、
前記第一の横壁部にあるときの呼吸孔は、前記第一の横壁部の横方向厚さを通過するように伸張し、
前記第二の横壁部にあるときの呼吸孔は、前記第二の横壁部の横方向厚さを通過するように伸張する、ところの呼吸孔と、
を有し、
着用者の口内のマウスガードの外側から前記第一または第二の横壁部の複数の呼吸孔を通過する、マウスガードの中央領域への空気の通路が形成されて、空気が着用者ののどに流れることを特徴とするマウスガード。
【請求項14】
着用者の歯の上の列を保護するマウスガードであって、
a.第一の歯トレイ部、第二の歯トレイ部および中間歯トレイ部を含む歯保護部であって、
前記第一の歯トレイ部が、内面から外面にかけて所定の厚さをもつ第一の横壁部、該第一の横壁部から上に伸張する本体部を有する第一の外壁部、および前記第一の横壁部から上に伸張する本体部を有する第一の内壁部を有し、
前記第二の歯トレイ部が、内面から外面にかけて所定の厚さをもつ第二の横壁部、該第二の横壁部から上に伸張する本体部を有する第二の外壁部、および前記第二の横壁部から上に伸張する本体部を有する第二の内壁部を有し、
前記中間歯トレイ部が、内面から外面にかけて所定の厚さをもつ中間横壁部と、該中間横壁部から上に伸張する本体部を有する中間外壁部、および前記中間横壁部から上に伸張する中間内壁部を有し、
前記三つの横壁部は整列し、前記三つの外壁部は整列し、さらに前記三つの内壁部は整列して、歯の上の列がマウスガード内に位置したとき、歯の上の列は前記三つの整列した横壁部に当接し、歯の上の列の外側表面に隣接する前記三つの整列した外壁部により、さらに歯の上の列の内側表面に隣接する前記三つの整列した内壁部により保護され、
前記三つの整列した内壁部は、着用者ののどに通じるマウスガードの中央領域を取り囲む、
ところの歯保護部と、
b.前記中間歯トレイ部の中間横壁部にあり、前記中間横壁部の前記厚さを通過して伸張する複数の呼吸孔と、
を有し、
着用者の口内のマウスガードの外側から前記中間横壁部の前記複数の呼吸孔を通過する、マウスガードの中央領域への空気の通路が形成されて、空気が着用者ののどに流れることを特徴とするマウスガード。
【請求項15】
着用者の歯を保護するマウスガードであって、
a.歯の保護のための、歯を入れる本体部と、
b.該本体部にあり、間隔があけられた複数の呼吸孔と、
を含み、
各呼吸孔が、前記本体部の上面から前記本体部の側壁の一部に伸張し、空気が着用者の口内に位置から着用者ののどへながれるように、空気の通路が形成されることを特徴とするマウスガード。
【請求項16】
着用者の歯を保護するマウスガードであって、
a.歯の保護のための、歯を入れる本体部と、
b.該本体部にあり、前記本体部の上面から前記本体部の側壁の一部へと伸張する少なくともひとつの呼吸空洞と、
を含み、
空気が着用者の口内に位置から着用者ののどへながれるように、空気の通路が形成されることを特徴とするマウスガード。
【請求項17】
着用者の歯を保護するマウスガードであって、
a.歯の保護のための、歯を入れる本体部と、
b.該本体部の側壁をそれぞれ通過して伸張する、間隔があけられた複数の呼吸開口部と、
を含み、
空気が着用者の口内に位置から着用者ののどへながれるように、空気の通路が形成されることを特徴とするマウスガード。
【請求項18】
着用者の歯を保護するマウスガードであって、
a.歯の保護のための、歯を入れる本体部と、
b.該本体部の底壁をそれぞれ通過して伸張する、間隔があけられた複数の呼吸開口部と、
を含み、
空気が着用者の口内に位置から着用者ののどへながれるように、空気の通路が形成されることを特徴とするマウスガード。
【請求項19】
着用者の歯を保護するマウスガードであって、
a.歯の保護のための、歯を入れる本体部と、
b.該本体部の側壁を通過して伸張する、少なくともひとつの呼吸開口部と、
を含み、
空気が着用者の口内に位置から着用者ののどへながれるように、空気の通路が形成されることを特徴とするマウスガード。
【請求項20】
着用者の歯を保護するマウスガードであって、
a.歯の保護のための、歯を入れる本体部と、
b.該本体部の底壁を通過して伸張する、少なくともひとつの呼吸開口部と、
を含み、
空気が着用者の口内に位置から着用者ののどへながれるように、空気の通路が形成されることを特徴とするマウスガード。
【請求項21】
着用者の歯を保護するマウスガードであって、
a.水平方向に整列した横壁部と該横壁部にほぼ垂直に整列した外壁部とを少なくとも有する歯保護部と、
b.空気が着用者の口から着用者ののどへ流れることができるように、前記歯保護部の少なくとも一部分にある空気通路手段と、
を含むことを特徴とするマウスガード。
【請求項22】
前記空気通路手段が、前記水平方向に整列された横壁部を通過して伸張する、間隔があけられた複数の開口部からなる、請求項21に記載のマウスガード。
【請求項23】
前記空気通路手段が、前記水平方向に整列された横壁部を通過して伸張する、少なくともひとつの開口部からなる、請求項21に記載のマウスガード。
【請求項24】
前記空気通路手段が、前記外壁部を通過して伸張する、間隔があけられた複数の開口部からなる、請求項21に記載のマウスガード。
【請求項25】
前記空気通路手段が、前記外壁部を通過して伸張する少なくとも一つの開口部からなる、請求項21に記載のマウスガード。
【請求項26】
前記空気通路手段が、前記外壁部の上面から前記外壁部の一部分への、間隔が空けられた複数の空洞からなる、請求項21に記載のマウスガード。
【請求項27】
前記空気通路手段が、前記外壁部の上面から前記外壁部の一部分への、少なくともひとつの空洞からなる、請求項21に記載のマウスガード。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−24581(P2012−24581A)
【公開日】平成24年2月9日(2012.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−159009(P2011−159009)
【出願日】平成23年7月20日(2011.7.20)
【出願人】(511176296)ジェーアール286テクノロジーズ・インコーポレイテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】JR286TECHNOLOGIES,INC.
【住所又は居所原語表記】4000 Redondo Beach Avenue,Suite 101,Redondo Beach,California 90278,the United States of America