説明

マグネシウムシリサイド粉末及び、それを用いた焼結体、熱電変換素子、それらの製造方法

【課題】 均一な粒子形状を有するマグネシウムシリサイド粉末、およびその製造方法を提供する。また、得られたマグネシウムシリサイド粉末を用いた焼結体、熱電変換素子とそれらの製造方法を提供する。
【解決手段】 マグネシウムシリサイド粉末(MgSi)であって、下記一般式(1)で表される粒子径が0.1〜100μmであるマグネシウムシリサイド粉末。
【化1】


(一般式(1)中、LはSn、Geのうち少なくとも一つ以上から選ばれる元素、MはAl、Ag、As、Cu、Sb、P、Bのうち少なくとも一つ以上から選ばれる元素、0≦x≦0.5、0≦y≦0.3)

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば熱電変換材料に応用可能なマグネシウムシリサイド粉末、それを用いた焼結体、熱電変換素子およびその製造方法を提供する。
【背景技術】
【0002】
熱電変換材料は、材料両端に生じる温度差のみによって発電可能な材料であり、例えば自動車、焼却炉などから発生する廃熱を電気に変換する技術として注目されている。
【0003】
マグネシウムシリサイドを主成分とする焼結体から成る熱電変換材料は、高温側温度が300℃〜600℃において高効率に発電可能な材料であり、例えば自動車排気ガス、あるいは給湯器由来の廃熱を利用した発電が想定されている。
【0004】
このようなマグネシウムシリサイドを主成分とする熱電変換材料の原料となるマグネシウムシリサイド粉末の製造方法として、大気圧下での溶融法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
しかし、溶融法によって得られたマグネシウムシリサイドは、完全に融着した塊状となる。このため、焼結体を得るには、例えば加圧下での放電プラズマ焼結法、加圧圧縮焼結法の適用が必須となる。これらの方法では、加圧が必須であるため、焼結体形状がペレット状もしくは直方体状に限定される他、大型の焼結体を得ることが困難となる。その結果、熱電変換材料の適用用途が限定される課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−128235号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、均一な粒子形状を有するマグネシウムシリサイド粉末、およびその製造方法を提供する。また、本発明で得られたマグネシウムシリサイド粉末から得られる焼結体、熱電変換素子およびそれらの製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者等は、鋭意検討した結果、特定の粒子径を有するマグネシウムシリサイド粉末により上記課題を解決できることを見出した。
【0009】
すなわち本発明は、下記(1)〜(5)に記載の事項をその特徴とするものである。
(1)マグネシウムシリサイド粉末(MgSi)であって、下記一般式(1)
【0010】
【化1】

(一般式(1)中、LはSn、Geのうち少なくとも一つ以上から選ばれる元素、MはAl、Ag、As、Cu、Sb、P、Bのうち少なくとも一つ以上から選ばれる元素、0≦x≦0.5、0≦y≦0.3)
で表される粒子径が0.1〜100μmであるマグネシウムシリサイド粉末。
(2)結晶相がMgSi単相である上記(1)に記載のマグネシウムシリサイド粉末。
(3)上記(1)または(2)に記載のマグネシウムシリサイド粉末の製造方法であって、
(I)Mg粉末、Si粉末、および上記一般式(1)に記載のLおよびMを含有する粉末を混合し混合原料を得る工程と、
(II)混合原料を不活性もしくは還元雰囲気中、650℃〜800℃で1〜5時間焼成し、マグネシウムシリサイド凝集体を得る工程と、
(III)マグネシウムシリサイド凝集体を粉砕し、マグネシウムシリサイド粉末を得る工程と、からなるマグネシウムシリサイド粉末の製造方法。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかに記載のマグネシウムシリサイド粉末を焼結して得られるマグネシウムシリサイド焼結体。
(5)上記(4)に記載のマグネシウムシリサイド焼結体をそのまま、あるいは外形加工して電極間に付設した熱電変換素子。
(6)上記(4)に記載のマグネシウムシリサイド焼結体の製造方法であって、
(A)マグネシウムシリサイド粉末を所定の形状に成形し成形体を得る工程と、
(B)成形体を不活性もしくは還元雰囲気中、850℃〜1100℃で1時間以上焼成し、マグネシウムシリサイド焼結体を得る工程と、からなるマグネシウムシリサイド焼結体の製造方法。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、均一な粒子形状を有するマグネシウムシリサイド粉末、およびその製造方法を提供することが可能となる。また、本発明で得られたマグネシウムシリサイド粉末から得られる焼結体およびそれらの製造方法を提供することが可能となる。さらに、本発明で得られたマグネシウムシリサイド焼結体は、例えば熱電変換材料の熱電変換素子として応用可能である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0013】
本発明のマグネシウムシリサイド粉末は、下記一般式(1)
【0014】
【化2】

(一般式(1)中、LはSn、Geのうち少なくとも一つ以上から選ばれる元素、MはAl、Ag、As、Cu、Sb、P、Bのうち少なくとも一つ以上から選ばれる元素、0≦x≦0.5、0≦y≦0.3)で表され、粒子径が0.1〜100μmであることを特徴とする。
【0015】
マグネシウムシリサイド粉末の粒子径が0.1μm未満になると、粒子同士の凝集が著しくなる。その結果、後の工程でマグネシウムシリサイド焼結体を製造する際の焼結体の均一性が低下する。一方、マグネシウムシリサイド粉末の粒子径が100μmを超えると、後の工程でマグネシウムシリサイド焼結体を製造する際、マグネシウムシリサイド粒子同士の焼結が進行しにくくなり、焼結体を得ることが困難となる。
【0016】
なお、本発明のマグネシウムシリサイド粉末の粒子径は、例えば走査型電子顕微鏡を用いて、倍率300倍で画像を撮影し、画像中、200個の粒子を無作為に選択してそれぞれの粒子の長径と短径の積の平方根を算出することによって求めることができる。
【0017】
また、本発明のマグネシウムシリサイド粉末の結晶相は、マグネシウムシリサイド単相であることが好ましい。
【0018】
マグネシウムシリサイド以外の結晶相、例えばSiもしくはMgに帰属する結晶相が含有される場合、最終的に得られるマグネシウム焼結体の熱電変換特性が低下する。
【0019】
なお、本発明のマグネシウムシリサイド粉末の結晶相は、例えばX線回折法を用いることによって測定することができる。
【0020】
また、本発明のマグネシウムシリサイド粉末は、例えば下記(I)〜(III)、
(I)Mg粉末、Si粉末、および上記一般式(1)に記載のLおよびMを含有する粉末を混合し混合原料を得る工程と、
(II)混合原料を不活性もしくは還元雰囲気中、650℃〜800℃で1〜5時間焼成し、マグネシウムシリサイド凝集体を得る工程と、
(III)マグネシウムシリサイド凝集体を粉砕し、マグネシウムシリサイド粉末を得る工程と、からなる製造方法によって得ることが可能である。
【0021】
まず、(I)の工程で用いられるMg粉末、Si粉末および上記一般式(1)に記載のLおよびMで表される金属(元素)等の粉末の粒子径は、混合原料の均一性確保の観点から、粒子径250μm以下であることが好ましく、200μm以下であることがより好ましく、180μm以下であることがさらに好ましい。また、Mg粉末、Si粉末およびの上記一般式(1)に記載のLおよびMで表される金属(元素)等粉末の純度は、99.5%以上であることが好ましい。なお、Mg粉末、Si粉末およびの上記一般式(1)に記載のLおよびMで表される金属(元素)等粉末の混合方法としては、例えば、乳鉢での混合、ボールミル、ミキサー、ブレンダー等を好適に用いることができる。また、必要に応じて窒素、アルゴンなどの不活性ガスで置換したグローブボックス内における乳鉢での混合、あるいは不活性ガス置換したボールミル等での混合も好適に用いることができる。
【0022】
次いで、(II)の工程では、(I)の工程で得られた混合原料を焼成することによって混合原料が合金化し、マグネシウムシリサイド凝集体を得ることができる。焼成する際の雰囲気は、混合原料酸化抑制の観点から、アルゴン、窒素などの不活性ガス雰囲気、もしくは1〜10%に希釈した水素などの還元ガス雰囲気であることが好ましい。また、焼成温度は650℃〜800℃であることが好ましい。650℃未満では合金化が十分に進行せず、未反応のMgもしくはSiなどが残留する。一方、800℃を超えると混合原料の焼結が顕著となり、本発明で規定した粒子径のマグネシウムシリサイド粉末が得られなくなる。また、焼成時間は1〜5時間であることが好ましい。1時間未満では合金化が十分に進行せず、未反応のMgもしくはSiなどが残留する。一方、5時間を超えると混合原料の焼結が顕著となり、本発明で規定した粒子径のマグネシウムシリサイド粉末が得られなくなる。なお、混合原料を焼成する際は、混合原料酸化抑制の観点から、カーボン製の坩堝を用いることが好ましい。また、焼成時のMg消失抑制の観点から、坩堝はカーボン製の蓋で密閉することが好ましい。
【0023】
最後に、(III)の工程において、(II)の工程で得られたマグネシウムシリサイド凝集体を摩擦や圧縮の力によって粉砕することによって本発明のマグネシウムシリサイド粉末を得ることができる。粉砕方法としては、例えば、乳鉢での粉砕、ボールミル、ロッドミル等を好適に用いることができる。また、必要に応じて窒素、アルゴンなどの不活性ガスで置換したグローブボックス内における乳鉢での粉砕、あるいは不活性ガス置換したボールミル等での粉砕も好適に用いることができる。
【0024】
なお、本発明のマグネシウムシリサイド粉末を用いることによって、マグネシウムシリサイド焼結体を好適に得ることが可能である。また、得られた焼結体は、例えば熱電変換材料の熱電変換素子としても使用可能である。
【0025】
本発明のマグネシウムシリサイド焼結体は、例えば下記(A)および(B)からなる製造方法によって得ることが可能である。すなわち、
(A)マグネシウムシリサイド粉末を所定の形状に成形(成型)し成形(成型)体を得る工程と、
(B)成形(成型)を不活性もしくは還元雰囲気中、加圧下、あるいは常圧下で850℃〜1100℃で1時間以上焼成し、マグネシウムシリサイド焼結体を得る工程。
ここで、常圧とは、標準大気圧101325Paを中心に上下20%の圧力の範囲で製造することである。実際には、大気圧がかかる状態で、材料・装置の自重以外の荷重をかけない状態である。
【0026】
まず、(A)の工程において、本発明で得られたマグネシウムシリサイド粉末を所定の形状に成形(成型)する方法として、例えば油圧プレス法、スリップ成型法などを好適に用いることができる。また、(B)の工程において成形(成型)体を焼成する際の雰囲気は、成形(成型)体酸化抑制の観点から、アルゴンなどの不活性ガス雰囲気、もしくは1〜10%に希釈した水素などの還元ガス雰囲気であることが好ましい。また、焼成温度は850℃〜1100℃であることが好ましい。850℃未満では焼結が十分に進行せず、本発明のマグネシウムシリサイド焼結体が得られない。一方、1100℃を超えるとマグネシウムの消失が顕著となり、本発明のマグネシウムシリサイド焼結体が得られなくなる。また、焼成時間は1時間以上であれば特に限定されない。なお、成形(成型)体を焼成する際は、成形(成型)体酸化抑制の観点から、カーボン製の坩堝を用いることが好ましい。また、焼成時のMg消失抑制の観点から、坩堝はカーボン製の蓋で密閉することが好ましい。
【実施例】
【0027】
以下、実施例によって、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0028】
(実施例1)
[マグネシウムシリサイド粉末の合成]
マグネシウム粉末(株式会社高純度化学研究所製、純度99.5質量%)5.0g、ケイ素粉末(株式会社高純度化学研究所製、純度99.5質量%)2.3g、スズ粉末(株式会社高純度化学研究所製、純度99.5質量%)2.4g、アルミニウム粉末(株式会社高純度化学研究所製、純度99.5質量%)0.028gをそれぞれ秤量し、乳鉢にて30分間混合して混合原料を作製した。混合原料2.5gをカーボン坩堝(直径20×40mm)に充填してカーボン製の蓋で密閉した後、7%水素気流中(アルゴン希釈)、700℃で3時間焼成し、マグネシウムシリサイド凝集体を得た。次いで、凝集体を、直径3mmのイットリア安定化ジルコニアボールを媒体としたボールミルにより12時間粉砕し、MgSi0.8Sn0.2Al0.01で表されるマグネシウムシリサイド粉末を得た。
【0029】
[粒子径の測定]
走査型電子顕微鏡(株式会社日立ハイテクノロジーズ製、Miniscope)を用いて倍率300倍で粒子外観を撮影した。写真中、200個の粒子を無作為に選択し、それぞれの長径と短径の積の平方根を粒子径として算出した。測定結果を表1に示した。
【0030】
[結晶相の同定]
X線回折装置(株式会社リガク製、Geigerflex RAD−IIA)を用いて合成例で得たマグネシウムシリサイド粉末の結晶相を同定した。結果を表1に示した。
【0031】
[マグネシウムシリサイド焼結体の作製]
マグネシウムシリサイド粉末0.8gを、1軸加圧成型機(直径15×50mm)に充填し、油圧プレス機にて5t/cmで1分間加圧してマグネシウムシリサイド成型体を得た。次いで、成型体をカーボン坩堝(直径20×40mm)に入れてカーボン製の蓋で密閉した後、7%水素気流中(アルゴン希釈)、960℃で2時間焼成し、マグネシウムシリサイド焼結体を得た。
【0032】
[熱電変換特性の評価]
マグネシウムシリサイド焼結体の両端に白金線、およびアルメル−クロム熱電対を接続し、アルゴン気流中、室温(25℃)から700℃まで加熱した。この際、試料両端のアルメル−クロム熱電対間の温度勾配(T1−T2)によって生じる熱起電力(E1−E2)から、下記(a)式に基づいてゼーベック係数α(V/K)を算出した。600℃での測定結果を表1に示した。

α = (E1−E2)/(T1−T2) ・・・(a)

また、白金線を通してマグネシウムシリサイド焼結体に1mAの電流を流した場合に生じる電位差から、600℃での導電率σ(S/cm)を測定した。測定結果を表1に示した。
【0033】
(実施例2)
組成をMgSi0.8Sn0.2Al0.005となるように原料を秤量した以外は実施例1と同様にしてマグネシウムシリサイド粉末およびマグネシウムシリサイド焼結体を作製し、実施例1と同様の評価を行った。結果を表1に示した。
【0034】
(実施例3)
組成をMgSi0.8Sn0.2Al0.03となるように原料を秤量した以外は実施例1と同様にしてマグネシウムシリサイド粉末およびマグネシウムシリサイド焼結体を作製し、実施例1と同様の評価を行った。結果を表1に示した。
【0035】
(実施例4)
組成をMgSiAl0.005となるように原料を秤量した以外は実施例1と同様にしてマグネシウムシリサイド粉末およびマグネシウムシリサイド焼結体を作製し、実施例1と同様の評価を行った。結果を表1に示した。
【0036】
(実施例5)
組成をMgSiAl0.03となるように原料を秤量した以外は実施例1と同様にしてマグネシウムシリサイド粉末およびマグネシウムシリサイド焼結体を作製し、実施例1と同様の評価を行った。結果を表1に示した。
【0037】
(実施例6)
マグネシウムシリサイド焼結体を作製する際の焼成温度を900℃にした以外は実施例1と同様にしてマグネシウムシリサイド粉末およびマグネシウムシリサイド焼結体を作製し、実施例1と同様の評価を行った。結果を表1に示した。
【0038】
(実施例7)
マグネシウムシリサイド焼結体を作製する際の焼成温度を940℃にした以外は実施例1と同様にしてマグネシウムシリサイド粉末およびマグネシウムシリサイド焼結体を作製し、実施例1と同様の評価を行った。結果を表1に示した。
【0039】
【表1】

【0040】
本発明の均一な粒子形状を有するマグネシウムシリサイド粉末を用いることにより、大型の焼結体を成形することができ、形状の自由度を高めることができる。また、無次元発電性能指数に二乗で寄与するゼーベック係数が140から190(V/K)の値を有し、一乗で寄与する導電率は、250〜310(S/cm)の焼結体を得ることができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マグネシウムシリサイド粉末(MgSi)であって、下記一般式(1)
【化1】

(一般式(1)中、LはSn、Geのうち少なくとも一つ以上から選ばれる元素、MはAl、Ag、As、Cu、Sb、P、Bのうち少なくとも一つ以上から選ばれる元素、0≦x≦0.5、0≦y≦0.3)
で表される粒子径が0.1〜100μmであるマグネシウムシリサイド粉末。
【請求項2】
結晶相がMgSi単相である請求項1に記載のマグネシウムシリサイド粉末。
【請求項3】
請求項1または2に記載のマグネシウムシリサイド粉末の製造方法であって、
(I)Mg粉末、Si粉末、および上記一般式(1)に記載のLおよびMを含有する粉末を混合し混合原料を得る工程と、
(II)混合原料を不活性もしくは還元雰囲気中、650℃〜800℃で1〜5時間焼成し、マグネシウムシリサイド凝集体を得る工程と、
(III)マグネシウムシリサイド凝集体を粉砕し、マグネシウムシリサイド粉末を得る工程と、からなるマグネシウムシリサイド粉末の製造方法。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載のマグネシウムシリサイド粉末を焼結して得られるマグネシウムシリサイド焼結体。
【請求項5】
請求項4に記載のマグネシウムシリサイド焼結体をそのまま、あるいは外形加工して電極間に付設した熱電変換素子。
【請求項6】
請求項4に記載のマグネシウムシリサイド焼結体の製造方法であって、
(A)マグネシウムシリサイド粉末を所定の形状に成形し成形体を得る工程と、
(B)成形体を不活性もしくは還元雰囲気中、850℃〜1100℃で1時間以上焼成し、マグネシウムシリサイド焼結体を得る工程と、からなるマグネシウムシリサイド焼結体の製造方法。

【公開番号】特開2012−190984(P2012−190984A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−52824(P2011−52824)
【出願日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【出願人】(000004455)日立化成工業株式会社 (4,649)
【Fターム(参考)】