説明

マグロ皮を用いた皮革生地及びその製造方法

【課題】従来の皮革生地とは差別化された新たな素材としてマグロ皮(tuna skin)を用いた皮革生地を提供する。
【解決手段】マグロの一般副産物としてのみ活用されていたマグロ皮を皮革生地の原料として使用することを特徴とする。このように製造されたマグロ皮革生地は、割皮工程により生成されたマグロ皮固有の櫛目模様を有しているから、一般皮革生地とは全く異なる審美感を提供し、一般皮革生地に比べて引張力と通風性などに優れているから、新たな素材を渇望していた消費者の欲求を充足させ、皮革市場を拡大させるのに寄与できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マグロ皮(tuna skin)を用いた皮革生地に関し、さらに詳細には、マグロ皮を皮革の製造技術に融合させて皮革生地に加工したマグロ皮革生地に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、天然皮革の原料には、多様な動物の皮が用いられている。用いられる皮には、牛、馬、豚、羊、山羊などのほ乳動物の皮の他に、駝鳥のような鳥類の皮、ワニ、とかげ、へびなどのようなは虫類の皮が知られており、また、ウナギ、エイ、サメなどの魚類も用いられている。
しかしながら、天然皮革はどんな皮で作られたかによって、その質感と模様、用途が多く異なるため、多様な消費者の好みを充足させるためには、新しい素材に対する研究が求められ続けるのが現状である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そのため、本発明者らは、従来の皮革生地とは差別化された新たな素材を発掘するために長期間にわたって研究してきた。その結果、マグロ皮(tuna skin)を用いて皮革生地を製造する場合、優れた耐久性とともに、マグロ皮の洗練された色相、かつ特異な繊維構造の形態でデザインを差別化させることができるから、多様な用途で使用できることを見付けて、本発明を完成するに至った。
そこで、本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、優れた耐久性及び独特のデザイン性を有するマグロ皮革生地を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の目的を達成すべく、本発明のマグロ皮革生地は、マグロ皮を皮革生地の原料として使用したことを特徴とする。
マグロ革は、銀面(皮の表面)を含んで4層構造に形成されており、各層は、互いに格子構造状になっているから、皮生地の特徴と繊維生地の特徴を全て有している。このような構造的特徴によって、引張強度(tensile strength)等耐久性に優れており、割皮工程による櫛目模様の生成が可能である。
以下、本発明のマグロ皮革生地の製造方法を各ステップ別に詳細に説明する。ただし、一般的な皮革製造工程と同じ部分については、詳細な説明を省略する。

(1)水漬(Soaking):原皮を水に浸して最初の生皮状態の蛋白質組織に復元させて柔軟な状態にし、原皮についている汚物、塩分、水溶性蛋白質などの不純物を除去しバクテリアの活性を停止させる工程である。
一般的な皮革製造工程とは異なり、マグロ皮は、魚類特有の生臭いにおいがするので、これを除去するために界面活性剤としてアルコール成分が8%以上含有された界面活性剤を使用することが好ましい。また、マグロ皮は、粘液質の外皮膜を有しているので、これを除去できるように、2〜4%の塩(NaCl)を追加することが好ましい。

(2)石灰(Liming):水酸化カルシウムなどの強アルカリ性薬品を含んだ溶液に原皮を浸積させて、原皮の毛(うろこ)、表皮層と繊維との間の水溶性蛋白質、脂肪質などを除去して繊維組織を膨潤させる工程である。
原皮の表面に形成された毛を除去する一般的な皮革製造工程に比べて、2〜3倍の濃度の強アルカリ性薬品、具体的に硫化ナトリウム(NaS)を使用する場合、質量を基に水300に対して7〜8の割合に該当する量を添加しなければ、マグロ皮のうろこを容易に除去することができない。
上記の工程によりマグロ皮の繊維組織を膨潤させてうろこなどを除去し、魚類特有の臭いを除去する。

(3)脱灰(Deliming):原皮に浸透した石灰を硫安、塩安などの脱灰剤を用いて中和、除去し、膨潤されている状態を本来の状態に戻す工程である。上記の工程により、うろこが除去されたマグロ皮の繊維組織から石灰を除去し柔軟性を確保し、このとき、魚類特有の臭いをさらに除去する。

(4)軟化(Bating):不必要な蛋白質層(コラーゲン類)を蛋白質分解酵素で加水分解して繊維組織を弛緩させて柔軟性と伸張力を向上させ、銀面(Grain)が綺麗な皮を得るための工程である。
600〜700の範囲の力価の弱い酵素剤を使用することが好ましい。

(5)浸酸(Pickling):タンニングのための前処理条件として、腐敗を防止するためのかびや細菌から保護することができる長期貯蔵に適したpHになるように、酸に浸積する工程である。
魚類特有の臭いを除去するために、アルコール成分が8%以上含有された界面活性剤を使用することが好ましい。
上記の工程において、タンニング工程のために酸を投入してpHを適当に下げつつ、魚類特有の臭いを完全に除去する。

(6)タンニング(Tanning):不安定な構造のコラーゲン蛋白質を、クロムを使用して鉱物性革性質に転換させて耐熱性、耐腐食性、耐腐敗性、柔軟性などを付与する工程であって、本発明では、マグロ皮の繊維組織をクロムと反応させて皮性質に転換させる。
【0005】
(7)染色(Dyeing):基本的な色彩感と柔軟性を付与する工程であって、市場の状況や要求に応じて、色相及び柔軟性を適正水準に合せて生産する。
加脂剤(fatliquoring agent)としては、動物性油または植物性油より合成油が好ましく、特に魚類特有の臭いを隠すことができるようにレモン香りなどの香料を含有し、浸透力を高めるために有機溶媒の含量を10%〜15%含有した合成油が好ましい。
本発明の場合、生産する製品がマグロ銀面の固有のうろこ模様を用いるか、または後述の割皮工程により生成されたマグロ皮固有の櫛目模様を用いるかを考慮して、所望の模様が最大限自然になるように、染色の程度を調節しなければならない。染色があまり濃いすぎると、マグロ皮固有の櫛目模様がよく現れないようになる。
【0006】
(8)乾燥(Drying):上記の工程を経た皮の水分を自然乾燥、機械乾燥などの方法により完全に除去する工程である。

(9)割皮(Splitting):一般には、原皮の不必要な組織を除去するか、または厚さを調節するために、機械を用いて物理的に調節する工程である。しかしながら、本発明では、マグロ皮が有する固有の繊維組織の特徴を強調するために、一般的な皮革製品では厚さを調節する工程のみで用いられていた割皮工程を、いままで試みられたことのない独特な新たな文様を作るための工程として適用させる。
すなわち、前記染色工程において適切に染色薬品を浸透させた後、これを割皮すると、同じ魚皮にもかかわらず、全て異なるように、マグロ皮革固有の独特の文様と共に多様かつ洗練された色相を形成させることができる。
【0007】
(10)再染色(Redyeing):この工程は選択的工程である。割皮により生成された櫛目模様は、前記染色工程において付与した色相が下地の色として現れ、その他の部分は、薄い色で現れるようになる。ここに染料を噴射することで薄い色部分は、所望の色で染色され、下地の色は、再染色色相と結合して新たな色相で現れるから、多様な色相の各種の櫛目模様を演出できるようになる。

(11)完成(Finishing):キズ跡などを隠すか、または皮革の表面に長期保存及び所望の製品に応じて塗装処理を行う工程であって、前記(1)〜(9)の工程を経たマグロ皮革の表面に薬品を処理して、マグロ表面のうろこ模様及びマグロ特有の組織パターン模様が最大限自然なように維持させ、現在の状態及び品質を長期間維持させる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によって製造したマグロ皮革生地は、一般皮革生地に比べて丈夫かつ堅固であるから、耐久性が求められる各種スポーツ用品やその他の多様な製品に適用できる。
また、本発明のマグロ皮革生地は、従来の皮革生地では見られなかったマグロ皮固有の自然な櫛目模様を有している。特に、櫛目模様は、人の指紋のように、すべての製品に異なる形状の模様が現れるので、独特でかつ差別化された多様なデザインを渇望する需要者の欲求を充足させることができる。
また、本発明のマグロ皮革生地は、格子構造からなって通気性に優れているから、各種履物及び手袋などの生地として適している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、実施例及び試験例を通して本発明の構成及び作用効果をさらに詳細に説明する。しかしながら、下記の実施例は、本発明を具体的に例示するためのものに過ぎず、本発明の権利範囲を制限するものではないことは当業者にとって明白な事実である。すなわち、本発明の単純な変形または変更は、当業者によって容易に実施でき、このような変形または変更は、全て本発明の権利領域に含まれると見なされる。
<実施例1>
東南アジアなどの原産地からマグロ皮(tuna skin)を確保した後、冷凍運搬して下記の工程を行った。

(1)水漬(Soaking)
冷凍運搬されたマグロ皮を水:水硫化ナトリウム(NaSH):メチルアルコール成分が8%以上含有された界面活性剤(製品名「WIN92」、製造元「EN BIO TECH CORP」)を、質量を基にそれぞれ300:0.2:0.2を混合して製造した27℃の溶液に約2時間浸してから脱水した後、水:殺菌剤(bactericide):WIN92:塩化ナトリウム(NaCl):ソーダ灰(soda ash)を、質量を基にそれぞれ300:0.1:0.2:10.0:0.5を混合して製造した27℃の溶液に3時間浸してから脱水した。

(2)石灰(Liming)
前記(1)過程を経て脱水されたマグロ皮を水:石灰(lime):アミン系の界面活性剤(製品名「KG−54」、製造元「EN BIO TECH CORP」):硫化ナトリウム(NaS):WIN92を、質量を基にそれぞれ300:8.0:3.0:8.0:0.2を混合して製造した27℃の溶液に1時間浸してから翌朝まで自動的に5分間攪拌、115分間放置する過程を繰り返した後、よく洗いおとした後、水:石灰:KG−54を、質量を基にそれぞれ300:3.0:1.0を混合して製造した24℃の溶液に10分間浸してから自動的に5分間攪拌、115分間放置する過程を繰り返した後洗いおとした。

(3)脱灰(Deliming)
前記(2)過程を経たマグロ皮を、水:硫酸アンモニウム{(NHSO}を、質量を基にそれぞれ200:0.5を混合して製造した32℃の溶液に30分間浸してから脱水した後、水:塩化アンモニウム{(NH)Cl}:硫酸アンモニウム:WIN92を、質量を基にそれぞれ200:4.0:2.0:1.0を混合して製造した32℃の溶液に3時間浸しておいた。

(4)軟化(Bating)
前記マグロ皮が浸っている溶液のpHを8.5に調整した後、力価700の蛋白質分解酵素(製品名「POLYZIM 700」、製造元「EN BIO TECH CORP」)を、質量を基に水200に対して2.5の割合で添加した後、3時間の間に放置した後洗いおとした。

(5)浸酸(Pickling)
前記(4)過程を経たマグロ皮を、水:WIN92を、質量を基にそれぞれ300:3.0を混合して製造した32℃の溶液に3時間浸してから脱水し、水:WIN92を、質量を基にそれぞれ300:1.0を混合して製造した32℃の溶液に5時間浸してからよく洗いおとした後、水:塩化ナトリウムを混合して製造した22℃の溶液に20分間浸した後、ギ酸(HCOOH)を、質量を基に水150に対して1.0の割合で添加し30分間放置した後、硫酸(HSO)を、質量を基に水150に対して1.3の割合でさらに添加して3時間以上放置した。

(6)タンニング(Tanning)
前記マグロ皮が浸っている溶液にクロム{酸化クロム(Cr)33%}を、質量を基に水150に対して3.0の割合で添加して60分間放置した後、クロムを、質量を基に水150に対して4.0の割合でさらに添加し90分間放置した。その後、炭酸水素ナトリウム(Sodium bicarbonate:NaHCO)を、質量を基に水150に対して約0.7の割合で入れて10分間攪拌、50分間放置し、再度炭酸水素ナトリウムを約0.7入れて10分間攪拌、50分間放置を総8回繰り返しながら溶液のpHが4.2になるように炭酸水素ナトリウムを添加し、溶液の温度が43℃になるようにした。脱水後24時間の間に熟成させた。

(7)染色(Dyeing)
前記(6)過程の熟成させたマグロ皮を水:WIN92を、質量を基にそれぞれ150:0.2を混合して製造した40℃の溶液に40分間浸してから脱水し、水:クロム:タンニングオイル(製品名「BZU」、製造元「Texapel」(フランス)):ギ酸ナトリウム(sodium formate)を、質量を基にそれぞれ150:3.0:3.0:1.0を混合して製造した40℃の溶液に1時間浸してから脱水した後、水:ギ酸ナトリウム:炭酸水素ナトリウムを、質量を基にそれぞれ150:2.0:2.5を混合して製造した40℃の溶液に1時間放置した後、70℃の熱い水と合成油(製品名「OIL 505」、製造元「高麗物産」)を、質量を基に水150に対して100の割合で添加して1時間放置した後、OIL505を、質量を基に水150に対して14の割合で追加して90分間放置した後、溶液のpHが4.2になるように、ギ酸を、質量を基に水150に対して1.0の割合でさらに添加し、30分間放置した後脱水した。脱水後、20℃以下の冷たい水と所定の染料を混合した溶液にマグロ皮を入れて30分間放置した後、70℃の熱い水とギ酸を、質量を基にそれぞれ100:1.8追加して40分間放置してから洗いおとした後脱水した。

(8)乾燥(Drying)
上記の工程を経たマグロ皮を乾燥器に入れて水分を除去した。

(9)割皮(Splitting)
前記過程を経たマグロ皮を割いてマグロ皮固有の櫛目模様を誘導した。

(10)完成(Finishing)
通常の仕上げ工程を経て、櫛目模様のマグロ皮革生地を完成した(図1及び図2)。また、前記工程を経て製造した生地を用いて、財布を試作品として製造した(図3)。参考に、うろこがある面は、図4のようにマグロ皮固有のうろこ模様が生成された生地で製造された。

<実施例2>
割皮工程後に再染色工程をさらに経たことを除いては実施例と同様な方法でマグロ皮革生地を製造した。具体的に説明すると、割皮工程後に櫛目模様の生成された割皮面に所望の色相の染料を噴射した後に放置して乾燥させた。染料としては、水性染料と有性染料が全て使用できるが、本実施例では、染料とシンナー(thinner)を1:1に混合して製造した有性染料を使用した。再染色工程後に通常の仕上げ工程を経て完成品を製造した。この生地を用いて、財布を試作品として製造した(図5)。

<試験例>
前記実施例によって製造したマグロ皮革生地と一般牛皮生地及び羊皮生地の品質を比較評価するために,厚さ(Thickness)、引張強度(Tensile strength)、伸び率(Elongation rate)、破裂強度(Mullen bursting)、引裂強度(Tear strength)及び摩耗度(Abrasion)を韓国履物皮革研究所(KIFLT)に依頼した。その結果を整理すれば、表1のとおりである(図6及び図7参照)。
【0010】
【表1】

【0011】

前記表1から分かるように、本発明に係るマグロ皮革生地は、一般牛皮生地及び羊皮生地に比べて厚さが薄く、かつ引張強度が何と30倍以上高く、引裂強度と摩耗度も2倍以上優れている。すなわち、外部衝撃に強く、丈夫な特性を表していることが分かる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施例によって生成された櫛目模様のマグロ皮革生地写真である。
【図2】本発明の一実施例によって生成された櫛目模様のマグロ皮革生地写真である。
【図3】図1及び図2のマグロ皮革生地で製造した財布の写真である。
【図4】マグロ皮固有のうろこ模様を有したマグロ皮革生地写真である。
【図5】本発明の他の実施例によって再染色工程を経て生成された櫛目模様のマグロ皮革生地で製造した財布の写真である。
【図6】本発明の一実施例によるマグロ皮革生地の試験成績書である。
【図7】牛皮生地及び羊皮生地の試験成績書である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マグロ皮の原皮を水に浸して最初の生皮状態の蛋白質組織に復元させ、原皮についている塩分と不純物を除去し、バクテリアの活性を停止させる水漬(Soaking)工程と、
前記水漬工程を経たマグロ皮の原皮を水酸化カルシウム溶液に浸積させて、原皮のうろこ、表皮層と繊維との間の水溶性蛋白質、脂肪質などを除去し、繊維組織を膨潤させる石灰(Liming)工程と、
前記石灰工程を経たマグロ皮の原皮に浸透した石灰を、脱灰剤を用いて中和、除去し、膨潤されている状態を本来の状態に戻す脱灰(Deliming)工程と、
前記脱灰工程を経たマグロ皮の原皮の不必要な蛋白質層(コラーゲン類)を蛋白質分解酵素で加水分解して繊維組織を弛緩させて柔軟性と伸張力を向上させ、銀面(Grain)が綺麗な皮を得るための軟化(Bating)工程と、
前記軟化工程を経たマグロ皮の原皮を酸に浸積する浸酸(Pickling)工程と、
前記浸酸工程を経たマグロ皮の原皮を鉱物性革性質に転換させて、耐熱性、耐腐食性、耐腐敗性、柔軟性などを付与するタンニング(Tanning)工程と、
前記タンニング工程を経たマグロ皮の原皮を各種染料及び加脂剤(Fatliquoring agent)で処理して、基本的な色彩感と柔軟性を付与する染色(Dyeing)工程と、
前記染色工程を経たマグロ皮の原皮の水分を除去する乾燥(Drying)工程と、
前記乾燥工程を経たマグロ皮の原皮を、マグロ皮固有の櫛目模様が生成されるように割皮する割皮(Splitting)工程と、
前記割皮工程を経たマグロ皮の原皮をその用途に合うように仕上げる完成(Finishing)工程と、を経て生産されたことを特徴とするマグロ皮革生地。
【請求項2】
前記マグロ皮革生地は、前記割皮工程後に再染色(Redyeing)工程をさらに経て生産されたことを特徴とする請求項1に記載のマグロ皮革生地。
【請求項3】
水漬工程、石灰工程、脱灰工程、軟化工程、浸酸工程、タンニング工程、染色工程、乾燥工程、割皮工程及び完成工程で処理する一般的な皮革生地の製造方法であって、
前記皮革生地の原料はマグロ皮であり、前記割皮工程によりマグロ皮固有の櫛目模様を生成することを特徴とするマグロ皮革生地の製造方法。
【請求項4】
前記マグロ皮革生地の製造方法は、前記割皮工程後に再染色工程をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載のマグロ皮革生地の製造方法。
【請求項5】
前記工程に用いられる界面活性剤のうちの一つ以上は、魚類特有の臭いを除去できるようにアルコール成分が8%以上含有された界面活性剤であることを特徴とする請求項3に記載のマグロ皮革生地の製造方法。
【請求項6】
前記水漬工程は、マグロ皮の粘液質の外皮膜を除去できるように、2%〜4%の範囲の塩化ナトリウム(NaCl)をさらに使用することを特徴とする請求項2に記載のマグロ皮革生地の製造方法。
【請求項7】
前記染色工程に用いられる加脂剤は、魚類特有の臭いを隠すことができるようにレモン香りなどの香料を含有し、浸透力を高めるために有機溶媒を10〜15%含有したことを特徴とする請求項2に記載のマグロ皮革生地の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2008−544016(P2008−544016A)
【公表日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−516739(P2008−516739)
【出願日】平成18年4月28日(2006.4.28)
【国際出願番号】PCT/KR2006/001621
【国際公開番号】WO2006/135150
【国際公開日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【出願人】(507393632)
【出願人】(507393643)
【Fターム(参考)】