説明

マスキング材およびマスキング材原シート

【課題】自動車のフェンダエプロンに設けられているサスペンション部材取付け穴周縁に塗料ミストが付着することを防止するために使用されるマスキング材を安価で提供する。
【解決手段】フェンダ4とフェンダエプロン6との間に挿入され該フェンダエプロン6のサスペンション部材取付け穴を被覆する角箱形本体部21と、該角箱形本体部21の上下に形成される指挿入部22、23と、該角箱形本体部21の内側面から延設されフェンダエプロン6内側に設けられているサスペンション部材収納部に挿入される箱形副本体部24とからなり、一枚のシートの折曲げ加工によって形成されることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フェンダエプロンに設けられているリンク等のサスペンション部材取付け穴の周縁に塗料が付着することを防止するために使用されるマスキング材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図1および図2に示すように、自動車1の車輪3を覆って車体2の外面を形成するフェンダ4が配置され、該車輪3は該フェンダ4内側のホイールハウス5に収納され、車輪3内側にはフェンダエプロン6が配置され、該フェンダエプロン6の内側にはサスペンションのリンク等の部材が収納されるサスペンション部材収納部7が設定されている。そして該フェンダエプロン6には該サスペンション部材を固定するためのボルト等の締結具を挿入するためのサスペンション部材取付け穴8が設けられている。
一方自動車1のサイドシル9に沿う底部には、自動車走行中に跳ね上げられる小石や砂等が衝突すること(チッピング)による傷付きを防止するために、ポリ塩化ビニルゾル等の保護塗料がスプレー塗布されている。
上記保護塗料をスプレーする際に、上記フェンダエプロン6のサスペンション部材取付け穴8の周縁に塗料のミストが付着すると、該取付け穴8に挿通され締付けられるボルト等の締結具と該取付け穴8周縁に隙間が生じたり、該締結具の締付けがゆるんだりする不具合が発生する。
そこで従来では、上記取付け穴およびその周縁等の塗料ミストが付着することを防ぎたい箇所に粘着テープ等を貼着して塗料の付着を防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−31552号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし上記取付け穴およびその周縁に粘着テープを貼着する作業は、作業者が外側からフェンダ4の内側に手を入れ、手探り状態で行うため手間がかかり、また通常作業者は手に手袋をして作業を行なうが、塗装後テープを取り外す時に手袋に塗料が付着し、その都度手袋から塗料を拭き取ったり、あるいは手袋を取り替える必要があり非常に能率が悪い作業となっていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記従来の問題点を解決するための手段として、フェンダエプロン6に設けられているサスペンション部材取付け穴8周縁に塗料が付着することを防止するマスキング材20であって、フェンダ4とフェンダエプロン6との間に挿入され該フェンダエプロン6のサスペンション部材取付け穴8を被覆する角箱形本体部21と、該角箱形本体部21の上下に形成される指挿入部22、23と、該角箱形本体部21の内側面から延設されフェンダエプロン6内側に設けられているサスペンション部材収納部7に挿入される箱形副本体部24とからなり、一枚のシートの折曲げ加工によって形成されるマスキング材20を提供するものである。
上記マスキング材20は上記したように、一枚のシートからなるが、上記シートは、例えば四角形状角箱形本体部底面部21Aと、該角箱形本体部底面部21Aの内側縁から谷折り線を介して延設され略直角三角形状の箱形副本体部底面部24Bと、該箱形副本体部底面部24Bの斜辺から山折り線を介して延設される四角形の箱形副本体部内側面部24Cと、該箱形副本体部内側面部24C前端縁から山折り線を介して延設される箱形副本体部前端面部24Dと、該角箱形本体部底面部21Aの外側縁から谷折り線を介して延設される下側指挿入部外側面部22Aと、該下側指挿入部外側面部22Aの下縁から谷折り線を介して延設される下側指挿入部下面部22Bと、該下側指挿入部下面部22Bの内縁から谷折り線を介して延設される下側指挿入部内側面部22Cと、該角箱形本体部底面部21A前縁から山折り線を介して延設される四角形状角箱形本体部前面部21Bと、該角箱形本体部前面部21Bの内側縁から山折り線を介して延設される角箱形本体部内側面部21Dと、該角箱形本体部前面部21Bの外側縁から谷折り線を介して延設される内側遮蔽板21Fと、該角箱形本体部前面部21B上縁から山折り線を介して延設される角箱形本体部上面部21Cと、該角箱形本体部上面部21C外側縁から山折り線を介して延設される角箱形本体部外側面部21Eと、該角箱形本体部上面部21C内側縁から谷折り線を介して延設される上側指挿入部内側面部23Aと、該上側指挿入部内側面部23Aから谷折り線を介して延設される上側指挿入部上面部23Bと、該上側指挿入部上面部23Bの外側縁から谷折り線を介して延設される上側指挿入部外側面部23Cと、該角箱形本体部上面部21C後縁から山折り線を介して延設される角箱形本体部後面部21Hと、該角箱形本体部後面部21H後縁から山折り線を介して延設される角箱形本体部斜面部21Lと、該角箱形本体部斜面部21L後縁から山折り線を介して延設される角箱形本体部固定代部21Iと、該角箱形本体部固定代部21I外側縁から谷折り線を介して延設される差込部21Mとからなり、該角箱形本体部内側面部21Dと該上側指挿入部上面部23Bとの境界、該角箱形本体部外側面部21Eと該内側遮蔽板21Fとの境界、該角箱形本体部内側面部21Dと該箱形副本体部底面部24Bとの境界、該下側指挿入部外側面部22Aおよび該下側指挿入部下面部22Bと該内側遮蔽板21Fとの境界にはそれぞれ切込み線が設けられているシート20Aである。
【発明の効果】
【0006】
〔作用〕
本発明のマスキング材20は、作業者が上下の指挿入部22、23に指を挿入して把持し、該角箱形本体部21をフェンダ4とフェンダエプロン6との間に挿入し、かつ箱形副本体部24をサスペンション部材収納部7に挿入し、該角箱形本体部21の内側面部21Dをフェンダエプロン6の内面に沿わせ、該箱形副本体部24の内側面部24Cを該収納部7の内側壁部11に沿わせることによって該マスキング材20を固定する。この状態で該マスキング材20の角箱形本体部21によって、スプレーされる塗料のミストが付着することが防止される。また上下の指挿入部22、23部分内には塗料ミストが付着せず、そのため作業者が該マスキング材20を用いて取付け、取り外しの作業において、作業者の指(手袋)には塗料ミストが付着せず簡単で確実にマスキングが出来、しかも繰り返しマスキング材20を使用することが出来、作業の効率が格段に向上する。
このようなマスキング材20は、一枚のシート20Aを所定の形状に切抜いて作成した原反から折曲げ加工によって簡単に作ることができる。
【0007】
〔効果〕
本発明のマスキング材は一枚のシートから折曲げ加工によって簡単に作ることができるから極めて安価に提供でき、また作業者が上下の指挿入部に指を挿入することによって該マスキング材を把持してワンタッチで被マスキング部分に取付けることができるから、マスキング材の取付け作業が極めて簡単容易に可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】自動車の側面図
【図2】フェンダ部分説明図
【図3】マスキング材斜視図
【図4】マスキング材斜視図
【図5】マスキング材斜視図
【図6】取扱状態を示す斜視図
【図7】原シート平面図
【図8】本発明のマスキング材取付状態を示す図
【図9】図8におけるA−A断面図
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明を図1〜図8に示す一実施例によって以下に詳細に説明する。
図1に示すのは自動車1の右側面図であり、車体2のサイドシル9に沿う底部にはチッピングによる傷付きを防止するための保護塗料Pがスプレー塗装によって塗装されている。
図2は図1における後部フェンダ4の点丸で囲んだ部分の内側の図であり、前記したように、後部フェンダ4の内側において後部車輪3部分はホイールハウス5に収納され、該後部車輪3の内側にはフェンダエプロン6が配置され、該フェンダエプロン6の内側にはサスペンション部材収納部7が設定されている。該サスペンション部材収納部7は、車体床部の一部10と、該車体床部の一部10から該フェンダエプロン6の内側に所定間隔を設けて垂設される内側壁部11と、該フェンダエプロン6と、奥壁部12とによって画定されており、フェンダエプロン6の下縁からは下板部13がフェンダ4側に向けて屈曲形成されており、該下板部13の外縁部分は下方に屈曲されて段部14(ジャッキ当て)が形成されている。
【0010】
図3〜図6にはマスキング材20が示されている。
各図に示すマスキング材20において、21は角箱形本体部であり、該角箱形本体部21の上下にはそれぞれ下側指挿入部22、上側指挿入部23が形成されている。該角箱形本体部21の内側面からはサスペンション部材収納部7に嵌着される箱形副本体部24が延設されている。
【0011】
上記マスキング材20は図7に示す原シート20Aから折曲げ加工によって作られる。該原シート20Aは、厚紙、プラスチックシート、金属薄板等の材料からなるシートを切抜くことによって作られる。
【0012】
上記原シート20Aにおいて、角箱形本体部21は角箱形本体部底面部21Aと、該角箱形本体部底面部21Aの前縁から延設される角箱形本体部前面部21Bと、該角箱形本体部前面部21B上縁から延設される角箱形本体部上面部21Cと、該角箱形本体部前面部21Bの内側縁から延設される角箱形本体部内側面部21Dと、該角箱形本体部上面部21Cの外側縁から延設される角箱形本体部外側面部21Eと、該角箱形本体部上面部21C後縁から延設される角箱形本体部後面部21Hと、該角箱形本体部後面部21H後縁から延設される角箱形本体部斜面部21Lと、該角箱形本体部斜面部21L後縁から延設される角箱形本体部固定代部21Iと、該角箱形本体部固定代部21I外側縁から延設される差込部21Mとからなり、該角箱形本体部前面部21Bの外側縁からは内側遮蔽板21Fが延設されている。ここで、角箱形本体部外側面部21Eの前縁部は外側遮蔽板21Gとされ、外側縁部は延長部21Kとされている。
【0013】
上記角箱形本体部21は、該角箱形本体部底面部21Aの前縁から一点鎖線に示す山折り線CL(図7平面に対して山になるように折り曲げる線)に沿って角箱形本体部前面部21Bを折り曲げて立ち上がらせ、該角箱形本体部前面部21B上縁から山折り線CLに沿って角箱形本体部上面部21Cを折り曲げ、該角箱形本体部前面部21Bから山折り線CLに沿って角箱形本体部内側面部21Dを折り曲げてその下縁を該角箱形本体部底面部21Aの内側縁に沿わせて粘着テープATあるいは接着剤、タッカー等で固定し、該角箱形本体部前面部21Bから点線に示す谷折り線DL(図7平面に対して谷になるように折り曲げる線)に沿って内側遮蔽板21Fを前方に折り曲げ、該角箱形本体部上面部21Cの外側縁から山折り線CLに沿って角箱形本体部外側面部21Eを下方に折り曲げる。
更に該角箱形本体部上面部21Cの後縁からは山折り線CLに沿って角箱形本体部後面部21Hが下方に折り曲げられ、該角箱形本体部後面部21H後縁からは山折り線CLに沿って角箱形本体部斜面部21Lが折り曲げられ、該角箱形本体部斜面部21L後縁から山折り線CLに沿って角箱形本体部固定代部21Iが折り曲げられ、この際角箱形本体部固定代部21Iは該角箱形本体部底面部21Aに当接し、該角箱形本体部固定代部21Iの前縁部分を山折り線CLに沿って上方に折り曲げて副固定代部21Jとし、該副固定代部21Jを該角箱形本体部前面部21Bの下縁部に当接して粘着テープATあるいは接着剤、タッカー等で固定する。
そして該角箱形本体部固定代部21I外側縁から谷折り線DLに沿って差込部21Mを折り曲げて角箱形本体部底面部21Aよりも下方に差出し、差込部21Mに該角箱形本体部外側面部21Eを重合し、例えば粘着テープATや接着剤、タッカー等で固定されるが、この際マスキング対象とされるフェンダ4の段部14に係合するために、該差込部21Mに適宜切り込み、折り曲げ等の加工を施す。例えば、本実施例では、図7において差込部21Mの側縁部を差込量調整部21Nとし、該差込量調整部21Nを折り曲げている。
なお、該内側遮蔽板21Fと該外側遮蔽板21Gとは切線CTLによって切離し状態とされている。そして内側遮蔽板21Fと外側遮蔽板21Gとは重ね合わせられ、例えば粘着テープATや接着剤、タッカー等で固定される。
このようにして組み立てられた該角箱形本体部21において、該角箱形本体部外側面部21Eの下縁部を該角箱形本体部21の底面部21A外側縁より下方に差出して延長部21Kとする。
【0014】
下側指挿入部22は、該角箱形本体部底面部21Aの外側縁より谷折り線DLに沿って下側指挿入部外側面部22Aを上方に折り曲げ、該下側指挿入部外側面部22Aの下縁から谷折り線DLに沿って下側指挿入部下面部22Bを水平状態に折り曲げ、更に該下側指挿入部下面部22Bの内側縁から谷折り線DLに沿って下側指挿入部内側面部22Cを下方に折り曲げ、該下側指挿入部内側面部22Cの上縁から延設した固定代部22Dを谷折り線DLに沿って折り曲げて該角箱形本体部底面部21Aの内縁部に当接して粘着テープATあるいは接着剤、タッカー等によって固定することによって形成される。
更に、上記加工を施された差込部21Mと該下側指挿入部外側面部22Aとを当接して粘着テープATあるいは接着剤、タッカー等によって固定する。
なお、該角箱形本体部21の内側遮蔽板21F下縁と該下側指挿入部22の外側面部22A前縁および該下側指挿入部下面部22Bの前縁外側寄り部分とは切線CTLによって切離し状態とする。
【0015】
上側指挿入部23を形成するには、該角箱形本体部上面部21Cの内側縁から谷折り線DLに沿って上側指挿入部内側面部23Aを立ち上がらせ、該上側指挿入部内側面部23A上縁から谷折り線DLに沿って上側指挿入部上面部23Bを水平に折り曲げる。該上側指挿入部23の内側面部23A前縁と上面部23B前縁とは切線CTLによって該角箱形本体部21の前面部21B上縁内側寄り部分と内側面部21Dの上縁から切離し状態とされる。
更に該上側指挿入部上面部23B外縁から谷折り線DLに沿って上側指挿入部外側面部23Cを下方に折り曲げ、該上側指挿入部外側面部23C下縁部の前後一対の切線CTL、CTLの内側部分を固定代部23Dとして谷折り線DLに沿って水平に折り曲げて該角箱形本体部上面部21C上面に当接して粘着テープあるいは接着剤、タッカー等で固定する。更に該上側指挿入部外側面部23Cの下縁部の前後一対の切線CTL、CTLの外側部分を固定代部23E、23Eとして該角箱形本体部外側面部21Eに当接して粘着テープATあるいは接着剤、タッカー等によって固定する。このようにして上側指挿入部23が形成される。
【0016】
箱形副本体部24は該角箱形本体部底面部21Aの内側縁から山折り線CLに沿って立上り部24Aを立ち上げ、該立上り部24Aの上縁から谷折り線DLに沿って略直角三角形状の箱形副本体部底面部24Bを水平状態に折り曲げ、該箱形副本体部底面部24Bの斜辺(内縁)から山折り線CLに沿って箱形副本体部内側面部24Cを立ち上げ、該箱形副本体部内側面部24C前端縁から箱形副本体部前端面部24Dを山折り線CLに沿って該角箱形本体部21側に折り曲げ、該箱形副本体部前端面部24Dの下縁と先端縁とに形成した固定代部24E、24Fを山折り線CLに沿って折り曲げて該箱形副本体部底面部24Bの前縁部と該角箱形本体部内側面部21Dの前縁部とにそれぞれ当接して粘着テープATあるいは接着剤、タッカー等によって固定し、更に該箱形副本体部内側面部24Cの後縁から延設される箱形副本体部後面部24Gを山折り線CLに沿って折り曲げて該箱形副本体部後面部24G下縁から延設される固定代部24Hを山折り線CLに沿って折り曲げて該箱形副本体部底面部24Bに当接し、粘着テープATあるいは接着剤、タッカー等によって固定する。
【0017】
上記マスキング材20は例えば図6に示すように上下の指挿入部22,23に指を挿入することによって把持し、図8に示すように後部フェンダ4とフェンダエプロン6との間に角箱形本体部21を挿着する。この時該マスキング材20の角箱形本体部底面部21Aは図9に示すようにフェンダエプロン6の下縁から屈曲形成されている下板部13の下側に挿入される。角箱形本体部内側面部21Dは図9に示すようにフェンダエプロン6の内側面(サスペンション部材収納部7側)に当接する。該マスキング材20の角箱形本体部外側面部21Eの延長部21Kは図9に示すようにフェンダエプロン6の下縁から屈曲形成されている段部14の外側に当接し、図9中における差込量調整部21Nは段部14上端に当接する。この際上記差込量調整部21Nの折り曲げ具合を適宜変更することによって、該マスキング材20の延長部21Kと下側指挿入部外側面部22Aとの間に差込まれる段部14の長さ(差込量)が調整される。
更に該マスキング材20の箱形副本体部24は該サスペンション部材収納部7内に挿入され、該箱形副本体部内側面部24Cは該サスペンション部材収納部7の内側壁部11に沿って密接する。
【0018】
上記のようにしてマスキング材20を該フェンダ4の内側に取り付けた状態で、自動車1の車体2のサイドシル9に沿う底部に保護塗料をスプレー塗装するが、この際塗料ミストは該マスキング材20の角箱形本体部21によってフェンダ4とフェンダエプロン6との間に侵入することが防止され、更にサスペンション部材収納部7側においても、フェンダエプロン6は該マスキング材20の角箱形本体内側面部21Dによって被覆されているので、該フェンダエプロン6のサスペンション部材取付け穴8は内外両側から該マスキング材20によって塗料ミストが付着することを防止される。更に、箱形副本体部24によってサスペンション部材収納部7内に塗料ミストが侵入することが防止される。
【0019】
本発明は上記実施例のみに限定されるものではなく、例えば固定代部22D、23D、23E、24E、24F、24H、立上り部24A等は本発明の必須構成要素ではないので省略されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0020】
本発明のマスキング材は一枚のシートを切り抜きかつ折り曲げ加工によって簡単に作ることができ、安価に提供することができ、そして取り付けも簡単かつ容易であるから産業上利用可能である。
【符号の説明】
【0021】
1 自動車
2 車体
3 車輪
4 フェンダ
5 ホイールハウス
6 フェンダエプロン
7 サスペンション部材収納部
8 サスペンション部材取付け穴
9 サイドシル
10 車体床部の一部
11 内側壁部
12 奥壁部
13 下板部
14 段部
20 マスキング材
20A (原)シート
21 角箱形本体部
21A 角箱形本体部底面部
21B 角箱形本体部前面部
21C 角箱形本体部上面部
21D 角箱形本体部内側面部
21E 角箱形本体部外側面部
21F 内側遮蔽板
21G 外側遮蔽板
21H 角箱形本体部後面部
21I 角箱形本体部固定代部
21J 副固定代部
21K 延長部
21L 角箱形本体部斜面部
21M 差込部
21N 差込量調整部
22 下側指挿入部
22A 下側指挿入部外側面部
22B 下側指挿入部下面部
22C 下側指挿入部内側面部
22D 固定代部
23 上側指挿入部
23A 上側指挿入部内側面部
23B 上側指挿入部上面部
23C 上側指挿入部外側面部
23D 固定代部
23E 固定代部
24 箱形副本体部
24A 立上り部
24B 箱形副本体部底面部
24C 箱形副本体部内側面部
24D 箱形副本体部前端面部
24E 固定代部
24F 固定代部
24G 箱形副本体部後面部
24H 固定代部
P 保護塗料
AT 粘着テープ
CL 山折り線
DL 谷折り線
CTL 切線


【特許請求の範囲】
【請求項1】
フェンダエプロンに設けられているサスペンション部材取付け穴周縁に塗料が付着することを防止するマスキング材であって、
フェンダとフェンダエプロンとの間に挿入され該フェンダエプロンのサスペンション部材取付け穴を被覆する角箱形本体部と、該角箱形本体部の上下に形成される指挿入部と、該角箱形本体部の内側面から延設されフェンダエプロン内側に設けられているサスペンション部材収納部に挿入される箱形副本体部とからなり、
一枚のシートの折曲げ加工によって形成される
ことを特徴とするマスキング材。
【請求項2】
四角形状角箱形本体部底面部と、
該角箱形本体部底面部の内側縁から谷折り線を介して延設され略直角三角形状の箱形副本体部底面部と、
該箱形副本体部底面部の斜辺から山折り線を介して延設される四角形の箱形副本体部内側面部と、
該箱形副本体部内側面部前端縁から山折り線を介して延設される箱形副本体部前端面部と、
該角箱形本体部底面部の外側縁から谷折り線を介して延設される下側指挿入部外側面部と、
該下側指挿入部外側面部の下縁から谷折り線を介して延設される下側指挿入部下面部と、
該下側指挿入部下面部の内縁から谷折り線を介して延設される下側指挿入部内側面部と、
該角箱形本体部底面部前縁から山折り線を介して延設される四角形状角箱形本体部前面部と、
該角箱形本体部前面部の内側縁から山折り線を介して延設される角箱形本体部内側面部と、
該角箱形本体部前面部の外側縁から谷折り線を介して延設される内側遮蔽板と、
該角箱形本体部前面部上縁から山折り線を介して延設される角箱形本体部上面部と、
該角箱形本体部上面部外側縁から山折り線を介して延設される角箱形本体部外側面部と、
該角箱形本体部上面部内側縁から谷折り線を介して延設される上側指挿入部内側面部と、
該上側指挿入部内側面部から谷折り線を介して延設される上側指挿入部上面部と、
該上側指挿入部上面部の外側縁から谷折り線を介して延設される上側指挿入部外側面部と、
該角箱形本体部上面部後縁から山折り線を介して延設される角箱形本体部後面部と、
該角箱形本体部後面部後縁から山折り線を介して延設される角箱形本体部斜面部と、
該角箱形本体部斜面部後縁から山折り線を介して延設される角箱形本体部固定代部と、
該角箱形本体部固定代部外側縁から谷折り線を介して延設される差込部とからなり、
該角箱形本体部内側面部と該上側指挿入部上面部との境界、該角箱形本体部外側面部と該内側遮蔽板との境界、該角箱形本体部内側面部と該箱形副本体部底面部との境界、該下側指挿入部外側面部および該下側指挿入部下面部と該内側遮蔽板との境界にはそれぞれ切込み線が設けられている一枚のシートからなる
ことを特徴とするマスキング材原シート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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