説明

マスク取付装置

第1の端部(14)と第2の端部(16)とを有する延伸部材(12)を備え、マスク(102)の一部に第1の端部(14)を取り付け、マスクとは空間的に離間してマスク(102)から第2の端部(16)を延伸させた患者界面装置(100)に接続して使用するマスク取付装置(10)。
延伸部材(12)の第2の端部(16)にマスク取付組立体(104)の帯紐(106)を接続する取付装置(18)が更にマスク取付装置(10)に設けられる。延伸部材(12)の第2の端部(16)により、使用者の顔面に対する取付装置(18)及び帯紐(106)の接触可能性を最小化する。

【発明の詳細な説明】
【優先権主張】
【0001】
本願は、米国特許法第119条(e)の規定により、2005年8月15日に出願された米国仮出願第60/708,306号の利益を主張し、参照することにより米国仮出願の内容を本明細書の一部とする。
【技術分野】
【0002】
本発明は、要約すると、例えば、例えば、使用者の顔面の密封位置にマスクを保持する帯紐(ストラップ)をヘッドギア等のマスク取付組立体に設け、呼吸マスク等の患者界面装置と、マスク取付組立体とを組み合わせて使用する構造体及び組立体に関する。特に、本発明は、呼吸マスクが接続されるマスク取付装置に関連し、このマスク取付装置は、取付組立体及び/又は帯紐の一部が使用者の顔面に接触することを阻止し、向上する利便性、使用容易性、調節容易性及び改善された快適性を患者に与えるものである。
【背景技術】
【0003】
医療機器を使用して、医療疾患を治療すること又は患者の状態を診断、治療若しくは監視することは、周知である。例えば、研究室又は何らかの他の環境で患者を監視して、種々の睡眠障害を治療することができる。睡眠障害の一種の例は、睡眠時無呼吸症である。
閉塞性睡眠時無呼吸症は、睡眠中に上気道が圧潰される特徴があるのに対し、中枢性睡眠時無呼吸症は、全呼吸運動が一時停止する特徴がある。閉塞性睡眠時無呼吸症と中枢性睡眠時無呼吸症との合併症は、混合性無呼吸症と称する病状となる。
【0004】
様々な設備と装置を利用して、前記医学疾患が診断されかつ/又は治療される。また、患者に挿管せず又は外科的に気管切開管を患者の気管内に挿入せずに、非侵襲的に患者の気道に呼吸用気体を供給することが必要かつ望ましい状況は多く存在する。例えば、非侵襲的換気法として知られる技術を使用して、患者に気体を供給する方法は、公知である。患者の呼吸周期又は患者の監視状態に伴って変化する持続的気道陽圧(CPAP)又は可変気道圧を供給して、特に、閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)、鬱血性心不全、脳卒中、チェーンストークス呼吸症等の睡眠時無呼吸症候群等の医療疾患を治療することも公知である。非侵襲的換気法及び圧力支援治療法では、通常鼻マスク又は鼻/口マスク等の患者界面装置を患者の顔面に装着し、人工呼吸器又は圧力支援装置を患者の気道に接続して、圧力/流れ発生装置から患者の気道に呼吸気体流が供給される。
【0005】
持続気道陽圧装置は、患者の呼吸周期間に患者の気道に流体流を送出して、流体の加圧力で気道を強制的に「開放状態に保持(splint)」して、睡眠中の気道圧潰を防止することができる。他の治療法では、患者の気道に送出する空気圧力を変化させ又は空気圧力を患者の呼吸周期に同期させて治療効果を最大にすると共に、患者の呼吸を快適にする2段階(bi-level)陽圧治療が患者に処方される。患者の呼気段階間及びその後の吸気段階間に低圧力の呼吸気体を患者に送出する「2段階」圧力支援も圧力支援装置により実施できる。
【0006】
患者が鼾をかいているか又は無呼吸、呼吸低下若しくは上気道抵抗症を体験しているか否か等の患者の検出状態に基づき、患者に与える呼吸用気体圧力を変化させる自動滴定(タイトレーション)陽圧治療を施すことも公知である。自動滴定陽圧治療装置では、患者が鼾をかいているか否かに基づき、患者に供給する圧力が調整される。例えば、圧力支援装置は、患者の気道内の圧力を積極的に検査して、完全気道閉塞又は部分気道閉塞が発生する可能性を決定し、圧力支援装置から出力する圧力を調整して、気道閉塞を回避することができる。
【0007】
患者に陽圧を支援する他の方法も公知である。例えば、比例補助換気圧力支援モードは、患者の呼吸動作に対応して患者に供給される気体の圧力を変更することにより、患者への呼吸快適性を増進する陽圧治療法である。比例気道陽圧(PPAP)装置では、患者が発生する流量に基づき、患者に呼吸用気体が供給される。
【0008】
本発明の明細書では、用語「圧力支援システム」、「圧力支援装置」又は「陽圧支援装置」は、人工呼吸器、持続気道陽圧(CPAP)装置、2段階換気(bi-level)装置、比例補助換気(PAV)装置、比例気道陽圧換気(PPAP)装置又は自動滴定圧力支援装置等のあらゆる医療装置若しくは患者の気道に呼吸用気体流を供給する方法を含む。
【0009】
酸素タンクに別途流体接続される圧力発生装置により、酸素又は空気等の気体が通常供給される。調整装置、圧力発生装置及び導管を通じて、気体供給源から酸素が患者界面装置に流入する。圧力発生装置と気体ホース等の導管は、患者回路である。患者回路を患者界面装置に接続する連結組立体が必要である。
【0010】
従来の圧力支援装置(圧力支援システム)では、圧力発生装置からの出口導管に可撓性導管を連結しなければならない。可撓性導管は、圧力発生装置から患者界面装置に呼吸用気体流を供給する患者回路の一部を構成する。圧力支援装置では、患者界面装置は、患者回路を患者の気道に接続して、増加圧力気体流を患者の気道に供給する機能がある。
【0011】
前記の通り、患者に気体又は酸素を供給するには、患者は、鼻マスク(外部緩衝体及び/又は内部凸部を含む)、鼻/口マスク、全面型面体、鼻カニューレ、マウスピース、気管内チューブ、気管内挿入管又は被覆体等の患者界面装置を使用しなければならない。患者界面装置は、通常、殻と、殻に取り付けられて患者の表面に接触する緩衝体とを有する。患者の頭部の周囲に捲回されるヘッドギアにより、殻と緩衝体は、所定の位置に保持される。マスクとヘッドギアは、一体となって患者界面装置組立体を形成する。通常のマスク取付組立体は、可撓性を有しかつ長さを調節できる帯紐を有するヘッドギアを備え、マスクから延伸する帯紐により、患者にマスクを取り付けることができる。患者界面装置を取り付ける他の方法は、患者の頭部の正面と背面とに配置されて使用者に対してマスクを保持する把持装置を使用する。例えば、下記特許文献1を参照されたい。
【0012】
通常長時間装着される前記患者界面装置では、様々な問題を考慮しなければならない。例えば、持続気道陽圧(CPAP)又は他の陽圧治療を行って睡眠呼吸障害を治療するとき、患者は、通常睡眠時に患者界面装置を一晩中装着する。前記用途に適する患者界面装置では、頻繁に二律背反する2つの目標である快適性と技術的有効性とを考慮する必要がある。何れの目標も達成しなければ、患者界面装置の効能は、低下する。技術的効果を除く快適な患者界面体は、優れた患者適応性を有するが、技術的無効果により、得られる治療の恩恵は、最小限のものである。別法として、快適性を除く技術的効果のある患者界面装置は、患者を治療に有効であるが、快適性が依然なく、患者適応性が低いことが多い。これにより、患者が得る治療効果も損なわれる。このように、患者の気道に接続される圧力支援装置の更なる進歩が要求されている。
【0013】
マスク等の患者界面装置の両側部と上部とに複数の連結部を設け、ヘッドギアに設けられる上方帯紐と下方帯紐の各両端部を患者界面装置の連結部に挿通して、患者の顔面に患者界面装置を保持する技術は、公知である。通常、長時間着用される前記マスクでは、患者の顔面に充分な密封構造を形成しかつ患者が不快にならないヘッドギアを提供することが重要である。患者界面装置は、本特許出願人に譲渡されたスターら名義の下記特許文献2(「986特許」)に開示され、参照することにより米国出願の内容を本明細書の一部とする。このヘッドギアは、患者の頭頂部及び後頭部への装着に適するキャップ(ヘッドピース)12を備える。下方帯紐30,32は、2箇所で気体供給マスク40に接続される。下記特許文献2の図1を参照されたい。キャップ12から延伸する側部帯紐18,20は、移動可能に下方帯紐に接続される。また、特許文献2の図7に示されるように、一対の上方帯紐56,58を使用して、必要に応じて4箇所で気体供給マスクに接続できる。
【0014】
患者快適性の向上と共に、マスク及び/又はヘッドギアの調整機能は、最も重要であるが、マスクと使用者の顔面との間の密封性の維持を適切に達成しなければならない。従来の技術では、マスクに対して様々な位置に帯紐を取り付けて密封性を生ずる種々のヘッドギアが開発された。例えば、ジェストラベック−ハート名義の下記特許文献3(「886特許」という)では、クリップ23(図14〜図16)又は延伸部20,22を使用してヘッドギアの底帯紐(又はリップ帯紐)をマスクから垂下する構造が開示される。しかしながら、特許文献3(886特許)のクリップ23又は延伸部20,22は、異なる位置、即ち、患者の下唇の下に帯紐の接触点を単に移動するに過ぎない。クリップ23又は延伸部20,22は、接触点を効果的に移動するが、この位置では快適性又は有効な密封性の何れかが犠牲となる。下唇の下方位置に取り付けられる帯紐は、使用者の顎動作を妨害し、使用者の皮膚との摩擦を生じて、使用者が不快を感じる。また、使用者が顎を動かすとき、帯紐が変位して、密封効果が低減することがある。これにより、従来のヘッドギアとマスクでは、帯紐(又は延伸部と帯紐)と患者の顔面とが依然として接触する。特許文献3の形状は、使用者には見苦しく不快で使用に不都合な装置となろう。また、前記装置では、適切な密封性を維持することが難しい。
【特許文献1】米国特許第6,516,802号公報
【特許文献2】米国特許第5,517,986号公報
【特許文献3】米国特許第6,470,886号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
従って、本発明の目的は、単一又は複数の前記課題に対処して、気体供給技術分野での従来のマスク取付組立体、マスク、ヘッドギア等の欠陥を解消するマスク取付装置を提供することにある。本発明は、広義にはマスク取付システムを提供する。
【0016】
一実施の形態では、マスクと、マスク取付組立体とを備え、使用者の顔面上の密封位置にマスクを保持する帯紐(ストラップ)をマスク取付組立体に設けた患者界面装置に本発明のマスク取付装置を組み合わせて使用する。マスク取付装置は、第1の端部と第2の端部を有する延伸部材を備え、延伸部材の第1の端部は、直接又は間接的にマスクの一部に取り付けられる。延伸部材の第2の端部は、マスクとは空間的に離間してマスクから延伸する。マスク取付装置は、延伸部材の第2の端部に設けられる取付装置を備え、マスク取付組立体の帯紐は、取付装置に接続される。このように、延伸部材の第2の端部により、取付装置と、取付装置に接続される帯紐とが使用者の顔面に対し接触する可能性を最小化する。
【0017】
本発明の他の実施の形態では、貫通するマスク接続口(マスクポート)が形成されるマスク壁を有するマスクを備える患者界面材装置が提供される。マスク導管連結部は、マスク接続口とマスク取付組立体とに流体接続され、マスク取付組立体は、帯紐を有して使用者の顔面の密封位置にマスクを保持する。本発明のマスク取付装置は、(i)第1の端部及び第2の端部を有する延伸部材と、(ii)延伸部材の第2の端部上に設けられかつマスク取付組立体の帯紐を係止する取付装置とを備え、延伸部材の第1の端部は、直接又は間接的にマスクの一部へ取り付けられ、延伸部材の第2の端部は、マスクとは空間的に離間してマスクから延伸される。延伸部材の第2の端部により、取付装置と、取付装置に接続される少なくとも帯紐の一部とが使用者の顔に対して接触する可能性を最小化する。
【0018】
参照符号により各図の対応する部分を示す添付図面に関する以下の説明、特許請求の範囲及び本明細書の全構成部分により、本発明の前記目的及び他の特徴及び特性、構造の関連要素の操作法及び機能、部品の組み合わせ並びに製造経済性は、明らかとなろう。しかしながら、図面は、図示及び説明の目的に過ぎず、発明の範囲を制限しないものであることは、明確に理解できよう。別途明記しない限り、明細書及び特許請求の範囲に使用する用語「1つ(a)」、「1つ(an)」及び「その(the)」の単数形は、複数の対象を含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明のマスク取付装置10に関連する種々の実施の形態を図1〜図10に示す。特に、図1及び図2に略示ブロック図に示すように、マスク取付装置10は、マスク102とマスク取付組立体104とを設けた患者界面装置100に組み合わせて使用する構造を有する。マスク102は、鼻マスク(外部緩衝体及び/又は内部プロングを含む)、口マスク、鼻/口マスク、全面型面体又は当該技術分野で公知の他の類似装置及び類似構造体である。使用者の顔面Aの密封位置にマスク102を保持する少なくとも1つ、通常多数の帯紐106がマスク取付組立体104に設けられる。公知のように、マスク取付組立体104は、三箇所取付組立体、四箇所取付組立体でもよい。
【0020】
マスク102は、貫通してマスク接続口(マスクポート)110が形成されるマスク壁108を備える。この構造は、公知であり、患者の吸入気体をマスク102に供給する他の組立体をマスク接続口110に更に取付けてもよい。特に、マスク102は、マスク接続口110を通過してマスク102に流入する酸素、空気、室内空気等の気体を使用者又は患者の吸気に供給する機能を有する。
【0021】
図3〜図7に示すように、マスク102に接続されるマスク導管連結部112により、マスク導管連結部112とマスク接続口110とを通じて気体をマスク102内に気密状態で搬送することができる。マスク接続口110、マスク導管連結部112及び排気口113を通じてマスク102から周辺大気に患者の呼気を排気する排気口113もマスク導管連結部112に設けることができる。前記排気口113の一例は、米国特許第6,851,425号に図示されかつ説明され、参照することによりこの米国特許の内容を本明細書の一部とする。
【0022】
マスク導管連結部112は、第1端部114と第2端部116を有する。マスク導管連結部112の第1の端部114は、マスク102に取り付けられる。図2に示すように、患者回路128は、導管140及び圧力支援装置142を含む。また患者回路128は、当該技術分野では公知の装置である。特に、圧力支援器142に流体接続される導管140が患者回路128に通常設けられる。動作時に、酸素タンク又は他の同様の気体供給源から供給される酸素を収容できる圧力支援装置142から、導管140、マスク導管連結部112及びマスク接続口110を通じて、通常酸素又は空気である呼吸用気体がマスク102内に流入する。このように、患者は、吸入用気体を受けることができる。
【0023】
マスク取付組立体104は、使用者の顔面A上にマスク102を密封状態に保持する帯紐(ストラップ)106を備える。マスク取付組立体104は、マスク取付組立体104に取付けられる帯紐106により、患者が装着できるヘッドギアの形態に形成される。更に、以下に詳記するように、本発明の患者界面材装置100は、マスク取付装置10を含む。
【0024】
下記のように、使用者又は患者は、帯紐106を調整でき、球関節装置又はその他の取付装置を使用して、マスク取付装置10から帯紐106を取外すことができる。他の実施の形態では、マスク102に取り付けられてマスク102から延伸する額接触部材124を備える額支持組立体が患者界面装置100に設けられる。額支持組立体の一例は、米国特許出願公開第2004/0045551号公報に図示され説明されるが、この米国特許出願は、本特許出願人に譲渡され、参照することによりこの米国特許出願の内容を本明細書の一部とする。額接触部材124の少なくとも一部は、使用者の額Bの一部に接触する。公知のように、使用者の額Bに快適に接触する額当て126を額接触部材124に設けてもよい。例えば、米国特許第5,884,624号及び第6,397,847号公報に開示される着脱自在のゲル塗布緩衝体等のゲル塗布緩衝体を額当て126に使用でき、参照することにより前記米国特許の内容を本明細書の一部とする。
【0025】
図1〜図3に示すように、マスク取付装置10は、第1の端部14及び第2の端部16を有する延伸部材12を含む。延伸部材12の第1の端部14は、マスク102の一部に直接又は間接的に取り付けられる。更に、延伸部材12の第2の端部16は、マスク102から空間的に分離されてマスク102から延伸する。
【0026】
また、マスク取付装置10は、延伸部材12、例えば延伸部材12の第2の端部16に取り付けられ又は設けられる取付装置18を含む。マスク取付組立体104の帯紐106が取付装置18に接続される。
【0027】
マスク取付装置10を既存のマスク102に接続し又はマスク取付装置10を改造して既存のマスク102に使用することを企図する。別法として、本発明により組み立てられる患者界面材装置100を患者に供給できる。いずれの場合でも、マスク取付装置10により、使用者の顔面Aに対する取付装置18及びマスク取付組立体104の帯紐106の接触可能性を最小化できる。
【0028】
一実施の形態では、延伸部材12は、使用者の顎唇領域に向かいマスクから一定距離だけ外側に延伸する。延伸部材12の設置により、マスク取付装置10と使用者の顔面Aとの接触可能性を最小化することができる。延伸部材12の他の新規な特徴は、マスクから外側に延伸する延伸部材12が、マスク102と帯紐106との間に延伸するレバー又は梃子になる点である。外側に延伸する延伸部材12により加えられるトルク又はモーメントは、増加して、所与の押圧力となる。延伸部材12の長さを増加し又は減少することにより、適用されるトルク又はモーメントを調節できることは当業者に理解されよう。
【0029】
使用者の鼻上唇領域とマスク102との間の密封性が低下することがあることは公知である。使用者が頬、顎部等を動かして顔面前部上に取り付けられる種々の部品に取付装置を接触させると、密封性低下傾向は、更に悪化する。図3に示すように、鼻上唇領域から一定距離離間して延伸部材12を延伸させる新規な配置により、この問題領域での密封性を強化することができる。逆に、マスクの内側に接続される帯紐を利用するマスクは、レバーが小さいため、適切な密封性を達成するには、より大きな押圧力をマスクに加えなければならない。
【0030】
異なる種々の方向に延伸部材12を延伸させ、所望の方向にモーメントを発生させて、使用者の顔面Aに形成する密封性を強化すると共に、快適性を最大化できることは、当業者に十分理解されよう。他の用途では、使用者固有の容貌又はマスク102の特殊な設計のため、マスク102周囲の他の領域で密封が不十分になることがある。本発明の発明者らは、特定領域で密封完全性が毀損しても、これとは無関係に、種々の異なる方向に延伸部材12を向けて密封完全性を強化することを企図する。例えば、使用者の頬とマスク102との界面で密封性が損なわれる場合、延長部材12を横に向けることができよう。また、異なる長さを有する様々に異なる複数の延伸部材12を形成して、所与のモーメントを調整することができる。勿論、マスク102と一体に又はマスク102とは別体で形成した延伸部材12をモジュラ構造で連結してもよい。
【0031】
本発明は、更に、延伸部材12をマスク102に軸着してマスク102から延伸する延伸部材12の方向を調節できることを企図する。通常患者の睡眠中にマスク102を使用するので、この特徴は特に有利である。周知のように、睡眠中の使用者が頭部の向きを変更すると、マスク102に作用する力が変動することがある。延伸部材12の回動可能な結合により延伸部材12が自律調節されるので、使用者の操作を必要とせずにマスク102に作用する力を変更できる。
【0032】
図3及び図4に示す本発明の最良の実施の形態では、実質的にマスク接続口110に近いある位置で、延伸部材12の第1の端部14は、マスク102に取り付けられる。本実施の形態でも、マスク102の外面118とマスク導管連結部112の第1の端部114との間に延伸部材12の第1の端部14を取り付けるマスク導管接続部材28がマスク取付装置10に設けられる。
【0033】
有効な密封性を得ると同時に、各種部品を有効かつ適正に取付けるために、マスク導管接続部材28は、リム30及び延伸部32を備える。マスク導管接続部材28のリム30は、座金(ワッシャ)34に当接する。また、座金34は、マスク壁108の内面120に当接する。更に、延伸部32は、マスク接続口110を通って延伸する。
【0034】
マスク導管連結部112の第1の端部114は、マスク導管接続部材28の延伸部32に嵌合する。このように、マスク102の外面118とマスク導管連結部112の第1の端部114との間に、マスク取付装置10及び特に延伸部材12の第1の端部14を座金34により係合して、マスク接続口110の周囲に更なる密封を形成することができる。
【0035】
他の実施の形態では、マスク導管連結部112の第1の端部114は、リム122を含む。延伸部材12の第1の端部14に当接するリム122は、マスク102の外面118に対して延伸部材12の第1の端部14を押圧する。この相対的な配置と「挟持される」構造を図4に示す。
【0036】
また、マスク102に対して延伸部材12を回転可能に配置することも企図する。従って、マスク102の外面118とマスク導管連結部112との間に保持される延伸部材12の第1の端部14は、その間で回転又は回動することができる。この回転により、マスク102の受動調整が可能になる。帯紐106の移動により、マスク102を動かさずに、延伸部材のみを移動する点で有利である。従って、マスク102と使用者の顔面Aとの間の密封性が破壊されない。
【0037】
様々な材料から延伸部材12を製造することができる。例えば、可撓性のある材料又は剛性のある材料から延伸部材12を製造できる。好適な実施の形態では、複数の帯紐106を緊締するとき、使用者の顔面Aに対して帯紐106が取付装置18と帯紐106とを引張らない実質的に剛性のある材料により延伸部材12が製造される。
【0038】
延伸部材12の第2の端部16付近に設けられる取付装置18に、マスク取付組立体104の1本又は2本以上の帯紐を接続することができる。本実施の形態では、延伸部材12の第2の端部16の一部に取り付けられる1個又は2個以上の把持部材(クリップ)20で取付装置18を構成できる。マスク取付組立体104の1本又は2本以上の帯紐106を結合する単一の留具(バックル)22又は環状部材を各把持部材20に設けることができる。留具22に帯紐を通してフックループ型の調節可能な締着具により適当な位置に帯紐を固定し又は適当な位置に縫着することができる。本発明の範囲から逸脱せずに、ボタン、鋲、スナップ、接着剤等の様々な他の締着具を利用して把持部材20と帯紐106とを接続できることは勿論である。把持部材20の留具22に帯紐106を適正に取付ける周知の構造を図7に示す。
【0039】
また、スロット24内で移動可能に把持部材20の一部を嵌合できる各スロット24を形成した延伸部材12が取付装置18に設けられる。このように、留具22及び留具22に取付ける帯紐106と同様に、移動可能及び/又は回転可能に延伸部材12の第2の端部16に把持部材20を取り付けることができる。マスク取付装置は、患者に多くの移動融通性を与えながら、使用者の顔面Aに対する適正な密封性を維持することができる。延伸部材の前記自律調整機能に組み合わせて、取付装置18の自律調節機能により、マスク102と使用者の顔面Aとの間の密封完全性を更に強化し、使用者の快適性を向上することができる。
【0040】
把持部材20は、スロット24に嵌合する取手26を含む。図3に示すように、スロット24に対して把持部材の自律調節を可能にする球関節形状を取手に設けることができるので、患者の快適性を一層向上することができる。図示の球関節形状は、2006年6月27日発行の米国特許第7,066,179(「179特許」)に図示され、説明される。「179特許」の内容を本明細書の一部とする。2006年6月8日付けで提出された米国特許出願第11/449111号(「111出願」という)に図示されかつ説明される勿論球関節形状以外の様々な他の形態を取手26に付与することができる。「111出願」の内容を本明細書の一部とする。本実施の形態では、スロット24内に着脱可能に取手26を係合でき、他の実施の形態では、スロット24内に着脱不能に取手26を接続できる。マスク102に取り付けられる留具22、環状部材又は他の保持装置から帯紐106を分離する現行の条件とは対照的に、患者が簡単な動きで帯紐106をマスク102から分離できる着脱可能な係合構造でもよい。マスク102の他の部分に球関節装置又は他の類似帯紐取付装置に使用できることも企図される。図7に示すように、別の帯紐106及び別のマスク取付組立体104を取付けるスロット24をマスク102に直接設けてもよい。
【0041】
2005年8月2日に出願された係属する米国特許出願第60/704688号に記載及び請求される他の取付装置を利用する本発明の他の実施の形態を図8に示すが、この米国特許出願は、本特許出願人に譲渡され、参照することにより前記米国特許出願の内容を本明細書の一部とする。本実施の形態では、延伸部材12の第2の端部16から突出する係止手段としてのボタン130が取付装置18に設けられる。ボタン130は、軸132と、軸132の端部に設けられる軸頭(キャップ)134とを備え、軸頭134は、軸132の直径より大きい直径を有する。従って、ボタン130は、実質的にキノコ形である。勿論、本発明の範囲から逸脱せずに、様々な外形をボタン130に与えることができる。また、取付装置18に把持要素20が設けられる。把持要素20には、貫通する開口136が設けられる。開口136がボタン130の軸頭134を乗り越えてはめ込まれ、軸132に隣接して係止される大きさと形状に開口136が形成される。
【0042】
使用時に、軸頭134を乗り越えて着脱可能に把持要素20の開口136を装着し、延伸部材12の第2の端部16と軸頭134との間の軸132に開口136が隣接して配置される。また、開口136の直径は、軸132の直径より大きく、把持要素20は、軸132の周りに回転できる。これにより、把持要素20に接続される帯紐106にも更なる回転機能を付与することができる。
【0043】
また、実質的に可撓性の材料によりこの実施の形態の把持要素20を形成することが好ましい。これにより、開口136を拡張して軸頭134を乗り越えることができる。しかしながら、一度軸頭134を越えて開口136を軸132上に配置すると、開口136は、初期の形状に復帰するため、開口136は、軸頭134により軸132上に保持される。また、把持要素20のこの柔軟性により、患者又は使用者は、把持要素20を容易に分離し再装着でき、把持要素20の柔軟性は、患者の移動と帯紐調整に更なる融通性を与える。本構成の構造、作用、材料、付加的な新規機能と利点に関する更なる議論は、前記米国特許出願に示される。
【0044】
本発明は、マスク取付装置10と、マスク取付組立体104の帯紐106を使用者の顔面Aから離間して保持する患者界面材装置100とを提供する。例えば公知のヘッドギア装置等の全てのマスク取付組立体104を本発明に利用できる。本発明のマスク取付装置10は、使用者の顔面Aとの不必要な接触を最小化することにより、使用者の快適性を増進することができる。また、マスク取付装置10は、調節可能な取付装置18と回動可能な延伸部材12との使用により受動調整機能を提供する。また、延伸部材12の長さと方向を変えて、帯紐106によりマスク102に作用するトルクの方向と量を修正することができる。更に、マスク取付装置10の相対的な配置と、延伸部材12とにより、特に患者が移動し帯紐106を調整するときでも、マスク102と使用者の顔面Aとの間の密封性は、損なわれない。前記機能は、使用者の睡眠時等の様々な適用に特に有用である。多くの使用者が睡眠中に顔面の方向を変えて、異なる力がマスク102に作用することは通常認められる現象である。上記の通り、本発明の新規な特徴は、快適性が最大となると共に、使用者の顔面Aとの適切な密封性を維持する自律調整を行うことができる点にある。また、マスク取付装置10を改造して、既存及び従来の種々のマスク102に適用することができる。
【0045】
現在最も実用的かつ好適と思われる実施の形態を図示して詳記したが、前記記載は単に説明の便宜に過ぎず、本発明を開示した実施の形態に限定されず、本発明は、特許請求の範囲内に該当すると共に、特許請求の範囲と同趣旨の変更態様並びに同等の装置を包含すること企図する。例えば、本発明は、何れかの実施の形態の単一又は複数の特徴を何れかの他の実施の形態の単一又は複数の特徴に可能な範囲内で組み合わせ可能なことを企図することも理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】マスク取付組立体を有する患者界面材装置に接続して使用され本発明の技術的思想によるマスク取付装置の概略図
【図2】患者回路に接続して使用される本発明の技術的思想による患者界面材装置とマスク取付装置の概略図
【図3】患者界面材装置と共に使用される本発明の技術的思想によるマスク取付装置の分解斜視図
【図4】マスク取付装置の接続構造を示す図3の患者界面材装置の部分断面図
【図5】患者界面材装置に適用した本発明の技術的思想によるマスク取付装置の斜視図
【図6】マスク取付装置を示す図5の患者界面材装置の分解斜視図
【図7】患者界面材装置とマスク取付組立体とを患者に装着した状態を示すマスク取付装置の斜視図
【図8】患者界面材装置に適用した本発明の技術的思想によるマスク取付装置の別の実施の形態を示す斜視図
【符号の説明】
【0047】
マスク取付装置・・(10)、 延伸部材・・(12)、 延伸部材の第1の端部・・(14)、 延伸部材の第2の端部・・(16)、 取付装置・・(18)、 把持要素・・(20)、 留具・・(22)、 スロット・・(24)、 取手・・(26)、 マスク導管接続部材・・(28)、 リム・・(30,122)、 延伸部・・(32)、 座金・・(34)、 患者界面装置・・(100)、 マスク・・(102)、 マスク取付組立体・・(104)、 帯紐・・(106)、 マスク壁・・(108)、 マスク接続口・・(110)、 マスク導管連結部・・(112)、 マスク接続口・・(113)、 マスク導管連結部の第1の端部・・(114)、 マスク導管連結部の第2の端部・・(116)、 額接触部材・・(124)、 額当て・・(126)、 患者回路・・(128)、 係止手段・・(130)、 軸・・(132)、 軸頭・・(134)、 把持要素開口・・(136)、 導管・・(140)、 圧力支援装置・・(142)、

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1本の帯紐(106)を接続して使用するマスク取付装置(10)において、
第1の端部(14)と第2の端部(16)とを有する延伸部材(12)と、
延伸部材(12)の第2の端部(16)上に設けられて帯紐(106)を係止する取付装置(18)とを備え、
延伸部材(12)の第1の端部(14)は、マスク(102)の一部に取り付けられ、
延伸部材(12)の第2の端部(16)は、マスク(102)から延伸して、マスク(102)とは空間的に離間され、
使用者の顔に対する取付装置(18)及び取付装置(18)に接続される帯紐(106)の接触可能性を最小化することを特徴とするマスク取付装置(10)。
【請求項2】
回動可能にマスク(102)に延伸部材(12)を軸着した請求項1に記載のマスク取付装置(10)。
【請求項3】
延伸部材(12)の第2の端部(16)の一部に取り付けられる少なくとも1つの把持要素(20)を取付装置(18)に設け、帯紐(106)を接続する単一の留具(22)を把持要素(20)に設けた請求項1に記載のマスク取付装置(10)。
【請求項4】
少なくとも1つのスロット(24)を更に取付装置(18)に設け、スロット(24)内で移動可能に把持要素(20)の一部を係合し、延伸部材(12)の第2の端部(16)に対して把持要素(20)及び留具(22)を移動可能及び回転可能の少なくとも一方とした請求項3に記載のマスク取付装置(10)。
【請求項5】
スロット(24)内に係止されて球関節装置を構成する取手(26)を把持要素(20)に設けた請求項4に記載のマスク取付装置(10)。
【請求項6】
スロット(24)内に取手(26)を着脱可能に係合し又は着脱不能に固定した請求項5に記載のマスク取付装置(10)。
【請求項7】
延伸部材(12)の第2の端部(16)から突出する係止手段(130)を通して着脱可能に取り付けられる把持要素開口(136)を把持要素(20)に設け、軸(132)と、軸(132)の直径より大きい直径の軸頭(134)を係止手段(130)に設けた請求項4に記載のマスク取付装置(10)。
【請求項8】
開口(136)は、軸(132)の直径より大きい直径を有し、把持要素(20)は、軸(132)の周りに回転可能である請求項7に記載のマスク取付装置(10)。
【請求項9】
把持要素(20)は、実質的に可撓性のある材料により形成され、使用時に開口(136)を拡張して軸頭(134)を乗り越えて押し付けられ、軸頭(134)を乗り越えて配置される開口(136)は、初期の形状に復帰し、軸頭(134)と延伸部材(12)の第2の端部との間に開口(136)が保持される請求項7に記載のマスク取付装置(10)。
【請求項10】
マスク壁(108)を貫通するマスク接続口(110)に実質的に隣接する所定の位置でマスク(102)に延伸部材(12)の第1の端部(14)を取り付け、永続的に、一体的に、着脱可能に、固着して、調節可能に、移動可能に、回転可能に又はこれらの組合せにより延伸部材(12)とマスク(102)との間を取り付けた請求項1に記載のマスク取付装置(10)。
【請求項11】
更に患者界面装置は、第1の端部(114)と第2の端部(116)とを有するマスク導管連結部(112)を備え、マスク取付装置(10)は、マスク壁(108)の外面(118)とマスク導管連結部(112)の第1の端部(114)との間に延伸部材(12)の第1の端部(14)を取り付けるマスク導管接続部材(28)を更に設けた請求項10に記載のマスク取付装置(10)。
【請求項12】
マスク導管接続部材(28)は、リム(30)と、延伸部(32)と有し、リム(30)は、マスク壁(108)の内面に当接する座金(34)に隣接し、延伸部(32)は、マスク接続口(113)を通じて延伸する請求項11に記載のマスク取付装置(10)。
【請求項13】
マスク導管連結部(112)の第1の端部(114)をマスク導管接続部材(28)の延伸部(32)に係合した請求項12に記載のマスク取付装置(10)。
【請求項14】
マスク導管連結部(112)の第1の端部(114)は、リム(122)を有し、リム(122)は、延伸部材(12)の第1の端部(14)に当接すると共に、マスク壁(108)の外面に対し延伸部材(12)の第1の端部(14)を押圧する請求項11に記載のマスク取付装置(10)。
【請求項15】
実質的に可撓性のある材料、実質的に剛性のある材料又はこれらを組み合わせた材料から延伸部材(12)を形成した請求項1に記載のマスク取付装置(10)。
【請求項16】
マスク(102)と、少なくとも1本の帯紐(106)を有して使用者の顔面の密封位置にマスク(102)を保持するマスク取付組立体(104)とを有する患者界面装置(100)に接続して使用されるマスク取付装置(10)において、
マスク(102)と、マスク取付組立体(104)とを有する患者界面装置(100)に接続して使用され、
マスク(102)から空間的に離間して、少なくとも直接的又は間接的にマスク(102)の一部に取り付けられる延伸手段(12)と、
延伸部材(12)の第2の端部上に設けられ、マスク取付組立体(104)の少なくとも1本の帯紐(106)を係止する取付手段(18)とを備え、
延伸手段(12)は、取付装置(18)と、取付装置(18)に接続される帯紐(106)の少なくとも一部との使用者の顔面に対する接触可能性を最小化することを特徴とするマスク取付装置(10)。
【請求項17】
貫通するマスク接続口(110)が形成されたマスク壁(108)を有するマスク(102)と、
マスク接続口(110)に流体接続されるマスク導管連結部(112)と、
少なくとも1本の帯紐(106)を有するマスク取付組立体(104)と、
マスク取付装置(10)とを備え、
マスク取付装置(10)は、
(i)第1の端部(14)と第2の端部(16)とを有する延伸部材(12)と、
(ii)延伸部材(12)の第2の端部(16)付近に設けられて、マスク取付組立体(104)の少なくとも1本の帯紐(106)を接続する取付装置(18)とを備え、
延伸部材(12)の第2の端部(16)は、マスク(102)とは空間的に離間してマスク(102)から延伸し、
取付装置(18)と、取付装置(18)に接続される帯紐(106)の少なくとも一部との使用者の顔面に対する接触可能性を最小化することを特徴とする患者界面装置(100)。
【請求項18】
マスク取付組立体(104)は、少なくとも取付点の一箇所をマスク取付装置(10)の取付装置とする少なくとも三箇所取付組立体である請求項17に記載の患者界面装置(100)。
【請求項19】
マスク(102)に取り付けられてマスクから延伸する額接触部材(124)を更に備え、額接触部材(124)の少なくとも一部は、使用者の額の少なくとも一部に接触する請求項17に記載の患者界面装置(100)。
【請求項20】
使用者の額に快適に接触する額当て(126)を額接触部材(124)に更に設けた請求項19に記載の患者界面装置(100)。
【請求項21】
第1の端部(114)と第2の端部(116)とを有するマスク導管連結部(112)を患者界面装置に更に設け、マスク導管連結部(112)の第1の端部(114)をマスク(102)に取り付け、患者回路(128)、導管(140)、圧力支援装置(142)、気体供給源又はいずれかの組合せにマスク導管連結部(112)の第2の端部(116)を流体接続した請求項17に記載の患者界面装置(100)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2009−504334(P2009−504334A)
【公表日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−527072(P2008−527072)
【出願日】平成18年8月15日(2006.8.15)
【国際出願番号】PCT/US2006/031874
【国際公開番号】WO2007/022203
【国際公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【出願人】(505338497)アールアイシー・インベストメンツ・エルエルシー (81)
【Fターム(参考)】