説明

マスク

【課題】通気性が高く呼吸が楽でありながらも色調選択の自由度が高く、また花粉症の改善効果が期待できる、ブラックシリカを用いた安価なマスクを提供する。
【解決手段】ニット生地を用いたマスク1であって、ニット生地には、ブラックシリカの微粉末を含有する鉱物含有繊維(3)が、マスク1の表側および裏側12のうち裏側12に相当する面だけにプレーティング編みされたマスク1とした。このとき、ニット生地がメッシュ生地であるマスク1とすることが好ましく、また、鉱物含有繊維(3)が撚糸された状態でプレーティング編みされたマスク1とすることも好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鼻と口を覆うように装着されるマスクに関する。特に、花粉症の予防や発症の際に装着される花粉症用のマスクに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、花粉や粉塵、および寒さなどから鼻や喉を保護するためにマスクが用いられている。このように主に鼻や喉の保護のために用いられてきたマスクであるが、近年、人間の持つ自然治癒力を高めるような機能性を付与した、いわゆる機能性マスクが登場してきている。このような機能性マスクとしては、例えば、下記特許文献1や下記特許文献2に記載されたものがある。
【0003】
特許文献1には、「ギャザー加工したマスクの内側のギャザー袋の中に天然遠赤外線を放射するシリカブラックの裏面糊付きシートを貼付装着した花粉症予防マスク」が記載されている。そして、これによって、「マスクに付着した花粉による、くしゃみ、鼻水、鼻詰まりなどの症状を和らげ、花粉の体内への侵入を防ぎ花粉症を予防、治癒させる」と記載されている。
【0004】
ここで、特許文献1におけるシリカブラックは、ブラックシリカとも称されているものである。ブラックシリカは、日本では主に、北海道桧山郡上ノ国町の山中より採掘されており、多くの天然ミネラルを含んだ、常温で遠赤外線を半永久的に放出する天然鉱石として知られている。ブラックシリカは、常温で極めて高い「育成光線」(遠赤外線の中でも特に4〜14μmの波長帯であり、人体や動植物を構成している細胞の共鳴吸収波長域と合致している)を放出することでも知られており、この育成光線が生物の自然治癒力を高めると推察されている。
【0005】
また、特許文献2には、「ガーゼ状に織布し、この織布を折重ねて形成したガーゼマスクであって、このガーゼマスクには、ナチュラル電位を発生させるトルマリン等のセラミックを重量比30%以上を混入した微細繊維からなる生命エネルギーシートを重ねて使用することを特徴とした健康マスク」が記載されている。そして、これによって「ガーゼマスクの表裏間或いは内面側に重ねた微細繊維からなる生命エネルギーシートを健康マスクによって口、鼻を覆って使用することにより口、鼻から生命エネルギーを身体に供給する。これによってカゼのウイルス菌等の菌を死滅させることができ、更に、シートはセラミックによって防臭ができるだけで通風性に優れ、また電位を有するため、粉塵等の粒子は通さず捕集できる等の効果がある」と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実用新案登録第3097029号公報(請求項1、段落0003)
【特許文献2】実用新案登録第3062823号公報(請求項1、段落0006)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1記載のマスクは、ブラックシリカの優れた作用を享受することができると思われるが、マスクの内側のギャザー袋の中にシリカブラックの裏面糊付きシートを貼付装着するため、通気性が悪くなり呼吸が苦しいものであった。
また、マスクを洗濯すると糊で貼り付けられたシートが剥がれることもあった。
さらに、ブラックシリカのシートは高価であり、またギャザー袋を備えていることもあってマスクの価格が高くなりがちであった。
加えて、ブラックシリカは黒色であるためこれを用いたシートも灰色又は黒色となり、ピンクやベージュなどの薄い色のマスクにする場合にはマスクの表面を厚くして表側に灰色又は黒色が現れないようにする必要があるが、このようにすると一層呼吸が苦しくなっていた。
なお、特許文献1には、肝心のブラックシリカのシートについて、どのように作成するのか一切開示されていない。
【0008】
また、特許文献2記載のマスクは、トルマリンを用いたものでありブラックシリカは用いていない。しかし、トルマリンを混入した微細繊維が高価なため、マスクの価格が高くなりがちであった。
ここで、仮に、トルマリンの替わりにブラックシリカを混入した微細繊維からなる生命エネルギーシートを用いた場合であっても、トルマリンの場合と同様に、価格が高くなりがちであった。また、この場合であっても、生命エネルギーシートをガーゼマスクの表裏面に挟んで重ね合わせてあるため、ブラックシリカを混入した微細繊維が肌に直接触れるものではなかった。さらに、この場合であっても、ブラックシリカを混入した繊維は灰色又は黒色であるため、特許文献1記載のマスク同様、ピンク、ベージュ、ライトブルーなどの薄い色のマスクにする場合にはマスクの表面を厚くして表側に灰色又は黒色が現れないようにする必要があるが、このようにすると一層呼吸が苦しくなっていた。
【0009】
本発明は、上述の事柄に留意してなされたものであって、通気性が高く呼吸が楽でありながらも色調選択の自由度が高く、また花粉症の改善効果が期待できる、ブラックシリカを用いた安価なマスクを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明のマスクは、ニット生地を用いたマスクであって、ニット生地には、ブラックシリカの微粉末を含有する鉱物含有繊維が、マスクの表側および裏側のうち裏側に相当する面だけにプレーティング編み(添え糸編み)された構成とした。
ここで、マスクの裏側とは、マスクを顔に装着した状態で口や鼻に当接する側(顔側)を指す。
【0011】
このマスクは、ニット生地を用いているため、通気性が高く呼吸が楽で保湿効果もあり、また、洗濯して繰り返し使用することができる。
また、ブラックシリカの遠赤外線放出効果により、花粉等の侵入を防止する効果が低いと思われるニット生地を用いた場合であっても、花粉症の改善効果が得られる。
さらに、ブラックシリカの遠赤外線は、温度が概ね40℃の状態で最も効率よく放射されるため、呼気の温度が加わることによりブラックシリカが暖められて、効率よく遠赤外線を放出することができる。
加えて、ブラックシリカの微粉末を含有する鉱物含有繊維が、マスクの表側および裏側のうち裏側に相当する面だけにプレーティング編みされているため、高価な鉱物含有繊維の使用量を抑えて安価にできるとともに、装着状態では鉱物含有繊維特有の灰色がかった色調が表側から隠れるため、ピンク、ベージュ、ライトブルーなどの薄い色のマスクにすることが容易になり、色調選択の自由度が高くファッション性に優れたマスクになる。
【0012】
このとき、ニット生地が、綿素材又は吸水速乾性素材からなるメッシュ生地であり、鉱物含有繊維が、ブラックシリカの微粉末を含有する鉱物含有ポリエステル繊維であり、鉱物含有ポリエステル繊維が、マスクの表側および裏側のうち裏側に相当する面だけに、平行ライン状にプレーティング編みされた、マスクとすることができる。
【0013】
このマスクは、メッシュ生地を用いているため、更に通気性が高く呼吸が楽になり、また、水切れがよく洗濯した後の乾燥が早いことから洗濯脱水後すぐに装着することができる。メッシュ生地は、吸水速乾性素材(繊維)からなることが好ましい。これによって、洗濯後の乾燥が更に早くなる。
また、鉱物含有ポリエステル繊維が、平行ライン状にプレーティング編みされているため、メッシュ生地の通気性を阻害しにくくなり、呼吸が楽であるというメッシュ生地の特徴を活かしたマスクとなる。
さらに、一般的にポリエステル自体は吸水性が低く、鉱物含有ポリエステル繊維の吸水性も低くなるが、本発明のマスクは、ニット生地が吸水性の高い綿素材又は吸水速乾性素材からなり、この表面に鉱物含有ポリエステル繊維が平行ライン状にプレーティング編みされているため、綿素材又は吸水速乾性素材の吸水性を活かすことができ、吸水性が高く蒸れにくいことから、装着時における爽快感が高いマスクとなる。
加えて、鉱物含有ポリエステル繊維が平行ライン状にプレーティング編みされていることによって、鉱物含有ポリエステル繊維(鉱物含有繊維)と皮膚との摩擦が増えて摩擦熱が発生しやすくなるため、ブラックシリカの遠赤外線放出効果が、更に高まることが期待できる。
【0014】
このとき、鉱物含有繊維が撚糸された状態でプレーティング編みされたマスクとすることもできる。
【0015】
このマスクは、鉱物含有繊維が撚糸されているため繊維密度が高くなり、ブラックシリカの遠赤外線放出効果が高まることが期待できる。また、鉱物含有繊維と皮膚との摩擦が増えて摩擦熱が発生しやすくなるため、ブラックシリカの遠赤外線放出効果が、更に高まることが期待できる。
【0016】
このとき、二枚重ねにしたニット生地を用いて立体縫製されたマスクとすることもできる。
【0017】
このマスクは、立体縫製されていることから顔面にフィットしやすくなる。また、二枚重ねにしたニット生地を用いて立体縫製されていることから、縫い目がマスクの表側や裏側に現れず、装着感やファッション性を犠牲にしにくい。さらに、二枚重ねにしたニット生地を用いて立体縫製されていることによって、不織布を用いたマスクよりも口紅がマスクの裏側に付着しずらく、また口紅の色がマスクの表側から隠れやすくなる(見えにくくなる)。このとき、顔面の形状に沿うようにマスクの中央部が前方に突出するよう立体縫製されたマスクとすることができる。
【0018】
また、上記課題は、綿素材又は吸水速乾性素材からなるメッシュ生地を用いたマスクであって、メッシュ生地には、ブラックシリカの微粉末を含有する鉱物含有ポリエステル繊維が、マスクの表側および裏側のうち裏側に相当する面だけに、撚糸された状態で平行ライン状にほぼ全面に亘ってプレーティング編みされたマスクによっても解決される。
【発明の効果】
【0019】
本発明により、通気性が高く呼吸が楽でありながらも色調選択の自由度が高く、また花粉症の改善効果が期待できる、ブラックシリカを用いた安価なマスクを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明のマスクの裏側を示す図である。
【図2】本発明のマスクの表側を示す図である。
【図3】本発明のマスクの裏側を示す写真である。
【図4】本発明のマスクの裏側の一部を拡大した部分拡大写真である。
【図5】本発明のマスクの表側を示す写真である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、上記各図を用いて本発明のマスクを例示説明する。ここで、図1において、裏側メッシュ生地22(ニット生地)には、鉱物含有ポリエステル繊維3(鉱物含有繊維)がマスク1の裏側12に相当する面の“ほぼ全面に”平行ライン状にプレーティング編みされているが、便宜上、その一部のみを図示してある。また、図3の写真は図1に対応し、図5の写真は図2に対応している。さらに、図4の部分拡大写真は、マスクの裏側(図3参照)の左上部分を拡大したものである。
なお、以下の実施形態はあくまで本発明を例示説明するものであって、本発明は、以下の具体的な実施形態に限定されるものではない。
【0022】
本発明のマスク1は、ニット生地(21,22)を用いたマスクであって、ニット生地には、ブラックシリカの微粉末を含有する鉱物含有繊維(3)が、マスクの表側11および裏側12のうち裏側12に相当する面だけにプレーティング編みされた、マスクである。
【0023】
具体的には、図1に示すように、本発明のマスク1は、マスク本体2と左右の装着バンド8で構成されており、マスク1の裏側12(顔側)にのみブラックシリカの微粉末を含有する鉱物含有ポリエステル繊維3がプレーティング編みされている。以下、これらの構成要素を詳説する。
【0024】
[マスク本体]
本実施形態において、マスク本体2は装着時に鼻と口を覆う部分(フィルタ部分)であり、表側メッシュ生地21(図2参照)および裏側メッシュ生地22(図1参照)からなる二枚重ねのメッシュ生地と、二枚重ねのメッシュ生地の縁部に縫着された縁部材25と、で構成されている。表側メッシュ生地21および裏側メッシュ生地22には何れも綿素材を用いており、本実施形態では、ライトブルーの淡い色彩となっている。
【0025】
ここで、表側メッシュ生地21および裏側メッシュ生地22は、綿素材に限定されず、吸水速乾性素材(吸水速乾性繊維素材)を用いてもよい。また、表側メッシュ生地21と裏側メッシュ生地22は同一素材である必要はなく、異なる素材であってもよい。
【0026】
ここで、吸水速乾性素材とは、合成繊維などの繊維に多孔化などの表面加工を施し、毛細管現象により、吸水性(または吸汗性)を向上させた素材で、速乾性を兼ね備えているものである。このような吸水速乾性素材としては、例えば、旭化成の機能素材テクノファイン(ポリエステル繊維の表面を加工して特殊な断面形状とすることにより吸水速乾機能を付与した機能素材)がある。
【0027】
二枚重ねのメッシュ生地(21,22)のうち、マスク1の裏側12に相当する面を有する裏側メッシュ生地22には、マスク1の裏側12に相当する面(装着時に顔側を向く面 以降、プレーティング面と称することがある)にのみ、ポリエステル樹脂中にブラックシリカの微粉末を分散させて得られた鉱物含有ポリエステル繊維3がプレーティング編みされている。
【0028】
また、裏面メッシュ生地22のプレーティング面には、その全面に亘って、鉱物含有ポリエステル繊維3が、等しいピッチの平行ライン状にプレーティング編みされている。図4では、鉱物含有ポリエステル繊維3(色調が濃いライン状の部分である)が、若干右上がりの平行ライン状にプレーティング編みされていることがわかる。
【0029】
本実施形態においては、平行ライン状のプレーティング編みにおけるライン間隔は概ね0.7mmであり、そのライン幅は概ね0.3mmである。ライン間隔やライン幅は特に限定されないが、呼吸のしやすさや吸水性を考慮すると、ライン間隔が概ね0.1mm以上であることが好ましく、概ね0.3mm以上であることが更に好ましい。ライン間隔の上限値は概ね2mm以下であることが好ましく、概ね1mm以下であることが更に好ましい。
ここで、鉱物含有ポリエステル繊維3は、約24本が束ねられて撚糸された状態でプレーティング編みされ、ライン幅が概ね0.3mm各ラインを構成している。
【0030】
一方、二枚重ねのメッシュ生地(21,22)のうち、マスク1の表側11に相当する面を有する表側メッシュ生地21(図2参照)には、その表裏どちらの面にも、鉱物含有ポリエステル繊維3がプレーティング編みされていない。なお、表側メッシュ生地21の裏面は裏側メッシュ生地22と対面する面であり、図示されていない。
【0031】
そして、表側メッシュ生地21および裏側メッシュ生地22は、マスク本体2の中央部が前方に突出するような形状になるように、左右方向中央部の上下部分をそれぞれ略V字形状に切り欠いて、それぞれのV字形状の対向辺を相手側メッシュ生地に向けて左右から重ね合わせた状態で縫着されることによって、立体縫製されている。このとき、縫い目がマスク表側や裏側に現れないようにすることが好ましい。なお、マスクの表側を示す図2ではマスク本体2の中央部が図中手前側に突出しており、一方、マスクの裏側を示す図1ではマスク本体2の中央部が図中奥側に窪んでいることになる。
さらに、二枚重ねで立体縫製されたメッシュ生地(21,22)の縁部には、縁部材25が縫着されている。
【0032】
[装着バンド]
装着バンド8は、通常のマスク同様、マスク本体2の左右に取り付けられている。本実施形態では、長さ調整部分を設けた装着バンド8としてある。装着バンド8は、出願時公知の種々のもの、及びこれらの均等物を使用することができる。
【0033】
上記構成による本実施形態のマスクは、通気性が高く呼吸が楽でありながらも色調選択の自由度が高く、また花粉症の改善効果が期待できる、ブラックシリカを用いた安価なマスクである。以下、上記実施形態のマスクに関してモニター試験を行ったので報告する。
【0034】
[モニター試験]
上記実施形態のマスクを、複数のモニターに装着してもらい、モニター試験を行った。
被験者は、花粉症に悩んでいる12名(男性2名、女性10名)であり、年齢層は30代が4名、40代が5名、50代が2名、60代が1名であった。試験方法は、被験者の方に任意の時間マスクを装着してもらい、装着後における花粉症の改善度合いを,A〜Eの5段階で評価してもらった。評価結果を表1に示す。
【0035】
【表1】

【0036】
全被験者12名のうち10人(約83%)もの被験者がA又はB評価である一方、C、D及びE評価の被験者は僅か2名(約17%)だけであり、本発明のマスクを装着することによって花粉症の改善効果が期待できることがわかった。
【0037】
マスクを使ってみた感想については、「のど、鼻の奥の痛みが軽減されました」、「すっぽり覆っていても息が苦しくないのですごく良かったです」(31歳女性)。「特に、鼻の通りがよくなるのと、目のかゆみも軽減された」(31歳男性)。「鼻水などが出たときに着用したが、装着した途端、鼻水が止まった」、「遠赤外線効果で温まってとても良い」(40歳女性)。「ぽかぽかと暖かく顔の輪郭にフィットする」、「くしゃみが減った」(35歳女性)「花粉ピーク時に使用しましたが、一番ひどい鼻づまり状態にまでならず鼻水レベルで止まっております」、「ノドには◎」(45歳女性)。など、本発明のマスクを着用した効果を認めるものが多かった。
【0038】
また、装着感についても、「フィット感があり肌ざわりがよかった」(42歳男性)。「鼻がすっぽりかくれるので、安心して装着できます」(40歳女性)。「他のマスクよりすっぽりおおう事ができるので、効果が高いように思います」(31歳女性)。など、良好な装着感を挙げるものが多かった。
【0039】
以上、特定の実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、当該技術分野における熟練者等により、本出願の願書に添付された特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変更及び修正が可能である。
【0040】
例えば、上記実施形態では、二枚重ねのメッシュ生地を用いたが、これに限定されず、一枚のメッシュ生地を用いてもよい。
【0041】
また、上記実施形態では、二枚重ねのメッシュ生地を用いたが、これに限定されず、一枚のみをメッシュ生地として、他の一枚はメッシュ生地以外としてもよい。
【0042】
また、上記実施形態では、プレーティング面に鉱物含有ポリエステル繊維が平行ライン状にプレーティング編みされていたが、これに限定されず、プレーティング面を覆うように(ベタ状に)鉱物含有繊維をプレーティング編みしてもよい。しかし、呼吸のしやすさや吸水性などを考慮すると、平行ライン状にプレーティング編みされていることが好ましい。
【符号の説明】
【0043】
1 マスク
11 表側
12 裏側

2 マスク本体
21 表側メッシュ生地(ニット生地)
22 裏側メッシュ生地(ニット生地)
25 縁部材

3 鉱物含有ポリエステル繊維(鉱物含有繊維)

8 装着バンド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ニット生地を用いたマスクであって、
前記ニット生地には、ブラックシリカの微粉末を含有する鉱物含有繊維が、マスクの表側および裏側のうち裏側に相当する面だけにプレーティング編みされた、
マスク。
【請求項2】
ニット生地が、
綿素材又は吸水速乾性素材からなるメッシュ生地であり、
鉱物含有繊維が、
ブラックシリカの微粉末を含有する鉱物含有ポリエステル繊維であり、
前記鉱物含有ポリエステル繊維が、
マスクの表側および裏側のうち裏側に相当する面だけに、平行ライン状にプレーティング編みされた、
請求項1記載のマスク。
【請求項3】
鉱物含有繊維が、
撚糸された状態でプレーティング編みされた、
請求項1又は2記載のマスク。
【請求項4】
二枚重ねにしたニット生地を用いて立体縫製された、
請求項1〜3何れか記載のマスク。
【請求項5】
綿素材又は吸水速乾性素材からなるメッシュ生地を用いたマスクであって、
前記メッシュ生地には、ブラックシリカの微粉末を含有する鉱物含有ポリエステル繊維が、マスクの表側および裏側のうち裏側に相当する面だけに、撚糸された状態で平行ライン状にほぼ全面に亘ってプレーティング編みされた、
マスク。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−162209(P2010−162209A)
【公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−7884(P2009−7884)
【出願日】平成21年1月16日(2009.1.16)
【出願人】(304054079)加茂繊維株式会社 (1)
【Fターム(参考)】