説明

マスク

【課題】 本発明は、従来型の紐付きのマスクでは、耳裏の皮膚の弱い方や敏感な方等に、ゴム紐で起こる接触部分の痛みや不快感を解消する装置の提供。並びに汚れ等の衛生不良交換時において、交換部品を少なくすることで安価に製造できる装置の提供。
【解決手段】 マスクの耳掛け紐に適度な柔軟性のあるチューブを取り付け一体化した構造で構成している。又マスク本体の脱着方法は、マスク本体の固定穴に、紐の一端に取り付けた引き止め装置を抜き差しする方法で構成している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マスクの耳掛けゴム紐の一部を改造したマスクに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のマスクは、マスク本体と繊維の紐とが一体化で構成されているものや、耳の形状に合わせた形状で、耳との接触部をウレタンで構成した補助具に耳掛け紐を通して使用するものが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-223792
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のマスクでは、ゴム紐と接触する耳裏部分の皮膚が敏感な使用者の場合は、その接触部分で痛みや不快感を起こす欠点があった。
【0005】
また、汚れ等によるマスクの衛生不良交換時には、マスク本体と耳掛けゴム紐が一体化している為に、双方同時廃棄の無駄があった。さらに補助具を使用するものにおいては、耳掛け紐に補助具を嵌め込む手間が必要で、時にはズレや落下や紛失等の欠点もあり、必ずしも満足するものではなかった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、マスク本体と、マスク本体に取り付けられた耳掛け紐とで構成されたマスクにおいて、耳掛け紐が耳と接触する部分を柔軟性のある部材で構成したことを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明では、前記、耳掛け紐の柔軟性のある部材が筒状或いは棒状の柔軟性部材であることを特徴とする。
【0008】
請求項3の発明では、前記マスク本体には、耳掛け紐を取り付けるための取り付け穴が設けられているとともに、耳掛け紐の端部には、前記マスク本体に設けた取り付け穴に差し込み、耳掛け紐をマスク本体に取り付けるための係止部材を設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
以上のように、本発明は、耳掛けゴム紐と適度の柔らかさのあるチューブとが一体化となるように構成している。またゴム紐の一端に取り付けた引き止め装置をマスク本体の固定穴に差し込む構造とすることで、マスク本体に対する耳掛け紐の脱着も容易にしている。
本発明は、以上のように構成したので、耳掛けゴム紐に柔軟性部材を装着することにより、皮膚が敏感な使用者でも問題なく使用できるとともに、交換時にはマスク本体のみの交換でよく、コストの低減化にも寄与するマスクを提供する事を目的としている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】マスク本体にチューブ付き耳掛けゴム紐を装着した図である。
【図2】チューブの形状図である。
【図3】ゴム紐の一端で、引き止め付き装置を取り付けた形状図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
【実施例1】
【0012】
図1は、本発明の組み立て図であって、適度な柔らかさのあるチューブを取り付けた耳掛け紐2とマスク本体1が合体した形態を表わしている。耳掛け紐2としてはゴム紐を使用すると耳への脱着がさらに容易となる。
【0013】
図2は、柔軟性部材3として選択したチューブの形状であり、材質はビニールやシリコーン等の柔軟性部材3を使用しており、形状としては筒状や棒状の物であり、伸びが少なく適度な柔軟性を持ったもので、長さ、外形、厚み等は一般的な材料を適宜使用している。
【0014】
図3は、耳掛け紐2の一端に係止部材4を取り付けた図であり、係止部材4材質は塩化ビニール、ポリプロピレン等の合成樹脂を一般としている。
【産業上の利用可能性】
【0015】
本発明は、全世界で多くの人々が利用しているマスクを改造したものであり、従来品で不快感や痛みがあった方等も安心して使用できる物である。又マスクの衛生不良交換においては、耳掛けゴム紐は永続使用が可能で、交換部分はマスク本体のみでよく、一連のコストダウンが期待できる。今後は多くの方々が利用されるものと思われる。
【符号の説明】
【0016】
1 マスクの本体部分。
2 耳掛け紐。
3 柔軟性部材。
4 係止部材。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスク本体と、マスク本体に取り付けられた耳掛け紐とで構成されたマスクにおいて、耳掛け紐が耳と接触する部分を柔軟性のある部材で構成したことを特徴とするマスク。
【請求項2】
前記、耳掛け紐の柔軟性のある部材が筒状或いは棒状の柔軟性部材であることを特徴とする請求項1に記載のマスク。
【請求項3】
前記マスク本体には、耳掛け紐を取り付けるための取り付け穴が設けられているとともに、耳掛け紐の端部には、前記マスク本体に設けた取り付け穴に差し込み、耳掛け紐をマスク本体に取り付けるための係止部材を設けたことを特徴とする特許請求の範囲1乃至特許請求の範囲2に記載のマスク。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−74927(P2013−74927A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−215158(P2011−215158)
【出願日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【出願人】(307042570)
【Fターム(参考)】